JP5724424B2 - 繊維強化プラスチック成形品およびその製造方法 - Google Patents
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Description
(1)少なくとも、ガラス繊維を強化繊維とし、マトリックス樹脂に黒色顔料を含むガラス繊維強化プラスチック層と、炭素繊維強化プラスチック層とを積層した繊維強化プラスチック成形品において、成形品の積層方向に切断した切断面を研磨加工してなり、前記切断面における算術平均粗さ(Ra)が、0.3μm以下であることを特徴とする繊維強化プラスチック成形品。
(2)前記研磨加工が湿式研磨であることを特徴とする(1)に記載の繊維強化プラスチック成形品。
(3)前記切断面に透光性を有する樹脂を塗布することを特徴とする(1)または(2)に記載の繊維強化プラスチック成形品。
(4)引抜成形品であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の繊維強化プラスチック成形品。
(5)少なくとも、ガラス繊維を強化繊維とし、マトリックス樹脂に黒色顔料を含むガラス繊維強化プラスチック層と、炭素繊維強化プラスチック層とを積層した繊維強化プラスチック成形品の製造方法において、成形品の積層方向に切断した切断面を研磨加工し、前記切断面の算術平均粗さ(Ra)が0.3μm以下とすることを特徴とする繊維強化プラスチック成形品の製造方法。
(6)前記研磨加工が湿式研磨であることを特徴とする(5)に記載の繊維強化プラスチック成形品の製造方法。
(7)前記切断面に透光性を有する樹脂を塗布することを特徴とする(5)または(6)に記載の繊維強化プラスチック成形品の製造方法。
(8)引抜成形法で成形されたことを特徴とする(5)〜(7)のいずれかに記載の繊維強化プラスチック成形品の製造方法。
ガラス繊維(セントラル硝子株式会社製のガラス繊維ストランド、ERS2310−821)と組み合わせる強化繊維としてPAN系炭素繊維(東レ株式会社製の炭素繊維“トレカ”(登録商標)S300−48KとT700SC−24Kのストランド)を使用し、顔料としてカーボンブラックを混入したビニルエステル樹脂をマトリックス樹脂として使用し、引抜成形法で繊維強化プラスチック成形品を成形した。
実施例1と同じ材料、成形法で得られた繊維強化プラスチック成形品20の切断面に、株式会社GSIクレオス販売の水溶性合成樹脂塗料Mr.スーパークリアー(光沢あり)を吹き付けた。この塗料を吹き付けた後の切断面の表面粗さをJISB 0651(2001)に基づいて測定したところ、算術平均粗さ(Ra)が0.201μmであった。この成形体における切断面の樹脂色は、ガラス繊維層を含めてほぼ均一な黒色顔料の樹脂色となっていることが確認出来た。
研磨紙をカーボマック・ペーパーの粒度Pが800のものを研磨用ディスクに貼り付けて研磨した以外は、実施例1と同様にして繊維強化プラスチック成形品を得た。得られた成形品の切断面の表面粗さを実施例1と同様の方法で測定したところ、算術平均粗さ(Ra)が0.14μmであった。この成形体における切断面の樹脂色は、ガラス繊維層を含めてほぼ均一な黒色顔料の樹脂色となっていることが確認出来た。
実施例1〜3のそれぞれの成形方法で得られた棒状の繊維強化プラスチック成形品について、さらに長手方向に10〜20mmの長さに切断した繊維強化プラスチック成形品20の切断面に対して、実施例1〜3いずれの表面処理方法も施さない繊維強化プラスチック成形品を得た。これらの切断面の表面粗さをJISB 0651(2001)に基づいて測定したところ、算術平均粗さ(Ra)が0.534μmであった。この成形体における切断面の樹脂色を観察すると、図5に示すように、ガラス繊維層の樹脂色が白色となり、炭素繊維層の黒色とのコントラストが大きい成形部材となった。
実施例1の成形方法で得られた繊維強化プラスチック成形品20の切断面を、実施例1ならびに実施例3で使用した研磨機と同一のものを使用し、粒度Pが220の研磨紙を研磨用ディスクに貼り付け、100rpmで回転させ切断面をディスクに300秒間押し当てて研磨した。研磨後の切断面の表面粗さをJISB 0651(2001)に基づいて実施例1と同様の表面粗さ測定をしたところ、算術平均粗さ(Ra)が0.48μmであった。この成形体における切断面の樹脂色を観察すると、図5に示すように、ガラス繊維層の樹脂色が白色となり、炭素繊維層の黒色とのコントラストが大きい成形部材となった。
2 ガラス繊維強化プラスチック層
3 切断面
4 塗料
5 研磨加工した後の切断面
6 透光性を有する樹脂
20 繊維強化プラスチック成形品
Claims (8)
- 少なくとも、ガラス繊維を強化繊維とし、マトリックス樹脂に黒色顔料を含むガラス繊維強化プラスチック層と、炭素繊維強化プラスチック層とを積層した繊維強化プラスチック成形品において、成形品の積層方向に切断した切断面を研磨加工してなり、前記切断面における算術平均粗さ(Ra)が、0.3μm以下であることを特徴とする繊維強化プラスチック成形品。
- 前記研磨加工が湿式研磨であることを特徴とする請求項1に記載の繊維強化プラスチック成形品。
- 前記切断面に透光性を有する樹脂を塗布することを特徴とする請求項1または2に記載の繊維強化プラスチック成形品。
- 引抜成形品であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の繊維強化プラスチック成形品。
- 少なくとも、ガラス繊維を強化繊維とし、マトリックス樹脂に黒色顔料を含むガラス繊維強化プラスチック層と、炭素繊維強化プラスチック層とを積層した繊維強化プラスチック成形品の製造方法において、成形品の積層方向に切断した切断面を研磨加工し、前記切断面の算術平均粗さ(Ra)が0.3μm以下とすることを特徴とする繊維強化プラスチック成形品の製造方法。
- 前記研磨加工が湿式研磨であることを特徴とする請求項5に記載の繊維強化プラスチック成形品の製造方法。
- 前記切断面に透光性を有する樹脂を塗布することを特徴とする請求項5または6に記載の繊維強化プラスチック成形品の製造方法。
- 引抜成形法で成形されたことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の繊維強化プラスチック成形品の製造方法。
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