JP5717460B2 - 含フッ素イオン液体型合成潤滑油 - Google Patents

含フッ素イオン液体型合成潤滑油 Download PDF

Info

Publication number
JP5717460B2
JP5717460B2 JP2011026051A JP2011026051A JP5717460B2 JP 5717460 B2 JP5717460 B2 JP 5717460B2 JP 2011026051 A JP2011026051 A JP 2011026051A JP 2011026051 A JP2011026051 A JP 2011026051A JP 5717460 B2 JP5717460 B2 JP 5717460B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ionic liquid
fluorine
group
represented
lubricating oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011026051A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012162693A (ja
Inventor
信二 久保
信二 久保
恭平 向
恭平 向
仁 河内
仁 河内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Neos Co Ltd
Original Assignee
Neos Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Neos Co Ltd filed Critical Neos Co Ltd
Priority to JP2011026051A priority Critical patent/JP5717460B2/ja
Publication of JP2012162693A publication Critical patent/JP2012162693A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5717460B2 publication Critical patent/JP5717460B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)

Description

本発明は、従来のイオン液体型潤滑油よりも高い耐熱性と、高い潤滑性能を有する含フッ素イオン液体型潤滑油に関する。
従来、機械装置、動力伝達装置、モーター、グリースなどに用いられる潤滑油としてはシリコーンオイル、合成炭化水素、エステル油などの中から所望の物性に近い基油を選定し、あるいは必要に応じて組み合わせて使用されている。場合によってはその他の成分を添加することで要求性能を満たす潤滑油組成物として使用されている。これらの潤滑油基油には、高温での使用の際には、基油自身の安定性、引火や燃焼の懸念があった。設備や装置の進歩に伴い、潤滑油には過酷な状態での使用に対して信頼性の向上が要求されており、より優れた耐熱性、耐酸化性、潤滑性を有する潤滑油基油が求められている。このような問題に対して、イオン液体を含有することを特徴とする合成潤滑油を用いる方法が知られている。(特許文献1、2)
イオン液体は塩でありながら、常温で液体であり、且つ蒸気圧が極めて低い、難燃性である等の特徴から、様々な分野で応用が検討されている物質である。高い耐熱性、高い比熱容量などの特徴を活かし、潤滑剤の分野でも応用検討が積極的になされている。しかし、従来のイオン液体の中には、吸湿性を示すものや、場合によっては水に対して溶解性を示すものもあり、潤滑油として用いる場合、その用途によっては適さない可能性があった。また、前述のように、設備や装置の高性能化や高効率化に伴い、潤滑油の、より一層の信頼性の向上が恒常的に望まれており、長期間の使用における揮発損失や熱分解の問題の改善や従来よりも高い潤滑性能を有する潤滑油基油の開発が課題であった。
特開2009−286858号公報 特開2009−57541号公報
すなわち本発明は、前述の潤滑剤用途でイオン液体を活用する際の問題点を解決し、従来のものよりも、高い耐熱性と潤滑性を有するイオン液体型潤滑油基油を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、従来より潤滑剤への適用が検討されていたイオン液体において、フッ素基を導入したカチオンを用いることにより、従来のイオン液体型潤滑油よりも耐熱性、潤滑特性を向上させることが出来ることを見出した。すなわち、本発明は下記項1〜5の含フッ素イオン液体型潤滑油及び潤滑油組成物を提供するものである。
項1.
イオン液体から構成される含フッ素イオン液体型潤滑油であって、前記イオン液体が下記式(1)
Figure 0005717460
(式中、Rfはポリフルオロアルキル基、ポリフルオロポリエーテル基を示す。Aは単結合もしくは2価の有機基を示し、有機基は必要に応じて酸素原子、窒素原子または硫黄原子を含んでもよい。Q+は有機カチオンを表し、Xは分子内にフッ素原子を有するアニオンを表す。)
で表されることを特徴とする、含フッ素イオン液体型潤滑油
項2.
Rfが下記式(2)
Figure 0005717460
(式中nは0〜7の整数を表す)
で表される炭素数1〜8の直鎖状のペルフルオロアルキル基であることを特徴とする、項1に記載の含フッ素イオン液体型潤滑油。
項3.
イオン液体を構成するカチオンが下記式(3)
Figure 0005717460
(式中、R及び/又はRは下記一般式(4)で表される基である。
Figure 0005717460
(式中Rfはポリフルオロアルキル基、ポリフルオロポリエーテル基を示す。Aは単結合もしくは2価の有機基を示し、有機基は必要に応じて酸素原子、窒素原子または硫黄原子を含んでもよい。)。
置換基R〜Rの残りの基は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜18の直鎖または分岐のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アシル基を示し、これらの置換基は必要に応じて酸素、窒素、硫黄を含んでもよい。)
で表されるイミダゾリウムカチオンであることを特徴とする項1又は2に記載の含フッ素イオン液体型潤滑油。
項4.
分子内にフッ素原子を有する前記アニオンがビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドアニオンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の含フッ素イオン液体型潤滑油。
項5.
項1〜4のいずれかに記載の含フッ素イオン液体型潤滑油を含むことを特徴とする潤滑油組成物。
本発明の含フッ素イオン液体型潤滑油は、イオン液体の有機カチオン部分にポリフルオロアルキル基またはポリフルオロポリエーテル基を有しており、同一炭素数の炭化水素基を有するイオン液体と比較した場合、耐熱性、摩擦特性に関して優れている。耐熱性や摩擦特性は、設備や装置の高性能化や高効率化に伴って潤滑油に求められるている性能であり、本発明の成果は、より優れた耐熱性や摩擦特性を有する潤滑油および潤滑油基油として利用が出来る。
以下、本発明の含フッ素イオン液体型潤滑油について詳述する。
本発明の含フッ素イオン液体型潤滑油は下記一般式(1)
Figure 0005717460
(式中、Rfはポリフルオロアルキル基、ポリフルオロポリエーテル基を示す。Aは単結合もしくは2価の有機基を示し、有機基は必要に応じて酸素原子や窒素原子や硫黄原子を含んでもよい。Q+は有機カチオンを表し、Xは分子内にフッ素原子を有するアニオンを表す。)
で表されることを特徴とする。
一般式(1)において、Rfはポリフルオロアルキル基、ポリフルオロポリエーテル基を示す。ポリフルオロアルキル基の炭素数は、1〜10、好ましくは2〜9、より好ましくは4〜8であり、直鎖であっても分岐を有していてもよい。Rfは直鎖のポリフルオロアルキル基が好ましい。ポリフルオロアルキル基は、アルキル基の少なくとも2個の水素原子がフッ素原子で置換された基を意味し、フッ素置換基の数は特に限定されないが全ての水素原子がフッ素原子で置換されたペルフルオロアルキル基が好ましい。Rfとしては具体的に、炭素数1〜8の直鎖状ペルフルオロアルキル基、炭素数3〜9の分岐状ペルフルオロアルケニル基、平均分子量1000以下のペルフルオロポリエーテル基などが挙げられる。
ペルフルオロポリエーテル基としては、
CF3-CF2-CF2-O-[CF(CF3)-CF2-O]n-CF(CF3)-
CF3-CF2-CF2-O-(CF2-CF2-CF2-O)n-CF2-CF2-
CF3-O-(CF2-CF2-O)m-(CF2-O-)n-CF2-
(n,mは、ペルフルオロポリエーテル基の平均分子量が1000以下になる0以上の整数を表す。)が挙げられる。
好ましいRfとしては炭素数1〜8の直鎖状ペルフルオロアルキル基が挙げられる。このようなペルフルオロアルキル基としては、特に限定されないが、たとえば下記一般式(2)で表されるペルフルオロアルキル基が挙げられる。
Figure 0005717460
(式中nは0〜7の整数を表す)
一般式(1)において、Aは単結合もしくは2価の有機基を示す。2価の有機基としては、具体的に、炭素数1〜4、好ましくは1〜2のアルキレン基が挙げられ、必要に応じて、
酸素原子、窒素原子、硫黄原子を含んでもよい。具体的には、−CH−、−CHCH−、−CHCH(CH)−、−CHCHCH−、−CHCHCHCH−、−OCHCH−、−CHCHO−、−OCHCHCH−、−CHCHCHO−、−OCHCHCHCH−、−CHCHCHCHO−、−SCHCH−、−CHCHS−、−SCHCHCH−、−CHCHCHS−、−SCHCHCHCH−、−CHCHCHCHS−、−NHCHCH−、−CHCHNH−、−NHCHCHCH−、−CHCHCHNH−、−NHCHCHCHCH−、−CHCHCHCHNH−などが挙げられる。
好ましいAとしては、工業的な原料の入手の容易さの点からも、炭素数1〜2のアルキレン基が好ましい。
一般式(1)においてQ+ は有機カチオンを表す。有機カチオンとしては具体的に、脂肪族アンモニウムカチオン、飽和環式アンモニウムカチオン、芳香族アンモニウムカチオン、第四級ホスホニウムカチオンが示される。好ましい有機カチオンとしては、イミダゾリウムカチオンやピリジニウムカチオン等の芳香族アンモニウムカチオンが挙げられ、特に好ましい有機カチオンとしてはイミダゾリウムカチオンが挙げられる。イオン液体のカチオン(Rf−A−Q)は下記式(3)のイミダゾリウムカチオンが好ましい。
Figure 0005717460
(式中、R及び/又はRは下記一般式(4)で表される基である。
Figure 0005717460
(式中Rf、Aは一般式(1)におけるRf、Aと同義である)。
置換基R〜Rの残りの基は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜18の直鎖または分岐のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アシル基を示し、これらの置換基は必要に応じて酸素、窒素、硫黄を含んでもよい。)
上記式(3)で表されるイミダゾリウムカチオンは合成の容易さの観点から1,3位の2置換イミダゾリウムカチオン、1,2,3位の3置換イミダゾリウムカチオンが好ましく用いられる。1,2,3位の置換基、好ましくは1,3位の置換基のうち、少なくとも一つがポリフルオロアルキル基またはポリフルオロポリエーテル基であることが好ましい。
一般式(1)においてXは分子内にフッ素原子を有するアニオンを表す。分子内にフッ素原子を有するアニオンとしては、具体的にペルフルオロアルカンスルホネートアニオン(Rf−SO )、やビス(パーフルオロアルカンスルホニル)イミドアニオン({Rf−SO)、ビス(フルオロスルホニル)イミドアニオン({F−SO)、六フッ化リンアニオン(PF)、四フッ化ホウ素アニオン(BF)などの含フッ素アニオンが挙げられる。Rfは炭素数1〜10の直鎖又は分岐を有するペルフルオロアルキル基が挙げられ、具体的にはCF−(CF−(mは0〜9の整数を示す)で表される基が挙げられる。
好ましいアニオンとしては、ビス(パーフルオロアルカンスルホニル)イミドアニオン挙げられ、特に好ましいアニオンとしてはビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドアニオンが挙げられる。
本発明におけるイオン液体の合成方法としては、特に限定されるものではなく、従来公知の方法を用いて製造することが出来る。例えば、一般的なアルキル化反応やアニオン交換反応などを適用することが出来る。
イオン液体において、カチオン、アニオンは、1種のみを用いてもよく、2種以上のカチオン/アニオンを混合して用いてもよい。
本発明の内容を以下の実施例により説明するが、本発明の内容は実施例に限定されることは意図しない。
合成実施例1
攪拌機、温度計、還流冷却機及び滴下漏斗を備えたフラスコにHFE−7100(住友3M製)30ml、ピリジン0.95g(0.012mol)及び1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−1−n−オクタノール(東京化成、試薬)3.64g(0.01mol)を0℃で攪拌しながら、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(東京化成、試薬)33.86g(0.12mol)を除々に滴下し、更に攪拌を3〜4時間実施した後、反応混合物を水100ml中に滴下した。
分離した下層を2〜3回水洗し、無水硫酸ナトリウムで脱水後、ロータリーエバポレーターを用いて、HFE−7100を留去することで、淡黄色液体である1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロオクチル−1−トリフルオロメタンスルホネートを4.47g(9mmol、収率90%)得た。
攪拌機、温度計、還流冷却機及び滴下漏斗を備えたフラスコに1−メチルイミダゾール(東京化成、試薬)0.89g(10.8mmol)、アセトニトリル30mlを40〜50℃に加温し、攪拌しながら、合成した1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロオクチル−1−トリフルオロメタンスルホネート4.47g(9mmol)を滴下した。更に40〜50℃で3〜4時間攪拌を継続させ、反応混合物を水50ml中に滴下した。分離した下層を5〜10回蒸留水洗し、1−メチル−3−(1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチル)イミダゾリウム・トリフルオロメタンスルホネート、4.74g(8.2mmol、収率91%)を得た。
合成実施例2
次いで、1−メチル−3−(1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチル)イミダゾリウム・トリフルオロメタンスルホネート、4.74g(8.2mmol)をメタノール溶媒中、室温にてビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチウム、2.47g(8.6mmol)と塩交換反応させ、得られた反応液を蒸留水で5〜10回水洗し、その後、分離した下層から水分を減圧除去することによって、目的物である1−メチル−3−(1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチル)イミダゾリウム・ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、5.28g(7.4mmol、収率90%)を得た。
合成比較例1
合成実施例1に示した、1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−1−n−オクタノールの代わりにn−オクタノールを用いる以外は合成実施例1と同様にして、1−メチル−3−n−オクチルイミダゾリウム・トリフルオロメタンスルホネートを収率91%で得た。その後、合成実施例2と同様にして、1−メチル−3−n−オクチルイミダゾリウム・ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドを収率90%で得た。
合成比較例2
合成実施例1において、1−メチル−3−(1H,1H,2H,2H―トリデカフルオロ−n−オクチル)イミダゾリウム・トリフルオロメタンスルホネートの代わりに、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム・クロライドを用いる以外は同様にして、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム・ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドを収率91%で得た。
実施例1
合成実施例2で合成した、1−メチル−3−(1H,1H,2H,2H―トリデカフルオロ−n−オクチル)イミダゾリウム・ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドを用いて、摩擦係数測定、耐熱性測定、融点測定、粘度測定を行い、潤滑油基油としての性能を評価した。
摩擦係数測定は新東科学社製 HEIDON−14DRH広域摩擦磨耗試験機を用い、測定温度20℃、荷重200gで、50rpmと100rpmの2条件にて測定を行った。測定基材としてはアルミニウムを用いた。
耐熱性測定はエスアイアイナノテクノロジー社製 TG/DTA6200を用いて、150ml/分の空気気流下、10℃/分の昇温速度にて、5%重量減少温度を測定することで評価した。
融点はエスアイアイナノテクノロジー社製 DSC6200を用いて、10℃/分の速度で室温から−60℃までの測定により評価した。
粘度測定は、ブルックフィールド社製 DV−ultraを用いて30℃における粘度測定を実施した。評価結果を表1に示す。
比較例1
合成比較例1で合成した、1−メチルー3−n−オクチルイミダゾリウム・ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドを用いて、実施例1と同様に、摩擦係数測定、耐熱性測定、融点測定、粘度測定を行い、潤滑油基油としての性能を評価した。評価結果を表1に示す。
比較例2
合成比較例2で合成した、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム・ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドを用いて、実施例1と同様に、摩擦係数測定、耐熱性測定、融点測定、粘度測定を行い、潤滑油基油としての性能を評価した。評価結果を表1に示す。
Figure 0005717460
表1の結果から、イミダゾリウムカチオンの置換基に直鎖状ペルフルオロアルキル基を導入した場合、同炭素数の炭化水素基が導入されたものよりも耐熱性が優れていることが判る。また、フッ素基の導入により、同炭素数の炭化水素基が導入されたものよりも低い摩擦係数を示す。
本発明による含フッ素イオン液体型潤滑油は、イオン液体の有機カチオン部分にポリフルオロアルキル基を有しており、同一炭素数の炭化水素基を有するイオン液体と比較した場合、耐熱性、摩擦特性に優れている。耐熱性や摩擦特性は、産業上の設備、装置の高性能化や高効率化に伴って潤滑油に要求される性能であり、本発明の成果は、より優れた耐熱性や摩擦特性を有する潤滑油および潤滑油基油として有用である。

Claims (3)

  1. イオン液体から構成される含フッ素イオン液体型潤滑油であって、前記イオン液体が下記式(1)
    Figure 0005717460
    (式中、Rfは
    Figure 0005717460
    (式中、nは3〜7の整数を表す)
    で表される炭素数4〜8のペルフルオロアルキル基を示す。Aは炭素数1〜2のアルキレン基を示す。Q+は有機カチオンを表し、Xは分子内にフッ素原子を有するアニオンを表す。)
    で表され、
    前記有機カチオンが下記式(3)
    Figure 0005717460
    (式中、R 及び/又はR は上記Rf−Aで表される基であり、
    置換基R 〜R の残りの基は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜18の直鎖又は分岐のアルキル基を示す。)
    で表されるイミダゾリウムカチオンであり、
    分子内にフッ素原子を有する前記アニオンがビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドアニオンであることを特徴とする、含フッ素イオン液体型潤滑油(ただし1−(3,4,5,6−ペルフルオロヘキシル)3−メチルイミダゾリウム・ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドは除く)
  2. 前記イオン液体が1−メチル−3−(1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチル)イミダゾリウム・ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドであることを特徴とする、請求項1に記載の含フッ素イオン液体型潤滑油。
  3. 請求項1又は2に記載の含フッ素イオン液体型潤滑油を含むことを特徴とする潤滑油組成物。
JP2011026051A 2011-02-09 2011-02-09 含フッ素イオン液体型合成潤滑油 Expired - Fee Related JP5717460B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011026051A JP5717460B2 (ja) 2011-02-09 2011-02-09 含フッ素イオン液体型合成潤滑油

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011026051A JP5717460B2 (ja) 2011-02-09 2011-02-09 含フッ素イオン液体型合成潤滑油

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012162693A JP2012162693A (ja) 2012-08-30
JP5717460B2 true JP5717460B2 (ja) 2015-05-13

Family

ID=46842397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011026051A Expired - Fee Related JP5717460B2 (ja) 2011-02-09 2011-02-09 含フッ素イオン液体型合成潤滑油

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5717460B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6437392B2 (ja) * 2015-02-06 2018-12-12 デクセリアルズ株式会社 磁気記録媒体用潤滑剤、及び磁気記録媒体
WO2016125840A1 (ja) * 2015-02-06 2016-08-11 デクセリアルズ株式会社 磁気記録媒体用潤滑剤、及び磁気記録媒体
JP6780945B2 (ja) * 2015-08-20 2020-11-04 デクセリアルズ株式会社 イオン液体、潤滑剤及び磁気記録媒体
WO2017030122A1 (ja) * 2015-08-20 2017-02-23 デクセリアルズ株式会社 イオン液体、潤滑剤及び磁気記録媒体

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007120653A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 流体軸受装置、ならびにそれを用いたスピンドルモータ及び情報装置
US7687513B1 (en) * 2004-10-21 2010-03-30 University Of Notre Dame Du Lac Aminopyridinium ionic liquids
CN101591296B (zh) * 2009-06-19 2011-05-11 中国科学院上海有机化学研究所 一种高密度离子液体及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012162693A (ja) 2012-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Jin et al. Polyethylene glycol functionalized dicationic ionic liquids with alkyl or polyfluoroalkyl substituents as high temperature lubricants
Zeng et al. Polyfluoroalkyl, polyethylene glycol, 1, 4-bismethylenebenzene, or 1, 4-bismethylene-2, 3, 5, 6-tetrafluorobenzene bridged functionalized dicationic ionic liquids: synthesis and properties as high temperature lubricants
Shah et al. Novel halogen-free chelated orthoborate–phosphonium ionic liquids: synthesis and tribophysical properties
JP5419688B2 (ja) 環式ホスファゼン化合物
Taher et al. Halogen-free pyrrolidinium bis (mandelato) borate ionic liquids: some physicochemical properties and lubrication performance as additives to polyethylene glycol
JP5717460B2 (ja) 含フッ素イオン液体型合成潤滑油
Song et al. Lithium-based ionic liquids functionalized by sym-triazine and cyclotriphosphazene as high temperature lubricants
JP6663695B2 (ja) 耐熱導電性潤滑剤
WO2011093455A1 (ja) 合成潤滑剤
JP2011518897A (ja) イオン液体ベースのグリース組成物
JP6214566B2 (ja) ビ−またはター−フェニル末端基を有する(パー)フルオロポリエーテル
Khatri et al. Halogen-free ammonium–organoborate ionic liquids as lubricating additives: the effect of alkyl chain lengths on the tribological performance
CN102746279A (zh) 含苯并三氮唑基团离子液体及其制备方法和应用
JP2016130316A (ja) 潤滑性化合物及びそれを含む潤滑剤組成物
CN103333728B (zh) 一种抗腐蚀性润滑剂
EP3119859A1 (en) Halogen free ionic liquids as lubricant or lubricant additives and a process for the preparation thereof
Song et al. In situ preparation of anti-corrosion ionic liquids as the lubricant additives in multiply-alkylated cyclopentanes
CN107532100A (zh) 包含含有硅的离子液体的润滑剂
Yao et al. High-temperature tribological properties of 2-substituted imidazolium ionic liquids for Si 3 N 4-steel contacts
WO2021205795A1 (ja) フッ素含有リン酸エステルアニオンを含むイオン液体及び潤滑油組成物
JP5902074B2 (ja) 潤滑油組成物
JP5957401B2 (ja) 潤滑油基油および潤滑油組成物
CN1329491C (zh) 含膦酸酯官能团的离子液体及其制备方法和用途
CN102060776B (zh) 一种含位阻酚的抗氧化离子液体及其制备方法和应用
JP5957402B2 (ja) グリース

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140715

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140901

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150317

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5717460

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees