JP5718691B2 - 転がり軸受材料の特性評価方法および装置 - Google Patents
転がり軸受材料の特性評価方法および装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5718691B2 JP5718691B2 JP2011054490A JP2011054490A JP5718691B2 JP 5718691 B2 JP5718691 B2 JP 5718691B2 JP 2011054490 A JP2011054490 A JP 2011054490A JP 2011054490 A JP2011054490 A JP 2011054490A JP 5718691 B2 JP5718691 B2 JP 5718691B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- torsional vibration
- test piece
- test
- amplitude
- fatigue
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 title claims description 79
- 239000000463 material Substances 0.000 title claims description 54
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 48
- 238000012360 testing method Methods 0.000 claims description 285
- 239000007769 metal material Substances 0.000 claims description 48
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 claims description 43
- 238000013480 data collection Methods 0.000 claims description 16
- 230000006378 damage Effects 0.000 claims description 7
- 230000008859 change Effects 0.000 claims description 3
- 238000012512 characterization method Methods 0.000 claims 2
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 claims 2
- 238000009661 fatigue test Methods 0.000 description 53
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 16
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 16
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 16
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 14
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 description 12
- 230000005284 excitation Effects 0.000 description 12
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 10
- 230000008569 process Effects 0.000 description 9
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 8
- 230000006870 function Effects 0.000 description 8
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 6
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 5
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 4
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 4
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 4
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 230000000704 physical effect Effects 0.000 description 4
- 239000010014 Mentat Substances 0.000 description 3
- 229910001069 Ti alloy Inorganic materials 0.000 description 3
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 3
- 238000013500 data storage Methods 0.000 description 3
- 229910003460 diamond Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000010432 diamond Substances 0.000 description 3
- 229910001651 emery Inorganic materials 0.000 description 3
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 3
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 3
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 3
- 238000005498 polishing Methods 0.000 description 3
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 3
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 2
- 230000006399 behavior Effects 0.000 description 2
- 238000007664 blowing Methods 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 2
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 2
- 238000010008 shearing Methods 0.000 description 2
- 239000002436 steel type Substances 0.000 description 2
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910001209 Low-carbon steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 229910052804 chromium Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011651 chromium Substances 0.000 description 1
- 230000032798 delamination Effects 0.000 description 1
- 238000013461 design Methods 0.000 description 1
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 1
- 238000005553 drilling Methods 0.000 description 1
- 230000002708 enhancing effect Effects 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 1
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- FXNGWBDIVIGISM-UHFFFAOYSA-N methylidynechromium Chemical group [Cr]#[C] FXNGWBDIVIGISM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000000644 propagated effect Effects 0.000 description 1
- 238000010791 quenching Methods 0.000 description 1
- 230000000171 quenching effect Effects 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 238000011160 research Methods 0.000 description 1
- 102220097517 rs876659265 Human genes 0.000 description 1
- 230000005476 size effect Effects 0.000 description 1
- 238000007619 statistical method Methods 0.000 description 1
- 239000002344 surface layer Substances 0.000 description 1
- 230000003746 surface roughness Effects 0.000 description 1
- 238000005496 tempering Methods 0.000 description 1
- 230000009466 transformation Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
- Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Description
転がり軸受用の高強度金属材料として、現在最もよく用いられているのは、高炭素クロム軸受鋼JIS-SUJ2であり、還元雰囲気中でA1変態点以上の温度(850℃程度) に加熱してから焼入し、比較的低温(180℃程度) で焼戻され、硬さは750HV 程度になる。動力伝達シャフト用の高強度金属材料として、現在最もよく用いられているのは,約0.4mass%の炭素を含み,焼入性向上元素(Mn ,B など) を添加した鋼であり、高周波焼入した後に低温(150℃程度) で焼戻され,硬さは650HV 程度になる。
この発明の他の目的は、従来では発想になかった試験項目の採用により、転がり軸受の信頼性向上が図れる転がり軸受材料の選定方法を提供することである。
前記試験片に超音波領域の周波数範囲でねじり振動を与えて前記試験片をせん断疲労破壊させる試験を行うものであり、前記試験は、前記ねじり振動を与える手段に対して前記試験片を共振させてせん断疲労破壊させる試験であり、交流電力が印加されることで回転中心軸回りの正逆の回転となるねじり振動を発生するねじり振動コンバータと、先端に同心に試験片を取付ける取付部を有し基端で前記ねじり振動コンバータに固定され、基端に与えられた前記ねじり振動コンバータのねじり振動の振幅を拡大する振幅拡大ホーンとを用い、前記振幅拡大ホーンの形状、寸法を、前記ねじり振動コンバータの駆動によるねじり振動に共振する形状、寸法とし、前記試験片の形状、寸法を、前記振幅拡大ホーンのねじり振動に共振する形状、寸法とし、前記ねじり振動コンバータを超音波領域の周波数範囲で駆動し、前記振幅拡大ホーンと前記試験片を共振させて、試験片をせん断疲労破壊させる試験を行い、前記振幅拡大ホーンの形状は、前記試験片の取付部となる先端側が細くなる指数関数型であり、この試験により得られたせん断応力振幅と負荷回数との関係を用いて、前記金属材料のせん断疲労特性を評価することを特徴とする。
なお、この明細書において、「超音波領域の周波数範囲」は、広義となる16000Hz以上の音波の周波数領域を言う。
なお、材料の疲労破壊を支配する応力は、突き詰めれば垂直応力かせん断応力のどちらかである。垂直応力による疲労特性を高速に評価するため、超音波軸荷重疲労試験機(完全両振り)が市販されてから数年が経つ。それに対し、せん断疲労特性を高速に評価するための超音波ねじり疲労試験の研究はほとんど行われておらず、これまでに評価された材料は、最大せん断応力振幅(完全両振り)が250MPa以下で疲労破壊する軟鋼やアルミ合金である。この発明は、このような技術水準下で、転がり軸受の軌道輪または転動体となる金属材料につき、超音波領域の加振周波数となるねじり振動の付与によりせん断疲労破壊させ、迅速なせん断疲労特性の評価を実現可能としたものである。
前記試験片は、熱処理された金属材料からなるものとしても良い。例えば、軌道輪または転動体に使用される熱処理条件で熱処理された金属材料からなる試験片を試験することで、精度の高い特性評価を行うことが可能となる。
前記ねじり振動コンバータを駆動する周波数の下限値が(20000−500+α)Hz、上限値が(20000+500)Hz、ただしαは試験片の試験中の性状変化に対する余裕値であって200Hz以下、であっても良い。このように周波数の下限値を(20000−500+α)Hzとし、上限値を(20000+500)Hzとし、ねじり振動コンバータを実施可能な最大出力で試験する場合、共振不安定を生じないようにし得る。
また、前記試験片を前記振幅拡大ホーンの振動に共振させてせん断疲労破壊させる試験を行うときに、前記振幅拡大ホーンを前記ねじり振動コンバータの振動に共振させることが好ましい。この場合に、前記振幅拡大ホーンは、横断面形状が円形であって、基端部を除く部分の縦断面形状が、指数関数で表される先細り形状とするのが良い。この形状とすることで、振幅拡大が効果的に行われる。
共振可能な適正な形状,寸法の試験片を設計,製作するには、次の方法が好ましい。
試験片の前記肩部の長さをL1 、前記中細り部の半分の長さである半弦長さをL2 、前記肩部の半径をR2 、前記中細り部の最小半径をR1 ,前記円弧曲線の半径をR(いずれも単位はm,RはR1 ,R2 ,L2 から求まる) とし、共振周波数をf(単位はHz)、ヤング率E(単位はPa),ポアソン比ν( 無次元) ,密度ρ( 単位はkg/m3)とし、
前記L2 ,R1 ,R2 を任意の値とし、前記共振周波数fを前記振動コンバータが振動する周波数として、次式(1) 〜(6) により、前記共振周波数fで試験片がねじり共振する肩部の長さをL1 を理論解として求める。
その場合は、上記理論解となる肩部の長さL1 、およびこの長さL1 を求めた他の前記各部の寸法L2 、R2 、R1 ,Rを基準として、各部のいずれかの寸法を僅かに異ならせた複数種類の試験片の形状データ等からなる形状モデルを作成し、
これらの各形状モデルにつき、E,ν,ρを定まった物性値とし、有限要素解析による自由ねじり共振の固有値解析により、前記各部の寸法L1 、L2 、R2 、R1 ,Rを、前記共振周波数fでねじり共振するように求める。この求められた各部の寸法の試験片を作成して試験に用いる。
このような試験片の形状,寸法とすることで、試験片の共振が生じる。
試験片を共振可能な形状,寸法としても、共振不安定を生じることがある。研究の結果、共振不安定には試験片重量に重量が大きく影響することが分かった。また、上記形状,寸法の試験片あって、加振周波数が20000±500Hz、ねじり振動コンバータの最大出力が300Wの試験を行う場合、試験片重量が9.36g以下であると、共振不安定が生じないことが確認できた。
ある程度高いせん断応力振幅で連続加振すると試験片が発熱する。そのため、試験片を強制空冷することが好ましい。強制空冷だけでは試験片の発熱抑制が不十分な場合は、加振と休止を交互に繰り返すことが好ましい。休止することで実質の負荷周波数は小さくなるが、休止時間を加振時間の10倍程度としても実質の負荷周波数は2000Hz程度と依然高速であり、1週間もあれば109 回の負荷回数に到達する。
前記振幅拡大ホーンの形状、寸法を、前記ねじり振動コンバータの駆動によるねじり振動に共振する形状、寸法とし、
前記試験片の形状、寸法は、前記振幅拡大ホーンのねじり振動に共振する形状、寸法であり、
前記ねじり振動コンバータを超音波領域の周波数範囲で駆動し、前記振幅拡大ホーンと前記試験片を共振させて、試験片をせん断疲労破壊させるようにし、
前記振幅拡大ホーンの形状は、前記試験片の取付部となる先端側が細くなる指数関数型であることを特徴とする。
前記ねじり振動付与手段が、前記ねじり振動コンバータと、前記振幅拡大ホーンと、発振器と、この発振器の出力を増幅して前記ねじり振動コンバータに印加するアンプとで構成され、前記制御・データ採取手段が、前記アンプに前記制御の入力を与え、かつ試験中の加振周波数、前記アンプの状態、および負荷回数を含むデータを採取する機能を有するものであっても良い。
この構成のせん断疲労特性評価装置を用いることにより、前述のこの発明のせん断疲労特性評価方法を実施することができる。
このように、ねじり振動コンバータの駆動条件およびデータ採取条件を含む試験条件を入力によって設定可能とし、その設定された試験条件で試験が行われるように制御可能とすることで、種々の条件に応じた適切な試験、評価を行うことができる。
振幅拡大ホーン8は、先細り形状に形成されて先端面に同心に試験片を取付ける雌ねじ孔からなる取付部を有し、基端でねじり振動コンバータに固定される。振幅拡大ホーン8は、基端に与えられた振動コンバータ7のねじり振動の振幅を、先端部で拡大した振幅とする。振幅拡大ホーン8の素材は、例えばチタン合金である。
試験条件設定部13は、ねじり振動コンバータ8を駆動する条件、およびデータを採取する条件を含む試験条件が入力機器11から入力されると、試験条件・採取データ記憶部14に記憶させる処理、すなわち制御の条件として設定する手段である。試験条件設定部13は、詳しくは、図14に示す入力用画面を画面表示装置12に表示し、かつ図16に流れ図で示す処理を行う手段である。
商標)を用い、上記のE 、ν、ρを物性値として、自由ねじり共振の固有値解析を行っ
た。その結果、拡大率(小径側のねじり角の大径側のねじり角に対する比)は25.8倍になった。
試験片の設計にあたっては、任意の半弦長さL2 、肩部半径R2 、最小半径R1 を与え(いずれも単位はm)、共振周波数をf(単位はHz)、ヤング率E(単位はPa),ポアソン比ν( 無次元) ,密度ρ( 単位はkg/m3)(標準熱処理した軸受鋼SUJ2の実測値はE=2.04×1011Pa,ν=0.29 ,ρ=7800kg/m3)とともに、次式(1) 〜(6) 式に代入することで理
論解としての肩部長さL1 (単位はm )を求めた。RはR1 ,R2 ,L2 から求まる。
、上記のE 、ν、ρを物性値として、自由ねじり共振の固有値解析を行った。その結果
、拡大率(小径側のねじり角の大径側のねじり角に対する比)は43.1倍になった。したがって、高効率振幅拡大ホーンは標準振幅拡大ホーンに対し、拡大率が67%向上したことになる。しかしながら、常温大気中、アンプ5の出力50%にて、上記の寸法のSUJ2製の試験片1を取り付け、上述の間欠運転条件で評価を開始したところ、間もなく共振が不安定になる現象が起きた。
(1) 試験片を大きくし、小さいアンプ出力でも試験片最小径部表面に大きな最大せん断応力τmax を作用させる。
(2) 上述のように、高効率振幅拡大ホーンは標準品に対してねじり角の拡大率が67%向上した。試験片を小さくすると、試験片最小径部表面に作用する最大せん断応力τmax
は小さくなるが、試験片を小さくする。
τmax =52618θend (8)
この実施形態の特性評価方法によれば、短時間の疲労試験の結果から、転がり軸受用の金属材料のせん断疲労特性を精度良く推定することができる。そのため、転がり軸受の軌道輪または転動体に使用する材料の試験項目の一つとしてせん断疲労特性を採用することができる。実際に疲労試験して求めたせん断疲労特性値が、定められたせん断疲労特性値以上である材料のみを軸受材料として用いることで、転がり軸受の信頼性向上に大きく役立つ。せん断疲労特性を使用材料の試験項目の一つとして採用することは、従来では試験に長年かかり、あまりにも実情から離れていて発想になかったが、この方法によると、実用化が可能であり、その採用により軸受の信頼性向上に役立てることができる。なお、判定基準となる「定められたせん断疲労特性値」は、目的等に応じて適宜設定すれば良い。また、せん断疲労特性値の推定は、例えば、材料のロット毎や、一度に購入した量毎、購入先毎等に行う。
なお、図2の試験条件設定部13は、図14の入力画面の他に、初期設定の入力画面を画面表示装置12に表示させ、図15に流れ図で示すように、アンプ5で出力する電圧値や物理量の入力、せん断振幅応力係数の入力を促し、入力された値で電圧および物理量の初期設定を行い、前記試験ファイル等に記録する。ここで言う「物理量」は、次の振幅IN、振幅OUT、超音波パワー、周波数、メモリ周波数等の量である。次の各事項の説明中に「コントローラー(PC)」とあるのは、制御・データ採取手段3のことである。
振幅IN:アンプ出力振幅アンプ出力振幅のことで、コントローラー(PC)より 0〜100%を-10V〜+10Vにて指示する。
振幅OUT:実際のアンプ出力振幅に比例した電圧出力のことで、コントローラー(PC)にて 0〜100%を0V〜+10Vにて指示する。
超音波パワー:超音波パワーの出力に比例した電圧出力のことで、コントローラー(PC)にて 0〜100%を0V〜+10Vにて指示する。
周波数:アンプ運転周波数の出力に比例した電圧出力のことで、コントローラー(PC)にて19.50 〜20.50kHzを-10V〜+10Vにて指示する。
メモリ周波数:アンプメモリ内に記録されている相対周波数の出力に比例した電圧出力のことで、コントローラー(PC)にて19.50 〜20.50kHzを-10V〜+10Vにて指示する。
1a…肩部
1b…中細り部
3…制御・データ採取手段
4…発振器
5…アンプ
6…フレーム
7…ねじり振動コンバータ
8…振幅拡大ホーン
9…試験片空冷手段
10…試験機本体
13…試験条件設定部
18…間欠発振制御部
Claims (9)
- 転がり軸受の軌道輪または転動体となる金属材料のせん断疲労特性を、前記金属材料からなる試験片を用いて試験し評価する方法であって、
前記試験片に超音波領域の周波数範囲でねじり振動を与えて前記試験片をせん断疲労破壊させる試験を行うものであり、前記試験は、前記ねじり振動を与える手段に対して前記試験片を共振させてせん断疲労破壊させる試験であり、交流電力が印加されることで回転中心軸回りの正逆の回転となるねじり振動を発生するねじり振動コンバータと、先端に同心に試験片を取付ける取付部を有し基端で前記ねじり振動コンバータに固定され、基端に与えられた前記ねじり振動コンバータのねじり振動の振幅を拡大する振幅拡大ホーンとを用い、前記振幅拡大ホーンの形状、寸法を、前記ねじり振動コンバータの駆動によるねじり振動に共振する形状、寸法とし、前記試験片の形状、寸法を、前記振幅拡大ホーンのねじり振動に共振する形状、寸法とし、前記ねじり振動コンバータを超音波領域の周波数範囲で駆動し、前記振幅拡大ホーンと前記試験片を共振させて、試験片をせん断疲労破壊させる試験を行い、前記振幅拡大ホーンの形状は、前記試験片の取付部となる先端側が細くなる指数関数型であり、この試験により得られたせん断応力振幅と負荷回数との関係を用いて、前記金属材料のせん断疲労特性を評価することを特徴とする転がり軸受材料の特性評価方法。 - 請求項1において、前記試験片は、熱処理された金属材料からなる転がり軸受材料の特性評価方法。
- 請求項1または請求項2において、前記試験は、前記ねじり振動コンバータと、前記振幅拡大ホーンと、発振器と、この発振器の出力を増幅して前記ねじり振動コンバータに印加するアンプと、このアンプに前記制御の入力を与える制御手段とを用いる転がり軸受材料の特性評価方法。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記ねじり振動コンバータにより発生するねじり振動は、正回転方向と逆回転方向とが対称となる振動である完全両振りとする転がり軸受材料の特性評価方法。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記ねじり振動コンバータを駆動する周波数の下限値が(20000−500+α)Hz、上限値が(20000+500)Hz、ただしαは試験片の試験中の性状変化に対する余裕値であって200Hz以下、である転がり軸受材料の特性評価方法。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、試験片の温度上昇を抑制するために、試験片に対するねじり振動の負荷と休止を交互に繰り返す転がり軸受材料の特性評価方法。
- 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の転がり軸受材料の特性評価方法により評価されたせん断疲労特性値が、定められたせん断疲労特性値以上である金属材料を、転がり軸受の軌道輪または転動体の材料として使用する転がり軸受材料の選定方法。
- 転がり軸受の軌道輪または転動体となる金属材料のせん断疲労特性を、前記金属材料からなる試験片を用いて試験し評価する装置であって、
前記試験片に超音波領域の周波数範囲でねじり振動を与え、前記試験片をせん断疲労破壊させるねじり振動付与手段と、このねじり振動付与手段を制御し、このねじり振動付与手段で試験片に与えたねじり振動の加振周波数および負荷回数を含むデータを採取する制御・データ採取手段とを備え、
前記ねじり振動付与手段が、交流電力が印加されることで回転中心軸回りの正逆の回転となるねじり振動を発生するねじり振動コンバータと、先端に同心に試験片を取付ける取付部を有し、基端で前記ねじり振動コンバータに固定され、基端に与えられた前記ねじり振動コンバータのねじり角を拡大する振幅拡大ホーンとを有し、
前記振幅拡大ホーンの形状、寸法を、前記ねじり振動コンバータの駆動によるねじり振動に共振する形状、寸法とし、
前記試験片の形状、寸法は、前記振幅拡大ホーンのねじり振動に共振する形状、寸法であり、
前記ねじり振動コンバータを超音波領域の周波数範囲で駆動し、前記振幅拡大ホーンと前記試験片を共振させて、試験片をせん断疲労破壊させるようにし、
前記振幅拡大ホーンの形状は、前記試験片の取付部となる先端側が細くなる指数関数型である転がり軸受材料の特性評価装置。 - 請求項8において、前記ねじり振動付与手段が、前記ねじり振動コンバータと、前記振幅拡大ホーンと、発振器と、この発振器の出力を増幅して前記ねじり振動コンバータに印加するアンプとで構成され、
前記制御・データ採取手段が、前記アンプに前記制御の入力を与え、かつ試験中の加振周波数、前記アンプの状態、および負荷回数を含むデータを採取する機能を有する転がり軸受材料の特性評価装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011054490A JP5718691B2 (ja) | 2010-03-16 | 2011-03-11 | 転がり軸受材料の特性評価方法および装置 |
PCT/JP2011/056037 WO2011115101A1 (ja) | 2010-03-16 | 2011-03-15 | 転がり接触金属材料のせん断疲労特性の評価方法、それを用いた疲労限面圧の推定方法および装置 |
US13/634,412 US9234826B2 (en) | 2010-03-16 | 2011-03-15 | Assessment of shear fatigue property of rolling contact metal material and estimation of fatigue limit maximum contact pressure using same assessment |
CN201180013980.3A CN102803922B (zh) | 2010-03-16 | 2011-03-15 | 滚动接触金属材料的剪切疲劳特性的评价方法、采用它的疲劳极限面压力的推算方法和装置 |
EP11756286.8A EP2549261B1 (en) | 2010-03-16 | 2011-03-15 | Method and device using rolling contact metallic material shear stress fatigue values in order to estimate fatigue limit surface pressure |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010059359 | 2010-03-16 | ||
JP2010059359 | 2010-03-16 | ||
JP2011054490A JP5718691B2 (ja) | 2010-03-16 | 2011-03-11 | 転がり軸受材料の特性評価方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011215142A JP2011215142A (ja) | 2011-10-27 |
JP5718691B2 true JP5718691B2 (ja) | 2015-05-13 |
Family
ID=44944993
Family Applications (3)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011054491A Withdrawn JP2011215143A (ja) | 2010-03-16 | 2011-03-11 | 動力伝達シャフト用の高強度金属材料のせん断疲労特性評価方法および装置 |
JP2011054489A Expired - Fee Related JP5718690B2 (ja) | 2010-03-16 | 2011-03-11 | 転がり接触金属材料のせん断疲労特性評価方法および装置 |
JP2011054490A Active JP5718691B2 (ja) | 2010-03-16 | 2011-03-11 | 転がり軸受材料の特性評価方法および装置 |
Family Applications Before (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011054491A Withdrawn JP2011215143A (ja) | 2010-03-16 | 2011-03-11 | 動力伝達シャフト用の高強度金属材料のせん断疲労特性評価方法および装置 |
JP2011054489A Expired - Fee Related JP5718690B2 (ja) | 2010-03-16 | 2011-03-11 | 転がり接触金属材料のせん断疲労特性評価方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (3) | JP2011215143A (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5877964B2 (ja) * | 2011-07-01 | 2016-03-08 | Ntn株式会社 | 転がり接触金属材料の内部起点型はく離寿命の相対優劣の推定方法および推定装置 |
GB2497804B (en) * | 2011-12-21 | 2016-06-22 | Illinois Tool Works | Material testing with temperature feedback |
JP6520547B2 (ja) * | 2015-08-10 | 2019-05-29 | 日本製鉄株式会社 | 試験片の製造方法 |
KR101791777B1 (ko) * | 2016-01-26 | 2017-11-20 | 두산중공업 주식회사 | 경도검사장치 |
PT109134B (pt) * | 2016-02-04 | 2020-09-25 | Instituto Superior Técnico | Equipamento para ensaios de fadiga a frequências ultrassónicas em regime multiaxial direções axial e torcional |
CN106769410B (zh) * | 2016-12-20 | 2023-09-19 | 盐城工学院 | 一种冻土旋转剪切装置 |
CN106996866A (zh) * | 2017-05-03 | 2017-08-01 | 广州市艺强电器有限公司 | 一种油压模具顶出系统测试机 |
CN109402373A (zh) * | 2018-12-07 | 2019-03-01 | 上海海事大学 | 一种变截面形式的高频振动振幅放大装置 |
CN111209667B (zh) * | 2020-01-03 | 2023-08-08 | 交通运输部公路科学研究所 | 一种基于沥青面层剪切疲劳等效破坏的轴载换算方法 |
CN113588405A (zh) * | 2021-08-01 | 2021-11-02 | 北京工业大学 | 一种可实现超高周拉扭复合疲劳试验的装置 |
CN118130288B (zh) * | 2024-05-10 | 2024-06-25 | 西南交通大学 | 一种轮轨材料滚动接触疲劳试验的评价方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4374785B2 (ja) * | 2001-02-21 | 2009-12-02 | 株式会社島津製作所 | 超音波疲労試験機 |
JP4857425B2 (ja) * | 2001-03-23 | 2012-01-18 | 株式会社産学連携機構九州 | 金属材料の長寿命疲労強度設計法 |
JP2002286031A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-03 | Koyo Seiko Co Ltd | 軸受寿命認識方法、軸受寿命認識指標、軸受寿命認識プログラムおよび軸受寿命認識プログラムを記録した記録媒体ならびに軸受寿命認識プログラムを伝送する伝送媒体、および軸受寿命認識システム |
JP4480640B2 (ja) * | 2005-07-07 | 2010-06-16 | 本田技研工業株式会社 | 超音波疲労試験装置及び超音波疲労試験方法 |
JP4631578B2 (ja) * | 2005-07-26 | 2011-02-16 | 株式会社デンソー | 転がり軸受けの損傷形態を把握する設計法 |
-
2011
- 2011-03-11 JP JP2011054491A patent/JP2011215143A/ja not_active Withdrawn
- 2011-03-11 JP JP2011054489A patent/JP5718690B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2011-03-11 JP JP2011054490A patent/JP5718691B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011215142A (ja) | 2011-10-27 |
JP5718690B2 (ja) | 2015-05-13 |
JP2011215141A (ja) | 2011-10-27 |
JP2011215143A (ja) | 2011-10-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5718691B2 (ja) | 転がり軸受材料の特性評価方法および装置 | |
JP5718688B2 (ja) | 航空機用転がり軸受材料の疲労限面圧の推定方法および推定システム | |
Wang et al. | Effect of inclusion on subsurface crack initiation and gigacycle fatigue strength | |
CN102803922B (zh) | 滚动接触金属材料的剪切疲劳特性的评价方法、采用它的疲劳极限面压力的推算方法和装置 | |
Wagner et al. | Ultrasonic fatigue tests at high temperature on an austenitic steel | |
Homma et al. | Study of the heat generation mechanism in acoustic thermography | |
Ahmadi et al. | Effect of grain size on ultrasonic softening of pure aluminum | |
Fitzka et al. | Usability of ultrasonic frequency testing for rapid generation of high and very high cycle fatigue data | |
Morrissey et al. | Staircase testing of a titanium alloy in the gigacycle regime | |
Liu et al. | Tensile and fatigue behavior of electron beam welded TC17 titanium alloy joint | |
Stanzl‐Tschegg | Fracture mechanical characterization of the initiation and growth of interior fatigue cracks | |
Liu et al. | Stress superposition effect in ultrasonic drawing of titanium wires: An experimental study | |
Yang et al. | Strain-controlled low-cycle fatigue behavior of friction stir-welded AZ31 magnesium alloy | |
Bade et al. | Experimental investigation on influence of electrode vibrations on hardness and microstructure of 1018 mild steel weldments | |
Tanaka et al. | Fatigue crack propagation from a hole in tubular specimens under axial and torsional loading | |
Gao et al. | Literature review on the fatigue properties of materials processed by surface mechanical attrition treatment (SMAT) | |
Schönbauer et al. | Very high cycle fatigue data acquisition using high-accuracy ultrasonic fatigue testing equipment | |
Kazymyrovych | Very high cycle fatigue of tool steels | |
Wang et al. | The investigation of internal friction and elastic modulus in surface nanostructured materials | |
JP5877964B2 (ja) | 転がり接触金属材料の内部起点型はく離寿命の相対優劣の推定方法および推定装置 | |
Celli et al. | Investigation of Self-Heating During Ultrasonic Fatigue Testing and Effect on Very High Cycle Fatigue Behavior of Titanium 6Al-4V | |
CN106574661B (zh) | 滚动部件和其材料以及滚动部件的制造方法 | |
Ling et al. | Effect of ultrasonic impact treatment on the stress corrosion cracking of 304 stainless steel welded joints | |
Fan et al. | Corporate effects of temperature and strain range on the low cycle fatigue life of a single-crystal superalloy DD10 | |
Cho et al. | Fatigue behaviour of Ti-6Al-4V alloy under combined low and high cycle and ultrasonic loading |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130823 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140722 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140918 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150303 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150319 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5718691 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |