図1は本発明の実施の形態に係る携帯電話機100の外観を示す斜視図である。図1に示されるように、本実施の形態に係る携帯電話機100は、図示しない連結機構によって互いに連結された上側筐体1と下側筐体2とを備えている。上側筐体1は、平面視で略長方形の板状を成しており、互いに対向する第1主面1a及び第2主面1bを有している。同様に、下側筐体2は、平面視で略長方形の板状を成しており、互いに対向する第1主面2a及び第2主面2bを有している。
上側筐体1にはタッチパネル機能を有する上側表示部11が収められており、下側筐体2にはタッチパネル機能を有する下側表示部12が収められている。上側表示部11の長方形の表示面11aは、上側筐体1の第1主面1aから露出しており、下側表示部12の長方形の表示面12aは、下側筐体2の第1主面2aから露出している。以後、上側表示部11の表示面11aを「上側表示面11a」と呼び、下側表示部12の表示面12aを「下側表示面12a」と呼ぶ。また、以下では、図1に示されるように、上側筐体1及び下側筐体2の短手方向及び長手方向をそれぞれX軸方向及びY軸方向とし、上側筐体1及び下側筐体2の厚み方向をZ軸方向とするXYZ直交座標系を用いて携帯電話機100について説明する。
上側筐体1には音声出力部20及び音声入力部21がさらに収められている。音声出力部20はスピーカを有しており、音声入力部21はマイクを有している。音声出力部20のスピーカは、上側筐体1の第1主面1aにおける+Y方向の端部から露出しており、音声入力部21のマイクは、上側筐体1の第1主面1aにおける−Y方向の端部から露出している。
また、下側筐体2の+X方向の側面には、複数のハードキー23aから成る操作部23が設けられている。そして、下側筐体2の−Y方向の側面には、電源コネクタ22が設けられている。この電源コネクタ22にACアダプター(図示せず)のプラグが挿入されることによって、当該ACアダプターから直流電源が携帯電話機100に供給される。
携帯電話機100では、上側筐体1が、第2主面1bを下側筐体2側にして、下側筐体2の下側表示面12a上をX軸方向に沿ってスライドすることが可能となっている。これにより、上側筐体1と下側筐体2は、第1〜第3の位置関係をとることが可能となっている。第1の位置関係は、下側表示面12aの全領域が上側筐体1で覆われるような上側筐体1と下側筐体2の位置関係である。第2の位置関係は、上側表示面11a及び下側表示面12aの全領域が視認可能となるような上側筐体1と下側筐体2の位置関係である。そして、第3の位置関係は、下側表示面12aにおいて一部だけが上側筐体1から露出するような上側筐体1と下側筐体2の位置関係である。以後、携帯電話機100において、上側筐体1と下側筐体2の位置関係が第1の位置関係となっている状態を「クローズ状態」と呼ぶ。また、上側筐体1と下側筐体2の位置関係が第2の位置関係となっている状態を「フルオープン状態」と呼ぶ。そして、上側筐体1と下側筐体2の位置関係が第3の位置関係となっている状態を「部分オープン状態」と呼ぶ。
図2〜4は、携帯電話機100のクローズ状態、フルオープン状態及び部分オープン状態をそれぞれ示す図である。図2に示されるように、クローズ状態においては、上側筐体1と下側筐体2とは完全に重なっており、上側表示面11aだけが視認可能となっている。また図3に示されるように、フルオープン状態においては、上側筐体1が最後までスライドしており、上側表示面11aの全領域と下側表示面12aの全領域とが視認可能となっている。そして図4に示されるように、部分オープン状態では、上側筐体1が途中までスライドしており、上側筐体1と下側筐体2とが部分的に重なっている。部分オープン状態では、上側表示面11aは全領域視認できるものの、下側表示面12aは部分的にしか視認できない。図4の例では、下側表示面12aにおける、+X方向の端縁から1/5程
度の領域が視認できるようになっている。以後、部分オープン状態において、下側表示面12aのうち、上側筐体1から露出している部分を「露出部分12aa」と呼ぶ。
クローズ状態の携帯電話機100の下側筐体2を手に持ったユーザが、上側筐体1に指を当てて、上側筐体1を比較的強い力で−X方向にスライドさせると、携帯電話機100はフルオープン状態となり、上側筐体1を比較的弱い力で−X方向にスライドさせると、携帯電話機100は部分オープン状態となる。また、フルオープン状態の携帯電話機100の下側筐体2を手に持ったユーザが、上側筐体1に指を当てて、上側筐体1を比較的強い力で+X方向にスライドさせると、携帯電話機100はクローズ状態となり、上側筐体1を比較的弱い力で+X方向にスライドさせると、携帯電話機100は部分オープン状態となる。そして、部分オープン状態の携帯電話機100の下側筐体2を手に持ったユーザが、上側筐体1に指を当てて、上側筐体1を+X方向にスライドさせると、携帯電話機100はクローズ状態となり、上側筐体1を−X方向にスライドさせると、携帯電話機100はフルオープン状態となる。
<携帯電話機の電気的構成> 図5は本実施の形態に係る携帯電話機100の電気的な構成を示すブロック図である。図5に示されるように、携帯電話機100は、制御部30と、無線通信部31と、姿勢検出部32と、上述の上側表示部11、下側表示部12、音声出力部20、音声入力部21及び操作部23とを備えている。制御部30、無線通信部31及び姿勢検出部32は、例えば下側筐体2内に収められている。
制御部30は、CPU30a及び記憶部30b等を備えており、携帯電話機100の他の構成要素を制御することによって、携帯電話機100の動作を統括的に管理する。記憶部30bは、ROM及びRAM等で構成されている。制御部30の各種機能は、CPU30aが記憶部30b内の各種プログラムを実行することによって実現される。
無線通信部31は、携帯電話機100とは別の携帯電話機や、インターネットに接続されたWebサーバ等の通信装置からの無線信号をアンテナ31aで受信し、受信信号に対して増幅処理やダウンコンバートを行って制御部30に出力する。また無線通信部31は、制御部30で生成された送信信号に対してアップコンバートや増幅処理を行って、処理後の送信信号をアンテナ31aを通じて、携帯電話機100とは別の携帯電話機や、インターネットに接続された通信装置に対して無線送信する。
姿勢検出部32は、加速度センサ等で構成されており、携帯電話機100の姿勢を検出する。例えば、姿勢検出部32は、上側筐体1及び下側筐体2の長手方向が鉛直方向(重力方向)になっているのか、鉛直方向に対して垂直方向になっているのかを検出する。
音声出力部20は、制御部30からの音声データを音声に変換して外部に出力する。音声入力部21は、外部から入力される音声を音声データに変換して制御部30に出力する。
上側表示部11は、制御部30によって制御されることによって、文字、記号、図形などの各種情報を上側表示面11aに表示する。また、タッチパネル機能を有する上側表示部11は、上側表示面11aに対するユーザの指の操作を検出して制御部30に出力する。
下側表示部12は、上側表示部11と同様に、制御部30によって制御されることによって、文字、記号、図形などの各種情報を下側表示面12aに表示する。また、タッチパネル機能を有する下側表示部12は、下側表示面12aに対するユーザの指の操作を検出して制御部30に出力する。
上側表示部11及び下側表示部12は、例えば、透過型の液晶ディスプレイパネルと当該液晶ディスプレイパネルに対して後方から光を照射するバックライト光源とを備えている。なお、上側表示部11及び下側表示部12を、液晶ディスプレイパネル以外の非自発光型ディスプレイで構成しても良いし、有機ELパネルなどの自発光型ディスプレイパネルで構成しても良い。
操作部23は、上述のように複数のハードキー(押下式スイッチ)23aを有しており、各ハードキー23aに対するユーザの押下操作を検出して制御部30に出力する。
本実施の形態では、ユーザは、上側表示面11a、下側表示面12a及び操作部23に対して操作を行うことによって、様々な情報を携帯電話機100に入力することが可能となっている。
図6は、制御部30のCPU30aが、記憶部30b内の各種プログラムを実行することによって、制御部30内に形成される複数の機能ブロックを示す図である。図6に示されるように、制御部30内には、機能ブロックとして、表示制御部130、操作内容特定部131、通信制御部132及び位置関係特定部133が形成される。
表示制御部130は、上側表示部11及び下側表示部12の表示を制御する。表示制御部130は、上側表示面11a及び下側表示面12aに文字等の情報を表示したり、上側表示面11a及び下側表示面12aのそれぞれの全領域の表示を個別にオフにすることができる。
ここで、表示面の全領域の表示がオフであるということは、当該全領域において外部から視認できるような情報の表示ができないことを意味する。また、表示面の全領域の表示がオンであるということは、当該全領域において外部から視認できるような情報の表示ができることを意味している。したがって、表示制御部130が、例えば、上側表示面11aの全領域の表示をオンにしている場合には、表示制御部130は、当該全領域に対して外部から視認できるような情報の表示をすることができる。一方で、表示制御部130が、例えば、上側表示面11aの全領域の表示をオフにしている場合には、表示制御部130は、当該全領域に対して外部から視認できるような情報の表示をすることができない。
本実施の形態では、上側表示部11は、液晶表示パネルとバックライト光源とを備えているため、表示制御部130は、上側表示面11aの全領域の表示をオンにする際にはバックライト光源を発光させ、上側表示面11aの全領域の表示をオフにする際にはバックライト光源を発光させない。同様に、下側表示部12は、液晶表示パネルとバックライト光源とを備えているため、表示制御部130は、下側表示面12aの全領域の表示をオンにする際にはバックライト光源を発光させ、下側表示面12aの全領域の表示をオフにする際にはバックライト光源を発光させない。なお、上側表示部11及び下側表示部12が自発光型ディスプレイパネルを有する場合には、当該パネルに供給する電力を停止して、上側表示面11a及び下側表示面12aの全領域の表示をオフにすることになる。
また、表示制御部130は、姿勢検出部32での検出結果に応じて上側表示面11a及び下側表示面12aに表示する文字等の向きを変更することにより、携帯電話機100の姿勢に応じて文字等が正しい向きで上側表示面11a及び下側表示面12aに表示されるようにしている。
操作内容特定部131は、上側表示部11及び下側表示部12が検出した操作の内容を特定する。例えば、上側表示面11aに対して行われた操作が、所定の文字を入力する操
作であることを特定したり、所定の設定を行う操作であることを特定する。また、操作内容特定部131は、操作部23が検出した、複数のハードキー23aに対する操作の内容を特定する。さらに、操作内容特定部131は、上側表示部11及び下側表示部12が検出する操作を無視することもできる。これにより、ユーザの上側表示面11a及び下側表示面12aに対する操作が無効となり、当該操作に対応する本来の動作は携帯電話機100では行われない。
通信制御部132は、無線通信部31を制御して、通信相手先と様々な通信を行う。例えば、通信制御部132は、他の携帯電話機と、音声通信や電子メール通信を行う。また、通信制御部132はWebサーバとデータ通信を行う。音声通信を行う際には、通信制御部132は、音声入力部21から入力される音声データを含む送信信号を生成し、当該送信信号を無線通信部31を通じて他の携帯電話機に対して送信する。また、通信制御部132は、無線通信部31が受信した信号から音声データを取得して、当該音声データを音声出力部20に出力する。
位置関係特定部133は、上側筐体1と下側筐体2の位置関係を特定する。具体的には、位置関係特定部133は、上側筐体1と下側筐体2が、上述の第1〜第3の位置関係のいずれにあるのかを特定する。これにより、位置関係特定部133において、携帯電話機100がクローズ状態、フルオープン状態及び部分オープン状態のいずれにあるかが特定される。
次に、クローズ状態、フルオープン状態及び部分オープン状態での携帯電話機100の動作モードについて説明する。
<クローズ状態> 図2に示されるクローズ状態の携帯電話機100の動作モードとしては、アクティブモードとスリープモードとがある。クローズ状態の携帯電話機100のアクティブモード及びスリープモードを、それぞれ「CL−アクティブモード」及び「CL−スリープモード」と呼ぶ。CL−アクティブモードでは、上側表示面11aの表示はオンであって、下側表示面12aの表示はオフである。また、CL−アクティブモードでは、上側表示面11aに対する操作は有効であって、下側表示面12aに対する操作は無効となる。
このように、CL−アクティブモードでは、上側表示面11aだけの表示がオンであって、上側表示面11aだけに対する操作が有効であるため、上側表示部11及び下側表示部12のうちユーザは上側表示部11だけを利用して、通話、電子メール等の通信や、携帯電話機100に対する各種設定等を行うことができる。
これに対して、CL−スリープモードでは、上側表示面11a及び下側表示面12aの表示がともにオフであって、上側表示面11a及び下側表示面12aに対する操作はともに無効となる。
なお、クローズ状態においては、下側表示面12aは視認できないことから、実際には下側表示面12aに対して操作が行われることはないが、ここでの下側表示面12aに対する操作が無効になるとは、仮に下側表示面12aに対して操作が行われたとしても、操作内容特定部131はその操作を無視するという意味である。
クローズ状態の携帯電話機100においては、CL−アクティブモードにおいて、上側表示面11a及び操作部23に対する操作がともに一定時間無い場合にはCL−スリープモードに遷移する。そして、CL−スリープモードにおいて、操作部23に対する操作が行われると、CL−アクティブモードに遷移する。
<フルオープン状態> 図3に示されるフルオープン状態の携帯電話機100の動作モードとしては、アクティブモードだけが存在する。フルオープン状態の携帯電話機100のアクティブモードを「FO−アクティブモード」と呼ぶ。FO−アクティブモードでは、上側表示面11a及び下側表示面12aの表示はともにオンであって、上側表示面11a及び下側表示面12aに対する操作はともに有効である。
このように、FO−アクティブモードでは、上側表示面11a及び下側表示面12aともに表示がオンであって、上側表示面11a及び下側表示面12aに対する操作がともに有効であるため、ユーザは上側表示部11及び下側表示部12の両方を利用して、通話や電子メール等の通信や、携帯電話機100に対する各種設定などを行うことができる。
<部分オープン状態> 図4に示される部分オープン状態の携帯電話機100の動作モードとしては、第1〜第3アクティブモードがある。部分オープン状態の携帯電話機100の第1〜第3アクティブモードを、それぞれ「PO−第1アクティブモード」、「PO−第2アクティブモード」及び「PO−第3アクティブモード」と呼ぶ。
PO−第1アクティブモードでは、上側表示面11aの表示はオフであって、下側表示面12aの表示はオンである。また、PO−第1アクティブモードでは、上側表示面11aに対する操作は有効であって、下側表示面12aに対する操作は無効となる。
PO−第2アクティブモードでの携帯電話機100における上側表示面11a及び下側表示面12aに関する設定は、上述のCL−アクティブモードと同じであり、PO−第3アクティブモードでの携帯電話機100における上側表示面11a及び下側表示面12aに関する設定は、上述のFO−アクティブモードと同じである。
以上の各動作モードでの携帯電話機100における上側表示面11a及び下側表示面12aに関する設定をまとめると図7のようになる。
なお、CL−スリープモードにおいて、上側表示面11aに対する操作を有効にしても良い。この場合には、CL−スリープモードにおいて、操作部23に対する操作が行われるとCL−アクティブモードに遷移するとともに、上側表示面11aに対する操作が行われるとCL−アクティブモードに遷移する。
また、部分オープン状態の携帯電話機100においては、下側表示面12aの露出部分12aa以外の部分は視認できることができないことから、当該部分の表示をオンにする必要は必ずしもない。したがって、下側表示部12に対して複数のバックライト光源を設けるなどして、下側表示面12aにおいて、露出部分12aaだけの表示をオンにできる場合には、PO−第1アクティブモードでは、露出部分12aaだけの表示をオンにしても良い。つまり、下側表示面12aのうち、露出部分12aaについては外部から視認できるような情報の表示ができるようにし、その他の部分については外部から視認できるような情報の表示ができないようにしても良い。
次に、上側筐体1と下側筐体2の位置関係が変化した際に、つまり上側筐体1のスライド状態が変化した際に、携帯電話機100の動作モードがどのように変化するかについて説明する。図8は携帯電話機100での動作モードの状態遷移を示す図である。
<クローズ状態→フルオープン状態> フルオープン状態の携帯電話機100の動作モードはFO−アクティブモードしか存在しない。したがって、携帯電話機100がクローズ状態からフルオープン状態に変化する際には、携帯電話機100の動作モードがCL−
アクティブモード及びCL−スリープモードのどちらであっても、携帯電話機100の動作モードはFO−アクティブモードになる。
<クローズ状態→部分オープン状態> クローズ状態の携帯電話機100の動作モードがCL−アクティブモードであって、当該携帯電話機100が部分オープン状態に変化すると、当該携帯電話機100の動作モードはPO−第2アクティブモードとなる。つまり、この場合には、携帯電話機100における上側表示面11a及び下側表示面12aに関する設定は変化せず、上側筐体1のスライド状態が変化するだけであって、携帯電話機100内部での動作は変化しない。
これに対して、クローズ状態の携帯電話機100の動作モードがCL−スリープモードであって、当該携帯電話機100が部分オープン状態に変化すると、当該携帯電話機100の動作モードはPO−第1アクティブモードとなる。その結果、上側表示面11aの表示はオフのままで変化せず、下側表示面12aの全領域の表示がオフからオンに変化し、下側表示面12aの露出部分12aaに情報を表示することが可能となる。さらに、上側表示面11aに対する操作が無効から有効に変化する。なお、露出部分12aaに表示される情報について後で詳細に説明する。
<フルオープン状態→クローズ状態> 携帯電話機100がフルオープン状態からクローズ状態に変化すると、その動作モードは、FO−アクティブモードからCL−アクティブモードに変化する。
<フルオープン状態→部分クローズ状態> 携帯電話機100がフルオープン状態から部分クローズ状態に変化すると、その動作モードは、FO−アクティブモードからPO−第3アクティブモードに変化する。つまり、この場合には、携帯電話機100における上側表示面11a及び下側表示面12aに関する設定は変化せず、上側筐体1のスライド状態が変化するだけであって、携帯電話機100内部での動作は変化しない。
<部分オープン状態→クローズ状態> 部分オープン状態の携帯電話機100の動作モードがPO−第1アクティブモードであって、当該携帯電話機100がクローズ状態に変化すると、当該携帯電話機100の動作モードは、CL−アクティブモードあるいはCL−スリープモードに変化する。
上述のように、携帯電話機100の動作モードがPO−第1アクティブモードである場合には、下側表示面12aの露出部分12aaに情報が表示される。詳細については後述するが、携帯電話機100では、露出部分12aaに、通話の着信履歴(以後、単に「着信履歴」と呼ぶ)と電子メールの受信履歴(以後、単に「メール受信履歴」と呼ぶ)を表示することが可能となっている。PO−第1アクティブモードで動作する携帯電話機100において、露出部分12aaに表示されている着信履歴あるいはメール受信履歴が選択された状態で、携帯電話機100がクローズ状態に変化すると、携帯電話機100の動作モードは、CL−アクティブモードに変化する。
一方で、PO−第1アクティブモードで動作する携帯電話機100において、露出部分12aaに表示されている着信履歴あるいはメール受信履歴が選択されていない状態で、携帯電話機100がクローズ状態に変化すると、携帯電話機100の動作モードは、CL−スリープモードに変化する。
部分オープン状態の携帯電話機100の動作モードがPO−第2アクティブモードであって、当該携帯電話機100がクローズ状態に変化すると、当該携帯電話機100の動作モードはCL−アクティブモードとなる。つまり、この場合には、携帯電話機100にお
ける上側表示面11a及び下側表示面12aに関する設定は変化せず、上側筐体1のスライド状態が変化するだけであって、携帯電話機100内部での動作は変化しない。
部分オープン状態の携帯電話機100の動作モードがPO−第3アクティブモードであって、当該携帯電話機100がクローズ状態に変化すると、当該携帯電話機100の動作モードはCL−アクティブモードに変化する。
<部分オープン状態→フルオープン状態> フルオープン状態の携帯電話機100の動作モードはFO−アクティブモードしか存在しない。したがって、携帯電話機100が部分オープン状態からフルオープン状態に変化する際には、携帯電話機100の動作モードがPO−第1アクティブモード、PO−第2アクティブモード及びPO−第3アクティブモードのいずれであっても、携帯電話機100の動作モードはFO−アクティブモードになる。
なお、PO−第3アクティブモードの携帯電話機100における上側表示面11a及び下側表示面12aに関する設定は、FO−アクティブモードの携帯電話機100と同じであるため、携帯電話機100の動作モードがPO−第3アクティブモードからFO−アクティブモードに変化したとしても、携帯電話機100における上側表示面11a及び下側表示面12aに関する設定は変化せず、上側筐体1のスライド状態が変化するだけであって、携帯電話機100内部での動作は変化しない。
<PO−第1アクティブモードの携帯電話機の動作説明> 次に、動作モードがPO−第1アクティブモードとなっている携帯電話機100の動作について詳細に説明する。本実施の形態に係るPO−第1アクティブモードの携帯電話機100では、下側表示面12aの露出部分12aaに着信履歴及びメール受信履歴を表示することが可能になっている。PO−第1アクティブモードの携帯電話機100では、ユーザ設定に応じて、着信履歴だけの表示、メール受信履歴だけの表示、及び着信履歴とメール受信履歴の両方の表示のいずれか一つを行うようになっている。さらに、PO−第1アクティブモードの携帯電話機100では、ユーザ設定により、露出部分12aaに表示する着信履歴及びメール受信履歴を制限することができる。例えば、後述するアドレス帳ファイルに登録されている、ある特定のグループに属する相手先からの着信に係る着信履歴だけを露出部分12aaに表示することができる。なお、露出部分12aaの表示に関するユーザ設定については後で詳細に説明する。
本実施の形態に係る携帯電話機100では、通信制御部132が、無線通信部31での通話の着信を検出する。そして、通信制御部132は、検出した通話の着信に基づいて着信履歴を生成して記憶部30bに記憶する。記憶部30bには、最新の数十件分の着信履歴が記憶される。
また、通信制御部132は、無線通信部31で受信された電子メールに基づいてメール受信履歴を生成する。そして、通信制御部132は、生成したメール受信履歴を記憶部30bに記憶する。記憶部30bには、最新の数十件分のメール受信履歴が記憶される。
<着信履歴だけの表示> 次に露出部分12aaに着信履歴だけが表示される際の携帯電話機100の動作について説明する。図9はこのような携帯電話機100において、下側表示面12aの露出部分12aaに着信履歴が表示されている様子を示す図である。なお、図9及び以降の図では、PO−第1アクティブモードの携帯電話機100における上側表示面11aの全領域の表示がオフになっている様子を示すために上側表示面11aに斜線を示している。
図9に示されるように、露出部分12aaには、例えば1件分の着信履歴200が表示される。着信履歴200には、記憶部30b内における表示対象の複数件分の着信履歴200に対して新しいもの順に付与される通し番号200aと、着信相手先を特定するための相手先情報200bと、着信時刻(日付も含む)200cと、携帯電話機100が着信に対して応答したか否かを示すステータスアイコン200dとが含まれている。図9に示されるステータスアイコン200dは、着信に対して応答しなかったこと、つまり着信が不在着信であることを示している。
また、携帯電話機100では、操作内容特定部131が上側表示面11aに対して所定の操作が行われたことを特定すると、露出部分12aaに表示される情報が切り替えられる。本実施の形態では、操作内容特定部131が上側表示面11aに対して所定の操作が行われたことを特定すると、下側表示面12aの露出部分12aaの表示がスクロールし、他の1件分の着信履歴200が露出部分12aaに表示される。本実施の形態では、図10に示されるように、携帯電話機100が使用される姿勢において(図10の例では横向き姿勢)、ユーザが指を上側表示面11aに接触させた状態で上側(−X方向)に移動させると、操作内容特定部131がその操作内容を特定し、露出部分12aaの表示が上側にスクロールする。露出部分12aaの表示は、ユーザの指の上側への移動量に応じて上側にスクロールする。図11は、露出部分12aaの表示が上側にスクロールすることによって、次の1件分の着信履歴200が露出部分12aaに表示されている様子を示している。また図12は、露出部分12aaの表示がさらに上側にスクロールすることによって、さらに次の1件分の着信履歴200が露出部分12aaに表示されている様子を示している。図10〜12に示されるように、ユーザは、指を上側表示面11aに接触した状態で上側に移動させることによって、現在表示されている着信履歴200よりも古い着信履歴200を着信時刻200cの新しいもの順に露出部分12aaに表示させることができる。
これに対して、図13に示されるように、ユーザが指を上側表示面11aに接触させた状態で下側(+X方向)に移動させると、操作内容特定部131がその操作内容を特定し、下側表示面12aの露出部分12aaの表示が下側にスクロールする。露出部分12aaの表示は、下側へのユーザの指の移動量に応じて下側にスクロールする。これにより、ユーザは、指を上側表示面11aに接触した状態で下側に移動させることによって、現在表示されている着信履歴200よりも新しい着信履歴200を、着信時刻200cの古いもの順に露出部分12aaに表示させることができる。
<メール受信履歴だけの表示> 次に露出部分12aaにメール受信履歴だけが表示される際の携帯電話機100の動作について説明する。図14はこのような携帯電話機100において露出部分12aaにメール受信履歴が表示されている様子を示す図である。図14に示されるように、露出部分12aaには、例えば1件分のメール受信履歴300が表示される。メール受信履歴300には、記憶部30b内における表示対象の複数件分のメール受信履歴300に対して新しいもの順に付与された通し番号300aと、受信相手先を特定するための相手先情報300bと、受信時刻(日付も含む)300cと、電子メールが開封されているか否かを示すステータスアイコン300dとが含まれている。図14に示されるステータスアイコン300dは、電子メールが開封されていないことを示している。なお、電子メールが開封されているとは、携帯電話機100において電子メールの本文が一度でも表示されたことを意味する。
また、露出部分12aaにメール受信履歴300が表示される場合においても、携帯電話機100が使用される姿勢において、ユーザが指を上側表示面11aに接触させた状態で上側に移動させると、操作内容特定部131がその操作内容を特定し、下側表示面12aの露出部分12aaの表示が上側にスクロールする。これにより、露出部分12aaに
は他の1件分のメール受信履歴300が表示される。露出部分12aaの表示は、ユーザの指の上側への移動量に応じて上側にスクロールする。
図15は、露出部分12aaの表示が上側にスクロールすることによって、次の1件分のメール受信履歴300が露出部分12aaに表示されている様子を示している。また図16は、露出部分12aaの表示がさらに上側にスクロールすることによって、さらに次の1件分のメール受信履歴300が露出部分12aaに表示されている様子を示している。図14〜16に示されるように、ユーザは、指を上側表示面11aに接触した状態で上側に移動させることによって、現在表示されているメール受信履歴300よりも古いメール受信履歴300を受信時刻300cの新しいもの順に露出部分12aaに表示させることができる。
これに対して、ユーザが指を上側表示面11aに接触させた状態で下側に移動させると、操作内容特定部131がその操作内容を特定し、下側表示面12aの露出部分12aaの表示が下側にスクロールする。露出部分12aaの表示は、下側へのユーザの指の移動量に応じて下側にスクロールする。これにより、ユーザは、指を上側表示面11aに接触した状態で下側に移動させることによって、現在表示されているメール受信履歴300よりも新しいメール受信履歴300を、受信時刻300cの古いもの順に露出部分12aaに表示させることができる。
なお、図15,16に示されるステータスアイコン300dは、受信メールがすでに開封されていることを示している。
<着信履歴及びメール受信履歴の両方の表示> 次に露出部分12aaに着信履歴及びメール受信履歴の両方が表示される際の携帯電話機100の動作について説明する。このような携帯電話機100においては、ユーザが、指を上側表示面11aに接触した状態で上側に移動させると、記憶部30b内の表示対象の複数件分の着信履歴200及び複数件分のメール受信履歴300において、現在表示されている履歴よりも古い履歴が、新しいものから順に1件分だけ露出部分12aaに表示される。また、ユーザが、指を上側表示面11aに接触した状態で下側に移動させると、記憶部30b内の表示対象の複数件分の着信履歴200及び複数件分のメール受信履歴300において、現在表示されている履歴よりも新しい履歴が、古いものから順に1件分だけ露出部分12aaに表示される。
図17は記憶部30b内の表示対象の複数件分の着信履歴200及び複数件分のメール受信履歴300のうち最も新しい履歴が表示されており、図18は2番目に新しい履歴が表示されており、図19は3番目に新しい履歴が表示されている。露出部分12aaに着信履歴200及びメール受信履歴300の両方が表示される際には、着信履歴200の通し番号200a及びメール受信履歴300の通し番号300aのそれぞれは、記憶部30b内の表示対象の着信履歴200及びメール受信履歴300に対して新しいものから順に付与された通し番号となる。
図17の携帯電話機100に対して、ユーザが指を上側表示面11aに接触した状態で上側に移動させると、携帯電話機100は図18の状態及び図19の状態を順にとるようになる。また、図19の携帯電話機100に対して、ユーザが指を上側表示面11aに接触した状態で下側に移動させると、携帯電話機100は図18の状態及び図17の状態を順にとるようになる。
<露出部分に表示されている情報の選択> PO−第1アクティブモードの携帯電話機100においては、操作内容特定部131が上側表示面11aに対して所定の操作が行われたことを特定すると、露出部分12aaに表示されている情報が選択された状態となる
。本実施の形態では、図20に示されるように、携帯電話機100が使用される姿勢において、ユーザが指を上側表示面11aに接触させた状態で左側(−Y方向)に移動させると、操作内容特定部131がその操作内容を特定し、露出部分12aaに表示されている情報(図20の例では着信履歴)が選択された状態となる。露出部分12aaに表示されている情報が選択された状態となると、図21に示されるように、当該情報が選択されていることを示す選択済みマーク400が当該情報と並べられて露出部分12aaに表示される。
また、露出部分12aaに表示されている情報が選択された状態において、携帯電話機100が使用される姿勢でユーザが指を上側表示面11aに接触させた状態で右側(+Y方向)に移動させると、操作内容特定部131がその操作内容を特定し、露出部分12aaに表示されている情報の選択が解除される。つまり、当該情報が選択されていない状態となる。露出部分12aaに表示されている情報の選択が解除されると、露出部分12aaから選択済みマーク400が消去されて、露出部分12aaの表示は図20の状態に戻る。なお、図23は、露出部分12aaに表示されているメール受信履歴300が選択されて、露出部分12aaに選択済みマーク400が表示されている様子を示している。
<PO−第1アクティブモードから変化する際の携帯電話機の動作> 本実施の形態では、PO−第1アクティブモードの携帯電話機100において、露出部分12aaに表示されている着信履歴200が選択された状態で、ユーザが当該携帯電話機100の上側筐体1をスライドさせて、当該携帯電話機100がクローズ状態に変化すると、当該携帯電話機100は、CL−アクティブモードとなって、選択されている着信履歴200に係る通話相手先に発信を行うようになっている。具体的には、PO−第1アクティブモードの携帯電話機100において、露出部分12aaに表示されている着信履歴200が選択された状態で、位置関係特定部133が、上側筐体1及び下側筐体2の位置関係が第3の位置関係から第1の位置関係になったと特定すると、通信制御部132は、無線通信部31を制御して、選択されている着信履歴に係る通話相手先に発信を行う。これにより、ユーザは、上側筐体1をスライドさせるだけで、選択した着信履歴200に係る通話相手先に発信を行うことができる。
図24は、通信制御部132が発信を行っている最中に上側表示面11aに表示される情報の一例を示す図である。図24に示されるように、上側表示面11aには、発信中であることを示す情報500aと、通話相手先を特定するための相手先情報500bと、通話相手先の電話番号500cとが表示される。
また、本実施の形態では、PO−第1アクティブモードの携帯電話機100において、露出部分12aaに表示されているメール受信履歴300が選択された状態で、ユーザが当該携帯電話機100の上側筐体1をスライドさせて、当該携帯電話機100がクローズ状態に変化すると、当該携帯電話機100は、CL−アクティブモードとなって、選択されているメール受信履歴300に係る電子メールの閲覧画面が表示されるようになっている。具体的には、PO−第1アクティブモードの携帯電話機100において、露出部分12aaに表示されているメール受信履歴300が選択された状態で、位置関係特定部133が、上側筐体1及び下側筐体2の位置関係が第3の位置関係から第1の位置関係になったと特定すると、表示制御部130の制御により、選択されているメール受信履歴300に係る電子メールの閲覧画面が上側表示面11aに表示される。これにより、ユーザは、上側筐体1をスライドさせるだけで、選択したメール受信履歴300に係る電子メールの内容を確認することができる。
図25は、上側表示面11aに表示される電子メールの閲覧画面501の一例を示す図である。図25に示されるように、電子メールの閲覧画面501においては、当該電子メ
ールの送信者を示す送信者情報501aと、当該電子メールの送付先を示す送付先情報501bと、当該電子メールのタイトル501cとが示される。また、電子メールの閲覧画面501には、当該電子メールの受信時刻(日付を含む)501dと、当該電子メールの本文501eとが示される。さらに、電子メールの閲覧画面501には、当該電子メールに対する返信メールの編集画面を表示させるための返信ボタン501fと、閲覧画面501の表示を終了するためのクローズボタン501gとが示される。返信ボタン501fがユーザによって操作されると、上側表示面11aには後述の返信メールの編集画面が表示される。
一方で、PO−第1アクティブモードの携帯電話機100において、露出部分12aaに表示されているメール受信履歴300が選択された状態で、ユーザが当該携帯電話機100の上側筐体1をスライドさせて、当該携帯電話機100がフルオープン状態に変化すると、当該携帯電話機100は、FO−アクティブモードとなって、選択されているメール受信履歴300に係る電子メールに対する返信メールの編集画面が表示されるようになっている。具体的には、PO−第1アクティブモードの携帯電話機100において、露出部分12aaに表示されているメール受信履歴300が選択された状態で、位置関係特定部133が、上側筐体1及び下側筐体2の位置関係が第3の位置関係から第2の位置関係になったと特定すると、表示制御部130の制御により、選択されているメール受信履歴300に係る電子メールに対する返信メールの編集画面が下側表示面12aに表示される。さらに、本実施の形態では、PO−第1アクティブモードの携帯電話機100において、露出部分12aaに表示されているメール受信履歴300が選択された状態で、位置関係特定部133が、上側筐体1及び下側筐体2の位置関係が第3の位置関係から第2の位置関係になったと特定すると、表示制御部130の制御により、選択されているメール受信履歴300に係る電子メールの閲覧画面501が上側表示面11aに表示される。これにより、ユーザは、上側筐体1をスライドさせるだけで、選択したメール受信履歴300に係る電子メールの内容を確認しながら、当該電子メールに対する返信メールの編集を行うことができる。
図26は、携帯電話機100に表示される電子メールの閲覧画面501及び返信メールの編集画面502の一例を示す図である。図26に示されるように、下側表示面12aに表示される返信メールの編集画面502には、当該返信メールの送付先を示す送付先情報502aと、返信メールのタイトル502bとが示される。また、返信メールの編集画面502には、当該返信メールの本文を表示するための部分画面502cが示されている。さらに、返信メールの編集画面502には、作成した返信メールを送信するための送信ボタン502dと、編集画面502の表示を終了するためのキャンセルボタン502eとが示されている。
このような返信メールの編集画面502において、操作ボタンとしても機能する部分画面502cがユーザによって操作されると、下側表示面12aには本文作成画面が表示される。ユーザはこの本文作成画面を操作することによって返信メールの本文を作成することができる。そして、ユーザが、下側表示面12aに対して、返信メールの本文作成が完了したことを携帯電話機100に通知するための操作を行うと、下側表示面12aには再び編集画面502が表示される。この編集画面502の部分画面502cには、作成された本文が表示される。その後、ユーザが送信ボタン502dを操作すると、通信制御部30は、無線通信部31を制御して、作成された返信メールを送信する。
なお、上記の例では、上側表示面11aに電子メールの閲覧画面501を表示し、下側表示面12aに返信メールの編集画面502を表示したが、閲覧画面501は表示しなくても良い。また、返信メールの編集画面502を上側表示面11a及び下側表示面12aにわたって表示しても良い。また、返信メールの編集画面502を上側表示面11aだけ
に表示しても良い。この場合には、下側表示面12aに電子メールの閲覧画面501を表示することが望ましい。
また、本実施の形態では、PO−第1アクティブモードの携帯電話機100において、露出部分12aaに表示されている着信履歴200などの履歴が選択されていない状態で、ユーザが当該携帯電話機100の上側筐体1をスライドさせて、当該携帯電話機100がフルオープン状態に変化すると、当該携帯電話機100は、FO−アクティブモードとなって、着信履歴200などの履歴が一覧表示されるようになっている。具体的には、PO−第1アクティブモードの携帯電話機100において、露出部分12aaに表示されているメール受信履歴300などが選択されていない状態で、位置関係特定部133が、上側筐体1及び下側筐体2の位置関係が第3の位置関係から第2の位置関係になったと特定すると、表示制御部130の制御により、メール受信履歴300などの複数件分の履歴が上側表示面11a及び下側表示面12aに同時に表示される。これにより、ユーザは、上側筐体1をスライドさせるだけで、メール受信履歴300などの履歴の一覧を確認することができる。
図27は、露出部分12aaに着信履歴200だけが表示される際の携帯電話機100において、上側表示面11a及び下側表示面12aに着信履歴200の一覧が表示されている様子の一例を示す図である。図27に示される例では、10件分の着信履歴200が、上側表示面11a及び下側表示面12aにわたって表示されている。
図28は、露出部分12aaにメール受信履歴300だけが表示される際の携帯電話機100において、上側表示面11a及び下側表示面12aにメール受信履歴300の一覧が表示されている様子の一例を示す図である。図28に示される例では、10件分のメール受信履歴300が、上側表示面11a及び下側表示面12aにわたって表示されている。
図29は、露出部分12aaに着信履歴200及びメール受信履歴300の両方が表示される際の携帯電話機100において、上側表示面11a及び下側表示面12aに着信履歴200及びメール受信履歴300の一覧が表示されている様子の一例を示す図である。図29に示される例では、10件分の着信履歴200と10件分のメール受信履歴300とが、新しいもの順に上側表示面11a及び下側表示面12aにわたって表示されている。
なお、図27〜29の例では、上側表示面11a及び下側表示面12aを使用して履歴を一覧表示したが、上側表示面11a及び下側表示面12aのいずれか一方だけに履歴を一覧表示しても良い。
<PO−第1アクティブモードでの表示に関する設定> 本実施の形態では、ユーザは、PO−第1アクティブモードの携帯電話機100における露出部分12aaの表示に関して様々な設定を行うことができる。例えば、ユーザは、露出部分12aaに表示する情報の設定、つまり、露出部分12aaに着信履歴だけを表示するのか、メール受信履歴だけを表示するのか、着信履歴及びメール受信履歴の両方を表示するのかを設定することができる。また、ユーザは、露出部分12aaの輝度を設定することができる。さらに、ユーザは、露出部分12aaに表示する着信履歴などの情報を制限するか否かを設定することができる。
図30は、露出部分12aaの表示に関する設定を行うための設定画面503が表示されたクローズ状態の携帯電話機100を示す平面図である。クローズ状態の携帯電話機100の上側表示面11aに対して所定の操作が行われると、上側表示面11aには設定画
面503が表示される。この設定画面503には、露出部分12aaの表示に関する携帯電話機100での各種動作条件を選択するための複数の選択ボタン503a〜503mが示されている。また設定画面503には、選択ボタン503a〜503mに対する操作によって選択された動作条件を携帯電話機100に設定するための設定ボタン503hと、設定画面503の表示を終了するためのキャンセルボタン503oとが示されている。
選択ボタン503aは、携帯電話機100が部分スライド表示を行うことを選択するための操作ボタンである。ここで、部分スライド表示とは、PO−第1アクティブモードの携帯電話機100における下側表示面12aの露出部分12aaに着信履歴等の情報を表示することを意味している。したがって、設定画面503において、選択ボタン503aが操作されて携帯電話機100が部分スライド表示を行うという動作条件が携帯電話機100に設定されない場合には、PO−第1アクティブモードの携帯電話機100では、下側表示面12aの表示がオンであるものの露出部分12aaには着信履歴などの情報が表示されない。
選択ボタン503b〜503dは、選択ボタン503aが操作されて携帯電話機100が部分スライド表示を行うことが選択されたときにだけ操作が有効となる。選択ボタン503bは、露出部分12aaに着信履歴だけ表示することを選択するための操作ボタンである。選択ボタン503cは、露出部分12aaにメール受信履歴だけ表示することを選択するための操作ボタンである。選択ボタン503dは、露出部分12aaに着信履歴及びメール受信履歴の両方を表示することを選択するための操作ボタンである。
選択ボタン503eは、携帯電話機100の周囲の光量(明るさ)に応じて、露出部分12aaの輝度を自動的に設定することを選択するための操作ボタンである。選択ボタン503fは、露出部分12aaの輝度の値を所定の高い値に設定することを選択するための操作ボタンである。選択ボタン503gは、露出部分12aaの輝度の値を所定のやや高い値に設定することを選択するための操作ボタンである。選択ボタン503hは、露出部分12aaの輝度の値を所定のやや低い値に設定することを選択するための操作ボタンである。
選択ボタン503iは、露出部分12aaに表示する情報を制限(フィルタリング)することを選択するための操作ボタンである。選択ボタン503j〜503mは、選択ボタン503iが操作されて露出部分12aaに表示する情報を制限することが選択されたときにだけ操作が有効となる。選択ボタン503jは、露出部分12aaに表示される着信履歴等の情報をグループ1に属する相手先についての情報だけに制限することを選択するための操作ボタンである。選択ボタン503kは、露出部分12aaに表示される情報をグループ2に属する相手先についての情報だけに制限することを選択するための操作ボタンである。選択ボタン503lは、露出部分12aaに表示される情報をグループ3に属する相手先についての情報だけに制限することを選択するための操作ボタンである。選択ボタン503mは、露出部分12aaに表示される情報をグループ4に属する相手先についての情報だけに制限することを選択するための操作ボタンである。
本実施の形態に係る携帯電話機100では、記憶部30bにアドレス帳ファイルが記憶されている。アドレス帳ファイルには、複数の人物についての個人情報が登録されている。各個人情報には、例えば、名前、電話番号、電子メールアドレス及び当該個人情報に係る人物が属するグループの番号(1〜4のいずれか一つ)が含まれている。
以上のような設定画面503の選択ボタン503a〜503mのそれぞれでは、操作されるとそれに対応する動作条件が選択され、その表示が変化する。そして、選択ボタン503a〜503mのそれぞれでは、再度操作されると、対応する動作条件の選択が解除さ
れて、その表示が元に戻る。図30の例では、選択ボタン503a,503d,503e,503i,503kに対応する動作条件が選択されている。そして、設定ボタン503nが操作されると、選択されている動作条件が携帯電話機100に設定される。これにより、携帯電話機100は、選択ボタン503a〜503mで選択された動作条件で動作するようになる。
選択ボタン503a,503bが操作されて、露出部分12aaに着信履歴だけ表示するという動作条件が携帯電話機100に設定された場合には、携帯電話機100は、PO−第1アクティブモードになると、上述の図9〜13のような表示を行うようになる。選択ボタン503a,503cが操作されて、露出部分12aaにメール受信履歴だけ表示するという動作条件が携帯電話機100に設定された場合には、携帯電話機100は、PO−第1アクティブモードになると、上述の図14〜16のような表示を行うようになる。選択ボタン503a,503dが操作されて、露出部分12aaに着信履歴及びメール受信履歴の両方を表示するという動作条件が携帯電話機100に設定された場合には、携帯電話機100は、PO−第1アクティブモードになると、上述の図17〜19のような表示を行うようになる。
また、選択ボタン503eが操作されて、携帯電話機100の周囲の光量(明るさ)に応じて露出部分12aaの輝度を自動的に設定するという動作条件が携帯電話機100に設定された場合には、PO−第1アクティブモードの携帯電話機100では、下側表示部12が、バックライト光源の輝度を周囲の光量に応じて設定する。携帯電話機100には、周囲の光量を検出する光量検出部(図示せず)が設けられており、当該光量検出部の検出結果に基づいて、下側表示部12はバックライト光源の輝度を調整する。これにより、下側表示面12aの露出部分12aaの輝度が、周囲の光量に応じて自動的に適切な値となる。
また、選択ボタン503fが操作されて、露出部分12aaの輝度の値を所定の高い値に設定するという動作条件が設定された場合には、PO−第1アクティブモードの携帯電話機100では、下側表示部12が、バックライト光源の輝度の値を所定の高い値に設定する。選択ボタン503gが操作されて、露出部分12aaの輝度の値を所定のやや高い値に設定するという動作条件が設定された場合や、選択ボタン503hが操作されて、露出部分12aaの輝度の値を所定のやや低い値に設定するという動作条件が設定された場合には、PO−第1アクティブモードの携帯電話機100は、設定された動作条件に応じて露出部分12aaの輝度を設定する。
また、選択ボタン503i,503jが操作されて、露出部分12aaに表示される着信履歴等の情報をグループ1に属する相手先についての情報だけに制限するという動作条件が携帯電話機100に設定された場合には、PO−第1アクティブモードの携帯電話機100では、グループ1に属する相手先についての履歴だけが露出部分12aaに表示される。具体的には、露出部分12aaに着信履歴だけが表示される場合には、表示制御部130は、記憶部30b内のアドレス帳ファイルを参照して、記憶部30bに記憶されている数十件分の着信履歴のうち、グループ1に属する発信者についての着信履歴を露出部分12aでの表示対象とする。また、露出部分12aaにメール受信履歴だけが表示される場合には、表示制御部130は、記憶部30b内のアドレス帳ファイルを参照して、記憶部30bに記憶されている数十件分のメール受信履歴のうち、グループ1に属する送信者についてのメール受信履歴を露出部分12aaでの表示対象とする。そして、露出部分12aaに着信履歴及びメール受信履歴の両方が表示される場合には、表示制御部130は、記憶部30b内のアドレス帳ファイルを参照して、記憶部30bに記憶されている着信履歴及びメール受信履歴のうち、グループ1に属する発信者についての着信履歴及びグループ1に属する送信者についてのメール受信履歴を露出部分12aaでの表示対象とす
る。選択ボタン503k〜503mに対応する動作条件が設定された場合にも携帯電話機100は同様に動作する。
なお、設定画面503については、フルオープン状態の携帯電話機100に表示しても良い。この場合には、設定画面503を上側表示面11a及び下側表示面12aにわたって表示しても良いし、上側表示面11a及び下側表示面12aのどちらか一方にだけ表示しても良い。
また、設定画面503において、露出部分12aaに表示される着信履歴を、不在着信についての着信履歴(図9のような着信履歴200)だけに制限することを選択するための選択ボタンや、露出部分12aaに表示されるメール受信履歴を未開封の電子メールについてのメール受信履歴(図14のようなメール受信履歴300)だけに制限することを選択するための選択ボタンを設けても良い。
以上のように、部分オープン状態の携帯電話機100がPO−第1アクティブモードで動作する際には、上側表示面11aの全領域の表示がオフであるとともに、下側表示面12aの露出部分12aaに表示される情報を切り替えることができる。したがって、携帯電話機100により多くの情報を表示しつつ、携帯電話機100の表示面が発する光を抑制することができる。よって、映画館等の暗い場所において携帯電話機100が表示する着信履歴等を確認する場合であっても、携帯電話機100が発する光が周囲の邪魔となることを抑制できる。また、就寝中に携帯電話機100に表示される着信履歴等を確認する場合であっても、携帯電話機100が発する光をまぶしく感じることを抑制できる。さらに、携帯電話機100の消費電力を低減することができる。
また、本実施の形態のように、露出部分12aaの表示をスクロールさせることによって、当該露出部分12aaに表示される情報を切り替えることによって、ユーザは情報を一つ一つ確認しながら切り替えることができる。
また、上述のように、下側表示面12aにおける露出部分12aa以外の部分の表示をオフにすることによって、携帯電話機100の表示面が発する光をさらに抑制することができるとともに、携帯電話機100の消費電力をさらに低減することができる。
なお、上記の例では、ユーザが指を上側表示面11aに接触させた状態で上下方向に移動させると、露出部分12aaに表示される情報を切り替えていたが、上側表面11aに対する他の操作によって、露出部分12aaに表示される情報を切り替えてもよい。例えば、ユーザが上側表示面11aに対して指を接触させてすぐに離す操作を行うたびに、露出部分12aaに次ぎの履歴を表示しても良い。
また、上記の例では、露出部分12aaに着信履歴等の履歴を1件分だけ1行で表示したが、複数件分の履歴を複数行で表示しても良い。
また、上記の例では、部分オープン状態の携帯電話機100の動作モードとして、PO−第1アクティブモード〜PO−第3アクティブモードを設けたが、PO−第1アクティブモードだけを設けても良い。この場合には、CL−アクティブモードの携帯電話機100が部分オープン状態になるとPO−第1アクティブモードになり、FO−アクティブモードの携帯電話機100が部分オープン状態になるとPO−第1アクティブモードになる。
また、上記の例では、記憶部30bを制御部30に含めて説明したが、制御部39とは別に記憶部30bが存在するものとしても良い。
<第1の変形例> 上述の例では、下側表示面12aの露出部分12aaに着信履歴とメール受信履歴を表示させていたが、他の情報を表示させても良い。例えば、Webサーバからの配信ニュースを露出部分12aaに表示させても良い。以下に露出部分12aaにWebサーバからの配信ニュースを表示する際の携帯電話機100の動作について説明する。
通信制御部132は、RSSリーダ等を用いて、Webサーバから定期的にあるいは不定期的に配信される配信ニュースを無線通信部31を通じて取得して記憶部30bに記憶する。そして、表示制御部130は、携帯電話機100がPO−第1アクティブモードになると、記憶部30b内の最新の配信ニュースを露出部分12aaに表示する。図31は露出部分12aaにWebサーバからの配信ニュース600が表示されている様子の一例を示す図である。露出部分12aaにおいては、配信ニュース600が右から左に文字が流れるように表示される。
また、携帯電話機100が使用される姿勢において、ユーザが指を上側表示面11aに接触させた状態で上側に移動させると、操作内容特定部131がその操作内容を特定し、下側表示面12aの露出部分12aaの表示が上側にスクロールする。これにより、着信履歴等を表示する場合と同様に、露出部分12aaに表示されている配信ニュース600よりも古い配信ニュース600が露出部分12aaに表示される。図32は、図31の配信ニュース600よりも古い配信ニュース600が露出部分12aaに表示されている様子の一例を示す図である。
一方で、携帯電話機100が使用される姿勢において、ユーザが指を上側表示面11aに接触させた状態で下側に移動させると、操作内容特定部131がその操作内容を特定し、露出部分12aaの表示が下側にスクロールする。これにより、着信履歴等を表示する場合と同様に、露出部分12aaに表示されている配信ニュース600よりも新しい配信ニュース600が露出部分12aaに表示される。
また、携帯電話機100が使用される姿勢において、ユーザが指を上側表示面11aに接触させた状態で左側に移動させると、操作内容特定部131がその操作内容を特定し、露出部分12aaに表示されている配信ニュース600が選択された状態となる。露出部分12aaに表示されている配信ニュース600が選択された状態となると、図33に示されるように、当該配信ニュース600が選択されていることを示す選択済みマーク601が当該配信ニュース600と並べられて露出部分12aaに表示される。
また、配信ニュース600が選択された状態において、携帯電話機100が使用される姿勢でユーザが指を上側表示面11aに接触させた状態で右側に移動させると、操作内容特定部131がその操作内容を特定し、露出部分12aaに表示されている配信ニュース600の選択が解除される。配信ニュース600の選択が解除されると、露出部分12aaから選択済みマーク601が消去される。
PO−第1アクティブモードの携帯電話機100において、露出部分12aaに表示されている配信ニュース600が選択された状態で、ユーザが当該携帯電話機100の上側筐体1をスライドさせて、当該携帯電話機100がクローズ状態に変化すると、図34に示されるように、上側表示面11aの全体に当該配信ニュース600が表示されるようになる。また、PO−第1アクティブモードの携帯電話機100において、露出部分12aaに表示されている配信ニュース600が選択された状態で、ユーザが当該携帯電話機100の上側筐体1をスライドさせて、当該携帯電話機100がフルオープン状態に変化すると、上側表示面11a及び下側表示面12aにかけて当該配信ニュース600が表示さ
れるようになる。なお、この場合には、上側表示面11a及び下側表示面12aのいずれか一方だけに配信ニュース600を表示してもよい。
また、PO−第1アクティブモードの携帯電話機100において、露出部分12aaに表示されている配信ニュース600が選択されていない状態で、ユーザが当該携帯電話機100の上側筐体1をスライドさせて、当該携帯電話機100がフルオープン状態に変化すると、図35に示されるように、上側表示面11a及び下側表示面12aの両方を使用して配信ニュース600が一覧表示される。
このように露出部分12aaに配信ニュースを表示する場合には、図30の設定画面503に、露出部分12aaに配信ニュースだけを表示することを選択するための選択ボタンを設けることによって、ユーザは、着信履歴だけの表示、メール受信履歴だけの表示、着信履歴及びメール受信履歴の両方の表示、及び配信ニュースだけの表示のいずれか一つを選択することができる。
<第2の変形例> 上述の例では、携帯電話機100の姿勢にかかわらず、設定画面503で設定された情報を露出部分12aaに表示していたが、姿勢検出部32が検出する携帯電話機100の姿勢に応じて、露出部分12aaに表示する情報の種類を変更しても良い。
例えば、図36に示されるように、携帯電話機100の姿勢が、上側表示面11aを見て右側に音声出力部20、左側に音声入力部21がそれぞれ位置するような姿勢であると姿勢検出部32が検出すると、露出部分12aaには着信履歴200を表示する。
また、図37に示されるように、携帯電話機100の姿勢が、上側表示面11aを見て左側に音声出力部20、右側に音声入力部21がそれぞれ位置するような姿勢であると姿勢検出部32が検出すると、露出部分12aaにはメール受信履歴300を表示する。
そして、図38に示されるように、携帯電話機100の姿勢が、上側表示面11aを見て上側に音声出力部20、下側に音声入力部21がそれぞれ位置するような姿勢であると姿勢検出部32が検出すると、露出部分12aaには配信ニュース600を表示する。
このように、姿勢検出部32が検出する携帯電話機100の姿勢に応じて、露出部分12aaに表示する情報の種類を変更することによって、ユーザは携帯電話機100の姿勢を変化させるだけで、複数種類の情報を確認することができる。
<第3の変形例> 携帯電話機100の購入直後や、記憶部30b内の着信履歴やメール受信履歴がすべて消去された場合などにおいては、携帯電話機100がPO−第1アクティブモードに変化した場合であっても、露出部分12aaに表示すべき情報は存在しない。このような場合には、表示すべき情報が存在しない旨を露出部分12aaに表示しても良い。図39は、表示すべき情報が存在しない旨が露出部分12aaに表示されている様子の一例を示す図である。
また、露出部分12aaに表示すべき情報が存在しない場合には、図40に示されるように、現在時刻(日付も含む)702を露出部分12aaに表示しても良い。
また、露出部分12aaに表示すべき情報が存在しない場合には、図41に示されるように、露出部分12aaの表示をオフにしても良い。これにより、消費電力をさらに低減することができる。この場合には、下側表示面12aの全領域をオフにすることが消費電力を低減する観点から望ましいが、露出部分12aaだけをオフにしても良い。図41の
斜線は表示がオフされている様子を示している。
<第4の変形例> 携帯電話機100がPO−第1アクティブモードで動作している際に、通信制御部132が、無線通信部31での通話の着信を検出すると、表示制御部130は、図42に示されるように、当該着信を露出部分12aaに表示しても良い。このとき、上側表示面11aに対する操作は無効とされる。図42の例では、露出部分12aaには、着信中であることを示す情報800と、着信相手先を特定するための相手先情報801と、着信相手先の電話番号802とが表示されている。
そして、着信中の携帯電話機100の上側筐体1をユーザがスライドし、携帯電話機100が部分オープン状態からクローズ状態に変化すると、通信制御部132は、無線通信部31を制御して着信応答を行う。これにより、携帯電話機100では、着信相手先との通話が開始する。このように、ユーザは、上側筐体1をスライドさせるだけで、着信に対して応答することができる。