JP3017597B2 - 化粧板の製造方法 - Google Patents

化粧板の製造方法

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JP3017597B2 JP4102169A JP10216992A JP3017597B2 JP 3017597 B2 JP3017597 B2 JP 3017597B2 JP 4102169 A JP4102169 A JP 4102169A JP 10216992 A JP10216992 A JP 10216992A JP 3017597 B2 JP3017597 B2 JP 3017597B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木質基板上に合成樹脂
注入硬化処理化粧単板を一体に積層、接着してなる化粧
板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、このような化粧板を製造する
には、合成樹脂液を注入した化粧単板を木質基板上に重
ね合わせてプレスで熱圧処理することにより木質基板に
化粧単板を接着させると同時に化粧単板内の合成樹脂液
を硬化させる方法や、木質基板に合成樹脂液を塗布した
のち、その上に化粧単板を重ね合わせて熱圧することに
より、化粧単板内に合成樹脂液を含浸、硬化させると共
に木質基板と化粧単板とを一体に接着させる方法が一般
に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プレス
により熱圧した際に、合成樹脂液が加熱により一旦、流
動性が増して前者の場合には化粧単板内に注入している
合成樹脂液が化粧単板の面側に滲み出し、後者の場合に
は一旦、化粧単板内に含浸した合成樹脂液が上記同様に
化粧単板の両側に滲み出し、いずれの場合においてもプ
レス圧により化粧単板の端面側に合成樹脂液が漏出、滞
留してプレスの熱盤面を汚損するばかりでなく、その状
態で硬化して化粧単板側面に該硬化樹脂によるバリが発
生することになる。
【0004】このようなバリが生じると、後工程におい
てバリが脱落した場合に各種機器が損傷を受ける虞れが
あり、また、床材として使用する場合には、予め、大版
の化粧板を上記方法によって製造しておき、これを一定
寸法毎に小割りすることが行われているが、この際、化
粧板の端面を小割りの基準面としなければならないにも
拘わらず、該基準面に上記バリが生じているので基準面
をとることができず、一旦、バリの除去作業が必要とな
る等の問題点があった。本発明はこのような問題点を全
面的に解消し得る化粧板の製造方法の提供を目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の化粧板の製造方法は、木質基板上に合成樹
脂注入化粧単板を接着するに際して、木質基板の端部上
面に直状の凹溝を形成しておき、この凹溝の内側に化粧
単板の端面を沿わせた状態にして該化粧単板を木質基板
に上載し、しかるのち、熱圧プレスによって化粧単板に
注入した合成樹脂液の硬化と同時に該化粧単板を木質基
板に接着、一体化させることを特徴とするものである。
なお、化粧単板には、予め合成樹脂液を注入しておいて
もよく、また、木質基板上に合成樹脂液を塗布してお
き、これを熱圧プレス時に化粧単板に含浸させるように
してもよい。
【0006】
【作用】木質基板上に化粧単板を重ね合わせてプレスに
より熱圧すると、該化粧単板に注入している未硬化の合
成樹脂液又は木質基板と化粧単板間に設けている合成樹
脂液の一部が化粧単板の両側から外部に流出するが、そ
の流出樹脂液は化粧単板の端面に付着することなく木質
基板の端部上面に設けている凹溝内に流入し、該凹溝内
に滞留した状態で硬化する。従って、木質基板の端面に
は硬化樹脂によるバリが生じなく、得られた化粧板を小
割りする場合にはその端面を小割り時の切断基準面とす
ることができる。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面について説明す
ると、適宜厚さを有する合板、パーティクルボード、ハ
ードボード等の木質基板1の上面に、合成樹脂液を注入
しているスライス単板の化粧単板2を重ね合わせる。こ
の際、木質基板1の少なくとも一側端部が化粧単板2の
一側端面から小寸法だけ突出するように、木質基板1の
大きさが化粧単板2よりも幅広く形成しておくと共に、
その突出端部1aの上面に直状の凹溝3を設けたものを使
用する。例えば、該凹溝3が木質基板1の一側端部のみ
に設けられている場合には、該凹溝3の開口内端に化粧
単板2の一側端面の下端縁を合わせ、木質基板1及び化
粧単板2の他の3方端面同士は面一となるように合致さ
せる。
【0008】こうして、木質基板1上に合成樹脂注入処
理化粧単板2を重ね合わせた状態にしてホットプレス4
上に載置し、該プレスにより所定の温度と圧力でもって
適宜時間、熱圧すると、樹脂の流動性が増し、化粧単板
2内に注入している合成樹脂液の一部が化粧単板2の両
端面に滲出すると共に四方に流動して化粧単板2の端面
から流出することになる。
【0009】この流出合成樹脂液は、木質基板1の凹溝
3の内壁面を伝って該凹溝3内に流入、滞留する。凹溝
3の幅や深さは、流入する合成樹脂液を全て受け入れる
ことができる大きさに形成されていることが好ましい
が、凹溝3より溢れても突出端部1aの側面まで流出しな
ければよい。こうして、ホットプレス4の熱圧によって
化粧単板2内の注入合成樹脂液は硬化すると共に、木質
基板1と化粧単板2とが一体に接着して化粧板が製造さ
れる。
【0010】なお、化粧単板2内に注入される合成樹脂
液としては、フエノール樹脂、メラミン樹脂等の縮重合
型合成樹脂、或いはポリエステル、MMA、DAP等の
付加重合型合成樹脂のいずれであってもよく、また、合
成樹脂が接着性のない場合、或いは接着力が弱い場合に
は、予め、木質基板1の上面に適宜の接着剤を塗布して
おけばよい。
【0011】また、化粧単板2に合成樹脂液を注入して
おくことなく、図2に示すように、木質基板1の上面に
適宜厚みの合成樹脂液5を塗布しておき、この上に化粧
単板2を重ね合わせてホットプレス4で加熱、加圧する
ことにより、合成樹脂液5を化粧単板2内に含浸、硬化
させると共に、端面側から流出した合成樹脂液5を木質
基板1の凹溝3内に受け入れるようにしてもよい。
【0012】こうして得られた化粧板を使用して、長方
形や正方形の化粧板片に小割りしたのち、適宜な模様状
に組み合わせて床材を構成する場合、まず、化粧単板2
の端面から突出している木質基板1の突出端部1aを切
断、除去して木質基板1と化粧単板2との端面を面一に
したのち、該端面を定規の基準面6とし、該基準面6か
ら化粧板を一定の幅寸法毎に切断して所定形状、大きさ
の化粧片とするものであり、或いは突出端部1aの側面を
基準面とし、一定の幅寸法毎に切断してもよいものであ
る。
【0013】この際、長さ寸法が床材の組み合わせ模様
に左右されない化粧板片を得る場合には、上記のよう
に、木質基板1の一端面側にのみ、凹溝3を有する突出
端部1aを設けておき、該端面側を基準面6とすればよい
が、幅方向の組み合わせ模様が化粧板片の幅寸法に左右
される場合には、図3に示すように、木質基板1の平行
な二側面側に化粧単板1の両側端面から突出する突出端
部1a、1aを設けておき、これらの突出端部1a、1aに形成
した凹溝3、3内に、プレスによる熱圧時に流出する合
成樹脂液を流入、滞留させて木質基板1の両側端面に合
成樹脂液が付着しないようにし、該両側端面を基準面
6、6とすればよい。
【0014】同様に、模様状に組み合わせて形成される
床材において、組み合わせ時に化粧板片が長さ方向及び
幅方向共に寸法規制を受ける場合、図4に示すように、
木質基板1の四方端部に凹溝3を枠形状に形成してお
き、該凹溝3の内端縁に化粧単板2の四方端縁を合わせ
て木質基板1上に化粧単板2を重ね合わせ、この状態に
して上記同様にホットプレスで加熱、加圧して化粧単板
2内の合成樹脂液を硬化させると同時に木質基板1と化
粧単板2とを一体に接着させ、プレス時に四方端面側か
ら流出する合成樹脂液を化粧単板2の四方端面に付着さ
せることなく凹溝3内に流入、硬化させ、こうして得ら
れた化粧板の四方端面を基準面6として小割りすればよ
い。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明の化粧板の製造方法
によれば、木質基板上に合成樹脂注入化粧単板を接着す
るに際して、木質基板の端部上面に直状の凹溝を形成し
ておき、この凹溝の内側に化粧単板の端面を沿わせた状
態にして該化粧単板を木質基板に上載し、しかるのち、
熱圧プレスによって化粧単板に注入した合成樹脂液の硬
化と同時に該化粧単板を木質基板に接着、一体化させる
ものであるから、プレスによって加熱、加圧時に、化粧
単板と木質基板との重ね合わせ面から外部に流出する合
成樹脂液を、木質基板の端部上面に設けている凹溝内に
確実に流入させることができ、該凹溝内で硬化させて基
板端面に合成樹脂液の硬化によるバリの発生をなくする
ことができると共に、合成樹脂液がプレス面に付着する
のも防止できてプレス工程に何等の支障も生じさせるこ
となく、能率のよい化粧板の製造が可能となる。
【0016】また、凹溝側の化粧単板の端面には、上記
のようにバリが発生しないので、化粧板を長方形状や正
方形状に分割切断してこれらを模様状に組み合わせるこ
とにより床材を形成する場合、その端面を定規の基準面
として化粧板を小割りすることができ、従って、大版の
化粧板の小割りから組み合わせに至るまでの全工程を連
続的に行えると共に、工程中においてバリの脱落による
各種機器の損傷も防止することができ、安定した樹脂注
入硬化処理化粧板の製造が行えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】化粧板製造方法の一実施例を示す簡略縦断正面
図、
【図2】別な実施例を示す簡略縦断正面図、
【図3】変形例を示す簡略縦断正面図、
【図4】更に別な変形例を示す簡略縦断正面図。
【符号の説明】
1 木質基板 1a 突出端部 2 化粧単板 3 凹溝 4 ホットプレス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27D 5/00 B27K 3/15

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質基板上に合成樹脂注入化粧単板を接
    着するに際して、木質基板の端部上面に直状の凹溝を形
    成しておき、この凹溝の内側に化粧単板の端面を沿わせ
    た状態にして該化粧単板を木質基板に上載し、しかるの
    ち、熱圧プレスによって化粧単板に注入した合成樹脂液
    の硬化と同時に該化粧単板を木質基板に接着、一体化さ
    せることを特徴とする化粧板の製造方法。
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