JP5726190B2 - タンパク質キナーゼ阻害剤としての化合物および組成物 - Google Patents

タンパク質キナーゼ阻害剤としての化合物および組成物 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2009年8月28日出願の米国仮出願番号61/238,083および2010年3月11日出願の米国仮出願番号61/313に基づき、35−U.S.C. §119(e)の規定による優先権の利益を主張し、これらの出願を引用することにより全体として本明細書に包含させる。
発明の分野
本発明は、新規化合物群、かかる化合物を含む医薬組成物および異常なまたは調節解除されたキナーゼ活性と関連する疾患または障害、特にB−Rafの異常な活性化を含む疾患または障害の処置または予防のためのかかる化合物の使用方法に関する。
発明の背景
タンパク質キナーゼ類は、広範囲の細胞過程の制御および細胞機能にわたる制御の維持に中心的役割を有するタンパク質の大きなファミリーを表す。これらのキナーゼ類の一部についての非限定的リストは:受容体チロシンキナーゼ類、例えば血小板由来増殖因子受容体キナーゼ(PDGF−R)、神経増殖因子受容体、trkB、Metおよび線維芽細胞増殖因子受容体、FGFR3;非受容体チロシンキナーゼ類、例えばAblおよび融合キナーゼBCR−Abl、Lck、Csk、Fes、Bmxおよびc−src;およびセリン/スレオニンキナーゼ類、例えばB−Raf、sgk、MAPキナーゼ類(例えば、MKK4、MKK6など)およびSAPK2α、SAPK2βおよびSAPK3を含む。異常キナーゼ活性が、良性および悪性増殖性障害ならびに免疫系および神経系の不適切な活性化が原因の疾患を含む多くの疾患状態で観察されている。
要約
Rafキナーゼ活性を有することが示された下の式(I)および(II):
Figure 0005726190
〔式中、

(i) H、
(ii) 場合によりシアノで置換されていてよい(C−C)シクロアルキル;
(iii) 場合によりシアノ、−C(O)NHまたはヒドロキシで置換されていてよい(C−C)アルキルまたは
(iv)−XNHC(O)OR1aまたは−XNHC(O)NHR1a(ここで、Xは場合によりハロ、(C−C)アルキルまたはハロ置換(C−C)アルキルから独立して選択される1〜3個の基で置換されていてよい(C−C)アルキレンであり、R1aはH、(C−C)アルキルまたはハロ置換(C−C)アルキルである)であり;
1bはHまたはメチルであり;
はHまたはハロゲンであり;
はH、ハロゲン、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキル、ハロ置換(C−C)アルコキシまたはハロ置換(C−C)アルキルであり;
はハロゲン、Hまたは(C−C)アルキルであり;
は(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)分枝鎖アルキル、ハロ置換(C−C)アルキル、ハロ置換(C−C)分枝鎖アルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキレンまたはフェニルであり、該フェニルは、場合によりハロ、CHまたはCFから独立して選択される1〜3個の基で置換されていてよく;
はH、(C−C)アルキルまたはハロゲンであり;
はH、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、1−メチル−(C−C)シクロアルキル、1−(ハロ置換メチル)−(C−C)シクロアルキル、(C−C)分枝鎖アルキル、ハロ置換(C−C)アルキル、ハロ置換(C−C)分枝鎖アルキルまたはフェニルであり、該フェニルは場合によりハロゲン、(C−C)アルキルまたはハロ置換(C−C)アルキルから選択される1〜3個の置換基で置換されていてよく、好ましくはRはH、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、1−メチル−(C−C)シクロアルキル、(C−C)分枝鎖アルキルまたはフェニルであり、該フェニルは場合によりハロゲン、(C−C)アルキルまたはハロ置換(C−C)アルキルから選択される1〜3個の置換基で置換されていてよい。〕
またはその薬学的に許容される塩を述べる。
一つの態様において、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩が提供される。
式(I)の化合物の一つの特定の態様において、

(i) 場合によりシアノ、−C(O)NHまたはヒドロキシで置換されていてよい(C−C)アルキルまたは
(ii) −XNHC(O)OR1a(ここで、Xは、場合によりハロ、(C−C)アルキルまたはハロ置換(C−C)アルキルから独立して選択される1〜3個の基で置換されていてよい(C−C)アルキレンであり、R1aはH、(C−C)アルキルまたはハロ置換(C−C)アルキルである)であり;
がHまたはハロゲンであり;
がH、ハロゲン、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキル、ハロ置換(C−C)アルコキシまたはハロ置換(C−C)アルキルであり;
がハロゲン、Hまたは(C−C)アルキルであり;
が(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)分枝鎖アルキル、ハロ置換(C−C)アルキルまたはハロ置換(C−C)分枝鎖アルキルであり;
がH、(C−C)アルキルまたはハロゲンであり;
がH、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、1−メチル−(C−C)シクロアルキル、1−(ハロ置換メチル)−(C−C)シクロアルキル、(C−C)分枝鎖アルキル、ハロ置換(C−C)アルキルまたはハロ置換(C−C)分枝鎖アルキルまたはフェニルであり、該フェニルは場合によりハロゲン、(C−C)アルキルまたはハロ置換(C−C)アルキルから選択される1〜3個の基で置換されていてよく、好ましくはRがH、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、1−メチル−(C−C)シクロアルキルまたはフェニルであり、該フェニルは場合によりハロゲン、(C−C)アルキルまたはハロ置換(C−C)アルキルから選択される1〜3個の基で置換されていてよい;
またはその薬学的に許容される塩である。
一つの好ましい態様において、Rが−XNHC(O)OR1a(ここで、Xが場合により(C−C)アルキルまたはハロ置換(C−C)アルキルから選択される1〜3個の基で置換されていてよい(C−C)アルキレンであり、R1aが(C−C)アルキルまたはハロ置換(C−C)アルキルである)であり;RがHまたはFであり;RがH、ハロゲン、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキル、ハロ置換(C−C)アルコキシまたはハロ置換(C−C)アルキルであり;RがHまたはメチルであり;Rが(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)分枝鎖アルキル、ハロ置換(C−C)アルキルまたはハロ置換(C−C)分枝鎖アルキルであり;RがH、(C−C)アルキルまたはハロゲンであり;Rが(C−C)シクロアルキル、1−メチル−(C−C)シクロアルキルまたは(C−C)分枝鎖アルキルである、式(I)の化合物;またはその薬学的に許容される塩が提供される。
他の好ましい態様において、Rが−XNHC(O)OR1a(ここで、Xが場合により(C−C)アルキルまたはハロ置換(C−C)アルキルから独立して選択される1〜3個の基で置換されていてよい(C−C)アルキレンであり、R1aが(C−C)アルキルまたはハロ置換(C−C)アルキルである)であり;RがHまたはFであり;RがH、ハロゲン、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキル、ハロ置換(C−C)アルコキシまたはハロ置換(C−C)アルキルであり;RがHまたはメチルであり;Rが(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)分枝鎖アルキル、ハロ置換(C−C)アルキル、ハロ置換(C−C)分枝鎖アルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキレンもしくはCl、F、CHまたはCFから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されているフェニルであり;RはH、(C−C)アルキルまたはハロゲンであり;Rが(C−C)シクロアルキル、1−メチル−(C−C)シクロアルキルまたは(C−C)分枝鎖アルキルである式(I)の化合物;またはその薬学的に許容される塩が提供される。
他の好ましい態様において、Rが−XNHC(O)OR1a(ここで、Xが(C−C)アルキルで置換されている(C−C)アルキレンであり、R1aが(C−C)アルキルである)であり;RがHであり;RがH、Cl、F、メトキシ、メチルまたはジフルオロメトキシであり;RがHであり;Rがメチル、シクロプロピル、エチル、プロピル、イソプロピル、sec−ブチル、イソブチル、トリフルオロメチルまたは3,3,3−トリフルオロプロピルであり;RがH、メチル、FまたはClであり;Rがt−ブチル、シクロプロピルまたは1−トリフルオロメチルシクロプロピルである式(I)の化合物;またはその薬学的に許容される塩が提供される。
他の好ましい態様において、Rが−XNHC(O)OR1a(ここで、Xが場合により(C−C)アルキルまたはハロ置換(C−C)アルキルから独立して選択される1〜3個の基で置換されていてよい(C−C)アルキレンであり、R1aが(C−C)アルキルまたはハロ置換(C−C)アルキルである)であり;RがHまたはFであり;RがH、ハロゲン、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキル、ハロ置換(C−C)アルコキシまたはハロ置換(C−C)アルキルであり;RがHまたはメチルであり;Rが(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)分枝鎖アルキル、ハロ置換(C−C)アルキル、ハロ置換(C−C)分枝鎖アルキルもしくはF、CHまたはCFで置換されているフェニルであり;RがH、(C−C)アルキルまたはハロゲンであり;Rが(C−C)シクロアルキル、1−メチル−(C−C)シクロアルキルまたは(C−C)分枝鎖アルキルである式(I)の化合物;またはその薬学的に許容される塩が提供される。
さらに好ましい態様において、Rが−XNHC(O)OR1a(ここで、Xが(C−C)アルキルで置換されている(C−C)アルキレンであり、R1aが(C−C)アルキルである)であり;RがHであり;RがH、Cl、F、メトキシ、メチルまたはジフルオロメトキシであり;RがHであり;Rがメチル、シクロプロピル、エチル、プロピル、イソプロピル、sec−ブチル、イソブチル、トリフルオロメチルまたは3,3,3−トリフルオロプロピルであり;RがH、メチル、FまたはClであり;Rがt−ブチル、シクロプロピルまたは1−メチルシクロプロピルである式(I)の化合物;またはその薬学的に許容される塩が提供される。
一つの態様において、式(II)の化合物またはその薬学的に許容される塩が提供される。
好ましい態様において、RがHまたはFであり;RがH、ハロゲン、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキル、ハロ置換(C−C)アルコキシまたはハロ置換(C−C)アルキルであり;RがHまたはメチルであり;Rが(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)分枝鎖アルキル、ハロ置換(C−C)アルキル、ハロ置換(C−C)分枝鎖アルキルまたは(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキレンであり;RがH、(C−C)アルキルまたはハロゲンであり;Rが(C−C)シクロアルキル、1−メチル−(C−C)シクロアルキルまたは(C−C)分枝鎖アルキルである式(II)の化合物;またはその薬学的に許容される塩が提供される。
他の好ましい態様において、RがHであり;RがH、Cl、F、メトキシ、メチルまたはジフルオロメトキシであり;RがHであり;Rがメチル、シクロプロピル、エチル、プロピル、イソプロピル、sec−ブチル、イソブチル、トリフルオロメチルまたは3,3,3−トリフルオロプロピルであり;RがH、メチル、FまたはClであり;Rがt−ブチル、シクロプロピルまたは1−メチルシクロプロピルである式(II)の化合物;またはその薬学的に許容される塩が提供される。
一つの好ましい態様において、Rが次の式(1a)
Figure 0005726190
を有する式(I)または(II)の化合物またはその薬学的に許容される塩が提供される。
特定の式(I)の化合物は次のものを含む:1−(4−(4−(2−クロロ−5−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;1−(4−(4−(2−クロロ−5−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(R)−メチル;1−(4−(2−シクロプロピル−4−(2−フルオロ−5−メチル−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;1−(4−(2−シクロプロピル−4−(2,5−ジクロロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;1−(4−(4−(2−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;1−(4−(2−シクロプロピル−4−(2−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;(2S)−1−(4−(2−シクロプロピル−4−(2,5−ジフルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸メチル;および1−(4−(4−(2−クロロ−5−メチル−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;またはその薬学的に許容される塩。特に、1−(4−(4−(2−クロロ−5−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチルまたはその薬学的に許容される塩。
他の特定の式(I)の化合物は次のものを含む:1−(4−(5−(5−クロロ−3−(シクロプロパンスルホンアミド)−2−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;1−(4−(5−(5−クロロ−3−(エチルスルホンアミド)−2−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;1−(4−(5−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;1−(4−(5−(5−クロロ−3−(シクロプロピルメチルスルホンアミド)−2−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;1−(4−(4−(2−クロロ−3−(エチルスルホンアミド)−5−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;1−(4−(4−(2−クロロ−3−(シクロプロパンスルホンアミド)−5−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;1−(4−(5−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;1−(4−(5−(2−フルオロ−5−メチル−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;1−(4−(5−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;および1−(4−(5−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(3−フルオロフェニルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;またはその薬学的に許容される塩。
特定の式(II)の化合物はN−(2−クロロ−3−(2−シクロプロピル−5−(ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−フルオロフェニル)−2,6−ジフルオロベンゼンスルホンアミド;N−(2−クロロ−3−(2−シクロプロピル−5−(ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−フルオロフェニル)メタンスルホンアミド;およびN−(2−クロロ−3−(2−シクロプロピル−5−(ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−フルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド;またはその薬学的に許容される塩を含む。
本発明の化合物はB−Rafの活性を阻害し、それ故にB−Raf関連疾患の処置に有用であると予測される。
本発明の他の面において、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩および希釈剤、担体または添加物を含む医薬組成物が提供される。医薬組成物は抗癌化合物、鎮痛剤、制吐剤、抗鬱剤および抗炎症剤からなる群から選択される、他の治療剤を含み得る。
本発明のさらに別の面において、癌の処置方法であって、かかる処置を必要とする対象に薬学的に有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩または式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩および希釈剤、担体または添加物を含む医薬組成物を投与することを含む、方法が提供される。
本発明の他の面において、Rafキナーゼが仲介する状態の処置方法であって、かかる処置を必要とする対象に有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩または式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩および希釈剤、担体または添加物を含む医薬組成物を投与することを含む、方法が提供される。好ましくは、仲介しているRafキナーゼは変異b−Rafキナーゼ、より好ましくは、変異b−Raf(V600E)キナーゼである。
本方法は、他の治療剤の投与を含み得る。好ましい他の治療剤は抗癌剤、鎮痛剤、制吐剤、抗鬱剤または抗炎症剤を含み、より好ましくは、他の治療剤は異なるRafキナーゼ阻害剤またはMEK、mTOR、PI3K、CDK9、PAK、タンパク質キナーゼC、MAPキナーゼ、MAPKキナーゼまたはERKの阻害剤である。
定義
基としてまたは他の基、例えばハロ置換アルキルおよびアルコキシの構造要素としての“アルキル”は直鎖でも分枝鎖でもよい。C1−4−アルコキシはメトキシ、エトキシなどを含む。“ハロ置換アルキル”は、いずれの水素もハロゲンで置換され得るアルキル基(分枝または非分枝)を意味する。ハロ置換(C−C)アルキルの代表例はフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジフルオロエチル、ペンタフルオロエチルなどを含む。同様に、ヒドロキシ置換(C−C)アルキルは、いずれの水素もヒドロキシルで置換され得るアルキル基(分枝または非分枝)を意味する。例えば、ヒドロキシ置換(C−C)アルキルは2−ヒドロキシエチルなどを含む。同様に、シアノ置換(C−C)アルキルは、いずれの水素もシアノで置換され得るアルキル基(分枝または非分枝)を意味する。
“アリール”は、6〜10個の環炭素原子を含む単環式または縮合二環式芳香環を意味する。例えば、アリールはフェニルまたはナフチルであってよく、好ましくはフェニルである。“アリーレン”はアリール基由来の二価基を意味する。
“ヘテロアリール”は、環員の1個以上がヘテロ原子である、上に定義したアリールである。例えば、(C−C10)ヘテロアリールはピリジル、インドリル、インダゾリル、キノキサリニル、キノリニル、ベンゾフラニル、ベンゾピラニル、ベンゾチオピラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソール、イミダゾリル、ベンゾ−イミダゾリル、ピリミジニル、フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラゾリル、チエニルなどを含む。
“シクロアルキル”は、示す数の環原子を含む、飽和または部分的不飽和の、単環式、縮合二環式または架橋多環式環を意味する。例えば、(C−C10)シクロアルキルはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニルおよびシクロデシルを含む。好ましいシクロアルキルはシクロプロピルである。
“ヘテロシクロアルキル”は、環炭素の1個以上が−O−、−N=、−NR−、−C(O)−、−S−、−S(O)−または−S(O)−(ここで、Rは水素、(C−C)アルキルまたは窒素保護基(−NPg)である)から選択される基で置き換えられている、シクロアルキルを意味する。(C−C)ヘテロシクロアルキルの代表例は2H−ピラニル、4H−ピラニル、ピペリジニル、1,4−ジオキサン、モルホリニル、1,4−ジチアニル、チオモルホリノ、イミダゾリジン−2−オン、テトラヒドロフラン、ピペラジニル、1,3,5−トリチアニル、ピロリジニル、ピロリジニル−2−オン、ピペリジノン、1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デク−8−イルなどを含む。
“ハロゲン”(またはハロ)はクロロ、フルオロ、ブロモまたはヨードを意味する。
“処置”、“処置する”および“処置し”は、疾患および/またはその随伴症状を軽減するまたは寛解する方法を意味する。
用語“本発明の化合物”(特にことらない限り)は、式(I)または(II)の化合物、そのプロドラッグ、本化合物および/またはプロドラッグの薬学的に許容される塩ならびに化合物、塩および/またはプロドラッグの水和物または溶媒和物、ならびに、全ての立体異性体(ジアステレオ異性体およびエナンチオマーを含む)、互変異性体および同位体標識化合物を意味する。
詳細な記載
本発明の化合物は、特に本明細書の記載に照らして、化学分野で既知の工程に準じる工程を含む合成経路により合成し得る。出発物質は一般に商業的供給源、例えばAldrich Chemicals(Milwaukee, Wis.)から入手可能であるかまたは当業者に既知の方法を使用して容易に製造される(例えば、Louis F. FieserおよびMary Fieser, Reagents for 有機 Synthesis, v. 1-19, Wiley, New York (1967-1999 ed.), または補遺を含むBeilsteins Handbuch der organischen Chemie, 4, Aufl. ed. Springer-Verlag, Berlin(Beilstein online databaseを介しても入手可能)に一般的に記載の方法により製造)。
説明の目的で、下に記載する反応スキームは本発明の化合物ならびに重要な中間体の可能な合成経路を提供する。個々の反応工程のより詳細な記載は、下の実施例セクションを参照のこと。当業者には当然であるが、他の合成経路を使用して本発明の化合物を合成し得る。特定の出発物質および反応材をスキームに記載し、下で議論しているが、他の出発物質および反応材に容易に置き換え、種々の誘導体および/または反応条件を提供できる。加えて、下に記載の方法により製造された多くの化合物を、本開示に照らして、当業者に既知の慣用の化学反応を使用してさらに修飾できる。
式(I)の化合物を下のスキームIに略記する方法を使用して製造できる。
Figure 0005726190
ジブロモイミダゾール中間体(1a)を、所望のアルデヒド(RC(O)H)とグリオキサールを、水酸化アンモニウムの存在下、約0℃〜約5℃の温度で反応させて、C−2置換イミダゾール(例えば、J Med Chem, (1979), 22, 687参照)を得て、続いて臭素化することにより製造し得る。NaHでの脱プロトン化およびアミノ保護基(例えば、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロライド(SEMCl))の付加により、保護されたジブロモイミダゾール(1b)を得る。当業者には当然であるが、SEM保護基の代わりに他の窒素保護基を用いてよい。配向的リチオ化、続く2−クロロピリミジンへの添加およびその後の酸化により5−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−ブロモイミダゾール(1c)を得ることができる。Organic Letters 2005, 7, 4133参照。単純なSnArの所望のアミン(RNH)への置換により、置換ピリミジン類(1d)を得ることができる。SEM脱保護(例えば、プロトン性溶媒、例えばエタノール中のHClなど)により中間体(1e)を得て、続く所望のスルホンアニリドボロン酸エステルまたは酸(1f)との鈴木クロスカップリングにより、中間体(1g)を得る。最終クロスカップリングは、一般にボロン酸エステルまたは酸を対応するスタンナンに置き換える、対応するスティル反応に置換可能である。所望のスルホニルクロライドを、次いで、塩基(例えば、ピリジン)存在下、中間体(1g)の第1級アミン基に付加して、式(I)の化合物を得る。
式(I)または(II)の化合物はまた下のスキームIIに略記する方法によっても製造できる。
Figure 0005726190
スキームIからクロスカップリングと脱保護の順番を逆にすることにより、三置換イミダゾール(1g)を得る。イミダゾール保護基の除去もまた一連の合成の最後に予定できる。ピリジン存在下、低温での所望のスルホニルクロライド(RSOCl)での処理により、式(I)の化合物を得る。
本発明の化合物を製造する別経路を下のスキームIIIに略記する。
Figure 0005726190
スキームIに記載した経路の変法として、ブロモイミダゾール中間体(1c)を適当なボロン酸エステルまたは(1f)とクロスカップリングして、3−(5−(2−クロロピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)アニリン(3a)を得てよい。所望のスルホニルクロライドでの処理により、対応するスルホンアニリド(3b)を得る。単純なSnArの所望のアミン(RNH)への置換により、置換ピリミジン類(3c)を得ることができ、イミダゾールの脱保護により式(I)の化合物を得る。
スキームIの他の変法を下のスキームIVに記載する。
Figure 0005726190
スキームIからの保護されたブロモイミダゾール(1d)または対応する非保護イミダゾール(1e)をスルホンアミドボロン酸エステル(4a)とクロスカップリングして、対応する置換イミダゾール(4b)または直接式(I)の化合物を得る。
式(I)の化合物の合成におけるスキームIに記載した方法に至るひとつの経路を下のスキームVに要約する。
Figure 0005726190
トリブロモイミダゾールをスキームIに記載のとおり保護して、保護された中間体(5a)を得てよい。所望により置換されていてよいフェニルボロン酸またはエステルとの選択的C−2鈴木クロスカップリングにより、共通中間体(1a)を得て、それを次いでスキームIに概説したとおり式(I)の化合物に合成する。Tetrahedron Letters, 1998, 39, 5171参照。
当業者には当然であるが、本発明の化合物を下の実施例セクションに記載する方法に準じる方法を使用して製造する。
本発明の化合物(中間体を含む)は、それ自体でまたはその薬学的に許容される塩、溶媒和物および/または水和物の形態で単離および使用し得る。中間体および式(I)により表される化合物の多くが、酸付加塩、特に薬学的に許容される酸付加塩を形成できる。本発明の化合物の薬学的に許容される酸付加塩は、無機酸類、例えば、ハロゲン化水素酸類、例えば塩酸、臭化水素酸またはヨウ化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸;および有機酸類、例えば脂肪族モノカルボン酸類、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸および酪酸、脂肪族ヒドロキシ酸類、例えば乳酸、クエン酸、酒石酸またはリンゴ酸、ジカルボン酸類、例えばマレイン酸またはコハク酸、芳香族性カルボン酸類、例えば安息香酸、p−クロロ安息香酸、ジフェニル酢酸またはトリフェニル酢酸、芳香族性ヒドロキシ酸類、例えばo−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、1−ヒドロキシナフタレン−2−カルボン酸または3−ヒドロキシナフタレン−2−カルボン酸およびスルホン酸類、例えばメタンスルホン酸またはベンゼンスルホン酸とのものを含む。これらの塩は、式(I)または(II)の化合物から既知塩形成法により製造できる。
酸性基、例えばカルボキシル基を含む本発明の化合物はまた塩基、特に薬学的に許容される塩基、例えば当業者に既知のものも形成できる;適当なかかる塩は金属塩類、特にアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、例えばナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩またはカルシウム塩またはアンモニアまたは薬学的に許容される有機アミン類またはヘテロ環式塩基、例えばエタノールアミン類、ベンジルアミン類またはピリジンとの塩類を含む。これらの塩は、式(I)の化合物から既知塩形成法により製造できる。
不斉炭素原子を含む化合物について、該化合物は個々の光学活性異性形態でまたはその混合物、例えばラセミまたはジアステレオマー混合物として存在する。特にことわらない限り、本発明は、個々の光学活性RおよびS異性体ならびにその混合物、例えばラセミまたはジアステレオマー混合物の両方を包含する。加えて、本発明は全ての幾何および位置異性体を包含する。例えば、本発明の化合物が二重結合または縮合環を含むとき、cis−およびtrans−形態、ならびに混合物の両方が本発明の範囲内に包含される。
ジアステレオマー混合物は、その個々のジアステレオ異性体は、当業者に既知の方法により、例えばクロマトグラフィーおよび/または分別結晶により物理化学的差異に基づいて分離できる。エナンチオマーは、エナンチオマー混合物を、適当な光学活性化合物(例えば、キラル助剤、例えばアルコールまたはモッシャーの酸クロライド)と反応させてジアステレオマー混合物に変換し、ジアステレオ異性体を分離し、個々のジアステレオ異性体を対応する純粋エナンチオマーに変換(例えば、加水分解)することにより分離できる。また、本発明の化合物のいくつかはアトロプ異性体(例えば、置換ビアリール類)であり得て、本発明の一部と見なされる。エナンチオマーはまた市販のキラル高速液体クロマトグラフィー(HPLC)カラムの使用によっても分割できる。
本発明の化合物は溶媒和されていないならびに薬学的に許容される溶媒、例えば水、エタノールなどで溶媒和された形態で存在でき、本発明は溶媒和されたおよび溶媒和されていない形態の両方を包含することを意図する。本発明の目的で、溶媒和物(水和物を含む)は、医薬組成物、例えば、式(I)または(II)の化合物(またはその薬学的に許容される塩)と添加物の組合せであって、添加物が溶媒であると見なされる。化合物それ自体、薬学的に許容される塩または化合物もしくは塩の溶媒和物/水和物は非晶質または結晶形態(例えば、多形)で存在し得る。
中間体および本発明の化合物が異なる互変異性体形態で存在し得ることも可能であり、すべてのかかる形態は本発明の範囲内に包含される。用語“互変異性体”または“互変異性体形態”は、低エネルギーバリアを介して相互変換できる異なるエネルギーの構造異性体を意味する。例えば、プロトン互変異性体(プロトトロピー互変異性体としても既知)は、プロトンの移動を介する相互変換、例えばケト−エノールおよびイミン−エナミン異性化を含む。プロトン互変異性体の具体例は、プロトンが2個の環窒素の間を移動し得るイミダゾール基である。原子価互変異性体は、結合電子のいくつかの再編成による相互変換を含む。
本発明は、1個以上の原子が、同じ原子番号を有するが、原子質量または質量数が通常天然で見られる原子質量または質量数と異なる原子で置換されている、全ての薬学的に許容される同位体標識された式(I)または(II)の化合物を含む。
本発明の化合物に取り込むのに適当な同位体の例は、水素の同位体、例えばHおよびH、炭素の同位体、例えば11C、13Cおよび14C、塩素の同位体、例えば36Cl、フッ素の同位体、例えば18F、ヨウ素の同位体、例えば123Iおよび125I、窒素の同位体、例えば13Nおよび15N、酸素の同位体、例えば15O、17Oおよび18O、リンの同位体、例えば32Pおよび硫黄の同位体、例えば35Sを含む。
重水素、すなわちHのような重い同位体での置換は、大きな代謝安定性に起因するある種の治療利益、例えば、インビボ半減期延長または必要投与量減少をもたらし得て、それ故にある状況下では好ましいことがある。
同位体標識された本発明の化合物は、一般に当業者に既知の慣用法によりまたは下の実施例および製造セクションに記載する方法に準じて、適当な同位体標識された反応材を、先に用いた非標識反応材に変えて使用することにより製造できる。
本発明の化合物は、癌細胞の阻害にインビトロおよび/またはインビボで有用である。その結果、本発明の化合物(そのために使用する組成物および方法を含む)は、ここに記載する治療適用のための医薬の製造に使用し得る。本化合物は、単独でまたは薬学的に許容される担体、溶媒(水を含む)または添加物と共に組成物で使用し得る。適当な薬学的に許容される担体、希釈剤または添加物は、例えば、カルシウムホスフェート、ステアリン酸マグネシウム、タルク、単糖類、二糖類、デンプン、ゼラチン、セルロース、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、デキストロース、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、ポリビニル−ピロリジノン、低融点蝋、イオン交換樹脂など、ならびにこれらのいずれか2種以上の組合せのような、例えば、加工剤(processing agents)および薬物送達修飾剤および促進剤を含む。他の適当な薬学的に許容される添加物は、引用により本明細書に包含する“Remington's Pharmaceutical Sciences,” Mack Pub. Co., New Jersey (1991)に記載されている。医薬組成物は溶媒(水を含む)の化合物の結晶母体中への取り込みを含む(溶媒和物および水和物とも呼ぶ)。
本発明の化合物はキナーゼ類の活性を調節し、それ故に、キナーゼ類が疾患の病状および/または症状に関与する疾患または障害の処置に有用である。ここに開示する化合物および組成物により阻害され、ここに記載する方法が有用であるキナーゼ類はB−Rafを含むが、これに限定されない。
Ras−Raf−MEK−ERKシグナル伝達経路は、細胞表面受容体から核にシグナルを伝達し、細胞増殖および生存に必須である。ヒト癌の10〜20%が発癌性Ras変異を担持し、多くのヒト癌が活性化された増殖因子受容体を有するため、この経路は介入するのに理想的な標的である。
セリン/スレオニンキナーゼのRafファミリーは:C−Raf(またはRaf−1)、B−RafおよびA−Rafの3種のメンバーを含む。多くのシグナル伝達経路におけるRafの必須の役割も位置も、哺乳動物細胞における脱制御されたおよび優性阻害性Raf変異体を使用した試験から、ならびにモデル生物に対する生化学および遺伝子技術を用いた試験から証明されている。過去には、抗腫瘍剤標的としてのRafに対する焦点は、Rasの下流エフェクターとしてのその機能に絞られていた。しかしながら、最近の発見は、Rafが、発癌性Ras対立遺伝子を必要とせずにある種の腫瘍の形成に顕著な役割を有し得ることを示唆する。特に、B−Rafの活性化対立遺伝子は、黒色腫の〜70%、乳頭甲状腺癌の40%、卵巣低悪性度癌の30%および結腸直腸癌の10%で同定されている。ほとんどのB−Raf変異がキナーゼドメイン内で見られ、一置換(V599E)が80%を占める。この変異B−Rafタンパク質は、Raf−MEK−ERK経路を、MEKに対する上昇したキナーゼ活性を介してまたはC−Raf活性化を介して活性化する。
それ故に、B−Rafに対するキナーゼ阻害剤の開発は、多くのタイプのヒト癌、特に転移性黒色腫、固形腫瘍、脳腫瘍、例えば多形神経膠芽腫(GBM)、急性骨髄性白血病(AML)、乳頭甲状腺癌、卵巣低悪性度癌および結腸直腸癌の処置のための新規な治療機会を提供する。数種のRafキナーゼ阻害剤が、インビトロおよび/またはインビボアッセイで腫瘍細胞増殖の阻害に効果を示すとして報告されている(例えば、米国特許6,391,636;6,358,932;6,037,136;5,717,100;6,458,813;6,204,467;および6,268,391参照)。他の特許および特許出願は、白血病の処置(例えば、米国特許6,268,391;6,204,467;6,756,410;および6,281,193;および放棄された米国出願番号20020137774および20010006975参照)または乳癌の処置(例えば、米国特許6,358,932;5,717,100;6,458,813;6,268,391;6,204,467;および6,911,446参照)のためのRafキナーゼ阻害剤の使用を示唆する。
本発明の化合物は、これらの癌細胞におけるシグナルカスケードの遮断によりB−Rafキナーゼが関与する細胞過程を阻害し、最終的に細胞の静止および/または死を誘発する。
前記によって、本発明は、さらに、処置を必要とする対象における上に記載した疾患または障害の予防または処置方法であって、該対象に治療有効量(下の“投与および医薬組成物”参照)の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を提供する。上記の使用のいずれにおいても、必要投与量は投与方式、処置する特定の状態および望む効果により変わる。
一般に、本発明の化合物を、治療有効量で当分野で既知の任意の通常のおよび許容される方式で、単独でまたは1種以上の治療剤と組み合わせて投与する。治療有効量は疾患の重症度、対象の年齢および相対的健康度、使用する化合物の効力および他の因子により広範囲に変わる。一般に、満足のいく結果が、全身的に1日投与量約0.03〜2.5mg/kg体重で得られることが示される。大型哺乳動物、例えばヒトにおける指示される1日投与量は、約0.5mg〜約100mgの範囲であり、好都合には、例えば1日4回までの分割量でまたは遅延形態で投与する。経口投与用の適当な単位投与形態は約1〜50mg有効成分を含む。
医薬製剤は通常の溶解および混合法を使用して製造し得る。例えば、医薬原体(すなわち、本発明の化合物または該化合物の安定化形態(例えば、シクロデキストリン誘導体または他の既知複合体形成剤との複合体))を、上に記載した1種以上の添加物の存在下、適当な溶媒に溶解する。本発明の化合物を、典型的に薬物の投与量を容易に加減でき、患者にとって洗練され、取り扱い容易な製品を提供し得る医薬投与量剤形に製剤する。
本発明の化合物は、医薬組成物として、任意の慣用の経路で、特に経腸的に、例えば、経口的に、例えば、錠剤またはカプセル剤の形態で、または非経腸的に、例えば、注射用溶液剤または懸濁液剤の形態で、局所的に、例えば、ローション剤、ゲル剤、軟膏剤またはクリーム剤の形態でまたは経鼻的にまたは坐薬形態で投与できる。遊離形または薬学的に許容される塩形態の本発明の化合物を少なくとも1種の薬学的に許容される担体または希釈剤と共に含む医薬組成物は、混合、造粒またはコーティング法による慣用の方法で製造できる。例えば、経口組成物は、有効成分をa)希釈剤、例えば、ラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロースおよび/またはグリシン;b)滑剤、例えば、シリカ、タルク、ステアリン酸、そのマグネシウムまたはカルシウム塩および/またはポリエチレングリコール;錠剤についてはまたc)結合剤、例えば、ケイ酸アルミニウム・マグネシウム、デンプンペースト、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロースおよびまたはポリビニルピロリドン;所望によりd)崩壊剤、例えば、デンプン類、寒天、アルギン酸またはそのナトリウム塩または起沸性混合物;および/またはe)吸収剤、着色剤、香味剤および甘味剤と共に含む錠剤またはゼラチンカプセル剤である。経口製剤はまた有効成分を20〜60%Eudragit EPO、ヒドロキシプロピルセルロースEF、ヒドロキシプロピルメチルセルロースまたはKollidon VA64および5%までのpluronic F68、Cremophor ELまたはGelucire 44/14と共にも含み得る。注射用組成物は等張水溶液または懸濁液であってよく、坐薬は脂肪エマルジョンまたは懸濁液から製造できる。組成物は滅菌してよくおよび/またはアジュバント、例えば防腐剤、安定化剤、湿潤剤または乳化剤、溶解促進剤、浸透圧調整用塩および/または緩衝剤を含んでよい。加えて、それらはまた他の治療的に価値ある物質を含んでよい。経皮適用のための適当な製剤は有効量の本発明の化合物と担体を含む。担体は、宿主の皮膚を介する通過を助けるための吸収性の薬理学的に許容される溶媒を含み得る。例えば、経皮デバイスは、裏打ち部材、化合物を所望により担体と共に含む貯蔵部、場合により化合物を宿主皮膚に制御され、かつ予定された速度で長期間にわたり送達するための速度制御バリアおよび該デバイスを皮膚に固定するための手段を含むバンデージの形である。マトリクス経皮製剤も使用してよい。例えば、皮膚および眼への局所適用のための適当な製剤は、好ましくは当分野で既知の水溶液剤、軟膏剤、クリーム剤またはゲル剤である。これらは可溶化剤、安定化剤、張性増加剤、緩衝剤および防腐剤を含んでよい。
ある治療において、本発明の化合物を1種以上の治療剤と組み合わせて投与することが有利であり得る(組合せ剤)。例えば、他の抗腫瘍剤または抗増殖性剤、例えば、有糸分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、挿入抗生物質、増殖因子阻害剤(例えば、トラスツマブ、パニツムマブ、セツキシマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ラパチニブ、ソラフェニブなど)、細胞周期阻害剤、酵素類、トポイソメラーゼ阻害剤、生物学的応答修飾剤、抗体、細胞毒性剤、抗ホルモン剤、抗アンドロゲン、抗血管形成剤、キナーゼ阻害剤、パンキナーゼ阻害剤または増殖因子阻害剤と相乗作用が起こり得る。適当な治療剤はエルロチニブ、ドセタキセル、ゲムシタビン、シスプラチン、カルボプラチン、パクリタキセル、ベバシズマブ、トラスツマブ、ペルツズマブ、テモゾロミド、タキソキシフェン(taxoxifen)、ドキソルビシン、ラパマイシンおよびラパチニブを含む。他の適当な治療剤はPhysicians Desk Referenceに記載されている。
組合せ治療に好ましい治療剤は、MEK阻害剤(例えば、ソラフェニブ、AZD6244(WO03/077914の実施例10)、2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド、4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド、PD-0325901(Axon Medchemから入手可能なN−[(2−R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ]−3,4−ジフルオロ−2−[(2−フルオロ−4−ヨードフェニル)アミノ]−ベンズアミド)、PD-184352(Axon Medchemから入手可能な2−(2−クロロ−4−ヨードフェニル)アミノ−N−(シクロプロピルメトキシ)−3,4−ジフルオロベンズアミド)、PD-0325901(Axon Medchemから入手可能なN−[((R)−2,3−ジヒドロキシプロピル)オキシ]−3,4−ジフルオロ−2−[(2−フルオロ−4−ヨードフェニル)アミノ]ベンズアミド)、SL-327(Axon Medchemから入手可能なα−[アミノ[(4−アミノフェニル)チオ]メチレン]−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンアセトニトリル)、XL-518(Exelixis)、AR-119(Ardea Biosciences, Valeant Pharmaceuticls)、AS-701173(Merck Serono)、AS-701255(Merck Serono)、360770-54-3(Wyeth)、RDEA119((S)−N−(3,4−ジフルオロ−2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−6−メトキシフェニル)−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)シクロプロパン−1−スルホンアミド)):
mTOR阻害剤(例えば、ラパマイシン(シロリムス)、TORISELTM(テムシロリムス)、RAD001(エベロリムス)、AP23573(デフォロリムス)、OSI-027(OSI Pharmaceuticals)、WO06/090167;WO06/090169;WO07/080382、WO07/060404;およびWO08/023161に記載の化合物):および
PI3K阻害剤(例えば、ワートマニン、WO06/044453に記載の17−ヒドロキシワートマニンアナログ、4−(2−(1H−インダゾール−4−イル)−6−((4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)メチル)チエノ−[3,2−d]ピリミジン−4−イル)モルホリン、(S)−1−(4−((2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−7−メチル−4−モルホリノチエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)−2−ヒドロキシプロパン−1−オン、4−(2−(1H−インダゾール−4−イル)−6−((4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)メチル)チエノ−[2,3−d]ピリミジン−4−イル)モルホリン、LY294002(Axon Medchemから入手可能な2−(4−モルホリニル)−8−フェニル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン)、PI 103ヒドロクロライド(Axon Medchemから入手可能な3−[4−(4−モルホリニルピリド[3’,2’:4,5]フロ[3,2−d]ピリミジン−2−イル]フェノールヒドロクロライド)、PIK 75(Axon Medchemから入手可能なN’−[(1E)−(6−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)メチレン]−N,2−ジメチル−5−ニトロベンゼンスルホノ−ヒドラジドヒドロクロライド)、PIK 90(Axon Medchemから入手可能なN−(7,8−ジメトキシ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[1,2−c]キナゾリン−5−イル)−ニコチンアミド)、GDC-0941ビスメシレート(Axon Medchemから入手可能な−(1H−インダゾール−4−イル)−6−(4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−イルメチル)−4−モルホリン−4−イル−チエノ[3,2−d]ピリミジンビスメシレート)、BEZ235(Axon Medchemから入手可能な2−メチル−2−[4−(3−メチル−2−オキソ−8−キノリン−3−イル−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−フェニル]−プロピオニトリル)、AS-252424(Axon Medchemから入手可能な5−[1−[5−(4−フルオロ−2−ヒドロキシ−フェニル)−フラン−2−イル]−メト−(Z)−イリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン)およびTGX-221(Axon Medchemから入手可能な7−メチル−2−(4−モルホリニル)−9−[1−(フェニルアミノ)エチル]−4H−ピリド−[1,2−a]ピリミジン−4−オン)、XL-765およびXL-147を含む。
本発明の化合物を他の治療剤と組み合わせて投与するとき、併用化合物の投与量は、当然、用いる併用剤、用いる特定の薬物、処置する状態などにより変わる。
本発明の方法によって、本発明の化合物または本発明の化合物と少なくとも1種のさらなる薬剤の組合せを、かかる処置を必要とする対象に、好ましくは医薬組成物の形態で投与する。本発明の組合せの面で、本発明の化合物と少なくとも1種の他の薬剤(上に記載)を別々にまたは両方を含む医薬組成物で投与し得る。かかる投与が経口であるのが一般に好ましい。しかしながら、処置対象が嚥下が困難であるかまたは他の理由で経口投与が障害されているかまたは望ましくないとき、非経腸または経皮投与が適し得る。
本発明の方法によって、本発明の化合物と少なくとも1種の他の薬剤を一緒に投与するとき、かかる投与は逐次的であるかまたは同時であり、同時が一般に好ましい。逐次投与について、本発明の化合物およびさらなる薬剤を任意の順番で投与し得る。かかる投与が経口であるのが一般に好ましい。かかる投与が経口かつ同時であるのが特に好ましい。本発明の化合物およびさらなる薬剤を逐次的に投与するとき、それぞれの投与は同じ方法でも異なる方法でもよい。
実用に供する医薬組成物(または製剤)は薬剤の投与に使用する方法によって多様な方法で包装してよい。一般に、販売製品は、適当な形態の医薬製剤を納めた容器を含む。適当な容器は当業者に既知であり、ビン(プラスチックおよびガラス)、小袋、アンプル、ビニール袋、金属筒など収納具を含む。この容器はまた、包装された収納物への無分別な接近を防止するための不正開封防止構造も備えていてよい。加えて、本容器は、容器中の収納物を記載したラベルがその上に貼付されている。ラベルもまた適当な警告を含んでよい。本発明はまたa)遊離形または薬学的に許容される塩形態のここに開示する本発明の化合物である第一剤およびb)少なくとも1種の他の治療剤を含む組合せ剤、例えばキットも提供する。同キットは投与のための指示を含み得る。
用語“共投与”または“組合せ投与”またはここで使用する類似の用語は、選択した複数治療剤の一患者への投与を含むことを意味し、複数薬物が必ずしも同一投与経路でまたは同時に投与されるものではないレジメンを含むことを意図する。
ここで使用する用語“組合せ剤”は、1種を超える有効成分の混合または組合せて得られる製品を意味し、複数有効成分の固定されたおよび固定されていない組合せの両方を含む。用語“固定された組合せ”は、複数有効成分、例えば式(I)の化合物および併用剤が、両方とも、一患者に同時に一体製剤または投与量の形態で投与されることを意味する。用語“固定されていない組合せ”は、複数有効成分、例えば式(I)の化合物および併用剤を、両方とも一患者に別個の製剤として、同時に、一体としてまたは特定の時間的制約なく逐次的に投与することを意味し、ここで、かかる投与が患者体内で2化合物の治療有効レベルを提供する。後者はまたカクテル療法、例えば3種以上の有効成分の投与にも適用される。
本発明、さらに、本発明の化合物の製造を説明する次の中間体および実施例により例示する。
調製的分離はCombiFlash(登録商標)Rf系(Teledyne Isco Inc. Lincoln, NE)とRediSep(登録商標)Normal-Phase Silica Flashカラム(4g〜120g、35〜70ミクロン粒子径;Teledyne Isco Inc.)またはシリカゲル(230〜400メッシュ)充填材を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーまたはWATERS 2767 Sample Manager、C−18逆相カラム、30×50mm、流速75mL/分を使用するHPLCを使用して行う。CombiFlash(登録商標)系およびフラッシュカラムクロマトグラフィーに用いる典型的溶媒はジクロロメタン、メタノール、酢酸エチル、ヘキサン、アセトン、アンモニア水(または水酸化アンモニウム)およびトリエチルアミンである。逆相HPLCに用いる典型的溶媒は種々の濃度のアセトニトリルおよび水と0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)である。
マイクロ波反応はCreatorまたはInitiatorマイクロ波系(Biotage, Charlottesville, VA)で行う。
対応する意味を有する次の接頭語を下の実験セクションで使用する。
Figure 0005726190
重要な出発物質および中間体の製造
出発物質1−アミノプロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(SM−1)の製造:
Figure 0005726190
工程1. 1−(1,3−ジオキソインドリン−2−イル)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチルの製造:
撹拌している1−ヒドロキシプロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(7.4g、42.2mmol)の乾燥THF(420mL)に、フタルイミド(6.83g、46.4mmol)およびPPh(12.18g、46.4mmol)を添加したDEAD(7.3mL、46.4mmol)を撹拌している溶液に室温で滴下し、3時間維持した。反応混合物を濃縮し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、30−70%EtOAcのヘキサン溶液)で精製して、12.5gの1−(1,3−ジオキソインドリン−2−イル)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチルを得た。LCMS (m/z) 205.1 (MH+ -BOC), tR = 0.86 分;1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.82-7.87 (m, 2 H), 7.67-7.75 (m, 2 H), 4.60-4.76(br d, 1 H), 4.03-4.20 (br s, 1 H), 3.62-3.72 (m, 2 H), 1.25 (s, 9 H), 1.21 (d, J = 6.6 Hz, 3 H)。
工程2. 1−アミノプロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(SM−1)の製造:
ヒドラジン一水和物(20mL、642.7mmol)を、1−(1,3−ジオキソインドリン−2−イル)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(12.5g、41.1mmol)の乾燥メタノール(150mL)懸濁液に添加し、得られた混合物を50℃で1時間加熱した。室温に冷却後、反応混合物を焼結漏斗で濾過し、濾液を濃縮した。得られた残留物をジエチルエーテル(300mL)に懸濁し、濾過し、フィルターケーキをジエチルエーテルで徹底的に洗浄した。合わせた濾液を濾過し、濃縮して、6.3gの1−アミノプロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチルを得た:1H NMR(CDCl3, 400 MHz) δ 4.44-4.71 (br s, 1 H), 3.53-3.74 (br m, 1 H), 2.75 (dd, J = 4.9, 12.9 Hz, 1 H), 2.64 (dd, J = 6.6, 12.9 Hz, 1 H), 1.45 (s, 9 H), 1.15-1.34 (br s, 2 H), 1.12 (d, J = 6.7 Hz, 3 H)。
出発物質1−アミノプロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(SM−2)の製造
Figure 0005726190
1−アミノプロパン−2−イルカルバミン酸(R)−tert−ブチルを、上に準じる方法で出発物質として1−ヒドロキシプロパン−2−イルカルバミン酸(R)−tert−ブチルを使用して製造した。
出発物質3−アミノ−2−メチルプロパンニトリル(SM−3)の製造:
Figure 0005726190
米国特許2,659,739、200mLに記載の方法に従い、スチールボンベに32%アンモニア水溶液(81mL)およびメタクリロニトリル(18g、23mL、270mmol)を仕込んだ。反応容器を密閉し、135℃で撹拌しながら2時間加熱した。反応物を室温に冷却し、反応混合物を減圧下(84−85℃、24mbar)蒸留して、12.4g(147mmol、53%)の3−アミノ−2−メチルプロパンニトリルを無色油状物として得た:1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 2.89 (dd, J = 4.9, 6.5 Hz, 2 H), 2.63 - 2.72 (m, 1 H), 1.37 (2 H), 1.32 (m, 2 H), 1.31 (d, J = 7.4 Hz, 3 H)。
出発物質3−アミノ−2−メチルプロパンニトリル(SM−4)の製造:
Figure 0005726190
工程1. 1−(ヒドロキシメチル)シクロプロパンカルボニトリルの製造:
WO2009/024550に記載の方法に従い、1−シアノシクロプロパンカルボン酸エチル(4.0g、28.7mmol)のDME(80mL)およびメタノール(8mL)溶液をNaBH(8.7g、230mmol)で処理し、室温で24時間撹拌した。ガス発生を制御しながら飽和NaHCO水溶液(100ml)で反応をクエンチし、9:1 DCM−MeOH(3×50ml)で抽出した。有機層を合わせ、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、1−(ヒドロキシ−メチル)−シクロプロパンカルボニトリル(2.34g、24.1mmol、84%)を無色油状物として得て、それをさらに精製せずに使用した:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 3.63 (s, 2 H), 2.10 - 2.45 (br s, 1 H), 1.20 - 1.35 (m, 2 H), 0.90 - 1.05 (m, 2 H)。
工程2. 1−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)シクロプロパンカルボニトリルの製造:
1−(ヒドロキシメチル)−シクロプロパンカルボニトリル(5.52g、56.8mmol)、フタルイミド(9.20g、62.5mmol)およびトリフェニルホスフィン(16.4g、62.5mmol)のTHF(550mL)溶液をDEAD(9.90mL、62.5mmol)で処理し、室温で17時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、得られた固体をジエチルエーテル(150mL)で摩砕し、濾過により回収した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−20%EtOAcのDCM溶液)での精製により、1−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)−シクロプロパンカルボニトリル(8.8g、38.8mmol、68%)を白色固体として得た:LCMS (m/z) 227.0 (MH+), tR = 0.66分;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.90 (dd, J = 5.4, 3.1 Hz, 2 H), 7.77 (dd, J = 5.4, 3.1 Hz, 2 H), 3.81 (s, 2 H), 1.30 - 1.44 (m, 2 H), 1.28 (d, J = 3.8 Hz, 2 H)。
工程3. 1−(アミノメチル)シクロプロパンカルボニトリル(SM−4)の製造:
1−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(8.78g、38.8mmol)、ヒドラジン一水和物(9.5ml、190mmol)のMeOH(150mL)溶液を60℃で3時間加熱し、加熱30分間後沈殿が起きた。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を真空で濃縮し、得られた残留物をEtO(150mL)と共に超音波処理した。得られた懸濁液を焼結漏斗で濾過し、濾液を濃縮し、真空で乾燥させて、1−(アミノメチル)−シクロプロパンカルボニトリル(3.6g、36.3mmol、93%)を無色油状物として得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 2.76 (s, 2 H), 1.60-2.25 (br s, 2 H), 1.16-1.35 (m, 2 H), 0.79-0.98 (m, 2 H)。
出発物質5−クロロ−2−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−5)の製造:
Figure 0005726190
工程1:3−ブロモ−5−クロロ−2−フルオロ安息香酸の製造:
冷却したジイソプロピルアミン(2.4mL、17.2mmol)の乾燥THF(15mL)溶液に、アルゴン下、0℃でn−ブチルリチウム(7.5mL、ペンタン中2.0M、15.0mmol)を添加した。30分間後溶液を−78℃に冷却し、2−ブロモ−4−クロロ−1−フルオロベンゼン(3g、14.3mmol)の乾燥THF(15mL)溶液を15分間かけて添加した。1時間後、この溶液をカニューレを介して、10分間かけて固体二酸化炭素およびTHF(30mL)の混合物に−78℃で移した。45分間後冷却浴を外し、過剰の二酸化炭素を排気し、その間溶液を室温に温めた。反応混合物を0.5M HCl水溶液(60mL)でクエンチした。濃縮後、残った水層を0.5M NaOH水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(100mL)で洗浄した。水層を1.0M HCl水溶液で酸性化し、クロロホルム(2×75mL)で抽出した。合わせた有機部分を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、3.34gの半結晶性固体を、所望の異性体が多い位置異性体の混合物として得た:LCMS (m/z)観察せず(MH+), tR = 0.66分;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.80 (dd, J = 5.5, 2.7 Hz, 1 H), 7.95 (dd, J = 5.5, 2.7 Hz, 1 H)。
工程2:3−ブロモ−5−クロロ−2−フルオロフェニル−カルバミン酸tert−ブチルの製造:
3−ブロモ−5−クロロ−2−フルオロ安息香酸(3.34g、13.2mmol)、DIEA(2.04g、15.8mmol)およびジフェニルホスホラジド(DPPA、4.53g、16.5mmol)の1:1乾燥t−ブタノールおよびトルエン(35mL)中の混合物を還流まで加熱し、23時間維持した。反応物を室温に冷却し、CHCl(75mL)および水(75mL)に分配した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、減圧下濃縮して、油状残留物を得た。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−5%EtOAcのヘプタン溶液)での精製により、3−ブロモ−5−クロロ−2−フルオロフェニルカルバミン酸tert−ブチル(2.45g、7.5mmol、57%)を得た:LCMS(m/z)イオン化せず(MH+), tR = 1.20分;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.17 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 7.16 (m, 1 H), 6.72 (br s, 1 H), 1.53 (s, 9 H)。
工程3. 3−ブロモ−5−クロロ−2−フルオロアニリンの製造:
3−ブロモ−5−クロロ−2−フルオロフェニルカルバミン酸tert−ブチル(1.0g、3.1mmol)を4.0M HClのジオキサン溶液(10mL)で処理し、得られた反応物を室温で4時間維持した。反応混合物を濃縮し、EtOAc(200mL)および飽和NaHCO水溶液(75mL)に分配した。層を分離し、有機部分を塩水(75mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、3−ブロモ−5−クロロ−2−フルオロアニリンを無色油状物として得て、それをさらに精製せずに次に使用した:LCMS (m/z) 225.9 (MH+), tR = 0.96分;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.88 (m, 1 H), 6.70 (d, J = 7.0 Hz, 1 H)。
工程4. 5−クロロ−2−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−5)の製造:
3−ブロモ−5−クロロ−2−フルオロアニリン(0.69g、3.1mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(0.94g、3.7mmol)および酢酸カリウム(0.91g、9.2mmol)の乾燥ジオキサン(11mL)の混合物をNで通気撹拌した。ジクロロ1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(0.23g、0.31mmol)を添加し、反応バイアルを密閉した。混合物を油浴で105℃で3.5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、遠心し、所望の化合物5−クロロ−2−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリンを含む上清をデカントし、さらに精製せずに使用した:LCMS (m/z) 189.9 (MH+, ボロン酸), tR = 0.43分。
N−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン−1−スルホンアミド(SM−6)の製造:
Figure 0005726190
工程1. N−(3−ブロモ−5−クロロ−2−フルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミドの製造:
氷水浴で冷却した3−ブロモ−5−クロロ−2−フルオロアニリン(SM−5、工程3、0.52g、2.3mmol)のピリジン(2.5mL)にプロパン−1−スルホニルクロライド(0.3mL、2.8mmol)を添加した。4時間後溶液を濃縮し、EtOAc(75mL)および0.1M HCl水溶液(30mL)に分配した。層を分離し、有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、778mgのN−(3−ブロモ−5−クロロ−2−フルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミドを黄色固体として得て、それをさらに精製せずに次に使用した:LCMS (m/z)観察せず, tR = 0.95分。
工程2. N−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン−1−スルホンアミド(SM−6)の製造:
この物質を、SM−5、工程4に使用した方法に従い製造した:LCMS (m/z) 590.3 (2×MH+), tR = 0.67分。
出発物質2,5−ジフルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−7)の製造:
Figure 0005726190
工程1. 3−ブロモ−2,5−ジフルオロアニリンの製造:
1,3−ジブロモ−2,5−ジフルオロベンゼン(4g、14.7mmol)、ベンゾフェノンイミン(2.6mL、15.5mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(2.1g、22.1mmol)、(S)−BINAP(1.4g、2.2mmol)のトルエン(15mL)中の混合物をアルゴンで通気撹拌し、Pd(dba)(0.67g、0.74mmol)を添加した。反応物を密閉し、マイクロ波リアクター中、100℃で30分間照射した。反応混合物をEtOで希釈し、2時間、パラジウムスカベンジャー(Siliabond DMT)と共に撹拌した。混合物をセライトのプラグを通して濾過し、回収した濾液をジエチルエーテルおよび水に分配し、得られた層を分離した。有機層を水、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濃縮して、赤褐色固体を得た。固体をTHF(40mL)に溶解し、6.0N HCl水溶液(25ml、150mmol)で処理した。反応物を1.5時間、室温で撹拌し、水およびEtOに分配した。層を分離し、水層を1.0M NaOH水溶液でpHを9にした。塩基性水層をジエチルエーテル(3×30mL)で抽出し、合わせたジエチルエーテル層を1.0M NaOH水溶液、水、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−10%EtOAcのヘプタン溶液)での精製により、3−ブロモ−2,5−ジフルオロアニリン(1.7g、8.2mmol、56%、痕跡量ベンゾフェノン)を橙色固体として得た:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.93 (br s, 2 H) 6.43 (m, 1 H) 6.62 (m, 1 H)。
工程2. 2,5−ジフルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリンの製造:
3−ブロモ−2,5−ジフルオロアニリン(2.0g、9.4mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(2.86g、11.25mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.184g、0.656mmol)および酢酸カリウム(1.380g、14.06mmol)の1,4−ジオキサン(1.0ml)溶液にPd(dba)(0.26g、0.28mmol)を添加し、得られた反応混合物をマイクロ波中、120℃で30分間照射した。反応物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、反応物をEtOAcで希釈し、パラジウムスカベンジャー(Silicycle DMT)を添加し、混合物を30分間撹拌し、焼結漏斗を通して濾過した。濾液を水、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濃縮して、濾過し、はぎ取って、2,5−ジフルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(2.4g、9.4mmol)を得た:LCMS(m/z) 255.1 (MH)、t = 0.95分;LCMS(m/z) 174.0 (MH、ボロン酸)、t = 0.3分。
出発物質2−クロロ−5−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−8)の製造:
Figure 0005726190
工程1. 3−ブロモ−2−クロロ−5−フルオロアニリンの製造:
密閉可能なガラス管に1,3−ジブロモ−2−クロロ−5−フルオロベンゼン(12.52g、43.4mmol)、ベンゾフェノンイミン(8.26g、45.6mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(6.26g、65.1mmol)およびトルエン(100mL)を仕込んだ。得られた混合物をアルゴンで徹底的に通気撹拌し、Pd(dba)(0.398g、0.434mmol)および(S)−BINAP(0.81g、1.3mmol)を添加し、さらにアルゴンで通気撹拌した。反応管を密閉し、油浴中85℃に加熱し、一夜維持した。反応物を室温に冷却し、水(20mL)でクエンチした。得られた層を分配し、分離した。有機相を濃縮し、アッセイして、モノ−およびビス−アミノ化生成物であった(220nmでのHPLC面積で〜4:1)。残留物をTHF(70mL)に溶解し、3.0M HCl水溶液(20mL)で、室温で1時間処理し、飽和NaCO水溶液(40mL)で塩基性化した。反応混合物を分配し、層を分離した。有機部分を分離し、塩水で洗浄し、濃縮し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−15%EtOAcのヘプタン溶液)で精製して、3−ブロモ−2−クロロ−5−フルオロアニリンを明黄色固体として得た(6.82g、30.4mmol):LCMS (m/z):イオン化せず(MH+), tR = 0.95分;1H NMR(CDCl3, 300 MHz) δ 4.32 (br s, 2 H), 6.44 (dd, J = 9.8, 2.8 Hz, 1 H), 6.77 (dd, J = 7.9, 2.6 Hz, 1 H)。
工程2. 2−クロロ−5−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−8)の製造:
ガラス圧力バイアルに、3−ブロモ−2−クロロ−5−フルオロアニリン(10.22g、45.5mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(13.9g、54.6mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.89g、3.2mmol)、酢酸カリウム(6.70g、68.3mmol)およびPd(dba)(1.31g、2.3mmol)の1,4−ジオキサン(170mL)溶液を仕込んで、赤色懸濁液を得て、それを窒素で通気撹拌し、反応容器を密閉した。反応混合物を油浴中、120℃で5時間加熱し、室温に冷却した。Siliabond DMT(10g、Silicycleから)を添加し、混合物を1時間、室温で撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、シリカゲルでカバーした中性アルミナを通して濾過し、フィルターケーキをEtOAcで徹底的に洗浄した。合わせた濾液を水と分離し、相を分離した。水相をEtOAcで抽出した。有機相を合わせ、水、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮して、黄色油状物を得た。ヘプタンを添加し、混合物を短く超音波処理して、懸濁液を得て、それを濃縮して、2−クロロ−5−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(14.64g、35.0mmol、H NMRで65%純度)を橙色固体として得て、それをさらに精製せずに使用した。精製サンプル(SiO、0−50%EtOAcのヘプタン溶液)を特徴付けのために得た:LCMS (m/z):272.0 (MH+), tR = 0.99分:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.36 (s, 12 H) 4.17 (br s, 2 H) 6.53 (dd, J = 9.8, 2.7 Hz, 1H) 6.76 (dd, J = 8.6, 2.7 Hz, 1 H)。
出発物質2−クロロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−9)の製造:
Figure 0005726190
工程1. 1−ブロモ−2−クロロ−3−ニトロベンゼンの製造:
撹拌棒およびオーブン乾燥した凝縮器を備えたオーブン乾燥した丸底フラスコに、N下、室温で2−クロロ−3−ニトロ安息香酸(6.0g、29.8mmol)、赤色酸化水銀(9.67g、44.7mmol)および四塩化炭素(200mL)を仕込んだ。反応混合物を、90℃で30分間、150W TYPE Aユーティリティ電球からの照射により加熱した。反応混合物を約60℃に冷却し、臭素(2.30mL、44.7mmol)をシリンジを介して滴下し、窒素注入をArバルーンに置き換えた。反応混合物を、再び、電球からの一定照射下に90℃で4時間加熱した。反応物を室温に冷却し、飽和NaHCO水溶液およびDCMでクエンチし、30分間撹拌した。静置により分離した層を分離した。水層をDCMで抽出した。合わせた有機層を水、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空で濃縮して、7.04gの1−ブロモ−2−クロロ−3−ニトロベンゼンを得た:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.31 (t, J = 8.0 Hz, 1 H) 7.74 (dd, J = 8.2, 1.2 Hz, 1 H) 7.87 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1 H)。
工程2. 3−ブロモ−2−クロロアニリンの製造:
1−ブロモ−2−クロロ−3−ニトロベンゼン(3.0g、12.7mmol)のMeOH(127ml)の溶液に、Zn末(8.30g、127mmol)、NHCl(6.79g、127mmol)を添加し、これにより顕著な発熱反応が起こった。不均質反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、濃縮して、灰白色固体を得た。この固体にEtOAcを添加し、得られた混合物を10分間超音波処理した。混合物をセライトを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。合わせた濾液を真空で濃縮して、2.17g(10.5mmol、79%)の3−ブロモ−2−クロロアニリンを得た:LCMS (m/z):205.9 (MH+);tR = 0.87分:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.62 - 6.66 (m, 1 H) 6.87 (t, J = 8.0 Hz, 1 H) 6.97 (d, J = 7.8 Hz, 1 H) 7.22 (d, J = 9.0 Hz, 1 H)。
工程3. 2−クロロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−9)の製造:
ガラス圧力容器に3−ブロモ−2−クロロアニリン(3.08g、14.9mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(4.55g、17.9mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.29g、1.04mmol)、酢酸カリウム(2.2g、22.4mmol)およびPddba(0.41g、0.45mmol)の1,4−ジオキサン(75mL)を仕込んで、赤色懸濁液を得て、それを窒素で通気撹拌し、反応容器を密閉した。反応物を油浴で120℃で2時間加熱した。一定量のLCMSは完全な変換を示し、反応物を室温に冷却した。Siliabond DMT(4g、Silicycleから)を添加し、得られた混合物を室温で30分間撹拌し、SiOで重層された中性アルミナのプラグを通して濾過した。フィルターケーキをEtOAcで徹底的に洗浄し、合わせた濾液を水と分配した。相を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機相を水(2×)、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、2−クロロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(1.6g)を暗黄色結晶性固体として得て、それをさらに精製せずに使用した:LCMS (m/z) 254.0 (MH+);tR = 0.91分。
出発物質N−(2−クロロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン−1−スルホンアミド(SM−10)の製造:
Figure 0005726190
工程1. N−(3−ブロモ−2−クロロフェニル)プロパン−1−スルホンアミドの製造:
この物質を、3−ブロモ−2−クロロアニリン(SM−9、工程2)から、SM−6、工程1に使用した方法に従い製造した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO;0−60%EtOAcのヘプタン溶液)での精製により、N−(3−ブロモ−2−クロロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド(51%)を得た:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.05 (t, J = 7.4 Hz, 3 H) 1.83 - 1.95 (m, 2 H) 3.01 - 3.15 (m, 2H) 4.21 (br s, 1 H) 7.17 (t, J = 8.22 Hz, 1 H) 7.44 (d, J = 8.2 Hz, 1 H) 7.67 (d, J = 8.22 Hz, 1 H)。
工程2. N−(2−クロロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン−1−スルホンアミド(SM−10)の製造:
この物質を、先の工程の生成物から、SM−9、工程3に使用した方法に従い製造した(88%):LCMS (m/z):360.1 (MH+);tR = 1.06分。
2−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−11)の製造:
Figure 0005726190
工程1. 3−ブロモ−2−フルオロアニリンの製造:
この物質を、1−ブロモ−2−フルオロ−3−ニトロベンゼンから、SM−9、工程2に使用した方法に従い製造した(94%):LCMS (m/z) 189.9, tR = 0.74分;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 3.81 (br s, 2 H) 6.64 - 6.75 (m, 1 H) 6.80 (t, J = 8.2 Hz, 1 H) 6.84 - 6.95 (m, 1 H)。
工程2. 2−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−11)の製造:
この物質を、SM−9、工程3に使用した方法に従い製造した:
LCMS (m/z):115.9 (MH+, ボロン酸);tR = 0.17分。
出発物質N−(2−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン−1−スルホンアミド(SM−12)の製造:
Figure 0005726190
工程1:N−(3−ブロモ−2−フルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミドの製造:
この物質を、3−ブロモ−2−フルオロアニリン(SM−11、工程1)から、SM−6、工程1に使用した方法に従い製造した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−50%EtOAcのヘプタン溶液)での精製により、N−(3−ブロモ−2−フルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド(56%)を白色結晶性固体として得た:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.05 (t, J = 7.4 Hz, 3 H) 1.80 - 1.97 (m, 2 H) 2.99 - 3.20 (m, 2 H) 6.60 (br s, 1 H) 7.04 (t, J = 7.6 Hz, 1 H) 7.34 (app t, J = 6.7 Hz, 1 H) 7.56 (app t, J = 7.6 Hz, 1 H)。
工程2. N−(2−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン−1−スルホンアミド(SM−12)の製造:
この物質を、SM−9、工程3に使用した方法に従い製造し、さらに特徴付けおよび精製せずに次工程に使用した。
出発物質3,3,3−トリフルオロ−N−(2−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン−1−スルホンアミド(SM−13)の製造:
Figure 0005726190
工程1. N−(3−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホンアミドの製造:
この物質を、3−ブロモ−2−フルオロアニリン(SM−11、工程1)から、SM−6、工程1に使用した方法に従い、製造した:LCMS(m/z)イオン化せず(MH+), tR = 0.92分;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 2.62 - 2.82 (m, 2 H) 3.30 - 3.43 (m, 2 H) 7.05 - 7.13 (m, 1 H) 7.43 (t, J = 6.9 Hz, 1 H) 7.50 - 7.56 (m, 1 H)。
工程2. 3,3,3−トリフルオロ−N−(2−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン−1−スルホンアミド(SM−13)の製造:
この物質を、SM−9、工程3に使用した方法に従い製造した:
LCMS (m/z)イオン化せず(MH+), tR = 0.62分。
N−(2,6−ジフルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン−1−スルホンアミド(SM−14)の製造:
Figure 0005726190
工程1. ブロモ−2,6−ジフルオロ安息香酸の製造:
オーブン乾燥した2首丸底フラスコに、アルゴン下、室温でジイソプロピルアミン(8.1mL、57.0mmol)およびTHF(260mL)を仕込んだ。溶液をドライアイス−アセトン浴で−70℃に冷却した。n−ブチルリチウム(シクロヘキサン中2.0M、25.9mL、51.8mmol)をシリンジを介して滴下し、得られた反応物を短く0℃に温め、−70℃に再冷した。この冷溶液に1−ブロモ−2,4−ジフルオロベンゼン(5.9mL、52.0mmol)をシリンジを介して滴下した。添加後、反応物を−70℃で1時間維持した。二酸化炭素(5−9g片、予め乾燥THFで濯いだ)を溶液に添加した。Arバルーンを外し、換気をするためにバブラーに置き換えた。得られた反応物を室温に温め、飽和NHCl水溶液でpH7〜8にクエンチした。水性混合物をEtOAcで洗浄し、6N HCl水溶液でpH2〜3に酸性化し、EtOAcで抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空で濃縮して、10.9g(89%)の3−ブロモ−2,6−ジフルオロ安息香酸を得た:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.25 (m, 1 H) 7.92 (m, 1 H)。
工程2. 3−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニルカルバミン酸tert−ブチルの製造:
3−ブロモ−2,6−ジフルオロ安息香酸(5g、21.1mmol)を含む凝縮器を備えた丸底フラスコに、窒素下、トルエン(35mL)およびt−BuOH(35mL)を仕込んだ。この溶液にDIEA(4.4ml、25.3mmol)およびDPPA(5.7mL、26.4mmol)を添加した。反応混合物を油浴中、111℃で48時間加熱した。反応物を室温に冷却し、揮発物を真空で除去した。得られた残留物を水に懸濁し、EtOAcで抽出した。有機相を水、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、シリカ上に濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO;0−100%EtOAcのヘプタン溶液)での精製により、3.49g(54%)の3−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニルカルバミン酸tert−ブチルを得た:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.34 - 1.54 (m, 9 H) 7.17 (m, 1 H) 7.63 (ddd, J = 8.9, 7.9, 5.9 Hz, 1 H)。
工程3. 3−ブロモ−2,6−ジフルオロアニリンの製造:
3−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニルカルバミン酸tert−ブチル(1g、3.3mmol)を含む丸底フラスコに、DCM(3mL)およびTFA(3mL)を添加した。反応物を2時間、室温で撹拌した。揮発物を真空で除去し、得られた残留物を飽和NaHCO水溶液でpH8に中和した。水性混合物をEtOAcで抽出した。有機相を水、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、シリカ上に濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO;0−50%EtOAcのヘプタン溶液)での精製により、425mg(63%)の3−ブロモ−2,6−ジフルオロアニリンを得た:LCMS (m/z) 208.0 (MH+);tR = 0.80分;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 5.54 (s, 2 H) 6.78 (ddd, J = 9.0, 7.4, 5.5 Hz, 1 H) 6.85 - 6.95 (m, 1H)。
工程4. N−(3−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミドの製造:
3−ブロモ−2,6−ジフルオロアニリン(425mg、2.04mmol)の乾燥ピリジン(2.0mL)溶液に、1−プロパンスルホニルクロライド(275μL、2.45mmol)を添加し、得られた反応物を、室温に一夜維持した。反応物をEtOAcおよび水に分配し、層を分離した。水層をEtOAcで抽出し、合わせた有機層を10%クエン酸水溶液、水、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、3−ブロモ−2,6−ジフルオロアニリンおよびN−(3−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミドの2:1混合物として褐色粘性油状物を得て、それをさらに精製せずに次に使用した:N−(3−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミドLCMS(m/z)イオン化せず(MH);t = 1.06分。
工程5. N−(2,6−ジフルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン−1−スルホンアミド(SM−14)の製造:
3−ブロモ−2,6−ジフルオロアニリンおよびN−(3−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド(560mg、2.69mmol)の混合物をビス(ピナコラート)ジボロン(820mg、3.23mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(52.8mg、0.188mmol)、酢酸カリウム(396mg、4.04mmol)およびPddba(74.0mg、0.081mmol)と1,4−ジオキサン(10mL)中で合わせて、黄色懸濁液を得た。反応混合物を油浴中120℃で2時間で加熱し、そこでLCMSは反応の終了を示した。反応物を室温に冷却し、EtOAcおよび水に分配した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水(2×)、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、暗褐色油状物をボロン酸エステル類の混合物として得た、それをさらに精製せずに使用した:N−(2,6−ジフルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン−1−スルホンアミドLCMS (m/z) 174.0 (MH+, ボロン酸);tR = 0.33分。
3−メトキシ−2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−15)の製造:
Figure 0005726190
工程1. 5−ブロモ−3−メトキシ−2−メチルアニリンの製造:
この物質を、5−ブロモ−1−メトキシ−2−メチル−3−ニトロベンゼンから、SM−9、工程2に使用した方法に従い製造した:LCMS (m/z):216.0 (MH+);tR = 0.65分。
工程2. 3−メトキシ−2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−15)の製造:
この物質を、SM−9、工程3に使用した方法に従い製造した:LCMS (m/z):264.3 (MH+);tR = 0.67分。
5−クロロ−2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−16)の製造:
Figure 0005726190
工程1. 3−ブロモ−5−クロロ−2−メチルアニリンの製造:
この物質を、1−ブロモ−5−クロロ−2−メチル−3−ニトロベンゼンから、SM−9、工程3に使用した方法に従い製造した(96%):LCMS (m/z):219.9 (MH+);tR = 0.99分。
工程2. 5−クロロ−2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−16)の製造:
この物質を、SM−9、工程3に使用した方法に従い製造した:LCMS (m/z) 268.1 (MH+);tR = 1.14分。
出発物質3−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−17)の製造:
Figure 0005726190
この物質を、3−ブロモ−5−クロロアニリンから、SM−9、工程3に使用した方法に準じて製造した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(RediSep Cyano(登録商標)、Teledyne ISCO、0−50%EtOAcのヘキサン溶液)により精製して、3−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(48%)を薄橙色固体として得た:LCMS (m/z) 172.1 (MH+), tR = 0.33分。
3−(ジフルオロメトキシ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−18)の製造:
Figure 0005726190
工程1. 1−ブロモ−3−(ジフルオロメトキシ)−5−ニトロベンゼンの製造:
3−ブロモ−5−ニトロフェノール(3.1g、14.4mmol)および粉末水酸化ナトリウム(0.63g、15.8mmol)のDMF(14mL)溶液に、クロロジフルオロ酢酸ナトリウム(4.4g、28.7mmol)を0.5時間毎に5回に分けて添加し、反応混合物を55℃に温めた。反応物を55℃で1日間維持して、室温に冷却した。反応混合物をEtOAcおよび水に分配し、層を分離し、水層をEtOAc(2×25mL)で抽出し、合わせた有機層を1.0M NaOH水溶液(3×25mL)、水(3×25mL)および塩水(50mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO)、濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−50%EtOAcのヘキサン溶液)で精製して、1−ブロモ−3−(ジフルオロメトキシ)−5−ニトロベンゼン(160mg、0.6mmol)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.61 (t, J = 71.6 Hz, 1 H) 7.65 (s, 1 H) 7.96 (s, 1 H) 8.21 - 8.31 (m, 1 H)。
工程2. 3−ブロモ−5−(ジフルオロメトキシ)アニリンの合成:
この物質を、SM−9、工程3に使用した方法に従い製造した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−30%EtOAcのヘキサン溶液)で精製して、3−ブロモ−5−(ジフルオロメトキシ)アニリンを明褐色油状物として得た(41%収率):
LCMS (m/z) 237.9 (MH+), tR = 0.81分;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 3.83 (br s, 2 H) 6.45 (t, 1 H) 6.58 - 6.79 (m, 1 H)。
工程3. 3−(ジフルオロメトキシ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−18)の合成:
この物質を、SM−9、工程3に使用した方法に従い製造した:
LCMS (m/z) 204.1 (MH+, ボロン酸), tR = 0.33分。
出発物質N−(3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン−2−スルホンアミド(SM−19)の製造:
Figure 0005726190
工程1. N−(3−ブロモ−5−メチルフェニル)プロパン−2−スルホンアミドの製造:
3−ブロモ−5−メチルアニリン(500mg、2.2mmol)のDCM(5mL)溶液に、イソプロピルスルホニルクロライド(0.3mL、2.7mmol)を添加し、ピリジン(0.45mL、5.6mmol)を添加した。反応物を室温で25時間撹拌し、その時点で水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、シリカに吸着させた。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−30%EtOAcのヘキサン溶液)での精製により、N−(3−ブロモ−5−メチルフェニル)プロパン−2−スルホンアミド(558mg、1.9mmol、85%)を桃色固体として得た:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.41 (d, J = 6.7 Hz, 6 H) 2.31 (s, 3 H) 3.33 (m, 1 H) 6.84 (br s, 1 H) 6.97 (s, 1 H) 7.10 (s, 1 H) 7.21 (s, 1 H)。
工程2. N−(3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン−2−スルホンアミドの製造:
この物質を、SM−9、工程3に使用した方法に従い製造し、そのまま次工程に使用した。
2,5−ジクロロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−20)の製造:
Figure 0005726190
工程1. 2,5−ジクロロ−3−ニトロ安息香酸の製造:
2,5−ジクロロ安息香酸(3g、15.7mmol)のHSO(16mL)溶液に、0℃で発煙硝酸(1.4mL、31.4mmol)を滴下し、反応混合物を5分間、0℃で撹拌し、20分間かけて徐々に温めた。反応物を氷水で処理し、EtOAcで抽出した。有機層を水および塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮して、3.54g(48%)の2,5−ジクロロ−3−ニトロ安息香酸を得て、それは3,6−ジクロロ−2−ニトロ安息香酸(40%)で汚染されていた:1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 7.73 (s, 1 H) 8.06 (d, J = 2.6 Hz, 1 H) 8.11 (d, J = 2.6 Hz, 1 H)。
工程2. 1−ブロモ−2,5−ジクロロ−3−ニトロベンゼンの製造:
撹拌棒および凝縮器を備えたオーブン乾燥した丸底フラスコに、窒素下、室温で、2,5−ジクロロ−3−ニトロ安息香酸(3,6−ジクロロ−2−ニトロ安息香酸との混合物として3.54g、15.00mmol)、赤色酸化水銀(4.87g、22.50mmol)および四塩化炭素(100mL)を添加した。反応混合物を、90℃で30分間、150W TYPE Aユーティリティ電球からの照射により加熱した。反応混合物を約60℃に冷却し、臭素(1.2mL、22.5mmol)をシリンジを介して滴下した。窒素雰囲気をアルゴンバルーンに置き換え、反応混合物を再び90℃で4時間、一定照射により加熱した。反応混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO水溶液でクエンチし、2時間撹拌し、セライトを通して濾過し、DCMで希釈した。2層を分離し、水性混合物をDCMで抽出した。有機層を合わせ、水、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、薄黄色結晶性固体を得て、それをフラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−15%EtOAcのヘプタン溶液)で精製して、1.83g(29%)の1−ブロモ−2,5−ジクロロ−3−ニトロベンゼンを得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.75 (d, J = 2.3 Hz, 1 H) 7.87 (d, J = 2.3 Hz, 1 H)。
工程3. 3−ブロモ−2,5−ジクロロアニリンの製造:
この物質を、1−ブロモ−2,5−ジクロロ−3−ニトロベンゼンを使用し、SM−9、工程2に使用した方法に従い製造した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−30%EtOAcのヘプタン溶液)で精製して、3−ブロモ−2,5−ジクロロアニリン(24%)を得た:LCMS (m/z) 239.9 (MH+), tR = 1.03分;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.28 (br s, 2 H) 6.71 (d, J = 2.4 Hz, 1 H) 7.02 (d, J = 2.4 Hz,1 H)。
工程4. 2,5−ジクロロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−20)の製造:
この物質を、SM−9、工程3に使用した方法に従い製造した。
LCMS (m/z):287.9 (MH+);tR = 1.10分。
2−クロロ−5−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−21)の製造:
Figure 0005726190
工程1. 3−ブロモ−2−クロロ−5−メチルアニリンの製造:
アルゴンで通気撹拌した1,3−ジブロモ−2−クロロ−5−メチルベンゼン(5g、17.6mmol)、ベンゾフェノンイミン(3.1mL、18.5mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(2.53g、26.4mmol)のトルエン溶液に、(S)−BINAP(1.6g、2.6mmol)およびPd(dba)(0.81g、0.88mmol)を添加し、反応物を油浴で加熱した。温度が60℃に達したとき、発熱が溶媒の還流と共に示された。加熱を維持し、反応は1.5時間後に終了した。反応混合物を冷却し、EtOで希釈し、Siliabond DMT(Pdスカベンジャー)で撹拌し、セライトを通して濾過した。濾液を水、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濃縮して、粘性褐色残留物を得た。残留物をTHF(60mL)に溶解し、6.0M HCl水溶液を添加した。反応混合物を30分間撹拌し、EtOと分配し、1M NaOHを水層がpH9になるまで添加した。層を分離し、有機層を水、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−20%EtOAcのヘプタン溶液)で精製して、3−ブロモ−2−クロロ−5−メチルアニリン(1.7g)を不純物としての少量のベンゾフェノンと共に得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 2.21 (s, 3 H) 4.11 (br s, 2 H) 6.52 (s, 1 H) 6.85 (s, 1 H)。
工程2. 2−クロロ−5−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリンの製造:
この物質を、SM−9、工程3に使用した方法に従い製造した。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.26 (s, 8 H) 1.36 (s, 10 H) 2.22 (s, 3 H) 4.00 (br s, 2 H) 6.65 (d, J = 2.1 Hz, 1 H) 6.89 (d, J = 1.8 Hz, 1 H)。
出発物質2−フルオロ−5−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−22)の製造:
Figure 0005726190
工程1. 3−ブロモ−2−フルオロ−5−メチル安息香酸の製造:
ジイソプロピルアミン(1.8mL、12.7mmol)のTHF(20mL)溶液に、−10℃で、n−BuLi(0.68g、10.6mmol)を添加し、反応物を1時間、−10℃で撹拌し、−78℃に冷却した。2−ブロモ−1−フルオロ−4−メチルベンゼン(2.0g、10.6mmol)のTHF(10mL)溶液を滴下し、反応物を1時間撹拌し、過剰の固体二酸化炭素(4.76g、106mmol)を添加した。30分間後、反応混合物を室温に温め、圧力を解法し、水でクエンチした。得られた層を分離し、水層をEtOで抽出した。水層を6.0M HCl水溶液で酸性化し、得られた白色沈殿をEtOで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、真空で濃縮して、3−ブロモ−2−フルオロ−5−メチル安息香酸(2.1g、9.0mmol、85%)を白色固体として得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 2.37 (s, 3 H) 7.60 (dd, J = 5.9, 1.8 Hz, 1 H) 7.75 (dd, J = 6.2, 1.8 Hz, 1 H)。
工程2. 3−ブロモ−2−フルオロ−5−メチルフェニルカルバミン酸tert−ブチルの製造:
3−ブロモ−2−フルオロ−5−メチル安息香酸(2.1g、9.01mmol)のトルエン(30mL)およびt−BuOH(15mL)溶液に、DIEA(1。9mL、10.8mmol)およびDPPA(2.4mL、11.3mmol)を添加し、反応混合物を120℃に加熱し、24時間維持した。反応物を室温に冷却し、濃縮して、褐色油状物を得た。油状物をジエチルエーテルおよび水に分配し、得られた層を分離した。ジエチルエーテル層を水、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−5%EtOAcのヘプタン溶液)で精製して、3−ブロモ−2−フルオロ−5−メチルフェニルカルバミン酸tert−ブチル(985mg、3.2mmol、36%)を透明薄黄色油状物として得た:LCMS (m/z) 247.9 (MH+ -t-ブチル);tR = 1.14分;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.53 (s, 9 H) 2.29 (s, 3 H) 6.67 (br s, 1 H) 6.98 (d, J = 6.2 Hz, 1 H) 7.88 (d, J = 6.5 Hz, 1 H)。
工程3. 3−ブロモ−2−フルオロ−5−メチルアニリン
3−ブロモ−2−フルオロ−5−メチルフェニルカルバミン酸tert−ブチル(985mg、3.24mmol)のイソプロピルアルコール(10mL)溶液に、濃HCl(〜12M、2.6mL、32.4mmol)を添加し、反応混合物を60℃で2時間温め、室温に冷却し、真空で濃縮して、白色固体を得た。固体を水に溶解し、得られた水溶液を1.0M NaOH水溶液で中和し、EtOで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濃縮して、3−ブロモ−2−フルオロ−5−メチルアニリン(594mg、2.91mmol、90%)を得て、それをさらに精製せずに次に使用した:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 2.21 (s, 3 H) 3.71 (br s, 2 H) 6.51 (d, J = 7.9 Hz, 1 H) 6.70 (d, J = 4.7 Hz, 1 H)。
工程4. 2−フルオロ−5−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−22)の製造:
この物質を、SM−9、工程3に使用した方法に従い製造した:LCMS (m/z) 252.0 (MH+);tR = 0.83分。
出発物質2−クロロ−4−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−20)の製造:
Figure 0005726190
工程1. 2−(2−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−4−ニトロベンゼン)の製造:
2−ブロモ−1−クロロ−3−フルオロベンゼン(3.4g、16.2mmol)を濃硫酸(10mL)に溶解し、NaNO(1.52g、17.9mmol)を0℃で撹拌しながら混合物に少しずつ添加した。反応混合物を室温で一夜撹拌した。反応物を氷水(60mL)に注ぎ、一夜静置した。得られた沈殿した白色固体を濾過により回収し、水で洗浄し、EtOAcに溶解した。有機溶液を飽和NaCO水溶液、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、3.8gの固体残留物を得た(2種の位置異性体の1:7混合物であり、多い方が所望のものである)。固体をHOAc(15mL)に溶解し、5℃に冷却し、鉄粉(2.7g、48mmol)を少しずつ添加した。添加後、反応混合物を室温で一夜撹拌し、EtOAcで希釈し、セライトのパッドを通して濾過した。濾液を12N NaOH水溶液でアルカリ性(pH〜12)にし、得られたゼラチン状混合物をセライトを通して濾過した。濾液は静置により分離し、層を分離した。水層をEtOAcで抽出した(2×)および合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−70%EtOAcのヘプタン溶液)での精製により、所望の3−ブロモ−2−クロロ−4−フルオロアニリン(2.2g、9.0mmol、56%)を得た:LCMS (m/z) 223.8 (MH+);tR = 0.89分;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.92-6.88 (m, 1 H), 6.71-6.66 (m, 1 H), 4.05 (br s 2 H)。
工程2. 4−(2−クロロ−4−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−23)の製造:
この化合物を、出発物質M−9、工程3と同じ方法で製造した:LCMS (m/z) 272.0 (MH+);tR = 0.95分。
中間体1−(4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(I−1a)の製造:
Figure 0005726190
工程1. 2−シクロプロピル−1H−イミダゾールの製造:
グリオキサール(40%水溶液)(86mL、749mmol)の水(200mL)溶液に、シクロプロパンカルバルデヒド(50.0mL、713mmol)のメタノール(100mL)中の冷却した溶液(5℃)を添加し、無色溶液を得た。水酸化アンモニウム水(28%、397mL、2900mmol)を1時間かけて、0〜5℃で滴下した。反応物を3時間、0℃で撹拌し、一夜室温に温めた。塩水(200mL)を反応物に添加し、EtOAc(4×400mL、4×600mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、濃縮して、2−シクロプロピル−1H−イミダゾールをベージュ色固体として得た(70.1g、648mmol、91%)。LCMS (m/z) 109.0 (MH+), tR = 0.22分;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 0.73 - 0.81 (m, 2 H), 0.81 - 0.88 (m, 2 H), 1.85 - 1.95 (m, 1 H), 6.78 (br s, 2 H), 11.65 (br s, 1 H)。
工程2. 4,5−ジブロモ−2−シクロプロピル−1H−イミダゾールの製造:
臭素(61mL、1190mmol)を、2時間かけて、2−シクロプロピル−1H−イミダゾール(70.5g、652mmol)およびKHCO(118g、1179mmol)のDMF(360mL)中の冷却している混合物に0℃で滴下した。さらにKHCO(20g、200mmol)を添加し、反応物をさらに45分間、0℃で撹拌した。水(1.5L)を45分間かけて滴下し、得られた橙色スラリーを冷えたまま濾過した。固体を水(4×150mL)で洗浄し、真空オーブンで50℃で24時間乾燥させて、4,5−ジブロモ−2−シクロプロピル−1H−イミダゾールを黄褐色固体として得た(122g、459mmol、70%)。LCMS (m/z) 264.8 (MH+), tR = 0.51分;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 0.77 - 0.81 (m, 2 H), 0.86 - 0.91 (m, 2 H), 1.83-1.92 (m, 1 H), 12.86 (br s, 1 H)。
工程3. 4,5−ジブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)−エトキシ)メチル)−1H−イミダゾールの製造:
4,5−ジブロモ−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール(60g、226mmol)のTHF(150mL)溶液を、50分間かけて、窒素下、撹拌している水素化ナトリウム(95%、6.3g、250mmol)の乾燥THF(150mL)の混合物に0℃で滴下した。反応混合物を30分間撹拌し、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロライド(SEMCl、40mL、38g、226mmol)を50分間かけて、0℃で滴下した。1時間撹拌後、反応をゆっくり水(20mL)でクエンチし、EtOAc(500mL)を添加した。混合物を水(2×750mL)で洗浄し、合わせた水層をEtOAc(200mL)で逆抽出した。合わせた有機層を塩水(1L)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮した。得られた残留物をヘプタン(200mL)に溶解し、得られた溶液をシリカゲルのパッドを通し、ヘプタン(4×500mL)およびEtOAc−ヘプタン(1:4、2×250mL)で溶出して、4,5−ジブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール(79g、199mmol、88%)を濃縮後に薄黄色固体として得た:LCMS(m/z) 394.9 (MH+), tR = 1.20分, 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm -0.04 - 0.05 (m, 9 H), 0.87 - 1.12 (m, 6 H), 1.88 - 2.04 (m, 1 H), 3.55 - 3.66 (m, 2 H), 5.37 (s, 2 H)。
工程4. 4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロ−4,5−ジヒドロピリミジンの製造:
ブチルリチウム(ペンタン中2.0M、31mL、62mmol)を、40分間かけて、4,5−ジブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール(23.4g、59.1mmol)のTHF(175mL)溶液に−78℃で滴下した。反応物を−78℃で10分間撹拌した。この後、反応物を一定量を水でクエンチし、完全なリチウム化をLCMSで確認した。2−クロロピリミジン(8.12g、70.9mmol)のTHF(20mL)溶液を滴下し、30分間撹拌した。LCMS分析は完全な反応を示した。反応を飽和NHCl水溶液(aolution)(20mL)でクエンチし、0℃に温め、水(500mL)およびEtOAc(500mL)に分配した。層を分離し、有機層を水−塩水(500mL)および塩水(500mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、黄色油状物を得た。
粗残留物をEtOAc−ヘキサン(1:5、50mL)およびヘプタン(50mL)の混合物に懸濁し、2分間超音波処理した。得られた懸濁液を0℃で1時間沈降させた。回収した固体を冷EtOAc−ヘプタン(1:5、50mL)で洗浄して、19.6gの4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロ−4,5−ジヒドロピリミジンを白色固体として得た。合わせた濾液をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、20−70%EtOAcのヘプタン溶液)で精製して、さらに2.05gの生成物(21.65g、50.1mmol、85%)を得た:LCMS(m/z) 431.0 (MH+), tR = 0.78分;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm -0.02 (s, 9 H), 0.74 - 0.99 (m, 6 H), 1.99 - 2.16 (m, 1 H), 3.52 (m, 2 H), 4.48 (br s, 1 H), 5.45 (s, 2 H), 5.55 (dd, J = 2.7, 1.6 Hz, 1 H), 6.14 (dd, J = 7.4, 1.6 Hz, 1 H), 9.06-9.50 (br s, 1 H)。
工程5. 4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)
エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジンの製造:
4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロ−4,5−ジヒドロピリミジン(21.65g、50.1mmol)および二酸化マンガン(43.6g、501mmol)のEtOAc(240mL)溶液を2.5時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、セライトを通して濾過した。濾液を濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(10−40%EtOAcのヘプタン溶液)で精製して、4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジンを黄色油状物として得た(17.8g、41.4mmol、83%)。LCMS (m/z) 429.0 (MH+), tR = 1.24分;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ -0.06 (s, 9 H), 0.82 - 0.90 (m, 2 H), 1.04 - 1.11 (m, 2 H), 1.14 -1.20 (m, 2 H), 2.06 (m, 1 H), 3.55 - 3.62 (m, 2 H), 5.92 (s, 2 H), 7.92 (d, J = 5.5 Hz, 1 H), 8.62 (d, J = 5.5 Hz, 1 H)。
工程6. 1−(4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(I−1a)の製造:
4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジン(5.50g、12.8mmol)、1−アミノプロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(SM−1、2.68g、15.4mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(2.68mL、15.4mmol)および炭酸ナトリウム(2.71g、25.6mmol)のNMP(8mL)中の混合物を110℃油浴で3.5時間加熱し、一定量のLCMS分析は所望の生成物を伴い、反応が完了したことを示した。反応物を環境温度に冷却し、EtOAc(20mL)および水(60mL)に分配した。EtOAc層を水(60mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、明黄色泡状物(6.89g、12.1mmol)を得た。この物質のごく一部をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、EtOAcのヘプタン溶液)でさらに精製した:LCMS (m/z) 567.3 (MH+), tR = 1.03分;1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ -0.09 (s, 9 H), 0.80 (t, J = 8.2 Hz, 2 H), 0.98-1.07 (m, 2 H), 1.10-1.18 (m, 2 H), 1.21 (t, J = 6.5 Hz, 3 H), 1.40 (s, 9 H), 1.91-2.08 (m, 1 H), 3.41 (t, J = 8.2 Hz, 2 H), 3.44-3.59 (m, 2 H), 3.82-4.01 (m, 1 H), 4.65-4.87 (m, 1 H), 5.41-5.61 (m, 1 H), 5.78-5.99 (m, 2 H), 7.10 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 8.33 (d, J = 5.2 Hz, 1 H)。
中間体1−(4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(I−1b)の製造:
Figure 0005726190
工程1. (S)−N1−(4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イル)プロパン−1,2−ジアミン、塩化水素酸塩の製造:
1−(4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)−エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(15.5g、27.3mmol)のMeOH(60mL)溶液を濃HCl(37%、10mL、122mmol)で60℃で3.5時間処理した。一定量のLCMSは完全な変換を示した。反応混合物を真空で濃縮して、(S)−N1−(4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イル)プロパン−1,2−ジアミンをHCl塩として得た(13.3g):LCMS (m/z) 337.1 (MH+), tR = 0.41分。
工程2. 1−(4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(I−1b)の合成:
(S)−N1−(4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イル)プロパン−1,2−ジアミン(13.3g、27.3mmol、理論的収率と推定)の1:1 THF−水(200mL)中の混合物を0℃に冷却し、固体NaHCO(20.6g、245mmol)を少しずつ添加した。クロロギ酸メチル(3.74mL、27.3mmol)を20分間かけて滴下し、さらに30分間撹拌した。一定量のLCMSは完全な反応を示した。水(300mL)を添加し、得られた混合物をEtOAc(3×500mL)で抽出した。EtOAc層を塩水(2×1L)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮した。得られた固体をEtOAc(7mL)およびエチルエーテル(25mL)の混合物に懸濁し、得られた懸濁液を0℃で沈殿させた。固体を回収し、冷EtO(20mL)で洗浄して、1−(4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(9.56g、24.1mmol、89%)を灰白色固体として得た:LCMS (m/z) 395.1 (MH+), tR = 0.61分;1H NMR(400 MHz, CDCl3) δ 0.91-1.03(m, 2 H), 1.08-1.19(m, 2 H), 1.22(d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.77(br s, 1 H), 2.13-2.26(m, 1 H), 2.70-2.90(m, 1 H), 3.70(s, 3 H), 3.90-4.03(m, 1 H), 4.18-4.32(m, 1 H), 4.46-4.86(m, 1 H), 5.48-5.60(m, 1 H), 7.46(d, J = 5.5 Hz, 1 H), 8.24(d, J = 5.4 Hz, 1 H)。
中間体3−(4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパンニトリル(I−1c)の製造:
Figure 0005726190
4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジン(I−1a、工程5、3.50g、8.14mmol)、3−アミノプロピオニトリル(1.79mL、24.4mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(2.84ml、16.3mmol)およびNaCO(1.73g、16.3mmol)の乾燥NMP(4mL)中の混合物を90℃で8時間加熱した。反応物を室温に冷却し、EtOAc(100mL)および水(100mL)に分配し、層を分離した。有機部分を水(100mL)、飽和NaHCO水溶液(100ml)、塩水(100mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮した。粗残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−50%EtOAcのヘプタン溶液)で精製して、3−(4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イル)プロパンニトリルを淡黄色泡状物として得た(2.91g、6.28mmol)。LCMS (m/z) 463.1(MH+), tR = 0.98分, 1H NMR (CDCl3) δ ppm -0.09 (s, 9 H) 0.73 - 0.85 (m, 2 H) 0.99 - 1.11 (m, 2 H) 1.12 - 1.21 (m, 2 H) 1.90 - 2.05 (m, 1 H) 2.75 (t, J = 6.7 Hz, 2 H) 3.36 - 3.48 (m, 2 H) 3.76 (q, J = 6.5 Hz, 3 H) 5.50 (br s, 1 H) 5.85 (s, 2 H) 7.20 (d, J= 5.1 Hz, 1 H) 8.37 (d, J = 5.1 Hz, 1 H)。
中間体3−(4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メチルプロパンニトリル(I−1d)の製造:
Figure 0005726190
4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジン(2.5g、5.8mmol)、DIEA(2.0mL、11.6mmol)および3−アミノ−2−メチルプロパンニトリル(1.49g、17.7mmol)のNMP(10mL)溶液をNaCO(1.23g、11.6mmol)で処理し、得られた反応混合物を90℃で一夜加熱した。反応物を室温に冷却し、EtOAc(75mL)および水(100mL)で分配した。層を分離し、有機層を飽和NaHCO水溶液(100mL)、塩水(150mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、褐色残留物を得た。フラッシュクロマトグラフィー(0−50%EtOAc−ヘプタン)で精製して、3−(4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メチルプロパンニトリル(2.79g、5.8mmol)を白色固体として得た:LCMS (m/z) 477.1(MH+), tR = 0.98分。
中間体1−((4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(I−1e)の製造:
Figure 0005726190
1−(アミノメチル)シクロプロパンカルボニトリル(0.67g、7.0mmol)、4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジン(2.01g、4.7mmol)、DIEA(1.64ml、9.35mmol)、NaCO(0.99g、9.4mmol)およびNMP(2mL)の混合物を110℃で25時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(10mL)および水(20mL)に分配した。層を分離し、有機部分を水(20mL)、塩水(10mL)で連続的に洗浄し、濃縮した。得られた残留物をEtOAc−ヘプタン(0−50%)勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製して、1−((4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(1.50g、3.06mmol、66%)を白色泡状物として得た。LCMS (m/z) 491.1 (MH+), tR = 0.99分。
中間体4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン(I−1g)の製造:
Figure 0005726190
4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジン(1g、2.4mmol)を28%NHOH水溶液(8mL)と1,4−ジオキサン(8mL)中で合わせ、得られた混合物を2個の反応バイアルに等分した。それぞれをマイクロ波リアクターで40分間、130℃で照射した。TLC分析は完全な反応を示した。合わせた反応物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(100mL)で抽出した。EtOAc層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮した。得られた残留物の、EtOAc−ヘキサン勾配(0〜60%)を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーでの精製により、0.87gの(2.1mmol、91%)の4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミンを白色固体として得た:LCMS (m/z):410.0 (MH+), tR = 0.81分。
中間体4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン(I−1h)の製造:
Figure 0005726190
工程1. 4−(2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジンの製造:
4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジンおよびギ酸アンモニウム(12.12g、192mmol)のMeOH(20mL)溶液を、アルゴンで5分間通気撹拌した。Pd/C(200mg、4.80mmol)を混合物に添加し、反応物を室温で5時間撹拌した。一定量のLCMS分析は完全な変換を示した。反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、フィルターケーキをEtOAcで徹底的に洗浄した。合わせた濾液を濃縮し、得られた残留物をEtOAc−ヘキサン勾配(0−100%)を使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製して、4−(2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン(1.36g、4.30mmol、89%収率)を明黄色粘性油状物として得た:LCMS (m/z) 317.3 (MH+), tR = 0.71分。
工程2. 4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリルエトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン(I−1h)の製造:
臭素を、冷却した4−(2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン(1.36g、4.30mmol)のDCM溶液に0℃で添加し、飽和NaCO水溶液(16mL、4.30mmol)を添加した。反応混合物を3時間、室温で撹拌した。LCMS分析で反応の終了が判断された後、反応混合物を静置し、分離させた。得られた層を分離し、水層をEtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮した。得られた残留物をEtOAc−ヘキサン勾配(20−80%)を使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製して、4−(5−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン(1.07g、2.71mmol、63%)を黄色油状物として得た:LCMS (m/z):395.0 (MH+), tR = 1.09分;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.00 (s, 9 H) 0.80 - 1.50 (m, 4 H) 2.06 - 2.25 (m, 1 H) 3.49 - 3.65 (m, 2 H) 6.05 (s, 2 H) 7.95 - 8.07 (m, 1 H) 8.82 - 8.94 (m, 1 H) 9.27 - 9.34 (m, 1 H)。
中間体3−(5−(2−クロロピリミジン−4−イル)−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−イル)−2−フルオロアニリン(I−1i)の製造:
Figure 0005726190
撹拌棒を備えたマイクロ波バイアルに4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジン(I−1a、工程5、0.55g、1.3mmol)、2−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(0.61g、2.6mmol)、2.0M 炭酸ナトリウム水溶液(3.2mL、6.4mmol)およびDME(6.4mL)を仕込んだ。得られた混合物を窒素で通気撹拌し、PdCl(dppf)・DCM付加物(0.052g、0.06mmol)を添加した。反応物を密閉し、マイクロ波リアクターで20分間、120℃で照射した。反応混合物を飽和NHCl水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮し、シリカゲルに吸着させた。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−100%EtOAcのヘプタン溶液)で精製して、3−(5−(2−クロロピリミジン−4−イル)−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−イル)−2−フルオロアニリン(223mg、0.48mmol、38%)を粘性黄色油状物として得た:LCMS (m/z) 460.1 (MH+), tR = 0.95分。
中間体1−(4−(4−ブロモ−2−tert−ブチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(I−2a)の製造:
Figure 0005726190
工程1. 2−tert−ブチルイミダゾールの製造:
グリオキサール(40%水溶液、16.4g、113.4mmol)の水(180mL)溶液をトリメチルアセトアルデヒド(12.4ml、112.6mmol)に添加し、得られた溶液を氷/水浴で10℃に冷却した。この溶液に水酸化アンモニウム溶液(28%水溶液、56mL)を撹拌しながら添加した。反応混合物を一夜撹拌し、得られた沈殿を濾過し、乾燥させ、12.1gの表題化合物を白色結晶性固体として得た。LCMS (m/z):125.10 (MH+), tR = 0.26分;1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 6.86 (2H, s), 1.32 (9H, s)。
工程2. 4,5−ジブロモ−2−tert−ブチル−1H−イミダゾールの製造:
臭素(8.4g、52.42mmol)を2−t−ブチルイミダゾール(2.6g、20.97mmol)および重炭酸カリウム(5.4g、52.42mmol)の乾燥DMF(25mL)の混合物に滴下した。反応混合物を70℃で4時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、焼結漏斗を通して濾過した。回収した濾液を氷浴で冷却し、冷水(100mL)で撹拌しながら希釈した。得られた沈殿を濾過により回収し、冷水(3×)で洗浄し、真空下で乾燥させて、2.79gの4,5−ジブロモ−2−tert−ブチル−1H−イミダゾールを明黄色固体として得た:LCMS (m/z):281.0 (MH+), tR = 0.63分;1H NMR (300 MHz, DMSO- d6) δ 1.23 (9H, s)。
工程3. 4,5−ジブロモ−2−tert−ブチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾールの製造:
2−t−ブチル−4,5−ジブロモイミダゾール(1.4g、5.0mmol;実施例5、工程2)の乾燥THF(10mL)中の冷却溶液に、0℃で水素化ナトリウム(95%、0.15g、6.0mmol)を少しずつ添加した。反応混合物を10分間、0℃、室温で40分間で撹拌した。反応物を0℃に再冷し、SEM−クロライド(0.97ml、5.5mmol)を滴下した。反応混合物を一夜撹拌し、氷浴を溶けるにまかせ、水(30mL)およびEtOAc(50mL)の混合物に注いだ。得られた層を分配し、分離した。有機部分を塩水で洗浄し、水、乾燥させ(NaSO)、濃縮した。残った残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−10%EtOAcのヘキサン溶液)で精製して、2.1gの4,5−ジブロモ−2−tert−ブチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾールを得た:LCMS (m/z):412.9 (MH+), tR = 1.320分;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.75 (dd, 1 H,), 7.92 (dd, 1 H,), 5.90 (s, 2 H), 3.51(m, 2 H), 1.55 (s, 9 H), 0.82 (m, 2 H), 0.08 (s, 9 H)。
工程4. 4−(4−ブロモ−2−tert−ブチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジンの製造:
n−BuLi(ヘキサン中1.5M、40mL、60mmol)を、4,5−ジブロモ−2−tert−ブチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール(23.6g、57.2mmol)の無水THF(250mL)中の冷却した溶液に−78℃で滴下した。30分間、−78℃の後、2−クロロピリミジン(7.21g、63.0mmol)の無水THF(2mL)溶液を滴下し、反応物を−78℃で1時間撹拌した。反応を飽和NHCl水溶液の添加によりクエンチし、室温に温めた。混合物をEtOAcと分配し、層を分離した。水層をEtOAc(3×)で抽出し、合わせた有機層を水、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濃縮した。得られた残留物をEtOAcに溶解し、MnO(5.2g、60mmolで処理し、3時間加熱還流した。反応物を室温に冷却し、セライトを通して濾過した。フィルターケーキをEtOAcで徹底的に洗浄し、合わせた濾液を濃縮した。残った残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−10%EtOAcのヘキサン溶液)で精製して、10g(37%)の4−(4−ブロモ−2−tert−ブチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジンを得た:LCMS (m/z):445. 0 (MH+), tR = 1.35分間. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.64 (d, J = 5.3 Hz, 1 H), 7.83 (d, J = 5.3 Hz, 1 H), 5.85 (s, 2 H), 3.45 (m, 2 H), 1.49 (s, 9 H), 0.76 (m, 2 H), -0.08 (s, 9 H)。
工程5. 1−(4−(4−ブロモ−2−tert−ブチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(I−2a)の製造:
4−(4−ブロモ−2−tert−ブチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジン(2.0g、4.5mmol;)、1−アミノプロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(SM−1、1.0g、5.8mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(2.4mL、13.5mmol)の乾燥アセトニトリル中の混合物を85℃で16時間加熱した。さらに1−アミノプロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(145mg、0.8mmol、SM−1)を添加し、反応物を85℃で5時間維持した。室温に冷却後、反応物をEtOAc(40mL)で希釈し、水(2×15mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、2.6gの(S)−tert−ブチル1−(4−(4−ブロモ−2−tert−ブチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチルを得て、それをさらに精製せずに次に使用した:LCMS (m/z):583.0 (MH+), tR = 1.18分。
中間体1−(4−(4−ブロモ−2−tert−ブチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(I−2b)の製造:
Figure 0005726190
1−(4−(4−ブロモ−2−tert−ブチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(2.66g、3.94mmol、実施例7、工程1)のMeOH(17mL)溶液に、濃HCl水溶液(1.97mL、23.65mmol)を添加し、得られた反応物を60℃で1時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、真空で濃縮して、2.28gの粗残留物を得た。この物質を1:1 THF−水(100mL)に懸濁し、NaHCO(1.66g、19.70mmol)を添加した。混合物を5℃に冷却し、クロロギ酸メチル(THF中1.0M、4.33mL、4.33mmol)を滴下した。50分間後、さらにクロロギ酸メチル(THF中1.0M、4.33mL、4.33mmol)を添加し、反応物を45分間、0℃に維持した。反応を水(300mL)でクエンチし、得られた層を分離した。水相をEtOAc(2×200mL)で抽出し、合わせた有機層を塩水(2×400mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮した。得られた残留物を1:4 EtOAc−ヘキサン(10mL)で摩砕し、エーテルで洗浄して、958mgの1−(4−(4−ブロモ−2−tert−ブチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチルを得た:LCMS (m/z) 411.0 (MH+), tR = 0.65分。
中間体1−(4−(4−ブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(I−3a)の製造:
Figure 0005726190
工程1. 2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾールの製造:
クロロクロム酸ピリジニウム(PCC、28.95g、134.0mmol)を(1−メチルシクロプロピル)メタノール(9.62g、112.0mmol)のTHF(90mL)溶液に添加した。濃い、黒色反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応物をセライトを通して濾過し、フィルターパッドをTHF(15mL)で洗浄した。メタノール、グリオキサールおよび水酸化アンモニウムを濾液に連続的に添加し、反応物を室温で一夜撹拌した。反応混合物を固体を含む水層しか残らなくなるまで濃縮した。固体を濾過し、水(10mL)で洗浄した。黄褐色固体を高真空下空気乾燥させて、生成物を明褐色固体として得た(3.74g)。濾液をEtOAc(3×500mL)で抽出した。有機層を合わせ、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、さらに生成物を褐色固体(2.92g)として得て、それをさらに精製せずに使用した:LCMS (m/z) 123.0 (MH+), tR = 0.26分。
工程2. 4,5−ジブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾールの製造:
2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール(6.66g、54.5mmol)および炭酸カリウム(18.83g、136.0mmol)のTHF(100mL)中の混合物に、室温でNBS(19.40g、109mmol)を少しずつ添加した。反応混合物が温かくなったため、添加中ドライアイス−アセトン浴を使用して反応物を冷却した。得られた混合物を室温に温め、3.5時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、50%Na水溶液(2×)、水、塩水で連続的に洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、明黄褐色固体を得た。粗物質をEtOAcに溶解し、シリカゲルのパッドを通して濾過することにより精製した。酢酸エチルフラクションを濃縮し、EtOで摩砕してさらに精製して、4,5−ジブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾールを白色固体として得た(10.44g):LCMS (m/z) 279.0 (MH+), tR = 0.56分。
工程3. 4,5−ジブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾールの製造:
250mL 丸底フラスコをNでパージし、NaH(95%、0.33g、13.1mmol)を仕込んだ。THF(15mL)を添加し、混合物を0℃に冷却した。5分間後、4,5−ジブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール(3.0g、10.7mmol)のTHF(20mL)を5分間かけて、添加漏斗から滴下した。明黄褐色溶液を0℃で25分間撹拌し、SEMCl(2.1mL、11.8mmol)を2分間かけて滴下した。5分間後、氷浴を外し、反応物を室温で撹拌した。2時間撹拌後、LCMSは90%変換を示した。さらに0.3mLのSEMCl(0.3mL、1.7mmol)を添加した。LCMSは反応が進行しなかったことを示した;さらにNaH(95%、51mg、2.0mmol)を添加し、ガス発生を伴った。15分間後、LCMSは完全な反応を示した。反応を水(1mL)でクエンチした。ヘプタン(250mL)を添加し、有機層を水(200mL)で洗浄した。水層をヘプタン(100mL)で抽出し、合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、4.46gの粗物質を得た。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(SiO;0−25%EtOAcのヘプタン溶液)で精製して、生成物(3.45g)を明黄色油状物として得た:LCMS (m/z) 409.0 (MH+), tR = 1.27分。
工程4. 4−(4−ブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジンの製造:
4,5−ジブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール(3.45g、6.7mmol)のTHF(50mL)溶液に、−78℃で、窒素下、n−BuLi(ペンタン中2.0M、4.5mL、9.0mmol)を5分間かけて滴下した。10分間後、LCMSは完全なリチオ化を示した。2−クロロピリミジン(1.07g、9.3mmol)のTHF(20mL)溶液を、手早く添加漏斗から1分間かけて添加した。反応物を−78℃で1時間撹拌し、LCMSは完全な反応を示した。反応を、−40℃〜−35℃に温度を維持しながら、添加漏斗から1:1 水−THF溶液(50mL)をゆっくり添加してクエンチした。撹拌15分間後、DDQ(2.31g、10.2mmol)のTHF(100mL)溶液をゆっくり添加し、混合物を15分間、氷水で冷却しながら撹拌した。2.0N NaOH水溶液(50mL)、1:1 水−THF溶液(50mL)を添加した。得られた混合物をEtOAcと分配し、層を分離した。有機層を水(2×)、塩水(2×)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、褐色油状物(5.2g)を得た。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−100%のEtOAcのヘプタン溶液)で精製して、4−(4−ブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジンを得た(2.55g、LCMSで〜80%純度):LCMS (m/z) 443.0 (MH+), tR = 1.18分。
工程5. 1−(4−(4−ブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチルの製造:
4−(4−ブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1−((2−(トリメチルシリル)−エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジン(2.55g、5.75mmol)、1−アミノプロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(1.95g、11.2mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(3.3mL、18.6mmol)の乾燥ACN(10mL)中の混合物を80℃で18時間、室温で2日間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水(2×)、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、黄色油状物(4.68g)。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−60%EtOAcのヘプタン溶液)で精製して、1−(4−(4−ブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(2.46g、5.5mmol)を白色泡状物として得た:LCMS (m/z) 581.1 (MH+), tR = 1.00分。
工程6. (S)−N1−(4−(4−ブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イル)プロパン−1,2−ジアミンの製造:
1−(4−(4−ブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(2.46g、4.23mmol)の濃HCl(1.3mL)およびMeOH(20mL)中の混合物を室温で一夜撹拌した。LCMSでは30%の変換しか示されなかった;反応物を60℃で4時間加熱し、一夜、室温で撹拌した。LCMSは完全な変換を示し、反応混合物を濃縮して、黄色固体を得て、粗(S)−N1−(4−(4−ブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イル)プロパン−1,2−ジアミン(2.02g)をHCl塩として得て、それを次工程に精製せずに使用した:LCMS (m/z) 351.1 (MH+), tR = 0.45分。
工程7. 1−(4−(4−ブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(I−3a)の製造:
(S)−N1−(4−(4−ブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イル)プロパン−1,2−ジアミン(2.02g、5.8mmol)のTHF−水(1:1、60mL)溶液を0℃に冷却し、固体NaHCO(2.5g、30mmol)を添加し、あわ立ちを伴った。5分間後クロロギ酸メチルのTHF溶液(0.35mL、0.44g、4.60mmol、新たに調製した1.0M溶液)を混合物に滴下した。20分間後、LCMSはでは〜70%の変換しか示されなかった。さらにクロロギ酸メチル溶液(THF中0.3M、5mL、1.5mmol)を5分間かけて添加した。反応物を一夜維持し、冷却浴を無くなるに任せた。LCMSは〜90%の変換を示し、さらにクロロギ酸メチル溶液(THF中0.3M、5mL、1.5mmol)を0℃で5分間かけて添加した。室温で1時間撹拌後、LCMSは完全な反応を示した。反応混合物をEtOAcで抽出した。有機相を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、1−(4−(4−ブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチルを黄色固体として得た(1.65g):LCMS (m/z) 409.1 (MH+), tR = 0.62分。
中間体3−(4−(4−ブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパンニトリル(I−3b)の製造:
Figure 0005726190
工程1. 3−(4−(4−ブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパンニトリルの製造:
固体NaCO(1.11g、10.5mmol)を4−(4−ブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジン(I−3a、工程4、2.33g、5.2mmol)、DIEA(1.8mL、10.5mmol)および3−アミノプロピオニトリル(1.2mL、15.7mmol)のNMP(3mL)溶液に添加し、得られた反応混合物を90℃に加熱した。5時間後、LCMSは完全な反応を示し、反応物を室温に冷却した。EtOAc(75mL)を添加し、有機相を水(100mL)、希NaHCO水溶液(100mL)、塩水(150mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−50%EtOAcのヘプタン溶液)で精製して、3−(4−(4−ブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパンニトリル(2.47g、5.2mmol、99%収率)を泡状灰白色固体として得た:LCMS (m/z) 477.1 (MH+), tR = 0.98分。
工程2. 3−(4−(4−ブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパンニトリル(I−3b)の製造:
3−(4−(4−ブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパンニトリル(2.46g、5.2mmol)を含む200mL 丸底フラスコに、2−プロパノール(10mL)およびPPTS(1.94g、7.7mmol)を添加した。反応物を油浴中、90℃で3時間加熱し、LCMSは90%変換を示した。ピリジン(100μL)を添加し、反応物を90℃でさらに5時間維持した。反応物を室温に冷却し、黄色ガム状物を得た。水(100mL)を添加し、飽和NaHCO水溶液でpH7に調節し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせたEtOAc、飽和NaHCO(1×100mL)、塩水(1×100mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮して、粘性黄色固体を得た。残留物をEtOAc−EtO(1mL、10mL)で摩砕して、3−(4−(4−ブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパンニトリル(1.50g、4.10mmol、LCMSで95%純度)を灰白色固体として得た:LCMS(m/z) 347.0 (MH+), tR = 0.59分;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.31 (d, J = 6.3 Hz, 1 H), 7.54 (d, J = 6.3 Hz, 1 H), 3.88 (t, J = 6.3 Hz, 2 H), 2.75 (t, J = 6.5 Hz, 2 H), 1.47 (s, 3 H), 1.22 (m, 2 H), 0.84 (m, 2 H)。
中間体1−(4−(4−ブロモ−2−シクロブチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(I−4a)の製造:
Figure 0005726190
工程1. 2−シクロブチル−1H−イミダゾールの製造:
クロロクロム酸ピリジニウム(PCC、28.3g、131.0mmol)をシクロブタンメタノール(10.3mL、109.0mmol)のTHF(90mL)溶液に添加した。濃い、黒色反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応物をセライトを通して濾過し、フィルターパッドをTHF(15mL)で洗浄した。MeOH、グリオキサールおよび水酸化アンモニウムを濾液に連続的に添加し、反応物を室温で一夜撹拌した。反応混合物を固体を含む水層しか残らなくなるまで濃縮した。固体を濾過し、水(10mL)で洗浄した。黄褐色固体を高真空下空気乾燥させて、生成物を明褐色固体として得た(7.15g)。濾液をEtOAc(3×500mL)で抽出した。有機層を合わせ、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、さらに生成物を褐色固体(2.85g)として得て、それをさらに精製せずに使用した:LCMS(m/z) 123.0 (MH+), tR = 0.28分。
工程2. 4,5−ジブロモ−2−シクロブチル−1H−イミダゾールの製造:
2−シクロブチル−1H−イミダゾール(10.0g、82.0mmol)およびKCO(28.32g、205.0mmol)のTHF(150mL)中の混合物に、室温で、NBS(29.14g、164mmol)を少しずつ添加した。反応混合物が温かくなったため、添加中、ドライアイス/アセトン浴を使用して反応物を冷却した。得られた混合物を室温に温め、3.5時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、50%Na水溶液(2×)、水、塩水で連続的に洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、暗褐色固体を得た。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、EtOAcのヘプタン溶液)で精製して、4,5−ジブロモ−2−シクロブチル−1H−イミダゾールを白色固体として得た(1.76g、〜40%純度):LCMS(m/z) 278.8 (MH+), tR = 0.56分。
工程3. 4,5−ジブロモ−2−シクロブチル−1−((2−(トリメチルシリル)
エトキシ)メチル)−1H−イミダゾールの製造:
250mL 丸底フラスコを窒素でパージし、NaH(95%、0.2g、8.3mmol)を仕込んだ。THF(10mL)を添加し、混合物を0℃に冷却した。5分間後、4,5−ジブロモ−2−シクロブチル−1H−イミダゾール(1.76g、6.29mmol、〜40%純度)のTHF(20mL)溶液を5分間かけて、添加漏斗から滴下した。反応物を0℃で35分間撹拌し、SEMCl(1.8mL、10.2mmol)を2分間かけて滴下した。5分間後、氷浴を外し、反応物を室温で4時間撹拌した。LCMSは完全な反応を示した。反応を水(1.5mL)で注意深くクエンチした。ヘプタン(250mL)を添加し、有機層を水(200mL)で洗浄した。水層をヘプタン(100mL)で抽出し、合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、2.14gの粗物質を得た。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(SiO;EtOAcのヘプタン溶液)で精製して、4,5−ジブロモ−2−シクロブチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール(0.43g)を黄色油状物として得た:LCMS(m/z) 408.9 (MH+), tR = 1.25分。
工程4. 4−(4−ブロモ−2−シクロブチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジンの製造:
4,5−ジブロモ−2−シクロブチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール(0.43g、1.0mmol)のTHF(5mL)溶液に、−78℃で窒素下、n−BuLi(ペンタン中2.0M、0.68mL、1.36mmol)を5分間かけて滴下した。40分間後、2−クロロピリミジン(0.17g、1.47mmol)のTHF(5mL)溶液を1分間かけて滴下した。反応物を−78℃で1時間撹拌し、LCMSは完全な反応を示した。反応を、−40℃〜−35℃に温度を維持しながら、添加漏斗から1:1 水−THF溶液(50mL)をゆっくり添加してクエンチした。撹拌15分間後、DDQ(0.36g、1.61mmol)のTHF(20mL)溶液をゆっくり添加し、混合物を15分間、氷水で冷却しながら撹拌した。2.0N NaOH水溶液(12mL)、1:1 水−THF溶液(12mL)を添加した。得られた混合物をEtOAcと分配し、層を分離した。有機層を水(2×)、塩水(2×)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、褐色油状物(0.45g)を4−(4−ブロモ−2−シクロブチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジンとして得て、それをさらに精製せずに次に使用した:LCMS(m/z) 443.1 (MH+), tR = 1.27分。
工程5. 1−(4−(4−ブロモ−2−シクロブチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチルの製造:
4−(4−ブロモ−2−シクロブチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジン(0.45g、1.01mmol)、1−アミノプロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(0.41g、2.35mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.55mL、3.15mmol)の乾燥ACN(5mL)中の混合物を80℃で36時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、水(2×)、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、黄色油状物(4.68g)。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−60%EtOAcのヘプタン溶液)で精製して、1−(4−(4−ブロモ−2−シクロブチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(0.27g、5.5mmol)を白色泡状物として得た:LCMS(m/z) 581.2 (MH+), tR = 1.10分。
工程6. (S)−N1−(4−(4−ブロモ−2−シクロブチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イル)プロパン−1,2−ジアミンの製造:
(1−(4−(4−ブロモ−2−シクロブチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(0.27g、0.47mmol)の濃HCl(0.14mL)およびMeOH(4mL)中の混合物を80℃で5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、黄色固体まで濃縮して、粗(S)−N1−(4−(4−ブロモ−2−シクロブチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イル)プロパン−1,2−ジアミン(0.25g)をHCl塩として得て、それを次工程に精製せずに使用した:LCMS(m/z) 351.0 (MH+), tR = 0.45分。
工程7. 1−(4−(4−ブロモ−2−シクロブチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(I−4a)の製造:
(S)−N1−(4−(4−ブロモ−2−シクロブチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イル)プロパン−1,2−ジアミン(0.25g、0.72mmol)のTHF−水(1:1、8mL)溶液を0℃に冷却し、固体NaHCO(0.10g、1.2mmol)を添加し、あわ立ちを伴った。5分間後、クロロギ酸メチルのTHF溶液(THF中0.1M、4.3mL、0.43mmol)を混合物に滴下し、反応物を一夜維持し、冷却浴を無くなるに任せた。LCMSは不完全な反応を示し、クロロギ酸メチル溶液およびNaHCOを添加した。LCMSで反応が完全であると見なされた後、反応混合物をEtOAcで抽出した。有機相を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、1−(4−(4−ブロモ−2−シクロブチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチルを黄色固体として得た(0.19g):LCMS(m/z) 409.0 (MH+), tR = 0.63分。
中間体1−(2−(4−ブロモ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(I−5a)の製造:
Figure 0005726190
工程1. 2,4,5−トリブロモ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾールの製造:
乾燥させた500mL 丸底フラスコに2,4,5−トリブロモイミダゾール(20.0g、65.6mmol)および無水DMF(100mL)を仕込み、得られた溶液を0℃に冷却した。この冷溶液にNaH(鉱油中60%、2.80g、70.0mmol)を少しずつ、ガス発生を制御し、内部温度を10℃以下に維持しながら添加した。添加後、冷却浴を外し、得られた混合物を環境温度で30分間撹拌した。反応混合物を0℃に再冷し、SEMCl(12.2mL、69.5mmol)を30分間かけてシリンジポンプを介して反応物に添加した。反応物を0℃でさらに30分間および室温でさらに30分間撹拌した。LCMSで反応が完了したと見なされ、混合物をEtOAc(150mL)および水(300mL)に分配し、層を分離した。有機相を希NaCl水溶液(5%w/w)で2回と塩水(100mL)で連続的に洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮し、明黄色固体を得た。粗物質を熱石油エーテル(30mL)から再結晶し、固体を母液から0℃で回収した。生成物を冷石油エーテル(30mL)で洗浄し、真空下で乾燥させて、2,4,5−トリブロモ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール(26.3g、92%収率)を得た:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.31 (s, 2 H), 3.59 (t, J = 7.2 Hz, 2 H), 0.92 (t, J = 7.2 Hz, 2 H), -0.01 (s, 9 H)。
工程2. 4,5−ジブロモ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾールの製造:
200mL丸底フラスコに、2,4,5−トリブロモ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール(10.2g、23.45mmol)、4−(トリフルオロメチル)−フェニルボロン酸(5.43g、28.6mmol)および2.0M NaCO水溶液(20mL、40mmol)のDME(70mL)溶液を仕込み、無色溶液を得た。溶液をAr(3×)で通気撹拌し、Pd(PPh)(400mg、0.646mmol)を添加し、混合物を再びAr(3×)で通気撹拌した。反応物を95℃に温め、16時間維持した。一定量のLCMS分析は70%変換を示した。さらに4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(2g、10.5mmol)を添加し、反応混合物をAr(3×)で通気撹拌した。反応物をAr下95℃でさらに24時間撹拌した。LCMS分析はほぼ完全な変換を示した。反応物を室温に冷却し、反応混合物を静置により分配した。層を分離し、水層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、乾燥させ(NaSO)、濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−50%EtOAcのヘキサン溶液)で精製して、9.87gの4,5−ジブロモ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾールを得た:LCMS(m/z) 498.9 (MH+), tR = 1.33分;NMR δ 7.98 (d, J = 9.0 Hz, 2 H), 7.72 (d, J = 9.0 Hz, 2 H), 5.32 (s, 2 H), 3.74 (t, J = 7.2 Hz, 2 H), 0.99 (t, J = 7.2 Hz, 2 H), 0.03 (s, 9 H)。
工程3. 4−(4−ブロモ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジンの製造:
4,5−ジブロモ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール(1.0g、2.0mmol)の乾燥THF(10mL)溶液をアルゴン下−78℃に冷却した。n−BuLi(1.0mL、ヘキサン中2.5M、2.5mmol)を滴下し、反応物を−70℃以下でさらに45分間維持した。2−クロロピリミジン(0.29g、2.5mmol)の乾燥THF(2mL)溶液を−78℃で滴下した。添加後、反応物を−40℃に25分間かけて温め、−40℃で20分間維持した。反応物を−5℃に塩水−氷浴で温め、水(30mL)でクエンチし、室温で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAcおよび水に分配した。有機相を分離し、乾燥させ(NaSO)、濃縮した。得られた残留物をさらにフラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−20%EtOAcのヘキサン溶液)で精製して、1.1g(2.05mmol、82%)の6−(4−ブロモ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)−メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロ−1,6−ジヒドロピリミジンを得た。6−(4−ブロモ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロ−1,6−ジヒドロピリミジン(410mg、0.8mmol)のEtOAc(20mL)溶液をMnO(920mg、10.6mmol)で処理し、得られた反応混合物を還流まで加熱し、18時間維持した。反応物を室温に冷却し、セライトを通して濾過した。フィルターケーキをEtOAc(2×20mL)で洗浄し、合わせた濾液を濃縮して、400mg(0.75mmol、98%)の4−(4−ブロモ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジンを得た:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.71 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 8.02 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 7.96 (d, J = 8.1 Hz, 2 H), 7.77 (d, J = 8.1 Hz, 2 H), 5.77 (s, 2 H), 3.49 (t, J = 7.5 Hz, 2 H), 0.83 (t, J = 7.5 Hz, 2 H), 0.01(s, 9 H)。
工程3. 1−(2−(4−ブロモ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチルの製造:
4−(4−ブロモ−2−(4−トリフルオロメチル)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジン(4.1g、7.7mmol)の乾燥NMP(10mL)溶液を1−アミノプロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(1.9g、11.0mmol)、NaCO(0.82g、7.7mmol)で処理した。得られた混合物を80℃で4時間加熱し、そこで反応はLCMSにより完了したと見なされ、室温に冷却した。水を添加し、得られた懸濁液を遠心により圧縮した。濾液を傾捨し、残った固体を水で洗浄し、真空下で乾燥させて、4.6g(6.9mmol、90%)を1−(2−(4−ブロモ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチルとして得て、それをさらに精製せずに次に使用した:LCMS(m/z) 671.1 (MH+), tR = 1.21分。
工程4. (S)−N1−(4−(4−ブロモ−2−シクロブチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イル)プロパン−1,2−ジアミンの製造:
1−(2−(4−ブロモ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(0.14g、0.21mmol)の濃HCl(0.24mL)およびMeOH(5mL)中の混合物を80℃で3時間加熱し、室温で一夜撹拌した。反応混合物を黄色固体まで濃縮して、粗(S)−N1−(2−(4−ブロモ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−4−イル)プロパン−1,2−ジアミン(0.12g)をHCl塩として得て、それを次工程にさらに精製せずに使用する:LCMS(m/z) 441.0 (MH+), tR = 0.68分。
工程5. 1−(2−(4−ブロモ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(I−5a)の製造:
(S)−N1−(4−(4−ブロモ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イル)プロパン−1,2−ジアミン(0.12g、0.27mmol)のTHF(6mL)および水(4mL)溶液を0℃に冷却し、NaHCO(0.12g、1.4mmol)を添加した。5分間後、クロロギ酸メチル溶液(THF中0.12M、2mL、2.4mmol)を反応混合物に滴下した。2時間かけて、反応物を室温に温め、EtOAcで抽出した。有機相を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、1−(2−(4−ブロモ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチルを黄色固体として得た(0.10g):LCMS(m/z) 499.1 (MH+), tR = 0.89分。
中間体1−(2−(4−ブロモ−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(I−6a)の製造:
Figure 0005726190
1−(2−(4−ブロモ−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチルを上に記載した方法に準じて製造した:
LCMS(m/z) 467.1 (MH+), tR = 0.65分。
実施例1
1−(4−(4−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル、塩化水素塩(1A)の製造:
Figure 0005726190
1−(4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(I−1b、0.59g、1.5mmol)のDME(15mL)溶液に、5−クロロ−2−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−5、(〜12mL、ジオキサン中0.25M溶液;3.0mmol)溶液およびNaCO水溶液(6mL、2.0M、12.0mL)を添加した。得られた混合物を窒素で通気撹拌し、Pd(PPh)(87mg、0.075mmol)を添加した。反応混合物を密閉し、120℃で約20分間マイクロ波照射に付した。反応物を室温に冷却し、を静置により分配した。層を分離し、有機部分を濃縮し、EtOAcに溶解した(150mL)、水(50mL)で洗浄し、0.01M HCl水溶液(2×100mL)および0.02M HCl水溶液(2×100mL)で抽出した。合わせた酸性水層を飽和NaHCO水溶液で中和し、EtOAcで抽出した(2×225mL)。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、1−(4−(4−(3−アミノ−5−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(530mg)を得て、それをさらに精製せずに次に使用した。LCMS(m/z) 460.2 (MH+), tR = 0.57分。
冷却した1−(4−(4−(3−アミノ−5−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(530mg、1.2mmol)の乾燥ピリジン(1.2mL)溶液に、0〜5℃で、メタンスルホニルクロライド(71μL、0.92mmol)をゆっくり添加した。2.5時間後、反応物を30分間かけて室温に温め、反応物をEtOAc(100mL)および水(75mL)に分配した。層を分離し、水層をEtOAc(20mL)で逆抽出した。合わせた有機層を0.05M NaOH(2×75mL)で抽出し、合わせた塩基性水性抽出物を0.1M HCl水溶液で中和し、EtOAc(2×125mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、褐色残留物を得て、それを逆相HPLCで抽出した。合わせた生成物フラクションを真空で濃縮した。残った酸性水溶液を飽和NaHCO水溶液で中和し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮した。得られた固体をACNおよび水の溶液に溶解し、1当量の1.0N HCl水溶液で処理した。凍結乾燥により、1−(4−(4−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)−フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチルをHCl塩(1A)として得た:LCMS(m/z):538.1 (MH+), tR = 0.63分;1H NMR (400 MHz, CD3CO2D) δ ppm 8.27 (d, J = 6.3 Hz, 1 H), 7.78 (d, J = 5.1, 1 H), 7.51 (d, J = 2.4, 1 H), 6.81 (d, J = 5.9, 1 H), 4.06 (d, J = 4.7 Hz, 1 H), 3.74 - 3.87 (m, 1 H), 3.71 (s, 3 H), 3.2 - 3.28 (m, 1 H), 3.17 (s, 3 H), 2.60 (br. s., 1 H), 1.50 (br s, 2 H), 1.34 (d, J = 7.0 Hz, 2 H), 1.21 (d, J = 6.7 Hz, 3 H)。
下の化合物を、実施例1Aについて上に記載した方法に準じる方法を使用し、適当な出発物質を使用して製造し、遊離塩基または塩形態(一般に、トリフルオロ酢酸塩または塩化水素塩)のいずれかとして単離した。
1−(4−(2−シクロプロピル−4−(2−フルオロ−5−メチル−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1B)
Figure 0005726190
1H NMR (300 MHz, CD3CO2D) δ 1.01 - 1.51 (m, 7 H) 2.39 (s, 3 H) 2.52 (m, 1 H) 3.09 (s, 3 H) 3.17 (dd, J = 12. 9, 9.4 Hz, 1 H) 3.71 (s, 3 H) 3.80 (d, J= 9.7 Hz, 1 H) 3.98 - 4.22 (m, 1 H) 6.63 (d, J=5.6 Hz, 1 H) 7.30 (d, J = 4.4 Hz, 1 H) 7.53 (d, J = 6.2 Hz, 1 H) 8.17 (d, J = 6.5 Hz, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 518.2, 保持時間(tR) = 0.59分。
1−(4−(2−tert−ブチル−4−(3−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1C)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 536.2, 保持時間(tR) = 0.50分。
1−(4−(2−tert−ブチル−4−(3−クロロ−5−(トリフルオロエチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1D)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 590.3, 保持時間(tR) = 0.87分。
1−(4−(2−tert−ブチル−4−(3−クロロ−5−(プロピルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1E)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 564.1, 保持時間(tR) = 0.72分。
1−(4−(2−tert−ブチル−4−(3−クロロ−5−(シクロプロパンスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1F)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 562.1, 保持時間(tR) = 0.69分。
1−(4−(2−tert−ブチル−4−(3−クロロ−5−(2−メチルプロピルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1G)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 578.1, 保持時間(tR) = 0.76分。
(2S)−1−(4−(2−tert−ブチル−4−(3−クロロ−5−(1−メチルプロピルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸メチル(1H)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 578.2, 保持時間(tR) = 0.75分。
1−(4−(2−tert−ブチル−4−(3−クロロ−5−(エチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1I)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 550.1, 保持時間(tR) = 0.67分。
1−(4−(2−tert−ブチル−4−(3−クロロ−5−(1−メチルエチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1J)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.97 - 1.19 (m, 3 H) 1.21 - 1.38 (m, 6 H) 1.47 (br s, 9 H) 2.92 - 3.21 (m, 2 H) 3.60 (br s, 3 H) 3.75 - 4.13 (m, 2 H) 6.39 - 6.77 (m, 1 H) 7.27 (m, 3 H) 7.90 - 8.34 (m, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 564.2, 保持時間(tR) = 0.73分。
1−(4−(2−tert−ブチル−4−(3−メトキシ−4−メチル−5−(1−メチルエチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1K)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 574.2, 保持時間(tR) = 0.68分。
1−(4−(2−tert−ブチル−4−(3−(シクロプロパンスルホンアミド)−5−メトキシ−4−メチルフェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1L)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 572.2, 保持時間(tR) = 0.66分。
1−(4−(4−(3−クロロ−5−(1−メチルエチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1M)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 1.03 - 1.59 (m, 13 H) 2.37 - 2.70 (m, 1 H) 3.30 (m, 6 H) 3.83 - 4.04 (m, 1 H) 6.31 - 6.85 (m, 1 H) 7.21 - 7.50 (m, 3 H) 8.00 - 8.37 (m, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 548.3, 保持時間(tR) = 0.66分。
1−(4−(2−tert−ブチル−4−(5−クロロ−3−(シクロプロパンスルホンアミド)−2−メチルフェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1N)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 576.1, 保持時間(tR) = 0.68分。
1−(4−(2−tert−ブチル−4−(5−クロロ−2−メチル−3−(1−メチルエチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1O)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 578.2, 保持時間(tR) = 0.7分。
1−(4−(2−tert−ブチル−5−(3−(ジフルオロメトキシ)−5−(1−メチルエチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1P)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 596.2, 保持時間(tR) = 0.71分。
1−(4−(2−tert−ブチル−4−(3−メチル−5−(1−メチルエチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1Q)
Figure 0005726190
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.02 - 1.23 (m, 3 H) 1.25 - 1.40 (m, 6 H) 1.59 (s, 9 H) 2.33 - 2.47 (m, 3 H) 3.18 - 3.38 (m, 2 H) 3.56 - 3.72 (m, 4 H) 3.78 - 4.03 (m, 1 H) 6.61 - 6.84 (m, 1 H) 7.12 - 7.19 (m, 1 H) 7.19 - 7.26 (m, 1 H) 7.26 - 7.34 (m, 1 H) 7.99 - 8.33 (m, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 544.4, 保持時間(tR) = 0.65分。
1−(4−(2−tert−ブチル−4−(3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1R)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 1.11 (br s, 3 H) 1.49 - 1.69 (s, 9 H) 3.02 (s, 3 H) 3.35 - 3.54 (m, 1 H) 3.62 (s, 3 H) 3.88 (m, 1 H) 6.73 (br s, 1 H) 7.32 - 7.44 (m, 3 H) 7.49 (m, 1 H) 7.55 (m, 1 H) 8.17 (br s, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 502.2, 保持時間(tR) = 0.57分。
1−(4−(4−(3−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1S)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 520, 保持時間(tR) = 0.59分。
1−(4−(4−(2−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1T)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3CO2D) δ 1.21 (d, J = 6.7 Hz, 3 H) 1.35 (app d, J = 7.8 Hz, 2 H) 1.52 (br s, 2 H) 2.62 (br s, 1 H) 3.12 (s, 3 H) 3.18 (m, 1 H) 3.72 (s, 3 H) 3.79 (m, 1 H) 4.09 (br s, 1 H) 6.46 (d, J = 5.9 Hz, 1 H) 7.46 - 7.59 (m, 2 H) 7.86 (d, J = 7.8 Hz, 1 H) 8.18 (d, J = 5.9 Hz, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 520.2, 保持時間(tR) = 0.53分。
1−(4−(2−シクロプロピル−4−(2−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1U)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3CO2D) δ 1.21 (d, J = 6.7 Hz, 3 H) 1.36 (d, J = 6.3 Hz, 2 H) 1.54 (br s, 2 H) 2.63 (d, J = 4.3 Hz, 1 H) 3.13 (s, 3 H) 3.20 (m, 1 H) 3.72 (s, 3 H) 3.81 (d, J = 10.6 Hz, 1 H) 4.07 (d, J = 3.5 Hz, 1 H) 6.71 (d, J=5.9 Hz, 1 H) 7.39 (m, 1 H) 7.53 (m, 1 H) 7.78 (m, 1 H) 8.23 (d, J = 6.3 Hz, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 504, 保持時間(tR) = 0.52分。
(2S)−1−(4−(2−シクロプロピル−4−(2,5−ジフルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸メチル(1V)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3CO2D) δ 1.11 - 1.36 (m, 7 H) 2.39 - 2.54 (m, 1 H) 3.07 - 3.29 (m, 4 H) 3.60 - 3.85 (m, 4 H) 4.06 (m, 1 H) 6.3 (d, J = 6.26 Hz, 1 H) 7.19 (m, 1 H) 7.51 (m, 1 H) 8.19 (d, J = 6.3 Hz, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 522.1, 保持時間(tR) = 0.57分。
1−(4−(5−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1W)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 566.2, 保持時間(tR) = 0.7分。
1−(4−(2−シクロプロピル−4−(2,5−ジクロロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1X)
Figure 0005726190
1H NMR 300 MHz, CD3CO2D) δ 1.20 (app d, J = 6.7 Hz, 5 H) 1.31 (br s, 2 H) 2.42-2.53 (m, 1 H) 3.13 (s, 3 H) 3.15-3.24 (m, 1 H), 3.71 (s, 3 H) 3.74-3.77 (m, 1 H) 4.08 (br s, 1 H) 6.45 (d, J = 6.3 Hz, 1 H) 7.47 (app d, J = 1.6 Hz, 1 H) 7.83 (d, J = 2.0 Hz, 1 H) 8.17 (d, J=6.7 Hz, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 554.1, 保持時間(tR) = 0.62分。
1−(4−(5−(5−クロロ−3−(シクロプロパンスルホンアミド)−2−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1Y)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 564.1, 保持時間(tR) = 0.68分。
1−(4−(5−(5−クロロ−3−(エチルスルホンアミド)−2−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1Z)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 552.1, 保持時間(tR) = 0.66分。
1−(4−(5−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1AA)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 620.1, 保持時間(tR) = 0.76分。
1−(4−(4−(2−クロロ−5−メチル−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1AB)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3CO2D) δ 1.13 - 1.47 (m, 7 H) 2.41 (s, 3 H) 2.46 - 2.55 (m, 1 H) 3.08 (s, 3 H) 3.17 (dd, J = 12.7, 9.6 Hz, 1 H) 3.63 - 3.85 (m, 4 H) 4.02 - 4.18 (m, 1 H) 6.41 (d, J = 6.3 Hz, 1 H) 7.30 (br s, 1 H) 7.64 (s, 1 H) 8.14 (d, J = 6.3 Hz, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 534.4, 保持時間(tR) = 0.55分。
1−(4−(5−(5−クロロ−3−(シクロプロピルメチルスルホンアミド)−2−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1AC)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 578.2, 保持時間(tR) = 0.66分。
1−(4−(4−(2−クロロ−3−(エチルスルホンアミド)−5−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1AD)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3CO2D) δ 1.20 (d, J = 7.0 Hz, 7 H) 1.33 - 1.40 (m, 3 H) 2.41 - 2.55 (m, 1 H) 3.13 - 3.33 (m, 3 H) 3.71 (s, 4 H) 4.03 - 4.17 (m, 1 H) 6.35 - 6.45 (m, 1 H) 7.16 - 7.26 (m, 1 H) 7.61 - 7.71 (m, 1 H) 8.12 - 8.24 (m, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 552.1, 保持時間(tR) = 0.59分。
1−(4−(4−(2−クロロ−3−(シクロプロパンスルホンアミド)−5−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1AE)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3CO2D) δ 0.99 - 1.06 (m, 2 H) 1.10 - 1.17 (m, 2 H) 1.17 - 1.26 (m, 4 H) 1.27 - 1.38 (m, 3 H) 2.42 - 2.54 (m, 1 H) 2.64 - 2.75 (m, 1 H) 3.12 - 3.25 (m, 1 H) 3.72 (s, 4 H) 4.03 - 4.17 (m, 1 H) 6.33 - 6.44 (m, 1 H) 7.19 - 7.28 (m, 1 H) 7.59 - 7.69 (m, 1 H) 8.13 - 8.20 (m, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 564.2, 保持時間(tR) = 0.61分。
(2S)−1−(4−(4−(2−クロロ−6−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸メチル(1AF)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 566.2, 保持時間(tR) = 0.618分。
1−(4−(2−tert−ブチル−4−(2−クロロ−5−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1AG)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 554.1, 保持時間(tR) = 0.63分。
1−(4−(2−tert−ブチル−4−(2−クロロ−5−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1AH)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 582.2, 保持時間(tR) = 0.70分。
1−(4−(2−tert−ブチル−4−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1AI)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 554.2, 保持時間(tR) = 0.67分。
1−(4−(2−tert−ブチル−4−(5−クロロ−3−(エチルスルホンアミド)−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1AJ)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 568.2, 保持時間(tR) = 0.70分。
N−(2−クロロ−3−(5−(2−(2−シアノプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)フェニル)メタンスルホンアミド(1AK)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 472.1, 保持時間(tR) = 0.51分。
1−(4−(5−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1AL)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 552.2, 保持時間(tR) = 0.65分。
1−(4−(5−(2−フルオロ−5−メチル−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1AM)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 532.2, 保持時間(tR) = 0.60分。
N−(2−クロロ−3−(2−シクロプロピル−5−(2−(プロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−フルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド(1AN)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 493.0, 保持時間(tR) = 0.70分。
1−(4−(5−(2−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1AO)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 534.2, 保持時間(tR) = 0.57分。
N−(2−クロロ−3−(2−シクロプロピル−5−(2−(プロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(1AP)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 465.0, 保持時間(tR) = 0.59分。
N−(2−クロロ−3−(2−シクロプロピル−5−(2−(エチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(1AQ)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 451.0, 保持時間(tR) = 0.53分。
N−(2−クロロ−3−(2−シクロプロピル−5−(2−(イソブチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(1AR)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 479.1, 保持時間(tR) = 0.63分。
N−(2−クロロ−3−(2−シクロプロピル−5−(2−(エチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−フルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド(1AS)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 479.1, 保持時間(tR) = 0.63分。
N−(2−クロロ−3−(2−シクロプロピル−5−(2−(イソプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(1AT)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 465.1, 保持時間(tR) = 0.57分。
N−(2−クロロ−3−(2−シクロプロピル−5−(2−(イソプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−フルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド(1AU)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 493.1, 保持時間(tR) = 0.67分。
1−(4−(4−(2−クロロ−5−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(R)−メチル(1AV)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3CO2D) δ 1.20 (d, J = 6.3 Hz, 5 H) 1.25 - 1.40 (m, 2 H) 2.30 - 2.57 (m, 1 H) 3.15 (s, 3 H) 3.18 - 3.36 (m, 1 H) 3.71 (s, 4 H) 3.93 - 4.21 (m, 1 H) 6.31 - 6.61 (m, 1 H) 7.21 (dd, J = 7.8, 2.7 Hz, 1 H) 7.53 - 7.68 (m, 1 H) 8.03 - 8.23 (m, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 538.1, 保持時間(tR) = 0.57分。
1−(4−(5−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1AW)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 618.2, 保持時間(tR) = 0.76分。
1−(4−(5−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(3−フルオロフェニルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1AX)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 618.2, 保持時間(tR) = 0.75分。
N−(2−クロロ−3−(5−(2−(2−シアノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(1AY)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 - 0.94 (m, 2 H) 1.26 - 1.34 (m, 2 H) 1.60 (s, 3 H) 2.73 (t, J = 6.1 Hz, 2 H) 3.07 (s, 3 H) 3.79 (t, J = 6.1 Hz, 2 H) 5.59 (br s, 1 H) 6.13 (d, J = 5.5 Hz, 1 H) 7.05 (m, 1 H) 7.53 (m, 1 H) 8.06 (d, J = 5.5 Hz, 1 H) 10.05 (br s, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 490.0, 保持時間(tR) = 0.55分。
メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−メチルフェニル)メタンスルホンアミド(1AZ)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.85 - 0.94 (m, 2 H) 1.26 - 1.35 (m, 2 H) 1.60 (s, 3 H) 1.63 (br s, 1 H) 2.38 (s, 3 H) 2.73 (t, J = 5.9 Hz, 2 H) 3.02 (s, 3 H) 3.78 (d, J = 5.9 Hz, 2 H) 5.65 (br s, 1 H) 6.11 (d, J = 5.5 Hz, 1 H) 7.14 (s, 1 H) 7.55 (s, 1 H) 8.01 (d, J = 5.1 Hz, 1 H) 10.02 (br s, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 486.1, 保持時間(tR) = 0.55分。
N−(3−(5−(2−(2−シアノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール−4−イル)−2−フルオロ−5−メチルフェニル)メタンスルホンアミド(1BA)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 470.1, 保持時間(tR) = 0.55分。
N−(5−クロロ−3−(5−(2−(2−シアノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール−4−イル)−2−フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(1BB)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 490.2, 保持時間(tR) = 0.62分。
N−(2−クロロ−3−(5−(2−(2−シアノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール−4−イル)フェニル)メタンスルホンアミド(1BC)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.81 - 1.01 (m, 2 H) 1.28 - 1.39 (m, 2 H) 1.61 (s, 3 H) 2.11 -2.44 (m, 1 H) 2.70 (br s, 2 H) 3.05 (s, 3 H) 3.75 (br s, 2 H) 5.83 (br s, 1 H) 6.14 (br s, 1 H) 7.31 (d, J = 7.4 Hz, 1 H) 7.40 (m, 1 H) 7.74 (d, J = 7.8 Hz, 1 H) 8.02 (d, J = 3.9 Hz, 1 H) 9.82 - 10.39 (br s, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 472.2, 保持時間(tR) = 0.53分。
N−(3−(5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−tert−ブチル−1H−イミダゾール−4−イル)−5−クロロ−2−フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(1BD)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.50 (s, 9 H) 3.15 (s, 3 H) 6.66 - 6.81 (m, 1 H) 7.35 - 7.42 (m, 1 H) 7.60 -7.69 (m, 1 H) 7.93 - 8.02 (m, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 439.0, 保持時間(tR) = 0.57分。
N−(3−(5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−tert−ブチル−1H−イミダゾール−4−イル)−5−クロロ−2−フルオロフェニル)−2,6−ジフルオロベンゼンスルホンアミド(1BE)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.50 (s, 9 H) 6.56 - 6.66 (m, 1 H) 7.06 (m, 2 H) 7.31 - 7.37 (m, 1 H) 7.38 - 7.48 (m, 1 H) 7.50 - 7.62 (m, 1 H) 7.63 - 7.68 (m, 1 H) 7.90 - 7.96 (m, 1 H)。
LCMS(m/z)(M+H) = 537.1, 保持時間(tR) = 0.70分。
N−(3−(5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)−5−クロロ−2−フルオロフェニル)−2,6−ジフルオロベンゼンスルホンアミド(1BF)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3CO2D) δ 1.05 - 1.20 (m, 4H), 2.16 - 2.28 (m, 1 H) 6.61 - 6.70 (m, 1 H) 6.91 - 7.04 (m, 2 H) 7.28 -7.36 (m, 1 H) 7.44 - 7.54 (m, 1 H) 7.54 - 7.62 (m, 1 H) 8.08 - 8.20 (m, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 521.1, 保持時間(tR) = 0.65分。
N−(3−(5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)−5−クロロ−2−フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(1BG)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3CO2D) δ 1.20 - 1.38 (m, 4 H) 2.32 - 2.44 (m, 1 H) 3.14 (s, 3 H) 6.90 - 6.99 (m, 1 H) 7.42 - 7.52 (m, 1 H) 7.67 - 7.77 (m, 1 H) 8.25 - 8.36 (m, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 423.1, 保持時間(tR) = 0.51分。
N−(3−(5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−tert−ブチル−1H−イミダゾール−4−イル)−5−クロロ−2−フルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド(1BH)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3CO2D) δ 0.96 - 1.08 (m, 3 H) 1.55 (s, 9 H) 1.78 - 1.92 (m, 2 H) 3.16 - 3.27 (m, 2 H) 6.99 - 7.07 (m, 1 H) 7.44 - 7.52 (m, 1 H) 7.70 - 7.79 (m, 1 H) 8.30 - 8.40 (m, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 467.1, 保持時間(tR) = 0.65分。
1−(4−(4−(2−クロロ−3−(2,6−ジフルオロフェニルスルホンアミド)−5−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1BI)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3CO2D) δ 1.19 (d, J = 7.0 Hz, 3 H) 1.22 - 1.28 (m, 2 H) 1.33 (br s, 2 H) 2.41 - 2.57 (m, 1 H) 3.16 (m, 1 H) 3.70 (s, 3 H) 3.76 (m, 1 H) 3.99 - 4.18 (m, 1 H) 6.26 (d, J = 6.3 Hz, 1 H) 7.12 (m, 2 H) 7.22 (dd, J =7.8, 2.4 Hz, 1 H) 7.56 - 7.76 (m, 2 H) 8.15 (d, J = 6.3 Hz, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 636.1, 保持時間(tR) = 0.72分。
N−(3−(5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−tert−ブチル−1H−イミダゾール−4−イル)−2−クロロ−5−フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(1BJ)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3CO2D) δ 1.56 (s, 9 H) 3.14 (s, 3 H) 6.75 - 6.85 (m, 1 H) 7.24 - 7.33 (m, 1 H) 7.57 - 7.68 (m, 1 H) 8.22 - 8.32 (m, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 439.0, 保持時間(tR) = 0.50分。
N−(3−(5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−tert−ブチル−1H−イミダゾール−4−イル)−2−クロロフェニル)−2,6−ジフルオロベンゼンスルホンアミド(1BK)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3CO2D) δ 1.54 (s, 9 H) 6.35 - 6.46 (m, 1 H) 7.03 - 7.14 (m, 2 H) 7.48 (s, 2 H) 7.56 - 7.69 (m, 1 H) 7.78 - 7.88 (m, 1 H) 8.11 - 8.22 (m, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 519.0, 保持時間(tR) = 0.59分。
N−(3−(5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−tert−ブチル−1H−イミダゾール−4−イル)−2−クロロフェニル)メタンスルホンアミド(1BL)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3CO2D) δ 1.57 (s, 9 H) 3.10 (s, 3 H) 6.58 - 6.69 (m, 1 H) 7.45 - 7.57 (m, 2 H) 7.76 - 7.89 (m, 1 H) 8.16 - 8.27 (m, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 421.0, 保持時間(tR) = 0.43分。
1−(4−(4−(5−クロロ−3−(3,5−ジフルオロフェニルスルホンアミド)−2−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1BM)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 636.2, 保持時間(tR) = 0.81分。
1−(4−(4−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1BN)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 668.2, 保持時間(tR) = 0.85分。
1−(4−(2−シクロプロピル−4−(2−フルオロ−5−メチル−3−(2,2,2−トリフルオロエチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1BO)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3CO2D) δ 0.99- 1.57 (m, 7 H) 2.26- 2.64 (m, 4 H) 3.03 - 3.29 (m, 1 H) 3.56- 3.90 (m, 4 H) 4.07 (br s, 1 H) 4.20 (m, 2 H) 6.61 (m, 1 H) 7.34 (d, J = 3.9 Hz, 1 H) 7.53 (d, J = 5.5 Hz, 1 H) 8.15 (d, J = 5.9 Hz, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 586.2, 保持時間(tR) = 0.67分。
N−(3−(5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−tert−ブチル−1H−イミダゾール−4−イル)−2−クロロ−5−フルオロフェニル)−2,6−ジフルオロベンゼンスルホンアミド(1BP)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3CO2D) δ 1.52 (s, 9 H) 6.52 - 6.59 (m, 1 H) 7.07 - 7.16 (m, 2 H) 7.22 - 7.29 (m, 1 H) 7.59 - 7.70 (m, 2 H) 8.20 (d, J = 6.3 Hz, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 537.0, 保持時間(tR) = 0.65分。
N−(3−(5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)−2−クロロ−5−フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(1BQ)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3CO2D) δ 1.22 - 1.41 (m, 4 H) 2.34 - 2.47 (m, 1 H) 3.14 (s, 3 H) 6.64 - 6.74 (m, 1 H) 7.22 - 7.31 (m, 1 H) 7.57 - 7.70 (m, 1 H) 8.22 - 8.34 (m, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 423.0, 保持時間(tR) = 0.43分。
N−(3−(5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)−2−クロロ−5−フルオロフェニル)−2,6−ジフルオロベンゼンスルホンアミド(1BR)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3CO2D) δ 1.05 - 1.22 (m, 4 H) 2.16 - 2.30 (m, 1 H) 6.27 - 6.38 (m, 1 H) 6.92 - 7.03 (m, 2 H) 7.05 - 7.14 (m, 1 H) 7.45 - 7.57 (m, 2 H) 8.02 - 8.13 (m, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 521.1, 保持時間(tR) = 0.59分。
N−(3−(5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)−2−クロロ−5−フルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド(1BS)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3CO2D) δ 1.02 (s, 3 H) 1.21 - 1.40 (m, 4 H) 1.77 - 1.93 (m, 2 H) 2.32 - 2.48 (m, 1 H) 3.17 - 3.29 (m, 2 H) 6.62 - 6.71 (m, 1 H) 7.17 - 7.28 (m, 1 H) 7.61 - 7.73 (m, 1 H) 8.21 - 8.31 (m, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 451.0, 保持時間(tR) = 0.56分。
1−(4−(4−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロブチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1BT)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 552.3, 保持時間(tR) = 0.66分。
1−(4−(4−(2−クロロ−5−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロブチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1BU)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 552.2, 保持時間(tR) = 0.63分。
N−(2−クロロ−3−(2−シクロプロピル−5−(2−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−フルオロフェニル)−2,6−ジフルオロベンゼンスルホンアミド(1BV)
Figure 0005726190
1H NMR (300 MHz, CD3CO2D) δ 1.07 - 1.09 (m, 4 H) 2.17 - 2.21 (m, 1 H) 2.49 (s, 3H) 6.64 (m, 1 H) 6.96 - 7.08 (m, 3 H) 7.47 - 7.55 (m, 2 H) 8.08 - 8.11 (d, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 535.1, 保持時間(tR) = 0.64分。
N−(2−クロロ−3−(2−シクロプロピル−5−(2−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(1BW)
Figure 0005726190
1H NMR (300 MHz, CD3CO2D) δ 1.31 (br. s., 4 H) 2.30 - 2.50 (m, 1 H) 2.80 (br s, 3 H) 3.15 (s, 3 H) 6.84 - 6.98 (m, 1 H) 7.20 - 7.35 (m, 1 H) 7.63 (m, 1 H) 8.32 (br s, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 437.1, 保持時間(tR) = 0.49分。
N−(2−クロロ−3−(2−シクロプロピル−5−(2−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−フルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド(1BX)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3CO2D) δ 1.02 (t, J = 7.4 Hz, 3 H) 1.20 (br s, 4 H) 1.78 - 1.93 (m, 2 H) 2.23 -2.39 (m, 1 H) 2.75 (s, 3 H) 3.15 - 3.29 (m, 2 H) 6.72 - 6.86 (m, 1 H) 7.12 - 7.25 (m, 1 H) 7.54 - 7.67 (m, 1 H) 8.17 - 8.28 (m, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 465.2, 保持時間(tR) = 0.58分。
1−(4−(4−(2−クロロ−5−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1BY)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 610.0, 保持時間(tR) = 0.62分。
1−(4−(4−(2−クロロ−5−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(1BZ)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 642.1, 保持時間(tR) = 0.82分。
実施例2
N−(5−クロロ−3−(5−(2−(2−シアノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)−2−フルオロフェニル)メタンスルホンアミド、遊離塩基および塩化水素酸塩(2A−1および2A−2)の製造:
Figure 0005726190
2個の反応バイアルにそれぞれ3−(4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパンニトリル(I−1c、〜200mg、0.43mmol)、5−クロロ−2−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(ジオキサン中0.2M、8mL、1.6mmol)溶液、DME(8mL)および2.0M NaCO水溶液(2.3mL、4.6mmol)を仕込んだ。得られた混合物をアルゴンを通気して撹拌し、Pd(PPh)を添加した。反応バイアルを密閉し、マイクロ波リアクター中、120℃で20分間照射した。LCMSはほぼ完全な変換を示した。さらに5−クロロ−2−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(ジオキサン中0.2M、8mL、1.6mmol)を添加し、反応物を120℃で7分間照射した。反応物を室温に冷却し、それを静置により分配した。層を分離し、2反応物の有機部分を合わせ、濃縮した。得られた残留物をEtOAc(200mL)および水(20mL)に分配した。層を分離し、有機層を0.1N HCl水溶液(40mL)、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、3−(4−(4−(3−アミノ−5−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパンニトリルを粗残留物として得て、それをさらに精製せずに次に使用した:LCMS(m/z) 528.2 (MH+), tR = 0.90分。
3−(4−(4−(3−アミノ−5−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパンニトリル(0.58g、1.1mmol)のEtOH(10mL)溶液に、濃HCl(1mL)を添加した。得られた反応物を室温で9時間維持し、反応混合物を濃縮し、水(60mL)およびEtOAc(250mL)に分配した。層を分離し、水層を固体NaHCOで中和し、EtOAc(200、100mL)で抽出した。合わせた有機層を0.1M HCl水溶液(2×100mL)で抽出した。合わせた酸性水性抽出物を固体NaHCOで中和し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、3−(4−(4−(3−アミノ−5−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパンニトリル(328mg)を琥珀色残留物として得て、それをさらに精製せずに次に使用した:LCMS(m/z) 398.1 (MH+), tR = 0.55分。
氷浴で冷却した3−(4−(4−(3−アミノ−5−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパンニトリル(328mg、0.82mmol)の乾燥ピリジン(1mL)溶液に、メタンスルホニルクロライド(100μL、1.3mmol)をゆっくり添加した。6時間、冷却浴を無くなるに任せた後、反応物をEtOAc(60mL)および水(30mL)に分配した。層を分離し、水層をEtOAc(40mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、430mgの帯赤−褐色残留物を得て、それを逆相HPLCで精製した。合わせた生成物フラクションを真空で濃縮し、残った水溶液を2.0M NaOH水溶液で中和し、EtOAc(3×75mL)で抽出した。合わせた有機層を濃縮し、DCM(150mL)に溶解し、0.1M NaOH水溶液(2×125mL)で抽出した。合わせた水性抽出物を1.0M HCl水溶液で中和し、DCM(3×75mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮した。得られた遊離塩基(2A−1)を、1当量のHClを含むアセトニトリル−水(7mL)中に溶解することにより対応する塩化水素酸塩に変換し、凍結乾燥134mgの表題化合物を塩化水素酸塩(2A−2)として得た:LCMS(m/z) 476.1 (MH+), 保持時間tR = 0.57分;1H NMR (400 MHz, CD3CO2D) δ 8.34 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 7.64 - 7.90 (m, 1 H), 7.31 - 7.59 (m, 1 H), 7.12 (d, J = 4.3 Hz, 1 H), 3.66 (t, J = 6.1 Hz, 2 H), 3.18 (s, 3 H), 2.65 (d, J = 5.5 Hz, 2 H), 2.50 (dd, J = 8.2, 3.9 Hz, 1 H), 1.04 - 1.68 (m, 5 H)。
下の化合物を、実施例2Aについて上に記載した方法に準じる方法を使用し、適当な出発物質を使用して製造し、遊離塩基または塩形態(一般に、トリフルオロ酢酸塩または塩化水素塩)のいずれかとして単離した。
1−(4−(2−tert−ブチル−4−(3−(シクロプロパンスルホンアミド)−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(2B)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 546.2, 保持時間(tR) = 0.6分。
1−(4−(2−tert−ブチル−4−(2−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(2C)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 520.1, 保持時間(tR) = 0.55分。
1−(4−(2−tert−ブチル−4−(2−フルオロ−3−(1−メチルエチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(2D)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 548.2, 保持時間(tR) = 0.62分。
N−(3−(5−(2−(2−シアノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)−2−フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(2E)
Figure 0005726190
1H NMR (300 MHz, CD3CO2D) δ 1.10 - 1.36 (m, 4 H) 2.26 - 2.38 (m, 1 H) 2.58 (t, J = 6.3 Hz, 2 H) 3.12 (d, J = 2.1 Hz, 3 H) 3.58 (t, J = 5.9 Hz, 2 H) 6.92 (d, J = 5.3 Hz, 1 H) 7.35 (t, J = 8.8 Hz, 1 H) 7.45 (app t, J = 6.9 Hz, 1 H) 7.71 (app t, J = 7.8 Hz, 1 H) 8.26 (dd, J = 5.9, 2.1 Hz, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 442.1, 保持時間(tR) = 0.47分。
(2S)−1−(4−(4−(2−クロロ−6−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸メチル(2F)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 538.1, 保持時間(tR) = 0.57分。
N−(2−クロロ−3−(5−(2−((1−シアノシクロプロピル)メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)フェニル)メタンスルホンアミド(2G)
Figure 0005726190
1H NMR (300 MHz, CD3OOD) δ 0.98 - 1.09 (m, 2 H) 1.15 - 1.30 (m, 6 H) 2.29 - 2.42 (m, 1 H) 3.10 (s, 3 H) 3.40 (s, 2 H) 6.79 (d, J = 5.9 Hz, 1 H) 7.47 - 7.58 (m, 2 H) 7.81 (dd, J = 7.8, 1.9 Hz, 1 H) 8.22 (d, J = 6.2 Hz, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 484.1, 保持時間(tR) = 0.52分。
N−(3−(5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)−2−クロロフェニル)−2,6−ジフルオロベンゼンスルホンアミド(2H)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 503.1, 保持時間(tR) = 0.57分。
N−(2−クロロ−3−(2−シクロプロピル−5−(ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−フルオロフェニル)−2,6−ジフルオロベンゼンスルホンアミド(2I)
Figure 0005726190
1H NMR (300 MHz, CD3CO2D) δ 1.28 - 1.33 (m, 4 H) 2.28 - 2.42 (m, 1 H) 7.08 - 7.14 (m, 3 H) 7.26 (m, 1H) 7.66 - 7.70 (m, 2 H) 8.69 (m, 1H) 9.10 (m, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 506, 保持時間(tR) = 0.63分。
N−(2−クロロ−3−(2−シクロプロピル−5−(ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(2J)
Figure 0005726190
1H NMR (300 MHz, CD3CO2D) δ 1.31 - 1.55 (m, 4 H) 2.40 - 2.60 (m, 1 H) 3.15 (s, 3 H) 7.26 -7.43 (m, 2 H) 7.61 - 7.76 (m, 1 H) 8.72 - 8.84 (m, 1 H) 9.23 (s, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 408.0, 保持時間(tR) = 0.48分。
N−(2−クロロ−3−(2−シクロプロピル−5−(ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−フルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド(2K)
Figure 0005726190
1H NMR (300 MHz, CD3CO2D) δ 1.00 - 1.05 (t, 3 H), 1.34 - 1.41 (m, 4 H) 1.81 - 1.89 (m, 2 H), 2.40 - 2.60 (m, 1 H) 3.20 - 3.26 (t, 2 H) 7.26 -7.33 (m, 2 H) 7.68 - 7.72 (m, 1 H) 8.76 - 8.77 (m, 1 H) 9.21 (s, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 436.1, 保持時間(tR) = 0.58分。
実施例3
N−(3−(2−シクロプロピル−5−(2−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−2−フルオロフェニル)メタンスルホンアミド、遊離塩基(3A−1)および塩化水素塩(3A−2)の製造:
Figure 0005726190
3−(5−(2−クロロピリミジン−4−イル)−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−イル)−2−フルオロアニリン(I−1i、81mg、0.15mmol)の乾燥NMP(2mL)溶液にメチルアミン溶液(THF中2.0M、0.38ml、0.76mmol)を添加した。反応物を密閉し、80℃に温め、3時間維持した。LCMSでは変換が示されなかった。室温に冷却後、さらにメチルアミン溶液(MeOH中2.0M)を添加し、得られた反応物を80℃に温め、2時間維持した。LCMSは完全な変換を示した。反応物を室温に冷却し、飽和NHCl水溶液で希釈し、EtOAc(2×)で抽出した。合わせた抽出物を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、N−(3−(2−シクロプロピル−5−(2−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−イル)−2−フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(78mg、0.143mmol、95%)を黄色残留物として得て、それをさらに精製せずに次に使用した:LCMS(m/z) 533.2 (MH+), tR = 0.83分。
N−(3−(2−シクロプロピル−5−(2−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−イル)−2−フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(78mg、0.14mmol)のEtOH(2mL)溶液を6.0N HCl水溶液で処理し、得られた反応物を60℃で1時間加熱した。LCMSは反応の完了を示し、反応物を室温に冷却した。揮発物を真空で除去し、得られた残留物をDMSOに溶解し、逆相HPLCで精製した。生成物フラクションを合わせ、飽和NaHCO水溶液で中和し(pH=6)、DCM(2×)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、濃縮した。得られた遊離塩基(3A−1)をACNに溶解し、1.0N HCl水溶液で処理し、凍結させ、凍結乾燥して、N−(3−(2−シクロプロピル−5−(2−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−2−フルオロフェニル)メタンスルホンアミド(23mg)をHCl塩として得た(3A−2):LCMS(m/z) 402.9, (MH+), tR = 0.44分;1H NMR (300 MHz, CD3CO2D) δ 1.26 - 1.38 (m, 2 H) 1.37 - 1.52 (m, 2 H) 2.41 - 2.60 (m, 1 H) 2.84 (br s, 3 H) 3.12 (s, 3 H) 7.03 (d, J = 6. 5 Hz, 1 H) 7.29-7.41 (m, 1 H) 7.44-7.59 (m, 1 H) 7.69-7.84 (m, 1 H) 8.29 (d, J = 6.5 Hz, 1 H)。
下の化合物を、実施例3Aについて上に記載した方法に準じる方法を使用して、適当な出発物質を使用して製造した。
(S)−N−(3−(2−シクロプロピル−5−(2−(2−ヒドロキシプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−2−フルオロフェニル)メタンスルホンアミド、塩化水素酸塩(3B):
Figure 0005726190
LCMS(m/z) 447.0 (MH+), tR = 0.44;1H NMR (300 MHz, CD3CO2D) δ 1.21 (d, J = 5.9 Hz, 3 H) 1.38 - 1.48 (m, 2 H) 1.52 (m, 2 H) 2.70 (br s, 1 H) 3.14 (s, 3 H) 3.42 - 3.61 (m, 2 H) 4.04 (br s, 1 H) 7.14 (d, J = 5.9 Hz, 1 H) 7.34-7.47 (m, 1 H) 7.49-7.63 (m, 1 H) 7.74-7.91 (m, 1 H) 8.40 (d, J = 6.5 Hz, 1 H)。
実施例4
(2S)−1−(4−(2−シクロプロピル−4−(2,5−ジフルオロ−3−(メチルスルホンアミド)−フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸メチル、遊離塩基(4A−1)、塩酸塩(4A−2)およびトリフルオロ酢酸塩(4A−3)の製造
Figure 0005726190
1−(4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(I−1a、256mg、0.45mmol)、N−(2−クロロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン−1−スルホンアミド(SM−10、292mg、0.81mmol)、2.0M NaCO水溶液のDME(4mL)中の混合物にPdCl(dppf)・DCMを添加した。反応バイアルを密閉し、マイクロ波リアクター中、120℃で10分間照射した。LCMSは完全な変換を示し、反応物を室温に冷却した。反応混合物を水で希釈し、EtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機部分を水、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、暗赤色油状物を得た。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、50−100%EtOAcのヘプタン溶液)で精製して、1−(4−(4−(2−クロロ−3−(プロピルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(4A−1:116mg、0.14mmol)を黄色油状物として得た:LCMS(m/z) 720.3, (MH+), tR = 1.03分。
1−(4−(4−(2−クロロ−3−(プロピルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(116mg、0.14mmol)のEtOH(2mL)溶液を6.0N HCl水溶液(0.8mL、4.8mmol)で処理し、得られた反応物を60℃で30分間、室温で40分間加熱した。反応物を室温に冷却し、揮発物を真空で除去した。高真空下でのさらなる乾燥により、(S)−N−(3−(5−(2−(2−アミノプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)−2−クロロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド(80mg、0.15mmol)をHCl塩(4A−2)として得て、それをさらに精製せずに使用した:LCMS(m/z) 490.2 (MH+), tR = 0.48分。
(S)−N−(3−(5−(2−(2−アミノプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)−2−クロロフェニル)プロパン−1−スルホンアミドのTHF−水(1:1、2mL)中の混合物に、0℃で、固体NaHCO(137mg、1.6mmol)を添加し、得られた混合物を5分間撹拌した。クロロギ酸メチル(14μL、0.18mmol)を添加し、反応混合物を0℃で15分間撹拌した。反応物を水で希釈し、EtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機部分を水、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮した。得られた残留物をDMSOに溶解し、逆相HPLCで精製した。生成物フラクションを合わせ、凍結乾燥して、1−(4−(4−(2−クロロ−3−(プロピルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(19.9mg)をTFA塩(4A−3)として得た:LCMS(m/z) 548.0 (MH+), tR = 0.61分, 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 1.04 (t, J = 7.4 Hz, 3 H) 1.14 (d, J=6.6 Hz, 3 H) 1.27 (t, J = 4.5 Hz, 2 H) 1.34 - 1.44 (m, 2 H) 1.80 - 1.95 (m, 2H) 3.14 - 3.21 (m, 2 H) 3.67 (br s, 3 H) 3.97 (br s, 1 H) 6.40 (br s, 1 H) 7.45 (d, 7.0 Hz, 1 H) 7.54 (m, 1 H) 7.84 (d, J = 7.4 Hz, 1 H) 8.13 (d, J = 5.1- Hz, 1 H)。
下の化合物を、実施例4Aについて上に記載した方法に準じる方法を使用し、適当な出発物質を使用して製造し、遊離塩基または塩形態(一般に、トリフルオロ酢酸塩または塩化水素塩)のいずれかとして単離した。
1−(4−(2−tert−ブチル−4−(2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(4B)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ1.02 (t, J = 7.4 Hz, 6 H) 1.56 (s, 9 H) 1.77 - 1.92 (m, 2 H) 2.98 (br s, 1 H) 3.09 - 3.16 (m, 2 H) 3.25 (br s, 1 H) 3.61 (s, 3 H) 3.79 (br s, 1 H) 6.97 (br s, 1 H) 7.30 -7.47 (m, 2 H) 7.65 - 7.77 (m, 1 H) 8.18 (d, J = 3.9 Hz, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 548.2, 保持時間(tR) = 0.65分。
1−(4−(2−シクロプロピル−4−(2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(4C)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 1.05 (t, J =7.4 Hz, 3 H) 1.09 - 1.19 (m, 3 H) 1.38 (t, J = 4.3 Hz, 2 H) 1.43 - 1.54 (m, 2 H) 1.80 - 1.93 (m, 2 H) 2.58 (br s, 1 H) 3.15 - 3.23(m, 2 H) 3.53 - 3.63 (m, 1 H) 3.65 (s, 4 H) 3.95 (d, J = 7.0 Hz, 1 H) 6.74 - 6.86 (m, 1 H) 7.38 - 7.51 (m, 2 H) 7.78 (m, 1 H) 8.27 (d, J = 6.3 Hz, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 532.2, 保持時間(tR) = 0.62分。
1−(4−(2−シクロプロピル−4−(3−メチル−5−(1−メチルエチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(4D)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 1.06 (d, J = 6.3 Hz, 3 H) 1.24 (m, 10 H) 2.31 (s, 3 H) 2.38 - 2.55 (m, 1 H) 2.76 - 3.07(m, 1 H) 3.43 - 3.74 (m, 5 H) 3.78 - 4.03 (m, 1 H) 6.37 - 6.65 (m, 1 H) 7.07 (s, 1 H) 7.14 (br s, 1 H) 7.21 (br s, 1 H) 7.92 - 8.24 (m, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 528.2, 保持時間(tR) = 0.62分。
1−(4−(2−tert−ブチル−4−(2−フルオロ−3−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(4E)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 1.04 (br. s., 3 H) 1.56 (s, 9 H) 2.62 - 2.86 (m, 2 H) 2.91 - 3.05 (m, 1 H) 3.36 - 3.46 (m, 3 H) 3.61 (s, 3 H) 3.78 (br s, 1 H) 6.96 - 7.10 (m, 1 H) 7.40 (m, 1 H) 7.47 (m, 1 H) 7.71 (m, 1 H) 8.18 (d, J = 3.5 Hz, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 602.2, 保持時間(tR) = 0.68分。
1−(4−(2−tert−ブチル−5−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(4F)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 582.4, 保持時間(tR) = 0.73分。
N−(3−(5−(2−(2−シアノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)−2−フルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド(4G)
Figure 0005726190
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 1.03 (t, J = 7.4 Hz, 3 H) 1.22 - 1.31 (m, 2 H) 1.32 - 1.43 (m, 2 H) 1.78 - 1.92 (m, 2 H) 2.30 - 2.42 (m, 1 H) 2.53 (br s, 2 H) 3.10 - 3.19 (m, 2 H) 3.48 (m, 2 H) 7.33 - 7.44 (m, 2 H) 7.72 (m, 1 H) 8.27 (d, J = 5.5 Hz, 2 H). LCMS(m/z)(M+H) = 470.1, 保持時間(tR) = 0.57分。
3−(4−(2−シクロプロピル−4−(2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパンアミド(4H)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 488.1, 保持時間(tR) = 0.48分。
1−(4−(2−tert−ブチル−4−(2,4−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(4I)
Figure 0005726190
LCMS(m/z)(M+H) = 566.2, 保持時間(tR) = 0.68分。
1−(4−(2−シクロプロピル−4−(3−(プロピルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(4J)
Figure 0005726190
1H NMR (300 MHz, CD3CO2D) δ 1.00 (t, J = 7.5 Hz, 3 H), 1.22 (d, J = 6.7 Hz, 3 H), 1.28 - 1.43 (m, 2 H), 1.51 (m, 2 H), 1.72 - 1.89 (m, 2 H), 2.62 (m, 1 H), 3.18 (m, 2 H), 3.64 - 3.80 (m, 1 H), 3.73 (s, 3H), 3.82-3.94 (m, 1 H), 4.11 (m, 1 H), 6.77 (d, J = 6.2 Hz, 1 H), 7.33 - 7.63 (m, 4 H), 8.20 (d, J = 6.2 Hz, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 514.4, 保持時間(tR) = 0.57分。
1−(4−(2−シクロプロピル−4−(3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(4K)
Figure 0005726190
1H NMR (300 MHz, CD3CO2D) δ 1.22 (d, J = 6.7 Hz, 3 H), 1.37 (m, 2 H), 1.50 (m, 2 H), 2.62 (m, 1 H), 3.07 (s, 3 H), 3.18 (m, 1 H), 3.72 (s, 3 H), 3.88 (m, 1 H), 4.10 (m, 1 H), 6.79 (d, J = 6.2 Hz, 1 H), 7.36 - 7.69 (m, 4 H), 8.21 (d, J = 6.2 Hz, 1 H). LCMS(m/z)(M+H) = 486.2, 保持時間(tR) = 0.50分。
実施例5
1−(4−(4−(2−クロロ−5−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(5A)の製造
Figure 0005726190
ガラスボンベに1−(4−(5−ブロモ−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(I−1b、9.0g、22.7mmol)、固体無水NaCO(9.65g、91mmol)、2−クロロ−5−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(SM−8、16.65g、H NMRアッセイで65%、39.8mmol)、DME(60ml)および水(30mL)を仕込んだ。得られた混合物をアルゴンで10分間徹底的に通気撹拌し、Pd(PPh)(2.63g、2.28mmol)を添加し、さらにアルゴン通気撹拌を5分間繰り返した。反応容器を密閉し、105℃で油浴中17時間加熱した。LCMSは完全な反応を示し、反応物を室温に冷却した。反応混合物をEtOAc(60ml)および水(50ml)に分配し、層を分離した。有機部分を塩水で洗浄し(60mL)、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、明褐色油状物を得た。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、0−5%MeOHのDCM溶液)で精製して、1−(4−(5−(3−アミノ−2−クロロ−5−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(9.71g、21.1mmol、93%)を明黄色固体として得た:LCMS(m/z) 460.1 (MH+), tR = 0.55分, 1H NMR(400 MHz, CD3CO2D) δ 1.20(d, J = 6.7 Hz, 3 H), 1.26(app br s, 2 H), 1.31-1.48(m, 2 H), 2.45-2.58(m, 1 H), 3.11-3.27(m, 1 H), 3.71(s, 3 H), 3.74-3.85(m, 1 H), 4.00-4.17(m, 1 H), 6.51(d, J = 6.3 Hz, 1 H), 6.58-6.71(m, 1 H), 6.71-6.83(m, 1 H), 8.15(d, J = 6.7 Hz, 1 H)。
1−(4−(5−(3−アミノ−2−クロロ−5−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(8.36g、18.2mmol)の乾燥ピリジン(40mL)溶液に、0℃でメタンスルホニルクロライド(5.6mL、72.7mmol)を添加し、冷却浴を外した。反応物を室温で2時間撹拌した。LCMSはスルホニル化生成物への完全な変換を示し、反応を水(2.5mL)で0℃でクエンチした。得られた混合物を0℃でさらに15分間撹拌し、50℃で油浴中20分間加熱した。室温に冷却後、揮発成分を真空での回転蒸発により除去し、真空下乾燥させた。得られた残留物をDME(100mL)で希釈し、飽和NaCO水溶液(75mL)を添加した。反応混合物を55℃で1時間加熱した。LCMSは所望の生成物への完全な変換を示した。反応物を室温に冷却し、静置により分配した。層を分離し、有機部分を焼結漏斗を通して濾過し、フィルターケーキをメタノールで徹底的に濯いだ。合わせた濾液を再び焼結漏斗を通して濾過し、濾液を濃縮した。得られた残留物をNaOH水溶液(0.20M、150ml)に溶解し、溶液をEtOAcで洗浄した(75、50mL)。合わせた有機部分を0.2N NaOH水溶液(50、25mL)で逆抽出した。合わせた塩基性水層を3.0M HCl水溶液(15mL)でpH5〜6に酸性化し、乳状生成物懸濁液をEtOAc(150mL)で抽出した。有機層を0.1M リン酸ナトリウム緩衝液(pH7、50ml)で処理し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、明黄色泡状物(9.2g)を得て、それをDCM(120mL)に溶解し、パラジウムスカベンジャー(5.0g、Siliabond DMT、負荷0.57mmol/g、Silicycle, Catalog Number R79030B)で一夜処理した。さらにDCM(120mL)およびメタノール(12mL)で30℃で希釈し、セライトを通して濾過し、濃縮して明黄色残留物(8.2g)を得た。エタノール(90mL)からの結晶化および乾燥ピストール(P、100℃)での高真空下の乾燥により、1−(4−(5−(2−クロロ−5−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(5A、7.5g、13.9mmol、76%)を微白色粉末として得た:LCMS(m/z) 538.1 (MH+), tR = 0.56分;1H NMR(300 MHz, CD3CO2D) δ 1.20(d, J = 6.7Hz, 5 H), 1.25-1.41(m, 2 H), 2.35-2.56(m, 1 H), 3.13(s, 3 H), 3.16-3.27(m, 1 H), 3.71(s, 3 H), 3.77(dd, J = 13.04, 3.37 Hz, 1 H), 3.97-4.21(m, 1 H), 6.42(d, J = 6.45 Hz, 1 H), 7.22(dd, J = 8.20, 2.93 Hz, 1 H), 7.62(dd, J = 9.67 Hz, 2.93 Hz, 1 H), 8.10-8.30(m, 1 H)。
あるいは、1−(4−(4−(2−クロロ−5−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(5A)を次の方法を使用しても製造できる。
1リットル、3首丸底フラスコにメカニカル・スターラー、温度計、還流凝縮器、加熱マントルおよび窒素注入口/排出口を備え、450mLのトルエンを仕込んだ。溶媒を還流で2時間加熱した。溶媒を窒素下室温に冷却し、反応に使用した。さらにメカニカル・スターラー、温度計、還流凝縮器、加熱マントルおよび窒素注入口/排出口を備えた1リットル、3首、丸底フラスコにナトリウムtert−ブトキシド(25g)、1,3−ジブロモ−2−クロロ−5−フルオロベンゼン(50g)、400mLの脱気トルエンおよびベンゾフェノンイミン(33g)を仕込んだ。混合物を22〜25℃で10分間撹拌した。真空/窒素サイクルを3回行った。混合物にラセミBINAP(3.8g)およびPddba(1.9g)を22〜25℃で添加した。混合物を内部温度83〜87℃に1時間かけて加熱した。(到達したら、バッチ温度で80℃、排出口を閉じた)。混合物を83〜87℃で3時間加熱した。混合物を22〜25℃に冷却し、400mLの水を添加した。混合物を30分間撹拌した。有機層を分離した。水層を100mLのトルエンで抽出した。合わせた有機層を200mLの水で洗浄した。
上記溶液(〜600mL)を、メカニカル・スターラー、還流凝縮器、加熱マントルおよび窒素注入口/排出口を備えた、温度計、2リットル、3首、丸底フラスコに移した。溶液に200mLの6N 塩酸を添加した。混合物を撹拌し、57〜63℃で4時間加熱した。混合物を22〜25℃に冷却した。混合物を最終容積<500mLまで真空下蒸発させた。二相溶液に1,000mLのヘプタンを添加した。得られたスラリーを0〜5℃に冷却し、2時間撹拌した。暗2層スラリーを、ポリプロピレン濾紙上、吸引しながら濾過した。フィルターケーキを2×50mLのヘプタンで洗浄した。固体を50℃で5時間、真空下オーブンで乾燥させて、33.8gの粗塩化水素酸塩の3−ブロモ−2−クロロ−5−フルオロアニリンを得た。
上記固体を200mLのトルエンおよび100gの20%(w/w)炭酸ナトリウム溶液を仕込んだ1L、3首、丸底フラスコに移した。混合物を22〜25℃で30分間または全ての固体が溶解するまで撹拌した。有機層を分離し、Separate層で洗浄した。有機層を50gの20%(w/w)の塩化ナトリウム溶液で洗浄した。溶液を真空下最終容積〜75mLに濃縮し、22〜25℃で維持した。溶液を90mLのヘプタンで希釈し、100gのシリカゲルベッド(60−230メッシュ)で濾過した。シリカゲルパッド床の生成物を1.1Lのトルエン/ヘプタン(v/v、1/3)で、僅かに真空圧をかけることにより洗浄した。濾液を最終容積〜70mLまで留去し、250mLのヘプタンで希釈した。内部温度を27℃以下に維持しながら、6N 塩酸(60mL)を15分間かけて滴下した。得られた白色スラリーを20〜25℃で5時間撹拌した。バッチを30分間かけて0〜5℃に冷却し、この温度で3時間撹拌した。スラリーポリプロピレン濾紙を吸引しながら吸引しながら濾過し、濾過固体を80mLのヘプタンで洗浄した。固体を真空下、50℃で一定重量になるまで乾燥させて(18時間)、26g(57%)の3−ブロモ−2−クロロ−5−フルオロアニリンを塩化水素酸塩として得た(HPLC純度>98%の白色固体)。
250mL、3首丸底フラスコ中の3−ブロモ−2−クロロ−5−フルオロアニリン塩化水素酸塩(5.0g、19.163mmol)、PiN(6.81g、26.818mmol)、P(C11)(0.536g、1.912mmol)、酢酸カリウム(5.632g、57.411mmol)および110mL トルエンの混合物を加熱還流した。約10mLの溶媒を大気圧で蒸留した。混合物を約60℃に冷却し、Pd(dba)(0.877g、0.958mmol)を添加した。反応混合物を110℃で0.5時間加熱した。反応混合物のHPLCは反応の完了を示した。加熱を止め、反応混合物を20〜22℃に冷却した。混合物をセライトパッドおよび塩基性アルミナを通して濾過した。黒色ケーキを100mLのトルエンで洗浄した。濾液を真空下蒸発させた。残留物をそのまま次反応に使用した。
オーバーヘッドスターラー、サーモカップル、凝縮器、加熱マントルおよび窒素注入口/排出口を備えた1リットル丸底、4首フラスコに4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジン(50g、0.116mol)、1−アミノプロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル塩化水素酸塩(25.5g、0.1512mol)、NaCO(49.3g、0.4653mol)および400mLのDMSOを備えた。混合物を撹拌し、90℃に加熱した。16時間後、HPLCで4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)−メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリミジンの消失により反応の完了が示された。反応混合物を25℃に冷却し、水(1.5L)およびMTBE(500mL)の混合物をゆっくり添加した。混合物を全ての固体が溶けるまで撹拌した(45分間)。有機層を分離し、水層を一度MTBE(500mL)で抽出した。合わせた有機層を1回10%クエン酸溶液(250mL)および1回水(250mL)、塩水(150mL)で洗浄した。有機層を無水MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下、ロータリーエバポレーターで濃縮して、油状物(66g)を得た。生成物(1−(4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル)は若干の残存溶媒を含み、そのまま次工程に使用した。
小さいマグネティックスターラーを備えた100mL、3首丸底フラスコに1−(4−(4−ブロモ−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(5.746g、10.934mmol)、3−ブロモ−2−クロロ−N−(ジフェニルメチレン)−5−フルオロアニリン(4.15g、15.322mmol)、NaCO(3.48g、32.83mmol)、脱気DME(57mL)および脱気水(5.7mL)を添加した。窒素ガスを混合物を通して2−3分間泡立て、Pd(PPh)(1.265g、1.095mmol)を通した。混合物を82℃で加熱した。22時間後の反応混合物のHPLCは完了を示した。
反応混合物を真空下蒸発させた。残留物を酢酸エチル(100mL)および水(50mL)と撹拌した。混合物を濾過し、有機層を分離し、貯蔵した。水層を1回酢酸エチル(50mL)で抽出した。合わせた有機層を1回水(50mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、真空下で乾燥させて、15.349g(26.01mmol、237.61%)の粗1−(4−(4−(3−アミノ−2−クロロ−5−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(PPhO、触媒、溶媒および他の不純物含有)を暗褐色油状物として得た。粗生成物をそのまま次加水分解工程に使用した。
100mL、3首丸底フラスコ中の粗1−(4−(4−(3−アミノ−2−クロロ−5−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(15.349g)、p−トルエンスルホン酸(3.64g、21.132mmol)およびメタノール(70mL)の混合物を1時間加熱還流した。HPLC indは反応の完了を示した。反応混合物を真空下蒸発させ、残留物を2N HCl(50mL)および酢酸エチル(75mL)と撹拌した。水層を分離し、有機層を1回2N HCl(40mL)で抽出した。合わせた水層を1回酢酸エチル(50mL)で抽出し、NaOH水(4N)で抽出した。生成物を2×50mLの酢酸エチルで抽出した。有機層を水(40mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空下蒸発させて、5.136g(11.190mmol)の粗1−(4−(4−(3−アミノ−2−クロロ−5−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチルを褐色油状物として得た。
3首100mL丸底フラスコに粗1−(4−(4−(3−アミノ−2−クロロ−5−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(5.136g)、THF(50mL)およびトリエチルアミン(6.21mL、44.63mmol)を仕込んだ。溶液を0〜5℃に冷却し、MeSOCl(3.836g、33.508mmol)を、バッチ温度を<5℃に維持しながらゆっくり添加した(高度に発熱性)。3時間後の反応混合物のHPLCは反応の完全な終了を示した。50%NaOH水(20mL)を反応混合物に0〜5℃でゆっくり添加した。添加は発熱性であった。バッチ温度は約2℃から19℃に数分にないに上がった。混合物を19℃で撹拌した。16時間後の反応混合物のHPLCは完全な反応を示した。反応混合物を真空下22−25℃で蒸発させて、THFを除去した。混合物を水で希釈し、混合物を2×75mLのTBMEで抽出した。水層に酢酸エチル(100mL)を添加した。水層のpHを3N HCl溶液をゆっくり添加することにより5.75〜6.0に調節した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。酢酸エチル層を合わせ、水(2×50mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で蒸発させて、明黄色泡状固体を得た(3.42g、6.357mmol)。粗生成物(3.42g)にイソプロパノール(35mL)を添加し、混合物を10分間加熱還流した。懸濁液を20〜22℃から0〜5℃に冷却した。混合物を0〜5℃で30分間撹拌し、濾過した。ケーキを氷冷イソプロパノールで洗浄した。生成物を65℃で真空で18時間乾燥させて、2.516g(4.676mmol、HPLC純度>98%)の所望の生成物1−(4−(4−(2−クロロ−5−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル(5A)を得た。
薬理学的データ
本発明の化合物有用性は、次の1種以上のアッセイで観察されるデータにより支持される。
Raf/Mek増幅ルミネッセンス近接均質アッセイ
(Alpha Screen)
緩衝液
アッセイ緩衝液:50mM Tris、pH7.5、15mM MgCl、0.01%ウシ血清アルブミン(BSA)、1mM ジチオスレイトール(DTT)
停止緩衝液:60mM エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、0.01%Tween(登録商標)20
ビーズ緩衝液:50mM Tris、pH7.5、0.01%Tween(登録商標)20
材料
b−Raf(V600E)、活性
ビオチニル化Mek、キナーゼ死滅
Alpha Screen検出キット(PerkinElmerTM, #6760617Rから入手可能)
抗ホスホ−MEK1/2(Cell Signaling Technology, Inc. #9121から入手可能)
384ウェルアッセイプレート(White Greiner(登録商標)プレート、#781207)
アッセイ条件
b−Raf(V600E)約4pM
c−Raf約4nM
ビオチニル化Mek、死滅キナーゼ約10nM
ATP 10μM
化合物とのプレインキュベート時間60分間、室温
反応時間1時間または3時間、室温
アッセイプロトコル
Rafおよびビオチニル化Mek、死滅キナーゼをアッセイ緩衝液(50mM Tris、pH7.5、15mM MgCl、0.01%BSAおよび1mM DTT)中で最終濃度の2倍で合わせ、100%DMSOで希釈した0.5μlの40倍のrafキナーゼ阻害剤試験化合物を含むアッセイプレート(Greiner White 384ウェルアッセイプレート #781207)にウェルあたり10μlで分配した。プレートを60分間、室温インキュベートした。
Rafキナーゼ活性反応を10μL/ウェルのアッセイ緩衝液で希釈した2×ATPの添加により開始させた。3時間(bRaf(V600E))または1時間(c−Raf)の後、10μLの停止剤(60mM EDTA)の添加により反応を停止させた。リン酸化生成物をウサギ抗p−MEK(Cell Signaling, #9121)抗体およびAlpha Screen IgG(タンパク質A)検出キット(PerkinElmer #6760617R)を使用して、抗体の混合物のウェルに30μL添加し(1:2000希釈)およびビーズ緩衝液(50mM Tris、pH7.5、0.01%Tween20)中の希釈ビーズ(両方のビーズとも1:2000希釈)を添加することにより測定した。添加を、検出ビーズを光から保護するために暗条件下で行った。蓋をプレートの上に置き、1時間、室温でインキュベートし、発光をPerkinElmer Envision装置で読んだ。50%阻害についての各化合物の濃度(IC50)を、XL Fitデータ解析ソフトウェアを使用して非線形回帰により計算した。
Raf/Mek増幅ルミネッセンス近接均質アッセイにおける代表的本発明の化合物の変異b−Raf(V600E)IC50データを下の表Iに示す。化合物の各々を下の表に示す遊離塩基または塩形態で試験した。
Figure 0005726190
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A375細胞増殖アッセイ
A375は、B−Raf V600E変異を担持する黒色腫細胞株である。ルシフェラーゼを発現するように操作されたA375−luc細胞を384ウェル白色透明底プレートに、10%FBS含有DMEM中1,500細胞/50μL/ウェルとして播種する。適当な濃度に100%DMSOで希釈した試験化合物を、自動Pin Toolにより細胞に移す(100nL)。細胞を2日間、25℃でインキュベートし、25μLのBrightGloTMを各ウェルに添加し、プレートのルミネッセンスを読む。50%阻害についての各化合物の濃度(IC50)を、XL Fitデータ解析ソフトウェアを使用する非線形回帰により計算する。
野生型およびV600E B−Raf
ここに記載する実施例および態様は説明のみを目的とし、それに照らした種々の修飾または改変が当業者には示唆され、本出願の精神および範囲内および添付する特許請求の範囲の範囲内に包含されると理解される。ここに引用する全ての刊行物、特許および特許出願は全ての目的のために引用により本明細書に包含させる。
以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
式(I)または(II)
Figure 0005726190

〔式中、

(i) H、
(ii) 場合によりシアノで置換されていてよい(C −C )シクロアルキル;
(iii) 場合によりシアノ、−C(O)NH またはヒドロキシで置換されていてよい(C −C )アルキルまたは
(iv) −X NHC(O)OR 1a または−X NHC(O)NHR 1a (ここで、X は場合によりハロ、(C −C )アルキルまたはハロ置換(C −C )アルキルから独立して選択される1〜3個の基で置換されていてよい(C −C )アルキレンであり、R 1a はH、(C −C )アルキルまたはハロ置換(C −C )アルキルである)であり;
1b はHまたはメチルであり;
はHまたはハロゲンであり;
はH、ハロゲン、(C −C )アルコキシ、(C −C )アルキル、ハロ置換(C −C )アルコキシまたはハロ置換(C −C )アルキルであり;
はハロゲン、Hまたは(C −C )アルキルであり;
は(C −C )アルキル、(C −C )シクロアルキル、(C −C )分枝鎖アルキル、ハロ置換(C −C )アルキル、ハロ置換(C −C )分枝鎖アルキル、(C −C )シクロアルキル(C −C )アルキレンまたはフェニルであり、該フェニルは、場合によりハロ、CH またはCF から独立して選択される1〜3個の基で置換されていてよく;
はH、(C −C )アルキルまたはハロゲンであり;
はH、(C −C )アルキル、(C −C )シクロアルキル、1−メチル−(C −C )シクロアルキル、(C −C )分枝鎖アルキルまたはフェニルであり、該フェニルは場合によりハロゲン、(C −C )アルキルまたはハロ置換(C −C )アルキルから選択される1〜3個の置換基で置換されていてよい。〕
の化合物またはその薬学的に許容される塩。
[2]
式(I)の化合物である、[1]に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
[3]
が−X NHC(O)OR 1a (ここで、X は場合により(C −C )アルキルまたはハロ置換(C −C )アルキルから独立して選択される1〜3個の基で置換されていてよい(C −C )アルキレンであり、R 1a が(C −C )アルキルまたはハロ置換(C −C )アルキルである)であり;
がHまたはFであり;
がH、ハロゲン、(C −C )アルコキシ、(C −C )アルキル、ハロ置換(C −C )アルコキシまたはハロ置換(C −C )アルキルであり;
がHまたはメチルであり;
が(C −C )アルキル、(C −C )シクロアルキル、(C3−C5)分枝鎖アルキル、ハロ置換(C −C )アルキル、ハロ置換(C −C )分枝鎖アルキル、(C −C )シクロアルキル(C −C )アルキレンであるかまたはCl、F、CH もしくはCF から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されているフェニルであり;
がH、(C −C )アルキルまたはハロゲンであり;
が(C −C )シクロアルキル、1−メチル−(C −C )シクロアルキルまたは(C −C )分枝鎖アルキルである;
[1]または[2]に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
[4]
が−X NHC(O)OR 1a (ここで、X は場合により(C −C )アルキルまたはハロ置換(C −C )アルキルから独立して選択される1〜3個の基で置換されていてよい(C −C )アルキレンであり、R 1a は(C −C )アルキルまたはハロ置換(C −C )アルキルである)であり;
がHまたはFであり;
がH、ハロゲン、(C −C )アルコキシ、(C −C )アルキル、ハロ置換(C −C )アルコキシまたはハロ置換(C −C )アルキルであり;
がHまたはメチルであり;
が(C −C )アルキル、(C −C )シクロアルキル、(C3−C5)分枝鎖アルキル、ハロ置換(C −C )アルキル、ハロ置換(C −C )分枝鎖アルキルであるかまたはF、CH もしくはCF で置換されているフェニルであり;
がH、(C −C )アルキルまたはハロゲンであり;
が(C −C )シクロアルキル、1−メチル−(C −C )シクロアルキルまたは(C −C )分枝鎖アルキルである;
[1]〜[3]のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
[5]
が−X NHC(O)OR 1a (ここで、X が(C −C )アルキルで置換されている(C −C )アルキレンであり、R 1a が(C −C )アルキルである)であり;
がHであり;
がH、Cl、F、メトキシ、メチルまたはジフルオロメトキシであり;
がHであり;
がメチル、シクロプロピル、エチル、プロピル、イソプロピル、sec−ブチル、イソブチル、トリフルオロメチルまたは3,3,3−トリフルオロプロピルであり;
がH、メチル、FまたはClであり;
がt−ブチル、シクロプロピルまたは1−メチルシクロプロピルである;
[1]〜[4]のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
[6]
が次の式(1a)
Figure 0005726190
を有する、
[1]〜[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
[7]
式(I)
Figure 0005726190


〔式中、

(i) 場合によりシアノ、−C(O)NH またはヒドロキシで置換されている(C −C )アルキルであるかまたは
(ii) −X NHC(O)OR 1a (ここで、X は場合によりハロ、(C −C )アルキルまたはハロ置換(C −C )アルキルから独立して選択される1〜3個の基で置換されていてよい(C −C )アルキレンであり、R 1a はH、(C −C )アルキルまたはハロ置換(C −C )アルキルである)であり;
はHまたはハロゲンであり;
はH、ハロゲン、(C −C )アルコキシ、(C −C )アルキル、ハロ置換(C −C )アルコキシまたはハロ置換(C −C )アルキルであり;
はハロゲン、Hまたは(C −C )アルキルであり;
は(C −C )アルキル、(C −C )シクロアルキル、(C −C )分枝鎖アルキル、ハロ置換(C −C )アルキルまたはハロ置換(C −C )分枝鎖アルキルであり;
はH、(C −C )アルキルまたはハロゲンであり;
はH、(C −C )アルキル、(C −C )シクロアルキル、1−メチル−(C −C )シクロアルキル、(C −C )分枝鎖アルキルまたはフェニルであり、該フェニルは場合によりハロゲン、(C −C )アルキルまたはハロ置換(C −C )アルキルから選択される1〜3個の基で置換されていてよい、〕
の化合物である、[1]に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
[8]
式(II)の化合物である;
[1]に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
[9]
がHまたはFであり;
がH、ハロゲン、(C −C )アルコキシ、(C −C )アルキル、ハロ置換(C −C )アルコキシまたはハロ置換(C −C )アルキルであり;
がHまたはメチルであり;
が(C −C )アルキル、(C −C )シクロアルキル、(C3−C5)分枝鎖アルキル、ハロ置換(C −C )アルキル、ハロ置換(C −C )分枝鎖アルキルまたは(C −C )シクロアルキル(C −C )アルキレンであり;
がH、(C −C )アルキルまたはハロゲンであり;
が(C −C )シクロアルキル、1−メチル−(C −C )シクロアルキルまたは(C −C )分枝鎖アルキルである;
[8]に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
[10]
がHであり;
がH、Cl、F、メトキシ、メチルまたはジフルオロメトキシであり;
がHであり;
がメチル、シクロプロピル、エチル、プロピル、イソプロピル、sec−ブチル、イソブチル、トリフルオロメチルまたは3,3,3−トリフルオロプロピルであり;
がH、メチル、FまたはClであり;
がt−ブチル、シクロプロピルまたは1−メチルシクロプロピルである;
[9]に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
[11]
次のものからなる群から選択される、[1]に記載の化合物:
1−(4−(4−(2−クロロ−5−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
1−(4−(4−(2−クロロ−5−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(R)−メチル;
1−(4−(2−シクロプロピル−4−(2−フルオロ−5−メチル−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
1−(4−(2−シクロプロピル−4−(2,5−ジクロロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
1−(4−(4−(2−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
1−(4−(2−シクロプロピル−4−(2−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
(2S)−1−(4−(2−シクロプロピル−4−(2,5−ジフルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸メチル;および
1−(4−(4−(2−クロロ−5−メチル−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
またはその薬学的に許容される塩。
[12]
次のものからなる群から選択される、[1]に記載の化合物:
1−(4−(5−(5−クロロ−3−(シクロプロパンスルホンアミド)−2−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
1−(4−(5−(5−クロロ−3−(エチルスルホンアミド)−2−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
1−(4−(5−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
1−(4−(5−(5−クロロ−3−(シクロプロピルメチルスルホンアミド)−2−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
1−(4−(4−(2−クロロ−3−(エチルスルホンアミド)−5−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
1−(4−(4−(2−クロロ−3−(シクロプロパンスルホンアミド)−5−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
1−(4−(5−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
1−(4−(5−(2−フルオロ−5−メチル−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
1−(4−(5−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;および
1−(4−(5−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(3−フルオロフェニルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
またはその薬学的に許容される塩。
[13]
次のものからなる群から選択される、[1]に記載の化合物:
N−(2−クロロ−3−(2−シクロプロピル−5−(ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−フルオロフェニル)−2,6−ジフルオロベンゼンスルホンアミド;
N−(2−クロロ−3−(2−シクロプロピル−5−(ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−フルオロフェニル)メタンスルホンアミド;および
N−(2−クロロ−3−(2−シクロプロピル−5−(ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−フルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド;
またはその薬学的に許容される塩。
[14]
[1]〜[13]のいずれかに記載の化合物および希釈剤、担体または添加物を含む、医薬組成物。
[15]
さらに抗癌化合物、鎮痛剤、制吐剤、抗鬱剤および抗炎症剤から成る群から選択される他の治療剤を含む、[14]に記載の医薬組成物。
[16]
癌の処置のための[1]〜[13]のいずれかに記載の化合物。
[17]
癌が肺癌、膵臓癌腫、膀胱癌、結腸癌、骨髄障害、前立腺癌、甲状腺癌、黒色腫および腺腫から成る群から選択される、[16]に記載の化合物。
[18]
癌の処置方法であって、かかる処置を必要とする対象に薬学的に有効量の[1]〜[13]のいずれかに記載の化合物を投与することを含む、方法。
[19]
癌が肺癌、膵臓癌腫、膀胱癌、結腸癌、骨髄障害、黒色腫および腺腫から成る群から選択される、[18]に記載の方法。
[20]
さらに他の治療剤の投与を含む、[18]または[19]に記載の方法。
[21]
他の治療剤が抗癌剤、鎮痛剤、制吐剤、抗鬱剤または抗炎症剤である、[20]に記載の方法。
[22]
Rafキナーゼが仲介する状態の処置方法であって、処置を必要とする対象に有効量の[1]〜[13]のいずれかに記載の化合物を投与することを含む、方法。
[23]
Rafキナーゼが変異b−Rafキナーゼである、[22]に記載の方法。
[24]
変異b−Rafキナーゼがb−Raf(V600E)である、[23]に記載の方法。
[25]
他の治療剤を該対象に投与することをさらに含む、[22]、[23]または[24]に記載の方法。
[26]
他の治療剤が異なるRafキナーゼ阻害剤またはMEK、mTOR、PI3K、CDK9、PAK、タンパク質キナーゼC、MAPキナーゼ、MAPKキナーゼまたはERKの阻害剤である、[25]に記載の方法。

Claims (18)

  1. 式(I)または(II)
    Figure 0005726190

    〔式中、
    −X NHC(O)OR 1a (ここで、X は場合により(C −C )アルキルまたはハロ置換(C −C )アルキルから独立して選択される1〜3個の基で置換されていてよい(C −C )アルキレンであり、R 1a が(C −C )アルキルまたはハロ置換(C −C )アルキルである)であり
    1bはHまたはメチルであり;
    がHまたはFであり;
    がH、ハロゲン、(C −C )アルコキシ、(C −C )アルキル、ハロ置換(C −C )アルコキシまたはハロ置換(C −C )アルキルであり;
    がHまたはメチルであり;
    が(C −C )アルキル、(C −C )シクロアルキル、(C3−C5)分枝鎖アルキル、ハロ置換(C −C )アルキル、ハロ置換(C −C )分枝鎖アルキル、(C −C )シクロアルキル(C −C )アルキレンであるかまたはCl、F、CH もしくはCF から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されているフェニルであり;
    がH、(C −C )アルキルまたはハロゲンであり;
    が(C −C )シクロアルキル、1−メチル−(C −C )シクロアルキルまたは(C −C )分枝鎖アルキルである。〕
    の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  2. 式(I)の化合物である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  3. が−XNHC(O)OR1a(ここで、Xは場合により(C−C)アルキルまたはハロ置換(C−C)アルキルから独立して選択される1〜3個の基で置換されていてよい(C−C)アルキレンであり、R1aは(C−C)アルキルまたはハロ置換(C−C)アルキルである)であり;
    がHまたはFであり;
    がH、ハロゲン、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキル、ハロ置換(C−C)アルコキシまたはハロ置換(C−C)アルキルであり;
    がHまたはメチルであり;
    が(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C3−C5)分枝鎖アルキル、ハロ置換(C−C)アルキル、ハロ置換(C−C)分枝鎖アルキルであるかまたはF、CHもしくはCFで置換されているフェニルであり;
    がH、(C−C)アルキルまたはハロゲンであり;
    が(C−C)シクロアルキル、1−メチル−(C−C)シクロアルキルまたは(C−C)分枝鎖アルキルである;
    請求項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  4. が−XNHC(O)OR1a(ここで、Xが(C−C)アルキルで置換されている(C−C)アルキレンであり、R1aが(C−C)アルキルである)であり;
    がHであり;
    がH、Cl、F、メトキシ、メチルまたはジフルオロメトキシであり;
    がHであり;
    がメチル、シクロプロピル、エチル、プロピル、イソプロピル、sec−ブチル、イソブチル、トリフルオロメチルまたは3,3,3−トリフルオロプロピルであり;
    がH、メチル、FまたはClであり;
    がt−ブチル、シクロプロピルまたは1−メチルシクロプロピルである;
    請求項1〜のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  5. が次の式(1a)
    Figure 0005726190

    を有する、
    請求項1〜のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  6. 式(II)
    Figure 0005726190

    〔式中、
    がHまたはFであり;
    がH、ハロゲン、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキル、ハロ置換(C−C)アルコキシまたはハロ置換(C−C)アルキルであり;
    がHまたはメチルであり;
    が(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C3−C5)分枝鎖アルキル、ハロ置換(C−C)アルキル、ハロ置換(C−C)分枝鎖アルキルまたは(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキレンであり;
    がH、(C−C)アルキルまたはハロゲンであり;
    が(C−C)シクロアルキル、1−メチル−(C−C)シクロアルキルまたは(C−C)分枝鎖アルキルである。〕
    の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  7. がHであり;
    がH、Cl、F、メトキシ、メチルまたはジフルオロメトキシであり;
    がHであり;
    がメチル、シクロプロピル、エチル、プロピル、イソプロピル、sec−ブチル、イソブチル、トリフルオロメチルまたは3,3,3−トリフルオロプロピルであり;
    がH、メチル、FまたはClであり;
    がt−ブチル、シクロプロピルまたは1−メチルシクロプロピルである;
    請求項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  8. 次のものからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物:
    1−(4−(4−(2−クロロ−5−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
    1−(4−(4−(2−クロロ−5−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(R)−メチル;
    1−(4−(2−シクロプロピル−4−(2−フルオロ−5−メチル−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
    1−(4−(2−シクロプロピル−4−(2,5−ジクロロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
    1−(4−(4−(2−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
    1−(4−(2−シクロプロピル−4−(2−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
    (2S)−1−(4−(2−シクロプロピル−4−(2,5−ジフルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸メチル;および
    1−(4−(4−(2−クロロ−5−メチル−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
    またはその薬学的に許容される塩。
  9. 次のものからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物:
    1−(4−(5−(5−クロロ−3−(シクロプロパンスルホンアミド)−2−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
    1−(4−(5−(5−クロロ−3−(エチルスルホンアミド)−2−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
    1−(4−(5−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
    1−(4−(5−(5−クロロ−3−(シクロプロピルメチルスルホンアミド)−2−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
    1−(4−(4−(2−クロロ−3−(エチルスルホンアミド)−5−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
    1−(4−(4−(2−クロロ−3−(シクロプロパンスルホンアミド)−5−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
    1−(4−(5−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
    1−(4−(5−(2−フルオロ−5−メチル−3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−2−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
    1−(4−(5−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;および
    1−(4−(5−(5−クロロ−2−フルオロ−3−(3−フルオロフェニルスルホンアミド)フェニル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバミン酸(S)−メチル;
    またはその薬学的に許容される塩。
  10. 次のものからなる群から選択される、請求項1または6に記載の化合物:
    N−(2−クロロ−3−(2−シクロプロピル−5−(ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−フルオロフェニル)−2,6−ジフルオロベンゼンスルホンアミド;
    N−(2−クロロ−3−(2−シクロプロピル−5−(ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−フルオロフェニル)メタンスルホンアミド;および
    N−(2−クロロ−3−(2−シクロプロピル−5−(ピリミジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)−5−フルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド;
    またはその薬学的に許容される塩。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩および希釈剤、担体または添加物を含む、医薬組成物。
  12. さらに抗癌化合物、鎮痛剤、制吐剤、抗鬱剤および抗炎症剤から成る群から選択される他の治療剤を含む、請求項11に記載の医薬組成物。
  13. 癌の処置のための請求項11または12に記載の医薬組成物。
  14. 癌が肺癌、膵臓癌腫、膀胱癌、結腸癌、骨髄障害、前立腺癌、甲状腺癌、黒色腫および腺腫から成る群から選択される、請求項13に記載の医薬組成物。
  15. 有効量の請求項1〜10のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を有効成分として含む、癌の処置剤。
  16. 癌が肺癌、膵臓癌腫、膀胱癌、結腸癌、骨髄障害、黒色腫および腺腫から成る群から選択される、請求項15に記載の処置剤。
  17. 他の治療剤と併用することを特徴とする、請求項15または16に記載の処置剤。
  18. 他の治療剤が抗癌剤、鎮痛剤、制吐剤、抗鬱剤または抗炎症剤である、請求項17に記載の処置剤。
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