JP5717512B2 - 現像ローラ、現像ローラの製造方法、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
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Description
しかし特許文献1は、荷電制御剤の添加により導電性の低下を招くことがあり、特に低温低湿環境で画像不具合を引き起こす場合がある。
また特許文献2は、メラミンやグアナミン自体が架橋剤となり得るため、表面硬度の上昇が起こりやすいことがあり、トナーに対しストレスを与えて、破壊、劣化したトナー塊により画像品質に影響を及ぼすことなどが懸念される。
該表面層は、バインダー樹脂と、導電性微粒子と、下記構造式(1)に示す構造を有する化合物とを含有することを特徴とする現像ローラである。
R1は水素原子、炭素数1以上4以下のアルキル基、炭素数1以上9以下のアルコキシ基またはフェニル基を表し、
R2は水素原子、メチル基または水酸基を表し、
R3及びR4は各々独立して炭素数1以上8以下のアルキル基、炭素数1以上8以下のアルコキシ基、フェニル基またはビフェニル基を表す。
ただし、R3およびR4が表すフェニル基の少なくとも1つの水素原子は、炭素数1以上4以下のアルキル基、炭素数1以上9以下のアルコキシ基、水酸基、ニトロ基、ハロゲン原子、および、エーテル結合およびエステル結合の少なくとも一方を含む総炭素数2以上16以下のオキシアルキル基からなる群から選ばれる少なくとも1つの基または原子によって置換されていてもよい。
バインダー樹脂と、導電性微粒子と、上記構造式(1)に示す構造を有する化合物とを含有する該表面層を形成する工程を有することを特徴とする現像ローラの製造方法である。
本発明の現像ローラは、軸芯体と、軸芯体の周囲に弾性層と、表面層とを有する。また、表面層は、バインダー樹脂と、導電性微粒子と、下記構造式(1)に示す構造を有する化合物、即ちフェニルトリアジン骨格を有する化合物とを含有する。
R1は水素原子、炭素数1以上4以下のアルキル基、炭素数1以上9以下のアルコキシ基、またはフェニル基を表し、
R2は水素原子、メチル基、または水酸基を表し、
R3及びR4は各々独立して炭素数1以上8以下のアルキル基、炭素数1以上8以下のアルコキシ基、フェニル基またはビフェニル基を表す。
ただし、R3およびR4が表すフェニル基の少なくとも1つの水素原子は、炭素数1以上4以下のアルキル基と、炭素数1以上9以下のアルコキシ基と、水酸基と、ニトロ基と、ハロゲン原子と、エーテル結合およびエステル結合の少なくとも一方を含む総炭素数2以上16以下のオキシアルキル基とからなる群から選ばれる少なくとも1つの基または原子によって置換されていてもよい。
軸芯体2は、現像ローラ1の電極および支持部材として機能するもので、円柱状または中空円筒状のものが使用できる。
弾性層3は、感光体表面に形成された静電潜像にトナーを過不足なく供給することができるように、適切なニップ幅とニップ圧をもって感光体に押圧されるような硬度や弾性を、現像ローラに付与するものである。本発明に用いる弾性層は、後述するゴム、導電性付与剤、並びに、非導電性充填剤、架橋剤および触媒などの各種添加剤を適宜配合したゴム材(弾性層形成用材料)を用いて形成することができる。弾性層3は、通常ゴム材の成型体により形成されることが好ましい。上記ゴム材としては、従来、電子写真装置等の分野で導電性ゴムローラに用いられている種々のゴム材を用いることができる。
本発明に用いる表面層は、後述するバインダー樹脂、導電性微粒子、および構造式(1)に示す構造を有する化合物、並びに必要に応じて粗さ制御用微粒子等の添加剤を含有することができる。
表面層4に含有するバインダー樹脂成分としては、具体的にはポリウレタン、ポリエステル、ポリエーテル、アクリル、エポキシ、ポリオレフィン樹脂が挙げられる。ポリウレタン樹脂は皮膜の強度とトナー帯電性の観点から好ましい。例えば、熱硬化性ポリウレタン樹脂は、公知のポリエーテルポリオールやポリエステルポリオールなどのポリオールと、イソシアネート化合物との反応により得ることができる。
またポリエステルポリオールとしては、例えば、1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,4−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコールなどのジオール成分、トリメチロールプロパンなどのトリオール成分と、
アジピン酸、無水フタル酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロキシフタル酸等のジカルボン酸との縮合反応により得られるポリエステルポリオールが挙げられる。
ポリエーテルポリウレタン樹脂は柔軟性に富み、構造式(1)に示す構造を有する化合物添加による硬度上昇が特に起こりにくく、またこの化合物との相溶性にも優れるため、より好適な現像ローラが得られる。
表面層4に含有する導電性微粒子としては、導電付与性、補強性の観点からカーボンブラックが好ましい。さらに、カーボンブラックの性状は、一次粒子径を18nm以上25nm以下、かつDBP吸油量を50ml/100g以上160ml/100g以下とすることがより好ましく、これらにより、導電性、硬度、分散性のバランスを容易に良好にすることができる。導電性微粒子の含有率は、表面層を形成するバインダー樹脂成分100質量部に対して10質量部以上30質量部以下であることが好ましい。
本発明においては、表面層4が構造式(1)に示すフェニルトリアジン骨格(トリアジン環の2、4、6位の少なくとも一つの水素がフェニル基で置換された構造)を有する化合物(フェニルトリアジン化合物)を含有することを特徴とする。また、このフェニルトリアジン化合物は、荷電制御剤として用いることができる。
荷電制御剤添加による帯電付与の詳細なメカニズムは明らかではないが、窒素原子の正電荷傾向が何らかの寄与をしていると考えられる。このような窒素原子を有する荷電制御剤は、窒素に由来する塩基性を呈するものが多く、この塩基性により、表面層中のカーボンブラックなどの導電剤(導電性微粒子)を凝集させ、ローラの導電性を著しく低下させる場合がある。
現像ローラとして表面粗度が求められる場合は、表面層4に粗さ制御のための微粒子を添加してもよい。
本発明の現像ローラの製造方法は、バインダー樹脂と、導電性微粒子と、構造式(1)に示す構造を有する化合物(フェニルトリアジン化合物)とを含有する表面層を形成する工程を有する。
本発明のプロセスカートリッジは、電子写真装置に着脱可能であり、少なくとも本発明の現像ローラが装着される。また、本発明の電子写真装置は、潜像を担持する感光体に対向した状態でトナーを担持する本発明の現像ローラを備え、その現像ローラが前記感光体にトナーを付与することにより潜像を可視化する。
なお、本発明のプロセスカートリッジ及び電子写真装置は、本発明の現像ローラを有するものであれば使用形態は適宜選択することができ、その使用形態は複写機、ファクシミリ、およびプリンタに限定されるものではない。
(2,4−ジメチル−6−フェニル−1,3,5−トリアジンの合成)
無水THF(テトラヒドロフラン)60ml中でヨウ素により活性化させたマグネシウム小片24.30g(1.0モル)を、60℃に加熱した。次いで、これに、原料Aとしてクロロベンゼン 56.6g(0.5モル)及び無水THF220mlを30分かけて滴下し、2時間加熱還流した後冷却した。
次に、別途原料Bとして2,4−ジメチル−6−クロロ−1,3,5−トリアジン 71.8g(0.5モル)と無水THF200mlとの混合物を撹拌し、温度を10℃に保持した。これに、前述の原料Aの混合物を1時間かけて滴下した。その後、得られた混合物をトルエン300mlを用いて希釈し、得られた懸濁液を10質量%塩酸400g中に注ぎ、トルエン相を分取し、純水500gを使用してそのトルエン相を洗浄した。続いて減圧下、洗浄したトルエン相のトルエンを留去し、構造式(2)の構造を有する化合物1を得た。
(2−ブチル−4−フェニル−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジンの合成)
無水THF60ml中でヨウ素により活性化させたマグネシウム小片24.30g(1.0モル)を、約60℃に加熱した。次いで、これに、クロロベンゼン67.9g(0.6モル)、1−クロロ−4−メトキシベンゼン86.5g(0.6モル)、及びTHF220mlを50分かけて滴下し、2時間加熱還流した。冷却後、得られた混合物を1時間かけて、2−ブチル−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン 103.0g(0.5モル)と無水THF200mlとの混合物に添加し、温度を10℃に保持した。その後、得られた混合物をトルエン300mlを用いて希釈し、得られた懸濁液を10質量%塩酸400g中に注ぎ、トルエン相を分取し、純水500gを使用して洗浄した。続いて減圧下トルエンを留去し、構造式(3)の構造を有する化合物6を得た。
(2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジンの合成)
原料Aとしてベンズアミジンハイドロクロライド113.0g(0.6モル)を、メタノール120ml中に溶解し、そこに、室温(23℃)で、ナトリウムメチラートの30質量%メタノール溶液108.0g(0.6モル)を30分かけて滴下した。得られた懸濁液に対し、原料Bとしてサリチルアルデヒド 36.6g(0.3モル)を10分かけて滴下した。この混合物を40℃に加熱し、40℃に保持したまま12時間撹拌した。続いて、得られた懸濁物を10℃に冷却した後、濾過した。この濾過生成物を最初に質量比1:1のメタノール/水の混合液300mlで洗浄し、次に500mlの純水で洗浄後110℃で減圧乾燥した。
次に得られた生成物35.7g(0.1モル)を、ジメチルホルムアミド350mlに溶解した。この溶液に、亜硫酸水素ナトリウムの40質量%水溶液38.3mlを、45℃において30分間かけて滴下した。この溶液を50℃まで加熱し、50℃に保持したまま6時間撹拌し、次いで純水400mlで希釈した後ろ過した。ろ過生成物を110℃で減圧乾燥して、構造式(4)の構造を有する化合物7を得た。
(2,4,6−トリス−[2−ヒドロキシ−4−ノニルオキシフェニル]−s−トリアジンの合成)
窒素雰囲気下、塩化シアヌル18.5g(0.1モル)、レゾルシノール55.0g(0.5モル)およびメタンスルホン酸2.3g(0.02ミリモル)を130℃で3時間攪拌混合した。その後純水50mlを添加し、この混合物を減圧ろ過により捕集した。
得られたろ過生成物に炭酸カリウム15.2g(0.11mol)を添加し、エチルセルソルブ200ml中で110℃に加熱した。次いで1−ブロモノナン74.5g(0.36mol)を30分かけて滴下し、混合物を130℃に加熱し、130℃に保持したまま3時間攪拌した。この混合物を室温まで冷却し、沈澱したろ過生成物を純水500gを使用して洗浄した。洗浄したろ過生成物を110℃で減圧乾燥して、構造式(5)の構造を有する化合物16を得た。
(2−(2−ヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(4−フェニルフェニル)−1,3,5−トリアジンの合成)
キシレン30mlとピリジン1mlの混合物中に、サリチルアミド15.1g(0.11mol)を添加し、120℃に加熱した。次いで、これに、キシレン100ml中にビフェニル−4−カルボニルクロリド21.7g(0.10mol)を添加して調製した溶液を、70℃で2.5時間かけて滴下した。この反応混合物を180℃に加熱し、180℃に保持したまま4時間攪拌した。得られた混合物を23℃まで冷却し、減圧下、この混合物中の溶剤を留去すると、油状の残渣35.3gが残った。この油状残渣24.4gを40℃でメチルセルソルブ400mlに溶解させた。次いで、これに、メタノール50mlに塩酸4−ビフェニルアミジン17.0g (0.07mol)を添加して調製した溶液を10分かけて滴下し、続いて30質量%水酸化ナトリウム19.6gを添加した。この反応混合物を90℃に加熱し、90℃で保持したまま4時間攪拌し、23℃まで冷却後、ろ過した。得られたろ過生成物を110℃で減圧乾燥して、構造式(6)の構造を有する化合物17を得た。
−軸芯体の調製−
軸芯体として、ステンレス鋼:SUS304製の直径6mmの芯金にプライマ−(商品名:DY35−051、東レダウコーニングシリコーン社製)を塗布、焼付けしたものを用意した。
ついで、その軸芯体を金型に配置し、以下の表5に示す材料を混合した付加型シリコーンゴム組成物(弾性層形成用材料)を金型内に形成されたキャビティに注入した。
次に以下の表6に示す表面層の材料を撹拌混合し、総固形分比30質量%になるようにMEK(メチルエチルケトン)に溶解、混合した後、サンドミルにて均一に分散した。
化合物1を2に変更し、その添加量を18.9質量部とした以外は実施例1と同様にして実施例2の現像ローラを得た。
化合物1を3に変更し、その添加量を5.7質量部とした以外は実施例1と同様にして実施例3の現像ローラを得た。
化合物3を化合物4に変更した以外は実施例3と同様にして実施例4の現像ローラを得た。
化合物1を化合物5に変更した以外は実施例1と同様にして実施例5の現像ローラを得た。
化合物2を化合物6に変更した以外は実施例2と同様にして実施例6の現像ローラを得た。
化合物1を化合物7に変更し、その添加量を0.94質量部とした以外は実施例1と同様にして、実施例7の現像ローラを得た。
化合物7を化合物8〜化合物13に変更した以外は実施例7と同様にして実施例8〜13の現像ローラを得た。
化合物1を化合物14に変更し、その添加量を1.9質量部とした以外は実施例1と同様にして、実施例14の現像ローラを得た。
化合物14を化合物15〜18に変更した以外は実施例14と同様にして実施例15〜18の現像ローラを得た。
化合物13の添加量を0.57質量部に変更した以外は実施例13と同様にして、実施例19の現像ローラを得た。
化合物13の添加量を9.4質量部に変更した以外は実施例13と同様にして、実施例20の現像ローラを得た。
化合物13の添加量を13.2質量部に変更した以外は実施例13と同様にして、実施例21の現像ローラを得た。
化合物18の添加量を0.57質量部に変更した以外は実施例18と同様にして、実施例22の現像ローラを得た。
化合物18の添加量を9.4質量部に変更した以外は実施例18と同様にして、実施例23の現像ローラを得た。
化合物18の添加量を13.2質量部に変更した以外は実施例18と同様にして、実施例24の現像ローラを得た。
−表面層の調製 2−
以下の表7に示す表面層の材料をメチルエチルケトン(MEK)122.0質量部中で段階的に混合し、窒素雰囲気下80℃にて5時間反応させて重量平均分子量Mw=11000、水酸基価26のポリウレタンポリオールAを得た。
化合物15を化合物13または化合物18に変更した以外は実施例25と同様にして、実施例26〜27の現像ローラを得た。
実施例1の表面層形成用塗料1中に化合物1を添加せず、他のフェニルトリアジン化合物も添加しなかった。それ以外は実施例1と同様にして、比較例1の現像ローラを得た。
化合物1を無置換の1,3,5−トリアジンに変更し、そのトリアジンの添加量を9.4質量部とした以外は実施例1と同様にして、比較例2の現像ローラを得た。
化合物1をベンゾグアナミン樹脂(商品名:マイコート105、日本サイテックインダストリーズ社製)に変更し、その添加量を12.2質量部とした以外は実施例1と同様にして、比較例3の現像ローラを得た。
化合物1をメラミン樹脂(商品名:サイメル712、日本サイテックインダストリーズ社製)に変更し、その添加量を11.8質量部とした以外は実施例1と同様にして、比較例4の現像ローラを得た。
各現像ローラを20℃、40%RH(相対湿度)環境下にて、図5に示す抵抗測定機を用いて、9.8N(1kgf)荷重(軸芯体両端各5.9N(500gf)荷重)で金属ドラム30に圧接し、50V印加、ローラ回転数60rpmにて抵抗測定を行った。抵抗測定において、3秒間の平均値を現像ローラの抵抗値とした。なお、図5中、符号18、29はそれぞれバイアス電源、基準抵抗を表す。
各現像ローラの表面硬度は、マイクロゴム硬度計(商品名:MD−1capa、高分子計器社製)にて、直径0.16mm押針を用い、気温25℃、相対湿度50%RH環境下にて測定した。なお、導電性樹脂層形成後の現像ローラの中央部、上端部、下端部3点を測定した平均値を、現像ローラの表面硬度とした。
トナーの飽和摩擦帯電量は以下の方法により測定を行った。図6は摩擦帯電量測定装置31の説明図である。23℃、60%RH環境下、キャリアとしてF813−2535(商品名、パウダーテック社製)を用い、キャリア19.6gにトナー(ブラック)0.4gを加えた混合物を50ml容量のポリエチレン製の瓶に入れ150回手で震盪した。次いで、底に500メッシュのスクリーン33のある金属製の測定容器32に前記混合物0.4〜0.5gを入れ、金属製のフタ34をした。この時の測定容器32全体の質量を測定し、W1(g)とした。
次に吸引機(測定容器32と接する部分は少なくとも絶縁体)において、吸引口37から吸引し風量調節弁36を調節して真空計35の圧力を2.45kPa(250mmAq)とした。この状態で一分間吸引を行ない、トナーを吸引除去した。この時の電位計39の電位をV(ボルト)とした。ここで38はコンデンサであり容量をC(μF)とした。また吸引後の測定機全体の質量を測定し、W2(g)とした。このトナーの摩擦帯電量(mC/kg;μC/g)を、下式で計算した。
摩擦帯電量(mC/kg)=CV/(W1−W2)
画像弊害および画像耐久性の評価は、図3のような構成を有するレーザープリンタ(商品名:LBP5300、キヤノン社製)に上記実施例及び比較例の現像ローラをそれぞれ装填し、評価を行った。
低温低湿環境下における評価は、以下の方法で行った。まず、気温15℃、相対湿度10%RHの環境(以下、この環境をL/Lと称する)下、ブラックトナーで画像パターンとして、1枚内で先端部に15mm角のベタ黒、その後全面ハーフトーンの画像を印字した。そして、ハーフトーン部分に現れる現像ローラ周期の濃度ムラを目視評価し、以下の基準でゴーストの評価とした。
A:ゴーストが認められない、
B:極軽微なゴーストが認められる、
C:顕著なゴーストが認められる。
A:ローラ表面にフィルミングがほぼ認められない。
B:ローラ表面に軽微なフィルミングが認められる。
C:ローラ表面に顕著なフィルミングが認められる。
高温高湿環境下におけるカブリの評価は、以下の方法で行った。
気温30℃、相対湿度80%RHの環境(以下、この環境をH/Hと称する)下、ブラックトナーで印字率2%にて12000枚連続印刷後(H/H下での耐久試験後)、白ベタ画像出力中にプリンタを停止した。このとき、感光体上に付着したトナーをテープではがし取り、反射濃度計(商品名:TC−6DS/A、東京電色社製)にて基準に対する反射率の低下量(%)を測定し、カブリ値とした。このカブリ値を以下の基準に基づき評価した。
A:3%未満、
B:3%以上5%未満、
C:5%以上。
2:導電性軸芯体
3:弾性層
4:表面層
Claims (8)
- 軸芯体、弾性層、および表面層を有する現像ローラであって、
該表面層は、バインダー樹脂と、導電性微粒子と、下記構造式(1)に示す構造を有する化合物とを含有することを特徴とする現像ローラ:
R1は水素原子、炭素数1以上4以下のアルキル基、炭素数1以上9以下のアルコキシ基またはフェニル基を表し、
R2は水素原子、メチル基または水酸基を表し、
R3及びR4は各々独立して炭素数1以上8以下のアルキル基、炭素数1以上8以下のアルコキシ基、フェニル基またはビフェニル基を表す。
ただし、R3およびR4が表すフェニル基の少なくとも1つの水素原子は、炭素数1以上4以下のアルキル基、炭素数1以上9以下のアルコキシ基、水酸基、ニトロ基、ハロゲン原子、および、エーテル結合およびエステル結合の少なくとも一方を含む総炭素数2以上16以下のオキシアルキル基からなる群から選ばれる少なくとも1つの基または原子によって置換されていてもよい。)。 - 該構造式(1)に示す構造を有する化合物が、2,4,6−トリフェニルトリアジン骨格を有する請求項1記載の現像ローラ。
- 該構造式(1)に示す構造を有する化合物が、2,4,6−(4−アルコキシ)トリフェニルトリアジン骨格、または2,4,6−(4−アルコキシアルキルオキシ)トリフェニルトリアジン骨格を有する請求項1または2記載の現像ローラ。
- 該構造式(1)に示す構造を有する化合物が、ビフェニル骨格を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の現像ローラ。
- 該表面層が、バインダー樹脂としてポリエーテルポリウレタン樹脂を含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の現像ローラ。
- 軸芯体と、該軸芯体の周囲に形成された弾性層と、表面層とを有する現像ローラの製造方法であって、
バインダー樹脂と、導電性微粒子と、下記構造式(1)に示す構造を有する化合物とを含有する該表面層を形成する工程を有することを特徴とする現像ローラの製造方法:
R1は水素原子、炭素数1以上4以下のアルキル基、炭素数1以上9以下のアルコキシ基、またはフェニル基を表し、
R2は水素原子、メチル基、または水酸基を表し、
R3及びR4は各々独立して炭素数1以上8以下のアルキル基、炭素数1以上8以下のアルコキシ基、フェニル基またはビフェニル基を表す。
ただし、R3およびR4が表すフェニル基の少なくとも1つの水素原子は、炭素数1以上4以下のアルキル基、炭素数1以上9以下のアルコキシ基、水酸基、ニトロ基、ハロゲン原子、および、エーテル結合およびエステル結合の少なくとも一方を含む総炭素数2以上16以下のオキシアルキル基からなる群から選ばれる少なくとも1つの基または原子によって置換されていてもよい。)。 - 少なくとも現像ローラが装着され、電子写真装置に着脱可能なプロセスカートリッジであって、該現像ローラとして請求項1〜5のいずれか1項に記載の現像ローラを用いることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 潜像を担持する感光体に対向した状態でトナーを担持する現像ローラを備え、該現像ローラが前記感光体にトナーを付与することにより該潜像を可視化する電子写真装置であって、該現像ローラとして請求項1〜5のいずれか1項に記載の現像ローラを用いることを特徴とする電子写真装置。
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JP2012220567A (ja) | 2012-11-12 |
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