JP5721578B2 - レーダ装置 - Google Patents
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Description
しかし、Low PRF(Pulse Repetition Frequency) レーダにおいては、ドップラー周波数の折り返し(アンビギュイティ)が発生するため、ドップラー周波数の観測値を用いて、高速移動目標の速度を正確に推定することは困難である。
ただし、最尤推定のアプローチでは、演算量の増大が避けられない問題がある。
最尤推定のアプローチで、目標の速度ベクトルを推定すれば、高速移動目標の速度を正確に推定することが可能であるが、演算量が増大してしまう課題があった。
図1はこの発明の実施の形態1によるレーダ装置による観測のジオメトリを示す説明図である。
送受信局00はパルスを送信するとともに、観測対象の移動目標2に反射されて戻ってくる上記パルスを受信し、受信局01,02,10,11は送受信局00から送信された後、移動目標2に反射されたパルスを受信する。
送受信局00と受信局01,02からレーダサイト0が構成されており、受信局10,11からレーダサイト1が構成されている。
x,y,z座標の軸の向きは任意であるが、例えば、x,y平面が水平面を表し、zが鉛直方向上向きを表すと考えてよい。
ここで、p00バー(明細書では、電子出願の関係上、文字の上に付記されている“−”を表記することができないので、p00バーのように表記する)は送受信局00の位置を表す位置ベクトルである。
図1の例では、p00バーを原点Oの位置に合わせているが、p00バーは任意の位置で構わない。
また、ptバーは移動目標2の位置を表す位置ベクトルであり、ptバードット(明細書では、電子出願の関係上、文字の上に付記されている“・”を表記することができないので、p00バードットのように表記する)は移動目標2の速度を表す速度ベクトルである。
d11バーはレーダサイト1において、受信局10を基準にして、受信局10から受信局11を結ぶ基線ベクトルである。
基線ベクトルd01バー,d02バー,d11バーは、下記の式(1)の関係を満たしている。
また、文字の上に二重のバーである“=”が付記されている変数は行列を表し、文字の上に“^”が付記されている変数は長さが1の単位ベクトルを表している。
即ち、下記の次(3)の関係を満たしているものとする。
送受信局00から送信されたのち、移動目標2によって散乱されたパルス信号は、送受信局00及び受信局01,受信局02,受信局10,受信局11により受信される。
送受信局00及び受信局01,受信局02,受信局10,受信局11の受信信号から検出される目標信号のピーク複素振幅を、それぞれs00,s01,s02,s10,s11とすると、各レーダサイトの基準局の受信信号に対する他の受信局の受信信号の位相差φ01,φ02,φ11は、下記の式(4)〜(6)の関係を満足する。
この実施の形態1では、レーダサイト0の基準局を送受信局00、レーダサイト1の基準局を受信局10としている。
移動目標2の移動に伴って、移動目標2の位置ベクトルptバーが変化するため、受信信号の位相差φ01,φ02,φ11は時変であるが、短時間の間では、その変化はほぼ線形とみなすことができるため、その位相差φ01,φ02,φ11の変化率φ01ドット,φ02ドット,φ11ドットは、下記の式(7)〜(9)で表される。
また、単位ベクトルr00ハット,r10ハットと、基線ベクトルd01バー,d02バー,d11バーとが、上述した関係を満たす場合、式(7)〜(9)の連立方程式を解くことにより、移動目標2の速度ベクトルptバードットを推定できることが分かる。
図2において、送信機100は送受信局00内に搭載されており、tpriの繰り返し周期(PRI:Pulse Repetition Interval)で、Nh個のパルスを出力する処理を実施する。
送受切換器101は送信機100から出力されたパルスを送受信アンテナ102−0に出力する一方、送受信アンテナ102−0の受信信号であるパルスを受信機103−0に出力する処理を実施する。
受信局01,02,10,11内の受信アンテナ102−1〜102−4は送受信局00内の送受信アンテナ102−0から空間に放射された後、移動目標2によって散乱されたパルスを受信する。
受信機103−0〜103−4は送受信アンテナ102−0,受信アンテナ102−1〜102−4の受信信号に対して、位相検波処理とA/D変換処理を実施することで、その受信信号の振幅と位相を示すディジタル受信信号を目標検出部104−0〜104−4に出力する処理を実施する。
即ち、目標検出部104−0〜104−4は受信機103−0〜103−4から出力されたディジタル受信信号から目標信号が存在しているレンジセルを検出することで、送受信局00及び受信局01,02,10,11から移動目標2までの距離r00,r01,r02,r10,r11と、目標信号のドップラー周波数を算出する処理を実施する。
信号成分抽出部であるSTFT処理部105−0〜105−4は目標検出部104−0〜104−4により検出されたレンジセルの信号と目標検出部104−0〜104−4により算出された目標信号のドップラー周波数を用いて、目標信号のドップラー周波数に対応する信号成分を抽出する処理を実施する。
なお、目標検出部104−0〜104−4及びSTFT処理部105−0〜105−4から目標信号検出手段が構成されている。
図2では、目標検出部104−0〜104−4及びSTFT処理部105−0〜105−4が、送受信局00,受信局01,02,10,11の内部に実装されている例を示しているが、送受信局00,受信局01,02,10,11の外部に実装されていてもよい。
信号成分干渉部106Bはレーダサイト0の基準局である送受信局00内のSTFT処理部105−0から出力されたドップラー周波数に対応する信号成分と、基準局以外の局である受信局02内のSTFT処理部105−2から出力されたドップラー周波数に対応する信号成分とを干渉させて、その干渉結果を示す干渉信号を電力プロフィール算出部107Bに出力する処理を実施する。
電力プロフィール算出部107A〜107Cは信号成分干渉部106A〜106Cから出力された干渉信号に対する高速フーリエ変換処理を実施することで、電力プロフィールを算出する処理を実施する。
位相差変化率算出部109A〜109Cはピーク位置探索部108A〜108Cにより探索されたピーク位置から位相差の変化率φ01ドット,φ02ドット,φ11ドットを算出する処理を実施する。
なお、信号成分干渉部106A〜106C、電力プロフィール算出部107A〜107C、ピーク位置探索部108A〜108C及び位相差変化率算出部109A〜109Cから位相差変化率算出手段が構成されている。
速度ベクトル算出部111は位相差変化率算出部109A〜109Cにより算出された位相差の変化率φ01ドット,φ02ドット,φ11ドットが、移動目標2のクロスレンジ方向の速度に比例するものとして、その位相差の変化率φ01ドット,φ02ドット,φ11ドットと目標位置算出部110により算出された位置ptバーの推定値から移動目標の速度ベクトルの推定値を算出する処理を実施する。
なお、目標位置算出部110及び速度ベクトル算出部111から速度ベクトル算出手段が構成されている。
例えば、送信機100、送受切換器101、送受信アンテナ102−0、受信アンテナ102−1〜102−4及び受信機103−0〜103−4を除く構成要素をコンピュータで構成する場合、目標検出部104−0〜104−4、STFT処理部105−0〜105−4、信号成分干渉部106A〜106C、電力プロフィール算出部107A〜107C、ピーク位置探索部108A〜108C、位相差変化率算出部109A〜109C、目標位置算出部110及び速度ベクトル算出部111の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
まず、送受信局00内の送信機100が、繰り返し周期tpriで、Nh個のパルスを出力する。
送受信局00内の送受切換器101は、送信機100からパルスを受けると、そのパルスを送受信アンテナ102−0に出力する。
これにより、送受信局00内の送受信アンテナ102−0からパルスが空間に放射される。
受信局01,02,10,11内の受信アンテナ102−1〜102−4は、送受信局00内の送受信アンテナ102−0から空間に放射された後、移動目標2によって散乱されたNh個のパルスを受信する。
受信機103−0〜103−4は、送受信アンテナ102−0,受信アンテナ102−1〜102−4の受信信号に対して、位相検波処理とA/D変換処理を実施することで、その受信信号の振幅と位相を検波し、その受信信号の振幅と位相を示すディジタル受信信号を目標検出部104−0〜104−4に出力する。
ただし、低SNR環境下では、例えば、一旦、Nh点のフーリエ変換によるコヒーレント積分を実施することで、目標信号が存在しているレンジセルを特定する必要があるため、目標検出部104−0〜104−4は、ディジタル受信信号に対するフーリエ変換によるコヒーレント積分を実施して、目標信号が存在しているレンジセルを特定することで、送受信局00及び受信局01,02,10,11から移動目標2までの距離r00,r01,r02,r10,r11と、目標信号のドップラー周波数を算出する。
ただし、後述するSTFT処理部105−0〜105−4における信号成分の抽出処理では、折り返しが含まれているドップラー周波数でも構わない。
ここで、図3はSTFT処理部105−0〜105−4の処理内容を示す説明図である。
図3において、121は受信機103−0〜103−4から出力されたレンジ圧縮処理後の受信信号を表しており、レンジセル数M、パルス数Nhの信号である。
122は目標検出部104−0〜104−4により目標信号が検出されたレンジセルの信号の集合である。
123は目標信号のドップラー周波数に対応するドップラーセルの信号の集合である。
STFT処理部105−0〜105−4は、目標検出部104−0〜104−4により目標信号が検出されたレンジセルの信号の集合122について、Nd点の短時間フーリエ変換処理(STFT:Short Time Fourier Transform)を実施する。
図3に示すように、短時間フーリエ変換処理においては、Nh個のサンプルの中から連続するNd個のサンプルを取り出して、FFTを適用する。
さらに、図3に示すように、取り出すサンプルのセットを少しずつずらしながら、FFTを適用する。
図3では、取り出すサンプルを1サンプルずつずらす例を示しており、この場合、取り出されるサンプルのセットの総数は、Nh−Nd+1になる。ただし、ずらし量は1サンプル以上でも構わない。
送受信局00及び受信局01,02,10,11において取り出される信号s00(h),s01(h),s02(h),s10(h),s11(h)は、下記の式(11)で表される。
信号成分干渉部106Bは、レーダサイト0の基準局である送受信局00内のSTFT処理部105−0から出力されたドップラー周波数に対応する信号s00(h)と、基準局以外の局である受信局02内のSTFT処理部105−2から出力されたドップラー周波数に対応する信号s02(h)とを干渉させて、その干渉結果を示す干渉信号を電力プロフィール算出部107Bに出力する。
信号成分干渉部106A,106B,106Cから出力される干渉信号は、下記の式(13)で表される。
式(13)で表される干渉信号をフーリエ変換して得られる電力プロフィールR01(ω),R02(ω),R11(ω)は、下記の式(16)で表される。
位相差変化率算出部109A〜109Cは、ピーク位置探索部108A〜108Cが電力プロフィールR01(ω),R02(ω),R11(ω)のピーク位置を探索すると、そのピーク位置から位相差の変化率φ01ドット,φ02ドット,φ11ドットを算出する。
なお、電力プロフィールR01(ω),R02(ω),R11(ω)のピーク位置から位相差の変化率φ01ドット,φ02ドット,φ11ドットを算出できることは、式(16)からも明らかである。
以下、目標位置算出部110による移動目標2が存在している位置ptバーの推定方法を具体的に説明する。
なお、目標位置の推定方法は上記の方式に限るものではなく、例えば、送受信局00で観測された目標距離、方位角の情報から推定するようにしてもよい。
即ち、速度ベクトル算出部111は、式(7)〜(9)の連立方程式を解くことにより、下記の式(18)に示すように、移動目標2の速度ベクトルの推定値を算出する。
なお、受信局の数を追加して、冗長な観測を実施する場合には、最小二乗法によって解くことができる。
この発明の実施の形態1のレーダ装置において、上記の処理による速度ベクトルの推定方式が成立するには、位相差の変化率φ01ドット,φ02ドット,φ11ドットの推定値の折り返しに起因する速度のアンビギュイティが発生しない必要がある。
位相差の変化率φ01ドット,φ02ドット,φ11ドットを算出する際に用いている電力プロフィールR01(ω),R02(ω),R11(ω)が、式(16)の離散フーリエ変換で与えられることからも明らかなように、位相差の変化率φ01ドット,φ02ドット,φ11ドットの推定値には、一般には折り返しが発生し、その折り返し周期は、下記の式(19)で表わされる。
そのため、実用上は、位相差の変化率φ01ドット,φ02ドット,φ11ドットの折り返し周期で決まるクロスレンジ方向の速度の折り返し周期を、想定される目標速度の最大値よりも大きく設定することが容易である。
上述したように、複数の方向から目標信号のドップラー周波数を計測することができれば、移動目標2の速度ベクトルを推定することは可能である。しかし、Low PRFレーダにおいては、ドップラー周波数の折り返し(アンビギュイティ)が発生するために、ドップラー周波数の観測値をそのまま使用することはできない。
上記実施の形態1では、ドップラー周波数の観測値を使用せず、2つの受信局で観測された受信信号の位相差の変化率を観測することで、目標のクロスレンジ方向の速度を推定して、移動目標2の速度ベクトルを推定している。
しかし、上記実施の形態1におけるクロスレンジ方向の速度推定精度は、比較的低い問題がある。ここで言う「比較的低い」とは、ドップラー周波数の折り返しの問題が何らかの方法で解けた場合には、ドップラー周波数の観測によって得られる速度推定精度よりも低いという意味である。
そこで、この実施の形態2では、ドップラー周波数の情報も利用することで、速度推定精度を高めるようにしている。
図4では、送信機100、送受切換器101、送受信アンテナ102−0、受信アンテナ102−1〜102−4、受信機103−0〜103−4の記載を省略している。
ドップラー周波数補正部112は速度ベクトル算出部111により算出された速度ベクトルの推定値を用いて、目標検出部104−0〜104−4により算出された目標信号のドップラー周波数を補正して、そのドップラー周波数に含まれている折り返しの影響を解消する処理を実施する。
速度ベクトル再計算部113はドップラー周波数補正部112により補正されたドップラー周波数を用いて、移動目標2の速度ベクトルの推定値を再計算する。
なお、ドップラー周波数補正部112及び速度ベクトル再計算部113から速度ベクトル再計算手段が構成されている。
例えば、送信機100、送受切換器101、送受信アンテナ102−0、受信アンテナ102−1〜102−4及び受信機103−0〜103−4を除く構成要素をコンピュータで構成する場合、目標検出部104−0〜104−4、STFT処理部105−0〜105−4、信号成分干渉部106A〜106C、電力プロフィール算出部107A〜107C、ピーク位置探索部108A〜108C、位相差変化率算出部109A〜109C、目標位置算出部110、速度ベクトル算出部111、ドップラー周波数補正部112及び速度ベクトル再計算部113の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
ドップラー周波数補正部112及び速度ベクトル再計算部113を実装している点以外は、上記実施の形態1と同様であるため、ドップラー周波数補正部112及び速度ベクトル再計算部113の処理内容だけを説明する。
具体的には、以下のようにして、目標信号のドップラー周波数を補正する。
目標検出部104−0〜104−4により算出されるドップラー周波数は、PRFで決まる折り返し後のドップラー周波数fdバーチルダである。
一方、速度ベクトル算出部111により算出された速度ベクトルの推定値(式(18)を参照)を用いると、下記の式(23)に示すように、ドップラー周波数の大まかな推定値が得られる。
ここで、[x]はxに最も近い整数値を表す数学記号である。
この発明の実施の形態2のレーダ装置において、ドップラー周波数の折り返しが解消されるためには、式(23)によるドップラー周波数の推定誤差が、PRFよりも十分に小さい必要がある。
したがって、観測ジオメトリを設定した後に、移動目標2の距離や目標速度などについて、上記の条件が成立する範囲の確認が必要である。
Claims (3)
- パルスを送信するとともに、目標に反射されて戻ってくる上記パルスを受信する送受信局と、
上記送受信局から送信された後、上記目標に反射されたパルスを受信する複数の受信局と、
上記送受信局及び上記受信局により受信されたパルスから目標信号が存在しているレンジセルを検出することで、上記送受信局及び上記受信局から上記目標までの距離と上記目標信号のドップラー周波数を算出する目標検出部と、
上記目標検出部により検出されたレンジセルの信号と上記目標検出部により算出された目標信号のドップラー周波数を用いて、上記目標信号のドップラー周波数に対応する信号成分を抽出する信号成分抽出部と、
上記信号成分抽出部により抽出された信号成分のうち、上記送受信局及び上記受信局の中で基準となる局により受信されたパルスに係る信号成分の複素共役と、上記基準となる局以外の局により受信されたパルスに係る信号成分とを複素乗算し、干渉信号として、その複素乗算結果を出力する信号成分干渉部と、
上記信号成分干渉部から出力された干渉信号をフーリエ変換し、電力プロフィールとして、上記干渉信号のフーリエ変換結果を出力する電力プロフィール算出部と、
上記電力プロフィール算出部から出力された電力プロフィールのピーク位置を探索するピーク位置探索部と、
上記ピーク位置探索部の探索結果を参照して、上記電力プロフィールがピークとなる角周波数を、上記目標検出部により検出されたレンジセルの信号のうち、上記基準となる局により受信されたパルスから検出されたレンジセルの信号と、上記基準となる局以外の局により受信されたパルスから検出されたレンジセルの信号との位相差の変化率とする位相差変化率算出部と、
上記目標検出部により算出された目標までの距離を用いて、上記目標が存在している位置の推定値を算出する目標位置算出部と、
上記位相差変化率算出部により求められた位相差の変化率が、上記目標のクロスレンジ方向の速度に比例するものとして、上記位相差の変化率と、上記目標位置算出部により算出された位置の推定値と、上記基準となる局の位置と、上記基準となる局以外の局の位置とを用いて、上記目標の速度ベクトルの推定値を算出する速度ベクトル算出部とを備えたレーダ装置。 - 上記速度ベクトル算出部により算出された速度ベクトルの推定値を用いて、上記目標検出部により算出された目標信号のドップラー周波数を補正して、上記ドップラー周波数に含まれている折り返しの影響を解消し、補正後のドップラー周波数を用いて、上記目標の速度ベクトルの推定値を再計算する速度ベクトル再計算手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のレーダ装置。
- 上記速度ベクトル再計算手段は、上記速度ベクトル算出部により算出された速度ベクトルの推定値を用いて、上記目標検出部により算出された目標信号のドップラー周波数を補正して、上記ドップラー周波数に含まれている折り返しの影響を解消するドップラー周波数補正部と、上記ドップラー周波数補正部により補正されたドップラー周波数を用いて、上記目標の速度ベクトルの推定値を再計算する速度ベクトル再計算部とから構成されていることを特徴とする請求項2記載のレーダ装置。
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