JP5738369B2 - 傘の個人認証システム - Google Patents

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Description

この発明は、使用者が所有する傘を認証する傘の個人認証システムに関するものである。
従来は建屋入り口に傘立てが置いてあるとき、使用者は傘立てに傘を入れてから建屋に入るが、その後、使用者が知らないまま他人が不法にその傘を使用(窃盗)してしまうことがある。
持ち去られる対策として特許文献1には、傘にICタグを装着し、ICタグからの無線通信に基づき、ICタグが通信可能な範囲に存在しない場合に携帯電話機のアラーム機能により報知する方式が記載されている。
また、特許文献2には、傘にアラーム装置(無線受信部、変位センサー、アラーム発生部)を装着し、使用者が所有する携帯端末から無線送信される使用者IDが受信されないまま傘が場所的に移動(変位)している場合は傘が盗難されていると判断し、盗難防止用のアラームをスピーカーから出力するものが記載されている。
特開2004−13789号公報(第3〜6頁、第1図) 特開2002−153308号公報(第3〜4頁、第1図)
しかしながら、特許文献1のものでは、携帯電話機のアラーム報知を得て、盗難と知るため、盗難にあった後の対応となり、持ち去られるための対策にはならない。
また、特許文献2のアラーム装置では、アラーム装置を傘と紐で装着した場合、簡単に切断されて盗難にあうという問題が生じる。
また、傘の移動(持ち去られた)の判定に変位センサーを用いているが、傘立ての中で風雨等で変位した場合に盗難防止用のアラームが頻繁に発生するという問題が残る。
また、アラーム装置のバッテリーについての記載がなく、バッテリー切れ時の処理にも問題がある。
これらに対処するためには、傘の盗難対策には傘自体で防盗性を高め、継続的に使用できなければならない。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、使用者の個人認証によって、傘が開くことを制御するようにした傘の個人認証システムを得ることを目的とする。
この発明に係わる傘の個人認証システムにおいては、固有の認証IDを記憶している認証ID保有装置、使用者が保持するためのハンドルとこのハンドルに取り付けられた中棒とを有する傘の開閉を、中棒に沿って移動することにより行うように配置された第一の部材、この第一の部材を固定する突起部を有し、突起部が押下されることにより、第一の部材の移動を可能にする第二の部材、この第二の部材の突起部の押下を可能にするアンロック位置と突起部の押下を不可能にするロック位置とになるように制御される構造物、この構造物を二つの位置のいずれかの位置になるように制御するモーター、認証ID保有装置に記憶された認証IDを取得し、認証IDと自身の保有するマスターIDとの比較を行い、比較結果に応じて、モーターを制御する制御部、及びこの制御部を駆動するバッテリーを備え、モーターは中棒内に配置され、バッテリーはハンドル内に配置されているものである。
この発明によれば、固有の認証IDを記憶している認証ID保有装置、使用者が保持するためのハンドルとこのハンドルに取り付けられた中棒とを有する傘の開閉を、中棒に沿って移動することにより行うように配置された第一の部材、この第一の部材を固定する突起部を有し、突起部が押下されることにより、第一の部材の移動を可能にする第二の部材、この第二の部材の突起部の押下を可能にするアンロック位置と突起部の押下を不可能にするロック位置とになるように制御される構造物、この構造物を二つの位置のいずれかの位置になるように制御するモーター、認証ID保有装置に記憶された認証IDを取得し、認証IDと自身の保有するマスターIDとの比較を行い、比較結果に応じて、モーターを制御する制御部、及びこの制御部を駆動するバッテリーを備え、モーターは中棒内に配置され、バッテリーはハンドル内に配置されているので、認証されない人が傘を開けなくなり、不法な傘の使用を減らすことできる。
この発明の実施の形態1による傘の個人認証システムを示す構成図である。 この発明の実施の形態1による傘の個人認証システムの傘のはじきを1つにして下ろくろを移動させることを示す構成図である。 この発明の実施の形態1による傘の個人認証システムの制御部を示す構成図である。 この発明の実施の形態1による傘の個人認証システムの認証ID保有装置が電極と接触していることを示す図である。 この発明の実施の形態1による傘の個人認証システムのギアを示す断面図である。 この発明の実施の形態1による傘の個人認証システムのバッテリー、バッテリー保持部、保持機構部、制御部を中棒に設けた例を示す図である。 この発明の実施の形態1による傘の個人認証システムのバッテリー、バッテリー保持部、保持機構部、制御部をハンドルに設けた例を示す図である。
この発明の実施の形態2による傘の個人認証システムの中棒内部の構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態2による傘の個人認証システムのギアを示す断面図である。 この発明の実施の形態3による傘の個人認証システムの中棒内部の構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態3による傘の個人認証システムのスナップ、スナップフィット、スリーブを示す断面及び斜視図である。 この発明の実施の形態4による傘の個人認証システムを示す構成図である。 この発明の実施の形態4による傘の個人認証システムの認証ID保有装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態4による傘の個人認証システムの照合部を示す構成図である。 この発明の実施の形態4による傘の個人認証システムの制御部を示す構成図である。
この発明の実施の形態5による傘の個人認証システムを示す構成図である。 この発明の実施の形態5による傘の個人認証システムの認証ID保有装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態5による傘の個人認証システムの制御部を示す構成図である。 この発明の実施の形態5による傘の個人認証システムの照合部を示す構成図である。 この発明の実施の形態6による傘の個人認証システムを示す構成図である。 この発明の実施の形態6による傘の個人認証システムの制御部とスピーカーを示す構成図である。 この発明の実施の形態6による傘の個人認証システムの制御部とLED表示灯を示す構成図である。 図23は、この発明の実施の形態7による傘の個人認証システムのバッテリーの交換方法を説明するための図である。 この発明の実施の形態7による傘の個人認証システムのハンドルの分離状態を示す斜視図である。
実施の形態1.
以下、この発明に実施の形態1における傘の個人認証システムを図に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による傘の個人認証システムを示す構成図である。
図1において、傘の個人認証システムは、傘の構成要素である、ハンドル1、中棒2、はじき3(第二の部材)、下ろくろ4(第一の部材)と、傘の開閉を制御するための構成である、認証ID保有装置11と、保持機構部12と、制御部13と、モーター14と、ギア15(構造物)と、バッテリー16と、バッテリー保持部17により構成されている。
図1の例では、バッテリー16、バッテリー保持部17、保持機構部12は、ハンドル1に設けられ、制御部13、モーター14、ギア15は中棒2に設けられている。
ハンドル1は、人が傘を持つために使用する箇所であり、中棒2と接続されている。中棒2は、傘の支柱であり、内部にははじき3が格納されている。下ろくろ4は、中棒2に沿って移動し、傘の開閉を行う。
はじき3には、中棒2の外側に突起部がふたつ存在する。一つは、傘が不用意に開かないように、下ろくろ4を固定する部分。他の一つは、下ろくろ4を動かせるように、はじき3を押し込む部分である。このはじき3を押し込む部分を押すことで、下ろくろ4を固定する部分が下がり、下ろくろ4を移動させることができ、傘を開くことができる。傘を閉める際には、下ろくろ4を移動させ、下ろくろ4を固定する。
ここで、図1のように突起部は一つでも良く、下ろくろ4を固定する部分を直接押すことでも構わない。また、後述する図2の構成であってもよい。
認証ID保有装置11は、固有の認証IDが記憶されている。認証ID保有装置11として、例えば、SIMカードや、ICカードのような、チップが用いられる。保持機構部12は、認証ID保有装置11を固定させるための保持部である。
制御部13は、CPU、メモリー、入出力部(I/O)で構成され、認証IDの照合、及びモーター14の制御を行う。バッテリー16は、制御部13を駆動させるエネルギーであり、バッテリー保持部17は、バッテリー16の+、−を制御部13と接続させる。ギア15は、モーター14の回転軸に接続されており、モーター14の回転に応じて回転する。
図2は、この発明の実施の形態1による傘の個人認証システムの傘のはじきを1つにして下ろくろを移動させることを示す構成図である。
図2において、2〜4、14、15は図1におけるものと同一のものである。図2では、はじき3の突起部を押して、下ろくろ4を移動させることで、傘を開くことができる。
図3は、この発明の実施の形態1による傘の個人認証システムの制御部を示す構成図である。
図3において、制御部13は、プログラムにより動作するCPU131と、CPU131によりアクセスされる、マスターIDを記憶したメモリー132と、入出力部(I/O)により構成され、入出力部に認証IDが入力されると、処理の後、モーター制御が出力される。
図4は、この発明の実施の形態1による傘の個人認証システムの認証ID保有装置が電極と接触していることを示す図である。
図4において、11、12は図1におけるものと同一のものである。保持機構部12の電極121に認証ID保有装置11を接触させる。
図5は、この発明の実施の形態1による傘の個人認証システムのギアを示す断面図である。
図5において、2、3、15は図1におけるものと同一のものである。ギア15には溝18が設けられている。
図5(a)はギア断面の溝18を示す図、図5(b)は溝18にはじき3が挿入された図、図5(c)はギア断面の深い溝18aと、浅い溝18bを示す図である。
図6は、この発明の実施の形態1による傘の個人認証システムのバッテリー、バッテリー保持部、保持機構部、制御部を中棒に設けた例を示す図である。
図6において、1〜4、12〜17は図1におけるものと同一のものである。図6では、中棒2に、バッテリー16、バッテリー保持部17、保持機構部12、制御部13を配置している。
図7は、この発明の実施の形態1による傘の個人認証システムのバッテリー、バッテリー保持部、保持機構部、制御部をハンドルに設けた例を示す図である。
図7において、1〜4、12〜17は図1におけるものと同一のものである。図7では、ハンドル1に、バッテリー16、バッテリー保持部17、保持機構部12、制御部13を配置している。
次に、動作について説明する。
認証ID保有装置11は、図2のようにハンドル1に設けられている保持機構部12に設置されると、例えば、図4のように、チップ電極121と接続されることで、制御部13は認証ID保有装置11の接続の有無を検出する。
認証ID保有装置11の接続を検出した制御部13は、認証ID保有装置11から認証IDを読み取り、この読み取った認証IDと、制御部13内に予め格納されているマスターIDとの比較を行う。読み取られた認証IDがマスターIDと同じ場合には、認証成功となる。
認証成功時には、制御部13から、モーター14を制御し、例えば、ステッピングモーター制御のように、モーター14を回転させることで、ギア15を任意の角度に回転させる。
ギア15は、図5のような段差のある格子型の溝を持つ構造である。溝の幅ははじき3が入り込む幅であり、深さははじきを下まで押し込める深さである。ギア15は、初期位置としては、図5(a)のように溝18がはじき3が入りこまない位置(ロック位置)にある。
認証成功時には、図5(b)のように、はじき3が溝18に対応するようにギア15を回転させる。このため、認証成功時には、ギア15を、はじき3を下まで押し込める位置(アンロック位置)にすることができる。
認証失敗時には、ギア15を回転させないため、はじき3を下まで押し込めることができない。
なお、このギア15に図5(c)のように浅い溝18bを設けてもよい。この浅い溝18bははじき3が押し込まれた際にこの溝に嵌まるため、ギア15を誤って回転させることを防ぐことができる。
認証成功した後に、認証ID保有装置11を保持機構部12から外すと、制御部13は認証ID保有装置11の接続無しを検出する。その後、制御部13はモーター14を回転させ、溝のない位置または浅い位置までギア15を回転させる。このため、はじき3を下まで押し込めることができなくなる。
このため、認証ID保有装置11が保持機構部12に接続されていないときや、認証失敗時には、はじき3が下がらないため、下ろくろ4を移動させることができず、傘を開くことができない。
実施の形態1によれば、使用者の個人認証を行ってギアを制御し、はじきの動作を制限させることで、認証ID保有装置を持った人しか、傘を開くことができず、不法な傘の使用(窃盗)を減らすことができる。
また、傘の認証に係わる機構を傘の構造体内に収納することで、防犯性を高めることができる。
なお、保持機構部12、制御部13、バッテリー16、バッテリー保持部17は、例えば図6のように、中棒2に設けられていても構わないし、また、図7のように、これらをハンドル1に格納しても良いし、如何なる組み合わせでも構わない。
また、バッテリー16は、丸型、角型、ボタン電池等の種類を問わない。バッテリー保持部17もバッテリー16の形状に応じて変えるため、その種類を問わない。
上述の実施の形態1の説明では、認証ID保有装置11はSIMカードやICカードのチップ電極を、保持機構部12への装着、脱着の際に認証を行うとの説明をしていたが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
例えば、認証ID保有装置11にICタグ、磁気ICカード等の認証通信ができる機能を備え、誘電導磁界や電波によって、傘に備えたリーダーに接近させて、非接触により認識する手段にしてもよい。
なお、上述では、保持機構部12に設置された認証ID保有装置11から認証IDを読み取って、制御部13内に格納されているマスターIDと比較して認証を行なうように説明したが、保持機構部12を指紋読み取りセンサー機構部に代え、使用者の指紋を読み取って、認証を行なってもよい。この場合、マスターIDは指紋データを電子化して制御部13内に予め格納しておく。
また指紋認証の代わりに、虹彩、静脈、音声等個人が認識できるものを使用してもかまわない。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2における傘の個人認証システムを図に基づいて説明する。
図8は、この発明の実施の形態2による傘の個人認証システムの中棒内部の構成を示す構成図である。
図8において、2〜4、13〜15は図1におけるものと同一のものである。図8では、ギア15の形状が異なる他は図1と同じ構成である。
図9は、この発明の実施の形態2による傘の個人認証システムのギアを示す断面図である。
図9において、2、3は図8におけるものと同一のものである。図9では中棒2の内側に配置されるギア15は、円柱の構造体15aと半円柱の構造体15bから形成されている。
図9(a)は初期状態を示す図、図9(b)はギア15を90度回転させることで、はじき3を下まで押し込めることができる状態を示す図、図9(c)はT字形状のはじき3を示す図である。
次に、動作について説明する。
実施の形態2は、ギア15の構造を実施の形態1から変化させたものである。
図9(b)に示すように、モーター14に接続されているギア15を回転させ、半円柱の構造体15bの位置により、はじき3が押し込められる空間を形成するようになっている。
すなわち、モーター14の回転軸には図9に示す円柱の構造体15aが接続されており、はじき3が押し込められる空間には半円柱の構造体15bが特定の角度に配置される。
円柱の構造体15aと半円柱の構造体15bはネジ留め、接着材等に固定され、あるいは一体形成されたものでもよい。
ギア15は、初期状態としては図9(a)のように、はじき3が押し込めない状態にしている。
認証成功時には、モーター14を可動させて図9(b)のように90度回転させることで、はじき3を下まで押し込める状態にする。
認証失敗時には、ギア15を回転させないため、はじき3を下まで押し込めることができない。
なお、はじき3を、図9(c)のように、半円柱の構造体15bの平面部の上面に沿って折り曲げ、T字形状としてもよい。この折り曲げた部分によって、はじき3が押し込まれた際に半円柱の構造体15bの平面部に沿って当たるため、ギア15を誤って回転させることを防ぐことができる。
認証成功の後に、認証ID保有装置11を保持機構部12から外すと、制御部13は認証ID保有装置11の接続無しを検出する。その後、制御部13は、モーター14を回転させ、はじき3を下まで押し込めない位置までギア15を回転させる。このため、はじき3を下まで押し込めることができなくなる。
このように、認証ID保有装置11の未接続時や認証失敗時には、はじき3が下がらないため、下ろくろ4を移動させることができず、傘を開くことができない。
なお、半円柱の構造体15bの形状、押し込める角度、押し込めない角度は上述の説明に限らない。
実施の形態2によれば、ギアを制御し、はじきの動作を制限させることで、認証ID保有装置を持った人しか、傘を開くことができず、不法な傘の使用(窃盗)を減らすことできる。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3における傘の個人認証システムを図に基づいて説明する。
図10は、この発明の実施の形態3による傘の個人認証システムの中棒内部の構成を示す構成図である。
図10において、2〜4、13、14は図1におけるものと同一のものである。図10ではギア15に代えて、スナップ20、スリーブ21、スナップフィット22からなる構造体が設けられている。他は図1におけるものと同じ構成である。
図10(a)は初期状態ではじきが押し込めない状態を示す図、図10(b)はスリーブ21が回転しながらはじきが押し込める位置まで移動した状態を示す図である。
図11は、この発明の実施の形態3による傘の個人認証システムのスナップ、スナップフィット、スリーブを示す断面及び斜視図である。
図11において、2、3、20〜22は図10におけるものと同一のものである。スリーブ21にはラチェット23が設けられ、スナップ20にはラチェット24が設けられている。
図11(a)は円柱状のスナップ20とスリープ21及びスナップフィット22を示す断面図、図11(b)は円柱状のスナップ20とスリープ21及びスナップフィット22を示す斜視図である。
次に、動作について説明する。
実施の形態3は、実施の形態1、実施の形態2と同様にモーター14に接続されている構造体にてはじき3を制御する仕組みに関するものである。
図10に示すように、モーター14の回転によって、スナップ20、スナップフィット22が回転して、スリーブ21の押し出しを制御して、はじき3が押し込められる空間を形成する構造になっている。
モーター14の回転軸には、図11(b)に示す円柱状のスナップ20、スナップフィット22が取り付けられており、はじき3が押し込める空間には円柱状のスリーブ21が特定の位置になるように配置される。
図11(a)に示すように、はじき3が押し込まれなくする構造物としてスリーブ21が備えられている。スナップ20はネジ留め、接着材等によって固定され、あるいは一体形成されたものでもよい。
スリーブ21の外周面にはラチェット23が形成されている。ラチェット23は図11(b)に示した方向に歯型等が形成され、ラチェット23のピッチは、はじき3が押し込まれる空間内から空間外までの距離が適切な範囲に入るように設定されている。
スリーブ21の外側にはラチェット23と歯合して所定の位置に固定されるスナップ20が装着されている。
スナップ20の内周面にも、スリーブ21のラチェット23に対応するラチェット24が形成されている。
互いのラチェットは同一の断面形状に形成され、図11(b)に示した方向に所定のピッチでスライドして移動でき、かつ歯合して所定の位置に固定できるようになっている。
スナップ20の外側にはラチェット23と歯合して所定の位置に固定されるスナップフィット22が形成されている。
スナップフィット22は、例えば2箇所設けられ、それぞれの先端にはスナップ20の回転によってスリーブ21の飛び出しを防止するため、ロック爪が設けられている。
スリーブ21がスナップフィット22のロック爪と挟まるため、飛び出ることはなく、はじき3と適切な距離を保つことができる。
スリーブ21は、初期状態としては図10(a)のように、はじき3が押し込めない位置にある。
認証成功時にモーター14を回転させて、スナップ20及びスナップフィット22が回転し、図10(b)のように、スリーブ21は回転しながら、はじき3が押し込める位置まで移動する。このため、認証成功時には、はじき3を下まで押し込めることができる。
認証失敗時には、スナップ20とスナップフィット22は回転しないため、スリーブ21は移動せず、はじき3を下まで押し込めることができない。
認証成功時から、認証ID保有装置11を保持機構部12から外すと、制御部13は、認証ID保有装置11の接続無しを検出する。その後、制御部13は、モーター14を逆回転させ、スナップ20とスナップフィット22が回転し、スリーブ21がはじき3を下まで押し込めない位置までスリーブ21を移動させる。このため、はじき3を下まで押し込めることができなくなる。
このため、認証ID保有装置11を保持機構部12から外したとき、及び認証失敗時には、はじき3が下がらないため、下ろくろ4を移動させることができず、傘を開くことができない。
なお、スナップ20の形状、スナップフィット22の個数、形状、スリーブ21の形状等は上述の説明に限らない。
実施の形態3によれば、スナップ、スナップフィット、スリーブを制御し、はじきの動作を制限させることで、認証ID保有装置を持った人しか、傘を開くことができず、不法な傘の使用(窃盗)を減らすことできる。
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4における傘の個人認証システムを図に基づいて説明する。
図12は、この発明の実施の形態4による傘の個人認証システムを示す構成図である。
図12において、1〜4、11、13〜17は図1におけるものと同一のものである。図12では、ハンドル1に照合部19を設け、認証ID保有装置11と無線通信で認証IDの認証を行う。他の構成は図1におけるものと同様な構成である。
図13は、この発明の実施の形態4による傘の個人認証システムの認証ID保有装置を示す構成図である。
図13において、認証IDを保有する認証ID保有装置11は、アンテナ111と、アンテナ111を介して照合部19と通信を行う通信部112と、操作入力が行える操作部114と、通信部112及び操作部114を制御する制御部113とから構成されている。
認証ID保有装置11の操作部114は、はじき3が押し込める状態にするアンロック操作(アンロック入力)と、はじき3が押し込めないロック操作(ロック入力)ができる2つのボタンを備えている。
なお、このボタンは2つ設けてもよいし、1つにして押す時間等にて区別させてもよい。
制御部113内には、傘の制御に対応した、例えば、アンロック操作、あるいはロック操作に対応したデータが予め格納されている。また、固有の認証IDが予め保有されている。
図14は、この発明の実施の形態4による傘の個人認証システムの照合部を示す構成図である。
図14において、照合部19は、通信部192を有し、アンテナ191を介して認証ID保有装置11と無線通信するように構成されている。通信部192は認証ID保有装置11の変調方式に対応した復調機能を有している。
図15は、この発明の実施の形態4による傘の個人認証システムの制御部を示す構成図である。
図15において、制御部13は、CPU131、メモリー132、入出力部(I/O)から構成され、入出力部に、認証ID保有装置11の操作部114のボタンに対応したデータ及び認証IDが入力されると、モーター制御を出力するようになっている。メモリー132には、認証ID保有装置11の操作部114のボタンに対応したデータ及び固有のマスターIDが格納されている。
次に、動作について説明する。
実施の形態1では、使用者がSIMカード、ICカード等を用いて認証IDを読み取り、個人認証を行なう場合について述べたが、使用者は個人認証させるにはカードを傘に装着させる煩わしさがあった。そこで、実施の形態4では、使用者による遠隔操作にて個人認証をできるようにした。
使用者が、認証ID保有装置11の操作部114にある、はじき3が押し込める状態にするアンロック操作と、はじき3が押し込めないロック操作ができる2つのボタンのうちのいずれかのボタンを押す操作を行なうと、制御部113は操作部114で押されたボタンを検出する。
そして、制御部113は、操作部114で押されたボタンに対応したデータ、及び、固有の認証IDを通信部112へ送る。
通信部112は、制御部113からのデータを変調し、アンテナ111へ送る。変調方式としては、例えば、振幅変調、周波数変調、位相変調方式でもよい。
また、操作部114で押されたボタンに対応したデータと固有の認証IDは暗号化、符号化を行なった後に変調してもよい。
その後、操作部114で押されたボタンに対応したデータ、及び、固有の認証IDをアンテナ111から無線信号として傘の照合部19に送信される。
照合部19は、例えば図14のように、アンテナ191と、認証ID保有装置11の変調方式に対応した復調機能を保有する通信部192とにより構成される。
アンテナ191は、無線信号を受信して通信部192へ送る。通信部192は、操作部114で押されたボタンに対応したデータ、及び、固有の認証IDを復調し、制御部13へ復調データを送る。
ここで、認証ID保有装置11にてボタンに対応したデータと固有の認証IDが暗号化、符号化されていた場合には暗号化、符号化を復号してから、制御部13へ送る。
傘の制御部13は、図15のように、CPU131、メモリー132、入出力部(I/O)で構成され、メモリー132には、予めボタンに対応したデータ、及び、固有のマスターIDを格納している。CPU131は、照合部19からのデータとメモリー132に格納されているデータを比較する。固有の認証IDが予め格納されている固有のマスターIDと同じ場合には認証成功となる。
認証成功時に、制御部13は、照合部19から送られる復調データが予め格納されているアンロック操作に対応したデータと同じであれば、はじき3が押し込められるギア15の位置になるようにモーター14を制御する。ロック操作に対応したデータと同じであれば、はじき3が押し込められないギア15の位置になるようにモーター14を制御する。
認証失敗時は、現状のままでモーター制御を行わない。
このように、認証ID保有装置11からギア15の遠隔操作を実現させることができる。
実施の形態4によれば、個人認証させるためにカードを傘に装着する必要がなく、認証ID保有装置から認証IDが受信され、アンロック信号が認識されることで、はじきを押し込むことができる。
また、認証ID保有装置から認証IDが受信され、ロック信号が認識されたときは、はじきを押し込めることができなくすることができる。
このため、使用者は認証ID保有装置を所持していないと傘が開けない状態となり、不法な傘の使用(窃盗)を減らすことできる。
なお、照合部は、中棒に設けられていても構わないし、ハンドルに格納されていても良い。
また、認証ID保有装置はボタンを押す操作で、認証IDを送信したが、ボタンに代えてタッチパネル等での操作でも構わない。
また、通信手段として無線通信を用いるように説明したが、赤外線通信、音声通信など固有のコードを送信できるものであれば、これに限らない。
実施の形態5.
次に、この発明の実施の形態5における傘の個人認証システムを図に基づいて説明する。
図16は、この発明の実施の形態5による傘の個人認証システムを示す構成図である。
図16にいて、1〜4、11、13〜17は図12におけるものと同一のものである。図16では、個人認証を動作させるためのトリガースイッチ30(トリガー手段)が中棒2に設けられている。
図17は、この発明の実施の形態5による傘の個人認証システムの認証ID保有装置を示す構成図である。
図17において、111〜113は図13におけるものと同一のものである。図17では、認証IDを記憶した記憶部115が設けられている。
図18は、この発明の実施の形態5による傘の個人認証システムの制御部を示す構成図である。
図18において、13、131、132は図15におけるものと同一のものである。図18では、CPU131はトリガースイッチ30が押下されると、照合部19へマスターIDを送るようになっている。
図19は、この発明の実施の形態5による傘の個人認証システムの照合部を示す構成図である。
図19において、19、191、192は図14におけるものと同一のものである。図19では、アンテナ191は所定のエリア193内に電波が届くように調整されている。
次に、動作について説明する。
実施の形態4は、使用者がボタン等を操作して認証ID保有装置を用いる個人認証を行なう形態について述べた。しかしながら、使用者は個人認証させるために認証ID保有装置を操作する煩わしさがあった。
そこで、実施の形態5は、使用者が傘のトリガースイッチ30を押下するだけで個人認証をできるようにしたスマートキーレス機能についてのものである。
以下に、個人認証を開始させる、例えば図16に示すようなトリガースイッチ30を備えている場合について説明する。
使用者は、傘に備わっているトリガースイッチ30を押す操作を行なうと、制御部13はトリガースイッチ30の押下を検出する。
制御部13は、図18のように、CPU131、メモリー132、入出力部(I/O)で構成され、メモリー132には、予め固有のマスターIDを格納している。
CPU131は、トリガースイッチ30の押下による接点信号を受けて、メモリー132に格納されている固有のマスターIDを照合部19へ送る。
照合部19は、実施の形態4と同様に、アンテナ191と、認証ID保有装置の復調方式に対応した変調機能を保有する通信部192とにより構成される。
この通信部192は、制御部13から送られた固有のマスターIDを変調し、アンテナ191へ送る。変調方式としては、例えば、振幅変調、周波数変調、位相変調方式でもよい。固有のマスターIDは暗号化、符号化を行なった後にデータを変調してもよい。
その後、固有のマスターIDは、アンテナ191を介して無線信号として、認証保有ID装置11の通信部112へ送信される。
なお、照合部19のアンテナ191から送信する無線信号は、傘から、定められた狭いエリア193内のみに届くよう、その無線電力は調整されていることが望ましい。これにより、エリア193内に存在する認証ID保有装置11だけがこの問い合わせ信号を受信することができ、防犯性が高まる。
認証ID保有装置11は、傘の照合部19から送信された固有のマスターIDに対応した無線信号をアンテナ111で受信して通信部112へ送る。
通信部112は、予め決められた復調方式にてマスターIDを復調し、制御部113へ送る。このとき、認証ID保有装置11で受信される固有のマスターIDが暗号化、符号化されていた場合には暗号化、符号化を復号してから、制御部113へ送る。
記憶部115内には予め固有の認証IDが格納されている。制御部113は、通信部112からの固有のマスターIDと、記憶部115の固有の認証IDとを比較する。固有のマスターIDが予め格納されている固有の認証IDと同じ場合には認証成功となる。
認証成功時は、固有の認証IDを通信部112へ送る。認証失敗時は何もしない。
通信部112は、固有の認証IDを変調し、アンテナ111を介して無線信号として、傘の照合部19へ送る。
この変調方式としては、例えば、振幅変調、周波数変調、位相変調方式でもよい。固有の認証IDは暗号化、符号化を行なった後にデータを変調してもよい。
傘の照合部19は、アンテナ191を介して、認証ID保有装置11の通信部112から送信された無線信号を受信して照合部19内の通信部192へ送り、通信部192では予め決められた復調方式にて固有の認証IDを復調し、制御部13へ送る。このとき、認証ID保有装置11から受信される固有の認証IDが暗号化、符号化されていた場合には暗号化、符号化を復号してから、制御部13へ送る。
制御部13のCPU131は、照合部19から送られた固有の認証IDと、予め制御部13内に予め格納されている固有のマスターIDとの比較を行ない、同じ場合には認証成功となる。認証成功時に制御部13は、ギア15が、はじき3を押し込める位置になるようにモーター14を制御する。
認証失敗時は、現状のままである。
なお、トリガースイッチ30を押下してから一定期間中は一定周期に制御部13が固有のマスターIDを照合部19へ送り、通信部192からアンテナ191を介して認証ID保有装置11の通信部112へ固有のマスターIDを送信する。
傘の制御部13にて、一定期間に認証ID保有装置11から固有の認証IDが送られて来ない場合、あるいは認証が一定期間失敗した時は、認証ID保有装置11が傘の定められたエリア193から離脱したと判断し、モーター14を制御して、はじき3を下まで押し込めないようにギア15を制御する。
このように、認証ID保有装置11を持ち、傘に備えられたトリガースイッチ30を押下することで、認証ID保有装置11と傘が通信を行い、認証されることによって、はじき3が押し込まれるようにギア15を制御する。
また、トリガースイッチ30押下後の一定期間後にエリア離脱と判断し、はじき3が押し込まれないようにギア15を制御させる、スマートキーレス機能を有している。
実施の形態5によれば、個人認証をさせるために、認証ID保有装置を操作せずに、使用者は傘のトリガースイッチを押し込むだけ、認証ID保有装置を保持していないとはじきを押し込むことができないようにすることができる。
このため、使用者は認証ID保有装置を所持していないと傘が開けない状態となり、不法な傘の使用(窃盗)を減らすことできる。
なお、照合部19、トリガースイッチ30は、中棒2に設けられていても構わないし、ハンドル1に格納しても良いし、如何なる組み合わせでも構わない。
また、認証動作の開始は、トリガースイッチ30を押すことで実現したが、タッチパネル等での操作でも構わない。
また、個人認証の開始用のトリガースイッチ30を無くし、常時固有のマスターIDを無線送信させる構成でも構わない。
さらに、認証ID保有装置として無線通信装置で説明したが、通信手段として、赤外線通信、音声通信など固有のコードを送信できるものであれば、何でもよい。
実施の形態6.
次に、この発明の実施の形態6における傘の個人認証システムを図に基づいて説明する。
図20は、この発明の実施の形態6による傘の個人認証システムを示す構成図である。
図20において、1〜4、11〜17は図1におけるものと同一のものである。図20では、ハンドル1内にアラームを出力するスピーカー32が設けられている。
図21は、この発明の実施の形態6による傘の個人認証システムの制御部とスピーカーを示す構成図である。
図21において、3、131は図2におけるものと同一のものである。図21では、メモリー132aにマスターIDを記憶し、メモリー132bに音声信号を記憶する。CPU131は個人認証結果のディジタル音声信号をメモリー132bから取り出し、D/A変換部133によりアナログ音声信号にしてスピーカー32から出力する。
図22は、この発明の実施の形態6による傘の個人認証システムの制御部とLED表示灯を示す構成図である。
図22において、13、131、132aは図21におけるものと同一のものである。図22では、表示信号を格納するメモリー132cを有し、CPU131は個人認証結果に対応する表示信号をメモリー132cから読み出して、LED表示灯33に出力する。
次に、動作について説明する。
実施の形態1〜実施の形態5においては、使用者が傘を使用時の認証方式や、傘におけるはじきの制御形態について述べた。
しかしながら、使用者は認証が確実に実行できたかどうか分からないという課題が生じる。そこで、実施の形態6では、使用者にスピーカー32からのアラーム音で認証が実行されたかどうかを識別できるようにした。
傘に設けられた制御部13は、図21のように、CPU131、メモリー132a、132b、入出力部(I/O)、D/A変換部133で構成され、認証IDの照合、ディジタル音声信号からアナログ音声信号への変換、及びモーター制御を行う。
制御部13内のメモリー132bには予めアラーム音が格納されている。例えば、認証が成功の場合は高い「Beep」音が、認証確認が失敗の場合は低い「ブザー」音のディジタル音声信号が格納されている。
あるいはメモリー132bに予めディジタル音声信号が格納し、認証成功の場合は「認証に成功しました」、失敗した場合は「認証されません」などのディジタル音声信号を格納してもかまわない。
制御部13にて認証が成功した場合に、モーター14の制御を行なうと共に、成功に対応した音声信号をD/A変換部133に送る。失敗した場合も失敗に対応した音声信号をD/A変換部133に送る。
D/A変換部133は、ディジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、変換された音声信号はアンプを介してスピーカー32に送られる。これにより、認証結果に応じたアナログ音声信号のアラームがスピーカー32から出力される。
実施の形態6によれば、実施の形態1〜実施の形態5による効果に加えて、認証結果をアラーム音で確認することにより誤操作がなくなる効果が期待できる。
また、認証失敗時に、ある一定期間アラーム出力すれば、不法な傘の使用(窃盗)を減らせる効果が期待できる。
また、スピーカーの他にも個人認証の結果を通知ができるものであれば、これを採用してもよい。例えば、図20に示すスピーカー32を、図22のLED表示灯33に置き換えてもよい。
この場合、傘に設けられた制御部13は、図22のように、CPU131、メモリー132a、132c、入出力部(I/O)で構成され、認証IDの照合、及びモーター制御を行う。
制御部13のメモリー132cに、認証が成功の場合は青色、認証確認がNGの場合は赤色というディジタル表示信号を音声信号の変わりに格納し、制御部13にて認証が成功した場合に、モーター制御を行なうと共に、成功に対応した表示信号をLED表示灯33に送る。失敗した場合も失敗に対応した表示信号をLED表示灯33に送る。
これにより、認証結果に対応する色がLED表示される。
なお、上述の実施の形態6では、使用者はアラーム音やLED表示灯にて認証結果を識別できると説明したが、必ずしもこれに限定されるものではない。
バッテリー低下や、装置の故障に関する通知を使用者に行なってもよい。
また、他にも個人認証の結果を通知できるものであれば、これを採用しても構わない。
実施の形態7.
次に、この発明の実施の形態7における傘の個人認証システムを図に基づいて説明する。
図23は、この発明の実施の形態7による傘の個人認証システムのバッテリーの交換方法を説明するための図である。
図23において、2、13、16、17は図1におけるものと同一のものである。
図23(a)はハンドルがハンドルA1aとハンドルB1bとから構成されている図で、制御部13は中棒2に配置され、バッテリー16とバッテリー保持部17はハンドルB1b内に格納される。プラス端子34はハンドルB1bに設け、中棒2内に配置された制御部13と接続される。マイナス端子35はハンドルA1aに設ける。ハンドルA1aとハンドルB1bの間には切れ込み部36が形成され、ハンドルA1aを手動で回すことにより、ハンドルB1bと分離できる。分離することで、バッテリー16はマイナス端子35が外れるようになっている。
図23(b)はバッテリー16が中棒2に配置された図で、プラス端子34は中棒2の奥の制御部13に接続されるように配置され、マイナス端子35はハンドル1に設けている。ハンドル1と中棒2の接合部には切れ込み部36があり、ハンドル1を手動にて回すことで、中棒2とハンドル1が分離できる構造となっている。分離することで、バッテリー16はマイナス端子35が外れるようになっている。
図24は、この発明の実施の形態7による傘の個人認証システムのハンドルの分離状態を示す斜視図である。
図24において、1a、1b、2、35は図23におけるものと同一のものである。図24では、ハンドルA1aにラチェット37を設け、ハンドルB1bにラチェット38を設けている。図24はハンドルを分離した状態を示している。
次に、動作について説明する。
実施の形態7は、バッテリー16の交換についてのものである。
通常、バッテリー16は、制御部13を駆動するために消耗してしまう。このため、バッテリー16の消耗時にはバッテリー16を交換するという新たな課題が生じる。
以下では、バッテリー交換について説明する。
図23(a)のハンドルの構成では、ハンドルには切れ込み部36が形成されており、ハンドルA1aを手動にて回すことで、ハンドルB1bと分離できる構造となっている。分離することで、バッテリー16からマイナス端子35が外れることになる。
この場合の切れ込み部36は、図24に示すように、ハンドルA1aの内側に歯型のラチェット37が形成され、ハンドルB1bにはハンドルA1aと歯合して所定の位置に固定される歯型のラチェット38が形成されている。
また、ハンドルA1aとハンドルB1bを分離できる構造であれば、他の方法でも構わない。
バッテリー保持部17が中棒2内に格納される、図23(b)の構成の場合には、ハンドル1と中棒2との接合部に切れ込み部36が形成され、ハンドル1を手動で回すことにより、中棒2とハンドル1が分離できる構造となっている。分離することで、バッテリー16からマイナス端子35が外れることになる。
バッテリー16が消耗し、制御部13が駆動しなくなった場合には、切れ込み部36で分離し、バッテリー16を交換し、切れ込み部36を接続させることで、再度、傘の個人認証システムを動作させることが可能となる。
実施の形態7によれば、ハンドルに、あるいはハンドルと中棒の接合部に切れ込み部を設けて分離可能な構造にすることで、バッテリー切れの際に容易にバッテリーを交換することができる。
バッテリーは非接触充電タイプを用いても構わない。この場合、ハンドルと中棒を開封することがないため、より防犯性能が上がる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 ハンドル、2 中棒、3 はじき、4 下ろくろ、11 認証ID保有装置、
12 保持機構部、13 制御部、14 モーター、15 ギア、16 バッテリー、
17 バッテリー保持部、18 溝、19 照合部、20 スナップ、21 スリーブ、22 スナップフィット、23、24 ラチェット、30 トリガースイッチ、
32 スピーカー、33 LED表示灯、34 プラス端子、35 マイナス端子、
36 切れ込み部、37、38 ラチェット、111 アンテナ、112 通信部、
113 制御部、114 操作部、115 記憶部、121 電極、131 CPU、
132 メモリー、133 D/A変換部、191 アンテナ、192 通信部、
193 エリア。

Claims (12)

  1. 固有の認証IDを記憶している認証ID保有装置、
    使用者が保持するためのハンドルとこのハンドルに取り付けられた中棒とを有する傘の開閉を、上記中棒に沿って移動することにより行うように配置された第一の部材、
    この第一の部材を固定する突起部を有し、上記突起部が押下されることにより、上記第一の部材の移動を可能にする第二の部材、
    この第二の部材の上記突起部の押下を可能にするアンロック位置と上記突起部の押下を不可能にするロック位置とになるように制御される構造物、
    この構造物を上記二つの位置のいずれかの位置になるように制御するモーター、
    上記認証ID保有装置に記憶された認証IDを取得し、上記認証IDと自身の保有するマスターIDとの比較を行い、比較結果に応じて、上記モーターを制御する制御部、
    及びこの制御部を駆動するバッテリーを備え
    上記モーターは上記中棒内に配置され、上記バッテリーは上記ハンドル内に配置されていることを特徴とする傘の個人認証システム。
  2. 上記認証ID保有装置を保持する保持機構部を備え、
    上記制御部は、上記保持機構部に上記認証ID保有装置が保持されたとき上記認証IDを取得することを特徴とする請求項1記載の傘の個人認証システム。
  3. 無線で通信できるように構成された照合部を備え、
    上記認証ID保有装置は、無線で通信できるように構成され、
    上記照合部は、上記認証ID保有装置との間での無線通信により、上記認証ID保有装置の保有する認証IDを取得し、この取得した認証IDを上記制御部へ送信することを特徴とする請求項1記載の傘の個人認証システム。
  4. 上記認証ID保有装置は、傘を開くように指示するアンロック入力と、傘を開かないように指示するロック入力を行えるように構成され、
    上記照合部との無線通信により、入力内容を上記認証IDとともに送信し、
    上記制御部は、上記認証IDと上記マスターIDとの比較で、一致した場合に、上記入力内容に応じて上記モーターを制御することを特徴とする請求項3記載の傘の個人認証システム。
  5. 上記傘に設けられ、操作されることにより認証開始を指示するトリガー手段を備え、
    上記制御部は、上記トリガー手段の認証開始指示を検出した場合に、保有するマスターIDを上記照合部に送り、
    上記照合部は、上記制御部から送られた上記マスターIDを暗号化して上記無線通信により上記認証ID保有装置に送信し、
    上記認証ID保有装置は、上記送信されたマスターIDと自身の保有する認証IDを比較し、一致した場合に、上記認証IDを暗号化して上記照合部へ送信することを特徴とする請求項3記載の傘の個人認証システム。
  6. 上記制御部は、上記トリガー手段の認証開始指示を検出してから、一定期間、上記認証ID保有装置からの認証IDが送信されない場合には、上記構造物が上記突起部の押下を不可能にするロック位置になるように上記モーターを制御することを特徴とする請求項5記載の傘の個人認証システム。
  7. 音声信号を出力するスピーカーを備え、
    上記制御部は、上記認証ID保有装置から取得した認証IDと自身の保有するマスターIDとの比較結果に対応した音声信号を上記スピーカーに出力させることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項記載の傘の個人認証システム。
  8. 表示信号を出力するLED表示灯を備え、
    上記制御部は、上記認証ID保有装置から取得した認証IDと自身の保有するマスターIDとの比較結果に対応した表示信号を上記LED表示灯に出力させることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項記載の傘の個人認証システム。
  9. 上記構造物は、上記第二の部材の突起部の押下を可能にするアンロック位置に溝が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項記載の傘の個人認証システム。
  10. 上記構造物は、円柱状の構造体と半円柱状の構造体とを有することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項記載の傘の個人認証システム。
  11. 上記構造物は、スナップ、スナップフィットの構造体及びこの構造体から出し入れされるスリーブからなることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項記載の傘の個人認証システム。
  12. 記ハンドルは、切れ込み部により二つに分離できるとともに、上記二つに分離された場合に上記バッテリーが交換できるように構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか一項記載の傘の個人認証システム。
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