JP5734497B1 - コンクリート型枠に用いられる表面処理材及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】硬化後のコンクリート表面から型枠プレートとともに容易に剥がすことができ、かつ型枠プレートと一体に焼却可能である表面処理材及びその製造方法を提供すること。【解決手段】型枠プレート3に対して結合手段10により結合され、型枠プレート3に対向する対向面6aと、硬化するコンクリートに接するコンクリート処理面6b,6dとを有する天然材料から成る棒状芯材6を備えた表面処理材1であって、棒状芯材6の少なくともコンクリート処理面6b,6dには、長手方向に亘り塗装材7が塗布されている。【選択図】図3

Description

本発明は、一般に面木及び目地棒などと称されるコンクリート型枠に用いられる表面処理材及びその製造方法に関する。
コンクリートを用いて壁や床などを形成する際、コンクリートの硬化時において水分や熱の影響で収縮亀裂が発生する虞がある。この様な亀裂の発生を防止する対策として、コンクリート壁の表面に目地を形成し、この目地内で収縮亀裂を敢えて誘発させ、コンクリート壁表面の亀裂の発生を防止する工法があり、この工法には、コンクリート型枠と伴に表面処理材として目地棒等が用いられる。目地棒は、主に断面が台形等に形成された棒材であり、コンクリートを流し込む型枠プレートの内面に予め釘等の結合手段により固定され、型枠プレートを外したコンクリート表面に目地棒の部分が凹部として現れコンクリートに筋状の目地を形成することができる。また、コンクリート表面の角の面取りには、前記した表面処理材として断面が直角三角形の面木が用いられるのが一般的である。
従来の目地棒は主に木材により形成されるが、木材の性質上、硬化前の液状のコンクリートが染み込みやすい。そのため、木材に染み込んで硬化したコンクリートが硬化後のコンクリート表面と一体化して目地棒及び型枠を剥がし辛いという問題があった。
そこで、硬化後のコンクリート表面から目地棒を剥がし易くするために、目地棒をプラスチック等の合成樹脂により形成することで、硬化前のコンクリートの染み込みを防止したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−141121号公報(第2頁、第1図)
型枠と目地棒は、耐久性の観点から数回の使用後に廃棄されるようになっているが、特許文献1のような合成樹脂で形成された目地棒は焼却時にダイオキシン等の有害物質が大量に発生する虞があることから、廃棄の際には分別のため目地棒を型枠プレートから取り外す作業が必要となり、撤去作業が煩雑であった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、硬化後のコンクリート表面から型枠プレートとともに容易に剥がすことができ、かつ型枠プレートと一体に焼却可能である表面処理材及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の表面処理材は、
型枠プレートに対して結合手段により結合され、前記型枠プレートに対向する対向面と、硬化するコンクリートに接するコンクリート処理面とを有する天然材料から成る棒状芯材を備えた表面処理材であって、
前記棒状芯材の少なくとも前記コンクリート処理面には、長手方向に亘り塗装材が塗布されており、前記棒状芯材の前記対向面が平坦面に構成され、前記対向面の長手方向に幅方向中央部を除いて前記塗装材が塗布されて塗装層が形成されており、該塗装層の厚みにより溝部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、コンクリート処理面に塗装材を塗布するのみで、天然材料から成る棒状芯材への硬化前のコンクリートの染み込みを防止できる。そのため、焼却時の有害物質の発生を抑えられ、目地棒を型枠プレートから取り外すことなく焼却することができる。また、結合手段による型枠プレートと棒状芯材との結合力が対向面の幅方向両端縁に位置する塗装層が型枠プレートに圧着してシール材として機能するため、対向面と型枠プレートとの間への硬化前のコンクリートの流入を確実に防止できる。
前記棒状芯材の前記対向面には、長手方向に幅方向両端部を残して溝部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、前記結合手段による圧力により、棒状芯材が対向面の溝部を除く幅方向両端部において型枠プレートに集中して懸るため、棒状芯材の対向面と型枠プレートとの間への硬化前のコンクリートの流入を防止でき、型枠プレートと表面処理材との間に侵入するように延びるコンクリート硬化片の発生を確実に阻止できることになる。
前記課題を解決するために、本発明の表面処理材の製造方法は、
型枠プレートに対して結合手段により結合され、前記型枠プレートに対向する対向面と、コンクリート処理面とを有する天然材料から成る棒状芯材の前記対向面に対し、該対向面の幅方向中央側にマスキング材を仮止めする工程と、
前記棒状芯材の少なくとも外周面全面に塗装材を塗布する工程と、
前記塗装材の乾燥後に前記マスキング材を前記棒状芯材の前記対向面より取り外す工程と、を有することを特徴としている。
この特徴によれば、マスキング材により遮蔽されて、塗装材が塗布されなかった部分すなわち棒状芯材の対向面の幅方向中央側と、塗装材が塗布された対向面の幅方向両端縁とで溝部を形成することができるため、対向面の幅方向両端縁のみに塗装材を塗布する工程を簡単に行うことができる。そして、結合手段による圧力が対向面の溝部を除く幅方向両端部で棒状芯材を型枠プレートに対して圧接するため、棒状芯材の対向面と型枠プレートとの間への硬化前のコンクリートの流入を防止できる。
実施例における建物等の基礎工事を示す斜視図である。 硬化したコンクリートの上にさらにコンクリートを打設する様子を示す斜視図である。 目地棒及び内枠を示す分解斜視図である。 内枠に目地棒を配置した状態を示す上面断面図である。 内枠に目地棒を釘により固定した状態を示す上面断面図である。 (a)は、棒状芯材に被膜を吹付け塗装した状態を示す斜視断面図であり、(b)は、対向面の中央部の被膜を除去した状態を示す斜視断面図である。 (a)は、目地棒の製造方法の変形例1における棒状芯材の外周面の全面に被膜を形成した状態を示す上面断面図であり、(b)は、(a)の状態から溝部を形成した状態を示す上面断面図である。 (a)は、目地棒の製造方法の変形例2における棒状芯材に溝部を形成した状態を示す上面断面図であり、(b)は、(a)の状態から棒状芯材の外周面の全面に被膜を形成した状態を示す上面断面図である。 内枠に面木を釘により固定した状態を示す上面断面図である。 面木の変形例を示す上面断面図である。
本発明に係るコンクリート型枠に用いられる表面処理材及びその製造方法を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係るコンクリート型枠に用いられる表面処理材及びその製造方法につき、図1から図10を参照して説明する。
図1に示されるように、一般的に、建物などを建築する際には、その土台として鉄筋(図示せず)やコンクリート2などを用いて強固に形成されたコンクリート壁が必要となる。このコンクリート壁は、型枠プレートとしての複数の内枠3,3,…と外枠4,4,…とを離間して並設するとともに、内枠3,3,…と外枠4,4,…との間に前記鉄筋を敷設し、硬化前のコンクリートを流し込み、養生させることで硬化したコンクリート2を形成するというような基礎工事により構築される。
各内枠3及び各外枠4は、表面に耐水処理が施された木板である。また、各内枠3及び各外枠4のコンクリート2に接する側の側面3a,4aには、硬化したコンクリート2の表面2aに目地5(図2参照)を形成するための表面処理材としての目地棒1,1,…が複数個ずつ固定されており、コンクリート2に接する側の側面3a,4a同士が対向するように各内枠3及び各外枠4が並列される。尚、本実施例では、各内枠3及び各外枠4に対して縦方向を向くように目地棒1,1,…が固定されている。さらに尚、各内枠3及び各外枠4に対する目地棒1の数量及び配置は、作業者により適宜設定される。
図2に示されるように、硬化したコンクリート2の上にさらに硬化前のコンクリートを打設し、基礎を高くする際には、各内枠3及び各外枠4を硬化したコンクリート2から取外し、上方へと重ねて配置して新たな硬化前のコンクリートを打設するようになっている。このように各内枠3及び各外枠4は、劣化するまで再利用可能となっている。
また、各内枠3及び各外枠4の間で硬化したコンクリート2の表面2aから各内枠3及び各外枠4が取外されることにより、コンクリート壁が形成され、当該コンクリート壁には、目地棒1,1,…が配されていた箇所に目地5,5,…が形成されることとなる。この目地5は、硬化したコンクリート2の伸縮に伴い生じる亀裂を集中させる機能を有しており、コンクリート壁が形成された際に目地5,5,…に対して予めシーリング剤を充填しておくことで、コンクリート壁の破損や亀裂の露見を防止することができる。尚、目地5は、必ずしも機能性を有する必要はなく、単に美観向上のために形成されてもよい。
図3及び図4に示されるように、目地棒1は、断面視略台形形状を成す細長い棒状芯材6と、棒状芯材6の外周面を覆う塗装層としての被膜7と、から主に構成されている。この棒状芯材6は、木材から構成されており、内枠3または外枠4と対向する平坦面である対向面6aがコンクリート2側の先端面6bよりも幅広となっている。尚、本実施例における棒状芯材6を構成する木材は、杉などの無垢材としているが、この木材は、無垢材に限られず、他の木材、竹材、紙材、穀物類、シラスなどの鉱物や火山灰等の天然素材でもよいし、これら天然素材を主成分(全成分の50%以上)とした合板や集成材等であってもよい。本発明で天然材料とは、上記した天然素材、あるいは天然素材を主成分とした材料を意味する。また、後述するように、棒状芯材6における先端面6bと側面6d,6dと(換言すれば、対向面6a以外の面)は、コンクリート2と当接するコンクリート処理面となっている。このように、芯材として木製の棒状芯材6を使用するため、安価に製造できるとともに、施工時の加工を行い易い。尚、棒状芯材6は、断面視台形形状を成すものに限られず、例えば、断面視矩形状や三角形状であってもよい。
また、被膜7は、例えば、アクリル・ウレタン等の合成樹脂を含有した塗装材が対向面6aの中央部6cを除いた棒状芯材6の外周面に対して塗布されることで若干の厚みを有して形成されている。これにより、棒状芯材6における対向面6a側の幅方向の両縁を被覆する被膜7a,7aと、被膜7が設けられていない棒状芯材6における対向面6aの中央部6cとの段差により、長手方向に沿って溝部9が形成されている。また、被膜7は、若干の厚みを有して形成されているため、若干弾性を有している。尚、ここでは、解り易く説明するために被膜7の厚みを実際より厚く表現している。
続いて、目地棒1を内枠3に取付ける態様について説明する。尚、以下、1つの内枠3における1つの目地棒1について説明する。図4に示されるように、先ず、目地棒1を内枠3の側面3aに棒状芯材6の対向面6a側が対向するように配置する。このとき、棒状芯材6における対向面6a側の両縁を被覆する被膜7a,7aが、内枠3の側面3aに当接していることにより、対向面6aの中央部6cが内枠3の側面3aから離間している。
次に、図5に示されるように、目地棒1と内枠3とを結合する結合手段としての釘10により、目地棒1を内枠3の側面3aに取付ける。目地棒1が取付けられた内枠3は適宜配置され、硬化前のコンクリートが流し込まれる。前述のように、目地棒1を構成する木製の棒状芯材6の先端面6bと側面6d,6dとは、被膜7により被覆されているため、棒状芯材6に対して硬化前のコンクリートが染み込むことによる一体化を防ぐことができ、硬化したコンクリート2からの目地棒1及び内枠3の剥離作業が容易となる。また、被膜7は、棒状芯材6を構成する木材の表面の凹凸を埋めるように塗装され、その表面を滑らかな面とすることにより硬化したコンクリート2からの剥離性が高くなっており、更に剥離作業が容易となる。また、コンクリート2から内枠3が剥離されたときの目地5の仕上がりが向上する。
また、目地棒1は、棒状芯材6と被膜7とが吹付け塗装により一体となっている。そのため、棒状芯材6に対して別体の合成樹脂のシート材を接着剤等により取付ける態様に比べて、木製の棒状芯材6に対する合成樹脂の量を小さくすることができる。そのため、目地棒1を安価に製造できるとともに、使用済みの目地棒1を焼却時におけるダイオキシン等の有害物質の発生を抑えることができる。
また、このように形成された目地棒1は、棒状芯材6に対する被膜7の割合が、目地棒1を廃棄時に一般廃棄物として廃棄できる所定値以下に抑えられている。これによれば、使用済みの目地棒1を内枠3から取り外すことなく一般廃棄物として廃棄処理できるため、廃棄処理にかかる手間を省いて廃棄コストを抑えることができ、且つ廃棄処理作業が容易である。
また、目地棒1と内枠3とは、結合時に釘10による結合力により相互に近接されるようになる。これにより、図5の白矢印部分に示されるように、目地棒1と内枠3との相互近接による圧力が、溝部9を除く棒状芯材6の対向面6aの両縁に集中して、被膜7a,7aと内枠3とが圧接されるため、硬化前の流動性のあるコンクリートや該コンクリートが含有する水分等が、対向面6a及び内枠3の側面3aの間に入り込まず、内枠3と目地棒1との間に侵入するように延びるコンクリート硬化片の発生を確実に阻止できることになる。したがって、硬化後のコンクリート2の表面2aから内枠3及び目地棒1を剥がし易くすることができる。
また前述のように、被膜7は若干の厚みを有して形成され、若干弾性を有しているため、目地棒1と内枠3との相互近接により、被膜7a,7aが棒状芯材6の対向面6aと内枠3の側面3aとの間で押し潰される。そのため、目地棒1と内枠3との間が密封され、対向面6a及び内枠3の側面3aの間への硬化前のコンクリートの流入を確実に防止できる。さらに、硬化前のコンクリートを流し込むと、当該コンクリートの圧力によって目地棒1の被膜7a,7aがさらに内枠3に押し潰されるため、目地棒1と内枠3との間の密封力が更に向上する。
また、被膜7は、吹付け塗装により棒状芯材6の外周面に形成されるため、木材で構成されることに起因する例えば棒状芯材6の反り等に合わせて均一に形成されることとなる。そのため、棒状芯材6の形状のバラつきに関わらず、被膜7a,7aと溝部9とを、棒状芯材6の所定の位置に長手方向に沿って確実に形成することができる。
また、内枠3と棒状芯材6とは、ともに木材から構成されているため、硬化前のコンクリートが凝結・硬化する過程において発生する水和熱による内枠3及び棒状芯材6の収縮の度合が略同一となり、内枠3と棒状芯材6との長手方向の変形量をほぼ同量にできる。したがって、収縮による内枠3と棒状芯材6との相対的なずれが抑制され、釘10に対して負荷が掛かることを防止できる。また、被膜7は、吹付け塗装により薄く形成することが可能であることから、被膜7の厚みが内枠3及び棒状芯材6の結合状態に影響を与えることがない。
尚、本実施例では、棒状芯材6における対向面6a側の幅方向の両縁に被膜7a,7aが形成されていたが、これに限られず、棒状芯材6の外周面の全面が被膜7により被覆されてもよい。また、少なくとも棒状芯材6におけるコンクリート処理面である先端面6b及び両側面6d,6dが被膜7により被覆されていれば、棒状芯材6の対向面6aに被膜7a,7aを特段設けなくても構わない。
また、目地棒1を内枠3に結合する結合手段は、釘10だけに限られず、例えば、ビスや取付け金具等であってもよいが、上述のように目地棒1を廃棄時に、目地棒1を内枠3から取り外すことなく一般廃棄物として廃棄できるように小型のものであることが好ましい。
次いで、目地棒1の製造方法について詳しく説明する。図6(a)に示されるように、先ず、棒状芯材6の対向面6aの中央部6cに対して、棒状芯材6の対向面6aの幅よりも細い養生テープ8を長手方向に沿って貼着する。その後、養生テープ8の上から棒状芯材6の全面に前記塗装材の吹付け塗装を行う。このとき、棒状芯材6の対向面6aとマスキング材としての養生テープ8とが密着しているため、棒状芯材6の対向面6aの中央部6cには、前記塗装材が直接塗布されないようになっている。そして、図6(b)に示されるように、前記塗装材が乾燥して被膜7が形成された後に養生テープ8を剥がすことにより、対向面6aの両縁に被膜7a,7aが残されて溝部9が形成される。このように、養生テープ8により棒状芯材6の対向面6aの中央部6cを一時的に遮蔽することで、対向面6a側の両縁に前記塗装材を塗布して容易に被膜7a,7aを形成することができる。尚、塗装材の塗装は、吹付け塗装のみに限られず、例えば、ローラや刷毛などで塗装してもよいし、塗装材に浸け込むことで塗装(カーテンコーティング等を含む)してもよい。
尚、目地棒の製造方法における変形例1として次のようなものもある。例えば、図7(a)に示されるように、目地棒21は、棒状芯材6の外周面の全面に前記塗装材を塗布して被膜7を形成した後、図7(b)に示されるように、棒状芯材6の対向面6aの中央部6cを被膜7ごと切削して溝部91を形成している。これによれば、対向面6aの幅方向の両縁のみに塗装材を残して簡単に被膜7a,7aを形成できる。尚、対向面6aの中央部6cの被膜7のみ切削して、対向面6aの中央部6cと被膜7a,7aとの段差により溝部を形成してもよい。
また、目地棒の製造方法における変形例2として次のようなものもある。例えば、図8(a)に示されるように、棒状芯材6の対向面6aの中央部6cを切削して予め溝部92を形成する。これにより、対向面6aの幅方向両縁に凸条61,61が形成される。その後、図8(b)に示されるように、棒状芯材6の外周面の全面に前記塗装材を塗布して被膜7を形成することで目地棒31が構成される。これによれば、溝部92を形成後に塗装材を塗布するのみで凸条61,61の対向面6a側に確実に被膜7a,7aを形成でき、目地棒31の製造が容易である。また、溝部92が形成された棒状芯材6の外周面の全面が被膜7によって被覆されるため、棒状芯材6に対するコンクリート2の染み込みを確実に防止できる。
また、コンクリート2に処理を施す表面処理材は、目地棒1に限られず、次のようなものもある。図9に示されるように、角部を形成する内枠3,3におけるコンクリート2に接する側の側面3a,3aには、表面処理材としての面木100が取付けられている。この面木100は、前記目地棒1と同様に棒状芯材6’と被膜7’とを備えている。この棒状芯材6’は、断面視略直角三角形を成しており、内枠3,3の側面3a,3aにそれぞれ接する面が対向面6a’,6a’となっており、コンクリート2側がコンクリート処理面6b’となっている。また、被膜7’は、コンクリート処理面6b’と、対向面6a’,6a’におけるコンクリート処理面6b’側の側縁とに亘って形成されている。そのため、棒状芯材6’の角部6c’近傍には、溝部9’が長手方向に沿って形成されている。この面木100により、コンクリート2の角部が面取りされるようになっている。
また、面木の変形例として次のようなものもある。図10に示されるように、面木100’における棒状芯材6’’は、内枠3,3の側面3a,3aに接する基端面61a,62aを有している。また、被膜7’’は、先端面6b’と基端面61aとを被覆するようになっており、その両端部が基端面62aの両側縁に亘って形成されている。そのため、面木100’の対向面100a’における棒状芯材6’’の基端面62aの中央部には、溝部9’’が長手方向に沿って形成されている。このように、溝部9’’は、面木100’の対向面100a’側の一部に設けられていればよい。尚、釘10は、溝部9’’を通して内枠3に打ち付けることが好ましい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、目地棒1に対して溝部9を形成する態様について説明したが、これに限られず、目地棒1に溝部9を特段設けず、型枠プレートに溝部を形成しても構わない。
また、前述のように、目地棒1が溝部9を有していれば、釘10による結合力により溝部9を除く棒状芯材6の対向面6aの両縁が内枠3の側面3aに圧接されてコンクリートの回り込みを防ぐため、必ずしも被膜7を棒状芯材6の対向面6aと内枠3の側面3aとの間で弾性変形可能な厚みに形成する必要はない。
1 目地棒(表面処理材)
2 コンクリート
3 内枠(型枠プレート)
3a 内枠のコンクリートに接する側の側面
4 外枠(型枠プレート)
4a 外枠のコンクリートに接する側の側面
5 目地
6,6’,6’’ 棒状芯材
6a,6a’ 棒状芯材の対向面
6b 棒状芯材の先端面(コンクリート処理面)
6b’ コンクリート処理面
6c 対向面の中央部
6c’ 棒状芯材の角部
6d 棒状芯材の側面(コンクリート処理面)
7,7’,7’’ 被膜(塗装層)
7a,7a 対向面側両縁の被膜
8 養生テープ(マスキング材)
9,9’,9’’ 溝部
10 釘(結合手段)
21,31 目地棒(表面処理材)
61 凸条
61a,62a 棒状芯材の基端面
91,92 溝部
100,100’ 面木(表面処理材)
100a’ 面木の対向面

Claims (3)

  1. 型枠プレートに対して結合手段により結合され、前記型枠プレートに対向する対向面と、硬化するコンクリートに接するコンクリート処理面とを有する天然材料から成る棒状芯材を備えた表面処理材であって、
    前記棒状芯材の少なくとも前記コンクリート処理面には、長手方向に亘り塗装材が塗布されており、前記棒状芯材の前記対向面が平坦面に構成され、前記対向面の長手方向に幅方向中央部を除いて前記塗装材が塗布されて塗装層が形成されており、該塗装層の厚みにより溝部が形成されていることを特徴とする表面処理材。
  2. 前記棒状芯材の前記対向面には、長手方向に幅方向両端部を残して溝部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の表面処理材。
  3. 型枠プレートに対して結合手段により結合され、前記型枠プレートに対向する対向面と、コンクリート処理面とを有する天然材料から成る棒状芯材の前記対向面に対し、該対向面の幅方向中央側にマスキング材を仮止めする工程と、
    前記棒状芯材の少なくとも外周面全面に塗装材を塗布する工程と、
    前記塗装材の乾燥後に前記マスキング材を前記棒状芯材の前記対向面より取り外す工程と、を有することを特徴とする表面処理材の製造方法。
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