JP3175210U - 水電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで容易に製造することができ、使用が簡単であり、かつ保存、携帯に便利な水電池を提供する。
【解決手段】水電池は、液体を内部に注入するための注入口を有する、可撓性の防水シートから構成された袋状収容体と、この注入口を閉止するための閉止部材と、袋状収容体内に収容された複数の電池セルと、複数の電池セルに電気的に接続され、袋状収容体の内部から外部に引き出される出力リード線とを備えている。
【選択図】図1

Description

本考案は、正極及び負極にイオン化傾向の異なる異種電極を用い、電解液に水又は塩水等の液体を用いる水電池に関する。
イオン化傾向が互いに異なる異種電極を水や海水中に浸漬して起電力を得る水電池や海水電池は従来から良く知られており、この種の水電池や海水電池において、より高い性能を得るための提案も多数なされている。
例えば、特許文献1には、不溶性生成物の蓄積をなくして安定した放電特性を得るために、各セルから排出されたガスを1カ所に集めて排出するように構成した海水電池が開示されている。
特許文献2には、正極及び負極間距離を一定に保ちこれによって高性能かつ経済的な電池を得るために、セパレータに多孔板を用い、波形の塩化銀正極板を用いた海水電池が開示されている。
特許文献3には、活性炭で満たされた下部容器及び水で満たされた上部容器を有し、陽極及び陰極のそれぞれの一端は活性炭に接触すべく下部容器を貫通して伸長するように構成される水電池が開示されている。
実公昭48−044170号公報 特開昭50−035629号公報 実用新案登録第3162433号公報
しかしながら、従来の海水電池によると、電解液として多量の海水を要すると共に、内部に貯留した海水中に正極及び負極を浸漬しておく必要があるため、取り回し及び取り扱いが難しく、簡便に持ち運びし、作動させることができなかった。また、長期間の保存が困難であった。
また、特許文献3に記載したような使用時のみ水を供給して起電する水電池が近年急速に普及しており、このような水電池によれば、長期間の保存が可能であるが、使用時に内部に水を貯留するために、硬質材料からなる剛性の容器が使用されているため、コストが高く、重量があると共に省スペース性が欠けており、保存、携帯に不便であるという問題点があった。
従って、本考案は従来技術の上述した問題点を解消するものであり、本考案の目的は、低コストで容易に製造することができる水電池を提供することにある。
本考案の他の目的は、電池容量に比してコンパクトかつ軽量に構成することができる水電池を提供することにある。
本考案のさらに他の目的は、省スペース性に優れ、保存及び携帯に便利な水電池を提供することにある。
本考案によれば、水電池は、液体を内部に注入するための注入口を有する、可撓性の防水シートから構成された袋状収容体と、注入口を閉止するための閉止部材と、袋状収容体内に収容された複数の電池セルと、複数の電池セルに電気的に接続され、袋状収容体の内部から外部に引き出される出力リード線とを備えている。
複数の電池セルを可撓性の防水シートから構成された袋状収容体内に収容することにより、製造が容易であると共に低コストで製造することができる。また、容器が可撓性の防水シートであるため、複数の電池セルによって電池容量を増大させても軽量かつコンパクトであり、省スペース性に優れるため、保存及び携帯に非常に便利である。もちろん、使用時のみ液体を注入すればよいため、長期間の保存ができる。
可撓性の防水シートは、樹脂フィルムと金属箔とを積層した多層フィルムであることが好ましい。
注入口は、袋状収容体の一面に設けられた貫通孔であり、閉止部材は、繰り返し使用可能な防水性の粘着シートであることが好ましい。これにより、注入口の形成が容易にでき、繰り返し使用可能、かつ注水作業が簡単になる。
複数の電池セルの各々は、正極を構成する炭素化布と、炭素化布に電気的に接続された正極引出し電極と、炭素化布に密着して設けられた塩含有布と、塩含有布に密着して設けられた吸水性を有する紙シートと、紙シートに密着して設けられていると共に負極を構成しており、正極よりイオン化傾向が高い材料で形成された金属板と、金属板に電気的に接続された負極引出し電極と、炭素化布、正極引出し電極、塩含有布、紙シート、金属板及び負極引出し電極を互いに圧着するカバー部材とを備えており、塩含有布は、複数層織綿布に塩を含浸させた布で構成されていることが好ましい。
水電池を作動させる場合、袋状収容体内に給水器から液体を注入すると、袋状収容体の内部にわずかに溜まったその液体が吸水性を有する紙シートを伝わって塩含有布全体を湿潤させ、その布に含有されている塩が液体内に溶出することで、塩含有布及び紙シートが正極及び負極間の電解液媒体として機能する。これにより、負極周辺において水素イオンによる放電反応が生じ、一方、炭素化布の正極では水素イオンに反応せず電子は負極から正極に移動しようとし、起電力が発生する。このように、炭素化布に塩含有布が密着して設けられ、この塩含有布に吸水性を有する紙シートが密着して設けられ、この紙シートにイオン化傾向が高い材料で形成された金属板が密着して設けられているため、わずかな量の液体が紙シートに接するのみで、電池として作動させることができる。また、カバー部材によって、炭素化布、正極引出し電極、塩含有布、紙シート、金属板及び負極引出し電極を互いに圧着させているため、負極と正極との距離をほぼ一定に保つことができる。さらに、カバー部材の取付けにより、炭素化布と正極引出し電極との電気的接続並びに金属板と負極引出し電極との電気的接続が可能となり、しかも、この接続作業をカバー部材の取付けのみで確実に実施できるため、作業工程が非常に容易となり、製造コストも安価となる。塩含有布として、1枚の布が2層以上の複数層織綿布に食塩を含有させたものを用いているため、初期電圧及び初期電流が大幅に高くなる。また、時間経過後の電圧及び電流の低下も非常に小さい。
炭素化布が、セルロース系繊維の糸からなる織布、編布、織編布又は不織布による原料繊維体を加熱炭素化してなる織布、編布、織編布又は不織布の炭素化布であることが好ましい。このように、炭素化布として特殊な炭素化布を用いることにより、初期電圧及び初期電流をいずれも大幅に高くすることができ、時間経過後の電圧及び電流の低下を共に小さくすることができる。
本考案によれば、容器が可撓性の防水シートであるため、製造が容易であると共に低コストで製造することができ、軽量かつコンパクトであり、省スペース性に優れるため、保存及び携帯に非常に便利である。もちろん、使用時のみ液体を注入すればよいため、長期間の保存ができる。また、使用済みの電池を廃棄する際に、袋状収容体を簡単に破ることができ、かつ電池自体が分解しやすいため、袋状収容体と電池セルの各部分を分別して再資源化や廃棄処分を行うことが容易にできる。
本考案の一実施形態における水電池の構成を概略的に示す斜視図である。 図1の実施形態における水電池の電池セルの具体的な構造を示す斜視図である。 図1の実施形態における各電池セルの具体的な構造を詳しく示す斜視図(その1)である。 図1の実施形態における各電池セルの具体的な構造を詳しく示す斜視図(その2)である。 電池セルにおける電極面積と電圧及び電流との関係を表す特性図である。 各電池セルにおける電極の数と電圧及び電流との関係を表す特性図である。 1層織綿布、2層織綿布及び3層織綿布を用いた場合の食塩含有濃度に対する初期電圧の関係を測定した特性図である。 1層織綿布、2層織綿布及び3層織綿布を用いた場合の食塩含有濃度に対する初期電流の関係を測定した特性図である。 1層織綿布、2層織綿布及び3層織綿布を用い、食塩含有濃度が10%の場合の放置時間に対する電圧の関係を測定した特性図である。 1層織綿布、2層織綿布及び3層織綿布を用い、食塩含有濃度が20%の場合の放置時間に対する電圧の関係を測定した特性図である。 1層織綿布、2層織綿布及び3層織綿布を用い、食塩含有濃度が10%の場合の放置時間に対する電流の関係を測定した特性図である。 1層織綿布、2層織綿布及び3層織綿布を用い、食塩含有濃度が20%の場合の放置時間に対する電流の関係を測定した特性図である。 食塩含有綿布及び食塩未含有綿布を用いた場合の立ち上がり時間に対する電圧の関係を測定した特性図である。 食塩含有綿布及び食塩未含有綿布を用いた場合の立ち上がり時間に対する電流の関係を測定した特性図である。 食塩含有綿布及び食塩未含有綿布を用いた場合の放置時間に対する電圧の関係を測定した特性図である。 食塩含有綿布及び食塩未含有綿布を用いた場合の放置時間に対する電流の関係を測定した特性図である。 本考案及び市販の炭素化布を用いた場合の食塩含有濃度に対する初期電圧の関係を測定した特性図である。 本考案及び市販の炭素化布を用いた場合の食塩含有濃度に対する初期電流の関係を測定した特性図である。 本考案及び市販の炭素化布を用い、食塩含有濃度が10%の場合の放置時間に対する電圧の関係を測定した特性図である。 本考案及び市販の炭素化布を用い、食塩含有濃度が20%の場合の放置時間に対する電圧の関係を測定した特性図である。 本考案及び市販の炭素化布を用い、食塩含有濃度が10%の場合の放置時間に対する電流の関係を測定した特性図である。 本考案及び市販の炭素化布を用い、食塩含有濃度が20%の場合の放置時間に対する電流の関係を測定した特性図である。
以下、本考案に係る水電池の一実施形態を、図を参照して説明する。
図1は本考案の一実施形態として、水電池100の構成を概略的に示しており、図2は本実施形態における水電池100の内部に収容される複数の電池セル30の具体的な構造を示しており、図3及び図4は各電池セル30の具体的な構造を詳しく示している。
図1に示すように、水電池100は、袋状収容体10と、閉止部材20と、複数の電池セル30と、正極端子と負極端子を有する出力端子40とを備えている。
袋状収容体10は、可撓性シートから三方シールで防水構造の袋状に封止されており、水等の液体を内部に注入するための注入口11を有する。注入口11は、例えば、袋状収容体10の一面に設けられ、繰り返し使用可能な防水性の粘着シートからなる閉止部材20で閉止されている。また、袋状収容体10の一面には、出力端子40及び出力リード線41を引き出すための貫通孔12が設けられ、この貫通孔12は出力端子40及び出力リード線41を引き出した状態で、必要に応じて、接着剤等で封止されている。これにより、袋状収容体10は水密とすることができる。袋状収容体10は、例えば、アルミ箔等の金属箔に例えばポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム又はポリエチレン(PE)フィルム等の樹脂フィルムをラミネートして形成された防水の可撓性シートをヒートシールで封止して形成したアルミラミネート袋である。防水の可撓性シートとしては、その他に種々のシートを適用可能である。また、袋状収容体10の3つのシール辺のうちの中央のシール片にフック等に掛けるための穴13が設けられている。穴13を設けることにより、この水電池100をフック等の吊り金具に引っ掛けて作動させることができる。その場合、貫通孔12を必ずしも密封しなくとも、内部に注水された液体を外部に漏らす心配なく、水電池100を作動させることができる。
この水電池100の袋状収容体10の外形寸法は、内部に収容される電池セルの寸法及び数によって適宜選択されるが、本実施形態では、例えば、長さ方向160mm、幅方向120mm、厚さ方向MAX25mmに設定されている。水電池100の袋状収容体10の外観形状も、長方形に限定されるものではなく、円形であっても良いし、楕円形又はその他の任意の形状とすることができる。
水電池100への給水は、閉止部材20を一時的に剥がし、例えば、専用の注水器又はスポイト等を用いて、20mL程度の水を注入し、給水後、閉止部材20で注入口11を再閉止する。また、水電池100内の液体が減少して起電力が低下した場合は、注入口11の閉止部材20を再度外し、注入口11から液体を新たに注入することにより、起電力は回復する。このように、注入口11から繰り返して給水操作を行うことができる。
図2に示すように、本実施形態の水電池100においては、2つの電池セル30を互いに重畳したものを樹脂テープ31等で緊縛して固定している。これら2つの電池セル30の下側には吸水性を有するスポンジ32が挿入されている。各電池セルの正極リード線及び負極リード線は、互いに並列接続されるように結線しハンダ付けされている。各電池セルの正極リード線及び負極リード線の結線状態は、この例に限定されることなく、必要に応じて種々の結線状態を適用可能である。また、内部に収容する電池セル30の寸法、個数及び結線形態は、必要とする電圧及び電流容量によって適宜設定される。図2に示したように、2つの電池セル30を並列の結線を行った場合、水電池11からは約1.2〜1.45V及び約300〜400mAの出力が得られる。
各電池セル30は、図3及び図4に示すように、正極支持板30aと、この正極支持板30aに固着された正極引出し電極30bと、正極を構成する炭素化布30cと、塩含有布30dと、吸水性を有する紙シート30eと、負極を構成するマグネシウム材料による金属板30fとを備えている。この例において、各正極の寸法は45mm×75mmである。負極としては、マグネシウム材料による平板状の金属板30fを用いた。各負極の寸法は50mm×80mmである。
正極支持板30aは例えばプラスチック等の絶縁材料による平板であり、正極引出し電極30bはこの平板の一面又は両面に接着された例えば銅等の導電性金属材料による平板である。
この正極引出し電極30bには、図3(A)に示すように、正極出力リード線41aの一端がハンダ付けによって電気的に接続されている。正極引出し電極30bから3つの正極出力リード線41aが引き出されている。
正極引出し電極30bが固着された正極支持板30aには正極を構成する炭素化布30cが密着して積層されている。より具体的には、図3(B)に示すように、炭素化布30cは正極支持板30aに密着してその縦方向の周囲に巻かれている。本実施形態で用いている炭素化布30cは、セルロース系繊維の糸からなる織布、編布、織編布又は不織布を原料繊維体とし、これを加熱炭素化してなる織布、編布、織編布又は不織布であり、新日本テックス株式会社が提供するものである。この炭素化布30cは、剛直な炭素繊維を織ったものではなく、炭素化焼成前の出発原料であるセルロース系繊維の糸自体が柔らかく自由な方向性を持っているため、繊維が面方向のみに揃っておらず、厚さ方向にも充分に配合されているため、面方向のみならず厚さ方向にも非常に良好な電導性、誘電特性、熱伝導性及び圧縮強度を有するものである。
正極を構成する炭素化布30cには、塩含有布30dが密着して積層されている。より具体的には、図3(C)に示すように、塩含有布30dは炭素化布30bに密着してその縦方向の周囲に巻かれている。この塩含有布30dは、本実施形態では、脱脂布を飽和食塩水に含浸させて乾燥させて構成されており、湿潤状態となると、その塩が溶出して電解液媒体として機能する。特に、本実施形態において、塩含有布30dは、後述するように、1枚の布が2層以上の複数層織綿布に食塩を含有させたもので構成されている。
塩含有布30dには、吸水性を有する紙シート30eが密着して積層されている。より具体的には、図3(D)に示すように、紙シート30eは塩含有布30cに密着してその下側を通り正極支持板30aに密着するようにU字形に巻かれている。この紙シート30eは、密度1%以下の天然パルプからなる紙のシートであり、注水されハウジング内の底部にわずかに溜まった液体を毛細管現象により吸い上げて塩含有布30d全体を湿潤させ、その布に含有されている食塩が液体内に溶出することで、後述するように、この塩含有布30d及び紙シート30eが正極及び負極間の電解液媒体として機能する。
紙シート30eには、負極を構成するマグネシウム材料による金属板30fが密着して積層されている。より具体的には、図4(A)に示すように、マグネシウム材料による平板状の金属板30fが紙シート30eの片方の面上に密着して積層されている。
金属板30fとしては、正極である炭素化布30cよりイオン化傾向が高い材料であればマグネシウム以外にも、アルミニウム、リチウム等、種々の材料が適用可能である。また、その形状も平板に限定されるものではない。
各金属板30fには、負極引出し電極30gが取り付けられている。本実施形態では、負極引出し電極30gとして、銅等の導電材料による例えばリベットを金属板30fに挿通させて固着したものを用いている。各負極引出し電極30gには、図4(A)に示すように、負極出力リード線41bの一端がハンダ付けによって電気的に接続されている。
図4(B)に示すように、以上述べた正極支持板30a、正極引出し電極30b、炭素化布30c、塩含有布30d、紙シート30e、金属板30f及び負極引出し電極30gを互いに積層した積層体の回りに樹脂テープを巻き付けて緊縛し、カバー部材30hを形成する。これにより、積層体全体がカバー部材30h内に堅固に圧着固定された電池セル30が得られる。カバー部材30hによって、正極支持板30a、正極引出し電極30b、炭素化布30c、塩含有布30d、紙シート30e、金属板30f及び負極引出し電極30gが堅固に互いに圧着固定されるため、負極と正極との距離をほぼ一定に保つことができる。また、カバー部材30hの形成により、炭素化布30cと正極引出し電極30bとの電気的接続が可能となり、しかも、この接続作業は樹脂テープを巻き付けてカバー部材30hを形成するのみで確実に実施できるため、作業工程が非常に容易となり、製造コストも安価となる。なお、樹脂テープに代えて、熱収縮チューブ内に挿入して加熱することにより、この熱収縮チューブを収縮させてカバー部材30hを形成しても良い。
図5はこのような電池セル30における電極面積と電圧及び電流との関係を表しており、図6は電池セル30において例えば負極に取り付ける引出し電極の数と電圧及び電流との関係を表している。図5に示すように、電極の面積を変化させても、電圧特性及び電流特性は変化しないが、負極又は正極に取り付ける引出し電極の数を変化させると、特に電流特性が大きく変化する。
前述したように、本実施形態の水電池100の電池セル構成は、塩含有布30dとして、1枚の布が2層以上の複数層織綿布に食塩を含有させたものを用いているため、非常に良好な電圧及び電流特性を得ることができる。以下この点について詳細に説明する。
本願考案者は、塩含有布30dを1層織綿布、2層織綿布及び3層織綿布で構成した複数のサンプルの初期の電圧及び電流特性について、並びにその時間経過特性について測定した。さらに、塩含有布30dを1層織綿布、2層織綿布及び3層織綿布で構成した複数のサンプルの食塩含有濃度に対する電圧及び電流特性について測定した。実際に測定した電圧及び電流値は、サンプルの端子電圧及び端子電流値である。周知のように、この端子電圧は、起電圧と内部抵抗による電圧降下とを加算した値に相当する。
各サンプルの構成は前述した電池セル30の構成と同様である。即ち、正極としては、新日本テックス株式会社が提供する、セルロース系繊維の糸からなる織布、編布、織編布又は不織布を原料繊維体とし、これを加熱炭素化してなる織布、編布、織編布又は不織布の炭素化布30cを用いた。各正極の寸法は20mm×50mmである。負極としては、マグネシウム材料による平板状の金属板30fを用いた。各負極の寸法は20mm×50mmである。塩含有布30dとしては、1層織、2層織及び3層織の脱脂綿布を用いた。各綿布を飽和食塩水に含浸させて使用している。
図7〜図12はその測定結果を示しており、図7は食塩含有濃度に対する初期電圧の関係、図8は食塩含有濃度に対する初期電流の関係、図9は食塩含有濃度が10%の場合の放置時間に対する電圧の関係、図10は食塩含有濃度が20%の場合の放置時間に対する電圧の関係、図11は食塩含有濃度が10%の場合の放置時間に対する電流の関係、及び図12は食塩含有濃度が20%の場合の放置時間に対する電流の関係をそれぞれ示している。
図7及び図8から分かるように、塩含有布30dを構成する綿布として、1層織綿布を用いるより、2層織綿布を用いた方が初期電圧及び初期電流がいずれも大幅に高くなっており、3層織綿布を用いるとさらに高くなっている。また、図9〜図12から分かるように、塩含有布30dを構成する綿布として、1層織綿布を用いるより、2層織綿布を用いた方が時間経過後の電圧及び電流の低下が共に小さく、3層織綿布を用いるとさらに小さくなっている。従って、1層織綿布を用いるより、2層織綿布を用いた方がより優れた電気的特性が得られ、3層織綿布を用いるとさらに優れた電気的特性が得られることとなる。換言すれば、塩含有布30dを構成する綿布として、複数層織綿布を使用することが望ましいこととなる。複数層織綿布を用いることにより、各層間により多くの塩成分が含有されるために電気的特性が向上しているものと推察される。
また、図7及び図8から分かるように、複数層織綿布を使用した塩含有布30dにおいて、食塩含有濃度が5%以上であれば充分に大きな初期電圧及び初期電流が得られている。なお、この測定例では、食塩含有濃度が25%の場合までしか測定されていないが、初期電圧は食塩含有濃度が15%以上でサチュレートしているため、25%を超えても良好な特性が得られるものと推察できる。また、初期電流も食塩含有濃度が上昇するにつれて増大しているため、25%を超えても良好な特性が得られるものと期待できる。さらに、図9〜図12から分かるように、複数層織綿布を使用した塩含有布30dにおいて、食塩含有濃度が10%の場合より20%の場合により良好な時間経過後の電圧及び電流特性が得られている。従って、複数層織綿布を使用した塩含有布30dにおいて、食塩含有濃度が5%以上であれば良好な電圧及び電流特性が得られるものと理解される。
さらに、本願考案者は、塩含有布30dを構成する綿布に食塩を含有させたサンプルと、食塩を含有させないサンプルとの立ち上がり電圧及び電流特性について、並びにその時間経過特性について測定した。実際に測定した電圧及び電流値は、サンプルの端子電圧及び端子電流値である。
各サンプルの構成は前述した電池セル30の構成と同様である。即ち、正極としては、新日本テックス株式会社が提供する、セルロース系繊維の糸からなる織布、編布、織編布又は不織布を原料繊維体とし、これを加熱炭素化してなる織布、編布、織編布又は不織布の炭素化布30cを用いた。各正極の寸法は20mm×50mmである。負極としては、マグネシウム材料による平板状の金属板30fを用いた。各負極の寸法は20mm×50mmである。綿布としては、2層織の脱脂綿布を用いた。綿布に食塩を含有させたサンプルは20%の食塩水を3cc注水して使用し、綿布に食塩を含有させないサンプルは水道水を3cc注水して使用している。
図13〜図16はその測定結果を示しており、図13は立ち上がり時間に対する電圧の関係、図14は立ち上がり時間に対する電流の関係、図15は放置時間に対する電圧の関係、及び図16は放置時間に対する電流の関係をそれぞれ示している。
図13及び図14から分かるように、綿布として、塩含有布30dのように食塩を含有する綿布を用いることにより、食塩未含有の綿布を用いる場合より、電圧及び電流がいずれも大きく、しかも、立ち上がりがはるかにに早い。また、図15及び図16から分かるように、綿布として、食塩を含有する綿布を用いることにより、食塩未含有の綿布を用いる場合より、時間経過後の電圧及び電流の低下が共に小さくなっている。従って、食塩未含有の綿布を用いるより、食塩含有の綿布を用いた方が優れた電気的特性が得られることとなる。
また、本実施形態において、炭素化布30cとして、新日本テックス株式会社が提供する、セルロース系繊維の糸からなる織布、編布、織編布又は不織布を原料繊維体とし、これを加熱炭素化してなる織布、編布、織編布又は不織布を使用しているため、非常に良好な電圧及び電流特性を得ることができる。以下この点について詳細に説明する。
本願考案者は、炭素化布30cを本考案の特殊な炭素化布、市販されている一般的な炭化布A及びBで構成した複数のサンプルの初期の電圧及び電流特性について、並びにその時間経過特性について測定した。さらに、炭素化布30cを本考案の特殊な炭素化布、市販されている一般的な炭化布A及びBで構成した複数のサンプルの食塩含有濃度に対する電圧及び電流特性について測定した。実際に測定した電圧及び電流値は、サンプルの端子電圧及び端子電流値である。
各サンプルの構成は前述した電池セル30の構成と同様である。即ち、正極としては、新日本テックス株式会社が提供する、セルロース系繊維の糸からなる織布、編布、織編布又は不織布を原料繊維体とし、これを加熱炭素化してなる織布、編布、織編布又は不織布の炭素化布30cを用いた。各正極の寸法は20mm×50mmである。負極としては、マグネシウム材料による平板状の金属板30fを用いた。各負極の寸法は20mm×50mmである。塩含有布30dとしては、2層織の脱脂綿布を用い、これを飽和食塩水に含浸させて使用している。
図17〜図22はその測定結果を示しており、図17は食塩含有濃度に対する初期電圧の関係、図18は食塩含有濃度に対する初期電流の関係、図19は食塩含有濃度が10%の場合の放置時間に対する電圧の関係、図20は食塩含有濃度が20%の場合の放置時間に対する電圧の関係、図21は食塩含有濃度が10%の場合の放置時間に対する電流の関係、及び図22は食塩含有濃度が20%の場合の放置時間に対する電流の関係をそれぞれ示している。
図17及び図18から分かるように、炭素化布30cとして、市販されている一般的な炭化布A及びBを用いるよりも本考案の特殊な炭素化布を用いることにより、初期電圧及び初期電流がいずれも大幅に高くなっている。また、図19〜図22から分かるように、炭素化布30cとして、市販されている一般的な炭化布A及びBを用いるよりも本考案の特殊な炭素化布を用いることにより、時間経過後の電圧及び電流の低下が共に小さくなっている。従って、本考案の特殊な炭素化布を用いることにより、非常に優れた電気的特性が得られることとなる。
以上詳細に説明したように、本実施形態によれば、水電池100への給水は、閉止部材20を剥がして注入口11から水等の液体を注入し、給水後、閉止部材20で再閉止するのみで良いため、給水操作が簡単であり、また、水電池100を長期に使用しない状態においては、袋状収容体10内に真水や食塩水や海水等の液体を収容しなければ、持ち運びや保管が非常に容易となり、また、反応がほとんど生じないため、非常に長期間の保存が可能となる。
注入口11から水電池100内に少量(例えば10〜20cc)の液体が注入されると、袋状収容体10内部にわずかに溜まったその液体が吸水性を有するスポンジ32及び吸水性を有する紙シート30eを伝わって塩含有布30d全体を湿潤させ、この塩含有布30dに含有されている塩が液体内に溶出することで、塩含有布30d及び紙シート30eが正極である炭素化布30cと負極である金属板30fとの間の電解液媒体として機能する。これにより、金属板30f周辺において水素イオンによる放電反応が生じ、一方、炭素化布30cでは水素イオンに反応せず電子は負極である金属板30fから塩含有布30d及び紙シート30eを通って正極である炭素化布30cに移動しようとし、起電力が発生する。このように、炭素化布30cに塩含有布30dが密着して設けられ、この塩含有布30dに吸水性を有する紙シート30eが密着して設けられ、この紙シート30eにイオン化傾向が高い材料で形成された金属板30fが密着して設けられているため、わずかな量の液体が紙シート30eに接するのみで、電池として作動させることができる。電池の起電力が低下した場合、5cc程度の液体を追加して注水することにより、起電力は復活する。しかも、塩含有布30dとして、1枚の布が2層以上の複数層織綿布に食塩を含有させたものを用いているため、非常に高い初期電圧及び初期電流を得ることができる。また、長時間経過後の電圧及び電流の低下も非常に小さい。さらに、本実施形態のごとく、炭素化布30cとして特殊な炭素化布を用いることにより、初期電圧及び初期電流をいずれも大幅に高くすることができ、長時間経過後の電圧及び電流の低下を共に大幅に小さくすることができる。
また、カバー部材30hによって、正極支持板30a、正極引出し電極30b、炭素化布30c、塩含有布30d、紙シート30e、金属板30f及び負極引出し電極30gを堅固に互いに圧着させているため、負極と正極との距離をほぼ一定に保つことができる。さらに、カバー部材30hの形成により、炭素化布30cと正極引出し電極30bとの電気的接続が可能となり、しかも、この接続作業を樹脂テープの巻き付けでカバー部材30hを形成するのみで確実に実施できるため、作業工程が非常に容易となり、製造コストも安価となる。
以上詳細に説明したように、本実施形態によれば、水電池100の容器として可撓性防水シートを袋状に封止加工して袋状収容体10としているため、製造が容易であると共に低コストで製造することができる。しかも、このような袋状収容体10は、軽量かつコンパクトであり、省スペース性に優れるため、保存及び携帯に非常に便利である。しかも、使用時のみ、注入口11から液体を注入すれば作動するため、長期間の保存ができ、非常時用の緊急電池として、その利便性は極めて高い。また、使用済みの水電池100を廃棄する際に、袋状収容体を簡単に破ることができ、かつ電池自体が分解しやすいため、袋状収容体10と電池セル30の各部分を分別して再資源化や廃棄処分を行うことが容易にできる。
なお、上述した実施形態においては、出力リード線41を袋状収容体10の一面に貫通孔12を設け、貫通孔12から引き出す例について説明したが、本考案はこれに限定されるものではなく、例えば、袋状収容体のシール封止部から出力リード線を引き出すようにしてもよい。
また、上述した実施形態において、出力端子40の形状は、内側の正極と外側の負極とからなるプラグの例について説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。
以上述べた実施形態は全て本考案を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本考案は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本考案の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
本考案は、長期間の保存ができ、災害等の緊急時に水等の液体を注入するだけで発電できる水電池を低コストで容易に製造し、かつ保存、携帯性を改良する目的に利用できる。
10 袋状収容体
11 注入口
12 貫通孔
13 穴
20 閉止部材
30 電池セル
30a 正極支持板
30b 正極引出し電極
30c 炭素化布
30d 塩含有布
30e 紙シート
30f 金属板
30g 負極引出し電極
30h カバー部材
31 樹脂テープ
32 スポンジ
40 出力端子
41 出力リード線
41a 正極出力リード線
41b 負極出力リード線
100 水電池















Claims (5)

  1. 液体を内部に注入するための注入口を有する、可撓性の防水シートから構成された袋状収容体と、
    前記注入口を閉止するための閉止部材と、
    前記袋状収容体内に収容された複数の電池セルと、
    前記複数の電池セルに電気的に接続され、前記袋状収容体の内部から外部に引き出される出力リード線とを備えていることを特徴とする水電池。
  2. 前記可撓性の防水シートは、樹脂フィルムと金属箔とを積層した多層フィルムであることを特徴とする請求項1に記載の水電池。
  3. 前記注入口は、前記袋状収容体の一面に設けられた貫通孔であり、前記閉止部材は、繰り返し使用可能な防水性の粘着シートであることを特徴とする請求項1又は2に記載の水電池。
  4. 前記複数の電池セルの各々は、正極を構成する炭素化布と、該炭素化布に電気的に接続された正極引出し電極と、前記炭素化布に密着して設けられた塩含有布と、該塩含有布に密着して設けられた吸水性を有する紙シートと、該紙シートに密着して設けられていると共に負極を構成しており、前記正極よりイオン化傾向が高い材料で形成された金属板と、該金属板に電気的に接続された負極引出し電極と、前記炭素化布、前記正極引出し電極、前記塩含有布、前記紙シート、前記金属板及び前記負極引出し電極を互いに圧着するカバー部材とを備えており、前記塩含有布は、複数層織綿布に塩を含浸させた布で構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の水電池。
  5. 前記炭素化布が、セルロース系繊維の糸からなる織布、編布、織編布又は不織布による原料繊維体を加熱炭素化してなる織布、編布、織編布又は不織布の炭素化布であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の水電池。
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