JP5731872B2 - 時計用回転錘およびその回転錘を備えた時計 - Google Patents

時計用回転錘およびその回転錘を備えた時計 Download PDF

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本発明は、薄肉で構成された腕の動きや時計の姿勢変化により円弧の軌跡を描いて移動する時計用回転錘と、この回転錘を時計フレームの軸線周りに回転させるボールベアリングと、回転錘の動きを伝達する伝達機構とを備えた時計に関するものである。
時計を装着した腕を動かすことに伴う加速度運動により回転錘を往復回転させ、この回転錘が回転するトルクで香箱車のぜんまいの巻き上げや発電機の回転駆動を行う回転錘付時計において、従来の回転錘は回転中心Oから回転錘体の重心Aを結ぶ直線OAと、回転中心Oから回転重錘の重心Bを結ぶ直線OBが一致しており、さらに回転錘体の直線OAを中心に平面視において左右対称な形状であった。(特許文献1)。
特開2000−065962号公報
時計に多くのエネルギーを蓄積させ、半永久的に連続駆動するためには、腕を動かした際の加速度運動を効率よくぜんまいの巻き上げや発電機の駆動に結びつける必要がある。これらのぜんまい巻き上げや発電機の回転駆動は、回転錘の回転時のトルクによって考えることができる。トルクは、物体に加わる力と、回転中心から物体の重心までの距離の積(外積)で表すことができる。よって、加わる力が等しい場合、回転中心から物体の重心までの距離が長い方が大きなトルクを得られ、高い巻上効率を得ることができる。従って回転錘はそのトルクが大きくなるように回転中心軸線から遠い距離に回転錘の重心が位置するように設計される。
実際にぜんまいなどを巻き上げる際のトルク(実効トルク)は理想的な状態(真空中など)で計算されるトルクから空気抵抗等の抵抗成分を引いた値となる。従って、実効トルクを向上させるためには、理想的な状態におけるトルクを向上させるか、又は空気抵抗を低減させるかの二通りの方法がある。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、即ち、回転錘の回転錘体の回転中心Oから回転錘体重心Aに延在させた直線OAと、回転重錘の回転中心Oから回転重錘重心Bに延在させた直線OBが平面視において不一致であるとすることで回転錘の総合的な重心を直線OAと直線OBが一致した場合よりも回転中心Oから遠ざけることが可能であり、例え与えられる力が同じであっても回転錘のトルクを向上させることができ、巻上効率を向上させることができるところにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係わる回転錘付時計は、回転中心軸線まわりで回転可能で、且つ、少なくとも回転中心側に配置された肉薄の回転錘体と、肉厚の回転重錘とを有し、これら回転錘体と回転重錘が互いに固定されることにより構成されている時計用回転錘であって、回転中心から回転錘体重心へ延在させた直線Aと、回転中心から回転重錘へ延在させた直線Bが平面視において不一致となっていることを特徴とする。
このような構成とすることにより、総合的な回転錘の重心位置を変更することができ、回転中心からの距離を大きくすることができる。従って、回転錘の回転時におけるトルクが増加し、ぜんまいの巻き上げや発電機の回転駆動の効率を増加させることができる。また、このような構成とすることによりデザインのバリエーションを増大させることができ、外観製や装飾性を向上させることができる。
本発明に係わる時計用回転錘は、回転錘体の形状が回転錘の回転中心から回転錘体重心に延在させた直線を中心として、平面視において左右非対称であることを特徴とする。
このように構成することにより、回転錘体や回転錘全体の重心位置設計における自由度が増し、左右対称である場合よりも回転錘の重心位置を回転中心から遠ざけることが可能になる。従って、結果として回転時のトルクを増加させ、ぜんまいの巻き上げや発電機の駆動効率を向上させることができる。また、このような構成とすることでデザイン性が向上し、外観性や装飾性を向上させることができる。
本発明に係わる時計用回転錘は、回転重錘の形状が前記回転錘の回転中心から前記回転重錘に延在させた直線を中心として、平面視において左右非対称であることを特徴とする。
このような構成とすることにより、回転重錘や回転錘全体の重心位置の設計における自由度が増し、左右対称である場合よりも回転錘の重心位置を回転中心から遠ざけることが可能になる。従って、結果として回転時のトルクを増加させ、ぜんまいの巻き上げや発電機の駆動効率を向上させることができる。また、このような構成とすることで装飾性が高くさらにデザイン上のバリエーションを増大させることができる。
本発明に係わる時計用回転錘は、回転錘体の形状が回転錘体重心位置調整形状を設けたことを特徴とする。
このような構成とすることにより、外形形状だけでなく回転錘体の平面形状全体で重心の位置設計をすることが可能であり、設計における自由度が増し、回転錘の重心位置を回転中心から遠ざけることが可能になる。従って、結果として回転時のトルクを増加させ、ぜんまいの巻き上げや発電機の駆動効率を向上させることができる。また、このような構成とすることでバリエーションが多い回転錘を提供することができ、よりユーザーの要望に応じた商品を提供することが可能になる。
本発明に係わる時計用回転錘は、前記回転錘体重心位置調整形状が貫通された貫通形状であることを特徴とする。
このような構成にすることにより、外形形状だけでなく貫通形状作成により重心位置を設計変更することができ、回転錘の重心位置を回転中心から遠ざけることが可能になる。従って、結果として回転時のトルクを増加させ、ぜんまいの巻き上げや発電機の駆動効率を向上させることができる。また、このような貫通形状によりデザイン性の向上が見込まれ、商品に付加価値を与えることができる。
本発明に係わる時計用回転錘は、前記回転錘体重心位置調整形状が凹部形状であることを特徴とする。
このように構成することにより、外形形状だけでなく凹部の重量減少により重心位置を変更することができ、回転錘の重心位置を回転中心から遠ざけることが可能になる。従って、回転時のトルクを増加させ、ぜんまいの巻き上げや発電機の駆動効率を向上させることができる。また、デザイン性を持たせた上で凹部を作成することもでき、この場合外観性を向上させることができる。
本発明に係わる時計用回転錘は、前記回転錘体重心位置調整形状が凸部形状であることを特徴とする。
このように構成することにより、外形形状だけでなく凸部の重量増加により重心位置を変更することができ、回転錘の重心位置を回転中心から遠ざけることが可能になる。従って、回転時のトルクを増加させ、ぜんまいの巻き上げや発電機の駆動効率を向上させることができる。また、デザイン性を持たせた上で凸部を作成することもでき、この場合外観性を向上させることができる。
本発明に係わる時計用回転錘は、前記回転錘体重心位置調整形状が貫通されたスリット形状であることを特徴とする。
このように構成することにより、外形形状だけでなくスリット形成による重量減少により重心位置を変更することができ、回転錘の重心位置を回転中心から遠ざけることが可能になる。従って、回転時のトルクを増加させ、ぜんまいの巻き上げや発電機の駆動効率を向上させることができる。また、回転錘体にスリットを入れることにより回転錘体のバネ性が増し、衝撃を緩和させ輪列や時計体への振動伝達を防ぎ破損を防止することができる。また、このようなスリット形状によりデザインのバリエーションを増大させることができる。
本発明に係わる時計用回転錘は、前記回転錘体の前記スリットの幅Wの中心線を結んだ線が回転錘の回転方向と一致することを特徴とする。
このように構成することにより、外形形状だけでなくスリット形成による重量減少により重心位置を変更することができ、回転錘の重心位置を回転中心から遠ざけることが可能になる。従って、回転時のトルクを増加させ、ぜんまいの巻き上げや発電機の駆動効率を向上させることができる。また、このような構成とすることにより回転錘への空気抵抗を低減することができ、実効トルクを向上させることができる。更に、回転錘体にスリットを入れることにより回転錘体のバネ性が増し、衝撃を緩和し破損を防止することができる。さらに装飾性も高めることが可能であり、デザイン上のバリエーションを増大させることができる。
本発明に係わる時計用回転錘は、回転中心軸線まわりで回転可能で、且つ少なくとも回転中心側に配置された肉薄の回転錘体と肉厚の回転重錘とを固着した構造より構成されている時計用回転錘であって、回転重錘が回転重錘重心位置調整形状を有していることを特徴とする。
このように構成することにより、二次元外形形状だけでなく回転重錘全体で重心の位置設計をすることが可能であり、設計における自由度が増し、回転錘の重心位置を回転中心から遠ざけることが可能になる。従って、結果として回転時のトルクを増加させ、ぜんまいの巻き上げや発電機の駆動効率を向上させることができる。
本発明に係わる時計用回転錘は、前記回転重錘重心位置調整形状が貫通形状であることを特徴とする。
このように構成することにより、回転重錘の位置を回転中心に対して変化させることができ、回転時のトルクを増大させることができる。
本発明に係わる時計用回転錘は、前記回転重錘重心位置調整形状が凹部形状であることを特徴とする。
このように構成することにより、回転重錘の重量減少により重心位置を変化させることができる。従って回転中心からの距離を遠ざけることができ、回転時のトルクを大きくすることができる。また、回転重錘の回転軸方向まわり(回転重錘の側面)の凹部を作成することにより回転時の空気抵抗を低減させることができるため、更に実効トルクを向上させることができる。
本発明に係わる時計用回転錘は、前記回転重錘重心位置調整形状が凸部形状であることを特徴とする。
このように構成することにより、回転重錘の重量増加により重心位置を変化させることができる。従って回転中心からの距離を遠ざけることにより回転時のトルクを大きくすることができ、巻き上げ効率を向上させることができる。
本発明に係わる時計用回転錘は、回転中心軸線まわりで回転可能で、且つ少なくとも回転中心側に配置された肉薄の回転錘体と肉厚の回転重錘とを固着した構造より構成されている時計用回転錘であって、前記回転重錘の回転方向端部の少なくとも一方を鋭角形状としたことを特徴とする。
このように構成することにより、回転錘の重心位置を遠ざける方向に設計することが可能であり、回転時のトルクを増幅させることができる。従って、ぜんまいの巻き上げなの効率を向上させることができる。また、このような構成とすることによって、回転錘の回転時の空気抵抗を低減させることが可能であり、実効トルクを向上させることができる。さらにデザイン性の向上により、外観性に優れた商品をユーザーに提供することができる。
本発明に係わる時計用回転錘は、回転中心軸線まわりで回転可能で、且つ少なくとも回転中心側に配置された肉薄の回転錘体と肉厚の回転重錘とを固着した構造より構成されている時計用回転錘であって、前記回転錘体がチタン材又はチタン合金材で形成されていることを特徴とする。
チタン材及びチタン合金は軽量且つ強度が高い。軽量という特徴により、回転錘の設計を行う際に回転錘における回転錘体の重量の割合が小さくなるため、重心位置の設計は回転重錘のみで考えればよく、設計が容易になる。また、チタン材やチタン合金は強度が強く、更に他の金属よりも金属疲労が起こり難く、回転や振動など繰り返し力を受ける回転錘体にとっては回転錘体をチタン材で形成することは有効である。また、チタン材やチタン合金は陽極酸化により鮮やかな干渉色を発色させることが可能であり、デザイン性を向上させることができ、美観性に優れた商品を提供することが可能である。
本発明に係わる時計用回転錘を備えた時計は、回転中心軸線まわりで回転可能で、且つ少なくとも回転中心側に配置された肉薄の回転錘体と肉厚の回転重錘とを有し、これら回転錘体と回転重錘が互いに固定されることにより構成されている時計用回転錘であって、請求項1〜請求16の何れかに記載の回転錘を備えた時計であることを特徴とする。
このように構成することにより、回転錘の回転中心Oまわりにおけるトルクが増大するため、香箱車のぜんまいの巻き上げや発電機の回転駆動の効率を向上させた時計をユーザーに提供することができる。
本発明によれば、回転錘の重心を回転中心から遠ざけることが可能であり、回転錘の回転時におけるトルクを増大させることができるため、ぜんまいの巻き上げや発電機の回転駆動の効率を向上させることができる。また、スリット形状や凹凸部形成などにより回転時における空気抵抗を低減させることができるため、実効トルクの値を更に向上させることができる。また、このような構成とすることによりデザインのバリエーションを増大させることができるため、外観製や装飾性の高い商品をユーザーに提供することができる。
本発明の第1実施形態における自動巻機構を取り外した状態でムーブメントを表側からみた平面図である。 本発明の第1実施形態における自動巻機構の概略構成図である。 本発明の第1実施形態における回転錘を説明する図である。 本発明の第1実施形態における回転錘の断面図である。 本発明の第1実施形態における回転錘体を説明する図である。 本発明の第2実施形態における回転錘の平面図である。 本発明の第2実施形態における回転錘を説明する図である。 本発明の第3実施形態における回転錘の平面図である。
(自動巻腕時計)
次に、この発明の第1実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。実施形態は、非限定的な例証として各図面において与えられる。
図1は、自動巻機構を取り外した状態でムーブメントを表側からみた平面図、図2は、自動巻機構の概略構成図である。
図1、図2に示すように、本発明に係る部品(例えば、後述の回転錘160)が組み込まれた自動巻腕時計10は、ムーブメント100と、このムーブメント100を収納する不図示のケーシングとにより構成され、ムーブメント100に不図示の文字板が取り付けられている。ムーブメント100は、基板を構成する地板102と、一番受105と、二番受106と、てんぷ受108と、アンクル受109とを備えている。二番受106は、一番受105と地板102との間に配置される。地板102には巻真案内孔103が形成されており、ここに巻真110が回転可能に組み込まれている。ここで、地板102の両側のうち、文字板が配置される側(図1、図2における紙面奥側)をムーブメント100の裏側と称し、文字板が配置される側とは反対側(図1、図2における紙面手前側)をムーブメント100の表側と称する。ムーブメント100の裏側には、裏輪列と称する輪列や、おしどり140、かんぬき142、およびおしどり押さえ144を含む切換装置が配置されている。この切換装置により、巻真110の軸方向の位置が決定するようになっている。
一方、ムーブメント100の表側には、表輪列と称する輪列、表輪列の回転を制御するための脱進・調速装置40、および自動巻機構60等が組み込まれている。
表輪列は、香箱車120、二番車124、三番車126、四番車128により構成されている。香箱車120は、一番受105と地板102とにより回転可能に支持されており、不図示のぜんまいを有している。そして、巻真104を回転させると不図示のつづみ車が回転し、さらにきち車、丸穴車(何れも不図示)、および角穴車118を介してぜんまいが巻き上げられる。さらに、角穴車118の歯部には、板状のこはぜ117が噛合されており、これにより、角穴車118の回転が規制されるようになっている。
一方、ぜんまいが巻き戻される際の回転力により香箱車120が回転し、さらに二番車124が回転するように構成されている。二番車124は、二番受106と地板102とにより回転可能に支持されている。二番車124が回転すると、三番車126が回転する。 三番車126は、一番受105と地板102とにより回転可能に支持されている。三番車126が回転すると、四番車128が回転する。四番車128は、一番受105と二番受106とにより回転可能に支持されている。四番車128が回転することにより脱進・調速装置40が駆動する。
(脱進・調速装置)
脱進・調速装置40は、てんぷ136と、がんぎ車134と、アンクル138とを備えている。アンクル138は、アンクル受109と地板102とにより回転可能に支持されている。てんぷ136は、てんぷ受108と地板102とにより回転可能に支持されている。てんぷ136は、てん真136aと、てん輪136bと、ひげぜんまい136cとを有している。 このような構成のもと、脱進・調速装置40は、二番車124が1時間に1回転するように制御する。二番車124の回転に基づいて不図示の筒かなが同時に回転するように構成されており、この筒かなに取り付けられた不図示の分針が「分」を表示するようになっている。
また、筒かなには、二番車124に対するスリップ機構が設けられている。筒かなの回転に基づいて、日の裏車の回転を介し、筒車(何れも不図示)が12時間に1回転するように構成されている。そして、筒車に取付けられた不図示の時針が「時」を表示するようになっている。
さらに、二番車124の回転により、三番車126の回転を介し、四番車128が1分間に1回転するように構成されている。四番車128には、不図示の秒針が取り付けられている。
(自動巻機構)
自動巻機構60は、この自動巻機構60を構成する回転錘160をユーザーの腕の動きで動かし、香箱車120の不図示のぜんまいを巻き上げるものである。回転錘160は、ボールベアリング162と、回転錘体164と、回転重錘166とを有している。ボールベアリング162は、内輪と、外輪と、これら外輪と内輪との間に設けられた複数のボール(何れも不図示)とを有しており、内輪がボールベアリング止めねじ168を介して一番受105に固定されている。
(回転錘体、および回転重錘)
次に、図3〜図5を用いて回転錘について説明する。
図3(a)は回転錘160の平面図であり、図3(b)は本発明による回転錘160と従来の回転錘の一例の平面図、図4は図3(a)のx-x'の位置における回転錘160の断面図、図5(a)は本発明による回転錘体164の平面視、図5(b)は本発明による回転重錘166の平面視である。
回転錘160は、回転中心側に配置された肉薄の回転錘体164と、この回転錘体164の外周側に配置された回転重錘166により構成され、回転錘体164の回転中心Oには、ボールベアリング162が配置され、ボールベアリング162の外輪と回転錘体164とが固定されている。回転錘体164は0.2mm〜1.0mm程度の薄板例えば真鍮や洋白などの金属板で構成され、回転重錘166はその外周縁部分がムーブメント側に突出して肉厚とされ、回転錘体164の外周縁に回転重錘166がピン61を介して固定されている。この回転重錘166は比較的大きな比重を有する材料例えば重金属粉末を主成分とするコンパウンド、例えばタングステン(W)やニッケル(Ni)や銅(Cu)を含有させた粉末を成形・焼成することにより形成されたものである。
回転重錘166は、回転錘体164の外周縁に対応するように湾曲形成されており、図4に示すように回転錘体164を載置可能な座面63aと、座面63aの外周部に立ち上がり形成され、回転錘体164の外周縁を覆う63bとを有している。座面63aには、ピン61を挿通可能な挿通孔166aが複数(この第1実施形態では3つ)形成されている。一方、回転錘体164の外周部46には、回転重錘166の挿通孔166aに対応する箇所に、ピン61を挿通可能な挿通孔164aが形成されている。なお、回転重錘は回転錘体の外周縁全てに対応していなくてもよい。
このような構成のもと、回転重錘166の座面63aに回転錘体164の外周部を載置し、各挿通孔164a,166aにピン61を挿入した後、ピン61の先端を座屈変形させることにより、回転錘体164と回転重錘166とが一体化される。
ここで、本発明における回転錘160を、図3〜図5を用いて詳細に説明する。図3(a)に示すように、回転錘体164の回転中心Oから回転錘体164の重心Aを結んだ直線OAと、同様に回転重錘166の回転中心Oから回転重錘166の重心Bを結んだ直線OBは、平面視において一致しないような形状及び構造で構成されている。このとき、直線OAおよび直線OBを一致させない構成として、2種類が考えられる。一つ目は図5(a)に示してあるように、回転錘体164が回転中心Oと重心Aを結んだ直線OAを重心A側に延在させた直線OA'を中心線として平面視左右非対称形状とし、さらに回転重錘166の直線OBと直線OAを一致させない構成とする場合である。二つ目は、図5(b)に示してあるように、回転重錘166が回転中心Oから回転重錘166の重心Bを結んだ直線OBをB側に延在させた直線OB'を中心線として平面視左右非対称な形状とし、回転錘体164の直線OAと直線OBが一致しないように構成した場合である。尚、図5(a)と図5(b)を組み合わせて構成してもよい。
また、図3(b)に本発明による回転錘体164と、一例として従来使用されている直線OA、直線OBが一致した構成の回転錘体164b(破線で表示)を示した。本発明による回転錘体164の重心位置はG1、従来の形状の回転錘体164bの重心位置はG2であり、回転中心Oから重心G1の距離R1が、回転中心Oから重心G2の距離R2よりも大きくなる。このように、本発明による回転錘においては従来の回転錘よりも重心G1が回転中心Oよりも離れるような形状及び構成である。
従ってこのように構成することにより、回転錘体164や回転錘160の重心位置設計における自由度が増し、平面視左右対称である場合よりも回転錘の重心位置を回転中心から遠ざけることが可能になる。従って、結果として回転時のトルクを増加させ、ぜんまいの巻き上げや発電機の駆動効率を向上させることができる。また、このような構成とすることでデザインのバリエーションを増大することができ、外観性や装飾性を向上させることができる。
図2に戻り、ボールベアリング162の外輪には、回転錘かな178が設けられている。この回転錘かな178は、一番伝え車182の一番伝え歯車182aに噛合わされる。一番伝え歯車182aは、一番受105と地板102とにより回転可能に支持されている。さらに、一番伝え車182と一番受105との間には、つめレバー180が組み込まれている。つめレバー180は、一番伝え車182の軸心から偏心した形で取り付けられたものであって、引きつめ180a、および押しつめ180bを有している。これら引きつめ180a、および押しつめ180bは、二番伝え車184の二番伝え歯車184aに噛合わされる。
二番伝え車184は、二番伝え歯車184aの他に二番伝えかな184bを有している。二番伝え歯車184aは、回転錘体164と一番受105との間に位置している。一方、二番伝えかな184bは、角穴車118と噛み合うようになっている。
そして、二番伝え歯車184aに噛合うつめレバー180の引きつめ180a、および押しつめ180bは、二番伝え歯車184aの中心に向かって弾性力により付勢されている。
このような構成のもと、回転錘160が回転すると、回転錘かな178も同時に回転し、回転錘かな178の回転により、一番伝え車182が回転する。この一番伝え車182の軸心から偏心した形で取り付けられているつめレバー180は、一番伝え車182の回転により往復運動を行う。そして、引きつめ180a、および押しつめ180bにより二番伝え車184を一定の方向に回転させる。すると、二番伝え車184の回転により角穴車118が回転し、香箱車120の不図示のぜんまいを巻き上げる。
本実施例においては機械式時計について説明を行ったが、時計は機械式であるのに限定されず、例えばクオーツ式でもよい。また、回転錘は、互いに構成材料の異なる2つの部材で構成されているのに限定されず、例えばこれらの2つの部材を一体で形成してもよい。また、回転錘体は真鍮や洋白で構成されているとしたが、チタン材やチタン合金又はSUSなどで形成されていてもよい。また、回転錘体と回転重錘を固定する際、ピン61を使用した例を説明したが、ピンではなくビスやネジ、ボルトであってもよいし、回転重錘のカシメなどにより固定してもよい。また、時計の好ましい形態としては腕時計であるのに限定されず、例えば懐中時計であってもよい。また、回転錘としては、時計方向および反時計方向のいずれか一方向にのみ回転巻き上げ可能となったもの、および、時計方向および反時計方向の両方向に回転巻き上げ可能となったもののいずれもが採用できる。
従って、上述の第1実施形態によれば、回転錘160は、回転中心Oからそれぞれ回転錘体164の重心A、回転重錘166の重心Bまで引いた直線OA,直線OBが平面視において不一致となる構成である。このように構成することにより、設計における自由度が増し、平面視において直線OAおよび直線OBが一致する形状及び構成の回転錘と比較して回転錘の重心位置を変更することが可能であり、回転中心から重心までの距離を遠くすることができる。従って、回転錘160の回転時のトルクを増加させ、ぜんまいの巻き上げや発電機の駆動効率を向上させることができる。また、直線OAおよび直線OBが平面視において一致しない構成とすることで、機能とともにデザイン性を向上させることができる。また、回転錘体がチタン材であった場合、陽極酸化により干渉色を発色させることが可能であるため、より一層外観性や装飾性を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を図1、図2を援用し、図6に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明する(以下の実施形態についても同様)。
図6は、この第2実施形態における回転錘160の平面図である。
この第2実施形態において、自動巻腕時計10は、ムーブメント100を有し、ムーブメント100の表側に、表輪列と称する輪列、表輪列の回転を制御するための脱進・調速装置40、および自動巻機構60等が組み込まれている点、自動巻機構60の回転錘260は、ボールベアリング162と、回転錘体164と、回転重錘166とを有し、これら回転錘体164、および回転重錘166がビス61を介して固定されている点、回転錘体164の回転中心Oと回転錘体164の重心Aによる直線OA、および回転重錘166の重心Bによる直線OBが平面視において一致しない構成であるなどの基本的構成は、前述した第1実施形態と同様である(脱進・調速装置以下の実施形態についても同様)。
ここで、図6に示すように、第2実施形態と前述の第1実施形態との相違点は、回転錘体164にスリット165が形成されている点である。このスリット165は回転錘体164を貫通していてもよいし、凹み、貫通穴、および凸形状であってもよい。なお、本実施例ではスリット165の数は1つであるが、これに限ったことではなく、スリット165の数を増やしてもよい。
したがって、上述の第2実施形態によれば、前述の第1実施形態と同様の効果に加え、スリット165または凹凸部、貫通穴が形成されている場合、回転錘体164の外形形状だけでなくスリット形成による重量増減により重心位置を変更することができ、より重心位置設計の自由度が増し、回転駆動効率を向上させることができる。また、スリットにおいては、スリット165のスリット幅165aの中心線165bが回転錘164の回転方向と一致させた場合、空気抵抗を低減させることができ、更に回転駆動効率を高めることができる。また、回転錘体164に貫通したスリット165を形成することにより振動や衝撃に対するバネ性が増し、歯車や輪列など時計体への衝撃の伝達を阻止することができる。また、このようなスリット形状によりデザインのバリエーションを増大させることができる。
(第3実施形態)
次に、この発明の第3実施形態を図7(a)、図7(b)に基づいて説明する。
図7(a)及び図7(b)は、回転錘160の変形例の平面図である。
図7(a)及び図7(b)に示すように、第1実施形態と前述の第2実施形態との相違点は、回転重錘166に凹部166b又は凸部166cが形成されていることである。図7(a)が凹部166bを形成した例、図7(b)が凸部166cを形成した例を示している。なお、本実施例においては回転重錘166の側面に凹部166b、凸部166cを設けているが、これに限ったことではなく、回転重錘の上面または下面に凹部166b又は凸部166cを形成してもよい。
従って、このような構成とすることにより、前述の第1実施形態〜第2実施形態と同様の効果に加え、二次元外形形状だけでなく回転錘体の形状全体で重心の位置設計をすることが可能であり、設計における自由度が増し、回転錘の重心位置を回転中心から遠ざけることが可能になる。従って、結果として回転錘160の回転時のトルクを増加させ、ぜんまいの巻き上げや発電機の駆動効率を向上させることができる。さらに、回転重錘166の回転軸方向まわり(回転重錘の側面)の凹部166bおよび凸部166cを形成することにより、回転錘160の回転時の空気抵抗を低減させることができるため、更に実効トルクを向上させることができる。また、凹部166bおよび凸部166cを形成した構成とすることで、デザイン性を向上させることができ、形状バリエーションが多い回転錘160を提供することができる。従って、より一層ユーザーの要望に応じた商品を提供することが可能になる。
(第4実施形態)
次に、この発明の第4実施形態を図8に基づいて説明する。
図8は、この第4実施形態における回転錘の平面図である。
同図に示すように、第4実施形態と前述の第1〜第3実施形態との相違点は、第1〜第3実施形態の回転重錘166の回転方向端部は回転方向において平面となっているのに対し、第4実施形態の回転重錘166の回転方向端部166dは鋭角な形状となっている点にある。なお、本実施例においては回転重錘の片側のみが鋭角となっているが、両側の端部が鋭角であっても同様の効果が得られる。
このように構成することにより、前述の第1〜3実施形態と同様の効果に加え、回転錘の回転時の空気抵抗を低減させることが可能であり、実効トルクを向上させることができる。さらにデザイン性の向上により、外観性に優れた商品をユーザーに提供することができる。なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
本発明は、時計の回転錘および回転錘を備えた時計に関するものである。
10 自動巻時計(時計)
61 ピン(固定部材)
160 回転錘(部品)
164 回転錘体
166 回転重錘

Claims (14)

  1. 回転軸を中心に回転可能で、且つ少なくとも前記回転軸側に配置された回転錘体と、前記回転錐体に固定された回転重錘とを有する時計用回転錘であって、
    前記回転軸から前記回転錘体の重心へ延在させた直線と、前記回転軸から前記回転重錘の重心へ延在させた直線とが平面視において不一致となっており、
    前記回転重錘は、前記回転方向の端部の少なくとも一方を鋭角形状とすることを特徴とする時計用回転錘。
  2. 前記回転錘体が、前記回転軸から前記回転錘体の重心に延在させた直線を境として、平面視において左右非対称な形状であることを特徴とする請求項1に記載の時計用回転錘。
  3. 前記回転重錘が、前記回転軸から前記回転重錘の重心に延在させた直線を境として、平面視において左右非対称な形状であることを特徴とする請求項1に記載の時計用回転錘。
  4. 前記回転錘体は、前記回転錘体の重心位置を調整する第1の重心調整部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項2の何れかに記載の時計用回転錘。
  5. 前記第1の重心調整部が、前記回転錘体を貫通する少なくとも1つの貫通孔であることを特徴とする請求項4に記載の時計用回転錘。
  6. 前記第1の重心調整部が、前記回転錘体の表面に設けられた少なくとも1つの凹部であることを特徴とする請求項4に記載の時計用回転錘。
  7. 前記第1の重心調整部が、前記回転錘体の表面に設けられた少なくとも1つの凸部であることを特徴とする請求項4に記載の時計用回転錘。
  8. 前記貫通孔は、前記回転方向に沿った形状に形成されることを特徴とする請求項5に記載の回転錘。
  9. 前記回転重錘は、前記回転重錘の重心位置を調整する第2の重心調整部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の時計用回転錘。
  10. 前記第2の重心調整部が、前記回転重錐を貫通する少なくとも1つの貫通孔であることを特徴とする請求項9に記載の時計用回転錘。
  11. 前記第2の重心調整部が、前記回転重錐の表面に設けられた少なくとも1つの凹部であることを特徴とする請求項9に記載の時計用回転錘。
  12. 前記第2の重心調整部が、前記回転重錐の表面に設けられた少なくとも1つの凸部であることを特徴とする請求項9に記載と時計用回転錘。
  13. 前記回転錘体が、チタン材又はチタン合金材で形成されていることを特徴とする請求項1、2乃至請求項4の何れかに記載の時計用回転錘。
  14. 請求項1乃至請求項13の何れかに記載の時計用回転錘と、前記時計用回転錘を前記回転軸を中心に回転させるボールベアリングと、前記時計用回転錘の動きを伝達する伝達機構とを備えた回転錘付時計
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