JP5721142B2 - マイクロニードル貼付剤の貼付補助具 - Google Patents

マイクロニードル貼付剤の貼付補助具 Download PDF

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Description

本発明は、皮膚にマイクロニードル貼付剤を的確に皮膚に貼付するための補助器具に関するものである。特にマイクロニードル貼付剤を設置・保持した台状の補助器具に関するものである。
薬剤を経皮的に投与する方法として、通常、皮膚表面への液剤・軟膏剤の塗布、貼付剤型の経皮投与製剤が用いられてきた。しかし、現在では、薬剤の皮膚透過性を上げるために、微小針(マイクロニードルまたはマイクロピン)を使用し、角質層を局所的に破壊して薬剤を真皮層に強制的に投与すると言うことが試みられている。
皮膚を穿刺するマイクロニードルの材質には、金属や各種の樹脂等が用いられているが、皮膚に対する障害を抑制するために、生体内分解性の材質が多用される傾向にある。しかし、マイクロニードルの材質が生体内分解性の樹脂の場合、皮膚に対する穿刺の角度が垂直から少しずれると、マイクロニードルの微小針が折れたり曲がり易く、適切な皮膚への穿刺が困難であった(特許文献1)。
そこで、マイクロニードルを皮膚に垂直に穿刺するためのアプリケータ(挿入器具)が色々開発されて来た(特許文献2)。最近では、指で加圧するだけで、簡便に皮膚を穿刺するものが開発されて来るようになった(特許文献3、4)。
しかし、皮膚にテープで接着固定できるようなマイクロニードル貼付剤を作製して、実際に使用してみると、貼付剤の補助器具を除去する際、マイクロニードルが皮膚から浮き上がったりはずれたりして、充分皮膚に接着固定しないことが明らかになった。
また,テープを粘着剤にてアプリケータに固定すると、皮膚への乗り移りの際にうまく移行できない場合もあることが明らかとなった。そのためにアプリケータとテープの間の粘着剤を弱い粘着にする方法もあるが結果的に流通等に耐えられなくなるというジレンマがあった。
さらに,皮膚への針の挿入が確実に行われない場合があった。皮膚に針が挿入されるかどうかはマイクロニードルの皮膚への応力が一定の値を超えるかどうかの問題と考えられるが、従来の指で加圧するだけの方法では応力を設定することができない問題があった。
以上のように、マイクロニードルの貼付剤化を行い、実用的な製品を作製するためには、更にマイクロニードル貼付剤の保持器具やテープの検討が求められていた。
WO2008/069566 特表2008−543527 特表2008−520369 特開2009−72270
本発明は、マイクロニードル貼付剤を皮膚に的確に穿刺固定できる補助器具を提供する。また、本発明の補助器具が設置された携帯可能なアプリケータ(マイクロニードル貼付剤を保持するアプリケータ)を提供することを目的とする。
本発明者は、これまでマイクロニードルを皮膚に垂直に挿入するためのアプリケータやデバイスの検討を行い、筒状デバイスや凹部を持ったチップ状アプリケータ(特願2008−051335、特願2009−184683、特願2009−202328)を作製した。上記アプリケータの発明は、筒状部材を皮膚に押し当てることにより、皮膚が垂直に盛り上がることを利用し、マイクロニードルを皮膚に垂直に穿刺する発明である。しかし、貼付剤化したマイクロニードルを皮膚に接着固定するためには、更なる検討が必要となった。そこで、本発明者らは、種々検討の結果、マイクロニードルを設置保持する支持台を適切に選択することで、従来の欠点が大きく改善できることを見出した。即ち、本発明では、図5や図8で示されるような補助器具(マイクロニードルの支持台)を持ったアプリケータを使用することにより、マイクロニードルを皮膚に効率的に穿刺できると共に、テープによって皮膚に密着固定できることを見出した。
本発明は、以上の知見に基づいて研究を重ねることによって完成したものであり、本発明の要旨は以下の通りである。
(1)マイクロニードルを皮膚に穿刺するためのマイクロニードル用アプリケータであって、
マイクロニードルを設置するための支持台としての補助具を有することを特徴とするアプリケータ。
(2)上記補助具の高さが0.5〜10mmであることを特徴とする、上記(1)記載のアプリケータ。
(3)上記補助具の高さが2〜7mmであることを特徴とする、上記(1)記載のアプリケータ。
(4)上記補助具の形状が、インゴット状、円錐台状、多角錐台状である、上記(1)〜(3)のいずれかに記載のアプリケータ。
(5)上記補助具がインゴット状であり、断面の伏角が130〜175°である、上記(1)〜(4)のいずれかに記載のアプリケータ。
(6)上記断面の伏角が145〜175°である、上記(1)〜(5)のいずれかに記載のアプリケータ。
(7)上記補助具を囲む周囲に側壁を有することを特徴とする、上記(1)〜(6)のいずれかに記載のアプリケータ。
(8)補助具を囲む上記側壁が、円筒状、桝状、一対の側板のいずれかである、上記(1)〜(7)のいずれかに記載のアプリケータ。
(9)上記一対の側板が円筒状の一部であるか、桝状の一部である、上記(1)〜(8)のいずれかに記載のアプリケータ。
(10)上記桝状の一部が、一対の平板である、上記(1)〜(9)のいずれかに記載のアプリケータ。
(11)補助具の高さが、側壁の高さより低く、マイクロニードルを設置しても、マイクロニードルの先端部が側壁を越えないことを特徴とする、上記(1)〜(10)のいずれかに記載のアプリケータ。
(12)上記補助具が設置されたアプリケータの形状が、円形または四角形である、上記(1)〜(11)のいずれかに記載のアプリケータ。
(13)上記円形の大きさが直径2〜5cmである、上記(12)記載のアプリケータ。
(14)上記四角形の大きさが縦横それぞれ3〜7cmの範囲のものである、上記(1)〜(13)のいずれかに記載のアプリケータ。
(15)マイクロニードルとテープが設置されている、上記(1)〜(14)のいずれかに記載のアプリケータ。
(16)上記アプリケータが、
a)マイクロニードルとテープを設置するための補助具を有し、
b)補助具を設置する樹脂平板と
c)一対の側板を有し、側板の高さが補助具よりも高くなっている、
ことを特徴とする、上記(1)記載のアプリケータ。
(17)上記補助具の上に、テープとその粘着面に担持したマイクロニードルとを設置した、上記(16)に記載のアプリケータ。
(18)上記の樹脂平板が、3〜7cmの四角形の形状であることを特徴とする、上記(16)又は(17)に記載のアプリケータ。
(19)補助具がインゴット状の形状のものである、上記(16)〜(18)のいずれかに記載のアプリケータ。
(20)上記側板の高さが2〜15mmであることを特徴とする、上記(16)〜(19)のいずれかに記載のアプリケータ。
(21)上記補助具の高さが2〜7mmであり、側板の高さが補助具より2〜3mm高いことを特徴とする、上記(16)〜(20)のいずれかに記載のアプリケータ。
(22)上記インゴット状補助具の断面の台形伏角が175〜145°の範囲であることを特徴とする、上記(16)〜(21)のいずれかに記載のアプリケータ。
(23)上記インゴット状補助具の末端が、上記樹脂平板の末端に重なっていることを特徴とする、上記(16)〜(22)のいずれかに記載のアプリケータ。
(24)上記インゴット状補助具の断面の台形伏角が166〜145°の範囲であることを特徴とする、上記(16)〜(23)のいずれかに記載のアプリケータ。
(25)上記補助具と樹脂平板、側板が樹脂で一体成型されていることを特徴とする、上記(16)〜(24)のいずれかに記載のアプリケータ。
本発明は、剣山型マイクロニードルを保持するためのインゴット状の補助具(支持台)とそれが設置されたアプリケータに関するものである。本発明の補助具の台の上にマイクロニードルを設置することにより、マイクロニードルの効率的な穿刺が可能となっており、しかもマイクロニードルを保持している同じテープで、マイクロニードルを皮膚表面に密着して貼付できるようになっている。また、テープのアプリケータから皮膚への移行も確実に行えるようになる。さらに,マイクロニードルの皮膚への応力を設計しやすく、マイクロニードルの確実な皮膚への挿入を見込むことができる。このため、通常の人であっても、アプリケータの保護用被覆をはずして指で押圧することによりマイクロニードルを皮膚に効率的に穿刺でき、同時にテープで皮膚表面に密着貼付することができる。
本発明のアプリケータで、補助具(マイクロニードルの支持台)を設置する前の一例(下駄型アプリケータ)を示した図である。 本発明の下駄型アプリケータ(図1)を使用した場合に、マイクロニードルにかかる応力とマイクロニードルの穿刺性を評価するための試験方法の概要図である。 本発明の下駄型アプリケータを使用し、図2の試験方法で得られる、マイクロニードルの穿刺率と応力の変化を表わした図である。 図2の試験方法で用いられる、ワッペン型アプリケータの一例を示した図である。 本発明の下駄型アプリケータにおいて、補助具の高さとマイクロニードル(ダミー)にかかる応力との関係を評価するための試験方法の概略図である。 アプリケータの押し込み距離を変化させた場合に見られる、本発明の補助具(マイクロニードルの支持台)の高さとマイクロニードルへの応力の関係を評価するための試験方法の概略図である。 本発明のインゴット状補助具が設置された下駄型アプリケータの一例を示した側面図である。 本発明のインゴット状補助具が設置された下駄型アプリケータの一例を示した斜視図である。 本発明のインゴット状補助具(断面の台形伏角145°)が設置された下駄型アプリケータの一例を示した斜視図である。 図9の下駄型アプリケータの側面図である。 本発明の下駄型アプリケータ(2種)の概略図であり、併せて設置されるテープの状況を表わした図面である。 本発明の下駄型アプリケータに掴み易くするために、タグと出っ張りを作るため、樹脂板が設置されていることを表わす側面図a)と、更に樹脂製半球の押圧用突起が設置されていることを表わす平面図b)と斜視図c)である。 本発明の下駄型アプリケータで図12で表わされるアプリケータを樹脂の一体成型で作製したものの斜視図(写真)である。補助具には両面テープが設置されており、その右側には、その両面テープの上に設置するマイクロニードル(ダミー)を粘着面に貼付したテープが置かれている。 図13と同じ本発明の下駄型アプリケータであるが、補助具が異なっており、台形断面の伏角が145°のものが設置されたアプリケータを樹脂の一体成型で作製したものの斜視図(写真)である。 本発明の下駄型アプリケータ(図12のb)とc))を樹脂の一体成型で作製したものの斜視図(写真)である。 本発明の下駄型アプリケータ(図12のa))を樹脂の一体成型で作製したものの一例の斜視図(写真)である。 本発明の下駄型アプリケータ(図12のa))を樹脂の一体成型で作製したものの一例の斜視図(写真)である。なお、本発明のインゴット状補助具(断面の台形伏角145°)が設置されている。 マイクロニードル(テープ)を設置して得られる本発明のアプリケータの概略図である。 図13のマイクロニードル(ダミー)を貼付したテープを両面テープの上に設置した本発明のアプリケータの斜視図(写真)である。 マイクロニードル(円形のパッチ剤)を設置して得られる本発明のアプリケータの概略図である。 本発明の下駄型アプリケータにテープを設置し、皮膚モデルに押し込んで皮膚に付着するテープ剤の面積(補助具の台形側面にインキが付着する距離)を測定するためのアプリケータの概略図である。 図21のアプリケータを皮膚モデルに押し込むための試験方法の概略図である。 本発明のアプリケータを用いて、マイクロニードルを含有する貼付剤を皮膚表面に貼付するプロセスを表した概念図である。
以下、本発明を、添付図面に示された好ましい態様を参照して更に詳細に説明する。
図1は、本発明で使用するアプリケータの一例を示す断面図である。図1は、補助具を設置する前のアプリケータであり、マイクロニードルを設置する硬質樹脂平板と、2つの硬質樹脂製の側板で構成されている。
本発明の「硬質樹脂平板」は、指で押圧してもあまり変形しない硬質の部材を使用することが望ましく、硬質の部材としては、公知の種々の材質のものを使用することができる。例えば一定以上の厚みの合成樹脂であれば、特に限定されるものではなく、材質としては例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトル・ブタジエン・スチレン共重合体、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等の硬質樹脂を使用することが挙げられる。
上記硬質樹脂平板の形状は、特に限定が無く、マイクロニードルを設置収納することが出来れば十分であり、マイクロニードルのサイズに合わせて適宜調整できる。例えば、それぞれ縦横が3〜7cmの範囲の四角形や直径が3〜7cmの円形のものを使用することができる。例えば、図1に示されるような3×4cmの四角形や図4に示される円形の凹部を持つ一辺が約3cmの正方形の形状のものが使用できる。
本発明の「補助具」とは、図1や図3のアプリケータに設置されるマイクロニードルの支持台のことである。この補助具は、図13や図14に示されるようにアプリケータと一体成形されていても良い。補助具の形状としては、円柱,角柱,多角柱,円錐台状、多角錐台状、あるいはインゴット状(屋根型状)を使用することができる。好ましいものとしてはインゴット状のものを挙げることができる。補助具の材質としては、硬質樹脂を挙げることができ、硬質樹脂平板と同じ材質のものを使用することができる。補助具(マイクロニードルの支持台)の高さは、マイクロニードルの穿刺性に影響すると共に、マイクロニードルを皮膚に貼付させるテープの付着性にも大きく影響をしている。本発明の補助具の好ましい高さは、0.5〜10mmであり、より好ましくは2〜7mmである。なお、補助具が設置される底辺部分は、アプリケータの周辺部と一致していてもよい。例えば、図8で示されるように、インゴット状(屋根型状)の補助具の場合などには、アプリケータの外周部分と補助具の底辺部分が重なり合っていてもよい。
本発明の「テープ」とは、補助具の上に両面テープ等の粘着剤で本発明の補助具の上に設置されるテープ状の貼付部材である。補助具の水平部分に設置されたテープの粘着面の上に、図18で示されるようにマイクロニードルを設置する。アプリケータが皮膚に押圧されるに伴い、皮膚が盛り上がって補助具に押し付けられてくる。その結果、テープの粘着層が皮膚に付着し、アプリケータにかかる力が緩和された際には、テープの両端から自然と剥離して皮膚に密着留置される。本発明のテープは、市販のテープを使用することができ、特に限定されるものではない。例えば、図18に示されるようなサージカルテープを使用することができる。また、テープの形状も、通常のテープの形状だけでなく、図20のような円形のテープを使用することができる。なお、円形のテープを用いても、短冊状のテープと同様に使用でき、皮膚に密着させることができる。
本発明の「マイクロニードル」とは、100μm〜800μmの高さの微小針が10〜500本設置された平板状のものである。特に試験例1と2では、約500μmのものを使用した。マイクロニードルの基盤の厚さは、0.2〜2mmのものを挙げることができる。また、マイクロニードルの本数は、10×10本前後のものを挙げることができる。マイクロニードルの材質としては、公知の材質のものを使用することができ、例えばポリ乳酸(PLA)、ポリグリコール酸(PGA)、乳酸・グリコール酸共重合体等の脂肪族ポリエステル樹脂、例えばマルトース、ラクトース、スクロース、マンニトール、ソルビトール等の多糖類等の生体内分解性樹脂を使用することが好適である。また、これらのマイクロニードルは公知の製造方法(例えば、WO2008/093679)を用いて、適宜製造することができる。
本発明の「粘着剤」とは、マイクロニードルを接着保持すると共に、マイクロニードルを皮膚に貼付するためのものである。また、このテープを補助具に接着固定するため、より弱い粘着剤が使用される。この時、上記粘着テープの粘着剤とテープを粘着固定するための弱い粘着剤の関係は、特願2009−202328に記載したものを準用することができる。これらの粘着剤は公知汎用のものを適宜選択して使用することができ、また粘着剤を使用する粘着剤面積の大小により、その強弱を調節することができる。例えば、医療用の粘着剤であれば特に制限はない。具体的には、例えばアクリル系重合体からなるアクリル系粘着剤、例えばスチレン−ジエン−スチレンブロック共重合体(例えばスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体等)、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ポリブタジエン等のゴム系粘着剤、例えばシリコーンゴム、ジメチルシロキサンベース、ジフェニルシロキサンベース等のシリコン系粘着剤、例えばポリビニルメチルエーテル、ポリビニルエチルエーテル、ポリビニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル系粘着剤、例えば酢酸ビニル−エチレン共重合体等のビニルエステル系粘着剤、例えばジメチルテレフタレート、ジメチルイソフタレート、ジメチルフタレート等のカルボン酸成分とエチレングリコール等の多価アルコール成分からなるポリエステル系粘着剤が挙げられる。これらの粘着剤は、2種以上のものを配合して用いてもよい。
なお、本発明で使用するマイクロニードルには、薬剤が塗布されていてもよい。塗布される薬剤は、治療のためにこれまで使用されてきたものであれば特に限定されることはない。薬剤が蛋白質や抗原、抗体等の生体高分子である場合には水に対する溶解性が高いため、水溶液としてマイクロニードルに塗布することができる。抗生物質や抗精神病薬のような低分子化合物である場合には、溶解性に応じて水溶液でもよく、有機溶媒溶液を使用して塗布することができる。
なお、効果を示すために必要な量の薬剤が必要な場合、薬剤の水溶液等にマイクロニードルの微小針を浸漬し、乾燥することを繰り返して必要量を担持することが出来る。
本発明の「側壁」とは、本発明のアプリケータの周辺部分に設置されて、皮膚を押し付け固定する役割を果たすと共に、マイクロニードルと補助具を収納する窪み(凹部)を形成する部材をいう。その一例として、図4で示されるアプリケータの円形の窪み(凹部)を形成する部材を挙げることができる。更には、図1で示されるような長方形の樹脂平板の左右の両端に設置された一対の角柱部材を挙げることができる。
本発明の「側板」とは、上記「側壁」の一部のことであり、例えば、図1や図8、図9に示される一対の角柱部材や板状部材のことを言う。板状部材は、直方体状のものでもよく、湾曲して円弧の一部を形成していてもよい。
なお、本発明の側壁や側板は、図13等で示されるように、補助具と共に一体成形されていてもよい。
本発明の「伏角」とは、インゴット状(屋根型状)の断面である台形の上辺と斜辺で形成される交角のことである。アプリケータの樹脂平板が一定のサイズであり、補助具の高さが高くなるほど、本発明の伏角は小さくなる。補助具の高さにも好適な範囲があり、同様に伏角もマイクロニードルを含有する貼付剤として使用する場合には、130〜175°の範囲が好適である。より好ましい角度としては、145〜175°を挙げることができる。なお、単にマイクロニードルを挿入する場合には補助具の高さにも好適な範囲があり、同様に伏角も貼付剤として使用する場合には,175°以下の範囲が好適である。より好ましい角度としては、90〜175°を挙げることができる。
また、円錐台の直径断面や多角錐の中心断面に見られる台形においても、上記と同様の角度に関する好ましい範囲を挙げることができる。
本発明の補助具が設置されたアプリケータは、従来の平面的なアプリケータとは異なり、マイクロニードルを皮膚に穿刺するために好適なものとなっている。即ち、これまでの平面的なアプリケータである場合には、アプリケータの皮膚への押圧を解除した時、アプリケータとテープが一気に離れてしまい,テープがアプリケータに残る場合がある。しかし,本発明のアプリケータの場合には、図23に示されるようにアプリケータへの押圧を解除した時、皮膚からアプリケータが離れるに伴い、テープが末端から剥離していく様になる。このように、本発明のアプリケータを用いることにより、アプリケータとテープの剥離応力を低くできるので、マイクロニードルを担持した貼付剤をアプリケータに設置すれば、本発明のアプリケータは、この貼付剤を効果的に皮膚に密着留置することができる。
また,本発明の補助具が設置されたアプリケータは押し込み幅を設定することによってマイクロニードルの皮膚に対する応力を設定することができる。例えば押し込み幅の目印をつけておけば応力を設定することが可能となる。さらに上記の様なテープの剥離によるアプリケータから皮膚への移行を用いるとある一定の幅以上押し込まないとテープのアプリケータからの剥離はおこらず,皮膚に移行しない。すなわち押し込み幅の設定がテープの皮膚への移行によって設定でき,マイクロニードルの皮膚への応力の設定も可能となる。
従って、本発明のアプリケータに設置されたマイクロニードル含有の貼付剤は、予防接種のような皮内又は局所処置における皮膚に対して、薬剤(任意の薬理作用のある薬剤を含む)を放出するのに使用することができる。使用される薬剤が高分子量の場合に、本発明のマイクロニードル含有の貼付剤が有用である。このような高分子量の薬剤の例としては、タンパク質、ペプチド、ヌクレオチド配列、モノクローナル抗体、DNAワクチン、ヘパリンのようなポリサッカライド、セフトリアキソンのような抗体を挙げることできる。
更に、本発明のマイクロニードルを含有する貼付剤は、他の方法では経皮吸収させることが困難又は不可能な低分子量薬剤を経皮的に吸収させることができる。このような低分子量薬剤の例としては、塩形態;ビスホスホネート、好ましくはアレンドロン酸ナトリウム又はパムドロン酸ナトリウムのようなイオン分子等を挙げることができる。
本発明のマイクロニードルを含有する貼付剤は、通常の貼付剤と同様に使用されるが、より完全な薬剤の送達を可能とするために長時間の貼付が望ましい。例えば、4時間〜1週間を挙げることができる。
本発明には、補助具や補助具が設置されたアプリケータ、更には、マイクロニードルやマイクロニードルを含有する貼付剤が設置されたアプリケータ等のいくつかの実施形態があるが、本発明に従って、様々な種類のアプリケータあるいは様々なマイクロニードルを含有するアプリケータを使用することが可能である。
以下、実施例、試験例を示して本発明をより具体的に説明する。但し、本発明は以下の実施例、試験例に何等限定されるものではない。
(試験例1)剣山型マイクロニードルによる皮膚への穿刺試験
(1)ヒト前腕皮膚モデル(A)
SIS30%と流動パラフィン70%を加熱溶解させて成形した6mm厚のシートを設置し、更にSIS15%と流動パラフィン85%を加熱溶解させて成形した9mm厚のシートを重ねて2層とする。この基盤の上に、ウィスターラット(雄性、5週)の腹部皮膚を設置して、ヒト前腕皮膚モデルとした。
(2)機材
島津製作所製小型卓上試験機(Eztest)を使用し、そのロードセルにプランジャー(φ5mm)を設置し、更にその先端にφ12mmのポリプロピレン(PP)板(0.8mm厚)を取り付けた。そのPP板の先端にマイクロニードルを設置した。
(3)剣山型マイクロニードル
ポリ乳酸(PLA)やポリグリコール酸(PGA)の樹脂シート円板(φ10mm、2mm厚)を使用し、公知方法(WO2008/093679等)に準じて剣山型マイクロニードルを作製した。
(4)評価方法
島津製作所製小型卓上試験機(Eztest)のロードセルにプランジャー(φ5mm)を設置し、その先端にφ12mmPP板(0.8mm厚)を取り付ける。更にその先にPGA製マイクロニードル(φ10mm、2mm厚、98本)を設置した。上記ヒト前腕皮膚モデル(A)の皮膚表面に上記マイクロニードルの先端を接触させる。小型卓上試験機で一定の距離だけ上記マイクロニードルを押し込み穿刺する。その際の上記マイクロニードルに掛かる応力を測定した。
また、穿刺後、ヒト前腕皮膚モデル(A)表面のラット皮膚(wister 5w 雄性 腹部)を取り出し、1%ゲンチアナバイオレットで染色した。穿刺されている個所は紫色で着色されるので、着色の個数を計算し、マイクロニードルの穿刺率を評価した。
(5)評価結果
上記マイクロニードルを押し込み、穿刺した際の応力と穿刺率を以下の表1に示した。
Figure 0005721142
上記表1に示されるように、穿刺率とマイクロニードルへの応力は相関関係があることが分かった。また、マイクロニードルへの応力は押し込む距離によって調節可能であることが分かった。
穿刺率を100%とするためには、マイクロニードルへの応力が4N以上であることが必要であることが分かった。
(試験例2)剣山型マイクロニードルを保持したアプリケータによる皮膚への穿刺試験
上記試験例1では、マイクロニードルを皮膚モデル(A)に直接押し込むタイプの試験であったが、これまでの知見から断面がコの字型である図1のようなアプリケータ(下駄型アプリケータ)が良好な穿刺効果をあげることから、このアプリケータ(30×40mm、高さは各種)を用いて剣山型マイクロニードルの穿刺性がどのように変化するかを検討した。
図1に示されるアプリケータを使用して皮膚に押圧した場合、押圧されていない皮膚の部分が垂直に盛り上がってくるので、マイクロニードルが皮膚に垂直に刺さることができ、非常に効果的に穿刺できている。
そこで、アプリケータを用いた場合のマイクロニードルの穿刺性を評価するため、図2に示される冶具を作製して測定を行なった。まず、島津製作所製小型卓上試験機(Eztest)のロードセルにプランジャー(φ5mm)を設置し、その先端にφ12mmPP板(0.8mm厚)を取り付ける。更にその先にPGA製剣山型マイクロニードル(φ10mm、2mm厚、98本)を設置した。剣山型マイクロニードルの針先にかかる応力を測定できるように、剣山型マイクロニードルとアプリケータが同調して押し込むことができる図2の装置をヒト前腕皮膚モデル(B)の上に設置した。なお、アプリケータとしては、補助具の設置されていないものを用いた。上記ヒト前腕皮膚モデル(B)の表面とマイクロニードルの先端の距離が約0.5mmと約1.2mmになるように図2の装置を設定した。
小型卓上試験機で図2の冶具に力を加えて一定の距離だけ動かし、ヒト前腕皮膚モデル(B)に押し込み、PGA製の剣山型マイクロニードルで皮膚を穿刺した。穿刺の際の押し込み距離と応力を小型卓上試験機で測定した。穿刺後、ヒト前腕皮膚モデル(B)表面のラット皮膚(wister 5w 雄性 腹部)を取り出し、1%ゲンチアナバイオレットで染色した。穿刺されている個所は紫色で着色されるので、着色の個数を計算し、マイクロニードルの穿刺率を評価した。
(1)ヒト前腕皮膚モデル(B)
メラミン樹脂平板上に、SIS15%と流動パラフィン85%を加熱溶解させて成形した19mm厚のシートを設置し、更に同じ材質の3mm厚のシートを重ねる。その上に、SIS100%の0.49mm厚のシートを重ねて3層とする。この基盤の上に、ウィスターラット(雄性、5週)の腹部皮膚を設置して、ヒト前腕皮膚モデルとした。これをヒト前腕皮膚モデル(B)とした。
(2)評価結果
上記PGA製マイクロニードル(98本)で穿刺した結果を以下の表2と図3に示した。
Figure 0005721142
上記表1と表2に示されるように、剣山型マイクロニードルが皮膚表面以下に押し込まれる距離が同じであれば、マイクロニードルに掛かる応力はほぼ同じような値になることが示された。また、マイクロニードルに4N以上の応力がかかると穿刺率は100%になることが明らかとなった。
以上のように、アプリケータの使用の有無にかかわらず、マイクロニードルが皮膚に押し込まれる距離でマイクロニードルにかかる応力と穿刺率が決まることが明らかになった。
そこで、これまで使用した剣山型マイクロニードルに代えて、マイクロニードルの針先が少し鈍いものを使用して、その穿刺性を評価した。その結果を以下の表3に示す。
Figure 0005721142
上記表3の結果から、マイクロニードルの針先が鋭利であればあるほど、少ない応力(皮膚への少ない押し込み距離)で皮膚を効率的に穿刺できることが分かった。
(試験例3)マイクロニードルにかかる応力の評価試験
試験例1と2で、マイクロニードルの穿刺性は、マイクロニードルにかかる応力の強さ(皮膚への押し込み距離)に影響されることが示された。そこで、同じ押し込み距離であっても、アプリケータの形状の違いによって、どのような応力差が生じるかを評価した。
評価方法としては、以下のヒト前腕皮膚モデル(C)を使用し、図2の冶具を使用したが、マイクロニードルに代えて、φ12mmのPP板(0.8mm厚)を設置し、皮膚モデルの表面との距離が1.0mmとなるように調整した。
A)評価試験方法の検証
(1)ヒト前腕皮膚モデル(C)
メラミン樹脂平板上に、SIS15%と流動パラフィン85%を加熱溶解させて成形した19mm厚のシートを設置し、更に同じ材質の3mm厚のシートを重ねる。その上に、SIS100%の0.49mm厚のシートを重ねて3層とする。これをヒト前腕皮膚モデル(C)とした。
(2)機材
島津製作所製小型卓上試験機(Eztest)を使用し、そのロードセルにプランジャー(φ5mm)を設置し、更にその先端にφ12mmのPP板(0.8mm厚)を2枚重ねて取り付けた。
(3)評価方法
上記ヒト前腕皮膚モデル(C)に上記冶具と上記小型卓上試験機を図2のように設置した。上記小型卓上試験機でアプリケータを上記ヒト前腕皮膚モデル(B)に押し込み、応力を測定した。
(4)評価結果
上記マイクロニードルのダミーのPP板にかかる応力は以下の表4に示されるものとなった。
Figure 0005721142
上記表4で示されるように、図2の冶具を用いて、ヒト前腕皮膚モデル(C)とマイクロニードル(ダミー)を使用した場合にも、押し込み距離に比例した応力が示されることが分かった。しかも、マイクロニードルとそのダミーの相違が応力に関してそれほど大きな差になっていないことが示された。従って、マイクロニードルの先端部を皮膚表面より10mm押し込めば、4N以上の応力がマイクロニードルの先端部にかかり、100%の穿刺率になると考えられた。
以上のことから、マイクロニードルの穿刺性を評価するモデル評価系としてヒト前腕皮膚モデル(C)とマイクロニードル(ダミー)が充分使用できることが明らかとなった。そこで、本評価系を使用して、アプリケータの形状がマイクロニードルにどのような応力変化(穿刺性に対する影響)を与えるかを評価した。
B)アプリケータの構造に起因する、マイクロニードルへの応力変化(マイクロニードルの穿刺性への影響)
(1)アプリケータの選択
前項A)では、皮膚を2個所で押圧する下駄型アプリケータが使用された。そこで、外周壁を持つ、図4のワッペン型アプリケータ(30×30mm、窪み部分φ25mm)を作製した。
(2)評価方法
前項A)で使用された図2の治具に設置し、前項A)と同様にして、ヒト前腕皮膚モデル(C)にマイクロニードル(ダミー)を押し込み、押し込み距離と応力を測定した。
(3)評価結果
上記マイクロニードルのダミーのPP板にかかる応力は以下の表5に示されるものとなった。
Figure 0005721142
上記表5で示されるように、同じ押し込み距離では、下駄型アプリケータの方が応力が強く(下駄型ワッペンを使用したほうが、マイクロニードルの穿刺性が良い)、ワッペン型アプリケータの方が応力が弱いことが分かった。このことは、ワッペン型アプリケータでは、アプリケータの窪みの周囲が全て囲まれているため、アプリケータを皮膚に押圧した場合に、下駄型アプリケータよりも皮膚の盛り上がり方が少ないからであると考えられた。
(試験例4)アプリケータに設置されたマイクロニードルの支持台の位置とマイクロニードルにかかる応力の変化
上記試験例3のように下駄型アプリケータの方が押圧時に皮膚表面が盛り上がり易く、マイクロニードルが皮膚表面から深く押し込まれ易いことが分かった。また、下駄型アプリケータの中にマイクロニードルの支持台(補助具)が突出していると、アプリケータの押圧に伴い皮膚が盛り上がる際に、更にマイクロニードルを皮膚表面に押し込み易くなると考えられ、マイクロニードルにかかる応力が増大すると考えられた。そこで、図5の治具を作製し、マイクロニードルの支持台(補助具)の高さと応力の関係を評価した。なお、皮膚表面とマイクロニードルの先端部分との間は、試験例3と同じく1mmになるように設定した。図5のhとは、マイクロニードルの先端部分とアプリケータの底面との距離を表わすものである。マイクロニードルの針の長さが約0.5mm、基盤の厚みが1mmの場合、補助具の高さはh−1.5mmで示されることになる。その結果を以下の表6に示す。
Figure 0005721142
表6の結果から、押し込み距離が10mmの場合、マイクロニードルにかかる応力の大きさを4N以上、マイクロニードルがダミーの場合の試験例3と同じ値の5.1N以上にするためには、マイクロニードルの先端部が、アプリケータの底部より3mm以上突出していることが必要と考えられた。従って、補助具の高さは1.5mm以上あれば充分であることが分かった。このような補助具の高さを持った下駄型アプリケータが作製できれば、マイクロニードルの穿刺率は100%になると考えられた。
(試験例5)マイクロニードルの位置(支持台の高さ)とマイクロニードルにかかる応力の変化
試験例4の結果から、マイクロニードルの先端部がアプリケータの底部より、ある程度突出している方が応力が高く、マイクロニードルの穿刺性が高いことが示された。そこで、図6の治具を作製し、アプリケータの側壁の影響を排除した。この治具を使用すれば、マイクロニードルを設置する補助具が、アプリケータの底部からどの程度突出していれば好適な穿刺率を示すことができるのかを直接評価できることになる。
そこで、図6の治具を用いて、試験例4と同様にしてマイクロニードルにかかる応力を測定評価した。なお、補助具の高さは、試験例4の場合と同様にマイクロニードル先端部の高さ(h)−1.5mmで表わすことができる。その結果を以下の表7に示す。
Figure 0005721142
表7の結果から、マイクロニードルの先端部がアプリケータの底部より突出しておれば、その分だけ、マイクロニードルに応力がかかりやすく、穿刺性が向上することが示された。押し込み距離が10mmの場合、マイクロニードルの先端部が約2mm突出していると、充分5Nの応力が得られることが示された。また、補助具の高さが高いほど、アプリケータを押し込まなくてもアプリケータのマイクロニードルにかかる応力は増大する傾向であった。例えば、補助具の高さが3mmの場合、アプリケータを8mm皮膚表面に押し込んでも、約5N以上の応力をマイクロニードル(ダミー)に掛けられることが分かった。即ち、約3mmの高さを持つ補助具をアプリケータに設置すれば、マイクロニードルへの応力が高まり、穿刺性がより向上することが示された。
以上の知見から、マイクロニードルの補助具(支持台)が設置されたアプリケータを以下の実施例1〜4で作製し、その機能を評価することにした。
(実施例1)補助具(マイクロニードルの支持台)が設置されたアプリケータの製造
断面が台形(上辺の長さが10mm、下辺の長さが30mm、台形の高さが4mm、上辺と斜辺の交角が158°)であり、長さが30mmであるインゴット状のポリプロピレン製の補助具を作製した。
上記補助具に底板(3×30×40mm)、側板(5×6×30mm)を図7に示されるように接着剤で接着した。その結果、このポリプロピレン製補助具を組み込んだポリプロピレン製アプリケータが図8のように製造できた。
(実施例2)各種サイズの補助具が設置されたアプリケータの製造
(1)補助器具(マイクロニードルの支持台)の製造
実施例1と同様のサイズ(30×30mm)で断面の台形の高さのみが異なるインゴット状のポリプロピレン製補助具を以下の表8に示すように作製した。
Figure 0005721142
更に、上辺の長さが10mmであり、上辺と側辺の交角が145°と一定であるが、高さの異なる台形断面(高さが3mm、5mm)を持ったインゴット状のポリプロピレン製補助具を作製した。
(2)上記補助具が組み込まれた各種アプリケータの製造
a)上記表8に記載のインゴット状の補助具を30mmの長さに切断し、実施例1と同様にして以下の表9に示されるアプリケータを作製した。なお、使用する側板の高さは、補助具の高さより常に2mm長くなるよう設定した。その結果、図8のアプリケータと同様の形状でアプリケータの高さの異なるものを作製した。
Figure 0005721142
b)更に同様にして上記表8の補助具を用いて、使用する側板の高さが、補助具の高さより常に3mm長くなるよう設定したアプリケータを以下の表10のように作製した。
Figure 0005721142
c)上記(1)で作製した上辺の長さが10mm、上辺と側辺の交角が145°と一定であり、高さが3mm、5mmの台形断面を持ったインゴット状の補助具を使用し、30mmの長さに切断して、実施例1と同様にして図9に示されるアプリケータを作製した。その結果、作製されたアプリケータを以下の表11に示す。なお、使用する側板の高さは、図10に示されるように補助具の高さより常に2mm長くなるよう設定した。
Figure 0005721142
d)上記アプリケータNo.2と4に使用された補助具を90度入れ替えたアプリケータを図11のb)に示されるように作製した。得られたアプリケータでは、インゴット状の補助具の峰と側板は並行になっている。なお、使用する側板の高さは、補助具の高さより常に2mm長くなるよう設定した。その結果、作製されたアプリケータを以下の表12に示す。
Figure 0005721142
e)上記アプリケータNo.5の背面(補助具の設置されている反対面)に同じポリプロピレン材質の板(1×30×42mm)を接着し、図12に示されるようにアプリケータの側板より各1mmだけ外に出るように設置した。また、接着したポリプロピレン板(1×30×42mm)の中央部に、同じ素材の半径9mmの半球状の押圧用凸部を設置した。 更に、補助具や側板や背面に付加された1mm厚の樹脂板や樹脂の半球をポリプロピレン樹脂で一体成型することによって、図13、図15に記載のようなアプリケータが得られた。
更に、アプリケータNo.14を用いて、図12に示されるように1mm厚の樹脂板や樹脂の半球を付加した形状のアプリケータを上記と同様にポリプロピレン樹脂で一体成型することによって、図14に記載のアプリケータが得られた。
f)上記アプリケータNo.5と14を用いて、図12で示されるように1mm厚の樹脂板は設置されているが、樹脂半球のない形状のアプリケータをe)と同様にしてポリプロピレン樹脂で一体成型して作製した。その結果、図16、図17に示されるアプリケータが得られた。
押圧用凸部を付加することで,アプリケータを押し込む時に中央部に力が掛かりやすく,アプリケータの垂直進行性が高まる.押圧用凸部の形状は,中央に力が掛かりやすい形状であり,円柱や,角柱,円錐,角錐,半球などが考えられる。
(実施例3)剣山型マイクロニードル(テープ剤)が設置されたアプリケータの製造
実施例2で得られたアプリケータ(No.1〜17)を用いて、図11のように両面テープ(ニチバン社製ナイスダックNWR、15×30mm)を貼付した。
更に、図18に示されるように、上記両面テープの上に重ねて、サージカルテープ(3M社製トランスポア1527SP−1、15×30mm)の粘着面が表面に出るように貼付した。上記サージカルテープの粘着面の中央部(補助具の峰の部分)に、剣山型マイクロニードル又はダミーとしてのポリプロピレン板(直径12mm、0.8厚)を設置する。あるいは、図13に示されるように、サージカルテープ上に、ダミーとしてのポリプロピレン板を設置し、これを上記両面テープに設置して、図19に示される剣山型マイクロニードルが設置されたアプリケータを作製した。
(実施例4)剣山型マイクロニードル(パッチ剤)が設置されたアプリケータの製造
実施例2で得られたアプリケータNo.5を用いて、図20のように両面テープ(ニチバン社製ナイスダックNW、15×30mm)を貼付した。
更に、上記両面テープの上に重ねて、円形の((株)共和製ポアテープ MD-025-N,直径25mm)を貼付した。上記サージカルテープの粘着面の中央部(補助具の峰の部分)に、剣山型マイクロニードル又はダミーとしてのポリプロピレン板(直径12mm、0.8厚)を設置することによって、剣山型マイクロニードルが設置されたアプリケータを作製した。
(試験例6)補助具が設置されたアプリケータの皮膚接触評価試験
実施例3〜4で作製されたアプリケータが皮膚に圧接されると、マイクロニードルが皮膚を穿刺すると共に、テープの粘着面が皮膚に接触し付着する。そこで、アプリケータをどれだけ押し込むと、マイクロニードルと共に、テープが皮膚に張り付くかを検討した。テープが皮膚に接触して張り付くか否かは、皮膚への押し込み距離とアプリケータの補助具の形状(角度)が大きく影響すると考えられる。そこで以下の方法により、補助具の形状の評価を行なった。
(1)評価試験方法
試験例3に記載のヒト前腕皮膚モデル(B)を使用した。
(2)アプリケータ
実施例2のアプリケータを用い、図21のように補助具に両面テープ(ニチバン製ナイスダックNW)を15×30mm貼付した。
(3)機材
島津製作所製小型卓上試験機(Eztest) を使用し、そのロードセルにプランジャー(φ5mm)を設置し、更にその先端にφ12mmのPP板(0.8mm厚)を取り付けた。
(3)評価方法
評価方法は、図22に示される方法を用いた。まず、上記ヒト前腕皮膚モデル(B)に油性インク(ゼブラ製マッキー)を塗布した。その上に上記アプリケータと上記小型卓上試験機を設置した。上記小型卓上試験機でアプリケータを上記ヒト前腕皮膚モデル(B)に押し込み、アプリケータに貼付した両面テープに付着したインクの面積を測定した。
(4)評価結果
a)補助具のインゴット状の峰が側板と直交するアプリケータ:
アプリケータとして、以下の表13に示されるアプリケータを使用して皮膚モデルへの押し込み距離とテープに付着したインクの面積の関係を評価した。なお、インクの付着面積はテープの幅が共通しているため、補助具のインゴット状の斜面部分におけるインク付着距離(mm)で評価した。その斜面付着距離(左右の斜面の合計)の結果を以下に示す。
Figure 0005721142
[注記]
テープの長さは30mmであり、補助具の峰の部分は10mmであるため、左右の斜面に存在するテープの長さは、左右各10mmである。
上記表13に示されるように、補助具の台形断面の角度が小さくなって、補助具の高さが高くなるに従い、深く押し込まなければ、テープ全体に皮膚が接触しないことが分かった。テープ全体に皮膚が接触するために必要な押し込み距離としては、アプリケータの補助具の高さより約5mm多い距離が必要であることが分かった。
なお、皮膚への押し込み距離は、皮膚の厚さに起因する上限があり、約15mm前後が無理のない範囲と考えられる。従って、補助具の高さは10mm以下が適切であると考えられた。
次に、インクが塗布されていないヒト前腕皮膚モデル(B)を使用し、上記と同様にしてアプリケータを押し込み、両面テープがどの時点で補助具から剥離し、皮膚モデルに付着し貼付されるかを評価した。その結果を以下の表14に示す。
Figure 0005721142
[注記]
×:テープは補助具より剥離せず。
○:テープが剥離して皮膚モデルに接着する。
以上のテープ剥離試験により、本願発明のインゴット状補助具の新たなる効果を見出すことが出来た。即ち、アプリケータを押圧して皮膚に押し付け、皮膚を補助具に密着させた後、押圧を解除すると、アプリケータが皮膚から押し戻される。その際、皮膚に付着したテープが、補助具の斜面の傾斜が起因となり、両面テープの末端から剥離し始める。その結果、テープが途中で浮いたりすることなく、綺麗に皮膚に密着した状態でテープを貼付することができた。
マイクロニードルを含有するテープでも、上記と同じ効果が得られており、更には、テープの形状に係らす、図19のようなマイクロニードルを含有する円形のテープを用いた場合でも、皮膚に綺麗に貼付することができた。
上記表14に示されるように、アプリケータに設置されたテープが皮膚に貼付されるためには、マイクロニードルの有無に関係なく、テープ全体の50%以上が皮膚に付着する必要がある。
また、表7の結果から、マイクロニードルを皮膚に充分穿刺するためには、マイクロニードルの先端部に5Nの応力がかかる必要がある。そのためには、補助具の高さは、少なくとも0.5mm以上であることが望ましく、表13の結果から補助具に高さは10mm以下であることが望ましい。更に、テープが皮膚に貼付されることを考慮しても、マイクロニードルが充分穿刺されるだけの応力(5N)がかかるまでアプリケータを押し込む場合には、アプリケータを皮膚に押圧した後、押圧を解除すると、自ずとテープの両端が補助具より剥離し、テープが綺麗に皮膚に貼付できるようになることが分かった。なお、表14に使用のアプリケータは、側板の高さと補助具の高さの差が2mmであるので、別途側板の高さと補助具の高さの差が3mmのアプリケータを使用する場合には、更に約1mm分だけの距離を余分に押し込む必要がある。
次に、補助具の伏角(上辺と側辺の交角)が145°で一定で、台形の高さの異なる補助具を使用したアプリケータ(No.14、15)を使用し、上記と同様に皮膚に対する補助具の接触面積を評価した。その結果を以下の表15に示す。
Figure 0005721142
上記表15に示されるように、補助具の台形断面の角度が一定(145°)の場合、深く押し込んでもテープ全体に皮膚が充分接触しないことが分かった。一方、アプリケータNo.7の場合には、押し込む距離に比例して、テープに皮膚が接触して行くことが分かる。このように、台形部分の形状によりテープと皮膚の接触面積が変動することが示された。
次に、インクが塗布されていないヒト前腕皮膚モデル(C)を使用し、上記と同様にしてアプリケータを押し込み、両面テープがどの時点で補助具から剥離し、皮膚モデルに付着し貼付されるかを評価した。その結果を以下の表16に示す。
Figure 0005721142
[注記]
×:テープは補助具より剥離せず。
○:テープが剥離して皮膚モデルに接着する。
上記表16の結果によれば、補助具の台形断面の角度が一定(145°)の場合、補助具の高さや側板の高さ(補助具の高さ+2mm)にはあまり影響を受けず、一定の距離を押し込めばよいことが分かった。
b)補助具のインゴット状の峰が側板と平行するアプリケータ:
上記a)とは異なるアプリケータとして、No.16、17を使用し、図21に示されるようにテープを横に貼付したものを使用した。また、No.1のアプリケータを使用し、図21と同様にテープを横に貼付したものを作製した。そして上記表13と同様に皮膚に対する補助具上のテープの接触面積を評価した。その結果を以下の表17に示す。
Figure 0005721142
以上の表17の結果から、アプリケータNo.16や17のような、補助具のインゴット状の峰が側板と平行するアプリケータでは、表13の結果と比較して、テープ全体が皮膚に密着し難いことが分かった。
次に、インクが塗布されていないヒト前腕皮膚モデル(C)を使用し、上記と同様にしてアプリケータを押し込み、両面テープがどの時点で補助具から剥離し、皮膚モデルに付着し貼付されるかを評価した。その結果を以下の表18に示す。
Figure 0005721142
[注記]
×:テープは補助具より剥離せず。
○:テープが剥離して皮膚モデルに接着する。
表18の結果に示されるように、アプリケータNo.16や17では、図8のアプリケータを使用した場合の結果(表14)と比較すると、補助具(マイクロニードルの支持台)の高さが高くなるとテープを充分皮膚に接触させることが難しくなることが分かった。
以上のように図11のa)とb)のアプリケータを使用した皮膚との接触評価試験の結果から、図8に示されるアプリケータを使用すれば、押し込み距離に応じた皮膚への充分な接触面積が得られることが示された。
c)ヒト前腕皮膚モデル(C)とヒト前腕との比較:
ヒト前腕皮膚モデル(C)が実際のヒト前腕皮膚のモデルとして妥当か否かを検証することを行なった。3種のアプリケータ(No.4、5、14)を用いて、実施例3と同様にして図18で示されるようなポリプロピレンの円板(マイクロニードルのダミー)を設置したテープを持ったアプリケータを作製した。前記a)と同様に小型卓上試験機(Eztest)を用いて、3種のアプリケータをヒト前腕皮膚モデル(C)と実際のヒト前腕皮膚に押圧した。その際、ヒトの前腕は、こぶしを握って力が入った状態で測定した。押圧解除後に、皮膚に密着したテープが両端から剥離して、補助具から離れ皮膚に貼付される。その際の最小の押し込み距離を比較検証した。その結果を以下の表19に示す。
Figure 0005721142
[注記]
×:テープは補助具より剥離せず。
○:テープが剥離して皮膚モデルに接着する。
上記表19から示されるように、ヒト前腕皮膚モデル(B)は、アプリケータの評価を行なう上で、ヒト前腕とほぼ同じ挙動を行うことが確認できた。従って、ヒト前腕皮膚モデル(B)で得られた結果は、ほぼヒトの前腕の皮膚においても同じように再現できると考えられた。
本発明のアプリケータは、インゴット状の補助具が設置されており、補助具の峰の上にマイクロニードルを設置することにより、マイクロニードルの効率的な穿刺が可能となっており、しかもマイクロニードルを保持している同じテープで、マイクロニードルを皮膚表面に密着して貼付できるようになっている。従って、通常の人が使用し易いマイクロニードルのアプリケータとなっている。従って、インシュリン等の自己注射や、パンデミック時のワクチン注射等に汎用できるデバイスとなっている。しかも、皮膚表面に垂直に的確な穿刺が可能になっており、更には粘着テープを利用することにより、マイクロニードルを皮膚表面に貼付することが容易になっている。それ故、本発明のマイクロニードルを用いることにより、簡便に皮膚への薬物投与が可能なマイクロニードルパッチ剤の実用化が可能となった。

Claims (11)

  1. マイクロニードルを皮膚に穿刺するためのマイクロニードル用アプリケータであって、
    マイクロニードルとテープを設置するための支持台としての補助具を有し、該補助具が、その断面の伏角が130〜175°であるインゴット状であり、該補助具の上に、テープとその粘着面に担持したマイクロニードルとを設置したことを特徴とするアプリケータ。
  2. 上記補助具の高さが0.5〜10mmであることを特徴とする、請求項1に記載のアプリケータ。
  3. 上記補助具を囲む周囲に側壁を有することを特徴とする、請求項1または2に記載のアプリケータ。
  4. 補助具を囲む上記側壁が、円筒状、桝状、一対の側板のいずれかである、請求項に記載のアプリケータ。
  5. 上記一対の側板が、一対の平板である、請求項に記載のアプリケータ。
  6. 上記側板の高さが2〜15mmであることを特徴とする、請求項5に記載のアプリケータ。
  7. 補助具の高さが、側壁の高さより低く、マイクロニードルを設置しても、マイクロニードルの先端部が側壁を越えないことを特徴とする、請求項に記載のアプリケータ。
  8. 上記補助具の高さが2〜7mmであり、側板の高さが補助具より2〜3mm高いことを特徴とする、請求項7に記載のアプリケータ。
  9. 上記アプリケータが、補助具を設置する樹脂平板を有することを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のアプリケータ。
  10. 上記の樹脂平板が、3〜7cmの四角形の形状であることを特徴とする、請求項に記載のアプリケータ。
  11. 上記インゴット状補助具の末端が、上記樹脂平板の末端に重なっていることを特徴とする、請求項9または10に記載のアプリケータ。
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