JP5718688B2 - 航空機用転がり軸受材料の疲労限面圧の推定方法および推定システム - Google Patents
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Description
1imとして推定する方法および装置、並びにこの推定方法を用いた軸受材料の選定方法に関する。
この発明の他の目的は、従来では発想になかった試験項目の採用により、航空機用転がり軸受の信頼性向上が図れる航空機用転がり軸受材料の選定方法を提供することである。
この発明の航空機用転がり軸受材料の疲労限面圧の推定方法は、航空機用の転がり軸受の軌道輪または転動体となる金属材料の疲労限面圧Pmax 1imを推定する方法であって、
超音波ねじり疲労試験によって金属材料のせん断応力振幅と負荷回数の関係を求める試験過程(S1)と、
この求められたせん断応力振幅と負荷回数の関係から超長寿命領域におけるせん断疲労強度τ1imを、定められた基準に従って決めるせん断疲労強度決定過程(S2)と、
前記金属材料で製造される物体およびこの物体に対して転がり接触する物体の互いに接触する面の形状,寸法と接触面圧を与える負荷とから決まる前記金属材料の表層内部に作用する最大交番せん断応力振幅τ0 が、前記せん断疲労強度τ1imに等しくなる前記負荷が作用するときの最大接触面圧Pmaxを定められた計算式によって求め、この最大接触面圧Pmaxを疲労限面圧Pmax 1imの推定値とする疲労限面圧計算過程(S3)とを含み、
前記超音波ねじり疲労試験は、交流電力が印加されることで回転中心軸回りの正逆の回転となるねじり振動を発生するねじり振動コンバータと、先端に同心に試験片を取付ける取付部を有し基端でねじり振動コンバータに固定され、基端に与えられた前記振動コンバータのねじり振動の振幅を拡大する振幅拡大ホーンとを用い、前記試験片の形状,寸法を、前記ねじり振動コンバータの駆動による振幅拡大ホーンの振動に共振する形状,寸法とし、前記振動コンバータを超音波領域の周波数で駆動し前記試験片を前記振幅拡大ホーンの振動に共振させてせん断疲労破壊させることによって行い、
前記振幅拡大ホーンの形状は、前記試験片の取付部となる先端側が細くなる指数関数型である。
前記超音波ねじり疲労試験は、試験片に対して、正回転方向と逆回転方向のねじりが対称となるねじり振動を与える完全両振りのねじり疲労試験とするのが良い。前記金属材料は、転がり軸受の軌道輪または転動体となる転がり軸受用鋼であっても良い。
前記せん断疲労強度決定過程で用いる前記の「定められた基準」は、例えば、せん断疲労強度を示す確立された理論の曲線に、試験結果のせん断応力振幅と負荷回数の関係を当てはめた曲線を求め、その曲線からせん断疲労強度を求める処理とされる。具体的には、日本材料学会の金属材料疲労信頼性評価標準JSMS-SD-6-02の疲労限度型折れ線モデルにあてはめて求めたS−N線図(破壊確率50%の疲労強度線図) を用いることができる。疲労限度型折れ線モデルに限らず、連続低下型曲線モデルに当てはめてS−N線図を求めても良い。ただし、その場合は、τ1imは、例えば「1010回におけるS−N線図上の値」などとして定義する必要がある。
前記疲労限面圧計算過程で用いる「定められた計算式」は、非特許文献3に記載されている。非特許文献3のFIGURE 5.13は、線接触状態において接触面下に作用する交番せん断応力が最大になる深さの交番せん断応力の周方向分布であり、最大交番せん断応力τ0の4倍が最大接触面圧Pmaxに等しくなることを示している。したがって、線接触状態と見なせる金属材料の場合は、
(疲労限面圧Pmax 1im)=4×(せん断疲労強度τ1im)
となる。
前記「航空機用」は、宇宙用を含むものとする。
超音波ねじり疲労試験では、従来の疲労試験に対し、大きな負荷を受ける体積(危険体積)が略等しい場合、せん断疲労強度を高めに評価する傾向があるためである。
ねじり疲労試験では、せん断応力は試験片表面で最大,軸芯でゼロになる。すなわち、応力勾配をもつ疲労試験である。引張圧縮疲労試験のうち、軸荷重疲労試験では平滑部断面内の垂直応力は均一であり、平滑部直径によらず一定の疲労限度を示すことが知られているが、応力勾配をもつ回転曲げ疲労試験では、平滑部直径が大きくなるにつれて疲労限度が低下し、軸荷重疲労試験での疲労限度に漸近していく寸法効果を示すことが知られている。非特許文献4によると、軸荷重疲労試験での疲労限度は平滑部直径が4mmの回転曲げ疲労試験での疲労限度の約80%となっている。応力勾配をもつ以上、ねじり疲労試験でも寸法効果は避けられない。そこで、ねじり疲労試験についても引張圧縮疲労試験の基準がそのまま適用できると仮定すると、前記定められた基準に従って決められたせん断疲労強度に対する80%の値を、前記疲労限面圧計算過程で用いるせん断疲労強度τ1imの値として用いることが適切である。
上記の応力勾配をもつ疲労試験で現れる寸法効果は,応力勾配という力学的要因と、大きな負荷を受ける体積(危険体積)が増減するという統計的要因によってもたらされる。統計的要因という観点から、複数応力水準で複数本の評価を行ってP-S-N 線図を得ればよい。
最も安全に見積もるために、上記と同様に、P−S−N線図から決められた前記超長寿命領域におけるせん断疲労強度の85%の値を、さらに80%した値を前記疲労限面圧計算過程で用いるせん断疲労強度τ1imの値とすることが好ましい。
この発明は、高速に負荷が可能な超音波ねじり疲労試験を用いるようにしており、例えば、加振周波数が20000Hzと極めて高速な超音波ねじり疲労試験を行う。これにより、連続加振すれば、わずか半日余りで109 回の負荷回数に到達する。しかし、ある程度高いせん断応力振幅で連続加振すると試験片が発熱し、精度の良いせん断応力振幅と負荷回数の関係を求めることができない。そのため、試験片を強制空冷することが好ましい。強制空冷だけでは試験片の発熱抑制が不十分な場合は、加振と休止を交互に繰り返すことが好ましい。休止することで実質の負荷周波数は小さくなるが、加振周波数が20000Hzの超音波ねじり疲労試験機を用いると、休止時間を加振時間の10倍程度としても2000Hz程度と依然高速であり、1週間もあれば109 回の負荷回数に到達する。
この発明方法において、前記金属材料が、M50またはM50NiLであり、前記試験片は熱処理品であっても良い。
前記超音波ねじり疲労試験機本体は、交流電力が印加されることで回転中心軸回りの正逆の回転となるねじり振動を発生するねじり振動コンバータと、先端に同心に試験片を取付ける取付部を有し基端でねじり振動コンバータに固定され、基端に与えられた前記振動コンバータのねじり振動の振幅を拡大する振幅拡大ホーンとを有し、前記試験片の形状,寸法を、前記ねじり振動コンバータの駆動による振幅拡大ホーンの振動に共振する形状,寸法とされ、前記振動コンバータを超音波領域の周波数で駆動し前記試験片を前記振幅拡大ホーンの振動に共振させてせん断疲労破壊させることによって行う構成であって、かつ前記振幅拡大ホーンの形状は、前記試験片の取付部となる先端側が細くなる指数関数型であり、
前記疲労限面圧の推定装置は、航空機用の転がり軸受の軌道輪または転動体となる金属材料の疲労限面圧Pmax 1imを推定する装置であって、
完全両振りの超音波ねじり疲労試験によって求められた金属材料のせん断応力振幅と負荷回数の関係を、定められた記憶領域に記憶させる入力手段22と、
この記憶されたせん断応力振幅と負荷回数の関係から超長寿命領域におけるせん断疲労強度τ1imを、定められた基準に従って決めるせん断疲労強度決定手段23と、
前記金属材料で製造される物体M1およびこの物体M1に対して転がり接触する物体M2の互いに接触する面の形状,寸法と接触面圧を与える負荷とから決まる前記金属材料の表層内部に作用する最大交番せん断応力振幅τ0 が、前記せん断疲労強度τ1imに等しくなる前記負荷が作用するときの最大接触面圧Pmax を定められた計算式によって求め、この最大接触面圧Pmaxを疲労限面圧Pmax 1imの推定値とする疲労限面圧計算手段24とを備える。
前記金属材料は、航空機用の転がり軸受の軌道輪または転動体となる転がり軸受用鋼であっても良い。前記入力手段22は、キーボート等の手入力を行う入力装置や、記録媒体の読み出し装置、通信ネットワークなどを用いて、例えば、前記金属材料のせん断応力振幅と負荷回数の関係を纏めたファイルを、後の計算のために、定められた記憶領域、またはその記憶場所が特定できるように記憶させる手段である。
線接触とみなせる場合、前記疲労限面圧計算手段24における前記定められた計算式は、例えば次式、
(疲労限面圧Pmax 1im)=4×(せん断疲労強度τ1im)
とする。
σ=-Alog10N+B(N<NW)
σ=E(N≧NW)
ここで、A、B、E、Nwは定数である。疲労限度(上式のE)は、N=5×106以上の負荷回数における打ち切りデータが1点以上存在する場合、以下のように推定する。破断データ応力最小値σf minと、これより低応力の打ち切りデータ応力最大値σr maxの平均値を疲労限度とする(図21参照)。なお、σf minと同じ応力レベルに打ち切りデータがあり、かつこれより低い応力レベルで打切りデータが存在しない場合は、このσf minを疲労限度とする。こうして疲労限度を決めた上で、この値を固定して破断データのみから上式中の他のパラメータを推定する。
連続低下型曲線モデルはストロメイヤー(Stromeyer)の基礎式である次式にあてはめて回帰する。
疲労強度、疲労寿命にはバラツキがある。本来、確率疲労特性は、複数の応力振幅で複数個の試験片を評価し、ある破壊確率におけるP−S−N線図を求めて評価する(非特許文献5参照)。しかしながら、P−S−N線図を求めるには多大な工数と時間を要する。金属材料疲労信頼性評価標準JSMS-SD-6-02では、S−N線図から任意の破壊確率におけるP−S−N線図を求める方法が提案されている。それは、図22のように、任意の疲労寿命における強度分布は正規分布に従い、その標準偏差σは一定と仮定する。
得られたS−N線図を破壊確率50%の疲労強度曲線とする。疲労限度型折れ線モデルでは時間強度部(傾斜直線部)の破損データ、連続低下型曲線モデルは全範囲の破損データを対象とする。図23は連続低下型曲線モデルの例である。直線または曲線に沿って個々の破損データを任意の疲労寿命に平行移動し、それらが正規分布するとして標準偏差を求める。例えば、得られた標準偏差をsとすると、破壊確率50%の疲労強度曲線を1.282sだけ下に平行移動したものが破壊確率10%のP−S−N線図となる。
金属材料で製造される物体M1は、金属材料が転がり軸受用鋼である場合、転がり軸受の軌道輪または転動体である。この転がり軸受は、玉軸受であっても、ころ軸受であっても良い。
いて接触面下に作用する交番せん断応力が最大になる深さの交番せん断応力の周方向分布であり、最大交番せん断応力τ0の4倍が最大接触面圧Pmaxに等しくなることを示している。したがって、線接触状態の場合は、
(疲労限面圧Pmax 1im)=4×(せん断疲労強度τ1im)
となる。
接触楕円の長軸半径a、単軸半径bに対し、線接触状態はb/a=0であり、その場合、上記のようにτ0の4倍がPmaxに等しい。b/a≠0の場合のτ0とPmaxの比例定数は非特許文献3のFIGURE 5.14に示されている。
がせん断疲労強度τ1imに等しくなる負荷が作用するときの最大接触面圧Pmaxを疲労限面圧Pmax 1imとして推定する。例えば、20000Hzで連続加振すれば、わずか半日余りで109 の負荷回数に到達する。しかし、ある程度高いせん断応力振幅で連続加振すると試験片1が発熱するため、試験片1を冷却する必要があり、強制空冷を行う。強制空冷だけでは試験片1の発熱抑制が不十分な場合は、加振と休止を交互に繰り返すようにする。休止することで実質の負荷周波数は小さくなるが、加振周波数が20000Hzの試験機2であれば、休止時間を加振時間の10倍程度としても2000Hz程度と依然高速であり、1週間もあれば109 回の負荷回数に到達する。
この実施形態の疲労限面圧の推定方法によれば、短時間の疲労試験の結果から、転がり軸受用の金属材料の疲労限面圧を精度良く推定することができる。そのため、転がり軸受の軌道輪または転動体に使用する材料の試験項目の一つとして疲労限面圧を採用することができる。実際に疲労試験して求めた疲労限面圧が、定められた疲労限面圧以上である材料のみを軸受材料として用いることで、航空機用軸受の信頼性向上に大きく役立つ。疲労限面圧を使用材料の試験項目の一つとして採用することは、従来では試験に長年かかり、あまりにも実情から離れていて発想になかったが、この方法によると、実用化が可能であり、その採用により軸受の信頼性向上に役立てることができる。なお、判定基準となる「定められた疲労限面圧」は、目的等に応じて適宜設定すれば良い。また、疲労限面圧の推定は、例えば、材料のロット毎や、一度に購入した量毎、購入先毎等に行う。
試験機制御装置4は、試験機本体3のねじり振動コンバータ7を制御する装置であり、制御出力は、入出力インタフェース14から、アンプ17を介して振動コンバータ7に与えられる。この試験機制御装置4は、試験機制御プログラム11に従って次の処理を行う。まず、図19に画面例を示すように、試験条件(出力、間欠運転と連続運転のいずれとするか、試験終了条件、データ採取条件等)の入力を促す画面を出力装置16となる表示装置に出力し、入力装置15から上記試験条件が入力され、試験開始命令が入力されると、入力された条件に従って試験機本体3を駆動し制御する。なお、最大せん断応力振幅の値は、入力した出力Pに対し、後述の(9)式によって換算表示される。
せん断疲労強度決定手段23は、前記記憶領域に記憶されたせん断応力振幅と負荷回数の関係から超長寿命領域におけるせん断疲労強度τ1imを、定められた基準に従って決める手段である。せん断疲労強度決定手段23で行う具体的な処理内容は、図1の疲労限面圧計算過程(S3)について説明するとおりである。
疲労限面圧計算手段24は、前記金属材料で製造される物体M1およびこの物体M1に対して転がり接触する物体M2の互いに接触する面の形状,寸法と接触面圧を与える負荷とから決まる前記金属材料の物体M1の表層内部に作用する最大交番せん断応力振幅τ0が、前記せん断疲労強度τ1imに等しくなる前記負荷が作用するときの最大接触面圧Pmaxを定められた計算式によって求め、この最大接触面圧Pmax を疲労限面圧Pmax 1imの推定値とする手段である。疲労限面圧計算手段24で行う具体的な処理内容は、図1の疲労限面圧計算過程(S3)について説明するとおりである。
すなわち、線形弾性の範疇では、端面ねじり角θend と試験片最小径部における表面の最大せん断応力τmax の関係は(7) 式のようになる。ただし,τmax の単位はMPa 、θend は無次元である。
τmax =52618θend (7)
(疲労限面圧Pmax 1im)=4×(せん断疲労強度τ1im)
に従って計算すれば、疲労限面圧はPmax 1im=2256MPaと推定されることになる。
なお、疲労限度型折れ線モデルではなく、連続低下型曲線モデルに当てはめてS-N 線図を求めてもよい。ただし、その場合、例えば「τ1imは1010回におけるS-N 線図上の値」などとして定義する必要がある。
前記金属材料として、M50、M50NiLなどが挙げられる。実施例2では、M50素材に熱処理等を施した試験片と、M50NiL素材に熱処理等を施した試験片とを用いて各試験片のせん断疲労特性を求め、このせん断疲労特性から疲労限面圧を推定した。各試験片として図7に示した試験片を用いた。
前記RXガス雰囲気とは、ブタン、メタン等の炭化水素系ガスに空気を混合した後、触媒を充填し高温加熱してなるCO,H2,N2を主な成分とする雰囲気ガスである。
図24は、M50標準の試験片のせん断疲労特性を示す図である。同図中の実線は、日本材料学会の金属材料疲労信頼性評価標準JSMS-SD-6-02の疲労限度型折れ線モデルにあてはめて求めたS-N線図であり、せん断疲労限度τw0は551MPaとなった。このせん断疲労限度τw0に対し、それぞれ破壊確率補正(破壊確率10%),寸法効果補正,過大評価補正をして、線接触状態における疲労限面圧Pmax 1imを求めた。この疲労限面圧Pmax 1imの推定結果を表3に示す。
2…超音波ねじり疲労試験機
3…超音波ねじり疲労試験機本体
4…試験機制御装置
5…疲労限面圧の推定装置
7…ねじり振動コンバータ
8…振幅拡大ホーン
10…コンピュータ
11…試験機制御プログラム
17…アンプ
19…疲労限面圧推定プログラム
22…入力手段
23…せん断疲労強度決定手段
24…疲労限面圧計算手段
M1…金属材料で製造される物体
M2…接する物体
Claims (11)
- 航空機用の転がり軸受の軌道輪または転動体となる金属材料の疲労限面圧Pmax lim を推定する方法であって、
超音波ねじり疲労試験によって金属材料のせん断応力振幅と負荷回数の関係を求める試験過程と、
この求められたせん断応力振幅と負荷回数の関係から超長寿命領域におけるせん断疲労強度τlim を、定められた基準に従って決めるせん断疲労強度決定過程と、
前記金属材料で製造される物体およびこの物体に対して転がり接触する物体の互いに接触する面の形状,寸法と接触面圧を与える負荷とから決まる前記金属材料の物体の表層内部に作用する最大交番せん断応力振幅τ0 が、前記せん断疲労強度τlim に等しくなる前記負荷が作用するときの最大接触面圧Pmax を定められた計算式によって求め、この最大接触面圧Pmax を疲労限面圧Pmax lim の推定値とする疲労限面圧計算過程とを含み、
前記超音波ねじり疲労試験は、交流電力が印加されることで回転中心軸回りの正逆の回転となるねじり振動を発生するねじり振動コンバータと、先端に同心に試験片を取付ける取付部を有し基端でねじり振動コンバータに固定され、基端に与えられた前記振動コンバータのねじり振動の振幅を拡大する振幅拡大ホーンとを用い、前記試験片の形状,寸法を、前記ねじり振動コンバータの駆動による振幅拡大ホーンの振動に共振する形状,寸法とし、前記振動コンバータを超音波領域の周波数で駆動し前記試験片を前記振幅拡大ホーンの振動に共振させてせん断疲労破壊させることによって行い、
前記振幅拡大ホーンの形状は、前記試験片の取付部となる先端側が細くなる指数関数型である、
航空機用転がり軸受材料の疲労限面圧の推定方法。 - 請求項1において、前記疲労限面圧計算過程における前記定められた計算式は、次式、(疲労限面圧Pmax lim )=4×(せん断疲労強度τlim )
である航空機用転がり軸受材料の疲労限面圧の推定方法。 - 請求項1または請求項2において、前記せん断疲労強度決定過程における、前記超長寿命領域におけるせん断疲労強度τlim を決める前記定められた基準は、せん断疲労強度を示す疲労限度型折れ線モデルに、試験結果のせん断応力振幅と負荷回数の関係を当てはめた曲線を求め、その曲線からせん断疲労強度を求める処理である航空機用転がり軸受材料の疲労限面圧の推定方法。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記せん断疲労強度決定過程における、前記超長寿命領域におけるせん断疲労強度τlim を決める前記定められた基準は、せん断疲労強度を示す連続低下型曲線モデルに、試験結果のせん断応力振幅と負荷回数の関係を当てはめた曲線を求め、その曲線からせん断疲労強度を求める処理である航空機用転がり軸受材料の疲労限面圧の推定方法。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記試験過程では、複数回の前記超音波ねじり疲労試験を行って、金属材料のせん断応力振幅と負荷回数の関係を複数求め、前記せん断疲労強度決定過程では、前記複数回の試験過程で求めたせん断応力振幅と負荷回数の関係から任意の破壊確率のP−S−N線図を求め、このP−S−N線図から、前記超長寿命領域におけるせん断疲労強度τlim を決める航空機用転がり軸受材料の疲労限面圧の推定方法。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記せん断疲労強度決定過程では、前記定められた基準に従って決められたせん断疲労強度に対する85%の値を、前記疲労限面圧計算過程で用いるせん断疲労強度τlim の値とする航空機用転がり軸受材料の疲労限面圧の推定方法。
- 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、前記せん断疲労強度決定過程で決めた前記超長寿命領域におけるせん断疲労強度に対する80%の値を、前記疲労限面圧計算過程で用いるせん断疲労強度τlim の値とする航空機用転がり軸受材料の疲労限面圧の推定方法。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、せん断疲労強度の絶対値を安全に見積もるため、前記試験過程において、複数回の前記超音波ねじり疲労試験を行って、金属材料のせん断応力振幅と負荷回数の関係を複数求め、前記せん断疲労強度決定過程では、前記複数回の試験過程で求めたせん断応力振幅と負荷回数の関係から任意の破壊確率のP−S−N線図を求め、このP−S−N線図から、前記超長寿命領域におけるせん断疲労強度τlim を決める補正である破壊確率補正と、前記せん断疲労強度決定過程において、前記定められた基準に従って決められたせん断疲労強度に対する85%の値を、前記疲労限面圧計算過程で用いるせん断疲労強度τlim の値とする補正である過大評価補正と、前記せん断疲労強度決定過程で決めた前記超長寿命領域におけるせん断疲労強度に対する80%の値を、前記疲労限面圧計算過程で用いるせん断疲労強度τlim の値とする補正である寸法効果補正との3つの補正のうち、任意の2つ以上の補正を組み合わせて求まる断疲労強度τlim を絶対値と見なす航空機用転がり軸受材料の疲労限面圧の推定方法。
- 請求項1ないし請求項8のいずれか1項において、前記金属材料が、M50またはM50NiLであり、前記試験片は熱処理品である航空機用転がり軸受材料の疲労限面圧の推定方法。
- 請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の疲労限面圧の推定方法により推定された疲労限面圧が、定められた疲労限面圧以上である金属材料を、航空機用の転がり軸受の軌道輪または転動体の材料として使用する航空機用転がり軸受材料の選定方法。
- 航空機用の転がり軸受の軌道輪または転動体となる転がり接触する金属材料の試験片について、完全両振りの超音波ねじり疲労試験を行う超音波ねじり疲労試験機本体と、この超音波ねじり疲労試験機本体を、入力された試験条件に従って制御する試験機制御装置と、疲労限面圧の推定装置とを備え、
前記超音波ねじり疲労試験機本体は、交流電力が印加されることで回転中心軸回りの正逆の回転となるねじり振動を発生するねじり振動コンバータと、先端に同心に試験片を取付ける取付部を有し基端でねじり振動コンバータに固定され、基端に与えられた前記振動コンバータのねじり振動の振幅を拡大する振幅拡大ホーンとを有し、前記試験片の形状,寸法を、前記ねじり振動コンバータの駆動による振幅拡大ホーンの振動に共振する形状,寸法とされ、前記振動コンバータを超音波領域の周波数で駆動し前記試験片を前記振幅拡大ホーンの振動に共振させてせん断疲労破壊させることによって行う構成であって、かつ前記振幅拡大ホーンの形状は、前記試験片の取付部となる先端側が細くなる指数関数型であり、
前記疲労限面圧の推定装置は、航空機用の転がり軸受の軌道輪または転動体となる転がり接触する金属材料の疲労限面圧Pmax lim を推定する装置であって、
完全両振りの超音波ねじり疲労試験によって求められた金属材料のせん断応力振幅と負荷回数の関係を、定められた記憶領域に記憶させる入力手段と、
この記憶されたせん断応力振幅と負荷回数の関係から超長寿命領域におけるせん断疲労強度τlim を、定められた基準に従って決めるせん断疲労強度決定手段と、
前記金属材料で製造される物体およびこの物体に対して転がり接触する物体の互いに接触する面の形状,寸法と接触面圧を与える負荷とから決まる前記金属材料の物体の表層内部に作用する最大交番せん断応力振幅τ0 が、前記せん断疲労強度τlim に等しくなる前記負荷が作用するときの最大接触面圧Pmax を定められた計算式によって求め、この最大接触面圧Pmax を疲労限面圧Pmax lim の推定値とする疲労限面圧計算手段とを備えた、航空機用転がり軸受材料の疲労限面圧の推定システム。
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