JP5731604B2 - 高カロリーガス製造用触媒およびその製造方法および高カロリーガス製造用触媒を用いた高カロリーガス製造方法 - Google Patents
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Description
nCO + (2n+1)H2 → CnH2n+2 + nH2O…(1)
CO + H2O → CO2 + H2 ……………………………(2)
本発明は上記新知見に基づきなされたものであって、
上記技術課題を解決するための本発明の高カロリーガス製造用触媒の特徴構成は、
ルテニウムと鉄族元素をアルミナまたはジルコニアを主成分とする金属酸化物担体に担持させてあり、ルテニウム分散度が20%以上である点にある。
ここで、ルテニウム分散度は、下式のように、担持されたルテニウムの全原子数のうち、一酸化炭素を化学吸着することができるルテニウム原子数の比を表したものである。すなわち、担持された全ルテニウム原子のうち、表面に露出して触媒として機能できるルテニウム原子の割合を示している。なお、ルテニウムの一酸化炭素吸着量は、触媒学会により標準化されている「COパルス法による金属表面積測定法」(参照触媒委員会、触媒、31、317(1989))により求めることができる。
また、さらに、鉄族元素を担持させてある金属酸化物担体に、さらに、ルテニウムを湿式還元法により担持させてあることが好ましい。
また、金属酸化物担体にルテニウムを湿式還元法により担持させてある金属酸化物担体に、さらに、鉄族元素を湿式還元法により担持させてあってもよい。
本発明の高カロリーガス製造用触媒は、上記新知見に基づき、金属酸化物担体にルテニウムが20%以上の高い分散度で担持されていることから、多くの一酸化炭素を吸着し、さらに、ルテニウムと鉄族元素との協働作用により、他の助触媒等の成分の使用なしに、300℃〜350℃程度の比較的低温で、かつ、高い一酸化炭素転化率で、高カロリーガスを製造することができるものである。
D = Kλ/(βcosθ)
ここで、D(nm)は結晶子の大きさを表し、担持金属もしくは化合物の平均的な粒子径に相当する。λ(nm)はX線の波長、θ(°)は回折角、β(rad)は回折線ピークの半価幅であり、K(−)は粒子形状に由来する定数であり、球状粒子を仮定するとK=0.9である。ルテニウム分散度が20%未満の触媒についてX線回折分析を行うと、酸化ルテニウムに相当する回折角である2θ=28.02°と35.07°の位置に回折線ピークが現れた。このときのX線源のターゲットは銅であり、X線の波長λは0.1541nm(特性X線Kα1)である。現れた回折線ピークの半価幅から、担持されたルテニウムの平均的な粒子径は12〜27nmであった。一方、ルテニウム分散度が20%以上の触媒についてX線回折分析を行うと、酸化ルテニウムに相当する回折角でも、また金属ルテニウムに相当する回折角でも回折線ピークは現れなかった。これは、入射X線を回折させることができないほど結晶子が小さい、すなわち担持金属もしくは化合物の平均的な粒子径が小さいことを表している。ルテニウム分散度が20%以上の触媒について、表面を透過型電子顕微鏡で観察すると、担持されたルテニウムおよび鉄はいずれも粒子径10nm以下の凝集状態で観察された。このことから、活性の高い高カロリーガス製造触媒を得るには、担持されたルテニウム(酸化ルテニウムを含む)の平均的な粒子径は10nm以下であることが必要であり、平均的な粒子径が10nm以下であることからルテニウム分散度は20%以上になると考えられる。
また、ルテニウムと鉄族元素を同時に湿式還元法により金属酸化物担体に担持させる、もしくは、ルテニウムを湿式還元法により金属酸化物担体に担持させた後に、鉄族元素を湿式還元法により担持させてもルテニウムが20%以上の高い分散度で担持されることが、実験的にわかった。
なお、前記鉄族元素が鉄であることが好ましい。また、前記金属酸化物担体に鉄を0.5質量%〜10質量%担持させてあることが好ましく、前記金属酸化物担体に、ルテニウムを1質量%〜8質量%担持させてあることが好ましい。
ここで、前記鉄族元素は、フィッシャー・トロプシュ反応として知られる炭素鎖の結合反応により、生成される飽和炭化水素の成分比を、高カロリー成分に偏らせる作用を持ち、通常、単独で触媒として用いられる場合には、液体の飽和炭化水素を生じるまで反応を進行してしまうものであるが、ルテニウムによるメタン生成反応が高活性で進行するため、それらの協働により、フィッシャー・トロプシュ反応が、炭素数2〜4程度で選択的に停止する事ができる。つまり、高カロリーガスを選択的に製造できるのである。
また、本発明の高カロリーガス製造用触媒の製造方法の特徴構成は、ルテニウムと鉄族元素とを、ルテニウム分散度が20%以上となるようにアルミナまたはジルコニアを主成分とする金属酸化物担体に分散させて担持させる点にある。
ここで、金属酸化物担体に、ルテニウムを湿式還元法により担持させる、もしくは、金属酸化物担体に、鉄族元素を担持させたのち、ルテニウムを湿式還元法により担持させることが好ましく、さらに、金属酸化物担体に、ルテニウムを湿式還元法により担持させたのち、鉄族元素を湿式還元法により担持させることが好ましい。
つまり、これらの特徴構成により作製された高カロリーガス製造用触媒は、先述のように高い分散度でルテニウムを担持させることができており、高カロリーガスを製造するのに適しているものと考えられる。
さらに、本発明の高カロリーガスの製造方法の特徴構成は、水素および一酸化炭素を含む混合ガスを、先述の高カロリーガス製造用触媒の存在下に反応させる点にある。
上記高活性の高カロリーガス製造用触媒を用いて、水素および一酸化炭素を含む混合ガスを反応させると、前記混合ガス中の一酸化炭素ガスは、ルテニウム触媒下の水素により還元を受けて、メタン化し、さらに、鉄族元素により、炭素−炭素鎖を形成する。そのため、前記混合ガスが反応すると、これらルテニウムと鉄族元素との協働作用により、メタンと炭素数2〜4の飽和炭化水素との混合物を与える。したがって、メタン、および、メタンと液体飽和炭化水素との中間に位置する気体飽和炭化水素の混合物を、効率良く生成させて高カロリーガスを製造することができる。
得られた高カロリーガス製造用触媒は、反応容器に収容され、その反応容器内の高カロリーガス製造用触媒と接触するように、水素および一酸化炭素を含む混合ガスを流通させ、前記反応容器から排出されるガスを回収して生成ガスを高カロリーガスとして得る。
以下に、より具体的な実施例および参考例について説明する。
参考例1においては、(a)〜(e)の反応剤を用いる。
(a) 直径2〜4mmの球状のチタニア10g
(b) 1.45gの硝酸鉄(III)・9水和物(Fe(NO3)3・9H2O)を含む
水溶液
(c) 0.375N水酸化ナトリウム水溶液
(d) 0.3%ヒドラジン水溶液
(e) 0.43gの塩化ルテニウム(III)(ルテニウム含有量47.3質量%)を含む水溶液
担体(a)に硝酸鉄水溶液(b)の全量を含浸させ、これを乾燥させる(含浸法)。さらに、得られた担体を400℃で、6時間焼成すること(焼成法)により、鉄担持チタニアを得た。
次に、前記鉄担持チタニアに、塩化ルテニウム水溶液(e)を規定量の半分量を含浸させ、これを乾燥させる。次いで、これに、残り半分量の塩化ルテニウム水溶液(e)を含浸させ、これを乾燥させる。さらに、水酸化ナトリウム水溶液(c)に、得られた担体を浸漬し、担体にルテニウムを固定した。この担体を、水洗、乾燥した後、常温で1時間、90mlのヒドラジン水溶液(d)により還元して(湿式還元法)、高カロリーガス製造用触媒として鉄−ルテニウム担持チタニアを得た。この高カロリーガス製造用触媒を触媒Aとする。担持されたルテニウムは数十μm〜数百μmの厚さに堆積され、表面層付近ではルテニウムの酸化物、塩化物、水酸化物等のようなルテニウム化合物が金属状態のルテニウムと混在している。
得られた高カロリーガス製造用触媒(触媒A)について高カロリーガス製造に関する反応試験1を行った。
水素および一酸化炭素を含む混合ガスを、前記触媒Aの存在下に反応させた。
この触媒Aのチタニアに対する鉄含有量は硝酸鉄(III)・9水和物を鉄換算して0.2g、含有率は、チタニア10gに対して2質量%となる。同様に、チタニアに対するルテニウムの含有率は2質量%である。また、一酸化炭素吸着法により、チタニアに対するルテニウムの分散度を測定すると、51.1%と高い分散度を示すことがわかった。
触媒 :触媒A
触媒量 :2ml
原料ガス :一酸化炭素/水素比=1/2の混合ガス
ガス供給量(GHSV) :2000(/Hr)
供給圧 :0.6(MPaG)
反応温度 :250℃〜400℃(一酸化炭素転化率99%以上となった温度で評価。99%以上にならなかった場合は、400℃における一酸化炭素転化率で評価)
生成ガスの分析には、ガスクロマトグラフを用い、分析結果から一酸化炭素ガスの転化率、生成ガス中のC1〜C13の炭化水素量を求めた。
生成ガスには、原料とした混合ガスおよび反応により生成した飽和炭化水素ガスが含まれ、メタン(C1)が61%、エタン(C2)が15.9%、プロパンが(C3)17.7%、ブタンが(C4)0.1%であった。また、他にペンタン、ヘキサン、ヘプタンおよびC1〜C7の不飽和炭化水素(C5+)5.3%が含まれる事がわかった。なお、C8以上の炭化水素は、検出限界以下か、痕跡量であった。また、換算発熱量は、47.6MJ/Nm3であった。
実施例1においては、金属酸化物担体を変更した高カロリーガス製造用触媒を製造し、その高カロリーガス製造に関する反応試験2を行った。
実施例1においては、(a2)〜(e)の反応剤を用いる。
(a2) 直径2〜4mmの球状のアルミナ10g
(b) 1.45gの硝酸鉄(III)・9水和物(Fe(NO3)3・9H2O)を含
む水溶液
(c) 0.375N水酸化ナトリウム水溶液
(d) 0.3%ヒドラジン水溶液
(e) 0.43gの塩化ルテニウム(III)(ルテニウム含有量47.3質量%)を含む水溶液
担体(a)に代え担体(a2)を用いた以外は、参考例1と同様に含浸法、焼成法により、鉄担持アルミナを得た。
前記鉄担持アルミナを用いた以外は、参考例1と同様に湿式還元法により、高カロリーガス製造用触媒として鉄−ルテニウム担持アルミナを得た。この高カロリーガス製造用触媒を触媒Bとする。
参考例2においては、担持するルテニウム量を種々変更した高カロリーガス製造用触媒を製造し、その高カロリーガス製造に関する反応試験3を行った。
参考例2においては、(a)〜(e6)の反応剤を用いる。
(a) 直径2〜4mmの球状のチタニア10g
(b2) 0.96gの塩化鉄(III)・6水和物(FeCl3・6H2O)を含む水溶
液
(c) 0.375N水酸化ナトリウム水溶液
(d) 0.3%ヒドラジン水溶液
(e2) 0.11gの塩化ルテニウム(III)(ルテニウム含有量47.3質量%)
担体(a)に塩化鉄水溶液(b2)の全量を含浸させ、これを乾燥させる。さらに、水酸化ナトリウム水溶液(c)に、得られた担体を浸漬し、担体に鉄を固定化した。この担体を、水洗、乾燥した後、常温で1時間、90mlのヒドラジン水溶液(d)により湿式還元法し、水洗、乾燥して含浸法、湿式還元法により、鉄担持チタニアを得た。
前記鉄担持チタニアを用い、塩化ルテニウム水溶液(e)に代え塩化ルテニウム水溶液(e)〜(e6)を用いた以外は、参考例1と同様に含浸法、湿式還元法により、高カロリーガス製造用触媒として鉄−ルテニウム担持チタニアを得た。この高カロリーガス製造用触媒を順に触媒C〜Hとする。
参考例3においては、担持する鉄量を種々変更した高カロリーガス製造用触媒を製造し、その高カロリーガス製造に関する反応試験4を行った。
参考例3においては、下記(a)〜(e)の反応剤を用いる。
(a) 直径2〜4mmの球状のチタニア10g
(b3) 0.24gの塩化鉄(III)・6水和物(FeCl3・6H2O)を含む水溶液
(b4) 0.48gの塩化鉄(III)・6水和物(FeCl3・6H2O)を含む水溶液
(b5) 1.44gの塩化鉄(III)・6水和物(FeCl3・6H2O)を含む水溶液
(b6) 4.8gの塩化鉄(III)・6水和物(FeCl3・6H2O)を含む水溶液(c) 0.375N水酸化ナトリウム水溶液
(d) 0.3%ヒドラジン水溶液
(e) 0.43gの塩化ルテニウム(III)(ルテニウム含有量47.3質量%)を含む水溶液
(鉄−ルテニウム担持チタニア:触媒I〜L)
塩化鉄水溶液(b2)に代え、塩化鉄(b3)〜(b6)を用いた以外は、参考例2と同様に含浸法、湿式還元法により、高カロリーガス製造用触媒として鉄−ルテニウム担持チタニアを得た。この高カロリーガス製造用触媒を順に触媒I〜Lとする。
参考例4においては、担持する鉄族元素を変更した高カロリーガス製造用触媒を製造し、その高カロリーガス製造に関する反応試験5を行った。
参考例4においては、(a)〜(e)の反応剤を用いる。
(a) 直径2〜4mmの球状のチタニア10g
(b7) 0.99gの塩化コバルト(III)・6水和物(CoCl3・6H2O)を含む水溶液
(c) 0.375N水酸化ナトリウム水溶液
(d) 0.3%ヒドラジン水溶液
(e) 0.43gの塩化ルテニウム(III)(ルテニウム含有量47.3質量%)を含む水溶液
(コバルト−ルテニウム担持チタニア:触媒M)
塩化鉄水溶液(b2)に代え、塩化コバルト(b7)を用いた以外は、参考例2と同様に高カロリーガス製造用触媒としてコバルト−ルテニウム担持チタニアを得た。この高カロリーガス製造用触媒を触媒Mとする。
比較例1においては、鉄族元素を担持していない高カロリーガス製造用触媒を製造し、その高カロリーガス製造に関する反応試験6を行った。
比較例1においては、(a)〜(e)の反応剤を用いる。
(a) 直径2〜4mmの球状のチタニア10g
(a2) 直径2〜4mmの球状のアルミナ10g
(c) 0.375N水酸化ナトリウム水溶液
(d) 0.3%ヒドラジン水溶液
(e) 0.43gの塩化ルテニウム(III)(ルテニウム含有量47.3質量%)を含む水溶液
塩化鉄水溶液(b2)を用いない以外は、参考例3と同様に高カロリーガス製造用触媒としてルテニウム担持チタニアを得た。この高カロリーガス製造用触媒を触媒Nとする。
塩化鉄水溶液(b2)を用いないこと、チタニア担体(a)に代え、アルミナ担体(a2)を用いること以外は、参考例3と同様に高カロリーガス製造用触媒としてルテニウム担持アルミナを得た。この高カロリーガス製造用触媒を触媒Oとする。
比較例2においては、ルテニウムを湿式還元法によらず、焼成法により担体に担持させた高カロリーガス製造用触媒を製造し、その高カロリーガス製造に関する反応試験7を行った。
比較例2においては、(a)〜(e7)の反応剤を用いる。
(a) 直径2〜4mmの球状のチタニア10g
(b) 1.45gの硝酸鉄(III)・9水和物(Fe(NO3)3・9H2O)を含む水溶液
(c) 0.375N水酸化ナトリウム水溶液
(d) 0.3%ヒドラジン水溶液
(e7) 5.15gの硝酸ルテニウム(III)(Ru(NO3)3)水溶液(ルテニウム換算濃度3.9質量%)
参考例1と同様に、鉄担持チタニアを得た。
前記鉄担持チタニアに硝酸ルテニウム水溶液(e7)の全量を含浸させ、これを乾燥させる。さらに、得られた担体を400℃で、6時間焼成することにより、高カロリーガス製造用触媒として鉄−ルテニウム担持チタニアを得た。この高カロリーガス製造用触媒を触媒Pとする。
比較例3においては、ルテニウムを湿式還元法により、担持した後、鉄族元素を担持した高カロリーガス製造用触媒を製造し、その高カロリーガス製造に関する反応試験8を行った。
比較例3においては、(a)〜(e7)の反応剤を用いる。
(a) 直径2〜4mmの球状のチタニア10g
(b) 1.45gの硝酸鉄(III)・9水和物(Fe(NO3)3・9H2O)を含む水溶液
(c) 0.375N水酸化ナトリウム水溶液
(d) 0.3%ヒドラジン水溶液
(e7) 0.43gの塩化ルテニウム(III)(ルテニウム含有量47.3質量%)を含む水溶液
比較例1と同様に、ルテニウム担持チタニアを得た。
前記ルテニウム担持チタニアに硝酸鉄水溶液(b)の全量を含浸させ、これを乾燥させる。さらに、得られた担体を400℃で、6時間焼成することにより、高カロリーガス製造用触媒としてルテニウム−鉄担持チタニアを得た。この高カロリーガス製造用触媒を触媒Qとする。
触媒Aに代え触媒B〜Qを用いた以外は、反応試験1と同様の試験条件で水素および一酸化炭素を含む混合ガスを反応させた。
参考例5においては、参考例1と同様にルテニウムを湿式還元法により担持させた高カロリーガス製造用触媒を製造し、その高カロリーガス製造に関する反応試験9を行った。
参考例5においては、(a)〜(e)の反応剤を用いる。
(a)直径2〜4mmの球状チタニア10g
(b) 1.45gの硝酸鉄(III)・9水和物(Fe(NO3)3・9H2O)を含む
水溶液
(c)0.375N水酸化ナトリウム水溶液
(d)0.3%ヒドラジン水溶液
(e)0.43gの塩化ルテニウム(III)(ルテニウム含有量47.3質量%)を含む水溶液
参考例1と同様に、鉄担持チタニアを得た。
(鉄−ルテニウム担持チタニア:触媒R)
ルテニウムの含浸において、前記鉄担持チタニアに、規定量の塩化ルテニウム水溶液(e)を1回で全量含浸させた以外は、参考例1と同様に含浸法、湿式還元法により、高カロリーガス製造用触媒として鉄−ルテニウム担持チタニアを得た。この高カロリー製造用触媒を触媒Rとする。
参考例1と同様に反応試験を行った。一酸化炭素吸着法によるルテニウムの分散度を測定すると23.7%であった。参考例1でのルテニウム分散度51.1%より低い値になったのは、参考例1では2回に分割して行った塩化ルテニウム溶液の含浸を1回で行ったために、ルテニウムがうまく分散できなかったためと考えられる。
比較例4においては、ルテニウムを焼成法により担持させた高カロリーガス製造用触媒を製造し、その高カロリーガス製造に関する反応試験10を行った。
比較例4においては、(a)〜(e7)の反応剤を用いる。
(a) 直径2〜4mmの球状チタニア
(b)1.45gの硝酸鉄(III)・9水和物(Fe(NO3)3・9H2O)を含む水溶液
(c)0.375N水酸化ナトリウム水溶液
(d)0.3%ヒドラジン水溶液
(e7)5.15gの硝酸ルテニウム(III)(Ru(NO3)3)水溶液(ルテニウム換算濃度3.9質量%)
参考例1と同様に、鉄担持チタニアを得た。
(鉄−ルテニウム担持チタニア:触媒T)
400℃焼成の時間を1時間にした以外は、比較例2と同様に含浸法、焼成法により、高カロリーガス製造用触媒として鉄−ルテニウム担持チタニアを得た。この高カロリー製造用触媒を触媒Tとする。
参考例1と同様に反応試験を行った。
参考例6においては、ルテニウムと鉄を同時に湿式還元法により担体に担持させた高カロリーガス製造用触媒を製造し、その高カロリーガス製造に関する反応試験11を行った
参考例6においては、(a)〜(d)の反応剤を用いる。
(a)直径2〜4mmの球状チタニア10g
(b8) 0.43gの塩化ルテニウム(III)(ルテニウム含有量47.3質量%)と0.96gの塩化鉄(III)・6水和物(FeCl3・6H2O)を含む水溶液
(c) 0.375N水酸化ナトリウム水溶液
(d) 0.3%ヒドラジン水溶液
塩化鉄水溶液(b2)に代え、塩化ルテニウム・塩化鉄混合水溶液(b8)を用いた以外は、参考例2と同様に含浸法、湿式還元法により、高カロリーガス製造用触媒としてルテニウム−鉄担持チタニアを得た。この高カロリー製造用触媒を触媒Uとする。
参考例1と同様に反応試験を行った。
参考例7においては、ルテニウムを湿式還元法により担持した後、鉄を湿式還元法により担持し、担持する鉄量を種々変更した高カロリーガス製造用触媒を製造し、その高カロリーガス製造に関する反応試験12を行った。
参考例7においては、下記(a)〜(e11)の反応剤を用いる。
(a)直径2〜4mmの球状チタニア10g
(b9)0.43gの塩化ルテニウム(III)(ルテニウム含有量47.3質量%)を含む水溶液
(c)0.375N水酸化ナトリウム水溶液
(d)0.3%ヒドラジン水溶液
(e8)0.24gの塩化鉄(III)・6水和物(FeCl3・6H2O)を含む水溶液(e9)0.96gの塩化鉄(III)・6水和物(FeCl3・6H2O)を含む水溶液(e10)1.92gの塩化鉄(III)・6水和物(FeCl3・6H2O)を含む水溶液
(e11)2.88gの塩化鉄(III)・6水和物(FeCl3・6H2O)を含む水溶
液
塩化鉄水溶液(b2)に代え、塩化ルテニウム水溶液(b9)を用いた以外は、参考例2と同様に含浸法、湿式還元法により、ルテニウム担持チタニアを得た。
塩化ルテニウム水溶液(e)に代え、塩化鉄水溶液(e8)〜(e11)を用いた以外は、参考例2と同様に含浸法、湿式還元法により、高カロリーガス製造用触媒としてルテニウム−鉄担持チタニアを得た。この高カロリー製造用触媒を順に触媒V,W、X,Yとする。
参考例1と同様に反応試験を行った。
反応試験1〜12の分析結果を表1にまとめて示す。
さらに、触媒Qと触媒Wを比較すると、触媒成分の担持順は鉄−ルテニウムの順であれば、鉄は焼成担持でも比較的高いルテニウム分散度を実現できるが、逆の順であれば、ルテニウムを湿式還元法で担持させることが好ましく、さらに好ましくは、鉄も湿式還元法で担持させるとよいことが分かる。
なお、含浸法においてルテニウム化合物、鉄化合物として硝酸塩、塩酸塩を用いた例が混在するが、一般に含浸法において、還元あるいは酸化により、担持される化合物の最終形態が、安定な金属あるいは安定な酸化物となることがわかっている場合、出発原料の陽イオンに対する陰イオンはいずれのものでも、ほぼ同じ結果が得られることが知られている。そのため、本発明の高カロリーガス製造触媒の製造方法においては、出発原料としてのルテニウム化合物、鉄化合物としてはいかなるものを用いてもかまわない。
Claims (15)
- ルテニウムと鉄族元素をアルミナまたはジルコニアを主成分とする金属酸化物担体に担持させてあり、ルテニウム分散度が20%以上である高カロリーガス製造用触媒。
- 金属酸化物担体に、ルテニウムを湿式還元法により担持させてある請求項1記載の高カロリーガス製造用触媒。
- 鉄族元素を担持させてある金属酸化物担体に、さらに、ルテニウムを湿式還元法により担持させてある請求項1または2に記載の高カロリーガス製造用触媒。
- 金属酸化物担体にルテニウムを湿式還元法により担持させてある金属酸化物担体に、さらに、鉄族元素を湿式還元法により担持させてある請求項1または2に記載の高カロリーガス製造用触媒。
- 前記鉄族元素が鉄である請求項1〜4のいずれか1項に記載の高カロリーガス製造用触媒。
- 前記金属酸化物担体に鉄を0.5質量%〜10質量%担持させてある請求項1〜5のいずれか1項に記載の高カロリーガス製造用触媒。
- 前記金属酸化物担体に、ルテニウムを1質量%〜8質量%担持させてある請求項1〜6のいずれか1項に記載の高カロリーガス製造用触媒。
- ルテニウムと鉄族元素とを、ルテニウム分散度が20%以上となるようにアルミナまたはジルコニアを主成分とする金属酸化物担体に分散させて担持させる高カロリーガス製造用触媒の製造方法。
- 金属酸化物担体に、ルテニウムを湿式還元法により担持させる請求項8に記載の高カロリーガス製造用触媒の製造方法。
- 金属酸化物担体に、鉄族元素を担持させたのち、ルテニウムを湿式還元法により担持させる請求項8または9に記載の高カロリーガス製造用触媒の製造方法。
- 金属酸化物担体に、ルテニウムを湿式還元法により担持させたのち、鉄族元素を湿式還元法により担持させる請求項8または9に記載の高カロリーガス製造用触媒の製造方法。
- 前記鉄族元素が鉄である請求項8〜11のいずれか1項に記載の高カロリーガス製造用触媒の製造方法。
- 前記金属酸化物担体に鉄を0.5質量%〜10質量%担持させてある請求項8〜12のいずれか1項に記載の高カロリーガス製造用触媒の製造方法。
- 前記金属酸化物担体に、ルテニウムを1質量%〜8質量%担持させてある請求項8〜13のいずれか1項に記載の高カロリーガス製造用触媒の製造方法。
- 水素および一酸化炭素を含む混合ガスを、請求項1〜7のいずれか1項に記載の高カロリーガス製造用触媒の存在下に反応させ、低級飽和炭化水素を主成分とする高カロリーガスを製造する高カロリーガス製造方法。
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