JP5724939B2 - 電源安定化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直流電圧源に接続される複数の電力変換回路に適用される電源安定化装置に関する。
下記特許文献1には、複数の通信装置ユニットのそれぞれと、それらの共通の電源との間に、可変抵抗素子を備えるものが提案されている。これにより、通信装置ユニットの1つに短絡事故が発生した場合、短絡電流によって可変抵抗素子の抵抗値が大きくなり、ひいては短絡電流を制限することができる。これは、短絡事故の発生していない通信装置ユニットの保護を狙ったものである。
特開2010−279229号公報
ところで、近年、たとえば車載直流電圧源に対して、複数の電力変換回路を接続することが提案されている。この場合、各電力変換回路は、入力電圧を平滑化する目的等のため、コンデンサやインダクタを備えることが多い。こうした場合にあっては、複数の電力変換回路のそれぞれの入力側に備えられるコンデンサおよびインダクタがLC共振を生じるおそれがある。このため、コンデンサおよびインダクタの時定数は、電力変換回路毎に、適合される必要があるが、これは設計工数の増大を招く。
本発明は、上記課題を解決する過程でなされたものであり、その目的は、直流電圧源に接続される複数の電力変換回路に適用される新たな電源安定化装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、およびその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明は、直流電圧源(10)に接続される複数の電力変換回路(INV1,INV2)のうちの少なくとも1つを、入力される電力のリップル低減対象となる電力変換回路(INV2)とし、該リップル低減対象の入力端子の上流側のリップル情報を取得するリップル情報取得手段(42)と、前記リップル情報取得手段によって取得されたリップル情報を入力とし、該リップル情報によるリップルとは逆極性の成分を前記リップル低減対象の入力端子に加えるリップル低減処理を行なう電子制御式のリップル低減手段(CCNV,42)と、を備えることを特徴とする。
上記発明では、電子制御式のリップル低減手段を備えることで、複数の電力変換回路のそれぞれのフィルタの設計に際して共振を回避する適合を行なうことなく、リップルを低減することができる。このため、複数の電力変換回路の設定、仕様に対して汎用性の高い電源安定化装置を実現できる。
また、本発明にかかる以下の代表的な実施形態に関する概念の拡張については、代表的な実施形態の後の「その他の実施形態」の欄に記載してある。
第1の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかるリップル低減処理を示す図。 同実施形態にかかるリップル低減処理を行わない場合のクリーンコンバータの動作を示す図。 第2の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかるリップル低減処理を示す図 第3の実施形態にかかるシステム構成図。 第4の実施形態にかかるシステム構成図。 上記実施形態の変形例にかかるクリーンコンバータの操作手法を示すタイムチャート。 上記実施形態の変形例にかかる回路図。
<第1の実施形態>
以下、本発明にかかる電源安定化装置を車載主機用のバッテリを直流電圧源とする電源安定化装置に適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示す直流電圧源(高電圧バッテリ10)は、端子電圧がたとえば百V以上となるものであり、車体に対して絶縁されたものである。特に、本実施形態では、高電圧バッテリ10の正極電位および負極電位の中央値が車体電位となるように設定されている。これは、高電圧バッテリ10の正極および負極間に、抵抗体12,14の直列接続体を並列接続し、抵抗体12,14の接続点を車体に接続することで実現することができる。なお、抵抗体12,14の抵抗値は、絶縁要求に応じた高抵抗なものとする。
高電圧バッテリ10には、その直流電圧を交流電圧に変換する直流交流変換回路(インバータINV1)を介して車載主機としての電動機18が接続されており、電動機18のロータ(図示略)には、駆動輪20が機械的に連結されている。インバータINV1は、高電圧バッテリ10の正極および負極のそれぞれと電動機18の端子とを選択的に接続するスイッチング素子を備え、それらスイッチング素子のオン・オフ操作によって、出力電圧を交流電圧とするものである。なお、インバータINV1の入力端子Tip,Tinには、平滑フィルタ16が設けられている。平滑フィルタ16は、たとえば、平滑コンデンサやインダクタを備えて構成されるLCフィルタ等とすればよい。
高電圧バッテリ10には、さらに、インバータINV2を介して車載空調装置に内蔵される電動機24が接続されている。電動機24は、コンプレッサ26を回転駆動するものである。インバータINV2の入力端子Tip,Tinには、平滑フィルタ22が設けられている。平滑フィルタ22は、たとえば、平滑コンデンサやインダクタを備えて構成されるLCフィルタ等とすればよい。
上記インバータINV2の正極側の入力端子Tipは、クリーンコンバータCCNVを介して高電圧バッテリ10の正極端子に接続されている。クリーンコンバータCCNVは、インバータINV2に印加される電圧のリップルを低減するための電子操作式の回路である。ここでのリップルは、インバータINV1,INV2の出力変動によって、高電圧バッテリ10およびインバータINV2間の電気経路に存在する寄生抵抗Rpによる電圧降下量が変動することで生じるものである。
上記クリーンコンバータCCNVは、蓄電手段(コンデンサ30)を備えている。また、高電圧バッテリ10の正極をコンデンサ30の一方の端子に接続するスイッチング素子Sbpと、他方の端子に接続するスイッチング素子Sbnとを備えている。さらに、インバータINV2の正極側の入力端子Tipをコンデンサ30の一方の端子に接続するスイッチング素子Sipと、他方の端子に接続するスイッチング素子Sinとを備えている。なお、スイッチング素子S¥#(¥=b,i,#=p,n)には、ダイオードD¥#が並列接続されている。また、本実施形態では、スイッチング素子S¥#として、NチャネルMOS電界効果トランジスタを例示している。このため、ダイオードD¥#としては、スイッチング素子S¥#の寄生ダイオードであってもよい。
制御装置42は、インバータINV2の入力電圧を制御量とし、そのリップルの低減制御を行なうべく、クリーンコンバータCCNVを操作する操作手段である。クリーンコンバータCCNVは、電圧センサ40の検出する電圧(電源電圧VDC)を、リップル低減対象(インバータINV2)の入力端子Tip,Tinに入力されるリップル情報として取得する。ここで、電圧センサ40は、高電圧バッテリ10の充放電電力を変動させる負荷としてのインバータINV1について、その入力電圧を安定化させる手段(平滑フィルタ16)よりも高電圧バッテリ10側の電圧を検出する。
以下、図2に基づき、リップル低減処理について説明する。
本実施形態では、図2(a)に示されるように、電源電圧VDCの直流成分を電源電圧指令値Vb*とし、これに応じた値と、電源電圧VDCとの大小比較に基づき、スイッチング素子S¥#の操作信号g¥#を生成し、クリーンコンバータCCNVに出力する。詳しくは、操作信号gbn,gipをオン操作指令とする条件を、電源電圧VDCが電源電圧指令値Vb*よりも規定量Δ以上大きいこととし、操作信号gbp,ginをオン操作指令とする条件を、電源電圧VDCが電源電圧指令値Vb*よりも規定量Δ以上小さいこととする。なお、電源電圧指令値Vb*を生成する上でのローパスフィルタは、電源電圧VDCの直流電圧に想定される変化速度を透過周波数帯域に含むように設計されることが望ましい。
これにより、電源電圧VDCが電源電圧指令値Vb*を規定量Δ以上上回ると、図2(b)に示すように、スイッチング素子Sbn,Sipがオン操作される。このため、高電圧バッテリ10の電流がスイッチング素子Sbn、コンデンサ30、およびスイッチング素子Sipを介してインバータINV2に出力される(第1導通状態)。この際、コンデンサ30が充電されることで、高電圧バッテリ10側の電圧に対してインバータINV2の入力端子Tip側の電圧は低下する。
一方、電源電圧VDCが電源電圧指令値Vb*を規定量Δ以上下回ると、図2(c)に示すように、スイッチング素子Sbp,Sinがオン操作される。このため、高電圧バッテリ10の電流がスイッチング素子Sbp、コンデンサ30、およびスイッチング素子Sinを介してインバータINV2に出力される(第2導通状態)。この際、インバータINV2の入力端子Tip側の電圧は、高電圧バッテリ10側の電圧に、先の図2(b)において充電されたコンデンサ30の電圧が加算されたものとなる。このため、高電圧バッテリ10側の電圧に対してインバータINV2の入力端子Tip側の電圧は高くなる。
こうした処理によれば、インバータINV2の入力端子Tip,Tin間に印加される入力電圧のリップルを好適に低減することができる。
なお、図2(a)において、電源電圧VDCと電源電圧指令値Vb*との差の絶対値が規定量Δ以下となる期間には、スイッチング素子Sbp,Sbn,Sip,Sinの全てがオフ操作されることとなるが、この期間においては、ダイオードD¥#を介してインバータINV2側に電流が供給される。
ただし、図3(a)に示すように、電源電圧VDCと電源電圧指令値Vb*との差の絶対値が規定量Δ以下となる期間が長くなる場合には、図3(b)に示すように、スイッチング素子Sbp,Sipをオン操作することで、高電圧バッテリ10側とインバータINV2側とを接続するに際し、コンデンサ30を迂回する迂回経路を形成する。
以下、本実施形態の効果のいくつかを記載する。
(1)リップル情報(電源電圧VDC)を入力とし、クリーンコンバータCCNVを電子操作することで、リップル低減処理を行った。これにより、インバータINV1,INV2のスイッチング周波数の設定等にかかわらず、同一のハードウェア手段(クリーンコンバータCCNV、制御装置42)によって、インバータINV2に入力されるリップルを低減することができる。このため、汎用性の高い電源安定化装置を実現することができる。また、主機系のインバータINV1の入力電圧の安定化のための平滑フィルタ16等のハードウェア手段の小型化によって、インバータINV2側へのリップルが大きくなりうる状況下にあっても、これに好適に対処することができる。
(2)クリーンコンバータCCNVを、インバータINV1,INV2のうち定格電力が小さい方(インバータINV2)側に設けた。このように定格電力が小さい方にクリーンコンバータCCNVを設けることで、クリーンコンバータCCNVに入力される電力が大きくなることを抑制することができ、ひいてはクリーンコンバータCCNVの定格電力が大きくなることを回避することができる。なお、定格電力の大きいインバータINV1の出力変動が定格電力の小さいインバータINV2に及ぼす影響の度合いは、インバータINV2の出力変動がインバータINV1に及ぼす影響の度合いよりも大きいため、インバータINV2はリップル低減対象としても適切である。
(3)クリーンコンバータCCNVによって、インバータINV2の入力電圧を制御するためのコンデンサ30を迂回しつつ、高電圧バッテリ10およびインバータINV2間を導通状態とする迂回経路を実現可能とした。これにより、リップル低減処理を実行しない場合に、高電圧バッテリ10およびインバータINV2の接続がコンデンサ30によって妨げられることを回避できる。
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図4に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。なお、図4において、先の図1に示した部材に対応するものについては、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、インバータINV2の入力電圧を平滑化するための平滑フィルタ22よりも上流側であって且つ高電圧バッテリ10の下流側に電圧センサ44を備える。そして、制御装置42では、電圧センサ44の検出値(入力電圧Vin)をリップル情報として、これに基づきクリーンコンバータCCNVを操作する。
詳しくは、図5に示すように、入力電圧Vinが入力電圧指令値Vin*よりも規定量Δ以上上回ると、スイッチング素子Sbn,Sipがオン操作される。一方、入力電圧Vinが入力電圧指令値Vin*よりも規定量Δ以上下回ると、スイッチング素子Sbp,Sinがオン操作される。
なお、入力電圧指令値Vin*は、電源電圧VDCの直流成分とする。
<第3の実施形態>
以下、第3の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図6に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。なお、図6において、先の図1に示した部材に対応するものについては、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、リップル低減対象としてのインバータINV2を
、インバータINV1を介して高電圧バッテリ10に接続した。
<第4の実施形態>
以下、第4の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図7に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。なお、図7において、先の図1に示した部材に対応するものについては、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、クリーンコンバータCCNVのコンデンサ30にトランスTの1次側コイル50を並列接続した。そして、トランスTの2次側コイル52には、低電圧バッテリ54および負荷56を並列接続した。ここで、低電圧バッテリ54の端子電圧は、高電圧バッテリ10の端子電圧よりも低い。また、低電圧バッテリ54および負荷56の基準電位は、車体電位である。こうした構成によれば、クリーンコンバータCCNV側と低電圧バッテリ54側との絶縁を確保しつつ、トランスTの2次側コイル52を、低電圧バッテリ54の充電手段として利用することができる。
詳しくは、トランスTの2次側コイル52と、低電圧バッテリ54とを接続するループ経路には、低電圧バッテリ54の正極端子に流入する側の電流を許容し、逆方向の電流を阻止する整流手段(ダイオード58)が備えられている。そして、コンデンサ30の充電電圧の絶対値をゼロよりも大きくするようにクリーンコンバータCCNVを操作するに際しては、2次側コイル52に誘起される電圧が、ダイオード58によって電流の流れを阻止する極性となるようにする。すなわち、スイッチング素子Sbn,Sipをオン操作する。
スイッチング素子Sbn,Sipをオン操作する場合、コンデンサ30のうち、スイッチング素子Sbn,Sin側が正に充電されることから、2次側コイル52に誘起された電圧によってはこれに電流を流すことができず、トランスTには磁気エネルギが蓄積される。次に、スイッチング素子Sbn,Sipをオフ操作して且つスイッチング素子Sbp,Sinをオン操作することで、コンデンサ30の充電電圧をゼロとするか極性を反転させる。これにより、トランスTに蓄積された磁気エネルギを、低電圧バッテリ54に充電することができる。なお、トランスTの磁気飽和を確実に回避する上では、電源電圧指令値Vb*を操作することで、コンデンサ30の充電の極性が特定の極性となる継続時間を制限することが望ましい。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
「リップル情報取得手段について」
上記第1の実施形態(図1)において、電源電圧VDCに代えて、電流を取得するものであってもよい。ただし、この場合、上記第1の実施形態に対応させるうえでは、放電電流を正とすると、放電電流が平均値よりも大きい場合には、スイッチング素子Sbp,Sinをオン操作し、小さい場合には、スイッチング素子Sbn,Sipをオン操作する。これは、放電電流が大きいほど寄生抵抗Rpの電圧降下量が大きくなり、電圧が低下することに鑑みたものである。
「操作手段(42)について」
上記第1の実施形態(図1)において、電源電圧VDCを入力とするものに限らないことについては、「リップル情報取得手段について」の欄に記載したとおりである。
スイッチング素子S¥#(¥=b,i,#=p,n)の操作信号g¥#の生成手法としては、上記第1の実施形態(図2、図3)や第2の実施形態(図5)において例示したものに限らない。
たとえば、図2の処理に代えて、電源電圧指令値Vb*と電源電圧VDCとの大小に応じて、スイッチング素子Sbn,Sipのオン指令とするか、スイッチング素子Sbp,Sinのオン指令とするかを切り替えるものであってもよい。ちなみに、この場合、スイッチング素子Sbn,Sipとスイッチング素子Sbp,Sinとのいずれか一方のオン操作指令から他方のオン操作指令に切り替えるに際し、デッドタイムを設けてもよい。またたとえば、先の図2の電源電圧指令値Vb*との差の絶対値が規定量Δ以下である場合、先の図3に示したスイッチング状態に常に切り替えるものであってもよい。
先の図2において、電源電圧VDCが電源電圧指令値Vb*よりも規定量Δ以上大きい場合にスイッチング素子Sbp,Sinをオン操作し、規定量Δ以上小さい場合に、スイッチング素子Sbn,Sipをオン操作するものであってもよい。すなわち、スイッチング素子Sbp,Sinは、クリーンコンバータCCNVの入力側に対して出力側の電圧を上昇させる目的で使用するものに限らず、低下させる目的で使用することもできる。
リップル低減対象となる制御量との大小の比較対象としては、制御量の指令値(電源電圧指令値Vb*、入力電圧指令値Vin*)や、これをヒステリシスを規定する規定量Δだけずらしたものに限らない。たとえば、クリーンコンバータCCNVの上流側の制御量の指令値(電源電圧指令値Vb*)とコンデンサ30の充電電圧との和であってもよい。すなわち、たとえば図2の制御を前提とする場合、コンデンサ30のうちスイッチング素子Sbp,Sip側の端子を正極と定義した充電電圧を電源電圧指令値Vb*に加算した値としてもよい。これによっても、入力電圧Vinが電源電圧指令値Vb*に対して変動することを好適に抑制することができる。
さらに、たとえば、上記第2の実施形態(図5)において、入力電圧指令値Vin*を、電源電圧VDCの直流成分よりも低い値としてもよい。この場合、図7に示すように、インバータINV2の入力電圧Vinは、先の図2(b)に示した処理によって直流成分よりも低い値となって且つ、先の図2(c)に示した処理によって電源電圧VDCよりも高い値となるが、それらの平均値を、電源電圧VDCの直流成分を降圧した値とすることが可能となる。なお、この処理は、入力電圧Vinと入力電圧指令値Vin*との大小比較によって行なうことは困難であるため、電源電圧VDCと入力電圧指令値Vin*とを入力とし、図2(b)に示した処理期間と図2(c)に示した処理期間とについての降圧するうえで要求される比率を算出する処理とすることが望ましい。
「切替回路について」
上記第1の実施形態(図1)等に例示したものに限らない。たとえば、直流電圧源側からコンデンサ30の一方の端子および他方の端子を介してインバータINV2側へと進む電気経路を整流手段によって導通状態として且つ、直流電圧源側からコンデンサ30の他方の端子および一方の端子を介してインバータINV2側へと進む電気経路をスイッチング素子によって導通状態とするものであってもよい。図9に、こうした構成を例示する。すなわち、この場合、スイッチング素子Sbn,Sipがオフ操作されることで、ダイオードDbp,コンデンサ30およびダイオードDinを介して高電圧バッテリ10からインバータINV2へと電流が流れる。また、スイッチング素子Sbn,Sipがオン操作されることで、スイッチング素子Sbn、コンデンサ30、スイッチング素子Sipを介して高電圧バッテリ10からインバータINV2へと電流が流れる。
スイッチング素子S¥#としては、NチャネルMOS電界効果トランジスタに限らず、たとえばPチャネルMOS電界効果トランジスタであってもよい。また、電界効果トランジスタにも限らず、たとえば絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)であってもよい。さらに、電圧制御形のものに限らず、ベース電流によって導通制御を行なうバイポーラトランジスタ等の電流制御形のスイッチング素子であってもよい。
「リップル低減手段について」
クリーンコンバータCCNVを、正極側の入力端子Tipに接続するものに限らず、たとえば、負極側の入力端子Tinに接続するものであってもよい。またたとえば、正極側の入力端子Tipと、負極側の入力端子Tinとのそれぞれに接続するものであってもよい。
また、クリーンコンバータCCNVとしては、先の図1等に例示したものにも限らない。たとえば、入力端子Tip,Tin間に接続される抵抗体およびスイッチング素子であってもよい。この場合、電流が平均値よりも大きい場合にスイッチング素子をオン操作することで、インバータINV2に流入する電流量を低減するようにすればよい。
「電力変換回路について」
直流電圧源の正極および負極のそれぞれと負荷(電動機18,24)の端子との間を開閉するスイッチング素子を備える直流交流変換回路(INV1,INV2)に限らない。たとえば高電圧バッテリ10の電圧を降圧して車載補機バッテリに出力する降圧コンバータであってもよい。ここで、スイッチング素子のオン・オフ操作を繰り返すものであるなら、入力側にコンデンサおよびインダクタを備える場合には、共振の問題が生じやすいため、本発明の適用が特に有効である。
複数の電力変換回路同士で定格電力が相違することは必須ではない。
また、電力変換回路としては、2つに限らない。
「蓄電手段について」
コンデンサとしては、極性を有しないものに限らず、極性を有するものであってもよい。ただし、この場合、コンデンサ30の充電電圧がゼロの状態から先の図2に示した処理を開始するに際して、図2(b)、図2(c)の状態のうち、コンデンサの正極側が高電圧バッテリ10側に接続される側を先に実現する。
コンデンサに限らず、たとえば2次電池であってもよい。
「トランスTを用いた電力供給源について」
先の第4の実施形態(図7)において、コンデンサ30と1次側コイル50とを備えるループ経路を開閉するスイッチング素子を備えてもよい。この場合、ループ経路を閉状態とする際に2次側コイル52に電流が流れないようにするなら、ループ経路の開閉操作によるフライバックコンバータを構成することができる。
また、先の第4の実施形態(図7)において、コンデンサ30と1次側コイル50とを備えるループ経路において、2次側コイル52に電流が流れない極性の電圧を2次側コイル52に誘起させる場合に限って、コンデンサ30から1次側コイル50に電圧を印加可能な整流手段(ダイオード等)を備えてもよい。
「その他」
上記第4の実施形態(図7)において、低電圧バッテリ54をコンデンサに代えてもよい。
リップル低減対象としては、定格電力が小さい電力変換回路に限らない。
高電圧バッテリ10としては、車体から絶縁されるものに限らない。
平滑フィルタは必須ではない。たとえば、クリーンコンバータCNVの制御によってインバータINV2の入力電圧等のリプルを十分に抑制することができるなら、平滑フィルタ22を削除してもよい。
10…高電圧バッテリ、42…制御装置、CCNV…クリーンコンバータ。

Claims (7)

  1. 直流電圧源(10)に接続される複数の電力変換回路(INV1,INV2)のうちの少なくとも1つを、入力される電力のリップル低減対象となる電力変換回路(INV2)とし、該リップル低減対象の入力端子の上流側のリップル情報を取得するリップル情報取得手段(42)と、
    前記リップル情報取得手段によって取得されたリップル情報を入力とし、該リップル情報によるリップルとは逆極性の成分を前記リップル低減対象の入力端子に加えるリップル低減処理を行なう電子制御式のリップル低減手段(CCNV,42)と、
    を備えることを特徴とする電源安定化装置。
  2. 前記複数の電力変換回路は、互いに相違する定格電力を有する2つの電力変換回路を含み、
    前記リップル低減対象は、前記2つの電力変換回路のうち定格電力が小さい方であることを特徴とする請求項1記載の電源安定化装置。
  3. 前記リップル低減手段は、
    蓄電手段(30)と、
    前記直流電圧源の一対の端子のいずれか側から前記蓄電手段のいずれか一方の端子および他方の端子を介して前記リップル低減対象の入力端子側へと進む電気経路を導通状態とする第1導通状態と、前記直流電圧源の前記いずれか側から前記蓄電手段の前記他方の端子および前記一方の端子を介して前記リップル低減対象の入力端子側へと進む電気経路を導通状態とする第2導通状態との一対の状態について、それらを切り替える電子操作式の切替回路(Sbp,Sbn,Sip,Sin)と、
    前記リップル情報を入力として、前記切替回路を電子操作する操作手段(42)と、
    を備えることを特徴とする請求項1または2記載の電源安定化装置。
  4. 前記切替回路は、前記蓄電手段を迂回しつつ前記リップル低減対象の入力端子および前記直流電圧源を接続する迂回経路に切り替え可能とすることを特徴とする請求項3記載の電源安定化装置。
  5. 前記蓄電手段の一対の端子のそれぞれと前記直流電圧源側との間を開閉する一対のスイッチング素子(Sbp,Sbn)と、
    前記蓄電手段の一対の端子のそれぞれと前記リップル低減対象の入力端子側との間を開閉する一対のスイッチング素子(Sip,Sin)と、
    を備えることを特徴とする請求項3または4記載の電源安定化装置。
  6. 前記リップル低減手段は、前記蓄電手段の電圧が1次側コイルに印加されるトランスを備え、
    該トランスの2次側コイルを電力供給源としたことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の電源安定化装置。
  7. 前記第1導通状態と前記第2導通状態との時比率の操作によって、前記リップル低減対象の入力電圧を、前記直流電圧源の電圧よりも降圧する降圧制御手段を備えることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の電源安定化装置。
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