JP5727310B2 - 携帯端末、輝度制御方法及びプログラム - Google Patents
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Description
特許文献1の技術は、バックライトが消灯中にキー入力があると、バックライトを点灯させてディスプレイの輝度を上昇させ、バックライトが点灯中にキー入力が一定時間ないと、バックライトを消灯させてディスプレイの輝度をゼロに制御するというものである。
このような複数のディスプレイを備える携帯端末にも、特許文献1の輝度制御技術を適用し、タッチパッド付きのディスプレイに表示されているキーへの入力が一定時間ない場合には、両ディスプレイの輝度をゼロに制御し、省電力化を図ることが考えられる。
≪実施の形態≫
<1.概要>
実施の形態に係る携帯電話機は、タッチパッド付きの2つのディスプレイを備え、ユーザ操作がない場合に、各ディスプレイの輝度をゼロにするよう制御することで、省電力化を図る従来の携帯電話機を改良したものである。
従って、他方のディスプレイの輝度がゼロになった時点では、もう一方のディスプレイの輝度はゼロでなくSWキーボードが表示されているので、ユーザは、このディスプレイの輝度を明るくするための操作を行うことなく、すぐに所望のキーボード操作を行うことができる。
<2.装置構成>
まず、実施の形態に係る携帯電話機100の装置構成について説明する。
携帯電話機100は、図1(a)〜(c)に示されるように、第1筐体1と第2筐体2とが相対的に移動可能ないわゆるスライド式の端末であり、第1筐体1、第2筐体2及び第1筐体1と第2筐体2とを接続するアーム3を備えている。
アーム3は、その基端側が第2筐体2に回転自在に軸支されており、先端側が第1筐体1をスライド移動並びに回転自在に支持している。
携帯電話機100は、図1(a)に示すように、第2筐体2に第1筐体1が重ね合わさり、第2ディスプレイ120が視認できない閉状態から、アーム3により、第1筐体1が第2筐体2の主表面に沿って移動し、図1(b)、(c)に示すように、第1筐体1の主表面と第2筐体2の主表面とが略同一平面上に揃い、第1ディスプレイ110及び第2ディスプレイ120が視認可能な開状態になる。なお、ここでは、各筐体においてディスプレイが存在する側の表面を主表面と表現している。
次に、図2〜図4を用いて、携帯電話機100における輝度制御例を説明する。
なお、以下では、各筐体1、2が、図2(a)に示すように、横長になる向きを「横向き」といい、図4(a)に示すように、縦長になる向きを「縦向き」という。
<3−1.「横向き」の場合>
図2(a)は、携帯電話機100が「開状態」で、筺体の向きが「横向き」である場合における各ディスプレイの表示例を示す図である。
図2(b)では、第1ディスプレイ110の輝度を第1輝度に、第2ディスプレイ120の輝度を第2輝度に低下させた様子を示しており、ここでは、第1輝度及び第2輝度が同輝度である例を示している。なお、この状態では、各ディスプレイの輝度は低下したものの、ゼロではないため、各ディスプレイに表示されている画像は視認可能である。
また、上記第2時間を経過してから更に第3時間(例えば、「20秒」とする)経過時まで操作を行わなかった場合、携帯電話機100は、更なる省電力を図るために、第2ディスプレイ120の輝度もゼロにする(図3(b)参照)。この結果、第2ディスプレイ120に表示されているSWキーボード10aも視認できなくなる。
<3−2.「縦向き」の場合>
図4(a)は、携帯電話機100が「開状態」で、筺体の向きが「縦向き」である場合における各ディスプレイの表示例を示す図である。
例えば、ユーザがどのようなキーワードを入力するかを考えるために、上記ボックス11bを選択してから第1時間(例えば、「5秒」とする)経過時まで操作を行わなかった場合、つまり、いずれのディスプレイのタッチパッドへも指等を接触させなかった場合、図2(b)に示す場合と同様に、携帯電話機100は、各ディスプレイの輝度を所定輝度(例えば、第1輝度又は第2輝度)に低下させる(不図示)。
このように、携帯電話機100が「開状態」かつ「縦向き」の場合には、SWキーボード10bが各ディスプレイに跨って表示されるため、各ディスプレイを、SWキーボードが表示されているディスプレイと、SWキーボードが表示されていないディスプレイとに区別することができない。従って、このような場合には、携帯電話機100が「開状態」かつ「横向き」の場合のように、SWキーボードが表示されている一方のディスプレイの輝度をゼロにするまでの時間を他方のディスプレイよりも長くするような制御は行わない。
図5は、携帯電話機100の主要部の機能構成を示すブロック図である。
携帯電話機100は、同図に示すように、レシーバ4、マイク5、第1ディスプレイ110、コントローラ114、第2ディスプレイ120、コントローラ124、光センサ130、開閉検出センサ131、加速度センサ132、通信部140、音声処理部141、記憶部150、計時部160及び制御部170を備える。
ここで、第1ディスプレイ110は、LCD(Liquid Crystal Display)111、バックライト112及びタッチパッド113を含み、第2ディスプレイ120は、LCD121、バックライト122及びタッチパッド123を含む。
各タッチパッド(113、123)は、静電容量方式のタッチセンサであり、タッチパッド113は、LCD111に重畳して設けられ、タッチパッド123は、LCD121に重畳して設けられている。なお、各タッチパッドは、透明部材を用いて構成されており、各LCDに表示された画像が見えるように構成されている。
また、開閉検出センサ131は、携帯電話機100の開閉状態を検出する機能を有する。開閉検出センサ131は、例えば、開状態において接触する第1筐体1の1つの側面と第2筐体2の1つの側面とのうちの一方の側面に埋め込まれた磁石と、その磁力を検出する他方の側面に埋め込まれたホールセンサとにより実現される。このホールセンサは、磁力の検出時に所定信号を制御部170に出力する。
通信部140は、アンテナを介して基地局との間で電波の送受信を行う回路であり、受信信号を復調し、制御部170へ伝達する機能と、制御部170から受領した送信信号を変調し送信する機能を有する。
記憶部150は、携帯電話機100の各種アプリケーション(メニュー表示アプリケーション、メールアプリケーション、ブラウザアプリケーション、通話アプリケーション等)用のプログラム及びそれらのアプリケーションが必要とするデータの他、輝度情報、状態情報及びキー表示情報を記憶するためのメモリ領域である。
計時部160は、制御部170から指定された時間(第1時間、第2時間、第3時間及び第4計時)を計時する機能を有し、例えば、第1時間〜第4時間それぞれが設定された4つのタイマやカウンタにより実現される。計時部160は指定された時間の計時を完了すると、その旨を制御部170に通知する。
また、制御部170は、各機能部を制御する機能を有する他、特に、各センサ(130〜132)の検出結果及びユーザ操作の有無に応じて、各ディスプレイの輝度を制御する機能を有する。なお、制御部170は、通信部140からの受信信号のうち、受話信号を音声処理部141に伝達し、音声処理部141からの送話信号を、通信部140に伝達する機能も有する。
ここで、状態判定部171は、開閉検出センサ131及び加速度センサ132から出力された各信号に基づいて携帯電話機100の使用状態(開閉状態及び筐体の向き)を判定する機能を有する。
輝度制御部172は、携帯電話機100の使用状態と、最後のユーザ操作からの経過時間に基づいて、各バックライトへ入力する電流量を制御することで、各ディスプレイの輝度を制御する機能を有する。
処理実行部174は、輝度がゼロでないディスプレイのタッチパッドに対して行われたユーザ操作に応じた処理を実行する機能を有する。つまり、処理実行部174は、そのディスプレイに対応するコントローラから出力された座標値が示す位置に表示されている表示物(アイコンやキー等)に割り当てられた処理を実行する機能を有する。
これにより、SWキーボードの所望のキーをユーザが選択する直前に、そのSWキーボードを表示していたディスプレイの輝度がゼロに制御されたような場合にも、キー入力が受け付けられることになり、利便性を向上させることができる。
(1)アプリケーションの起動処理
各種アプリケーションを起動するための複数のアイコンが配置されたメニュー画像が各ディスプレイに表示されている場合に、ユーザがあるアイコンを選択すると、処理実行部174は、そのアイコンに対応するアプリケーションを起動する。つまり、処理実行部174は、記憶部150からそのアイコンに対応するアプリケーションプログラムを読み出して実行する。
起動したアプリケーションの画面が各ディスプレイに表示されている場合に、ユーザが、文字入力用のエリア(例えば、図2(a)のボックス11aや図4(a)のボックス11b)を選択すると、処理実行部174は、SWキーボードの表示を開始させる。
即ち、携帯電話機100が「開状態」で「横向き」であれば、各ディスプレイのうち、下側に配置されるディスプレイ(図2(a)では第2ディスプレイ120)にSWキーボード10aの表示を開始させる。また、携帯電話機100が「開状態」で「縦向き」であれば、図4(a)に示すように、各ディスプレイに跨って、SWキーボード10bの表示を開始させる。なお、特に図示して説明しないが、携帯電話機100が「閉状態」である場合には、第1ディスプレイ110の一部分にSWキーボードの表示を開始させる。
なお、処理実行部174は、SWキーボードの表示の開始及び終了の際に、記憶部150のキー表示情報を更新する。
例えば、図2(a)に示すように、第2ディスプレイ120にSWキーボード10aが表示されている場合において、ユーザが所望のキーの表示位置に指等を接触させると、処理実行部174は、そのキーに対応する文字等の入力を受け付け、第1ディスプレイ110のボックス11aにその文字を表示させる。
次に、上記構成を備える携帯電話機100の動作について、図6〜図8を用いて説明する。
図6及び図7は、携帯電話機100の制御処理を示すフローチャートである。
同図に示す制御処理は、携帯電話機100の電源がONになると開始され、特に図示していないが、電源がOFFになると終了される。
まず、制御部170の輝度制御部172は、記憶部150の状態情報に基づいて、第1ディスプレイ110及び第2ディスプレイ120のうち、現在視認可能なディスプレイを特定し、特定したディスプレイの輝度を、光センサ130が検出した周囲の明るさに応じた輝度に制御する(図6のステップS1)。なお、この際、輝度制御部172は、制御後の輝度を示すように、記憶部150の輝度情報を更新する。
輝度制御部172は、同図に示すように、光センサ130からの信号が示す明るさの範囲を5段階に分けるための閾値Th1〜Th4を用いて、視認可能なディスプレイの輝度レベルを決定する。
輝度制御部172は、決定した輝度レベルと予め対応付けられているその輝度レベルに制御するための電流量を、視認可能なディスプレイのバックライトに入力することで、そのディスプレイの輝度レベルが上記決定した輝度レベルになるように、そのディスプレイのバックライトを点灯させる。
また、輝度制御部172は、計時部160から第1時間の計時を完了した旨の通知を受領したか否かに基づいて、第1時間を経過したか否かを判定する(ステップS3)。
いずれのコントローラ(114及び124)からも座標値を受領していない場合に、制御部170は、いずれのディスプレイのタッチパッドに対しても入力がなされていないと判定し(ステップS4:NO)、再びステップS3から処理を行う。
なお、ステップS5の処理を実行した際、表示制御部173により、処理実行部174の処理結果に応じた画面の表示が行われることになる。また、ステップS5の処理の結果、SWキーボードが表示された場合には、処理実行部174は、記憶部150のキー表示情報が、現在キーボードが表示中であることを示すように更新する。
即ち、輝度制御部172は、第1ディスプレイ110のみが現在視認可能なディスプレイである場合には、第1ディスプレイ110を第1輝度に低下させ、第1ディスプレイ110及び第2ディスプレイ120が現在視認可能なディスプレイである場合には、第1ディスプレイ110を第1輝度に、第2ディスプレイ120を第2輝度に低下させる。なお、この例では、第1輝度及び第2輝度は同輝度であるとしており、輝度制御部172は、例えば、図9に示す輝度レベルL1に制御するための電流量を、視認可能なディスプレイのバックライトに入力することで、このディスプレイの輝度の低下を実現させる。
輝度制御部172は、ステップS3の処理と同様に、計時部160から第2時間の計時を完了した旨の通知を受領したか否かに基づいて、第2時間を経過したか否かを判定する(ステップS8)。
いずれのディスプレイのタッチパッドに対しても入力がなされていないと判定した場合に(ステップS9:NO)、制御部170は、電話又はメールの着信があるか否かを判定し(ステップS10)、着信がない場合には(ステップS10:NO)、再びステップS8から処理を行う。
また、ステップS9において、制御部170が、入力がなされたと判定した場合に(ステップS9:YES)、処理実行部174は、ステップS5の処理と同様に、その座標値が示す表示位置に対応する処理を実行し(ステップS12)、再びステップS1から処理を行う。
また、ステップS8において、第2時間を経過したと判定した場合に(ステップS8:YES)、輝度制御部172は、記憶部150の状態情報及びキー表示情報に基づいて、携帯電話機100の現在の使用状態が「開状態」かつ「横向き」で、SWキーボードが表示中であるか否かを判定する(図7のステップS13)。
即ち、輝度制御部172は、第1ディスプレイ110のみが現在視認可能なディスプレイである場合には、第1ディスプレイ110の輝度をゼロにするために、第1ディスプレイ110のバックライトへの電流の入力を停止する。また、第1ディスプレイ110及び第2ディスプレイ120が現在視認可能なディスプレイである場合には、各ディスプレイの輝度をゼロにするために、第1ディスプレイ110及び第2ディスプレイ120のバックライトへの電流の入力を停止する。
いずれのディスプレイのタッチパッドに対しても入力がなされていないと判定した場合に(ステップS15:NO)、制御部170は、再びステップS15の処理を行い、入力がなされたと判定した場合に(ステップS15:YES)、再びステップS1から処理を行う。
輝度制御部172は、ステップS3の処理と同様に、計時部160から第3時間の計時を完了した旨の通知を受領したか否かに基づいて、第3時間を経過したか否かを判定する(ステップS18)。
入力がなされたと判定した場合に(ステップS19:YES)、制御部170は、図6のステップS12から処理を行う。
制御部170は、着信はないと判定した場合に(ステップS20:NO)、再びステップS18から処理を行い、着信があると判定した場合(ステップS20:YES)、ステップS11と同様に、着信時輝度制御処理を行い(ステップS21)、再びステップS17から処理を行う。
続いて、輝度制御部172は、計時部160に第4時間(この例では「1秒」)の計時開始を指示し、この指示を受けて計時部160は、第4時間の計時を開始する(ステップS23)。
輝度制御部172が第4時間を経過したと判定した場合に(ステップS24:YES)、制御部170は、ステップS15から処理を行う。
入力がなされたと判定した場合に(ステップS25:YES)、制御部170は、その入力が、SWキーボードが表示されていない他方のディスプレイのタッチパッドに対して行われたものかを判定する(ステップS26)。
また、いずれのディスプレイのタッチパッドに対しても入力がなされていないと判定した場合に(ステップS25:NO)、制御部170は、ステップS10の処理と同様に、電話又はメールの着信があるか否かを判定する(ステップS27)。
続いて、上述したステップS11、S21、S28の着信時輝度制御処理の詳細について説明する。
まず、輝度制御部172は、記憶部150の輝度情報をコピーする(図8のステップS30)。このコピーは、後述するように通信終了時、つまり、電話の着信にユーザが応答することなく相手がオンフックした場合や、電話の着信にユーザが応答し開始された通話が終了した場合や、メールの受信が完了した場合に、各ディスプレイの輝度を着信前の状態に戻すために使用される。
携帯電話機100の現在の使用状態が「開状態」かつ「横向き」で、SWキーボードが表示中でない場合に(ステップS31:NO)、輝度制御部172は、ステップS1と同様に、現在視認可能なディスプレイの輝度を、光センサ130が検出した周囲の明るさに応じた輝度に制御する(ステップS32)。なお、この際、輝度制御部172は、制御後の輝度を示すように、記憶部150の輝度情報を更新する。
SWキーボードが表示されている一方のディスプレイの輝度がゼロである場合に(ステップS34:YES)、輝度制御部172は、このディスプレイの輝度を、第2輝度に制御する(ステップS35)。なお、この際、輝度制御部172は、制御後の輝度を示すように、記憶部150の輝度情報を更新する。
通信が終了した場合に(ステップS36:YES)、輝度制御部172は、ステップS32、S33、S35で輝度を変更したディスプレイの輝度を、ステップS30でコピーした輝度情報が示す元の輝度に制御する(ステップS37)。なお、この際、輝度制御部172は、制御後の輝度を示すように、記憶部150の輝度情報を更新すると共に、ステップS30でコピーした輝度情報を破棄する。
≪補足≫
以上、本発明に係る携帯端末を、実施の形態に基づいて説明したが、以下のように変形することも可能であり、本発明は上述した実施の形態で示した通りの携帯電話機に限られないことは勿論である。
(2)実施の形態では、図6のステップS10及びS11、図7のステップS20、S21、S27及びS28に示すように、着信があった場合に、着信時輝度制御処理を行うものとして説明したが、この処理を行わないようにしてもよい。
即ち、ステップS9で否定的な判定が行われた場合には(ステップS9:NO)、ステップS8から、ステップS19で否定的な判定が行われた場合には(ステップS19:NO)、ステップS18から、ステップS25で否定的な判定が行われた場合には(ステップS25:NO)、ステップS24から、それぞれ再び処理を行うよう変形してもよい。
(3)実施の形態では、一例として、第1時間及び第2時間は「5秒」であり、第3時間は「20秒」であり、第4時間は「1秒」であるものとして説明したが、これらの時間は適宜変更可能であり、例えば、ユーザがこれらの時間を設定できるようにしてもよい。
しかしながら、最後のユーザ操作から第1時間を経過したときに、視認可能なディスプレイの輝度を低下させることは必須ではなく、この輝度の低下を行わないようにしてもよい。また、最後のユーザ操作から第1時間を経過したときに、視認可能なディスプレイのうち、SWキーボードが表示されていない他方のディスプレイの輝度のみを低下させるようにしてもよい。
この場合、上記図6のステップS6を以下のように変形する必要がある。
即ち、携帯電話機100の現在の使用状態が「開状態」かつ「横向き」で、SWキーボードが表示中である場合には、実施の形態で説明したのと同様に、第1ディスプレイ110の輝度を第1輝度に低下させ、第2ディスプレイ120の輝度を第2輝度に低下させる。一方、携帯電話機100の現在の使用状態が「開状態」かつ「横向き」で、SWキーボードが表示中でない場合には、視認可能なディスプレイの輝度を所定値(例えば、第1輝度又は第2輝度)に低下させるように変形する必要がある。
しかしながら、SWキーボードが表示されている一方のディスプレイの輝度をゼロに制御した後に、そのディスプレイに対する操作が行われても、その操作に対応する処理は特に行わず、そのディスプレイの輝度を上昇させる制御のみを行うようにしてもよい。具体的には、図7のステップS22の処理を完了した場合に、ステップS23〜S28の処理を行わずに、ステップS15から処理を行うようにしてもよい。
(5)実施の形態では、輝度制御部172が、光センサ130が検出した周囲の明るさに応じて、ディスプレイの輝度を決定するものとして説明した(図6のステップS1、図8のステップS32及びS33参照)。しかしながら、光センサ130が検出した周囲の明るさに応じてディスプレイを決定する方法以外の方法で輝度を決定するようにしてもよい。例えば、予め定められた輝度に決定してもよい。
また、実施の形態では、既定輝度の一例として、ゼロを用いて説明したが、既定輝度はゼロに限らない。但し、省電力の観点からは、ゼロに近いほうが望ましい。
また、実施の形態では、各バックライトは、エッジライト方式のLEDバックライトであるものとして説明したが、エッジライト方式によらず、直下型方式のものであってもよいし、LEDバックライトによらず、その他の光源(例えば、冷陰極管、電球、熱陰極管等)を用いたものであってもよい。
図10(a)は、この変形に係る携帯電話機(以下、「第1変形電話機」という)が「開状態」で、筺体の向きが「縦向き」である場合における各ディスプレイの表示例を示す図である。
この状態から、ユーザがテキストボックス11cを選択すると、第1変形電話機は、テキストボックス11cに代えて、テキスト編集ボックス11dを各ディスプレイ(110、120)に跨って表示させると共に、SWキーボード10cを第1ディスプレイ110に表示させる。
例えば、ユーザがどのような文章を入力するかを考えるために、上記文字の入力及び変換の最後の操作から第1時間経過時まで操作を行わなかった場合、第1変形電話機は、各ディスプレイの輝度を低下させる(図11(a)参照)。
この結果、第2ディスプレイ120に表示されている画像は視認できなくなるが、第1ディスプレイ110の輝度はゼロではないため、第1ディスプレイ110に表示されているSWキーボード10cは引き続き視認できる。
このように、第1変形電話機は、「開状態」で、筺体の向きが「縦向き」である場合においても、SWキーボードが表示されていない他方のディスプレイの輝度をゼロにした時点において、もう一方のディスプレイには、引き続きSWキーボードを表示させることができる。従って、この第1変形電話機によれば、ユーザは、ディスプレイの輝度を明るくするための操作を行うことなく、すぐに所望のキーボード操作を行うことができる。
しかしながら、SWキーボード10cが表示されていない第2ディスプレイ120の輝度をゼロにした際に、テキスト編集ボックス11dに表示されていた文章全体を、SWキーボード10cが表示されている第1ディスプレイ110に表示させるように変形してもよい。
この第2変形電話機は、同図に示すように、最後のユーザ操作から第1時間+第2時間を経過した際に、図11(a)に示す状態から、SWキーボード10cが表示されていない第2ディスプレイ120の輝度をゼロにする。また、それと共に、第2変形電話機は、図11(a)に示すテキスト編集ボックス11d中の文章を、第1ディスプレイ110のテキスト編集ボックス11fに表示させる。なお、テキスト編集ボックス11fは、テキスト編集ボックス11dのうちの第1ディスプレイ110のみに表示されている部分に相当する。
(10)実施の形態では、携帯電話機100が「開状態」で、筺体の向きが「横向き」である場合において、最後のユーザ操作から第1時間が経過したときに、両ディスプレイの輝度を低下させるものとして説明した(図6のステップS3:YES、S6)。
この変形に係る携帯電話機(以下、「第3変形電話機」という)は、図13(a)に示すように、最後のユーザ操作から、第5時間(例えば、「3秒」とする)を経過した際に、SWキーボードが表示されている第2ディスプレイ120の輝度を第2輝度に低下させる。
以降の各ディスプレイの輝度制御は、実施の形態に係る携帯電話機100と同様である。即ち、この第3変形電話機は、最後のユーザ操作から第1時間+第2時間(この例では「10秒」)経過した際に、SWキーボードが表示されていない第1ディスプレイ110の輝度をゼロにし(図14参照)、更に第3時間(この例では「20秒」)を経過した際に、SWキーボードが表示されている第2ディスプレイ120の輝度をゼロにする。
なお、この第3変形電話機による制御を一定条件下でのみ行うように更に変形してもよい。この一定条件としては、第3変形電話機のユーザにより、この制御を行う旨の設定が予めなされている場合や、第3変形電話機のバッテリ電圧が一定値以下になった場合が、一例として考えられる。
例えば、開状態で、第1筐体1の第1ディスプレイ110を含む主表面と、第2筐体2の第2ディスプレイ120を含む主表面とが略平行になるように配置されてもよいし、第1筐体1の第1ディスプレイ110を含む主表面と、第2筐体2の第2ディスプレイ120を含む主表面との間に、ユーザが各ディスプレイの画面を見ることができる程度の角度が生じるように配置されてもよい。
各ディスプレイ(110及び120)は、各LCD(111、121)を含むものとして説明したが、有機EL(Electro-Luminescence)等を含むようにしてもよい。
即ち、3つ以上のディスプレイを備える携帯電話機においては、最後のユーザ操作から、SWキーボードが表示されている少なくとも1つのディスプレイの輝度を、既定輝度に低下させるまでの時間が、最後のユーザ操作から、SWキーボードが表示されてない他のディスプレイの輝度を、既定輝度に低下させるまでの時間よりも長くなるように各ディスプレイの輝度を制御すればよい。
(13)実施の形態に係る各タッチパッドは、静電容量方式のタッチセンサにより実現されるものとして説明したが、この静電容量方式のタッチセンサとして、多数の電極パターンをプラスチックやガラス等の基板上に形成し、接触点の近傍の複数の電極パターンによる電流量の比率を計測することで判別する投影型や、導電膜と基板とを有して構成され、基板の隅に電極を設け、導電膜による均一な電界を形成し、指等の接触による隅の端子の電流量の比率を計測して接触位置を判別する表面型等、適宜なものを用いることができる。
また、実施の形態において説明した各構成要素は、携帯電話機100が有するプロセッサと協働することにより、その機能を実現する。
(17)以下、更に本発明の一実施形態に係る携帯端末の構成及びその変形例と各効果について説明する。
(a)本発明の一実施形態に係る携帯端末は、2つのディスプレイを有する携帯端末であって、画像を表示する第1ディスプレイと、複数のキーを表示する、タッチパッド付きの第2ディスプレイと、両ディスプレイによる消費電力量を低下させるために、前記タッチパッドが最後に入力を検出してから、前記第1ディスプレイの輝度を既定輝度に低下させるまでの時間よりも、前記タッチパッドが最後に入力を検出してから、前記第2ディスプレイの輝度を前記既定輝度に低下させるまでの時間のほうが、ユーザが認識可能な一定程度長くなるように、各ディスプレイの輝度を低下させる制御を行う輝度制御部とを備える。
(b)また、前記既定輝度は、ゼロであることとしてもよい。
(c)また、前記携帯端末は、更に前記タッチパッドが最後に入力を検出してから、前記第2ディスプレイの輝度がゼロに低下した後一定時間を経過する時までに、前記タッチパッドが入力を検出した場合には、当該入力に応じた処理を実行し、当該一定時間を経過した時より後に、前記タッチパッドが入力を検出した場合には、当該入力に応じた処理を実行しない処理実行部を備え、前記輝度制御部は、更に前記第1ディスプレイ及び前記第2ディスプレイの輝度がゼロである場合において、前記タッチパッドが入力を検出したときに、各ディスプレイの輝度を上昇させるよう制御することとしてもよい。
(d)また、前記輝度制御部は、更に前記タッチパッドが最後に入力を検出してから、前記第1ディスプレイの輝度を前記既定輝度に低下させるまでの時間よりも短い既定時間を経過した際に、前記第1ディスプレイの輝度を前記既定輝度よりも高い第1輝度に低下させるよう制御することとしてもよい。
従って、この携帯端末によれば、最後のユーザ操作から上記既定時間より長い時間Tを経過した際に、第1ディスプレイの輝度をある輝度Bから一気に既定輝度に低下させる場合と比較し、省電力を図ることができる。
また、第2ディスプレイの輝度を第2輝度に低下させた後、かつ既定輝度に低下させる前に、ユーザ操作があった場合に、第1ディスプレイの輝度は上昇させて、第2ディスプレイの輝度は維持するため、第1ディスプレイに表示中の画像の視認性を高めると共に、第2ディスプレイにおけるキーの操作性の低下を抑制しつつも、省電力を図ることができる。
この携帯端末によれば、第2ディスプレイの輝度をゼロより高い既定輝度に低下させた後に、ユーザ操作があった場合に、第1ディスプレイの輝度は上昇させて、第2ディスプレイの輝度は維持するため、第1ディスプレイに表示中の画像の視認性を高めると共に、第2ディスプレイにおけるキーの操作性の低下を抑制しつつも、省電力を図ることができる。
この携帯端末によれば、各ディスプレイが液晶ディスプレイを含んで構成される場合に、各ディスプレイの輝度を既定輝度に低下させる制御を、各バックライトへの入力電流量を低減させるという比較的簡単な方法で実現できる。
(18)本発明に係る携帯端末の第1ディスプレイ及び第2ディスプレイは、例えば、実施の形態に係る携帯電話機100の第1ディスプレイ110及び第2ディスプレイ120に相当し、本発明に係る携帯端末の輝度制御部及び処理実行部は、例えば、実施の形態に係る携帯電話機100の輝度制御部172及び処理実行部174に相当する。
3 アーム
4 レシーバ
5 マイク
100 携帯電話機
110 第1ディスプレイ
111、121 LCD
112、122 バックライト
113、123 タッチパッド
114、124 コントローラ
120 第2ディスプレイ
130 光センサ
131 開閉検出センサ
132 加速度センサ
140 通信部
141 音声処理部
150 記憶部
160 計時部
170 制御部
171 状態判定部
172 輝度制御部
173 表示制御部
174 処理実行部
Claims (7)
- 2つのディスプレイを有する携帯端末であって、
画像を表示する第1ディスプレイと、
複数のキーを表示する、タッチパッド付きの第2ディスプレイと、
両ディスプレイによる消費電力量を低下させるために、前記タッチパッドが最後に入力を検出してから、前記第1ディスプレイの輝度をゼロである既定輝度に低下させるまでの時間よりも、前記タッチパッドが最後に入力を検出してから、前記第2ディスプレイの輝度を前記既定輝度に低下させるまでの時間のほうが、ユーザが認識可能な一定程度長くなるように、各ディスプレイの輝度を低下させる制御を行う輝度制御部と、
前記タッチパッドが最後に入力を検出してから、前記第2ディスプレイの輝度がゼロに低下した後一定時間を経過する時までに、前記タッチパッドが入力を検出した場合には、当該入力に応じた処理を実行し、当該一定時間を経過した時より後に、前記タッチパッドが入力を検出した場合には、当該入力に応じた処理を実行しない処理実行部とを備え、
前記輝度制御部は、
前記第1ディスプレイ及び前記第2ディスプレイの輝度がゼロである場合において、前記タッチパッドが入力を検出したときに、各ディスプレイの輝度を上昇させるよう制御する
ことを特徴とする携帯端末。 - 2つのディスプレイを有する携帯端末であって、
画像を表示する第1ディスプレイと、
複数のキーを表示する、タッチパッド付きの第2ディスプレイと、
両ディスプレイによる消費電力量を低下させるために、前記タッチパッドが最後に入力を検出してから、前記第1ディスプレイの輝度を既定輝度に低下させるまでの時間よりも、前記タッチパッドが最後に入力を検出してから、前記第2ディスプレイの輝度を前記既定輝度に低下させるまでの時間のほうが、ユーザが認識可能な一定程度長くなるように、各ディスプレイの輝度を低下させる制御を行う輝度制御部とを備え、
前記輝度制御部は、
前記タッチパッドが最後に入力を検出してから、前記第1ディスプレイの輝度を前記既定輝度に低下させるまでの時間よりも短い既定時間を経過した際に、前記第1ディスプレイの輝度を前記既定輝度よりも高い第1輝度に低下させるよう制御し、
前記タッチパッドが最後に入力を検出してから、前記既定時間を経過した際に、前記第2ディスプレイの輝度を、前記既定輝度よりも高い第2輝度に低下させるよう制御し、
前記第2ディスプレイの輝度を前記第2輝度に低下させた後、かつ前記既定輝度に低下させる前に、前記タッチパッドが入力を検出した場合に、前記第1ディスプレイの輝度を上昇させ、前記第2ディスプレイの輝度を維持するよう制御する
ことを特徴とする携帯端末。 - 2つのディスプレイを有する携帯端末であって、
画像を表示する第1ディスプレイと、
複数のキーを表示する、タッチパッド付きの第2ディスプレイと、
両ディスプレイによる消費電力量を低下させるために、前記タッチパッドが最後に入力を検出してから、前記第1ディスプレイの輝度を既定輝度に低下させるまでの時間よりも、前記タッチパッドが最後に入力を検出してから、前記第2ディスプレイの輝度を前記既定輝度に低下させるまでの時間のほうが、ユーザが認識可能な一定程度長くなるように、各ディスプレイの輝度を低下させる制御を行う輝度制御部とを備え、
前記既定輝度はゼロより高く、
前記輝度制御部は、
前記第2ディスプレイの輝度を前記既定輝度に低下させた後に、前記タッチパッドが入力を検出した場合に、前記第1ディスプレイの輝度を上昇させ、前記第2ディスプレイの輝度を維持するよう制御する
ことを特徴とする携帯端末。 - 2つのディスプレイを有する携帯端末であって、
画像を表示する第1ディスプレイと、
複数のキーを表示する、タッチパッド付きの第2ディスプレイと、
両ディスプレイによる消費電力量を低下させるために、前記タッチパッドが最後に入力を検出してから、前記第1ディスプレイの輝度を既定輝度に低下させるまでの時間よりも、前記タッチパッドが最後に入力を検出してから、前記第2ディスプレイの輝度を前記既定輝度に低下させるまでの時間のほうが、ユーザが認識可能な一定程度長くなるように、各ディスプレイの輝度を低下させる制御を行う輝度制御部とを備え、
前記携帯端末は、電話機能又はメール機能を有するものであり、
前記輝度制御部は、
前記第2ディスプレイの輝度を前記既定輝度に低下させた後に、電話又はメールの着信があった場合に、前記第1ディスプレイの輝度を上昇させ、前記第2ディスプレイの輝度を維持又は前記第1ディスプレイの上昇後の輝度よりも低い輝度に上昇させるように制御する
ことを特徴とする携帯端末。 - 各ディスプレイそれぞれは、LCD(Liquid Crystal Display)及び入力された電流量に応じた明るさで発光するバックライトを含み、
前記輝度制御部は、
前記制御を、各バックライトに入力されるべき電流量を低減することにより行う
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の携帯端末。 - 第1ディスプレイとタッチパッド付きの第2ディスプレイとを有する携帯端末における輝度制御方法であって、
前記第1ディスプレイに画像を表示する第1表示ステップと、
前記第2ディスプレイに複数のキーを表示する第2表示ステップと、
両ディスプレイによる消費電力量を低下させるために、前記タッチパッドが最後に入力を検出してから、前記第1ディスプレイの輝度をゼロである既定輝度に低下させるまでの時間よりも、前記タッチパッドが最後に入力を検出してから、前記第2ディスプレイの輝度を前記既定輝度に低下させるまでの時間のほうが、ユーザが認識可能な一定程度長くなるように、各ディスプレイの輝度を低下させる制御を行う輝度制御ステップと、
前記タッチパッドが最後に入力を検出してから、前記第2ディスプレイの輝度がゼロに低下した後一定時間を経過する時までに、前記タッチパッドが入力を検出した場合には、当該入力に応じた処理を実行し、当該一定時間を経過した時より後に、前記タッチパッドが入力を検出した場合には、当該入力に応じた処理を実行しない処理実行ステップとを含み、
前記輝度制御ステップにおいて、前記第1ディスプレイ及び前記第2ディスプレイの輝度がゼロである場合において、前記タッチパッドが入力を検出したときに、各ディスプレイの輝度を上昇させるよう制御する
ことを特徴とする輝度制御方法。 - 第1ディスプレイとタッチパッド付きの第2ディスプレイとを有する携帯端末におけるプロセッサに、輝度制御処理を行わせるためのプログラムであって、
前記輝度制御処理は、
前記第1ディスプレイに画像を表示する第1表示ステップと、
前記第2ディスプレイに複数のキーを表示する第2表示ステップと、
両ディスプレイによる消費電力量を低下させるために、前記タッチパッドが最後に入力を検出してから、前記第1ディスプレイの輝度をゼロである既定輝度に低下させるまでの時間よりも、前記タッチパッドが最後に入力を検出してから、前記第2ディスプレイの輝度を前記既定輝度に低下させるまでの時間のほうが、ユーザが認識可能な一定程度長くなるように、各ディスプレイの輝度を低下させる制御を行う輝度制御ステップと、
前記タッチパッドが最後に入力を検出してから、前記第2ディスプレイの輝度がゼロに低下した後一定時間を経過する時までに、前記タッチパッドが入力を検出した場合には、当該入力に応じた処理を実行し、当該一定時間を経過した時より後に、前記タッチパッドが入力を検出した場合には、当該入力に応じた処理を実行しない処理実行ステップとを含み、
前記輝度制御ステップにおいて、前記第1ディスプレイ及び前記第2ディスプレイの輝度がゼロである場合において、前記タッチパッドが入力を検出したときに、各ディスプレイの輝度を上昇させるよう制御する
ことを特徴とするプログラム。
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JP2011142612A JP5727310B2 (ja) | 2011-06-28 | 2011-06-28 | 携帯端末、輝度制御方法及びプログラム |
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