JP5726407B2 - 特徴的な動作面を有する波長選択スイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、概して光通信に関し、特に、波長分割多重に関する。
[関連する米国特許出願に対する優先権の主張]
本米国特許非仮出願は、法的に認められている最大限の範囲内で、参照により全体が本願に組込まれる、2008年2月28日に出願された「特徴的な動作面を有する波長選択スイッチ」というタイトルの米国特許仮出願第61/067,635号に対する優先権及びその十分な恩恵を主張する。
最近の通信ネットワークは、いくつかのスペクトル波長帯域内で、非常に広い帯域幅を示す石英光ファイバに大きく依存している。典型的なポイントツーポイント型光ファイバ通信リンクの送信側においては、電気データ信号が、例えば、1525〜1565ナノメートルの伝送帯域(いわゆるCバンド)での半導体レーザ放射の出力を変調するのに用いられ、結果として生じる変調された光信号は、石英光ファイバの一端に結合される。該光信号は、ある程度長いリンクでは、1つ以上の増幅器、例えば、光励起エルビウム添加光ファイバ増幅器(EDFA)により、経路の途中で直接増幅されることができる。該光ファイバリンクの受信側においては、フォトディテクタが、変調光を受信して元の電気的形態に変換する。非常に長いリンクの場合、該光信号は、波長分散(CD)及び偏波分散等のファイバに関連する障害により、また、増幅器のノイズ制限により、過度に歪むリスクにさらされるが、該信号を検出してファイバ内に戻すことにより、再構成することができる。このプロセスは、一般に、光−電気−光(OEO)再生と呼ばれている。
最近の動向において、光ファイバシステムの伝送容量は、波長が個別に異なる多数の独立した光信号が光ファイバリンクを通じて同時に伝送される波長分割多重(WDM)によって大幅に増加している。例えば、Cバンド伝送窓は、EDFA増幅器のスペクトル増幅帯域幅によって部分的に決まる、約35ナノメートルの帯域幅を有しており、この場合、多数の波長を同時に送信することができる。N個の波長を含むWDMネットワークの場合も同様であり、リンクのデータ伝送容量は、N倍に増加する。WDMネットワークの仕様により、共通ファイバへの波長多重は、典型的には、回折格子、アレイ導波路回折格子、または、一連の薄膜フィルタを採用したデバイスによってなされる。多数の波長は、WDMシステムのレシーバにおいて、多重化を実行した後、別々に検出して、元の電気データストリームで出力する同じ種類のデバイスを用いて、空間的に分離されることができる。
伝送スペクトルが、1ナノメートル未満の波長間隔を有する40、80またはそれ以上の波長数を含む高密度波長分割多重(DWDM)方式が設計されている。現在の設計は、それぞれ、0.4〜0.8ナノメートルの波長間隔、または、等価的に、50〜100GHzの周波数間隔を有している。スペクトルパッキング(spectral packing)スキームは、経済的要因、帯域幅及び他の要因によって決まるより大きいまたはより小さな間隔を可能にする。利用可能なWDMスペクトルを広げるのに役に立つ他の種類の増幅器、例えば、ラマン増幅器が現在、商品化されている。しかし、WDMに対しては、信号劣化及びOEO再生に関して、非WDMファイバリンクと同様の問題がある。WDM方式では、存在する大量の波長によってOEO再生のコストがかさむ。
最近の光ファイバネットワークは、上述したシンプルなポイントツーポイント「長距離」方式よりもかなり複雑なものに進化している。その代わり、光ファイバネットワークが地方、都市圏及び地域に広がっていけば広がるほど、該ネットワークは、ファイバスパンに沿った多くのノードだけでなく、1つの入射側リンクで受信された信号を、様々な出射側リンクの間で選択的にスイッチすることのできる、または、局所的な消費に対して、該ネットワークを完全に分離することのできる、ファイバスパン間の接続(例えば、メッシュネットワークや相互接続されたリングネットワーク)を含むことになる。電子的リンク、またはすでに検出されて、元の電気的形態に変換されている光信号の場合、従来の電子スイッチは、意図された宛先に対して該信号を直接的に経路選択するものであり、このことは、後に、該信号を、光ファイバ伝送のための光学領域に変換することを含むことができる。しかし、光ファイバ信号を、元の光学的形態のままでスイッチングすることで、最大限可能な範囲内で、コストのかかるOEO再生を避けようとする要求は、スイッチング問題に対して新たな課題を提示する。
[スイッチング]
最も単純な従来のファイバスイッチングアプローチにおいて、多数のファイバリンクを相互接続する各ネットワークノードは、信号を光から電気的形態に変換する多くの光受信器と、電気的データ信号をスイッチングする従来の電子スイッチと、該スイッチングされた信号を、電気的データから元の光学的形態に変換する光送信器とを含む。WDM方式では、この光/電気/光(OEO)変換は、各ファイバ上のW波長成分の各々に対して、別々の受信器及び送信器によって行わなければならない。このコストのかかる同一且つ多量のOEO部品の必要性は、現在のところ、大量の波長を使用する高度に相互接続されたメッシュWDM方式の実施を遅らせている。
光ファイバスイッチングのための別のアプローチは、全て光ネットワーク内で高度な波長スイッチングを実施することである。このアプローチの1つのバージョンにおいては、1つの多波長入射ファイバからの波長成分Wが、異なる空間経路に逆多重化される。そして、複数の個別且つ専用のスイッチング素子は、マルチプレクサが異なる波長の光信号を単一の出射ファイバに統合する前に、波長分離された複数の信号を所望の出力ファイバポートへ経路選択する。従来のファイバスイッチングシステムにおいては、全ての光ファイバスイッチング素子及び関連するマルチプレクサ及びデマルチプレクサが、波長選択スイッチ(WSS)に組込まれており、これは、分散素子及び波長選択能力を有する拡張光クロスコネクト(OXC)の特殊なケースである。加えて、このようなシステムは、集光用のレンズ及び光を反射させるミラーと、このような光をコリメートする小型レンズとを組込んでいる。
有利な点としては、全ての光ファイバスイッチング素子を、微小電気機械システム(MEMS)からなる単一のチップに実装することができるということである。該MEMSチップは、一般に、別々に制御することのできる可変傾斜角ミラーの2次元アレイを含む。Solgaardらに対する米国特許第6,097,859号明細書は、このようなMEMS波長選択スイッチ(WSS)の機能構成について記載しており、該スイッチは、入射ファイバからの波長を受入れ、該波長を多数の出射ファイバのうちの何れか1つへスイッチングすることが可能である。数百もの微小電気機械システム(MEMS)ミラーのスイッチングアレイ全体は、半導体集積回路業界において十分に開発された技術によって、1cm未満の寸法を有するチップ上に作り込むことができる。
Solgaardらはさらに、(多数入力Mのファイバポート及び多数出力Mのファイバポートを含む)非常に多数のポートの多波長WDM波長選択スイッチ(WSS)についても述べており、これは、複数のWDMチャネルを、これらの波長成分Wに分割して、これらの波長成分Wをスイッチングすることによって実現している。このSolgaardらのWSSは、いずれかの入力ファイバポート上のいずれかの波長チャネルを、いずれかの出力ファイバポート上の対応する波長チャネルへスイッチングする能力を有する。また、複数の入力ファイバのうちのいずれかにおける1つの波長チャネルは、複数の出力ファイバのいずれかにおける同じ波長チャネルにスイッチングされることができる。現在のWDM波長選択スイッチにおける各MEMSミラーは、1つ以上の軸周りに傾斜するか否かに関わらず、単一の波長チャネル専用になっている。
しかし、ファイバポートの総数が増すにつれて、このようなWDM波長選択スイッチからなる光学系のサイズは急激に増大する。さらに、該デバイスのサイズも増加し、スイッチング素子(複数のスイッチング素子)は、該波長成分により大きな空間経路偏向を与えなければならない。例えば、MEMSミラーアレイを採用する場合、該デバイスのサイズの増大は、より大きな傾斜角を要し、該MEMSミラーアレイのコストが増加し、且つ欠陥率が増加する。さらに、このようなWDM波長選択スイッチの多くは、特定の空間経路専用の、すなわち、特定のファイバポート用に調整された素子を必要とする。このような専用の素子は、その数によるコストの増加を招くが、一般に、同様にコストを増大させる極度に高度のパフォーマンス特性及び低トレランスも要する。
従って、デバイスのサイズを実質的に増加させることなく、ファイバポート数を増加させることが可能であると同時に、スイッチング素子を含む波長選択スイッチの部品のためのパフォーマンス要件を低減する、改良されたWDM波長選択スイッチに対する要求があることは容易に理解できよう。
一実施形態において簡潔に説明しているように、本発明は、上述した不都合を克服し、アパーチャ共用光学系を利用して、ファイバポート容量及び波長選択スイッチ(WSS)の光学的性能を増大させると共に、該WSSの個々の部品に対する性能要件を低減し、機能的に特徴的な直交面の光学的性能の最適化を可能にする波長選択スイッチを設けることにより、このようなデバイスに対する、認識されている要求を満たす。
本発明の主要な態様によれば、及び概して述べると、好適な形態における本WSSは、光信号を波長成分に分離するように適合された分散素子と動作可能に連通している複数のファイバポートと、光入力信号の選択された波長成分を入力ファイバポートから出力用の他のファイバポートのうちの選択されたファイバポートへ向けるように適合されたスイッチング素子(1×Nスイッチ)とを備える。別の実施形態においては、スイッチング素子は、光入力信号の選択された波長成分を複数の入力ファイバポートのうちの選択されたファイバポートから単一の出力ファイバポート(N×1スイッチ)へ向けるように適合されている。
より具体的には、本WSSは、スイッチング面内で実質的に位置合わせされた複数のファイバポートと、複数のレンズまたはこれらの等価物、回折格子またはその等価物を含み、各ファイバポートに関連する各入力信号または出力信号の各波長成分で作動可能な、本明細書に開示されているような複数の光学素子と、各々が、選択された波長と関連付けられている個別に制御可能な複数のミラーまたはその等価物と、を備えることが好ましい。複数のミラーの各々は、分散面内で位置合わせされていることが好ましく、該分散面は、スイッチング面に対して実質的に直交している。波長選択スイッチのいくつかの素子、例えば、回折格子及び特定のレンズは、分散面においてのみアクティブになるように設計されている。これに対して、波長選択スイッチの他の素子、例えば、特定の他のレンズは、スイッチング面においてのみアクティブになるように設計されている。波長選択スイッチのさらに他の素子、例えば、特定のレンズは、これら両方の面においてアクティブになるように設計されている。
例えば、本WSSの一実施形態においては、複数の光学素子は、2つの好ましくは球面レンズ、すなわち、ファイバポート/自由空間の界面と第1のシリンドリカルレンズとの間に配置された、第1の望遠鏡レンズ及び第2の望遠鏡レンズを備える光学望遠鏡を含む。第1の望遠鏡レンズは、ファイバポート/自由空間境界から第1の望遠鏡レンズの焦点距離にほぼ等しい距離に配置されることが好ましく、第2の望遠鏡レンズは、ファイバポート/自由空間境界から第2の望遠鏡レンズの焦点距離と第1の望遠鏡レンズの焦点距離の2倍との合計にほぼ等しい距離に配置されることが好ましい。第2の望遠鏡レンズは、さらに、第1の望遠鏡レンズから第2の望遠鏡レンズの焦点距離と第1の望遠鏡レンズの焦点距離との合計にほぼ等しい距離に配置されることが好ましい。第1及び第2の望遠鏡レンズは、スイッチング面及び分散面の両方の面においてアクティブであり、本質的に、ファイバアレイの前で「望遠鏡」を構成する。第1のシリンドリカルレンズ(L1)は、第2の望遠鏡レンズから第2の望遠鏡レンズの焦点距離と第1のシリンドリカルレンズの焦点距離との合計にほぼ等しい距離に配置されることが好ましく、該第1のシリンドリカルレンズは、スイッチング面においてはアクティブであるが、分散面ではパッシブである。第2のシリンドリカルレンズ(L2)は、第1のシリンドリカルレンズから第2のシリンドリカルレンズの焦点距離と第1のシリンドリカルレンズの焦点距離との合計にほぼ等しい距離に配置されることが好ましく、該第2のシリンドリカルレンズは、スイッチング面においてはアクティブであるが、分散面においてはパッシブである。第3のシリンドリカルレンズ(L4)は、第2の望遠鏡レンズと第1のシリンドリカルレンズとの間の境界からそれらのレンズの焦点距離の合計にほぼ等しい距離に配置されることが好ましく、該第3のシリンドリカルレンズは、分散面においてはアクティブであるが、スイッチング面においてはパッシブである。回折格子は、第3のシリンドリカルレンズから該第3のシリンドリカルレンズの焦点距離にほぼ等しい距離に配置されることが好ましく、該回折格子は、分散面においてはアクティブであるが、スイッチング面においてはパッシブであることが好ましい。加えて、該回折格子は、第2の望遠鏡レンズと第1のシリンドリカルレンズの間の境界から第1のシリンドリカルレンズの焦点距離の2倍と第2のシリンドリカルレンズの焦点距離の2倍との合計にほぼ等しい距離に配置されることが好ましい。また、該回折格子は、第2の望遠鏡レンズと第1のシリンドリカルレンズとの間の境界から第3のシリンドリカルレンズの焦点距離の2倍にほぼ等しい距離に配置されることが好ましい。第3の球面レンズ(L3)は、回折格子から第3の球面レンズの焦点距離にほぼ等しい距離に配置されることが好ましく、該第3の球面レンズは、分散面及びスイッチング面の両方の面においてアクティブである。MEMSミラーのアレイは、第3の球面レンズから該第3の球面レンズの焦点距離にほぼ等しい距離に配置されることが好ましい。
ミラーは、MEMSミラーアレイとして形成されることが好ましく、各ミラーは、スイッチング面に直角な軸周りで且つ分散面内で、傾斜角が可変であることが好ましく、選択されたミラーの軸周りの回転は、入力信号の選択された波長成分を、選択された出力ファイバポートへ向ける。
分散面においては、第1のファイバポートの入力光信号は、該ファイバポートに関連する光ファイバケーブルまたは導波路を出るときに自由空間に入り、第1及び第2の球面レンズによって拡大され、実質的に変化せずに第1のシリンドリカルレンズを通過し、実質的に変化せずに第2のシリンドリカルレンズを通過し、第3のシリンドリカルレンズによって焦点が合わされ、回折格子によって構成波長成分に角度分散され、その後、各構成波長成分は、第3の球面レンズによって複数のミラーのうちの関連するミラーに焦点が合わされることが好ましい。
スイッチング面においては、第1のファイバポートの入力光信号は、該ファイバポートに関連する光ファイバケーブルまたは導波路を出るときに自由空間に入り、第1及び第2の球面レンズによって拡大され、第1のシリンドリカルレンズによって焦点が合わされ、実質的に変化せずに第3のシリンドリカルレンズを通過し、第2のシリンドリカルレンズによって焦点が合わされ、第3のシリンドリカルレンズによって焦点が合わされ、変化せずに回折格子を通過し、第3の球面レンズによって複数のミラーのうちの関連するミラーに焦点が合わされることが好ましい。ミラーの各々は、軸周りに傾斜角を変えることで選択的に調節されて、関連する波長成分を、選択された出力光ファイバケーブルまたは導波路へ伝え、それによって、入力ファイバポートと(関連する波長成分用の)出力ファイバポートとを接続する。
反射後、スイッチング面においては、各波長成分は、第3の球面レンズを逆に通過し、それによって焦点が合わされ、変化せずに回折格子を通過し、第2のシリンドリカルレンズによって焦点が合わされ、実質的に変化せずに第3のシリンドリカルレンズを通過し、そして最後に、第1のシリンドリカルレンズにより及び第1及び第2の球面レンズによって、出力ファイバポート上に焦点が合わされる。分散面においては、各ミラーから反射された選択された波長成分は、第3の球面レンズを逆に通過し、それによって焦点が合わされ、回折格子を逆に通過し、そこで他の選択された波長と結合されて単一のWDMビームを形成し、変化せずに第2のシリンドリカルレンズを通過し、第3のシリンドリカルレンズを通過することによって焦点が合わされ、変化せずに第1のシリンドリカルレンズを通過し、最終的には、出力ファイバポートに達する前に、第1及び第2の球面レンズによって、出力ファイバポート上に焦点が合わされる。
従って、波長選択スイッチは、2つの特徴的な面内における該スイッチのパフォーマンスを最適化するように選択された光学素子を備えることが好ましく、ファイバポート/自由空間境界、回折素子及びスイッチング素子は全て、これら両方の面における光学系の焦点に配置される。よって、ファイバポート/自由空間境界、分散素子及びスイッチング素子の各々は、これら両方の面内において、光信号が同時にガウシアンビームウエストを呈する位置に配置される。
望遠鏡は、回折格子での過度に大きなビーム幅を低減するように機能することが好ましく、それによって、該ビーム幅のサイズを低減し、それに伴って、回折格子のコストを低減する。望遠鏡はさらに、小さなミラー寸法を有する所望のスペクトル通過帯域形状を実現するための分散面におけるスイッチングミラーでの狭いビーム幅に対する要求、スイッチングミラーの高さ対幅のアスペクト比を制限するためのスイッチング面におけるスイッチングミラーでのビーム幅を制限する要求、及び所定距離離間したファイバポート間でのスイッチングに要するミラーの傾斜角を低減する要求によって課される、第1及び第2のシリンドリカルレンズに対する設計上の制約を緩和するように機能することが好ましい。
さらに、波長選択スイッチは、ファイバポートアレイに配列された複数のファイバポートと、複数のファイバポートの各々と共に作動可能な複数の光学素子と、少なくとも1つの光信号を複数の波長成分に分離する、上記複数のファイバポートの各々と共に作動可能な分散素子と、上記複数の波長成分の各々で作動可能で且つ上記複数の波長成分のうちの選択された1つを上記複数のファイバポートのうちの選択された1つにガイドするように制御可能なスイッチング素子と、を備え、上記複数の光学素子、上記分散素子及び上記スイッチング素子のうちの少なくとも1つの各々は、第1の面においては少なくとも1つの光信号の光学特性に影響を及ぼし、且つ、上記複数の光学素子、上記分散素子及び上記スイッチング素子のうちの前記少なくとも1つの各々は、第2の面においては前記光学特性に影響を及ぼさず、前記第1の面は概して前記第2の面に直交している。
また、波長選択スイッチは、前記2つの概して直交する面の少なくとも一方における光ビームフィールドのサイズを変更する手段をさらに備え、該手段は、前記複数の光学素子、上記分散素子、上記スイッチング素子または上記波長選択スイッチのうちの少なくとも1つに関する要件を緩和することによって、設計の自由度をさらに広げる。
別の実施形態においては、波長選択スイッチは、2次元ファイバポートアレイと、2つの軸に対して傾斜することが可能なミラーとを含むことができ、分散面においてファイバポートの複数の列のうちの1つに、1つ以上の波長成分を選択的に案内することによって、ファイバポート数の増加を実現することができる。
また、さらに別の実施形態においては、波長選択スイッチは、少なくとも1つの2次元ファイバポートアレイと、少なくとも1つのビーム案内素子と、2つの軸に対して傾斜することが可能なミラーとを含むことができ、1つ以上の波長成分を、分散面においてファイバポートの複数の列のうちの1つに選択的に案内することによって、ファイバポート数の増加を実現することができる。
従って、本WSSの特徴は、光学素子がアクティブである一方の面におけるパフォーマンスを、他方の面におけるビームに影響を及ぼすことなく最適化するように、光学素子を独立して選択する能力である。このことは、設計を単純化し、より大きなフレキシビリティを可能にする。
本WSSの別の特徴は、様々なレンズのスイッチング面の光学アパーチャ内に、ビームを互いにオーバーラップさせることができる能力である。このことは、従来の波長選択スイッチの部品の光学アパーチャの一部を、各ファイバポートのビームに専用化しなければならず、多数のファイバポートが付加されるために部品を許容し難いほどに大きくしてしまう従来の波長選択スイッチよりも多くの、1次元ファイバポートアレイのためのファイバポート数を可能にする。
本WSSの別の特徴は、ファイバを自由空間にインターフェースさせる単純なファイバポートアレイを利用する能力である。
本WSSのさらに別の特徴は、1つ以上の光信号からの同じ波長を、該WSS内において互いにオーバーラップさせることを可能にすると共に、該同じ波長間で発生するクロストークを伴うことなく、光学素子の光学アパーチャを共用する能力である。
本WSSのさらに別の特徴は、2次元ファイバポートアレイへの拡張により、低コストで、他の解決法よりも良好なパフォーマンスで、ファイバポート数を倍数的に増加させる能力である。
本WSSのさらに別の特徴は、ファイバポートが「カラーレス(colorless)である」ということ、すなわち、波長をファイバポートへ及びファイバポートからスイッチすることができるということに関して制限がないということである。
本WSSのさらに別の特徴は、「ヒットレス(hitless)」スイッチングを有する能力、すなわち、ビーム案内機構(例えば、傾斜角を変えることのできるマイクロミラー)が2つの案内軸を有する場合に、確立されている他のどの光路にも影響を及ぼすことなく、波長を一つのポートから他のポートへスイッチすることができる(すなわち、光路を確立及び/または変えることができる)ということである。
本WSSのまた別の特徴は、ビーム案内機構を、最小限の光損失をもたらす設定から意図的に「デチューニング」することにより、確立されたいずれかの経路の光出力損失を制御された方法で増加させることができるということである。この特徴の1つの用途は、(N×1動作における)1つの出力ポートまたは(1×N動作における)複数の出力ポートにおいて、全ての経路の光出力レベルを均一にすることである。
本WSSのまた別の特徴は、比較的多数の光学ポートを収容できるということである。例えば、42個のポートを組込んだ設計(例えば、1×41または41×1のWSS)が開発されているが、ポート数の実際の上限は確立されていない。加えて、本発明には、基本的な設計に対して最小限の影響を伴う、ポート数への倍数的拡張(例えば、2×、3×等)を可能にする変形例がある。
本WSSのまた別の特徴は、予想される低挿入損、例えば、5dB未満を維持する能力である。
本WSSのまた別の特徴は、制定された通信業界標準仕様(例えば、偏波依存損失(PDL)、波長分散(CD)、偏波モード分散(PMD)、等)の範囲内で光学パフォーマンスパラメータを実現する能力である。
該WSSのこれら及び他の特徴は、当業者には、添付図面に照らして読めば、本発明の詳細な説明及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
本発明のWSSは、同様の参照符号が同様の構造を示し且つ全体を通して同様の要素を指している添付図面を参照して、発明を実施するための形態を読めば、よく理解されよう。
図1は、一実施形態による波長選択スイッチのスイッチング面におけるガウシアンビーム経路を説明する平面図と分散面における同じ部品及び光ビームを示す正面図である。 図2は、一実施形態による図1のN×1のWSSに含まれている平面導波路を用いた光コンセントレータ(optical concentrator)アレイの概略図である。 図3は、ガウシアンビームの相対ビーム強度を対数で示す図である。 図4は、図3のガウシアンビームの相対ビーム強度を対数で示す図である。 図5は、レンズを通過するガウシアンビームの変化を示す略図及び式である。 図6は、図1の波長選択スイッチのビームチェックポイントの略図である。 図7は、別の実施形態による、第1及び第2の望遠鏡レンズがない図1の波長選択スイッチの略図である。 図8は、別の実施形態による、ビーム案内要素の追加を伴う図1の波長選択スイッチの略図である。 図9は、別の実施形態による、2つの直列透過分散素子の略図である。 図10は、別の実施形態による、2つの直列反射分散素子の略図である。 図11は、別の実施形態による、2つの経路が通る単一の透過分散素子の略図である。 図12は、別の実施形態による、2つの経路が横切る単一の反射分散素子の略図である。 図13は、別の実施形態による、2つの経路が横切る別の単一の反射分散素子の略図である。 図14は、別の実施形態による、偏光ビームスプリッタをその間に有する別の二重反射分散素子の略図である。 図15は、別の実施形態による、回折格子と第3の球面レンズの間に挿入された1/4波長板を有する図1の波長選択スイッチの略図である。 図16は、別の実施形態による、図1のファイバポートアレイの端面の略図である。
提示されている図面は、単に説明目的のものであり、従って該図面は、請求されている発明に関して本質的であると思われる場合を除いて、本発明を、図示されている構成の細部のいずれかまたは全てに限定することを所望も意図もしないことに留意すべきである。
本発明の実施形態を説明する際には、図に示すように、特定の専門用語を、明確化のために用いている。しかし、本発明は、その選択された特定の専門用語に限定することを意図するものではなく、また、各特定の要素が、同様の目的を実現する同様の方法で作動する全ての技術的等価物を含むことを理解すべきである。
例えば、図面及び説明は、単玉レンズを示しているが、このような各レンズは、1つ以上の非平面ミラーを含む複数の素子によって置き換えることができ、それにより、同じ機能を実現することができることを理解されたい。このような複数の素子は、パフォーマンス特性をさらに向上させることができる。また、このようなレンズは、限定するものではないが、単一のガラス材料、2つ以上の複合ガラス材料、湾曲反射面、回折面、ホログラフィック面またはこれらの組合せを含む様々な技術によって得ることができる。同様に、光ファイバという用語は、以後、光信号をファイバポートアレイへまたは該ファイバポートアレイから伝達する手段に関して排他的に用いることにするが、いずれかの導波路または該導波路の組合せは、光入力信号を、該ファイバポートの自由空間境界へ供給するように、及び該ファイバポートからの光出力信号を受信するように実施することができることを理解すべきである。さらに、選択素子は、傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーのアレイとして記載されているが、液晶デバイス、2次元の機械的に変形可能なミラー等を含む別の選択素子を用いることができることは理解されよう。
図1を参照して、各々の波長が操作される対象物を構成する、単波長または波長多重された光からなる1つ以上の光信号からの波長をスイッチングする波長選択スイッチである(WSS)スイッチ100は、直交面において2つの特徴的な動作特性を有しているバイモーダル光学系を採用している。スイッチ100の重要且つ新規な特徴は、光学的性能及びスイッチ100のファイバポート容量を著しく改善すると共に、個々の部品のパフォーマンス要件を減らす、バイモーダル光学系によってもたらされる非常に大きな設計上の自由度があることである。さらに、該バイモーダル光学系は、光学素子の独立した選択が、該光学素子がアクティブである一方の面におけるパフォーマンスを、他方の面におけるビームに影響を及ぼすことなく最適化することを可能にし、それに伴って設計を単純化し、また、大きな設計の柔軟性を可能にする。該バイモーダル光学系によってもたらされる2つの光学面は、スイッチ100において行わなければならない2つの基本的なプロセス、すなわち、1)波長分割多重(WDM)信号における波長の分離及び再結合(すなわち、分波及び合波)と、2)ファイバポート間での光のスイッチング、に対して、個別に最適化される。本発明において、このファイバポートスイッチングを実行する光学平面を「スイッチング面」200と呼び、WDM多重化を実行する光学平面は、回折格子が、好ましくは、WDM波長成分を角度分散するためにこの面において用いられるため、「分散面」300と呼ぶ。スイッチング面の特徴は、スイッチ100の様々なレンズ及び他の光学素子のスイッチング面光学アパーチャ内において、ビームが互いにオーバーラップすることを可能にする能力である。このことは、従来の波長選択スイッチよりも多くの、1次元ファイバポートアレイのためのファイバポート数を可能にするので、従来の波長選択スイッチの部品は、その光学アパーチャの一部を各ファイバポートのビーム専用にしなければならず、非常に多数のファイバポートが加えられるため、部品が巨大化せざるをえなかった。
説明のために選ばれたスイッチ100の一実施形態における光学系を図1に示す。単純な単玉レンズが図1に示されているが、実際には、改善された光学性能を与えるために、各レンズは、二枚球レンズ及び三枚球レンズ等の複数の素子で構成することができるということが理解されることを、本明細書においては意図されている。加えて、図1における光学レンズによって行われる同じ機能性は、非平面ミラーによって実行できることも意図されている。図1の上半分はスイッチング面200を示し、下半分は分散面300を示している。図1の3つのレンズL、L及びLは、シリンドリカルレンズ(「cyl」で示す)であり、このようなレンズは、ある平面においては光「パワー」を有するが、その直交面においては単に平坦なガラス板のように見えるものである。図1の他の3つのレンズL、L及びLは、一般的な球面レンズ(「sph」で示す)であり、従って、両方の面において同一に見えるものである。
再び図1を参照して、スイッチ100は、ファイバポートアレイ110と、3つは球面レンズ、3つはシリンドリカルレンズである6つのレンズでなる光学素子120と、傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーのアレイからなるスイッチング素子130と、回折格子でなる分散素子140(分散面においてのみ「アクティブ」である)と、を備えることが好ましく、スイッチング面200と分散面300が規定されている。スイッチ100は、当該技術分野では公知のベースプレート、ハウジング、取付け部材、接着剤、緩衝部材、ミラー駆動装置等をさらに含むことが好ましいことは、当業者であれば理解されよう。
図2について説明すると、ファイバポートアレイ110は、選定された位置及び/または方向に、光ファイバ112〜118を収容して固定するように適合された導波路111を含むことが好ましい。図1に図示されたスイッチにおいて、光ファイバ112〜117の各々は、実質的に位置合わせされており、スイッチング面を画定し、1次元アレイを構成する。図2において、光ファイバ112〜118の各々は、自由空間との境界を画定する終端点を備えることが好ましく、光ファイバ及び導波路111内を伝播してきた光信号は、該終端点でファイバ及び導波路111から出て、自由空間を伝播することができる。光ファイバ112〜118は、WDM信号を含む光を自由空間に放射する該ファイバアレイの端部で終端することが好ましく、光は、その後、スイッチ100の様々なレンズによって捉えられて操作される。同様に、少なくとも一定の角変位の範囲内で該終端点に到達した自由空間を伝播してきた光信号は、該終端点で光ファイバ内に入って、その中を伝播することが可能である。このような各終端点は、スイッチング面200内のライン119Aに沿って位置合わせされていることが好ましく、すなわち、限定するものではないが、Sで表される集められたコア間の間隔及び所定距離離れたファイバポート間でのスイッチングに必要な、低減されたミラー傾斜角度を可能にするために、光信号が両面において同時にガウシアンビームウエストを呈する位置に配置されている。本明細書においては、ファイバポートアレイ110に関しては、該システムの光学ポートを備えるファイバは、図2に示すように、ファイバアレイ内の平坦な導波路に結合(すなわち、移行)することができるため、「ファイバ」に関する何らかの言及は、「導波路」と同義であることが意図されている(明確にするために、7つのファイバのみが図示されているだけであって、N個のファイバが意図されていることに留意されたい)。スイッチ100のためになるように、このファイバ/導波路移行は、ライン119Aによって表される該アレイの端部における導波路111のコア間の間隔を容易に短縮し、ファイバポートアレイ110における非常に多数のファイバの実施において支援するのに好ましい。好ましくは、図2において、該コア間の間隔は、ファイバポートアレイ110の自由空間端部において、Sで表される値まで短縮されている。ファイバポートアレイ110のファイバすなわち導波路から放射された光は、該アレイのライン119Aに沿った自由空間端部において急速に発散し、そのため、各ファイバに対して、この端部にビームウエストがある。この位置における該ビームウエストの幅は、基本的なファイバモードによって決まる。典型的なシングルモードファイバの場合、このビームウエストは、約10.4ミクロンであり、図4に示すように、従来のe−2ガウシアンプロファイルポイントで定義される。
従来技術においては、典型的には非常に小さなレンズ(すなわち、レンズレット)が、該ファイバアレイの各ファイバの直前に置かれているが、このことは、1)小さなレンズレットの光学的品質が非常に高くなければならず、2)関連するファイバへの各レンズレットのアラインメントが極度にクリティカルであり、3)光学系の垂直方向の全高は、光ファイバ112〜118の数が増すにつれて、スイッチング面200方向に急激に増加し、4)ファイバ/レンズアレイの高度にカスタマイズされた性質は、入手先を非常に限定するものとなる、という不利点を有する。本WSSは、FASO(fully aperture-shared optical)システム、すなわち、各光ファイバ112〜118からの光の各ビームが、スイッチ100の各レンズ、ミラー及び回折格子アパーチャを通過し、トータルのアパーチャのかなりの部分を占め、その結果、多数のビームを、所定の光学素子上に互いにオーバーラップさせることができるシステム、を用いることによって、これらの問題を回避する。好ましくは、該ファイバアレイにおけるファイバ間の間隔は、30ミクロン以下まで短縮することができる。このことは、非常にコンパクトなスイッチ100用の光学系をもたらし、また、ポート数の多いスイッチ100に対して、比較的小さな傾斜角をもたらす。スイッチ100の動作に必要なその種のファイバポートアレイ110は、一般に、多くの入手先から得られる。また、スイッチ100の動作に必要なレンズも、多くの入手先から容易に入手できる。従って、該WSSの重要な特徴は、スイッチング素子130及び分散素子140のみが該スイッチ100のために独自に設計されており、該スイッチ100の唯一のカスタマイズされた部品であるということである。
次に、図3及び図4について説明すると、スイッチ100は、ファイバポートアレイ110の光ファイバ112〜118から放射する光ビームが主にガウシアン強度プロファイルを有し、そのため、このような光ビームは確立されているガウスの伝播理論に従って自由空間を伝播するということをフルに活用することが好ましい。ガウシアンビームの強度プロファイルを、図3(対数単位)及び図4(線形単位)で示す。図3から、ガウシアンビームの直径を定義する都合のよい「端部」はなく、実際には、ガウシアンビームは、図3に示す比率に基づいて無限大に拡がる直径を理論的に有するということは明らかである。しかし、実際には、ガウシアンビームは、光学系における一部の限定的なアパーチャによって切取られる(すなわち、クリップされる)。慣例により、ガウシアンビームの直径は、多くの場合、相対的強度がピークの13.5%(−8.7dB)の値まで落ちているところを該ビームの幅として記述し、本明細書においては、符号Dで示す(図3及び図4中の数式を参照)。このビーム幅は、一般に、e−2または1/eビーム幅としても知られている(図3の右側の軸を参照)。
次に、図5について説明すると、レンズLを通過するガウシアンビームBの変化が、該図に示されている関係によって説明されており、ただし、λは、光の波長である。このような関係は、「球状ガウシアンビームのフォーカシング(Focusing of Spherical Gaussian Beams)」S.A.Self、Applied Optics、vol.22、P658、1983年、にさらに説明されており、この文献全体を参照により本明細書に援用する。ガウスの伝播理論から生じる重要なことは、「ビームウエスト」と呼ばれる最小ビーム径の光ビーム経路に沿ったポイントが、レンズの前後の焦平面に同時に生じるということである。図5において、数式2は、レンズの前側の入力ウエスト距離Sの関数として該レンズによって形成される共役すなわち出力ビームウエストの距離Sを与える。この数式から、入力ビームウエストが、該レンズの前側の焦平面に位置すれば(すなわち、S=f)、出力ビームウエストは、該レンズの後側の焦平面に位置する(すなわち、S=f)。この結果は、FF光学系の規則と呼ばれ、光ビームパラメータの制御及び変更及び光学素子の位置決めにより、WSSの性能の最適化を可能にする。しかし、このFF光学系の規則の下で形成された2つのビームウエストの直径は、ZR1=f(注意:ZR1は、図5の数式1によって定義される)の特別な場合を除いて、図5の数式3に示すように、一般には等しくない。
再び図1について説明すると、光学系120は、第1のシリンドリカルレンズ121、第3のシリンドリカルレンズ123、第2のシリンドリカルレンズ125と、第1の球面レンズ122、第2の球面レンズ124、第3の球面レンズ126と、を備えることが好ましい。好ましくは、第1の球面レンズ122と第2の球面レンズ124を備える光学望遠鏡レンズ128がファイバポートアレイ110と第1のシリンドリカルレンズ121との間に配置されており、望遠鏡光学系の方法で機能する。本明細書においては、光学望遠鏡レンズ128は、1つ以上の望遠鏡光学系の光学素子を備えることができ、このような素子が、望遠鏡光学系の機能を実行できることが意図されている。第1の球面レンズ122は、ファイバポートアレイ110の自由空間境界ライン119Aから第1の球面レンズ122の焦点距離fにほぼ等しい距離に配置されることが好ましい。第2の球面レンズ124は、ファイバポートアレイ110の自由空間境界ライン119Aから第2の球面レンズ124の焦点距離fと第1の球面レンズ122の焦点距離faの2倍との合計にほぼ等しい距離に配置されている。また、第2の球面レンズ124は、さらに、第1の球面レンズ122から第2の球面レンズ124の焦点距離fbと第1の球面レンズ122の焦点距離fとの合計にほぼ等しい距離に配置されている。好ましくは、光学望遠鏡レンズ128は、スイッチング面200と分散面300との両面においてアクティブである。符号L及びLが付された図1に示す第1の球面レンズ122及び第2の球面レンズ124を備える光学望遠鏡レンズ128は、本質的に、ファイバポートアレイ110の前側で「望遠鏡」を構成する。理想的なシステムにおいては必要ではないが、光学望遠鏡レンズ128は、緩和された仕様、パフォーマンス要件の実現及び/または光学系120、分散素子140及びスイッチング素子130及びスイッチ100の光学系の他の多くの部品のうちの少なくとも1つの設計上の制約の低減につながる重要な特徴である。
望遠鏡レンズ128は、さらに、より小さなミラー寸法を有する所望のスペクトル通過帯域形状を実現するための分散面300におけるスイッチングミラーアレイ131a〜131nでの狭小なビーム幅に対する要求、スイッチングミラーの高さ対幅のアスペクト比を制限するためのスイッチング面200におけるスイッチング素子130でのビーム幅を制限する要求、及び所定距離離れたファイバポート110〜117の間でのスイッチングに必要なミラー傾斜角を低減する要求によって課せられた、第1の球面レンズ122及び第2の球面レンズ124に対する設計上の制約を軽減するように機能することが好ましい。
第1のシリンドリカルレンズ121は、第2の球面レンズ124から該第2の球面レンズ124の焦点距離fと第1のシリンドリカルレンズ121の焦点距離fとの合計にほぼ等しい距離に配置されることが好ましい。第1のシリンドリカルレンズ121は、スイッチング面200においてはアクティブであるが、分散面300ではパッシブであること、すなわち、第1のシリンドリカルレンズは、スイッチング面200対分散面300の光線追跡191及び195によって描かれているように、スイッチング面200においては該シリンドリカルレンズを通過する光信号の焦点を合わせるが、分散面300においては該シリンドリカルレンズを通過する光信号には実質的に影響を及ぼさないことが好ましい。第3のシリンドリカルレンズ123は、(第2の球面レンズ124と第1のシリンドリカルレンズ121との間のビームウエストに位置している)ライン119Bから第3のシリンドリカルレンズ123の焦点距離fにほぼ等しい距離に配置されることが好ましい。第3のシリンドリカルレンズ123は、分散面300においてはアクティブであるが、スイッチング面200においてはパッシブであること、すなわち、第3のシリンドリカルレンズは、分散面300においては該レンズを通過する光信号の焦点を合わせることが好ましい。第2のシリンドリカルレンズ125は、ライン119Bから該レンズの焦点距離fと第1のシリンドリカルレンズ121の焦点距離fの2倍との合計にほぼ等しい距離に配置されることが好ましい。また、第2のシリンドリカルレンズ125は、第1のシリンドリカルレンズ121から第2のシリンドリカルレンズ125の焦点距離fと第1のシリンドリカルレンズ121の焦点距離fとの合計にほぼ等しい距離に配置されることが好ましい。第2のシリンドリカルレンズ125は、スイッチング面200においてはアクティブであるが、分散面300においてはパッシブであること、すなわち、第2のシリンドリカルレンズは、スイッチング面200においては該レンズを通過する光信号の焦点を合わせることが好ましい。第3の球面レンズ126は、第2のシリンドリカルレンズ125から第3の球面レンズ126の焦点距離fと第2のシリンドリカルレンズ125の焦点距離fとの合計にほぼ等しい距離に配置されることが好ましい。また、第3の球面レンズ126は、第3のシリンドリカルレンズ123から第3のシリンドリカルレンズ123の焦点距離fと第3の球面レンズ126の焦点距離fとの合計にほぼ等しい距離に配置されるこが好ましい。第3の球面レンズ126は、スイッチング面200及び分散面300の両方でアクティブであること、すなわち、該第3の球面レンズは、スイッチング面200及び分散面300において該レンズを通過する光信号の焦点を合わせることが好ましい。
好ましくは、光学系120は、スイッチ100の重要な設計上の特徴であり、この光学系120の特定の設計及び構成に基づいて、このような光学系は、緩和された仕様、パフォーマンス要件を可能にし、及び/または分散素子140、スイッチング素子130及び/または他の光学系120の設計上の制約を低減する。また、本明細書においては、光学系120が、1つ以上の球面レンズ及び1つ以上のシリンドリカルレンズ等を含むことができることが意図されている。
光学系120に対しては、単純に単玉レンズが図1に示されているが、実際には、各レンズは、スイッチ100及び/または光学系120の改善された光学性能を与えるために、2球レンズ及び3球レンズ等の複数の素子で構成することができることが意図されている。さらに、これらのレンズの表面形状は、場合によっては、純粋な球面形状または円筒形状に限定されないが、要望どおりに、スイッチ100及び/または光学系120の光学性能を改善するために、高次の「非球面」形状を有してもよい。さらに、各レンズの性能を最適化する際のかなりの柔軟性を与える、該レンズが製造されるガラスの種類に対する制限はない。さらに、スイッチ100及び/または光学系120の光学性能は、好ましくは、スイッチ100における光学的ノイズになる可能性を本質的に有する「ゴースト」反射を排除するために、全てのレンズ表面を、反射防止膜で被覆することにより、恩恵を受けるであろう。加えて、本明細書においては、光学系120の光学レンズによって実行される同じ機能は、ほとんどの場合、非平面ミラーによって実行することができることが意図されている。
スイッチング素子130は、N個の個別に制御可能なミラーを備える、傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーアレイ131a〜131nとして形成されることが好ましく、各ミラーは、光信号のN個の波長のうちのそれぞれ1つに関連付けられている。スイッチングミラーアレイ131a〜131nにおける各ミラーは、軸133周りに傾斜可能であることが好ましく、該軸は、スイッチング面200と直角に且つ分散面300内に配置されることが好ましい。軸133周りのスイッチングミラーアレイ131a〜131nのうちの選択されたミラーの回転は、入力信号の対応する波長成分を、選択された出力ファイバポートへ向けることができる。傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーアレイ131は、限定するものではないが、スイッチングミラーアレイ131a〜131nの各ミラー間の間隔の短縮、ミラーサイズの低減、所定距離離れたファイバポート間でのスイッチングに必要なミラー傾斜角の低減を可能にするために、第3の球面レンズ126から第3の球面レンズ126の焦点距離fにほぼ等しい距離に、スイッチング面200及び分散面300におけるライン133に沿って位置合わせされて配置されること、すなわち、光信号が、該両方の面において同時にガウシアンビームウエストを呈する位置に配置されることが好ましい。
傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーアレイ131a〜131nは、公知の半導体ベースの微小電子機械システム(MEMS)技術によって製造されることが好ましいが、スイッチング素子130は、このような技術によって製造されたミラーを使用することに限定されない。実際には、スイッチング素子130は、典型的なMEMSミラーよりもかなり大きく、そのため、他の従来の機械的製造手段により、おそらく著しく低コストで実現可能であるミラーを有効に使用する能力を有する。
本明細書においては、光ビームを案内するように機能する、スイッチング素子130の傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーアレイ131を、限定するものではないが、2次元画素化された機械的に変形可能なミラーや液晶(例えば、Si基板反射型液晶表示素子(LCOS)等のフェーズドアレイデバイスを含む他のビーム案内機構によって置き換えることができることが意図されている。本明細書においては、光学系内で傾斜角を変えることのできるMEMSミラーの機能が当該技術分野では公知であるため、便宜上、スイッチング素子130の動作を説明するのに、該MEMSミラーのみを用いている。
分散素子140は、回折格子141として形成されることが好ましく、また、ライン119Bから第1のシリンドリカルレンズ121の焦点距離fと第2のシリンドリカルレンズ125の焦点距離fの2倍との合計にほぼ等しい距離に配置されることが好ましい。加えて、回折格子141は、ライン119Bから第3のシリンドリカルレンズ123の焦点距離fの2倍にほぼ等しい距離に配置されることが好ましい。さらに、回折格子141は、第3のシリンドリカルレンズ123から第3のシリンドリカルレンズ123の焦点距離fにほぼ等しい距離に配置されることが好ましく、及び/または回折格子141は、第3の球面レンズ126から第3の球面レンズ126の焦点距離fにほぼ等しい距離に配置されることが好ましい。回折格子141は、分散面300においてはアクティブであるが、スイッチング面200においてはパッシブであることが好ましく、自由空間から回折格子141へ伝播する光ファイバ112〜117のうちの1つから放射された光信号を、N個の波長成分に分離することが好ましい。また、回折格子141は、限定するものではないが、該回折格子において、過剰に大きなビーム幅を低減し、それによって、該回折格子のサイズを低減し、また該回折格子のコストを低減するために、光信号が、両面において同時にガウシアンビームウエストを呈する位置に配置される。一実施形態においては、光信号は、該光学スイッチング素子に入り、その後、そこから出る際に、該分散素子のアクティブな面(分散面)において実質的にテレセントリックな様式で伝播する。
スイッチ100のコンセプトを説明するために、本明細書における全ての図は、光がこのような回折格子によって回折される本来の手法ではなくて、機能的な手法で透過型の回折格子の使用を示している。反射型の回折格子が、同様にスイッチ100に適用可能である。
[設計パラメータ]
次に、図6について説明すると、図1に示すようなスイッチ100の光学的機能のさらなる説明が、図6に示すように、いくつかのビームチェックポイント150を定義することによって支援されている。チェックポイント1(CP1)151におけるビームは、FF光学系の規則の2回の適用、すなわち第1の球面レンズ122(L)の1回と第2の球面レンズ124(L)の1回との結果により、該ファイバアレイの端面が拡大されて形成される。CP1 151における光ビームの発散角(すなわち円錐角)は、第1の球面レンズ122の焦点距離と第2の球面レンズ124の焦点距離との比から算出されるM、すなわちM=f/fで示す該望遠鏡の倍率によってファイバポートアレイ110から放射される光の発散角に関して狭められ、このことは、光ビームパラメータの制御および/または変更、及び1つ以上の光学素子の位置決めにより、WSSの性能の最適化を可能にする。
図6についてさらに説明すると、本明細書においては、FF光学系の規則は、好ましくは、スイッチ100の光部品、分散素子140及びスイッチング素子130を位置決めする際に、スイッチ100の両バイモーダル面において常に有利に用いられることが意図されている。例えば、CP2 152におけるビームはCP1 151の共役ビームウエストを表し、CP3 153におけるビームはCP2 152における共役ビームウエストを表し、以下同様である。従って、ビームウエストは、図1に開示されているように、該光学系の各レンズのペアの間に、及び分散素子140及びスイッチング素子130が配置されている箇所に形成される。好ましくは、光スイッチ100において、スイッチング素子130は、スイッチング素子130の傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーによってもたらされる蹴られ(クリッピング)及び回折損失をなくすために、ビームウエストCP4 154及びCP7 157に配置されている。さらに、ビーム191、195が光スイッチ100の全往復行程を伝播して、元のファイバポートアレイ110に到達すると、そのビームウエストは、元々ファイバすなわち導波路111から放射されたビームウエストとサイズが実質的に同じになり、その結果、該ビームを、同じファイバすなわち導波路111に有効に再結合できるということも好ましい。スイッチ100を設計する際の好ましい目的は、スイッチ100の往復行程における中間点を表すため、スイッチング面200におけるスイッチング素子130で、及び分散面300における傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーアレイ131a〜131nで、両バイモーダル面においてビームウエストを伴うスイッチ100を設計することである。従って、FF光学系の規則の順守は、十分な光学的品質のレンズの使用と共に、スイッチ100の終端間の光挿入損が最小限化されることを確実にする。
バイモーダルスイッチ100を通るビーム経路は、光線追跡とも呼ばれる従来の幾何光学によって決めることができる。図6の上半分のスイッチング面200を参照すると、光線追跡は、FF光学系の規則が、分散素子140が配置されているCP3 153における光軸Aと平行に(すなわち、テレセントリックな態様で)伝播するビームを、好ましく且つ有利に生み出すことを示している。このようなテレセントリック性は、分散素子140の効率的且つ正しい動作にとってクリティカルであり、そうでなければ、様々なファイバからの同じ波長λnは、該波長λnに関連する傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーアレイ131a〜131nの指定されたスイッチングミラー上に正確に重ならないことになる。第3の球面レンズ126(L)を介した光線追跡は、好ましくは、特定の波長λnのファイバアレイの各ファイバからの全てのビームが、その波長λnに関連する傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーアレイ131a〜131nの特定のスイッチングミラー上に収束することを示している。この結果、波長λnに対するこのスイッチングミラーの制御された傾斜角調節は、ファイバポートアレイ110の2つの選択されたファイバ間に、光路すなわち光学的経路を形成し、このことは、(波長ごとの)スイッチ100の2つの光学ポートを接続することと等価である。
図6の下半分の分散面300を参照すると、光線追跡は、各ファイバからの各ビームは、CP6 156において分散素子140に到達するまで、光軸Aに沿って進むことを示している。好ましくは、分散素子140は、WDM信号の波長成分を角度分散させるものであり、該分散素子140は、第3の球面レンズ126(L)の前側焦平面に厳密に位置しているため、様々な波長λnの成分は、第3の球面レンズ126(L)を通過した後、CP7 157に配置された傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーアレイ131a〜131nのスイッチングミラーに近づくにつれて、互いに平行に(すなわち、テレセントリックな様式で)伝播する。このことは、分散面における公称傾斜角がゼロになるように、スイッチングミラーを平坦な基板上に形成することにとって有利である。従って、最適のスイッチ100において、スイッチングミラーは、スイッチ100が機能するために、スイッチング面において傾斜することのみが必要である。また、FF光学系の規則を利用するスイッチ100の設計は、CP7 157における光ビームの所望のテレセントリック性を実現すると共に、CP6 156及びCP7 157の両方において生じるビームウエストを可能にした。本明細書においては、回折格子141は、厳密には、図1及び図6に示すように作動しないが、論考上の都合のために機能的に図示されていることに留意されたい。回折格子に関する詳細は、以下に説明する。
ビームウエストは、スイッチング面200におけるCP2 152に位置するビームウエストに関連する分散面300にはビームウエストがないことを除いて、スイッチ100の両方の面において一致していることに注意されたい。また、CP4 154(傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーアレイ131a〜131nのスイッチングミラー)以外の、スイッチング面200におけるビーム同士の重なりは、全て自由空間内で生じるため、ファイバポート間の散乱誘導形の光クロストークの可能性を著しく低減することにも注意されたい。
好ましくは、第3の球面レンズ126(L)は、2つの非常に異なる機能、すなわち、1)スイッチング面200では収束ビームを生成し、且つ、2)分散面300ではテレセントリックなビームを生成することを同時に実行する。好ましくは、分散素子140及びスイッチング素子130は、最も独特であり、また特に、スイッチング素子130の場合には、カスタマイズされた部品を要するため、設計プロセスの初期段階においてはまず、これら2つの部品のパラメータを定義することから、スイッチ100の設計をスタートさせることが望ましい。これらの理由から、分散素子140及びスイッチング素子130の特性は、好ましくは、第3の球面レンズ126(L)に対する光学的要件を決めることができるようになっており、このことは、第3の球面レンズ126(L)が、主に分散面300に対して最適化されることを意味する。
次に、以下の数式について説明すると、θmnが2つの隣接する波長λ及びλの間の分散素子140の角度の差を表し、及びSmnが、同じこれらの波長における傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーアレイ131a〜131nのスイッチングミラーの中心間の間隔を表すとすると、第3の球面レンズ126(L)の必要な焦点距離は、以下の数式から算出することができる。
Figure 0005726407
スイッチ100の設計におけるこのポイントにおいては、他の全てのレンズが自由変数であり、すなわち、それらの焦点距離は、スイッチ100のためのWSS設計の特定の要件を満たすように選定することができる。望遠鏡レンズ128、第1の球面レンズ122(L)及び第2の球面レンズ124(L)を選択する際には、個々の部品の性能負荷を低減すると共に、他のシステムレベルの性能要件も満たすために、多くの柔軟性が、WSSによって与えられる。しかし、再び図1及び図6を参照すると、レンズ群、すなわち、第1のシリンドリカルレンズ121(L)、第3のシリンドリカルレンズ123(L)及び第2のシリンドリカルレンズ125(L)の焦点距離は、第3のシリンドリカルレンズ123(L)の焦点距離が、第1のシリンドリカルレンズ121(L)の1つの焦点距離fと第2のシリンドリカルレンズ125(L)の1つの焦点距離fとの合計に等しくなければならず(すなわち、f=f+f)(図1参照)、その結果、ビームウエストは、CP3 153及びCP6 156に同時に存在することとなり、このことが、光ビームの制御及び/または変更と、1つ以上の光学素子の位置決めとによるWSSの性能の最適化を可能にするため、完全に独立はしていないことが意図されている。
WSSのための重要な性能仕様は、各WDM波長チャネルに関連するスペクトル通過帯域である。該通過帯域は、CP7 157に位置する傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーアレイ131a〜131nのスイッチングミラーにおける分散面300におけるビームウエストのサイズに直接的に関係する。経験則として、Dで示す、傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーアレイ131a〜131nのスイッチングミラーにおけるe−2ビーム幅が、好ましくは、Wで示す該スイッチングミラーの幅の1/4よりも大きくない場合、言い換えれば、D≦W/4である場合には、適切に広く上部が平坦な通過帯域形状が各WDMチャネルに与えられる。例えば、好ましくは、スイッチングミラーλの幅が100ミクロンの場合、Dは25ミクロンを超える幅にすべきではない。上記の経験則は、隣接するスイッチングミラー間のエッジ間ギャップgがミラーの幅の約5%未満であると仮定している。CP7 157におけるビームウエストDは、CP6 156におけるビームウエストDの共役であることが好ましい。そのため、傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーアレイ131a〜131nのスイッチングミラー上のビーム幅Dは、CP6 156におけるビームウエストDを十分に広くすることによって、十分に狭くすることができることが好ましい。
必要なビーム幅Dは、fに対して予め計算した値を用いて、図5の数式3から計算することができることが好ましい。有利には、スイッチ100の設計は、比較的長い焦点距離fの第3のシリンドリカルレンズ123(L)を可能にし、このことは、図5の数式3に従って、CP6 156に、比較的大きなビームウエストDを形成するのにも役に立つ。しかし、CP6 156における過剰に広いビームウエストDは、該システムの通過帯域仕様に必要なものよりも大きく且つコスト高の回折格子141をもたらすため、考慮すべきバランスがある。好ましくは、CP6 156において、最も有効なまたは所望されるDを得るのに必要なfの実際の値は、Dは、Dの共役なビームウエストであるため、図5の数式3に従って、CP5 155におけるビームウエストDのサイズに依存する。本発明の重要な特徴は、CP5 155におけるビームウエストDが、光学望遠鏡レンズ128(L及びL)によってもたらされる光学倍率Mの量によって選択可能であるということである。従って、fにとって必要な値は、望遠鏡倍率Mの関数である。実用的なWSS設計の場合、好ましくは、光学望遠鏡レンズ128(L及びL)の望遠鏡によってもたらされる倍率は、過剰に大きなビーム幅Dを避けるのに重要である。
ここで、図6の上半分のスイッチング面200に目を向けると、第1のシリンドリカルレンズ121と第2のシリンドリカルレンズ125(L及びL)が、別の望遠鏡を有効に形成していることが見て分かる。好ましくはここに望遠鏡を形成する理由は、前に述べたように、第3の球面レンズ126(L)が、CP4 154のスイッチング素子130のスイッチングミラー面に収束ビームを生成することを可能にする、CP1 151からCP3 153へのビームテレセントリック性を維持するためである。好ましくは、第1のシリンドリカルレンズ121及び第2のシリンドリカルレンズ125(L及びL)の望遠鏡の光学倍率は、ファイバポート間にビームを向けるのに必要なスイッチングミラー傾斜角の量を低減するために、最小限にすべきである。好ましくは、この第2の望遠鏡の倍率は、fが増加し且つfが減少したときに最小限になる。加えて、このことは、実際には、スイッチング面200における第2のシリンドリカルレンズ125(L)及び第3の球面レンズ126(L)の光学アパーチャを低減するように作用する。第1のシリンドリカルレンズ121及び第2のシリンドリカルレンズ125(L及びL)は、スイッチング面200においてのみ有効であり、そのため、これらのレンズの焦点距離f及びfは、光ビームパラメータの制御及び/または変更、及び1つ以上の光学素子の位置決めによるWSSの性能の最適化を可能にする、f=f+fという前述した要件を満たす限りにおいて、変更可能である。
しかし、スイッチ100を最適化する際の別の考慮すべき事柄は、Dで示す、CP4 154におけるスイッチング素子130のスイッチングミラー上でのビームウエストの高さである。スイッチング素子130のスイッチングミラーの製造及び動作は、好ましくは、該ミラーの高さを適当な値に制限することにより補助されるものであり、例えば、スイッチング素子130は一般に、高さ対幅において10未満のアスペクト比が有利である。ビーム径Dは、CP1 151からCP4 154への、図5の数式3の反復適用に起因する。そのため、Dのサイズを低減するには、好ましくは、CP3 153におけるDのサイズを増加させるべきであり、このDのサイズの増加は、fが減少したときに生じる、CP2 152におけるDのサイズが減少した場合に生じる。しかし、この目的のためにfを減少させることは、前述したように、スイッチング素子130のスイッチングミラーの傾斜角を低減するために、fを増加させて、第1のシリンドリカルレンズ121及び第2のシリンドリカルレンズ125(L及びL)の望遠鏡の倍率を低下させることと反対のことである。そのため、スイッチ100のためのfの最適値は、好ましくは、スイッチング素子130のスイッチングミラーの高さ対幅のアスペクト比に対して、スイッチングミラーの傾斜角をバランスさせることに起因する。
第1のシリンドリカルレンズ121及び第2のシリンドリカルレンズ125(L及びL)の焦点距離を変えることの概略的な効果を表1に示す。この表において、「SP」はスイッチング面200を表し、「DP」は分散面300を表し、「F/#」は、アパーチャ幅によって分割されるレンズの焦点距離の比を表す(F/#が高いほどレンズの設計が容易になることに留意されたい)。4つの効果のカテゴリーがあり、チェックマークは有益を意味し、「X」マークは不利益を意味し、「〜X」はやや不利益を意味し、「na」は有意な効果なしを意味する。好ましくは、この表は、第1のシリンドリカルレンズ121及び第2のシリンドリカルレンズ125(L及びL)の焦点距離を変えることにより、スイッチ100の特定の性能パラメータを改善する概略的指針として用いることができる。しかし、本明細書においては、光学的設計の実施において、光ビームパラメータの制御及び/または変更、及び1つ以上の光学素子の位置決めによるWSSの性能の最適化を可能にする、スイッチ100における特定の性能目標を実現するために、変更することもできる追加的な設計パラメータがあることが意図されている。
Figure 0005726407
上記において、好ましくは、CP2 152におけるDの小さなサイズが、スイッチングミラーのアスペクト比を制限することの補助になることを述べた。好ましくは、Dは、CP1 151におけるDをより大きく形成した場合に、より小さく形成することができ、このことは、望遠鏡レンズ128(L及びL)によって有利にもたらされる。また、好ましくは、分散面300内のCP5 155における倍率をもたらす望遠鏡レンズ128(L及びL)のより前での使用を支援して(第1の球面レンズ122(L)及び第2の球面レンズ124(L)(L及びL)は、図6に示すような球面レンズであるため、CP1 151及びCP5 155におけるビーム特性は同じであることに留意する)、従って、望遠鏡レンズ128(L及びL)の望遠鏡は、好ましくは、スイッチング面200及び分散面300の両方における問題を同時に解決する助けとなり、このことは、本WSSの重要な特徴である。
図7を参照すると、本発明の別の実施形態の図においては、L及びLの望遠鏡素子が省かれている。この別の実施形態のスイッチ100Bは、ポートアレイ110と、光学系120と、スイッチング素子130と、分散素子140と、を備えることが好ましく、スイッチング面200及び分散面300が規定されている。ポートアレイ110は、光ファイバ112〜117を、選択された位置及び/または方向に収容して固定するように適合されたファイバチャネルアレイ111を含むことが好ましい。図1及び図2に示されたスイッチにおいては、光ファイバ112〜117の各々は、スイッチング面200において実質的に位置合わせされており、且つ該スイッチング面を規定し、1次元アレイを構成している。光ファイバ112〜117の各々は、自由空間との境界を画定する終端点を備えることが好ましく、光ファイバ内を伝播する光信号は、該終端点でファイバから出て、自由区間内を伝播することができる。同様に、少なくとも一定の角変位の範囲内で該終端点に到達する、自由空間内を伝播してきた光信号は、該終端点で光ファイバ内に入って、その中を伝播することができる。このような各終端点は、スイッチング面200におけるライン119Aに沿って位置合わせされることが好ましい。
光学系120は、第1のシリンドリカルレンズ121と、第3のシリンドリカルレンズ123と、第2のシリンドリカルレンズ125と、第3の球面レンズ126と、を備えることが好ましい。第1のシリンドリカルレンズ121は、ライン119Aから第1のシリンドリカルレンズ121の焦点距離fにほぼ等しい距離に配置されることが好ましい。第1のシリンドリカルレンズ121は、スイッチング面200においてはアクティブであるが、分散面300においてはパッシブであることが好ましく、すなわち、第1のシリンドリカルレンズは、スイッチング面200における光線追跡191及び195によって描かれているように、スイッチング面200においては該レンズを通過する光信号の焦点を合わせるが、該レンズを通って分散面300を通過する光信号に関しては、実質的に影響を及ぼさない。第3のシリンドリカルレンズ123は、ライン119Aから第3のシリンドリカルレンズ123の焦点距離fにほぼ等しい距離に配置されることが好ましい。第3のシリンドリカルレンズ123は、分散面300においてはアクティブであるが、スイッチング面200においてはパッシブであることが好ましく、すなわち、第3のシリンドリカルレンズは、分散面300においては該レンズを通過する光信号の焦点を合わせる。第2のシリンドリカルレンズ125は、ライン119Aから該レンズの焦点距離fと第1のシリンドリカルレンズ121の焦点距離fの2倍との合計にほぼ等しい距離に配置されることが好ましい。第2のシリンドリカルレンズ125は、スイッチング面200においてはアクティブであるが、分散面300においてはパッシブであることが好ましく、すなわち、第2のシリンドリカルレンズは、スイッチング面200においては該レンズを通過する光信号の焦点を合わせる。第1の球面レンズ126は、第2のシリンドリカルレンズ125から第2のシリンドリカルレンズ125の焦点距離fと第1の球面レンズ126の焦点距離fとの合計にほぼ等しい距離に配置されることが好ましい。第1の球面レンズ126は、スイッチング面200及び分散面300の両方の面においてアクティブであることが好ましく、すなわち、第1の球面レンズは、スイッチング面200及び分散面300において該レンズを通過する光信号の焦点を合わせる。
図1と同様に、スイッチング素子130は、第1の球面レンズ126から焦点距離fにほぼ等しい距離に配置されることが好ましく、軸133周りの、傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーアレイ131a〜131nの選択されたスイッチングミラーの回転は、入力信号の対応する波長成分を、選択された出力ポートへ向けることができる。好ましくは回折格子141として形成された分散素子140は、ライン119Aから第1のシリンドリカルレンズ121の焦点距離fの2倍と第2のシリンドリカルレンズ125の焦点距離fの2倍との合計にほぼ等しい距離に配置されることが好ましく、自由空間を通って回折格子141へ伝播する、光ファイバ112〜117のうちの1つから射出された光信号を、N個の波長成分に分離することが好ましい。回折格子141は、分散面300においてはアクティブであるが、スイッチング面200においてはパッシブであることが好ましい。使用中、スイッチ100Bは、1×5スイッチとして用いることができ、光ファイバ112〜117のうちの選択された1つ、例えば、光ファイバ113は、入力ファイバポートとして使用することができ、光ファイバ112〜117のうちの残りの光ファイバ、すなわち、光ファイバ112及び114〜117は、出力ファイバポートとして使用することができる。従って、光ファイバ113内を伝播する光信号は、ライン119Aと概して直角の軸Aに沿って、該ライン位置で自由空間に入ることができることが好ましい。光線追跡191及び195によって示されているように、光信号は、軸Aと概して平行に、ガウシアンビームとして伝播することができ、ビーム幅は、該ビームがライン119Aから遠くへ伝播するにつれて、拡大する。スイッチング面200においては、第1のシリンドリカルレンズ121は、好ましくは、概して位置P1で該ビームを焦点に合わせるが、第1のシリンドリカルレンズ121は、分散面300においては、ビームに実質的に影響を及ぼさないことが好ましく、光線追跡191は、そのビーム幅の継続的な拡大を示している。この結果、ビームは、好ましくは、分散面300においては、第3のシリンドリカルレンズ123により、概して位置P2に焦点が合わされるが、スイッチング面200においては、その第3のシリンドリカルレンズ123によって実質的な変化はない。そして、ビームは、好ましくは、スイッチング面200においては第2のシリンドリカルレンズ125によって焦点が合わされた後、概して軸Aに平行に伝播し、また好ましくは、分散面300においては、実質的に不変である(すなわち、位置P2における該ビームは、好ましくは、分散面300における第2のシリンドリカルレンズ125によって乱されない)。分散面300においては、上述したように、概して位置P2に配置された回折格子141は、好ましくは、ビームをN個の波長成分に分離し、球面レンズ126と共に、好ましくは、各波長成分の焦点を、ミラーアレイ131の対応するミラーの面上に合わせる。しかし、スイッチング面200においては、回折格子141は、好ましくは、実質的にビームに影響を及ぼさず、このことは、好ましくは、各波長成分の焦点が、概して位置P3において、ミラーアレイ131の対応するミラーの面上に合わせられるまで、軸Aに概して平行に伝播することを継続する。
ミラーアレイ131による反射の後、ファイバポートアレイ110における、選択された光ファイバ上に出力されるように要望された光信号の波長成分は、スイッチング面200ならびに分散面300の概して位置P2に焦点を有する球面レンズ126によって、焦点が合わせられることが好ましい。回折格子141は、ファイバポートアレイ110の各光ファイバに対して、分散面300であれば、該光ファイバ上への出力のために選択された波長成分を結合することが好ましい。スイッチング面200においては、第2のシリンドリカルレンズ125及び第1のシリンドリカルレンズ121は、このように結合された波長成分の焦点を、概して位置119Aにおける該選択された光ファイバ上に合わせることが好ましい。図1の説明図においては、ミラーに関連する光ファイバ115からの入力光信号の波長成分は、光ファイバ113への出力のために選択されているのに対して、図7においては、ミラーに関連する光ファイバ113からの入力光信号の波長成分は、光ファイバ117への出力のために選択されている。図1の分散面300においては、第3のシリンドリカルレンズ123は、好ましくは、光信号の各波長成分の焦点を概して位置119Aに合わせ、一方、スイッチング面200においては、第1のシリンドリカルレンズ121及び第2のシリンドリカルレンズ125は、同様に、該光信号の各波長成分の焦点を、概して位置119Aに合わせている。
各ミラー131a〜131nは、ミラー制御電圧を該ミラーに供給するように作動可能な制御デバイスCによって制御されることが好ましい。光線追跡191によって図示されているように、傾斜角を変えることのできるミラー131n等のスイッチングミラーアレイ131a〜131nのうちの選択されたスイッチングミラーの傾斜角は、いずれかのファイバポート上へ制御し、もしあれば、関連する波長成分λが出力される。加えて、1つ以上のミラー131a〜131nの軸133周りの傾斜角は、概して位置119Aにおいて、ファイバポートアレイ110上に関連する波長成分によって形成されるスポットを、選択されたファイバポートの中心から外すことができるように、任意に制御することができる。ミラー131nの軸133周りの傾斜角の度合いは、出力波長成分の信号強度を制御することができることが好ましく、それにより、異なる波長成分の信号強度の均等化を達成することができ、または、それにより、いずれかのまたは全ての波長成分の出力信号強度の他の選択的調節を調節することができる。
レンズ121〜127の各々、回折格子141及びミラーアレイ131の配置が、ビームに、スイッチング面200及び/または分散面300の少なくとも一方において、ビームウエスト(すなわち、ビーム幅に対する局所的な最小値)を呈させることに留意することが重要である。具体的には、光線追跡191及び195は、概して位置P1、P2及びP3においてビームウエストを呈することが好ましく、一方、光線追跡195は、位置P2、P1及び119Aにおいてビームウエストを呈することが好ましい。スイッチング面200においては、位置P1における該ビーム幅の減少は、好ましくは、スイッチング面200における位置P2でのビーム幅の減少を可能にし、位置P3における該ビーム幅も減少され、それにより、ミラーアレイ131におけるクリッピング及び回折損失を回避することができる。分散面300においては、位置P1におけるビームウエストを避けると、好ましくは、位置P2におけるビーム幅を十分に大きくして、位置P3において、狭小なビームウエストを実現することができ、それにより、所望のスペクトル通過帯域を、より小さな寸法のミラーで実現することができる(このことは、ミラーに望まれるアスペクト比の実現も容易にする)。位置P2におけるビーム幅は、上述したように、分散面300においては比較的広いが、ビームは、好ましくは、それにもかかわらずスイッチング面200においては位置P2でビームウエストを呈し、それにより、ビームウエストが、位置P3においても呈され、位置P3におけるビーム幅をさらに減少させる。スイッチング面200及び分散面300の両方におけるビーム幅のこのような低減は、好ましくは、ミラーにおけるクリッピングまたは信号損失を低減する。
次に、図8について説明すると、分散面300において、ビーム案内素子(BSE)162が追加された、図1に示す本発明の別の実施形態の説明図である。この別の実施形態のスイッチ100Cは、好ましくは(第1の球面レンズ122及び第2の球面レンズ124を備える)光学望遠鏡レンズ128と第1のシリンドリカルレンズ121との間に配置され、分散面300において作動可能なビーム案内素子162の、図1のスイッチ100への付加を備えることが好ましく、すなわち、該ビーム案内素子は、分散面300において該素子を通過する光信号を案内する。好ましくは、ビーム案内素子162は、スイッチ100Cにおける光ファイバポートの数を、倍数的に増加させることを可能にする。また、光ファイバ112Aの多数の列を含む2次元ファイバアレイ110Cを用いて、及び光学望遠鏡レンズ128(La及びLb)の第2の球面レンズ124の後側にビーム案内素子162を付加することで、図8に示すように、光学ポートの数を、2列ファイバアレイ110Dまたは3列ファイバアレイ110Eのように、2倍以上にすることができる。そして、スイッチ100Cは、傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーアレイ132a〜132nのための2軸スイッチングミラーを含むことが好ましく、該スイッチングミラーは、2列ファイバアレイ110Dまたは3列ファイバアレイ110E内の列間のスイッチングを可能にする第1及び第2の傾斜軸を含む。例えば、1×41のWSSスイッチ100Cは、各列に42個のファイバを含む2列のファイバ列を備えるファイバアレイ110Dを用いた場合に、1×83のWSSスイッチに拡張可能にすることができる。本明細書においては、3列以上のファイバ列を用い、3つ以上のビーム案内素子を使用して、スイッチ100Cのポート数をさらに増加させることが意図されている。
再び図8を参照すると、図1に示した本発明のまた別の実施形態が示されており、この実施形態は、スイッチング面200において、ビーム案内素子(BSE)162の追加を含む。この別の実施形態のスイッチ100Cは、好ましくは(第1の球面レンズ122及び第2の球面レンズ124を備える)光学望遠鏡レンズ128と第1のシリンドリカルレンズ121との間に配置され、スイッチング面200において作動可能なビーム案内素子162の、図1のスイッチ100への追加を備えることが好ましく、すなわち、該ビーム案内素子は、スイッチング面200において該ビーム案内素子を通過する光信号を案内する。好ましくは、ビーム案内素子162は、いくつかのファイバポートからの光を、傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーアレイ132a〜132nの2軸スイッチングミラーの別のセット(ミラーの第2の線形アレイ)へ向けることができるようにする。スイッチ100Cのこの構成は、本質的に、2つの独立して作動するWSSシステムを、同じ光学系(スイッチ100C)内に作り出す。第2のWSSは、限定するものではないが、関連するファイバポート内のチャネルの光出力のモニタリングを含む多くの目的のために用いることができる。
本明細書においては、ビーム案内素子162を配置する理想の位置は、様々なファイバポートからのビームがいくつかの物理的分離を経てきた、図6に示すCP3 153、または、分離素子140と第3の球面レンズ126(L)との間であることが意図されている。
さらに、ビーム案内素子(BSE)162は、傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーアレイ132a〜132n(追加的なスイッチング素子130)の2軸スイッチングミラーの別のセット(ページの外部に伸びるミラーのリニアアレイからなる1つ以上の行または列)に向けるべきビームを、ファイバアレイ110の一部からの選択する目的で、スイッチ100内に配置することができるということも意図されている。
さらにまた、本明細書においては、光のビームを案内するように機能するスイッチ100のビーム案内素子(BSE)162は、限定するものではないが、従来の光学プリズム、リフレクタ、回折素子、ホログラフィック素子、液晶、LCOS及びこれらの組合せを含む他のビーム案内機構と置き換えることができることも意図されている。
またさらに、本明細書においては、スイッチング素子130は、第1の軸が、波長すなわち光信号をスイッチングするのに利用され、第2の軸が、個別の波長すなわち光信号の出力レベルを減衰させて、等しい出力レベルを得るのに利用される2軸ミラーを備えることができることが意図されている。このような均等化及び減衰は、2004年9月28日に発行された「可変伝送マルチチャネル光スイッチ」というタイトルの米国特許第6,798,941号明細書に記載されており、この明細書全体を参照により本明細書に援用する。
[機能強化された回折格子]
またさらに、本発明のいくつかの特徴は、回折格子141による波長分散の量が増すにつれて、機能強化することができることが意図されている。波長分散の増加を実現するには、いくつかの方法がある。最も単純なアプローチは、分散方向におけるミリメートル当たりの溝の数で通常は表される、非常に高い線密度を有する回折格子を用いることである。しかし、回折格子の回折効率の偏波依存は、mm当たりの溝の数が増加するにつれて増し、このことは、光学系全体のための十分に低い偏波依存損失(PDL)を維持するために、このように用いられる回折格子の選択に実施上の制限を与える。
波長分散の増加を実現するための別のアプローチは、2つ以上の回折格子141を直列に用いることである。この方法においては、より低い溝/mm密度を有するが、本質的に低いPDLを有する回折格子141を組合わせることができると共に、トータルのPDLを低く維持することができる。次に、図9について説明すると、非常にコンパクトな配置で構成され、第2のシリンドリカルレンズ125と第3の球面レンズ126との間に非可動反射ミラー134を利用した波長分散(CD)の影響も低減する、2つの透過型回折格子141A及び141Bを備えるスイッチ100の一部が図示されている。あるいは、図9におけるアプローチは、図10に示すように、第2のシリンドリカルレンズ125と第3の球面レンズ126との間に配置された2つの反射型回折格子141C及び141Dを用いて実施することもできる。さらに、本明細書においては、図11に示すように、第2のシリンドリカルレンズ125と第3の球面レンズ126との間に配置された透過型回折格子141Eと反射ミラー134を用いて、単一の回折格子を通る2つの光路を図示のように実現することもできることも意図されている。さらにまた、本明細書においては、図12に示すように、第2のシリンドリカルレンズ125と第3の球面レンズ126との間に配置された、反射型回折格子141Fと反射ミラー134を用いて、単一の回折格子を通る2つの光路を図示するように実現することもできることが意図されている。またさらに、本明細書においては、図13に示すように、第2のシリンドリカルレンズ125と第3の球面レンズ126との間に配置された、反射型回折格子141Gと反射ミラー134を用いて、単一の回折格子を通る2つの光路を図示するように実現することができることが意図されている。本明細書においては、図9〜図13に示されているスイッチ100における回折格子の場合の基本的なアプローチに対する他の変形例を、2つ、3つまたはそれ以上の回折格子を利用して構成することができることが意図されている。
図9〜図13によって提案された方法で、低PDLの回折格子を用いる場合でも、今日の通信業界に特有の厳しい仕様を満たすために、スイッチ100全体のPDLを低減するさらなる必要性がある。回折格子は、スイッチ100における主要な偏波依存部品になる可能性があるため、図14に記載されている、円偏光した光のみが回折格子141H及び141Iに入射するように、偏光ビームスプリッタ164を用いる手法を利用することができる。図14において、光(光信号すなわちビーム)は、図の左側からビームスプリッタ164に入り、任意の電界分極状態を有することができる。該ビームスプリッタ内のビーム分割層の目的は、概して任意の偏光状態の入射光ビームを、一方が、このページの面内に電界振動を有し(S−偏光)、他方が、このページの面と直角な電界振動を有する(P−偏光)、2つの直交直線偏光状態に分解することである。ビームスプリッタ164内の該分割層は、これらの直交直線偏光状態のどちらか一方を常に反射または透過するように設計されことができる。説明のため、ビームスプリッタ164の該分割層は、P−偏光した光を透過するように、及びS−偏光した光を反射するように設計されている。従って、入射光ビームの分解されたP−偏光成分は、ビームスプリッタ164内の該分割層により、1/4波長板(QWP)166Aへ向けて伝達されることが好ましい。QWP166Aの光学的に「速い」軸は、光のP−偏光に対して、45度の角度で配置されるため、回折格子141Hへ進む左旋円(LHC)偏光状態を生じる。回折格子141Hからの反射時に、光ビームの偏光状態は、右旋円(RHC)状態を得る。このRHC偏光ビームがQWP166Aに戻って入ると、S−偏光状態に変換される。この説明においては、ビームスプリッタ164の分割層は、S−偏光した光を反射するように設計されているため、該ビームは、ビームスプリッタ164で反射されてレンズ126へ向かう。ビームスプリッタ164内のビーム分割層によって、QWP166Bへ反射される、入射光の分解されたS−偏光成分の場合にも、同様の状況が存在する。この場合、回折格子141Iに当る光は、RHC偏光状態を有する。回折格子141H及び141Iは、RHC偏光及びLHC偏光に対して同じ回折効率を有し、そのため、S−偏光状態またはP−偏光状態のいずれかに分解される入射光の量に関係なく、ビームスプリッタ164を離れてレンズ126へ向かう光の正味量は、入射光の偏光状態と無関係に同じになる。従って、回折格子の固有の偏波依存回折性能特性は、有効に除去されている。
PDLを低減する別の比較的単純なアプローチが図15に示されており、それにより、1/4波長板168Cが、(図1に示すスイッチと同様の)スイッチ100Dにおける、回折格子141と第3の球面レンズ126の間の第3の球面レンズ126の直前に挿入されることが好ましい。1/4波長板168Cの光軸は、第3の球面レンズ126の前での何らかの面依存偏波効果が無効になるように、分散面300に対して45°の角度で配置されることが好ましい。第3の球面レンズ126の直前に1/4波長板168Cを配置することは、1)QWPの作用が光の入射角に対してある程度の感度を有し、ビームの角度がこの位置において過剰でないため、及び、2)1/4分波長板168Cが傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーアレイ131の近くに位置しているので、PDLを徐々に軽減することができるため、有利である。従って、特定の用途においては、傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーアレイ121のよりに近くにQWPを「カバーガラス」の形で、ミラーアレイ131の直ぐ上に、移動させることが実行可能である。本明細書においては、傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーアレイ131のスイッチングミラーの表面上に、QWPを「付着」または他の方法で直接配置することが意図されている。また、第3の球面レンズ126の設計により、1/4波長板168Cは、好ましくは、第3の球面レンズ126と一体的部品として組込んでもよい。例えば、1/4波長板168Cは、第3の球面レンズ126の平坦面に接合してもよいし、あるいは、2重レンズの2つの半体間に「挟み込んで」もよい。
ファイバポートアレイ110における光ビームまたはスポット/ビーム断面サイズ(すなわち、横方向のビーム幅)を拡大することにより、追加的な設計及び性能上の融通性をスイッチ100に与えることができる。一例として、図2に戻って説明すると、ファイバポートアレイ110のライン119Aに沿った自由空間縁部におけるスイッチング面200方向での光ビームの拡大が示されているが、一般的なコンセプトは、この面におけるビーム拡大に限定されない。スイッチング面200におけるビーム拡大は、導波路111の製造プロセス中に、徐々に拡がる導波路111を、ライン119Aに沿って、自由空間縁部にまたは自由空間縁部付近に実装することによって実現されることが好ましく、従って、伝播するビームは、単一のガウシアン状ビームの状態のままである。このビーム拡大プロセスは、ファイバポートアレイ110のライン119Aに沿った自由空間縁部における光の伝播の方向とは無関係であることに注意されたい。実例として、光ビームの拡大は、図2においては、導波路111を幅mに拡大することによって達成される。
スイッチング面200または分散面300の一方で作動可能である、図1に示す標準的な望遠鏡レンズ128(L及びL)の代わりに、アナモルフィックな望遠鏡レンズ128(L及びL)を実装することによって、さらなる設計及び性能上の融通性をスイッチ100に与えることができる。アナモルフィックな望遠鏡レンズは、好ましくは、望遠鏡レンズ128(L及びL)の表面を非球面に形成することにより、または、L及びLの望遠鏡に追加的なレンズを追加すること等により、実現することができる。アナモルフィックな光学素子は、1次元、軸または面における光学特性のみを変え、拡大させまたは歪曲する。シリンドリカルレンズは、アナモルフィック光学素子の一例である。このような特徴をスイッチ100に導入すると、第3のシリンドリカルレンズ123の焦点距離fは、第1のシリンドリカルレンズ121(L)の焦点距離(f)と第2のシリンドリカルレンズ125(L)の焦点距離(f)との合計に等しくなければならない(すなわち、f=f+f)というこれまでの要件を緩和させ、このことは、光ビームパラメータの制御及び/または変更、及び1つ以上の光学素子の位置決めによるWSSの性能の最適化を可能にし、それによって、スイッチング面200及び分散面300の独立したさらなる最適化を可能にする。
(特定のファイバポートを通って入る特定の波長λ、すなわち、光信号を表す)光ビームは、スイッチ100内を全往復して、ファイバポートアレイ110の導波路111に結合された(傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーアレイ131の関連するスイッチングミラーλの角度位置によって選択される)選定された出力ファイバ内に戻って結合されるため、ファイバ内への結合された光エネルギの効率は、傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーアレイ131のスイッチングミラーλを、最大の結合効率をもたらす角度位置から離して、意図的にデチューニングすることにより選択的に低減することができる。実際には、スイッチングミラーλnを意図的にデチューニングすることは、出力ファイバに結合されるように選定される各光信号の挿入損を能動的に制御する手段をもたらす。さらに、各出力ファイバ内の各光信号の光出力レベルのモニタリングのための手段を、スイッチ100の外部に設けた場合には、制御された挿入損の上述したプロセスを、各光信号を共通のまたは均等化されたレベルの出力にするのに用いることができる。前記光信号の均等化は、光ネットワークにおいていくつかの顕著な利点を有しており、そのため、信号出力の均等化を実行する能力は、本発明の非常に好ましい特徴である。ファイバへの光出力の結合の度合いは、従来の「重なり積分」法によって、解析的に推定することができる。このような解析的推定は、R.E.Wagner、W.J.Tomlinsonの「シングルモードファイバ部品における光学素子の結合効率(Coupling efficiency of optics in single-mode fiber components)」Applied Optics、vol.21、P2671、1982年、で詳しく説明されており、この文献を参照により本明細書に援用する。
再び図2について説明すると、スイッチ100の光学系において、結合効率を最適化戻しする、または、過剰な挿入損を均等に生成する意図的な目的のための、傾斜角を変えることのできるスイッチングミラーアレイ131のスイッチングミラーλの角度デチューニングは、ファイバポートアレイ110の端面170を横方向に動く適用可能な光ビームをもたらすが、ファイバポートアレイ110の端面170での光の入射角は、本質的に同じままである。この特定のシナリオの場合、一般的な結合の重なり積分に対するおおよその解法は、St−Amantらにより、Y.St−Amant、D.Gariepy、D.Rancourtの「軸対称のガウシアンビーム間の光結合の固有特性(Intrinsic properties of the optical coupling between axisymmetric Gaussian beams)」Applied Optics、vol.43、no.30、P5691、2004年、に開示されており、この文献の全体を参照により本明細書に援用する。
ファイバポートアレイ110においてコア間の間隔sを非常に近接して離間した設計とする場合、好ましくは、図16に示すように、隣接するファイバに対する光学的クロストークを防ぐために、ビームを、ファイバのラインBに直角に移すことが有利である。
本明細書に記載されている様々な設計パラメータは、このような光スイッチの最適な性能を可能にするために、光スイッチにおいて、光ビームパラメータの制御及び/または変更、1つ以上の光学素子の位置決め、及び光信号の拡大により、WSSの性能の最適化を可能にし、設計上の制約を低減し、及び性能要件、仕様を緩和することによって、設計の自由度をさらに広げ、及び/または分散素子140、スイッチング素子130、または、スイッチ100の光学系における他の光学素子120のうちの少なくとも1つの設計上の制約を低減することを認識すべきである。
さらに、ビームウエスト及び/またはスイッチ100内の光学素子の焦点に近い光学素子、分散素子140、スイッチング素子130及び/または他の光学素子120の位置決めを含む、本明細書に記載されている様々な設計パラメータは、光スイッチ100の全体にわたって該光ビームのガウシアン形状を維持すると共に、スイッチ100内の各光信号及び/または波長に対する光路長全体を短縮することを認識すべきである。
以下の特許請求の範囲における各構成部材は明記しない限り2つ以上を必要としないが、2つ以上を許可すると解釈すべきである。また、本明細書における「アレイ」という用語は、1つ以上の列を含む。
上述したように、本発明の例示的な実施形態について説明してきたが、当業者は、開示が単に例示的なものであること、及び様々な他の代替、適合及び変更が、本発明の範囲内で可能であることに留意すべきである。当業者には、上記の説明及び関連する図面に提示されている教示の利益を有する、本発明に関連する多くの変更及び他の実施形態が、頭に浮かぶであろう。本明細書においては、特有の用語を用いているが、これらの用語は、一般的及び説明的な意味で用いられており、限定のためのものではない。従って、本発明は、本明細書で説明されている具体的な実施形態に限定されず、以下の特許請求の範囲によってのみ限定される。

Claims (80)

  1. 波長多重された光の複数の波長成分をスイッチングする波長選択スイッチであって、
    スイッチング面におけるファイバポートアレイに配列された、波長成分の間をスイッチするための複数のファイバポートと、
    前記スイッチング面において前記波長多重された光の光学倍率を提供するアナモルフィックな望遠鏡と、
    前記スイッチング面に対し垂直な分散面において、前記波長多重された光を前記複数の波長成分に分離するように、前記複数のファイバポートと共に作動可能な分散素子と、ここで、前記アナモルフィックな望遠鏡は前記分散面においてパッシブであり、
    前記複数のファイバポートと前記分散素子との間に配置され、前記分散素子へ前記波長多重された光を結合するために、前記分散面ではアクティブであり、前記スイッチング面ではパッシブにとどまるコリメートするアナモルフィックな光学素子と、
    前記複数の波長成分に対応して作動可能であり、且つ前記複数の波長成分のうちの選択
    された1つを、前記複数のファイバポートのうちの選択された1つにガイドするように作
    動可能なスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子の上に前記複数の波長成分のうちの選択された1つを焦点合わせする焦点合わせ素子と、
    を備え、
    前記スイッチング面と前記分散面は、前記波長選択スイッチの光軸を含んでいる、波長選択スイッチ。
  2. 前記アナモルフィックな望遠鏡は、第1及び第2のアナモルフィックな光学素子を備え、各々は、前記スイッチング面ではアクティブであり、前記分散面ではパッシブである、請求項1に記載の波長選択スイッチ。
  3. 前記スイッチング面及び分散面において前記波長多重された光を拡大する入力望遠鏡をさらに備え、このような拡大は、前記スイッチング面及び分散面のうちの少なくとも1つにおいて、前記第1及び第2のアナモルフィックな光学素子、前記コリメートするアナモルフィックな光学素子、前記分散素子及び前記スイッチング素子のうちの少なくとも1つからなるグループから選択された素子の性能の最適化を可能にする、請求項2に記載の波長選択スイッチ。
  4. 前記アナモルフィックな望遠鏡及び前記コリメートするアナモルフィックな光学素子は、前記スイッチング面及び分散面において波長多重された光を、各々、互いに独立して拡大するために配置されており、このような独立した拡大は、前記波長選択スイッチの全体的なサイズを低減する、請求項1に記載の波長選択スイッチ。
  5. 前記ファイバポートアレイは、前記スイッチング面及び分散面の少なくとも一方において前記波長多重された光のサイズを変更する手段をさらに備え、前記変更する手段は、前記第1、第2のアナモルフィックな光学素子、前記コリメートするアナモルフィックな光学素子、前記焦点合わせ素子、前記分散素子及び前記スイッチング素子からなるグループから選択された少なくとも1つの素子の性能要件を緩和することによって、設計の自由度をさらに拡げる、請求項2に記載の波長選択スイッチ。
  6. 前記第1、第2のアナモルフィックな光学素子、前記コリメートするアナモルフィックな光学素子、前記分散素子及び前記スイッチング素子のうちの少なくとも1つを、前記スイッチング面及び分散面のうちの一方の面において位置決めする手段をさらに備え、前記位置決めする手段は、前記第1、第2のアナモルフィックな光学素子、前記コリメートするアナモルフィックな光学素子、前記焦点合わせ素子、前記分散素子及び前記スイッチング素子のうちの少なくとも1つからなるグループから選択された素子の性能要件を緩和することによって、設計上の制約を低減する、請求項2に記載の波長選択スイッチ。
  7. 前記分散素子、前記スイッチング素子及び前記ファイバポートアレイのうちの少なくと
    も1つを、前記スイッチング面及び分散面の少なくとも一方において、前記第1及び第2のアナモルフィックな光学素子、前記コリメートするアナモルフィックな光学素子、前記焦点合わせ素子の少なくとも1つの焦点に対応する位置の近くに位置決めする手段をさらに備える、請求項6に記載の波長選択スイッチ。
  8. 前記コリメートするアナモルフィックな光学素子は、シリンドリカルレンズ又はシリンドリカルミラーを備える、請求項2に記載の波長選択スイッチ。
  9. 前記コリメートするアナモルフィックな光学素子は、前記第1及び第2のアナモルフィックな光学素子、前記分散素子及び前記スイッチング素子のうちの少なくとも1つの設計上の制約を低減する、請求項8に記載の波長選択スイッチ。
  10. 前記コリメートするアナモルフィックな光学素子は、前記分散素子付近の光信号のビームサイズを増加させ、それにより、前記分散素子の設計上の制約を低減する、請求項8に記載の波長選択スイッチ。
  11. 前記第1のアナモルフィックな光学素子は、シリンドリカルレンズ又はシリンドリカルミラーを備える、請求項8に記載の波長選択スイッチ。
  12. 前記第2のアナモルフィックな光学素子は、シリンドリカルレンズ又はシリンドリカルミラーを備える、請求項8に記載の波長選択スイッチ。
  13. 前記分散素子、前記スイッチング素子及び前記ファイバポートアレイは、前記波長多重された光の局所的なビームウエストの近くに配置されており、それにより、前記アナモルフィックな望遠鏡、前記コリメートするアナモルフィックな光学素子、前記焦点合わせ素子、前記分散素子及び前記スイッチング素子のうちの少なくとも1つの設計上の制約を低減する、請求項1に記載の波長選択スイッチ。
  14. 前記波長多重された光は、前記スイッチング面及び分散面の一方において、前記分散素子とスイッチング素子との間で前記光軸と概して平行にテレセントリックに伝播する、請求項1に記載の波長選択スイッチ。
  15. 前記波長多重された光の波長成分は、前記スイッチング面及び分散面の一方において、前記分散素子と前記スイッチング素子との間で、前記光軸と概して平行にテレセントリックに伝播する、請求項1に記載の波長選択スイッチ。
  16. 前記第1の、第2の、又はコリメートするアナモルフィックな光学素子は、第1、第2、及び第3のシリンドリカルレンズをそれぞれ備える、請求項2に記載の波長選択スイッチ。
  17. 前記焦点合わせ素子は球面レンズを備える、請求項16に記載の波長選択スイッチ。
  18. 前記球面レンズは、前記分散素子と前記スイッチング素子との間に配置され、前記配置される位置は、実質的に、前記分散素子及び前記スイッチング素子から前記球面レンズの1つの焦点距離だけ離れた位置である、請求項17に記載の波長選択スイッチ。
  19. 前記球面レンズは、前記スイッチング面においては収束した光信号を、前記分散面においてはテレセントリックな光信号を同時に生成する、請求項17に記載の波長選択スイッチ。
  20. 前記第1、第2及び第3のシリンドリカルレンズは、前記ファイバポートアレイと前記分散素子の間に配置されている、請求項17に記載の波長選択スイッチ。
  21. 前記第3のシリンドリカルレンズは、前記ファイバポートアレイと前記分散素子の間に位置決めされ、前記位置決めされる位置は、実質的に、前記分散素子から前記第3のシリンドリカルレンズの1つの焦点距離だけ離れた位置である、請求項17に記載の波長選択スイッチ。
  22. 前記第3のシリンドリカルレンズは、前記分散面においてはアクティブであり、前記スイッチング面においては実質的にパッシブである、請求項17に記載の波長選択スイッチ。
  23. 前記第3のシリンドリカルレンズは、前記第1のシリンドリカルレンズの実質的に1つの焦点距離と前記第2のシリンドリカルレンズの実質的に1つの焦点距離との合計に実質的に等しい焦点距離を備える、請求項17に記載の波長選択スイッチ。
  24. 前記第1及び第2のシリンドリカルレンズは、前記スイッチング面において、前記第1及び第2のシリンドリカルレンズの後側で、前記光軸と概して平行にテレセントリックに伝播する前記波長多重された光を形成する、請求項17に記載の波長選択スイッチ。
  25. 前記第1及び第2のシリンドリカルレンズの設計パラメータは、前記第3の球面レンズが、前記分散面及び前記スイッチング面の少なくとも一方において、前記スイッチング素子の近くに、収束した光信号を形成することを可能にする、請求項17に記載の波長選択スイッチ。
  26. 前記第1及び第2のシリンドリカルレンズは、前記スイッチング面においてはアクティブであり、前記分散面においては実質的にパッシブである、請求項17に記載の波長選択スイッチ。
  27. 前記スイッチング面及び分散面において前記波長多重された光を拡大する入力望遠鏡をさらに備え、前記入力望遠鏡レンズは、前記ファイバポートアレイと前記第1のシリンドリカルレンズとの間に配置される、第1及び第2の入力球面レンズを備えた請求項17に記載の波長選択スイッチ。
  28. 前記第1の入力球面レンズの焦点距離と前記第2の入力球面レンズの焦点距離は共に、前記複数の波長成分を前記ファイバポート間に向けるのに必要な前記スイッチング素子の傾斜角要件を低減するために最適化される、請求項27に記載の波長選択スイッチ。
  29. 前記第1の入力球面レンズの焦点距離は、前記スイッチング素子の傾斜角要件と、前記スイッチング素子の高さ対幅のアスペクト比とのバランスに基づいて得られる、請求項27に記載の波長選択スイッチ。
  30. 前記スイッチング素子は、10以下の高さ対幅のアスペクト比をさらに備える、請求項1に記載の波長選択スイッチ。
  31. 前記第1のシリンドリカルレンズ及び第2のシリンドリカルレンズは、前記波長多重された光の局所的なビームウエストの両側付近に配置され、前記ビームウエストからの前記配置は、前記スイッチング面においては前記第1及び第2のシリンドリカルレンズの各々1つの焦点距離に対応する位置への配置であり、前記分散面においては前記焦点距離に対応する位置への配置ではない、請求項17に記載の波長選択スイッチ。
  32. 前記波長成分を、前記ファイバポートアレイに配列された前記複数のファイバポート内に案内するように作動可能であるビーム案内素子をさらに備える、請求項1に記載の波長選択スイッチ。
  33. 前記ビーム案内素子は、プリズム、リフレクタ、回折格子、ホログラフィック素子、及び液晶素子からなるグループから選択される、請求項32に記載の波長選択スイッチ。
  34. 前記ビーム案内素子は、前記複数のファイバポートからの共通の波長成分を、前記スイッチング素子上の特定の波長に関連する位置に収束させるように作動可能である、請求項33に記載の波長選択スイッチ。
  35. 前記ファイバポートアレイは、ファイバポートの列を複数有する2次元ファイバポートアレイを備え、前記波長選択スイッチは、前記波長成分を前記ファイバポートの複数の列のうちの前記ファイバポートの1つの列内に案内するように作動可能であるビーム案内素子をさらに備える、請求項1に記載の波長選択スイッチ。
  36. 前記ビーム案内素子は、モノリシックに集積化された素子の1つ以上のファセットをさらに備え、前記1つ以上のファセットのうちの少なくとも1つのファセットは、前記波長成分を、前記ファイバポートの複数の列のうちの前記ファイバポートの列内に案内するように作動可能である、請求項35に記載の波長選択スイッチ。
  37. 前記ビーム案内素子は、光学プリズム、リフレクタ、回折素子、ホログラフィック素子、液晶、Si基板反射型液晶表示素子及びこれらの組合せからなるグループから選択される、請求項32に記載の波長選択スイッチ。
  38. 前記スイッチング素子は、MEMSミラーのアレイである、請求項1に記載の波長選択スイッチ。
  39. 偏波依存損失を低減するための、前記焦点合わせ素子に近接して配置される少なくとも1つの1/4波長板をさらに備える、請求項1に記載の波長選択スイッチ。
  40. 光出力モニタをさらに備える、請求項1に記載の波長選択スイッチ。
  41. 前記ビーム案内素子は、前記複数のファイバポートからの共通の波長成分を、前記スイッチング素子上の特定の波長に関連する位置に収束させるように作動可能である、請求項32に記載の波長選択スイッチ。
  42. 前記光学素子は、前記アナモルフィックな望遠鏡と前記コリメートするアナモフィックな光学素子との間に構成された少なくとも1つのビーム案内プリズムをさらに備え、ここで、前記スイッチング素子は2軸スイッチング素子を備え、前記複数のファイバポートはさらに、2次元ファイバポートアレイに配列され、前記少なくとも1つのビーム案内プリズムによって、前記2軸スイッチング素子から反射する波長多重された光の波長成分が前記複数のファイバポートのうちの1つに案内される、請求項1に記載の波長選択スイッチ。
  43. 前記2次元ファイバポートアレイはさらに、ファイバポートの列を複数配列している、請求項42に記載の波長選択スイッチ。
  44. 前記ビーム案内プリズムは、前記複数のファイバポートのうちの1つ以上のファイバポートからの共通の波長成分を、前記スイッチング素子上の特定の波長に関連する位置に収束させるように作動可能である、請求項42に記載の波長選択スイッチ。
  45. 前記2軸スイッチング素子は、第1の軸において、少なくとも1つの波長成分を前記スイッチング素子上の位置に関連した特定の波長から、前記複数のファイバポートのうちの選択された1つのファイバポートにスイッチするように作動可能である、請求項44に記載の波長選択スイッチ。
  46. 前記2軸スイッチング素子は、第2の軸において、前記1つ以上の光信号の出力均等化を制御するように作動可能である、請求項44に記載の波長選択スイッチ。
  47. 前記波長多重された光の同じ波長成分は、互いにオーバーラップして、前記同じ波長間でのクロストークを伴うことなく、前記アナモルフィックな望遠鏡のうちの少なくとも1つの光学アパーチャを共有する、請求項1に記載の波長選択スイッチ。
  48. 前記少なくとも1つの1/4波長板は、前記焦点合わせ素子と一体的に組み合わされて、前記光学素子のうちの1つを形成する、請求項39に記載の波長選択スイッチ。
  49. 前記少なくとも1つの1/4波長板は、前記スイッチング素子のための透明な保護カバーとして用いられる、請求項39に記載の波長選択スイッチ。
  50. 波長多重された光の複数の波長成分をスイッチングする波長選択スイッチであって、
    スイッチング面におけるファイバポートアレイに配列された、波長成分の間をスイッチするための複数のファイバポートと、
    前記スイッチング面において前記波長多重された光の光学倍率を提供するアナモルフィックな望遠鏡と、
    前記波長多重された光を、前記ファイバポートアレイに配列された前記複数のファイバポートに案内するように作動可能な少なくとも1つのビーム案内プリズムと、
    前記スイッチング面に対し垂直な分散面において、前記波長多重された光を前記複数の波長成分に分離するように、前記複数のファイバポートと共に作動可能な分散素子と、ここで、前記アナモルフィックな望遠鏡は前記分散面においてパッシブであり、
    前記複数のファイバポートと前記分散素子との間に配置され、前記分散素子へ前記波長多重された光を結合するために、前記分散面ではアクティブであり、前記スイッチング面ではパッシブにとどまるコリメートするアナモルフィックな光学素子と、
    前記複数の波長成分に対応して作動可能であり、且つ前記複数の波長成分のうちの選択された1つを、前記複数のファイバポートのうちの選択された1つにガイドするように作動可能なスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子の上に前記複数の波長成分のうちの選択された1つを焦点合わせする焦点合わせ素子と、
    を備え、
    前記スイッチング面と前記分散面は、前記波長選択スイッチの光軸を含んでいる、波長選択スイッチ。
  51. 前記アナモルフィックな望遠鏡は、第1及び第2のアナモルフィックな光学素子を備え、各々は、前記スイッチング面ではアクティブであり、前記分散面ではパッシブである、請求項50に記載の波長選択スイッチ。
  52. 波長多重された光の複数の波長成分をスイッチングする波長選択スイッチであって、
    スイッチング面に対し各々の列が並行であり、ファイバポートの複数の列を有する2次元のファイバポートアレイに配列された、波長成分の間をスイッチするための複数のファイバポートと、
    前記スイッチング面において前記波長多重された光の光学倍率を提供するアナモルフィックな望遠鏡と、
    前記スイッチング面に対し垂直な分散面において、前記波長多重された光を前記複数の波長成分に分離するように、前記複数のファイバポートと共に作動可能な分散素子と、ここで、前記アナモルフィックな望遠鏡は前記分散面においてパッシブであり、
    前記複数のファイバポートと前記分散素子との間に配置され、前記分散素子へ前記波長多重された光を結合するために、前記分散面ではアクティブであり、前記スイッチング面ではパッシブにとどまるコリメートするアナモルフィックな光学素子と、
    前記複数の波長成分に対応して作動可能であり、且つ前記複数の波長成分のうちの選択された1つを、前記複数のファイバポートのうちの選択された1つにガイドするように作動可能なスイッチング素子と、
    前記波長多重された光を、前記複数のファイバポートから前記スイッチング素子へ、及び前記スイッチング素子から前記複数のファイバポートへ案内するように作動可能な少なくとも1つのビーム案内素子と、
    前記スイッチング素子の上に前記複数の波長成分のうちの選択された1つを焦点合わせする焦点合わせ素子と、
    を備え、
    前記スイッチング面と前記分散面は、前記波長選択スイッチの光軸を含んでいる、波長選択スイッチ。
  53. 前記スイッチング素子は、ミラーのアレイをさらに備え、前記ミラーのアレイの各ミラーは、前記スイッチング面における一方の軸と前記分散面における他方の軸との2つの軸周りに傾斜するように構成される、請求項52に記載の波長選択スイッチ。
  54. 前記アナモルフィックな望遠鏡は、第1及び第2のアナモルフィックな光学素子を備え、各々は、前記スイッチング面ではアクティブであり、前記分散面ではパッシブである、請求項52に記載の波長選択スイッチ。
  55. 前記ビーム案内素子は、前記波長多重された光を、前記複数のファイバポートの前記ファイバポート内に案内するように作動可能なプリズムを備えた、請求項52に記載の波長選択スイッチ。
  56. 前記スイッチング素子、前記ビーム案内素子及び前記2次元ファイバポートアレイは、前記複数のファイバポートのうちの一つのファイバポートの列から、前記複数のファイバポートのうちの異なるファイバポートの列へ、少なくとも1つの波長成分を選択的に案内するように構成されている、請求項53に記載の波長選択スイッチ。
  57. 波長多重された光の複数の波長成分をスイッチングするための波長選択スイッチの性能を最適化する方法であって、
    スイッチング面におけるファイバポートアレイに配列された、波長成分の間をスイッチするための複数のファイバポートを設けるステップと、
    前記スイッチング面において、前記波長多重された光の光学倍率を提供するアナモルフィックな望遠鏡を設けるステップと、
    前記スイッチング面に対し垂直な分散面において、前記波長多重された光を前記複数の波長成分に分離するように、前記複数のファイバポートと共に作動可能な分散素子を設けるステップと、ここで、前記アナモルフィックな望遠鏡は前記分散面においてパッシブであり、
    前記複数のファイバポートと前記分散素子との間に配置され、前記分散素子へ前記波長多重された光を結合するために、前記分散面ではアクティブであり、前記スイッチング面ではパッシブにとどまるコリメートするアナモルフィックな光学素子を設けるステップと、前記複数の波長成分に対応して作動可能であり、且つ前記複数の波長成分のうちの選択された1つを、前記複数のファイバポートのうちの選択された1つにガイドするように作動可能なスイッチング素子を設けるステップと、
    前記スイッチング素子の上に前記複数の波長成分のうちの選択された1つを焦点合わせする焦点合わせ素子を設けるステップと、ここで、前記スイッチング面と前記分散面は、前記波長選択スイッチの光軸を含んでおり、
    前記スイッチング素子を、前記スイッチング面及び分散面の両方において前記焦点合わせ素子の焦点に位置決めするステップと、
    を備える前記方法。
  58. 前記スイッチング素子を位置決めする際に、前記アナモルフィックな望遠鏡、前記コリメートするアナモルフィックな光学素子、前記分散素子及び前記スイッチング素子のうちの少なくとも1つの設計上の制約を低減するステップをさらに備える、請求項57に記載の方法。
  59. 前記アナモルフィックな望遠鏡を提供するステップは、第1及び第2のアナモルフィックな光学素子を提供するステップを備え、各々は、前記スイッチング面ではアクティブであり、前記分散面ではパッシブであり、前記アナモルフィックな望遠鏡は、前記分散素子及び前記スイッチング素子のうちの少なくとも1つの設計上の制約を低減する、請求項57に記載の方法。
  60. 前記スイッチング面及び前記分散面の少なくとも一方において、前記波長選択スイッチの光軸と概して平行にテレセントリックに伝播する前記波長多重された光を形成するステップをさらに備える、請求項57に記載の方法。
  61. 前記波長多重された光が、前記分散面において、前記スイッチング素子に近づく際に、互いに概して平行にテレセントリックに伝播する1つ以上の光信号を生成するステップをさらに備える、請求項57に記載の方法。
  62. 前記スイッチング面には収束した光ビームを生成し、前記分散面にはテレセントリックな光ビームを生成するステップをさらに備える、請求項57に記載の方法。
  63. 前記スイッチング面及び前記分散面において前記波長多重された光を独立して拡大するステップをさらに備え、前記スイッチング面及び前記分散面における前記独立した拡大は、前記分散素子及び前記スイッチング素子のうちの少なくとも1つからなるグループから選択された素子の性能の最適化を可能にする、請求項57に記載の方法。
  64. 前記スイッチング面及び前記分散面において前記波長多重された光を独立して拡大するステップをさらに備え、前記拡大は、前記アナモルフィックな望遠鏡、前記コリメートするアナモルフィックな光学素子、及び前記焦点合わせ素子からなるグループから選択された少なくとも1つの素子の設計上の制約を低減する、請求項57に記載の方法。
  65. 前記分散素子及び前記スイッチング素子からなるグループから選択された素子に対する性能要件を緩和することによって、設計の自由度をさらに広げるために、前記アナモルフィックな望遠鏡、前記コリメートするアナモルフィックな光学素子、及び前記焦点合わせ素子を位置決めするステップをさらに備える、請求項57に記載の方法。
  66. 前記スイッチング素子を、前記スイッチング面及び前記分散面の両方において、前記焦点合わせ素子の焦点に近接して位置決めするステップは、前記アナモルフィックな望遠鏡、前記コリメートするアナモルフィックな光学素子、及び前記焦点合わせ素子からなるグループから選択された素子の性能要件を緩和することによって、設計の自由度をさらに広げる、請求項57に記載の方法。
  67. 前記分散素子の近くの前記波長多重された光のサイズを増加させ、それにより、前記分散素子に対する性能要件を緩和するステップをさらに備える、請求項57に記載の方法。
  68. 前記第1及び第2のアナモルフィックな光学素子のうちの少なくとも1つの焦点距離を最小限化するステップをさらに備え、前記最小限化することは、前記波長成分を前記ファイバポート間に向けるのに必要な前記スイッチング素子の傾斜角要件を低減する、請求項59に記載の方法。
  69. 波長多重された光の複数の波長成分をスイッチングするための波長選択スイッチの性能を最適化する方法であって、
    スイッチング面における2次元ファイバポートアレイに配列された、波長成分の間をスイッチするための複数のファイバポートを設けるステップと、
    前記スイッチング面において、前記波長多重された光の光学倍率を提供するアナモルフィックな望遠鏡を設けるステップと、
    前記スイッチング面に対し垂直な分散面において、前記波長多重された光を前記複数の波長成分に分離するように、前記複数のファイバポートと共に作動可能な分散素子を設けるステップと、ここで、前記アナモルフィックな望遠鏡は前記分散面においてパッシブであり、
    前記複数のファイバポートと前記分散素子との間に配置され、前記分散素子へ前記波長多重された光を結合するために、前記分散面ではアクティブであり、前記スイッチング面ではパッシブにとどまるコリメートするアナモルフィックな光学素子を設けるステップと、前記複数の波長成分に対応して作動可能であり、且つ前記複数の波長成分のうちの選択された1つを、前記複数のファイバポートのうちの選択された1つにガイドするように作動可能なスイッチング素子を設けるステップと、
    前記スイッチング素子の上に前記複数の波長成分のうちの選択された1つを焦点合わせする焦点合わせ素子を設けるステップと、
    前記複数のファイバポートの間に前記波長成分を案内するように作動可能な少なくとも1つのビーム案内プリズムと、ここで、前記スイッチング面と前記分散面は、前記波長選択スイッチの光軸を含んでおり、
    前記スイッチング素子を、前記スイッチング面及び分散面の両方において前記焦点合わせ素子の焦点に位置決めするステップと、
    を備える方法。
  70. 前記アナモルフィックな望遠鏡を提供するステップは、第1及び第2のアナモルフィックな光学素子を提供するステップを備え、各々は、前記スイッチング面ではアクティブであり、前記分散面ではパッシブであり、前記アナモルフィックな望遠鏡は、前記分散素子、前記ビーム案内プリズム、及び前記スイッチング素子の設計上の制約を低減するものである、請求項69に記載の方法。
  71. 前記スイッチング素子は、ミラーのアレイをさらに備え、前記ミラーのアレイにおける各ミラーは、前記スイッチング面における一方の軸と前記分散面における他方の軸との2つの軸周りに傾斜するように構成される、請求項69に記載の方法。
  72. 前記スイッチング面及び前記分散面のうちの少なくとも一方において、前記波長選択スイッチの光軸に概して平行にテレセントリックに伝播する光信号を生成するステップをさらに備える、請求項69に記載の方法。
  73. 前記波長多重された光が、前記スイッチング素子に近づく際に、前記分散面において、互いに概して平行にテレセントリックに伝播する光信号を生成するステップをさらに備える、請求項69に記載の方法。
  74. 前記スイッチング面においては収束する光信号を生成し、前記分散面においてはテレセントリックなビームを生成するステップをさらに備える、請求項69に記載の方法。
  75. 前記スイッチング面及び前記分散面において前記波長多重された光を独立して拡大するステップをさらに備え、前記スイッチング面及び前記分散面における前記独立した拡大は、前記スイッチング面及び前記分散面の少なくとも一方における、前記分散素子、前記ビーム案内プリズム及び前記スイッチング素子のうちの少なくとも1つからなるグループから選択された素子の性能の最適化を可能にする、請求項69に記載の方法。
  76. 前記スイッチング面及び前記分散面において、前記波長多重された光を独立して拡大するステップをさらに備え、前記拡大することは、前記焦点合わせ素子の設計上の制約を低減する、請求項69に記載の方法。
  77. 前記分散素子、前記ビーム案内プリズム及び前記スイッチング素子からなるグループから選択された素子の設計上の制約を低減するために、前記アナモルフィックな望遠鏡、前記コリメートするアナモルフィックな光学素子、及び前記焦点合わせ素子を位置決めするステップをさらに備える、請求項69に記載の方法。
  78. 前記分散素子、前記ビーム案内プリズム、前記スイッチング素子及び前記ファイバポートアレイのうちの少なくとも1つを、前記スイッチング面及び前記分散面のうち少なくとも一方において、前記アナモルフィックな望遠鏡、前記コリメートするアナモルフィックな光学素子、及び前記焦点合わせ素子のうちの少なくとも1つにおける少なくとも1つの焦点に対応する位置の近くに位置決めするステップをさらに備え、前記位置決めすることは、前記分散素子、前記ビーム案内プリズム及び前記スイッチング素子のうちの少なくとも1つからなるグループから選択された素子の設計上の制約を低減する、請求項69に記載の方法。
  79. 前記分散素子の近くの前記波長多重された光のサイズを増加させ、それにより、前記分散素子に対する性能要件を緩和するステップをさらに備える、請求項69に記載の方法。
  80. 前記アナモルフィックな望遠鏡の焦点距離を最小限化するステップをさらに備え、前記最小限化することは、前記波長成分を、前記ファイバポート間に向けるのに必要な前記スイッチング素子の傾斜角要件を低減する、請求項70に記載の方法。
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