JP5732586B1 - 光ファイバ素線の製造方法および製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】方向変換器の設置位置精度に関する要求を緩和できる光ファイバ素線の製造方法を提供する。【解決手段】光ファイバ母材を溶融紡糸して光ファイバ裸線3を形成する紡糸工程と、光ファイバ裸線3の外周に樹脂からなる被覆層を設けるコーティング工程と、被覆層を硬化させて光ファイバ素線を得る硬化工程とを有する光ファイバ素線の製造方法を提供する。紡糸工程からコーティング工程までのいずれかの位置で、光ファイバ裸線3の方向を方向変換器201によって変換する。方向変換器201は、光ファイバ裸線3を案内するガイド溝21を有する。ガイド溝21内には、光ファイバ裸線3を浮揚させる流体の吹出し口22がガイド溝21に沿って形成されている。吹出し口22からの流体の流速は、入線部23および出線部24における平均流速または最高流速が、中間部分26における流体の最低流速より高い。【選択図】図3

Description

本発明は,光ファイバ素線の製造方法および製造装置に関する。
光ファイバ素線の製造においては、一般に、光ファイバ母材から光ファイバを直線的な経路に沿って鉛直下方へ線引きする方法が採用されている。
この製造方法においては、生産性に影響する要因として、システム全体の高さによる制限がある。システムの高さが生産性を制限する主な要因となるのは、光ファイバ母材を溶融紡糸して得られた光ファイバ裸線を十分に冷却するための距離を確保する必要があるからである。
建屋を含む新たな設備を新設すればこの制限は緩和できるが、そのために莫大な費用が必要となる上、将来にさらに生産性向上が求められれば、さらに莫大な費用をかけて新たな設備を新設する必要が生じる。
この制限を緩和する方法として、非接触保持機構を有する方向変換器を用いる方法がある。
非接触保持機構は、空気などの流体の圧力によって対象を非接触で保持する機構であって、この機構を有する方向変換器では、光ファイバ裸線(ベアファイバ、裸ファイバ)に接触することなく、光ファイバ裸線を方向変換させることができる。
この方向変換器を用いれば、光ファイバ母材から第一の経路に沿って線引きした光ファイバ裸線の方向を、第二の経路に沿うように変換することができる(例えば、特許文献1、2を参照)。
特許文献1には、光ファイバが導入される溝を有し、この溝内に開口が形成された方向変換用の器具を用いる光ファイバの製造方法が開示されている。この方法では、1つの流入口を通して前記器具に導入したガスを開口から噴出させ、ガスの圧力により光ファイバを浮揚させた状態でこの光ファイバを方向変換させる。
特許文献2に記載の方向転換器は、光ファイバ裸線を案内するガイド溝を有し、ガイド溝の底面および両側面にガスの吹出口が形成されている(実施例および図3および図4を参照)。この方向転換器を用いた製造方法では、4つの吹出口から吹出されるガスの圧力により光ファイバを浮揚させた状態でこの光ファイバを方向変換させる。
特許第5571958号公報 特開昭62−003037号公報
しかしながら、特許文献1,2記載の製造方法では、前記方向変換用の器具(例えば特許文献1の請求項8参照)の設置の際には、少なくともμmオーダーの位置合わせの精度が要求される。
前記器具の設置に精密な位置調整が必要となるのは、光ファイバ裸線が前記器具の溝の内面と接触すると、光ファイバ裸線が傷つき、光ファイバ裸線の強度が低下するおそれがあるためである。
このため、光ファイバ裸線を、溝の内面との間に数十μm程度と狭い隙間を維持して浮揚させる必要があり、方向転換の前後の芯(パスライン)の位置を精度よく調整することが求められるが、前記隙間が小さいため、この位置調整は非常に難しい作業であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、方向変換用の器具の設置位置の精度に関する要求を緩和できる光ファイバ素線の製造方法および製造装置を提供することを課題とする。
本発明の一態様は、光ファイバ母材を溶融紡糸して光ファイバ裸線を形成する紡糸工程と、前記光ファイバ裸線の外周に樹脂からなる被覆層を設けるコーティング工程と、前記被覆層を硬化させて光ファイバ素線を得る硬化工程と、を有し、前記紡糸工程から前記コーティング工程までのいずれかの位置で、前記光ファイバ裸線の方向を方向変換器によって変換し、前記方向変換器は、前記光ファイバ裸線を案内するガイド溝を有し、前記ガイド溝内には、前記ガイド溝に沿って配線された前記光ファイバ裸線を浮揚させる流体の吹出し口が前記ガイド溝に沿って形成され、前記吹出し口からの前記流体の流速は、前記光ファイバ裸線の前記ガイド溝への入線部、および前記ガイド溝からの出線部における平均流速または最高流速が、その他の部分における前記流体の最低流速より速い光ファイバ素線の製造方法を提供する。
前記入線部および前記出線部における前記流体の平均流速または最高流速は、前記その他の部分における前記流体の最低流速の1.2倍〜5倍であることが好ましい。
前記吹出し口からの前記流体の流速は、前記流体が前記吹出し口から吹出す際の圧力損失を規定することによって調整することが好ましい。
本発明の一態様は、前記入線部および前記出線部における前記吹出し口の幅を、前記その他の部分における前記吹出し口の幅より狭くすることによって、前記入線部および前記出線部における前記流体の平均流速または最高流速を、前記その他の部分における前記流体の最低流速より速くすることが好ましい。
本発明の一態様は、前記方向変換器の内部に、前記流体を前記吹出し口に送る内部空間が確保され、前記内部空間は、前記入線部および前記出線部における前記吹出し口に連通する第1空間と、前記その他の部分における前記吹出し口に連通する第2空間とを有し、前記第1空間および前記第2空間に対する前記流体の供給量を調整することによって、前記入線部および前記出線部における前記流体の平均流速または最高流速を、前記その他の部分における前記流体の最低流速より速くすることが好ましい。
本発明の一態様は、前記方向変換器の内部に、前記流体を前記吹出し口に送る内部空間が確保され、前記内部空間は、前記入線部における前記吹出し口に連通する第1空間と、前記その他の部分における前記吹出し口に連通する第2空間と、前記出線部における前記吹出し口に連通する第3空間と、を有し、前記第1〜第3空間における前記流体の供給量を調整することによって、前記入線部および前記出線部における前記流体の平均流速または最高流速を、前記その他の部分における前記流体の最低流速より速くすることが好ましい。
本発明の一態様は、前記方向変換器内に、前記入線部および前記出線部における前記吹出し口に連通する狭隘部が形成されることによって、前記入線部および前記出線部において前記流体が前記吹出し口から吹出す際の圧力損失が、前記その他の部分における前記圧力損失に比べて大きくされ、これによって、前記入線部および前記出線部における前記流体の平均流速または最高流速を、前記その他の部分における前記流体の最低流速より速くすることが好ましい。
本発明の一態様は、光ファイバ母材を溶融紡糸して光ファイバ裸線を形成する紡糸部と、前記光ファイバ裸線の外周に樹脂からなる被覆層を設けるコーティング部と、前記被覆層を硬化させる硬化部と、を備え、前記紡糸部から前記コーティング部までのいずれかの位置に、前記光ファイバ裸線の方向を変換する方向変換器が設けられ、前記方向変換器は、前記光ファイバ裸線を案内するガイド溝を有し、前記ガイド溝内には、前記ガイド溝に沿って配線された前記光ファイバ裸線を浮揚させる流体の吹出し口が前記ガイド溝に沿って形成され、前記吹出し口は、前記光ファイバ裸線の前記ガイド溝への入線部、および前記ガイド溝からの出線部における前記流体の平均流速または最高流速が、その他の部分における前記流体の最低流速より速くなるように形成されている光ファイバ素線の製造装置を提供する。
本発明の一態様は、前記入線部および前記出線部における前記吹出し口の幅が、前記その他の部分における前記吹出し口の幅より小さくされることによって、前記入線部および前記出線部における前記流体の平均流速または最高流速が、前記その他の部分における前記流体の最低流速より速くされる光ファイバ素線の製造装置を提供する。
本発明の一態様は、前記方向変換器の内部に、前記流体を前記吹出し口に送る内部空間が確保され、前記内部空間は、前記入線部および前記出線部における前記吹出し口に連通する第1空間と、前記その他の部分における前記吹出し口に連通する第2空間とを有する光ファイバ素線の製造装置を提供する。
本発明の一態様は、前記方向変換器の内部に、前記流体を前記吹出し口に送る内部空間が確保され、前記内部空間は、前記入線部における前記吹出し口に連通する第1空間と、前記その他の部分における前記吹出し口に連通する第2空間と、前記出線部における前記吹出し口に連通する第3空間と、を有する光ファイバ素線の製造装置を提供する。
本発明の一態様は、前記方向変換器内に、前記入線部および前記出線部における前記吹出し口に連通する狭隘部が形成されることによって、前記入線部および前記出線部において前記流体が前記吹出し口から吹出す際の圧力損失が、前記その他の部分における前記圧力損失に比べて大きくされ、これによって、前記入線部および前記出線部における前記流体の平均流速または最高流速が、前記その他の部分における前記流体の最低流速より速くされる光ファイバ素線の製造装置を提供する。
本発明によれば、入線部および出線部では流体の流速が速くなるため、ガイド溝の深部と浅部との圧力差が大きくなることから、光ファイバ裸線を浮揚させる方向(径方向外方)の力が大きくなる。このため、パスライン位置のずれは補正される。
また、入線部および出線部で光ファイバ裸線の浮揚量が大きくなるため、ガイド溝の内側面と光ファイバ裸線との隙間が広がり、パスライン位置のずれに対する許容量が増加する。
そのため、方向変換器の設置位置精度に関する要求を緩和できる。例えば、設置位置要求精度をμmオーダーから0.5mmオーダー(数百μmオーダー)とすることができ、少なくとも数百倍の精度要求の緩和が可能となる。
よって、方向変換器の設置作業を容易にするとともに、光ファイバ裸線がガイドの内側面に接触することによる傷つきを防止し、良好な歩留で光ファイバ素線を製造することができる。
本発明に係る光ファイバ素線の製造装置の第1実施形態の概略構成を示す模式図である。 図1に示す製造装置の方向変換器の断面構造を示す模式図である。 (a)方向変換器の第1の例を示す正面図である。(b)(a)に示す方向変換器の吹出し口を示す展開図である。 前図に示す第1の例の方向変換器の変形例を示す正面図である。 (a)方向変換器の第2の例を示す正面図である。(b)(a)に示す方向変換器の吹出し口を示す展開図である。 前図に示す第1の例の方向変換器の変形例を示す正面図である。 第1の例の方向変換器における周方向の通気量(風速)分布を示す図である。 第2の例の方向変換器における周方向の通気量(風速)分布を示す図である。 方向変換器の第3の例を示す正面図である。 方向変換器の第4の例を示す正面図である。 方向変換器の第5の例を示す正面図である。 (a)前図に示す方向変換器のI−I断面構造を示す模式図である。(b)II−II断面構造を示す模式図である。 本発明に係る光ファイバ素線の製造装置の第2実施形態の概略構成を示す模式図である。 従来の光ファイバ素線の製造装置の一例の概略構成を示す模式図である。 前図に示す光ファイバ素線の製造装置の設置例を示す模式図である。
図1は、本発明に係る光ファイバ素線の製造装置の第1実施形態である製造装置1Aの概略構成を示す模式図である。
製造装置1Aは、光ファイバ母材2を溶融紡糸して光ファイバ裸線3を形成する紡糸部10と、光ファイバ裸線3の方向を変換する方向変換器20(20A,20B)と、光ファイバ裸線3の外周に被覆層を設けて光ファイバ素線中間体4を形成するコーティング部30と、光ファイバ素線中間体4の被覆層を硬化して光ファイバ素線5とする硬化部40と、を少なくとも備えている。
2aは、光ファイバ母材2の加熱溶融されている縮径部(ネックダウン)先端部である。
紡糸部10は、加熱炉11を備えており、加熱炉11によって光ファイバ母材2を加熱して溶融紡糸することによって光ファイバ裸線3を形成する。
2つの方向変換器20のうち第1方向変換器20Aは、光ファイバ母材2から鉛直下向きに引き出された光ファイバ裸線3の方向を水平方向に変換し、第2方向変換器20Bは、光ファイバ裸線3の方向を鉛直下向きに変換する。
コーティング部30は、光ファイバ裸線3の外周に、ウレタンアクリレート系の樹脂などの被覆材を塗布(コーティング)して被覆層とすることによって光ファイバ素線中間体4を得る。
樹脂コーティングは、例えば2層コーティングであり、内側にヤング率の低い一次被覆層用の材料を塗布し、外側にヤング率の高い二次被覆層用の材料が塗布される。使用される材料は、例えば紫外線硬化樹脂である。
コーティング部30は、一次被覆層と二次被覆層を別々に塗布する構成であってもよいし、一次被覆層と二次被覆層を同時に塗布する構成であってもよい。
硬化部40は、1または複数のUVランプ40aを備え、光ファイバ素線中間体4の被覆層を硬化して光ファイバ素線5を形成する。硬化部40は、例えば、光ファイバ素線中間体4が通過する空間を挟んで設けられた複数対のUVランプ40aを有する。
光ファイバ素線5は、プーリー50によって向きを変えられ、引取り部60により引き取られ、巻取り手段70により巻き取られる。
引取り部60は、例えば引取りキャプスタンであり、ここで線引き速度が決定される。線引き速度は例えば1500m/min以上である。
巻取り手段70は、光ファイバ素線5を巻き取る巻取りボビンである。
光ファイバ母材2の外径は例えば100mm以上であり、1つの光ファイバ母材2から作製される光ファイバ素線5の長さは例えば数千kmである。
例えば、ネックダウン先端部2a、コーティング部30、引取り部60、プーリー50、および巻取り手段70は、光ファイバが径方向に移動できないため、光ファイバが横揺れする際に固定端となり得る。コーティング部30が一次被覆層と二次被覆層を別々に塗布する構成である場合は、いずれも固定端となり得る。
例えば、図14に示す製造装置では、光ファイバ母材2のネックダウン先端部2aからプーリー50までの経路において、図15に示すように、コーティング部30が、光ファイバの芯(パスライン)からずれて設置されると、コーティングの同軸度が悪化して偏肉が生じるおそれがある。そのため、コーティング部30の設置位置は、前記パスラインに合わせる必要がある。
なお、符号120は光ファイバ裸線3を冷却する冷却部である。
図1に示す製造装置1Aは,方向変換器20を、ネックダウン先端部2aとコーティング部30との間の光ファイバ裸線3のパスラインに対して正確な位置に設置する必要があるが、方向変換器20で光ファイバ裸線3の方向が変換されるため、図14に示す製造装置のコーティング部30とは異なり、方向変換器20の位置調整は容易ではない。
以下、方向変換器20の設置について詳しく説明する。
まず、方向について定義する。図1に示すように、方向変換器20Aにより方向変換される前の光ファイバ裸線3の直線状のパスライン(第一の経路L1)と、方向変換器20Aにより90°の方向変換がされた後の光ファイバ裸線3の直線状のパスライン(第二の経路L2)とを含む面をP1という。X方向は、面P1内において第二の経路L2に沿う方向であり、Y方向は、面P1に垂直な方向である。
光ファイバ母材2は鉛直下向きに吊り下げた状態とされ、光ファイバ母材2から引き出された光ファイバ裸線3の方向は鉛直下方である。そのため、第1方向変換器20Aの設置には、鉛直方向に沿う第一の経路L1と水平方向に沿う第二の経路L2とを含む面P1に垂直な方向(Y方向)の設置位置の精度が重要である。
Y方向の位置決め精度が重要なのは、図2に示すように、光ファイバ裸線3は方向変換器20のガイド溝21の内側面21cと接触すると強度が低下するおそれがあるため、内側面21cから確実に離間させる必要があるからである。
製造装置1Aでは、第2方向変換器20Bによって、光ファイバ裸線3を鉛直方向に沿う第三の経路L3に変換するため、第2方向変換器20Bの設置には、第二の経路L2と第三の経路L3を含む面P1に垂直な方向(Y方向)の設置位置の精度が要求される。
樹脂コーティングは鉛直下向きの光ファイバ裸線に対して行われるのが一般的であるため、コーティング部30に導入される経路L3と、方向変換前の経路L2とを含む面に垂直な方向であるY方向の設置精度は重要である。
なお、樹脂コーティングが施される光ファイバ裸線の方向は鉛直下向きに限らない。当該方向が第二の経路に沿う方向であっても、コーティング自体が可能であれば問題ない。
製造装置1Aでは、方向変換器20のY方向の設置精度の要求を緩和するために、方向変換器20は、光ファイバ裸線3の入線部(光ファイバ裸線3がガイド溝に入る箇所を含む部分)および出線部(光ファイバ裸線3がガイド溝から出る箇所を含む部分)における流体の吹出し流速が、その他の部分における流体の吹出し流速の最低値より速くなるように設定されている。
以下、方向変換器20の詳しい構造について説明する。
図3(a)に示す方向変換器201は、方向変換器20の第1の例であって、光ファイバ裸線3の向きを90°変換することができる。
方向変換器201は、平面視4分円形とされ、外周面20aに全周長にわたってガイド溝21が形成されている。方向変換器201は、中心軸方向をY方向に一致させるとともに、径方向D1(図2参照)を面P1(図1参照)に沿う方向に向けた姿勢で設置される。ここでは、平面視円弧形の外周面20aに沿う方向を周方向という。
ガイド溝21の底部には、ガイド溝21に沿って配線された光ファイバ裸線3を浮揚させる流体(空気など)の吹出し口22がガイド溝21に沿って形成されている。吹出し口22は、ガイド溝21の全長にわたって形成されている。
図2に示すように、方向変換器201は、方向変換器201の内部に確保された空間(流体溜部25)内の流体(例えば空気)を、吹出し口22を通してガイド溝21内に放出できるように構成されている。
方向変換器201は、例えば、流体を外部から流体溜部25に導入し、吹出し口22を通してガイド溝21内に放出させるように構成することができる。
ガイド溝21は、径方向外方に行くほど内側面21c,21cの間隔(Y方向寸法)が徐々に大きくなるように、径方向D1に対して傾斜して形成されていることが好ましい。2つの内側面21c,21cは、径方向D1に対する傾斜角度θ1が互いに等しいことが好ましい。
方向変換器20A〜20Cでは、流体溜部25内の流体(例えば空気)を、吹出し口22を通してガイド溝21内に放出することによって、光ファイバ裸線3を浮揚させることができる。詳細には、放出された空気により、ガイド溝21の深部21dと浅部21eとの圧力差が大きくなるため、光ファイバ裸線3に、径方向外方の力が作用することによって、光ファイバ裸線3は浮揚する。
図3(a)に示す方向変換器201では、光ファイバ裸線3は4分円形のガイド溝21の一端21aから入り、他端21bから出ることによって90°の方向変換がなされる。光ファイバ裸線3が入線する入線部23はガイド溝21の一端21aを含む部分であり、光ファイバ裸線3が出線する出線部24はガイド溝21の他端21bを含む部分である。
図3(b)は、吹出し口22を展開した図である。この図に示すように、吹出し口22は、ガイド溝21の所定の長さ範囲にわたって一定の幅(Y方向寸法)を有する中間部分26と、吹出し口22の一端22aを含む一端部分27と、吹出し口22の他端22bを含む他端部分28とを有する。
一端部分27は、中間部分26の一端からガイド溝21の一端21aに向けて幅が狭くなりつつガイド溝21に沿って延在する。他端部分28は、中間部分26の他端からガイド溝21の他端21bに向けて幅が狭くなりつつガイド溝21に沿って延在する。
吹出し口22の一端22aはガイド溝21の一端21aに達し、他端22bは他端21bに達している。
一端および他端部分27,28は、例えば10〜30°に相当する周方向範囲の部分である。
図3(a)に示す方向変換器201では、一端部分27は、90°の範囲のうち、0°の位置を始端とし、10〜30°の位置を終端とする範囲としてよい。また、他端部分28は、90°の範囲のうち、60〜80°の位置を始端とし、90°を終端とする範囲としてよい。この例では、一端および他端部分27,28は、それぞれ全体の11.1〜33.3%に相当する周方向範囲である。
図5(a)に示す方向変換器203は、一端部分37は、180°の範囲のうち、0°の位置を始端とし、20〜30°の位置を終端とする範囲としてよい。また、他端部分38は、180°の範囲のうち、150〜160°の位置を始端とし、180°を終端とする範囲としてよい。この例では、一端および他端部分37,38は、それぞれ全体の11.1〜16.7%に相当する周方向範囲である。
一端および他端部分27,28は、一端21aおよび他端21bに近い範囲では流速を速くするのが難しいため、一端21aおよび他端21bを含む部分を除外してもよい。
図7に示す例では、一端部分27は、一端21aを含む周方向範囲(図7において例えば0°以上5°未満の範囲)を除いた部分としてよい。また、他端部分28は、他端21bを含む周方向範囲(図7において例えば85°を越え90°以下の範囲)を除いた部分としてよい。
すなわち、一端部分27は、90°の範囲のうち、5°の位置を始端とし、10〜30°の位置を終端とする範囲としてよい。また、他端部分28は、90°の範囲のうち、60〜80°の位置を始端とし、85°を終端とする範囲としてよい。
この例では、一端および他端部分27,28は、それぞれ全体の5.5〜27.8%に相当する周方向範囲である。
図8に示す例では、一端部分37は、一端31aを含む周方向範囲(図8において例えば0°以上10°未満の範囲)を除いた部分としてよい。また、他端部分38は、他端31bを含む周方向範囲(図8において例えば170°を越え180°以下の範囲)を除いた部分としてよい。
すなわち、一端部分37は、180°の範囲のうち、10°の位置を始端とし、20〜30°の位置を終端とする範囲としてよい。また、他端部分38は、180°の範囲のうち、150〜160°の位置を始端とし、170°を終端とする範囲としてよい。
この例では、一端および他端部分37,38は、それぞれ全体の5.5〜11.1%に相当する周方向範囲である。
一端および他端部分27,28の最小幅と、中間部分26の幅との差は、その他の設計にも依存するため一概には決定できないが、少なくとも数μm〜数十μmオーダーとなる。
一端および他端部分27,28の最小幅と中間部分26の幅との差は、例えば2μm〜10μmとすることができる。前記差を前記範囲とすることによって、一端および他端部分27,28での流体の吹出し流速を確保し、かつ、中間部分26での吹出し流速に対する一端および他端部分27,28の吹出し流速の比率を高くすることができる。
一端および他端部分27,28の最大幅と、中間部分26の幅とは互いに等しいことが好ましい。
一端および他端部分27,28の最小幅は、中間部分26の幅に対して70〜98%とすることができる。一端および他端部分27,28の最小幅は、中間部分26の幅に対して80〜95%とするのが好ましく、85〜90%とするのがさらに好ましい。
中間部分26の幅に対する一端および他端部分27,28の最小幅の比率を前記範囲とすることによって、一端および他端部分27,28での流体の吹出し流速を確保し、かつ、中間部分26での吹出し流速に対する一端および他端部分27,28の吹出し流速の比率を高くすることができる。
なお、図3(b)に示す一端および他端部分27,28および中間部分26は、両側縁が直線状とされているが、一端21aおよび他端21bに向けて幅が狭くなる形状であれば、両側縁が曲線状であってもよい。
一端および他端部分27,28の幅(例えば平均幅または最小幅)が狭いため、吹出し口22は、ガイド溝21の両端部である入線部23および出線部24において幅が狭くなる。
このため、入線部23および出線部24では、その他の部分(この例では入線部23と出線部24との間の部分。すなわち中間部分26に相当する長さ範囲の部分)に比べて、流体が吹出し口22から吹出す際の圧力損失が大きくなることから、入線部23および出線部24における吹出し流速は、前記その他の部分における流体の最低流速より速くなる。
入線部23および出線部24における流体の吹出し流速は、中間部分26における流体の平均流速(または最高流速)より速くてもよい。
中間部分26における流体の流速と比較するべき、入線部23および出線部24における流体の流速は、平均値または最高値とする。
このように、入線部23および出線部24では流体の流速が速くなるため、ガイド溝21の深部21d(図2参照)と浅部21eとの圧力差が大きくなることから、ベルヌーイの効果により、光ファイバ裸線3を浮揚させる方向(径方向外方)の力が大きくなる。また、粘性を考慮したナビエストークスの定理により、光ファイバ裸線3をガイド溝21の中央(Y方向の中央)に寄せる効果が増加する。このため、パスライン位置のずれは補正される。
また、入線部23および出線部24で光ファイバ裸線3の浮揚量が大きくなるため、ガイド溝21の内側面21cと光ファイバ裸線3との隙間が広がり、パスライン位置のずれに対する許容量が増加する。
そのため、方向変換器20の設置位置精度に関する要求を緩和できる。
例えば、設置位置要求精度をμmオーダーから0.5mmオーダー(数百μmオーダー)とすることができ、少なくとも数百倍の精度要求の緩和が可能となる。よって、方向変換器20の設置作業を容易にするとともに、光ファイバ裸線3がガイド溝21の内側面21cに接触することによる傷つきを防止し、良好な歩留で光ファイバ素線5を製造することができる。
さらに、入線部23、出線部24および中間部分26における流体吹出し流速を調整できるため、中間部分26における光ファイバ裸線3の浮揚のための流体吹出し流速を確保することができる。また、入線部23および出線部24におけるパスライン位置調整および光ファイバ裸線3の浮揚量調整のために十分な流体吹出し流速を設定することができる。よって、流体の無駄な使用をなくし、ランニングコストの低減が可能となる。
X方向に関する方向変換器20A,20Bの設置位置の調整については、Y方向と同じ精度は必要ない。X方向については、流体の吹出し流速を調整することで光ファイバ裸線の浮揚位置を微調整することができるためである。
よって、X方向については、少なくとも光ファイバ裸線の安定浮揚量を確保できる範囲内であれば、設置精度はY方向と比較して低くても構わない。すなわち、流体の吹出し流速の不足により浮揚しない状態になるのを回避できればよい。
図4に示す方向変換器202は、方向変換器201の変形例であって、平面視4分の3円形とされている。以下、既出の構成と同じ構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
方向変換器202は、図3(a)に示す方向変換器201と同じ構造の本体部29aの入線側および出線側に、それぞれ本体部29aと同じ構造の補助部29b,29cが連設された構造とされている。
方向変換器202は、光ファイバ裸線3が入線部23から本体部29aのガイド溝21に入り、本体部29aで方向が90°変換された後、出線部24を通って出線するため、基本的な機能は方向変換器201と同じである。
方向変換器201,202は、光ファイバ裸線3の向きを90°変換することができるため、図1に示す方向変換器20A,20Bとして使用できる。
図5(a)に示す方向変換器203は、方向変換器20の第2の例であって、光ファイバ裸線3の向きを180°変換することができる。方向変換器203は、平面視半円形とされ、外周面20aに全周長にわたってガイド溝31が形成されている。
ガイド溝31の底部には、光ファイバ裸線3を浮揚させる流体(空気など)の吹出し口32がガイド溝31に沿って形成されている。吹出し口32は、ガイド溝31の全長にわたって形成されている。
方向変換器203は、流体溜部35から吹出し口32を通してガイド溝31内に流体を放出できるように構成されている。
方向変換器203では、光ファイバ裸線3は半円形のガイド溝31の一端31aから入り、他端31bから出ることによって180°方向変換される。入線部33はガイド溝31の一端31aを含む部分であり、出線部34はガイド溝31の他端31bを含む部分である。
ガイド溝31の断面形状はガイド溝21の断面形状(図2参照)と同じである。
図5(b)に示すように、吹出し口32は、ガイド溝31の所定の長さ範囲にわたって一定の幅(Y方向寸法)を有する中間部分36と、吹出し口32の一端32aを含む一端部分37と、吹出し口32の他端32bを含む他端部分38とを有する。
一端部分37は、中間部分36の一端からガイド溝31の一端31aに向けて幅が狭くなりつつガイド溝31に沿って延在する。他端部分38は、中間部分36の他端からガイド溝31の一端31aに向けて幅が狭くなりつつガイド溝31に沿って延在する。
吹出し口32の一端32aはガイド溝31の一端31aに達し、他端32bは他端31bに達している。
一端および他端部分37,38の幅(例えば平均幅または最小幅)が狭いため、吹出し口32は、ガイド溝31の両端部である入線部33および出線部34において幅が狭くなる。
このため、これら入線部33および出線部34では、吹出し口32からの流体の吹出し流速は、その他の部分(中間部分36)における流体の最低流速より速くなる。
入線部33および出線部34における流体の吹出し流速は、中間部分36における流体の平均流速(または最高流速)より速くてもよい。
図6に示す方向変換器204は、方向変換器203の変形例であって、平面視4分の3円形とされている。
方向変換器204は、図5(a)に示す方向変換器203と同じ構造の本体部39aの入線側および出線側に、それぞれ本体部39aと同じ断面構造を有する平面視8分の1円形の補助部39b,39cが連設された構造とされている。
方向変換器204は、光ファイバ裸線3が入線部33から本体部39aのガイド溝31に入り、本体部39aで方向が180°変換された後、出線部34を通って出線するため、基本的な機能は方向変換器203と同じである。
図3〜図6に示す方向変換器201〜204では、入線部23,33および出線部24,34における吹出し流速(最高値)は、その他の部分(中間部分26,36)における吹出し流速の最低値の1.2倍〜5倍とすることが望ましい。
前記倍率が1.2倍より小さいと、パスラインの位置ずれを補正する効果が十分ではなくなる。一方、倍率が5倍より大きいと、入線部23,33および出線部24,34と、中間部分26,36との圧力バランスが悪くなるため、浮揚した光ファイバ裸線が振動し(ブレが生じ)やすくなり、光ファイバ裸線3がガイド溝21の内側面21cに接触しやすくなる。
倍率を前記範囲とすることによって、パスラインの位置補正が良好となり、かつ光ファイバ裸線3のブレが起こりにくく安定した線引きを実現できる。
流体の流速測定には風速計を用いることができる。また、流体の流速測定は、光ファイバの線引き時に行うと、光ファイバが正確な測定の障害になるおそれがあるため、光ファイバがない状態で測定を行うのが好ましい。
流体の流速測定では、ガイド溝21内に風速計のセンサ部を設置して行う。測定角度はセンサ部のサイズに依存するが、流体が気体である場合には高い分解能は必要なく、5°〜10°程度の分解能で測定すれば十分である。
ガイド溝21内のセンサ部の設置位置は、実際の光ファイバ裸線3の浮揚位置でなくても構わない。相対値がわかればよいため、センサ部はそのサイズに応じて測定が可能な位置に設置すればよい。
方向変換器203,204は、光ファイバ裸線3の向きを180°変換することができるため、図13に示す第2方向変換器20C(後述)として使用できる。
図7は、光ファイバ裸線3の向きを90°変換する方向変換器201(図3参照)における周方向の通気量(風速)分布を示す図である。図8は、光ファイバ裸線3の向きを180°変換する方向変換器203(図5参照)における周方向の通気量(風速)分布を示す図である。これらの測定には関西テック社製のSAV−26Aを使用したが、風速計は特に限定されない。流体(空気)の方向変換器201への導入量は、風速計の測定上限を超えないように適宜調整した。
図7に示すように、光ファイバ裸線3の向きを90°変換する方向変換器201(図3参照)では、測定は周方向に5°ごとに複数の位置で行った。この例では、0°の位置が入線位置であり、90°の位置が出線位置である。
この図に示すように、入線および出線位置に近い位置(10°および80°の位置)で風速が最大となっており、入線および出線位置から離れた位置(35°および55°の位置)で風速が極小になっている。
10°の位置における風速は、方向変換器201(図3参照)における入線部23の流体吹出し流速の最高値である。80°の位置における風速は、方向変換器201における出線部24の流体吹出し流速の最高値である。
35°および55°の位置における風速は、方向変換器201における中間部分26の流体吹出し流速の最低値である。
入線部23および出線部24における吹出し流速(最高値)は、中間部分26における吹出し流速の最低値の約1.8倍である。
図8に示すように、光ファイバ裸線3の向きを180°変換する方向変換器203(図5参照)では、測定は周方向に10°ごとに複数の位置で行った。この例では、0°の位置が入線位置であり、180°の位置が出線位置である。
この図に示すように、入線および出線位置に近い位置(20°および160°の位置)で風速が最大となっており、入線および出線位置から離れた位置(70°の位置)で風速が極小になっている。
20°の位置における風速は、方向変換器203(図5参照)における入線部33の流体吹出し流速の最高値である。160°の位置における風速は、方向変換器203における出線部34の流体吹出し流速の最高値である。
70°の位置における風速は、方向変換器203における中間部分36の流体吹出し流速の最低値である。
入線部33および出線部34における吹出し流速(最高値)は、中間部分36における吹出し流速の最低値の約1.8倍である。
図3〜図6に示す方向変換器では、吹出し口22,32の幅を調整することで、入線部23,33および出線部24,34における流体の吹出し流速を、その他の周方向部分(中間部分26,36)における流体の最低吹出し流速より速くなるように設定した例を挙げたが、入線部および出線部における吹出し流速の調整の手法はこれに限定されない。
次に、製造装置1Aを用いた場合を例として、本発明の光ファイバ素線の製造方法の第1実施形態を説明する。
(紡糸工程)
紡糸部10において、光ファイバ母材2を加熱して溶融紡糸して光ファイバ裸線3を形成する。
(方向変換器による方向変換)
光ファイバ母材2から鉛直下向き(第一の経路L1)に引き出された光ファイバ裸線3は、第1方向変換器20Aにおける90°の方向変換により、水平(第二の経路L2)に向けられる。
光ファイバ裸線3は、第2方向変換器20Bにおける90°の方向変換により、鉛直下向き(第三の経路L3)となる。
方向変換器20A,20Bでは、流体溜部25内の流体(例えば空気)を、吹出し口22を通してガイド溝21内に放出することによって、光ファイバ裸線3を浮揚させることができる。詳細には、放出された空気により、ガイド溝21の深部21dと浅部21eとの圧力差が大きくなるため、光ファイバ裸線3に、径方向外方の力が作用することによって、光ファイバ裸線3は浮揚する。
(コーティング工程)
コーティング部30において、光ファイバ裸線3の外周に、ウレタンアクリレート系の樹脂などの被覆材を塗布(コーティング)して被覆層とすることによって光ファイバ素線中間体4を得る。
(硬化工程)
硬化部40において、UVランプ40aの照射などにより、光ファイバ素線中間体4の被覆層を硬化して光ファイバ素線5を形成する。
光ファイバ素線5は、プーリー50、引取り部60を経て巻取り手段70により巻き取られる。
図9に示す方向変換器205は、方向変換器20の第3の例であって、光ファイバ裸線3の向きを180°変換することができる。方向変換器205は、平面視半円形とされ、流体溜部45から吹出し口42を通してガイド溝31内に流体を放出できるように構成されている。
吹出し口42の形状は特に限定されないが、例えばガイド溝31の長さ方向にわたって一定の幅であってよい。
流体溜部45は、隔壁41によって第1流体溜部45A(第1空間)と、第2流体溜部45B(第2空間)とに区画されている。
第1流体溜部45Aは、吹出し口42の一端および他端部分47,48に連通し、第2流体溜部45Bは吹出し口42の中間部分46に連通している。
方向変換器205の側面には、第1流体溜部45Aに流体を供給する第1供給口43Aと、第2流体溜部45Bに流体を供給する第2供給口43Bとが形成されている。
方向変換器205では、供給口43A,43Bを通して流体溜部45A,45Bに供給する流体の流量を調整することによって、流体溜部45A,45Bの内部圧力を互いに独立に設定できる。このため、一端および他端部分47,48における流体の吹出し流速と、中間部分46における流体の吹出し流速とを互いに独立に設定できる。
このため、入線部33および出線部34における流体の吹出し流速を、その他の周方向部分(中間部分46)における流体の最低吹出し流速より速くなるように設定することができる。
図10に示す方向変換器206は、方向変換器20の第4の例であって、光ファイバ裸線3の向きを180°変換することができる。方向変換器206は、平面視半円形とされ、流体溜部55から吹出し口52を通してガイド溝31内に流体を放出できるように構成されている。
流体溜部55は、隔壁51A,51Bによって第1〜第3流体溜部55A〜55Cに区画されている。
第1流体溜部55A(第1空間)は、吹出し口52の一端部分57に連通し、第2流体溜部55B(第2空間)は吹出し口52の中間部分56に連通し、第3流体溜部55C(第3空間)は、吹出し口52の他端部分58に連通している。
方向変換器206の側面には、第1流体溜部55Aに流体を供給する第1供給口53Aと、第2流体溜部55Bに流体を供給する第2供給口53Bと、第3流体溜部55Cに流体を供給する第3供給口53Cと、が形成されている。
方向変換器206では、供給口53A〜53Cを通して流体溜部55A〜55Cに供給する流体の流量を調整することによって、一端および他端部分57,58における流体の吹出し流速と、中間部分56における流体の吹出し流速とを互いに独立に設定できる。
このため、入線部33および出線部34における流体の吹出し流速を、その他の周方向部分(中間部分56)における流体の最低吹出し流速より速くなるように設定することができる。
図11に示す方向変換器207は、方向変換器20の第5の例であって、光ファイバ裸線3の向きを90°変換することができる。
方向変換器207は、平面視4分円形とされ、流体溜部65から吹出し口62を通してガイド溝61内に流体を放出できるように構成されている。
図12(a)に示すように、吹出し口62の一端および他端部分67,68に連通する周方向範囲には、流体溜部65とガイド溝61との間に、流体溜部65より流路の幅が狭い狭隘部69,69が形成されている。
図12(b)に示すように、吹出し口62の中間部分66に連通する周方向範囲には、狭隘部69は形成されていない。
このため、一端および他端部分67,68に相当する周方向範囲では、中間部分66に相当する周方向範囲に比べて流体が吹出す際の圧力損失が大きくなる。
この方向変換器207では、一端および他端部分67,68に相当する範囲に狭隘部69,69が形成されているため、入線部23および出線部24では、吹出し口62からの流体の吹出し流速が、その他の部分(中間部分66)における流体の最低流速より速くなる。
図13は、本発明に係る光ファイバ素線の製造装置の第2実施形態である製造装置1Bの概略構成を示す模式図である。
3つの方向変換器20(20A,20C,20D)を有する点で、図1に示す製造装置1Aと異なる。以下、本発明の光ファイバ素線の製造方法の第2実施形態を説明する。
製造装置1Bでは、光ファイバ母材2から鉛直下向き(第一の経路L1)に引き出された光ファイバ裸線3は、第1方向変換器20Aにおける90°の方向変換により、水平(第二の経路L2)に向けられる。
光ファイバ裸線3は、第2方向変換器20Cにおける180°の方向変換により、第二の経路L2とは反対の方向(第三の経路L4)に向けられ、第3方向変換器20Dにおける90°の方向変換により、鉛直下向き(第四の経路L5)となる。
光ファイバ裸線3は、コーティング部30において樹脂コーティングが施され、被覆層が硬化部40において硬化されることによって光ファイバ素線5となる。
光ファイバ素線5は、プーリー50、引取り部60を経て、巻取り手段70により巻き取られる。
[実施例1]
図1に示す製造装置1Aを用意した。
方向変換器20A,20Bとしては、図3に示す方向変換器201を用いた。吹出し口22の中間部分26の幅は50μmであり、一端および他端部分27,28の最小幅は45μmである。
図2に示すように、ガイド溝21の内側面21cの、径方向D1に対する傾斜角度θ1は0.5°とした。
光ファイバ裸線3の浮揚旋回半径は、約62.5mmとした。
方向変換器20A,20Bに導入される流体は空気であり、その温度は室温(約24℃)とした。
空気の導入流量は、方向変換器20A,20Bについてそれぞれ100リットル/分とした。
第1方向変換器20Aは、光ファイバ裸線3の温度が約1000℃となる位置に設けた。
方向変換器20A,20Bの設置の際には、光ファイバ裸線3に代えて外径0.5mmの糸を使用し、目視により芯出し(パスラインの位置調整)を行った。
紡糸部10において光ファイバ母材2を溶融紡糸して光ファイバ裸線3(外径125μm)を得た。線引速度、線引張力には一般的な条件(線引速度30m/秒、線引張力約150gf)を採用した。
光ファイバ母材2から鉛直下向き(第一の経路L1)に引き出された光ファイバ裸線3は、第1方向変換器20Aによって水平(第二の経路L2)に方向変換し、次いで、第2方向変換器20Bによって鉛直下向き(第三の経路L3)に方向変換した。第二の経路L2の長さは約1mとした。
コーティング部30において、光ファイバ裸線3に紫外線硬化樹脂のコーティングを施し、硬化部40においてUVランプ40aにより紫外線を照射して被覆層を硬化させて光ファイバ素線5を得た。
光ファイバ素線5は、プーリー50、引取り部60を経て、巻取り手段70により巻き取った。
この製造方法では、方向変換器20A,20Bによって光ファイバ裸線3が傷つくことなく、良好な歩留で光ファイバ素線5を製造することができたことが確認された。
[実施例2]
図13に示す製造装置1Bを用いて、以下のようにして光ファイバ素線5を製造した。
第1および第3方向変換器20A,20Dとしては、実施例1で用いたものと同じ仕様の方向変換器201を用いた。
第2方向変換器20Cとしては、図9に示す方向変換器205を用いた。一端部分47は、ガイド溝31の一端を含む部分であり、30°に相当する周方向範囲の部分である。他端部分48は、ガイド溝31の他端を含む部分であり、30°に相当する周方向範囲の部分である。
第1供給口43Aから第1流体溜部45Aに導入する空気の流量は、第2供給口43Bから第2流体溜部45Bに導入する空気の流量の2.5倍に設定した。
製造装置1Bを用いて光ファイバ素線5を製造した結果、方向変換器20A,20C,20Dによって光ファイバ裸線3が傷つくことなく、良好な歩留で光ファイバ素線5を製造することができたことが確認された。
[実施例3]
図1に示す製造装置1Aにおいて、方向変換器20A,20Bに、方向変換器201に代えて、図11および図12に示す方向変換器207を用いること以外は実施例1と同様にして光ファイバ素線5を製造した。
方向変換器207では、入線部23および出線部24(一端および他端部分67,68)における吹出し流速(最高値)は、その他の部分(中間部分66)における吹出し流速の最低値の1.2倍とした。
この製造方法によって光ファイバ素線5を製造した結果、方向変換器20A,20C,20Dによって光ファイバ裸線3が傷つくことなく、良好な歩留で光ファイバ素線5を製造することができたことが確認された。
[比較例1]
図1に示す製造装置1Aにおいて、吹出し口の幅が長さ方向に一定(幅50μm)であること以外は図3に示す方向変換器201と同様の方向変換器を方向変換器20A,20Bとして用いること以外は実施例1と同様にして光ファイバ素線5を製造した。
前記方向変換器では、入線部および出線部における流体の吹出し流速は、その他の部分の流体の吹出し流速と同じであった。
この製造装置を用いて光ファイバ素線5を製造し、プルーフ試験を行った結果、光ファイバ裸線3がガイド溝の内側面に接触したことが原因と考えられる断線が発生したため、製造歩留まりが良好とはいえなかった。
以上、本発明の光ファイバ素線の製造方法及び製造装置について説明してきたが、本発明は前記の例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1A,1B…光ファイバ素線の製造装置、2…光ファイバ母材、3…光ファイバ裸線、5…光ファイバ素線、10…紡糸部、20,20A〜20D、201〜207…方向変換器、21,31,41,61…ガイド溝、22,32,42,52,62…吹出し口、23,33…入線部、24,34…出線部、25,35,45…流体溜部(内部空間)、26,36,46,56,66…中間部分、27…一端部分、28…他端部分、30…コーティング部、40…硬化部、45A…第1流体溜部(第1空間)、45B…第2流体溜部(第2空間)、55A…第1流体溜部(第1空間)、55B…第2流体溜部(第2空間)、55C…第3流体溜部(第3空間)、69…狭隘部。

Claims (12)

  1. 光ファイバ母材を溶融紡糸して光ファイバ裸線を形成する紡糸工程と、
    前記光ファイバ裸線の外周に樹脂からなる被覆層を設けるコーティング工程と、
    前記被覆層を硬化させて光ファイバ素線を得る硬化工程と、を有し、
    前記紡糸工程から前記コーティング工程までのいずれかの位置で、前記光ファイバ裸線の方向を方向変換器によって変換し、
    前記方向変換器は、前記光ファイバ裸線を案内するガイド溝を有し、
    前記ガイド溝内には、前記ガイド溝に沿って配線された前記光ファイバ裸線を浮揚させる流体の吹出し口が前記ガイド溝に沿って形成され、
    前記吹出し口からの前記流体の流速は、前記光ファイバ裸線の前記ガイド溝への入線部、および前記ガイド溝からの出線部における平均流速または最高流速が、その他の部分における前記流体の最低流速より速いことを特徴とする光ファイバ素線の製造方法。
  2. 前記入線部および前記出線部における前記流体の平均流速または最高流速は、前記その他の部分における前記流体の最低流速の1.2倍〜5倍であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ素線の製造方法。
  3. 前記吹出し口からの前記流体の流速を、前記流体が前記吹出し口から吹出す際の圧力損失を規定することによって調整することを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ素線の製造方法。
  4. 前記入線部および前記出線部における前記吹出し口の幅を、前記その他の部分における前記吹出し口の幅より狭くすることによって、前記入線部および前記出線部における前記流体の平均流速または最高流速を、前記その他の部分における前記流体の最低流速より速くすることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の光ファイバ素線の製造方法。
  5. 前記方向変換器の内部に、前記流体を前記吹出し口に送る内部空間が確保され、
    前記内部空間は、前記入線部および前記出線部における前記吹出し口に連通する第1空間と、前記その他の部分における前記吹出し口に連通する第2空間とを有し、
    前記第1空間および前記第2空間に対する前記流体の供給量を調整することによって、前記入線部および前記出線部における前記流体の平均流速または最高流速を、前記その他の部分における前記流体の最低流速より速くすることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ素線の製造方法。
  6. 前記方向変換器の内部に、前記流体を前記吹出し口に送る内部空間が確保され、
    前記内部空間は、前記入線部における前記吹出し口に連通する第1空間と、前記その他の部分における前記吹出し口に連通する第2空間と、前記出線部における前記吹出し口に連通する第3空間と、を有し、
    前記第1〜第3空間における前記流体の供給量を調整することによって、前記入線部および前記出線部における前記流体の平均流速または最高流速を、前記その他の部分における前記流体の最低流速より速くすることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ素線の製造方法。
  7. 前記方向変換器内に、前記入線部および前記出線部における前記吹出し口に連通する狭隘部が形成されることによって、前記入線部および前記出線部において前記流体が前記吹出し口から吹出す際の圧力損失が、前記その他の部分における前記圧力損失に比べて大きくされ、これによって、前記入線部および前記出線部における前記流体の平均流速または最高流速を、前記その他の部分における前記流体の最低流速より速くすることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の光ファイバ素線の製造方法。
  8. 光ファイバ母材を溶融紡糸して光ファイバ裸線を形成する紡糸部と、
    前記光ファイバ裸線の外周に樹脂からなる被覆層を設けるコーティング部と、
    前記被覆層を硬化させる硬化部と、を備え、
    前記紡糸部から前記コーティング部までのいずれかの位置に、前記光ファイバ裸線の方向を変換する方向変換器が設けられ、
    前記方向変換器は、前記光ファイバ裸線を案内するガイド溝を有し、
    前記ガイド溝内には、前記ガイド溝に沿って配線された前記光ファイバ裸線を浮揚させる流体の吹出し口が前記ガイド溝に沿って形成され、
    前記吹出し口は、前記光ファイバ裸線の前記ガイド溝への入線部、および前記ガイド溝からの出線部における前記流体の平均流速または最高流速が、その他の部分における前記流体の最低流速より速くなるように形成されていることを特徴とする光ファイバ素線の製造装置。
  9. 前記入線部および前記出線部における前記吹出し口の幅が、前記その他の部分における前記吹出し口の幅より小さくされることによって、前記入線部および前記出線部における前記流体の平均流速または最高流速が、前記その他の部分における前記流体の最低流速より速くされることを特徴とする請求項8に記載の光ファイバ素線の製造装置。
  10. 前記方向変換器の内部に、前記流体を前記吹出し口に送る内部空間が確保され、
    前記内部空間は、前記入線部および前記出線部における前記吹出し口に連通する第1空間と、前記その他の部分における前記吹出し口に連通する第2空間とを有することを特徴とする請求項8または9に記載の光ファイバ素線の製造装置。
  11. 前記方向変換器の内部に、前記流体を前記吹出し口に送る内部空間が確保され、
    前記内部空間は、前記入線部における前記吹出し口に連通する第1空間と、前記その他の部分における前記吹出し口に連通する第2空間と、前記出線部における前記吹出し口に連通する第3空間と、を有することを特徴とする請求項8または9に記載の光ファイバ素線の製造装置。
  12. 前記方向変換器内に、前記入線部および前記出線部における前記吹出し口に連通する狭隘部が形成されることによって、前記入線部および前記出線部において前記流体が前記吹出し口から吹出す際の圧力損失が、前記その他の部分における前記圧力損失に比べて大きくされ、これによって、前記入線部および前記出線部における前記流体の平均流速または最高流速が、前記その他の部分における前記流体の最低流速より速くされることを特徴とする請求項8または9に記載の光ファイバ素線の製造装置。
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