JP4939078B2 - 現像ローラ、プロセスカートリッジ、電子写真装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタあるいはファクシミリの受信装置など電子写真方式を採用した装置に組み込まれる感光体に接触させて使用される現像ローラに関するものである。
電子写真方式を用いた複写機やファクシミリ、プリンタにおいては、感光体が帯電ローラにより均一に帯電され、レーザー等により静電潜像を形成する。次に、現像容器内のトナーがトナー塗布ローラ及びトナー規制部材により適正電荷で均一に現像ローラ上に塗布され、感光体と現像ローラとの接触部でトナーの転写(現像)が行われる。その後感光体上のトナーは、転写ローラにより記録紙に転写され、熱と圧力により定着され、感光体上に残留したトナーはクリーニングブレードによって除かれ、一連のプロセスが完了する。
これらの画像形成装置には、感光体を帯電させたり、静電潜像を顕像化したりするため、103〜1010Ω・cmの半導電性領域でその目的にあった導電性(電気抵抗)を有する弾性ローラが一般に用いられている。たとえば、非磁性一成分接触現像方式の画像形成装置では、互いに圧接されている現像ローラから感光体(ドラム)へトナーを移動させて静電潜像を顕像化し、現像が成される。このような画像形成装置に用いられる弾性ローラはより高いレベルの要求品質を満たした半導電性ローラにするために、導電性弾性層上に1層または2層以上の樹脂層を形成した構成の半導電性ローラが多く用いられる。
導電性弾性層やその上に形成される樹脂層を形成する高分子弾性材料としては、ゴム弾性を有する高分子エラストマーや高分子フォームが用いられている。これらは、低硬度で、感光体や転写部材を汚染することがなく、かつトナーと融着しない特性を有することが求められる。そこで高分子エラストマーや高分子フォームを構成する材料としては、固形ゴム加硫物やポリウレタン等が用いられている。固形ゴム加硫物としては、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム、エピクロルヒドリンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム等が用いられる。ポリウレタンとしては、ポリオール等の液状原料をイソシアネートにより硬化させたものが用いられる。これらの中で、ポリオールとポリイソシアネートを主原料として生成されるポリウレタンが一般的に使用される。それは、導電材によっても電解質によっても導電性を付与することができ、電解質を液状原料に溶解して使用できる利点があり、必要に応じてフォームとすることもできるからである。なお、これらの材料からなる画像形成装置部材は、導電性を有することが求められる場合が多く、例えばカーボンブラック、金属酸化物等の導電材を混合したり、電解質を添加したりすることにより、所定の電気抵抗値に調整される。
また現像ローラとして用いる場合、現像ローラの抵抗を半導電域である105〜109Ωにすることが好ましい。カーボンブラックや金属酸化物等の導電材による抵抗調整においては、その抵抗の安定化のために特に導電材の選択は非常に重要な役割を持つ。
例えば特許文献1では、カーボンブラックの特性(吸油量、表面積、粒子径)を選択することにより現像ローラの表面層の抵抗を安定化する方法が記載されている。また特許文献2には、強導電性ブラックカーボンおよび弱導電性ブラックカーボンを併用することにより、著しい硬度の増大をもたらすことなく、中抵抗域の導電性ロールを得る方法が記載されている。
特許2801724号公報 特開平9−90714号公報
近年、複写機、プリンタあるいはファクシミリなど、電子写真方式を採用した装置に使用される現像ローラに必要とされる性能はより高度になっており、高画質化、省エネの観点から、より柔軟で低融点のトナーが用いられるようになっている。さらに安定した電気特性の発現や、前述したような高画質化と画像耐久性の両立のため、柔軟性を持った物性が特に要求されるようになっている。しかし、特許文献1および2で得られる現像ローラは、現像ローラとして好適な中抵抗領域(105〜109Ω・cm)においては、カーボンブラック等の導電性フィラーの分散性の微妙な違いによって樹脂層の抵抗は大きく変化する場合がある。また、材料の導電性発現のために添加されるカーボンブラック等の導電性フィラーにより、樹脂層が著しく硬くなる可能性がある。そのため安定した電気的特性が得られなかったり、樹脂層の硬度上昇により、トナーに対しストレスを与えたりして、破壊、劣化したトナー塊による画像品質に悪影響を及ぼすなどの問題が懸念される。
本発明の目的は、分散性のばらつきによる電気特性の変動が小さく、かつ適度な導電性と柔軟性を兼ね備えた高品位の現像ローラを提供し、このような現像ローラを用いたプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することにある。
本発明者らはこのような課題を抑制し、現像ローラに要求される特性を満たした製品を提供するため鋭意研究、検討を重ねてきた。その結果、特定の条件を満たす場合に、抵抗のバラツキは小さく、画像品質に優れ、電子写真用現像ローラとして特に好適なものが得られ、高品位のプロセスカートリッジ、及び画像形成装置が得られることを見出した。
本発明は、軸芯体と、該軸芯体の周囲に設けられた一層以上の弾性層とを有する現像ローラにおいて、該現像ローラの最表面層が、下記(a)成分と下記(b)成分とを含有することを特徴とする現像ローラである
(a)成分:極性を有する樹脂成分
(b)成分:アゾ基およびピラゾール骨格を有する金属錯体染料
この現像ローラにおいて、金属錯体染料が、金属と配位子との1:2錯体である場合、金属錯体染料の分子量が250以上1000以下である場合に、効果が大きい。
また本発明は、少なくとも現像ローラが装着されてなり、電子写真装置に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、該現像ローラとして上記の現像ローラを用いることを特徴とするプロセスカートリッジである。
さらに本発明は、潜像を担持する感光体に対向した状態でトナーを担持する現像ローラを備え、該現像ローラが前記感光体にトナーを付与することにより該潜像を可視化する電子写真装置において、該現像ローラとして上記の現像ローラを用いることを特徴とする電子写真装置である。
本発明によれば、分散性のばらつきによる電気特性の変動が小さく、かつ適度な導電性と柔軟性を兼ね備えた高品位の現像ローラを提供でき、また、このような現像ローラを用いたプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供できる。
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明の現像ローラ1は、その外観及び断面を図1及び2に示すように、円柱状または中空円筒状の導電性の軸芯体2の外周面に弾性層3が固定され、必要に応じてこの弾性層3の外周面に樹脂層4が積層され構成される。
軸芯体2は、導電性部材の電極および支持部材として機能するもので、例えばアルミニウム、銅合金、ステンレス鋼等の金属または合金;クロム、ニッケル等で鍍金処理を施した鉄;導電性を有する合成樹脂などの導電性の材質で構成される。軸芯体の外径は、通常4〜10mmの範囲とされる。
弾性層3は、感光体表面に形成された静電潜像にトナーを過不足なく供給することができるように、適切なニップ幅とニップ圧をもって感光体に押圧されるような硬度や弾性を現像ローラに付与するものである。この弾性層は、通常ゴム材の成型体により形成される。上記ゴム材としては、従来より導電性ゴムローラに用いられている種々のゴム材を用いることができる。ゴム材に使用するゴムとしては、具体的には、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、フッ素ゴム、シリコーンゴム、エピクロロヒドリンゴム、NBRの水素化物、ウレタンゴム等のゴムを単独であるいは2種以上を混合して用いることができる。この中でも、特にセット性能等の観点からシリコーンゴムを用いることが好ましい。シリコーンゴムとしては、ポリジメチルシロキサン、ポリメチルトリフルオロプロピルシロキサン、ポリメチルビニルシロキサン、ポリフェニルビニルシロキサン、これらポリシロキサンの共重合体等が挙げられる。
弾性層3を形成するゴム材には、導電性付与剤を必須成分として配合され、その他に非導電性充填剤、架橋剤、触媒等の各種添加剤が適宜配合される。導電性付与剤としては、グラファイト、カーボンブラック、アルミニウム、銅等の導電性金属;酸化亜鉛、酸化錫、酸化チタン等の導電性金属酸化物などの微粒子を用いることができる。このうち、カーボンブラックは比較的容易に入手でき、良好な帯電性が得られるので好ましい。非導電性充填剤としては、シリカ、石英粉末、酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸カルシウム等が挙げられる。架橋剤としては、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジクミルパーオキサイド等が挙げられる。
弾性層3の体積固有抵抗値は、100Vの直流電圧印加時で103〜108Ω・cmの範囲にあることが好ましい。例えば、導電性付与剤としてカーボンブラックを用いる場合は、ゴム材中のゴム100質量部に対してカーボンブラックが15〜80質量部配合される。また、弾性層3の厚さは2.0〜6.0mmの範囲にあることが好ましく、3.0〜5.0mmの範囲にあることがより好ましい。
ここで、本発明の現像ローラは、軸芯体2と軸芯体の周囲に設けられた一層以上の弾性層3とを有するものであれば、特に制限されるものではない。ただし、最表面層に極性を有する樹脂成分((a)成分)とアゾ基およびピラゾール骨格を有する金属錯体染料((b)成分)とを含有しなければならない。なお、ここで言う最表面層とは、現像ローラの最表面を構成する層を示し、現像ローラが例えば軸芯体2と弾性層3のみで構成される場合は、弾性層3が同時に最表面層となる。したがって、この場合は、弾性層3を後述するように(a)成分及び(b)成分を含有するように形成する。
また、本発明の現像ローラは、図1及び2に示すように、弾性層3の外周面に樹脂層4が設けられていてもよい。この場合は樹脂層4が最表面層となるので、樹脂層4を後述するように(a)成分及び(b)成分を含有するように形成する。
(a)成分である極性を有する樹脂成分としては、分子中にウレタン結合、エステル結合、エーテル結合などの結合基や、カルボン酸基、アミノ基、水酸基などの分子間相互作用し得る官能基を有するものであればよい。具体的にはポリウレタン、ポリエステル、ポリエーテル、アクリル、エポキシ樹脂、メラミン等のアミノ樹脂等が挙げられる。ポリウレタン、メラミン架橋樹脂は皮膜の強度とトナー帯電性の観点から特に好ましく、中でも熱硬化性ポリウレタンが好ましく、ポリエーテルポリウレタン、ポリエステルポリウレタンは現像ローラとして必要な柔軟性を合わせ持つため特に好適に用いられる。なお、メラミン架橋樹脂とは、複数の水酸基を有するポリオール成分をメラミン樹脂で架橋した樹脂組成物を言う。アクリル変性やポリエステル変性された部位を持たない無変性のシリコーン樹脂などの非極性樹脂は、金属錯体染料との相溶性が著しく低下する場合がある。
これらの熱硬化性ポリウレタンは、公知のポリエーテルポリオールやポリエステルポリオール等のポリオール成分とイソシアネート化合物との反応により得られる。なお、ポリオール成分としてポリエーテルポリオールを用いた熱硬化性ポリウレタンがポリエーテルポリウレタンであり、ポリオール成分としてポリエステルポリオールを用いた熱硬化性ポリウレタンがポリエステルポリウレタンである。
ポリエーテルポリオールとしては、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等が挙げられる。またポリエステルポリオールとしては、ジオール成分またはトリオール成分とジカルボン酸との縮合反応により得られるポリエステルポリオールが挙げられる。ジオール成分としては、1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,4−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール等が挙げられる。トリオール成分としては、トリメチロールプロパン等が挙げられる。ジカルボン酸としては、アジピン酸、無水フタル酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロキシフタル酸等が挙げられる。これらのポリオール成分は、必要に応じてあらかじめ2,4−トリレンジイソシアネート(TDI)、1,4ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)等のイソシアネートにより鎖延長したプレポリマーとしてもよい。
これらのポリオール成分と反応させるイソシアネート化合物としては、特に限定されるものではない。例えば、エチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)等の脂肪族ポリイソシアネート;イソホロンジイソシアネート(IPDI)、シクロヘキサン−1,3−ジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート等の脂環式ポリイソシアネート;2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)等の芳香族イソシアネート;及びこれらの共重合物やそのブロック体を用いることができる。
(b)成分であるアゾ基およびピラゾール骨格を有する金属錯体染料としては、例えば下記式(1)または式(2)に示されるような化合物が挙げられる。なお、式(1)及び式(2)において、R1〜R3は、それぞれ独立して水素原子または1価の有機基であり、Mは金属である。1価の有機基としては、例えばアルキル基、アリール基、−SO2R(Rはアルキル基)が挙げられる。アルキル基は直鎖状でも分岐鎖状でもよい。アルキル基の炭素数は、例えば1〜8である。アリール基は、炭素数1〜8のアルキル基や、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子で置換されていてもよい。Mとしては、例えばコバルト、ニッケル、クロム等の重金属が挙げられる。すなわち、金属としてのコバルト、ニッケル、クロム等の重金属と、配位子としてのアゾ基及びピラゾール骨格を含み共役系を有する化合物との1:2錯体等が挙げられる。金属と配位子との1:1錯体等でもよい。
Figure 0004939078
Figure 0004939078
このようなアゾ基およびピラゾール骨格を有する金属錯体染料は、極性を有する樹脂成分中に凝集析出することなく均一に溶解し導電性を付与することができる。そのためカーボンブラック等の導電性フィラーを分散した系のように、フィラーの分散性により膜の電気特性がばらつくことがない。また導電性を高める際、添加量を増やしても膜の硬度を上昇させることがなく、現像ローラの最表面層として好適な物性が得られる。なお、本発明における金属錯体染料は、樹脂成分中に溶解して導電性を発現できるが、充分に溶解分散しており、かつ析出凝集が非常に微細で画像に影響を与えない程度であれば、完全に溶解していなくても好適に用いることができる。
前記金属錯体染料の分子量としては、250以上1000以下であることが好ましく、600以上900以下がより好ましい。この分子量域の金属錯体染料は、樹脂に対する溶解性と、発現する導電性のバランスが特に良好であり、様々な樹成分に適用でき、かつ現像ローラとして好適な半導電域の電気特性が得られやすい。
前記金属錯体染料の添加量としては、最表面層における質量含有率で3質量%以上40質量%以下であることが好ましく、5質量%以上30質量%以下がより好ましい。3質量%未満になると現像ローラとして好適な導電性を発現するに至らない場合があり、また40質量%以上になると、膜の機械的物性を変化させたり、均一に溶解することが困難になったりする可能性がある。
最表面層には、(a)成分と異なる樹脂成分を添加してもよい。例えば、分子の一部分をアクリルやポリエステル成分で変性したシリコーン樹脂やフッ素を含有する樹脂などを添加することもできる。この樹脂成分の添加量としては、最表面層における質量含有率で2質量%以上10質量%以下であることが好ましい。
最表面層には、膜補強性向上のための充填材や、ローラ表面の粗さ制御のための微粒子を添加してもよい。膜補強性向上のための充填材としてはシリカ、炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウム、酸化チタン、タルク、クレー、カオリン、マイカ等の無機充填材や各種有機高分子の微粒子が挙げられる。膜補強性向上のための充填材としては、体積平均粒径が0.2〜2.0μmであることが好ましい。粗さ制御のための微粒子の成分としては、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等を用いることができる。粗さ制御用微粒子としては、体積平均粒径が2〜14μmであることが好ましい。また、最表面層に添加する上記充填材や微粒子の量は、最表面層の樹脂固形分100質量部に対し、1〜20質量部であることが好ましい。
最表面層の表面における粗さは、中心線平均粗さRaで0.01μm以上0.50μm以下であることが好ましい。本発明による現像ローラにおいて用いられる金属錯体染料の中には帯電付与能を有するものもあり、金属錯体染料未添加の現像ローラに比べ画像濃度が高くなる場合が多い。そのためトナーや本体プロセスとの組合せにもよるが、中心線平均粗さRaが0.01μm以上0.50μm以下の範囲においては、特に画像品質と画像濃度とのバランスが良好となる。
最表面層(以下では樹脂層4として記載する)の形成方法としては特に限定されるものではないが、塗料によるスプレー、浸漬、ロールコート等が挙げられる。浸漬塗工、すなわち特開昭57−5047号公報に記載されているような浸漬槽上端から塗料をオーバーフローさせる方法は、樹脂層4を形成する方法として簡便で生産安定性に優れ、一般的に利用されている。
図4は上記浸漬塗工を行う液循環型浸漬塗工装置の概略図である。25は円筒形の浸漬槽であり、ローラ外径よりわずかに大きな内径を有し、ローラの軸方向長さより大きな深さを有している。浸漬槽25の上縁外周には環状の液受け部が設けられており、撹拌タンク27と接続されている。また浸漬槽25の底部は撹拌タンク27と接続されている。
撹拌タンク27の塗料(塗工液)は、液送ポンプ26によって浸漬槽25の底部に送り込まれる。浸漬槽25の上端部からは、塗料がオーバーフローしており、浸漬槽25の上縁外周の液受け部を介して撹拌タンク27に戻る。弾性層3を設けた軸芯体2は昇降装置28に垂直に固定され、浸漬槽25中に浸漬し、引き上げることで樹脂層4を形成する。
本発明のプロセスカートリッジ及び画像形成装置は、上記本発明の現像ローラを有するものであれば、複写機、ファクシミリ、プリンタなど特に用途が限定されるものではない。本発明の画像形成装置の構成としては、潜像を担持する感光体に対向した状態でトナーを担持する現像ローラを備え、該現像ローラが前記感光体にトナーを付与することにより該潜像を可視化する電子写真装置が挙げられる。また、本発明のプロセスカートリッジ構成としては、少なくとも現像ローラが装着されてなり、電子写真装置に着脱可能なものが挙げられる。
本発明の現像ローラを搭載した本発明のプロセスカートリッジ及び画像形成装置の一例としてプリンタについて図3を用いて説明する。図3において、現像装置10は、一成分トナーとして非磁性トナー8を収容した現像容器と、現像容器内の長手方向に延在する開口部に位置し感光体5と対向設置された現像ローラ6とを備え、感光体5上の静電潜像を現像して可視化するようになっている。
図3に示すように、プリンタには図示しない回転機構により回転される感光体5が備えられている。感光体5の周りには、感光体5の表面を所定の極性・電位に一様に帯電させる帯電装置12と、帯電された感光体5の表面に画像露光を行って静電潜像を形成する、不図示の画像露光装置とが配置される。画像露光は、例えばレーザー光11を照射して行われる。更に感光体5の周りには、形成された静電潜像上にトナーを付着させて現像する本発明の現像ローラ6を有する現像装置10が配置される。現像装置10には、現像ローラ6にトナーを供給するトナー供給ローラ7、及び現像ローラ6に供給されたトナーの層厚を規制する規制ブレード9が設けられている。さらに、紙22にトナー像を転写した後、感光体5上をクリーニングするクリーニング装置13が設けられる。図3のプリンタでは、現像装置10、帯電装置12、クリーニング装置13、及び感光体5が一体化されたプロセスカートリッジとなっており、各色毎にプリンタに着脱可能な構成をとっている。
上記プロセスカートリッジの横には、駆動ローラ16、従動ローラ21及びテンションローラ19の間に張設された無端状の転写搬送ベルト20と、各プロセスカートリッジの感光ドラム5にそれぞれ対向した位置に転写ローラ17とが配置されている。
プリンタ本体内の底部には、記録媒体として複数枚の紙22を積層収容して成るカセット(不図示)が設置されている。そして、該カセット内の紙22が給紙ローラ23によって1枚ずつ送り出され、吸着ローラ24及び従動ローラ21の間に搬送される。また、プリンタ本体内の上記紙22の搬送方向下流側には、クリーニング用帯電装置14、及び転写されたトナー像を紙22上に定着させる定着装置15が配置されている。
そして、前述のように吸着ローラ24及び従動ローラ21の間に搬送された紙22は、バイアス電源18が印加されている吸着ローラ24により帯電され、転写搬送ベルト20に吸着されてこれと共に移動して各プロセスカートリッジの画像形成部を通過する。その過程で紙22には、バイアス電源18により転写ローラ17に印可された転写バイアスの作用により、各色のトナー像が重ねて転写される。そして、各色のトナー像の転写を受けた紙22は、クリーニング用帯電装置14によって除電されて転写搬送ベルト20から分離された後、定着装置15に搬送されてトナー像の加熱定着を受け、最後にプリンタ本体から排出される。
以下に本発明の実施例で使用する金属錯体染料の調製方法を述べる。
調製例1 配位子化合物の合成−1
2−ヒドロキシアニリン12.1質量部を純水250質量部、及び30質量%塩酸50.0質量部の混合物に激しく攪拌しながら注入した。これを氷冷した後、4N−亜硝酸ナトリウム水溶液26.2質量部を徐々に加え、温度を0〜5℃に保ちながら3時間撹拌し、ジアゾ化を行った。次に、純水200質量部、及び30質量%水酸化ナトリウム水溶液10.0質量部の混合物中に2−メチル−3−ピラゾリン9.60質量部を徐々に加えた。さらに30質量%水酸化ナトリウム水溶液70.0質量部を加え、pHを9〜10に調整した。得られた混合物を6時間、室温下で反応させた後、30質量%塩酸を用いてpH2以下に調整し、固形物を濾過、純水洗浄して、下記式(3)で示される配位子化合物を得た。
Figure 0004939078
調製例2 配位子化合物の合成−2
2−ヒドロキシ−5−メチルスルホニルアニリン13.8質量部を純水250質量部、及び30質量%塩酸50.0質量部の混合物に激しく攪拌しながら注入した。これを氷冷した後、4N−亜硝酸ナトリウム水溶液26.2質量部を徐々に加え、温度を0〜5℃に保ちながら3時間撹拌し、ジアゾ化を行った。次に、純水200質量部、及び30質量%水酸化ナトリウム水溶液10.0質量部の混合物中に1−(3−クロロフェニル)−3−メチル−5−ピラゾリン14.7質量部を徐々に加えた。さらに30質量%水酸化ナトリウム水溶液70.0質量部を加え、pHを9〜10に調整した。得られた混合物を6時間、室温下で反応させた後、30質量%塩酸を用いてpH2以下に調整し、固形物を濾過、純水洗浄して、下記式(4)で示される配位子化合物を得た。
Figure 0004939078
調製例3 配位子化合物の合成−3
4−メチルスルホニル−2−ナフトール17.1質量部を純水250質量部、及び30質量%塩酸50.0質量部の混合物に激しく攪拌しながら注入した。これを氷冷した後、4N−亜硝酸ナトリウム水溶液26.2質量部を徐々に加え、温度を0〜5℃に保ちながら3時間撹拌し、ジアゾ化を行った。次に、純水200質量部、及び30質量%水酸化ナトリウム水溶液10.0質量部の混合物中に1−(4−n−ペンチル)−3−メチル−5−ピラゾロン18.7質量部を徐々に加えた。さらに30質量%水酸化ナトリウム水溶液70.0質量部を加え、pHを9〜10に調整した。得られた混合物を6時間、室温下で反応させた後、30質量%塩酸を用いてpH2以下に調整し、固形物を濾過、純水洗浄して、下記式(5)で示される配位子化合物を得た。
Figure 0004939078
調製例4 1:1および1:2クロム錯体化合物の合成
式(3)で示される配位子化合物(調製例1参照)40.0質量部、蟻酸14.6質量部、及び酢酸クロム(III)6.20質量部を純水450質量部中に懸濁させ、混合物をオートクレーブ中で100〜110℃に保ち、18時間反応させた。室温まで放冷後、生成した沈殿物を濾過、純水洗浄後、減圧乾燥して、下記式(6)で示される1:1クロム錯体化合物(金属錯体染料2)を得た。
Figure 0004939078
次に式(3)で示される配位子化合物20.0質量部を、水450質量部、15質量%水酸化ナトリウム水溶液2.50質量部の混合物中に懸濁させ、85〜90℃で、1時間激しく攪拌した。得られた懸濁液に、30質量%水酸化ナトリウム水溶液を加え、pHを10〜12に調整した。次に式(6)で示される1:1クロム錯体化合物18.4質量部をpHを10〜12に保ちつつ徐々に加えた。さらに5質量%炭酸ナトリウム水溶液1000質量部を加えた後、反応混合物を85〜90℃で2時間攪拌した。反応終了後、塩化ナトリウム水溶液適宜加え、室温まで放冷し、沈殿物を濾過、塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、減圧乾燥して、下記式(7)で示される1:2クロム錯体化合物(金属錯体染料1)を得た。
Figure 0004939078
調製例5 1:2コバルト錯体化合物の合成
式(4)で示される配位子化合物(調製例2参照)55.0質量部を純水600質量部中に懸濁させ、混合物を85〜90℃に加熱した。10質量%炭酸ナトリウム水溶液適宜を加えて、pHを9〜10に調整し、硫酸コバルト12.0質量部、酒石酸62.0質量部の混合物を、pHを9〜10に保ちつつ徐々に加えた。反応混合物を撹拌しながら、75〜80℃で1時間反応させた。次に5質量%水酸化ナトリウム水溶液適宜を加え、pHを11〜12に調整し1時間撹拌後、30質量%塩酸を加えてpHを8〜9に調整した。反応終了後、室温まで放冷し、沈殿物を濾過、塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、減圧乾燥して、下記式(8)で示される1:2コバルト錯体化合物(金属錯体染料8)を得た。
Figure 0004939078
同様の方法を用い、式(5)で示される配位子化合物(調製例3参照)から、下記式(9)で示される1:2コバルト金属錯体化合物(金属錯体染料12)を得た。
Figure 0004939078
以上の調製例1〜5の方法及びそれに準じた方法を用い、下記表1に示す金属錯体染料1〜12を合成した。
Figure 0004939078
Figure 0004939078
Figure 0004939078
調製例6 モノアゾアルミニウム錯体化合物の合成
2−アミノ−4−メチルスルホニルフェノール26.0質量部を、純水200質量部、及び30質量%塩酸70質量部の混合物に攪拌しながら注入した。これを氷冷した後、4N−亜硝酸ナトリウム水溶液26.2質量部を徐々に加え、温度を0〜5℃に保ちながら3時間撹拌し、ジアゾ化を行った。次に、純水200質量部、及び30質量%水酸化ナトリウム水溶液10質量部の混合物中にフェノール13.1質量部を徐々に加えた。さらに30質量%水酸化ナトリウム水溶液70質量部を加え、pHを9〜10に調整した。得られた混合物を6時間、室温下で反応させた後、30質量%塩酸を用いてpH2以下に調整し、固形物を濾過、純水洗浄して、配位子化合物を得た。
この配位子化合物44.2質量部を純水200質量部及び30質量%水酸化ナトリウム水溶液25質量部の混合液に懸濁させ、70〜80℃で1時間攪拌した。さらに90℃に加熱した後、5質量%硫酸アルミニウム水溶液360質量部を撹拌しながら徐々に加え、60℃で2時間反応させた。次に得られた反応混合物に、10質量%塩酸25.0質量部中とトリアセトンジアミン8.8質量部の混合溶液を徐々に加えた。さらに30質量%塩酸を用いてpH5〜6に調整し、室温下1時間攪拌して生成した沈殿物を濾過、純水洗浄し、下記式(12)で示されるアルミ錯体化合物(金属錯体染料13)を得た。
Figure 0004939078
調製例7 トリスピラゾリルハイドロボレートクロム錯体化合物の合成
塩化クロム(II)2.8質量部とテトラヒドロフラン120質量部との混合物に、カリウムヒドロトリス(3,5−ジメチル−1−ピラゾリル)ボレート8.0質量部とテトラヒドロフラン60質量部の混合物を加えた。室温下18時間反応させた後、減圧下溶媒を留去し、残留物をヘキサンで洗浄したのち400mlの塩化メチレンで抽出した。減圧下塩化メチレンを留去し、残留物を400mlのテトラヒドロフランに溶解して再結晶させ、下記式(13)で示されるクロム錯体化合物(金属錯体染料14)を得た。
Figure 0004939078
以下に本発明に係る具体的な実施例及び比較例について示す。
なお本実施例中における分子量の測定は、測定機器としてイオントラップ型質量分析装置MS LCQ(商品名、サーモクエスト社製)を用いた。サンプルは10ppmメタノール溶液とし、ESIインフュージョン法により測定を行った。
物性測定用シートの作製は、樹脂層形成用塗工液を粘度15mPa・sに調整し、膜厚200μmになるようにアルミ型にキャストし、サンフラワー架台に載せ塗料の粘度が表面に膜形成しない程度に上昇するまで乾燥させた。その後、水平台に載せて室温下1日放置した。乾燥後、140℃で2時間加熱硬化し、室温まで冷却後、型からはがし、膜厚約200μmの物性測定用シートを作製した。
本発明における体積抵抗率は、上記方法で作製した物性測定用シートを直径5cmの円形に打ち抜き、両面に白金蒸着を施した後、気温25℃、相対湿度50%RH環境下24時間放置したものについて測定した。測定は、抵抗測定機R8340A(商品名、アドバンテスト社製)を用い100Vの電圧負荷で行い、n=3で測定した平均値を体積抵抗率の測定値とした。
現像ローラの表面硬度は、マイクロゴム硬度計MD−1(商品名、高分子計器社製)を用い、気温25℃、相対湿度50%RH環境下、樹脂層形成後の現像ローラの中央部、上端部、下端部3点を測定した平均値を用いた。
現像ローラの表面粗さは、接触式表面粗さ計(商品名:サーフコム480A、東京精密製)を用いて測定した。測定条件としては、半径2μmの触針を用い、押し付け圧0.7mN、測定速度0.3mm/sec、測定倍率5000倍、カットオフ波長0.8mm、測定長さ2.5mmで行い、周方向3点、軸方向3点、合計9点の平均値を粗さ測定値とした。ここで本発明における表面粗さとは、中心線平均粗さRa75であり、JISB0601−2001に準拠して測定した値を示す。
現像ローラの抵抗は、現像ローラを、20℃、40%RH環境下にて、図5に示す抵抗測定機を用いて、1kg荷重(芯金両端各500g荷重)で圧接し、50V印加、ローラ回転数32rpmにて抵抗測定を行い、3秒間の平均値を現像ローラの抵抗値とした。なお、図5に示す抵抗測定器における測定は次のように行った。まず、現像ローラ1の軸芯体の両端部を不図示の押圧手段で円柱状の金属電極ローラ30に圧接され、金属電極ローラ30の回転駆動に伴い従動回転した。そしてこの状態で、現像ローラ1の軸芯体にバイアス電源18を用いて直流電圧を印加し、金属電極ローラ30に直列に接続した内部抵抗29にかかる電圧から、現像ローラ1の電気抵抗を計算した。直流電源には小型電源PL−650−0.1(松定プレシジョン社製商品名)を、電圧計にはデジタルマルチメーター フルーク83(フルーク製商品名)を使用した。
また、現像ローラ抵抗の軸方向ばらつき(軸方向Δ)は、現像ローラを32rpmの速度で回転させながら、現像ローラ両端部から3cmの部位及び中心部の3点における抵抗値の最大値と最小値の差より求めた。現像ローラ抵抗の周方向バラツキ(周方向Δ)は、現像ローラを回転させず、基準角度より0°、120°、40°の3点における抵抗値の最大値と最小値の差より求めた。現像ローラ抵抗のサンプル間のばらつき(n=10△)は、現像ローラを10本づつ作製し、現像ローラを32rpm/minの速度で回転させながら、現像ローラ全体の抵抗値を測定し、10本の抵抗値の最大値と最小値の差より求めた。
(実施例1)
軸芯体としてSUS製のΦ8芯金にニッケルメッキを施し、さらにプライマーDY35−051(商品名、東レダウコーニングシリコーン社製)を塗布、焼付けしたものを用いた。ついで、軸芯体を金型に配置し、液状シリコーンゴム材料100質量部に対し、カーボンブラック35質量部、耐熱性付与剤0.2質量部、および白金触媒0.1質量部を混合した付加型シリコーンゴム組成物を金型内に形成されたキャビティに注入した。液状シリコーンゴム材料としては、東レ・ダウコーニングシリコーン社製のSE6724A/B(商品名)を用いた。カーボンブラックとしては、東海カーボン社製のトーカブラック#7360SB(商品名)を用いた。耐熱性付与剤としてはシリカ粉体を用いた。続いて、金型を加熱してシリコーンゴム組成物を150℃、15分間加硫硬化し、脱型した後、さらに180℃、1時間加熱し硬化反応を完結させ、厚さ4mmの弾性層を軸芯体の外周に設けた。
最表面となる樹脂層を形成する材料として、ポリテトラメチレングリコール100質量部に、鎖延長用イソシアネート化合物22質量部をMEK溶媒中で段階的に混合した。ポリテトラメチレングリコールとしては、保土谷化学社製のPTG1000SN(商品名)を用いた。鎖延長用イソシアネート化合物としては、三井武田ケミカル社製のコスモネートMDI(商品名)を用いた。その後、窒素雰囲気下80℃にて5時間反応させて、重量平均分子量Mw=11000、水酸基価26のポリウレタンポリオールAを得た。
次にポリウレタンポリオールA100質量部に対し、コロネート2521(商品名、日本ポリウレタン工業社製)33.4質量部、金属錯体染料1を樹脂成分100質量部に対し10質量部混合した。そして、総固形分30質量%になるようにMEKを混合し、樹脂層形成用塗工液1を得た。
得られた樹脂層形成用塗工液1を用いて、前述の方法により膜厚約200μmの物性測定用シートを作製した。得られた物性測定用シートの体積抵抗率は2.5×108Ω・cmであった。
さらにこの樹脂層形成用塗工液1を粘度10〜13mPa・sにMEKで希釈後、前記弾性層上に浸漬塗工した後乾燥させ、150℃にて2時間加熱処理することで弾性層外周に膜厚約15μmの樹脂層を設け、実施例1の現像ローラを得た。前述の方法で測定した現像ローラの表面硬度は38.5であった。
(実施例2)
金属錯体染料1を金属錯体染料2に変更した以外は実施例1と同様にして、実施例2の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。
(実施例3)
金属錯体染料1を金属錯体染料3に変更した以外は実施例1と同様にして、実施例3の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。
(実施例4)
金属錯体染料1を金属錯体染料4に変更した以外は実施例1と同様にして、実施例4の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。
(実施例5)
金属錯体染料1を金属錯体染料5に変更した以外は実施例1と同様にして、実施例5の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。
(実施例6)
金属錯体染料1を金属錯体染料6に変更した以外は実施例1と同様にして、実施例6の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。
(実施例7)
金属錯体染料1を金属錯体染料7に変更した以外は実施例1と同様にして、実施例7の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。
(実施例8)
金属錯体染料1を金属錯体染料8に変更した以外は実施例1と同様にして、実施例8の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。
(実施例9)
金属錯体染料1を金属錯体染料9に変更した以外は実施例1と同様にして、実施例9の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。
(実施例10)
金属錯体染料1を金属錯体染料10に変更した以外は実施例1と同様にして、実施例10の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。
(実施例11)
金属錯体染料1を金属錯体染料11に変更した以外は実施例1と同様にして、実施例11の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。
(実施例12)
金属錯体染料1を金属錯体染料12に変更した以外は実施例1と同様にして、実施例12の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。
(実施例13)
金属錯体染料1を金属錯体染料8に変更し、その添加量を樹脂成分100質量部に対し3質量部に変更した以外は実施例1と同様にして、実施例13の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。
(実施例14)
金属錯体染料1を金属錯体染料8に変更し、その添加量を樹脂成分100質量部に対し5質量部に変更した以外は実施例1と同様にして、実施例14の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。
(実施例15)
金属錯体染料1を金属錯体染料8に変更し、その添加量を樹脂成分100質量部に対し30質量部に変更した以外は実施例1と同様にして、実施例15の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。
(実施例16)
金属錯体染料1を金属錯体染料8に変更し、その添加量を樹脂成分100質量部に対し40質量部に変更した以外は実施例1と同様にして、実施例16の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。
(実施例17)
ポリウレタンポリオールAをポリエステルポリウレタン(商品名:ニッポラン5033、日本ポリウレタン工業社製)に変更し、金属錯体染料1を金属錯体染料8に変更した以外は実施例1と同様にして、実施例17の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。
(実施例18)
次のこと以外は実施例1と同様にして、実施例18の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。樹脂層形成用塗工液1の樹脂成分として使用したポリウレタンポリオールA及びコロネート2521(商品名、日本ポリウレタン工業社製)の代わりに、熱可塑性ポリウレタン(商品名:レザミンP−1045、大日精化工業社製)を使用した。また、金属錯体染料1を金属錯体染料8に変更した。
(実施例19)
次のこと以外は実施例1と同様にして、実施例19の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。コロネート2521(商品名、日本ポリウレタン工業社製)33.4質量部をメラミン樹脂(商品名:サイメル712、日本サイテック社製)25.0質量部に変更した。また、金属錯体染料1を金属錯体染料8に変更した。
(実施例20)
次のこと以外は実施例1と同様にして、実施例20の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。樹脂層形成用塗工液1に、さらにウレタン樹脂微粒子(商品名:バーノックCFB100、大日本インキ社製)を樹脂成分100質量部に対し5質量部混合した。また、金属錯体染料1を金属錯体染料8に変更した。
(比較例1)
金属錯体染料1を添加しないこと以外は実施例1と同様にして、比較例1の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。
(比較例2)
金属錯体染料1を金属錯体染料13に変更した以外は実施例1と同様にして、比較例2の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。
(比較例3)
金属錯体染料1を金属錯体染料14に変更した以外は実施例1と同様にして、比較例3の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。
(比較例4)
金属錯体染料1を下記式(14)の構造を有する市販の銅フタロシアニン化合物(金属錯体染料15に変更した以外は実施例1と同様にして、比較例4の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。
Figure 0004939078
(比較例5)
金属錯体染料1をカーボンブラック(商品名:MA230、三菱化学社製)に変更し、その添加量を樹脂成分100質量部に対し25質量部に変更した以外は実施例1と同様にして、比較例5の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。
(比較例6)
金属錯体染料1を導電性酸化スズ(商品名:SN−100P、石原産業(株)製)に変更し、その添加量を樹脂成分100質量部に対し25質量部に変更した以外は実施例1と同様にして、比較例6の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。
(比較例7)
次のこと以外は実施例1と同様にして、比較例7の物性測定用シートおよび現像ローラを得た。樹脂層形成用塗工液1の樹脂成分として使用したポリウレタンポリオールA及びコロネート2521(商品名、日本ポリウレタン工業社製)の代わりに、シリコーン樹脂(商品名:TSR116、GE東芝シリコーン社製)を使用した。また、金属錯体染料1を金属錯体染料8に変更した。
以上のようにして得られた実施例1〜20及び比較例1〜7の物性測定用シートを用いて体積抵抗率を測定した。また得られた現像ローラの抵抗ばらつき、表面硬度、及び表面粗さを測定した。結果を表2〜4に示す。
Figure 0004939078
Figure 0004939078
Figure 0004939078
次に得られた現像ローラについて、画像耐久性の評価を行った。画像耐久性の評価は、図3のような構成を有するキヤノン製レーザービームプリンタ(商品名:LBP5500)の改造機に本実施例及び比較例の現像ローラを装填し、評価を行った。画像耐久性の評価としては、カブリ量、ゴースト、及び画像濃度の評価を行った。まず、気温23℃、相対湿度55%RHの環境下、非磁性一成分ブラックトナーで印字率2%にて10000枚連続印刷後、白ベタ画像出力中にプリンタを停止した。このとき、感光体上に付着したトナーをテープではがし取り、反射濃度計(商品名:TC−6DS/A、東京電色社製)にて基準に対する反射率の低下量(%)を測定し、カブリ量とした。次に、画像パターンとして、1枚内で先端部に15mm角のベタ黒、その後全面ハーフトーンの画像を印字し、ハーフトーン部分に現れる現像ローラ周期の濃度ムラを目視評価し、ゴーストの評価とした。画像濃度の評価としては、ベタ画像を出力し、紙面上の濃度を反射濃度計(商品名:GretagMacbeth RD918)を用いて9点測定し、平均値を計算した。
カブリ量、ゴースト及び画像濃度は、以下の基準で評価した。
カブリ量
◎:3%未満
○:3%以上5%未満
△:5%以上
ゴースト
◎:ゴーストが全く認められない
○:極軽微なゴーストが認められる
△:顕著なゴーストが認められる
画像濃度(ベタ画像)
◎:画像濃度が1.3以上
○:画像濃度が1.1以上1.3未満
△:画像濃度が1.1未満
以上の結果を表5〜7に示す。
Figure 0004939078
Figure 0004939078
Figure 0004939078
実施例1〜20は、金属錯体染料による導電化のため、現像ローラの抵抗ばらつきが小さく、かつ柔軟なローラが得られ、高い画像品質を示している。特に金属錯体染料の分子量が600〜1000である現像ローラは、抵抗ばらつき抑制と柔軟性を高い次元で両立し、高品位の画像が得られている。
それに対しカーボンブラックや金属酸化物等の導電性フィラー分散系は、膜の硬度上昇、抵抗ばらつきの増大が認められる。またそれに伴う画像品質の低下が認められる。またアゾ基のみを有する錯体やピラゾール骨格のみを有する錯体、フタロシアニン錯体は現像ローラとして必要な導電性が得られず、画像品質の低下が認められる。さらに樹脂成分が無極性である比較例7は金属錯体染料が溶解せず分離凝集し、均一な塗膜が得られなかった。
本発明の現像ローラの一例を示す概念図である。 本発明の現像ローラの一例の断面を示す概念図である。 本発明のプロセスカートリッジ及び画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 液循環型浸漬塗工装置の一例を示す概念図である。 現像ローラの抵抗測定機の一例を示す概念図である。
符号の説明
1:現像ローラ
2:軸芯体
3:弾性層
4:樹脂層
5:感光体
6:現像ローラ
7:トナー供給ローラ
8:トナー
9:規制ブレード
10:現像装置
11:レーザー光
12:帯電装置
13:クリーニング装置
14:クリーニング用帯電装置
15:定着装置
16:駆動ローラ
17:転写ローラ
18:バイアス電源
19:テンションローラ
20:転写搬送ベルト
21:従動ローラ
22:紙
23:給紙ローラ
24:吸着ローラ
25:浸漬槽
26:液送ポンプ
27:撹拌タンク
28:昇降装置
29:内部抵抗
30:金属電極ローラ

Claims (11)

  1. 軸芯体と、該軸芯体の周囲に設けられた一層以上の弾性層とを有する現像ローラにおいて、該現像ローラの最表面層が、下記(a)成分と下記(b)成分とを含有することを特徴とする現像ローラ
    (a)成分:極性を有する樹脂成分
    (b)成分:アゾ基およびピラゾール骨格を有する金属錯体染料
  2. 前記弾性層の外周に、最表面層となる樹脂層が設けられていることを特徴とする請求項1記載の現像ローラ。
  3. 該金属錯体染料が、金属と配位子との1:2錯体であることを特徴とする請求項1または2に記載の現像ローラ。
  4. 該金属錯体染料の分子量が250以上1000以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の現像ローラ。
  5. 該最表面層における該金属錯体染料の質量含有率が5質量%以上30質量%以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の現像ローラ。
  6. 該(a)成分がポリウレタンまたはメラミン架橋樹脂であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の現像ローラ。
  7. 該(a)成分が熱硬化性ポリウレタンであることを特徴とする請求項6記載の現像ローラ。
  8. 該熱硬化性ポリウレタンがポリエーテルポリウレタンまたはポリエステルポリウレタンことを特徴とする請求項7記載の現像ローラ。
  9. 前記金属錯体染料が、下記式(1)または式(2)で示される骨格を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の現像ローラ
    Figure 0004939078
    Figure 0004939078
    (式(1)及び(2)において、R 1 乃至R 3 は、それぞれ独立して水素原子または1価の有機基であり、Mは金属である)
  10. 少なくとも現像ローラが装着されてなり、電子写真装置に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、該現像ローラとして請求項1乃至9のいずれか一項に記載の現像ローラを用いることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  11. 潜像を担持する感光体に対向した状態でトナーを担持する現像ローラを備え、該現像ローラが前記感光体にトナーを付与することにより該潜像を可視化する電子写真装置において、該現像ローラとして請求項1乃至9のいずれか一項に記載の現像ローラを用いることを特徴とする電子写真装置。
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