JP5725066B2 - 自動搬送システム - Google Patents
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Description
したがって、本発明によれば、常温環境と冷凍環境との間を往復する自動搬送台車が低温になって動作不良となることを防止することができる自動搬送システムが得られる。
図1は、本発明の第1実施形態における自動搬送システム1を適用した冷凍冷蔵設備2の平面図である。図2は、本発明の第1実施形態における自動搬送システム1の構成を示すブロック図である。
本実施形態の自動搬送システム1は、図1に示すように、AGV一号機(自動搬送台車)10Aと、AGV二号機(自動搬送台車)10Bとを有している。図1中、符号Lは、AGV一号機10A及びAGV二号機10Bの走行経路である。
待機ステーション3aは、AGV一号機10A及びAGV二号機10Bのホームポジションである。この待機ステーション3aには、電源装置3a1が設けられている。電源装置3a1は、AGV充電用電極と、AGVヒーティング用電源電極(車体及び駆動バッテリー11(後述)の加温用)とを有している。
入庫ステーション3cは、台車スペース3c1の近傍に設けられている。台車スペース3c1には、製造作業室3に入庫されてきた製品(A製品、B製品)を載せる台車(図1において符号8で示す)が配置されるスペースである。本実施形態の自動搬送システム1は、製品を載せた台車8を、AGV一号機10AまたはAGV二号機10Bで搬送するようになっている。
冷蔵室6は、室温が4℃程度に保たれた環境である。冷蔵室6は、前室4に連設している。冷蔵室6は、0℃以上でB製品を保存するためのものであり、B製品を載せた複数の台車8を収容可能なスペースを有する。
AGV一号機10A及びAGV二号機10Bは、周知のように、駆動兼操向車輪、キャスター車輪、制御機器等を備えた車体フレームの前後に、床面に敷設した誘導線の位置を検出する追従用センサを設けており、追従用センサの検出結果に基づいて車体が誘導線に沿って追従走行しながら自動走行するように、駆動兼操向車輪に連動された駆動モータを制御する構成とされている。
図3は、本発明の第1実施形態における作業指示に基づくAGVの運行パターンを示す図である。
運行パターン1は、A製品の凍結作業であり、AGVが走行経路Lに沿って、待機ステーション3aから入庫ステーション3cに移動し、A製品を載せた台車8を受け取り、その台車8を凍結室7に運んだ後、待機ステーション3aに戻る作業である。
運行パターン3は、製品化出庫作業であり、AGVが走行経路Lに沿って、待機ステーション3aから冷凍室5に移動し、冷凍されていたA製品を載せた台車8を受け取り、その台車8を梱包ステーション3bに運んだ後、待機ステーション3aに戻る作業である。
運行パターン5は、出荷作業であり、AGVが走行経路Lに沿って、待機ステーション3aから冷凍室5に移動し、梱包されたA製品を載せた台車8を受け取り、その台車8を出荷ステーション4aに運んだ後、待機ステーション3aに戻る作業である。
運行パターン8は、製品化出庫作業であり、AGVが走行経路Lに沿って、待機ステーション3aから冷蔵室6に移動し、冷蔵されていたB製品を載せた台車8を受け取り、その台車8を梱包ステーション3bに運んだ後、待機ステーション3aに戻る作業である。
これらの運行パターンの中で、AGVが常温環境と冷凍環境との間を移動し、製品を搬送する作業を行うものは、運行パターン2〜6である。なお、冷凍環境での1回の作業時間は、駆動バッテリー11の温度低下によるAGVの動作不良が起こらない長さに設定されており、例えば各作業平均して5分程度である。
図4は、本発明の第1実施形態におけるAGV運行制御盤20の制御フローを示す図である。
次に、AGV運行制御盤20は、受信した順番で作業指示をメモリにスタックし、スタック順に作業を、AGV一号機10AあるいはAGV二号機10Bに割り付ける準備をする(ステップS2)。
以上のように、本実施形態では、駆動バッテリー11の温度が零下にならないように、AGVの冷凍環境での滞在長さとして冷凍室5での作業の連続回数を管理し、AGV一号機10A及びAGV二号機10Bを交互に運用することで、冷凍環境でのAGVの動作不良を回避することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略化若しくは省略する。
第2実施形態では、図5に示すように、冷凍室5に非常用台車スペース5aが設けられている点で、上記実施形態と異なる。また、第2実施形態では、図6に示すように、AGV運行制御盤20が、滞在長さとして、AGVの冷凍環境での連続作業時間をカウントする点で、上記実施形態と異なる。
次に、AGV運行制御盤20は、AGVの冷凍室内連続作業時間が既定時間以上か否かを判定する(ステップS11)。ここでいう既定時間とは、AGVが動作不良を起こしてしまう程に駆動バッテリー11の温度が低下してしまう虞がある連続作業時間であり、本実施形態では例えば15分に設定されている。
このように、上述した第2実施形態によれば、AGVの冷凍環境での滞在長さとして、上記冷凍室5での連続作業回数だけでなく、冷凍室5での連続作業時間をカウントすることによって、常温環境と冷凍環境との間を往復するAGVが低温になって動作不良となることをより確実に防止することができる。
Claims (7)
- 常温環境と冷凍環境との間で荷を搬送する作業を行うバッテリー駆動式の自動搬送台車を有する自動搬送システムであって、
前記自動搬送台車を複数有しており、
前記自動搬送台車の前記冷凍環境での滞在長さに基づいて、次の前記作業を、複数の前記自動搬送台車のいずれか一つに割り付ける制御装置を有する、ことを特徴とする自動搬送システム。 - 前記制御装置は、前記滞在長さとして、前記自動搬送台車の前記作業の連続回数をカウントする、ことを特徴とする請求項1に記載の自動搬送システム。
- 前記制御装置は、前記連続回数が既定回数以上となったとき、次の前記作業を、当該自動搬送台車とは別の前記自動搬送台車に割り付ける、ことを特徴とする請求項2に記載の自動搬送システム。
- 前記制御装置は、前記連続回数が既定回数以上となった前記自動搬送台車を前記常温環境で待機させる、ことを特徴とする請求項3に記載の自動搬送システム。
- 前記制御装置は、次の前記作業において搬送対象となる荷に最も近くにいる前記自動搬送台車に対して、次の前記作業を優先的に割り付ける、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の自動搬送システム。
- 前記制御装置は、前記滞在長さとして、前記自動搬送台車の前記冷凍環境での連続作業時間をカウントする、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の自動搬送システム。
- 前記制御装置は、前記連続作業時間が既定時間以上となったとき、当該自動搬送台車を前記冷凍環境から退避させる、ことを特徴とする請求項6に記載の自動搬送システム。
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