JP5054934B2 - 現像ローラー、電子写真装置用プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
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Description
また、本発明は、導電性軸芯体と、その周囲に形成されている弾性層と、界面活性剤構造のアミン系化合物及び結着樹脂を含有する表面層とを有している現像ローラーにおいて、該アミン系化合物が、20mgKOH/g以上140mgKOH/g以下のアミン価を有し、かつ、−COOHのアミン塩であることを特徴とする現像ローラーに関する。
[アミン系化合物の調製]
[エステル樹脂プレポリマーの合成]
(A−1)
温度計、冷却管、攪拌器および窒素導入管を備えた2リットルの反応フラスコ中に12−ヒドロキシステアリン酸965.0質量部、キシレン31.1質量部、ジブチルスズオキサイド1.9質量部を仕込み、窒素気流下で120℃まで攪拌しながら3時間かけて昇温した。その後、さらに1時間攪拌しながら加熱して縮合を完結させ、Mn900のエステル樹脂プレポリマー(A−1)を得た。
(A−2)
A−1の合成に使用したものと同様のフラスコ中に、12−ヒドロキシステアリン酸950.0質量部、キシレン46.1質量部、ジブチルスズオキサイド1.9質量部を仕込み、窒素気流下で120℃まで攪拌しながら3時間かけて昇温した。その後、さらに2時間攪拌しながら加熱して縮合を完結させ、Mn1400のエステル樹脂プレポリマー(A−2)を得た。
(A−3)
A−1の合成に使用したものと同様のフラスコ中に、12−ヒドロキシステアリン酸920.0質量部、キシレン60質量部、テトラブチルチタネート0.3質量部を仕込み、窒素気流下で140℃まで攪拌しながら4時間かけて昇温した。その後、さらに3時間攪拌しながら加熱して縮合を完結させ、Mn2900のエステル樹脂プレポリマー(A−3)を得た。
(B−1)
温度計、攪拌器、滴下ロートおよびリービッヒコンデンサーを有し、ウォーターバスを備えた四つ口のガラス製反応器に、A−1で得たエステル樹脂プレポリマーA−1を190質量部、ベンゼン190質量部、トリエチルアミン8.3質量部を仕込んで、攪拌し混合溶解した。続いて、反応液を攪拌しながら冷却し、液温が10℃以上に上がらないように連続的に0.5時間かけて、オキシ塩化リン3.5質量部を滴下ロートを用いて滴下した。滴下終了後、反応液を2時間反応させて次いで冷却した。次いで、分液ロートを用いて、同量のイオン交換水、半量のイオン交換水にて洗浄し、洗浄したベンゼン層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、ベンゼンを減圧下で溜去し、Mn2800のリン酸エステル化合物(B−1)を得た。
(B−2)
B−1の合成に使用したものと同様の反応器中に、A−2で得たエステル樹脂プレポリマーA−2を190質量部、ベンゼン190質量部、トリエチルアミン16.8質量部およびオキシ塩化リン7.2質量部を用いた他はB−1と同様にして、Mn4300のリン酸エステル化合物(B−2)を得た。
(B−3)
B−1の合成に使用したものと同様の反応器中に、A−2で得たエステル樹脂プレポリマーA−2を32質量部、A−3で得たエステル樹脂プレポリマーA−3を131質量部、ベンゼン162質量部、トリエチルアミン8.4質量部およびオキシ塩化リン3.6質量部を用いた他はB−1と同様にして、Mn8800のリン酸エステル化合物(B−3)を得た。
(C−1)
攪拌器、リービッヒコンデンサーを接続した蒸留塔および内部温度計を備えた三首フラスコ中に、ポリエチレングリコール(ユニオックスM−1000:日本油脂株式会社製)500質量部、2−ヒドロキシエタンスルホン酸ナトリウム24.6質量部および水酸化ナトリウム0.67質量部を仕込んで、連続的に攪拌しながら190℃で加熱した。続いて、蒸留塔の温度を約110℃で保ちながら、2時間かけて反応を行い水の蒸留を行った。その後、室温まで冷却し、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エタンスルホン酸3.2質量部を加えて、反応溶液の中和を行った。続いて、反応溶液を薄層蒸発器に移し、200℃、1kPaの減圧下でエーテルスルホン酸塩を単離し、Mn1200のエ−テルスルホン酸化合物(C−1)を得た。
(C−2)
C−1の合成に使用したものと同様のフラスコ中に、ポリプロピレングリコール(ニューポールLB−1715:三洋化成株式会社製)600質量部、2−ヒドロキシエタンスルホン酸ナトリウム12.3質量部および水酸化ナトリウム0.34質量部を用いた他はC−1と同様にして、Mn2500のエーテルスルホン酸化合物(C−2)を得た。
(D−1)
A−1の合成に使用したものと同様のフラスコ中に、12−ヒドロキシステアリン酸10質量部およびε−カプロラクトン55質量部およびテトラブチルチタネート0.01質量部を仕込み、窒素気流下で160℃まで4時間かけて昇温し、続いて160℃で3時間加熱した。その後、室温まで冷却し、Mn1500のカルボン酸エステル化合物(D−1)を得た。
(D−2)
A−1の合成に使用したものと同様のフラスコ中に、12−ヒドロキシステアリン酸10質量部およびε−カプロラクトン190質量部を仕込み、窒素気流下で160℃まで4時間かけて昇温し、続いて160℃で4時間加熱した。その後、室温まで冷却し、Mn2700のカルボン酸エステル化合物(D−2)を得た。
(D−3)
A−1の合成に使用したものと同様のフラスコ中に、カプロン酸10質量部、ε−カプロラクトン506質量部およびテトラブチルチタネート0.03質量部を仕込み、窒素気流下で170℃で3時間加熱した。その後、室温まで冷却し、Mn4800のカルボン酸エステル化合物(D−3)を得た。
以下のアミン系化合物の調製において、アミン前駆体物質には市販のジエチルアミン、トリエチレンテトラアミン、ポリエチレンイミン(SP−006又はSP−200:日本触媒株式会社)、ポリアリルアミン(PAA−03、PAA−08、PAA−15:日東紡績株式会社)を使用した。
[調製例1(リン酸エステルアミン塩)]
温度計、攪拌器、滴下ロートおよびリ−ビッヒコンデンサーを有し、ウォーターバスを備えた四つ口のガラス製反応器に、ジエチルアミン6.5質量部、ブチルグリコール50質量部およびキシレン20質量部の混合溶液を仕込み攪拌した後に、80℃まで昇温した。続いて、リン酸エステル化合物(B−1)365質量部を、ポリプロピレングリコールモノメチルエ−テルアセテート48質量部に混合し、混合物を滴下ロートから30分かけて滴下した。その後、反応混合物を80℃で15分間攪拌を行い、アミン価23mgKOH/g、Mn3200のリン酸エステルのアミン塩基を有するアミン系化合物(帯電制御剤)1を得た。
[数平均分子量]
GPCカラム(TSKgelSuperHM−M:東ソー株式会社)2本を直列につないだ高速液体クロマトグラフ分析装置(HLC−8120GPC:東ソー株式会社)を用い、溶媒にテトラヒドロフラン(THF)、温度40℃、流速0.6ml/min、RI(屈折率)検出器の測定条件下において、測定サンプルを0.1質量%のTHF溶液として測定した。検量線作成用の標準試料として数種の単分散標準ポリスチレン(東ソー株式会社)を用いて検量線の作成を行い、これを基に得られた測定サンプルの保持時間から数平均分子量を求めた。
[アミン価]
測定試料を0.1g計り取り、質量比4:1のトルエンとエタノール混合溶液に溶解し、全自動測定器(AT-510:京都電子工業株式会社)を用いて、0.1mol/lの過塩素酢酸溶液で滴定操作を行った。
A−1で使用したものと同様のフラスコ中に、i−ブタノール30質量部とプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート10質量部、トリエチレンテトラアミン10質量部を混合攪拌しながら、50 ℃まで加熱した。続いて、この混合物にエ−テルスルホン酸化合物(C−1)をゆっくりと混合し、0.5時間反応させて、アミン価24mgKOH/g、Mn5800のエ−テルスルホン酸のアミン塩基を有するアミン系化合物(帯電制御剤7)を得た。
A−1で使用したものと同様のフラスコ中に、ポリエチレンイミン(SP−006:日本触媒株式会社)50質量部およびキシレン20質量部を混合攪拌しながら、60℃まで加熱した。続いて、この混合物にカルボン酸エステル化合物(D−1)170質量部をゆっくりと混合し、0.5時間反応させて、アミン価134mgKOH/g、Mn6600のカルボン酸エステルのアミン塩基を有するアミン系化合物(帯電制御剤11)を得た。
[実施例1]
(弾性層の作製)
軸芯体としてSUS製の口径8mmの芯金にニッケルメッキを施し、更に厚さ約1 μmのプライマー(DY35−051:東レダウコーニング社)を塗布、150℃で30分間焼き付けしたものを用いた。
(表面層の作製)
ポリテトラメチレングリコール(PTG1000SN:保土ヶ谷化学社)100質量部に、鎖延長用イソシアネート化合物トリレンジイソシアネ−ト(TDI)(コスモネートT80:三井武田ケミカル社)22質量部をMEK溶媒中で段階的に混合および攪拌を行い、窒素雰囲気下80℃にて5時間反応させて、重量平均分子量Mw9800、水酸基価33のポリウレタンポリオールを得た。このポリウレタンポリオール100質量部に対し、ポリイソシアネート(コロネートL:日本ポリウレタン工業社)30.5質量部を加えて結着樹脂成分とした。続いて、この結着樹脂成分にカーボンブラック(MA100:三菱化学社)(pH3.5)(カーボンブラックのpHの測定方法は以下に示す。)を結着樹脂固形分100質量部に対し20質量部、調製例1で得られたアミン系化合物(帯電制御剤)1を5質量部、MEKを加え、攪拌モーター700rpmで1時間混合攪拌を行った。更に、横型分散機(NVM−03:アイメックス社)で周速7m/sec、流量1cc/min、分散液温度15℃の条件下で2時間均一分散し、続いてさらにMEKを加え、塗工後の樹脂層の膜厚が20μmになるように固形分30質量%に調製した。続いて、この溶液を380メッシュの網でろ過し、表面層形成用塗工液を得た。
使用したカーボンブラックのpHの測定は以下の方法による。
[電気抵抗ムラ]
現像ローラーの軸芯体の両端に500gの荷重をかけて、60rpmで回転する金属製ドラムに押し当て、金属製ドラムと現像ローラーの軸体間に100Vの電圧を印加した。その後、現像ローラーと直列に接続した10kΩの抵抗に流れる電流値から現像ローラーの抵抗値の計算を行い、1周中での抵抗値の最大・最小値をとり、1−(抵抗最小値/抵抗最大値)の値をその現像ローラの抵抗ムラとした。
A:抵抗ムラが0以上、0.2未満
B:抵抗ムラが0.2以上、0.4未満
C:抵抗ムラが0.4以上、0.7未満
D:抵抗ムラが0.7以上、1.0以下。
現像ローラーを市販のレーザービームプリンター(LBP5500:キヤノン社製)に搭載し、気温25℃、相対湿度50%RHの環境下で非磁性一成分ブラックトナーで印字率2%にて1万枚連続して印刷した。その後、カブリ、ゴースト、画像濃度および感光体汚染について評価した。
1万枚印刷後に白ベタ画像を出力し、その出力中にプリンターを停止し、感光体上に付着したトナーを粘着テープで剥がし取り、粘着テープの粘着面の反射率を測定し、反射率の低下からカブリを評価した。なお、反射率の測定には、反射濃度計(TC−6DS/A:東京電色社製)を用いた。
A:反射率の低下が2%未満
B:反射率の低下が2%以上4%未満
C:反射率の低下が4%以上6%未満
D:反射率の低下が6%以上。
カブリの評価後、先端部に15mm角のベタ黒、ハーフトーン部を有する画像パターンを出力し、その濃度ムラを目視で評価し、ゴーストの評価とした。
A:ハーフトーン部に濃度ムラが全く認められない
B:ハーフトーン部に判別しにくい程の極軽微な濃度ムラが認められる
C:ハーフトーン部に軽微な濃度ムラが認められる
D:ハーフトーン部に画像に影響を及ぼす濃度ムラが認められる。
ゴースト評価後、全面クロベタ画像を出力し、紙面上9ヶ所で反射濃度計(GretagMacbeth RD918:マクベス社製)により濃度を測定し、その平均値から下記基準で評価した。
A:濃度が1.2以上
B:濃度が1.1以上1.2未満
C:濃度が1.0以上1.1未満
D:濃度が1.0未満。
画像濃度評価後、同環境下において一ヶ月間放置し、再びハーフトーン画像を出力し下記基準で感光体汚染を評価した。
A:感光体の汚染による画像ムラが全くないもの
B:画像ムラが印刷5枚以内で消失するもの
C:画像ムラが印刷5枚以上10枚以内で消失するもの
D:画像ムラが印刷10枚以上でも消えないもの。
画像形成後、現像ローラーの表面層の膜厚を測定した。電子写真装置から現像ローラーを取り出し、メタノールで洗浄した後、現像ローラーの両端から5mmの点及び長手方向中央部を剃刀で厚さ1mm×深さ5mmの大きさに切り出し、測定サンプルを作成した。各測定サンプルの断面をデジタルマイクロスコープ(VH−2450:キーエンス株式会社)を用いて観察した。各現像ローラーの周方向の異なる3点についてそれぞれ測定を行い、9点の平均を現像ローラーの膜厚とした。
画像形成後、現像ローラーの弾性層と表面層間の膜剥離を観察した。電子写真装置から現像ローラーを取り出し、JISK5400(1990年)に準拠して、クロスセット粘着テープ試験方法で弾性層と樹脂層との密着性を以下の基準で評価した。
A:100マス当りの剥離マス数が0
B:100マス当りの剥離マス数が1以上5未満
C:100マス当りの剥離マス数が5以上10未満
D:100マス当りの剥離したマス数10以上。
アミン系化合物として帯電制御剤2〜15を使用して表面層を作製した他は実施例1と同様にして現像ローラー(2〜15)を作製した。得られた現像ローラーの物性、現像ローラーを使用して得られた画像、画像形成後の表面層の厚さ、弾性層と表面層間の膜剥離の有無について実施例1と同様に評価を行った。結果を、表4に示す。
アミン系化合物としてポリアリルアミン(PAA−03:日東紡績株式会社製)(アミン価:136mgKOH/g、Mn:3000)を使用して表面層を作製した他は実施例1と同様にして現像ローラー(16)を作製した。得られた現像ローラーの物性、現像ローラーを使用して得られた画像、画像形成後の表面層の厚さ、弾性層と表面層間の膜剥離の有無について実施例1と同様に評価を行った。結果を、表4に示す。
アミン系化合物として第2級アミン塩(PAS−92:日東紡績株式会社製)(アミン価:43mgKOH/g、Mn:5100)を使用して表面層を作製した他は実施例1と同様にして現像ローラー(17)を作製した。得られた現像ローラーの物性、現像ローラーを使用して得られた画像、画像形成後の表面層の厚さ、弾性層と表面層間の膜剥離の有無について実施例1と同様に評価を行った。結果を、表4に示す。
アミン系化合物として帯電制御剤4を、結着樹脂固形分100質量部に対し、それぞれ0.1質量部、0.5質量部、1質量部、10質量部、30質量部、50質量部に変更して表面層を作製した。その他は実施例1と同様にして現像ローラー(18〜23)を作製した。得られた現像ローラーの物性、現像ローラーを使用して得られた画像、画像形成後の表面層の厚さ、弾性層と表面層間の膜剥離の有無について実施例1と同様に評価を行った。結果を、表4に示す。
アミン系化合物として帯電制御剤4を使用し、カーボンブラックの使用量を結着樹脂固形分100質量部に対し、それぞれ0質量部、0.5質量部、1質量部、30質量部、40質量部、50質量部使用して表面層を作製した。その他は実施例1と同様にして現像ローラー(24〜29)を作製した。得られた現像ローラーの物性、現像ローラーを使用して得られた画像、画像形成後の表面層の厚さ、弾性層と表面層間の膜剥離の有無について実施例1と同様に評価を行った。結果を、表4に示す。
アミン系化合物として帯電制御剤4を使用し、カーボンブラックとしてMA−77(三菱化学社製)(pH:2.5)を結着樹脂固形分100質量部に対しそれぞれ20質量部、1質量部、30質量部、40質量部、50質量部使用し表面層を作製した。その他は実施例1と同様にして現像ローラー(30〜34)を作製した。得られた現像ローラーの物性、現像ローラーを使用して得られた画像、画像形成後の表面層の厚さ、弾性層と表面層間の膜剥離の有無について実施例1と同様に評価を行った。実施例30の結果を表4に、実施例31〜35の結果を表5に示す。
アミン系化合物として帯電制御剤4を使用し、カーボンブラックとしてS−160(デグサジャパン社製)(pH:4.5)を結着樹脂固形分100質量部にそれぞれ20質量部、1質量部、30質量部、40質量部、50質量部使用し表面層を作製した。その他は実施例1と同様にして現像ローラー(35〜39)を作製した。得られた現像ローラーの物性、現像ローラーを使用して得られた画像、画像形成後の表面層の厚さ、弾性層と表面層間の膜剥離の有無について実施例1と同様に評価を行った。結果を、表5に示す。
アミン系化合物として帯電制御剤4を使用し、カーボンブラックとして#40(三菱化学社製)(pH:8.0)を結着樹脂固形分100質量部に対し、それぞれ20質量部、1質量部、40質量部、50質量部使用して表面層を作製した。その他は実施例1と同様にして現像ローラー(40〜43)を作製した。得られた現像ローラーの物性、現像ローラーを使用して得られた画像、画像形成後の表面層の厚さ、弾性層と表面層間の膜剥離の有無について実施例1と同様に評価を行った。結果を、表5に示す。
結着樹脂成分として、熱可塑性ポリウレタン樹脂(ニッポラン2304:日本ポリウレタン工業社製)100質量部に対し、ポリイソシアネート(コロネート2520:日本ポリウレタン工業社製)28.4質量部を用いた。アミン系化合物として帯電制御剤4を用いて表面層を作製した他は、実施例1と同様にして現像ローラー(44)を作製した。得られた現像ローラーの物性、現像ローラーを使用して得られた画像、画像形成後の表面層の厚さ、弾性層と表面層間の膜剥離の有無について実施例1と同様に評価を行った。結果を、表5に示す。
弾性層を形成する原料ゴムとして以下のものを使用した。官能基数3、数平均分子量5000のポリエーテルポリオールにNCO%が6.7質量%となるようにトリレンジイソシアネートを反応させてプレポリマーを得た。このプレポリマー100質量部に、1,4−ブタンジオール6.55質量部、シリコーン界面活性剤2質量部、ジブチルチンジラウレート0.01質量部及びアセチレンブラック2.0質量部を混合機を用いて2分攪拌して弾性層材料組成物を調製した。この弾性層材料組成物を用いて弾性層を作製した。帯電制御剤として帯電制御剤4を使用した他は実施例1と同様にして表面層を作製し、現像ローラー(45)を作製した。得られた現像ローラーの物性、現像ローラーを使用して得られた画像、画像形成後の表面層の厚さ、弾性層と表面層間の膜剥離の有無について実施例1と同様に評価を行った。結果を、表5に示す。
実施例45の弾性層材料組成物にアミン系化合物として帯電制御剤4を添加して、弾性層を作製した他は、実施例1と同様にして表面層を作製し現像ローラー(46)を作製した。得られた現像ローラーの物性、現像ローラーを使用して得られた画像、画像形成後の表面層の厚さ、弾性層と表面層間の膜剥離の有無について実施例1と同様に評価を行った。結果を、表5に示す。
帯電制御剤1を使用しない以外は、実施例1と同様にして現像ローラーを作製し、得られた現像ローラーの物性、現像ローラーを使用して得られた画像、画像形成後の表面層の厚さ、弾性層と表面層間の膜剥離の有無について実施例1と同様に評価を行った。結果を、表6に示す。
アミン系化合物としてポリエステルアミン塩(KS860:楠本化学株式会社製)(アミン価:11mgKOH/g、Mn:1500)を使用した以外は、実施例1と同様にして現像ローラーを作製した。得られた現像ローラーの物性、現像ローラーを使用して得られた画像、画像形成後の表面層の厚さ、弾性層と表面層間の膜剥離の有無について実施例1と同様に評価を行った。結果を、表6に示す。
アミン系化合物としてポリエチレンイミン(エポミンSP−012)(アミン価:230mgKOH/g、Mn:1800)を使用した以外は、実施例1と同様にして現像ローラーを作製した。得られた現像ローラーの物性、現像ローラーを使用して得られた画像、画像形成後の表面層の厚さ、弾性層と表面層間の膜剥離の有無について実施例1と同様に評価を行った。結果を、表6に示す。
アミン系化合物としてポリエチレンイミン(エポミンP−1000)(アミン価:1008mgKOH/g、Mn:7000)を使用した以外は、実施例1と同様にして現像ローラーを作製した。得られた現像ローラーの物性、現像ローラーを使用して得られた画像、画像形成後の表面層の厚さ、弾性層と表面層間の膜剥離の有無について実施例1と同様に評価を行った。結果を、表6に示す。
アミン系化合物の替わりにドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LN2065:テイカ株式会社)(アミン価:0mgKOH/g、Mn:350)を使用した以外は、実施例1と同様にして現像ローラーを作製した。得られた現像ローラーの物性、現像ローラーを使用して得られた画像、画像形成後の表面層の厚さ、弾性層と表面層間の膜剥離の有無について実施例1と同様に評価を行った。結果を、表6に示す。
2 導電性軸芯体
3 弾性層
4 表面層
5 感光体
6 帯電装置
7 レーザービーム
8 現像装置
9 クリーニング装置
10 転写ローラー
11 転写材
12a〜12d 画像形成ユニット
13 一成分トナー
14 現像容器
15 トナー供給ローラー
16 現像剤ブレード
17 搬送ベルト
18 駆動ローラー
19 テンションローラー
20 従動ローラー
21 搬送ローラー
22 給紙ローラー
23 剥離装置
24 定着装置
25 バイアス電源
26 転写バイアス電源
27 浸漬槽
28 ローラー
29 攪拌タンク
30 液受け部
31、34、35 管
32 塗布液
33 ポンプ
36 攪拌翼
37 昇降装置
38 昇降板
Claims (10)
- 導電性軸芯体と、
その周囲に形成されている弾性層と、
界面活性剤構造のアミン系化合物及び結着樹脂を含有する表面層とを有している現像ローラーにおいて、
該アミン系化合物が、20mgKOH/g以上140mgKOH/g以下のアミン価を有し、かつ、エーテルスルホン酸のアミン塩であることを特徴とする現像ローラー。 - 導電性軸芯体と、
その周囲に形成されている弾性層と、
界面活性剤構造のアミン系化合物及び結着樹脂を含有する表面層とを有している現像ローラーにおいて、
該アミン系化合物が、20mgKOH/g以上140mgKOH/g以下のアミン価を有し、かつ、−COOHのアミン塩であることを特徴とする現像ローラー。 - 前記アミン系化合物が、5000から80000の範囲の数平均分子量を有する請求項1または2記載の現像ローラー。
- 前記結着樹脂が熱硬化性ウレタン樹脂を含む請求項1から3のいずれか一項に記載の現像ローラー。
- 前記表面層が、前記結着樹脂100質量部に対して、前記アミン系化合物を0.5質量部から30質量部の範囲で含有する請求項1から4のいずれか一項に記載の現像ローラー。
- 前記表面層が、カーボンブラックを含有する請求項1から5のいずれか一項に記載の現像ローラー。
- 前記表面層が、前記結着樹脂100質量部に対して、前記カーボンブラックを1質量部から40質量部の範囲で含有し、前記カーボンブラックのpH値が4.5以下である請求項6に記載の現像ローラー。
- 前記弾性層が、シリコーンゴム又はウレタンゴムを含む請求項1から7のいずれか一項に記載の現像ローラー。
- 静電潜像を担持する感光体の表面に現像剤を供給して該静電潜像を現像してトナー像とする現像ローラーを有し、電子写真装置に着脱自在である電子写真装置用プロセスカートリッジにおいて、該現像ローラーが請求項1から8のいずれか一項に記載の現像ローラーであることを特徴とする電子写真装置用プロセスカートリッジ。
- 静電潜像を担持する感光体の表面に現像剤を供給して該静電潜像を現像してトナー像とする現像ローラーを有する電子写真装置において、該現像ローラーが請求項1から8のいずれか一項に記載の現像ローラーであることを特徴とする電子写真装置。
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