JP2013228239A - ガス充填装置、ガスタンク検査装置及びガスタンク検査方法 - Google Patents

ガス充填装置、ガスタンク検査装置及びガスタンク検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ガスタンクのリーク検査の検出精度を向上させる。
【解決手段】ガスタンク100の口金部130にOリング150を介してバルブ140が接続されたガスタンク100にガスを充填するガス充填装置20であって、検査ガスが充填された第1のタンク200と、前記検査ガスと異なる不活性ガスが充填された第2のタンク210と、前記検査ガスと前記不活性ガスを前記ガスタンクに充填する前に混合するためのバッファ室240と、を備え、前記バッファ室240において生成された前記不活性ガスと前記検査ガスとの混合ガスを前記ガスタンク100に充填する、ガス充填装置。
【選択図】図1

Description

この発明は、ガスタンクを検査するときにおけるガスタンクへのガス充填装置、ガスタンク検査装置、ガスタンク検査方法に関するものである。
ガスタンクのリークを検査するための検査ガスとしてヘリウムが用いられている。ヘリウムは高価であるため、少量のヘリウムを含む窒素リッチなガスが用いられている。引用文献1には、検査対象であるガスタンクに少量のヘリウムを充填した後、窒素を充填することが開示されている。
特開2011−89620号公報
ガスタンクのバルブには、Oリングシールが用いられている場合が多い。ガスタンク内の圧力が低い場合にはOリングの反力も小さいため、リーク検査のために少量のヘリウムを充填したときに、ヘリウムがOリングを介してリークし、検出精度が低下する問題があった。このような問題は、ヘリウム以外の検査ガスを用いる場合にも共通する問題である。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、ガスタンクのリーク検査の検出精度を向上させることを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
ガスタンクの口金部にOリングを介してバルブが接続されたガスタンクにガスを充填するガス充填装置であって、検査ガスが充填された第1のタンクと、前記検査ガスと異なる不活性ガスが充填された第2のタンクと、前記検査ガスと前記不活性ガスを前記ガスタンクに充填する前に混合するためのバッファ室と、を備え、前記バッファ室において生成された前記不活性ガスと前記検査ガスとの混合ガスを前記ガスタンクに充填する、ガス充填装置。
この適用例によれば、ガスタンクの内部の圧力が低い時に、検査ガスと不活性ガスの混合ガスが充填されるため、Oリングから混合ガスが漏れても、漏れた混合ガス中の検査ガスは微量であるため、検査における誤差を少なくして、ガスリークの検出精度を向上させることが出来る。
[適用例2]
適用例1に記載のガス充填装置において、前記バッファタンクに前記検査ガスがあらかじめ定められた第1の圧力まで充填され、その後、前記不活性ガスが前記バッファタンク内の圧力があらかじめ定められた第2の圧力になるまで充填され、さらにその後、前記バッファタンク内の混合ガスが前記ガスタンクに充填される、ガス充填装置。
この適用例によれば、圧力が低い状態でバッファタンクに検査ガスが充填されるので、検査ガスのガスラインにポンプを必要としない。
[適用例3]
適用例2に記載のガス充填装置において、前記検査ガスはヘリウムであり、前記Oリングはシリコン系材料により形成されており、前記Oリングは、前記バルブの外周面に設けられたOリング溝に嵌められており、前記ガスタンクの前記口金部に前記バルブが接続された状態において、前記Oリングの断面積は、前記Oリング溝の断面積の75%以上であり、前記第2の圧力は5MPaである、ガス充填装置。
このガス充填装置は、Oリングがシリコン系材料により形成されており、Oリングは、バルブの外周面に設けられたOリング溝に嵌められており、ガスタンクの前記口金部に前記バルブが接続された状態において、Oリングの断面積が、Oリング溝の断面積の75%以上であるガスタンクの検査において、検査ガスをヘリウムとしたときに、検査ガスのリークを抑制する効果が大きい。
[適用例4]
ガスタンク検査装置であって、ガスリーク検出器と、適用例1〜3のいずれか一つの適用例に記載のガス充填装置と、を備える、ガスタンク検査装置。
[適用例5]
口金部とバルブとをOリングを介して接続されたガスタンクのガスのリークを検査するガスタンク検査方法であって、バッファタンクにあらかじめ定められた第1の圧力まで検査ガスを充填する工程と、前記バッファタンクに前記バッファタンク内の圧力があらかじめ定められた第2の圧力になるまで不活性ガスを充填して、前記検査ガスと前記不活性ガスとを混合する工程と、前記不活性ガスと前記検査ガスとの混合ガスを前記ガスタンクに充填する工程と、前記リーク検出器を用いて前記ガスタンクからの前記検査ガスのリークを検査する工程と、を備えるガスタンク検査方法。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、ガスタンクへのガス充填装置の他、ガス充填方法、ガスタンク検査装置、ガスタンク検査方法等の形態で実現することができる。
本実施例のガスタンク検査装置を示す説明図である。 本実施例におけるガスリークの測定フローチャートである。 ガスタンクへのガスの充填時におけるバッファタンク内の圧力を示す説明図である。 ガスタンクのバルブ近傍を示す説明図である。 ガスタンク内の圧力が低いときのOリング近傍を拡大して示す説明図である。 ガスタンク内の圧力が高いときのOリング近傍を拡大して示す説明図である。 ガスタンクの圧力とリークの一例を示す説明図である。 比較例のガスタンクの圧力とリークの挙動を示す説明図である。 別の誤差原因を示す説明図である。 本実施例の変形例を示す説明図である。 変形例におけるガスリークの測定フローチャートである。
図1は、本実施例のガスタンク検査装置を示す説明図である。ガスタンク検査装置10は、ガス充填装置20と、リーク検査部30とを備える。リーク検査部30は、検査対象であるガスタンク100を収納するチャンバ300と、チャンバ300内に漏れた検査ガスを検知するためのリーク検出器310と、を備える。
ガス充填装置20は、ヘリウムタンク200と、液体窒素タンク210と、液ポンプ220と、熱交換器230と、バッファタンク240と、圧力計250と、温度計260と、バルブV1〜V5と、これらを繋ぐ配管270と、を備える。なお、以下の説明においては、配管270を省略して説明する。ヘリウムタンク200は、バルブV2を介してバッファタンク240に接続されている。液体窒素タンク210には、液ポンプ220が接続されている。液ポンプ220の下流は、経路が二股に分かれており、一方の経路には、熱交換器230及びバルブV3を介してバッファタンク240に接続されている。この経路は、窒素ガスを常温にしてバッファタンク240に充填するための経路であり、常温ラインと呼ぶ。他方の経路は、バルブV4のみを介してバッファタンク240に接続されている。この経路では、窒素は低温のままバッファタンク240に充填されるので、低温ラインと呼ぶ。なお、液体窒素タンク210の内部の圧力が十分に高い場合には、液ポンプ220を設けなくても良い。バッファタンク240は、ヘリウムと窒素を混合する。これにより、ヘリウムを希釈することができる。なお、本実施例では、バッファタンク240のようにタンクを用いたが、ヘリウムと窒素とを混合できれば、タンク構造でなくてもよい。バッファタンク240の下流側にはバルブV1が配置されており、バルブV1の下流側は、測定対象であるガスタンク100に接続されている。また、バッファタンク240は、バルブV5を介して大気に繋がっている。温度計260は、バッファタンク240に接続されており、バッファタンク240内のガスの圧力と温度とを測定する。
図2は、本実施例におけるガスリークの測定フローチャートである。初期状態では、全てのバルブV1〜V5は閉じている。ステップS100では、バルブV1、V3〜V5の閉状態が維持されたまま、バルブV2が開かれる。ヘリウムタンク200のヘリウムは、バッファタンク240に充填され始める。ステップS110では、バッファタンク240の内部の圧力が判定値P1以上になったか否かが判断される。判定値P1の値としては、例えば1MPaが採用される。ただし、判定値P1の値は、1MPa以外の値であってもよい。
ステップS120では、バルブV2が閉じられ、その後、バルブV3、V4が開けられる。これにより、バッファタンク240には、窒素が充填される。これにより、バッファタンク内のヘリウムは窒素により希釈されると共に、ヘリウムと窒素は混合される。ここで、一般にタンクにガスを充填する場合、タンク内の圧力に対抗してガスを充填するため、タンク内のガスの温度は上がる。したがって、本実施例では、バッファタンク240にガスを充填する場合、バッファタンク240内の温度が上がりすぎないように、バルブV3とV4の開度が制御される。
ステップS130では、バッファタンク240内部の圧力が判定値P2以上になったか否かが判断される。判定値P2の値としては、例えばバッファタンク240内部の温度が室温の時5MPaの値が採用される。ただし、ただし、判定値P2の値は、5MPa以外の値であってもよい。なお、バッファタンク240の内部の圧力は、温度によっても変わる。すなわち、温度が高い方が、圧力も大きい。したがって、判定値P2は、バッファタンク240の内部の温度により補正されることが好ましい。
ステップS140では、バルブV1が開けられ、バッファタンク240内のヘリウムと窒素の混合ガスは、ガスタンク100に充填される。次いで、ステップS150では、液ポンプ220が起動され、ガスタンク100に、バッファタンク240の残存していたヘリウムと窒素の混合ガス及び窒素が充填される。バッファタンク240と、ガスタンク100とは、バルブV1により接続された1つのタンクとみなすことが出来、ガスタンク100の内部の温度と圧力は、バッファタンク240の内部の温度と圧力とほぼ同じである。
ステップS160では、バッファタンク240内の圧力が判定値P3以上か否かを判断する。バッファタンク240内の圧力が判定値P3以上の場合には、ステップS170において、液ポンプ220が停止され、バルブV1〜V5が閉じられる。液ポンプ220の停止からバルブV1〜V5が閉じられるまで時間差により、ガスがガスタンク100から逆流するので、バッファタンク240内の圧力を判定値P3よりもオーバーシュート(P3+α)させてもよい。なお、判定値P3は、バッファタンク240の内部の温度により補正されることが好ましい。
ステップS180では、リーク検出器310を用いて、ガスタンク100からチャンバ300の内部に漏れてきたヘリウムの量を検知する。なお、ヘリウムの量の測定は、バルブV1〜V5が閉じられた後、一定の安定時間、例えば5分から10分経過した後測定することが好ましい。ステップS190では、バルブV1及びV5が開けられて、ガスタンク100内の混合ガスが排気される。
図3は、ガスタンクへのガスの充填時におけるバッファタンク内の圧力を示す説明図である。図2のステップS100でバルブV2が開けられると、バッファタンク240にヘリウムが充填されるので、バッファタンク240の圧力が上がっていく。図2のステップS120でバルブV2が閉じられ、バルブV3、V4が開けられると、バッファタンク240に窒素が充填されるので、バッファタンク240の圧力は上がっていく。図2のステップS140でバルブV1が開けられると、バッファタンク240内の混合ガスがガスタンク100に移動する。この時のバッファタンク240の圧力は、ガスタンク100に移動する混合ガスの量と、バッファタンク240に新たに充填される窒素の量の差に依存するが、ほぼ変わらないと推定される。図2のステップS150で液ポンプ220が起動すると、窒素がより供給されるため、バッファタンク240の圧力が上昇する。なお、バッファタンク240の圧力上昇に伴い、ガスタンク100の圧力も上昇する。
本実施例では、バッファタンク240においてヘリウムに窒素と混合し、混合ガスをガスタンク100に充填している。これは、以下の理由による。
図4は、ガスタンクのバルブ近傍を示す説明図である。ガスタンク100は、ライナー110と、外筒120と、口金130と、バルブ140と、Oリング150と、を備える。ライナー110は、ガスを貯蔵する略円筒形の容器であり、樹脂により形成されている。外筒120は、ライナー110が内部のガスの圧力で破損しないようにライナー110の外側に巻き付けられる部材であり、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)で形成されている。口金130は、ライナー110の中心軸に沿った方向の端部に配置されている部材であり、中心軸にバルブ140を配置するための開口部135を有している。なお、このバルブ140は、ガスタンク100のバルブであり、上述したガス充填装置20のバルブV1とは異なる部材である。口金130とバルブ140との間にはOリング150が配置され、口金とバルブとの境界からのガスのリークを抑制する。
図5は、ガスタンク内の圧力が低いときのOリング近傍を拡大して示す説明図である。バルブ140は、口金130の内側に嵌め混まれるため、口金130と、バルブ140との間に隙間170が生じる。この隙間170からのガスのリークを抑制するために、Oリング機構が設けられる。具体的には、本実施例では、バルブ140の口金130側にOリング溝145が形成されており、このOリング溝145にOリング150と、バックアップリング160が配置される。Oリング150は、シリコン系の材料で構成された断面略円形の円環形をした部材である。Oリング150は、溝145の大きさに対して、つぶれたときに75%の大きさを締めることが好ましい。バックアップリング160は、Oリング150の外気側に配置される円環状の部材である。バックアップリング160の、Oリング150と反対側の内側は斜面162となっており、先端が細くなっている。なお、Oリング溝145の外気側には、この斜面162と平行な斜面147が形成されている。
ガスタンク100の内部の圧力が小さいとき、一般に、Oリング150は圧力を強く受けないので、反力が小さく、シール性が悪い。また、バックアップリング160の方に押さえつけられない。そのため、バックアップリング160と、口金130あるいはバルブ140との間に隙間が生じており、この隙間を通してガスタンク100内のガスがリークする虞がある。
図6は、ガスタンク内の圧力が高いときのOリング近傍を拡大して示す説明図である。ガスタンク100の内部の圧力が大きいとき、Oリング150は圧力を強く受けるため、反力が大きく、シール性が高くなる。また、Oリング150は、バックアップリング160の方に押さえつけられる。その結果、Oリング150は、断面が放射方向に伸びるように楕円形になるとともに、バックアップリング160を外気側に押す。その結果、バックアップリング160の外気側の端部は、口金130と、バルブ140との隙間に嵌り、ガスタンク100内部から外気側へのガスのリークを抑制する。
すなわち、ガスタンク100内の圧力が高いときには、口金130とバルブ140の隙間からのガスのリークは起こらない。一方、ガスタンク100内の圧力が小さい場合には、口金130とバルブ140の隙間からのガスのリークが起こる虞がある。このガスのリークは、ガスタンク100のリーク検査を行うときの誤差となり得る。
なお、ガスタンク100は、一般に圧力が高い状態で使用され、ガスタンク100の圧力が、口金130とバルブ140の隙間からのガスのリークが起こる圧力まで下がる前に、バルブ140が閉まる。したがって、ガスタンク100の使用状態では、ガスタンク100の内部は、一定以上の圧力を有しており、ガスタンク100からのリークは起こらない。
ガスタンク100のリークを測定する場合に、最初に検査ガスであるヘリウムを入れ、その後に窒素を入れる場合、ヘリウムが入れられた時は、ガスタンク100の内部の圧力は低いため、窒素を入れる前にヘリウムがリークし、ガスタンク内のヘリウム濃度が変わってリーク検査で誤差が生じるおそれがある。なお、ガスタンク100に窒素を入れず、全量ヘリウムにすれば、ヘリウム濃度が変わる問題は起きないが、高価なヘリウムを大量に使うことになる。
一方、本実施例によれば、一旦、バッファタンク240においてヘリウムを窒素で希釈した混合ガスを作り、この混合ガスをガスタンク100に入れた後、さらに窒素をガスタンク100に圧入する。したがって、ヘリウムから窒素に切り替える間はガスタンク100内の圧力を素早く上げることは難しいが、本実施例によれば、ガスタンクに充填されるガスは混合ガスとなっているので、ガスの切り替えは不要であり、早期にガスタンク100内の圧力を上げることができる。また、この場合、混合ガスをガスタンクに入れた段階では、ガスタンク100内の圧力が低いため、若干のガスリークが起こり得るが、このリークガスは混合ガスであり、リークガス中のヘリウムの量は少ない。したがって、リーク検査で誤差を少なくし、検出精度を向上させることが出来る。
図7は、ガスタンクの圧力とリークの一例を示す説明図である。ガスタンク100の圧力は、バルブV1が開かれると上昇していき、液ポンプ220(図1)が起動すると、さらに上昇する。ガスタンク100にリークがある場合、ガスタンク100の内部の圧力が高くなったときにリークが発生し、ガスタンク100の内部の圧力が小さい場合には、リークが検出されない。
図8は、比較例のガスタンクの圧力とリークの挙動を示す説明図である。比較例では、バッファタンク240を用いずに、ガスタンク100に少量のヘリウムを充填し、その後、窒素を充填し、液ポンプを起動してさらに窒素を充填する。この場合、少量のヘリウムがガスタンク100に充填された時点では、ガスタンク100の圧力は極小である。従って、図の破線で示すように、若干のヘリウムリークが生じる。このリークが発生する理由は、図5の説明で説明した通りである。この場合、ガスタンク内のヘリウムが少なくなるため、規定圧まで窒素を充填したときにヘリウム濃度が小さくなり、ガスタンクのリーク検出に精度を低下させる虞がある。
また、ガスタンク100に先にヘリウムを充填した場合は、別の誤差原因も生じ得る。図9は、別の誤差原因を示す説明図である。Oリング150は、例えばゴムを材料として作られている。Oリング150にヘリウムが接触すると、ヘリウムはOリング150母材に浸透する。この浸透したヘリウムは、ガスタンク100に窒素が充填されたときに、窒素により押し出される。押し出された分ヘリウムがリークしたと判断されるため、誤差要因となり得る。
以上のように、一旦、バッファタンク240においてヘリウムを窒素で希釈した混合ガスを作り、この混合ガスをガスタンク100に入れた後、さらに窒素をガスタンク100に圧入することにより、コストを掛けることなく、ガスタンクのリーク検査において、誤差を少なくし、検出精度を向上させることが出来る。
図10は、本実施例の変形例を示す説明図である。この変形例のガスタンク検査装置11は、ガス充填装置21と、リーク検査部30とを備える。リーク検査部30は、本実施例と同様の構成である。ガス充填装置21は、ガス充填装置20(図1)と比較すると、バッファタンク240が無い代わりに、ヘリウムタンク200と、バルブV2との間にポンプ205が設けられている点が異なっている。また、圧力計250と温度計260はガスタンク100に取り付けられている。
図11は、変形例におけるガスリークの測定フローチャートである。初期状態では、本実施例と同様に、全てのバルブV1〜V5は閉じている。ステップS200では、バルブV2、V5の閉が維持されたまま、バルブV1、V3、V4が開かれる。窒素が、ガスタンク100に充填され始める。このとき、ガスタンク内の温度が上がらないように、バルブV3、V4の開度が制御される。ステップS210では、ガスタンク100の内部の圧力が判定値P4以上になったか否かが判断される。この圧力に達するまでに、図5に示すように、ガスタンク100から窒素はリークするが、窒素のみのため、検査ガスであるヘリウムの濃度には影響を与えない。また、ガスタンク100の内部の圧力が判定値P4に達した場合には、図5に示すようなリークは起こらない。
ステップS220では、バルブV2が開けられ、ポンプ205が起動される。これにより、検査ガスであるヘリウムがガスタンクに充填される。この場合、窒素が充填されたガスタンク100にヘリウムを充填させるため、ヘリウムは、ポンプ205により、ガスタンク100に圧入される。
ステップS230では、バッファタンク240内部の圧力が判定値P5以上になったか否かが判断される。判定値P5の値としては、例えば、ステップS210における判定値P4に1MPaを加えた値が採用される。
ステップS240では、バルブV2が閉じられ、ポンプ205が停止される。次のステップS250では、液ポンプ220が起動され、ガスタンク100に、窒素が圧入される。
ステップS260では、ガスタンク100内の圧力が判定値P6以上か否かを判断する。ガスタンク100内の圧力が判定値P6以上の場合には、ステップS270において、液ポンプ220が停止され、バルブV1〜V5が閉じられる。液ポンプ220の停止からバルブV1〜V5が閉じられるまで時間差により、ガスがガスタンク100から逆流するので、バッファタンク240内の圧力を判定値P6よりもオーバーシュート(P6+α)させてもよい。なお、判定値P6は、ガスタンク100の内部の温度により補正されることが好ましい。
ステップS280では、リーク検出器310を用いて、ガスタンク100からチャンバ300の内部に漏れてきたヘリウムの量を検知する。なお、ヘリウムの量の測定は、バルブV1〜V5が閉じられた後、一定の安定時間、例えば5分から1分経過した後測定することが好ましい。ステップS290では、バルブV1及びV5が開けられて、ガスタンク100内の混合ガスが排気される。
以上変形例によっても、ガスタンク100のリーク検出の誤差を少なくし、検出精度を向上させることが出来る。この変形例では、ヘリウムを圧入するため、ポンプ205が必要となるが、バッファタンク240が不要となる。また、ガスタンク内の圧力が極小の時にリークするのは窒素だけであり、検査ガスであるヘリウムはリークしないので、より精度が高い。また、図9に示した、Oリングへのヘリウムの浸透も抑制できる。
上記実施例及び変形例では、検査ガスとしてヘリウムを用い、不活性ガスとして窒素を用いたが、検査ガスや不活性ガスとして他のガスを用いても良い。例えば、検査ガスとして水素を用いることも出来る。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
10…ガスタンク検査装置
11…ガスタンク検査装置
20…ガス充填装置
21…ガス充填装置
30…リーク検査部
100…ガスタンク
110…ライナー
120…外筒
130…口金
135…開口部
140…バルブ
145…Oリング溝
147…斜面
150…Oリング
160…バックアップリング
162…斜面
170…隙間
200…ヘリウムタンク
205…ポンプ
210…液体窒素タンク
220…液ポンプ
230…熱交換器
240…バッファタンク
250…圧力計
260…温度計
270…配管
300…チャンバ
310…リーク検出器

Claims (5)

  1. ガスタンクの口金部にOリングを介してバルブが接続されたガスタンクにガスを充填するガス充填装置であって、
    検査ガスが充填された第1のタンクと、
    前記検査ガスと異なる不活性ガスが充填された第2のタンクと、
    前記検査ガスと前記不活性ガスを前記ガスタンクに充填する前に混合するためのバッファ室と、
    を備え、
    前記バッファ室において生成された前記不活性ガスと前記検査ガスとの混合ガスを前記ガスタンクに充填する、ガス充填装置。
  2. 請求項1に記載のガス充填装置において、
    前記バッファタンクに前記検査ガスがあらかじめ定められた第1の圧力まで充填され、
    その後、前記不活性ガスが前記バッファタンク内の圧力があらかじめ定められた第2の圧力になるまで充填され、
    さらにその後、前記バッファタンク内の混合ガスが前記ガスタンクに充填される、ガス充填装置。
  3. 請求項2に記載のガス充填装置において、
    前記検査ガスはヘリウムであり、
    前記Oリングはシリコン系材料により形成されており、
    前記Oリングは、前記バルブの外周面に設けられたOリング溝に嵌められており、
    前記ガスタンクの前記口金部に前記バルブが接続された状態において、前記Oリングの断面積は、前記Oリング溝の断面積の75%以上であり、
    前記第2の圧力は5MPaである、
    ガス充填装置。
  4. ガスタンク検査装置であって、
    ガスリーク検出器と、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のガス充填装置と、
    を備える、ガスタンク検査装置。
  5. 口金部とバルブとをOリングを介して接続されたガスタンクのガスのリークを検査するガスタンク検査方法であって、
    バッファタンクにあらかじめ定められた第1の圧力まで検査ガスを充填する工程と、
    前記バッファタンクに前記バッファタンク内の圧力があらかじめ定められた第2の圧力になるまで不活性ガスを充填して、前記検査ガスと前記不活性ガスとを混合する工程と、
    前記不活性ガスと前記検査ガスとの混合ガスを前記ガスタンクに充填する工程と、
    前記リーク検出器を用いて前記ガスタンクからの前記検査ガスのリークを検査する工程と、
    を備えるガスタンク検査方法。
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