JP5736064B1 - 非連続回転の動力入力軸の入力を非同時駆動の二つの同軸出力に変換するクラッチ伝動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非連続回転の動力入力軸の入力を非同時駆動の二つの同軸出力に変換するクラッチ伝動装置の提供。【解決手段】本発明のクラッチ伝動装置は、動力入力軸上の非連続回転の運動を変換して二つの非連続回転且つ同軸線のただし非同時出力となすクラッチ機構に関し、ケーシング、第1回転部材、第2回転部材、及び入力回転盤を包含する。特に、順に開閉する機構、たとえば便座と便蓋の自動開閉装置への応用に適合する。本発明は簡単な機械構造で、電磁弁及びクラッチギア等のアセンブリを必要とせずに、一組のモーター動力装置でそれぞれ便座と便蓋を駆動する目的を達成する。周知の技術と較べると、より空間及び製造コストを節約でき、且つ制御が簡単である。【選択図】図1

Description

本発明は一種のクラッチ伝動装置の技術領域に係り、特に、一種の、動力入力軸上の非連続回転の運動を、二つの、非連続回転且つ同軸線であるが非同時出力に変換するクラッチ伝動装置であって、特に順に開閉する必要がある機構への応用、たとえば、便座と便蓋の自動開閉装置に適合するものに関する。
周知の、モーターで便座と便蓋を駆動する自動開閉装置は、二組のモーター動力装置でそれぞれ便座と便蓋を駆動する。しかし、軽量化小型化を達成し、製造コストを下げるため、一組のモーター動力装置をたとえばギアクラッチ装置に組み合わせ、並びにたとえば電磁弁で該クラッチ装置を制御して、個別に或いは同時に便座と便蓋を駆動する設計もある。
本発明の主要な目的は、一種のクラッチ伝動装置を提供することにあり、それは、電磁弁及びクラッチギアを必要としない状況で、本発明の簡単なクラッチ伝動装置を運用すれば、動力入力軸上の非連続回転の運動を、二つの、非連続回転で同軸線であるが非同時の出力に変換でき、実際に便座及び便蓋の自動開閉装置に運用する時、一組のモーター動力装置で、該便座と該便蓋をそれぞれ駆動できる目的を達成できるものとする。
本発明の提供するクラッチ伝動装置は、その技術手段が以下を包含する。
ケーシングは、第1回転部材、第2回転部材及び入力回転部材が取り付けられ、該ケーシング内に、第1回転範囲制限構造及び第2回転範囲制限構造があり、該第1回転範囲制限構造は、該第1回転部材の該ケーシングに対する回転可能な角度を制限し、該第2回転範囲制限構造は、該第2回転部材の、該ケーシングに対する回転可能な角度を制限する。
該第1回転部材は、第1回転盤と第1動力出力軸を包含し、該第1回転盤上に、少なくとも一つの第1クラッチ凹溝があり、該第1動力出力軸は、中空管状構造とされ、一端は垂直に、該第1回転盤の中心と同心に固定され、該第1動力出力軸は並びに該ケーシング外に延伸される。
該第2回転部材は、第2回転盤と第2動力出力軸を包含し、該第2回転盤上に、該第1クラッチ凹溝と同数の第2クラッチ凹溝があり、該第2動力出力軸の一端は垂直に、該第2回転盤の回転中心に固定され、並びに中空管状の該第1動力出力軸を通り該ケーシング外に延伸される。
該入力回転部材は、入力回転盤、動力入力軸及び該第1クラッチ凹溝と同数の運動アセンブリを包含し、該動力入力軸は垂直に該入力回転盤の回転中心に固定され、且つ該第1動力出力軸と同軸線でただし反対方向に該ケーシング外へと延伸され、該運動アセンブリは固定部材と可動部材を包含し、該固定部材は該入力回転盤上に固定されて、該可動部材を連接するのに用いられ、並びにその活動を制限し、該可動部材上に別にクラッチピンがあり、該可動部材が該固定部材に対して活動する時、連帯して該クラッチピンから該入力回転盤の中心までの直線距離が変化し、該クラッチピンは該第1クラッチ凹溝或いは該第2クラッチ凹溝中に挿入可能である。これにより、該動力入力軸が回転する時、該クラッチピンはクラッチピン移動経路に沿って該第1クラッチ凹溝或いは該第2クラッチ凹溝内へと移動し、該第1動力出力軸或いは第2動力出力軸に同軸線で非同時に順に回転させられ、該クラッチピンの移動経路は、第1円弧セクション、クラッチ経路セクション、及び第2円弧セクションを包含し、該第1円弧セクションは該第1回転部材の該ケーシングにおける回転可能な角度中の、第1クラッチ凹溝が経過するエリアとされ、該第2円弧セクションは該第2回転部材の該ケーシングにおける回転可能な角度中の、第2クラッチ凹溝が経過するエリアとされ、該クラッチ経路セクション中で該第1円弧セクションと該第2円弧セクションが連通する。
本発明は、電磁弁及びクラッチギアを必要としない簡単な機械構造を以て、一組のモーター動力装置でそれぞれ同軸心出力の二つの部品を非同時に駆動し、たとえば、同軸で組み合わされた便座と便蓋を駆動する。これにより、従来の技術と比較すると、本発明の優れたところは、構造が簡単で、空間を節約し、制御が簡単で、且つ電磁弁及び関係する電気制御アセンブリを必要とせず、さらに製造コストを節約できるところである。
本発明の第1実施例の立体図である。 本発明の第1実施例の分解図である。 本発明の第1実施例のクラッチピン移動経路の表示図であり、図中には僅かに側面図で出力側ケーシング、第1回転部材、第2回転部材が描かれている。 本発明の第1実施例の経路切り換えモードの構造表示図(一)であり、図中には僅かに出力側ケーシング、第1回転部材、第2回転部材、可動部材、及びクラッチピンの作動時の位置が示されている。 本発明の第1実施例の経路切り換えモードの構造表示図(二)である。 本発明の第1実施例の入力回転部材の揺動範囲制限構造の表示図である。 本発明の第2実施例の分解図であり、その運動アセンブリの可動部材はスライド部材の設計を採用している。 本発明の第2実施例の経路切り換えモードの構造表示図(一)であり、図中には僅かに出力側ケーシング、第1回転部材、第2回転部材、可動部材、及びクラッチピンの作動時の位置が示されている。 本発明の第2実施例の経路切り換えモードの構造表示図(二)である。 本発明のケーシングに固定できるガイドレール盤構造の表示図である。 本発明のケーシングに固定できる別のガイドレール盤構造の表示図であり、該ガイドレール盤上のガイドレールは離脱区の設計を有する。 本発明の外力が介入して第1クラッチ凹溝を位置決め点より離脱させる表示図である。 本発明の外力が介入して第2クラッチ凹溝を位置決め点より離脱させる表示図である。 本発明の復帰構造を具えた第1回転盤の表示図である。 本発明の復帰構造を具えた第2回転盤の表示図である。 本発明の第3実施例の分解図であり、その運動アセンブリには一対の揺動部材を採用し、並びにガイドレール盤及び復帰構造を有する。 本発明の第4実施例の製品の外観表示図(一)である。 本発明の第4実施例の製品の外観表示図(二)である。 本発明の第4実施例の分解図であり、それは金属材料を採用して構造強度をアップし、更なる小型化を行なえ、そのガイドレール盤上のガイドレールは離脱エリアの構造を有し、同時に、このほかの異なる第1及び第2回転範囲制限構造を表示している。 本発明の第4実施例の揺動範囲制限構造の表示図である。 本発明の第5実施例の分解図(一)である。 本発明の第5実施例の分解図(二)である。
以下に本発明の技術内容、構造特徴、達成する目的及び作用効果について、以下に例を挙げ並びに図面を組み合わせて詳細に説明する。
図1に示されるのは、本発明の立体図である。本発明のクラッチ伝動装置は、ケーシング1、第1回転部材2、第2回転部材3、及び入力回転部材4を包含し、その動作原理は、すなわち、該入力回転部材4がある回転行程(特定角度、非連続回転)を回転させられる時、該回転行程の前段過程では、内部機構により該第2回転部材3が同期して駆動され回転し、該回転行程の後段過程では、切り換えられて該第1回転部材2が駆動され回転する。同様に、該入力回転部材4が底まで回転して逆方向に回転する時、すなわち、順に、該第1回転部材2及び第2回転部材3が駆動され回転し、これにより、一つの動力入力軸上の非連続回転の運動を、二つの、非連続回転で且つ同軸線であるが非同時の出力に変換する。
図2に示されるように、続いて各構成要件の構造について、詳しい説明を行なう。該ケーシング1は、出力側ケーシング11と入力側ケーシング12に分けられ、両者が組み合わされて共同で本装置のケーシングを構成する。該第1回転部材2、第2回転部材3及び入力回転部材4は該ケーシング1内に取り付けられる。該出力側ケーシング11は軸孔111を具え、該軸孔111を通り、該第1回転部材2の第1動力出力軸21及び第2回転部材3の第2出力軸31が外界へと延伸され、該入力側ケーシング12もまた軸孔121を具え、該軸孔121を通り該入力回転部材4の動力入力軸41は外界へと延伸される。
第1回転部材2は、第1回転盤22と第1動力出力軸21を包含し、該第1回転盤22は第1クラッチ凹溝221を具え、該第1クラッチ凹溝221は、回転盤の円周近くの内側壁に位置し、その開口は、軸中心方向に向いており、該第1動力出力軸21は中空管状構造とされ、一端は該第1回転盤22部分に固着され、該第1回転盤22と同心とされ、該第1回転盤22の、該第1クラッチ凹溝221の端面は、内凹状空間を具え、該空間の円弧形を呈する内壁は、第1クローズ面222を具えている。
第2回転部材3は、第2回転盤32と第2動力出力軸31を包含し、該第2回転盤32は第2クラッチ凹溝321を具え、該第2クラッチ凹溝321は、回転盤の円周外壁に位置し、溝の開口方向は外向きとされる。該第2動力出力軸31は垂直に該第2回転盤32の回転中心に固定され、組み立て時には、該第2動力出力軸31は該中空の第1動力出力軸21に通される。該第2回転盤32の円周外壁は、第2クローズ面322とされる。
該ケーシング1内には第1回転範囲制限構造及び第2回転範囲制限構造を具えている。第1回転範囲制限構造は、該出力側ケーシング11内のケーシング壁に位置する回転制限部材A11、及び、第1回転盤22上に位置する回転制限部A12で構成され、該第1回転部材2の、該ケーシング1に対して回転可能な角度を制限するのに用いられる。本実施例では、該回転制限部A12は円弧形溝とされ、該回転制限部材A11はピンとされ、組み立て時には、該ピンは該円弧形溝内に位置し、これにより該ピンがただ該円弧形溝の範囲内でのみ活動できるように制限する。該第2回転範囲制限構造は、該第2回転盤32上に位置する回転制限部A22と前述の該回転制限部材A11で構成され、該第2回転部材3の、該ケーシング1に対する回転可能な角度を制限するのに用いられる。本実施例では、第1回転範囲制限構造と第2回転範囲制限構造は、該回転制限部材A11を共用する。
該入力回転部材4は、入力回転盤42、動力入力軸41、及び、運動アセンブリ43を包含する。該動力入力軸41の一端面は垂直に該入力回転盤42の回転中心に固定されている。該入力回転盤4が該ケーシング1内に組み付けられる時、該動力入力軸41と該第1動力出力軸21は同軸線にあるが、ただしそれぞれ反対方向に位置する。該運動アセンブリ43は、固定部材431と可動部材432を包含する。本実施例では、該固定部材431は該入力回転盤42上のピン止め孔に位置し、該可動部材432は揺動部材とされ並びに可動に該ピン止め孔上にピン止めされる。該可動部材432上には別に、クラッチピン4321を具えている。該可動部材432が該固定部材431に対して活動する時、該クラッチピン4321の該入力回転盤42の中心までの直線距離を連帯して変化させることができる。該クラッチピン4321が第1クラッチ凹溝221に挿入される時、該入力回転部材4と該第1回転部材2は連動する。該クラッチピン4321が該第2クラッチ凹溝321に挿入される時、該入力回転部材4と該第2回転部材3は連動する。
本実施例中、該クラッチピン4321は、クラッチピン移動経路Bに沿って移動しなければならない。図2と図3を参照されたい。該クラッチピン移動経路Bは、第1円弧セクションB1、クラッチ経路セクションB2、及び第2円弧セクションB3を包含し、それぞれ図3に示される仮想線で分けられた3段の経路とされる。該第1円弧セクションB1は該第1回転部材2が回転可能な行程中で該第1クラッチ凹溝221が経過するセクションを代表する。該第2円弧セクションB3は該第2回転部材3が回転可能な行程中で、該第2クラッチ凹溝321が経過するセクションを代表する。該第1円弧セクションB1と該第2円弧セクションB3は同じ円の中心を有するが異なる半径とされ、該クラッチ経路セクションB2中で第1円弧セクションB1と第2円弧セクションB3が連通する。該クラッチピン4321が動作時に任意に該第1クラッチ凹溝221或いは第2クラッチ凹溝321より離脱するのを防止するため、本実施例では、該第1円弧セクションB1は、該第1クラッチ凹溝221の回転軌跡に該第2クローズ面322を組み合わせて構成され、これにより、回転行程中にあって、該第1クラッチ凹溝221の開口が第2クローズ面322により閉じられる。該第2円弧セクションB3は、該第2クラッチ凹溝321の回転軌跡に第1クローズ面222を組み合わせて構成され、これにより、回転行程中にあって、該第2クラッチ凹溝321の開口は該第1クローズ面222に閉じられる。該第1クラッチ凹溝221と第2クラッチ凹溝321は相互に接近する方向に向けて回転し、最後まで回転するとき、相互に接続されて連通し、該クラッチ経路セクションB2を形成する。
クラッチピン4321が移動して該クラッチ経路セクションB2に至る時、経路切り換えモード動作が行なわれ得て、該経路切り換えモードは、クラッチピン4321の進行方向により該クラッチピン4321の、第1クラッチ凹溝221或いは第2クラッチ凹溝321への挿入を切り換える。本発明の第1実施例の経路切り換えモードは、該クラッチピン4321の進行方向により、それぞれ図4及び図5に表示される。図3及び図4に示されるように、クラッチピン4321が第2クラッチ凹溝321中で時計周り方向に進行しクラッチ経路セクションB2に至る時、すなわち、その施力方向C1は中心線矢印のように示され、その進行方向上の接触面方向C2は、もう一つの矢印のない中心線で示されるとおりである。該施力方向C1上の力は、該接触面方向C2上で外向きの分力を発生して、クラッチピン4321を第1クラッチ凹溝221に向けて押動する。図3と図5に示されるように、クラッチピン4321が第1クラッチ凹溝221中で、逆時計周りに進んでクラッチ経路セクションB2に至る時、すなわち、その施力方向C1は中心線矢印のように示され、その進行方向上の接触面方向C2は、もう一つの矢印のない中心線で示されるとおりである。該施力方向C1上の力は、該接触面方向C2上で内向きの分力を発生して、クラッチピン4321を第2クラッチ凹溝321に向けて押動する。
上述の経路切り換えモードは簡便ではあるものの、伝動効率上の欠点を有している。該入力回転部材4より入力されるパワーが、該クラッチピン4321を介して伝動される時、該経路切り換えモードは内向き或いは外向きの分力を利用し、第1円弧セクションB1と第2円弧セクションB3の経路にあって、該第1クローズ面222或いは第2クローズ面322に対する圧力が増し、パワーの損耗を発生する。該固定部材431の該第1クラッチ凹溝221及び第2クラッチ凹溝321に対する位置を調整することで該分力を減少して上述の損耗を有効に減らすことができる。このほか、本実施例では、該可動部材432は揺動部材とされ、これにより該入力回転盤42上に揺動範囲制限構造を形成して該揺動部材の揺動範囲を制限することができ、揺動部材が揺動範囲の両端に至る時、該クラッチピン4321はちょうどそれぞれ該第1クラッチ凹溝221と該第2クラッチ凹溝321に挿入され得る。これにより、該第1円弧セクションB1に進入した後の行程と、第2円弧セクションB3に進入した後の行程中にあって、該揺動部材は押さえられて固定され、これにより、トルクは直接該クラッチピン4321に伝えられ得る。これにより、ただ第1クラッチ凹溝221と第2クラッチ凹溝321の接触面の角度設計が妥当でありさえすれば、上述の分力を減少させるか発生させないようにすることができる。摩擦力等の消耗を計算に入れなければ、該入力回転部材4が入力するパワーは、切り換えられて第1円弧セクションB1に進入した後の行程と、切り換えられて第2円弧セクションB3に進入した後の行程中において、完全に該クラッチピン4321を介して伝えられる。
図6は本発明の第1実施例の揺動範囲制限構造の表示図である。該揺動範囲制限構造は、該入力回転盤42上に二つの制止面44、45が構成する開口を形成し、該揺動部材(すなわち可動部材432)が入力回転盤42のピン止め孔(すなわち固定部材431)上に可動にピン止めされ、該揺動部材が揺動して一定の範囲に到達すると、入力回転盤42の制止面44、45により制止される。
以上を総合すると、本発明のクラッチ伝動装置を運用する比較的具体的な例は、簡単な機械構造で且つ電磁弁及びクラッチギアを必要とせずに、一組のモーター動力伝達装置でそれぞれ便座と便蓋を駆動することができる。本実施例を例とすると、該モーター動力装置は該入力回転部材4を駆動して回転するのに用いられ、該便蓋回転軸は、該第2回転部材3に接続され、該便座の回転軸は該第1回転部材2に接続され、その動作方式は以下のとおりである。便座と便蓋の開閉角度が、それぞれ95度と100度であると仮定すると、該モーター動力装置は少なくとも該入力回転部材4を駆動して195度回転させられ、0度から100度の行程にあって、本装置を介して便蓋に出力し(すなわち、第2回転部材3が回転する)、100度から195度の行程では便座への出力へと切り換えられる(すなわち、第1回転部材2が回転する)。これにより、該モーター動力装置は0度から100度まで回転する時に、便蓋を起こし、100度から195度まで回転する時に便座を起こし、195度から100度に逆回転する時に、便座を下ろし、100度から0度に逆回転する時に、便蓋を閉じる。便蓋と便座の開閉は固定順序を有し(便座が起こされた時に便蓋を閉じることはできない)、ゆえに、モーター動力装置が195度の位置に回転した時に、100度の位置をスキップして0度まで逆回転を行なう状況は発生せず、反対もまた然りである。これにより、本発明は従来の技術に較べて、構造上、より簡単であり、空間を節約し、制御が簡単で、且つ電磁弁及び関係する電気制御アセンブリを必要とせず、より製造コストを節約できる。
本発明の第2実施例は図7に示されるとおりであり、前述の第1実施例と異なるところは、以下のとおりである。該入力回転盤42上の固定部材431aはスライドレールとされ、該可動部材432aはスライド部材とされ、該スライド部材は該スライドレール上でスライドし、該スライド部材上に、すなわち、クラッチピン4321がある。その他の構成部品はいずれも上述の実施例と同じであるため、重複した説明は行なわない。本発明の第2実施例の経路切り換えモードは、該クラッチピン4321の進行方向により、それぞれ図8及び図9に示されるとおりである。図3と図8に示されるように、クラッチピン4321が第2クラッチ凹溝321中にあって、順に時計周り方向に進みクラッチ経路セクションB2に至る時、その施力方向C1は中心線矢印で示されるようであり、その進行方向上の接触面方向C2は、もう一つの矢印のない中心線で示されるとおりである。該施力方向C1上の力は該接触面方向C2上で、外向きの分力を発生して該クラッチピン4321を第1クラッチ凹溝221に向けて押動する。図3と図9に示されるように、クラッチピン4321が第1クラッチ凹溝221中で、逆時計周りに進んでクラッチ経路セクションB2に至る時、すなわち、その施力方向C1は中心線矢印のように示され、その進行方向上の接触面方向C2は、もう一つの矢印のない中心線で示されるとおりであり、該施力方向C1上の力は、該接触面方向C2上で内向きの分力を発生して、クラッチピン4321を第2クラッチ凹溝321に向けて押動する。該固定部材431aのスライドレールの進行方向と該接触面方向C2が平行に接近するほど、該分力は小さくなる。
このほか、該クラッチピン移動回路Bはまた、もう一種の実施方式を採用することで達成され得る。図10を参照されたい。該ケーシング1内にはこのほかにガイドレール盤5を固定できる。該ガイドレール盤5上にはまたガイドレール盤固定部51と、該第1クラッチ凹溝221と同数のガイドレール52がある。該固定部51はケーシング1内への固定に用いられる。該ガイドレール52の形状は該クラッチピン移動回路Bと同じであり、これにより各一つのガイドレール52もまた第1円弧セクションB1、クラッチ経路セクションB2、及び第2円弧セクションB3を具えている。その優れた点は以下のとおりである。
(1)第1回転盤22上に、該第1クローズ面222の構造が不要であり、第2回転盤32上に、該第2クローズ面322の構造が不要であり、これら二つの部分は、復帰構造を設置するのに用いられ、この部分については後で詳しく説明する。
(2)ガイドレール盤5上に離脱セクションの設計を加えることができ、この部分については後で詳しく説明する。
(3)前述の第2実施例に応用される時、該経路切り換えモード中の接触面方向C2はガイドレール52のクラッチ経路セクションB2上に設置でき、これにより、該スライドレール(固定部材431a)の進行方向と該接触面方向C2は完全に平行に設置でき、これにより分力を該クラッチ経路セクションB2内にのみ出現させられ、伝動効率をアップできる。
図11は該ガイドレール盤の第2の実施例図である。本実施例中、該ガイドレール盤5aは元来のクラッチ経路セクションB2にあって離脱セクションが増加されて、離脱セクションを具えたクラッチ経路セクションB2とされ、ゆえに、その形成するガイドレール52aの形状も同時に変更される。その効果は以下のとおりである。すなわち、該離脱セクション内にあって、該入力回転部材4は、該第1回転部材2、及び該第2回転部材3と離脱する。このとき、外力が第1回転部材2或いは第2回転部材3に印加されても、該入力回転部材4には伝達されない。このほか、該クラッチピン4321が第1クラッチ凹溝221より離脱する動作と、該クラッチピン4321が第2クラッチ凹溝321より離脱する動作は、該入力回転部材4が異なる回転角度にあるときに発生する。便座及び便蓋の自動開閉装置への運用を例にすると、該入力回転部材4の角度により、さらに該便蓋が開かれて便座が降ろされている時、該クラッチピン4321は第1クラッチ凹溝221内にあり、さらに第2クラッチ凹溝321内にある。
しかし、上述の二つの実施例の設計にはなおも一つの重大な欠点があり、便座及び便蓋の自動開閉装置への運用を例とすると、そのうち該第1回転部材2は該便座の回転軸に接続され、該第2回転部材3は該便蓋の回転軸に接続され、システムが便蓋を開ける途中に、もし使用者が少し便座を起こすと、図12に示されるようなエラーが発生し得る。クラッチピン4321が第2クラッチ凹溝321を押動して第1クラッチ凹溝221へと進入する状態に切り換わる時、該第1クラッチ凹溝221はあるべき定位置になく、このためクラッチピン4321の進行経路がブロックされ動かなくなってしまう。このとき、動作を正常に回復させる唯一の方法は、該第2回転部材3が反対方向に回されることにより、便蓋を下げると同時に便座を押し下げて定位に回復させ、連帯して該第1回転部材2を元の位置に回復させることである。同様のエラーはまた、便座を下げる途中で使用者が便蓋を下げることにより発生し、該第2回転部材3が先走って回転させられ、これにより該第2クラッチ凹溝321が所定の位置より偏ってしまう。図13を参照されたい。
システムを、上述のエラーの下で任意の方向に回転させることで、いずれも正常状態に回復させられるようにするためには、該第1回転盤と第2回転盤上に、さらに復帰構造を設計する必要がある。該復帰構造は、該クラッチピン4321がその回転方向により、切り換えられて該第1クラッチ凹溝221に挿入されるか或いは第2クラッチ凹溝321に挿入される時、外力の介入により、該第1クラッチ凹溝221或いは該第2クラッチ凹溝321が未だ定位されない状況で、該クラッチピン4321がなおもその回転方向により切り換えられて第1クラッチ凹溝221或いは第2クラッチ凹溝321に挿入され得て、並びに正常な動作状態に回復されるようにする。
図14A及び図14Bを参照されたい。該復帰構造は、第1回転盤22a上に、第1単方向係止突起223と第1復帰溝224が形成され、第2回転盤32a上に、第2単方向係止突起323と第2復帰溝324が形成される。該第1復帰溝224と第1クラッチ凹溝221は、同半径及び同中心の円弧位置上にあり、該第1単方向係止突起223は前述の第1復帰溝224と第1クラッチ凹溝221の間に位置し、動作時には該クラッチピン4321は僅かに単方向に該第1復帰溝224より該第1クラッチ凹溝221に進入する。同様に、該第2復帰溝324と第2クラッチ凹溝321は、同半径及び同中心の円弧位置上にあり、該第2単方向係止突起323は前述の第2クラッチ凹溝321と第2復帰溝324の間に位置し、該クラッチピン4321が僅かに単方向に、該第2復帰溝324より該第2クラッチ凹溝321に進入できるようにする。これにより、図12に示されるように動かなくなった状態が発生した時、クラッチピン4321は第1復帰溝224に押し込まれ、第1単方向係止突起223を通過した後に第1クラッチ凹溝221に進入する。図13に示されるような動かない状態が発生した時、クラッチピン4321は第2復帰溝324に押し込まれ、第2単方向係止突起323を通過した後に、第2クラッチ凹溝321に進入する。
図15に示されるのは、該復帰構造を具えた本発明の第3実施例である。この実施例は復帰構造を有し、これにより元来の第1図の実施例の第1クローズ面222と第2クローズ面322を保留することはできず、ゆえに、該第1回転部材2a及び第2回転部材3aの構造はやや改良され、且つガイドレール盤5を加えてクラッチピン4321の経路をガイドする必要があり、該ガイドレール盤5はケーシング1内に固定され、該第2回転部材3aと該入力回転部材4の間に位置する。このほか、本実施例中では、該入力回転部材4aの構造もまた変更され、二組の対応する運動アセンブリ43が採用されて、伝動する力が比較的平衡させられる。
図16A、図16Bに示されるのは、本発明の第4実施例の異なる角度の製品外観図である。図17に示されるのは、本発明の第4実施例の分解図である。この実施例は、第3実施例を基準とし、さらに改良を加えたものであり、主要な違いは以下のとおりである。金属材料を採用し、材料強度をアップすることで、本発明をさらに小型化できるようにしている。第4実施例は、ケーシング1c、第1回転部材2c、第2回転部材3c及び入力回転部材4cで構成され、ただしさらに、離脱セクション設計を具えたガイドレール盤5aが増設されている。このほか、該第1及び第2回転範囲制限構造のもう一種の構造が提供されており、本実施例中では、該出力側ケーシング11cの円周外壁に円弧形溝の該回転制限部A12が形成され、内側壁に、該回転制限部A22が形成され、これに対応して該第1回転盤22cの円周部分に径方向に突出する該回転制限部材A11が形成され、該第2回転盤32cの円周に、軸方向に突出する該回転制限部材A21が形成されており、こうして該第1回転部材2c及び第2回転部材3cの、該ケーシング1cに対する回転の角度を制限できる。これにより、本実施の該第1及び第2回転範囲制限構造は、単一種の形式に限定されない。
図17、図18に示されるように、本実施例中、該入力回転部材4cは二組の運動アセンブリ43cを具え、該可動部材432cは揺動部材とされ、本実施例中の該揺動範囲制限構造は別の形式を採用し、それは該回転盤42cの異なる位置上に、それぞれ突塊421、422が設けられ、それぞれ該揺動部材がちょうど該第1クラッチ凹溝221及び第2クラッチ凹溝321に挿入される位置上で、それを押さえる。
図19、図20に示されるのは、それぞれ本発明の第5実施例の異なる角度の分解図である。本実施例中には復帰構造があり、そのうち、該ケーシング1d、第1回転部材2d、第2回転部材3d、及び入力回転部材4dは、主要な構造及び運動方式が、いずれも先の実施例と同じであり、僅かに形状がやや変更されている。本実施例の主要な変更部分は以下のとおりである。
1.ガイドレール盤の強度をアップしている。すなわち、該ガイドレール盤と該入力側ケーシングが一体に整合されている。
2.復帰構造中の該クラッチピンを定点に固定する位置を強化している。
これにより、本実施例中、該ガイドレール盤5は該ケーシング1d内に固定され、該入力回転盤42と対向する該ケーシング内壁部分に位置し、すなわち、該入力側ケーシング12dの内壁部分に位置し、こうして、該ガイドレール盤5の強度がアップされ、この変更に応じて、該可動部材432の該クラッチピン4321と対応する他の端面にガイドピン4322が設けられ、動作過程中に、該ガイドピン4322が該ガイドレール52内を移動し、これによりクラッチピン4321をガイドして該クラッチピン移動経路の方向に沿って前進させる。このほか、該クラッチピン4321の形状も非円棒に改められ、本実施例では略円弧輪郭の菱形とされ並びに該第1単方向係止突起223及び該第2単方向係止突起323とフック状とされ、その目的は、該クラッチピン4321が該第1クラッチ凹溝221及び該第2クラッチ凹溝321に進入した後に、逆方向に離脱するのを防止することにある。
以上は本発明の好ましい実施例の説明に過ぎず、並びに本発明を限定するものではなく、本発明に提示の精神より逸脱せずに完成されるその他の同等の効果の修飾或いは置換は、いずれも本発明の権利請求範囲内に属する。
1 ケーシング
11 出力側ケーシング
12 入力側ケーシング
1c ケーシング
11c 出力側ケーシング
1d ケーシング
12d 入力側ケーシング
2 第1回転部材
21 第1動力出力軸
22 第1回転盤
221 第1クラッチ凹溝
222 第1クローズ面
223 第1単方向係止突起
224 第1復帰溝
2a 第1回転部材
22a 第1回転盤
2c 第1回転部材
22c 第1回転盤
2d 第1回転部材
3 第2回転部材
31 第2動力出力軸
32 第2回転盤
321 第2クラッチ凹溝
322 第2クローズ面
323 第2単方向係止突起
324 第2復帰溝
3a 第2回転部材
32a 第2回転盤
3c 第2回転部材
32c 第2回転盤
3d 第2回転部材
4 入力回転部材
41 動力入力軸
42 入力回転盤
43 運動アセンブリ
431 固定部材
432 可動部材
44 制止面
45 制止面
4321 クラッチピン
431a 固定部材
432a 可動部材
4a 入力回転部材
4c 入力回転部材
42c 入力回転盤
43c 運動アセンブリ
432c 可動部材
421 突塊
422 突塊
4d 入力回転部材
4322 ガイドピン
5 ガイドレール盤
5a ガイドレール盤
51 固定部
52 ガイドレール
52a ガイドレール
A11 回転制限部材
A21 回転制限部材
A12 回転制限部
A22 回転制限部
B クラッチピン移動経路
B1 第1円弧セクション
B2 クラッチ経路セクション
B3 第2円弧セクション
B4 離脱セクションを具えたクラッチ経路セクション
C1 施力方向
C2 接触面方向

Claims (10)

  1. 非連続回転の動力入力軸の入力を非同時駆動の二つの同軸出力に変換するクラッチ伝動装置において、
    ケーシング、該ケーシングに取り付けられる第1回転部材、第2回転部材、及び、入力回転部材を包含し、該ケーシング内に第1回転範囲制限構造及び第2回転範囲制限構造を具え、該第1回転範囲制限構造は、該第1回転部材の該ケーシングに対する回転可能な角度を制限し、該第2回転範囲制限構造は、該第2回転部材の該ケーシングに対する回転可能な角度を制限し、
    該第1回転部材は、第1回転盤と第1動力出力軸を包含し、該第1回転盤上に、少なくとも一つの第1クラッチ凹溝があり、該第1動力出力軸は、中空管状構造とされ、一端は垂直に、該第1回転盤の中心と同心に固定され、該第1動力出力軸は並びに該ケーシング外に延伸され、
    該第2回転部材は、第2回転盤と第2動力出力軸を包含し、該第2回転盤上に、該第1クラッチ凹溝と同数の第2クラッチ凹溝があり、該第2動力出力軸の一端は垂直に、該第2回転盤の回転中心に固定され、並びに中空管状の該第1動力出力軸を通り該ケーシング外に延伸され、
    該入力回転部材は、入力回転盤、動力入力軸、及び、該第1クラッチ凹溝と同数の運動アセンブリを包含し、該動力入力軸は垂直に該入力回転盤の回転中心に固定され、且つ該第1動力出力軸と同軸線でただし反対方向に該ケーシング外へと延伸され、該運動アセンブリは固定部材と可動部材を包含し、該固定部材は該入力回転盤上に固定されて、該可動部材に接続され、並びにその活動を制限し、該可動部材上にクラッチピンがあり、該可動部材が該固定部材に対して活動する時、連帯して該クラッチピンから該入力回転盤の中心までの直線距離が変化し、該クラッチピンは該第1クラッチ凹溝或いは該第2クラッチ凹溝中に挿入可能であり、
    該動力入力軸が回転する時、該クラッチピンはクラッチピン移動経路に沿って該第1クラッチ凹溝或いは該第2クラッチ凹溝内へと移動し、該第1動力出力軸或いは第2動力出力軸に同軸線で非同時に順に回転させられ、該クラッチピンの移動経路は、第1円弧セクション、クラッチ経路セクション、及び第2円弧セクションを包含し、該第1円弧セクションは該第1回転部材の該ケーシングにおける回転可能な角度中の、第1クラッチ凹溝が経過するエリアとされ、該第2円弧セクションは該第2回転部材の該ケーシングにおける回転可能な角度中の、第2クラッチ凹溝が経過するエリアとされ、該クラッチ経路セクション中で該第1円弧セクションと該第2円弧セクションが連通し、
    該クラッチピン移動経路は、該第1クラッチ凹溝、該第2クラッチ凹溝、少なくとも一つの、該第1回転盤の第1クローズ面、及び少なくとも一つの、該第2回転盤の第2クローズ面が組み合わされてなり、該第1クローズ面は、該第1回転盤の端面における内凹状空間の円弧形内壁であり、該第2クローズ面は、該第2回転盤の円周外壁とされ、該第1円弧セクションは、該第1クラッチ凹溝の回転軌跡に該第2クローズ面が組み合わされて構成され、回転過程中に、該第1クラッチ凹溝の開口が第2クローズ面により封じられ、該第2円弧セクションは該第2クラッチ凹溝の回転軌跡に該第1クローズ面が組み合わされて構成され、回転過程中に、該第2クラッチ凹溝の開口は該第1クローズ面により封じられ、該第1クラッチ凹溝と該第2クラッチ凹溝は、互いに接近する方向に回転して末端まで至ると、相互に連通して該クラッチ経路セクションを形成することを特徴とする、クラッチ伝動装置。
  2. 非連続回転の動力入力軸の入力を非同時駆動の二つの同軸出力に変換するクラッチ伝動装置において、
    ケーシング、該ケーシングに取り付けられる第1回転部材、第2回転部材、及び、入力回転部材を包含し、該ケーシング内に第1回転範囲制限構造及び第2回転範囲制限構造を具え、該第1回転範囲制限構造は、該第1回転部材の該ケーシングに対する回転可能な角度を制限し、該第2回転範囲制限構造は、該第2回転部材の該ケーシングに対する回転可能な角度を制限し、
    該第1回転部材は、第1回転盤と第1動力出力軸を包含し、該第1回転盤上に、少なくとも一つの第1クラッチ凹溝があり、該第1動力出力軸は、中空管状構造とされ、一端は垂直に、該第1回転盤の中心と同心に固定され、該第1動力出力軸は並びに該ケーシング外に延伸され、
    該第2回転部材は、第2回転盤と第2動力出力軸を包含し、該第2回転盤上に、該第1クラッチ凹溝と同数の第2クラッチ凹溝があり、該第2動力出力軸の一端は垂直に、該第2回転盤の回転中心に固定され、並びに中空管状の該第1動力出力軸を通り該ケーシング外に延伸され、
    該入力回転部材は、入力回転盤、動力入力軸、及び、該第1クラッチ凹溝と同数の運動アセンブリを包含し、該動力入力軸は垂直に該入力回転盤の回転中心に固定され、且つ該第1動力出力軸と同軸線でただし反対方向に該ケーシング外へと延伸され、該運動アセンブリは固定部材と可動部材を包含し、該固定部材は該入力回転盤上に固定されて、該可動部材に接続され、並びにその活動を制限し、該可動部材上にクラッチピンがあり、該可動部材が該固定部材に対して活動する時、連帯して該クラッチピンから該入力回転盤の中心までの直線距離が変化し、該クラッチピンは該第1クラッチ凹溝或いは該第2クラッチ凹溝中に挿入可能であり、
    該動力入力軸が回転する時、該クラッチピンはクラッチピン移動経路に沿って該第1クラッチ凹溝或いは該第2クラッチ凹溝内へと移動し、該第1動力出力軸或いは第2動力出力軸に同軸線で非同時に順に回転させられ、該クラッチピンの移動経路は、第1円弧セクション、クラッチ経路セクション、及び第2円弧セクションを包含し、該第1円弧セクションは該第1回転部材の該ケーシングにおける回転可能な角度中の、第1クラッチ凹溝が経過するエリアとされ、該第2円弧セクションは該第2回転部材の該ケーシングにおける回転可能な角度中の、第2クラッチ凹溝が経過するエリアとされ、該クラッチ経路セクション中で該第1円弧セクションと該第2円弧セクションが連通し、
    さらにガイドレール盤を包含し、該ガイドレール盤は、該ケーシング内に固定され、該ガイドレール盤は、該第1クラッチ凹溝と同数のガイドレールを具え、該ガイドレールの形状は該クラッチピン移動経路と同じで、すなわち、第1円弧セクション、クラッチ経路セクション、及び第2円弧セクションを包含し、機構が動作する時、該クラッチピンは該ガイドレールの案内により、該第1クラッチ凹溝或いは第2クラッチ凹溝内へと移動することを特徴とする、クラッチ伝動装置。
  3. 非連続回転の動力入力軸の入力を非同時駆動の二つの同軸出力に変換するクラッチ伝動装置において、
    ケーシング、該ケーシングに取り付けられる第1回転部材、第2回転部材、及び、入力回転部材を包含し、該ケーシング内に第1回転範囲制限構造及び第2回転範囲制限構造を具え、該第1回転範囲制限構造は、該第1回転部材の該ケーシングに対する回転可能な角度を制限し、該第2回転範囲制限構造は、該第2回転部材の該ケーシングに対する回転可能な角度を制限し、
    該第1回転部材は、第1回転盤と第1動力出力軸を包含し、該第1回転盤上に、少なくとも一つの第1クラッチ凹溝があり、該第1動力出力軸は、中空管状構造とされ、一端は垂直に、該第1回転盤の中心と同心に固定され、該第1動力出力軸は並びに該ケーシング外に延伸され、
    該第2回転部材は、第2回転盤と第2動力出力軸を包含し、該第2回転盤上に、該第1クラッチ凹溝と同数の第2クラッチ凹溝があり、該第2動力出力軸の一端は垂直に、該第2回転盤の回転中心に固定され、並びに中空管状の該第1動力出力軸を通り該ケーシング外に延伸され、
    該入力回転部材は、入力回転盤、動力入力軸、及び、該第1クラッチ凹溝と同数の運動アセンブリを包含し、該動力入力軸は垂直に該入力回転盤の回転中心に固定され、且つ該第1動力出力軸と同軸線でただし反対方向に該ケーシング外へと延伸され、該運動アセンブリは固定部材と可動部材を包含し、該固定部材は該入力回転盤上に固定されて、該可動部材に接続され、並びにその活動を制限し、該可動部材上にクラッチピンがあり、該可動部材が該固定部材に対して活動する時、連帯して該クラッチピンから該入力回転盤の中心までの直線距離が変化し、該クラッチピンは該第1クラッチ凹溝或いは該第2クラッチ凹溝中に挿入可能であり、
    該動力入力軸が回転する時、該クラッチピンはクラッチピン移動経路に沿って該第1クラッチ凹溝或いは該第2クラッチ凹溝内へと移動し、該第1動力出力軸或いは第2動力出力軸に同軸線で非同時に順に回転させられ、該クラッチピンの移動経路は、第1円弧セクション、クラッチ経路セクション、及び第2円弧セクションを包含し、該第1円弧セクションは該第1回転部材の該ケーシングにおける回転可能な角度中の、第1クラッチ凹溝が経過するエリアとされ、該第2円弧セクションは該第2回転部材の該ケーシングにおける回転可能な角度中の、第2クラッチ凹溝が経過するエリアとされ、該クラッチ経路セクション中で該第1円弧セクションと該第2円弧セクションが連通し、
    さらにガイドレール盤を包含し、該ガイドレール盤は該ケーシング内に固定され、該入力回転盤と対向する該ケーシング内壁部分に位置し、該ガイドレール盤は該第1クラッチ凹溝と同数のガイドレールを具え、該ガイドレールの形状は該クラッチピン移動経路と同じであり、このほか、該可動部材の、該クラッチピンと反対の他の端面にガイドピンが設けられ、動作過程中に、該ガイドピンが該ガイドレール内を移動し、これにより該クラッチピンを案内して該クラッチピン移動経路の方向に沿って前進させることを特徴とする、クラッチ伝動装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか記載のクラッチ伝動装置において、該入力回転盤上の該固定部材はピン止め孔とされ、該可動部材は揺動部材とされ、該揺動部材が該ピン止め孔に可動にピン止めされることを特徴とする、クラッチ伝動装置。
  5. 請求項4記載のクラッチ伝動装置において、該入力回転盤はさらに、該揺動部材の揺動範囲を制限するための揺動範囲制限構造を包含し、該揺動部材が揺動して該揺動範囲の両端に至る時、該クラッチピンはちょうどそれぞれ該第1クラッチ凹溝と該第2クラッチ凹溝に挿入されることを特徴とする、クラッチ伝動装置。
  6. 請求項1乃至3のいずれか記載のクラッチ伝動装置において、該入力回転盤上の該固定部材はスライドレールとされ、該可動部材はスライド部材とされ、該スライド部材は該スライドレール上でスライドすることを特徴とする、クラッチ伝動装置。
  7. 請求項2記載のクラッチ伝動装置において、該第1回転盤及び第2回転盤上に、さらにそれぞれ復帰構造を包含し、該復帰構造は、第1回転盤上に形成された第1単方向係止突起と第1復帰溝を包含し、該第1復帰溝は第1クラッチ凹溝と同半径及び同中心の円弧位置上にあり、該第1単方向係止突起は該第1復帰溝と該第1クラッチ凹溝の間に位置し、動作時に、該クラッチピンは僅かに単方向に、該第1復帰溝より該第1クラッチ凹溝に進入でき、該第2回転盤に第2単方向係止突起と第2復帰溝が形成され、該第2復帰溝は第2クラッチ凹溝と同半径及び同中心の円弧位置にあり、該第2単方向係止突起は該第1クラッチ凹溝及び第2復帰溝の間に位置し、該クラッチピンが僅かに単方向に該第2復帰溝より該第2クラッチ凹溝に進入できることを特徴とする、クラッチ伝動装置。
  8. 請求項2記載のクラッチ伝動装置において、該ガイドレールは、第1円弧セクション、離脱セクションを具えたクラッチ経路セクション、及び第2円弧セクションを包含し、該クラッチピンは、該離脱セクションを具えたクラッチ経路セクション中にあって、あるセクションは該第1クラッチ凹溝或いは該第2クラッチ凹溝に接触せず、且つ該離脱セクションを具えたクラッチ経路セクションの存在により、該クラッチピンが該第1クラッチ凹溝より離脱する動作と該クラッチピンが該第2クラッチ凹溝より離脱する動作は、該入力回転部材が異なる回転角度にあるときに発生することを特徴とする、クラッチ伝動装置。
  9. 請求項8記載のクラッチ伝動装置において、該第1回転盤及び該第2回転盤上に、さらにそれぞれ復帰構造が設けられ、該復帰構造は、第1回転盤上に形成された第1単方向係止突起と第1復帰溝を包含し、該第1復帰溝と第1クラッチ凹溝は、同半径及び同中心の円弧位置上にあり、該第1単方向係止突起は該第1復帰溝と第1クラッチ凹溝の間に位置し、動作時に、該クラッチピンは、僅かに単方向に、該第1復帰溝より該第1クラッチ凹溝に進入でき、該第2回転盤には第2単方向係止突起と第2復帰溝が形成され、該第2復帰溝と該第2クラッチ凹溝は、同半径及び同中心の円弧位置上にあり、該第2単方向係止突起は該第2復帰溝と第2クラッチ凹溝の間に位置し、動作時に、該クラッチピンは、僅かに単方向に、該第2復帰溝より該第2クラッチ凹溝に進入できることを特徴とする、クラッチ伝動装置。
  10. 請求項3記載のクラッチ伝動装置において、該第1回転盤及び該第2回転盤上にさらにそれぞれ復帰構造が設けられ、該復帰構造は第1回転盤上に形成された第1単方向係止突起と第1復帰溝を包含し、該第1復帰溝と第1クラッチ凹溝は同半径及び同中心の円弧位置上にあり、該第1単方向係止突起は該第1復帰溝と第1クラッチ凹溝の間に位置し、
    動作時に、該クラッチピンは僅かに単方向に、該第1復帰溝より該第1クラッチ凹溝に進入でき、該復帰構造は第2回転盤上に形成された第2単方向係止突起と第2復帰溝を包含し、該第2復帰溝と第2クラッチ凹溝は同半径及び同中心の円弧位置上にあり、該第2単方向係止突起は該第2復帰溝と第2クラッチ凹溝の間に位置し、動作時に、該クラッチピンは僅かに単方向に、該第2復帰溝より該第2クラッチ凹溝に進入できることを特徴とする、クラッチ伝動装置。
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