JP5733265B2 - ガス充填装置、ガスタンク検査装置及びガスタンク検査方法 - Google Patents

ガス充填装置、ガスタンク検査装置及びガスタンク検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5733265B2
JP5733265B2 JP2012099428A JP2012099428A JP5733265B2 JP 5733265 B2 JP5733265 B2 JP 5733265B2 JP 2012099428 A JP2012099428 A JP 2012099428A JP 2012099428 A JP2012099428 A JP 2012099428A JP 5733265 B2 JP5733265 B2 JP 5733265B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
tank
gas tank
pressure
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012099428A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013228019A (ja
Inventor
作馬 江森
作馬 江森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2012099428A priority Critical patent/JP5733265B2/ja
Publication of JP2013228019A publication Critical patent/JP2013228019A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5733265B2 publication Critical patent/JP5733265B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、ガスタンクの気密を検査する時の、ガスタンクへのガス充填装置、ガスタンク検査装置、ガスタンク検査方法に関するものである。
ガスタンクのリークを検査するための検査ガスとしてヘリウムが用いられている。ヘリウムは高価であるため、少量のヘリウムを含む窒素リッチなガスが用いられている。引用文献1には、検査対象であるガスタンクに少量のヘリウムを充填した後、窒素を充填することが開示されている。
特開2011−89620号公報
ガスタンクのバルブには、Oリングシールが用いられている場合が多い。ガスタンク内の圧力が低い場合にはOリングの反力も小さいため、リーク検査のために少量のヘリウムを充填したときに、ヘリウムがOリングを介してリークし、検出精度が低下する問題があった。このような問題は、ヘリウム以外の検査ガスを用いる場合にも共通する問題である。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、ガスタンクのリーク検査の検出精度を向上させることを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、ガスタンクの口金にOリングを介してバルブが接続されたガスタンクにガスを充填するガス充填装置が提供される。このガス充填装置は、不活性ガスが充填された第1のタンクと、前記不活性ガスと異なるガスであって、リーク検出器で検知可能な検査ガスが充填された第2のタンクと、前記バルブが接続されたガスタンクを収納するチャンバと、前記ガスタンクの内部の圧力P1を測定する第1の圧力計と、前記チャンバの内部の圧力P2を測定する第2の圧力計と、前記ガスタンクに前記検査ガスと前記不活性ガスを充填可能な第1のガス充填機構と、前記チャンバに前記不活性ガスを充填する第2のガス充填機構と、前記ガスタンクに前記検査ガスと前記不活性ガスの少なくとも一方を充填するときに、前記ガスタンクの内部の圧力P1よりも前記チャンバの内部の圧力P2が大きくなるように前記第1と第2のガス充填機構を制御する制御部と、を備える。この形態によれば、ガスタンクにガスを充填するときに、ガスタンクの内部の圧力は、チャンバの圧力よりも低いので、ガスタンク内のガスがチャンバへリークすることを抑制できる。
[適用例1]
ガスタンクの口金にOリングを介してバルブが接続されたガスタンクにガスを充填するガス充填装置であって、検査ガスが充填された第1のタンクと、前記検査ガスと異なる不活性ガスが充填された第2のタンクと、前記バルブが接続されたガスタンクを収納するチャンバと、前記ガスタンクの内部の圧力P1を測定する第1の圧力計と、前記チャンバの内部の圧力P2を測定する第2の圧力計と、前記ガスタンクに前記検査ガスを充填する第1のガス充填機構と、前記チャンバに前記不活性ガスを充填する第2のガス充填機構と、前記ガスタンクに前記検査ガスを充填するときに、前記ガスタンクの内部の圧力P1よりも前記チャンバの内部の圧力P2が大きくなるように前記第1と第2のガス充填機構を制御する制御部と、を備える、ガス充填装置。
この適用例によれば、ガスタンクに検査ガスを充填するときに、ガスタンクの内部の圧力は、チャンバの圧力よりも低いので、Oリングの反力が大きくなり、検査ガスのガスタンクからチャンバへのリークを抑制し、ガスタンクのリーク検査における検査制度を向上させることができる。
[適用例2]
適用例1に記載のガス充填装置において、前記制御部は、前記ガスタンクの内部の圧力P1があらかじめ定められた圧力の判定値P12を越えた場合には、前記第2のガス充填機構によるガス充填を停止させ、前記チャンバ内を大気開放させる、ガス充填装置。
この適用例によれば、チャンバ内は大気開放されるので、ガスタンクの内部よりも圧力が大きく下がり、Oリングの反力を大きくして、検査ガスのリークを抑制し、ガスタンクのリーク検査における検査制度を向上させることができる。
[適用例3]
適用例2に記載のガス充填装置において、前記第1のガス充填機構は、バッファ室を備え、前記制御部は、前記バッファ室に前記第1の検査ガスと前記不活性ガスを充填させて前記検査ガスと前記不活性ガスとの混合ガスを生成させ、前記ガスタンクの内部の圧力P1が前記判定値P12を越えるまでは、前記混合ガスを前記ガスタンクに充填させる、ガス充填装置。
この適用例によれば、仮にOリングからのリークがあっても漏れるのは、混合ガスであり、検査ガスの分圧が低いので、検査ガスのリークの影響を少なくし、ガスタンクのリーク検査における検査制度を向上させることができる。
[適用例4]
適用例2に記載のガス充填装置において、前記制御部は、前記ガスタンクの内部の圧力P1が前記判定値P12を越えるまでは、前記不活性ガスを前記ガスタンクに充填させ、その後、前記検査ガス及び不活性ガスを前記ガスタンクに充填させる、ガス充填装置。
この適用例によれば、仮にOリングからのリークがあっても漏れるのは、不活性ガスであり、検査ガスはリークしない。したがって、ガスタンクのリーク検査における検査制度を向上させることができる。
[適用例5]
ガスタンク検査装置であって、適用例1〜4のいずれか一つの適用例に記載のガス充填装置と、前記チャンバ内に配置され、前記ガスタンクから漏れてきた前記検査ガスを検出するリーク検出器と、を備える、ガスタンク検査装置。
[適用例6]
チャンバ内に収納されたガスタンクであって、口金とバルブとがOリングを介して接続されたガスタンクのガスのリークを検査するガスタンク検査方法であって、(a)前記ガスタンクに検査ガスを充填し、前記チャンバに不活性ガスを充填する工程と、(b)前記チャンバ内に配置されたリーク検出器を用いて前記ガスタンクからのガスリークを検査する工程と、を備え、前記工程(a)において、前記ガスタンクの内部の圧力P1が、あらかじめ定められた圧力の判定値P12に達するまでは、前記ガスタンクの内部の圧力P1よりも前記チャンバの内部の圧力P2が大きくなるように前記ガスタンクへの前記検査ガスの充填と前記チャンバへの前記不活性ガスの充填とを行う、ガスタンク検査方法。
この適用例によれば、ガスタンクに検査ガスを充填するときに、ガスタンクの内部の圧力は、チャンバの圧力よりも低いので、Oリングの反力が大きくなり、検査ガスのガスタンクからチャンバへのリークを抑制し、ガスタンクのリーク検査における検査制度を向上させることができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、ガス充填装置の他、ガスタンク検査装置、ガスタンク検査方法等の形態で実現することができる。
本実施例のガスタンク検査装置を示す説明図である。 本実施例におけるガスリークまでのフローチャートの一例である。 ガスタンクのバルブ近傍を示す説明図である。 ガスタンクの内部の圧力及びチャンバの内部の圧力が共に低いときのOリング近傍を拡大して示す説明図である。 ガスタンクの内部の圧力が低くチャンバの内部の圧力が高い場合のOリング近傍を拡大して示す説明図である。 ガスタンク内の圧力が高くチャンバの内部の圧力が低いときのOリング近傍を拡大して示す説明図である。
[実施例]
図1は、本実施例のガスタンク検査装置を示す説明図である。ガスタンク検査装置10は、ガス充填装置20と、リーク検査部30とを備える。リーク検査部30は、検査対象であるガスタンク100を収納するチャンバ300と、チャンバ300に漏れた検査ガスを検知するためのリーク検出器310と、圧力計252、254と、温度計262、264と、バルブV8と、を備える。圧力計252は、ガスタンク100の内部の圧力を測定し、圧力計254は、チャンバ300の内部の圧力を測定する。温度計262は、ガスタンク100の内部のガスの温度を測定し、温度計264は、チャンバ300の内部のガスの温度を測定する。バルブV8は、チャンバ300の内部を大気に開放するために用いられる。
ガス充填装置20は、ヘリウムタンク200と、液体窒素タンク210と、液ポンプ220と、熱交換器230と、バッファタンク240と、圧力計250と、温度計260と、バルブV1〜V7と、逆流防止弁205と、これらを繋ぐ配管270と、制御部280と、を備える。なお、以下の説明においては、配管270を省略して説明する。ヘリウムタンク200は、バルブV1〜V3の3つのバルブ及び逆流防止弁205を介して測定対象であるガスタンク100に接続されている。逆流防止弁205は、バルブV1とV2との間に配置されている。一般に、ヘリウムタンク200の圧力よりも、液体窒素タンク210の圧力の方が大きいので、この逆流防止弁205により、ヘリウムタンク200に窒素が逆流することを抑制する。ヘリウムタンク200から3つのバルブV1〜V3及び逆流防止弁205を介してガスタンク100へ至る経路は、ヘリウムがガスタンクに供給、充填される経路になるので、この経路を「ヘリウム充填ライン」と呼ぶ。
液体窒素タンク210には、液ポンプ220が接続されている。液ポンプ220の下流は、バルブV4〜V6の3つのバルブを介して、ガスタンク100に接続されている。ここで、液ポンプ220とバルブV4との間には、熱交換器230が配置されている。また、バルブV5とバルブV6との間には、バッファタンク240が配置されている。バッファタンク240には、圧力計250と、温度計260とが接続されており、バッファタンク240内の圧力と温度とを測定する。液ポンプ220の下流は、二つの経路に分かれており、一方は、上述したように、熱交換器230に接続されている。この経路は、窒素が熱交換器230により常温に温度が上げられてガスタンク100に供給されるので、「常温ライン」と呼ぶ。
他方の経路は、連通管2701により、ヘリウム供給ラインの逆流防止弁205と、バルブV2と、の間に接続されている。したがって、窒素は、ヘリウム供給ラインを介してもガスタンク100に供給される。なお、この場合、窒素は、熱交換器230を通らず、低温のままガスタンク100に供給されるので、このラインを「低温ライン」とも呼ぶ。 低温ラインは、ヘリウム供給ラインの一部と重なる。常温ラインのバルブV4の下流(バルブV5の上流)と、低温ラインのバルブV2の下流(バルブV3の上流)とは連通管2702により、接続されている。この連通管2702により、ヘリウムをバッファタンク240に充填することが可能となる。また、液体窒素タンク210は、バルブV7を介して、直接チャンバ300に接続されている。
制御部280は、検査ガス及び不活性ガスをガスタンクに充填するときに、ガスタンク100の内部の圧力、チャンバ300の内部の圧力を監視し、ガスタンク100の内部の圧力(P1)よりもチャンバ300の内部の圧力(P2)が高くなるように、バルブV1〜V8の開閉及びそれらの開度を制御する。
図2は、本実施例におけるガスリークまでのフローチャートの一例である。初期状態では、全てのバルブV1〜V8は閉じている。ステップS100では、バルブV4〜V6、V8の閉状態が維持されたまま、バルブV1〜V3、V7が開かれる。ヘリウムタンク200のヘリウムは、ヘリウム充填ライン(図1)を通り、ガスタンク100に充填される。同時に、液体窒素タンク210の窒素は、チャンバ300に供給される。ここで制御部280は、ガスタンク100の内部の圧力(P1)よりもチャンバ300の内部の圧力(P2)が高くなるようにバルブV1〜V3、V7の開度を制御する。以下、制御部280は、ガスタンク100の内部の圧力(P1)よりもチャンバ300の内部の圧力(P2)が高くなるようにバルブV1〜V3、V7の開度を制御する理由について説明する。
図3は、ガスタンクのバルブ近傍を示す説明図である。ガスタンク100は、ライナー110と、外筒120と、口金130と、バルブ140と、Oリング150と、を備える。ライナー110は、ガスを貯蔵する略円筒形の容器であり、樹脂により形成されている。外筒120は、ライナー110が内部のガスの圧力で破損しないようにライナー110の外側に巻き付けられる部材であり、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)で形成されている。口金130は、ライナー110の中心軸に沿った方向の端部に配置されている部材であり、中心軸にバルブ140を配置するための開口部135を有している。なお、このバルブ140は、ガスタンク100のバルブであり、上述したガス充填装置20のバルブV1とは異なる部材である。口金130とバルブ140との間にはOリング150が配置され、口金とバルブとの境界からのガスのリークを抑制する。
図4は、ガスタンクの内部の圧力及びチャンバの内部の圧力が共に低いときのOリング近傍を拡大して示す説明図である。バルブ140は、口金130の内側に嵌め混まれるため、口金130と、バルブ140との間に隙間170が生じる。この隙間170からのガスのリークを抑制するために、Oリング機構が設けられる。具体的には、本実施例では、バルブ140の口金130側にOリング溝145が形成されており、このOリング溝145にOリング150と、バックアップリング160が配置される。Oリング150は、シリコン系の材料で構成された断面略円形の円環形をした部材である。Oリング150は、Oリング溝145の大きさに対して、つぶれたときに75%の大きさを締めることが好ましい。バックアップリング160は、Oリング150の外気側に配置される円環状の部材である。バックアップリング160の、Oリング150と反対側の内側は斜面162となっており、先端が細くなっている。なお、Oリング溝145の外気側には、この斜面162と平行な斜面147が形成されている。
ガスタンク100の内部の圧力、チャンバ300の内部の圧力が共に小さいとき、一般に、Oリング150は圧力を強く受けないので、反力が小さく、シール性が悪い。また、バックアップリング160の方に押さえつけられない。そのため、バックアップリング160と、口金130あるいはバルブ140との間に隙間が生じており、この隙間を通してガスタンク100の内部のガスがリークする虞がある。
図5は、ガスタンクの内部の圧力が低くチャンバの内部の圧力が高い場合のOリング近傍を拡大して示す説明図である。ガスタンク100の内部の圧力P1が低く、チャンバ300の内部の圧力P2が高いと、Oリング150は、圧力差により、バックアップリング160と反対側に押さえつけられ、断面が放射方向に伸びるように楕円形に変形する。この変形により、Oリング150に反力が生じてOリング150によるシール性を向上させる。すなわち、ガスタンク100の内部の圧力P1が低く、チャンバ300の内部の圧力P2が高い場合には、ガスタンク100からOリング150を介したガスのリークは起こり難い。したがって、ガスタンク100にヘリウムなどの検査ガスを充填するときに、ガスタンク100の内部の圧力P1が低く、チャンバ300の内部の圧力P2が高くなるように、ガスタンク100及びチャンバ300へのガスの充填を制御することにより、ガスタンク100からのガスのリークを抑制できる。
図6は、ガスタンク内の圧力が高くチャンバの内部の圧力が低いときのOリング近傍を拡大して示す説明図である。ガスタンク100の内部の圧力が高いとき、Oリング150は、図5の時とは逆向きに圧力を強く受ける。これによりOリング150は、断面が放射方向に伸びるように楕円形に変形し、反力が大きくなり、シール性を向上させる。また、Oリング150は、バックアップリング160の方に押さえつけられる。その結果、Oリング150は、バックアップリング160を外気側に押す。その結果、バックアップリング160の外気側の端部は、口金130と、バルブ140との隙間に嵌り、ガスタンク100内部から外気側へのガスのリークを抑制する。すなわち、ガスタンク100の内部の圧力が高く、チャンバ300の内部の圧力が低いときには、口金130とバルブ140の隙間からのガスのリークは起こらない。
なお、ガスタンク100は、一般に圧力が高い状態で使用され、ガスタンク100の内部の圧力が、口金130とバルブ140の隙間からのガスのリークが起こる圧力まで下がる前に、バルブ140が閉まる。したがって、ガスタンク100の使用状態では、ガスタンク100の内部は、一定以上の圧力を有しており、ガスタンク100からのリークは起こらない。
図2のステップS110では、ガスタンク100の内部の圧力が、判定値P11以上になったか否かが判断される。判定値P11の値としては、例えば1MPaが採用される。ただし、判定値P11の値は、1MPa以外の値であってもよい。制御部280は、ガスタンク100の内部の圧力が、判定値P11以上になった場合には、処理をステップS120に移行する。
ステップS120では、バルブV1、V3が閉じられ、ヘリウムの供給が停止される。その後、バルブV4〜V6が開けられ、ガスタンク100に、窒素が供給、充填される。ここで、窒素は、低温ラインから供給された低温の窒素と常温ラインから供給された常温の窒素とが一旦バッファタンク240内で混合された後、ガスタンク100に充填される。一般にガスタンク100にガスを充填する場合、ガスタンク100の内部の圧力に対抗してガスを充填するため、ガスタンク内のガスの温度は上がる。ガスタンク100の内部の圧力は、ガスタンク100のガスの温度に比例する。本実施例では、ガスタンク100の温度が上がりすぎないように、制御部280は、バルブV2、V4の開度を制御する。
ステップS130では、ガスタンク100の内部の圧力が判定値P12以上になったか否かが判断される。判定値P12の値としては、上述したOリング150の反力が大きくなり、Oリング150によるシールを機能させることができる圧力であればよく、一例として5MPaの値が採用される。ただし、判定値P12の値は、5MPa以外の値であってもよい。ガスタンク100の内部の圧力が判定値P12以上になった場合には、制御部280は、処理をステップS140に移行し、バルブV7を閉じ、バルブV8を開ける。これにより、窒素のチャンバ300への供給が停止され、さらに、チャンバ300が大気に開放される。
ステップS150では、液ポンプ220が起動され、ガスタンク100に、さらに窒素が充填される。ただし、液体窒素タンク210の圧力が十分高い場合には、液ポンプ220を用いなくてもガスタンク100の内部の圧力を十分高くできるので、液ポンプ220を備えなくてもよい。
ステップS160では、制御部280は、ガスタンク100の内部の圧力が、判定値P13以上か否かを判断する。ガスタンク100の内部の圧力が判定値P13以上の場合には、ガスタンク100の内部の圧力は、リーク測定が行われる測定圧力に達した状態となる。ガスタンク100の内部の圧力が判定値P13以上の場合には、制御部280は、ステップS170において、液ポンプ220を停止し、バルブV1〜V6を閉じる。液ポンプ220の停止からバルブV1〜V6が閉じられるまで時間差により、ガスがガスタンク100から逆流するので、ガスタンク100の内部の圧力を判定値P13よりもオーバーシュート(P13+α)させてもよい。なお、判定値P13は、バッファタンク240の内部の温度により補正されることが好ましい。
ステップS180では、制御部280は、リーク検出器310を用いて、ガスタンク100からチャンバ300の内部に漏れてきたヘリウムの量を検知する。なお、ヘリウムの量の測定は、バルブV1〜V6が閉じられた後、一定の安定時間、例えば5分から10分経過した後測定することが好ましい。
以上、本実施例では、ガスタンク100の内部の圧力が低く、Oリング150に十分な反力が発生しないときは、ガスタンク100の内部の圧力(P1)よりもチャンバ300の内部の圧力(P2)が大きくなるような状態を維持して、ヘリウムをガスタンク100に充填する。そのため、ガスタンク100の内部の圧力が低いことによるOリング150からのガスのリークを抑制し、リーク測定の誤差を少なくして測定精度を向上させることができる。
[変形例1]
なお、本実施例では、ヘリウム充填ラインにより、ガスタンク100に直接ヘリウムが充填されるように制御されているが、ガスタンク100の圧力P1が、圧力の判定値P12(図2のステップS130)よりも小さいときに、ヘリウムと窒素の混合ガスが充填されるように構成されていてもよい。具体的には、バッファタンク240にヘリウム及び窒素が充填されることにより、バッファタンク240にてヘリウムと窒素との混合ガスが生成され、この混合ガスがガスタンクに充填される構成であってもよい。本実施例では、ガスタンク100の内部の圧力が低いときにはヘリウムのみが充填されるが、この変形例では、ヘリウムと窒素の混合ガスが充填される。仮にOリング150からガスが漏れたとしても、そのガスは混合ガスであり、ヘリウムの分圧が低いため、測定誤差を低くすることができる。
[変形例2]
また、ガスタンク100の圧力P1が、圧力の判定値P12(図2のステップS130)よりも小さいときに、ヘリウムを含まない窒素が充填され、ガスタンク100の内部の圧力P1が圧力の判定値P12以上となった場合には、ヘリウムが充填され、その後に圧力の判定値P13まで窒素が充填されるように構成されていてもよい。この変形例では、ガスタンク100の内部の圧力が低く、仮にOリング150からガスが漏れたとしても、そのガスは窒素であり、リークによる影響はない。ただし、ヘリウムタンク200の圧力が圧力の判定値P12よりも高いことが好ましい。圧力差により、容易にガスタンク100にヘリウムを充填できる。なお、ヘリウムタンク200の圧力が、圧力の判定値P12よりも低い場合にはポンプにより、ヘリウムをガスタンク100に充填することが好ましい。
上記実施例及び変形例では、検査ガスとしてヘリウムを用い、不活性ガスとして窒素を用いたが、検査ガスや不活性ガスとして他のガスを用いても良い。例えば、検査ガスとして水素を用いることも出来る。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
10…ガスタンク検査装置
20…ガス充填装置
30…リーク検査部
100…ガスタンク
110…ライナー
120…外筒
130…口金
135…開口部
140…バルブ
145…Oリング溝
147…斜面
150…Oリング
160…バックアップリング
162…斜面
170…隙間
200…ヘリウムタンク
205…逆流防止弁
210…液体窒素タンク
220…液ポンプ
230…熱交換器
240…バッファタンク
250、252、254…圧力計
260、262、264…温度計
270…配管
280…制御部
300…チャンバ
310…リーク検出器
2701…連通管
2702…連通管
V1〜V8…バルブ
P1、P2…圧力
P11、P12、P13…判定値

Claims (6)

  1. ガスタンクの口金にOリングを介してバルブが接続されたガスタンクにガスを充填するガス充填装置であって、
    不活性ガスが充填された第1のタンクと、
    前記不活性ガスと異なるガスであって、リーク検出器で検知可能な検査ガスが充填された第2のタンクと、
    前記バルブが接続されたガスタンクを収納するチャンバと、
    前記ガスタンクの内部の圧力P1を測定する第1の圧力計と、
    前記チャンバの内部の圧力P2を測定する第2の圧力計と、
    前記ガスタンクに前記検査ガスと前記不活性ガスを充填可能な第1のガス充填機構と、
    前記チャンバに前記不活性ガスを充填する第2のガス充填機構と、
    前記ガスタンクに前記検査ガスと前記不活性ガスの少なくとも一方を充填するときに、前記ガスタンクの内部の圧力P1よりも前記チャンバの内部の圧力P2が大きくなるように前記第1と第2のガス充填機構を制御する制御部と、
    を備える、ガス充填装置。
  2. 請求項1に記載のガス充填装置において、
    前記制御部は、前記ガスタンクの内部の圧力P1があらかじめ定められた圧力の判定値P12を越えた場合には、前記第2のガス充填機構によるガス充填を停止させ、前記チャンバ内を大気開放させる、ガス充填装置。
  3. 請求項2に記載のガス充填装置において、
    前記第1のガス充填機構は、バッファ室を備え、
    前記制御部は、前記バッファ室に前記検査ガスと前記不活性ガスを充填させて合ガスを生成させ、前記ガスタンクの内部の圧力P1が前記判定値P12を越えるまでは、前記混合ガスを前記ガスタンクに充填させる、ガス充填装置。
  4. 請求項2に記載のガス充填装置において、
    前記制御部は、前記ガスタンクの内部の圧力P1が前記判定値P12を越えるまでは、前記不活性ガスを前記ガスタンクに充填させ、その後、前記検査ガス及び不活性ガスを前記ガスタンクに充填させる、ガス充填装置。
  5. ガスタンク検査装置であって、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のガス充填装置と、
    記ガスタンクから前記チャンバ内に漏れてきた前記検査ガスを検出するリーク検出器と、
    を備える、ガスタンク検査装置。
  6. チャンバ内に収納されたガスタンクであって、口金とバルブとがOリングを介して接続されたガスタンクのガスのリークを検査するガスタンク検査方法であって、
    (a)前記ガスタンクに不活性ガスと前記不活性ガスと異なるガスであってリーク検出器で検査可能な検査ガスとの混合ガス、または、前記検査ガスを充填し、前記チャンバに前記不活性ガスを充填する工程と、
    (b)前記リーク検出器を用いて前記ガスタンクから前記チャンバ内へ前記検査ガスリークを検査する工程と、
    を備え、
    前記工程(a)において、前記ガスタンクの内部の圧力P1が、あらかじめ定められた圧力の判定値P12に達するまでは、前記ガスタンクの内部の圧力P1よりも前記チャンバの内部の圧力P2が大きくなるように前記ガスタンクへの前記検査ガス、または、前記混合ガスの充填と前記チャンバへの前記不活性ガスの充填とを行う、ガスタンク検査方法。
JP2012099428A 2012-04-25 2012-04-25 ガス充填装置、ガスタンク検査装置及びガスタンク検査方法 Expired - Fee Related JP5733265B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012099428A JP5733265B2 (ja) 2012-04-25 2012-04-25 ガス充填装置、ガスタンク検査装置及びガスタンク検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012099428A JP5733265B2 (ja) 2012-04-25 2012-04-25 ガス充填装置、ガスタンク検査装置及びガスタンク検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013228019A JP2013228019A (ja) 2013-11-07
JP5733265B2 true JP5733265B2 (ja) 2015-06-10

Family

ID=49675841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012099428A Expired - Fee Related JP5733265B2 (ja) 2012-04-25 2012-04-25 ガス充填装置、ガスタンク検査装置及びガスタンク検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5733265B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6487478B2 (ja) * 2017-03-15 2019-03-20 本田技研工業株式会社 高圧タンク
WO2020138425A1 (ja) * 2018-12-27 2020-07-02 株式会社キッツ サーチガスの混合方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10300626A (ja) * 1997-04-25 1998-11-13 Gas Mitsukusu Kogyo Kk リーク検査方法及びその装置
JP2007146946A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Toyota Motor Corp 高圧タンク
JP5428755B2 (ja) * 2009-10-26 2014-02-26 トヨタ自動車株式会社 ガス充填装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013228019A (ja) 2013-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4684135B2 (ja) 配管路の漏洩検査方法及び漏洩検査装置
JP6636044B2 (ja) 漏れ検査装置及び方法
US20130014855A1 (en) Fuel leakage detection system and detection method
JP6529892B2 (ja) 弁座漏れ検査装置
KR200490385Y1 (ko) 볼밸브의 누설시험장치
JP2020008564A (ja) 漏れ検出のための装置、方法、使用及び対応するコンピュータプログラム記憶手段
US20160209294A1 (en) Tightness Test During the Evacuation of a Film Chamber
US7461541B2 (en) Leak detection method for a primary containment system
JP2012047651A (ja) リーク検出装置
JP5733265B2 (ja) ガス充填装置、ガスタンク検査装置及びガスタンク検査方法
JP2011089940A (ja) ガスケットの漏洩測定装置
US11846568B2 (en) Leak detection for pressurized fluid systems
JP2013024634A (ja) リーク試験方法及びリーク試験装置
JP6782003B2 (ja) リークテスタ及びリークテスト方法
JP2013024635A (ja) リーク試験方法及びリーク試験装置
JP6070771B2 (ja) ガス充填装置、ガスタンク検査装置及びガスタンク検査方法
KR101955717B1 (ko) 발사체 적용 기밀시험 방법
KR20230100517A (ko) 수소가스용기의 누설 검사 장치 및 방법
KR20180000181U (ko) 볼 밸브의 차압식 누설 검사 장치
JP5134626B2 (ja) 容器および密閉部材のガス透過度測定方法
JP2013228239A (ja) ガス充填装置、ガスタンク検査装置及びガスタンク検査方法
US11359748B2 (en) Connection system between a distribution member and a receiving member and leak detection method
JPH07225167A (ja) 差圧検出器、差圧検出器の異常判定方法及びその検出器を用いた燃料蒸散ガス排出防止装置
CN112903206A (zh) 气密性检测系统及气密性检测方法
WO2022138628A1 (ja) 液化ガス用真空断熱配管ユニットおよび液化ガス用真空断熱配管の破損検知方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150317

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150330

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5733265

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees