JP5725091B2 - 集積回路装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、集積回路装置及び電子機器等に関する。
従来より、水晶振動子等の振動子を用いた発振回路が知られている。このような振動子を用いた発振回路によれば、キャパシターと抵抗を用いたCR発振回路に比べて、高精度なクロック信号を取得できる。このような発振回路の従来技術としては例えば特許文献1に開示される技術が知られている。
この従来技術では、温度センサーにより温度を測定し、測定された温度に応じて水晶発振回路の負荷容量を変化させる。こうすることで、温度変動があった場合にも、クロック精度を保つことができ、精度の高い温度補償を実現できる。
しかしながら、この従来技術では、静電気が印加された場合の静電気保護対策については触れられていない。そして、静電気保護のための回路素子を設けた場合に、その回路素子の存在が原因となって、発振回路の性能が劣化する問題があることが判明した。
また、この従来技術を例えば無線通信装置に適用した場合に、次のような問題が発生する。即ち、無線の送信動作や受信動作で高精度な発振周波数が必要な場合のみならず、無線通信装置の待機状態で、それほど高精度な発振周波数が必要でない場合にも、発振回路は、同じ負荷容量で発振することになってしまう。従って、待機時において発振回路において無駄な電力が消費されてしてしまう問題があることが判明した。
特開2002−171132号公報
本発明の幾つかの態様によれば、発振回路の性能を維持しながら静電気保護耐圧を向上できる集積回路装置及び電子機器等を提供できる。
本発明の一態様は、振動子の一端に接続される第1のパッドと、前記振動子の他端に接続される第2のパッドと、前記振動子の発振用のバッファー回路と、前記第1のパッド側の第1の接続ノードと、前記バッファー回路の入力ノードとの間に設けられる第1の保護抵抗素子と、前記第2のパッド側の第2の接続ノードと、前記バッファー回路の出力ノードとの間に設けられる第2の保護抵抗素子と、前記第1の接続ノード又は前記第2の接続ノードの一方に接続される容量回路とを含む集積回路装置に関係する。
本発明の一態様によれば、第1のパッド側の第1の接続ノードとバッファー回路の入力ノードとの間に、第1の保護抵抗素子が設けられ、第2のパッド側の第2の接続ノードとバッファー回路の出力ノードとの間に、第2の保護抵抗素子が設けられる。従って、第1、第2のパッドを介して静電気が印加された場合に、バッファー回路の回路素子が静電破壊されてしまう事態を、第1、第2の保護抵抗素子を用いて抑止できるようになる。また第1、第2の保護抵抗素子の存在が原因となって、発振回路の性能が劣化するのも抑止できる。従って、発振回路の性能を維持しながら静電気保護耐圧を向上できる。
また本発明の一態様では、第1の方向の反対方向を第2の方向とした場合に、前記バッファー回路の前記第1の方向側の領域に、前記第1の保護抵抗素子が配置され、前記バッファー回路の前記第2の方向側の領域に、前記第2の保護抵抗素子が配置されてもよい。
このようにすれば、バッファー回路及び第1、第2の保護抵抗素子を、効率的なレイアウトで配置することが可能になり、コンパクトなレイアウト配置を実現できる。
また本発明の一態様では、前記容量回路は、前記第1の保護抵抗素子の前記第1の方向側の領域又は前記第2の保護抵抗素子の前記第2の方向側の領域に配置されてもよい。
このようにすれば、バッファー回路、第1、第2の保護抵抗素子及び容量回路を、効率的なレイアウトで配置することが可能になり、コンパクトなレイアウト配置を実現できる。
また本発明の一態様では、前記振動子及び前記バッファー回路により生成される発振信号の波形整形を行って、クロック信号を出力する波形整形回路を含み、前記波形整形回路は、前記容量回路の前記第1の方向側の領域又は前記容量回路の前記第2の方向側の領域に配置されてもよい。
このようにすれば、第1のパッド又は第2のパッドからの信号線を、ショートパスで波形整形回路に接続できるようになり、効率的なレイアウト配線を実現できる。
また本発明の一態様では、前記振動子及び前記バッファー回路により生成される発振信号の振幅を検出し、前記発振信号の振幅が一定になるように、前記バッファー回路に流れる電流を制御する電流制御回路を含み、前記第1の方向に直交する方向を第3の方向とした場合に、前記電流制御回路は、前記バッファー回路の前記第3の方向側の領域に配置されてもよい。
このようにすれば、電流制御回路とバッファー回路をショートパスで接続できるようになり、効率的なレイアウト配置を実現でき、誤動作の防止等も図れる。
また本発明の一態様では、前記第3の方向の反対方向を第4の方向とした場合に、前記第1の保護抵抗素子の前記第4の方向側の領域に、保護ダイオードを有する第1のI/Oセルが配置され、前記第2の保護抵抗素子の前記第4の方向側の領域に、保護ダイオードを有する第2のI/Oセルが配置されてもよい。
このようにすれば、保護ダイオードを第1、第2のパッドの近くにレイアウト配置できるようになり、静電気保護耐圧の向上を図れる。
また本発明の一態様では、前記第1のパッドと前記第2のパッドとの間に、前記第1のI/Oセル及び前記第2のI/Oセルの少なくとも一方が配置されてもよい。
このようにすれば第1、第2のパッドとI/Oセルの効率的なレイアウト配置を実現できる。
また本発明の一態様では、前記第1の接続ノード又は前記第2の接続ノードの他方に接続される第2の容量回路を含んでもよい。
このようにバッファー回路の入力側及び出力側の両方に容量回路を設ければ、バランスの良い発振動作を実現できる。
また本発明の一態様では、前記バッファー回路の入力側信号線と前記バッファー回路の出力側信号線とが、平面視においてノンオーバラップになるように配線されてもよい。
このようにすれば、入力信号線と出力信号線がクロスして発振性能が劣化する事態を抑止できる。
また本発明の一態様では、前記バッファー回路と前記第1の保護抵抗素子及び前記第2の保護抵抗素子とが、平面視において隣接して配置されてもよい。
このようにすれば、バッファー回路と第1、第2の保護抵抗素子をコンパクトにレイアウト配置することが可能になる。
また本発明の一態様では、前記第1のパッドと前記第2のパッドとの平面視における距離をLAとし、前記第1の保護抵抗素子と前記第2の保護抵抗素子との平面視における距離をLBとした場合に、LA>LBであってもよい。
このようにすれば、第1、第2の保護抵抗素子をバッファー回路に対してより近づけて配置するレイアウト配置を実現できる。
また本発明の一態様では、前記容量回路は、容量値が可変に設定される可変容量回路であり、通常動作時には、前記可変容量回路の容量値はCNに設定され、待機時には、前記可変容量回路の容量値はCSに設定され、CN>CSであってもよい。
本発明の一態様によれば、通常動作時では、可変容量回路の容量値はCSよりも大きいCNに設定され、待機時では、CNよりも小さいCSに設定される。従って、通常動作時では、待機時に比べて発振周波数を高精度にすることができる。一方、待機時には、負荷容量である可変容量回路の容量値が減少することで、省電力化を図れる。従って、待機時での無駄な電力消費を抑止しながら通常動作時において高精度な発振周波数を得ることが可能になる。
また本発明の一態様では、前記待機時に、前記発振回路からの待機時用クロック信号に基づいて動作する待機時用回路を含み、前記待機時用回路は、前記可変容量回路の容量値がCSに設定されることで生成された前記待機時用クロック信号に基づいて、動作してもよい。
このようにすれば、集積回路装置の待機時においても、発振回路からの待機時用クロック信号に基づいて待機時用回路を動作させて、待機時に必要な動作を実行できる。
また本発明の一態様では、前記通常動作時に無線通信を行う無線回路を含み、前記無線回路は、前記可変容量回路の容量値がCNに設定されることで生成された通常動作時用クロック信号に基づいて、動作してもよい。
このようにすれば、可変容量回路の容量値をCNに設定することで得られた高精度の通常動作時用のクロック信号を用いて、無線回路の無線通信を実現できるようになる。
また本発明の他の態様は、上記のいずれかに記載の集積回路装置を含む電子機器に関係する。
本実施形態の構成例。 比較例の構成例。 図3(A)、図3(B)は抵抗値と動作電流の関係を示す図。 集積回路装置のレイアウト配置の一例。 集積回路装置のレイアウト配置の他の例。 本実施形態の詳細な構成例。 可変容量回路の構成例。 MIM構造のキャパシターの説明図。 波形整形回路の構成例。 電流制御回路の構成例。 振幅・電圧変換を説明する信号波形例。 集積回路装置のレイアウト配置の詳細例。 本実施形態の容量値設定手法の説明図。 図14(A)、図14(B)も本実施形態の容量値設定手法の説明図。 集積回路装置の構成例。 集積回路装置の動作説明図。 集積回路装置の詳細な構成例。 電子機器の構成例。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.集積回路装置、発振回路の構成
図1に本実施形態の集積回路装置、発振回路の構成例を示す。なお本実施形態の集積回路装置、発振回路の構成は図1の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
図1に示すように、本実施形態の集積回路装置(発振回路)は、水晶振動子等の振動子XTALの発振用のバッファー回路BFと、第1、第2の保護抵抗素子R1、R2と、第1、第2の容量回路CX1、CX2(第1、第2のキャパシター)を含む。また第1、第2のパッドP1、P2と、第1、第2のI/OセルIO1、IO2を含むことができる。
発振用のバッファー回路BFは、振動子XTALを発振させるためのバッファー回路(増幅回路)であり、図1ではインバーター回路(反転回路)により実現される。このバッファー回路BFは、振動子XTALの一端と他端の間に設けられる。そして図1では、バッファー回路BFの入力ノードがパッドP1を介して振動子XTALの一端に接続され、バッファー回路BFの出力ノードがパッドP2を介して振動子XTALの他端に接続される。
なお、振動子XTALの一端での信号と他端での信号の位相差が180度になるという発振条件を満たしていれば、バッファー回路BFはインバーター回路以外の回路であってもよい。また振動子XTALは、水晶振動子には限定されず、SAW(弾性表面波)デバイスなどの種々の振動子を用いることができる。また外付け部品として、振動子XTALの帰還抵抗素子(例えば1Mオーム程度の抵抗)を設けてもよい。
第1の保護抵抗素子R1は、第1のパッドP1側の第1の接続ノードNC1と、バッファー回路BFの入力ノードNIとの間に設けられる。第2の保護抵抗素子R2は、第2のパッドP2側の第2の接続ノードNC2と、バッファー回路BFの出力ノードNQとの間に設けられる。これらの保護抵抗素子R1、R2は、パッドP1、P2を介して印加される静電気から、バッファー回路BFのトランジスターのゲートやドレインを保護するためのESD保護抵抗として機能する。保護抵抗素子R1、R2は、例えば数百オームの抵抗値を有し、例えばポリシリコン抵抗、或いは拡散抵抗などで実現できる。
I/OセルIO1は、接続ノードNC1とVSSノード(広義には第1の電源ノード)との間に設けられる保護ダイオードDI1Aと、接続ノードNC1とVDDノード(広義には第2の電源ノード)との間に設けられる保護ダイオードDI1Bを含む。I/OセルIO2は、接続ノードNC2とVSSノードとの間に設けられる保護ダイオードDI2Aと、接続ノードNC2とVDDノードとの間に設けられる保護ダイオードDI2Bを含む。これらの保護ダイオードDI1A、DI1B、DI2A、DI2Bは、パッドP1、P2からの静電気をVDD側やVSS側に逃がすためのESD保護素子として機能し、例えば半導体のPN接合により実現される。I/OセルIO1、IO2は、一般的には、信号の入出力バッファーも含むが、図1ではこの入出力バッファーは使用せずに、保護ダイオードだけを使用している。
パッドP1、P2は、本実施形態の集積回路装置(IC)と外部デバイスを接続するための外部接続端子である。図1では、バッファー回路BFの入力側はパッドP1を介して、外付け部品(外部デバイス)である水晶振動子等の振動子XTALの一端に接続され、バッファー回路BFの出力側はパッドP2を介して振動子XTALの他端に接続される。
第1の容量回路CX1は、バッファー回路BFの入力側の第1の接続ノードNC1に接続される。即ち容量回路CX1のキャパシターは、接続ノードNC1とVSSノード(第1の電源ノード)との間に設けられる。第2の容量回路CX2は、バッファー回路BFの出力側の第2の接続ノードNC2に接続される。即ち容量回路CX2のキャパシターは、接続ノードNC2とVSSノード(第1の電源ノード)との間に設けられる。
なお容量回路CX1、CX2は、その容量値が可変に設定される可変容量回路であることが望ましい。従って、以下では、CX1、CX2を可変容量回路と呼ぶこととする。
これらの可変容量回路CX1、CX2の容量値は、例えば外部からの容量値制御信号等により、所与の範囲内で任意に変更することができる。例えば容量値制御信号によるnビットでデジタルデータにより2段階に容量値を設定できる。或いはバラクター等の容量素子をアナログ的な制御電圧で制御して、容量値を可変に設定してもよい。
なお、CX1、CX2は、容量値が可変に設定されない第1、第2のキャパシターであってもよい。また図1では、接続ノードNC1、NC1の両方に可変容量回路CX1、CX2を設けているが、接続ノードNC1、NC1の一方にのみ可変容量回路を設けてもよい。即ち、可変容量回路(広義には容量回路)は、バッファー回路BFの入力側又は出力側の少なくとも一方側の接続ノードに設けられていればよい。例えば接続ノードNC1、NC2の一方のノードにのみ可変容量回路を接続し、他方のノードには、容量値が可変に設定されない容量回路(キャパシター)を接続してもよい。或いは他方のノードには内蔵の容量回路を設けずに、外付け部品であるキャパシターを用いるようにしてもよい。
以上の図1の本実施形態によれば、バッファー回路BFの入力ノードNIと接続ノードNC1の間に保護抵抗素子R1が設けられ、バッファー回路BFの出力ノードNQと接続ノードNC2の間に保護抵抗素子R2が設けられる。従って、パッドP1を介して静電気が印加された場合に、バッファー回路BFのトランジスターのゲートが静電破壊されてしまう事態を、保護抵抗素子R1により抑止できる。またパッドP2を介して静電気が印加された場合にも、バッファー回路BFのトランジスターのドレインが静電破壊されてしまう事態を、保護抵抗素子R2により抑止できる。従って、集積回路装置の静電気保護耐圧を高めることができ、信頼性を向上できる。
また図1では、振動子XTALの一端と可変容量回路CX1との間の第1の経路や、振動子XTALの他端と可変容量回路CX2の間の第2の経路には、保護抵抗素子が設けられていない。従って、保護抵抗素子の存在が原因となって、発振回路(バッファー回路)の動作電流が増加してしまうのを防止できる。また電源電圧変動が生じた場合の発振周波数変動も少なくできる。
図2に本実施形態の比較例の構成を示す。図2の比較例では、振動子XTALの一端と可変容量回路CX1との間に保護抵抗素子R1が設けられ、振動子XTALの他端と可変容量回路CX2との間に保護抵抗素子R2が設けられている。即ち図2の比較例では、保護抵抗素子R1、R2を、静電気が印加されるパッドP1、P2のなるべく近くに配置することで、静電気保護耐圧の向上を目指している。具体的には、例えばI/OセルIO1、IO2が有している保護抵抗素子をR1、R2として用いる。
しかしながら、図2の比較例では、振動子XTALから見た場合に、パッドP1と可変容量回路CX1との間に保護抵抗素子R1が存在し、パッドP2と可変容量回路CX2との間に保護抵抗素子R2が存在してしまう。またバッファー回路BFの駆動信号の高周波成分の多くが、振動子XTAL側ではなく、容量回路CX2側に逃げてしまう。従って、例えば16MHzなどの高周波数の発振を維持するためには、バッファー回路BFの高い駆動能力が必要になり、発振回路の動作電流が増えてしまう。即ち、発振信号の振幅を一定の大きさ以上に保って、発振を停止せずに継続するためには、バッファー回路BFに流れる動作電流を多くする必要があり、これは低消費電力化の妨げとなる。
例えば図3(A)は、図2の比較例での保護抵抗素子R1、R2の抵抗値と、発振回路の動作電流(バッファー回路に流れるショート電流等)との関係を示す図である。図3(A)に示すように、図2の比較例では、静電気保護耐圧を高めるために保護抵抗素子R1、R2の抵抗値を高くすると、それに応じて発振回路の動作電流も増えてしまい、低消費電力化の妨げとなる。
一方、図3(B)は、図1の本実施形態での保護抵抗素子R1、R2の抵抗値と、発振回路の動作電流との関係を示す図である。図3(B)に示すように、図1の本実施形態では、静電気保護耐圧を高めるために保護抵抗素子R1、R2の抵抗値を高くしても、発振回路の動作電流はほとんど増加しない。従って、静電気保護耐圧の向上と低消費電力化を両立して実現することが可能になる。なお図1の本実施形態の構成においても、パッドP1と可変容量回路CX1との間の第1の経路や、パッドP2と可変容量回路CX2との間の第2の経路に、保護抵抗素子R1、R2よりも抵抗値が十分に低い抵抗素子を設ける変形実施も可能である。
2.レイアウト配置
図4に本実施形態の集積回路装置のレイアウト配置例を示す。図4では紙面に向かって右側の方向が第1の方向D1となっており、第1の方向D1の反対方向が第2の方向D2になっている。また紙面に向かって上側の方向が第3の方向D3になっており、第3の方向D3の反対方向が第4の方向D4になっている。但し上下左右の方向は図4には限定されず任意であり、例えば第1の方向D1が左側の方向であったり、第3の方向D3が下側の方向であってもよい。
そして図4では、バッファー回路BFのD1方向側の領域(D1方向の領域)に、保護抵抗素子R1が配置され、バッファー回路のD2方向側の領域(D2方向の領域)に、保護抵抗素子R2が配置される。即ち、バッファー回路BF、保護抵抗素子R1、R2が第1の方向に沿って配置される。更に具体的には、バッファー回路BFと保護抵抗素子R1、R2とが、平面視において隣接配置される。ここで隣接配置とは、例えばその間に他の回路ブロックや回路素子が介在せずに配置されることである。
このようなレイアウト配置によれば、バッファー回路BF及び保護抵抗素子R1、R2を、効率的なレイアウトで配置することが可能になり、コンパクトなレイアウト配置を実現できる。また、図1のようにバッファー回路BFの入力ノードNIと接続ノードNC1の間に保護抵抗素子R1を設け、バッファー回路BFの出力ノードNQと接続ノードNC2の間に保護抵抗素子R2を設けるという回路構成を、効率的なレイアウト配置で実現できるようになる。
また図4では、可変容量回路(広義には容量回路)CX1は、保護抵抗素子R1のD1方向側の領域に配置される。具体的には、容量回路CX1と保護抵抗素子R1はD1方向に沿って隣接配置される。また可変容量回路(容量回路)CX2は、保護抵抗素子R2のD2方向側の領域に配置される。具体的には、容量回路CX2と保護抵抗素子R2はD1方向に沿って隣接配置される。
このようなレイアウト配置によれば、バッファー回路BF、保護抵抗素子R1、R2及び可変容量回路CX1、CX2を、効率的なレイアウトで配置することが可能になり、コンパクトなレイアウト配置を実現できる。また、図1のようにパッドP1と可変容量回路CX1を保護抵抗素子を介さずに接続し、パッドP2と可変容量回路CX2を保護抵抗素子を介さずに接続するという回路構成を、効率的なレイアウト配置で実現できるようになる。
また図4では、保護抵抗素子R1のD4方向側の領域に、保護ダイオードDI1A及びDI1Bを有するI/OセルIO1が配置される。また保護抵抗素子R2のD4方向側の領域に、保護ダイオードDI2A、DI2Bを有するI/OセルIO2が配置される。
このようにすれば、パッドP1からの配線が、I/OセルIO1の保護ダイオード上を通過した後に、保護抵抗素子R1や可変容量回路CX1に接続されるようになる。またパッドP2からの配線が、I/OセルIO2の保護ダイオード上を通過した後に、保護抵抗素子R2や可変容量回路CX2に接続されるようになる。従って、パッドP1、P2に対して静電気が印加された場合に、この静電気が早い段階でI/OセルIO1、IO2の保護ダイオードを介してVSS側やVDD側に逃げるようになり、静電気保護耐圧の向上を図れる。
また図4では、パッドP1とP2の間に、第1、第2のI/OセルIO1、IO2が配置される。このようにすることで、パッドP1、P2とI/OセルIO1、IO2の効率的なレイアウト配置を実現できる。またパッドP1、P2に印加された静電気を、I/OセルIO1、IO2の保護ダイオードを介して、早い段階でVSS側やVDD側に放電させることが可能になる。なお、図4では、パッドP1とP2の間に、I/OセルIO1、IO2の両方が配置されている場合を示しているが、これらのI/Oセルの一方のみをパッドP1、P2の間に配置してもよい。即ち、パッドP1とP2の間には、I/OセルIO1、IO2の少なくとも一方が配置されていればよい。
また図4では、バッファー回路BFの入力側信号線とバッファー回路BFの出力側信号線とが、平面視においてノンオーバラップになるように配線される。即ちこれらの信号線がクロスしないように配線される。例えば発振時においては、バッファー回路BFの入力側信号線(パッドP1からバッファー回路BFのトランジスターのゲートに至る信号線)の信号と、バッファー回路BFの出力側信号線(パッドP2からバッファー回路BFのトランジスターのドレインに至る信号線)の信号との位相差は、例えば180度になる。従って、これらの入力側信号線と出力側信号線がクロスしてしまうと、発振性能が劣化するおそれがある。
この点、図4では、入力側信号線と出力側信号線は平面視においてノンオーバラップになるように配線されているため、信号線のクロスを原因とする発振性能の劣化を防止できる。
また図4では、パッドP1とパッドP2との平面視における距離をLAとし、保護抵抗素子R1と保護抵抗素子R2との平面視における距離をLBとした場合に、LA>LBの関係が成り立っている。即ち、保護抵抗素子R1、R2は、パッドP1、P2間のピッチよりも狭いピッチで配置されている。このようにすれば、保護抵抗素子R1、R2がバッファー回路BFに対してより近づくレイアウト配置になり、コンパクトなレイアウト配置を実現できる。なお、ここでの距離LAは、例えばパッドP1の中心位置とパッドP2の中心位置との間の距離である。また距離LBは、例えば保護抵抗素子R1の配置領域の中心位置と、保護抵抗素子R2の配置領域の中心位置との間の距離である。
なお本実施形態の集積回路装置のレイアウト配置は図4の配置に限定されず、種々の変形実施が可能である。例えば図5に他のレイアウト配置例を示す。
図4では、バッファー回路BFと保護抵抗素子R1、R2はD1方向に沿って配置されていた。これに対して図5では、バッファー回路BFのD4方向側に保護抵抗素子R1、R2が配置されている。また可変容量回路CX1は、バッファー回路BF及び保護抵抗素子R1のD1方向側の領域に配置され、可変容量回路CX2は、バッファー回路BF及び保護抵抗素子R2のD2方向側の領域に配置される。
図5のレイアウト配置によっても、バッファー回路BF、保護抵抗素子R1、R2、可変容量回路CX1、CX2を、効率的なレイアウトで配置することが可能になり、コンパクトなレイアウト配置を実現できる。また、図1のようにバッファー回路BFの入力ノードNIと接続ノードNC1の間に保護抵抗素子R1を設け、バッファー回路BFの出力ノードNQと接続ノードNC2の間に保護抵抗素子R2を設けるという回路構成を、効率的なレイアウト配置で実現できるようになる。
なお図5においても、図4と同様に、バッファー回路BFと保護抵抗素子R1、R2とが平面視において隣接配置されている。また図5においても、保護抵抗素子R1のD4方向側の領域に、保護ダイオードを有するI/OセルIO1が配置され、保護抵抗素子R2のD4方向側の領域に、保護ダイオードを有するI/OセルIO2が配置される。またバッファー回路BFの入力側信号線と出力側信号線とが、平面視においてノンオーバラップになるように配線される。更に、パッドP1とP2との平面視における距離をLAとし、保護抵抗素子R1とR2との平面視における距離をLBとした場合に、LA>LBの関係が成り立っている。
3.詳細な構成例
図6に本実施形態の詳細な構成例を示す。なお本実施形態は図6の構成に限定されず、その構成要件の一部を省略したり、他の構成要件を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
図6では、図1の構成要素に加えて、制御回路20、セレクターSEL、波形整形回路30、分周回路40、電流制御回路50の構成要素が更に設けられている。
制御回路20は、各種の制御処理を行うロジック回路である。この制御回路20は、現在の状態(モード)が通常動作状態(通常動作モード)なのか、待機状態(待機モード)なのかを管理している。
通常動作時用設定ファイル(通常動作時用設定レジスター)には、通常動作時に使用される容量値の設定データが記述(記憶)されている。待機時用設定ファイル(待機時用設定レジスター)には、待機時に使用される容量値の設定データが記述(記憶)されている。
そして通常動作時には、制御回路20からの指示信号により、セレクターSELが通常動作時用設定ファイルを選択する。これにより可変容量回路CX1、CX2の容量値は、通常動作時用の容量値CNに設定される。一方、待機時には、制御回路20からの指示信号により、セレクターSELが待機時用設定ファイルを選択する。これにより可変容量回路CX1、CX2の容量値は、待機用の容量値CSに設定される。
波形整形回路30は、発振信号SOCの波形整形を行う。具体的には振動子XTAL及びバッファー回路BFにより生成される発振信号SOCの波形整形を行って、クロック信号CLKを出力する。そして分周回路40は、クロック信号CLKの分周を行う。そして分周回路40は、通常動作時用のクロック信号CKN1、CKN2や待機時用のクロック信号CKSを出力する。
例えば振動子XTALの発振周波数が16MHzであり、発振回路が設けられる集積回路装置が無線通信用である場合に、分周回路40は、通常動作時に、クロック信号CKN1として、ベースバンド処理用の16MHzのクロック信号を出力する。そしてこの16MHzのクロック信号CKN1を用いて、受信データの復調処理や送信データの変調処理などのベースバンド処理が実行される。
また分周回路40は、通常動作時に、クロック信号CKN2として、PLL(Phase locked Loop)回路用の例えば0.5MHz又は1MHzのクロック信号を出力する。例え
ば受信時には0.5MHzのクロック信号がCKN2として出力され、CKN2を基準クロック信号として、PLL回路により局所周波数信号が生成される。そして例えば2.4GHzの搬送波周波数の受信信号のダウンコンバージョン処理が行われる。また送信時には1MHzのクロック信号がCKN2として出力され、CKN2を用いて送信処理が行われる。
また分周回路40は、待機動作時に、クロック信号CKSとして、待機時用の例えば32KHzのクロック信号を出力する。そして、この32KHzの待機時用のクロック信号CKSを用いて、待機時用回路が動作する。この場合に待機時用のクロック信号CKSの周波数は32KHzというように低周波数であるため、低消費電力化を図れる。
そして図13〜図14(B)で後に詳細に説明するように、通常動作時においては、可変容量回路CX1、CX2は大きな容量値CNに設定されるため、例えば16MHz±50ppmというような高精度な発振信号を生成できる。従って、この高精度の発振信号を用いて適正な受信処理や送信処理を実現できる。一方、待機時においては、可変容量回路CX1、CX2はCSに比べて小さな容量値CSに設定されるため、例えば16MHz±500ppmというような低精度の発振信号が生成される。しかしながら、待機時用の32KHzのクロック信号CKSには、それほどの精度が必要ないため、問題は生じない。
例えば本実施形態の比較例として、16MHzの振動子を用いた第1の発振回路と、32KHzの振動子を用いた第2の発振回路を別々に設ける手法も考えられる。この比較例の手法では、例えば通常動作時においては、第1の発振回路だけを動作させて、第2の発振回路を非動作にする。そして第1の発振回路からのクロック信号に基づいて、集積回路装置の通常動作を実現する。一方、待機時においては、第2の発振回路だけを動作させて、第1の発振回路を非動作にする。そして第2の発振回路からのクロック信号に基づいて、集積回路装置の待機時の動作を実現する。
しかしながら、この比較例の手法では、外付け部品として2つの振動子が必要になってしまい、コスト増を招く。これに対して本実施形態によれば、1つの発振回路だけを用いて、通常動作時用のクロック信号と待機時用のクロック信号の両方を生成できるという利点がある。
電流制御回路50は、バッファー回路BFに流れる電流IB(動作電流、ショート電流)を制御する。具体的には、電流制御回路50は、振動子XTAL及びバッファー回路BFにより生成される発振信号SOCの振幅を検出する。そして発振信号SOCの振幅が一定になるように、バッファー回路BFに流れる電流IBを制御する。このようにすることで、発振回路の消費電流を最小限に抑えながら、安定した発振状態を維持できるようになる。
なお図6では、波形整形回路30は、バッファー回路BFの入力側のノードNC1からの発振信号SOCの波形整形を行っているが、バッファー回路BFの出力側のノードNC2からの発振信号の波形整形を行ってもよい。同様に、図6では電流制御回路50は、入力側のノードNC1からの発振信号SOCの振幅を検出しているが、出力側のノードNC2からの発振信号の振幅を検出して、電流IBの制御を行ってもよい。
4.可変容量回路
図7に可変容量回路CX1、CX2の構成例を示す。例えば可変容量回路CX1は、複数のユニットキャパシターC11、C12、C13、C14と複数のスイッチ素子S11、S12、S13、S14を含む。
ユニットキャパシターC11、C12、C13、C14は、接続ノードNC1とVSSノード(第1の電源ノード)との間に設けられる。そしてC11、C12、C13、C14の容量値は、例えば1:2:4:8になっており、バイナリーに重み付けされている。
スイッチ素子S11、S12、S13、S14は、接続ノードNC1とVSSノード(GND)との間に設けられる。これらのスイッチ素子S11、S12、S13、S14は、例えばトランスファーゲート(トランジスター)により実現できる。
そして複数のスイッチ素子S11、S12、S13、S14の各スイッチ素子は、複数のユニットキャパシターC11、C12、C13、C14のうちの対応するユニットキャパシターと直列に設けられる。即ちC11とS11、C12とS12、C13とS13、C14とS14が直列接続される。
そして外部の制御回路等からの容量値制御信号SCTLにより、複数のスイッチ素子S11、S12、S13、S14がオン・オフされることで、可変容量回路CX1の容量値が可変に設定される。例えば図7ではスイッチ素子S11、S12がオンであり、S13、S14がオフであるため、可変容量回路CX1の容量値は、C11とC12の並列容量値になる。
なお可変容量回路CX2の構成は可変容量回路CX1と同様であるため、説明を省略する。また図7では可変容量回路CX1とCX2のスイッチ素子が同じ容量値制御信号SCTLにより制御される場合を示しているが、CX1とCX2とで異なる容量値制御信号を用いるようにしてもよい。
例えば、発振回路を含む集積回路装置の出荷時(製造時)等において、可変容量回路のスイッチ素子のオン・オフを設定することで、後述する図14(A)のA1に示すように、ターゲット周波数との周波数偏差が0付近になるように、通常動作時における可変容量回路の容量値CNを設定する。これによりクロック周波数をターゲット周波数(例えば16MHz)に設定できる。この状態で、待機時には、容量値CSに設定することで、発振周波数はターゲット周波数からずれるものの、低消費電力化を図れる。
図7のユニットキャパシターC11〜C14、C21〜C24としては、MIM(Metal-Insulator-Metal)構造のキャパシターを用いることができる。具体的には図8に示す
ように、キャパシターC(C11〜C14、C21〜C24)の一端の電極は、金属層ALDの下層金属層ALCで形成される。またキャパシターCの他端の電極は、金属層ALDと下層金属層ALCとの間に形成されたMIM用金属層ALMで形成される。
このようなMIM構造のキャパシターを採用すれば、絶縁膜(誘電体、酸化膜)の厚さを薄くできるため、小さなレイアウト面積で大きな容量値を得ることができる。またMIM構造のキャパシターは、電圧依存性が少ないという利点もある。また図6等では、集積回路装置のパッドP1、P2に静電気が印加される場合があり、静電気破壊(ESD)が生じるおそれがある。C11〜C14、C21〜C24としてMIM構造のキャパシターを用いれば、MIM構造のキャパシターは静電気耐圧が高いため、静電気破壊を抑止できる。
なおC11〜C14、C21〜C24として、例えば両端の電極がポリシリコンで形成されるキャパシターや、一端の電極がポリシリコンで形成され、他端の電極が金属層で形成されるキャパシターなどを用いてもよい。
5.波形整形回路
本実施形態では、発振信号の振幅を極力小さくすることで、低消費電力化を図っている。具体的には電流制御回路50により、発振信号の振幅が例えば数百mV(例えば300mV)になるように電流制御を行って、低消費電力化を図る。従って、このような数百mVの小振幅の発振信号を、CMOS電圧レベル(例えば1.8V)のクロック信号CLKに波形整形する必要があり、このために波形整形回路30が設けられている。
図9に波形整形回路30の構成例を示す。なお本実施形態の波形整形回路30は図9の構成に限定されず、その構成要件の一部を省略したり、他の構成要件を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
この波形整形回路30は、第1、第2の波形整形用のAC結合キャパシターCA1、CA2と、第1、第2の自己バイアス電圧設定回路BSC1、BSC2と、波形整形用のバッファー回路32を含む。
AC結合キャパシターCA1、CA2は、発振用のバッファー回路BFの入力側又は出力側の波形整形ノードに一端が接続される。図9では、この波形整形ノードは、発振用のバッファー回路BFの入力側の接続ノードNC1になっている。但し、波形整形ノードは、バッファー回路BFの出力側の接続ノードNC2であってもよい。
そしてAC結合キャパシターCA1、CA2により、発振信号SOCのDC成分がカットされて、AC成分が抽出される。なお、これらのAC結合キャパシターCA1、CA2は、MIM構造のキャパシターであることが望ましい。こうすることで、パッドP1、P2を介して印加された静電気から、内部回路を保護して、内部回路の静電気破壊を防止できる。
自己バイアス電圧設定回路BSC1は、AC結合キャパシターCA1の他端側の第1のバイアスノードNBS1を、第1のバイアス電圧VBS1に設定する。例えばVDD=1.8Vの場合には、バイアスノードNBS1のDC電圧レベルを、例えばVBS1=0.6V〜0.8V程度に設定する。これにより、バイアス電圧VBS1を振幅中心にして、発振信号SOCのAC成分が重畳された信号が生成されるようになる。この自己バイアス電圧設定回路BSC1は、DC電圧源DC1とバイアス電圧設定用の抵抗RB1を含む。
自己バイアス電圧設定回路BSC2は、AC結合キャパシターCA2の他端側の第2のバイアスノードNBS2を、第2のバイアス電圧VBS2に設定する。例えばVDD=1.8Vの場合には、バイアスノードNBS2のDC電圧レベルを、例えばVBS2=1.0〜1.2V程度に設定する。これにより、バイアス電圧VBS2を振幅中心にして、発振信号SOCのAC成分が重畳された信号が生成されるようになる。この自己バイアス電圧設定回路BSC2は、DC電圧源DC2とバイアス電圧設定用の抵抗RB2を含む。
バッファー回路32は、N型トランジスターTA1とP型トランジスターTA2を含む。N型トランジスターTA1は、バイアスノードNBS1によりそのゲートが制御される。P型トランジスターTA2は、バイアスノードNBS2によりそのゲートが制御される。これらのN型トランジスターTA1とP型トランジスターTA2により、インバーターIV0が構成される。そしてインバーターIV0により波形整形されてバッファリングされた信号が、インバーターIV1、IV2、IV3により更にバッファリングされて、CMOS電圧レベルの矩形波のクロック信号CLKが、バッファー回路32から出力されるようになる。
図9の構成の波形整形回路30によれば、振幅の小さい発振信号SOCを、AC結合キャパシターCA1、CA2により、低電位側のVBS1を中心とした信号と、高電位側のVBS2を中心とした信号に分離する。そして、これらの分離した各信号をバッファー回路32のトランジスターTA1、TA2の各ゲートに印加する。これにより、電源電圧VDDに対して発振信号SOCの振幅が十分に小さい場合にも、発振信号SOCの波形整形を行って、CMOS電圧レベルのクロック信号CLKを生成できるようになる。
6.電流制御回路
本実施形態では、特に待機時における発振回路の消費電力を低減するために、電流制御回路50が、バッファー回路BFに流れる電流IBを制御する。例えば発振信号SOCの振幅が小さくなり発振が停止しそうになると、これを検知して電流IBを増加させる。これにより振幅が増加して発振が継続する。一方、発振信号SOCの振幅が大きくなると、電流IBを減少させる。これにより振幅が減少して振幅が一定に保たれる。こうすることで、発振信号SOCの振幅を小さな振幅で一定に保てるため、低消費電力化を図れる。そして、このように発振信号SOCの振幅が小さくても、図9により説明した波形整形回路30を用いることで、低振幅のサイン波の発振信号SOCから、CMOS電圧レベルの矩形波のクロック信号CLKを生成できる。
図10に電流制御回路50の構成例を示す。なお本実施形態の電流制御回路50は図10の構成に限定されず、その構成要件の一部を省略したり、他の構成要件を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
この電流制御回路50は、振幅検出用のAC結合キャパシターCBと、振幅・電圧変換回路52と、電圧・電流変換回路54を含む。
AC結合キャパシターCBは、発振用のバッファー回路BFの入力側又は出力側の振幅検出ノードに一端が接続される。図6では、この振幅検出ノードは、発振用のバッファー回路BFの入力側の接続ノードNC1になっている。但し、振幅検出ノードは、発振用のバッファー回路BFの出力側の接続ノードNC2であってもよい。
そしてAC結合キャパシターCBにより、発振信号SOCのDC成分がカットされて、AC成分が抽出される。なお、AC結合キャパシターCBは、MIM構造のキャパシターであることが望ましい。こうすることで、パッドP1、P2を介して印加された静電気から、内部回路を保護して、内部回路の静電気破壊を防止できる。
振幅・電圧変換回路52は、AC結合キャパシターCBの他端に接続され、発振信号SOCの振幅を電圧に変換する。即ち発振信号SOCのAC成分の振幅を、振幅が大きくなるほど大きくなる電圧に変換する。
図11に、振幅・電圧変換回路52による振幅・電圧変換の信号波形例を示す。図11に示すように、AC結合キャパシターCBによりDCカットを行った後の信号SBは、振幅が数百mVの信号になっている。振幅・電圧変換回路52は、この信号SBの振幅に応じた電圧VBを出力する。例えば信号SBの振幅が小さい場合には、その振幅に応じた電圧VB1を出力し、信号SBの信号が大きい場合には、その振幅に応じた電圧VB2を出力する。この振幅・電圧変換回路52は、信号SBの平滑処理を行う回路などにより実現できる。
電圧・電流変換回路54は、振幅・電圧変換回路52からの電圧VBに基づいて、発振用のバッファー回路BFに流れる電流IBを制御する。例えば図11において、信号SBの振幅が小さく、振幅・電圧変換回路52からの電圧VB=VB1が小さい場合には、バッファー回路BFに流れる電流IBを大きくする。一方、信号SBの振幅が大きく、振幅・電圧変換回路52からの電圧VB=VB2が大きい場合には、バッファー回路BFに流れる電流IBを小さくする。
このようにすれば、発振信号SOCの振幅が小さい場合には、バッファー回路BFのトランジスターTB1、TB2に流れる電流IB(動作電流、ショート電流)が大きくなり、発振信号SOCの振幅が増加するようになる。一方、発振信号SOCの振幅が大きい場合には、バッファー回路BFのトランジスターTB1、TB2に流れる電流IBが小さくなり、発振信号SOCの振幅が減少するようになる。従って、発振信号の振幅を、小さな振幅で一定に保てるようになり、低消費電力化を図れる。
7.詳細なレイアウト配置
図12に本実施形態の集積回路装置の詳細なレイアウト配置例を示す。なお本実施形態のレイアウト配置は図12に限定されず、種々の変形実施が可能である。
図12では、図6の波形整形回路30、分周回路40、電流制御回路50のレイアウト配置例が更に示されている。
図12に示すように波形整形回路30は、容量回路CX1のD1方向側の領域に配置される。具体的には容量回路CX1と波形整形回路30はD1方向に沿って隣接配置されている。また分周回路40は、波形整形回路30のD3方向側に配置される。具体的には波形整形回路30と分周回路40は、D3方向に沿って隣接配置されている。なお図6の波形整形回路30の波形整形ノードを、バッファー回路BFの出力側の接続ノードNC2にした場合には、波形整形回路30を、容量回路CX2のD2方向側の領域に配置すればよい。
図12に示すように波形整形回路30や分周回路40をレイアウト配置すれば、パッドP1からの信号線を、ショートパスで波形整形回路30に接続できるようになる。従って、効率的なレイアウト配線が可能になり、余分な寄生容量が重畳されてしまう事態を防止できる。また波形整形回路30に入力される小振幅の発振信号SOCにノイズが重畳して誤動作が生じるなどの事態を防止できる。
また図12では、電流制御回路50は、バッファー回路BFのD3方向側の領域に配置される。具体的には、バッファー回路BFと電流制御回路50はD3方向に沿って隣接配置される。また電流制御回路50は、可変容量回路CX1とCX2の間の領域に配置されている。
図12に示すように電流制御回路50を配置すれば、電流制御回路50とバッファー回路BFをショートパスで接続できるようになる。従って、バッファー回路BFに流れる電流IBを電流制御回路50により制御する場合に、ノイズ等が重畳して誤動作が生じるなどの事態を防止できる。またバッファー回路BFの入力側信号線と出力側信号線とがクロスしないレイアウト配線も、容易に実現できるようになる。
なお図12においても、パッドP1とP2との平面視における距離をLAとし、保護抵抗素子R1とR2との平面視における距離をLBとした場合に、LA>LBの関係が成り立っている。
8.容量値の設定手法
次に可変容量回路CX1、CX2の容量値の設定手法について説明する。図13に示すように本実施形態では、通常動作時には、可変容量回路CX1の容量値はCNに設定され、待機時には、可変容量回路CX1の容量値はCSに設定され、CN>CSの関係が成り立つ。同様に、通常動作時には、可変容量回路CX2の容量値はCNに設定され、待機時には、可変容量回路CX2の容量値はCSに設定され、CN>CSの関係が成り立つ。
なお可変容量回路CX1とCX2の容量値(CN、CS)は、発振時のバランスを考えると同じ容量値であることが望ましいが、異なる容量値であってもよい。また、待機時とは、集積回路装置が通常動作を行わずに待機モード(スリープモード、スタンバイモード)に移行している期間であり、例えば通常動作時よりも低消費電力動作になる期間である。また通常動作時とは、例えば無線用の集積回路装置であれば、無線の受信動作や送信動作など、その集積回路装置が本来予定している通常の処理・動作を行っている期間である。
例えば本実施形態では、高精度周波数を必要とする通常動作モード(第1のモード)なのか、それほどの高精度周波数が必要ではない待機モード(第2のモード)なのかを、事前に検知する。そして通常動作モードでは、可変容量回路CX1、CX2の容量値を大きな容量値CNに設定する。こうすることで、発振信号により生成されるクロック信号の周波数精度を高くできる。一方、待機モードでは、可変容量回路CX1、CX2の容量値を小さな容量値CSに設定する。こうすることで、図13に示すように動作電流を小さくすることができ、低消費電力化を図れる。
即ち、無線の受信や送信などの通常動作時には、可変容量回路CX1、CX2は大きな容量値CNに設定されるため、バッファー回路BFの負荷容量が増えることにより、図13に示すように通常動作時電流IDDNは大きくなる。一方、低消費電力動作モードである待機時には、可変容量回路は小さな容量値CSに設定されるため、バッファー回路BFの負荷容量が減ることにより、待機時電流IDDSは通常動作時電流IDDNに比べて小さくなる。従って、高精度周波数が不要な待機モードにおいて、発振回路の動作電流を低減できる。
図14(A)は、可変容量回路の容量値と周波数偏差の関係を示す図である。ここで周波数偏差は、発振のターゲット周波数からの周波数のずれを表すものである。
図14(A)に示すように、可変容量回路の容量値(内蔵発振容量値)が大きくなるほど、周波数偏差(ターゲット周波数からの周波数のずれ)は小さくなり、発振周波数の精度が高くなる。従って、通常動作時に、図14(A)のA1に示すように大きな容量値CNに設定することで、高い周波数精度のクロック信号を得ることができる。一方、待機時では、A2に示すように小さな容量値CSに設定することで、周波数精度は低下するが、待機モードであるため、それほど問題は生じない。
図14(B)は、可変容量回路の容量値と動作電流の関係を示す図である。図14(B)に示すように、可変容量回路の容量値が大きくなるほど、発振回路の動作電流(消費電流)は増加する。従って、待機時に、図14(B)のA4に示すように小さな容量値CSに設定することで、A3に示す通常動作時に比べて動作電流を少なくすることができ、低消費電力化を図れる。
例えば図14(A)のA1に示すように、ターゲット周波数(例えば16MHz)に対する周波数偏差が0付近になるように容量値をCNに設定することで、発振回路の発振周波数をターゲット周波数に設定できる。この場合に、ターゲット周波数に設定するための容量値CNは、配線・基板・素子の寄生容量やプロセス変動などの外部要因で変動するため、例えば集積回路装置の出荷時等において、周波数偏差が0付近になる最適な容量値CNに設定する。これにより、例えば通信における搬送波周波数の周波数精度に関する規格を満足することが可能になる。
ところが、このような高精度な周波数設定は、通常動作では必要であるものの、通信等の通常動作が行われない待機時においては不要になる。そこで待機時では、周波数偏差が大きくなるにもかかわらず、敢えて図14(A)のA2に示すように小さな容量値CSに設定する。これにより図14(B)のA4に示すように待機時の動作電流を小さくできる。例えば図14(B)のA3の通常動作時では7〜8μAであった動作電流を、A4の待機時には、3〜4μAに低減できる。そして待機時において消費電流の多くを占めるものは、発振回路の消費電流であるため、A4に示すように発振回路の消費電流を低減することで、待機時における集積回路装置の消費電流を大幅に削減できる。
なお、待機時の容量値CSは例えば0pFであってもよい。即ち可変容量回路の容量値を0にする。このようにしても、配線・基板・回路素子の寄生容量が発振用の容量として機能して、待機時における発振を維持できる。
9.集積回路装置
図15に集積回路装置の回路構成例を示す。図15は、集積回路装置が無線通信用ICである場合の構成例である。但し本実施形態はこれに限定されず、例えばセンサー用ICなどの種々の集積回路装置に適用できる。
図15の集積回路装置は、発振回路100と、無線回路110と、待機時用回路120を含む。
発振回路100は、通常動作時用クロック信号CKN1、CKN2を生成して、無線回路110に出力する。また待機時用クロック信号CKSを生成して、待機時用回路120に出力する。
無線回路110は、通常動作時に無線通信を行う回路である。この無線回路110は、例えば無線通信用の受信回路、送信回路や、PLL回路を含む。なお受信回路と送信回路の一方のみが設けられる構成であってもよい。
無線回路110は、図13〜図14(B)で説明したように、可変容量回路CX1、CX2の容量値がCNに設定されることで生成された通常動作時用クロック信号CKN1、CKN2に基づいて動作する。即ち高精度のクロック信号CKN1、CKN2に基づいて動作する。
そして無線通信においては、搬送波周波数(例えば2.4GHz)の変動(周波数偏差)を、所定変動幅(所定周波数偏差)に収める必要がある。例えば通信規格で規定される変動幅(例えば50ppm)に収める必要がある。
この点、本実施形態では、図14(A)等で説明したように無線通信の搬送波周波数の変動が所定変動幅に収まるように、通常動作時における可変容量回路の容量値CNが設定される。従って、無線通信の規格を満たすことができ、適正な無線通信を実現できる。
待機時用回路120は、集積回路装置の待機時に、発振回路100からの待機時用クロック信号CKSに基づいて動作する。具体的には可変容量回路CX1、CX2の容量値がCSに設定されることで生成された待機時用クロック信号CKSに基づいて、動作する。
例えば待機時においては、図6の分周回路40が、16MHzのクロック信号CLKを分周して、32KHzの待機時用クロック信号CKSを出力する。そして待機時用回路120は、この32KHzの待機時用クロック信号CKSに基づいて動作する。従って、16MHzのクロック信号で動作する場合に比べて低消費電力化を図れ、待機時における消費電力を低減できる。
更に具体的には待機時用回路120は、待機期間をカウントする待機時用カウンター122を含む。そして待機時用カウンター122は、待機時用クロック信号CKSを用いてカウント処理を行って、待機期間をカウントする。この場合に、待機期間の変動が所定変動幅(例えば500ppm)に収まるように、待機時における可変容量回路CX1、CX2の容量値CSが設定される。
例えば図16は、無線通信用ICである本実施形態の集積回路装置の動作説明図である。待機時においては、例えばスレーブ(クライアント)側の無線通信用ICは待機モードになっており、待機時用クロック信号に基づいて動作する。この時、マスター(ホスト)側の無線通信用ICについても、待機モードで動作するようにしてもよい。
そして通常動作時には、無線通信用ICは待機モードから通常動作モードに移行する。そしてマスター側が無線で情報を送信(TX)して、その情報をスレーブ側が受信(RX)したり、スレーブ側が無線で情報を送信して、その情報をマスター側が受信するという一連の無線通信が実行される。そして、これらの一連の無線通信が終了すると、無線通信用ICは通常動作モードから待機モードに移行する。
そして、このように待機モードに移行した場合に、次の一連の無線通信を開始するまでの期間である待機期間を計測する必要がある。図15の待機時用カウンター122は、この待機期間を計測するためのカウント処理を行う。そして待機時用カウンター122のカウント処理の結果に基づいて、マスター側とスレーブ側の通信処理より決められた待機期間が経過したと判断されると、無線通信用ICは、待機モードから通常動作モードに移行する。そして、一連の無線通信を実行する。
そしてこのような待機期間のカウント処理には、例えば搬送波周波数のような高精度の周波数精度は不要である。このため、待機時用カウンター122は、容量値CSに設定することで得られる低精度のクロック信号CKSに基づいてカウント処理を行う。但し、この待機期間の長さについて、例えばマスター側とスレーブ側の間にずれが生じると、動作の不具合が生じたり、無駄な電力が消費されてしまうおそれがある。このため、待機期間の変動が所定変動幅に収まるように、待機時における可変容量回路CX1、CX2の容量値CSが設定されることになる。
図17に無線通信用の集積回路装置の詳細な構成例を示す。この集積回路装置は、受信回路230、復調回路236、送信回路240、変調回路246、発振回路247、PLL回路248、制御回路250を含む。
受信回路230は、低ノイズアンプLNA、ミキサー232、フィルター部234を含む。低ノイズアンプLNAは、アンテナANTから入力されるRFの受信信号を低ノイズで増幅する処理を行う。ミキサー232は、増幅後の受信信号と、PLL回路248からのローカル信号(局所周波数信号)のミキシング(混合)処理を行って、ダウンコンバージョンを実行する。フィルター部234は、ダウンコンバージョン後の受信信号のフィルター処理を行う。具体的には、フィルター部234は、複素フィルターなどで実現されるバンドパスのフィルター処理を行い、イメージ除去を行いながらベースバンド信号を抽出する。
復調回路236は、受信回路230からの信号に基づいて復調処理を行う。例えば送信側においてFSK(周波数シフトキーイング)で変調された信号の復調処理を行い、復調後の受信信号を制御回路250に出力する。
変調回路246は、制御回路250からの送信信号の変調処理を行う。例えば送信信号をFSKで変調し、変調後の送信信号を送信回路240に出力する。そして送信回路240は、パワーアンプPAにより増幅した送信信号をアンテナANTに対して出力する。
PLL回路248は、VCO(電圧制御発振器)などにより構成され、発振回路247からのクロック信号に基づいて、ローカル信号等を生成する。
制御回路250は、集積回路装置の全体の制御や、ベースバンドでのデジタル処理などを実行する。また制御回路250は、例えばリンク層回路252やホストI/F(インターフェース)254を有し、リンク層のプロトコル処理や、外部のホストとのインターフェース処理などを実行する。
10.電子機器
図18に本実施形態の集積回路装置310を含む電子機器の構成例を示す。この電子機器は、アンテナANT、集積回路装置310、ホスト320、検出装置330、センサー340、電源部350を含む。なお本実施形態の電子機器は図18の構成に限定されず、その構成要素の一部(例えば検出装置、センサー、電源部等)を省略したり、他の構成要素(例えば操作部、出力部)を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
集積回路装置310は、図15、図17のような回路構成で実現される無線回路装置であり、アンテナANTからの信号の受信処理や、アンテナANTへの信号の送信処理を行う。ホスト320は、電子機器の全体の制御を行ったり、集積回路装置310や検出装置330の制御を行う。検出装置330は、センサー340(物理量トランスデューサ)からのセンサー信号に基づいて種々の検出処理(物理量の検出処理)を行う。例えばセンサー信号から所望信号を検出する処理を行って、A/D変換後のデジタルデータをホスト320に出力する。センサー340は、例えば煙センサー、光センサー、人感センサー、圧力センサー、生体センサー、ジャイロセンサーなどである。電源部350は、集積回路装置310、ホスト320、検出装置330等に電源を供給するものであり、例えば乾電池(丸形乾電池等)やバッテリーなどにより電源を供給する。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語(第1の電源ノード、第2の電源ノード等)と共に記載された用語(VSSノード、VDDノード等)は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また集積回路装置、電子機器の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定に限定されず、種々の変形実施が可能である。
BF 発振用バッファー回路、
CX1、CX2 第1、第2の可変容量回路(容量回路)、
XTAL 振動子、P1、P2 第1、第2のパッド、
NC1、NC2 第1、第2の接続ノード、R1、R2 第1、第2の保護抵抗素子、
DI1A、DI1B、DI2A、DI2B 保護ダイオード、
C11〜C14、C21〜C24 ユニットキャパシター、
S11〜S14、S21〜S24 スイッチ素子、
CA1、CA2、波形整形用AC結合キャパシター、
CB 振幅検出用AC結合キャパシター、
BSC1、BSC2 第1、第2の自己バイアス電圧設定回路、
20 制御回路、30 波形整形回路、32 バッファー回路、40 分周回路、
50 電流制御回路、52 振幅・電圧変換回路、54 電圧・電流変換回路、
100 発振回路、110 無線回路、120 待機時用回路、
122 待機時用カウンター、230 受信回路、232 ミキサー部、
234 フィルター部、236 復調回路、240 送信回路、246 変調回路、
247 発振回路、248 PLL回路、250 制御回路、
252 リンク層回路、254 ホストI/F、310 集積回路装置、
320 ホスト、330 検出装置、340 センサー、350 電源部

Claims (10)

  1. 半導体基板に、
    振動子を発振させるためのバッファー回路と、
    前記バッファー回路の発振信号を制御する負荷容量を備え、前記負荷容量の値を第1の容量値にする第1のモードと、前記負荷容量の値を前記第1の容量値よりも小さい第2の容量値に制御する第2のモードと、に切り替える、容量を可変できる容量回路と、
    前記振動子からの信号が入力され、前記バッファー回路の入力側に信号を出力する第1の保護抵抗素子と、
    前記バッファー回路の出力側からの信号が入力され、前記振動子へ信号を出力する第2の保護抵抗素子と、
    前記振動子及び前記バッファー回路により生成される発振信号の波形整形を行って、クロック信号を出力する波形整形回路と、
    が配置された集積回路装置において、
    前記バッファー回路は、前記第1の保護抵抗素子と前記第2の保護抵抗素子との間の領域に配置され
    前記第2の保護抵抗素子から前記第1の保護抵抗素子へ向かう方向を第1の方向とし、前記第1の方向の反対方向を第2の方向とした場合に、
    前記容量回路は、
    前記第1の保護抵抗素子の前記第1の方向側の領域又は前記第2の保護抵抗素子の前記第2の方向側の領域に配置され、
    前記波形整形回路は、
    前記容量回路の前記第1の方向側の領域又は前記容量回路の前記第2の方向側の領域に配置されることを特徴とする集積回路装置。
  2. 請求項において、
    前記振動子及び前記バッファー回路により生成される発振信号の振幅を検出し、前記発振信号の振幅が一定になるように、前記バッファー回路に流れる電流を制御する電流制御回路を含み、
    前記第1の方向に直交する方向を第3の方向とした場合に、
    前記電流制御回路は、
    前記バッファー回路の前記第3の方向側の領域に配置されることを特徴とする集積回路装置。
  3. 半導体基板に、
    振動子を発振させるためのバッファー回路と、
    前記バッファー回路の発振信号を制御する負荷容量を備え、前記負荷容量の値を第1の容量値にする第1のモードと、前記負荷容量の値を前記第1の容量値よりも小さい第2の容量値に制御する第2のモードと、に切り替える、容量を可変できる容量回路と、
    前記振動子からの信号が入力され、前記バッファー回路の入力側に信号を出力する第1の保護抵抗素子と、
    前記バッファー回路の出力側からの信号が入力され、前記振動子へ信号を出力する第2の保護抵抗素子と、
    前記振動子及び前記バッファー回路により生成される発振信号の振幅を検出し、前記発振信号の振幅が一定になるように、前記バッファー回路に流れる電流を制御する電流制御回路と、
    が配置された集積回路装置において、
    前記バッファー回路は、前記第1の保護抵抗素子と前記第2の保護抵抗素子との間の領域に配置され
    前記第2の保護抵抗素子から前記第1の保護抵抗素子へ向かう方向を第1の方向とし、前記第1の方向の反対方向を第2の方向とした場合に、
    前記容量回路は、
    前記第1の保護抵抗素子の前記第1の方向側の領域又は前記第2の保護抵抗素子の前記第2の方向側の領域に配置され、
    前記第1の方向に直交する方向を第3の方向とした場合に、
    前記電流制御回路は、
    前記バッファー回路の前記第3の方向側の領域に配置されることを特徴とする集積回路装置。
  4. 請求項2又は3において、
    前記第3の方向の反対方向を第4の方向とした場合に、
    前記第1の保護抵抗素子の前記第4の方向側の領域に、保護ダイオードを有する第1のI/Oセルが配置され、
    前記第2の保護抵抗素子の前記第4の方向側の領域に、保護ダイオードを有する第2のI/Oセルが配置されることを特徴とする集積回路装置。
  5. 請求項において、
    前記振動子の一端に接続される第1のパッドと、前記振動子の他端に接続される第2のパッドと、を備え、
    前記第1のパッドと前記第2のパッドとの間に、前記第1のI/Oセル及び前記第2のI/Oセルの少なくとも一方が配置されることを特徴とする集積回路装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記バッファー回路の入力側又は出力側に接続される第2の容量回路を含むことを特徴とする集積回路装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記バッファー回路の入力側信号線と前記バッファー回路の出力側信号線とが、平面視において重ならないように配線されることを特徴とする集積回路装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    前記バッファー回路と前記第1の保護抵抗素子及び前記第2の保護抵抗素子とが、平面視において隣接して配置されることを特徴とする集積回路装置。
  9. 請求項において、
    前記第1のパッドと前記第2のパッドとの平面視における距離をLAとし、前記第1の保護抵抗素子と前記第2の保護抵抗素子との平面視における距離をLBとした場合に、LA>LBであることを特徴とする集積回路装置。
  10. 請求項1乃至のいずれかに記載の集積回路装置を含むことを特徴とする電子機器。
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