JP5585366B2 - 集積回路装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、集積回路装置及び電子機器等に関する。
集積回路装置においては、外部接続用の端子であるパッドが設けられる。そして、この外部接続用のパッドには、外部からの静電気による内部回路の破壊を防止するための静電保護素子(ESD保護素子)が設けられる。このような静電保護素子が設けられた半導体装置の従来技術としては、例えば特許文献1に開示される技術がある。
この特許文献1に開示される従来技術では、パッドから静電保護素子に至る間の配線の抵抗値が、静電保護素子から内部回路の内部素子に至る間の配線の抵抗値よりも小さくなるように、パッドから静電保護素子に至る間の配線を複数層のメタル層により形成している。
しかしながら、この従来技術では、パッドから内部回路に至る経路に、最上層金属層により形成される配線と、下層金属層により形成される配線と、最上層金属層と下層金属層を接続するコンタクトが存在する。従って、例えば内部回路がアナログ回路である場合には、これらの配線やコンタクトの寄生抵抗や寄生容量が、増幅処理や検出処理などのアナログ処理に悪影響を及ぼすおそれがある。
特開2009−49331号公報
本発明の幾つかの態様によれば、アナログ処理の特性の向上を図れる集積回路装置及び電子機器等を提供できる。
本実施形態の一態様は、信号が入力されるパッドと、前記パッドを介して入力される信号についてのアナログ処理を行うアナログ回路と、前記アナログ回路の信号入力ノードと前記パッドとの間に設けられるキャパシターとを含み、前記パッドと前記キャパシターの一端とが、最上層金属層で形成されるパッド配線により接続される集積回路装置に関係する。
本発明の一態様によれば、アナログ回路の信号入力ノードとパッドとの間にキャパシターが設けられ、パッドとキャパシターの一端とが、最上層金属層で形成されるパッド配線により接続される。このようにパッドとキャパシターの一端を最上層金属層のパッド配線によりそのまま接続すれば、パッド配線の直接接続を行わない手法に比べて、寄生抵抗や寄生容量の低減が可能になり、アナログ処理の特性の向上等を図ることが可能になる。
また本発明の一態様では、前記パッド用の静電保護素子を含み、前記パッド配線は、平面視において前記静電保護素子にオーバーラップするように配線されてもよい。
このような静電保護素子を設ければ、アナログ処理の特性の向上等を図りながら、静電保護耐圧の確保が可能になる。
また本発明の一態様では、前記パッド配線と前記静電保護素子とのオーバーラップ領域に形成されたコンタクトにより、前記パッド配線と前記静電保護素子とが接続されてもよい。
このようなオーバーラップ領域にコンタクトを形成すれば、パッドと静電保護素子を接続する配線の寄生抵抗を低減でき、静電保護耐圧の確保が可能になる。
また本発明の一態様では、アノード端子が低電位側電源ノードに接続される静電保護用の第1のダイオードと、カソード端子が高電位側電源ノードに接続される静電保護用の第2のダイオードとを含み、前記第1のダイオードのカソード端子と、前記第2のダイオードのアノード端子とが、前記パッド配線を介して接続されてもよい。
このような第1、第2のダイオードを設ければ、パッドに印加された静電気を低電位側電源ノードや高電位側電源ノードに放電することが容易になる。
また本発明の一態様では、前記アナログ回路は、前記パッドを介して入力される信号の受信処理を行う受信回路を含み、前記キャパシターは、前記受信回路の信号入力ノードと前記パッドとの間に設けられるAC結合用のキャパシターであってもよい。
このようにすれば、受信回路を有するアナログ回路において、受信感度等のアナログ処理の特性の向上を図れる。またAC結合用のキャパシターを有効活用して、静電保護耐圧を確保することなども可能になる。
また本発明の一態様では、前記アナログ回路は、前記パッドを介して出力される信号の送信処理を行う送信回路を含み、前記パッドと前記送信回路の出力ノードとが前記パッド配線により接続されてもよい。
このようにすれば、受信回路と送信回路を有するアナログ回路においてアナログ処理の特性の向上を図れる。
また本発明の一態様では、前記キャパシターは、MIM(Metal-Insulator-Metal)構造のキャパシターであってもよい。
このようにすれば、小面積で大きな容量値を得ることができると共に、容量値の電圧依存性に起因するアナログ処理の特性の劣化等も抑制できる。
また本発明の一態様では、前記キャパシターの一端の電極は、前記最上層金属層の下層金属層で形成され、前記キャパシターの他端の電極は、前記最上層金属層と前記下層金属層との間に形成されたMIM用金属層で形成されてもよい。
このようにすれば、キャパシターのフリンジ容量等の寄生容量を低減することが可能になる。
また本発明の一態様では、前記キャパシターの他端の電極と前記アナログ回路の入力ノードとを接続するコンタクトが、前記キャパシターの形成領域と平面視においてオーバーラップしない領域に形成されてもよい。
このようにすれば、キャパシターの容量値が設計値等からずれてしまうなどの事態を防止できる。
また本発明の一態様では、前記最上層金属層は下層金属層よりも厚い金属層であってもよい。
このようにすれば、パッド配線の寄生抵抗を低減でき、アナログ処理の特性の向上等を図れる。
また本発明の一態様では、前記パッドと前記キャパシターの一端とが、前記最上層金属層の下層金属層で形成される配線を介さずに接続されてもよい。
このようにすれば、下層金属層の配線の寄生抵抗が悪影響を及ぼすのを防止できる。
また本発明の一態様では、前記パッドの下方には、シールド層が配置されてもよい。
このようにすればパッドに入力された信号の電力ロス等の低減を図れる。
また本発明の他の態様は、上記のいずれかに記載の集積回路装置を含む電子機器に関係する。
本実施形態の集積回路装置の構成例。 本実施形態の集積回路装置の他の構成例。 図3(A)、図3(B)は低ノイズアンプ、パワーアンプの構成例。 本実施形態の配線手法を説明する断面図。 比較例の配線手法を説明する断面図。 ビットエラーレートの測定結果。 本実施形態の配線手法の他の例を説明する断面図。 本実施形態の配線手法の他の例を説明する断面図。 本実施形態の集積回路装置の平面レイアウト図。 本実施形態の集積回路装置の回路構成例。 本実施形態の集積回路装置の他の回路構成例。 電子機器の構成例。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.構成
図1に本実施形態の集積回路装置の構成例を示す。本実施形態の集積回路装置は、パッドPANT、アナログ回路20、キャパシターCAを含む。また、パッドPVSS、PVDDや、静電保護素子(ESD保護素子)となるダイオードDN1、DN2や、制御回路50(ロジック回路)を含むことができる。なお、これらの構成要素の一部(例えば静電保護素子、制御回路等)を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
パッドPANTは信号が入力される外部接続端子であり、例えばボンディングワイヤーなどが接続される。無線回路を例にとれば、インダクター等で構成されるアンテナや整合回路などがパッドPANTに接続され、RF(Radio Frequency)の入力信号が入力される。或いはRFの出力信号が出力される。アンテナ等は、いわゆるW−CSP(Wafer level Chip Size Package)技術等を利用して、オンチップで形成してもよいし、集積回路装置(ICチップ)の外付け部品により実現してもよい。またパッドPVDD、PVSSには、各々、外部から高電位側電源VDD、低電位側電源VSSが供給される。
アナログ回路20は、パッドPANTを介して入力される信号についてのアナログ処理を行う。またパッドPANTを介して出力される信号についてのアナログ処理を行ってもよい。ここで、アナログ処理は、信号増幅処理、信号検出処理、或いは信号フィルタリング処理などの各種の信号処理である。アナログ回路20は、例えば演算増幅器や、インダクター、キャパシター或いは抵抗などの回路素子により実現できる。
図1ではアナログ回路20は、受信回路(RX)30、送信回路(TX)40を含む。受信回路30は、パッドPANTを介して入力される信号の受信処理を行う。例えば入力信号の増幅処理やフィルタリング処理などを行う。この受信回路30は、例えば低ノイズアンプLNA(入力アンプ)などを含む。
送信回路40は、パッドPANTを介して出力される信号の送信処理を行う。例えば出力信号の増幅処理や振幅調整処理などを行う。この送信回路40は、例えばパワーアンプPA(出力アンプ)などを含む。なお、アナログ回路20に受信回路30だけを設けて、送信回路40については設けない構成にしてもよい。
キャパシターCAは、アナログ回路20(受信回路30)の信号入力ノードNIとパッドPANTの間に設けられる。例えばキャパシターCAの一端はパッドPANTに接続され、キャパシターCAの他端はアナログ回路20の信号入力ノードNIに接続される。このキャパシターCAは、例えば信号入力ノードNIとパッドPANTの間に設けられるAC結合用(DCカット用)のキャパシターである。なおキャパシターCAは、演算増幅器による演算増幅用のキャパシター(例えば電荷/電圧変換用のキャパシター)などであってもよい。
ダイオードDN1、DN2(第1、第2のダイオード)は静電保護用のダイオードであり、静電保護素子として機能する。ダイオードDN1は、そのアノード端子(P側端子、P型不純物領域)がVSSノード(広義には低電位側電源ノード)に接続される。ダイオードDN2は、そのカソード端子(N側端子、N型不純物領域)にVDDノード(広義には高電位側電源ノード)が接続される。そしてダイオードDN1のカソード端子とダイオードDN2のアノード端子が、パッドPANTのノードNAに接続される。具体的には、ダイオードDN1のカソード端子とダイオードDN2のアノード端子が、パッドPANTのパッド配線を介して接続される。
なお、図1では、アナログ回路20がシングルエンド入力タイプ(シングルエンド出力タイプ)である場合について説明したが、図2に示すように、アナログ回路20は差動入力タイプ(差動出力タイプ)であってもよい。
例えば図2では、差動信号の正側(非反転側)のパッドPANT1と、負側(反転側)のパッドPANT2が設けられている。そしてパッドPANT1のノードNA1とVSSノードの間に、VSSからNA1への方向を順方向とする静電保護用のダイオードDN11が設けられ、ノードNA1とVDDノードの間に、NA1からVDDの方向を順方向とする静電保護用のダイオードDN12が設けられる。またパッドPANT2のノードNA2とVSSノードの間に、VSSからNA2への方向を順方向とする静電保護用のダイオードDN21が設けられ、ノードNA2とVDDノードの間に、NA2からVDDの方向を順方向とする静電保護用のダイオードDN22が設けられる。
パッドPANT1とアナログ回路20(受信回路)の正側(非反転側)の信号入力ノードNI1の間には、キャパシターCA1が設けられ、パッドPANT2とアナログ回路20の負側(反転側)の信号入力ノードNI2の間には、キャパシターCA2が設けられる。
また受信回路30が有する低ノイズアンプLNAは、差動入力タイプのアンプとなっており、送信回路40が有するパワーアンプPAは、差動出力タイプのアンプとなっている。そして低ノイズアンプLNAの正側入力端子(非反転入力端子)は、キャパシターCA1の他端側のノードNI1に接続され、負側入力端子(反転入力端子)は、キャパシターCA2の他端側のノードNI2に接続される。またパワーアンプPAの正側出力端子(非反転出力端子)は、キャパシターCA1の一端側のノードNA1に接続され、負側出力端子(反転出力端子)は、キャパシターCA2の一端側のノードNA2に接続される。
図3(A)に低ノイズアンプLNAの構成例を示す。この低ノイズアンプLNAは、N型(広義には第1導電型)のトランジスターTA1、TA2、TA3、TA4と、電流源ISAと、インダクターLA1、LA2と、キャパシターCA3、CA4を含む。また抵抗RA1、RA2を含む。
トランジスターTA1、TA2は、差動入力用のトランジスターであり、そのゲートにノードNI1、NI2が接続され、そのソースに電流源ISAが接続される。トランジスターTA3、TA4は、ミラー効果の抑制のためのカスコード接続のトランジスターであり、そのゲートに例えばVDDノードが接続され、そのソースにトランジスターTA1、TA2のドレインが接続される。
インダクターLA1及びキャパシターCA3と、インダクターLA2及びキャパシターCA4は、各々、共振回路を構成する負荷回路である。これらの共振回路の共振周波数は、受信信号の搬送波の周波数付近に設定される。例えば搬送波の周波数が2.4GHzである場合には、共振周波数も2.4GH付近に設定される。このような共振回路による負荷回路を設けることで、高周波の受信信号を低ノイズで増幅することが可能になる。
抵抗RA1、RA2は、キャパシターCA1、CA2によるAC結合後(DCカット後)の信号のDC電圧を設定するものであり、その一端にDCバイアス電圧VBS1が設定され、その他端がノードNI1、NI2に接続される。
図3(B)にパワーアンプPAの構成例を示す。このパワーアンプPAは、N型のトランジスターTB1、TB2、TB3、TB4と、AC結合用のキャパシターCB1、CB2と、プリアンプPREAを含む。
トランジスターTB1、TB2は、そのゲートにバイアス電圧VBS2が設定され、そのドレインにノードNA1、NA2が接続される。トランジスターTB3、TB4は、そのゲートにキャパシターCB1、CB2の一端のノードNB1、NB2が接続され、そのドレインにトランジスターTB1、TB2が接続され、そのソースにVSSノードが接続される。キャパシターCB1、CB2の他端のノードNB3、NB4は、プリアンプPREAの差動出力端子(正側、負側)に接続される。
2.パッド配線
次に本実施形態の配線手法について説明する。本実施形態では図1のパッドPANT(図2のPANT1、PANT2)とキャパシターCA(図2のCA1、CA2)の一端とを、最上層の金属層(アルミ等の金属やその合金)で形成されるパッド配線(パッドに直接接続される配線)により接続する手法を採用している。即ちパッドPANTからのパッド配線をキャパシターCAの一端に直結する。例えばパッドPANTとキャパシターCAの一端とが、最上層金属層(第Nの金属層。Nは3以上の整数)の下層金属層(第1〜第N−1の金属層)で形成される配線を介さずに、接続される。なお、パッドPANTとキャパシターCAの一端の間の接続経路には、下層金属層の接続経路が存在していてもよいが、この場合にも本実施形態では最上層金属層の接続経路は必ず存在している。
図4に、本実施形態の配線手法を説明するための集積回路装置(半導体装置)の断面図を示す。図4のA1に示すようにパッドPANTからのパッド配線LNPは、キャパシターCAの一端の電極に配線されて接続される。このパッド配線LNPは、最上層金属層ALE(第5のアルミ層)で形成されている。また、この最上層金属層ALEは、下層金属層ALA、ALB、ALC、ALD(第1〜第4のアルミ層)よりも厚い金属層になっており、例えば下層金属層の5倍〜10倍以上の厚さになっている。
具体的には、図3(A)の低ノイズアンプLNAのインダクターLA1、LA2は、最上層金属層ALEを例えば渦巻き状に配線することで形成される。そして最上層金属層ALEを厚い金属層にすることで、そのシート抵抗が小さくなり、寄生抵抗を小さくできる。これにより、インダクターLA1及びキャパシターCA3や、LA2及びCA4で形成される共振回路のQ値を高くすることができ、周波数選択性を向上できる。このような理由で、本実施形態では、最上層金属層ALEが下層金属層ALA、ALB、ALC、ALDよりも厚い金属層になる製造プロセスを採用して、集積回路装置を製造している。
なお最上層金属層ALEで形成されるインダクターは、図3(A)の低ノイズアンプLNA以外にも、例えば図3(B)のパワーアンプPAのプリアンプPREAや、クロックを生成するPLL回路のVCOなどにも用いることができる。アナログ回路に含まれるインダクター(インダクター素子)を、下層金属層よりも厚い膜厚(例えば5倍以上或いは10倍以上の膜厚)の最上層金属層で形成することで、下層金属層によりインダクターを形成する場合に比べて、シート抵抗が低くなり(例えば下層金属層で形成する場合に比べて1/5以下或いは1/10以下の抵抗値)、インダクターの寄生抵抗を小さくできる。また、下層金属層によりインダクターを形成する場合に比べて、インダクターと基板(半導体基板)との間の距離を離すことができ、インダクターの寄生容量を小さくできる。そして、このように寄生抵抗及び寄生容量が小さくなることで、インダクターのQ値を高くすることが可能になる。
本実施形態では、このように通常の製造プロセスを採用する場合に比べて、最上層金属層ALEが厚い金属層であることに着目し、この最上層金属層ALEで形成されたパッド配線LNPをそのままキャパシターCAに接続する手法を採用している。このようにすることで、パッドPANTからキャパシターCAの接続配線の寄生抵抗や寄生容量を軽減でき、アナログ回路20のアナログ処理の特性(性能)を向上できる。
例えばパッドPANTとキャパシターCAの間の接続配線の寄生抵抗が増えると、寄生抵抗を原因とするノイズが増えてしまい、SNRが劣化する。また、アンテナ等で受信した信号の電力が寄生抵抗の抵抗成分で消費されてしまうという問題がある。
これに対して本実施形態によれば、パッドPANTとキャパシターCAの間の接続配線の寄生抵抗を小さくできるため、寄生抵抗を原因とするノイズを低減でき、SNRを向上できる。またアンテナ等で受信した信号の電力が寄生抵抗の抵抗成分で消費されてしまう事態を極力抑えることが可能になり、受信感度の向上等を図れる。
また、パッドPANTとキャパシターCAの接続配線とVSS(GND)との間の寄生容量が大きくなると、受信信号の高周波数成分の多くがVSS側に流れてしまう。このため、AC結合用のキャパシターCAを介して低ノイズアンプLNA側に伝わる信号の高周波成分が減衰してしまい、低ノイズアンプLNAの受信感度等が低下してしまう。
この点、図4の配線手法によれば、パッド配線LNPは、下層金属層に比べて厚い最上層金属層ALEで形成される。従って、パッドPANTとキャパシターCAを接続するパッド配線LNPの寄生抵抗が小さくなるため、寄生抵抗及び寄生容量により形成されるCR回路のローパスフィルターのカットオフ周波数が高くなる。従って、このローパスフィルターによる信号の高周波成分の減衰を抑止することができ、低ノイズアンプLNAの受信感度等を向上できる。
また図4の配線手法によれば、パッドPANTからキャパシターCAに至る配線経路が、最上層金属層のパッド配線LNPで形成されるため、この配線経路と、VSSに設定される半導体基板PSUBとの間の距離を離すことができる。従って、この配線経路とVSSとの間の寄生容量を小さくでき、VSS側に流れてしまう信号の高周波数成分を低減でき、低ノイズアンプLNAの受信感度等を向上できる。
例えば図5に比較例の配線手法を説明する断面図を示す。この比較例の配線手法では、B1に示すように、パッドPANTからのパッド配線LNPはキャパシターCAに直結されていない。具体的にはパッド配線LNPは、B2に示すようにコンタクト(ビア)を介して下層金属層ALCの配線LNCに接続された後、B3に示すようにコンタクトを介して最上層金属層ALEの配線LNEに接続される。そして、この配線LNEがキャパシターCAの一端に接続される。こうすること、B4に示すI/Oセルの環状電源配線等と交差しない信号配線を実現している。
このように図5の比較例の手法では、パッドPANTとキャパシターCAの一端は、下層金属層で形成される配線LNCを介して接続される。これに対して図4の本実施形態では、パッドPANTとキャパシターCAの一端は、下層金属層で形成される配線LNCを介さずに、最上層金属層ALEで形成されるパッド配線LNPだけで接続される。
また図5の比較例の手法では、下層金属層ALCの配線LNCは、静電保護用のダイオードDN1のカソード端子(N型不純物領域)及びダイオードDN2のアノード端子(P型不純物領域)にコンタクトを介して接続される。
即ち、図5の比較例のような従来の配線手法では、パッド配線LNPを内部回路に直結することはなく、パッド配線LNPを下層金属層ALCの配線LNCを介して静電保護用のダイオードDN1、DN2に先に接続した後に、内部回路に接続する手法を採用している。その理由は、パッドPANTからの静電気は、先にダイオードDN1、DN2に伝わってVSS側やVDD側に流れた後に、これに時間的に遅れて内部回路に伝わるようになるため、ESD耐圧を向上できると考えられていたからである。
しかしながら、図5の手法では、B2に示すように、パッドPANTとキャパシターCAの間の配線経路に、下層金属層ALCで形成された配線LNCが存在する。そして下層金属配線ALCの厚さは薄く、配線LNCのシート抵抗は高いため、パッドPANTとキャパシターCAの間の配線経路の寄生抵抗が図4に比べて増えてしまう。更に、パッド配線LNPと配線LNCを接続するコンタクトや配線LNCと配線LNEを接続するコンタクトの寄生抵抗も付加されるため、パッドPANTとキャパシターCAの間の配線経路の寄生抵抗が更に増加し、この寄生抵抗が原因となって、受信回路の受信感度等が劣化する。
また図5では、配線LNCは、基板PSUBとの距離が近い下層金属層ALCにより形成されるため、図4のようにパッド配線LNPを直結する場合に比べて、VSSとの間の寄生容量が増えてしまい、VSS側に流れてしまう信号の高周波数成分が増えてしまう。また、B4に示すように配線LNCの上方にはI/Oセルの環状電源配線が存在するため、この電源配線との間にも寄生容量が形成され、環状電源配線側に流れてしまう信号の高周波成分も増えてしまう。
これに対して図4の本実施形態の手法によれば、パッド配線LNPは、厚い最上層金属層ALEで形成され、パッドPANTとキャパシターCAの間の配線経路には、下層金属層ALCや下層金属層ALCと接続するためのコンタクトが存在しない。従って、図5に比べて寄生抵抗を小さくできる。また、パッド配線LNPは最上金属層ALEで形成されるため、図5に比べて基板PSUBとの距離も離すことができ、寄生容量についても低減でき、図5に比べて受信感度等を向上できる。
例えば図6は、RF入力信号強度に対するビットエラーレートの関係を示す測定結果である。図6において、黒丸が図4の本実施形態の手法を採用した場合の測定結果であり、白丸が図5の比較例の手法を採用した場合の測定結果である。図6に示すように本実施形態によれば比較例に比べてビットエラーレートを大幅に低減でき、例えば3デシベル程度の受信感度の向上等を実現できる。
また本実施形態では図4に示すように、パッドPANT用の静電保護素子であるダイオードDN1、DN2が設けられている。そしてパッド配線LNPは、平面視においてダイオードDN1、DN2(広義には静電保護素子)にオーバーラップするように配線される。そしてパッド配線LNPと静電保護用のダイオードDN1、DN2のオーバーラップ領域に形成されたコンタクトにより、図4のA2に示すようにパッド配線LNPとダイオードDN1、DN2とが接続される。具体的にはダイオードDN1のカソード端子と、ダイオードDN2のアノード端子とが、パッド配線LNPを介して接続される。
このようにすることで、パッドPANTに印加された静電気がダイオードDN1、DN2を介してVSS側やVDD側に放電されるようになり、静電保護耐圧を確保できる。
この場合に本実施形態では、図4のA4に示す受信回路30(RX)を構成するトランジスター(図3(A)のTA1、TA2)のゲートとパッド配線LNPとの間には、AC結合用のキャパシターCAが存在する。従って、パッドPANTに静電気が印加されても、この静電気によりA4のトランジスターのゲート等が破壊されてしまう事態を防止できる。本実施形態ではこの点にも着目して、パッド配線LNPを直結する手法を採用している。
また図3(A)では、キャパシターCA1、CA2の一端には、各々、AC結合後の信号のDC電圧を設定するための抵抗RA1、RA2が接続されている。従って、キャパシターCA1及び抵抗RA1やキャパシターCA2及び抵抗RA2により、ハイパスフィルター構成される。そして静電気(人体モデル、機械モデル)の周波数成分は、これらのハイパスフィルターのカットオフ周波数に対して低い周波数帯域に存在すると考えられる。従って、これらのハイパスフィルターの減衰効果によっても、トランジスターを保護してその静電破壊を防止できる。特にRF信号はその周波数が高いため、CA1及びRA1やCA2及びRA2で構成されるハイパスフィルターのカットオフ周波数を高い周波数に設定できる。従って、ハイパスフィルターの減衰効果による静電破壊の防止を、より期待できるようになる。
更に、図4では、パッド配線LNPは、A5に示す送信回路40(TX)を構成するトランジスターのドレインにも接続されている。そして、A5のトランジスターは、パワーアンプPA用のトランジスターであるため、一般的にトランジスターサイズが大きい。従って、パッドPANTに印加された静電気は、このA5のトランジスターのドレインに形成されるダイオードによっても、VSS側やVDD側に放電されるようになるため、パッド配線LNPを直結する手法を採用しても、静電保護耐圧を確保できる。
なお、キャパシターCAやA5のトランジスターにより静電保護耐圧を十分に確保できる場合には、静電保護素子となるダイオードDN1、DN2を設けない変形実施も可能である。
またA3に示すように、キャパシターCAはMIM(Metal-Insulator-Metal)構造のキャパシターとなっている。具体的にはキャパシターCAの一端の電極は、最上層金属層ALEの下層金属層ALDで形成される。またキャパシターCAの他端の電極は、最上層金属層ALEと下層金属層ALDとの間に形成されたMIM用金属層ALMで形成される。
このようなMIM構造のキャパシターCAを採用すれば、絶縁膜(誘電体、酸化膜)の厚さを薄くできるため、小さなレイアウト面積で大きな容量値を得ることができる。またMIM構造のキャパシターCAは、電圧依存性が少ないため、アナログ回路20のアナログ特性の劣化も抑止できる。
また図4のA3では、最上層金属層ALEの次の層の金属層ALDにより、キャパシターCAの他端の電極が形成される。従って、キャパシターCAと基板PSUBとの間の距離を離すことができ、キャパシターCAのフリンジ容量(CAのフリンジとPSUBとの間の寄生容量)も低減できる。従って、VSS側に流れてしまう信号の高周波数成分を低減でき、受信感度等を向上できる。
また図4のA6に示すように、キャパシターCAの他端の電極(ALD)とアナログ回路20の入力ノードNI(A4のトランジスターのゲート)とを接続するコンタクトが、キャパシターCAの形成領域とオーバーラップしない領域に形成される。このように、MIM構造のキャパシターCAの下方にA6のコンタクトを形成しないようにすることで、キャパシターCAの容量値が設計値(シミュレーション値)からずれてしまう事態などを防止できる。
なお図4のA3において、パッド配線LNPとMIM構造のキャパシターCAの一端の電極(ALM)とは、例えばタングステンプラグ構造のコンタクトで接続することが望ましい。このようにすることで、コンタクトの寄生抵抗を小さくでき、受信感度等の劣化を抑止できる。またキャパシターCAをMIM以外の構造で形成することも可能である。例えば第1層のポリシリコンと第2層のポリシリコンからなる構造のキャパシターで形成してもよい。
また本実施形態では、パッドPANTの下方にシールド層を配置してもよい。例えば図7のC1では、パッドPANTの下方に、下層金属層ALA(第1の金属層、第1のアルミ層)で形成されるシールド層が配置されている。このALAのシールド層は、例えばVSSに接続されている。このようなシールド層を設ければ、パッドPANTからの入力信号の電力ロスの低減等を図れる。特に最下層の金属層ALAをシールド層として用いれば、パッドPANTとシールド層の間の距離を離すことができるため、VSSとの間の寄生容量を最小限に抑えることが可能になる。
なお、シールド層は、最下層の金属層ALAには限定されず、ALAよりも上層の金属層で形成してもよい。或いは、シリサイド化された低抵抗のポリシリコンや拡散層によりシールド層を形成してもよい。
また図8のC2に示すように、パッドPANTの下方に、STI(Shallow Trench Isolation)を形成してもよい。即ち、パッドPANTの下方には、最上層金属層ALEの下層金属層ALD、ALC、ALB、ALAを形成せずに、基板PSUBの上にP型ウェルを形成し、このP型ウェル上にSTI構造の絶縁膜を形成する。例えばP側ウェル(基板)に溝を形成し、この溝にシリコン酸化膜を埋め込むことでSTIを形成する。
このようにパッドPANTの下方にSTIを形成すれば、パッド配線LNPと基板PSUBとの間を、STIの厚さの分だけ更に距離を離すことが可能になり、パッド配線LNPとVSSとの間の寄生容量を更に低減できる。またパッドPANTの下方にパッド配線LNPの下層金属層を形成しないことで、無駄な寄生容量等が形成されてしまう事態なども防止できる。
なおSTIは、パッドPANTの下方のみならず、例えばキャパシターCAの下方の空き領域に形成してもよい。このようにすることと、キャパシターCAのフリンジ容量を低減でき、寄生容量を減らすことが可能になる。
図8のようにパッドPANTの下方にSTIを配置する一方で下層金属層を非配置にする手法は、図7のようにパッドPANTの下方に下層金属層ALAを配置する手法に比べて、VSSに対する寄生容量を小さくできるという利点がある。
一方、図8の手法では、パッドPANTの入力信号が、STIの下層のPウェル(又はP基板)を介してVSS側に抜ける。そしてPウェル(又はP基板)はメタルよりも高抵抗であるため、抵抗によって入力信号の電力ロスが生じるという問題がある。
これに対して図7の手法では、低抵抗のALAのメタル配線を介してVSS側に入力信号が抜けるようになるため、抵抗による入力信号の電力ロスを図8の手法に比べて低減できるという利点がある。
図9に、本実施形態の集積回路装置の平面レイアウト図(平面視で見た図)の例を示す。図9に示すように、差動のパッドPANT1、PANT2からのパッド配線LNP1、LNP2は、他の配線層を介さずにキャパシターCA1、CA2に直結されている。こうすることで寄生抵抗や寄生容量を低減できる。
また図9ではD1、D2に示すように、パッド配線LNP1、LNP2は、平面視において静電保護素子(DN11、DN12、DN21、DN22)にオーバーラップするように配線される。即ち静電保護素子の少なくとも一部がパッド配線LNP1、LNP2にオーバーラップするようにレイアウト配置される。そしてパッド配線LNP1、LNP2と静電保護素子(DN11、DN12、DN21、DN22)のオーバーラップ領域に形成されたコンタクトCNA1、CNA2等により、パッド配線LNP1、LNP2と静電保護素子とが接続される。こうすることで、パッドPANT1、PANT2からの静電気が、静電保護素子を介してVSS側やVDD側に放電し易くなり、静電保護耐圧を向上できる。
また図9のD3、D4に示すように、キャパシターCA1、CA2の他端の電極とアナログ回路20の入力ノードNIとを接続するコンタクトCNB1、CNB2は、MIM構造のキャパシターCA1、CA2の形成領域と平面視においてオーバーラップしない領域に形成される。これにより、コンタクトCNB1、CNB2の存在が原因となってキャパシターCAの容量値が設計値からずれてしまうなどの事態を防止できる。
3.回路構成例
次に本実施形態の集積回路装置の詳細な回路構成例について説明する。図10は、集積回路装置がRFの無線通信回路ICである場合の回路構成例である。この集積回路装置は、受信回路30、復調回路36、送信回路40、変調回路46、クロック生成回路48、制御回路50を含む。
受信回路30は、低ノイズアンプLNA、ミキサー32、フィルター部34を含む。低ノイズアンプLNAは、アンテナANTから入力されるRFの受信信号を低ノイズで増幅する処理を行う。ミキサー32は、増幅後の受信信号と、クロック生成回路50からのローカル信号(局所周波数信号)のミキシング(混合)処理を行って、ダウンコンバージョンを実行する。フィルター部34は、ダウンコンバージョン後の受信信号のフィルター処理を行う。具体的には、フィルター部34は、複素フィルターなどで実現されるバンドパスのフィルター処理を行い、イメージ除去を行いながらベースバンド信号を抽出する。
復調回路36は、受信回路30からの信号に基づいて復調処理を行う。例えば送信側においてFSK(周波数シフトキーイング)で変調された信号の復調処理を行い、復調後の受信信号を制御回路50に出力する。
変調回路46は、制御回路50からの送信信号の変調処理を行う。例えば送信信号をFSKで変調し、変調後の送信信号を送信回路40に出力する。そして送信回路40は、パワーアンプPAにより増幅した送信信号をアンテナANTに対して出力する。
クロック生成回路48は、VCO(電圧制御発振器)などにより構成されるPLL回路を有し、ローカル信号等を生成する。
制御回路50は、集積回路装置の全体の制御や、ベースバンドでのデジタル処理などを実行する。また制御回路50は、例えばリンク層回路52やホストI/F(インターフェース)54を有し、リンク層のプロトコル処理や、外部のホストとのインターフェース処理などを実行する。
なお、図1、図2等では、集積回路装置のアナログ回路がRFの無線回路である場合を主に例にとり説明したが、本実施形態はこれに限定されない。例えば図11にアナログ回路の他の構成例を示す。
図11は、アナログ回路が、振動子210(物理量トランスデューサ)を用いて角速度情報や加速度情報などの物理量を検出する回路である場合の例である。図11のアナログ回路は、振動子210の駆動信号を出力して振動子210を駆動する駆動回路220と、振動子210からのフィードバック信号から所望信号を検出して、角速度情報や加速度情報などの物理量を検出する検出回路230を含む。
振動子210は、例えばジャイロセンサーを例にとれば、水晶などの圧電材料により形成される圧電振動子などである。駆動回路220は、駆動信号を出力して振動子210を励振させる。検出回路230は、振動子210からの検出信号(フィードバック信号)から、コリオリ力信号などの所望信号を検出する。
検出回路230は、増幅回路232、同期検波回路234、フィルター部236を含む。増幅回路232は、振動子210からの検出信号の増幅処理を行う。この増幅回路232は、例えば電荷/電圧変換回路などにより実現してもよい。同期検波回路234は、増幅後の検出信号と、駆動回路220からの同期検波用の信号(参照信号)により同期検波を行う。フィルター部236は、同期検波後の信号のフィルター処理(例えばローパスフィルター処理)を行う。
図11において、例えば増幅回路232にAC結合用のキャパシターや演算増幅用(Q/V変換用)のキャパシターを設けた場合に、図1等で説明した本実施形態の手法を採用できる。
4.電子機器
図12に本実施形態の集積回路装置310を含む電子機器の構成例を示す。この電子機器は、アンテナANT、集積回路装置310、ホスト320、検出装置330、センサー340、電源部350を含む。なお本実施形態の電子機器は図12の構成に限定されず、その構成要素の一部(例えば検出装置、センサー、電源部等)を省略したり、他の構成要素(例えば操作部、出力部)を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
集積回路装置310は、図10のような回路構成で実現される無線回路装置であり、アンテナANTからの信号の受信処理や、アンテナANTへの信号の送信処理を行う。ホスト320は、電子機器の全体の制御を行ったり、集積回路装置310や検出装置330の制御を行う。検出装置330は、センサー340(物理量トランスデューサ)からのセンサー信号に基づいて種々の検出処理(物理量の検出処理)を行う。例えばセンサー信号から所望信号を検出する処理を行って、A/D変換後のデジタルデータをホスト320に出力する。センサー340は、例えば煙センサー、光センサー、人感センサー、圧力センサー、生体センサー、ジャイロセンサーなどである。電源部350は、集積回路装置310、ホスト320、検出装置330等に電源を供給するものであり、例えば乾電池(丸形乾電池等)やバッテリーなどにより電源を供給する。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語(静電保護素子、低電位側電源ノード、高電位側電源ノード等)と共に記載された用語(ダイオード、VSSノード、VDDノード等)は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また集積回路装置、電子機器の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定に限定されず、種々の変形実施が可能である。
LNA 低ノイズアンプ、PA パワーアンプ、
PANT、PANT1、PANT2、PVDD、PVSS パッド、
DN1、DN2、DN11、DN12、DN21、DN22 ダイオード(静電保護素子)、CA、CA1、CA2 キャパシター、LNP パッド配線、
20 アナログ回路、30 受信回路、32 ミキサー、34 フィルター部、
36 復調回路、40 送信回路、46 変調回路、48 クロック生成回路、
50 制御回路、52 リンク層回路、54 ホストI/F、
210 振動子、220 駆動回路、230 検出回路、232 増幅回路、
234 同期検波回路、236 フィルター部、310 集積回路装置、
320 ホスト、330 検出装置、340 センサー、350 電源部

Claims (10)

  1. 信号が入力されるパッドと、
    前記パッド用の静電保護素子と、
    前記パッドを介して入力される信号についてのアナログ処理を行うアナログ回路と、
    前記アナログ回路の信号入力ノードと前記パッドとの間に設けられるキャパシターとを含み、
    前記パッドと前記キャパシターの一端とが、最上層金属層である第Nの金属層の下層の第1の金属層〜第N−1の金属層(Nは3以上の整数)で形成される配線を介さずに、前記最上層金属層で形成されるパッド配線により接続され
    前記パッド配線は、平面視において前記静電保護素子にオーバーラップするように配線され、
    前記キャパシターは、MIM(Metal-Insulator-Metal)構造のキャパシターであり、
    前記キャパシターの前記信号入力ノード側の電極である他端の電極は、前記最上層金属層である前記第Nの金属層の下層の前記第N−1の金属層で形成され、
    前記キャパシターの前記一端の電極は、前記最上層金属層と前記第N−1の金属層との間に形成されたMIM用金属層で形成され、コンタクトを介して前記パッド配線に接続されることを特徴とする集積回路装置。
  2. 請求項1において、
    前記キャパシターの前記他端には、前記キャパシターによるAC結合後の信号のDC電圧を設定するための抵抗が接続され、
    前記キャパシター及び前記抵抗により、静電気の周波数成分の周波数帯域よりも高いカットオフ周波数を有するハイパスフィルターが構成されることを特徴とする集積回路装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記パッド配線と前記静電保護素子とのオーバーラップ領域に形成されたコンタクトにより、前記パッド配線と前記静電保護素子とが接続されることを特徴とする集積回路装置。
  4. 請求項1において、
    前記静電保護素子として、アノード端子が低電位側電源ノードに接続される静電保護用の第1のダイオードと、カソード端子が高電位側電源ノードに接続される静電保護用の第2のダイオードとを含み、
    前記第1のダイオードのカソード端子と、前記第2のダイオードのアノード端子とが、前記パッド配線を介して接続されることを特徴とする集積回路装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記アナログ回路は、前記パッドを介して入力される信号の受信処理を行う受信回路を含み、
    前記キャパシターは、前記受信回路の信号入力ノードと前記パッドとの間に設けられるAC結合用のキャパシターであることを特徴とする集積回路装置。
  6. 請求項5において、
    前記アナログ回路は、前記パッドを介して出力される信号の送信処理を行う送信回路を含み、
    前記パッドと前記送信回路の出力ノードとが前記パッド配線により接続されることを特徴とする集積回路装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記キャパシターの前記他端の電極と前記アナログ回路の入力ノードとを接続するコンタクトが、前記キャパシターの形成領域と平面視においてオーバーラップしない領域に形成されることを特徴とする集積回路装置。
  8. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記最上層金属層は下層金属層よりも厚い金属層であることを特徴とする集積回路装置。
  9. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記パッドの下方には、最下層である前記第1の金属層で構成されるシールド層が配置されることを特徴とする集積回路装置。
  10. 請求項1乃至のいずれかに記載の集積回路装置を含むことを特徴とする電子機器。
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