JP5737731B1 - 救難用ライト及びライフジャケット - Google Patents

救難用ライト及びライフジャケット Download PDF

Info

Publication number
JP5737731B1
JP5737731B1 JP2014238355A JP2014238355A JP5737731B1 JP 5737731 B1 JP5737731 B1 JP 5737731B1 JP 2014238355 A JP2014238355 A JP 2014238355A JP 2014238355 A JP2014238355 A JP 2014238355A JP 5737731 B1 JP5737731 B1 JP 5737731B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
cloth
battery
water
exterior member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014238355A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016097903A (ja
Inventor
▲逸▼克 檀浦
▲逸▼克 檀浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MISHIMA DENSHI CO., LTD.
Original Assignee
MISHIMA DENSHI CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MISHIMA DENSHI CO., LTD. filed Critical MISHIMA DENSHI CO., LTD.
Priority to JP2014238355A priority Critical patent/JP5737731B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5737731B1 publication Critical patent/JP5737731B1/ja
Publication of JP2016097903A publication Critical patent/JP2016097903A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Primary Cells (AREA)

Abstract

【課題】水難事故等の際に、着水後自動的に点灯し、漂流している遭難者の居場所を知らせることができる救難ライト及びライフジャケットを提供する。【解決手段】救難ライトは、複数のLEDと、複数のLEDに電力を供給するための水電池と、少なくとも一方の面に複数の発光ダイオードが配置され、水電池を内部に収納可能な水密の外装部材とを備え、外装部材の下端に液体を内部に導入するための複数の貫通孔が設けられ、水電池はその下端が複数の貫通孔よりも所定距離だけ高い位置となるように外装部材の内部に固着されている。【選択図】図1

Description

本発明は、水電池を用い、水難等の際に遭難者の居場所を知らせる救難用ライト及びライフジャケットに関する。
イオン化傾向が互いに異なる異種電極による正極及び負極を水や海水中に浸漬して電気化学反応を起こし起電力を得る水電池や海水電池は従来から良く知られており、この種の水電池や海水電池において、より高い性能を得るための提案も多数なされている。
一方、水難事故、特に夜間の水難事故等の際に、漂流している遭難者の居場所を知らせるための救命用ライトが提案されている(特許文献1)。
特許文献1に開示された救命用ライトは、高輝度発光ダイオード(LED)と、高輝度LEDの発光部を水面上に浮上させる浮力発生部とで構成されており、浮力発生部の天面から高輝度LEDの発光部を突出させて、両者を一体化している。浮力発生部は、軽量で安価な発泡スチロールで構成されている。
また、浮力発生部の底面には、防水性の電池ケースが取付けられている。電池ケースには、乾電池を交換するための蓋及び乾電池をON・OFFするためのスイッチが備えられている。電池ケースを浮力発生部の底面に取付けることにより、その内部に収納される乾電池が錘となって、高輝度LEDの発光部が水面上に確実に浮上するように構成されている。
特開2000−62687号公報
しかしながら、特許文献1に記載の救命用ライトは、市販の乾電池を使用するため、水難等の際に遭難者が自らスイッチを入れることが必要となるため、スイッチの入れ忘れ等により点灯しないという問題点があった。
また、電池容量により長時間にわたって安定した放電を維持することができない、点灯時間が短いという問題点があった。
さらに、市販の乾電池を用いるため、長期間の保存が困難であり、さらに長期間保存後長時間にわたって安定した放電を維持できないという問題点があった。
従って、本発明の目的は、水難事故等の際に、着水後自動的に点灯し、漂流している遭難者の居場所を知らせることができる救難用ライト及びライフジャケットを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、長期間の保存ができ、長時間にわたって安定した放電を維持することができ、かつ携帯に便利な救難用ライト及びライフジャケットを提供することにある。
本発明によれば、救難用ライトは、複数の発光ダイオード(LED)と、複数のLEDに電力を供給するための水電池と、少なくとも一方の面に複数のLEDが配置され、水電池を内部に収納可能な水密の外装部材とを備え、外装部材の下端に液体を内部に導入するための複数の貫通孔が設けられ、水電池はその下端が複数の貫通孔よりも所定距離だけ高い位置となるように外装部材の内部に固着されている。
このように本発明の救難用ライトによれば、水電池を内部に収納する水密の外装部材の少なくとも一方の面に複数のLEDが配置され、外装部材の下端に液体を内部に導入するための複数の貫通孔が設けられ、水電池はその下端が複数の貫通孔よりも所定距離だけ高い位置となるように外装部材の内部に固着されている。このため、装着時に雨等が降っても、水が内部の水電池にまで進入しないため、誤点灯することがなく、水難事故等が生じて着水した場合にのみ自動的に点灯(点滅)し、漂流している遭難者の居場所を知らせることができる。
外装部材は、水電池を収納する袋本体と、複数のLEDが取付けられた取付けシートと、取付けシートの表面を覆う透光性樹脂シートとを備えており、透光性樹脂シートと取付けシートの表面との間に、複数のLEDを囲む防水枠が設けられていることが好ましい。これにより、LED取付け部における浸水による電気的短絡を防止することができる。
外装部材は、取付けシートと袋本体とを水密的に離隔する防水シートをさらに備えていることが好ましい。これにより、LED取付け部における浸水による電気的短絡を防止することができると共に、水又は海水を水電池を収納する収納部のみに導入することができる。
ユーザの身体、衣服又はライフジャケットに装着するための装着手段をさらに備えていることが好ましい。これにより、救難用ライトの装着が容易になる。
水電池は、可撓性の防水シートから構成された袋状収容体と、袋状収容体内に収容された複数の電池セルと、電池セルに電気的に接続され、袋状収容体の内部から外部に引き出される出力リード線とを備え、袋状収容体の下端には、液体を内部の複数の電池セルに導くための少なくとも1つの貫通孔が設けられていることが好ましい。これにより、水電池内部に導入する液体(水)の量をコントロールすることができ、長時間にわたって安定した放電を維持できる。また、水電池の取り扱いが容易になり、水電池の交換も可能となる。
複数の電池セルの各々は、正極を構成する炭素化布と、炭素化布に電気的に接続された正極引出し電極と、炭素化布に密着して設けられた塩含有布と、塩含有布に密着して設けられた吸水性を有する紙シートと、紙シートに密着して設けられていると共に負極を構成しており、正極よりイオン化傾向が高い材料で形成された金属板と、金属板に電気的に接続された負極引出し電極と、炭素化布、正極引出し電極、塩含有布、紙シート、金属板及び負極引出し電極を互いに圧着するカバー部材とを備えており、塩含有布は、複数層織綿布に塩を含浸させた布で構成されていることが好ましい。
水(又は海水)が電池内部に進入すると、底部にわずかに溜まったその液体が吸水性を有する紙シートを伝わって塩含有布全体を湿潤させ、その布に含有されている塩が液体内に溶出することで、塩含有布及び紙シートが正極及び負極間の電解液媒体として機能する。これにより、負極周辺において水素イオンによる放電反応が生じ、一方、炭素化布の正極では水素イオンに反応せず電子は負極から正極に移動しようとし、起電力が発生する。このように、炭素化布に塩含有布が密着して設けられ、この塩含有布に吸水性を有する紙シートが密着して設けられ、この紙シートにイオン化傾向が高い材料で形成された金属板が密着して設けられているため、わずかな量の液体が紙シートに接するのみで、電池として作動させることができる。また、カバー部材によって、炭素化布、正極引出し電極、塩含有布、紙シート、金属板及び負極引出し電極を互いに圧着させているため、負極と正極との距離をほぼ一定に保つことができる。さらに、カバー部材の取付けにより、炭素化布と正極引出し電極との電気的接続並びに金属板と負極引出し電極との電気的接続が可能となり、しかも、この接続作業をカバー部材の取付けのみで確実に実施できるため、作業工程が非常に容易となり、製造コストも安価となる。塩含有布として、1枚の布が2層以上の複数層織綿布に食塩を含有させたものを用いているため、初期電圧及び初期電流が大幅に高くなる。また、時間経過後の電圧及び電流の低下も非常に小さい。より大きな起電力を素早い立ち上がりで得ることができ、長時間にわたって安定した放電を維持できる。
本発明によれば、さらに、上述した救難用ライトを装着したライフジャケットが提供される。
本発明の救難用ライト及びライフジャケットは、装着時に雨等が降っても、水が内部の水電池にまで進入しないため、誤点灯することがなく、水難事故等が生じて着水した場合にのみ自動的に点灯(点滅)し、漂流している遭難者の居場所を知らせることができる。
また、水電池を用いているため、長期間の保存ができ、長時間にわたって点灯を維持することができ、かつ容易に装着でき、携帯に便利な救難用ライトを提供することができる。
本発明の一実施形態における救難用ライトの構成を概略的に示す平面図である。 図1の実施形態における救難用ライトの構成を示す断面図である。 水電池の構成を概略的に示す斜視図である。 水電池の電池セル体の具体的な構造を示す斜視図である。 各電池セルの具体的な構造を詳しく示す斜視図(その1)である。 各電池セルの具体的な構造を詳しく示す斜視図(その2)である。 図1の実施形態における救難用ライトの装着例を示す図である。 図1の実施形態における救難用ライトの他の装着例として救難用ライトをライフジャケットに装着した例を示す図である。
以下、本発明に係る救難用ライト及びライフジャケットの実施形態を、図を参照して説明する。
図1及び図2は本発明の一実施形態における救難用ライト100の構成を示しており、図2は図1のA−A線断面図である。図3は水電池40の構成を概略的に示しており、図4は水電池40の内部に収容される電池セル体42の構成を示しており、図5及び図6は各電池セル42aの具体的な構造を詳しく示している。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る救難用ライト100は、袋状の外装部材10と、ユーザの身体(例えば腕)、衣服又はライフジャケット等に装着するための装着手段20と、複数のLED30と、複数のLED30に電力を供給するための水電池40とを備えている。
外装部材10は、防水性材料から形成された袋本体11と、透光性樹脂シート12及び防水シート14間に水密的に収容された取付けシート13とを備えている。取付けシート13には複数のLED30が取付けられており、その表側が透光性樹脂シート12によって覆われている。取付けシート13の裏側にはLED30の固定層15が貼着されている。取付けシート13の裏側及び固定層15は、防水シート14によって覆われている。この防水シート14は、袋本体11の表面11aにミシン縫い、熱溶着又は接着剤等で固着されている。
袋本体11は、1枚の防水材料を折り曲げ、表面11aと裏面11bとを形成し、内部に水電池40が収納された状態で開口の3辺をミシン縫い、熱溶着又は接着剤等で封止することにより水密の袋状に形成されている。この袋本体11の下端部11cには水等の液体を内部に導入するための複数の貫通孔11dが設けられ、水電池40はその下端の貫通孔44(図3参照)が複数の貫通孔11dよりも所定距離Dだけ高い位置に固着されている。また、袋本体11の表面11aには、装着手段20が固着されている。上述したように、この表面11aには、防水シート14、取付けシート13及び透光性樹脂シート12がこの順序で積層され固着されている。
透光性樹脂シート12としては、例えば、透明塩化ビニールシートが用いられる。この透光性樹脂シート12は、複数のLED30が配置された取付けシート13の表面を覆うように設けられている。また、透光性樹脂シート12の固着部から進入した水がLED30の装着部に到達しないように、透光性樹脂シート12と取付けシート13の表面との間に、複数のLED30を囲む防水枠12aが設けられている。防水枠12aは、例えば防水性両面テープから構成される。
取付けシート13は、袋本体11と同様な防水材料から形成されている。この取付けシート13の中央部に複数のLED30を露出させるための複数の貫通孔が形成されている。これらの貫通孔にそれぞれLED30が発光部を露出するように配置されている。
防水シート14は、透光性樹脂シート12と共に複数のLED30が配置されている取付けシート13を水密的に覆い、複数のLED30の装着部への水進入を阻止する。この防水シート14としては、例えば、布基材に合成樹脂を塗布したもの又はビニールシートが用いられる。
固定層15は、接着剤又は両面テープからなり、取付けシート13の裏側に貼着されている。この固定層15は、複数のLED30を取付けシート13に固定し、さらに、周りから進入した水が複数のLED30が配置されている部分に進入することを阻止する。
装着手段20は、ユーザの身体、衣服又はライフジャケットに装着するためのものであり、例えば、ベルトに止め具(バックル等)や面ファスナを取付けたものや、伸縮自在なリング状のベルト等で構成される。
各LED30としては、発光効率が高い、砲弾型の例えば赤色LEDが用いられる。もちろん、赤色以外の色のLEDを用いても良い。本実施形態においては、複数の赤色LEDが複数列(例えば2列)で配列されており、これによって必要な光量を容易に確保できる。また、複数のLED30を、例えば、昇圧回路等の駆動回路で駆動し、0.5秒の間隔で点滅するように制御することが望ましい。この場合、全てのLED30を同期させて点滅するように構成しても良いし、交互に点滅するように構成しても良いし、点滅することなく連続点灯するように構成しても良い。
水電池40は、袋状収容体41と、電池セル体42と、正極端子と負極端子を有する出力リード線43とを備えている。この水電池40は、両面テープ又は接着剤Tを用いて外装部材10の袋本体11内に固着されている。水電池40の下端は、外装部材10の袋本体11の下端部に設けられた複数の貫通孔11dよりも所定距離Dだけ高い位置に固着されている。この距離Dは、例えば、5〜30mmである。
水電池40の袋状収容体41は、可撓性シートを三方シールで防水構造の袋状に封止して構成されており、その下端に水(海水)を内部に進入させるための複数(例えば、2つ)の貫通孔44が設けられている。また、袋状収容体41の片面には、出力リード線43を引き出す孔が設けられており、この孔は、必要に応じて、接着剤等で封止されている。袋状収容体41は、例えば、アルミラミネート袋で構成されている。このアルミラミネート袋は、アルミ箔等の金属箔に例えばポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム又はポリエチレン(PE)フィルム等の樹脂フィルムをラミネートして形成された防水の可撓性シートをヒートシールで封止して形成される。防水の可撓性シートとしては、その他に種々のシートを適用可能である。
図4に示すように、本実施形態の水電池40は、2つの電池セル42aからなる電池セル体42で構成されている。電池セル体42は、2つの電池セル42aを互いに重畳し、樹脂テープ42b等で緊縛して固定して構成される。2つの電池セル42aの下側には吸水性を有するスポンジ42cが挿入されている。各電池セル42aの正極リード線及び負極リード線は、互いに並列接続されるように結線され、ハンダ付けされている。電池セル42aの寸法、個数及び結線形態は、必要とする電圧及び電流容量によって適宜設定される。
各電池セル42aは、図5及び図6に示すように、正極支持板50aと、この正極支持板50aに固着された正極引出し電極50bと、正極を構成する炭素化布50cと、塩含有布50dと、吸水性を有する紙シート50eと、負極を構成するマグネシウム材料による金属板50fとを備えている。
正極支持板50aは例えばプラスチック等の絶縁材料による平板であり、正極引出し電極50bはこの平板の一面又は両面に接着された例えば銅等の導電性金属材料による平板である。
この正極引出し電極50bには、図5(A)に示すように、正極出力リード線43aの一端がハンダ付けによって電気的に接続されている。正極引出し電極50bから3つの正極出力リード線43aが引き出されている。
正極引出し電極50bが固着された正極支持板50aには正極を構成する炭素化布50cが密着して積層されている。より具体的には、図5(B)に示すように、炭素化布50cは正極支持板50aに密着して積層されている。炭素化布50cを正極支持板50aの周囲に巻回しても良い。本実施形態で用いている炭素化布50cは、セルロース系繊維の糸からなる織布、編布、織編布又は不織布を原料繊維体とし、これを加熱炭素化してなる織布、編布、織編布又は不織布である。この炭素化布50cは、剛直な炭素繊維を織ったものではなく、炭素化焼成前の出発原料であるセルロース系繊維の糸自体が柔らかく自由な方向性を持っているため、繊維が面方向のみに揃っておらず、厚さ方向にも充分に配合されているため、面方向のみならず厚さ方向にも非常に良好な電導性、誘電特性、熱伝導性及び圧縮強度を有するものである。
正極を構成する炭素化布50cには、塩含有布50dが密着して積層されている。より具体的には、図5(C)に示すように、塩含有布50dは炭素化布50cの正極支持板50a側の面とは反対側の面に密着して積層されている。この塩含有布50dは、本実施形態では、脱脂布を飽和食塩水に含浸させて乾燥させて構成されており、湿潤状態となると、その塩が溶出して電解液媒体として機能する。特に、本実施形態において、塩含有布50dは、1枚の布が2層以上の複数層織綿布に食塩を含有させたもので構成されている。
塩含有布50dには、吸水性を有する紙シート50eが密着して積層されている。より具体的には、図5(D)に示すように、紙シート50eは塩含有布50dの炭素化布50c側の面とは反対側の面に密着してその下側を通り正極支持板50aに密着するようにU字形に巻かれている。この紙シート50eは、密度1%以下の天然パルプからなる紙のシートであり、袋状収容体41内に入り込み、その底部にわずかに溜まった液体を毛細管現象により吸い上げて塩含有布50d全体を湿潤させ、その布に含有されている食塩が液体内に溶出することで、この塩含有布50d及び紙シート50eが正極及び負極間の電解液媒体として機能する。
紙シート50eには、負極を構成するマグネシウム材料による金属板50fが密着して積層されている。より具体的には、図6(A)に示すように、マグネシウム材料による平板状の金属板50fが紙シート50eの片方の面上に密着して積層されている。
金属板50fとしては、正極である炭素化布50cよりイオン化傾向が高い材料であればマグネシウム以外にも、アルミニウム、リチウム等、種々の材料が適用可能である。
各金属板50fには、負極引出し電極50gが取付けられている。本実施形態では、負極引出し電極50gとして、銅等の導電材料による例えばリベットを金属板50fに挿通させて固着したものを用いている。各負極引出し電極50gには、図6(A)に示すように、負極出力リード線43bの一端がハンダ付けによって電気的に接続されている。
図6(B)に示すように、以上述べた正極支持板50a、正極引出し電極50b、炭素化布50c、塩含有布50d、紙シート50e、金属板50f及び負極引出し電極50gを互いに積層した積層体の回りに樹脂テープを巻き付けて緊縛し、カバー部材50hを形成する。これにより、積層体全体がカバー部材50h内に堅固に圧着固定された電池セル42aが得られる。カバー部材50hによって、正極支持板50a、正極引出し電極50b、炭素化布50c、塩含有布50d、紙シート50e、金属板50f及び負極引出し電極50gが堅固に互いに圧着固定されるため、負極と正極との距離をほぼ一定に保つことができる。また、カバー部材50hの形成により、炭素化布50cと正極引出し電極50bとの電気的接続が可能となる。なお、樹脂テープに代えて、熱収縮チューブ内に挿入して加熱することにより、この熱収縮チューブを収縮させてカバー部材50hを構成しても良い。
図7は救難用ライト100が使用者の腕60に装着されている例を示している。図7に示すように、救難用ライト100は、外装部材10の複数の貫通孔11dが設けられた端を下方にして、装着手段20で使用者の腕60に装着されている。図8は救難用ライト100がライフジャケット70に装着されている例を示している。図8に示すように、救難用ライト100は、外装部材10の複数の貫通孔11dが設けられた端を下方にして、装着手段20でライフジャケット70の上部(肩部)に装着されている。図7及び図8に示す装着例の場合、水難事故等の際に、遭難者着水後、水が外装部材10の下端部に設けられた複数の貫通孔11dから内部に進入し、水電池100の下端が水浸されると、約5秒で放電が開始し、救難用ライト100が自動的に点灯又は点滅するようになり、漂流している遭難者の居場所を知らせることができる。救難用ライト100は、120時間以上点灯できる。また、一度水面から上げて乾燥させれば、再使用可能である。
以上説明したように、本実施形態の救難用ライト100は、水密の外装部材10と、ユーザの身体、衣服又はライフジャケット等に装着するための装着手段20と、複数のLED30と、複数のLED30に電力を供給するための水電池40とを備えている。水電池40を内部に収納する水密の外装部材10の一方の面に複数のLED30が配置され、外装部材10の下端に水(海水)を内部に導入するための複数の貫通孔11dが設けられ、水電池40はその下端がこの複数の貫通孔11dよりも所定距離だけ高い位置となるように外装部材10の内部に固着されている。これにより、装着時に雨等が降っても水が内部の水電池にまで進入しないので、誤点灯することがなく、水難事故等で着水した場合にのみ自動的に点灯(点滅)し、漂流している遭難者の居場所を知らせることができる。
また、外装部材10は、複数のLED30が取付けられた取付けシート13と、取付けシート13の表面を覆う透光性樹脂シート12とを備えており、透光性樹脂シート12と取付けシート13の表面との間に、複数のLED30を囲む防水枠12aが設けられている。これにより、LED取付け部における浸水による電気的短絡を防止することができる。
また、外装部材10は、複数のLED30が取付けられている取付けシート13と袋本体11即ち水電池40を収納する収納部とを水密的に離隔する防水シート14をさらに備えている。これにより、LED取付け部における浸水による電気的短絡を防止することができると共に、水又は海水を水電池40を収納する収納部のみに導入することができる。
さらに、ユーザの身体、衣服又はライフジャケット70に装着するための装着手段20をさらに備えていることで、救難用ライトの装着が容易になる。
なお、前述した実施形態の救難用ライト100において、水電池40は、2つの電池セル42aからなる電池セル体42を用いた例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。1つ又は3つ以上の電池セルからなる電池セル体を用いても良い。また、電池セルの構成は上述した実施形態に限定されるものではない。
また、上述した実施形態の救難用ライト100において、外装部材10は、取付けシート13と袋本体11の表面11aとを隔離する防水性シート14が設けられている例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨を逸脱しない範囲内での種々、設計変更した形態を技術的範囲に含むものである。
本発明は、水難事故、特に夜間の水難事故等の際に、漂流している遭難者の居場所を知らせる目的に利用できる。
10 外装部材
11 袋本体
11a 表面
11b 裏面
11c 下端部
11d、44 貫通孔
12 透光性樹脂シート
12a 防水枠
13 取付けシート
14 防水シート
15 固定層
20 装着手段
30 LED
40 水電池
41 袋状収容体
42 電池セル体
42a 電池セル
43 出力リード線
50a 正極支持板
50b 正極引出し電極
50c 炭素化布
50d 塩含有布
50e 紙シート
50f 金属板
50g 負極引出し電極
50h カバー部材
60 腕
70 ライフジャケット
100 救難用ライト
T 両面テープ又は接着剤

Claims (7)

  1. 複数の発光ダイオードと、
    前記複数の発光ダイオードに電力を供給するための水電池と、
    少なくとも一方の面に前記複数の発光ダイオードが配置され、前記水電池を内部に収納可能な水密の外装部材とを備え、
    前記外装部材の下端に液体を内部に導入するための複数の貫通孔が設けられ、前記水電池はその下端が前記複数の貫通孔よりも所定距離だけ高い位置となるように前記外装部材の内部に固着されていることを特徴とする救難用ライト。
  2. 前記外装部材は、前記水電池を収納する袋本体と、前記複数の発光ダイオードが取付けられた取付けシートと、前記取付けシートの表面を覆う透光性樹脂シートとを備えており、前記透光性樹脂シートと前記取付けシートの表面との間に、前記複数の発光ダイオードを囲む防水枠が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の救難用ライト。
  3. 前記外装部材は、前記取付けシートと前記袋本体とを水密的に離隔する防水シートをさらに備えていることを特徴とする請求項2に記載の救難用ライト。
  4. ユーザの身体、衣服又はライフジャケットに装着するための装着手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の救難用ライト。
  5. 前記水電池は、
    可撓性の防水シートから構成された袋状収容体と、
    前記袋状収容体内に収容された複数の電池セルと、
    前記複数の電池セルに電気的に接続され、前記袋状収容体の内部から外部に引き出される出力リード線とを備え、
    前記袋状収容体の下端には、液体を内部の前記複数の電池セルに導くための少なくとも1つの貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の救難用ライト。
  6. 前記複数の電池セルの各々は、正極を構成する炭素化布と、該炭素化布に電気的に接続された正極引出し電極と、前記炭素化布に密着して設けられた塩含有布と、該塩含有布に密着して設けられた吸水性を有する紙シートと、該紙シートに密着して設けられていると共に負極を構成しており、前記正極よりイオン化傾向が高い材料で形成された金属板と、該金属板に電気的に接続された負極引出し電極と、前記炭素化布、前記正極引出し電極、前記塩含有布、前記紙シート、前記金属板及び前記負極引出し電極を互いに圧着するカバー部材とを備えており、前記塩含有布は、複数層織綿布に塩を含浸させた布で構成されていることを特徴とする請求項5に記載の救難用ライト。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の救難用ライトを装着したことを特徴とするライフジャケット。
JP2014238355A 2014-11-26 2014-11-26 救難用ライト及びライフジャケット Active JP5737731B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014238355A JP5737731B1 (ja) 2014-11-26 2014-11-26 救難用ライト及びライフジャケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014238355A JP5737731B1 (ja) 2014-11-26 2014-11-26 救難用ライト及びライフジャケット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5737731B1 true JP5737731B1 (ja) 2015-06-17
JP2016097903A JP2016097903A (ja) 2016-05-30

Family

ID=53487136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014238355A Active JP5737731B1 (ja) 2014-11-26 2014-11-26 救難用ライト及びライフジャケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5737731B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017109718A (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 Apd株式会社 救助用照明器具セット
KR101772315B1 (ko) * 2016-02-23 2017-08-29 부산대학교 산학협력단 바닷물을 이용한 자가발전 led 구명조끼

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102436058B1 (ko) * 2021-10-06 2022-08-24 김창수 비상 신호 발생 구명조끼
KR102407610B1 (ko) * 2021-10-06 2022-06-10 김창수 부유 복합 낚시대

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5398697A (en) * 1977-02-07 1978-08-29 Yutaka Matsuda Lifesaving equipment with signal light
US4475476A (en) * 1981-08-10 1984-10-09 Howard Thomas L Signal staff for a person in the water
JPH0286895U (ja) * 1988-12-26 1990-07-10
JPH0642594U (ja) * 1992-11-24 1994-06-07 スタンレー電気株式会社 ライフジャケットの非常時表示装置
JP2006140106A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Urako Kk 浸漬式電池および救命灯装置
JP3175210U (ja) * 2012-02-13 2012-04-26 三嶋電子株式会社 水電池

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5398697A (en) * 1977-02-07 1978-08-29 Yutaka Matsuda Lifesaving equipment with signal light
US4475476A (en) * 1981-08-10 1984-10-09 Howard Thomas L Signal staff for a person in the water
JPH0286895U (ja) * 1988-12-26 1990-07-10
JPH0642594U (ja) * 1992-11-24 1994-06-07 スタンレー電気株式会社 ライフジャケットの非常時表示装置
JP2006140106A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Urako Kk 浸漬式電池および救命灯装置
JP3175210U (ja) * 2012-02-13 2012-04-26 三嶋電子株式会社 水電池

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017109718A (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 Apd株式会社 救助用照明器具セット
KR101772315B1 (ko) * 2016-02-23 2017-08-29 부산대학교 산학협력단 바닷물을 이용한 자가발전 led 구명조끼

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016097903A (ja) 2016-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5737731B1 (ja) 救難用ライト及びライフジャケット
JP2951173B2 (ja) 空気電池
US3963519A (en) Metal/air cell
JP4759659B1 (ja) 応用電池及び緊急電源装置
CN103618096A (zh) 一种便携式水电池元件及其组成的水电池装置
JP6073954B2 (ja) マグネシウムカード電池。
WO2014168155A1 (ja) 水電池
JP3774428B2 (ja) 電池構造体
JP2011181382A (ja) マグネシウム空気電池
CN203312413U (zh) 便携式水电池元件及以其组成的水电池装置
JP3175210U (ja) 水電池
JPH05502329A (ja) 直流塩水作動発電機
JP7017360B2 (ja) 空気電池、および、デバイス
WO2018112510A1 (en) Metal-air fuel cell
JP2013149530A (ja) 水電池用の給水器及びこの給水器を備えた水電池
JP7191039B2 (ja) 金属空気燃料電池
KR20230095693A (ko) 발열부재가 내장된 구명조끼
JP2006140106A (ja) 浸漬式電池および救命灯装置
JP2010186727A (ja) 空気電池
US20150380693A1 (en) Magnesium-air fuel cell
JP2017120702A (ja) 電灯装置
JP6532659B2 (ja) 空気電池
JP2017021987A (ja) 電灯装置
CN212361911U (zh) 沾水亮灯环保蜡烛
JP3204435U (ja) On/Off機能を有する注水型マグネシウムLEDライト

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5737731

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250