JPH0524743A - 糸ガイド - Google Patents
糸ガイドInfo
- Publication number
- JPH0524743A JPH0524743A JP20222591A JP20222591A JPH0524743A JP H0524743 A JPH0524743 A JP H0524743A JP 20222591 A JP20222591 A JP 20222591A JP 20222591 A JP20222591 A JP 20222591A JP H0524743 A JPH0524743 A JP H0524743A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- guide
- yarn
- thread
- cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Guides For Winding Or Rewinding, Or Guides For Filamentary Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】糸を接触させずに案内するガイドを得ること。
【構成】円筒１に空気孔２を設け、空気孔に連なって、
垂直部５があり、続いて開口部６のある空気案内部を設
ける。
垂直部５があり、続いて開口部６のある空気案内部を設
ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、精紡機、撚糸機、紡糸
機等各種の糸の取扱機において使用される糸ガイドに関
するものである。
機等各種の糸の取扱機において使用される糸ガイドに関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】精紡機、撚糸機、紡糸引取機等各種の糸
の取扱機においては、糸ガイドが使用されている。糸ガ
イドは使用される条件により、ピンガイドであったりワ
ッシャーガイドであったりするが、何れの場合も糸はガ
イドに懸けられ或いは巻かれて案内されている。従っ
て、糸とガイドとは必ず接触しており、このためにガイ
ドの表面を工夫して好ましい接触状態を作るかに各種の
配慮が払われていた。例えば、ガイドをセラミックで構
成して表面の平滑性を利用して糸との接触摩擦を少なく
するとか、ガイドの形を工夫して糸の通過をし易くする
とかである。しかし、糸とガイドとの接触は同時にガイ
ドの摩耗を生じかつ、糸の表面を傷つけることになる。
これにたいしてもガイドの材質や表面状態を工夫して対
処してきたが糸の損傷を完全に防止することは不可能で
あった。
の取扱機においては、糸ガイドが使用されている。糸ガ
イドは使用される条件により、ピンガイドであったりワ
ッシャーガイドであったりするが、何れの場合も糸はガ
イドに懸けられ或いは巻かれて案内されている。従っ
て、糸とガイドとは必ず接触しており、このためにガイ
ドの表面を工夫して好ましい接触状態を作るかに各種の
配慮が払われていた。例えば、ガイドをセラミックで構
成して表面の平滑性を利用して糸との接触摩擦を少なく
するとか、ガイドの形を工夫して糸の通過をし易くする
とかである。しかし、糸とガイドとの接触は同時にガイ
ドの摩耗を生じかつ、糸の表面を傷つけることになる。
これにたいしてもガイドの材質や表面状態を工夫して対
処してきたが糸の損傷を完全に防止することは不可能で
あった。
【０００３】一方、フィルムを取扱うに当たり、搬送ロ
ーラと接触させずに取扱う試みとして、噴射ノズルを持
つ円筒状ローラを使用することが特開昭５５ー４４１２
０号公報によって提案されている。この場合、取扱い対
称がフィルムであるから、円筒状ローラは空気を噴出す
るだけで、フィルムとの間に空気ベアリングを形成する
としており、空気はローラの孔から外方へ単純に噴出し
ているだけである。従って、この従来技術を糸ガイドに
適用しようとすると、糸が細いため噴出流体のみの力で
は糸を浮上させることが困難であった。
ーラと接触させずに取扱う試みとして、噴射ノズルを持
つ円筒状ローラを使用することが特開昭５５ー４４１２
０号公報によって提案されている。この場合、取扱い対
称がフィルムであるから、円筒状ローラは空気を噴出す
るだけで、フィルムとの間に空気ベアリングを形成する
としており、空気はローラの孔から外方へ単純に噴出し
ているだけである。従って、この従来技術を糸ガイドに
適用しようとすると、糸が細いため噴出流体のみの力で
は糸を浮上させることが困難であった。
【０００４】
【発明が解決しょうとする課題】糸の取扱いが多様化す
る一方、糸の取扱い速さは高速化しており、この間にあ
って糸ガイドの使用は避けられない。かかる条件下、糸
ガイドが糸との接触を避けられないものとする限り、高
速化には限界が生ずることになる。すなわち、高速化に
より、糸ガイドとの間の摩擦により糸張力が高くなり、
糸に不都合を生じてしまうからである。
る一方、糸の取扱い速さは高速化しており、この間にあ
って糸ガイドの使用は避けられない。かかる条件下、糸
ガイドが糸との接触を避けられないものとする限り、高
速化には限界が生ずることになる。すなわち、高速化に
より、糸ガイドとの間の摩擦により糸張力が高くなり、
糸に不都合を生じてしまうからである。
【０００５】本発明は、上述の如き状況に対し、糸と糸
ガイドとが接触せず、仮に接触しても極めて軽い短時間
の接触に留まるような糸ガイドを提供しようとするもの
であり、糸の高速処理を可能にする糸ガイドを提供する
ものである。
ガイドとが接触せず、仮に接触しても極めて軽い短時間
の接触に留まるような糸ガイドを提供しようとするもの
であり、糸の高速処理を可能にする糸ガイドを提供する
ものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、
１．円筒に空気孔が設けられ、空気孔は垂直部と開口部
を持つ空気案内部に連なっていることを特徴とする糸ガ
イド。 ２．円筒の周方向に複数の空気孔が列状に設けられ、円
筒の外周で、かつ、前記空気孔の列の両側に小径側を垂
直部としこれに続く大径側を開口部とした案内側板を、
対向させて取り付けて両案内側板の間に空気案内部を形
成したことを特徴とする前記１記載の糸ガイド。 ３．２枚の対向する案内側板のうち少なくとも一方を、
円筒の軸方向に対し位置を移動し、垂直部の間隙を調節
可能に取り付けることを特徴とする上記２記載の糸ガイ
ド。 ４．円筒に設けられた空気孔は、それに連なる空気案内
部の垂直部の間隙より広幅であることを特徴とする前記
１又は前記２又は前記３記載の糸ガイド。 ５．円筒に設けられた空気孔は、懸けられる糸の周回角
度より少なくとも３０度以上の大きい角度の範囲にわた
って設けられていることを特徴とする前記１又は前記２
又は前記３又は前記４記載の糸ガイド。 とすることによって目的を達成するものである。
を持つ空気案内部に連なっていることを特徴とする糸ガ
イド。 ２．円筒の周方向に複数の空気孔が列状に設けられ、円
筒の外周で、かつ、前記空気孔の列の両側に小径側を垂
直部としこれに続く大径側を開口部とした案内側板を、
対向させて取り付けて両案内側板の間に空気案内部を形
成したことを特徴とする前記１記載の糸ガイド。 ３．２枚の対向する案内側板のうち少なくとも一方を、
円筒の軸方向に対し位置を移動し、垂直部の間隙を調節
可能に取り付けることを特徴とする上記２記載の糸ガイ
ド。 ４．円筒に設けられた空気孔は、それに連なる空気案内
部の垂直部の間隙より広幅であることを特徴とする前記
１又は前記２又は前記３記載の糸ガイド。 ５．円筒に設けられた空気孔は、懸けられる糸の周回角
度より少なくとも３０度以上の大きい角度の範囲にわた
って設けられていることを特徴とする前記１又は前記２
又は前記３又は前記４記載の糸ガイド。 とすることによって目的を達成するものである。
【０００７】以下図面を用いて詳細説明する。図１乃至
図３は本発明の一つの実施態様を示している。図１は、
糸ガイドを円筒の中心で切断した要部の正面断面図、図
２は、図１の空気孔の位置で切断した側面断面図、図３
は、図１の正面図である。
図３は本発明の一つの実施態様を示している。図１は、
糸ガイドを円筒の中心で切断した要部の正面断面図、図
２は、図１の空気孔の位置で切断した側面断面図、図３
は、図１の正面図である。
【０００８】図において、１は円筒であり、図示しない
ブラケットで固定されている。円筒１の周面には必要な
範囲の角度θ1にわたって複数の空気孔２が周方向に列
状に穿たれている。５は空気孔２に連なって設けられた
空気案内部の垂直部である。６は垂直部５に続いてその
大径側に設けられた開口部である。図示したものは案内
側板３と案内側板４とが対向して円筒１に取り付けられ
たものを示している。７は走行している糸である。Ｈは
垂直部の高さを示し、Ｌは案内側板３、４間の垂直部の
間隙を示している。すなわち、本発明の糸ガイドは、円
筒１と、円筒に設けられた空気孔２と、空気孔２に連な
って設けられた垂直部５及び開口部６とで構成される空
気案内部からなっている。
ブラケットで固定されている。円筒１の周面には必要な
範囲の角度θ1にわたって複数の空気孔２が周方向に列
状に穿たれている。５は空気孔２に連なって設けられた
空気案内部の垂直部である。６は垂直部５に続いてその
大径側に設けられた開口部である。図示したものは案内
側板３と案内側板４とが対向して円筒１に取り付けられ
たものを示している。７は走行している糸である。Ｈは
垂直部の高さを示し、Ｌは案内側板３、４間の垂直部の
間隙を示している。すなわち、本発明の糸ガイドは、円
筒１と、円筒に設けられた空気孔２と、空気孔２に連な
って設けられた垂直部５及び開口部６とで構成される空
気案内部からなっている。
【０００９】次に、本発明の糸ガイドの作用を説明す
る。図１の矢印の方向に空気が送られ空気孔２から噴出
する。この時空気は空気案内部の垂直部５を通過して開
口部６に至り外へ排出してゆく。この間垂直部は幅が狭
いので空気の噴出速度は大きいものとなる。開口部６に
至ったとき空気は一挙に拡散可能な状態となる。従って
走行中の糸７は垂直部５の上端に近い位置に浮き上がっ
た状態となる。
る。図１の矢印の方向に空気が送られ空気孔２から噴出
する。この時空気は空気案内部の垂直部５を通過して開
口部６に至り外へ排出してゆく。この間垂直部は幅が狭
いので空気の噴出速度は大きいものとなる。開口部６に
至ったとき空気は一挙に拡散可能な状態となる。従って
走行中の糸７は垂直部５の上端に近い位置に浮き上がっ
た状態となる。
【００１０】この場合、垂直部の長さＨが大きいと、糸
７の浮き上がり量が大きくなる。一般的には０．５〜５
ｍｍ程度が好ましい範囲である。また垂直部の間隙Ｌが
狭ければ、少ない空気消費量で糸７を浮上させることが
出きるものである。さらに空気孔の配置が、狭い範囲の
角度であれば少ない空気量で糸７を浮上させることが出
来るが、糸をこのガイドを用いて周回させる角度、すな
わち通過方向を変換する角度θ2との関係では、変換角
度より少なくとも３０度以上広い範囲の角度θ1にわた
って空気孔２を配置しておく必要がある。このことは糸
がガイドを周回する際に十分な浮上を確保するためであ
って、もし、十分な浮上が確保されないと、周回中に糸
がガイドに接触する可能性が高くなり、他の部分での浮
上を無意味にしてしまうからである。
７の浮き上がり量が大きくなる。一般的には０．５〜５
ｍｍ程度が好ましい範囲である。また垂直部の間隙Ｌが
狭ければ、少ない空気消費量で糸７を浮上させることが
出きるものである。さらに空気孔の配置が、狭い範囲の
角度であれば少ない空気量で糸７を浮上させることが出
来るが、糸をこのガイドを用いて周回させる角度、すな
わち通過方向を変換する角度θ2との関係では、変換角
度より少なくとも３０度以上広い範囲の角度θ1にわた
って空気孔２を配置しておく必要がある。このことは糸
がガイドを周回する際に十分な浮上を確保するためであ
って、もし、十分な浮上が確保されないと、周回中に糸
がガイドに接触する可能性が高くなり、他の部分での浮
上を無意味にしてしまうからである。
【００１１】図示した実施態様においては、空気案内部
は２枚の案内側板を、相対峙して円筒の外周に取り付け
て形成している。夫々の案内側板３、４は、垂直部５と
開口部６とを構成するための垂直部と斜面部分とを持っ
ており、２枚の案内側板が相対峙することで垂直部と開
口部は完成する。案内側板３、４の間隙Ｌを調節する機
構としては、空気孔２の中心から左右に等配に振り分け
ができる構成であることが好ましい。左右方向への移動
手段としては、円筒１の外周上の案内板をスライドさせ
る方法や、円筒１と、案内側板３、４間にネジを設けて
回転させる方法等があるが、いずれにしても基準面Ｍを
設けて基準面Ｍから空気孔２までの距離と、所望厚さの
治具により、間隙Ｌを設定することが好ましい。すなわ
ち、糸の場合、糸ごとに太さや状態、例えば、捲縮加工
してあるものとないものといった状態が異なり、同一間
隙Ｌのガイドで全てを扱うことは困難であるからであ
る。
は２枚の案内側板を、相対峙して円筒の外周に取り付け
て形成している。夫々の案内側板３、４は、垂直部５と
開口部６とを構成するための垂直部と斜面部分とを持っ
ており、２枚の案内側板が相対峙することで垂直部と開
口部は完成する。案内側板３、４の間隙Ｌを調節する機
構としては、空気孔２の中心から左右に等配に振り分け
ができる構成であることが好ましい。左右方向への移動
手段としては、円筒１の外周上の案内板をスライドさせ
る方法や、円筒１と、案内側板３、４間にネジを設けて
回転させる方法等があるが、いずれにしても基準面Ｍを
設けて基準面Ｍから空気孔２までの距離と、所望厚さの
治具により、間隙Ｌを設定することが好ましい。すなわ
ち、糸の場合、糸ごとに太さや状態、例えば、捲縮加工
してあるものとないものといった状態が異なり、同一間
隙Ｌのガイドで全てを扱うことは困難であるからであ
る。
【００１２】円筒に設ける空気孔の大きさを、垂直部の
間隙Ｌより広幅にしておくことは、垂直部の間隙を調節
するにあたり、調節の範囲を広くするために有効であ
る。すなわち、一般的に使用される垂直部の間隙Ｌより
も、空気孔の大きさを大きくしておくことにより、間隙
の調節を自由に行うことが出きるものである。空気孔の
大きさが、垂直部の間隙Ｌより小さいと、空気の流れが
不安定となり糸が旋回絡合等の問題が生ずる。また、垂
直部の間隙で流路が狭くなることは、浮上力を上げるこ
とになるので、好ましいことである。
間隙Ｌより広幅にしておくことは、垂直部の間隙を調節
するにあたり、調節の範囲を広くするために有効であ
る。すなわち、一般的に使用される垂直部の間隙Ｌより
も、空気孔の大きさを大きくしておくことにより、間隙
の調節を自由に行うことが出きるものである。空気孔の
大きさが、垂直部の間隙Ｌより小さいと、空気の流れが
不安定となり糸が旋回絡合等の問題が生ずる。また、垂
直部の間隙で流路が狭くなることは、浮上力を上げるこ
とになるので、好ましいことである。
【００１３】本発明の糸ガイドは、糸と接触することな
く糸をガイドすることが出きるものである。この結果糸
は本発明ガイドを何個所通過しても糸が損傷する怖れは
全くない。特に、高速で糸を扱ったとき生ずるガイドと
の接触による糸の損傷や、糸の受ける高い張力といった
弊害を除くことができるので高速での糸扱いにおいて特
に大きな成果を上げるものである。
く糸をガイドすることが出きるものである。この結果糸
は本発明ガイドを何個所通過しても糸が損傷する怖れは
全くない。特に、高速で糸を扱ったとき生ずるガイドと
の接触による糸の損傷や、糸の受ける高い張力といった
弊害を除くことができるので高速での糸扱いにおいて特
に大きな成果を上げるものである。
【００１４】糸は、ガイドを通過しながら空気の噴出に
よって浮上しているが、何にも接触していないので、耐
えずガイド上で上下左右に僅かづつ移動しながら走行す
ることになる。従って、厳密な意味では開口部付近で、
糸がガイドに接触する瞬間がある。しかしながら、空気
孔からはたえず空気が噴出しているため、垂直部から開
口部６に沿って、直ちに糸を案内側板の間の中心に引き
戻す力が働き、糸は案内側板から離される。従って、糸
とガイドとの接触は無視してよい程度の瞬時で終わる。
従って糸は接触による損傷や影響を受けることは全くな
い。
よって浮上しているが、何にも接触していないので、耐
えずガイド上で上下左右に僅かづつ移動しながら走行す
ることになる。従って、厳密な意味では開口部付近で、
糸がガイドに接触する瞬間がある。しかしながら、空気
孔からはたえず空気が噴出しているため、垂直部から開
口部６に沿って、直ちに糸を案内側板の間の中心に引き
戻す力が働き、糸は案内側板から離される。従って、糸
とガイドとの接触は無視してよい程度の瞬時で終わる。
従って糸は接触による損傷や影響を受けることは全くな
い。
【００１５】図４は、４種類の糸ガイドＡ〜Ｄの夫々の
円筒１に圧空を供給空気圧力１〜５ｋｇ／ｃｍ2Ｇで供
給した場合に、糸が浮上した状態における供給空気圧力
と、糸張力との関係を図示したものである。測定条件と
しては、垂直部５の間隙Ｌを０．１ｍｍとし、用いた糸
種は、テトロン１５０デニール、４８フィラメントと
し、糸速は、８００ｍ／分に設定した。 なお、糸ガイ
ドＡ〜Ｄの各部ディメンジョンは、次のとおりである。 糸ガイドＡ ：円筒外径 ２５ｍｍ，空気孔径×孔数
０．８ｍｍ×１３個 糸ガイドＢ ：円筒外径 ２０ｍｍ，空気孔径×孔数
０．８ｍｍ×１１個 糸ガイドＣ ：円筒外径 １５ｍｍ，空気孔径×孔数
０．８ｍｍ× ９個 糸ガイドＤ ：円筒外径 １０ｍｍ，空気孔径×孔数
０．８ｍｍ× ７個 以上の糸張力が供給空気圧力特性曲線が示すとおり、圧
空の供給圧力上昇と共に糸張力が比例して増大すること
がわかる。すなわち、同一の供給空気圧力では円筒外径
が大きくなるに従って高張力を得ることが可能となる。
また、上記実施例では省略したが、同一の空気流量にお
いては、空気孔１個あたりの流速が大きくなるため、円
筒外径の小さいものが、糸の浮上効率（糸張力／空気流
量）がよいことが判明した。
円筒１に圧空を供給空気圧力１〜５ｋｇ／ｃｍ2Ｇで供
給した場合に、糸が浮上した状態における供給空気圧力
と、糸張力との関係を図示したものである。測定条件と
しては、垂直部５の間隙Ｌを０．１ｍｍとし、用いた糸
種は、テトロン１５０デニール、４８フィラメントと
し、糸速は、８００ｍ／分に設定した。 なお、糸ガイ
ドＡ〜Ｄの各部ディメンジョンは、次のとおりである。 糸ガイドＡ ：円筒外径 ２５ｍｍ，空気孔径×孔数
０．８ｍｍ×１３個 糸ガイドＢ ：円筒外径 ２０ｍｍ，空気孔径×孔数
０．８ｍｍ×１１個 糸ガイドＣ ：円筒外径 １５ｍｍ，空気孔径×孔数
０．８ｍｍ× ９個 糸ガイドＤ ：円筒外径 １０ｍｍ，空気孔径×孔数
０．８ｍｍ× ７個 以上の糸張力が供給空気圧力特性曲線が示すとおり、圧
空の供給圧力上昇と共に糸張力が比例して増大すること
がわかる。すなわち、同一の供給空気圧力では円筒外径
が大きくなるに従って高張力を得ることが可能となる。
また、上記実施例では省略したが、同一の空気流量にお
いては、空気孔１個あたりの流速が大きくなるため、円
筒外径の小さいものが、糸の浮上効率（糸張力／空気流
量）がよいことが判明した。
【００１６】
【発明の効果】本発明は、上述の如く、糸を糸ガイドに
対して非接触でガイドすることを可能にしたものであ
り、非接触によって糸の損傷が防止されるから、従来出
来なかった高速の糸速下での各種の糸扱いを可能にする
ことができる。従って、その影響は極めて大きく、工業
上大きな効果を上げることができるものである。
対して非接触でガイドすることを可能にしたものであ
り、非接触によって糸の損傷が防止されるから、従来出
来なかった高速の糸速下での各種の糸扱いを可能にする
ことができる。従って、その影響は極めて大きく、工業
上大きな効果を上げることができるものである。
【００１７】
【図１】本発明の一つの実施態様を示し円筒の中心で切
断した要部の正面断面図である。
断した要部の正面断面図である。
【図２】同じく空気孔の位置で切断した側面断面図であ
る。
る。
【図３】同じく正面図である。
【図４】本発明の糸ガイドの供給空気圧力と、その糸張
力との関係を示した図である。
力との関係を示した図である。
【００１８】
１：円筒
２：空気孔
３：案内側板
４：案内側板
５：垂直部
６：開口部
７：糸
８：固定用ボルト
Ｈ：垂直部の長さ
Ｌ：垂直部間隙
Ｍ：基準面
Claims (5)
- 【請求項１】円筒に空気孔が設けられ、空気孔は垂直部
と開口部とを持つ空気案内部に連なっていることを特徴
とする糸ガイド。 - 【請求項２】円筒の周方向に複数の空気孔が列状に設け
られ、円筒の外周で、 かつ、前記空気孔の列の両側に小径側を垂直部としこれ
に続く大径側を開口部とした案内側板を、対向させて取
り付けて両案内側板の間に空気案内部を形成したことを
特徴とする請求項１記載の糸ガイド。 - 【請求項３】２枚の対向する案内側板のうち少なくとも
一方を、円筒の軸方向に対し位置を移動し垂直部の間隙
を調節可能に取り付けることを特徴とする請求項２記載
の糸ガイド。 - 【請求項４】円筒に設けられた空気孔は、それに連なる
空気案内部の垂直部の間隙より広幅であることを特徴と
する、請求項１又は請求項２又は請求項３記載の糸ガイ
ド。 - 【請求項５】円筒に設けられた空気孔が、懸けられる糸
の周回角度より少なくとも３０度以上大きい角度の範囲
にわたって設けられていることを特徴とする請求項１又
は請求項２又は請求項３又は請求項４記載の糸ガイド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20222591A JPH0524743A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | 糸ガイド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20222591A JPH0524743A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | 糸ガイド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0524743A true JPH0524743A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16454039
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20222591A Pending JPH0524743A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | 糸ガイド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0524743A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010510957A (ja) * | 2006-11-28 | 2010-04-08 | コーニング インコーポレイテッド | 光ファイバの製造方法 |
| JP2011523397A (ja) * | 2008-05-29 | 2011-08-11 | コーニング インコーポレイテッド | 熱可塑性塗膜を付された光ファイバを生産するシステムおよび方法 |
| CN102976152A (zh) * | 2012-12-11 | 2013-03-20 | 吴江兰瑞特纺织品有限公司 | 一种气流导丝器 |
| CN104150275A (zh) * | 2014-07-21 | 2014-11-19 | 扬中市金德纺织机械设备厂 | 一种导丝装置 |
| JP5732586B1 (ja) * | 2014-12-26 | 2015-06-10 | 株式会社フジクラ | 光ファイバ素線の製造方法および製造装置 |
| US9650283B2 (en) | 2014-12-26 | 2017-05-16 | Fujikura Ltd. | Method of manufacturing optical fiber and apparatus of manufacturing the same |
| WO2023167286A1 (ja) * | 2022-03-03 | 2023-09-07 | 住友電気工業株式会社 | 非接触ガイド、光ファイバの製造方法、および光ファイバの製造装置 |
-
1991
- 1991-07-18 JP JP20222591A patent/JPH0524743A/ja active Pending
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013136508A (ja) * | 2006-11-28 | 2013-07-11 | Corning Inc | 光ファイバの製造方法 |
| JP2010510957A (ja) * | 2006-11-28 | 2010-04-08 | コーニング インコーポレイテッド | 光ファイバの製造方法 |
| JP2013136509A (ja) * | 2006-11-28 | 2013-07-11 | Corning Inc | 光ファイバの製造方法 |
| JP2015083534A (ja) * | 2008-05-29 | 2015-04-30 | コーニング インコーポレイテッド | 熱可塑性塗膜を付された光ファイバを生産するシステムおよび方法 |
| JP2011523397A (ja) * | 2008-05-29 | 2011-08-11 | コーニング インコーポレイテッド | 熱可塑性塗膜を付された光ファイバを生産するシステムおよび方法 |
| CN102976152A (zh) * | 2012-12-11 | 2013-03-20 | 吴江兰瑞特纺织品有限公司 | 一种气流导丝器 |
| CN104150275A (zh) * | 2014-07-21 | 2014-11-19 | 扬中市金德纺织机械设备厂 | 一种导丝装置 |
| JP5732586B1 (ja) * | 2014-12-26 | 2015-06-10 | 株式会社フジクラ | 光ファイバ素線の製造方法および製造装置 |
| JP2016124727A (ja) * | 2014-12-26 | 2016-07-11 | 株式会社フジクラ | 光ファイバ素線の製造方法および製造装置 |
| US9567253B2 (en) | 2014-12-26 | 2017-02-14 | Fujikura Ltd. | Method of manufacturing optical fiber and apparatus of manufacturing the same |
| US9650283B2 (en) | 2014-12-26 | 2017-05-16 | Fujikura Ltd. | Method of manufacturing optical fiber and apparatus of manufacturing the same |
| US10150690B2 (en) | 2014-12-26 | 2018-12-11 | Fujikura Ltd. | Apparatus for manufacturing an optical fiber |
| US10202301B2 (en) | 2014-12-26 | 2019-02-12 | Fujikura Ltd. | Apparatus for manufacturing an optical fiber |
| WO2023167286A1 (ja) * | 2022-03-03 | 2023-09-07 | 住友電気工業株式会社 | 非接触ガイド、光ファイバの製造方法、および光ファイバの製造装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6443389B1 (en) | Self threading air bar | |
| FI57142B (fi) | Munstycke foer behandling av materialbanor | |
| JPH0524743A (ja) | 糸ガイド | |
| US3944166A (en) | Process for compensating short-term fluctuations in thread tension during feeding of thread to winding machines and the like | |
| KR920007275B1 (ko) | 멀티필라멘트사를 얽히게하기 위한 장치 | |
| US3746233A (en) | Air-supported thread overrun roller | |
| JPH0310756B2 (ja) | ||
| US4485528A (en) | Method and apparatus for drafting fiber strands | |
| EP0690017B1 (en) | Low inertia apparatus for accumulating and applying tension to webs | |
| NL8103300A (nl) | Spanningvrij garenvoedingsysteem. | |
| JPH09263357A (ja) | 糸条ガイド | |
| JPS6361258B2 (ja) | ||
| JP2001139201A (ja) | ターンバー装置 | |
| JP2558508B2 (ja) | ストリップの流体支持装置 | |
| US4192128A (en) | Thread deflecting element for a draw-texturing machine | |
| JP3476005B2 (ja) | 空気浮上式ベルトコンベア装置 | |
| KR970004649B1 (ko) | 신장형 순환 테이프의 저장 및 운반장치와 그 장치를 이용한 자기 테이프 복사 방법 | |
| US6272831B1 (en) | Yarn end retrieving device and operating cart mounting the same | |
| KR200180027Y1 (ko) | 선재 사상압연 소재 안내장치 | |
| JP2913792B2 (ja) | ストリップの流体支持装置 | |
| JP2007161387A (ja) | ウェブの浮上搬送装置 | |
| JP2913812B2 (ja) | ストリップの流体支持ロールと流体支持装置 | |
| JPS6151463A (ja) | 糸条引取装置 | |
| JP2003292208A (ja) | エアドクタ装置 | |
| JPH0757701B2 (ja) | 液体集束剤アプリケーター周囲の気流の方向を変更するための方法および装置 |