JPH07195312A - 合成樹脂液含浸木材の圧締加工方法 - Google Patents

合成樹脂液含浸木材の圧締加工方法

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JPH07195312A
JPH07195312A JP35152693A JP35152693A JPH07195312A JP H07195312 A JPH07195312 A JP H07195312A JP 35152693 A JP35152693 A JP 35152693A JP 35152693 A JP35152693 A JP 35152693A JP H07195312 A JPH07195312 A JP H07195312A
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JP
Japan
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heating
synthetic resin
resin liquid
cooling
impregnated wood
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JP35152693A
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Masaru Yamashita
優 山下
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NIPPON SEIKEI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面が平滑な強化木を得る。 【構成】 凹部1aを有する第1加熱冷却型1と、該凹
部に嵌合する突面部2aを有する第2加熱冷却型2とで
合成樹脂液含浸木材Wを加圧し、その加圧下において前
記両方の加熱冷却型1、2を冷却する。合成樹脂液含液
含浸木材Wは、予め所定形状に構成される場合があり、
この場合、前記両方の加熱冷却型1、2の凹部1a、突
面部2aも同一形状に構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予め合成樹脂液が含浸
処理された木材を加圧して強化木に加工するための圧締
加工方法の改良に関する。
【0002】
【従来技術と問題点】図7示の第1加熱型1’と第2加
熱型2’との間に合成樹脂液含浸木材W’を挟み、どち
らか片方の加熱型を押動かして上記含浸木材W’を加圧
していた。
【0003】第1加熱型1’及び第2加熱型2’の構成
は、双方とも合成樹脂液含浸木材嵌装用の凹部が構成さ
れていない平板構造である。
【0004】そして、両加熱型1’,2’とも非加熱加
圧及び加熱加圧が可能に構成されている。
【0005】このような加熱型1’及び2’を用いて合
成樹脂液含浸木材W’を加圧すると、以下のような問題
点を生じる。
【0006】非加熱加圧の場合、合成樹脂液含浸木材嵌
装用の凹部がないため、僅かに圧縮しえるにとどまり
(たとえば、圧縮率にして30%以下)、無理に加圧す
ると、合成樹脂液含浸木材W’の繊維が該含浸木材の幅
方向(側方)へ拡がって、繊維破壊現象を起こし、形状
の維持が困難になった。
【0007】加熱加圧の場合、加圧終了後に合成樹脂液
含浸木材W’が復原力によって表面に凹凸現象を発生
し、表面の平滑維持に困難性があった。
【0008】これらの問題点を有するため、製品の用途
が制約されるという不利を招いていた。
【0009】本発明は、これらの問題点に着目してなし
たもので、十分な強度を有する強化木に加工することが
可能になると共に、表面の平滑維持が可能になるという
利点を有する加工方法の提供を目的とし、これらの利点
によって製品の用途が拡大されるという有益な強化木が
得られるようにすることを目的とする。
【0010】
【問題点解決のための手段】叙上の目的を達成するため
に本発明がなした手段は、請求項1では、正面視ほぼ凹
字形に構成された第1加熱冷却型と、その第1加熱冷却
型の凹部に嵌合する突面部を突設して正面視ほぼ逆凸字
形に構成した第2加熱冷却型とを使用する合成樹脂液含
浸木材の圧締加工方法であって、第1加熱冷却型の凹部
幅いっぱいに合成樹脂液含浸木材を嵌装し、第1加熱冷
却型及び第2加熱冷却型の双方を加熱しながら、片方の
加熱冷却型を押動して合成樹脂液含浸木材を加圧し、つ
いでその加圧下において第1加熱冷却型及び第2加熱冷
却型の双方を冷却するということであり、請求項2で
は、平面視で所定の形状を呈する凹部が構成された第1
加熱冷却型と、その第1加熱冷却型の凹部に嵌合する突
面部が突設された第2加熱冷却型とを使用する合成樹脂
液含浸木材の圧締加工方法であって、第1加熱冷却型の
凹部幅いっぱいに、前記凹部と同形状に構成された合成
樹脂液含浸木材を嵌装し、第1加熱冷却型及び第2加熱
冷却型の双方を加熱しながら、片方の加熱冷却型を押動
して合成樹脂液含浸木材を加圧し、次いでその加圧下に
おいて第1加熱冷却型及び第2加熱冷却型の双方を冷却
するということである。
【0011】
【作 用】第1加熱冷却型の凹部に凹部幅いっぱいに嵌
装された合成樹脂液含浸木材は、加熱加圧されても、繊
維が幅方向(側方)へ拡がらない。
【0012】そして、該含浸木材は、加熱加圧された
後、引続き冷却加圧されることによっる合成樹脂液の固
化によって復原力が抑制される。
【0013】
【実施例】請求項1の圧締加工方法で使用する合成樹脂
液含浸木材,加工型,圧締加工方法、請求項2の圧締加
工方法で使用する合成樹脂液含浸木材,加工型,圧締加
工方法の順に説明する。
【0014】請求項1の圧締加工方法で使用する合成樹
脂液含浸木材、加工型を図1〜図3参照のもとに説明す
る。
【0015】第1加熱冷却型1及び第2加熱冷却型2
は、合成樹脂液含浸木材Wが幅広い単板又は幅広く製造
された接合板の場合に使用する加工型である。
【0016】合成樹脂液含浸木材Wは、予め周知の技術
手段で製材、全乾燥、ポリエステル樹脂液、フェノール
樹脂液、その他の合成樹脂液含浸、その樹脂液乾燥等の
前処理が施された加工木材であり、第1加熱冷却型1の
凹部1aの凹部幅いっぱいに幅広く加工された単板(不
図示)或いは第1加熱冷却型1の凹部1aの凹部幅いっ
ぱいの幅寸法となるように複数枚の細幅板が長手側縁を
相互に接合された幅広い接合板(図示例)である。
【0017】合成樹脂液含浸木材Wの対象となり得る樹
種のいくつかを挙げれば、針葉樹では、から松,えぞ
松,とど松などがあり、広葉樹では、なら,かば,たも
などがあるが、これらに制約されるものではない。
【0018】合成樹脂液含浸木材Wが図示例の如き幅広
い接合板の場合の接合手段は、図示のように各種の手段
を採用することが可能である。たとえば、図2示の如く
左端、中央(ほんざね式)、右端(やといざね式)では
接合例が異なっているが、この例のうち、どれか一手段
を採用してもよく、またいくつかの手段を併用してもよ
い。
【0019】第1加熱冷却型1は、金属(たとえば、
鉄,ステンレススチール,その他)で、受板部1bの長
手両側縁に側壁部1cを対峙立設して正面視ほぼ凹字形
に構成し、合成樹脂含浸木材Wの加圧加工時に繊維が幅
方向(側方)へ拡がることを側壁部1cで防止するよう
にする。第1加熱冷却型1の側壁部1cは、第2加熱冷
却型2の突面部2aの突設高さ寸法よりも高い寸法に並
設する。
【0020】第2加熱冷却型2は、第1加熱冷却型1と
同種の材質で、第1加熱冷却型1の凹部1aに嵌合する
突面部2aが突設された正面視ほぼ逆凸字形に構成し、
突面部2aが合成樹脂液含浸木材Wに圧接されるように
する。
【0021】そして、第1加熱冷却型1及び第2加熱冷
却型2の双方とも、加熱可能かつ冷却可能に構成するた
め、図示例の如く型内部の熱源用流路兼冷媒用流路(い
ずれも不図示)に接続する加熱冷却管3を配管突出せし
め、該加熱冷却管を不図示の切換弁を介して給熱源(た
とえばボイラー)及び給水源(たとえば水道)に接続
し、切換弁の操作によって熱源を供給し、その熱源を断
って冷媒を供給し、加熱と冷却とを可能ならしめるよう
にする。図示の加熱冷却手段は一例を示すものにすぎ
ず、他の加熱冷却手段を採用してもよいことは勿論であ
る。
【0022】次に圧締加工方法を説明する。
【0023】第1加熱冷却型1の凹部1aの凹部幅いっ
ぱいに合成樹脂液含浸木材Wの単板又は接合板を嵌装す
る。
【0024】ついで第1加熱冷却型1及び第2加熱冷却
型2の双方を加熱し始め、熱が130℃〜180℃の間
になったら、定熱に保持してどちらか片方の加熱冷却型
を押動かし、受板部1bと突面部2aとで合成樹脂液含
浸木材Wを加圧する。圧力が60Kg/cm2 〜300
Kg/cm2 の間になったら、定圧に保持して30分〜
40分位そのまま加圧し続ける。
【0025】上記の加熱条件、加圧条件は、樹種、合成
樹脂液含浸木材Wの厚さなどによって上記数値範囲で異
なるため、加工の都度決定するようにする。
【0026】合成樹脂液含浸木材Wは、上述の如く加熱
加圧されると、繊維が幅方向(側方)へ拡がろうとする
も側壁部1cで阻止され、繊維破壊現象を惹起すること
なく圧縮加工される。
【0027】そして、合成樹脂液含浸木材Wは、前述の
加熱,加圧によって、亀裂による隙間、ふしの隙間など
が閉塞されると共に、接合部の微細な隙間などもなくな
る。
【0028】前記加熱、加圧が終了したら、加圧条件を
そのままにして加熱を止め、第1加熱冷却型1及び第2
加熱冷却型2に冷媒を供給して常温まで冷却し、常温に
下ったところで冷媒の供給を止めて30分〜40分位加
圧し続ける。
【0029】所定の冷却加圧が終了したら、圧締加工の
終りである。
【0030】上記の冷却条件、加圧条件のうち、加圧条
件は、樹種、合成樹脂液含浸木材Wの厚さなどによって
上記数値範囲で異なるので、加工の都度決定するように
する。
【0031】合成樹脂液含浸木材Wは、上述のように冷
却加圧されると、加熱加圧工程で繊維破壊現象を惹起し
ていないことにより、所定の形状を維持した製品にな
る。
【0032】そして、合成樹脂液含浸木材Wは、前記冷
却加圧によって、冷却圧縮され、合成樹脂液が固化し
て、復原力が抑制され、表面に凹凸現象が発生せず、表
面の平滑さが維持された製品になる。
【0033】また、合成樹脂液含浸木材Wは、前記のよ
うに冷却加圧されると、加熱加圧で隙間がなくなってい
ることにより、隙間周辺の欠落やふしの脱落を起すこと
のない強固に一体化された硬度のたかい製品になる。
【0034】叙上のように加熱加圧工程、冷却加圧工程
等を経て加工された製品(図4参照)は、合成樹脂液含
浸木材Wが幅広い単板又は細幅板が接合された接合板の
いずれであっても、また該単板又は該接合板の厚さが薄
くても、強化木としての性能を十分に発揮する。
【0035】また、第1加熱冷却型1を正面視ほぼ凹字
形に構成して、合成樹脂液含浸木材Wの繊維の拡がりを
防止しながら加工するようにしたため、該含浸木材の圧
縮率を50%〜30%までたかめることが可能になり、
前記した良質の製品を提供できる。
【0036】上述の如く加工されて得られた製品は、家
具の分野(たとえば、テーブル,机などの天板、椅子,
腰掛及び座椅子の座板,その他)、建材の分野(たとえ
ば、壁用や床用の構造材,シャッター,ブライント,カ
ーテンレール,その他)、車両の分野(たとえば、レバ
ー,その他)、屋外装置品(たとえば、ベンチの座板,
ブランコやシーソー用の乗板,その他)等広汎な用途に
供し得る。
【0037】次に請求項2の圧締加工方法で使用する合
成樹脂液含浸木材、加工型を図5〜図6参照のもとに説
明する。
【0038】第1加熱冷却型1及び第2加熱冷却型2
は、合成樹脂液含浸木材Wが単純な平板以外の所定の構
造、形状などに予め構成されている場合に使用する加工
型であり、図5示例は、椅子,ベンチ,台などの脚部構
成部材に予め構成されている場合を示し、図6は該脚部
構成部材の接合部の接合例を示すものである。
【0039】合成樹脂液含浸木材Wは、予め周知の技術
手段で製材、全乾燥、合成樹脂液含浸、その樹脂液乾燥
等請求項1の前処理と同様の前処理が施された加工木材
を第1加熱冷却型1の凹部1a及び第2加熱冷却型2の
突面部2aの形状と同じ所定の形状、構造などに構成し
たものである。(たとえば、図5示例は、椅子,ベン
チ,台などの脚部構成部材であるから、平面視ほぼh字
形に構成した例である。) 使用可能な合成樹脂液及び合成樹脂液含浸木材Wの対象
となりえる樹種等は、請求項1の場合と同様である。
【0040】合成樹脂液含浸木材Wで構成された前記脚
部構成部材の接合部の接合手段は、図6示のように各種
の接合手段(ほんざね式,やといざね式,その他)を採
用することが可能である。
【0041】第1加熱冷却型1は、金属(たとえば、
鉄,ステンレススチール,その他)で、凹部1aを合成
樹脂液含浸木材Wの構造、形状と同じ所定形状(たとえ
ば、前記脚部構成部材ならば平面視ほぼh字形,テーブ
ルの天板ならば円形,角形,車両用レバーならば一文字
状の細幅溝、その他)に構成する。
【0042】第2加熱冷却型2は、第1加熱冷却型1と
同種の材質で、該第1加熱冷却型の凹部1aと同形の突
面部2aを突設して構成し、合成樹脂液含浸木材Wの加
工時に突面部2aを凹部1aに嵌合し、突面部2aが合
成樹脂液含浸木材Wに圧接しえるように構成する。第1
加熱冷却型1の凹部1aと、第2加熱冷却型2の突面部
2aとの高さ関係は、請求項1の場合と同じである。
【0043】第1加熱冷却型1及び第2加熱冷却型2の
双方を加熱可能かつ冷却可能ならしめるための構成は、
請求項1の場合と同様である。
【0044】次に圧締加工方法を説明する。
【0045】第1加熱冷却型1の所定形状を呈する凹部
1aの凹部幅いっぱいに、予め所定の構造、形状などに
構成されている合成樹脂液含浸木材Wを嵌装する。
【0046】ついで第1加熱冷却型1及び第2加熱冷却
型2の双方を加熱し始め、熱が130℃〜180℃の間
になったら、定熱に保持してどちらか片方の加熱冷却型
を押動かし、凹部1aの底部と突面部2aとで合成樹脂
液含浸木材Wを加圧する。圧力が60Kg/cm2 〜3
00Kg/cm2 の間になったら、定圧に保持して30
分〜40分位そのまま加圧し続ける。
【0047】上記の加熱条件、加圧条件は、樹種、合成
樹脂液含浸木材Wの厚さなどによって上記数値範囲で異
なるため、加工の都度決定するようにする。
【0048】合成樹脂液含浸木材Wは、上述の如く加熱
加工されると、繊維が幅方向(側方)へ拡がろうとする
も側壁部1cで阻止され、繊維破壊現象を惹起すること
なく圧縮加工される。
【0049】そして、合成樹脂液含浸木材Wは、前述の
加熱,加圧によって、亀裂による隙間、ふしの隙間など
が閉塞されると共に、接合部の微細な隙間などもなくな
る。
【0050】前記加熱加圧が終了したら、加圧条件をそ
のままにして加熱を止め、第1加熱冷却型1及び第2加
熱冷却型2に冷媒を供給して常温まで冷却し、常温に下
ったところで冷媒の供給を止めて30分〜40分位加圧
し続ける。
【0051】所定の冷却加圧が終了したら、圧締加工の
終りである。
【0052】上記の冷却条件、加圧条件のうち、加圧条
件は、樹種、合成樹脂液含浸木材Wの厚さなどによって
上記数値範囲で異なるので、加工の都度決定するように
する。
【0053】合成樹脂液含浸木材Wは上述のように冷却
加圧されると、加熱加工工程で繊維破壊現象を惹起して
いないことにより、所定の形状を維持した製品になる。
【0054】そして、合成樹脂液含浸木材Wは、前記冷
却加圧によって、冷却圧縮され、合成樹脂液が固化し
て、復原力が抑制され、表面に凹凸現象が発生せず、表
面の平滑さが維持された製品になる。
【0055】また、合成樹脂液含浸木材Wは、前記のよ
うに冷却加圧されると、加熱加圧工程で隙間がなくなっ
ていることにより、隙間周辺の欠落やふしの脱落を起す
ことのない強固に一体化された硬度のたかい製品にな
る。
【0056】叙上のように加熱加圧工程、冷却加圧工程
等を経て加工された製品(図5参照)は、合成樹脂液含
浸木材Wが単板又は細幅板が接合された接合板のいずれ
であっても、また該単板又は該接合板の厚さが薄くて
も、強化木としての性能を十分に発揮する。
【0057】また、第1加熱冷却型1を平面視所定形状
の凹部に構成して、合成樹脂液含浸木材Wの繊維の拡が
りを防止しながら加工するようにしたため、該含浸木材
の圧縮率を50%〜30%までたかめることが可能にな
り、前記した良質の製品を提供できる。
【0058】上述の如く加工されて得られた製品は、家
具の分野(たとえば、テーブル,机などの天板,脚部,
その他)、建材の分野(たとえば、窓枠,扉枠,シャッ
ター用スラット,棚受用棒部材,手摺用棒部材,その
他)、車両の分野(たとえば、レバー,その他)、屋外
装置品(たとえば、ベンチの脚部,柵用棒部材,その
他)等広汎な用途に供し得る。
【0059】
【発明の効果】本発明は、叙上のように構成したから、
下記の効果を発揮する。
【0060】(1).請求項1〜2によれば、第1加熱
冷却型の凹部幅いっぱいに嵌装された合成樹脂液含浸木
材は、加熱加圧されても繊維が幅方向(側方)へ拡がら
ない。
【0061】従って、繊維破壊現象を起こすことがな
く、形状維持がなされた製品が得られる。
【0062】(2).上記の如く加熱加圧された合成樹
脂液含浸木材は、加熱加圧された後、引続き冷却加圧さ
れることによって、冷却圧縮され、合成樹脂液が固化さ
れて復原力が抑制される。
【0063】従って、表面に凹凸現象が発生せず、表面
の平滑さが維持された製品になる。
【0064】(3).合成樹脂液含浸木材は、加熱加圧
工程で隙間がなくなっていることにより、冷却加圧工程
を経ると、隙間の跡が一体化される。
【0065】従って、製品全体が強固に一体化された硬
度のたかい強化木が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明請求項1で使用する合成樹脂液含浸木
材、第1加熱冷却型、第2加熱冷却型の概略斜視図。
【図2】 同請求項1の加工直前の態様を示す概略正面
図。
【図3】 同請求項1の加工態様を示す概略正面図。
【図4】 製品の正面図。
【図5】 本発明請求項2で使用する合成樹脂液含浸木
材、第1加熱冷却型、第2加熱冷却型の概略斜視図。
【図6】 図5に示されている合成樹脂液含浸木材の接
合例を示す説明図。
【図7】 従来技術の概略説明図。
【符号の説明】
W…合成樹脂液含浸木材 1…第1加熱冷却型 1a…凹部 2…第2加熱冷却型 2a…突面部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正面視ほぼ凹字形に構成された第1加熱
    冷却型と、その第1加熱冷却型の凹部に嵌合する突面部
    を突設して正面視ほぼ逆凸字形に構成した第2加熱冷却
    型とを使用する合成樹脂液含浸木材の圧締加工方法であ
    って、第1加熱冷却型の凹部幅いっぱいに合成樹脂液含
    浸木材を嵌装し、第1加熱冷却型及び第2加熱冷却型の
    双方を加熱しながら、片方の加熱冷却型を押動して合成
    樹脂液含浸木材を加圧し、ついでその加圧下において第
    1加熱冷却型及び第2加熱冷却型の双方を冷却すること
    を特徴とする合成樹脂液含浸木材の圧締加工方法。
  2. 【請求項2】 平面視で所定の形状を呈する凹部が構成
    された第1加熱冷却型と、その第1加熱冷却型の凹部に
    嵌合する突面部が突設された第2加熱冷却型とを使用す
    る合成樹脂液含浸木材の圧締加工方法であって、第1加
    熱冷却型の凹部幅いっぱいに、前記凹部と同形状に構成
    された合成樹脂液含浸木材を嵌装し、第1加熱冷却型及
    び第2加熱冷却型の双方を加熱しながら、片方の加熱冷
    却型を押動して合成樹脂液含浸木材を加圧し、次いでそ
    の加圧下において第1加熱冷却型及び第2加熱冷却型の
    双方を冷却することを特徴とする合成樹脂液含浸木材の
    圧締加工方法。
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