JP5717336B2 - 発振器 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁波を発生させる共鳴トンネルダイオードを含み構成される発振器に関する。
30GHz以上30THz以下の周波数帯域の電磁波(本明細書では、テラヘルツ波とも言う。)を発生する電流注入型のテラヘルツ波発振器として、主に共鳴トンネルダイオード(Resonant tunneling Diode:RTD、以下RTDと記す)がある。これは、半導体量子井戸構造における電子のサブバンド間遷移に基づく電磁波利得を利用して、室温でのテラヘルツ波の発振を実現させるものである。
2重障壁型のRTDからなる活性層と平面上のスロットアンテナ共振器を半導体基板上に集積したテラヘルツ波発振器が、特許文献1に開示されている。前記発振器は、RTDの電流―電圧(I−V)特性に現れる微分負性抵抗の領域において、誘導放出により電磁波を発生する。
RTDを用いたテラヘルツ発振器は、電源を含むバイアス回路に起因した寄生発振を生じることが知られている。寄生発振とは、テラヘルツ波の周波数帯における所望の(共振器の構造で決まる)共振周波数以外の周波数で発振してしまう現象である。このため、所望の共振周波数の発振出力を低下させる原因となる。
そこで、非特許文献1は、バイアス電源とRTDとの間に安定化回路を配置する手法を開示している。安定化回路は、RTDと並列に配置された抵抗と容量から構成され、共振周波数以外の全ての周波数で共振回路を低インピーダンスにする。前記抵抗は、RTDからλ/4以内(λはテラヘルツ帯の周波数領域における所望の共振周波数の波長)の位置に配置される。
また、特許文献1は、安定化回路と、ビスマス抵抗体の構造からなる並列抵抗を開示している。また、容量(キャパシタ)として金属/絶縁体/金属(MIM:Metal Insulator Metal)の積層構造からなる並列容量を設けている。これらとRTD及びスロットアンテナ共振器とを同一基板上に集積し、テラヘルツ波の周波数帯における発振動作を実現している。
さらに、特許文献2は、RTDとマイクロストリップ共振器(2つの導体で誘電体を挟み構成される共振器)とを同一基板上に集積したテラヘルツ波の発振器を開示している。
特開2007−124250号公報 特開2006−101495号公報
IEEE MICROWAVE AND GUIDED WAVELETERS,VOL.5,NO.7,JULY 1995 pp219−221
特許文献2に開示されているテラヘルツ波の発振器においても、寄生発振を抑制するために、非特許文献1に開示されているような並列抵抗を含み構成される安定化回路を配置することが望ましい。
しかしながら、特許文献2の構成では、RTDからλ/4以内の位置に安定化回路を直接配置すると、共振器の構造が変化するため、発振出力を低下させてしまう可能性がある。また、放射電磁波のパターンが乱される可能性もある。
本発明はかかる課題を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、RTDとマイクロストリップ共振器とを集積した発振器において、テラヘルツ帯の周波数領域で安定して発振動作可能なテラヘルツ発振器の実現である。
本発明の一側面としての発振器は、電磁波を発振する発振器であって、第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に配置されている第1の誘電体と、前記第1の電極及び前記第2の電極と電気的に接続している負性抵抗素子と、を含み、前記電磁波を共振する共振部と、第3の電極と、第4の電極と、前記第3の電極と前記第4の電極との間に配置されている第2の誘電体と、を含む容量部と、前記第1の電極及び前記第3の電極と電気的に接続している線路と、前記第3の電極及び前記第4の電極と電気的に接続している抵抗と、を備え、前記線路は、前記第1の電極の第1の位置と前記第3の電極の第2の位置とを接続しており、前記第1の位置と前記第2の位置とは、前記電磁波の波長より長い波長領域の少なくとも一部において電気的に略等価であることを特徴とする。
また、本発明の別の一側面としての発振器は、電磁波を発振する発振器であって、第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に配置されている第1の誘電体と、前記第1の電極及び前記第2の電極と電気的に接続しており且つサブバンド間でのキャリアの遷移により前記電磁波を発生させる活性層と、を含み、前記電磁波を共振する共振部と、第3の電極と、第4の電極と、前記第3の電極と前記第4の電極との間に配置されている第2の誘電体と、を含む容量部と、前記第1の電極及び前記第3の電極と電気的に接続している線路と、前記第3の電極及び前記第4の電極と電気的に接続している抵抗と、を備え、前記線路は、前記第1の電極の第1の位置と前記第3の電極の第2の位置とを接続しており、前記第1の位置と前記第2の位置とは、前記電磁波の波長より長い波長領域の少なくとも一部において電気的に略等価であることを特徴とする。
上述したように、本発明に係る発振器は、共振部12の第1の位置31と容量部19の第2の位置32とが線路部13を介して接続される。このとき、前記接続は、前記共振部を共振する電磁波の波長より長い波長領域において電気的に略等価となるように行われる。
このような構成においては、安定化回路を共振部に直接配置したことと略等価と見なせる。これにより、共振波長より長い波長領域(共振周波数より低い周波数領域)における寄生発振が抑制されるため、テラヘルツ帯の周波数の発振出力を安定して得ることが出来る。
本実施形態に係る発振器の構成を説明するための模式図 実施例1に係る発振器の構成を説明するための模式図 アドミタンスの解析例を示すグラフ 実施例1に係る発振器の変形例の構成を説明するための模式図 実施例2に係る発振器を説明するための模式図 実施例1に係る発振器の変形例の構成を説明するための模式図
本実施形態に係る発振器について、図1を用いて説明する。図1(a)は、本実施形態に係る発振器の断面図である。図1(b)は、本実施形態に係る発振器の等価な回路を示す模式図である。図1(c)は、本実施形態に係る発振器の構成を説明するための模式図である。なお、本発明に係る発振器(あるいは発振素子)は、以下の構成に限らない。 12は共振部である。前記共振部12は以下のように構成される。まず、共振部12は、電磁波を発生させるための共鳴トンネルダイオード(RTD:Resonant tunneling Diode)11を備える。もちろん、本発明は、電磁波(特に、テラヘルツ波)を発生させる活性層として、RTDの他にも、ガンダイオードなどの負性抵抗素子を適用することができる。また、本発明は、電磁波(特に、テラヘルツ波)を発生させる活性層として、サブバンド間でのキャリアの遷移により電磁波を発生させる活性層(例えば、量子カスケードレーザ)を適用することもできる。次に、共振部12は、前記共鳴トンネルダイオード11に接する誘電体14を備える。また、共振部12は、第1の導体16と第2の導体17とにより前記誘電体14を挟み構成される。そして、前記第1及び第2の導体16、17と共鳴トンネルダイオード11とを電気的に接続し構成される。ここで、前記共振部12は、第1の誘電体108を第1の電極106と第2の電極107とで挟み構成されることが好ましい(図1(c)の説明で詳述)。
このとき、RTD11は、電流−電圧特性における微分負性抵抗を有する。また、前記第1及び第2の導体16、17で挟まれる前記誘電体14は、導体間の距離や断面積によって決まる容量Cを有する。また、前記第1及び第2の導体16、17の長さに応じたインダクタンスLを有する。前記RTD11と前記共振部12とは電気的に並列に接続されている。このとき、前記RTD11と前記容量Cと前記インダクタンスLとにより、共振回路が構成されている。
ここで、前記電磁波は、30GHz以上30THz以下の周波数帯域の電磁波(本明細書では、テラヘルツ波とも言う。)であることが好ましい。
19は容量部である。前記容量部19は、前記第1及び第2の導体16、17により前記誘電体14を挟み構成される。このとき、前記第1及び第2の導体16、17で挟まれる前記誘電体14は、導体間の距離や断面積によって決まる容量を有する。ここで、前記容量部19は、第2の誘電体118を第3の電極111と第4の電極112とで挟み構成されることが好ましい(図1(c)の説明で詳述)。
13は線路部である。前記線路部は、前記共振部12と前記容量部19とを電気的に並列に接続するように構成される。
また、上記容量部19と電気的に並列になるように、抵抗部24を設ける。前記抵抗部24は、前記第1の導体16と前記第2の導体17とに電気的に接続される。
そして、前記共振部12の第1の位置31(ポート1)と前記容量部19の第2の位置32(ポート2)とが前記線路部13を介して接続される。このとき、前記接続は、前記共振部12を共振する電磁波(すなわち定在波)の波長より長い波長領域において電気的に略等価となるように行われる。このような構成においては、安定化回路を共振部に直接配置したことと略等価と見なせる。
これにより、共振波長より長い波長領域(共振周波数より低い周波数領域)における寄生発振が抑制されるため、テラヘルツ帯の周波数の発振出力を安定して得ることが出来る。また、本発明の発振器は、線路部13の長さと容量部19の容量を調整することで、発振可能な周波数帯を調整することも出来る。
ここで、前記共振部12の前記第1の電極106における前記第1の位置31と、前記容量部19の前記第3の電極111における前記第2の位置32とが、前記線路部13を介して接続されることが好ましい(図1(c)の説明で詳述)。
また、前記線路部13は、λ/4線路であることが好ましい。ここで、λ/4線路とは、前記線路部13の長さが略λ/4である線路のことである。また、λは、前記共振部12を共振する電磁波(すなわち定在波)の波長であり、好ましくは所望の発振周波数の波長である。λ/4線路であれば、共振部102の任意の位置に線路部13を接続することも出来る。また、前記第1の位置31(ポート1)は、共振部12内を共振する定在波の節の位置であることが好ましい。このとき、線路部13の線路長は任意であってよい。
なお、図1(c)を用いて説明される以下の実施形態のように、第1の導体16は、異なる導体(第1の電極106、第3の電極111、線路103)で構成しても良い。このように、前記第1の導体16は、前記共振部12と前記容量部19と前記線路部13とで、電気的に略等価であれば良い。このとき、前記抵抗部24は、前記容量部19における前記第3の電極111の外周部に配置されることが好ましい。また、前記容量部19における前記第3の電極111が、前記共振部12の面内方向に関して、前記共振部12における前記第1の電極106の周囲を囲むように構成されることが好ましい。また、前記線路部13を複数有し、前記複数の線路部13を前記共振部12に対して対称に配置することが好ましい。さらに、前記RTD11に電圧を印加するための電源25と、前記第2の位置32と前記電源25とを電気的に接続するための給電線114と、を備えることが好ましい。さらに、前記共振部12が、パッチアンテナを含み構成されることが好ましい。なお、これらについては、以下で図1(c)を用いて詳述する。もちろん、本発明に係る発振器は、電磁波を空間中に放射する以外にも、電磁波を高周波の信号として発生するように構成させることもできる。
次に、別の本実施形態に係る発振器100について、図1(c)を用いて説明する。発振器100は、主に、RTD101、共振器102、線路103、安定化回路104、バイアス電源105より構成される。
本実施形態に係る発振器は、2つの電極で誘電体を挟む共振器102内で共振する定在波が節となる位置において、線路103を介して、共振器102の第1電極106と、容量部109の第3電極111を接続して構成している。これにより、共振波長λより長い波長領域において、第1電極106上のport1と電気的に等価となるようなport2が第3電極111上に出現する。このport2に並列抵抗部110を接続することで、実質、port1に安定化回路104を挿入したことと等価となる。さらに、線路103があることで、上記の安定化回路104が共振器102内で共振する定在波に対して損失とならない構成である。まず、共振器102(共振部12)について説明する。前記共振器102は、第1電極106、第2電極107、第1誘電体108から構成される。第1誘電体108は、第1電極106と第2電極107の2電極に挟まれており、電極に挟まれた誘電体中を電磁波が定在する。RTD101は、例えば、第1誘電体108の内部に配置されており、第1電極106及び第2電極107と電気的に接続されることでバイアスが供給される。電極は、望ましくは導体板(良導体)を用いて構成し、より望ましくは金属板を用いて構成する。
また、安定化回路104は、容量部109(容量部19)と並列抵抗部110(抵抗部)より構成される。容量部109は、第3電極111、第4電極112、第2誘電体113から構成される。第2誘電体113は、第3電極111と第4電極112の2電極に挟まれており、容量部109は、金属/誘電体/金属の順に積層されたMIM(MetalInsulator Metal)キャパシタ構造となっている。容量部109におけるキャパシタンスは、典型的には大きいほうがよく、したがって、第2誘電体113は誘電率が高い材料がよく、膜厚は薄いことが望まれる。第2電極107と第4電極112は同じ静電電位を有しており、本実施形態では接地されている。並列抵抗部110は、電流−電圧特性において線形又は非線形の抵抗特性をもつような抵抗体であり、一端は第3電極111に接続され、他端は接地されている。バイアス電源105(電源25)は、給電線114を介して第3電極111と接続されており、他端は接地されている。
ここで、RTD101にバイアスを供給するために、共振器102の第1電極106にバイアス電源105を接続する必要がある。この際、共振器102内の共振電磁界の損失とはならないこと、放射電磁波パターンと干渉しないことが求められる。ここで、RTD101とバイアス電源との間に、容量部109と並列抵抗部110とを配置することにより、安定化回路を構成することが、非特許文献1(IEEE MICROWAVE AND GUIDED WAVE LETERS,VOL.5,NO.7,JULY 1995 pp219−221)に開示されている。
本実施形態に係る発振器は、この点に関して、線路103を介して共振器102と容量部109を電気的に接続することで、上述した要請を満たす。すなわち、線路103の一端は、第1電極106上の、共振器102内で共振する電磁界の定在波が節となるport1で、第1電極106と接続される。また、線路103の他端は、容量部109の第3電極111上のport2で接続される。
ここで、線路103の長さLは、λ/4(λ/4線路)が好適である。これにより、アンテナ共振器からの高周波の漏れがより効果的に低減される。また、RTDへの直列抵抗成分が低減される。
これは、port1のアドミタンスY11
11=Y103(Y22+jY103tan(βL))/(Y103+jY22tan(βL)) (式1)
を参照すると理解できる。ここで、βは2π/λである。Y103は線路103の特性アドミタンスを示す。port2のアドミッタンスY22は、容量部109と並列抵抗部110の合成アドミッタンスで求められる。この式1を解くと、共振波長より長い波長領域においてport1とport2は電気的にほぼ等価となり、実質、port1に安定化回路104を接続したことと等価になる。ここで、図3(a)の解析例からも明らかなように、線路103の長さLは、例えばλ/4丁度のとき、Y11は極小となり、安定化回路104は共振器102内の共振電磁界の損失とはならなくなる。なお、この場合、損失のレベルは一定以下であればよいので、線路103の長さLはλ/4近傍であればよい。また、λ/4の他、3λ/4、5λ/4等といったλ/4の(2m−1)倍であっても良い(m:自然数)。さらに、port1が共振器102内で共振する電磁界の定在波の節であれば、線路103の長さは任意であってもよい。例えば、線路長をλ/2近傍にして高い周波数(λ)の寄生発振を抑制することも出来る。ここで、λは定在波の波長であり、λはλ<λを満たす共振部102内を共振する電磁波の波長であって、共振部102の高次共振点や高調波などが該当する。また、λ/2の他、λ、3λ/2等といったλ/2のn倍であっても良い(n:自然数)。また、線路103の幅は、線路103の特性インピーダンスが高くなり、且つ、RTD101に対して大きな直列抵抗とならないような幅に適宜設計する。
共振波長(λ)より長い波長領域において、port2は、容量部109により第3電極111上の全面に拡張される。従って、例えば、本実施形態では、第3電極111上の任意の位置で並列抵抗部110及び給電線114を第3電極111と接続することが出来る。第3電極の所望の位置に並列抵抗部110や給電線114を自由に配置出来れば、発振器100に安定化回路104やバイアス電源105からのリード線を配置することが容易になる。
非特許文献1(IEEE MICROWAVE AND GUIDED WAVE LETERS,VOL.5,NO.7,JULY 1995 pp219−221)によれば、並列抵抗部110の抵抗値は微分負性抵抗の絶対値と同じか、少し小さいくらいが良いとされており、その値は概ね数Ωから数10Ωの間となる。このような抵抗値を、金属や合金などの比較的安定な抵抗体で得るためには、形状が数10〜数100μmのオーダーとなる。つまり並列抵抗部110の大きさが、共振器102の形状(100μmオーダー)と同程度の大きさとなり、RTDの近くに配置すると、部材が放射電磁波パターンと干渉する可能性が高い。また、並列抵抗は比較的低抵抗なので、発振動作時の抵抗体を流れる電流に伴って並列抵抗は発熱する。このためRTDの近くに並列抵抗を配置すると、熱によりRTDの特性が変化する可能性がある。また、バイアス給電のためのリード線に関しても、部材のスケールの問題から、共振器内の共振電磁界の損失を最小限にしながら、リード線を共振器に直接接続することは実際上難しい。一方、バイアス電源から発振源となるRTDにバイアスを供給することは、発振動作には必要不可欠である。
本実施形態に係る発振器は、共振器102と容量部109とを、線路103を介して接続することで、並列抵抗部110、給電線114を接続する位置を第3電極111上の全面に拡張することが出来る。このため、放射電磁波パターンに干渉することなく、自由にレイアウトして配置することが可能となる。例えば、比較的形状が大きく、且つ、低抵抗な並列抵抗部110であっても、RTD101から遠い第3電極111の外周部に配置することが出来る。その結果、RTDへの熱の影響を気にすることなく、寄生発振を抑制して素子の安定な発振動作を実現することが可能となる。
このように、本実施形態に係る発振器100の構成は、2電極と誘電体で構成する共振器の場合でも、共振電磁界の損失、放射電磁波パターンとの干渉などを最小限にしつつ、安定化回路104を挿入することが可能となる。従って、バイアス電源105から共振器102内のRTD101にバイアスが供給され、且つ、安定化回路104により寄生発振が抑制されることで、本発明の発振器100はテラヘルツ帯での発振動作を実現する。
なお、共振器102の形状を、第3電極111が第1電極106の周囲を囲むような構成することが好ましい。あるいは、前記容量部19における前記第1の導体16が、前記共振部12の面内方向に関して、前記共振部12における前記第1の導体16の周囲を囲むように構成されることが好ましい。これにより、整形した電磁波パターンが共振器より放射されることが期待される。
また、線路103(線路部13)を複数有し、該複数の線路を共振器102に対して左右対称に2つ以上配置してもよい。また、共振器102は、2電極で誘電体を挟んだ構成であれば何でも良く、マイクロストリップ共振器やパッチアンテナが考えられる。
以下に本発明の具体的な実施例について詳細を説明する。
(実施例1)
本実施例に係る発振器について、図2〜図4を用いて説明する。図2(a)は本実施例を説明するための外観図であり、図2(b)は本実施例を説明するための断面図である。図3は本実施例に係る発振器のアドミタンス解析例である。図4(a)及び図4(b)は本実施例の変形例を説明するための外観図である。
本実施例に係る発振器200の構成について説明する。本実施例のテラヘルツ発振器200は、基板230上に形成されており、主にRTD201、パッチアンテナ共振器202、線路203a及び203b、MIM構造209、ビスマス抵抗体210などから構成される。
RTD201は、以下の構成の3重障壁量子井戸構造を用いた。
第一障壁層 AlAs 1.3nm
第一量子井戸層 InGaAs 7.6nm
第二障壁層 InAlAs 2.6nm
第二量子井戸層 InGaAs 5.6nm
第三障壁層 AlAs 1.3nm
ここで、第一量子井戸層、第二障壁層、第二量子井戸層は面方位(100)のInPに格子整合したInGaAs/InAlAsである(不図示)。また、第一障壁層、第三障壁層は、InPに格子整合していないAlAsで、臨界薄膜よりは薄く、エネルギーの高い障壁となっている。この3重障壁量子井戸構造を、ノンドープInGaAsからなるスペーサ層(不図示)、n+InGaAsから構成される電気接点層(不図示)で上下から挟む構成となっている。さらに高濃度にドーピングしたn++InGaAsから構成されるコンタクト層220a及び220bで先の構成を上下から挟むことでRTDが構成される。RTD201は、直径が約2μmΦのメサ構造をしており、塩素系ガスを用いたICP−RIE法により形成される。またRTD201は、上電極層221の一部である第1電極206と、コンタクト層220bに接続されたGND電極207とで上下から電気的に接続されており、発振動作に必要なバイアスが供給される構成となっている。本実施例で用いたRTD201では、フォトンアシストトンネル現象により、電流密度がJ=280kA/cm、ピークバレイ比が約3、微分負性抵抗が約−22Ωの電流電圧特性が得られる。
本実施例のパッチアンテナ共振器202は、テラヘルツ波を効率よく空間に取り出すことが可能で、且つ、アレイ化や高出力化に有利な共振器構造である。パッチアンテナ共振器202は、誘電体材料の種類と厚さ、パッチアンテナの辺の長さ、RTDの大きさや位置などの材料や構造パラメータが発振周波数を決めるファクタとなる。パッチアンテナ共振器202は、第1電極206とGND電極207と誘電体層208とから構成される。第1電極206とGND電極207の間に誘電体層208がサンドイッチされた構造であり、第1電極206−GND電極207間の誘電体中を電磁波が定在する。第1電極206は上電極層221の一部であり、150μm×150μmの正方形パターンの導体パッチが形成されている。RTD201は、誘電体層208内に埋め込まれ、上下に配置された第1電極206とGND電極207とでサンドイッチされたような構成となっている。また、RTD201を第1電極206の中心からA’A方向に40μm程ずらした位置に配置することで、パッチアンテナ共振器202とRTD201とがインピーダンスマッチするように設計されている。
上電極層221は、リフトオフで形成したTi/Pd/Au(20nm/20nm/200nm)からなる金属層で、高濃度にドーピングしたn++InGaAsへの低抵抗オーミック電極として知られている。本実施例では、第1電極206、第3電極211、層223a及び層223bを上電極層221で一体形成している。
誘電体層208は、高周波電磁波に対して低損失材料として知られるBCB(ベンゾシクロブテン)を用いた。誘電体層208の層厚は3μmであり、スピンコート法とドライエッチング法を用いて形成した。また誘電体層208は上電極層221とGND電極207をDC的に絶縁する役割も果たす。本実施例では、図1(c)の共振器102を構成する第1誘電体108、容量を構成する第2誘電体113、及び線路103を構成する誘電体(不図示)を誘電体層208で一体形成した。GND電極層207はリフトオフで形成したTi/Pd/Au/Ti(20nm/20nm/200nm/20nm)からなる金属層を用いた。GND電極層207は、図1(c)の同電位をもつ第2電極107と第4電極112に対応しており、接地されている。GND電極層207は、ワイヤーボンディングで形成したGND給電線225を介してプリント基板227などの上に配置されたGND配線226に接続される。
こうした本実施例の発振素子200において、λ/2パッチであるパッチアンテナ共振器202における発振周波数は約0.4THzとなる。線路203aと203bは、上電極層221にパターン形成された層223a及び223bとGND電極層207とで誘電体層208を挟んだマイクロストリップライン型の線路である。層223a及び223bは12μm×75μmの矩形パターンであり、マイクロストリップラインである線路203aと203bが0.4THzの発振周波数に対してλ/4線路となるような形状に設計されている。本実施例の場合、層223a及び223bが、第1電極の略中心に接続されることで、線路203a及び203bが、共振電磁界の定在波が節となる位置に配置されることになる。また、線路203a及び203bの2つをパッチアンテナ共振器202に対して左右対称に配置することで、配線抵抗の低抵抗化をしている。
MIM構造209は図1(c)の容量部109に対応し、第3電極211とGND電極207と誘電体層208とから構成され、第3電極211とGND電極207の間に誘電体層208がサンドイッチされた構造である。第3電極211は上電極層221の一部であり、本実施例においては、数pFの容量を得るために1200μm×2000μmの矩形パターンから300×300μmの正方形をくり抜いたパターン形状をしている。第3電極211の形状は、MIM構造209の容量やパッチアンテナ共振器202のアンテナ形状により適宜設計される。本実施例のように、第3電極211をパッチアンテナ共振器202に対して左右対称に、また、周囲を覆うように配置すれば、パッチアンテナからの放射電磁波パターンが、構成部材に偏って干渉されることが低減され、より整形されることが期待される。
本実施例では、図1(c)の並列抵抗部110となる並列抵抗体210は、第3電極211の外周部に接続され、その他端はGND電極層207と接続される。ここで、並列抵抗体210には半金属であるビスマスを使用し、抵抗として20Ωを得るために200μm×200μm×1μm厚のビスマス膜をリフトオフ法で形成した。なお並列抵抗体は、ニッケルクロムなどの金属や導電性樹脂などを用いた線形抵抗体や、半導体を用いた非線形抵抗体であってもよい。ワイヤーボンディングで形成した給電線214は、第3電極211上の適当な位置が接続され、その他端はプリント基板227上の信号配線224に接続される。
図3には、これまで説明してきた本実施例の構成において、port1とport2のアドミタンスY11とY22について解析した結果を示した。まず、図3(a)で示したように、port1とport2は20GHz以下において電気的にほぼ等価となる。つまり、20GHz以下においては、実質、port1に安定化回路204を接続したことになる。また、線路203の長さLがλ/4であるので、発振周波数0.4THz近傍ではアドミタンスY11の大きさは極小となりほぼ無視することできる。また、本実施例のように線路203の長さLと容量部209の容量を調整することで、寄生発振が抑制される周波数帯は0.1THz以下となる。これは、図3(b)に示したように、アドミタンスY11とRTD201の並列共振回路において寄生発振が抑制される条件(寄生発振の抑制条件)、
Re[YRTD]+Re[Y11]>0 (式2)
を満たす周波数帯が0.1THz以下となるからである。ここでRe[YRTD]はRTDのアドミタンスの実部のことで、本実施例では負性抵抗の逆数1/−22Ω−1となる。式1をより、容量が大きいほど寄生発振の抑制条件を満たす最高周波数は低くなる。また、線路の長さLも長いほど寄生発振の抑制条件を満たす最高周波数は低くなるが、長くてもλ/2が限度である。このように、本発明の発振器は、発振可能な周波数帯と、発振を抑制したい周波数帯とを調整することも可能となる。
図2のような発振器200は、バイアス電源205から、信号配線224⇒給電線214⇒第3電極211⇒線路203a及び203b⇒第1電極206順に接続されてRTD201にバイアスが供給される。この際、給電に必要な部材とパッチアンテナ共振器202内の共振電磁界の損失は最小限に抑えられる。また、安定化回路204により、RTD201及びパッチアンテナ共振器202からなる共振回路の寄生発振が抑制される。
このように、本実施例の発振器200は、RTDとパッチアンテナ共振器に、共振電磁界の損失を最小限にしながら、安定化回路を集積することが出来る構成となっている。このため、本実施例の発振器200は、寄生発振が抑制され、テラヘルツ帯での発振動作を実現することが出来る。
なお、本実施例の変形例としては、図4(a)に示したように、パッチアンテナ共振器302aの周囲をMIM構造209が覆わない構成であってもよい。また、図4(b)に示したように、パッチアンテナ共振器302bに1つの線路303を接続した構成であってもよい。
また、図6(a)に示したように、線路503をλ/4線路とし、共振器102の任意の位置に接続する構成であってもよい。この場合、図3(a)のアドミッタンス解析例にも表れているように、(2m−1)λ/4の周期でアドミッタンスが極小となるので、安定化回路が共振器内の定在波の損失とはならなくなる(mは自然数)。また、図6(b)に示したように、共振器102内を共振する電磁界の定在波(波長λ)の節に、線路長がλ/2近傍の線路607を配置しても良い。ここで、典型例としては、λ(あるいはλ´)は、共振部102を共振する電磁波のうち、高次共振点の波長である。また、λ(あるいはλ)は、共振部102を共振する電磁波のうち、基本共振点の波長に相当し、λ<λを満たす。この場合、発振器600は、図3のアドミッタンス解析例にも表れるように、λより高い周波数(λ)においてもnλ/2の周期でアドミッタンスが大きくなり式2を満たすため、共振器102に特有の高次の発振が抑制される(nは自然数)。
また、2電極で誘電体を挟む共振器のその他の例として、本実施例に係る発振器を高周波化する上で好適な構造であるスロットアンテナ共振器を用いても良い。さらに、本発明の発振器を、同一基板上に複数個アレイ状に配置すれば、より高出力なテラヘルツ電磁波を発生可能な発振器が実現される。なお、これらの構造は既存の半導体プロセスを用いて作製することが出来る。
本実施例では、RTD201として、InP基板上に成長したInGaAs/InAlAs、InGaAs/AlAsからなる3重障壁共鳴トンネルダイオードについて説明してきた。しかし、これらの構造や材料系に限られることなく、他の構造や材料の組み合わせであっても本発明の半導体素子を提供することができる。例えば、2重障壁量子井戸構造を有する共鳴トンネルダイオードや、4重以上の多重障壁量子井戸を有する共鳴トンネルダイオードを用いても良い。また材料系としては、GaAs基板上に形成したGaAs/AlGaAs/、GaAs/AlAs、InGaAs/GaAs/AlAs、InP基板上の、InGaAs/AlGaAsSb、InAs基板上のInAs/AlAsSb、InAs/AlSbや、Si基板上に形成したSiGe/SiGeの組み合わせであっても良い。これら構造と材料は、所望の周波数などに応じて適宜選定すれば良い。なお、本発明ではキャリアが電子である場合を想定して説明をしているが、これに限定されるものではなく、正孔(ホール)を用いたものであっても良い。また、基板230の材料は用途に応じて選定すればよく、シリコン基板、ガリウムヒ素基板、インジウムヒ素基板、ガリウムリン基板などの半導体基板や、ガラス基板、セラミック基板、樹脂基板などを用いても良い。
(実施例2:共振器が導波路構造)
実施例2について、図5を用いて説明する。本実施例は、共振器にプラズモン導波路構造を用いて構成される発振器である。プラズモン導波路構造は、2電極406と407で誘電体層408を挟み込んだ共振器の内部にRTD401が配置された構造であり、本実施例に係る発振器をより高出力化する上で好適な構造となっている。なお、414は、給電線である。
ここで、RTD401は紙面鉛直方向に連続に配置されても良い。(不図示)、また、図5のように、複数のRTD401を共振器内に周期的に配置しても良い。この場合、本実施例の発振器は、共振する電磁界の定在波が節となる複数のport1に複数の線路(例えば403aと403b)を接続するような構成にすることも出来る。ここで、典型例としては、複数の線路が、基本共振する電磁波の波長λよりも長い波長領域の電磁波を抑制するための第1の線路部と、波長λ´(λ´はλよりも短い波長。)で高次共振する電磁波を抑制するための第2の線路部(第1の線路部とは別の線路部)とから構成されることが好ましい。このとき、第1の線路部の線路長が(2m−1)λ/4(m:自然数)近傍のであり、第2の線路部の線路長がnλ´/2(n:自然数)近傍である。なお、これらの構造は既存の半導体プロセスを用いて作製することが出来る。
11 共鳴トンネルダイオード(RTD)
12 共振部
13 線路部
14 第1の誘電体
15 第2の誘電体
16 第1の導体
17 第2の導体
18 第3の導体
19 容量部

Claims (20)

  1. 電磁波を発振する発振器であって、
    第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に配置されている第1の誘電体と、前記第1の電極及び前記第2の電極と電気的に接続している負性抵抗素子と、を含み、前記電磁波を共振する共振部と、
    第3の電極と、第4の電極と、前記第3の電極と前記第4の電極との間に配置されている第2の誘電体と、を含む容量部と、
    前記第1の電極及び前記第3の電極と電気的に接続している線路と、
    前記第3の電極及び前記第4の電極と電気的に接続している抵抗と、を備え、
    前記線路は、前記第1の電極の第1の位置と前記第3の電極の第2の位置とを接続しており、
    前記第1の位置と前記第2の位置とは、前記電磁波の波長より長い波長領域の少なくとも一部において電気的に略等価である
    ことを特徴とする発振器。
  2. 前記負性抵抗素子のアドミタンスの実部をRe[YRTD]、前記共振部のアドミタンスの実部をRe[Y11]とすると、前記電磁波の波長より長い波長領域において下記式を満たす
    ことを特徴とする請求項1に記載の発振器。
    Re[YRTD]+Re[Y11]>0
  3. 前記第1の位置のアドミタンスと前記第2の位置のアドミタンスとは、前記電磁波の波長より長い波長領域の少なくとも一部において、略等しい
    ことを特徴とする請求項1に記載の発振器。
  4. 前記第1の位置は、前記第1の電極上における、前記共振部で共振する定在波の節となる位置である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発振器。
  5. 前記共振部を共振する電磁波の波長をλとするとき、前記線路の長さが、(2m−1)λ/4(m:自然数)近傍である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発振器。
  6. 前記共振部を共振する電磁波の波長より短い波長をλ´とするとき、前記線路の長さが、nλ´/2(n:自然数)近傍である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発振器。
  7. 前記抵抗は、前記第3の電極の外周部に配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発振器。
  8. 前記第3の電極は、前記第1の電極の周囲を囲むように配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の発振器。
  9. 複数の前記線路を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の発振器。
  10. 前記複数の前記線路は、前記共振部に対して対称に配置されている
    ことを特徴とする請求項9に記載の発振器。
  11. 前記負性抵抗素子に電圧を印加する電源と、
    前記第3の電極と前記電源とを電気的に接続する給電線と、を更に備える
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の発振器。
  12. 前記電磁波は、テラヘルツ波である
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の発振器。
  13. 前記共振部は、パッチアンテナを含む
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の発振器。
  14. 前記容量部は、前記負性抵抗素子に対して電気的に並列に接続している
    ことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の発振器。
  15. 前記抵抗は、前記負性抵抗素子に対して電気的に並列に接続している
    ことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の発振器。
  16. 前記負性抵抗素子は、共鳴トンネルダイオードである
    ことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の発振器。
  17. 前記第1の電極と前記第3の電極とは、同じ導体で構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の発振器。
  18. 前記第2の電極と前記第4の電極とは、同じ導体で構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の発振器。
  19. 前記第1の誘電体と前記第2の誘電体とは、同じ誘電体で構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の発振器。
  20. 電磁波を発振する発振器であって、
    第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に配置されている第1の誘電体と、前記第1の電極及び前記第2の電極と電気的に接続しており且つサブバンド間でのキャリアの遷移により前記電磁波を発生させる活性層と、を含み、前記電磁波を共振する共振部と、
    第3の電極と、第4の電極と、前記第3の電極と前記第4の電極との間に配置されている第2の誘電体と、を含む容量部と、
    前記第1の電極及び前記第3の電極と電気的に接続している線路と、
    前記第3の電極及び前記第4の電極と電気的に接続している抵抗と、を備え、
    前記線路は、前記第1の電極の第1の位置と前記第3の電極の第2の位置とを接続しており、
    前記第1の位置と前記第2の位置とは、前記電磁波の波長より長い波長領域の少なくとも一部において電気的に略等価である
    ことを特徴とする発振器。
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