JP2017008400A - 軸受部品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】雰囲気炉熱処理を用いた場合と同等以上の特性を実現できる軸受部品の製造方法を提供する。【解決手段】軸受部品となるべき鋼製の加工対象部品を準備する工程と、加工対象部品を局所的に加熱することで900℃以上1000℃以下の熱処理温度に加熱し、その後冷却する熱処理を行う工程とを備える。熱処理を行う工程では、熱処理を行う工程後の加工対象部品における炭化物面積率をY(単位:%)とし、熱処理温度をX(単位:℃)としたときに、6.600×10-4X2−1.205X+5.539×102<Y1.160×10-3X2−2.094X+9.472×102<Yという関係を満足するように、熱処理の条件が決定されている。【選択図】図2
Description
この発明は、軸受部品の製造方法に関し、より特定的には熱処理を含む軸受部品の製造方法に関する。
軸受部品の製造工程における熱処理には通常雰囲気炉熱処理が用いられる。しかし、熱処理炉の立ち上げや雰囲気調整に時間を要するため、熱処理炉を容易に停止できないという欠点がある。また、雰囲気炉熱処理は大量生産を前提としているため、軸受部品の小ロット生産には適さない。
このような欠点を解決できる熱処理方法の1つとして誘導加熱を用いた熱処理が挙げられる。誘導加熱は加熱時間が短時間であり、また軸受部品を個別に処理する(一個処理)ことを基本とするため、小ロット生産に適している。また、上述した熱処理炉に比べれば、誘導加熱装置の立ち上げ、立ち下げは瞬時にできるため、上記熱処理炉のように当該熱処理炉を常時稼働させておくために常に人員を配置する必要がない。これらの利点から、炭素濃度が0.5%程度の鋼材からなる機械部品の熱処理に対して、誘導加熱は広く用いられている。
また、軸受部品の材料の一例である高炭素クロム軸受鋼(たとえばJIS規格SUJ2)からなる部品の全体焼入に誘導加熱を適用する技術としては、たとえば特開2006−083412号公報に開示されたものがある。上記特開2006−083412号公報では、加熱温度と加熱時間をあらかじめ決められた範囲内に収めるように制御する技術が開示されている。しかし、上記特開2006−083412号公報では、加熱温度や加熱時間の具体的な範囲およびその決定理由は開示されていない。
ところで、軸受部品の材料としてよく用いられるJIS規格SUJ2の炭素濃度は約1.0%である。熱処理前のSUJ2からなる軸受部品では、炭素がすべて炭化物として存在している。従来の雰囲気炉熱処理では、軸受部品中の炭素の6割程度が母地に溶け込むような条件を用いている。このような条件の熱処理を行うことにより、最も軸受としての性能が高くなると言われている。
JIS規格SUJ2などの高炭素クロム軸受鋼からなる軸受部品を誘導加熱によって熱処理する場合においても、上記のような条件で熱処理することが望ましいが、誘導加熱のような高温短時間加熱を局所的に行う熱処理方法によって上述した雰囲気炉熱処理を完全に模倣することは極めて困難である。しかし、軸受部品について小ロット生産の要請は近年高まっており、このような小ロット生産においても従来の雰囲気炉熱処理と同等の品質を保証できるプロセスの開発が望まれている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、誘導加熱などの局所的な加熱を行う熱処理方法を用いた場合に、雰囲気炉熱処理を用いた場合と同等以上の特性を実現できる軸受部品の製造方法を提供することである。
本開示に係る軸受部品の製造方法は、軸受部品となるべき鋼製の加工対象部品を準備する工程と、加工対象部品を局所的に加熱することで900℃以上1000℃以下の熱処理温度に加熱し、その後冷却する熱処理を行う工程とを備える。熱処理を行う工程では、熱処理を行う工程後の加工対象部品における炭化物面積率をY(単位:%)とし、熱処理温度をX(単位:℃)としたときに、
6.600×10-4X2−1.205X+5.539×102<Y
1.160×10-3X2−2.094X+9.472×102<Y
という関係を満足するように、熱処理の条件が決定されている。
6.600×10-4X2−1.205X+5.539×102<Y
1.160×10-3X2−2.094X+9.472×102<Y
という関係を満足するように、熱処理の条件が決定されている。
このようにすれば、誘導加熱などを用いて加工対象物を局所的に加熱して熱処理を行うときに、上述した条件を満たすことによって、熱処理後の加工対象物の品質を雰囲気炉熱処理を用いた場合と同等以上にすることができる。
上記によれば、局所的な加熱を行う熱処理方法を用いて、雰囲気炉熱処理を用いた場合と同等以上の特性を有する軸受部品を得ることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
<軸受部品の製造方法>
図1は、本実施形態に係る軸受部品の製造方法を用いた軸受の製造方法を説明するためのフローチャートである。図1を参照して、本実施形態に係る軸受の製造方法を説明する。
図1は、本実施形態に係る軸受部品の製造方法を用いた軸受の製造方法を説明するためのフローチャートである。図1を参照して、本実施形態に係る軸受の製造方法を説明する。
図1に示すように、まず材料準備工程(S10)を実施する。具体的には、軸受部品となるべき鋼製の加工対象物を準備する。加工対象物としては、たとえば軸受の外輪、内輪、転動体などの軸受部品となるべき鋼製部材を準備する。また、加工対象物を構成する鋼は、たとえば高炭素クロム軸受鋼である。
次に、熱処理工程(S20)を実施する。具体的には、局所的に加工対象物を加熱した後冷却する。加工対象物における加熱領域の加熱温度(熱処理温度)はたとえば900℃以上1000℃以下とすることができる。
熱処理工程(S20)では、熱処理工程後の加工対象部品における炭化物面積率をY(単位:%)とし、熱処理温度をX(単位:℃)としたときに、
6.600×10-4X2−1.205X+5.539×102<Y
1.160×10-3X2−2.094X+9.472×102<Y
という関係を満足するように、熱処理の条件が決定されている。上述した炭化物面積率と熱処理温度との関係を、図2に示す。図2における横軸は熱処理温度(単位:℃)を示し、縦軸は炭化物面積率(単位:%)を示す。図2のグラフ中、実線のグラフが式1(6.600×10-4X2−1.205X+5.539×102=Y)を示し、点線のグラフが式2(1.160×10-3X2−2.094X+9.472×102=Y)を示す。上記関係は、図2において式1を示す実線および式2を示す点線の上側の領域を示す。
6.600×10-4X2−1.205X+5.539×102<Y
1.160×10-3X2−2.094X+9.472×102<Y
という関係を満足するように、熱処理の条件が決定されている。上述した炭化物面積率と熱処理温度との関係を、図2に示す。図2における横軸は熱処理温度(単位:℃)を示し、縦軸は炭化物面積率(単位:%)を示す。図2のグラフ中、実線のグラフが式1(6.600×10-4X2−1.205X+5.539×102=Y)を示し、点線のグラフが式2(1.160×10-3X2−2.094X+9.472×102=Y)を示す。上記関係は、図2において式1を示す実線および式2を示す点線の上側の領域を示す。
具体的には、熱処理温度が900℃以上950℃以下の領域では、実線のグラフ(式1のグラフ)より上側、また熱処理温度が950℃以上1000℃以下の領域では、点線のグラフ(式2のグラフ)より上側の領域が、上記関係を満たす領域である。また、上記関係として、900℃≦X≦950℃ および8%≦Y≦12% という炭化物面積率と熱処理温度との関係を採用してもよい。この関係は、図2において網掛け部分として示されている。
熱処理工程(S20)において、加工対象物を局所的に加熱する手段であれば任意の方法を用いることができるが、たとえば誘導加熱を用いることができる。また、熱処理工程(S20)では、上記の関係を満足するように、熱処理温度、均熱時間(加工対象物の温度が熱処理温度を含む一定の温度範囲に維持される時間)を決定する。
なお、ここで熱処理温度とは、加工対象物において加熱されている部分の表面温度を意味する。また、加工対象物を冷却する前に、上述のように加工対象物の温度を一定の温度範囲内に入るように維持する場合、上記熱処理温度とは当該一定の温度範囲内に入るように維持されている期間(たとえば冷却開始前60秒から冷却開始までの期間、または冷却開始前30秒から冷却開始までの期間)における加工対象物の上記表面温度の平均値としてもよい。あるいは、加工対象物を冷却する前において、加工対象物の表面温度がある程度変化している(たとえば徐々に当該表面温度が上昇している)場合、上記熱処理温度とは、冷却開始前の一定の期間(たとえば冷却開始前60秒から冷却開始までの期間、または冷却開始前30秒から冷却開始までの期間)において変化している表面温度のうち最も高くなった温度(最高加熱温度)としてもよい。当該熱処理温度は、たとえば放射温度計などを用いて測定することができる。また、均熱時間は、たとえば加工対象物において加熱されている部分の表面温度が上記熱処理温度以上になった後、当該熱処理温度を含む所定の温度範囲(たとえば熱処理温度±30℃の温度範囲)に維持されている時間(より好ましくは熱処理温度以上の所定の温度範囲に維持されている時間)を意味する。実用的には、均熱時間として加工対象物の加熱されている部分の表面温度が上記熱処理温度以上になってから加工対象物の冷却が開始されるまでの時間を用いることができる。
上述した熱処理におけるヒートパターンは、たとえば図3および図4に示すようなヒートパターンを用いることができる。図3および図4は、横軸が時間(単位:秒)であり、縦軸が熱処理温度(単位:℃)である。図3では、熱処理温度を900℃として、均熱時間を約60秒とした場合を示している。図3では均熱時間中の熱処理温度がほぼ設定値通りになっている場合を示している。図4では、均熱時間を約30秒とし、均熱時間中の熱処理温度がある程度変動した場合を示している。
上記熱処理工程(S20)において加工対象物を冷却する場合、加工対象物(たとえば加熱されていた領域)を、Ms点以下の温度に冷却する。たとえば加工対象物を上述した熱処理温度から500℃以下の温度にまで冷却してもよい。なお、ここでMs点とはオーステナイト化した鋼が冷却される際に、マルテンサイト化を開始する温度に相当する点をいう。このようにすれば、加工対象物において上記加熱されていた領域に焼入硬化層を形成することができる。
加工対象物の冷却工程では、従来周知の任意の冷却媒体を用いることができる。たとえば、冷却媒体として油や水などの液体を用いてもよい。
次に、後処理工程(S30)を実施する。具体的には、加工対象物の洗浄工程、研削工程や研磨工程などの機械加工工程などを実施してもよい。この後処理工程(S30)により、加工対象物から内輪、外輪、転動体などの軸受部品を製造する。上記工程(S10)〜工程(S30)は、本実施形態の軸受部品の製造方法に相当する。
次に、組立工程(S40)を実施する。この工程(S40)では、上述した軸受部品の製造方法により得られた軸受部品を組立てることにより、軸受を製造する。このようにして、本実施形態による軸受の製造方法が実施される。
このようにすれば、熱処理後の加工対象物の品質を雰囲気炉熱処理を用いた場合と同等以上にすることができるため、雰囲気炉熱処理を用いた場合と同等以上の特性の軸受部品および軸受を製造できる。
上述した軸受部品の製造方法(工程(S10)〜(S30))において、熱処理を行う工程(熱処理工程(S20))では、上述のように加工対象部品を誘導加熱により加熱してもよい。この場合、誘導加熱は加熱装置の立ち上げ、立ち下げを容易に行うことができ、小ロットでの軸受部品の製造に適しているため、雰囲気炉熱処理を用いた場合と同等以上の品質の軸受部品を小ロットで容易に製造することができる。
また、上記軸受部品の製造方法において、加工対象部品を構成する鋼は高炭素クロム軸受鋼であってもよい。この場合、高炭素クロム軸受鋼からなる軸受部品について、雰囲気炉熱処理を用いた場合と同等以上の熱処理後の品質を確保することができる。
上記軸受部品の製造方法において、熱処理を行う工程(S20)では、
900℃≦X≦950℃
8%≦Y≦12%
という関係を満足するように、熱処理の条件が決定されていてもよい。この場合、熱処理後の加工対象物の品質を、確実に雰囲気炉熱処理を用いた場合と同等以上にすることができる。
900℃≦X≦950℃
8%≦Y≦12%
という関係を満足するように、熱処理の条件が決定されていてもよい。この場合、熱処理後の加工対象物の品質を、確実に雰囲気炉熱処理を用いた場合と同等以上にすることができる。
<熱処理条件の導出の基本的な考え方>
本発明者の検討によれば、雰囲気炉熱処理に対する誘導加熱などの局所的な加熱を行う熱処理方法の相違点のうち、軸受特性に影響を及ぼすと考えられる相違点が2点存在する。1つ目の相違点は、誘導加熱が高温短時間加熱であるという点である。また、2つ目の相違点は、誘導加熱では炭素の溶け込み量を部品内で一定にすることが原理的に難しく、炭素の溶け込み量(炭素固溶量)が部品内でばらつきをもつ点である。
本発明者の検討によれば、雰囲気炉熱処理に対する誘導加熱などの局所的な加熱を行う熱処理方法の相違点のうち、軸受特性に影響を及ぼすと考えられる相違点が2点存在する。1つ目の相違点は、誘導加熱が高温短時間加熱であるという点である。また、2つ目の相違点は、誘導加熱では炭素の溶け込み量を部品内で一定にすることが原理的に難しく、炭素の溶け込み量(炭素固溶量)が部品内でばらつきをもつ点である。
このような軸受部品中の炭素固溶量のばらつきは、軸受部品の経年寸法安定性、静的負荷容量、圧壊値に影響を及ぼすと予想される。そこで、これらの特性の値が雰囲気炉熱処理品と同等以上となる炭素固溶量の上下限を調査すれば、軸受部品内部での許容炭素固溶濃度範囲とみなすことができる。また、熱処理温度も上記特性に影響をおよぼすため、これらの特性の値が雰囲気炉熱処理品と同等以上となる熱処理温度の範囲を調査することで、熱処理温度の許容範囲を決定する。そして、上述した炭素固溶量の範囲と加熱温度の範囲を用いることで、その範囲に軸受部品全体が含まれている場合、雰囲気炉熱処理品と同等以上の品質があると判断することができる。
そこで、炭素固溶量と熱処理温度の軸受特性に与える影響を調査し、雰囲気炉熱処理品と同等の品質を得られる条件を以下のような試験により求めた。
なお、炭素固溶量を直接測定することは困難である。そのため、代替指標として熱処理後の加工対象物(軸受部品)における炭化物面積率を用いた。炭化物面積率からおおよその炭素固溶量を算出することが可能である。
<熱処理条件の導出に用いた試料について>
(1) 試料
試験に用いた試料の材料の化学成分を表に示す。
(1) 試料
試験に用いた試料の材料の化学成分を表に示す。
上述した化学成分の材料において、炭化物がすべてFe3Cからなると仮定して、上記の炭素濃度から熱処理前の炭化物面積率を計算すると、15.1%となる。
(2) 熱処理方法
以下の試験に用いる試料において、炭化物面積率の試験水準を4%、8%、12%とし、加熱温度の試験水準を900℃、950℃、1000℃とした。なお、上記材料において炭化物面積率を4%、8%、12%にするための各加熱温度における熱処理時間(均熱時間)は、以下の表2に示す通りである。
以下の試験に用いる試料において、炭化物面積率の試験水準を4%、8%、12%とし、加熱温度の試験水準を900℃、950℃、1000℃とした。なお、上記材料において炭化物面積率を4%、8%、12%にするための各加熱温度における熱処理時間(均熱時間)は、以下の表2に示す通りである。
表2において、各加熱温度を採用した場合の、所定の炭化物面積率を得るために必要な熱処理時間(単位:秒)が示されている。たとえば、表2において加熱温度が900℃の場合に、炭化物面積率を4%とするためには熱処理時間が316秒必要であることが示されている。
試験に用いる試料において、上述した炭化物面積率を実現するため、以下のような熱処理を行った。具体的には、試料としてサイズが外径60.3mm、内径53.7mm、軸方向での幅15.3mmであるJIS規格SUJ2からなる鋼リングをシングルターンコイルで誘導加熱する。そして、当該コイルに接続された(コイルへ電力を供給するための)電源の出力は、リング表面(コイルにより誘導加熱されている部分の表面)の実測温度をフィードバックして制御され、当該リング表面の温度が所定の温度(具体的には900℃、950℃または1000℃)まで昇温される。なお、熱処理開始時点からリング表面の温度が上述した所定の温度まで上昇するまでの時間はたとえば約5秒である。
所定の温度までリング表面が昇温された後、当該所定の温度でリングを特定時間(熱処理時間)保持する(均熱処理する)ように、コイルへの供給電力を制御する。その後、リングを冷却する。冷却方法としては、温度70℃の油中にリングを浸漬することで当該リングを冷却した(焼入れ処理)。このような熱処理のヒートパターンは、たとえば図3に示したヒートパターンを採用することができる。
また、上述した熱処理の後、リングに対して焼戻を行った。焼戻の条件は、標準的な条件である焼戻温度180℃、保持時間2時間、とした。
<経年寸法安定性試験>
軸受は使用中に残留オーステナイトの分解にともない寸法が変化する。寸法変化は軸受の精度を低下させるため、一定基準以下であることが求められる。
軸受は使用中に残留オーステナイトの分解にともない寸法が変化する。寸法変化は軸受の精度を低下させるため、一定基準以下であることが求められる。
(1) 試料
上述した熱処理後、試料を研磨することによりサイズが外径60mm、内径54mm、軸方向の幅15mmであるリング状の試料を準備した。試料としては、表2に示したように上述した熱処理における加熱温度(900℃、950℃、1000℃)と炭化物面積率との組合せにより、9種類準備した。
上述した熱処理後、試料を研磨することによりサイズが外径60mm、内径54mm、軸方向の幅15mmであるリング状の試料を準備した。試料としては、表2に示したように上述した熱処理における加熱温度(900℃、950℃、1000℃)と炭化物面積率との組合せにより、9種類準備した。
(2) 試験および結果
上述した9種類の試料について、加熱温度230℃、保持時間2時間という条件での処理の前後での外形寸法の変化を測定した。その結果を表3に示す。
上述した9種類の試料について、加熱温度230℃、保持時間2時間という条件での処理の前後での外形寸法の変化を測定した。その結果を表3に示す。
なお、ここで寸法変化率とは、上記処理前の試料の外径をD0、処理後の試料の外径をD1とした場合に、(D1−D0の絶対値)/D0と定義される。試料での外径の測定位置は高温保持前後で同一箇所とした。外径の測定は、リング状の試料の中心から見て90°交差する2方向において評価した。また、各水準についてn=3とした。
表3では、寸法変化率が70×10-5未満を雰囲気炉熱処理品と同等以上であると見做して合格(OKの判定)とし、寸法変化率が70×10-5以上を不合格(NGの判定)とした。表3からわかるように、本結果より雰囲気炉熱処理品と同等以上の経年寸法安定性を確保可能な試料は、熱処理温度が900℃および950℃の場合に炭化物面積率が8%、12%となる試料であり、熱処理温度が1000℃の場合に炭化物面積率が12%となる試料である。
また、上述した試験データより近似関数を求め、寸法変化率が70×10-5未満となる条件を求めると、熱処理温度が900℃の場合、炭化物面積率は4.0%以上、熱処理温度が950℃の場合、炭化物面積率は4.8%以上、熱処理温度が1000℃の場合、炭化物面積率は8.9%以上、となる。
<静的負荷容量試験>
軸受に大荷重が作用すると塑性変形が生じるが、軸受の転動体がスムーズに転がるためには当該転動体の塑性変形量が転動体直径の1/10000以下であることが求められる。
軸受に大荷重が作用すると塑性変形が生じるが、軸受の転動体がスムーズに転がるためには当該転動体の塑性変形量が転動体直径の1/10000以下であることが求められる。
(1) 試料
上述した熱処理後のリングに対して研磨およびワイヤーカットを行って、サイズが縦6mm×横15mm×厚み3mmの試料とした。試料における6mm×15mmの面を鏡面研磨した。上述した経年寸法安定性試験と同様に、加熱温度と炭化物面積率との組合せにより試料を9種類準備した。
上述した熱処理後のリングに対して研磨およびワイヤーカットを行って、サイズが縦6mm×横15mm×厚み3mmの試料とした。試料における6mm×15mmの面を鏡面研磨した。上述した経年寸法安定性試験と同様に、加熱温度と炭化物面積率との組合せにより試料を9種類準備した。
また、比較のため、同じ組成の試料に対して熱処理として雰囲気炉熱処理を行った後、機械加工を行って同様のサイズとした試料(比較例の試料)も準備した。
(2) 試験および結果
試料において上述した鏡面研磨した表面に、3/8インチのセラミックス製ボールを一定の試験荷重で押し付けた。そして、当該表面において塑性変形により生じた圧痕の深さを評価した。試験荷重はヘルツ接触のPmax 4GPaに相当する471Nとした。また、各水準についてn=3とした。その結果を表4に示す。
試料において上述した鏡面研磨した表面に、3/8インチのセラミックス製ボールを一定の試験荷重で押し付けた。そして、当該表面において塑性変形により生じた圧痕の深さを評価した。試験荷重はヘルツ接触のPmax 4GPaに相当する471Nとした。また、各水準についてn=3とした。その結果を表4に示す。
表4においては、圧痕深さの欄に、各試料について複数測定した圧痕深さの平均値を示し、標準偏差の欄に当該圧痕深さのデータの標準偏差を示している。そして、判定の欄では、有意水準95%で雰囲気炉熱処理の試料より圧痕がつきにくいものを合格(OK)と表示し、圧痕がつきやすいものを不合格(NG)と表示した。また、上記基準に当てはまらないものについては判定の欄に”−”と表示した。
この結果より、判定の欄の表示がOKおよび”−”となっている試料が、雰囲気炉熱処理品と同等以上の静的負荷容量を示すことがわかる。なお、具体的には熱処理温度が900℃および950℃の場合に炭化物面積率が8%、12%となる試料が、雰囲気炉熱処理品と同等以上の静的負荷容量を示している。
また、上述した試験データから近似関数を求め、標準偏差を0.015μmとした場合に雰囲気炉熱処理品と同等以上の品質を確保できる範囲を計算すると、熱処理温度が900℃の場合、炭化物面積率は2.2%以上、熱処理温度が950℃の場合、炭化物面積率は4.8%以上、熱処理温度が1000℃の場合、炭化物面積率は13.2%以上、となる。
<圧壊強度試験>
軸受に圧壊強さが求められる場合があり、以下のような試験を行った。
軸受に圧壊強さが求められる場合があり、以下のような試験を行った。
(1) 試料
上述した熱処理後、試料を研磨することによりサイズが外径60mm、内径54mm、軸方向の幅15mmであるリング状の試料を準備した。試料としては、表2に示したように上述した熱処理における加熱温度(900℃、950℃、1000℃)と炭化物面積率との組合せにより、9種類準備した。また、各水準についてn=3とした。
上述した熱処理後、試料を研磨することによりサイズが外径60mm、内径54mm、軸方向の幅15mmであるリング状の試料を準備した。試料としては、表2に示したように上述した熱処理における加熱温度(900℃、950℃、1000℃)と炭化物面積率との組合せにより、9種類準備した。また、各水準についてn=3とした。
また、比較のため、同じ組成の試料に対して熱処理として雰囲気炉熱処理を行った後、機械加工を行って同様のサイズとした試料(比較例の試料)も準備した。
(2) 試験および結果
各試料について、径方向から資料を挟んで一定速度で荷重を負荷し、圧壊に至る荷重を測定した。また、その荷重から破壊応力を計算した。その結果を表5に示す。
各試料について、径方向から資料を挟んで一定速度で荷重を負荷し、圧壊に至る荷重を測定した。また、その荷重から破壊応力を計算した。その結果を表5に示す。
表5の判定の欄には、標準偏差を考慮しても雰囲気炉熱処理品より圧壊強度が低いものを不合格(NG)と表示し、標準偏差を考慮すれば雰囲気炉熱処理品と同等以上の圧壊強度を確保可能なものについて”−”と表示した。
この結果より、判定の欄の表示が”−”となっている試料が、雰囲気炉熱処理品と同等以上の圧壊強度を示し得ることがわかる。なお、具体的には熱処理温度が900℃および950℃の場合に炭化物面積率が8%、12%となる試料が、雰囲気炉熱処理品と同等以上の圧壊強度を示し得る。
また、上述した試験データから近似関数を求め、標準偏差を150MPaとした場合に雰囲気炉熱処理品と同等以上の品質を確保できる範囲を計算すると、熱処理温度が900℃の場合、炭化物面積率は4.0%以上、熱処理温度が950℃の場合、炭化物面積率は5.4%以上、熱処理温度が1000℃の場合、炭化物面積率は9.3%以上、となる。
<熱処理条件の検討>
以上の結果より、JIS規格SUJ2などの高炭素クロム軸受鋼の焼入に誘導加熱のような高温短時間加熱の手段を用いた場合、雰囲気炉熱処理品と同等以上の性能を確実に実現できるのは、熱処理温度が900℃および950℃で炭化物面積率が8%、12%の場合である。ここで、各データをみると、いずれの試験結果も熱処理温度、炭化物面積率に対して単調増加もしくは単調減少となっている。そのため、今回得られた4点に囲まれる領域(図2の斜線で示された領域)に対応する熱処理条件によっても雰囲気炉熱処理品と同等以上の品質を実現できると考えれる。
以上の結果より、JIS規格SUJ2などの高炭素クロム軸受鋼の焼入に誘導加熱のような高温短時間加熱の手段を用いた場合、雰囲気炉熱処理品と同等以上の性能を確実に実現できるのは、熱処理温度が900℃および950℃で炭化物面積率が8%、12%の場合である。ここで、各データをみると、いずれの試験結果も熱処理温度、炭化物面積率に対して単調増加もしくは単調減少となっている。そのため、今回得られた4点に囲まれる領域(図2の斜線で示された領域)に対応する熱処理条件によっても雰囲気炉熱処理品と同等以上の品質を実現できると考えれる。
したがって、雰囲気炉熱処理品と同等以上の品質を確実に確保できるのは、熱処理温度900℃以上950℃以下、かつ炭化物面積率が8%以上12%以下の間の領域である。
また、各試験結果の近似関数から求めた、雰囲気炉熱処理品と同等以上の品質となる炭化物面積率の範囲を表6に示す。
表6に示した炭化物面積率の範囲と熱処理温度との関係について、近似関数を求めると、
経年寸法 :
6.600×10-4X2−1.205X+5.539×102<Y (条件式1)
静的負荷容量 :
1.160×10-3X2−2.094X+9.472×102<Y (条件式2)
圧壊試験 :
5.000×10-4X2−8.970×10-1X+4.063×102<Y (条件式3)
となる。なお、Yは炭化物面積率(%)であり、Xは熱処理温度(℃)である。
経年寸法 :
6.600×10-4X2−1.205X+5.539×102<Y (条件式1)
静的負荷容量 :
1.160×10-3X2−2.094X+9.472×102<Y (条件式2)
圧壊試験 :
5.000×10-4X2−8.970×10-1X+4.063×102<Y (条件式3)
となる。なお、Yは炭化物面積率(%)であり、Xは熱処理温度(℃)である。
そして、雰囲気炉熱処理品と同等以上の品質が確保できる範囲は、熱処理温度Xが900℃以上1000℃以下の範囲において炭化物面積率Yが上記条件式1〜3を満たす場合である。
ここで、熱処理温度900℃以上1000℃以下の範囲では、条件式1を満たすXは常に条件式3も満足する。したがって、条件式3は考慮しなくてもよい。このため、雰囲気炉熱処理品と同等以上の品質が確保できる範囲は、熱処理温度900℃以上1000℃以下の範囲において、炭化物面積率Yが条件式1および条件式2を満たす場合である。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行ったが、上述の実施の形態を様々に変形することも可能である。また、本発明の範囲は上述の実施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むことが意図される。
本実施形態は、誘導加熱を用いた軸受部品の製造方法に特に有利に適用される。
S10 材料準備工程、S20 熱処理工程、S30 後処理工程、S40 組立工程。
Claims (4)
- 軸受部品となるべき鋼製の加工対象部品を準備する工程と、
前記加工対象部品を局所的に加熱することで900℃以上1000℃以下の熱処理温度に加熱し、その後冷却する熱処理を行う工程とを備え、
前記熱処理を行う工程では、前記熱処理を行う工程後の前記加工対象部品における炭化物面積率をY(単位:%)とし、前記熱処理温度をX(単位:℃)としたときに、
6.600×10-4X2−1.205X+5.539×102<Y
1.160×10-3X2−2.094X+9.472×102<Y
という関係を満足するように、前記熱処理の条件が決定されている、軸受部品の製造方法。 - 前記熱処理を行う工程では、前記加工対象部品を誘導加熱により加熱する、請求項1に記載の軸受部品の製造方法。
- 前記加工対象部品を構成する鋼は高炭素クロム軸受鋼である、請求項1または2に記載の軸受部品の製造方法。
- 前記熱処理を行う工程では、
900℃≦X≦950℃
8%≦Y≦12%
という関係を満足するように、前記熱処理の条件が決定されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の軸受部品の製造方法。
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