JP5717487B2 - 電子データファイリング装置 - Google Patents
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また、特許文献1によれば、ユーザが複数のフォルダ毎にそれぞれ登録されている電子データ(文書)を選択し、その電子データをフォルダとは別の分類手段としてのワークスペースに登録することで、ワークスペース上で電子データを関連付けて管理する文書管理方法が開示されている。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の電子データファイリング装置1の構成を示している。
電子データファイリング装置1は、ユーザにより登録された電子データとその電子データの文書情報(識別情報)をバインダを介してフォルダ単位で分類・管理できる機能を有しており、図1に示すように、操作入力部11、制御部12、生成規則データベース13、登録部14、変更部15、削除部16、ファイリングデータベース17、表示部18、電子データ入力部19、登録電子データ保管領域20で構成されている。
ここで、電子データファイリング装置1におけるフォルダとバインダは電子データの登録用階層を示している。以下の説明において、バインダは、単数または複数の電子データを1つのまとまった関連情報として登録するための保管庫としての役割を有する登録用階層を示し、フォルダは、バインダを登録する直近上位の登録用階層を示すものとする。
制御部12は、操作入力部11を介して入力したユーザからの指示に応じて各構成を制御するよう機能する。また、制御部12は、フォルダ、バインダまたは電子データを識別する情報をユーザからの指示に応じて各構成へ出力する。
生成規則データベース13は、フォルダ間の親子関係を定義する生成規則情報をテーブルデータとして格納しており、登録部14からの要求に応じて生成規則情報を出力する。以降、この生成規則情報で親に定義されたフォルダを親フォルダと呼び、子に定義されたフォルダを子フォルダと呼び、特に親フォルダに関連付けられた子フォルダを関連・子フォルダと呼ぶ。
登録部14は、例えば、ユーザに指定された登録先フォルダ情報とユーザからの入力情報に基づき親バインダを識別する文書情報(バインダ識別情報)を設定し、その文書情報を含むバインダ情報と親フォルダを示すフォルダ情報とを関連付けてファイリングデータベース17のファイリング情報に登録する。また、登録部14は、親バインダの文書情報に基づき、生成規則データベース13の生成規則情報を参照して親フォルダの関連・子フォルダを検索し、関連・子フォルダに親バインダの文書情報を用いて関連・子バインダの文書情報を設定し、その文書情報を含むバインダ情報と関連・子フォルダを示すフォルダ情報とを関連付けてファイリングデータベース17のファイリング情報に登録する。ここで、文書情報とは、例えば後で登録される電子データの文書情報としての文書名称、登録部14により自動採番された文書番号、ユーザにより任意に設定された検索キーワードなどで構成される。さらに、登録部14は、生成規則データベース13の生成規則情報に基づき、親バインダと関連・子バインダを関連付ける関連バインダ情報を設定してファイリングデータベース17のファイリング情報に登録する。この関連バインダ情報は、例えば親バインダのバインダ情報に記載した関連・子バインダを示す情報、または関連・子バインダのバインダ情報に記載した関連・親バインダを示す情報であり、関連・親バインダと関連・子バインダとを相互に検索可能に関連付けている。
登録部14は、例えば電子データ入力部19を介して入力された電子データを登録電子データ保管領域20に記録し、その電子データの識別情報(電子データ識別情報)と登録電子データ保管領域20における電子データの保管位置を示す保管場所情報を取得し、ユーザに指定されたバインダのバインダ情報に電子データ識別情報と電子データ保管場所情報を記載してファイリングデータベース17のファイリング情報に登録する。
また、削除部16は、ユーザからのバインダ削除指示に従って親バインダを削除する際、その親バインダの関連バインダ情報に基づき関連・子バインダを一括削除するよう機能する。削除部16は、例えば親バインダの関連バインダ情報に基づきファイリングデータベース17のファイリング情報から関連・子バインダのバインダ情報を取得して親バインダのバインダ情報との比較、確認を行い、関連・子バインダのバインダ情報が変更されているかを判定する。削除部16は、関連・子バインダのバインダ情報が変更されていない場合、その関連・子バインダのバインダ情報をファイリングデータベース17のファイリング情報から削除する。
登録電子データ保管領域20は、登録部14によりバインダに登録された電子データまたは変更部15によりバインダに変更登録された電子データを記憶する記憶領域である。
(1)バインダpは、ユーザからのバインダ登録指示と入力情報に基づき、文書情報が設定されることで生成される。
(2)バインダpを親フォルダとしてのフォルダPに登録する。
(3)フォルダPの生成規則情報21が設定されているか確認する。
(4)フォルダPの生成規則情報21に関連・子フォルダ1としてのフォルダAが登録されているため、バインダpの文書情報を用いてバインダaの文書情報を設定し、バインダaを生成する。
(5)バインダaに対しバインダpを親バインダとする関連バインダ情報を設定するとともに、バインダpに対し関連・子バインダ1をバインダaとする関連バインダ情報を設定する。
(6)バインダaを関連・子フォルダ1としてのフォルダAに登録する。
(7)関連・子フォルダ1に続いて関連・子フォルダ2としてのフォルダBが登録されているため、バインダpの文書情報を用いてバインダbの文書情報を設定し、バインダbを生成する。
(8)バインダbに対しバインダpを親バインダする関連バインダ情報を設定するとともに、バインダpに対し関連・子バインダ2としてバインダbを追加して関連バインダ情報を設定する。
(9)バインダbを関連・子フォルダ2としてのフォルダBに登録する。
(10)関連・子フォルダ2に続いて関連・子フォルダ3としてのフォルダCが登録されているため、バインダpの文書情報を用いてバインダcの文書情報を設定し、バインダcを生成する。
(11)バインダcに対しバインダpを親バインダする関連バインダ情報を設定するとともに、バインダpに対し関連・子バインダ3としてバインダcを追加して関連バインダ情報を設定する。
(12)バインダcを関連・子フォルダ3としてのフォルダCに登録する。
登録部14は、このように親子関係を有するフォルダに対し電子データを登録するためのバインダを一括登録する。
関連バインダ情報はバインダ間の親子関係を示す情報であり、例えば親バインダとしてのバインダ情報p1の関連バインダ情報には関連・子バインダとして一括登録したバインダa,b,cの文書番号が記載され、関連・子バインダとしてのバインダ情報a1には関連・親バインダとしてバインダ情報pの文書番号が記載されている。この関連バインダ情報により、図4の破線矢印βに示すように、バインダ情報どうしが関連付けられ、親バインダと関連・子バインダとを相互に検索可能にしている。
登録情報はバインダに登録された電子データ(登録電子データ)を示す情報であり、電子データ識別情報と電子データ保管場所情報で構成され、電子データ登録時に記載される。電子データ識別情報は、例えば電子データの名称や管理番号であり登録電子データを表示画面上に表示する際に用いられる。電子データ保管場所情報は、電子データ保管領域20における電子データの位置を示すアドレス情報であり、バインダとそのバインダに登録された電子データを関連付ける情報である。
<1>バインダ登録処理
図5は、電子データファイリング装置1のバインダ登録処理のフローを示している。
電子データファイリング装置1の登録部14は、ユーザから指定されたフォルダのフォルダ情報とバインダ登録指示を入力するとバインダ登録処理を開始し、制御部12を介して表示部18にユーザ入力項目(入力情報)の入力表示画面を生成させる。登録部14は、ユーザから操作入力部11と制御部12を介して入力情報を取得すると、その入力情報に基づき文書名称と検索キーワードを記載するとともに自動採番により生成した文書番号を記載して文書情報を設定し、ファイリングデータベース17のファイリング情報に登録する(ステップST101)。
登録部14は、生成規則データベース13の生成規則情報21に関連・子フォルダiが設定されているか確認する(ステップST103)。
登録部14は、生成規則情報21に関連・子フォルダiが設定されていないと判定した場合(ステップST104“NO”)、バインダ登録処理を終了する。
登録部14は、親バインダの文書情報に基づき、関連・子バインダの関連バインダ情報として関連・親バインダを設定する(ステップST106)。
登録部14は、関連・子バインダiの文書情報に基づき、親バインダの関連バインダ情報として関連・子バインダを設定する(ステップST107)。
登録部14は、関連・子フォルダを検索するための番号iに1増加(i=i+1)し(ステップST108)、ステップST103からの処理を繰り返す。
図6は、電子データファイリング装置1の電子データ登録処理のフローの一例を示している。電子データファイリング装置1の登録部14は、操作入力部11と制御部12を介してユーザからの電子データ登録指示を入力すると処理を開始する。
登録部14は、ユーザに指定された電子データとバインダの文書番号を入力し(ステップST111)、その電子データを電子データ保管領域20に格納して(ステップST112)電子データ識別情報と電子データ保管場所情報を取得する(ステップST113)。
登録部14は、ユーザに指定されたバインダの文書情報に基づきファイリングデータベース17のファイリング情報からバインダ情報を取得し、バインダ情報の登録情報として電子データ識別情報と電子データ保管場所情報を記載してファイリングデータベース17のファイリング情報に登録する(ステップST114)(終了)。
図7は、電子データファイリング装置1のバインダ削除処理のフローを示している。
電子データファイリング装置1の削除部16は、ユーザからのバインダ削除指示とユーザに指定されたバインダの文書番号を入力すると処理を開始し、その文書番号を用いてファイリングデータベース17のファイリング情報からバインダ情報を取得する。削除部16は、バインダ情報内の関連バインダ情報に関連・子バインダが記載されているかを判定し(ステップST201)、関連・子バインダが記載されていない場合(ステップST201“NO”)、指定されたバインダのバインダ情報のみをファイリングデータベース17のファイリング情報から削除して(ステップST210)処理を終了する。
一方、削除部16は、関連・子バインダへの変更が無いと判定した場合(ステップST203“YES”)、関連・子バインダを検索するための番号iを初期値(i=1)にする(ステップST204)。削除部16は、関連バインダ情報を確認し(ステップST205)、関連・子バインダiが有るかを判定する(ステップST206)。
一方、削除部16は、関連・子バインダiが有ると判定した場合(ステップST206“YES”)、関連・子バインダiの文書番号に基づきファイリングデータベース17のファイリング情報を検索し関連・子バインダiのバインダ情報を削除する(ステップST207)。
削除部16は、関連・子バインダを検索するための番号iに1増加(i=i+1)し(ステップST208)、ステップST205からの処理を繰り返して関連・子バインダのバインダ情報を一括削除する。
図8は、電子データファイリング装置1のバインダ情報変更処理のフローを示している。
電子データファイリング装置1の変更部15は、操作入力部11と制御部12を介してユーザからバインダ情報の変更指示とユーザに指定されたバインダの文書番号を入力すると処理を開始し、その文書番号を用いてファイリングデータベース17のファイリング情報からバインダ情報を取得する。変更部15は、バインダ情報内の関連バインダ情報に関連・子バインダが記載されているかを判定し(ステップST301)、関連・子バインダが記載されていない場合(ステップST301“NO”)、指定されたバインダの文書情報を表示部18を介して変更可能に表示させ、ユーザからの入力情報に基づきバインダの文書情報を変更して(ステップST310)処理を終了する。
一方、変更部15は、関連・子バインダ情報への変更が無いと判定した場合(ステップST303“YES”)、関連・子バインダを検索するための番号iを初期値(i=1)にする(ステップST304)。削除部16は、関連バインダ情報を確認し(ステップST305)、関連・子バインダiが有るかを判定する(ステップST306)。
一方、変更部15は、関連・子バインダiが有ると判定した場合(ステップST306“YES”)、関連・子バインダiの文書情報を表示部18を介して変更可能に表示させ、ユーザからの入力情報に基づき変更する(ステップST307)。
変更部15は、関連・子バインダを検索するための番号iに1増加(i=i+1)し(ステップST308)、ステップST305からの処理を繰り返して関連・子バインダのバインダ情報を一括変更する。
Claims (4)
- 電子データをフォルダ単位で分類し、当該電子データをバインダを介して前記フォルダに登録する電子データファイリング装置において、
前記フォルダ間の親子関係を定義する生成規則情報を格納した生成規則データベースと、
前記生成規則情報で定義された親フォルダにバインダを登録する際、前記親フォルダに登録したバインダの情報を用いて、前記親フォルダに関連する全ての子フォルダに、前記親フォルダに登録したバインダと同じバインダを登録する登録部とを備えたことを特徴とする電子データファイリング装置。 - 登録部は、親フォルダのバインダと、当該親フォルダに関連する子フォルダのバインダとを相互に検索可能な関連バインダ情報をファイリングデータベースに登録することを特徴とする請求項1記載の電子データファイリング装置。
- ユーザからの指示に従って親フォルダのバインダを削除する際、ファイリングデータベースの関連バインダ情報を用いて前記親フォルダのバインダに関連する子フォルダのバインダを削除する削除部を備えたことを特徴とする請求項2記載の電子データファイリング装置。
- ユーザからの指示に従って親フォルダのバインダの情報を変更する際、ファイリングデータベースの関連バインダ情報を用いて、前記親フォルダのバインダに関連する子フォルダのバインダの情報を連動して変更する変更部を備えたことを特徴とする請求項2または請求項3記載の電子データファイリング装置。
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