JP2013149530A - 水電池用の給水器及びこの給水器を備えた水電池 - Google Patents

水電池用の給水器及びこの給水器を備えた水電池 Download PDF

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Abstract

【課題】持ち運び及び使用が簡単であり、水の存在しない環境下においても緊急時に直ちに使用可能な水電池用の給水器及びこの給水器を備えた水電池を提供する。
【解決手段】水電池用の給水器は、軸方向に収縮可能であり、水電池を作動させる液体を内部に収容するための筒状ハウジングと、この筒状ハウジングの軸方向の一端部に設けられ、内部に収容した液体を水電池内に注入するための第1の開口と、この第1の開口を閉止するための閉止部材と、筒状ハウジングの軸方向の他端部に一端が固定され、他端が第1の開口に挿通可能に構成された棒状部材とを備えており、筒状ハウジングを軸方向に収縮した際に、棒状部材の他端が第1の開口に挿通することによって閉止部材の閉止を解消し、第1の開口を開成するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、正極及び負極にイオン化傾向の異なる異種電極を用い、電解液に水又は塩水等の液体を用いる水電池用の給水器及びこの給水器を備えた水電池に関する。
イオン化傾向が互いに異なる異種電極を水や海水中に浸漬して起電力を得る水電池や海水電池は従来から良く知られており、この種の水電池や海水電池において、より高い性能を得るための提案も多数なされている。
例えば、特許文献1には、不溶性生成物の蓄積をなくして安定した放電特性を得るために、各セルから排出されたガスを1カ所に集めて排出するように構成した海水電池が開示されている。
特許文献2には、正極及び負極間距離を一定に保ちこれによって高性能かつ経済的な電池を得るために、セパレータに多孔板を用い、波形の塩化銀正極板を用いた海水電池が開示されている。
特許文献3には、より高い出力を得るために、塩化銀正極は海水の流動方向と平行に凹凸部を設け、各々独立した小片状のスペーサを正極及び負極間に配置した海水電池が開示されている。
実公昭48−044170号公報 特開昭50−035629号公報 特開昭61−055869号公報
しかしながら、従来の海水電池によると、電解液として多量の海水を要すると共に、内部に貯留した海水中に正極及び負極を浸漬しておく必要があるため、取り回し及び取り扱いが難しく、簡便に持ち運びし、作動させることができなかった。また、長期間の保存が困難であった。
使用時のみ水を供給して起電する水電池が近年急速に普及しており、このような水電池によれば、長期間の保存が可能であるが、このような水電池は作動させる水を確保して注入する必要があること、及びスポイト等の水の注入具を用いる必要があるため、緊急時に直ちに作動させることが難しいものであった。
従って本発明の目的は、水電池への給水操作が簡単な水電池用の給水器及びこの給水器を備えた水電池を提供することにある。
本発明の他の目的は、水の存在しない環境下においても緊急時に直ちに使用可能な水電池用の給水器及びこの給水器を備えた水電池を提供することにある。
本発明によれば、水電池用の給水器は、軸方向に収縮可能であり、水電池を作動させる液体を内部に収容するための筒状ハウジングと、この筒状ハウジングの軸方向の一端部に設けられ、内部に収容した液体を水電池内に注入するための第1の開口と、この第1の開口を閉止するための閉止部材と、筒状ハウジングの軸方向の他端部に一端が固定され、他端が第1の開口に挿通可能に構成された棒状部材とを備えており、筒状ハウジングを軸方向に収縮した際に、棒状部材の他端が第1の開口に挿通することによって閉止部材の閉止を解消し、第1の開口を開成するように構成されている。
給水器の第1の開口を水電池の貫通孔に差し込んで連結しておき、水電池を作動させる液体を筒状ハウジング内にあらかじめ入れておくか又は作動時に入れ、筒状ハウジングの他端部を軸方向に押圧することによりこの筒状ハウジングを軸方向に収縮させると、棒状部材の他端が閉止部材に当接して押圧する。これにより、閉止部材が押し破られるか又は押し外されて、第1の開口が開成されると共に筒状ハウジング内部に圧力が印加されるので、筒状ハウジング内の液体が水電池内に注入される。その結果、この水電池が反応して起電力が発生する。水電池へ給水するために、単に筒状ハウジングの他端部を軸方向に押圧するのみで良いため、給水操作が簡単であり、また、あらかじめ液体を内部に収容した給水器を備えた水電池は、水の存在しない環境下においても緊急時に直ちに使用可能である。
筒状ハウジングの軸方向の他端部に設けられた第2の開口と、第2の開口を開成及び閉成可能な蓋部材とをさらに備えていることが好ましい。この場合、棒状部材の一端が、蓋部材に嵌合固定されていることがより好ましい。
筒状ハウジングが、蛇腹状の側壁を備えていることも好ましい。
本発明の水電池は、筒体と、筒体内に収容された複数のセルと、上述した水電池用の給水器と、筒体の一端に設けられ、水電池用の給水器の第1の開口が連結される貫通孔とを備えている。
複数のセルの各々は、正極を構成する炭素化布と、炭素化布に電気的に接続された正極引出し電極と、炭素化布に密着して設けられた塩含有布と、塩含有布に密着して設けられた吸水性を有する紙シートと、紙シートに密着して設けられていると共に負極を構成しており、正極よりイオン化傾向が高い材料で形成された金属板と、金属板に電気的に接続された負極引出し電極と、炭素化布、正極引出し電極、塩含有布、紙シート、金属板及び負極引出し電極を互いに圧着するカバー部材とを備えており、塩含有布は、複数層織綿布に塩を含浸させた布で構成されていることが好ましい。
水電池を作動させる場合、筒体内に給水器から液体を注入すると、筒体の底部にわずかに溜まったその液体が吸水性を有する紙シートを伝わって塩含有布全体を湿潤させ、その布に含有されている塩が液体内に溶出することで、塩含有布及び紙シートが正極及び負極間の電解液媒体として機能する。これにより、負極周辺において水素イオンによる放電反応が生じ、一方、炭素化布の正極では水素イオンに反応せず電子は負極から正極に移動しようとし、起電力が発生する。このように、炭素化布に塩含有布が密着して設けられ、この塩含有布に吸水性を有する紙シートが密着して設けられ、この紙シートにイオン化傾向が高い材料で形成された金属板が密着して設けられているため、わずかな量の液体が紙シートに接するのみで、電池として作動させることができる。また、カバー部材によって、炭素化布、正極引出し電極、塩含有布、紙シート、金属板及び負極引出し電極を互いに圧着させているため、負極と正極との距離をほぼ一定に保つことができる。さらに、カバー部材の取付けにより、炭素化布と正極引出し電極との電気的接続並びに金属板と負極引出し電極との電気的接続が可能となり、しかも、この接続作業をカバー部材の取付けのみで確実に実施できるため、作業工程が非常に容易となり、製造コストも安価となる。塩含有布として、1枚の布が2層以上の複数層織綿布に食塩を含有させたものを用いているため、初期電圧及び初期電流が大幅に高くなる。また、時間経過後の電圧及び電流の低下も非常に小さい。
炭素化布が、セルロース系繊維の糸からなる織布、編布、織編布又は不織布による原料繊維体を加熱炭素化してなる織布、編布、織編布又は不織布の炭素化布であることが好ましい。このように、炭素化布として特殊な炭素化布を用いることにより、初期電圧及び初期電流をいずれも大幅に高くすることができ、時間経過後の電圧及び電流の低下を共に小さくすることができる。
水電池へ給水するために、単に筒状ハウジングの他端部を軸方向に押圧するのみで良いため、給水操作が簡単であり、また、あらかじめ液体を内部に収容した給水器を備えた水電池は、水の存在しない環境下においても緊急時に直ちに使用可能である。
本発明の一実施形態として、給水器付水電池を用いた懐中電灯の構成を概略的に示す斜視図である。 図1の実施形態における給水器付水電池の構成を概略的に示す斜視図である。 図1の実施形態における給水器の構成を概略的に示す断面図である。 図1の実施形態における給水器の構成を概略的に示す分解断面図である。 図1の実施形態における給水器を使用している状態を概略的に示す断面図である。 図1の実施形態において給水器を取り外した状態の水電池の構成を概略的に示す斜視図である。 図1の実施形態における水電池のセルの具体的な構造を示す斜視図である。 図1の実施形態における各セルの具体的な構造を詳しく示す斜視図である。 各セルにおける電極面積と電圧及び電流との関係を表す特性図である。 各セルにおける電極の数と電圧及び電流との関係を表す特性図である。 1層織綿布、2層織綿布及び3層織綿布を用いた場合の食塩含有濃度に対する初期電圧の関係を測定した特性図である。 1層織綿布、2層織綿布及び3層織綿布を用いた場合の食塩含有濃度に対する初期電流の関係を測定した特性図である。 1層織綿布、2層織綿布及び3層織綿布を用い、食塩含有濃度が10%の場合の放置時間に対する電圧の関係を測定した特性図である。 1層織綿布、2層織綿布及び3層織綿布を用い、食塩含有濃度が20%の場合の放置時間に対する電圧の関係を測定した特性図である。 1層織綿布、2層織綿布及び3層織綿布を用い、食塩含有濃度が10%の場合の放置時間に対する電流の関係を測定した特性図である。 1層織綿布、2層織綿布及び3層織綿布を用い、食塩含有濃度が20%の場合の放置時間に対する電流の関係を測定した特性図である。 食塩含有綿布及び食塩未含有綿布を用いた場合の立ち上がり時間に対する電圧の関係を測定した特性図である。 食塩含有綿布及び食塩未含有綿布を用いた場合の立ち上がり時間に対する電流の関係を測定した特性図である。 食塩含有綿布及び食塩未含有綿布を用いた場合の放置時間に対する電圧の関係を測定した特性図である。 食塩含有綿布及び食塩未含有綿布を用いた場合の放置時間に対する電流の関係を測定した特性図である。 本発明及び市販の炭素化布を用いた場合の食塩含有濃度に対する初期電圧の関係を測定した特性図である。 本発明及び市販の炭素化布を用いた場合の食塩含有濃度に対する初期電流の関係を測定した特性図である。 本発明及び市販の炭素化布を用い、食塩含有濃度が10%の場合の放置時間に対する電圧の関係を測定した特性図である。 本発明及び市販の炭素化布を用い、食塩含有濃度が20%の場合の放置時間に対する電圧の関係を測定した特性図である。 本発明及び市販の炭素化布を用い、食塩含有濃度が10%の場合の放置時間に対する電流の関係を測定した特性図である。 本発明及び市販の炭素化布を用い、食塩含有濃度が20%の場合の放置時間に対する電流の関係を測定した特性図である。
図1は本発明の一実施形態として、給水器付水電池を用いた懐中電灯(フラッシュライト)の構成を概略的に示しており、図2は本実施形態における給水器付水電池の構成を概略的に示している。
これらの図において、10は懐中電灯の円筒形状のケース、11はケース10内に挿入された円筒形状の水電池、12は水電池11の後端面に連結されている給水器、13はケース10の後端開口を閉止するケース蓋をそれぞれ示している。
本実施形態における懐中電灯は、さらに、ケース10の内部に設けられ、このケース10に固着された懐中電灯のオンオフスイッチ14と、そのオンオフスイッチ14を作動させるためにケース10の外部に突出している押しボタン15と、ケース10の前端部におけるケース10の内部に設けられたLEDランプ16と、ケース10の内部に設けられた、LEDランプ16の駆動回路17と、ケース10の内部において、水電池11から駆動回路17までコネクタを介して電気的に接続されているリード線18と、ケース10の内部に設けられたLEDランプ16用の反射鏡19と、ケース10の内部に設けられ、反射鏡19の前面に設けられている集光用のレンズ20とを備えている。
図3は本実施形態における給水器12の使用前の状態を概略的に示しており、図4はこの給水器12の構成を分解した状態で概略的に示しており、図5はこの給水器12を使用している状態を概略的に示している。
図3及び図4に示すように、本実施形態の給水器12は、内部に水電池11を作動させる液体、例えば真水や食塩水や海水等の水やその他の水電池として動作させることが可能な種々の液体を収容する円筒形状のハウジング12aを備えている。このハウジング12aは、可撓性の材料、例えばポリエチレン等の可撓性樹脂材料によって形成されており、その側壁は蛇腹(アコーディオン)形状に形成されている。このため、ハウジング12aは、その軸方向に収縮可能となっている。
ハウジング12aの軸方向の一端部には、ハウジング12aと同軸でありその内部に連通する小口径の注入管12bが形成されている。この注入管12bは水電池11の貫通孔11d内に挿入されるように構成されている。注入管12bの先端開口(本発明の第1の開口に対応する)は押し外し又は破断可能な閉止部材12cで閉成されている。閉止部材12cとしては、例えばアルミ箔、樹脂膜又はゴム膜等のシート部材や、樹脂又はゴム材料によるキャップ部材を用いることができる。図3〜図5に示した例では、閉止部材12cとして、樹脂又はゴム材料によるキャップ部材を用いている。
ハウジング12aの軸方向の他端部には、ハウジング12aと同軸であり、その内部に連通する小口径の給水管12dが形成されている。注入管12b及び給水管12dはハウジング12aと同じ材料により一体的に形成されている。
給水管12dにはその外周面に雄ネジ部12dが形成されており、この雄ネジ部12dは蓋部材12eの内周面に形成された雌ネジ部12eと螺合できるように構成されている。この蓋部材12eを螺合させ締め付けることにより、給水管12dの先端開口(本発明の第2の開口に対応する)が閉成される。その際、給水管12dの先端開口と蓋部材12eの底面との間に環状のゴムリング12fを介在させることにより、この開口が確実に密封閉成される。蓋部材12eは、例えばポリエチレン等の可撓性樹脂材料、剛性の樹脂材料又は金属材料によって形成されている。
蓋部材12eの雌ネジ部12eが形成された内周面の内側には、円筒部12eが同軸に形成されており、この円筒部12eには、例えば鉄等の金属材料による棒状部材12gの一端が嵌合固定されるように構成されている。固定を確実にするために、接着剤によりこの棒状部材12gの一端を固着しても良い。
ハウジング12a内にあらかじめ収容しておくか又は作動時に液体を収容し、かつ注入管12bを水電池11の貫通孔11d内に挿入した状態で、ハウジング12aの一端を押し込んで軸方向に収縮させると、棒状部材12gの望ましくは鋭利な先端である他端が注入管12b内を挿通して注入管12bの先端開口に設けられた閉止部材12cを突き破るか押し外す。これにより、その先端開口が開成すると共にハウジング12a内部に圧力が印加されるので、ハウジング12a内の液体が水電池11内に注入される。注入量としては、本実施形態の場合、例えば10ccである。その結果、この水電池11が反応して起電力が発生する。このように、水電池11への給水は、単にハウジング12aの他端部を軸方向に押圧するのみで良いため、給水操作が簡単であり、また、あらかじめ液体を内部に収容した給水器12を備えた水電池11は、水の存在しない環境下においても緊急時に直ちに使用可能である。
なお、本実施形態においては、給水器12が水電池11の後端面にあらかじめ連結されている例が示されているが、この給水器12を水電池11と独立して用意しておき、作動時に水電池11に連結するようにしても良い。水電池11への給水完了後、給水器12をそのまま連結した状態としておいても良いし、図6に示すように、給水器12を取外し、貫通孔11dにゴム材料又は可撓性樹脂材料等によって形成された栓21を嵌合させるようにしても良い。また、本実施形態の給水器12を、水電池11とは異なる市販の水電池における注水孔にその注水管12bを嵌合させて同様に使用することもできる。ただし、その場合、注水管12bの径を市販の水電池の注水孔の径に合わせておく必要がある。
図6は本実施形態において給水器12を取り外した状態の水電池11の外部構成を概略的に示している。同図において、11aは水電池11の筐体である円筒状の筒体、11bは貫通孔11dを備えた後端蓋体、11cはリード線18を通した後に隙間が接着剤等で密封された図示しない貫通孔を備えた前端蓋体をそれぞれ示しており、これら後端蓋体11b及び前端蓋体11cは筒体11aの両端の開口を閉止し、接着剤で密封することにより、水電池11は、貫通孔11dを除いて水密となる。これら筒体11a、後端蓋体11b及び前端蓋体11cは、例えばABS樹脂等の樹脂材料で形成されている。
この水電池11の外形寸法は、内部に収容されるセルの寸法及び数によって適宜選択されるが、本実施形態では、例えば軸方向長さ80mm、外径40mmに設定されている。水電池11の外観構造も、円筒形状に限定されるものではなく、多角筒形状であっても良いし、直方体形状、錐体形状、球形形状又はその他の任意の形状とすることができる。
水電池11内の液体が減少して起電力が低下した場合は、給水器12の蓋部材12eを外し、この部分を介して液体を新たに注入することにより、起電力は回復する。液体があらかじめ収容されている新たな給水器12に取り替えて給水操作を行ってももちろん良い。
図7は本実施形態における水電池11の内部に収容されるセルの具体的な構造を示しており、図8は各セルの具体的な構造を詳しく示している。
図7に示すように、本実施形態の水電池11においては、3つのセル30を互いに重ねたものを樹脂テープ31等で緊縛して固定している。これら3つのセル30の下側には吸水性を有するスポンジ32が挿入されている。各セルの正極リード線及び負極リード線は、互いに並列接続されるように結線しハンダ付けされている。各セルの正極リード線及び負極リード線の結線状態は、この例に限定されることなく、必要に応じて種々の結線状態を適用可能である。また、内部に収容するセル30の個数、結線形態は必要とする電圧及び電流容量によって適宜設定される。図7に示したように、3つのセル30を並列の結線を行った場合、水電池11からは約1.4〜1.45V及び約300〜400mAの出力が得られる。
各セル30は、図8(E)に示すように、正極支持板30aと、この正極支持板30aに固着された正極引出し電極30bと、炭素化布30cと、塩含有布30dと、吸水性を有する紙シート30eと、負極を構成するマグネシウム材料による金属板30fとを備えている。
正極支持板30aは例えばプラスチック等の絶縁材料による平板であり、正極引出し電極30bはこの平板の一面又は両面に接着された例えば銅等の導電性金属材料による平板である。
この正極引出し電極30bには、図8(A)に示すように、正極リード線18aの一端がハンダ付けによって電気的に接続されている。
正極引出し電極30bが固着された正極支持板30aには正極を構成する炭素化布30cが密着して積層されている。より具体的には、図8(B)に示すように、炭素化布30cは正極支持板30aに密着してその縦方向の周囲に巻かれている。本実施形態で用いている炭素化布30cは、セルロース系繊維の糸からなる織布、編布、織編布又は不織布を原料繊維体とし、これを加熱炭素化してなる織布、編布、織編布又は不織布であり、新日本テックス株式会社が提供するものである。この炭素化布30cは、剛直な炭素繊維を織ったものではなく、炭素化焼成前の出発原料であるセルロース系繊維の糸自体が柔らかく自由な方向性を持っているため、繊維が面方向のみに揃っておらず、厚さ方向にも充分に配合されているため、面方向のみならず厚さ方向にも非常に良好な電導性、誘電特性、熱伝導性及び圧縮強度を有するものである。
正極を構成する炭素化布30cには、塩含有布30dが密着して積層されている。より具体的には、図8(C)に示すように、塩含有布30dは炭素化布30bに密着してその縦方向の周囲に巻かれている。この塩含有布30dは、本実施形態では、脱脂布を飽和食塩水に含浸させて乾燥させて構成されており、湿潤状態となると、その塩が溶出して電解液媒体として機能する。特に、本実施形態において、塩含有布30dは、後述するように、1枚の布が2層以上の複数層織綿布に食塩を含有させたもので構成されている。
塩含有布30dには、吸水性を有する紙シート30eが密着して積層されている。より具体的には、図8(D)に示すように、紙シート30eは塩含有布30cに密着してその下側を通り正極支持板30aに密着するようにU字形に巻かれている。この紙シート30eは、密度1%以下の天然パルプからなる紙のシートであり、注水されハウジング内の底部にわずかに溜まった液体を毛細管現象により吸い上げて塩含有布30d全体を湿潤させ、その布に含有されている食塩が液体内に溶出することで、後述するように、この塩含有布30d及び紙シート30eが正極及び負極間の電解液媒体として機能する。
紙シート30eには、負極を構成するマグネシウム材料による金属板30fが密着して積層されている。より具体的には、図8(E)に示すように、マグネシウム材料による平板状の金属板30fが紙シート30eの片方の面上に密着して積層されている。
金属板30fとしては、正極である炭素化布30cよりイオン化傾向が高い材料であればマグネシウム以外にも、アルミニウム、リチウム等、種々の材料が適用可能である。また、その形状も平板に限定されるものではない。
各金属板30fには、負極引出し電極30gが取り付けられている。本実施形態では、負極引出し電極30gとして、銅等の導電材料による例えばリベットを金属板30fに挿通させて固着したものを用いている。各負極引出し電極30gには、図8(E)に示すように、負極リード線18bの一端がハンダ付けによって電気的に接続されている。
図8(F)に示すように、以上述べた正極支持板30a、正極引出し電極30b、炭素化布30c、塩含有布30d、紙シート30e、金属板30f及び負極引出し電極30gを互いに積層した積層体の回りに樹脂テープを巻き付けて緊縛し、カバー部材30hを形成する。これにより、積層体全体がカバー部材30h内に堅固に圧着固定されたセル30が得られる。カバー部材30hによって、正極支持板30a、正極引出し電極30b、炭素化布30c、塩含有布30d、紙シート30e、金属板30f及び負極引出し電極30gが堅固に互いに圧着固定されるため、負極と正極との距離をほぼ一定に保つことができる。また、カバー部材30hの形成により、炭素化布30cと正極引出し電極30bとの電気的接続が可能となり、しかも、この接続作業は樹脂テープを巻き付けてカバー部材30hを形成するのみで確実に実施できるため、作業工程が非常に容易となり、製造コストも安価となる。なお、樹脂テープに代えて、熱収縮チューブ内に挿入して加熱することにより、この熱収縮チューブを収縮させてカバー部材30hを形成しても良い。
図9はこのようなセル30における電極面積と電圧及び電流との関係を表しており、図10はセル30において例えば負極に取り付ける引出し電極の数と電圧及び電流との関係を表している。図9に示すように、電極の面積を変化させても、電圧特性及び電流特性は変化しないが、負極又は正極に取り付ける引出し電極の数を変化させると、特に電流特性が大きく変化する。
前述したように、本実施形態の水電池11のセル構成は、塩含有布30dとして、1枚の布が2層以上の複数層織綿布に食塩を含有させたものを用いているため、非常に良好な電圧及び電流特性を得ることができる。以下この点について詳細に説明する。
本願発明者は、塩含有布30dを1層織綿布、2層織綿布及び3層織綿布で構成した複数のサンプルの初期の電圧及び電流特性について、並びにその時間経過特性について測定した。さらに、塩含有布30dを1層織綿布、2層織綿布及び3層織綿布で構成した複数のサンプルの食塩含有濃度に対する電圧及び電流特性について測定した。実際に測定した電圧及び電流値は、サンプルの端子電圧及び端子電流値である。周知のように、この端子電圧は、起電圧と内部抵抗による電圧降下とを加算した値に相当する。
各サンプルの構成は前述したセル30の構成と同様である。即ち、正極としては、新日本テックス株式会社が提供する、セルロース系繊維の糸からなる織布、編布、織編布又は不織布を原料繊維体とし、これを加熱炭素化してなる織布、編布、織編布又は不織布の炭素化布30cを用いた。各正極の寸法は20mm×50mmである。負極としては、マグネシウム材料による平板状の金属板30fを用いた。各負極の寸法は20mm×50mmである。塩含有布30dとしては、1層織、2層織及び3層織の脱脂綿布を用いた。各綿布を飽和食塩水に含浸させて使用している。
図11〜図16はその測定結果を示しており、図11は食塩含有濃度に対する初期電圧の関係、図12は食塩含有濃度に対する初期電流の関係、図13は食塩含有濃度が10%の場合の放置時間に対する電圧の関係、図14は食塩含有濃度が20%の場合の放置時間に対する電圧の関係、図15は食塩含有濃度が10%の場合の放置時間に対する電流の関係、及び図16は食塩含有濃度が20%の場合の放置時間に対する電流の関係をそれぞれ示している。
図11及び図12から分かるように、塩含有布30dを構成する綿布として、1層織綿布を用いるより、2層織綿布を用いた方が初期電圧及び初期電流がいずれも大幅に高くなっており、3層織綿布を用いるとさらに高くなっている。また、図13〜図16から分かるように、塩含有布30dを構成する綿布として、1層織綿布を用いるより、2層織綿布を用いた方が時間経過後の電圧及び電流の低下が共に小さく、3層織綿布を用いるとさらに小さくなっている。従って、1層織綿布を用いるより、2層織綿布を用いた方がより優れた電気的特性が得られ、3層織綿布を用いるとさらに優れた電気的特性が得られることとなる。換言すれば、塩含有布30dを構成する綿布として、複数層織綿布を使用することが望ましいこととなる。複数層織綿布を用いることにより、各層間により多くの塩成分が含有されるために電気的特性が向上しているものと推察される。
また、図11及び図12から分かるように、複数層織綿布を使用した塩含有布30dにおいて、食塩含有濃度が5%以上であれば充分に大きな初期電圧及び初期電流が得られている。なお、この測定例では、食塩含有濃度が25%の場合までしか測定されていないが、初期電圧は食塩含有濃度が15%以上でサチュレートしているため、25%を超えても良好な特性が得られるものと推察できる。また、初期電流も食塩含有濃度が上昇するにつれて増大しているため、25%を超えても良好な特性が得られるものと期待できる。さらに、図13〜図16から分かるように、複数層織綿布を使用した塩含有布30dにおいて、食塩含有濃度が10%の場合より20%の場合により良好な時間経過後の電圧及び電流特性が得られている。従って、複数層織綿布を使用した塩含有布30dにおいて、食塩含有濃度が5%以上であれば良好な電圧及び電流特性が得られるものと理解される。
さらに、本願発明者は、塩含有布30dを構成する綿布に食塩を含有させたサンプルと、食塩を含有させないサンプルとの立ち上がり電圧及び電流特性について、並びにその時間経過特性について測定した。実際に測定した電圧及び電流値は、サンプルの端子電圧及び端子電流値である。
各サンプルの構成は前述したセル30の構成と同様である。即ち、正極としては、新日本テックス株式会社が提供する、セルロース系繊維の糸からなる織布、編布、織編布又は不織布を原料繊維体とし、これを加熱炭素化してなる織布、編布、織編布又は不織布の炭素化布30cを用いた。各正極の寸法は20mm×50mmである。負極としては、マグネシウム材料による平板状の金属板30fを用いた。各負極の寸法は20mm×50mmである。綿布としては、2層織の脱脂綿布を用いた。綿布に食塩を含有させたサンプルは20%の食塩水を3cc注水して使用し、綿布に食塩を含有させないサンプルは水道水を3cc注水して使用している。
図17〜図20はその測定結果を示しており、図17は立ち上がり時間に対する電圧の関係、図18は立ち上がり時間に対する電流の関係、図19は放置時間に対する電圧の関係、及び図20は放置時間に対する電流の関係をそれぞれ示している。
図17及び図18から分かるように、綿布として、塩含有布30dのように食塩を含有する綿布を用いることにより、食塩未含有の綿布を用いる場合より、電圧及び電流がいずれも大きく、しかも、立ち上がりがはるかにに早い。また、図19及び図20から分かるように、綿布として、食塩を含有する綿布を用いることにより、食塩未含有の綿布を用いる場合より、時間経過後の電圧及び電流の低下が共に小さくなっている。従って、食塩未含有の綿布を用いるより、食塩含有の綿布を用いた方が優れた電気的特性が得られることとなる。
また、本実施形態において、炭素化布30cとして、新日本テックス株式会社が提供する、セルロース系繊維の糸からなる織布、編布、織編布又は不織布を原料繊維体とし、これを加熱炭素化してなる織布、編布、織編布又は不織布を使用しているため、非常に良好な電圧及び電流特性を得ることができる。以下この点について詳細に説明する。
本願発明者は、炭素化布30cを本発明の特殊な炭素化布、市販されている一般的な炭化布A及びBで構成した複数のサンプルの初期の電圧及び電流特性について、並びにその時間経過特性について測定した。さらに、炭素化布30cを本発明の特殊な炭素化布、市販されている一般的な炭化布A及びBで構成した複数のサンプルの食塩含有濃度に対する電圧及び電流特性について測定した。実際に測定した電圧及び電流値は、サンプルの端子電圧及び端子電流値である。
各サンプルの構成は前述したセル30の構成と同様である。即ち、正極としては、新日本テックス株式会社が提供する、セルロース系繊維の糸からなる織布、編布、織編布又は不織布を原料繊維体とし、これを加熱炭素化してなる織布、編布、織編布又は不織布の炭素化布30cを用いた。各正極の寸法は20mm×50mmである。負極としては、マグネシウム材料による平板状の金属板30fを用いた。各負極の寸法は20mm×50mmである。塩含有布30dとしては、2層織の脱脂綿布を用い、これを飽和食塩水に含浸させて使用している。
図21〜図26はその測定結果を示しており、図21は食塩含有濃度に対する初期電圧の関係、図22は食塩含有濃度に対する初期電流の関係、図23は食塩含有濃度が10%の場合の放置時間に対する電圧の関係、図24は食塩含有濃度が20%の場合の放置時間に対する電圧の関係、図25は食塩含有濃度が10%の場合の放置時間に対する電流の関係、及び図26は食塩含有濃度が20%の場合の放置時間に対する電流の関係をそれぞれ示している。
図21及び図22から分かるように、炭素化布30cとして、市販されている一般的な炭化布A及びBを用いるよりも本発明の特殊な炭素化布を用いることにより、初期電圧及び初期電流がいずれも大幅に高くなっている。また、図23〜図26から分かるように、炭素化布30cとして、市販されている一般的な炭化布A及びBを用いるよりも本発明の特殊な炭素化布を用いることにより、時間経過後の電圧及び電流の低下が共に小さくなっている。従って、本発明の特殊な炭素化布を用いることにより、非常に優れた電気的特性が得られることとなる。
以上詳細に説明したように、本実施形態によれば、水電池11への給水は、給水器12のハウジング12aの他端部を軸方向に押圧するのみで良いため、給水操作が簡単であり、また、あらかじめ液体を内部に収容した給水器12を備えた水電池11は、水の存在しない環境下においても緊急時に直ちに使用可能である。しかも、あらかじめ液体を内部に収容した予備の給水器12を用意しておけば、水の存在しない環境下においても長時間に渡って使用可能である。また、水電池11を長期に使用しない状態においては、給水器12内に真水や食塩水や海水等の液体を収容しなければ、持ち運びや保管が非常に容易となり、また、反応がほとんど生じないため、非常に長期間の保存が可能となる。
給水器12から水電池11内に少量(例えば10cc)の液体が注入されると、筒体11aの底部にわずかに溜まったその液体が吸水性を有するスポンジ32及び吸水性を有する紙シート30eを伝わって塩含有布30d全体を湿潤させ、この塩含有布30dに含有されている塩が液体内に溶出することで、塩含有布30d及び紙シート30eが正極である炭素化布30cと負極である金属板30fとの間の電解液媒体として機能する。これにより、金属板30f周辺において水素イオンによる放電反応が生じ、一方、炭素化布30cでは水素イオンに反応せず電子は負極である金属板30fから塩含有布30d及び紙シート30eを通って正極である炭素化布30cに移動しようとし、起電力が発生する。このように、炭素化布30cに塩含有布30dが密着して設けられ、この塩含有布30dに吸水性を有する紙シート30eが密着して設けられ、この紙シート30eにイオン化傾向が高い材料で形成された金属板30fが密着して設けられているため、わずかな量の液体が紙シート30eに接するのみで、電池として作動させることができる。電池の起電力が低下した場合、5cc程度の液体を給水器12を介して追加して注水することにより、起電力は復活する。しかも、塩含有布30dとして、1枚の布が2層以上の複数層織綿布に食塩を含有させたものを用いているため、非常に高い初期電圧及び初期電流を得ることができる。また、長時間経過後の電圧及び電流の低下も非常に小さい。さらに、本実施形態のごとく、炭素化布30cとして特殊な炭素化布を用いることにより、初期電圧及び初期電流をいずれも大幅に高くすることができ、長時間経過後の電圧及び電流の低下を共に大幅に小さくすることができる。
また、カバー部材30hによって、正極支持板30a、正極引出し電極30b、炭素化布30c、塩含有布30d、紙シート30e、金属板30f及び負極引出し電極30gを堅固に互いに圧着させているため、負極と正極との距離をほぼ一定に保つことができる。さらに、カバー部材30hの形成により、炭素化布30cと正極引出し電極30bとの電気的接続が可能となり、しかも、この接続作業を樹脂テープの巻き付けでカバー部材30hを形成するのみで確実に実施できるため、作業工程が非常に容易となり、製造コストも安価となる。
以上述べた実施形態は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
10 ケース
11 水電池
11a 筒体
11b 後端蓋体
11c 前端蓋体
11d 貫通孔
12 給水器
12a ハウジング
12b 注入管
12c 閉止部材
12d 給水管
12d 雄ネジ部
12e 蓋部材
12e 雌ネジ部
12e 円筒部
12f ゴムリング
12g 棒状部材
13 ケース蓋
14 オンオフスイッチ
15 押しボタン
16 LEDランプ
17 駆動回路
18 リード線
18a 正極リード線
18b 負極リード線
19 反射鏡
20 レンズ
21 栓
30 セル
30a 正極支持板
30b 正極引出し電極
30c 炭素化布
30d 塩含有布
30e 紙シート
30f 金属板
30g 負極引出し電極
30h カバー部材
31 樹脂テープ
32 スポンジ

Claims (7)

  1. 軸方向に収縮可能であり、水電池を作動させる液体を内部に収容するための筒状ハウジングと、該筒状ハウジングの軸方向の一端部に設けられ、内部に収容した液体を前記水電池内に注入するための第1の開口と、該第1の開口を閉止するための閉止部材と、前記筒状ハウジングの軸方向の他端部に一端が固定され、他端が前記第1の開口に挿通可能に構成された棒状部材とを備えており、前記筒状ハウジングを軸方向に収縮した際に、前記棒状部材の前記他端が前記第1の開口に挿通することによって前記閉止部材の前記閉止を解消し、前記第1の開口を開成するように構成されていることを特徴とする水電池用の給水器。
  2. 前記筒状ハウジングの軸方向の他端部に設けられた第2の開口と、該第2の開口を開成及び閉成可能な蓋部材とをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の水電池用の給水器。
  3. 前記棒状部材の前記一端が、前記蓋部材に嵌合固定されていることを特徴とする請求項2に記載の水電池用の給水器。
  4. 前記筒状ハウジングが、蛇腹状の側壁を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の水電池用の給水器。
  5. 筒体と、該筒体内に収容された複数のセルと、請求項1から4のいずれか1項に記載の水電池用の給水器と、前記筒体の一端に設けられ、該水電池用の給水器の前記第1の開口が連結される貫通孔とを備えていることを特徴とする水電池。
  6. 前記複数のセルの各々は、正極を構成する炭素化布と、該炭素化布に電気的に接続された正極引出し電極と、前記炭素化布に密着して設けられた塩含有布と、該塩含有布に密着して設けられた吸水性を有する紙シートと、該紙シートに密着して設けられていると共に負極を構成しており、前記正極よりイオン化傾向が高い材料で形成された金属板と、該金属板に電気的に接続された負極引出し電極と、前記炭素化布、前記正極引出し電極、前記塩含有布、前記紙シート、前記金属板及び前記負極引出し電極を互いに圧着するカバー部材とを備えており、前記塩含有布は、複数層織綿布に塩を含浸させた布で構成されていることを特徴とする請求項5に記載の水電池。
  7. 前記炭素化布が、セルロース系繊維の糸からなる織布、編布、織編布又は不織布による原料繊維体を加熱炭素化してなる織布、編布、織編布又は不織布の炭素化布であることを特徴とする請求項6に記載の水電池。
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