JP5720256B2 - アミド基還元用触媒および該触媒を用いたアミノメチル化合物の製造方法 - Google Patents
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Description
(1)Ru/Al2O3とMo(CO)6の混合物(Mo/Ruモル比=0.13)を触媒(例えば、特許文献1参照)。
(2)配位子としてTriphos(1,1,1−tris(diphenylphosphinomethyl)ethane)を有するルテニウム触媒(例えば、非特許文献4参照)。
(3)Ru3(CO)12とMo(CO)6との物理的混合物(例えば、非特許文献5参照)。
(1)ルテニウムと、周期律表第5族元素及び周期律表第6族元素からなる群より選択された少なくとも一種の金属元素とが、担体に担持されたアミド基還元用触媒。
(2)前記ルテニウムのアミド基還元用触媒全量に対する存在割合が、金属換算で0.5〜20質量%であり、且つ周期律表第5族元素及び周期律表第6族元素からなる群より選択された少なくとも一種の金属元素のアミド基還元用触媒全量に対する存在割合が、金属換算で0.025〜30質量%である、前記(1)のアミド基還元用触媒。
(3)前記担体が塩基性表面を有する固体である、前記(1)のアミド基還元用触媒。
(4)前記担体が塩基性表面を有する金属酸化物である、前記(3)のアミド基還元用触媒。
(5)前記、ルテニウムと、周期律表第5族元素及び周期律表第6族元素からなる群より選択された少なくとも一種の金属元素とを担体に含浸させた後、この含浸物を乾燥処理し、次いで焼成処理するアミド基還元用触媒の調製方法。
(6)前記(1)〜(4)のいずれかに記載のアミド基還元用触媒の存在下、一般式(1)
で示されるアミド化合物と還元性ガスとを反応させる一般式(2)
で示されるアミノメチル化合物の製造方法。
(1.アミド基還元用触媒について)
本発明のアミド基還元用触媒は、ルテニウムと、周期律表第5族元素及び周期律表第6族元素からなる群より選択された少なくとも一種の金属元素(以下、第二金属元素と記載する)とが、担体に担持されたものである。
ここで周期律表による族番号は、IUPAC無機化学命名法改訂版(1989年)による長周期型周期律表に基づくものである。
本発明のアミド基還元用触媒中のルテニウムの触媒全量に対する存在割合は、好ましくは金属換算で0.1〜30質量%であり、更に好ましくは0.5〜20質量%である。
本発明のアミド基還元用触媒中の第二金属元素のうち周期律表第5族元素とは、例えば、バナジウム、ニオブ、タンタルなどであり、周期律表第6族元素とは、例えば、クロム、モリブデン、タングステンなどである。これらの金属元素は単独又は二種以上を組み合わせて用いられるが、バナジウム、モリブデン又はこれらの混合物が好適に使用される。そして、この第二金属元素のアミド基還元用触媒全量に対する存在割合は、金属換算で好ましくは0.01〜40質量%であり、更に好ましくは0.025〜30質量%である。これら第二金属元素のルテニウムに対する割合は、原子比で好ましくは0.1〜7.0、更に好ましくは0.2〜6.0である。
本発明のアミド基還元用触媒中のルテニウムの形態は、特に限定はされないが、好ましくは金属である。また、第二金属元素の形態も、特に限定はされないが、例えば、金属、酸化物、水酸化物、塩化物、硫酸塩、硫化物、アンモニウム塩又は炭化物などであり、好ましくは金属又は酸化物である。なお、単独又は二種類以上の形態が混在していても良い。
本発明のアミド基還元用触媒における担体は、ルテニウムと第二金属元素を担持できる固体であれば、特に制限されず、例えば、活性炭、グラファイト、メスポーラス−カーボンなどの炭素質担体;SiO2,Al2O3,シリカアルミナ、MgO,Mg(OH)2,TiO2,ZrO2、CeO2,CaO,Cs2O,Sc2O3,Y2O3,La2O3,Sm2O3,Yb2O3、シリカチタニア(例えば、チタノシリケートなど)、メソ多孔体(例えば、メソポーラス−アルミナ、メスポーラス−シリカなど)、ゼオライトなどの結晶性または非結晶性の金属酸化物;SiO2−Al2O3、MgO−SiO2などの複合酸化物;SiCなどの炭化物;Si3N4などの窒化物;モンモリオナイト、カオリナイト、ハイドロタルサイト、ヒドロキシアパタイトなどの層状化合物;ポリスチレン、ポリビニルピロリドンなどの有機高分子化合物などを用いることが出来る。なお、これらの担体は、単独又は二種類以上を混合して使用しても良い。
これらの中で、下記(1)及び/又は(2)の条件を満たす表面塩基性を示す固体が好適に使用される。
(2)CO2吸着法にてCO2の化学吸着が観測される固体
本発明のアミド基還元用触媒は、担体に金属を担持させる方法で調製することができる。担体に金属を担持させる方法は、特に制限はなく、例えば、含浸法、平衡吸着法、析出沈殿法、イオン交換法、混練法、スプレー法など担持触媒の調製に常用されている任意の方法で行うことができるが、好ましくは含浸法で行われる。含浸法によるときは、担持する金属成分の調製原料を水などの溶媒に溶解させて水溶液とし、ここへ担体を浸漬させることができる。
ルテニウムの調製原料としては、特に限定されないが、例えば、塩化物、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩、アセト酢酸塩、ハロゲン化物、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩、アンモニウム塩、アセチルアセトン塩、水酸化物、酸化物、有機金属化合物又は錯塩などが挙げられるが、具体的には、塩化ルテニウム、トリス(アセチルアセトナト)ルテニウム、ドデカカルボニルトリルテニウムなどが使用される。
溶媒としては、水以外にもメタノール、エタノール、アセトン、テトラヒドロフランなど金属成分前駆体を溶解できる任意の溶媒を用いることができる。また、これら溶媒は単独で用いても混合して用いても良い。前記溶媒の量としては、担持させる担体の細孔容積と同量又はそれ以上の溶媒を用いることができる。なお、担体への浸漬時間は5分〜12時間の範囲で行うことができる。
本発明のアミド基還元用触媒の調製法は、金属成分溶液を担体に浸漬させた後、必要に応じて溶媒を留去させ、次いで乾燥処理を行うことで金属成分の担体への担持が完了する。乾燥は好ましくは200℃以下の温度で保持することで行う。保持の際の雰囲気は、空気下、窒素・ヘリウムなどの不活性ガス下、または減圧下である。
(1)ルテニウムのみを担持させた触媒と第二金属元素の化合物を物理的に混合する
(2)ルテニウムのみを担持させた触媒と第二金属元素を担持させた触媒を物理混合する
反応前及び反応中のアミド基還元用触媒におけるルテニウムは、金属微粒子として担体に高分散の状態で担持されている。このルテニウム金属微粒子の粒子径は、特に制限されないが、好ましくは、0.266〜20nmであり、更に好ましくは0.266〜10nmである。
本発明のアミド基還元用触媒は、アミド化合物からアミノメチル化合物製造用の触媒である。
下記の式に示すように、本発明のアミド基還元用触媒の存在下、アミド化合物と還元性ガスとを反応させてアミノメチル化合物を製造することができる。
原料として用いるアミド化合物は、前記一般式(1)で示される。その一般式(1)において、nは、1〜5の整数を示すが、好ましくは、nが1、又は2である。
本発明の反応は、アミド基還元用触媒の存在下、還元性ガスで加圧し、液相または気相で行われる。反応方式は連続、回分のいずれで行っても良く、また反応型式としては液相方式なら、例えば、懸濁床方式、懸濁気泡塔、固定床流通反応(トリクルベット方式、アップフロー方式)、反応蒸留方式、気相方式なら、例えば、固定床流通方式、流動床のいずれも採用することができる。液相方式なら懸濁床方式、トリクルベット方式が、気相方式なら固定床流通方式が好ましい。以下に、それぞれの方式の具体例を挙げて説明する。
還元性ガス圧力は、好ましくは1〜30MPa、更に好ましくは5〜20MPa、反応温度は好ましくは80〜300℃、更に好ましくは100〜250℃で行われる。ここでアミド基還元用触媒は、必要に応じて水素還元前処理を行ってもよい。アミド基還元用触媒の充填量は、先述のLHSV、GHSVを満たす範囲で任意の量を使用することができる。反応は溶媒の存在下又は非存在下で行うことができ、溶媒を用いる場合は、懸濁床方式と同じ溶媒を使用することができる。
本発明のアミド基還元用触媒を用いたアミド還元反応により得られたアミノメチル化合物は、反応終了後、例えば、ろ過、分液・抽出、濃縮等の後処理を行った後、蒸留やカラムクロマトグラフィー、再結晶等により単離・精製することができる。
限定されるものではない。
Mg(OH)2(和光純薬製1級、0.6μm)を400℃で3時間(昇温速度10℃/min)焼成した物を用いた。表面積:205m2/g, 平均細孔径:5.26nm, 細孔容積:0.269ml/gであった。
バナジウム前駆体としてNH4VO3 0.087gを常温の精製水4.8gに無水シュウ酸0.089g(バナジウムの1.35モル倍量)を添加することで溶かした。この溶液に前記方法で調製したMgOを3.0g添加し、室温下で1時間静置・含浸させた。エバポレーターで水を留去し、空気中にて100℃で24時間乾燥させた後、500℃で1.5時間焼成した(昇温速度:500℃/2h)。
調製した1.3質量%V/MgO 2.15gに、Ru(acac)3 0.41gをアセトン12gに溶解した溶液を添加し室温下で1h撹拌・含浸させた。エバポレーターでアセトン留去、空気中100℃で24時間乾燥させた後、水素ガス気流下にて300℃で1h還元処理を行ない標記触媒を得た。STEMにエネルギー分散型X線分光(以下、EDSと記載する)を組み合わせたSTEM−EDSで担持金属の粒子径を評価すると、平均粒子径は5.6nmであった。
[5質量%Ru−3.8質量%V/MgO触媒(V/Ru原子比=1.5)の調製とカプロン酸アミドの還元反応]
NH4VO3 の量を0.261gに変えた以外は、実施例1と同様の方法で標記触媒を得た。STEM−EDS測定により、平均粒子径は3.5nmであった。
[5質量%Ru−8.8質量%V/MgO触媒(V/Ru原子比=3.5)の調製とカプロン酸アミドの還元反応]
NH4VO3 の量を0.60gに変えた以外は実施例1と同様の方法で標記触媒を得た。STEM−EDS測定により、平均粒子径は3.3nmであった。
[5質量%Ru/MgO触媒(V/Ru原子比=0)の調製とカプロン酸アミドの還元反応]
実施例1でV/MgOを調製せず、代わりに実施例1と同様の方法で調製したMgOを用いた以外は実施例1と同様の方法で標記触媒を得た。STEM測定により平均粒子径は3.3nmであった。実施例1と同様の方法でカプロン酸アミドの還元反応を行ったところ、ヘキシルアミンの収率は6.0%、TOFは4mol/Ru−mol・hであった。
[5質量%Ru−2.4質量%Mo/MgO(還元処理なし。Mo/Ru原子比=0.5)の調製とカプロン酸アミドの還元反応]
Ru(acac)3(Aldrich製)0.675gをアセトン20gに溶かし、そこへ調製したMgO:2.0gを加え、室温下1h撹拌・含浸させた。エバポレーターでアセトン留去後、100℃で一晩乾燥させてRu(acac)3/MgOを調製した。次に(NH4)6MoO24・4H2O:0.0437gを精製水:4.5gに溶かし、この溶液にRu(acac)3/MgOを1.2g添加し、室温下で1h撹拌・含浸させた。そしてエバポレーターで水を留去し、空気中で80℃で24時間乾燥させた後、500℃で1.5時間焼成して標記触媒を得た。なお、還元処理は行わなかった。
得られた触媒を用いて実施例1の反応時間を3時間にした以外は同じ方法でカプロン酸アミドの還元反応を行ったところ、ヘキシルアミンの収率は27.2%、TOFは3mol/Ru−mol・hであった。
[5質量%Ru−1.3質量%V/MgO(還元処理なし。V/Ru原子比=0.5) の調製とカプロン酸アミドの還元反応]
バナジウム前駆体としてNH4VO3 0.0298gを常温の精製水5.7gにシュウ酸0.030g(バナジウムの1.35倍モル)を添加することで溶かした。この溶液に実施例4と同じ方法で調製したRu(acac)3/MgOを1.2g添加し、室温下で1時間撹拌・含浸させた。エバポレーターで水留去、空気中で80℃で24時間乾燥させた後、500℃で1.5時間焼成して標記触媒を得た。なお、還元処理は行わなかった。
得られた触媒を用いて実施例4と同じ方法でカプロン酸アミドの還元反応を行ったところ、ヘキシルアミンの収率は、46.9%、TOFは、6mol/Ru−mol・hであった。
[5質量%Ru/MgO(還元処理なし)の調製とカプロン酸アミドの還元反応]
実施例4でモリブデンを添加しなかった以外は実施例4と同様の方法で調製し標記触媒を得た。得られた触媒を用いて実施例4と同じ方法でカプロン酸アミドの還元反応を行ったところ、ヘキシルアミンの収率は15.0%、TOFは2mol/Ru−mol・hであった。
[5質量%Ru−0.34質量%Li/MgO(還元処理なし、Li/Ru原子比=0.5)の調製とカプロン酸アミドの還元反応]
Li(OAc)・2H2O 0.013gを常温の精製水1.5gに溶かした。この溶液に実施例4と同じ方法で調製したRu(acac)3/MgOを0.67g添加し、室温下で1時間撹拌・含浸させた。エバポレーターで水を留去し、空気中で80℃で24時間乾燥させた後、500℃で1.5時間焼成して標記触媒を得た。なお、還元処理は行わなかった。得られた触媒を用いて実施例4と同じ方法でカプロン酸アミドの還元反応を行ったところ、ヘキシルアミンの収率は7.3%、TOFは1mol/Ru−mol・hであった。
[5質量%Ru−1.7質量%Li/MgO(還元処理なし、Zn/Ru原子比=0.5) の調製とカプロン酸アミドの還元反応]
Zn(OAc)2・2H2O 0.027gを常温の精製水1.5gに溶かした。この溶液に実施例4と同じ方法で調製したRu(acac)3/MgOを0.54g添加し、室温下で1h撹拌・含浸させた。エバポレーターで水を留去し、空気中で80℃で24時間乾燥させた後、500℃で1.5時間焼成して標記触媒を得た。なお、還元処理は行わなかった。
得られた触媒を用いて実施例4と同じ方法でカプロン酸アミドの還元反応を行ったところ、ヘキシルアミンの収率は4.9%、TOFは1mol/Ru−mol・hであった。
[5質量%Ru−2.4%質量Mo/Al2O3 (還元処理なし、Mo/Ru原子比=0.5) の調製とカプロン酸アミドの還元反応]
(NH4)6MoO24・4H2Oを45℃で加熱しながら精製水に溶かした。この溶液に5質量%Ru/Al2O3 (和光純薬製)を添加し、45℃水浴で1時間撹拌・含浸させた。45℃で6時間減圧乾燥させた後、500℃で2時間焼成して標記触媒を得た。
[5質量%Ru−1.3%質量V/Al2O3(還元処理なし、V/Ru原子比=0.5) の調製とカプロン酸アミドの還元反応]
バナジウム前駆体としてNH4VO3 0.10gを常温の精製水2.8gにシュウ酸0.105g(バナジウムの1.35モル倍量)を添加することで溶かした。この溶液に5質量%Ru/Al2O3 (和光純薬):3.5gを添加し、室温下で1時間撹拌・含浸させた。空気中で100℃で一晩乾燥させた後、500℃で2時間焼成して標記触媒を得た。
得られた触媒を用いて実施例6と同じ方法でカプロン酸アミドの還元反応を行ったところ、ヘキシルアミンの収率は6.4%、TOFは0.8mol/Ru−mol・hであった。
[5質量%Ru/Al2O3(還元処理なし) の調製とカプロン酸アミドの還元反応]
5質量%Ru/Al2O3 (和光純薬製)を500℃で2時間焼成して標記触媒を得た。得られた触媒を用いて実施例6と同じ方法でカプロン酸アミドの還元反応を行ったところ、ヘキシルアミンの収率は1.9%、TOFは0.2mol/Ru−mol・hであった。
[5質量%Ru−4.6質量%W/Al2O3 (還元処理なし)の調製とカプロン酸アミドの還元反応]
タングステン前駆体として(NH4)10W12O41・5H2O 0.226gに精製水10gを加え、70℃で加熱撹拌させて溶かした。ここへ5質量%Ru/Al2O3 (和光純薬製):3.5gを添加し、45℃下で1時間撹拌・含浸させた。空気中100℃で一晩乾燥させた後、500℃で2時間焼成して標記触媒を得た。
実施例6と同じ方法でカプロン酸アミドの還元反応を行ったところ、ヘキシルアミンの収率は3.1%、TOFは0.4mol/Ru−mol・hであった。
[5質量%Ru−1.3質量%V/MgO触媒(V/Ru原子比=0.5、300℃還元)によるカプロン酸アミドの還元反応]
実施例1に記載の方法で標記触媒を調製した。反応時間を1時間に変えた以外は実施例1と同じ方法でカプロン酸アミドの還元反応を行ったところ、ヘキシルアミンの収率は43.9%、TOFは16mol/Ru−mol・hであった。
[5質量%Ru−1.3質量%V/MgO触媒(V/Ru原子比=0.5、400℃還元)によるカプロン酸アミドの還元反応]
還元温度を400℃に変えた以外は実施例1と同じ方法で標記触媒を調製した。実施例8と同じ方法でカプロン酸アミドの還元反応を行ったところ、ヘキシルアミンの収率は38.2%、TOFは14mol/Ru−mol・hであった。
[5質量%Ru−1.3質量%V/MgO触媒(V/Ru原子比=0.5、600℃還元)によるカプロン酸アミドの還元反応]
還元温度を600℃に変えた以外は実施例1と同じ方法で標記触媒を調製した。実施例8と同じ方法でカプロン酸アミドの還元反応を行ったところ、ヘキシルアミンの収率は38.9%、TOFは14mol/Ru−mol・hであった。
[5質量%Ru−2.4質量%Mo/MgO(Mo/Ru原子比=0.5、300℃還元) によるカプロン酸アミドの還元反応]
バナジウム前駆体としてNH4VO3 0.087gを常温の精製水4.8gに無水シュウ酸0.089g(バナジウムの1.35倍モル)を添加することで溶かした。この溶液に前記方法で調製したMgOを3.0g添加し、室温下で1時間静置・含浸させた。エバポレーターで水を留去し、空気中で100℃で、24時間乾燥させた後、500℃で1.5時間焼成した(昇温速度:500℃/2h)。
調製した1.3質量%V/MgO 2.15gにRu(acac)3 0.41gをアセトン12gに溶かした溶液を添加し室温下で1h撹拌・含浸させた。エバポレーターでアセトンを留去し、空気中で100℃で、24時間乾燥させた後、水素ガス気流下300℃で1h還元処理を行ない標記触媒を得た。
実施例8と同じ方法でカプロン酸アミドの還元反応を行ったところ、ヘキシルアミンの収率は47.9%、TOFは17mol/Ru−mol・hであった。
[5質量%Ru/MgO触媒(V/Ru原子比=0)によるカプロン酸アミドの還元反応]
比較例1と同様の方法で調製した触媒を用いた以外は、実施例9と同じ方法でカプロン酸アミドの還元反応を行ったところ、ヘキシルアミンの収率は11.0%、TOFは4mol/Ru−mol・hであった。
[1質量%Ru−1.3質量%V/MgO(V/Ru原子比=2.5) によるカプロン酸アミドの還元反応]
使用するRu(acac)3 量を0.082gに変えた以外は実施例1と同様の方法により標記触媒を調製した。
触媒仕込み量をルテニウム基準で合わせるために触媒濃度を実施例8の5倍に変えた以外は実施例8と同じ方法でカプロン酸アミドの還元反応を行ったところ、ヘキシルアミンの収率は28.1%、TOFは10mol/Ru−mol・hであった。
[5質量%Ru/MgOと1.3質量%V/MgOの物理混合触媒によるカプロン酸アミドの還元反応]
5質量%Ru/MgOは比較例1で調製した物を用い、1.3質量%V/MgOは実施例1でルテニウム担持前までと同じ方法にて調製した。
触媒として5質量%Ru/MgO 0.1gと1.3質量%V/MgO 0.1gの混合物を用いた以外は実施例8と同じ方法でカプロン酸アミドの還元反応を行ったところ、ヘキシルアミンの収率は12.8%、TOFは5mol/Ru−mol・hであった。
Claims (6)
- ルテニウムと、周期律表第5族元素より選択された少なくとも一種の金属元素とが、担体に担持されたアミド基還元用触媒。
- ルテニウムのアミド基還元用触媒全量に対する存在割合が、金属換算で0.5〜20質量%であり、且つ周期律表第5族元素より選択された少なくとも一種の金属元素のアミド基還元用触媒全量に対する存在割合が、金属換算で0.025〜30質量%である、請求項1に記載のアミド基還元用触媒。
- 担体が塩基性表面を有する固体である、請求項1又は2のいずれか1項に記載のアミド基還元用触媒。
- 担体が塩基性表面を有する金属酸化物である、請求項3に記載のアミド基還元用触媒。
- ルテニウムと、周期律表第5族元素より選択された少なくとも一種の金属元素とを担体に含浸させた後、この含浸物を乾燥処理し、次いで焼成処理するアミド基還元用触媒の調製方法。
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