JP5717367B2 - モジュール型熱交換器のタンク構造 - Google Patents
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Description
この熱交換器は、図9〜図11に示すごとく、多数のモジュールコア7を有し、それらが上下一対の主タンク8に、それぞれ上下方向へ2段に接続されて、それらが端部連結部36および中間連結部37を介して連結されている。モジュールコア7はフィンとチューブとが並列され、各チューブの上下両端に副タンク3が配置され、各副タンク3に連結パイプ6が突設されたものである。そして、左右一対のサイド材5により全体が締結固定される。
そこで本発明は、これらの問題点を解決することを課題とする。
並列される複数のモジュールコア(7)の合計の長さを少なくとも有し、それぞれの各連結パイプ(6)が連通される第1連通孔(9)が互いに離間して配置された上下一対の主タンク(8)と、を具備するモジュール型熱交換器のタンク構造において、
上側の前記主タンク(8)の連結孔(9)側の面に当接され、その連結孔(9)に同軸でそれと略同一径の開口(10b) が形成されると共に、その主タンク(8)の幅方向両側に一対のフランジ部(10a)が突設され、そのフランジ部(10a) に複数の第1ボルト孔(12)が設けられた固定プレート(10)と、
その固定プレート(10)の下面で、その開口(10b)の口縁部に凹陥された環状のパッキン座(11)と、
それぞれの前記パッキン座(11)に嵌着され、そのパッキン座(11)の外直径と整合する外直径を有する複数の弾性パッキン(13)と、
前記固定プレート(10)に着脱自在に当接すると共に、前記第1連通孔(9)に略整合する第2連通孔(14)が設けられ且つ、前記第1ボルト孔(12)に整合する第2ボルト孔(15)が形成された取付プレート(16)と、
それぞれ断面円形の筒部(17)および、その筒部(17)の一端縁の外側に突設された円環状の鍔部(18)を有し、その筒部(17)の内直径が前記連結パイプ(6)の外直径より大きく、その筒部(17)の外直径が前記第1連通孔(9)の内直径より小さく形成され、その鍔部(18)の外直径が第1連通孔(9)の内直径より大きく且つ、前記パッキン座(11)の直径より小に形成された複数の接続カラー(19)と、
上下一対の主タンク(8)を平行に離間保持して、その主タンク(8)の長手方向の両端に、その上下両端が締結材を介して固定される一対のサイド材(5)と、
を具備し、
前記弾性パッキン(13)は、前記パッキン座(11)の当接面が平坦に形成されると共に、接続カラー(19)の鍔部(18)および取付プレート(16)の当接面に複数の環状凸部(22)が同心に形成され、
上側の主タンク(8)には、その固定プレート(10)の各パッキン座(11)にそれぞれ弾性パッキン(13)が嵌着され、その各弾性パッキン(13)の下面に各接続カラー(19)の鍔部(18)および取付プレート(16)が順に当接された状態で、各ボルト孔(12)(15)に挿通されるボルト(20)によりその固定プレート(10)と取付プレート(16)とが締結固定され、
その上側の主タンク(8)に接続された各接続カラー(19)の筒部(17)に、並列された複数のモジュールコア(7)の上側の各連結パイプ(6)が同時に、それぞれOリング(21)を介して気密に連結され、そのとき各接続カラー(19)は前記弾性パッキン(13)のゴム弾性により半径方向に移動できるように構成されて、各連結パイプ(6)と各接続カラー(19)とが自動調芯されて、各接続カラー(19)に連結パイプ(6)が同時に嵌着され、このとき弾性パッキン(13)は半径方向の移動を制限されるように構成されたことを特徴とするモジュール型熱交換器のタンク構造である。
上下一対の主タンク(8)(8)間に、それぞれ上下一対のモジュールコア(7)(7)が各副タンク(3)の下側連結部材(23)と上側連結部材(24)を介して二段に接続され、
その下側連結部材(23)は、副タンク(3)の接続孔(4)から上側に突設されると共に、その内周は上方に縮小する断面台形の筒状に形成され、
副タンク(3)から下方に突設する上側連結部材(24)の内周に、下側連結部材(23)の外周がOリング(25)を介して連結されたモジュール型熱交換器のタンク構造である。
上側連結部材(24)と下側連結部材(23)には、それぞれモジュールコア(7)の幅方向両側に上下一対の接続用フランジ(26)が突設され、締結具(27)を介してそれら上下一対の接続用フランジ(26)が締結固定されるモジュール型熱交換器のタンク構造である。
また、主タンク8と各モジュールコア7との着脱が容易であるため、故障したモジュールコア7の交換が容易である。さらには、固定プレート10と取付プレート16とがボルト20によって分離可能であるので、弾性パッキン13の取替えが容易である。
この例の熱交換器は、図7に示すごとく、一例として上下一対の主タンク8間に上下2段に3列の計6つのモジュールコア7が配置されたものである。そして、それらの両側に一対のサイド材5が、各主タンク8のブラケット28および同図では図示しないボルトを介して取付けられている。それぞれのモジュールコア7は、図6に示すごとく、多数のフィン1とチューブ2が交互に並列され、各フィン1の上下両端(下端側省略)が一対の副タンク3にそのチューブプレート3a(図1)を介して連通されている。各副タンク3には接続孔4が開口する。
そしてこの固定プレート10には弾性パッキン13を介して接続カラー19の鍔部18および取付プレート16が順に当接し、それらがボルト20およびナット20aにより締結固定される。
この下側連結部材23は全体が筒状で且つ、上に向けて横断面台形に形成されている。このようにすることにより、下側連結部材23と副タンク3との間に空気溜りが生じるのを防止している。さらに上下一対の接続用フランジ26には互いに整合する位置にボルト孔が穿設され、図7に示すごとく締結具27を介して、それらが一体に締結される。
次に、本発明のモジュール型熱交換器の組立て方法について述べる。
先ず、上下一対の主タンク8の固定プレート10のパッキン座11にはそれぞれ弾性パッキン13が嵌着され、次いでその外面側に接続カラー19と取付プレート16とが順に当接され、ボルト20およびナット20aを介してそれらが締結固定される。
次いで、図7において、下側の主タンク8に下側の3つのモジュールコア7の連結パイプ6(図示せず)が挿入される。
次いで、上側のモジュールコア7と下側のモジュールコア7とがそれぞれ図8のごとく嵌着され、図7に示すように締結具27を介して一対の接続用フランジ26間が締結固定される。
次いで、図6および図7に示すごとく、左右一対のサイド材5の上下両端に位置されたボルト孔39に図示ないボルトを介して、サイド材5と主タンク8の各ブラケット28とが締結固定され、組立を完了する。
2 チューブ
3 副タンク
3a チューブプレート
4 接続孔
5 サイド材
5a 副サイド材
6 連結パイプ
7 モジュールコア
8 主タンク
10 固定プレート
10a フランジ部
10b 開口
11 パッキン座
12 第1ボルト孔
13 弾性パッキン
15 第2ボルト孔
16 取付プレート
17 筒部
18 鍔部
19 接続カラー
20 ボルト
20a ナット
21 Oリング
23 下側連結部材
24 上側連結部材
25 Oリング
26 接続用フランジ
27 締結具
28 ブラケット
29 入口パイプ
30 出口パイプ
32 エア溜まり
33 冷却水
34 ブラケット
35 ビス
36 端部連結部
37 中間連結部
38 ブラケット
39 ボルト孔
Claims (3)
- それぞれ多数のフィン(1)とチューブ(2)が並列され、各チューブ(1)の上下両端が一対の副タンク(3)に連通され、各副タンク(3)の上下両端面に接続孔(4)が形成されると共に、少なくとも一方の接続孔(4)に連結パイプ(6)が突設された同一形状の複数のモジュールコア(7)と、
並列される複数のモジュールコア(7)の合計の長さを少なくとも有し、それぞれの各連結パイプ(6)が連通される第1連通孔(9)が互いに離間して配置された上下一対の主タンク(8)と、を具備するモジュール型熱交換器のタンク構造において、
上側の前記主タンク(8)の連結孔(9)側の面に当接され、その連結孔(9)に同軸でそれと略同一径の開口(10b) が形成されると共に、その主タンク(8)の幅方向両側に一対のフランジ部(10a)が突設され、そのフランジ部(10a) に複数の第1ボルト孔(12)が設けられた固定プレート(10)と、
その固定プレート(10)の下面で、その開口(10b)の口縁部に凹陥された環状のパッキン座(11)と、
それぞれの前記パッキン座(11)に嵌着され、そのパッキン座(11)の外直径と整合する外直径を有する複数の弾性パッキン(13)と、
前記固定プレート(10)に着脱自在に当接すると共に、前記第1連通孔(9)に略整合する第2連通孔(14)が設けられ且つ、前記第1ボルト孔(12)に整合する第2ボルト孔(15)が形成された取付プレート(16)と、
それぞれ断面円形の筒部(17)および、その筒部(17)の一端縁の外側に突設された円環状の鍔部(18)を有し、その筒部(17)の内直径が前記連結パイプ(6)の外直径より大きく、その筒部(17)の外直径が前記第1連通孔(9)の内直径より小さく形成され、その鍔部(18)の外直径が第1連通孔(9)の内直径より大きく且つ、前記パッキン座(11)の直径より小に形成された複数の接続カラー(19)と、
上下一対の主タンク(8)を平行に離間保持して、その主タンク(8)の長手方向の両端に、その上下両端が締結材を介して固定される一対のサイド材(5)と、
を具備し、
前記弾性パッキン(13)は、前記パッキン座(11)の当接面が平坦に形成されると共に、接続カラー(19)の鍔部(18)および取付プレート(16)の当接面に複数の環状凸部(22)が同心に形成され、
上側の主タンク(8)には、その固定プレート(10)の各パッキン座(11)にそれぞれ弾性パッキン(13)が嵌着され、その各弾性パッキン(13)の下面に各接続カラー(19)の鍔部(18)および取付プレート(16)が順に当接された状態で、各ボルト孔(12)(15)に挿通されるボルト(20)によりその固定プレート(10)と取付プレート(16)とが締結固定され、
その上側の主タンク(8)に接続された各接続カラー(19)の筒部(17)に、並列された複数のモジュールコア(7)の上側の各連結パイプ(6)が同時に、それぞれOリング(21)を介して気密に連結され、そのとき各接続カラー(19)は前記弾性パッキン(13)のゴム弾性により半径方向に移動できるように構成されて、各連結パイプ(6)と各接続カラー(19)とが自動調芯されて、各接続カラー(19)に連結パイプ(6)が同時に嵌着され、このとき弾性パッキン(13)は半径方向の移動を制限されるように構成されたことを特徴とするモジュール型熱交換器のタンク構造。 - 請求項1に記載のモジュール型熱交換器のタンク構造において、
上下一対の主タンク(8)(8)間に、それぞれ上下一対のモジュールコア(7)(7)が各副タンク(3)の下側連結部材(23)と上側連結部材(24)を介して二段に接続され、
その下側連結部材(23)は、副タンク(3)の接続孔(4)から上側に突設されると共に、その内周は上方に縮小する断面台形の筒状に形成され、
副タンク(3)から下方に突設する上側連結部材(24)の内周に、下側連結部材(23)の外周がOリング(25)を介して連結されたモジュール型熱交換器のタンク構造。 - 請求項2に記載のモジュール型熱交換器のタンク構造において、
上側連結部材(24)と下側連結部材(23)には、それぞれモジュールコア(7)の幅方向両側に上下一対の接続用フランジ(26)が突設され、締結具(27)を介してそれら上下一対の接続用フランジ(26)が締結固定されるモジュール型熱交換器のタンク構造。
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