JP5738403B2 - 二段弁および液圧制動弁 - Google Patents

二段弁および液圧制動弁 Download PDF

Info

Publication number
JP5738403B2
JP5738403B2 JP2013513182A JP2013513182A JP5738403B2 JP 5738403 B2 JP5738403 B2 JP 5738403B2 JP 2013513182 A JP2013513182 A JP 2013513182A JP 2013513182 A JP2013513182 A JP 2013513182A JP 5738403 B2 JP5738403 B2 JP 5738403B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
disk
valve disk
working chamber
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013513182A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013527412A (ja
Inventor
シクス,クリストフ
オーケードー,ウムハンド,エヌ.
ヴァンブラント,ロニー
ゴマンズ,フランク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tenneco Automotive Operating Co Inc
Original Assignee
Tenneco Automotive Operating Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tenneco Automotive Operating Co Inc filed Critical Tenneco Automotive Operating Co Inc
Publication of JP2013527412A publication Critical patent/JP2013527412A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5738403B2 publication Critical patent/JP5738403B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/34Special valve constructions; Shape or construction of throttling passages
    • F16F9/348Throttling passages in the form of annular discs or other plate-like elements which may or may not have a spring action, operating in opposite directions or singly, e.g. annular discs positioned on top of the valve or piston body
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/34Special valve constructions; Shape or construction of throttling passages
    • F16F9/3405Throttling passages in or on piston body, e.g. slots
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F2224/00Materials; Material properties
    • F16F2224/04Fluids
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F2230/00Purpose; Design features
    • F16F2230/36Holes, slots or the like

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

発明の詳細な説明
〔技術分野〕
本開示は、自動車の緩衝装置に関する。より詳しくは、本開示は、二段弁構造および/または液圧制動弁構造を用いた緩衝装置に組み込まれる弁アセンブリに関する。
〔背景技術〕
本項の記載は、単に本開示に関連する背景知識を説明するものであって、先行技術を構成するものではない。
緩衝装置は、自動車等の懸架装置と組み合わせて用いられて、上記懸架装置が動作する際の不必要な振動を吸収する。そのような不必要な振動を吸収するために、自動車の緩衝装置は一般に車のばね上部材集合体(本体)と、ばね下部材集合体(懸架部、シャシー)との間に接続される。
自動車用の緩衝装置の中で最も一般的な種類はダシュポット型のものであり、単一筒設計のものと二重筒設計のものとがある。単一筒設計においては、ピストンが圧力管内に位置し、ピストン棒を介して車のばね上部材集合体に接続されている。上記圧力管は、車のばね下部材集合体に接続されている。上記ピストンは、上記圧力管を上部作動チャンバと下部作動チャンバとに分割する。上記ピストンは、圧縮行程の間、上記下部作動チャンバから上記上部作動チャンバへの制動流体の流動を制限する圧縮弁構造と、反動または伸長行程の間、上記上部作動チャンバから上記下部作動チャンバへの制動流体の流動を制限する反動弁構造とを含む。上記圧縮弁構造および上記反動弁構造は制動流体の流動を制限することができるので、上記緩衝装置は、上記緩衝装置が設けられていなければ上記ばね下部材集合体から上記ばね上部材集合体へと伝わってしまう振動と相殺する制動力を生成することができる。
二重筒緩衝装置においては、流体貯蔵部が、上記圧力管と、上記圧力管の周囲に位置する貯蔵管との間に画定される。ベースバルブアセンブリが、上記下部作動チャンバと上記流体貯蔵部との間に位置して、制動流体の流動を制御する。上記ピストンの上記圧縮弁構造は上記ベースバルブアセンブリに移動され、上記ピストンにおいて圧縮逆止め弁アセンブリによって代替される。上記圧縮弁構造に加えて、上記ベースバルブアセンブリは反動逆止め弁アセンブリを含んでいる。上記ベースバルブアセンブリの上記圧縮弁構造は、圧縮行程の間に上記制動力を生成し、上記ピストンの上記反動弁構造は、反動または伸長行程の間に上記制動力を生成する。圧縮逆止め弁アセンブリおよび反動逆止め弁アセンブリの両方は、一方向への流体の流動を可能にするが、その反対方向への流体の流動を妨げる。これらの弁は、上記各構造と同様に制動力を生成するように設計することができる。
上記緩衝装置用の上記各弁アセンブリには、上記緩衝装置がストロークする間、2つのチャンバ間における油の流動を制御する機能がある。上記2つのチャンバ間における油の流動を制御することで、上記2つのチャンバ間において圧力降下が増加し、これが上記緩衝装置の制動力に寄与する。上記各弁アセンブリは、上記制動力を調整するために用いることができ、これにより、雑音や振動、ハーシュネスに加えて、乗り心地や操縦性も制御する。
〔発明の概要〕
本項では、本開示を全般的に要約するが、その全範疇または全特徴の網羅的な開示ではない。
本開示は、自装置のための二段弁アセンブリを1以上含む緩衝装置に関する。上記二段弁アセンブリは、摺動弁アセンブリにおける性能特性と、固定弁アセンブリにおける雑音・振動・ハーシュネス(NVH)特性とを組み合わせるように設計されている。さらに、本開示における上記二段弁は、上記弁アセンブリの開通を制御する液圧制動機構を組み込むことができる。
本開示の利用が可能な更なる領域は、本明細書における記載から明らかになるであろう。なお、本明細書における記載および具体例は例示のみを目的とするものであって、本開示の範疇を制限することを意図するものではない。
〔図の簡単な説明〕
本明細書において説明される図面は、例示のみを目的とするものであって、いかなる点においても、本開示の範疇を制限することを意図するものではない。
図1は、本開示における二段弁構造を組み込んだ典型的な自動車の略図である。
図2は、本開示における緩衝装置の側面断面図である。
図3は、本開示におけるピストンアセンブリの拡大断面図である。
図4は、本開示におけるベースバルブアセンブリの拡大断面図である。
図5は、本開示における他の実施形態に係るピストンアセンブリの拡大断面図である。
図6は、本開示におけるベースバルブアセンブリの拡大断面図である。
図7は、本開示における他の実施形態に係るピストンアセンブリの拡大断面図である。
図8は、本開示におけるベースバルブアセンブリの拡大断面図である。
図9は、本開示における他の実施形態に係るピストンアセンブリの拡大断面図である。
図10は、本開示におけるベースバルブアセンブリの拡大断面図である。
図11は、本開示における他の実施形態に係るピストンアセンブリの拡大断面図である。
図12は、本開示におけるベースバルブアセンブリの拡大断面図である。
〔発明を実施するための形態〕
以下の記載は、単に例示的な性質のものであり、本開示、適用または利用の制限を意図するものではない。
ここで、図面を参照すると、各図を通じて、同様の参照番号は同様のまたは対応する部分を表しているが、図1に、本開示にしたがって特有の緩衝装置を組み込んだ懸架装置を含む車(一般に参照番号10で表す)を示す。車10は、後部懸架部12と、前部懸架部14と、本体16と、を含む。後部懸架部12は、車10の備える一対の後部車輪18を可動的に支持するようになっている、横方向に延伸する後部車軸アセンブリ(図示せず)を有している。上記後部車軸アセンブリは、一対の緩衝装置20および一対の螺旋コイルばね22によって本体16と可動的に接続されている。同様に、前部懸架部14は、車10の備える一対の前部車輪24を可動的に支持する、横方向に延伸する前部車軸アセンブリ(図示せず)を有している。上記前部車軸アセンブリは、他の一対の緩衝装置26および一対の螺旋コイルばね28によって本体16と可動的に接続されている。緩衝装置20および26は、車10のばね下部材集合体(前部懸架部12および後部懸架部14)とばね上部材集合体(本体16)との相対運動を減衰させるものである。車10は前部車軸アセンブリおよび後部車軸アセンブリを有する乗用車として描かれているが、緩衝装置20および26は、独立した前部懸架装置および/または独立した後部懸架装置を組み込んだ車などの、他の種類の車に用いられてもよく、または他の種類の用途で用いられてもよい。さらに、本明細書において、「緩衝装置」とはダンパ一般を指し、マクファーソン・ストラットを含むものとする。
ここで、図2を参照すると、緩衝装置20がさらに詳細に示されている。図2には緩衝装置20のみが図示されているが、緩衝装置26も、緩衝装置20について下記に記載の特有の弁アセンブリを含んでいることが理解される。緩衝装置26は、車10のばね上部材集合体とばね下部材集合体とに接続されるようになっている点においてのみ緩衝装置20と異なる。緩衝装置20は、圧力管30と、ピストンアセンブリ32と、ピストン棒アセンブリ34と、貯蔵管36と、ベースバルブアセンブリ38と、を含んでいる。
圧力管30は、作動チャンバ42を画定する。ピストンアセンブリ32は、圧力管30内に摺動可能に設けられており、作動チャンバ42を上部作動チャンバ44と下部作動チャンバ46とに分割する。また、封止材48がピストンアセンブリ32と圧力管30との間に設けられている。これにより、上部作動チャンバ44を下部作動チャンバ46から封止するとともに、過度の摩擦力を生じさせることなく、ピストンアセンブリ32を圧力管30に対して摺動させることができる。ピストン棒アセンブリ34は、ピストンアセンブリ32に取り付けられており、上部作動チャンバ44と、圧力管30の上端を閉じる上端カバー50とを通って延伸している。封止系が、上端カバー50と、貯蔵管36と、ピストン棒アセンブリ34との間の接触部分を封止している。ピストン棒アセンブリ34におけるピストンアセンブリ32とは反対側の端は、車10のばね上部分に固定されるようになっている。ピストンアセンブリ32内での弁の動作によって、圧力管30内でのピストンアセンブリ32の運動中における、上部作動チャンバ44と下部作動チャンバ46との間の流体の動きを制御する。ピストン棒アセンブリ34は、上部作動チャンバ44だけを通って延伸しており、下部作動チャンバ46は通っていないので、圧力管30に対するピストンアセンブリ32の運動によって、上部作動チャンバ44において変位した流体の量と、下部作動チャンバ46において変位した流体の量とに相違が生じる。変位した流体の量に生じる相違は「棒体積」として知られており、そのような変位した流体はベースバルブアセンブリ38を通って流動する。
貯蔵管36は圧力管30を取り囲んでおり、これにより、管30と管36との間に位置する流体貯蔵チャンバ52が画定される。貯蔵管36の下端は、車10のばね下部分に接続されるようになっている端末カバー54によって閉じられている。貯蔵管36の上端は、上端カバー50に取り付けられている。ベースバルブアセンブリ38は、下部作動チャンバ46と貯蔵チャンバ52との間に設けられ、これにより、チャンバ46とチャンバ52との間の流体の流動を制御する。緩衝装置20の長さが拡大するとき、上記「棒体積」概念から、下部作動チャンバ46において流体の体積がより多く必要になる。よって流体は、下記に詳述するように、貯蔵チャンバ52からベースバルブアセンブリ38を通って下部作動チャンバ46に流動することになる。緩衝装置20の長さが圧縮されるとき、上記「棒体積」概念から、過剰な流体を下部作動チャンバ46から除かなければならない。よって流体は、下記に詳述するように、下部作動チャンバ46からベースバルブアセンブリ38を通って貯蔵チャンバ52に流動することになる。
ここで、図3を参照すると、ピストンアセンブリ32は、ピストン体60と、反動弁アセンブリ62と、圧縮弁アセンブリ64とを備えている。圧縮弁アセンブリ64は、ピストン棒アセンブリ34の肩状部66によって支持されるように組み立てられている。ピストン体60は、圧縮弁アセンブリ64に支持されるように組み立てられている。反動弁アセンブリ62は、ピストン体60に支持されるように組み立てられている。保持部68は、これら構成要素をピストン棒アセンブリ34に対して固定する。
ピストン体60は、複数の反動通路70および複数の圧縮通路72を画定する。封止材48は、ピストン体60の周囲を延伸して、ピストンアセンブリ32と圧力管30との間を封止する。
反動弁アセンブリ62は、保持部78と、弁ディスク80と、ばね82とを備えている。保持部78は、一方端において保持部68と接しており、他方端においてピストン体60と接している。弁ディスク80は、ピストン体60と接しており、反動通路70を閉じるとともに圧縮通路を開いたままにしておく。ばね82は、保持部78と弁ディスク80との間に設けられており、弁ディスク80を一方に押圧して、ピストン体60と係合させる。緩衝装置20の反動行程(長さの拡大)の間、上部作動チャンバ44の流体は加圧されて、上部作動チャンバ44における流体圧力は弁ディスク80に対して反発的に作用する。弁ディスク80に対する上記流体圧力がばね82による偏向負荷に勝るとき、弁ディスク80は、保持部78上を軸方向に移動して、反動通路70を開いて、流体を上部作動チャンバ44から下部作動チャンバ46に流動させる。これにより、弁ディスク80はピストン体60から分離する、すなわち、ピストン体60との連結が外れる。反動行程中の緩衝装置20の制動特性は、ばね82の強度と反動通路70の大きさとによって制御される。緩衝装置20の圧縮行程(長さの縮小)の間、反動通路70は弁ディスク80によって閉じられる。
圧縮弁アセンブリ64は、バックアップワッシャー84と、ばね86と、固定弁ディスク88と、摺動弁ディスク90とを備えている。バックアップワッシャー84は、ピストン体60と接するかまたは係合し、ピストン棒アセンブリ34上を摺動可能に設けられている。バックアップワッシャー84は、ピストン棒アセンブリ34の肩状部66に接している。保持部68は、反動弁アセンブリ62と、ピストン体60と、圧縮弁アセンブリ64とをピストン棒アセンブリ34に対して固定する。ピストン棒アセンブリ34の肩状部66と、バックアップワッシャー84と、ピストン体60と、保持部78と、保持部68とは、固体金属を用いて接続されている。
摺動弁ディスク90は、バックアップワッシャー84に接するまでスライド移動され、ピストン体60に接するかまたは係合して圧縮通路72を閉じる。第1の複数の貫通孔92が、摺動弁ディスク90を貫通して延伸して、反動通路70を開く。第2の複数の貫通孔94が、摺動弁ディスク90を貫通して延伸して、下記に述べるように、圧縮通路72と固定弁ディスク88との間の流体連通を可能にする。固定弁ディスク88は、バックアップワッシャー84に接するまでスライド移動され、摺動弁ディスク90と接するかまたは係合して、貫通孔94を閉じる。固定弁ディスク88は、自身を貫通して延伸する複数の貫通孔96を含み、これにより、上部作動チャンバ44から貫通孔96および貫通孔92を通って反動通路70内に達する流体連通を可能にする。ばね86は、バックアップワッシャー84と固定弁ディスク88との間に設けられ、これにより、固定弁ディスク88を摺動弁ディスク90に対して押圧して、さらに、摺動弁ディスク90をピストン体60に対して押圧する。ばね86は、バックアップワッシャー84に隣接する固定弁ディスク88の内径と、貫通孔92の内部とに係合して、固定弁ディスク88を摺動弁ディスク90の内径部分に対して固定する。これにより、固定弁ディスク88におけるたわみの支点を形成する。
緩衝装置20の圧縮行程(長さの縮小)の間、下部作動チャンバ46の流体は加圧されて、流体圧力は固定弁ディスク88および摺動弁ディスク90に対して反発的に作用する。流体圧力の増加は、固定弁ディスク88に対して反発的に作用することになる。固定弁ディスク88に対して反発的に作用する上記流体圧力が固定弁ディスク88の曲げ負荷に勝るとき、固定弁ディスク88は、ばね86によって画定される支点において弾性的にたわみ、これにより貫通孔94を開いて、流体が下部作動チャンバ46から圧縮通路72および貫通孔94を通って上部作動チャンバ44に流動することを可能にする。ばね86は、固定弁ディスク88がたわんでいる間、固定弁ディスク88の内径を摺動弁ディスク90に対して固定する。このように、圧縮通路72を最初に開通する際に固定弁ディスク88を使用することで、概してより優れたNVH性能を得ることができる。これは、圧縮弁アセンブリ64が徐々に開通するからである。下部作動チャンバ46における流体圧力が増加するにしたがって、上記流体圧力は摺動弁ディスク90に対して反発的に作用するようになる。摺動弁ディスク90に対して反発的に作用する上記流体圧力がばね86の偏向負荷に勝るとき、摺動弁ディスク90および固定弁ディスク88はバックアップワッシャー84に沿って軸方向に摺動して、圧縮通路72を完全に開く。よって、本開示によれば、速度がより速く、圧力降下が増大したときの、固定弁設計における性能制限を解消するとともに、摺動弁設計における突然の弁の開通によって引き起こされる、摺動弁において生じるNVHの問題を解消しつつ、弁が最初に開通する際には、固定弁設計のNVH性能特性を利用し、速度がより速く、圧力降下が増大すると、摺動弁設計の性能特性をも利用する。
ここで、図4を参照すると、ベースバルブアセンブリ38は、弁体100と、圧縮弁アセンブリ102と、反動弁アセンブリ104とを備えている。反動弁アセンブリ104および圧縮弁アセンブリ102は、ボルト106と保持部108とによって弁体100に取り付けられている。弁体100は、複数の圧縮通路110と複数の反動通路112とを画定する。圧縮弁アセンブリ102は反動弁アセンブリ62と同様であり、反動弁アセンブリ104は圧縮弁アセンブリ64と同様である。
圧縮弁アセンブリ102は、保持部108と、弁ディスク114と、ばね116とを備えている。保持部108は、弁体100と接している。弁ディスク114は、弁体100と接しており、圧縮通路110を閉じるとともに反動通路112を開いたままにしておく。ばね116は、保持部108と弁ディスク114との間に設けられており、弁ディスク114を一方に押圧して、弁体100と係合させる。緩衝装置20の圧縮行程の間、下部作動チャンバ46の流体は加圧されて、下部作動チャンバ46における流体圧力は弁ディスク114に対して反発的に作用する。弁ディスク114に対する上記流体圧力がばね116による偏向負荷に勝るとき、弁ディスク114は保持部108上を軸方向に移動して圧縮通路110を開いて、流体を下部作動チャンバ46から貯蔵チャンバ52に流動させる。これにより、弁ディスク114は弁体100から分離する、すなわち、弁体100との連結が外れる。圧縮行程中の緩衝装置20の制動特性は、ばね116の強度と圧縮通路110の大きさとによって制御される。緩衝装置20の反動行程(長さの拡大)の間、圧縮通路110は弁ディスク114によって閉じられる。
反動弁アセンブリ104は、バックアップワッシャー124と、ばね126と、固定弁ディスク128と、摺動弁ディスク130とを備えている。バックアップワッシャー124は、弁体100と接するかまたは係合し、ボルト106上を摺動可能に設けられている。保持部108は、螺刻に沿ってボルト106と係合するナットとして図示されており、弁体100と接し、または係合する。保持部108は、圧縮弁アセンブリ102と、弁体100と、反動弁アセンブリ104とを固定する。保持部108と、弁体100と、バックアップワッシャー124と、ボルト106とは、固体金属を用いて接続されている。
摺動弁ディスク130は、バックアップワッシャー124に接するまでスライド移動され、弁体100に接するかまたは係合して反動通路112を閉じる。第1の複数の貫通孔132が摺動弁ディスク130を貫通して延伸して、圧縮通路110を開く。第2の複数の貫通孔134が摺動弁ディスク130を貫通して延伸して、下記に述べるように、反動通路112と固定弁ディスク128との間の流体連通を可能にする。固定弁ディスク128は、バックアップワッシャー124に接するまでスライド移動され、摺動弁ディスク130と接するかまたは係合して、貫通孔134を閉じる。固定弁ディスク128は、自身を貫通して延伸する複数の貫通孔136を含み、これにより、下部作動チャンバ46から貫通孔136および貫通孔132を通って圧縮通路110内に達する流体連通を可能にする。ばね126は、バックアップワッシャー124と固定弁ディスク128との間に設けられ、これにより、固定弁ディスク128を摺動弁ディスク130に対して押圧して、さらに、摺動弁ディスク130を弁体100に対して押圧する。ばね126は、バックアップワッシャー124に隣接する固定弁ディスク128の内径と、貫通孔132の内部とに係合して、固定弁ディスク128を摺動弁ディスク130の内径部分に対して固定する。これにより、固定弁ディスク128におけるたわみの支点を形成する。
緩衝装置20の反動行程(長さの拡大)の間、下部作動チャンバ46の流体は減圧されて、貯蔵チャンバ52の流体からの流体圧力は固定弁ディスク128と摺動弁ディスク130とに対して反発的に作用するようになる。流体圧力の増加は、固定弁ディスク128に対して反発的に作用することになる。固定弁ディスク128に対して反発的に作用する上記流体圧力が固定弁ディスク128の曲げ負荷に勝るとき、固定弁ディスク128は、ばね126によって画定される支点において弾性的にたわみ、これにより貫通孔134を開いて、流体が貯蔵チャンバ52から反動通路112および貫通孔134を通って下部作動チャンバ46に流動することを可能にする。ばね126は、固定弁ディスク128がたわんでいる間、固定弁ディスク128の内径を摺動弁ディスク130に対して固定する。このように、反動通路112を最初に開通する際に固定弁ディスク128を使用することで、概してより優れたNVH性能を得ることができる。これは、反動弁アセンブリ104が徐々に開通するからである。下部作動チャンバ46における流体圧力が減少し続けると、貯蔵チャンバ52の流体からの流体圧力は摺動弁ディスク130に対して反発的に作用するようになる。摺動弁ディスク130に対して反発的に作用する上記流体圧力がばね126の偏向負荷に勝るとき、摺動弁ディスク130および固定弁ディスク128はバックアップワッシャー124に沿って軸方向に摺動して、反動通路112を完全に開く。よって、本開示によれば、速度がより速く、圧力降下が増大したときの、固定弁設計における性能制限を解消するとともに、摺動弁設計における突然の弁の開通によって引き起こされる、摺動弁において生じるNVHの問題を解消しつつ、弁が最初に開通する際には、固定弁設計のNVH性能特性を利用し、速度がより速く、圧力降下が増大すると、摺動弁設計の性能特性をも利用する。
ここで、図5および6を参照すると、本開示の他の実施形態に係る緩衝装置420の一部が図示されている。緩衝装置420は、緩衝装置20および/または緩衝装置26に代えて用いることができる。緩衝装置420は、ピストンアセンブリ32の圧縮弁アセンブリ64が圧縮弁アセンブリ424に代えられ、ベースバルブアセンブリ38の反動弁アセンブリ104が反動弁アセンブリ426に代えられている以外は、緩衝装置20と同じである。
ピストンアセンブリ432は、ピストン体60と、反動弁アセンブリ62と、圧縮弁アセンブリ424とを備えている。反動弁アセンブリ62は、ピストン棒アセンブリ34の保持部68によって支持されるように組み立てられている。ピストン体60は、反動弁アセンブリ62に支持されるように組み立てられている。圧縮弁アセンブリ424は、ピストン体60および肩状部66に支持されるように組み立てられている。保持部68は、これら構成要素をピストン棒アセンブリ34に対して固定する。
反動弁アセンブリ62は上記にて詳述されているので、ここではその説明を省略する。圧縮弁アセンブリ424は、バックアップワッシャー84と、摺動弁ディスク434と、複数の移送ディスク436と、1以上の予荷重ディスク438とを備えている。バックアップワッシャー84は、ピストン体60と肩状部66とに接するかまたは係合し、ピストン棒アセンブリ34上を摺動可能に設けられている。保持部68は、螺刻に沿ってピストン棒アセンブリ34と係合するナットとして図示されている。保持部68は、反動弁アセンブリ62と、ピストン体60と、圧縮弁アセンブリ424とをピストン棒アセンブリ34に対して固定する。ピストン棒アセンブリ34の肩状部66と、バックアップワッシャー84と、ピストン体60と、保持部78と、保持部68とは、固体金属を用いて接続されている。
摺動弁ディスク434は、バックアップワッシャー84に接するまでスライド移動され、ピストン体60に接するかまたは係合して圧縮通路72を閉じる。複数の貫通孔440が摺動弁ディスク434を貫通して延伸して、反動通路70を開く。上記複数の移送ディスク436は、摺動弁ディスク434に接するかまたは係合する。上記1以上の予荷重ディスク438は、上記複数の移送ディスク436とその内径において、さらにバックアップワッシャー84上に形成された突部442と、それぞれ接して係合する。上記1以上の予荷重ディスク438は、その外径が摺動弁ディスク434の方向に曲げられ、その結果、摺動弁ディスク434に対してその内径において予荷重が与えられる。この予荷重は、上記複数の移送ディスク436を介して摺動弁ディスク434に伝わる。バックアップワッシャー84および上記1以上の予荷重ディスク438は、後述するように摺動弁ディスク434の開通を制動するように作用する制動チャンバ444を画定する。突部442に直接接する予荷重ディスク438は、流体による制動チャンバ444と上部作動チャンバ44との間の流動を可能にする被制御常開口オリフィス446を画定する。
緩衝装置420の圧縮(長さの縮小)の間、下部作動チャンバ46の流体は加圧されて、流体圧力は摺動弁ディスク434に対して反発的に作用する。流体圧力の増加は、摺動弁ディスク434に対して反発的に作用するようになる。摺動弁ディスク434に対して反発的に作用する上記流体圧力が上記複数の予荷重ディスク438からの偏向負荷に勝るとき、摺動弁ディスク434および上記複数の移送ディスク436は、バックアップワッシャー84に沿って軸方向に摺動して、圧縮通路72を完全に開く。摺動弁ディスク434および上記複数の移送ディスク436による軸方向の上記移動は、制動チャンバ444によって減衰されることになる。これは、摺動弁ディスク434および上記複数の移送ディスク436による軸方向の上記移動と、それに続く上記複数の予荷重ディスク438の内径による移動とによって、制動チャンバ444の体積が減少するからである。この体積の減少によって、制動チャンバ444の流体は被制御オリフィス446を通って流動する。この流動によって、被制御オリフィス446に対する圧力の降下が生じ、この圧力降下によって、摺動弁ディスク434の移動に対する、制御された相殺的な力が作用して、軸方向の上記移動を減衰させる。減衰量は、上記被制御オリフィス446の面積と、制動チャンバ444を覆う面積とによって制御することができる。圧縮弁アセンブリ424の剛性は、上記複数の予荷重ディスク438の厚さおよび数によって制御することができる。摺動弁ディスク434に対する予荷重は、上記複数の移送ディスク436の厚さと、上記複数の予荷重ディスク438の設計とによって制御することができる。
図6を参照すると、緩衝装置420の下方部分が図示されている。上記下方部分は、弁体100と、圧縮弁アセンブリ102と、反動弁アセンブリ426とを備えているベースバルブアセンブリ450を含んでいる。反動弁アセンブリ426は圧縮弁アセンブリ424と同様である。反動弁アセンブリ426および圧縮弁アセンブリ102は、ボルト106と保持部108とによって弁体100に取り付けられている。弁体100は、上記複数の圧縮通路110と上記複数の反動通路112とを画定する。
圧縮弁アセンブリ102は上述されているので、ここではその説明を省略する。反動弁アセンブリ426は、バックアップワッシャー124と、摺動弁ディスク454と、複数の移送ディスク456と、1以上の予荷重ディスク458とを備えている。バックアップワッシャー124は、弁体100に接するかまたは係合し、ボルト106上を摺動可能に設けられている。保持部108は、螺刻に沿ってボルト106に係合するナットとして図示されている。保持部108は、圧縮弁アセンブリ102と、弁体100と、反動弁アセンブリ426とを、ボルト106に対して固定する。保持部108と、弁体100と、バックアップワッシャー124と、ボルト106とは、固体金属を用いて接続されている。
摺動弁ディスク454は、バックアップワッシャー124に接するまでスライド移動され、弁体100に接するかまたは係合して反動通路112を閉じる。複数の貫通孔460が摺動弁ディスク454を貫通して延伸して、圧縮通路110を開く。上記複数の移送ディスク456は、摺動弁ディスク454に接するかまたは係合する。上記1以上の予荷重ディスク458は、上記複数の移送ディスク456とその内径において、さらにバックアップワッシャー124上に形成された突部462と、それぞれ接して係合する。上記1以上の予荷重ディスク458は、その外径が摺動弁ディスク454の方向に曲げられ、その結果、摺動弁ディスク454に対してその内径において予荷重が与えられる。この予荷重は、上記複数の移送ディスク456を介して摺動弁ディスク454に伝わる。バックアップワッシャー124および上記1以上の予荷重ディスク458は、後述するように摺動弁ディスク454の開通を制動するように作用する制動チャンバ464を画定する。突部462に直接接する予荷重ディスク458は、流体による制動チャンバ464と下部作動チャンバ46との間の流動を可能にする被制御常開口オリフィス466を画定する。
緩衝装置420の反動行程(長さの拡大)の間、下部作動チャンバ46の流体は減圧されて、貯蔵チャンバ52からの流体圧力は摺動弁ディスク454に対して反発的に作用する。流体圧力の増加は、摺動弁ディスク454に対して反発的に作用するようになる。摺動弁ディスク454に対して反発的に作用する上記流体圧力が上記複数の予荷重ディスク458からの偏向負荷に勝るとき、摺動弁ディスク454および上記複数の移送ディスク456は、バックアップワッシャー124に沿って軸方向に摺動して、反動通路112を完全に開く。摺動弁ディスク454および上記複数の移送ディスク456による軸方向の上記移動は、制動チャンバ464によって減衰されることになる。これは、摺動弁ディスク454および上記複数の移送ディスク456による軸方向の上記移動と、それに続く上記複数の予荷重ディスク458の内径による移動とによって、制動チャンバ464の体積が減少するからである。この体積の減少によって、制動チャンバ464の流体は被制御オリフィス466を通って流動する。この流動によって、被制御オリフィス466に対する圧力の降下が生じ、この圧力降下によって、摺動弁ディスク454の移動に対する制御された相殺的な力が作用して、軸方向の上記移動を減衰させる。減衰量は、上記被制御オリフィス466の面積と、制動チャンバ464を覆う面積とによって制御することができる。反動弁アセンブリ426の剛性は、上記複数の予荷重ディスク458の厚さおよび数によって制御することができる。摺動弁ディスク454に対する予荷重は、上記複数の移送ディスク456の厚さと、上記複数の予荷重ディスク458の設計とによって制御することができる。
ここで、図7および8を参照すると、本開示の他の実施形態に係る緩衝装置520の一部が図示されている。緩衝装置520は、緩衝装置20および/または緩衝装置26に代えて用いることができる。緩衝装置520は、ピストンアセンブリ32の圧縮弁アセンブリ64が圧縮弁アセンブリ524に代えられ、ベースバルブアセンブリ38の反動弁アセンブリ104が反動弁アセンブリ526に代えられている以外は、緩衝装置20と同じである。
ピストンアセンブリ532は、ピストン体60と、反動弁アセンブリ62と、圧縮弁アセンブリ524とを備えている。反動弁アセンブリ62は、ピストン棒アセンブリ34の保持部68によって支持されるように組み立てられている。ピストン体60は、反動弁アセンブリ62に支持されるように組み立てられている。圧縮弁アセンブリ524は、ピストン体60および肩状部66に支持されるように組み立てられている。保持部68は、これら構成要素をピストン棒アセンブリ34に対して固定する。
反動弁アセンブリ62は上記にて詳述されているので、ここではその説明を省略する。圧縮弁アセンブリ524は、バックアップワッシャー84と、固定弁ディスク534と、摺動弁ディスク536と、上記複数の移送ディスク436と、上記1以上の予荷重ディスク438とを備えている。バックアップワッシャー84は、ピストン体60と肩状部66とに接するかまたは係合し、ピストン棒アセンブリ34上を摺動可能に設けられている。保持部68は、螺刻に沿ってピストン棒アセンブリ34と係合するナットとして図示されている。保持部68は、反動弁アセンブリ62と、ピストン体60と、圧縮弁アセンブリ524とをピストン棒アセンブリ34に対して固定する。ピストン棒アセンブリ34の肩状部66と、バックアップワッシャー84と、ピストン体60と、保持部78と、保持部68とは、固体金属を用いて接続されている。
摺動弁ディスク536は、バックアップワッシャー84に接するまでスライド移動され、ピストン体60に接するかまたは係合して圧縮通路72を閉じる。複数の貫通孔542が摺動弁ディスク536を貫通して延伸して、反動通路70を開く。第2の複数の貫通孔544が摺動弁ディスク536を貫通して延伸して、圧縮通路72と固定弁ディスク534との間の流体連通を可能にする。固定弁ディスク534は、バックアップワッシャー84に接するまでスライド移動され、摺動弁ディスク536と接するかまたは係合して、貫通孔544を閉じる。固定弁ディスク534は、自身を貫通して延伸する複数の貫通孔546を含み、これにより、上部作動チャンバ44から貫通孔546および貫通孔542を通って反動通路70内に達する流体連通を可能にする。上記複数の移送ディスク436は、固定弁ディスク534に接するかまたは係合する。上記1以上の予荷重ディスク438は、上記複数の移送ディスク436とその内径において、さらにバックアップワッシャー84上に形成された突部442と、それぞれ接して係合する。上記1以上の予荷重ディスク438は、その外径が固定弁ディスク534の方向に曲げられ、その結果、固定弁ディスク534に対してその内径において予荷重が与えられる。これにより、固定弁ディスク534におけるたわみの支点を形成する。この予荷重は、上記複数の移送ディスク436と固定弁ディスク534とを介して摺動弁ディスク536に伝わり、摺動弁ディスク536をピストン体60に対して付勢する。バックアップワッシャー84および上記1以上の予荷重ディスク438は、後述するように摺動弁ディスク536の開通を制動するように作用する制動チャンバ444を画定する。突部442に直接接する予荷重ディスク438は、流体による制動チャンバ444と上部作動チャンバ44との間の流動を可能にする上記被制御常開口オリフィス446を画定する。
緩衝装置520の圧縮(長さの縮小)の間、下部作動チャンバ46の流体は加圧されて、流体圧力は固定弁ディスク534と摺動弁ディスク536とに対して反発的に作用する。流体圧力の増加は、固定弁ディスク534に対して反発的に作用するようになる。固定弁ディスク534に対して反発的に作用する上記流体圧力が固定弁ディスク534の曲げ負荷に勝るとき、固定弁ディスク534は、移送ディスク436によって画定される支点において弾性的にたわみ、これにより圧縮通路72を開いて、流体が下部作動チャンバ46から圧縮通路72を通って上部作動チャンバ44に流動することを可能にする。移送ディスク436を介して作動する上記複数の予荷重ディスク438は、固定弁ディスク534の内径を摺動弁ディスク536に対して、さらに摺動弁ディスク536をピストン体60に対して、それぞれ固定する。このように、圧縮通路72を最初に開通する際に固定弁ディスク534を最初に使用することで、概してより優れたNVH性能を得ることができる。これは、圧縮弁アセンブリ524が徐々に開通するからである。下部作動チャンバ46における流体圧力が増加するにしたがって、摺動弁ディスク536に対して反発的に作用する上記流体圧力は増加する。摺動弁ディスク536に対して反発的に作用する上記流体圧力が上記複数の予荷重ディスク438からの偏向負荷に勝るとき、摺動弁ディスク536と、固定弁ディスク534と、上記複数の移送ディスク436とは、バックアップワッシャー84に沿って軸方向に摺動して、圧縮通路72を完全に開く。摺動弁ディスク536と、固定弁ディスク534と、上記複数の移送ディスク436とによる軸方向の上記移動は、制動チャンバ444によって減衰されることになる。これは、摺動弁ディスク536と、固定弁ディスク534と、上記複数の移送ディスク436とによる軸方向の上記移動と、それに続く上記複数の予荷重ディスク438の内径による移動とによって、制動チャンバ444の体積が減少するからである。この体積の減少によって、制動チャンバ444の流体は被制御オリフィス446を通って流動する。この流動によって、被制御オリフィス446に対する圧力の降下が生じ、この圧力降下によって、摺動弁ディスク536の移動に対する制御された相殺的な力が作用して、軸方向の上記移動を減衰させる。減衰量は、上記被制御オリフィス446の面積と、制動チャンバ444を覆う面積とによって制御することができる。圧縮弁アセンブリ524の剛性は、上記複数の予荷重ディスク438の厚さおよび数によって制御することができる。固定弁ディスク534に対する予荷重は、上記複数の移送ディスク436の厚さと、上記複数の予荷重ディスク438の設計とによって制御することができる。
よって、本開示によれば、速度がより速く、圧力降下が増大したときの、固定弁設計における性能制限を解消するとともに、摺動弁設計における突然の弁の開通によって引き起こされる、摺動弁において生じるNVHの問題を解消しつつ、弁が最初に開通する際には、固定弁設計のNVH性能特性を利用し、速度がより速く、圧力降下が増大すると、摺動弁設計の性能特性をも利用する。
図8を参照すると、緩衝装置520の下方部分が図示されている。上記下方部分は、弁体100と、圧縮弁アセンブリ102と、反動弁アセンブリ526とを備えているベースバルブアセンブリ550を含んでいる。反動弁アセンブリ526および圧縮弁アセンブリ102は、ボルト106と保持部108とによって弁体100に取り付けられている。弁体100は、上記複数の圧縮通路110と上記複数の反動通路112とを画定する。
圧縮弁アセンブリ102は上述されているので、ここではその説明を省略する。反動弁アセンブリ526は、バックアップワッシャー124と、固定弁ディスク554と、摺動弁ディスク556と、上記複数の移送ディスク456と、1以上の予荷重ディスク458とを備えている。バックアップワッシャー124は、弁体100に接するかまたは係合し、ボルト106上を摺動可能に設けられている。保持部108は、螺刻に沿ってボルト106に係合するナットとして図示されている。保持部108は、圧縮弁アセンブリ102と、弁体100と、反動弁アセンブリ526とをボルト106に対して固定する。保持部108と、弁体100と、バックアップワッシャー124と、ボルト106とは、固体金属を用いて接続されている。
摺動弁ディスク556は、バックアップワッシャー124に接するまでスライド移動され、弁体100に接するかまたは係合して反動通路112を閉じる。複数の貫通孔562が摺動弁ディスク556を貫通して延伸して、圧縮通路110を開く。第2の複数の貫通孔564が摺動弁ディスク556を貫通して延伸して、反動通路112と固定弁ディスク554との間の流体連通を可能にする。固定弁ディスク554は、バックアップワッシャー84に接するまでスライド移動され、摺動弁ディスク556と接するかまたは係合して、貫通孔564を閉じる。固定弁ディスク554は、自身を貫通して延伸する複数の貫通孔566を含み、これにより、下部作動チャンバ46から貫通孔566および貫通孔562を通って圧縮通路110内に達する流体連通を可能にする。上記複数の移送ディスク456は、固定弁ディスク554に接するかまたは係合する。上記1以上の予荷重ディスク458は、上記複数の移送ディスク456とその内径において、さらにバックアップワッシャー124上に形成された突部568と、それぞれ接して係合する。上記1以上の予荷重ディスク458は、その外径が固定弁ディスク554の方向に曲げられ、その結果、固定弁ディスク554に対してその内径において予荷重が与えられる。これにより、固定弁ディスク554におけるたわみの支点を形成する。この予荷重は、上記複数の移送ディスク456と固定弁ディスク554とを介して摺動弁ディスク556に伝わり、摺動弁ディスク556を弁体100に対して付勢する。バックアップワッシャー124および上記1以上の予荷重ディスク458は、後述するように摺動弁ディスク556の開通を制動するように作用する制動チャンバ464を画定する。突部462に直接接する予荷重ディスク458は、流体による制動チャンバ464と下部作動チャンバ46との間の流動を可能にする上記被制御常開口オリフィス466を画定する。
緩衝装置20の反動(長さの拡大)の間、下部作動チャンバ46の流体は減圧されて、貯蔵チャンバ52からの流体圧力は固定弁ディスク554と摺動弁ディスク556とに対して反発的に作用する。流体圧力の増加は、固定弁ディスク554に対して反発的に作用するようになる。固定弁ディスク554に対して反発的に作用する上記流体圧力が固定弁ディスク554の曲げ負荷に勝るとき、固定弁ディスク554は、移送ディスク456によって画定される支点において弾性的にたわみ、これにより反動通路112を開いて、流体が貯蔵チャンバ52から反動通路112を通って下部作動チャンバ46に流動することを可能にする。移送ディスク456を介して作動する上記複数の予荷重ディスク458は、固定弁ディスク554の内径を摺動弁ディスク556に対して、さらに摺動弁ディスク556を弁体100に対して、それぞれ固定する。このように、反動通路112を最初に開通する際に固定弁ディスク554を最初に使用することで、概してより優れたNVH性能を得ることができる。これは、反動弁アセンブリ526が徐々に開通するからである。下部作動チャンバ46における流体圧力が増加し続けるにしたがって、摺動弁ディスク556に対して反発的に作用する、貯蔵チャンバ52からの上記流体圧力は増加する。摺動弁ディスク556に対して反発的に作用する上記流体圧力が上記複数の予荷重ディスク458からの偏向負荷に勝るとき、摺動弁ディスク556と、固定弁ディスク554と、上記複数の移送ディスク456とは、バックアップワッシャー124に沿って軸方向に摺動して、反動通路112を完全に開く。摺動弁ディスク556と、固定弁ディスク554と、上記複数の移送ディスク456とによる軸方向の上記移動は、制動チャンバ464によって減衰されることになる。これは、摺動弁ディスク556と、固定弁ディスク554と、上記複数の移送ディスク456とによる軸方向の上記移動と、それに続く上記複数の予荷重ディスク458の内径による移動とによって、制動チャンバ464の体積が減少するからである。この体積の減少によって、制動チャンバ464の流体は被制御オリフィス466を通って流動する。この流動によって、被制御オリフィス466に対する圧力の降下が生じ、この圧力降下によって、摺動弁ディスク556の移動に対する制御された相殺的な力が作用して、軸方向の上記移動を減衰させる。減衰量は、上記被制御オリフィス466の面積と、制動チャンバ464を覆う面積とによって制御することができる。反動弁アセンブリ526の剛性は、上記複数の予荷重ディスク458の厚さおよび数によって制御することができる。摺動弁ディスク556に対する予荷重は、上記複数の移送ディスク456の厚さと、上記複数の予荷重ディスク458の設計とによって制御することができる。
よって、本開示によれば、速度がより速く、圧力降下が増大したときの、固定弁設計における性能制限を解消するとともに、摺動弁設計における突然の弁の開通によって引き起こされる、摺動弁において生じるNVHの問題を解消しつつ、弁が最初に開通する際には、固定弁設計のNVH性能特性を利用し、速度がより速く、圧力降下が増大すると、摺動弁設計の性能特性をも利用する。
ここで、図9および10を参照すると、本開示の他の実施形態に係る緩衝装置620の一部が図示されている。緩衝装置620は、緩衝装置20および/または緩衝装置26に代えて用いることができる。緩衝装置620は、ピストンアセンブリ32の圧縮弁アセンブリ64が圧縮弁アセンブリ624に代えられ、ベースバルブアセンブリ38の反動弁アセンブリ104が反動弁アセンブリ626に代えられている以外は、緩衝装置20と同じである。
ここで、図9を参照すると、ピストンアセンブリ632は、ピストン体60と、反動弁アセンブリ62と、圧縮弁アセンブリ624とを備えている。反動弁アセンブリ62は、ピストン棒アセンブリ34の保持部68によって支持されるように組み立てられている。ピストン体60は、反動弁アセンブリ62に支持されるように組み立てられている。圧縮弁アセンブリ624は、ピストン体60および肩状部66に支持されるように組み立てられている。保持部68は、これら構成要素をピストン棒アセンブリ34に対して固定する。
ピストン体60は、上記複数の反動通路70および上記複数の圧縮通路72を画定する。封止材48は、ピストン体60の周囲を延伸して、ピストンアセンブリ632と圧力管30との間を封止する。
反動弁アセンブリ62は上述されているので、ここではその説明を省略する。圧縮弁アセンブリ624は、バックアップワッシャー634と、ばね636と、第1の摺動弁ディスク638と、第2の摺動弁ディスク640とを備えている。バックアップワッシャー634は、ピストン体60および肩状部66に接するかまたは係合し、ピストン棒アセンブリ34上を摺動可能に設けられている。保持部68は、螺刻に沿ってピストン棒アセンブリ34と係合するナットとして図示されている。保持部68は、反動弁アセンブリ62と、ピストン体60と、圧縮弁アセンブリ624とを、ピストン棒アセンブリ34に対して固定する。ピストン棒アセンブリ34の肩状部66と、バックアップワッシャー634と、ピストン体60と、保持部78と、保持部68とは、固体金属を用いて接続されている。
第1の摺動弁ディスク638は、バックアップワッシャー634に接するまでスライド移動され、ピストン体60に接するかまたは係合して、圧縮通路72を閉じる。第1の複数の貫通孔642が第1の摺動弁ディスク638を貫通して延伸して、反動通路70を開く。第2の複数の貫通孔644が第1の摺動弁ディスク638を貫通して延伸して、後述するように圧縮通路72と第2の摺動弁ディスク640との間の流体連通を可能にする。第2の摺動弁ディスク640は、第1の摺動弁ディスク638に接するまでスライド移動され、第1の摺動弁ディスク638に接するかまたは係合して、貫通孔644を閉じる。ばね636は、バックアップワッシャー634と第1の摺動弁ディスク638との間に設けられて、第1の摺動弁ディスク638をピストン体60に対して押圧する。
緩衝装置620の圧縮行程(長さの縮小)の間、下部作動チャンバ46の流体は加圧されて、流体圧力は第2の摺動弁ディスク640および第1の摺動弁ディスク638に対して反発的に作用する。流体圧力の増加は、第2の摺動弁ディスク640に対して反発的に作用するようになる。第2の摺動弁ディスク640に対して反発的に作用する上記流体圧力が第2の摺動弁ディスク640の重量または負荷に勝るとき、第2の摺動弁ディスク640は軸方向に移動して、貫通孔644を開いて、流体が下部作動チャンバ46から圧縮通路72を通って上部作動チャンバ44に流動することを可能にする。第2の摺動弁ディスク640の開通を調節するために、図11において鎖線で図示するように、偏向部材646を、第2の摺動弁ディスク640と、第1の摺動弁ディスク638との間に設けることができる。このように、圧縮通路72を最初に開通する際に、低圧の第2の摺動弁ディスク640を使用することで、概してより優れたNVH性能を得ることができる。これは、圧縮弁アセンブリ624が徐々に開通するからである。下部作動チャンバ46における流体圧力が増加するにしたがって、上記流体圧力は第1の摺動弁ディスク638に対して反発的に作用するようになる。第1の摺動弁ディスク638に対して反発的に作用する上記流体圧力がばね636の偏向負荷に勝るとき、第1の摺動弁ディスク638および第2の摺動弁ディスク640はバックアップワッシャー84に沿って軸方向に摺動して、圧縮通路72を完全に開く。よって、本開示によれば、速度がより速く、圧力降下が増大したときの、固定弁設計における性能制限を解消するとともに、単一摺動弁設計における突然の弁の開通によって引き起こされる、単一摺動弁において生じるNVHの問題を解消しつつ、弁が最初に開通する際には、第2摺動弁設計のNVH性能特性を利用し、速度がより速く、圧力降下が増大すると、第1摺動弁設計の性能特性をも利用する。
ここで、図10を参照すると、緩衝装置620の下方部分が図示されている。上記下方部分は、弁体100と、圧縮弁アセンブリ102と、反動弁アセンブリ626とを備えているベースバルブアセンブリ648を含んでいる。反動弁アセンブリ626および圧縮弁アセンブリ102は、ボルト106と保持部108とによって弁体100に取り付けられている。弁体100は、上記複数の圧縮通路110と上記複数の反動通路112とを画定する。
圧縮弁アセンブリ102は上述されているので、ここではその説明を省略する。反動弁アセンブリ626は、バックアップワッシャー654と、ばね656と、第1の摺動弁ディスク658と、第2の摺動弁ディスク660とを備えている。バックアップワッシャー654は、弁体100に接するかまたは係合し、ボルト106上を摺動可能に設けられている。保持部108は、螺刻に沿ってボルト106に係合するナットとして図示されている。保持部108は、圧縮弁アセンブリ102と、弁体100と、反動弁アセンブリ626とを固定する。保持部108と、弁体100と、バックアップワッシャー654と、ボルト106とは、固体金属を用いて接続されている。
第1の摺動弁ディスク658は、バックアップワッシャー654に接するまでスライド移動され、弁体100に接するかまたは係合して、反動通路112を閉じる。第1の複数の貫通孔662が第1の摺動弁ディスク658を貫通して延伸して、圧縮通路110を開く。第2の複数の貫通孔664が第1の摺動弁ディスク658を貫通して延伸して、後述するように反動通路112と第2の摺動弁ディスク660との間の流体連通を可能にする。第2の摺動弁ディスク660は、第1の摺動弁ディスク658に接するまでスライド移動され、第1の摺動弁ディスク658に接するかまたは係合して、貫通孔664を閉じる。ばね656は、バックアップワッシャー654と第1の摺動弁ディスク658との間に設けられて、第1の摺動弁ディスク658を弁体100に対して押圧する。
緩衝装置620の反動行程(長さの増加)の間、下部作動チャンバ46の流体は減圧されて、貯蔵チャンバ52の流体からの流体圧力は、第1の摺動弁ディスク658および第2の摺動弁ディスク660に対して反発的に作用する。流体圧力の増加は、第2の摺動弁ディスク660に対して反発的に作用するようになる。第2の摺動弁ディスク640に対して反発的に作用する、貯蔵チャンバ52の上記流体からの上記流体圧力が第2の摺動弁ディスク660の重量または負荷に勝るとき、第2の摺動弁ディスク660は軸方向に移動して、貫通孔664を開いて、流体が貯蔵チャンバ52から反動通路112を通って下部作動チャンバ46に流動することを可能にする。第2の摺動弁ディスク660の開通を調節するために、図12において鎖線で図示するように、偏向部材666を、第1の摺動弁ディスク658と、第2の摺動弁ディスク660との間に設けることができる。このように、反動通路112を最初に開通する際に、低圧の第2の摺動弁ディスク660を使用することで、概してより優れたNVH性能を得ることができる。これは、反動弁アセンブリ104が徐々に開通するからである。下部作動チャンバ46における流体圧力が減少し続けるにしたがって、貯蔵チャンバ52の上記流体からの上記流体圧力は、第1の摺動弁ディスク658に対して反発的に作用するようになる。第1の摺動弁ディスク658に対して反発的に作用する上記流体圧力がばね656の偏向負荷に勝るとき、第1の摺動弁ディスク658および第2の摺動弁ディスク660はバックアップワッシャー654に沿って軸方向に摺動して、反動通路112を完全に開く。よって、本開示によれば、速度がより速く、圧力降下が増大したときの、固定弁設計における性能制限を解消するとともに、単一摺動弁設計における突然の弁の開通によって引き起こされる、単一摺動弁において生じるNVHの問題を解消しつつ、弁が最初に開通する際には、第2摺動弁設計のNVH性能特性を利用し、速度がより速く、圧力降下が増大すると、第1摺動弁設計の性能特性をも利用する。
ここで、図11および12を参照すると、本開示の他の実施形態に係る緩衝装置720の一部が図示されている。緩衝装置720は、緩衝装置20および/または緩衝装置26に代えて用いることができる。緩衝装置720は、ピストンアセンブリ32の圧縮弁アセンブリ64が圧縮弁アセンブリ724に代えられ、ベースバルブアセンブリ38の反動弁アセンブリ104が反動弁アセンブリ726に代えられている以外は、緩衝装置20と同じである。
ピストンアセンブリ732は、ピストン体60と、反動弁アセンブリ62と、圧縮弁アセンブリ724とを備えている。反動弁アセンブリ62は、ピストン棒アセンブリ34の保持部68によって支持されるように組み立てられている。ピストン体60は、反動弁アセンブリ62に支持されるように組み立てられている。圧縮弁アセンブリ724は、ピストン体60および肩状部66に支持されるように組み立てられている。保持部68は、これら構成要素をピストン棒アセンブリ34に対して固定する。
反動弁アセンブリ62は上記にて詳述されているので、ここではその説明を省略する。圧縮弁アセンブリ724は、バックアップワッシャー734と、摺動弁ディスク736と、ばね738とを備えている。バックアップワッシャー734は、ピストン体60と肩状部66とに接するかまたは係合し、ピストン棒アセンブリ34上を摺動可能に設けられている。保持部68は、螺刻に沿ってピストン棒アセンブリ34と係合するナットとして図示されている。保持部68は、反動弁アセンブリ62と、ピストン体60と、圧縮弁アセンブリ724とをピストン棒アセンブリ34に対して固定する。ピストン棒アセンブリ34の肩状部66と、バックアップワッシャー734と、ピストン体60と、保持部78と、保持部68とは、固体金属を用いて接続されている。
摺動弁ディスク736は、バックアップワッシャー734に接するまでスライド移動され、ピストン体60に接するかまたは係合して圧縮通路72を閉じる。複数の貫通孔740が摺動弁ディスク736を貫通して延伸して、反動通路70を開く。ばね738は、摺動弁ディスク736に対してその内径において予荷重を与える。バックアップワッシャー734および摺動弁ディスク736は、後述するように摺動弁ディスク736の開通を制動するように作用する制動チャンバ744を画定する。流体が制動チャンバ744と上部作動チャンバ44との間を流動することを可能にする被制御常開口オリフィス746が、摺動弁ディスク736を通って延伸する。
緩衝装置720の圧縮(長さの縮小)の間、下部作動チャンバ46の流体は加圧されて、流体圧力は摺動弁ディスク736に対して反発的に作用する。流体圧力の増加は、摺動弁ディスク736に対して反発的に作用するようになる。摺動弁ディスク736に対して反発的に作用する上記流体圧力がばね738からの偏向負荷に勝るとき、摺動弁ディスク736は、バックアップワッシャー734に沿って軸方向に摺動して、圧縮通路72を完全に開く。摺動弁ディスク736による軸方向の上記移動は、制動チャンバ744によって減衰されることになる。これは、摺動弁ディスク736による軸方向の上記移動によって、制動チャンバ744の体積が減少するからである。この体積の減少によって、制動チャンバ744の流体は被制御オリフィス746を通って流動する。この流動によって、被制御オリフィス746に対する圧力の降下が生じ、この圧力降下によって、摺動弁ディスク736の移動に対する、制御された相殺的な力が作用して、軸方向の上記移動を減衰させる。減衰量は、上記被制御オリフィス746の面積および/または数と、制動チャンバ744を覆う面積とによって制御することができる。圧縮弁アセンブリ724の剛性は、ばね738の設計によって制御することができる。摺動弁ディスク736に対する予荷重もまた、ばね738の設計によって制御することができる。
ここで、図12を参照すると、緩衝装置720の下方部分が図示されている。上記下方部分は、弁体100と、圧縮弁アセンブリ102と、反動弁アセンブリ726とを備えているベースバルブアセンブリ750を含んでいる。反動弁アセンブリ726および圧縮弁アセンブリ102は、ボルト106と保持部108とによって弁体100に取り付けられている。弁体100は、上記複数の圧縮通路110と上記複数の反動通路112とを画定する。
圧縮弁アセンブリ102は上述されているので、ここではその説明を省略する。反動弁アセンブリ726は、バックアップワッシャー754と、摺動弁ディスク756と、ばね758とを備えている。バックアップワッシャー754は、弁体100に接するかまたは係合し、ボルト106上を摺動可能に設けられている。保持部108は、螺刻に沿ってボルト106に係合するナットとして図示されている。保持部108は、圧縮弁アセンブリ102と、弁体100と、反動弁アセンブリ726とをボルト106に対して固定する。保持部108と、弁体100と、バックアップワッシャー754と、ボルト106とは、固体金属を用いて接続されている。
摺動弁ディスク756は、バックアップワッシャー754に接するまでスライド移動され、弁体100に接するかまたは係合して反動通路112を閉じる。複数の貫通孔760が摺動弁ディスク756を貫通して延伸して、圧縮通路110を開く。ばね758は、摺動弁ディスク756に対してその内径において予荷重を与える。バックアップワッシャー754および摺動弁ディスク756は、後述するように摺動弁ディスク756の開通を制動するように作用する制動チャンバ764を画定する。摺動弁ディスク756は、流体が制動チャンバ764と貯蔵チャンバ52との間を流動することを可能にする被制御常開口オリフィス766を画定する。
緩衝装置720の反動(長さの増加)の間、下部作動チャンバ46の流体は減圧されて、貯蔵チャンバ52の流体からの流体圧力は摺動弁ディスク756に対して反発的に作用する。流体圧力の増加は、摺動弁ディスク756に対して反発的に作用するようになる。摺動弁ディスク756に対して反発的に作用する上記流体圧力がばね758からの偏向負荷に勝るとき、摺動弁ディスク756は、バックアップワッシャー754に沿って軸方向に摺動して、反動通路112を完全に開く。摺動弁ディスク756による軸方向の上記移動は、制動チャンバ764によって減衰されることになる。これは、摺動弁ディスク756による軸方向の上記移動によって、制動チャンバ764の体積が減少するからである。この体積の減少によって、制動チャンバ764の流体は被制御オリフィス766を通って流動する。この流動によって、被制御オリフィス766に対する圧力の降下が生じ、この圧力降下によって、摺動弁ディスク756の移動に対する、制御された相殺的な力が作用して、軸方向の上記移動を減衰させる。減衰量は、上記被制御オリフィス766の面積および/または数と、制動チャンバ764を覆う面積とによって制御することができる。反動弁アセンブリ426の剛性は、ばね758の設計によって制御することができる。摺動弁ディスク756に対する予荷重は、ばね756の設計によって制御することができる。
実施形態に関する上記の記載は、例示および説明のためのものであり、網羅的であること、または本発明を制限することを意図したものではない。特定の実施形態における個々の要素または特徴は、一般にその特定の実施形態にのみ適用されるものではない。よって、特に図示または説明がなくとも、適用可能であれば、他の要素または特徴で代替することができ、また、任意の実施形態において使用することができる。上記要素または特徴はまた、様々に変更してもよい。そのような変更は、本発明からの逸脱と見なされるべきではなく、そのような変更は全て、本発明の範疇に含まれることを意図するものである。
本開示における二段弁構造を組み込んだ典型的な自動車の略図である。 本開示における緩衝装置の側面断面図である。 本開示におけるピストンアセンブリの拡大断面図である。 本開示におけるベースバルブアセンブリの拡大断面図である。 本開示における他の実施形態に係るピストンアセンブリの拡大断面図である。 本開示におけるベースバルブアセンブリの拡大断面図である。 本開示における他の実施形態に係るピストンアセンブリの拡大断面図である。 本開示におけるベースバルブアセンブリの拡大断面図である。 本開示における他の実施形態に係るピストンアセンブリの拡大断面図である。 本開示におけるベースバルブアセンブリの拡大断面図である。 本開示における他の実施形態に係るピストンアセンブリの拡大断面図である。 本開示におけるベースバルブアセンブリの拡大断面図である。

Claims (19)

  1. 管作動チャンバを形成する圧力管と、
    上記作動チャンバ内に摺動可能に設けられたピストン体であって、上記管作動チャンバを上部作動チャンバと下部作動チャンバとに分割し、上記上部作動チャンバと上記下部作動チャンバとの間を延伸する第1の複数の流体通路を画定するピストン体と、
    上記ピストン体に取り付けられた第1弁アセンブリと、を備える緩衝装置であって、
    上記第1弁アセンブリは、
    バックアップワッシャー本体および上記バックアップワッシャー本体から上記ピストン体に向けて突き出ている突部を備えており、上記ピストン体と係合する第1バックアップワッシャーと、
    上記第1バックアップワッシャー上を摺動可能に設けられ、上記ピストン体と係合する第1弁ディスクと、
    上記第1弁ディスクと係合し、上記第1の複数の流体通路を閉じる第2弁ディスクと、
    上記第1バックアップワッシャー上を摺動可能に設けられ、上記第2弁ディスクを上記第1弁ディスクと係合するように付勢し、上記第1バックアップワッシャーによって画定される上記突部に直接係合する予荷重ディスクと、
    上記予荷重ディスク、第1バックアップワッシャーの上記バックアップワッシャー本体および上記第1バックアップワッシャーの上記突部によって画定する制動チャンバと
    上記制動チャンバと上記上部作動チャンバまたは上記下部作動チャンバの1つとの間を延伸し、上記予荷重ディスクおよび上記第1バックアップワッシャーによって画定し、自身を通る流体の流動を制御することによって、上記第1バックアップワッシャーに沿った上記予荷重ディスクの摺動の制動を制御する被制御オリフィスと、
    を備え、
    上記第2弁ディスクは、上記第1の複数の流体通路を閉じる第1の位置と、上記第2弁ディスクが弾性的にたわんで、上記第1弁ディスクから分離し、上記第1の複数の流体通路を開く第2の位置と、の間を移動することができ、
    上記第1弁ディスクは、上記ピストン体と係合する第1の位置と、上記ピストン体から間隔を置いて上記第1の複数の流体通路を開く第2の位置と、の間を移動することができる、ことを特徴とする緩衝装置。
  2. 上記第1弁ディスクが上記第1の位置から上記第2の位置まで移動する時、上記第2弁ディスクは上記第1弁ディスクとともに移動することを特徴とする請求項1に記載の緩衝装置。
  3. 一体構造の構成要素が上記第1弁ディスクと上記第2弁ディスクとを画定することを特徴とする請求項1に記載の緩衝装置。
  4. 上記第2弁ディスクは上記第2弁ディスクの上記第1の位置において上記第1弁ディスクと係合し、上記第2弁ディスクは上記第2弁ディスクの上記第2の位置において上記第1弁ディスクから間隔を置くことを特徴とする請求項1に記載の緩衝装置。
  5. 記予荷重ディスクと上記第1弁ディスクとの間に設けられる移送ディスクをさらに備え、
    上記予荷重ディスクは、上記第1弁ディスクを上記第1の位置に押圧することを特徴とする請求項1に記載の緩衝装置。
  6. 上記圧力管を取り囲む貯蔵管と、
    上記圧力管と上記貯蔵管との間で画定される貯蔵チャンバと、
    上記管作動チャンバと上記貯蔵チャンバとの間に設けられ、上記管作動チャンバと上記貯蔵チャンバとの間を延伸する第2の複数の流体通路を画定する弁体と、
    上記弁体に取り付けられる第2弁アセンブリと、をさらに備え、
    上記第2弁アセンブリは、
    上記弁体と係合する第2バックアップワッシャーと、
    上記第2バックアップワッシャー上を摺動可能に設けられ、上記弁体と係合する第3弁ディスクと、
    上記第3弁ディスクと係合し、上記第1の複数の流体通路を閉じる第4弁ディスクと、を備え、
    上記第4弁ディスクは、上記第2の複数の流体通路を閉じる第1の位置と、上記第2の複数の流体通路を開く第2の位置と、の間を移動することができ、
    上記第3弁ディスクは、上記弁体と係合する第1の位置と、上記弁体から間隔を置いて上記第2の複数の流体通路を開く第2の位置と、の間を移動することができる、ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝装置。
  7. 上記第1バックアップワッシャーと上記第2弁ディスクとの間に設けられ、上記第2弁ディスクを上記第1弁ディスクと係合するように付勢する偏向部材をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の緩衝装置。
  8. 上記第2弁ディスクは、上記第1バックアップワッシャーと摺動可能に係合し、上記偏向部材は上記第1バックアップワッシャーと直接隣接する位置で上記第2弁ディスクと係合することを特徴とする請求項に記載の緩衝装置。
  9. 上記第1バックアップワッシャー上を摺動可能に設けられ、上記第2弁ディスクを押圧して上記第1弁ディスクと係合させる予荷重ディスクと、
    上記予荷重ディスクと上記第2弁ディスクとの間に設けられる移送ディスクと、をさらに備え、
    制動チャンバが上記予荷重ディスクと上記第1バックアップワッシャーとの間に設けられ、
    被制御オリフィスが上記制動チャンバと上記管作動チャンバとので画定される、ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝装置。
  10. 上記第1バックアップワッシャーと上記第1弁ディスクとの間で上記制動チャンバが画定され、上記制動チャンバと上記管作動チャンバとの間で上記被制御オリフィスが画定されることを特徴とする請求項1に記載の緩衝装置。
  11. 上記第1バックアップワッシャーと上記第2弁ディスクとの間に設けられ、上記第2弁ディスクを付勢して上記第1弁ディスクと係合させ、上記第2弁ディスクにおけるたわみの支点を画定する偏向部材をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の緩衝装置。
  12. 上記予荷重ディスクは、上記第1バックアップワッシャー上を摺動可能に設けられ、上記第2弁ディスクを押圧して上記第1弁ディスクと係合させ、
    上記予荷重ディスクと上記第2弁ディスクとの間に設けられる移送ディスクと、をさらに備え、
    上記制動チャンバが上記予荷重ディスクと上記第1バックアップワッシャーとの間に設けられ、
    上記被制御オリフィスが上記制動チャンバと上記管作動チャンバとで画定され、
    上記移送ディスクは、上記第2弁ディスクにおけるたわみの支点を画定する、ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝装置。
  13. 上記第1弁ディスクが上記第1の位置にあるとき、上記予荷重ディスクと上記第1弁ディスクとが平行であることを特徴とする請求項1に記載の緩衝装置。
  14. 上記第1弁ディスクは少なくとも1つの孔を画定し、上記第2弁ディスクは、上記少なくとも1つの孔を完全に閉じることを特徴とする請求項1に記載の緩衝装置。
  15. 上記被制御オリフィスを通る流体は、制動チャンバと上記上部作動チャンバまたは上記下部作動チャンバの1つとの間を上記ピストン体の中心軸に関して放射方向に流動することを特徴とする請求項1に記載の緩衝装置
  16. 管作動チャンバを形成する圧力管と、
    上記菅作動チャンバ内に摺動可能に設けられたピストン体であって、上記管作動チャンバを上部作動チャンバと下部作動チャンバとに分割し、上記上部作動チャンバと上記下部作動チャンバとの間を延伸する第1の複数の流体通路を画定するピストン体と、
    上記ピストン体に取り付けられた第1弁アセンブリと、を備える緩衝装置であって、
    上記第1弁アセンブリは、
    上記ピストン体と係合する第1バックアップワッシャーと、
    上記第1バックアップワッシャー上を摺動可能に設けられ、上記ピストン体と係合する第1弁ディスクと、
    上記第1弁ディスクと係合し、上記第1の複数の流体通路を閉じる第2弁ディスクと、を備え、
    上記第2弁ディスクは、上記第1の複数の流体通路を閉じる第1の位置と、上記第1の複数の流体通路を開く第2の位置と、の間を移動することができ、
    上記第1弁ディスクは、上記ピストン体と係合する第1の位置と、上記ピストン体から間隔を置いて上記第1の複数の流体通路を開く第2の位置と、の間を移動することができ、
    上記第1バックアップワッシャー上を摺動可能に設けられ、上記第1弁ディスクを上記第1の位置に押圧する予荷重ディスクと、
    上記予荷重ディスクと上記第1弁ディスクとの間に設けられる移送ディスクと、をさらに備え、
    制動チャンバが上記予荷重ディスクと上記第1バックアップワッシャーとの間に設けられ、
    被制御オリフィスが上記制動チャンバと上記管作動チャンバとので画定される、ことを特徴とする緩衝装置。
  17. 管作動チャンバを形成する圧力管と、
    上記菅作動チャンバ内に摺動可能に設けられたピストン体であって、上記管作動チャンバを上部作動チャンバと下部作動チャンバとに分割し、上記上部作動チャンバと上記下部作動チャンバとの間を延伸する第1の複数の流体通路を画定するピストン体と、
    上記ピストン体に取り付けられた第1弁アセンブリと、を備える緩衝装置であって、
    上記第1弁アセンブリは、
    上記ピストン体と係合する第1バックアップワッシャーと、
    上記第1バックアップワッシャー上を摺動可能に設けられ、上記ピストン体と係合する第1弁ディスクと、
    上記第1弁ディスクと係合し、上記第1の複数の流体通路を閉じる第2弁ディスクと、を備え、
    上記第2弁ディスクは、上記第1の複数の流体通路を閉じる第1の位置と、上記第1の複数の流体通路を開く第2の位置と、の間を移動することができ、
    上記第1弁ディスクは、上記ピストン体と係合する第1の位置と、上記ピストン体から間隔を置いて上記第1の複数の流体通路を開く第2の位置と、の間を移動することができ、
    上記第1バックアップワッシャー上を摺動可能に設けられ、上記第2弁ディスクを押圧して上記第1弁ディスクと係合させる予荷重ディスクと、
    上記予荷重ディスクと上記第2弁ディスクとの間に設けられる移送ディスクと、をさらに備え、
    制動チャンバが上記予荷重ディスクと上記第1バックアップワッシャーとの間に設けられ、
    被制御オリフィスが上記制動チャンバと上記管作動チャンバとので画定される、ことを特徴とする緩衝装置。
  18. 管作動チャンバを形成する圧力管と、
    上記菅作動チャンバ内に摺動可能に設けられたピストン体であって、上記管作動チャンバを上部作動チャンバと下部作動チャンバとに分割し、上記上部作動チャンバと上記下部作動チャンバとの間を延伸する第1の複数の流体通路を画定するピストン体と、
    上記ピストン体に取り付けられた第1弁アセンブリと、を備える緩衝装置であって、
    上記第1弁アセンブリは、
    上記ピストン体と係合する第1バックアップワッシャーと、
    上記第1バックアップワッシャー上を摺動可能に設けられ、上記ピストン体と係合する第1弁ディスクと、
    上記第1弁ディスクと係合し、上記第1の複数の流体通路を閉じる第2弁ディスクと、を備え、
    上記第2弁ディスクは、上記第1の複数の流体通路を閉じる第1の位置と、上記第1の複数の流体通路を開く第2の位置と、の間を移動することができ、
    上記第1弁ディスクは、上記ピストン体と係合する第1の位置と、上記ピストン体から間隔を置いて上記第1の複数の流体通路を開く第2の位置と、の間を移動することができ、
    上記第1バックアップワッシャーと上記第1弁ディスクとの間で制動チャンバが画定され、上記制動チャンバと上記管作動チャンバとの間で被制御オリフィスが画定されることを特徴とする緩衝装置。
  19. 管作動チャンバを形成する圧力管と、
    上記菅作動チャンバ内に摺動可能に設けられたピストン体であって、上記管作動チャンバを上部作動チャンバと下部作動チャンバとに分割し、上記上部作動チャンバと上記下部作動チャンバとの間を延伸する第1の複数の流体通路を画定するピストン体と、
    上記ピストン体に取り付けられた第1弁アセンブリと、を備える緩衝装置であって、
    上記第1弁アセンブリは、
    上記ピストン体と係合する第1バックアップワッシャーと、
    上記第1バックアップワッシャー上を摺動可能に設けられ、上記ピストン体と係合する第1弁ディスクと、
    上記第1弁ディスクと係合し、上記第1の複数の流体通路を閉じる第2弁ディスクと、を備え、
    上記第2弁ディスクは、上記第1の複数の流体通路を閉じる第1の位置と、上記第1の複数の流体通路を開く第2の位置と、の間を移動することができ、
    上記第1弁ディスクは、上記ピストン体と係合する第1の位置と、上記ピストン体から間隔を置いて上記第1の複数の流体通路を開く第2の位置と、の間を移動することができ、
    上記第1バックアップワッシャー上を摺動可能に設けられ、上記第2弁ディスクを押圧して上記第1弁ディスクと係合させる予荷重ディスクと、
    上記予荷重ディスクと上記第2弁ディスクとの間に設けられる移送ディスクと、をさらに備え、
    制動チャンバが上記予荷重ディスクと上記第1バックアップワッシャーとの間に設けられ、
    被制御オリフィスが上記制動チャンバと上記管作動チャンバとので画定され、
    上記移送ディスクは、上記第2弁ディスクにおけるたわみの支点を画定する、ことを特徴とする緩衝装置。
JP2013513182A 2010-06-01 2011-05-09 二段弁および液圧制動弁 Expired - Fee Related JP5738403B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US12/791,036 2010-06-01
US12/791,036 US8627933B2 (en) 2010-06-01 2010-06-01 Two stage valve and hydraulic damped valve
PCT/US2011/035728 WO2011152960A2 (en) 2010-06-01 2011-05-09 Two stage valve and hydraulic damped valve

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013527412A JP2013527412A (ja) 2013-06-27
JP5738403B2 true JP5738403B2 (ja) 2015-06-24

Family

ID=45021163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013513182A Expired - Fee Related JP5738403B2 (ja) 2010-06-01 2011-05-09 二段弁および液圧制動弁

Country Status (7)

Country Link
US (1) US8627933B2 (ja)
JP (1) JP5738403B2 (ja)
KR (1) KR20130082082A (ja)
CN (1) CN102859228B (ja)
BR (1) BR112012027853A2 (ja)
DE (1) DE112011101883B4 (ja)
WO (1) WO2011152960A2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013086687A1 (en) * 2011-12-13 2013-06-20 Beijingwest Industries Co., Ltd. Hydraulic suspension damper and method of assembling thereof
US11047447B2 (en) * 2014-02-10 2021-06-29 Fox Factory, Inc. Valve assembly
KR101615256B1 (ko) * 2014-07-16 2016-04-25 주식회사 만도 쇽업소버의 바디 밸브 어셈블리
KR102039830B1 (ko) 2018-07-12 2019-11-04 이즈텍(주) 완충기용 피스톤 밸브 및 베이스 밸브
DE102019215556A1 (de) * 2019-10-10 2021-04-15 Zf Friedrichshafen Ag Dämpfventileinrichtung für einen Schwingungsdämpfer
EP4045343A4 (en) * 2019-10-15 2023-11-15 Fox Factory, Inc. ACTIVE VALVE SYSTEM THAT HAS MORE THAN ONE STAGE
WO2021195232A1 (en) 2020-03-24 2021-09-30 Stabilus Gmbh Piston assemblies and methods of using same
KR102483000B1 (ko) * 2021-06-04 2023-01-02 이즈텍(주) 감쇠력 가변 완충 시스템

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0251637A (ja) * 1988-08-12 1990-02-21 Tokico Ltd 減衰力調整式油圧緩衝器
JP2694465B2 (ja) * 1989-05-19 1997-12-24 トキコ株式会社 油圧緩衝器
US5133434A (en) * 1989-06-15 1992-07-28 Atsugi Unisia Corporation Variable damping force shock absorber with feature of independent adjustment of damping characteristics for bounding a rebounding strokes
JPH03172638A (ja) * 1989-11-30 1991-07-26 Kayaba Ind Co Ltd 油圧緩衝器のバルブ装置
DE4025115C2 (de) 1990-08-08 2002-11-28 Zf Sachs Ag Kurzbauendes Dämpfventil
US5154263A (en) 1990-12-11 1992-10-13 Monroe Auto Equipment Company Method and apparatus for controlling the flow of damping fluid through a piston
US5738190A (en) 1996-03-20 1998-04-14 Monroe Auto Equipment Company Flexing disc-blow off assembly for use in a shock absorber
DE19712640B4 (de) 1996-03-25 2004-05-06 Tenneco Automotive Inc., Monroe Dämpfer mit Geräuschdämpfung
DE19615585C2 (de) 1996-04-19 1999-07-01 Mannesmann Sachs Ag Kolben-Zylinderaggregat
DE19615587C2 (de) 1996-04-19 1999-04-01 Mannesmann Sachs Ag Schwingungsdämpfer mit richtungsabhängigem Voröffnungsquerschnitt
US6422361B2 (en) * 2000-01-11 2002-07-23 Delphi Technologies, Inc. Damper, piston assembly and method for making
DE10135261C1 (de) 2001-07-19 2002-10-17 Pnp Luftfedersysteme Gmbh Gasfeder-Dämpfer-Einheit
DE10222053B4 (de) 2002-05-17 2015-03-26 Volkswagen Ag Dämpferventil
KR100737150B1 (ko) 2002-05-23 2007-07-06 주식회사 만도 쇽 업소버의 피스톤 밸브
JP4055060B2 (ja) * 2002-09-30 2008-03-05 株式会社日立製作所 油圧緩衝器
US6978871B2 (en) * 2003-09-17 2005-12-27 Tenneco Automotive Operating Company Inc. Adjustable damper with control valve, mounted in an external collar
US6913127B2 (en) * 2003-09-29 2005-07-05 Tenneco Automotive Operating Company Inc. Adjacent baffle design for shock absorber
JP4348172B2 (ja) * 2003-12-04 2009-10-21 株式会社ショーワ 車両の油圧緩衝器
DE102004015448B3 (de) 2004-03-05 2005-08-25 Zf Friedrichshafen Ag Schwingungsdämpfer
JP5284595B2 (ja) 2006-09-28 2013-09-11 カヤバ工業株式会社 緩衝器のバルブ構造
JP4883708B2 (ja) * 2006-11-21 2012-02-22 カヤバ工業株式会社 緩衝器のバルブ構造
US8083039B2 (en) 2007-08-29 2011-12-27 Tenneco Automotive Operating Company, Inc. Disc spring intake
US9033121B2 (en) * 2008-09-26 2015-05-19 Tenneco Automotive Operating Company Inc. High velocity compression damping valve

Also Published As

Publication number Publication date
KR20130082082A (ko) 2013-07-18
DE112011101883T5 (de) 2013-03-21
BR112012027853A2 (pt) 2016-08-09
US20110290604A1 (en) 2011-12-01
JP2013527412A (ja) 2013-06-27
CN102859228A (zh) 2013-01-02
CN102859228B (zh) 2015-12-16
DE112011101883B4 (de) 2022-03-17
WO2011152960A3 (en) 2012-04-19
WO2011152960A2 (en) 2011-12-08
US8627933B2 (en) 2014-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5738403B2 (ja) 二段弁および液圧制動弁
JP5669901B2 (ja) 入れ子式の高速逆止バルブ
EP1664578B1 (en) Stroke dependent bypass
US8794407B2 (en) Velocity progressive valving
KR101441526B1 (ko) 디스크 스프링 유입구조
JP6538150B2 (ja) 周波数依存型受動弁を備えたショックアブソーバ
US6886670B2 (en) Extra support land for valve disc
US6899207B2 (en) Extra support area for valve disc
GB2437185A (en) A shock absorber piston valve assembly
GB2437182A (en) A shock absorber base valve assembly

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140715

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150331

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150421

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5738403

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees