JP5731451B2 - 歯間ブラシ - Google Patents

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本発明は、捻られたワイヤにフィラメントが挟持されたブラシと、樹脂製の柄とからなる歯間ブラシに関する。
従来、歯の隙間等を清掃する種々の歯間ブラシが知られている。例えば、ワイヤを半分に曲げてその間にフィラメントを挟みワイヤを捻ったブラシと、樹脂製の柄とからなり、ワイヤの基端部であって柄に埋め込まれる部分の任意の箇所にカシメ部が形成されており、ワイヤ(カシメ部)が柄に形成された挿通孔に高周波加熱で挿通固定される歯間ブラシが開示されている(特許文献1参照)。上記歯間ブラシによれば、前記カシメ部が柄に強く固定されるため、ブラシが柄から抜けにくいという効果を奏する。
特許2770298号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の歯間ブラシにおいては、カシメ部の厚みが薄い場合には、ブラシを柄に挿通する際に、前記カシメ部においてワイヤが折れ曲がり、ワイヤが柄の軸心からズレて挿入され、製造における歩留まりが低下することがあった。
すなわち、ブラシを柄に高周波加熱で挿通固定する際に、カシメ部においてワイヤが折れ曲がると、ワイヤの先端部(フィラメントが挟まれている側と反対側の端部)が柄の表面から外側へ突出してしまう場合があり、製造における歩留まりが低下する要因となっていた。
また、ワイヤは機械的に切断されるため、ワイヤの端部にはバリが発生している。このワイヤの端部のバリが、例えば、ワイヤの軸心から外側に向けて形成されている場合には、ブラシを柄に高周波加熱で挿通固定する際に、バリを挿通孔に挿通する抵抗が大きくなって、ワイヤが折れ曲がることがあり、製造における歩留まりが低下する要因となっていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、製造における歩留まりを向上することが可能な歯間ブラシを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る歯間ブラシは、以下のように構成されている。
すなわち、本発明に係る歯間ブラシは、捻られたワイヤにフィラメントが挟持されたブラシと、樹脂製の柄とからなる歯間ブラシであって、前記柄が、前記ブラシのワイヤが挿通される孔である挿通孔を有し、前記ワイヤのうち、前記挿通孔に埋没する部分の一部にカシメ部が設けられており、前記カシメ部が、捻られたワイヤの長手方向に中心軸を有する略三角柱状又は略四角柱状にカシメられており、前記ワイヤが、前記挿通孔に高周波加熱で挿通固定されることを特徴としている。
かかる構成を備える歯間ブラシによれば、前記柄が、前記ブラシのワイヤが挿通される孔である挿通孔を有している。また、前記ワイヤのうち、前記挿通孔に埋没する部分の一部にカシメ部が設けられており、前記カシメ部が、捻られたワイヤの長手方向に中心軸を有する略三角柱状又は略四角柱状にカシメられている。そして、前記ワイヤが、前記挿通孔に高周波加熱で挿通固定されるため、製造における歩留まりを向上することができる。
すなわち、前記カシメ部が、捻られたワイヤの長手方向に中心軸を有する略三角柱状又は略四角柱状にカシメられているため、前記ブラシを前記柄に高周波加熱で挿通固定する際に、前記カシメ部において前記ワイヤが折れ曲がることを抑制することができるので、製造における歩留まりを向上することができるのである。
また、本発明に係る歯間ブラシは、前記カシメ部は、略正三角柱状又は略正四角柱状にカシメられていることが好ましい。
かかる構成を備える歯間ブラシによれば、前記カシメ部が、略正三角柱状又は略正四角柱状にカシメられているため、簡素な製造方法(例えば、互いに直交する方向に2回カシメること)で前記カシメ部を形成することができる。
また、本発明に係る歯間ブラシは、前記ブラシが、半折された前記ワイヤの折れ曲がり部側に複数のフィラメントが挟まれた状態で、前記ワイヤが捻られて形成され、前記ワイヤの端部のバリが、前記挿通孔に埋没される前に除去されていることが好ましい。
かかる構成を備える歯間ブラシによれば、前記ブラシが、半折された前記ワイヤの折れ曲がり部側に複数のフィラメントが挟まれた状態で、前記ワイヤが捻られて形成されている。また、前記ワイヤの端部のバリが、前記挿通孔に埋没される前に除去されているため、製造における歩留まりを更に向上することができる。
すなわち、前記ワイヤの端部のバリが、例えば、前記ワイヤの軸心から外側に向けて形成されている場合には、前記ブラシを前記柄に高周波加熱で挿通固定する際に、前記バリを前記挿通孔に挿通する抵抗が大きくなり、前記ワイヤが折れ曲がることがある。よって、前記ワイヤの端部のバリを、前記ワイヤを前記挿通孔に挿通させる前に除去することによって、前記ワイヤが折れ曲がることを防止することができるのである。
本発明に係る歯間ブラシによれば、前記柄が、前記ブラシのワイヤが挿通される孔である挿通孔を有している。また、前記ワイヤのうち、前記挿通孔に埋没する部分の一部にカシメ部が設けられており、前記カシメ部が、捻られたワイヤの長手方向に中心軸を有する略三角柱状又は略四角柱状にカシメられている。そして、前記ワイヤが、前記挿通孔に高周波加熱で挿通固定されるため、製造における歩留まりを向上することができる。
すなわち、前記カシメ部が、捻られたワイヤの長手方向に中心軸を有する略三角柱状又は略四角柱状にカシメられているため、前記ブラシを前記柄に高周波加熱で挿通固定する際に、前記カシメ部において前記ワイヤが折れ曲がることを抑制することができるので、製造における歩留まりを向上することができるのである。
本発明に係る歯間ブラシの一例を示す分解斜視図である。 図1に示すカシメ部の一例を示す正面図及び側面図である。 図1に示すワイヤの先端部の一例を示す図である。 図1に示す歯間ブラシの製造方法の一例を示す工程図である。 図4に示すフィラメント供給用のドラム及び整列具の一例を示す斜視図である。 図1に示すカシメ部を形成するカシメ装置の一例を示す平面図である。 図1に示すカシメ部を形成するカシメ装置の一例を示す側面図である。 高周波加熱によってワイヤを柄に挿通固定する工程を説明する説明図である。
以下、本発明に係る歯間ブラシ100の実施形態について図面を参照して説明する。
−歯間ブラシの構造−
図1は、本発明に係る歯間ブラシ100の一例を示す分解斜視図である。図1では、歯間ブラシ00を、ブラシ1と柄2を分離した状態で示している。ブラシ1は、ワイヤ3を半分に曲げて、その間にフィラメント4を挟み、ワイヤ3を捻ったものである(図4参照)。柄2は、略円柱状に成形された樹脂(ここでは、合成樹脂)である。柄2には、ブラシ1のワイヤ3を挿入する挿通孔1aが形成されている。ここでは、挿通孔1aは、柄2の軸中心に、長さLT(例えば、10mm)の長さ(深さ)で形成されている。
また、ワイヤ3の基端部であって、柄1に埋め込まれる部分の任意の箇所には、図2に示すようにカシメ部3aが形成されいる。カシメ部3aは、ワイヤ3を捻ってブラシ1を成形した後に、金属又は硬質の工具で挟み込んで、螺旋状にねじれたワイヤ3の一部を変形させた(カシメた)ものである(図4、図6、図7参照)。
更に、ワイヤ3の先端部3bは、図3に示すように、バリ取り加工が施されている。ワイヤ3の先端部3bの形状等については、図3を参照して後述する。
−カシメ部の構造−
図2は、図1に示すカシメ部3aの一例を示す正面図及び側面図である。図2(a)は、図1に示すカシメ部3aの一例を示す正面図であって、図2(a)は、図1に示すカシメ部3aの一例を示す側面図である。
図2に示すように、カシメ部3aは、高さT、幅B、長さLの正三角柱状に形成されている。なお、また、幅Bは、例えば、ワイヤの直径(例えば、0.2mm)の1,5倍(例えば、0.3mm)に形成される。高さTは、例えば、幅Bの(31/2)/2(≒0.87)倍(ここでは、0.26mm)に形成される。更に、長さLは、例えば、挿通孔1aの長さLT(ここでは、10mm)の半分以下(例えば、2mm)に形成される。
ここで、図4を用いて後述するように、ワイヤ3の柄1に対する埋没部は高周波加熱されて、柄1の挿通孔1aに挿通される。柄1は、合成樹脂で形成されているので、加熱されたワイヤ3によって、挿通孔1aの周壁が溶解されて、ワイヤ3が周囲の挿通孔1aの周壁と強固に固定される。なお、カシメ部3aが設けられていない場合には、ワイヤ全体が規則的な螺旋状であるため、一方の向き(例えば、時計廻り)に、ワイヤ3を廻せば、ブラシ1が柄2から外れてしまう。これに対して、カシメ部3aが形成されている場合には、螺旋形状の一部が変形されているため、形状の規則性がなくなっており、ワイヤ3は廻り難く、ブラシ1は柄1から外れ難い。
また、上述のように、柄2が、ブラシ1のワイヤ3が挿通される孔である挿通孔1aを有し、ワイヤ3が、挿通孔1aに高周波加熱で挿通固定される。そして、ワイヤ3のうち、挿通孔1aに埋没する部分の一部にカシメ部3aが設けられており、カシメ部3aが、正三角柱状にカシメられているため、製造における歩留まりを向上することができる。
すなわち、カシメ部3aが、正三角柱状にカシメられているため、ブラシ1を柄2に高周波加熱で挿通固定する際に、カシメ部3aにおいてワイヤ3が折れ曲がることを抑制することができるので、製造における歩留まりを向上することができるのである。
本実施形態では、カシメ部3aが正三角柱状にカシメられている場合について説明するが、カシメ部3aがその他の形状(例えば、四角柱状、多角柱状等)にカシメられている形態でもよい。
更に、カシメ部3aが、正三角柱状にカシメられているため、簡素な製造方法(ここでは、図6、図7を用いて後述するカシメ台24に溝241を設け、1回カシメること)でカシメ部3aを形成することができる。
−先端部の形状−
次に、図3を参照してワイヤ3の先端部3bについて説明する。図3は、図1に示すワイヤ3の先端部3bの一例を示す図である。図3(a)は、1本のワイヤ3の先端部3bの一例を示す図であり、図3(b)は、半折されて捻られたワイヤ3の先端部3bの一例を示す図である。
図3(a)に示すように、ワイヤ3は機械的に切断されるため、その切断面においてバリ31が形成されている。また、図3(b)に示すように、半折されて捻られたワイヤ3の先端部3bにおいて、バリ31が外側にはみ出して形成されている場合には、ワイヤ3を柄1の挿通孔1aに高周波加熱で挿通固定する際の挿入抵抗が大きくなり、ブラシ1(ワイヤ3)を柄2の挿通孔1aに挿通する際に、ワイヤ3が折れ曲がってしまうことがある。
本実施形態では、図3に示すように、ワイヤ3の先端部3bに形成されたバリ31が柄2の挿通孔1aに埋没される前に除去されている。バリ31を除去する方法は、特に限定されるものではないが、例えば、バリ31を砥石で研磨して除去する方法でもよいし、バリ31の発生しない切断方法(例えば、レーザ光の照射による切断方法)でバリ31を切り落とす方法でもよい。更には、半折される前のワイヤ3を、ワイヤ3の先端部3bにバリ31が形成されないように所定長さに切断する形態でもよい(図4参照)。
このように、ワイヤ3の先端部3bのバリ31を、柄2の挿通孔1aに埋没される前に除去することによって、ワイヤ3が折れ曲がることを防止することができるため、歯間ブラシ100の製造における歩留まりを更に向上することができる。
すなわち、ワイヤ3の端部3bのバリ31が、例えば、ワイヤ3の軸心から外側に向けて形成されている場合には、ブラシ1を柄2に高周波加熱で挿通固定する際に、バリ31を挿通孔1aに挿通する抵抗が大きくなり、ワイヤ3が折れ曲がることがある。よって、ワイヤ3の端部3bのバリ31を、挿通孔1aに埋没させる前に除去することによって、ワイヤ3が折れ曲がることを防止することができる。したがって、歯間ブラシ100の製造における歩留まりを更に向上することができるのである。
−歯間ブラシの製造工程−
次に、図4、図5を参照して、歯間ブラシ100を製造する製造方法及び製造装置について説明する。図4は、図1に示す歯間ブラシ100の製造方法の一例を示す工程図である。図5は、図4に示すフィラメント供給用のドラム11a、11b、11c及び整列具12の一例を示す斜視図である。
図5に示すように、フィラメント供給用のドラム11a、11b、11cには、それぞれ、複数のフィラメント40が巻回されている。フィラメント40の整列具12には、複数のフィラメント通過孔13が並列して設けられ、それぞれの通過孔13には、各ドラム11a、11b、11cから引き出されたフィラメント40が挿通されている。
そして、図4に示すように、通過孔13を通ったフィラメント40は一列に整列され、間欠フィーダ等で一定寸法ずつ送り出される。半折ワイヤ14は、1本のワイヤ30を中央から半折したものである。そして、半折ワイヤ14の間に、ブラシ用に適当な長さ(例えば、3mm)に切断されたフィラメント群15が挟み込まれ、半折ワイヤ14が、その両端から捻られることによって、ブラシ16が形成される。ブラシ16は、ワイヤ161を備えている。ワイヤ161は、未だ、カシメ部3aが形成されておらず、且つ、バリ31が除去されていない点で、図1に示すワイヤ3とは相違する。
続いて、ブラシ16を搬送するラインの途中で、カシメ部16a(3a)が形成されると共に、ワイヤ161(3)の先端部3bのバリ31が除去される(図3参照)。搬送ライン途中でカシメ部16a(3a)が形成され、バリ31が除去されたブラシ1は、フィラメント4が溶解しないようにしてワイヤ3が高周波加熱されて、加熱された状態のワイヤ3が柄2のワイヤ挿通孔1aに挿通される。そして、柄2を構成する合成樹脂の挿通孔1a周壁が溶解されてワイヤ3が挿通された状態で、挿通孔1aの周壁が硬化して、ワイヤ3が柄2に固定される。これによって、歯間ブラシ100を製造する一連の工程が終了する。
なお、本実施形態ではフィラメントを巻回したドラムの個数を3個としたが、整列具12に設けられた通過孔13の数以内で1個以上であれば任意の個数とすることが可能である。また、図5では通過孔13は6連としているが、この個数も図示した個数に限定されるものではない。
ここで、図示した3個のドラム11a、11b、11cに同一径のフィラメント40を巻回すれば均一径のフィラメント4で形成された歯間ブラシ100が製造されるが、各ドラム11に巻回するフィラメント40の色を変えれば、帯状に色が異なる歯間ブラシ100を製造することができる。また、各ドラム11a、11b、11cのフィラメント40の太さを変えれば、歯間ブラシ100の部位によって固さが異なる歯間ブラシ1を製造することができる。フィラメント40の色の変更と太さの変更とを適宜組み合わせることも可能である。
−カシメ装置−
続いて、図6、図7を参照して、カシメ部3aを構成する装置について説明する。図6は、図1に示すカシメ部3aを形成するカシメ装置200の一例を示す平面図であって、図7は図1に示すカシメ部3aを形成するカシメ装置200の一例を示す側面図である。カシメ装置200は、ブラシフィーダ21、カシメ台24、及び、ピストン25を備えている。
ブラシフィーダ21は、ピストン25とカシメ台24との間に、ブラシ16を供給するものであって、ここでは、ループ状に繋いだチェーン22で構成されている。そして、チェーン22間の各鳩目23に、ブラシ16のワイヤ161を挿通した状態で、間欠的にチェーン22を駆動する。この場合、図7に示すように、ワイヤ161は、チェーン22よりも下方に突出している必要がある。
カシメ台24は、チェーン22の進行方向の下方に突出し、ピストン25の間にワイヤ161を挟んだ状態でピストン25を作動させてワイヤ161に打ちつけ、カシメ部16aを形成するものである。また、カシメ台24には、カシメ部16a(3a)を正三角柱状に形成するための溝241が形成されている。溝241は、隣接する面が互いに60度をなして形成されており、正三角柱状のカシメ部16a(3a)の頂点が、溝241における隣接する面の交線において形成される。
カシメ装置200の動作としては、ブラシフィーダ21がチェーン1個分の距離だけ間欠移送する。そして、これに同期してピストン25を駆動する。この動作を繰返すことによって、チェーン22間の各鳩目23に固定された各ワイヤ161に、それぞれ、カシメ部16aが形成される。
なお、本実施形態では、図2に示すように、カシメ部16aを、正三角柱状に形成するため、ピストン25は、そのストロークを調整可能に構成されている。すなわち、ピストン25が打ちつけられることによって、カシメ部3aの高さTが、ワイヤの直径(例えば、0.2mm)の1,5倍(例えば、0.3mm)に設定された幅Bの(31/2)/2(≒0.87)倍(ここでは、0.26mm)に形成されるべく、ピストン25のストロークが調整されている。
本実施形態では、ピストン25のストロークを調整することによって、カシメ部3aの高さTを調整する場合について説明するが、カシメ装置200によって2回のカシメを行うことによって四角柱状のカシメ部3aを形成する形態でもよい。例えば、1回目のカシメ方向と直交する方向に、2回目のカシメを行えばよい。ただし、2回目のカシメは、カシメ部3aの高さT、及び、幅Bを所望する大きさに形成するために行うものであるから、ピストン25のストロークを、適宜、調整する必要がある。
−高周波加熱での挿通固定−
次に、図8を参照して、ワイヤ3を柄2に挿通固定する工程について説明する。図8は、高周波加熱によってワイヤ3を柄2に挿通固定する工程を説明する説明図である。ここでは図8に示したように、ブラシ1を固定すると同時に、柄2をブラシ1の下方近傍に位置決めする。そして、矢印Aで示す方向から一定時間だけ高周波加熱を行う。そうすると、カシメ部3aを含んでワイヤ3が灼熱するので、即座にブラシ1を矢印Bで示す方向に移動し、柄2の挿通孔1aに挿通して一定時間だけ保持する。なお、上記の方法とは逆に、ブラシ1は固定したままで、柄2を矢印Bで示す方向とは反対の方向に移動させてもよい。
これによって、灼熱したワイヤ3が、挿通孔1aの内壁周縁を一旦溶解し、続いてワイヤ3が挿通され状態で硬化することになるため、カシメ部3aによってブラシ1は柄2に確実に挿通保持されることになる。
本実施形態では、ワイヤ3を高周波加熱した後に柄2の挿通孔1aに挿通し、合成樹脂を溶融して固定する実施形態を説明したが、逆に挿通孔1aに挿通した後に柄の周囲から高周波を投射してワイヤ3を加熱する方法を採用することも可能である。
すなわち、先にワイヤ3を加熱する場合には、加熱から挿通までの時間経過で、ワイヤ3の温度が下がってしまうので、製造方法としては、高周波加熱と挿通動作との間の期間はできるだけ短くする必要がある。しかし、挿通後にワイヤ3を加熱するのであればこのような制約がないので製造方法の自由度が大きい。
また、ワイヤ3は加熱することによって軟化して変形することがある。よって、加熱後に挿通孔1aに挿通する場合には、ワイヤ3が屈曲し易く、歩留まりが悪くなることがある。これに対して、挿通後に加熱する場合には、ワイヤ3の屈曲による歩留まりの低下を抑制することができる。
本発明は、捻られたワイヤにフィラメントが挟持されたブラシと、樹脂製の柄とからなる歯間ブラシに利用することができる。
100 歯間ブラシ
1、16 ブラシ
1a 挿通孔
2 柄
3、30、161 ワイヤ
3a、16a カシメ部
3b 先端部
31 バリ
4、40 フィラメント
200 カシメ装置
21 ブラシフィーダ
22 チェーン
23 鳩目
24 カシメ台
241 溝
25 ピストン

Claims (3)

  1. 捻られたワイヤにフィラメントが挟持されたブラシと、樹脂製の柄とからなる歯間ブラシであって、
    前記柄は、前記ブラシのワイヤが挿通される孔である挿通孔を有し、
    前記ワイヤのうち、前記挿通孔に埋没する部分の一部にカシメ部が設けられており、
    前記カシメ部は、捻られたワイヤの長手方向に中心軸を有する略三角柱状又は略四角柱状にカシメられており、
    前記ワイヤは、前記挿通孔に高周波加熱で挿通固定されることを特微とする歯間ブラシ。
  2. 請求項1に記載の歯間ブラシにおいて、
    前記カシメ部は、略正三角柱状又は略正四角柱状にカシメられていることを特徴とする歯間ブラシ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の歯間ブラシにおいて、
    前記ブラシは、半折された前記ワイヤの折れ曲がり部側に複数のフィラメントが挟まれた状態で、前記ワイヤが捻られて形成され、
    前記ワイヤの端部のバリは、前記挿通孔に埋没される前に除去されていることを特徴とする歯間ブラシ。
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