JP5716072B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、ステッピングモータにより駆動される可動役物を備える遊技機に関する。
遊技機として、遊技者の興味を引いたり遊技者に様々な期待感を与えたりするために、遊技中の様々なシーンで所定の動作をするように構成された可動役物を搭載したものが知られている。このような可動役物を動作させるための駆動源の1つとして、ステッピングモータが多用されている。
ステッピングモータの励磁(駆動)方法の1つに、1相励磁と2相励磁を交互に行う1−2相励磁(駆動)方式(ハーフステップ駆動方式)がある。ハーフステップ駆動は、遊技機において可動役物を駆動するステッピングモータの駆動方式としても用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2010−172535号公報
可動役物駆動用のステッピングモータをハーフステップ駆動させる場合に、1相励磁状態でステッピングモータが停止してその1相励磁の停止状態がそのまま継続すると、モータが焼損したり、制御の仕組み上、停止励磁の開始時に急に逆転が発生したりするなどといった、種々の不具合が発生するおそれがある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、役物駆動用のステッピングモータをハーフステップ駆動で駆動するにあたり、1相励磁状態で停止することに起因する不具合の発生を抑制することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために以下の構成を採用した。なお、本欄における括弧内の参照符号や補足説明等は、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
本発明の遊技機(1)は、可動役物(211)と、可動役物を駆動するステッピングモータ(401)と、指定された駆動パターンに従って、ステッピングモータを、1ステップずつ所定の順序で励磁パターンを1相励磁と2相励磁に交互に切り替えるハーフステップ駆動方式にて駆動する駆動手段(340,343)とを備える。駆動パターンには、ステッピングモータを励磁状態に維持しながら停止させる停止励磁動作(S2107〜S2111,S2116〜S2120)が含まれている。そして、駆動手段は、駆動中のステッピングモータを停止させて停止励磁動作を開始させる際、停止時のステッピングモータの励磁パターンを判断する励磁パターン判断(S2108,S2117)を行い、励磁パターンが1相励磁となっている場合は、ステッピングモータを、ステッピングモータを停止させる前の回転方向に所定ステップ分進めることにより励磁パターンを2相励磁に切り替えてから(S2109,S2118)、停止励磁動作を開始させる(S2110,S2119)。
また、本発明において、駆動手段は、駆動中のステッピングモータを停止させて停止励磁動作を開始させる前に励磁パターン判断を行った結果、励磁パターンが1相励磁となっている場合は、ステッピングモータの回転を、停止前の回転方向と同じ方向に所定ステップ分進めることにより励磁パターンを2相励磁に切り替えるようにしてもよい。
また、本発明において、駆動手段は、駆動中のステッピングモータを停止させて停止励磁動作を開始させる前に励磁パターン判断を行った結果、励磁パターンが1相励磁となっている場合は、ステッピングモータの回転を1ステップ分進めることにより励磁パターンを2相励磁に切り替えるようにしてもよい。
本発明によれば、役物駆動用のステッピングモータをハーフステップ駆動で駆動するにあたり、1相励磁状態で停止することに起因する不具合の発生を抑制することができる。
実施形態の遊技機1を示す概略正面図である。 遊技機1が備える遊技盤100の構成を示す説明図である。 遊技機1の概略構成を示すブロック図である。 可動役物駆動装置343の概略構成を示すブロック図である。 (A)は第1特別図柄の大当たり判定テーブルを例示し、(B)は第2特別図柄の大当たり判定テーブルを例示し、(C)は普通図柄の当たり判定テーブルを例示する説明図である。 (A)は大当たりにおける図柄決定テーブルを例示し、(B)は15R大当たりとなる割合を例示し、(C)は、ハズレにおける図柄決定テーブルを例示する説明図である。 変動パターンの決定のためのテーブルを例示する説明図である。 (A)は第1中央可動役物211以外の他の可動役物212〜218が進出位置に位置する場合の説明図であり、(B)はそれら他の可動役物212〜218が退避位置に位置する場合の説明図である。 第1中央可動役物211が進出位置に位置して第2中央可動役物212が退避位置に位置する場合の説明図である。 第1中央可動役物211及びその駆動機構1000の概要を示す説明図である。 第1中央可動役物211及びその駆動機構1000の具体的構成を示す説明図である。 第1中央可動役物211の原点位置から進出位置までの動作過程を説明するための説明図であり、(A)は第2経過位置に位置している状態を示し、(B)は第1経過位置に位置している状態を示し、(C)は特定基準位置に位置している状態を示し、(D)は原点位置に位置している状態を示す。 案内部1013の構成を示す説明図である。 第1中央可動役物211が特定演出動作を行う際の動作過程を説明するための説明図であり、(A)は第1経過位置近傍に位置している状態を示し、(B)は特定位置に位置している状態を示し、(C)は進出位置に位置している状態を示す。 主制御基板300のメインCPU301aによって実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。 演出制御基板320のサブCPU320aによって実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。 ランプ制御基板340のCPU340aによって実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。 ランプ制御基板340のCPU340aによって実行される特定演出動作制御処理を示すフローチャートである。 (A)は駆動モータの励磁相切り替え順序を示すイメージ図であり、(B)は第1の励磁相切替制御を説明するための説明図である。 ランプ制御基板340のCPU340aによって実行される第1の励磁相切替制御処理を示すフローチャートである。 ランプ制御基板340のCPU340aによって実行される第2の励磁相切替制御処理を示すフローチャートである。 可動役物およびその特定演出動作についての他の実施形態を示す説明図であり、(A)は第1動作パターンでの動作中の状態を示し、(B)は第2動作パターンで動作した後の状態を示す。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の遊技機の一実施形態としての遊技機1について説明する。
[遊技機1の構成]
図1を用いて、遊技機1の概略構成について説明する。図1は、本実施形態の遊技機1の概略正面図である。遊技機1は、遊技者の発射操作に基づいて遊技球を発射させ、特定の入賞装置に遊技球が入賞すると、その入賞に基づいて所定数の遊技球を遊技者に払い出すよう構成されたパチンコ遊技機である。なお、本実施形態の遊技機1は、1種タイプと呼ばれるパチンコ遊技機である。
図1に示すように、遊技機1は、入賞や判定に関する役物等が設けられた遊技盤100と、遊技盤100を囲む枠部材101とを備えている。なお、遊技盤100の詳細構成は、図1では不図示(空白)としており、別途、図2を用いて後述する。
枠部材101は、遊技盤100の盤面と所定の間隔を隔てて平行配置された透明なガラス板を支持するいわゆるガラス枠である。枠部材101が支持するガラス板と遊技盤100とによって、遊技球が流下可能な遊技領域102が形成されている。
枠部材101は、その上部中央に、演出などで発光する枠ランプ103を有している。枠ランプ103の左右両側には、スピーカ104が設けられている。また、枠部材101は、その下部が遊技者側へ突出した構成となっており、その突出部分の上面に、円形の演出ボタン105が設けられている。演出ボタン105の左側手前には、4つの押しボタンからなる演出キー106が設けられている。さらに、演出ボタン105の奥側には、遊技球を発射装置(不図示)へ案内する皿107が設けられている。枠部材101は、その右側下部に、ハンドル108を有している。ハンドル108には、レバー109が回転可能に取り付けられている。また、ハンドル108には、レバー109の回転にかかわらず一時的に遊技球の発射を停止させるための停止ボタン110が設けられている。
図2を用いて、遊技機1における略中央部に配置される遊技盤100の具体的構成を説明する。図2に示すように、遊技盤100は、その中央に、液晶表示装置201を有している。また、遊技盤100は、入賞や判定に関する役物として、第1始動装置202、第2始動装置203、電動チューリップ204、2つのゲート205、大入賞装置206、4つの一般入賞装置207、及び、表示器208を有している。
また、遊技盤100は、演出用の可動(電動)役物(ギミック)として、第1中央可動役物211、第2中央可動役物212、右下側可動役物213、左下側可動役物214、右中側可動役物215、左中側可動役物216、右上側可動役物217、及び、左上側可動役物218を有している。図2には、各可動役物211〜218がいずれも駆動開始前の初期位置(原点位置)に位置している状態(初期状態)が示されている。これら各可動役物211〜218は、それぞれ、駆動モータ401〜408(図4参照。本実施形態ではステッピングモータ。)によって個別に駆動される。また、各駆動モータ401〜408による各可動役物211〜218の駆動は、それぞれ、直接的には、後述するようにランプ制御基板340(図3参照)により制御される。
液晶表示装置201は、各可動役物211〜218、及び遊技領域102の中央の下寄りに配置される下部枠219により囲まれる領域(以下「露出領域」ともいう)を含む大きな表示画面を有している。図2に示した初期状態において、露出領域全体が、画像が表示可能な領域(前方から遊技者が画像を視認可能な領域)となっている。液晶表示装置210の表示画面全体のうち、図2に示した初期状態における露出領域を、以下、初期表示領域201aと称する。
なお、後述するように、各可動役物211〜218は、それぞれ、図2に示した原点位置から、更に、退避位置へと移動可能である。各可動役物211〜218が退避位置に移動すると、露出領域は初期表示領域201aよりも広がる(図8(B)参照)。この広がった露出領域全体にも、液晶表示装置201の表示画面が存在しているため、画像の表示が可能である。
第1始動装置202は、液晶表示装置201の下方で遊技盤100の左右中央に設けられている。第1始動装置202の下方に、第2始動装置203が設けられている。また、第2始動装置203に近接して、普通電動役物としての電動チューリップ204が設けられている。ゲート205は、遊技盤100の右側下部及び左側上部にそれぞれ1つずつ設けられている。液晶表示装置201の下方右寄りに、大入賞装置206が設けられている。4つの一般入賞装置207のうちの3つは遊技盤100の左側下部に設けられ、残りの1つは遊技盤100の右側下部に設けられている。なお、遊技盤100の最下部には、入賞しなかった遊技球を排出する排出装置209が設けられている。
図1及び図2に示したような構成により、遊技者がハンドル108を握ってレバー109を時計方向に回転させると、皿107に溜められた遊技球が発射装置(不図示)へと案内され、レバー109の回転角度に応じた打球力で遊技領域102へ向けて発射される。発射装置により発射された遊技球は、遊技盤100の左端側に設けられた外レール210a及び内レール210bの間を上昇し、やがて遊技領域102内の上部へ到達する。遊技領域102内の上部へ到達した遊技球は、その後、遊技領域102内を落下する。このとき、遊技球は、遊技領域102に設けられた複数の釘や風車等に接触することでその移動方向を変化させながら(予測不能に)遊技盤100の盤上を落下する。なお、上述したように遊技球の発射は、遊技者が停止ボタン110を操作することによって一時的に停止される。
遊技者がレバー109を回転操作することよって遊技球を発射させる際、遊技者がハンドル108のレバー109を小さい回転角で回転させた状態を維持するいわゆる「左打ち」を行うと、遊技球が相対的に弱い打球力で打ち出される。この場合、遊技球は、図2の波線矢印Aに例示されるように遊技領域102における左側領域を流下する。一方、遊技者がレバー109を大きい回転角で回転させた状態を維持するいわゆる「右打ち」を行うと、遊技球が相対的に強い打球力で打ち出される。この場合、遊技球は、図2の波線矢印Bに例示されるように遊技領域102における右側領域を流下する。したがって、右側のゲート205や大入賞装置206へ入賞させる際は「右打ち」が必要となってくる。
第1始動装置202は、常時開放されている始動装置である。この第1始動装置202には、遊技球の入球を検出する第1始動装置検出スイッチ304(図3参照)が設けられている。この第1始動装置検出スイッチ304により遊技球の入球が検出されることによって入賞すると、遊技者にとって有利な大当たり遊技を実行するか否かが判定されてその判定結果が表示器208に表示されると共に、所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
第2始動装置203は、電動チューリップ204が作動しているときだけ開放される始動装置である。この第2始動装置203には、遊技球の入球を検出する第2始動装置検出スイッチ305(図3参照)が設けられている。この第2始動装置検出スイッチ305により遊技球の入球が検出されることによって入賞すると、上記第1始動装置202と同様に、遊技者にとって有利な大当たり遊技を実行するか否かが判定されてその判定結果が表示器208に表示されると共に、所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
なお、以下の説明では、第1始動装置202を通過した遊技球の入賞を条件として実行される判定を「第1特別図柄判定」ということとし、第2始動装置203への遊技球の入賞を条件として実行される判定を「第2特別図柄判定」ということとし、これらの判定を総称して「特別図柄判定」ということとする。
大入賞装置206は、特別図柄判定の結果に応じて開放される。この大入賞装置206の開口部には、大入賞装置206を開閉するプレートが設けられている。大入賞装置206は、通常はこのプレートによって閉塞されている。これに対して、特別図柄判定の判定結果が「大当たり」であることを示す所定の大当たり図柄が表示器208に停止表示された場合、すなわち大当たりが発生した場合、上記プレートを作動させて大入賞装置206を開放する大当たり遊技が実行される。このため、遊技者は、大当たり遊技中に右打ちを行うことで、大当たり遊技が行われていないときに比べてより多くの賞球を得ることができる。
電動チューリップ204は、第2始動装置203に近接配置されており、第2始動装置203における遊技球が入球する開口部を閉塞又は開放するための1つのプレートを有している。この電動チューリップ204は、プレートが第2始動装置203の開口部を開放する開姿勢(図2参照)と、第2始動装置203の開口部を閉塞する閉姿勢(不図示)とに姿勢変化可能に構成されている。
第2始動装置203は、通常は電動チューリップ204によって閉塞されている。これに対して、遊技球がゲート205を通過すると、賞球の払い出しは行われないものの、第2始動装置203を開放するか否かが判定される。ここで、第2始動装置203を開放すると判定された場合、電動チューリップ204のプレートが規定時間開姿勢を維持した後に閉姿勢に戻る動作が規定回数だけ繰り返される。
このように、第2始動装置203は、電動チューリップ204が作動していないとき(つまりプレートが閉姿勢のとき)には遊技球が通過し難い状態であるのに対して、電動チューリップ204が作動する(つまりプレートが開姿勢になる)と遊技球が通過し易い状態となる。なお、以下の説明では、ゲート205への遊技球の入賞を条件として実行される判定を「普通図柄判定」と呼ぶものとする。
4つの一般入賞装置207は、第1始動装置202と同様に常時開放されており、遊技球の入賞によって所定個数の賞球がある入賞装置である。なお、第1始動装置202等とは異なり、一般入賞装置207に遊技球が入賞しても判定が行われることはない。
演出用のギミックとしての各可動役物211〜218は、遊技者の興味を引いたり遊技者に様々な期待感を与えたりするために駆動される役物であり、それぞれ、対応する駆動モータ401〜408(図4参照)により、遊技の進行状況等に応じて予め決められた駆動パターンで駆動される。
第1中央可動役物211は、所定の駆動タイミングで、図2に示した原点位置(初期位置)から上下方向(主に上方向)へと駆動される。第2中央可動役物212は、所定の駆動タイミングで、図2に示した原点位置から上下方向(主に下方向)へと駆動される。右下側可動役物213は、所定の駆動タイミングで、図2に示した原点位置から左右方向(主に左方向)へ、上に凸の弧を描くように駆動される。左下側可動役物214は、所定の駆動タイミングで、図2に示した原点位置から左右方向(主に右方向)へ、上に凸の弧を描くように駆動される。右中側可動役物215は、所定の駆動タイミングで、図2に示した原点位置から左右方向(主に左方向)へと駆動される。左中側可動役物216は、所定の駆動タイミングで、図2に示した原点位置から左右方向(主に右方向)へと駆動される。右上側可動役物217は、所定の駆動タイミングで、図2に示した原点位置から左下がりの斜め方向(主に左斜め下方向)へと駆動される。左上側可動役物218は、所定の駆動タイミングで、図2に示した原点位置から右下がりの斜め方向(主に右斜め下方向)へと駆動される。
[表示器208の構成]
表示器208は、主に特別図柄判定や普通図柄判定に関する情報を表示するものである。図3(詳細は後述)に示されるように、表示器208は、より詳しくは、2つの特別図柄表示器381,382、2つの特別図柄保留表示器383,384、普通図柄表示器385、及び、普通図柄保留表示器386を有している。2つの特別図柄表示器381,382のうち、一方は、第1特別図柄表示器381であり、他方は、第2特別図柄表示器382である。2つの特別図柄保留表示器383,384のうち、一方は、第1特別図柄保留表示器383であり、他方は、第2特別図柄保留表示器384である。
第1特別図柄表示器381は、第1特別図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから第1特別図柄判定の判定結果を示す停止図柄を停止表示することによって第1特別図柄判定の判定結果を報知する。この第1特別図柄表示器381には、第1特別図柄判定の結果が「大当たり」であることを示す大当たり図柄、又は第1特別図柄判定の結果がハズレであることを示すハズレ図柄が停止表示される。
第2特別図柄表示器382は、第2特別図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから第2特別図柄判定の判定結果を示す停止図柄を停止表示することによって第2特別図柄判定の判定結果を報知する。この第2特別図柄表示器382には、第2特別図柄判定の判定結果が「大当たり」であることを示す大当たり図柄、又は第2特別図柄判定の結果がハズレであることを示すハズレ図柄が停止表示される。
ところで、特別図柄判定に係る図柄の変動表示や大当たり遊技などが行われている最中に、第1始動装置202に新たに遊技球が入賞した場合は、この入賞を契機とする第1特別図柄判定及び図柄の変動表示を即座に実行することができない。そこで、本実施形態における遊技機1は、第1始動装置202に遊技球が入賞しても即座に第1特別図柄判定を実行できない場合には第1特別図柄判定の権利が保留されるように構成されている。第1特別図柄保留表示器383は、このようにして保留された第1特別図柄判定の保留数を表示する。
同様に、特別図柄判定に係る図柄の変動表示や大当たり遊技などが行われている最中に、第2始動装置203に新たに遊技球が入賞した場合も、この入賞を契機とする第2特別図柄判定及び図柄の変動表示を即座に実行することができない。そこで、本実施形態における遊技機1は、第2始動装置203に遊技球が入賞しても即座に第2特別図柄判定を実行できない場合には第2特別図柄判定の権利が保留されるように構成されている。第2特別図柄保留表示器384は、このようにして保留された第2特別図柄判定の保留数を表示する。
普通図柄表示器385は、普通図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから普通図柄判定の判定結果を示す停止図柄を停止表示することによって普通図柄判定の判定結果を報知する。なお、例えば普通図柄表示器385における図柄の変動表示中など、遊技球がゲート205を通過しても普通図柄判定及び普通図柄判定に係る図柄の変動表示を即座に実行できない場合には、普通図柄判定の権利が保留される。普通図柄保留表示器386は、このようして保留された普通図柄判定の保留数を表示する。
なお、以下の説明では、第1特別図柄表示器381又は第2特別図柄表示器382に表示される図柄を「特別図柄」と呼び、普通図柄表示器385に表示される図柄を「普通図柄」と呼ぶものとする。
[遊技機1の内部構成]
図3は、遊技機1のブロック図である。遊技機1は、主制御基板300、払出制御基板310、演出制御基板320、画像制御基板330、ランプ制御基板340、発射制御基板360、及び電源基板370を備えている。
主制御基板300は、遊技機の基本動作を制御する。主制御基板300は、ワンチップマイコン301を備えており、ワンチップマイコン301は、メインCPU301a、メインROM301bおよびメインRAM301cを含んでいる。また、主制御基板300は、主制御用の入力ポート及び出力ポート(いずれも不図示)を備えている。
この主制御用の入力ポートには、一般入賞装置207に遊技球が入球したことを検知する一般入賞装置検出スイッチ302、普通図柄ゲート205に遊技球が入球したことを検知するゲート検出スイッチ303、第1始動装置202に遊技球が入球したことを検知する第1始動装置検出スイッチ304、第2始動装置203に遊技球が入球したことを検知する第2始動装置検出スイッチ305、大入賞装置206に遊技球が入球したことを検知する大入賞装置検出スイッチ306、及び、払出制御基板310が接続されている。この主制御用の入力ポートによって、各種信号が主制御基板300に入力される。
また、主制御用の出力ポートには、第2始動装置203に近接配置された電動チューリップ204のプレートを開閉動作させる始動装置開閉ソレノイド307、大入賞装置206を開閉するプレートを動作させる大入賞装置開閉ソレノイド308、表示器208、外部情報信号を出力する遊技情報出力端子板309、払出制御基板310、及び、演出制御基板320が接続されている。この主制御用の出力ポートによって、各種信号が出力される。なお、表示器208は、既述の通り、特別図柄を表示する特別図柄表示器381,382、普通図柄を表示する普通図柄表示器385、特別図柄判定の保留数を表示する特別図柄保留表示器383,384、及び、普通図柄判定の保留数を表示する普通図柄保留表示器386を有しており、これら各表示器381〜386がそれぞれ主制御用の出力ポートに接続されている。
遊技情報出力端子板309は、主制御基板300において生成された外部情報信号を遊技店のホールコンピュータ等に出力するための基板である。遊技情報出力端子板309は主制御基板300と配線接続され、遊技情報出力端子板309には、遊技店のホールコンピュータ等と接続をするためのコネクタが設けられている。
主制御基板300のワンチップマイコン301において、メインCPU301aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づき、メインROM301bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。
メインROM301bには、遊技制御用のプログラムや各種遊技に必要なテーブルが記憶されている。例えば、大当たり抽選に参照される大当り判定テーブル、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブル、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブル等が記憶されている。なお、ここに挙げたテーブルは一部に過ぎず、図示しないテーブルが多数設けられている。
メインRAM301cは、メインCPU301aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。例えば、メインRAM301cには、普通図柄判定の保留数、普通図柄乱数、特別図柄の保留数、ラウンド数R、大入賞装置への入球数、確変遊技フラグ、時短遊技フラグなどが記憶される。なお、ここに挙げたものの他にも、多数の情報が記憶される。
払出制御基板310は、遊技球の発射制御と賞球の払い出し制御を行う。この払出制御基板310は、図示しない払出CPU、払出ROM、払出RAMから構成されるワンチップマイコンを備えており、主制御基板300に対して、双方向に通信可能に接続されている。払出CPUは、遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計測スイッチ311、扉開放スイッチ312、及び、タイマからの入力信号に基づいて、払出ROMに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータを主制御基板300に送信する。
また、払出制御基板310の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の賞球を遊技者に払い出すための賞球払出装置の払出モータ313が接続されている。払出CPUは、主制御基板300から送信された払出個数指定コマンドに基づいて、払出ROMから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、賞球払出装置の払出モータ313を制御して所定の賞球を遊技者に払い出す。このとき、払出RAMは、払出CPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
演出制御基板320は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。この演出制御基板320は、サブCPU320a、サブROM320b、サブRAM320cを備えており、主制御基板300に対して、当該主制御基板300から演出制御基板320への一方向に通信可能に接続されている。
サブCPU320aは、主制御基板300から送信されたコマンド、演出ボタン検出スイッチ321、演出キー検出スイッチ322、及び、タイマからの入力信号に基づいて、サブROM320bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するコマンドやデータを画像制御基板330やランプ制御基板340へ送信する。サブRAM320cは、サブCPU320aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
例えば、演出制御基板320におけるサブCPU320aは、主制御基板300から特別図柄の変動態様を示す変動パターン指定コマンドを受信すると、受信した変動パターン指定コマンドの内容を解析して、液晶表示装置201、音声出力装置331、演出用駆動装置341、演出用照明装置342に所定の演出を実行させるためのコマンドやデータを生成し、これら各コマンド、データを画像制御基板330やランプ制御基板340へ送信する。
演出制御基板320のサブROM320bには、演出制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
例えば、主制御基板300から受信した変動パターン指定コマンドに基づいて演出パターンを決定するための演出パターン決定テーブル、停止表示する装飾図柄の組み合わせを決定するための装飾図柄決定テーブル等がサブROM320bに記憶されている。演出パターン決定テーブルには、可動役物211〜218の駆動パターン(詳しくはこれらを駆動する各駆動モータ401〜408の駆動パターン)を決定するための駆動パターン決定テーブルが含まれる。なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
演出制御基板320のサブRAM320cは、複数の記憶領域を有している。これらの記憶領域には、遊技状態、演出モード、演出パターン、装飾図柄、計数カウンタ、発射操作情報等が記憶される。なお、この他にも多数の情報が記憶される。
画像制御基板330は、液晶表示装置201の画像表示制御を行うための図示しない画像CPU、制御ROM、制御RAM、CGROM、VRAM、VDPと、音声CPU、音声ROM、及び、音声RAMを備えている。この画像制御基板330は、演出制御基板320に双方向通信可能に接続されており、その出力側に液晶表示装置201および音声出力装置331が接続されている。
画像CPUは、演出制御基板320から受信したコマンドに基づいて、VDPに所定の画像を表示させる制御を行う。制御RAMは、画像CPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、制御ROMから読み出されたデータを一時的に記憶するものである。また、制御ROMには、画像CPUの制御処理のプログラムや、演出パターンのアニメーションを表示するためのアニメパターン、アニメシーン情報などが記憶されている。
CGROMには、液晶表示装置201に表示される装飾図柄や背景等の画像データが多数格納されており、画像CPUが演出制御基板320から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、CGROMに格納された所定の画像データをVRAMに展開させ、VRAMに展開された画像データを液晶表示装置201に表示させる制御を行う。
また、音声ROMには、音声出力装置331から出力するための音声のデータが多数格納されており、音声CPUは、演出制御基板320から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、音声出力装置331における音声出力制御を行う。
ランプ制御基板340は、演出用駆動装置341及び演出用照明装置342の動作を制御する。このランプ制御基板340は、CPU340a、ROM340b、RAM340cを備えており、演出制御基板320と双方向に通信可能に接続されている。
演出用駆動装置341は、演出用の各種のソレノイドやモータ等のアクチュエータを含む。ランプ制御基板340のCPU340aは、ROM340bに格納されたプログラムに従って、これら各種アクチュエータの駆動を制御する。演出用照明装置342は、枠部材101に設けられた枠ランプ103や、遊技盤100に設けられた不図示の盤ランプなどの、遊技機1が有する各種の照明・発光用の装置・素子を含む。ランプ制御基板340のCPU340aは、ROM340bに格納されたプログラムに従って、これら各種ランプ等の動作の制御も行う。ランプ制御基板340のCPU340aは、演出制御基板320から送信されたコマンドやデータ(演出パターン決定テーブルに基づいて生成されたデータ等)に基づいて、上記の各制御を行う。ランプ制御基板340のRAM340cは、CPU340aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
演出用駆動装置341には、可動役物211〜218を個別に駆動するための可動役物駆動装置343が含まれる。演出制御基板320は、主制御基板300から受信した変動パターン指定コマンドに基づき、サブROM320bに記憶されている駆動パターン決定テーブルを参照して、可動役物211〜218毎に個別に、これらの動作を制御するためのデータを生成して、ランプ制御基板340へ出力する。
可動役物211〜218の近傍にはそれぞれ、各可動役物211〜218の原点位置(初期位置)を検出するための原点検出センサ351〜358が設けられている。さらに、第1中央可動役物211に対しては、原点検出センサ351のほか、第1中央可動役物211が原点位置とは異なる特定基準位置にあることを検出するための特定基準位置検出センサ344も設けられている。各原点検出センサ351〜358からの検出信号(原点検出信号)及び特定基準位置検出センサ344からの検出信号(特定基準位置検出信号)は、ランプ制御基板340に入力される。
なお、原点検出センサ351〜358の具体的構成は特に限定されるものではなく、例えば可動役物が原点位置にあることを検出する光学センサや、可動役物が原点位置にあるときに押圧されるスイッチ式のセンサなどを利用することが考えられる。特定基準位置検出センサ344についても同様である。
ランプ制御基板340のCPU340aは、演出制御基板320からのコマンドやデータをもとに、各原点検出センサ351〜358からの原点検出信号及び特定基準位置検出センサ344からの特定基準位置検出信号を必要に応じて用いながら、各可動役物211〜218毎に個別に、これらの動作を制御するための制御指令Sc1〜Sc8を生成して、演出用駆動装置341内の可動役物駆動装置343へ(詳しくは対応するドライバへ)出力する。可動役物駆動装置343の具体的構成は図4に示す通りである。
図4に示すように、可動役物駆動装置343は、第一中央可動役物211を駆動する第1駆動モータ401と、第2中央可動役物212を駆動する第2駆動モータ402と、右下側可動役物213を駆動する第3駆動モータ403と、左下側可動役物214を駆動する第4駆動モータ404と、右中側可動役物215を駆動する第5駆動モータ405と、左中側可動役物216を駆動する第6駆動モータ406と、右上側可動役物217を駆動する第7駆動モータ407と、左上側可動役物218を駆動する第8駆動モータ408とを備える。
これら各駆動モータ401〜408は、本実施形態ではいずれもステッピングモータである。各駆動モータ401〜408として使用可能なステッピングモータの種類は多種多様であるが、本実施形態では、固定子コイルとしてA相及びB相の2相のコイルを備えた2相ステッピングモータが使用されている。
なお、第1中央可動役物211の近傍には、既述の原点検出センサ351及び特定基準位置検出センサ344が設けられている。他の各可動役物212〜218には、それぞれ、既述の原点検出センサ352〜358が設けられている。特定基準位置検出センサ344の設置目的については後で説明する。本実施形態では、説明の簡素化のため、特定基準位置検出センサについては第1中央可動役物211に対して設けられている例を示したが、必要に応じて、第1中央可動役物211以外の他の可動役物に対しても特定基準位置検出センサを設けてもよい。
可動役物駆動装置343は、更に、ランプ制御基板340からの第1制御指令Sc1に従って第1駆動モータ401を通電駆動する第1ドライバ411と、ランプ制御基板340からの第2制御指令Sc2に従って第2駆動モータ402を通電駆動する第2ドライバ412と、ランプ制御基板340からの第3制御指令Sc3に従って第3駆動モータ403を通電駆動する第3ドライバ413と、ランプ制御基板340からの第4制御指令Sc4に従って第4駆動モータ404を通電駆動する第4ドライバ414と、ランプ制御基板340からの第5制御指令Sc5に従って第5駆動モータ405を通電駆動する第5ドライバ415と、ランプ制御基板340からの第6制御指令Sc6に従って第6駆動モータ406を通電駆動する第6ドライバ416と、ランプ制御基板340からの第7制御指令Sc7に従って第7駆動モータ407を通電駆動する第7ドライバ417と、ランプ制御基板340からの第8制御指令Sc8に従って第8駆動モータ408を通電駆動する第8ドライバ418とを備える。
各ドライバ411〜418は、本実施形態では、対応する各駆動モータ401〜408を1−2相励磁(1−2相駆動)方式(ハーフステップ駆動方式)で通電駆動する。具体的には、本実施形態では、次のような励磁順序で1ステップずつ駆動モータを駆動する。即ち、A相順方向励磁(「A」)→A相順方向励磁+B相順方向励磁(「AB」)→B相順方向励磁(「B」)→A相逆方向励磁+B相順方向励磁(「A’B」)→A相逆方向励磁(「A’」)→A相逆方向励磁+B相逆方向励磁(「A’B’」)→B相逆方向励磁(「B’」)→A相順方向励磁+B相逆方向励磁(「AB’」)→・・・の順で、励磁相を順次切り替えていく。なお、上記説明中、「A」とは、A相コイルを順方向励磁(順方向通電)させることを意味し、「B」とは、B相コイルを順方向励磁(順方向通電)させることを意味し、「A’」とは、A相コイルを逆方向励磁(逆方向通電)させることを意味し、「B’」とは、B相コイルを逆方向励磁(逆方向通電)させることを意味する。各相コイルへの通電方向について、どの通電方向を順方向(逆方向)と定義するかについては、適宜決めることができる。
なお、上記例示した励磁順序、即ち励磁相をA→AB→B→A’B→A’→A’B’→B’→AB’→・・・の順序で切り替えていった場合の駆動モータの回転方向を、以下、正転方向又はCW(clockwise)方向ともいう。逆に、上記例示した励磁順序とは逆の例示順序、即ち励磁相をA→AB’→B’→A’B’→A’→A’B→B→AB→・・・の順序で切り替えていった場合の駆動モータの回転方向を、以下、逆転方向又はCCW(counterclockwise)方向ともいう。また、以下の説明で、各駆動モータ401〜408について「1ステップ」進める或いは駆動する、などというときは、励磁相を上記励磁順序に従って現在の励磁相から次の励磁相に切り替えることを意味する。
図3に戻って説明を続ける。発射制御基板360は、タッチセンサ361からのタッチ信号を入力するとともに、発射ボリューム362から供給された電圧に基づいて、発射用ソレノイド363や玉送りソレノイド364に対する通電制御を行う。
タッチセンサ361は、遊技者がハンドル108に触れたことによる静電容量の変化を利用した静電容量型の近接スイッチから構成され、遊技者がハンドル108に触れたことを検知すると、発射制御基板360に発射用ソレノイド363の通電を許可するタッチ信号を出力する。
発射ボリューム362は、可変抵抗器から構成され、その発射ボリューム362に印加された定電圧(例えば5V)を可変抵抗器により分圧して、分圧した電圧を発射制御基板360へ供給する。
ここで、発射用ソレノイド363の回転速度は、発射制御基板360に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。これにより、1分間に発射される遊技球の個数は、発射ソレノイドが1回転する毎に1個発射されるため、約99.9(個/分)となる。すなわち、1個の遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
なお、タッチセンサ361からのタッチ信号及び発射ボリューム362からの電圧信号は、演出制御基板320へ入力されるようになっている。これにより、演出制御基板320において遊技球の発射を検出可能となる。
電源基板370は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機1内の各部に電源電圧を供給する。具体的には、電源基板370は、主制御基板300、払出制御基板310、演出制御基板320、発射制御基板360へ電源電圧を供給する。また、電源基板370は、遊技機1内に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板300に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU301aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU301aは動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
[各種テーブル]
図5〜図7を用いて、メインROM301bに記憶されている各種テーブルの詳細について説明する。
図5(A)及び(B)は、「大当たりの判定」に用いられる大当り判定テーブルを示している。図5(A)は、第1特別図柄の大当り判定テーブルであり、図5(B)は、第2特別図柄の大当り判定テーブルである。
大当り判定テーブルは、遊技状態及び取得された大当たり乱数に基づいて、「大当たり」又は「ハズレ」を判定するものである。大当たり乱数は、「0」〜「598」のいずれかの数値として、第1始動装置202又は第2始動装置203への入球時に取得される。
ここで図5(A)及び(B)に示す遊技状態について説明を加える。
本実施形態においては、大当たりの判定に関する状態として「通常遊技状態」と「確変遊技状態」とを有する。
「通常遊技状態」というのは、第1始動装置202または第2始動装置203に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの判定において、大当たりとなる確率が1/299.5に設定された遊技状態をいう。これに対して「確変遊技状態」というのは、上記大当たりとなる確率が1/29.95に設定された遊技状態をいう。したがって、「確変遊技状態」では、「通常遊技状態」よりも、大当たりに当選し易いこととなる。なお、この確変遊技状態のときには、確変遊技フラグが「ON」にセットされており、通常遊技状態のときには、確変遊技フラグが「OFF」になっている。また、通常遊技状態から確変遊技状態に移行するのは、確変大当たり遊技を終了した後である。
なお、「大当たり」とは、大入賞装置206を開放させる特別遊技である。具体的には、第1始動装置202または第2始動装置203に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの判定において、大当りに当選したときに実行される遊技をいう。
「大当たり」においては、大入賞装置206が開放されるラウンド遊技を合計15回又は合計8回行う。各ラウンド遊技における大入賞装置206の最大開放時間は最大29.5秒に設定されており、この間に大入賞装置206に規定個数(9個)の遊技球が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となる。「大当たり」は、大入賞装置206に遊技球が入球するとともに、当該入球に応じた賞球を遊技者が獲得できることから、多量の賞球を獲得可能である。また、大入賞装置206は、遊技盤100の右側の下部に設けられていることから、「大当たり」のときには、ハンドル108のレバー109を大きく回転させる、いわゆる「右打ち」で遊技を行うこととなる。
図5(A)に示す第1特別図柄の大当り判定テーブルによれば、通常遊技状態であるときには、取得された大当たり乱数が「7」又は「8」のときに大当たりと判定される。一方、確変遊技状態であるときには、「7」〜「26」の20個の大当たり乱数が大当たりと判定される。なお、上記以外の値であった場合には「ハズレ」と判定される。
大当たり乱数の乱数範囲が「0」〜「598」であるから、通常遊技状態のときに大当たりと判定される確率は1/299.5であり、確変遊技状態のときに大当たりと判定される確率は10倍アップして1/29.9である。
図5(C)は、「普通図柄の当たり判定」に用いられる当り判定テーブルを例示する説明図である。
当たり判定テーブルは、遊技状態及び取得された普通図柄乱数に基づいて、「当たり」又は「ハズレ」を判定するものである。普通図柄乱数は、「0」〜「65535」のいずれかの数値として、ゲート205の通過時に取得される。
ここで図5(C)に示す遊技状態について説明を加える。
本実施形態では、第2始動装置203に近接して配置された電動チューリップ204に関する状態として「非時短遊技状態」と「時短遊技状態」とを有する。上述した大当たりの判定に関する状態(通常遊技状態、確変遊技状態)と電動チューリップ204に関する状態(非時短遊技状態、時短遊技状態)とは、それぞれの状態を関連させることもでき、独立させることもできる。
なお、遊技を開始したときの遊技状態、すなわち遊技機1の初期の遊技状態は、「通常遊技状態」であって「非時短遊技状態」に設定されている。
本実施形態において「非時短遊技状態」というのは、ゲート205を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の当たり判定において、その判定結果に対応する普通図柄の変動時間が12秒と長く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動装置203の開放制御時間が0.2秒と短く設定された遊技状態をいう。つまり、ゲート205を遊技球が通過すると、普通図柄の抽選が行われて、普通図柄表示器385において普通図柄の変動表示が行われるが、普通図柄は変動表示が開始されてから12秒後に停止表示する。そして、抽選結果が当たりであった場合には、普通図柄の停止表示後に、電動チューリップ204の作動により第2始動装置203が約0.2秒間開放される。
これに対して「時短遊技状態」というのは、ゲート205を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の当たり判定において、その判定結果に対応する普通図柄の変動時間が3秒と、「非時短遊技状態」よりも短く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動装置203の開放制御時間が3.5秒と、「非時短遊技状態」よりも長く設定された遊技状態をいう。さらに、「非時短遊技状態」においては普通図柄の当たり判定において当たりに当選する確率が1/65536に設定され、「時短遊技状態」においては普通図柄の当たり判定において当たりに当選する確率が65535/65536に設定される。なお、この時短遊技状態のときには、時短遊技フラグが「ON」にセットされており、非時短遊技状態のときには、時短遊技フラグが「OFF」になっている。
したがって、「時短遊技状態」においては、「非時短遊技状態」よりも、ゲート205を遊技球が通過する限りにおいて、第2始動装置203が開放状態に制御されやすくなる。これにより、「時短遊技状態」では、遊技の進行において遊技球の消費が抑えられる。
なお、普通図柄の当たり判定において当たりに当選する確率を「非時短遊技状態」および「時短遊技状態」のいずれの遊技状態であっても変わらないように設定してもよい。
図5(C)に示す当り判定テーブルによれば、非時短遊技状態であるときには、普通図柄乱数が「0」のときに当たりと判定される。一方、時短遊技状態であるときには、普通図柄乱数が「0」〜「65534」のいずれかであるときに当たりと判定される。なお、上記以外の乱数値であった場合には、「ハズレ」と判定される。
普通図柄乱数の範囲が「0」〜「65535」であるから、非時短遊技状態のときに当たりと判定される確率は1/65536であり、時短遊技状態のときに当たりと判定される確率は65535/65536=1/1.00002である。
図6は、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブルを例示する説明図である。
図6(A)は、大当たりのときに停止図柄を決定するための図柄決定テーブルであり、図6(B)は、15R大当たりとなる確率を示す説明図であり、図6(C)は、ハズレのときに停止図柄を決定するための図柄決定テーブルである。
図6(A)では、「特別図柄」の種別(遊技球が第1始動装置202及び第2始動装置203のいずれに入球したか)と、第1始動装置202または第2始動装置203に遊技球が入球したときに取得される「大当たり図柄用乱数値」に基づいて、大当たりの「種別」及び停止図柄データが決定される。なお、大当たり図柄用乱数は、その範囲が「0」〜「99」に設定されている。また、確変大当たりとなるか通常大当たりとなるかの確率は、それぞれ1/2(50%)となっている。
図6(A)に示すように、第1特別図柄において大当たりのときには大当たり図柄用乱数を参照し、大当たり図柄用乱数が「0」〜「49」のいずれかであれば、1/2の確率で「確変15R大当たり」となり、1/2の確率で「通常15R大当たり」となる。このときは、停止図柄データがそれぞれ「01」、「02」となる。
同様に、大当たり図柄用乱数が「50」〜「99」のいずれかであれば、1/2の確率で「確変8R大当たり」となり、1/2の確率で「通常8R大当たり」となる。このときは、停止図柄データがそれぞれ「03」、「04」となる。
第2特別図柄において大当たりのときにも大当たり用図柄乱数を参照し、大当たり図柄用乱数が「0」〜「74」のいずれかであれば、1/2の確率で「確変15R大当たり」となり、1/2の確率で「通常15R大当たり」となる。このときは、停止図柄データがそれぞれ「05」、「06」となる。
同様に、大当たり図柄用乱数が「75」〜「99」のいずれかであれば、1/2の確率で「確変8R大当たり」となり、1/2の確率で「通常8R大当たり」となる。このときは、停止図柄データがそれぞれ「07」、「08」となる。
図6(B)に示すように15R大当たりとなる割合は、第1特別図柄で大当たりとなった場合が50%であるのに対し、第2特別図柄で大当たりとなった場合は、75%となっている。
図6(C)に示すように、第1特別図柄においても第2特別図柄においても判定結果がハズレのときには、停止図柄データは「00」となる。
なお、特別図柄の種類(停止図柄データ)によって、大当たり終了後の遊技状態、大当たり態様が決定される。
[変動パターン決定テーブル]
図7は、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブルを例示する説明図である。
図7に示すように、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動パターン決定テーブルは共通となっている。変動パターンは、判定結果、遊技状態、保留球数、リーチ乱数、及び、変動パターン乱数に基づいて決定される。なお、リーチ乱数及び変動パターン乱数は「0」〜「99」の値をとる。
図7に例示されるように、判定結果が確変大当たりである場合、変動パターン乱数に基づいて変動パターンが決定される。具体的には、変動パターン乱数が「0」〜「29」のときは、変動パターン1が選択される。このとき、変動時間は20秒であり、リーチAによって大当たりとなる。そして、大当たり終了後、確変遊技状態で遊技が制御される。また、変動パターン乱数が「30」〜「99」のときは、変動パターン2が選択される。このとき、変動時間は30秒であり、リーチBによって大当たりとなる。そして、大当たり終了後、確変遊技状態で遊技が制御される。
判定結果が通常大当たりである場合、変動パターン乱数に基づいて変動パターンが決定される。具体的には、変動パターン乱数が「0」〜「29」のときは、変動パターン1が選択される。このとき、変動時間は20秒であり、リーチAによって大当たりとなる。そして、大当たり終了後、通常遊技状態で遊技が制御される。また、変動パターン乱数が「30」〜「99」のときは、変動パターン2が選択される。このとき、変動時間は30秒であり、リーチBによって大当たりとなる。そして、大当たり終了後、通常遊技状態で遊技が制御される。
判定結果がハズレである場合、遊技状態、保留球数、リーチ判定用乱数、及び、変動パターン乱数に基づいて変動パターンが決定される。
具体的には、遊技状態が「非時短遊技状態」で保留球数が「0〜2」である場合、リーチ乱数及び変動パターン乱数により、変動パターン3,4,5のいずれかが選択される。変動パターン3は変動時間が10秒の通常変動であり、変動パターン4は変動時間が20秒でありリーチAでハズレとなり、変動パターン5は変動時間が30秒でありリーチBでハズレとなる。
遊技状態が「非時短遊技状態」で保留球数が「3〜4」である場合、リーチ乱数及び変動パターン乱数により、変動パターン4,5,6のいずれかが選択される。変動パターン6は変動時間が5秒の短縮変動であり、変動パターン4は変動時間が20秒でありリーチAでハズレとなり、変動パターン5は変動時間が30秒でありリーチBでハズレとなる。
遊技状態が「時短遊技状態」で保留球数が「0〜1」である場合、リーチ乱数及び変動パターン乱数により、変動パターン3,4,5のいずれかが選択される。変動パターン3は変動時間が10秒の通常変動であり、変動パターン4は変動時間が20秒でありリーチAでハズレとなり、変動パターン5は変動時間が30秒でありリーチBでハズレとなる。
遊技状態が「時短遊技状態」で保留球数が「2〜4」である場合、リーチ乱数及び変動パターン乱数により、変動パターン4,6,7のいずれかが選択される。変動パターン4は変動時間が5秒の短縮変動であり、変動パターン4は変動時間が20秒でありリーチAでハズレとなり、変動パターン7は変動時間が5秒でありリーチCでハズレとなる。変動パターン7は、リーチであるにもかかわらず、変動時間の短い変動パターンである。
なお、図7に例示する特別図柄の変動パターン決定テーブルの特徴として、判定結果がハズレの場合に時短遊技状態であるときには、特別図柄の変動時間が短くなるように設定されている。例えば、大当たりの判定結果がハズレの場合に保留球数が「2」のときには、時短遊技状態であればリーチ乱数に基づいて95%の確率で変動時間が5秒の変動パターン6(短縮変動)が決定されるが、非時短遊技状態であれば変動時間が10秒を超える変動パターンが決定される。このように、時短遊技状態になると変動時間が短くなるように設定されている。
[可動役物211〜218の動作の概要]
図8〜図13を用いて、8つの可動役物211〜218の動作の概要を説明する。なお以下の説明における前後、上下、左右の方向は、遊技者が当該遊技機1にて遊技を行う場合の方向(遊技者から遊技機1を見たときの方向)であり、遊技者が位置する側を遊技機1における前方として説明する。
図8を用いて、まず、第1中央可動役物211を除く7つの可動役物212〜218の動作の概要について説明する。これら7つの可動役物212〜218は、通常は、図2に示す原点位置に位置している。そして、ランプ制御基板340のCPU340aの制御の下(実質的には演出制御基板320のサブCPU320aの制御の下)、遊技の進行状況等に応じて、進出位置に移動したり、退避位置に移動したりする。具体的には、演出制御基板320からの駆動パターンを示すデータに基づいてランプ制御基板340が生成、出力する各制御指令Sc2〜Sc8に従って移動される。
図8(A)は、7つの可動役物212〜218が進出位置にある状態を示す図であり、図8(B)は、7つの可動役物212〜218が退避位置にある状態を示す図である。7つの可動役物212〜218は、図2の原点位置から、液晶表示装置201における装飾図柄等の演出に合せた所定の駆動タイミングで、図8(A)の進出位置までの間、及び図8(B)の退避位置までの間で移動可能である。
図9〜図13を用いて、次に、第1中央可動役物211及び第2中央可動役物212の詳細について説明する。
図9は、第1中央可動役物211が図2に示した原点位置から上方向の進出位置へと駆動され、且つ、第2中央可動役物212が図2に示した原点位置から上方向の退避位置へと駆動された状態を示す図である。他の可動役物213〜218は原点位置にある。第1中央可動役物211は、液晶表示装置201における装飾図柄等の演出に合せた所定の駆動タイミングで進出位置へと駆動され、それと同時に第2中央可動役物212が退避位置へ移動する。
図9に示すように、遊技が行われている際、第1中央可動役物211が上方に移動して第2中央可動役物212と前後方向に重なる状況が生じ得る。第2中央可動役物212の退避位置とは、第1中央可動役物211が上方に移動したときに、第1中央可動役物211やこれを支持する駆動機構、及び、駆動機構1000の各部位が通過しない領域である。したがって、第2中央可動役物212は第1中央可動役物211が上方に移動したときに第1中央可動役物211やそれを支持するリンク部材等に接触することを抑制できる。但し、本実施形態においては、第2中央可動役物212が原点位置にあっても、設計上は第1中央可動役物211と第2中央可動役物212とは接触しない。第2中央可動役物212が退避位置に移動することによって、接触してしまう危険をより低減することができる。
図10は、第1中央可動役物211及びその駆動機構1000を示す図である。第1中央可動役物211は、意匠的に特徴を有する複数の装飾部材1001〜1004を有しており、これらが連動して移動する。本実施形態において、第1装飾部材1001はカップをイメージした形状であり、第2装飾部材1002はカップの台座をイメージした形状である。第2装飾部材1002は、第1装飾部材1001の前側(遊技者側)に位置しており、第1装飾部材1001のカップの脚に一部が重なるように配置される。第3装飾部材1003及び第4装飾部材1004は、それぞれ向かい合う人の形をイメージした形状であり、カップの台座を支えるように見える位置関係で移動する。
駆動機構1000は、装飾部材1001〜1004を支持するための複数の柱状のリンク部材を有しており、そのうちの一部のリンク部材(第1リンク部材1005及び第2リンク部材1006)が、第1駆動モータ401の駆動力によって回転軸1007、1008を中心に回動されることにより、各装飾部材1001〜1004の移動が実現される。第1駆動モータ401から各回転軸1007,1008への回転駆動力の伝達は、駆動機構1000が有する2つの回転伝達部1009、1010により行われる。2つの回転伝達部1009、1010は、いずれも、複数の歯車やベルト等からなる。第1駆動モータ401が回転すると、その回転駆動力が、2つの回転伝達部1009,1010を介して第1連結歯車1011及び第2連結歯車1012へ伝達される。
より具体的には、第1駆動モータ401がCW方向に回転すると、その回転駆動力が第1回転伝達部1009を介して第1連結歯車1011へ伝達され、第1連結歯車1011が時計回りに回転する。これにより、第1リンク部材1005が、回転軸1007を中心に時計回りに回動し、第1リンク部材1005の他端(回転軸1007側とは反対側の端部)が上昇する。また、第1駆動モータ401がCW方向に回転すると、その回転駆動力が第2回転伝達部1010を介して第2連結歯車1012にも伝達され、第2連結歯車1012が反時計回りに回転する。これにより、第2リンク部材1006が、回転軸1008を中心に反時計回りに回動し、第2リンク部材1006の他端(回転軸1008側とは反対側の端部)が上昇する。そのため、第1駆動モータ401がCW方向に回転すると、第1リンク部材1005及び第2リンク部材1006の双方の他端が共に上昇し、これにより第1中央可動役物211が全体として上方向に移動する。
逆に、第1駆動モータ401がCCW方向に回転すると、その回転駆動力が第1回転伝達部1009を介して第1連結歯車1011へ伝達され、第1連結歯車1011が反時計回りに回転する。これにより、第1リンク部材1005が、回転軸1007を中心に反時計回りに回動し、第1リンク部材1005の他端が下降する。また、第1駆動モータ401がCCW方向に回転すると、その回転駆動力が第2回転伝達部1010を介して第2連結歯車1012にも伝達され、第2連結歯車1012が時計回りに回転する。これにより、第2リンク部材1006が、回転軸1008を中心に時計回りに回動し、第2リンク部材1006の他端が下降する。そのため、第1駆動モータ401がCCW方向に回転すると、第1リンク部材1005及び第2リンク部材1006の双方の他端が共に下降し、これにより第1中央可動役物211が全体として下方向に移動する。
第1駆動モータ401及び駆動機構1000により、第1装飾部材1001及び第2装飾部材1002は、原点位置から進出位置までの間で上下方向に移動する。第3装飾部材1003は右斜め下方向又はその逆の左斜め上方向へ移動可能である(図中矢印方向)。また第4装飾部材1004は左斜め下方向又はその逆の右斜め上方向へ移動可能である(図中矢印方向)。また、駆動機構1000には案内部1013が設けられており、第1中央可動役物211の移動を案内する。
案内部1013の近傍には、原点検出センサ351が設けられている。第1中央可動役物211が図10に示した進出位置から下降していって原点位置まで到達すると、原点検出センサ351によりその到達が検出される。即ち、第1中央可動役物211が原点位置まで下降すると、第2装飾部材1002の裏面に設けられた被検出部材が原点検出センサ351の検出面と対向し、これにより原点検出センサ351が原点検出信号を出力する。原点検出センサ351からの原点検出信号は、既述の通り、ランプ制御基板340に入力される。ランプ制御基板340のCPU340aは、原点検出センサ351から原点検出信号が入力されることで、第1中央可動役物211が原点位置に到達したことを認識することができる。
また、原点検出センサ351の上方には、特定基準位置検出センサ344が設けられている。第1中央可動役物211が図10に示した進出位置から下降していって、原点位置よりも前の特定基準位置に到達すると、特定基準位置検出センサ344によりその到達が検出される。即ち、第1中央可動役物211が特定基準位置まで下降すると、第2装飾部材1002の裏面に設けられた被検出部材が特定基準位置検出センサ344の検出面と対向し、これにより特定基準位置検出センサ344が特定基準位置検出信号を出力する。特定基準位置検出センサ344からの特定基準位置検出信号は、既述の通り、ランプ制御基板340に入力される。ランプ制御基板340のCPU340aは、特定基準位置検出センサ344から特定基準位置検出信号が入力されることで、第1中央可動役物211が特定基準位置に到達したことを認識することができる。このように、第1中央可動役物211は、進出位置から原点位置へ移動する過程で、特定基準位置を通過する。なお、特定基準位置と原点位置との間(特定基準位置から第1駆動モータ401を特定ステップ分CCW方向に回転させたときの位置)には、さらに、特定位置があるのだが、この特定位置については後述する。
図9に戻って説明を続ける。第1中央可動役物211は、液晶表示装置201の初期表示領域201a上を移動する。より詳細には、第1装飾部材1001の中心部分1001aが、液晶表示装置201の表示画面の遊技者側(すなわち前方側)において、初期表示領域201aの外縁上の2点(第1通過点901、第2通過点902)を通過するように移動する。
第1通過点901及び第2通過点902は、初期表示領域201aの中心部903に対して上下方向の略反対側の位置に設定されている。第1装飾部材1001の中心部分1001aがこれら2点の間を移動する際には、第1装飾部材1001は直線的に移動する。すなわち、第1中央可動役物211はその一部の領域が初期表示領域201aを跨ぐように真っ直ぐに移動する。
図11は、第1装飾部材1001、第2装飾部材1002とそれらを支持する柱状のリンク部材を示す図である。なお、図11では、第3装飾部材1003及び第4装飾部材1004の図示を省略している。第1装飾部材1001及び第2装飾部材1002を、第3リンク部材1101及び第4リンク部材1102が支持し、それらのリンク部材の下端を第1リンク部材1005及び第2リンク部材1006が支持している。すなわち、第1装飾部材1001及び第2装飾部材1002は、左右の二つのリンク機構により保持される。それらのリンク機構は、一端が駆動機構1000の本体部を介して遊技盤100に連結され、他端が第1装飾部材1001、第2装飾部材1002に連結されるものであるといえる。
図12(A)〜(D)は、第1中央可動役物211を構成する第1装飾部材1001及び第2装飾部材1002の動作を説明する図である。図11に示す状態から、第1リンク部材1005、第2リンク部材1006を回転軸1007、1008を中心に下方向に回動させると、図12(A)に示すように、第1装飾部材1001及び第2装飾部材1002は真っ直ぐに下方に移動する。このとき、第1装飾部材1001及び第2装飾部材1002は、遊技者から見て初期表示領域201aの外縁と重ならない位置(初期表示領域201aの内部)にある。なお、図12(A)に示した第1中央可動役物211の位置を、以下、「第2経過位置」ともいう。
図12(A)に示す第2経過位置から、第1装飾部材1001及び第2装飾部材1002がさらに下方に移動すると、図12(B)に示すように、第2装飾部材1002が、初期表示領域201aから下側に出て駆動機構1000の上に移動する。このとき、第1装飾部材1001と第2装飾部材1002との距離が若干近づく。なお、図12(B)に示した第1中央可動役物211の位置を、以下、「第1経過位置」ともいう。
図12(B)に示す第1経過位置から、第1装飾部材1001及び第2装飾部材1002がさらに下方に移動すると、図12(C)に示すように、第1装飾部材1001についてもその半分以上が初期表示領域201aから下側に出て、第1装飾部材1001及び第2装飾部材1002が共に駆動機構1000の上に移動する。このとき、第1装飾部材1001と第2装飾部材1002との距離はより近づく。またこのとき、案内部1013によって、第1装飾部材1001及び第2装飾部材1002の移動がガイドされる。
第1中央可動役物211が図12(B)に示した第1経過位置から下方向へ移動して図12(C)に示した位置に到達すると、特定基準位置検出センサ344によりその到達が検出される。つまり、図12(C)は、第1中央可動役物211が特定基準位置に位置している状態を示している。
図12(C)に示す特定基準位置から、第1装飾部材1001及び第2装飾部材1002がさらに下方に移動すると、図12(D)に示すように、第1装飾部材1001が、初期表示領域201aの表示面と略平行に回転する。このように回転することによって、第1装飾部材1001における初期表示領域201aに突出する部分の面積を、上記回転が行われないと仮定した場合に初期表示領域201aに突出する部分の面積と比較して小さくすることができる。この図12(D)に示す状態になったとき、装飾部材1001の頂部は、遊技者から見て初期表示領域201aの外縁(下辺側の外縁)と重なる位置にまで下がる。
第1中央可動役物211が図12(C)に示した特定基準位置から下方向へ移動して図12(D)に示した位置に到達すると、原点検出センサ351によりその到達が検出される。つまり、図12(D)は、第1中央可動役物211が原点位置(初期位置)に位置している状態を示している。
第1中央可動役物211が上下方向に移動する過程で第1装飾部材1001と第2装飾部材1002との相対的位置関係が図12(A)〜(D)で説明したように変化する理由は、第1装飾部材1001と第2装飾部材1002との連結構造や、第1装飾部材1001及び第2装飾部材1002に対する各装飾部材1001,1002の連結構造に起因する。これら各連結構造の詳細については説明を省略するが、その概要を簡単に説明すると次の通りである。
即ち、第3リンク部材1101は、下端が第1リンク部材1005の端部に連結されており、これら両者はその連結部分を中心として相対的に回動可能となっている。第3リンク部材1101の上端は、第1装飾部材1001に連結されており、第3リンク部材1101は、第1装飾部材1001に対してその連結部分を中心として回動可能となっている。第4リンク部材1102は、下端が第2リンク部材1006の端部に連結されている。これら両者はその連結部分を中心として相対的に回動可能となっている。第4リンク部材1102の上端は、第1装飾部材1001に連結されており、第4リンク部材1102は、第1装飾部材1001に対してその連結部分を中心として回動可能となっている。
第1装飾部材1001と第2装飾部材1002は、2つの補助リンク部材1201,1202(図12(C),(D)に図示)によって互いに連結されている。即ち、第1補助リンク部材1201は、その上端が、第3リンク部材1101における上方寄りの位置に連結されており、下端が、第2装飾部材1002の裏面の下端連結部に連結されている。第2補助リンク部材1202は、その上端が、第4リンク部材1102における上方寄りの位置に連結されており、下端が、第2装飾部材1002の裏面の下端連結部に連結されている。第1補助リンク部材1201及び第2補助リンク部材ク部材1202の下端はいずれも、第2装飾部材1002の裏面の同じ下端連結部に連結されている。各補助リンク部材1201,1202の上端は、それぞれ、連結されている第3リンク部材1101、第4リンク部材1102における連結部を中心に回動可能であり、下端は、第2装飾部材1002における共通の下端連結部を中心に回動可能である。
また、第1装飾部材1001の裏面には,上下方向に溝が形成されており、第2装飾部材1002の裏面における上部には、突起が設けられている。この突起は、第1装飾部材1001の裏面の溝に挿入されており、この溝に沿って上下方向に移動可能となっている。つまり、第1装飾部材1001と第2装飾部材1002は、各々が有する溝及び突起を介して、相対的に上下方向へ近接又は離隔させることができるようになっている。
このような構成により、第1中央可動役物211が図11に示した進出位置から下方向へ移動していくと、第3リンク部材1101の下端及び第4リンク部材1102の下端が、当初わずかに接近するが、その後は徐々に離れていく。図12には、第1中央可動役物211が下方向へ移動していくにしたがって第3リンク部材1101の下端と第4リンク部材1102の下端の距離が離れていく様子が図示されている。
第3リンク部材1101の下端と第4リンク部材1102の下端の距離が離れていくと、各補助リンク部材1201,1202の上端は、それぞれ、第1装飾部材1001を基準として斜め上方向へと移動する。即ち、第3リンク部材1101の下端と第4リンク部材1102の下端の距離が離れていくと、上端が第3リンク部材1101に連結されている第1補助リンク部材1201は、その上端が、右斜め上方向へと移動していき、上端が第4リンク部材1102に連結されている第2補助リンク部材1202は、その上端が、左斜め上方向へと移動していく。
すると、各補助リンク部材1201,1202の下端は、いずれも、第1装飾部材1001に対して相対的に上方向へと(つまり第1装飾部材1001に近づくように)移動していく。各補助リンク部材1201,1202の下端が第1装飾部材1001に近づいていくと、これに伴って、第2装飾部材1002が、第1装飾部材1001の溝に沿って第1装飾部材1001へと近接していく。
このような仕組みによって、第1中央可動役物211が上下方向に移動すると、その移動に伴って、第1中央可動役物211を構成する第1装飾部材1001と第2装飾部材1002の距離が変化するのである。なお、第1中央可動役物211が原点位置に移動すると、図12(D)から明らかなように、第1装飾部材1001が右方向へ若干傾いた状態となる。このように第1装飾部材1001が傾いた状態となるのは、主に、第1装飾部材1001の裏面に形成された溝の形状に起因するのであるが、その具体的構成や動作の説明は省略する。
図13は、案内部1013の拡大斜視図である。案内部1013は、遊技盤100に固設されて第2装飾部材1002の移動を案内(ひいては第1中央可動役物211全体の移動を案内)するものである。
第2装飾部材1002の裏面には、連結具1301が固定されている。この連結具1301の下部には、左右方向に回転軸を有するローラー1302が形成されている。ローラー1302は全体として左右方向に長さを有する円柱形状であるが、先端の一部分が回転軸から離れる方向に突出した突起状(フランジ状)に形成されている。図13では、第2装飾部材1002の全体の図示は省略し、連結具1301とローラー1302のみ図示している。
図12(A)から図12(C)のように、第2装飾部材1002が下方へ移動することにより、第2装飾部材1002に固定されている連結具1301が下方に移動して所定のガイド開始位置まで下がると、ローラー1302のフランジ部分がガイド溝1303に挿入される。これにより、ガイド開始位置から下方向への第2装飾部材1002の移動は、ガイド溝1303によって案内される。
案内部1013の上端には傾斜面1304が形成されており、連結具1301が下方に移動して所定の位置に移動したときにローラー1302が傾斜面1304に乗ることでスムーズにガイド溝1303に進入する。またガイド溝1303の前方にはカバー1305が設けられており、これにより、ローラー1302が前方へ移動してガイド溝1303から離脱することも抑制される。
[第1中央可動役物211の特定演出動作]
第1中央可動役物211は、演出制御基板320からのコマンドやデータ(第1駆動モータ401の駆動パターンを示すデータ)に基づいてランプ制御基板340から出力される第1制御指令Sc1により駆動される。第1中央可動役物211の演出動作は複数種類あり、遊技の進行状況に応じた演出動作で動作するが、その演出動作の1つに、特定演出動作がある。特定演出動作は、例えば、特別図柄判定において大当たりと判定された場合に、その判定後の所定の演出タイミングで開始される。
図14を用いて、特定演出動作の概要を説明する。特定演出動作が開始される前は、第1中央可動役物211は原点位置にある(図12(D)参照)。特定演出動作が開始されると、第1駆動モータ401がCW方向に回転し、これにより第1中央可動役物211が上方向へ移動する。第1中央可動役物211は、図14(A)に示す位置(第1経過位置)まで到達すると、その第1経過位置近傍で上下方向に揺動する。なお、図14(A)に示す第1経過位置は、図12(B)と同じである。第1経過位置近傍で一定期間上下方向に揺動した後は、第1駆動モータ401がCCW方向に回転し、第1中央可動役物211は下方向へ移動する。
第1経過位置から下方向へ移動し、特定基準位置に到達すると、特定基準位置検出センサ344によりその特定基準位置への到達が検出される。第1中央可動役物211が特定基準位置に到達すると、第1駆動モータ401は、その特定基準位置から(検出タイミングから)さらに特定ステップ(例えば数ステップ)だけCCW方向へ回転させて停止する。これにより、第1中央可動役物211は、特定基準位置からその特定ステップ分だけさらに下方向に移動した位置(特定位置)で停止する。図14(B)は、第1中央可動役物211が特定位置で停止している状態を示している。
第1中央可動役物211が特定位置で停止した後は、第1駆動モータ401は再びCW方向に回転し、第1中央可動役物211を進出位置まで上昇させる。図14(C)は、第1中央可動役物211が進出位置に位置している状態を示している。進出位置まで上昇した後は、一定期間その進出位置が保持され、その後所定のタイミングで再び原点位置まで戻る。
このように、特定演出動作とは、第1経過位置近傍で上下揺動(第1動作パターンで動作)した後、一旦特定位置まで下がり、その後進出位置へと一気に上昇する(第2動作パターン)という演出動作である。このような特定演出動作は、例えば、特別図柄の変動中に第1経過位置近傍での上下揺動を実行させ、変動が終わる前(図柄停止の直前)に特定位置への移動を実行させ、大当たり図柄が停止表示された直後に特定位置から進出位置への上昇を実行させるようにすると、遊技者に対して高い演出効果を与えることができる。
ところで、特定演出動作では、第1経過位置近傍での上下揺動後、進出位置へ上昇させる際に、一旦特定位置まで下降させて停止させるようにしている。このようにしているのは、次の理由による。
特定演出動作としては、上記のように一旦特定位置まで下降させることなく、上下揺動後にすぐに進出位置へ上昇させるようにしてもよい。しかし、そのようにすると、進出位置への上昇開始時の第1中央可動役物211の位置が不定(ランプ制御基板340からみて制御上不明確)となり、進出位置への上昇開始に必要なモータトルク(自起動トルク。引込トルクともいう。)が十分に確保できないおそれがある。また、上下揺動の終了直後はチャタリングが発生する可能性があり、チャタリング発生中に進出位置への上昇を開始させると、例えばチャタリングが増幅されるなど、第1中央可動役物211の挙動が不安定になるおそれがある。
そこで、本実施形態では、チャタリングの影響を抑制し、且つ、上下揺動後に確実に進出位置へ上昇させることができるようにするために、上下揺動後に一旦特定位置まで下降させている。
特定基準位置検出センサ344により検出される特定基準位置は、第1経過位置よりも原点位置側であって、且つ、第1中央可動役物211を所定の加速度で上方向へ移動させるために必要なモータトルク(自起動トルク)を確実に確保できる位置に設定されている。そのため、特定基準位置センサ344で検出される特定基準位置で一旦停止させてそこから上昇させてもよいのだが、制御をより安定且つ確実に行えるようにするために、本実施形態では、特定基準位置センサ344により検出された特定基準位置からさらに特定ステップ分下方向へ移動(CCW方向へ回転)させた特定位置で一旦停止させるようにしている。この特定位置も、第1中央可動役物211を所定の加速度で上方向へ移動させるために必要な自起動トルクを確実に確保できる位置である。
上下揺動後に一旦停止させる特定位置をどこに設定するかについては、次の動作(本実施形態では進出方向への上昇)を確実に実行させるために最低限必要な自起動トルクを確保できる範囲内において、適宜決めることができる。上下揺動の後、第1中央可動役物211を特定位置まで下降させて一旦停止させることで、チャタリングの影響を抑制でき、且つ、次の進出方向への上昇動作を確実に実行させることができる。
また、本実施形態では、特定基準位置検出センサ344で検出された特定基準位置を基準として特定位置を規定しているが、このような特定位置の規定方法は必須ではない。第1経過位置近傍での揺動後、特定位置をどのように規定してそこで一旦停止させるかについては、種々の方法を採り得る。
[主制御基板のタイマ割込処理]
図15を用いて、主制御基板300において実行されるタイマ割込み処理について説明する。図15は、主制御基板300において実行されるタイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。主制御基板300は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図15に例示されている一連の処理を一定時間(例えば4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。なお、図15のタイマ割込み処理は、メインROM301bに記憶されているプログラムに基づいてメインCPU301aが実行するものである。
まず、S1501では、乱数更新処理を実行する。この処理は、大当たり乱数、大当たり用図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数、及び普通図柄乱数の各種乱数値を更新するものである。これらの乱数値は、この処理が行われる毎に「1」加算される。なお、各乱数値は、予め設定された最大値に達した後は「0」に戻される。
S1502では、スイッチ処理を行う。この処理は、各スイッチからの検知信号が入力された場合に実行されるものである。具体的には、まず、第1始動装置検出スイッチ304からの検知信号の入力の有無を監視する。第1始動装置検出スイッチ304から検知信号が入力された場合は、S1501の処理によって適宜更新される各種乱数(大当たり乱数、大当たり用図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数)について、検知信号の入力時点での値を取得すると共に、大当たり判定、大当たり図柄の決定、及び変動パターンの選択などを事前に行い、保留コマンドをセットする。保留コマンドには、第1特別図柄に係る保留であるか第2特別図柄に係る保留であるかを区別する「始動装置データ」、何番目の保留であるかを示す「保留数データ」(すなわち第1特別図柄保留数U1)、大当たり種類及びハズレを示す「停止図柄データ」、変動パターンを示す「変動パターンデータ」が含まれる。ただし、メインRAM301cに記憶されている第1特別図柄保留数U1が最大保留数Umax1以上の場合には、上記の乱数取得や事前判定、保留コマンドセットなどの処理は実行しない。第1特別図柄保留数U1が最大保留数Umax1未満の場合に、上記の乱数取得や事前判定、保留コマンドセットなどの処理を行うと共に、第1特別図柄保留数U1をインクリメント(「1」加算)する。
また、第2始動装置検出スイッチ305からの検知信号に対しても同様の処理を行い、第2始動装置検出スイッチ305から検知信号が入力された場合は、上記各種乱数について検知信号入力時点での値を取得すると共に、大当たり判定、大当たり図柄の決定、及び変動パターンの選択などを事前に行い、保留コマンドをセットする。保留コマンドには、第1特別図柄に係る保留であるか第2特別図柄に係る保留であるかを区別する「始動装置データ」、何番目の保留であるかを示す「保留数データ」(すなわち第2特別図柄保留数U2)、大当たり種類及びハズレを示す「停止図柄データ」、変動パターンを示す「変動パターンデータ」が含まれる。ただし、メインRAM301cに記憶されている第2特別図柄保留数U2が最大保留数Umax2以上の場合には、上記の乱数取得や事前判定、保留コマンドセットなどの処理は実行しない。第2特別図柄保留数U2が最大保留数Umax2未満の場合に、上記の乱数取得や事前判定、保留コマンドセットなどの処理を行うと共に、第2特別図柄保留数U2をインクリメント(「1」加算)する。
更に、ゲート検出スイッチ303からの検知信号の入力の有無を監視して、S1501の処理によって適宜更新される普通図柄乱数について、ゲート検出スイッチ303からの検知信号が入力された時点の値を取得する。
S1503では、特別図柄処理を行う。この処理は、第1特別図柄表示器381又は第2特別図柄表示器382に特別図柄を変動表示させてから特別図柄判定の結果を示す停止図柄を停止表示させる処理等を含む。具体的には、大当たり遊技中ではなく特別図柄の変動表示中でもない場合であって、各保留数U1,U2の何れか一方でも0より大きい場合に、変動関連処理を実行して変動表示及び変動時間の計測を開始する。
変動関連処理は、具体的には、大当たり判定処理や変動パターン選択処理、変動開始コマンドのセット処理、変動表示開始などを含む。大当たり判定処理は、メインRAM301cに記憶されている乱数に基づいて大当たり判定を行い、大当たりならば、大当たりにおける図柄判定テーブル(図6(A)参照)を用いて大当たりの種類を決定して大当たり図柄(停止図柄データ)をメインRAM301cにセットし、ハズレならば、ハズレ図柄(停止図柄データ「00」)をメインRAM301cにセットするものである。変動パターン選択処理では、確変大当たりの場合には確変大当たり用の変動パターンテーブルをセットし、通常大当たりの場合には通常大当たり用の変動パターンテーブルをセットし、ハズレの場合にはリーチであるか否かに応じた変動パターンテーブルをセットする。そして、セットされた変動パターンテーブルを参照して、変動パターン乱数に対応する変動パターン(変動時間含む)を決定し、その変動パターンを示す変動パターンデータをメインRAM301cにセットする。変動開始コマンドのセット処理は、上記決定した停止図柄データや変動パターンデータなどの各種データを含む変動開始コマンドをメインRAM301cにセットするものである。この変動開始コマンドは、S1508の送信処理によって演出制御基板320に送信される。変動開始コマンドのセット後は、その変動開始コマンドに含まれているデータに基づいて特別図柄の変動表示を開始する。なお、上記の変動関連処理を実行した場合、第2特別図柄保留数U2が0でない場合はこれをデクリメント(「1」減算)し、第2特別図柄保留数U2が0の場合は第1特別図柄保留数U1をデクリメントする。
一方、S1503の特別図柄処理では、大当たり遊技中ではないものの特別図柄の変動表示中であった場合は、変動時間の計測開始から変動時間が経過したか否かを判断し、変動時間が経過した場合は、図柄確定コマンドをメインRAM301cにセットし、特別図柄の変動表示を終了する。図柄確定コマンドは、何れかの特別図柄表示器201,202に特別図柄判定の判定結果を示す停止図柄が停止表示されることを通知するものである。また、大当たり判定において大当たりであると判定した場合は、変動時間の経過後、オープニングコマンドのセット処理も行う。オープニングとは、大当たり遊技が開始されてから最初に大入賞装置206が開放され始めるまでの期間をいい、オープニングコマンドは、このオープニングが開始されることを通知するためのコマンドである。
S1504では、普通図柄処理を行う。この処理は、普通図柄判定を実行し、普通図柄表示器385に普通図柄を変動表示させてから普通図柄判定の結果を示す普通図柄を停止表示させる処理等を含む。具体的には,普通図柄判定の結果に応じて当たり図柄又はハズレ図柄をセットしたり、遊技機1の現在の遊技状態が時短遊技状態か非時短遊技状態かに応じて普通図柄変動時間をセットしたりする処理を行う。
S1505では、電動チューリップ処理を行う。この処理は、普通図柄判定を行った結果、第2始動装置203を開放すると判定した場合に、電動チューリップ204を作動させるものである。電動チューリップ204の作動パターンや作動時間は、遊技状態が時短遊技状態か非時短遊技状態かによって異なる。
S1506では、大入賞装置開放制御処理を行う。この処理は、S1503の特別図柄処理において大当たりであると判定した場合に、大入賞装置開閉ソレノイド308を制御して大入賞装置206を開放するものである。この大入賞装置開放制御処理では、開放からの時間経過に応じて、ラウンド開始コマンドやエンディングコマンドがセットされる。また、大当たり図柄に基づいて確変の有無を判定し、確変大当たりの場合には確変遊技フラグと時短遊技フラグをONし、確変大当たりではない場合には確変遊技フラグをOFFして時短遊技フラグをONする。
S1507では、賞球処理を実行する。この処理は、遊技球の入賞に応じた賞球の払い出しを制御するものである。
S1508では、送信処理を実行する。この処理は、S1507以前の処理ステップにおいてメインRAM301cにセット(格納)された各種コマンドや演出内容を決定するために必要な情報を演出制御基板320に送信するものである。
[演出制御基板のタイマ割込処理]
図16を用いて、演出制御基板320のタイマ割込み処理の内容について説明する。図16は、演出制御基板320のサブCPU320aによって行われるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。なお、本処理は、演出制御基板320に設けられた図示しないリセット用クロックパルス発生回路によって、演出制御基板320の電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、所定の周期(例えば2ms)毎に繰り返し実行される。また、図16のフローチャートに基づいて説明する演出制御基板320で行われる処理は、サブROM320bに記憶されているプログラムに基づいて実行される。
電源投入を契機にして、サブCPU320aは、起動プログラムを実行し、これによって、メモリ(例えば、サブRAM320c)等の各ユニットの初期化等を行う。サブCPU320aは、初期化を行った後、サブROM320bに記憶されたタイマ割込み処理のプログラムを読み込んで実行する。
演出制御基板320のサブCPU320aは、まずS1601で、演出用乱数を更新する。この処理は、演出に用いる各種乱数を更新するものである。具体的には、各種乱数に「1」を加算して更新し、所定の値まで到達すると「0」にリセットする。本実施形態では、この演出用乱数に「保留乱数」が含まれる。「保留乱数」は、保留オブジェクトを決定する乱数であり、「0〜99」の整数値をとるものとすることが例示される。
S1602では、コマンド処理を実行する。この処理は、各種コマンドに基づく演出を行うためのものである。ここで処理されるコマンドは、主制御基板300から送信される変動開始コマンド、図柄確定コマンド、オープニングコマンド、ラウンド開始コマンド、及び、エンディングコマンドである。
このコマンド処理では、主制御基板300から送信されたコマンドの種類に応じた処理を実行する。例えば、受信したコマンドが変動開始コマンド(図15のS1503の特別図柄処理でセットされるコマンド)の場合は、液晶表示装置201に装飾図柄の変動表示を行わせる処理である変動処理を実行する。
また、受信したコマンドが図柄確定コマンド(図15のS1503の特別図柄処理でセットされるコマンド)の場合は、液晶表示装置201に変動表示されていた装飾図柄を特別図柄判定の判定結果を示す態様で停止表示させるといった図柄確定処理を行う。
また、受信したコマンドがオープニングコマンド(図15のS1503の特別図柄処理でセットされるコマンド)である場合は、オープニング処理を実行する。オープニング処理の1つとして、サブROM320bに予め記憶されている映像(例えばアニメーションの映像)を読み出し、画像制御基板330へコマンドとともに送信することで、液晶表示装置201に当該映像を表示させる処理がある。また、オープニング処理の1つとして、サブROM320bに予め記憶されている音声データ(例えば「おめでとう」)を読み出し、画像制御基板330へコマンドとともに送信することで、音声出力装置331を介したスピーカ104からの音声出力を行う処理がある。さらにまた、オープニング処理の1つとして、ランプ制御基板340へコマンドとともに制御データを送信することで、演出用駆動装置341を介した各種役物の駆動を行ったり、演出用照明装置342を介した枠ランプ103や盤ランプ(不図示)の点灯を行ったりする処理がある。
オープニング処理において具体的にどのような処理を実行するかについては適宜決めることができ、例えば、8つの可動役物211〜218の何れか1つ又は複数を所定の動作パターンで動作させることで、遊技者の期待を煽るような演出を行うようにしてもよい。その場合、駆動対象の可動役物に対する駆動を指示するコマンドとしての可動役物駆動コマンドや、制御データとしての駆動対象の可動役物(駆動モータ)の制御内容を示すデータを送信する。
また、受信したコマンドがラウンド開始コマンド(図15のS1506の大入賞装置開放制御処理でセットされるコマンド)の場合は、ラウンド処理を実行する。ラウンド開始コマンドは、ラウンド遊技が開始されたことを通知するコマンドである。ラウンド処理の1つとして、サブROM320bに予め記憶されている映像(例えばアニメーション映像)を読み出し、画像制御基板330へコマンドとともに送信することで、液晶表示装置201に当該映像を表示させる処理がある。また、ラウンド処理の1つとして、サブROM320bに予め記憶されている音楽データ(例えば、映像に対応する楽曲データ)を読み出し、画像制御基板330へコマンドとともに送信することで、音声出力装置331を介したスピーカ104からの楽曲の出力を行う処理がある。さらにまた、ラウンド処理の1つとして、ランプ制御基板340へコマンドとともに制御データを送信することで、演出用駆動装置341を介した各種役物の駆動を行ったり、演出用照明装置342を介した枠ランプ103や盤ランプの点灯を行ったりする処理がある。このラウンド処理においても、適宜、8つの可動役物211〜218の何れか1つ又は複数を駆動対象として可動役物駆動コマンド及び制御データを送信することで、その駆動対象の可動役物を所定の動作パターンで動作させるようにしてもよい。
また、受信したコマンドがエンディングコマンド(図15のS1506の大入賞装置開放制御処理でセットされるコマンド)の場合は、エンディング処理を実行する。エンディングコマンドは、大入賞装置206の最後の開放が終了したことを通知するコマンドである。エンディング処理の1つとして、サブROM320bに予め記憶されているメッセージ画像(例えばRUSHタイム突入やチャンスタイム突入)を読み出し、画像制御基板330へコマンドとともに送信することで、液晶表示装置201に当該メッセージ画像を表示するような処理がある。また、エンディング処理の1つとして、サブROM320bに予め記憶されている音声データ(例えば「RUSHタイム突入」や「チャンスタイム突入」)を読み出し、画像制御基板330へコマンドとともに送信することで、音声出力装置331を介したスピーカ104からの音声出力を行う処理がある。さらにまた、エンディング処理の1つとして、ランプ制御基板340へコマンドとともに制御データを送信することで、演出用駆動装置341を介した各種役物の駆動を行ったり、演出用照明装置342を介した枠ランプ103や盤ランプの点灯を行ったりする処理がある。このエンディング処理においても、適宜、8つの可動役物211〜218の何れか1つ又は複数を駆動対象として可動役物駆動コマンド及び制御データを送信することで、その駆動対象の可動役物を所定の動作パターンで動作させるようにしてもよい。
S1602のコマンド処理の後、S1603では、保留関連処理を実行する。この処理は、保留コマンド等に基づく演出表示を行うためのものである。ここで処理されるコマンドは、主制御基板300から送信される保留コマンド、及び、復旧コマンドである。
S1604では、送信処理を行う。この処理は、S1603までの処理でセットされた各種コマンドを画像制御基板330及びランプ制御基板340へ送信するものである。
[ランプ制御基板のタイマ割込処理]
図17を用いて、ランプ制御基板340において実行されるタイマ割込み処理のうち、特に可動役物211〜218の動作を制御(即ち各駆動モータ401〜408の駆動を制御)するための可動役物制御処理について説明する。この可動役物制御処理は、ランプ制御基板340の電源投入時や電源瞬断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、ランプ制御基板340のCPU340aにより所定の周期毎に繰り返し実行される。この可動役物制御処理は、ランプ制御基板340のROM340bに記憶されているプログラムに基づいて実行される。なお、ランプ制御基板340におけるタイマ割込み処理は、実際には、可動役物211〜218以外の他の役物や駆動対象(演出用駆動装置341)、演出用照明装置342などの制御処理も含まれているが、図17では、可動役物211〜218の制御処理について図示及び説明することとし、他の制御処理については図示及び説明を省略する。
ランプ制御基板340のCPU340aは、電源投入を契機にして起動プログラムを実行し、これによって、メモリ(例えば、RAM340c)等の各ユニットの初期化等を行う。CPU340aは、初期化を行った後、ROM340bに記憶されたタイマ割込み処理のプログラムを読み込んで実行する。
ランプ制御基板340のCPU340aは、まずS1701で、演出制御基板320から可動役物駆動コマンドを受信したか否かを判断する。図16の演出制御基板320のタイマ割込み処理において、S1604で送信された各種コマンド等のデータは、ランプ制御基板340において受信され、ランプ制御基板340のバッファ領域に記憶される。S1701の処理は、当該バッファ領域に演出制御基板320から受信したコマンドが記憶されているか否かを判断する処理である。
可動役物駆動コマンドを受信していない場合は、この図17のタイマ割込み処理(詳しくは可動役物211〜218の制御に関する処理)を終了する。可動役物駆動コマンドを受信している場合は、S1702で、その受信した可動役物駆動コマンドや制御データ等の解析を行う。S1702の解析処理は、各可動役物211〜218のうち駆動させるべき可動役物はどれか、またその駆動対象の可動役物を駆動する駆動モータを具体的にどのような駆動パターンで駆動させるべきかについて解析する処理である。
S1703では、可動役物駆動処理を実行する。この可動役物駆動処理は、S1702の解析処理によって駆動すべきと判断した可動役物(駆動モータ)について、順次又は並列処理にて、制御データに基づく駆動処理を実行することにより具体的に駆動させる処理である。S1703の処理は、直接的には、駆動対象の可動役物に対応した駆動モータ(ステッピングモータ)の駆動を制御する処理である。つまり、駆動対象の駆動モータのドライバに対し、受信した制御データが示す駆動パターンで駆動モータを駆動させるための制御指令Scを出力する。
S1703の可動役物駆動処理においてランプ制御基板340から可動役物駆動装置343内のドライバへ出力される制御指令Scは、主には、駆動対象の駆動モータを所定のパルスレートで1ステップずつ駆動(回転)させるための、1ステップ毎の励磁パターンを示す励磁指令である。ランプ制御基板340から制御指令Scとして励磁指令が出力されると、出力対象のドライバは、その励磁指令が示す励磁パターンにて駆動モータへの通電を行うことにより駆動モータを駆動する。
S1703の可動役物駆動処理の具体的内容、即ちどの可動役物をどのように動作させるか、については、様々な態様が考えられる。本実施形態では、第1中央可動役物211について、その動作の制御例(第1駆動モータ401の駆動制御例)について、以下、特徴的な3つの制御例を挙げて説明する。
[第1中央可動役物211の制御例]
本実施形態では、図17のタイマ割込み処理のS1703において駆動対象として第1中央可動役物211が含まれている場合における、その第1中央可動役物211の具体的制御例として、以下、3つの制御例を説明する。1つ目は、既述の特定演出動作を行わせる場合の制御例(以下「特定演出動作制御」という)である。2つ目は、上記の特定演出動作を含む各種の動作パターン全般に適用できる制御例であって、特に、停止時及び再起動時の励磁パターンに特徴を有する制御例(以下「第1の励磁相切替制御」という)である。3つ目は、各種動作パターン全般に適用できる制御例であって、特に、停止時及び再起動時の励磁パターンに特徴を有する制御例(以下「第2の励磁相切替制御」という)である。以下、これら各制御例について、順次説明する。
(1)特定演出動作制御の説明
図18を用いて、まず、図17のS1703の可動役物駆動処理の一形態としての特定演出動作制御処理について説明する。図18に示す特定演出動作制御処理は、既述の通り、第1中央可動役物211を特定演出動作にて動作させるための処理である。
ランプ制御基板340のCPU340aは、図18の特定演出動作制御処理を開始すると、まずS1801で、第1駆動モータ401をCW方向へ第1規定ステップ駆動させる。第1規定ステップは、第1中央可動役物211を原点位置から第1経過位置(図14(A)参照)まで上昇させるために必要なステップ数である。第1駆動モータ401をCW方向へ第1規定ステップ駆動させることで、第1中央可動役物211が第1経過位置まで上昇する。なお、S1801の処理は、具体的には、第1駆動モータ401の励磁パターンを示す励磁指令をCW方向の励磁順序に従って順次(1ステップずつ)切り替えながら出力していく処理である(後述のS1807も同様)。より具体的には、励磁パターン切り替え用のカウンタを1ステップ毎に1つずつ順次増加させ、1ステップ毎にそのときのカウンタ値kに対応した励磁パターンを示す励磁指令を出力していく。本実施形態では、上記カウンタは、0→1→2→3→4→5→6→7→0→・・・の順でカウンタ値kが増加(又は逆の順で減少)していくカウンタであり、各カウンタ値k毎にそれぞれ励磁パターンが対応付けられている(図19(B)の中段参照)。
本実施形態の第1駆動モータ401の駆動方式は、既述の通り、ハーフステップ駆動方式である。また、ハーフステップ駆動方式における、CW方向及びCCW方向それぞれにおける励磁相(励磁パターン)の切替順序についても、既に説明した通りである。図19(A)には、励磁相の切り替えに伴って駆動モータの回転子が一定角度ずつ回転していく様子をイメージ的に示している。なお、図19(A)は、4つの相コイル(2つのA相コイル及び2つのB相コイル)が90度間隔で配置されたステッピングモータを図示しているが、これは必ずしも、本実施形態の各駆動モータ401〜408がこのような構成のモータであることを意味しているわけではない。図19(A)は、説明の簡素化のために、ステッピングモータの基本的構成を概念的に示しているにすぎない。
S1801で第1中央可動役物211を第1経過位置まで上昇させた後は、S1802で、規定揺動期間(例えば数秒)、第1駆動モータ401を、第2規定ステップ毎に、CW方向への駆動とCCW方向への駆動を交互に切り替える。第2規定ステップは、第1中央可動役物211を微小距離(例えば1〜2cm程度)移動させるために必要なステップ数である。第1駆動モータ401をこのようにCW方向とCCW方向に交互駆動させることで、第1中央可動役物211が第1経過位置近傍で上下方向に上記微小距離の幅で揺動する。なお、S1802の処理は、具体的には、第1駆動モータ401の励磁パターンを示す励磁指令を回転方向に従って順次(1ステップずつ)切り替えながら出力していく処理である。
S1802で第1中央可動役物211を規定揺動期間の間揺動させた後は、S1803で、第1駆動モータ401をCCW方向へ駆動開始させる。これにより、第1中央可動役物211は第1経過位置近傍から原点位置に向かって下降し始める。なお、S1803の処理は、具体的には、第1駆動モータ401の励磁パターンを示す励磁指令をCCW方向の励磁順序に従って順次(1ステップずつ)切り替えながら出力していく処理である(後述のS1805,S1809も同様)。より具体的には、励磁パターン切り替え用のカウンタを1ステップ毎に1つずつ順次減少させ、1ステップ毎にそのときのカウンタ値に対応した励磁パターンを示す励磁指令を出力していく。
S1803による下降開始後、S1804で、特定基準位置検出センサ344にて第1中央可動役物211が検出されたか否か判断する。特定基準位置検出センサ344で検出されるまではS1803の判断を繰り返し行い、その間は第1中央可動役物211の下降が続く。特定基準位置検出センサ344で第1中央可動役物211が検出された場合、即ち第1中央可動役物211が特定基準位置に到達した場合は、S1805で、その到達位置からさらに、第1駆動モータ401をCCW方向へ特定ステップ駆動させる。これにより、第1中央可動役物211は、特定基準位置からさらに特定ステップ分だけ下の特定位置まで下降する。
第1中央可動役物211を特定位置まで進めた後は、S1806で、一定期間(例えばコンマ数秒)、停止励磁を行う。即ち、第1駆動モータ401への励磁状態を維持しつつ、第1駆動モータ401を停止させる。この特定位置は、既述の通り、次の第1駆動モータ401の駆動(即ち進出位置に向けてのCW方向の駆動)に必要な自起動トルクを十分に確保できる位置である。また、この特定位置で一定期間停止励磁させることで、第1中央可動役物211のチャタリングを収めることもできる。なお、S1806の処理は、具体的には、第1駆動モータ401の停止励磁パターンを示す同じ励磁指令を(1ステップずつ)一定期間繰り返し出力していく処理である。
第1中央可動役物211を特定位置で一定期間停止させた後は、S1807で、第1駆動モータ401をCW方向へ第3ステップ駆動させる。第3規定ステップは、第1中央可動役物211を特定位置から進出位置(図14(C)参照)まで上昇させるために必要なステップ数である。第1駆動モータ401をCW方向へ第3規定ステップ駆動させることで、第1中央可動役物211が進出位置まで上昇する。
第1中央可動役物211を進出位置まで上昇させた後は、S1808で、一定期間(例えば数秒)、停止励磁を行う。即ち、第1駆動モータ401への励磁状態を維持しつつ、第1駆動モータ401を停止させることで、第1中央可動役物211を進出位置に保持させる。
第1中央可動役物211を進出位置で一定期間停止させた後は、S1809で、第1駆動モータ401をCCW方向へ駆動開始させる。これにより、第1中央可動役物211は進出位置から原点位置に向かって下降し始める。
S1809による下降開始後、S1810で、原点検出センサ351にて第1中央可動役物211が検出されたか否か判断する。原点検出センサ351で検出されるまではS1810の判断を繰り返し行い、その間は第1中央可動役物211の下降が続く。原点検出センサ351で第1中央可動役物211が検出された場合、即ち第1中央可動役物211が原点位置に到達した場合は、S1811で、その原点位置で一定期間停止励磁を行って、本処理を終了する。これにより、一連の特定演出動作が終了する。
(2)第1の励磁相切替制御の説明
図19及び図20を用いて、次に、図17のS1703の可動役物駆動処理の一形態としての、第1の励磁相切替制御処理について説明する。ここで説明する第1の励磁相切替制御処理は、既述の通り、上記の特定演出動作を含む各種の動作パターン全般に適用できる制御例である。
具体的な制御処理の内容は図20に示す通りであるが、図20の制御処理の内容を説明する前に、第1の励磁相切替制御の概要を説明する。第1の励磁相切替制御においても、駆動モータの励磁パターンは、上記の特定演出動作と同様、1ステップ毎に順次切り替わっていく。
図19(A)及び図19(B)中段に示すように、通常駆動時の励磁パターンの切替順序は、CW方向への駆動時にはA→AB→B→A’B→A’→A’B’→B’→AB’→・・・の順序であり、CCW方向への駆動時にはCW方向と逆の順序である。また、図19(B)の中段に示すように、励磁パターン毎にカウンタ値kが対応付けられている。例えば、カウンタ値k=0に対してはA相順方向励磁が対応付けられており、カウンタ値k=1に対してはA,B各相の順方向励磁が対応付けられている。ランプ制御基板340のCPU340aは、1ステップ毎に増加又は減少されるカウンタ値kに応じて、対応する励磁パターンを示す制御指令を出力する。このように、CW方向又はCCW方向の通常駆動については、既述の特定演出動作の場合と同じ制御方法である。
一方、第1の励磁相切替制御では、停止励磁の際の励磁相切替方法に特徴がある。第1の励磁相切替制御における特徴点として、主に次の2つがあげられる。1つは、A相又はB相の何れか1相のみの励磁状態で継続的な停止励磁を行わないということである。つまり、1相励磁状態で停止した場合には励磁パターンを2相励磁に切り替えた上で停止励磁に移行する。これを実現するために、ランプ制御基板340のROM340bには、停止励磁の際の励磁パターンを示すテーブルが保存されている。具体的には、CW方向への駆動時にその駆動が停止した場合の停止励磁パターンであるCW用停止励磁パターンのテーブルと、CCW方向への駆動時にその駆動が停止した場合の停止励磁パターンであるCCW用停止励磁パターンのテーブルがある。各停止励磁パターンのいずれも、カウンタ値kと励磁パターンとが対応付けられたテーブルとなっている。
図19(B)に示すように、例えばCW用停止励磁パターンは、カウンタ値k=0,1に対しては励磁パターン「AB」が対応付けられており、カウンタ値k=2,3に対しては励磁パターン「A’B」が対応付けられており、カウンタ値k=4,5に対しては励磁パターン「A’B’」が対応付けられており、カウンタ値k=6,7に対しては励磁パターン「AB’」が対応付けられている。
そして、例えば第1駆動モータ401がCW方向に1ステップずつ駆動されている場合に、そのCW方向の駆動が終了したときのカウンタ値kが0であった場合(つまりA相順方向励磁の状態で停止した場合)は、ランプ制御基板340のCPU340aは、ROM340bのCW用停止励磁パターンのテーブルを参照して、カウンタ値k=0に対応した停止励磁パターンを取得する。図19(B)の上段に示すように、本実施形態では、カウンタ値k=0に対応した停止励磁パターンは「AB」である。そのため、ランプ制御基板340のCPU340aは、励磁パターン「AB」で励磁するように制御指令を出力する。これにより、励磁パターンが「A」から「AB」に1ステップ分進んで(つまり1ステップ分CW方向に回転して)停止する。またこのとき、カウンタ値kも1つ増加させてk=1とする。同様に、CW方向への回転がk=2(励磁パターン「B」)で停止した場合は、励磁パターンが「B」から「A’B」へと1ステップ分進み、カウンタ値kも1つ増加してk=3となる。停止時のカウンタ値k=4,6の場合も、同じ要領で励磁パターンが1ステップ分CW方向へ進む。
なお、停止時のカウンタ値kが例えば1(励磁パターン「AB」)の場合は、CW用停止励磁パターンのテーブルにおけるk=1に対応した停止励磁パターンは同じく「AB」である。そのため、ランプ制御基板340のCPU340aは、その停止励磁パターン「AB」を示す制御指令を出力するものの、励磁パターンは実質的にはきりかわらず、「AB」の励磁パターンでの停止励磁が継続される。カウンタ値kが3,5,7の場合も同様である。
このように、第1の励磁相切替制御では、通常の駆動用励磁パターンとは別に、停止励磁用のパターンも用意しておき、停止励磁の際にはその停止励磁パターンに従って停止励磁される。そして、停止励磁パターンは、駆動モータが1相励磁状態での停止が継続しないよう、停止時の励磁相が1相の場合には2相励磁状態に切り替わる(1ステップ進む)ように構成されている。そのため、1相励磁のまま停止励磁が行われることはなく、停止励磁は必ず2相励磁状態で行われることになる。
ここまでは、CW方向への駆動について、そのCW方向への駆動を停止して停止励磁状態に移行する場合について説明したが、当然ながら、CCW方向への駆動時についても、そのCCW方向への駆動を停止して停止励磁状態に移行する場合には、1相励磁状態が継続しないようにするのが望ましい。そのため、CCW方向への駆動時についても、1相励磁状態で停止した場合には上記のCW用励磁パターンに従って2相励磁状態に切り替えるようにしてもよい。
しかし、CCW方向への駆動時についてもCW方向への駆動時と同じ停止励磁パターン(CW用停止励磁パターン)を適用すると、1相励磁状態での停止励磁を抑制することはできるものの、不要な逆転が発生するおそれがある。例えば、CCW方向へ駆動している場合であって、そのCCW方向への駆動がカウンタ値k=4(励磁パターン「A’」)で停止したとする。このとき、2相励磁状態へ移行させるべく、CW用停止励磁パターンを参照して、k=4に対応した停止励磁パターンである「A’B’」に切り替えると、励磁パターンが「A’」から「A’B’」へと、CW方向の切り替え順序で切り替わってしまうことになる。そのため、CCW方向への駆動が停止した後、逆のCW方向への逆転が発生してしまう。この逆転は、意図しない不要な逆転であり、制御上好ましくない。
そこで、本実施形態では、ランプ制御基板340のCPU340aに、CW用停止励磁パターンのテーブルとは別に、CCW方向への駆動時に用いるためのCCW用停止励磁パターンのテーブルが保存されている。CCW用停止励磁パターンの具体的内容は図19(B)の下段に示す通りである。例えば、CCW方向への駆動が停止したときのカウンタ値kが4(励磁パターン「A’」)の場合、CW用励磁パターンでは「A’B’」に切り替わるところ、CCW用励磁パターンでは「A’B」へと切り替わる。つまり、CCW方向へと1ステップ分回転が進むことになる。
このように、停止励磁パターンのテーブルをCW用とCCW用で別々に用意しておくことで、CW方向への駆動時に1相励磁状態で停止した場合は同じCW方向へ1ステップ分回転を進めて2相励磁状態での停止励磁へと移行させることができ、CCW方向への駆動時に1相励磁状態で停止した場合は同じCCW方向へ1ステップ分回転を進めて2相励磁状態での停止励磁へと移行させることができる。つまり、回転方向にかかわらず、意図しない逆転を発生させることなく、2相励磁での停止励磁に移行させることができる。
図20を用いて、図17のS1703の可動役物駆動処理の一形態としての、第1の励磁相切替制御処理について説明する。ランプ制御基板340のCPU340aは、駆動すべき駆動モータが複数ある場合には、駆動対象の駆動モータ毎に個別に、図20の第1の励磁相切替制御処理を並列処理にて実行する。以下の図20の説明は、駆動対象の駆動モータが1つである場合を想定して説明する。
ランプ制御基板340のCPU340aは、図20の第1の励磁相切替制御処理を開始すると、まずS2001で、図17のS1702で解析した制御データに基づき、これから駆動すべき駆動対象の駆動モータの駆動パターンを取得する。例えば、第2中央可動役物211を原点位置から進出位置まで下降させて再び原点位置へ戻すような制御データである場合には、その制御データに従い、駆動モータをまずCW方向に規定ステップ回転させて進出位置まで進め、その後CCW方向に規定ステップ回転させて再び原点位置へ戻すような駆動パターンを取得(生成)する。
S2002では、カウンタ値kを0にセット(初期化)する。なお、カウンタ値kは、既述の通り、0〜7までの値をとり得る。
S2003では、S2001で取得した駆動パターンに基づき、起動時の回転方向、即ちどの回転方向で駆動開始するようにパターン設定されているかを判断する。回転方向がCW方向の場合は、S2004で、現在のカウンタ値kに応じた励磁指令を出力する。例えば、現在のカウンタ値kが0の場合は、k=0に対応した励磁パターン「A」(図19(B)の中段参照)を示す励磁指令を出力(即ち1ステップ分出力)する。S2004で励磁指令を出力した後、S2005で、CW方向へ規定ステップ(駆動パターンに応じたステップ数)出力したか否か判断する。まだ規定ステップ出力していない場合は、S2006で、カウンタ値kを「1」増加させて、S2004に戻る。これにより、励磁パターンがCW方向に1ステップ分進むことになる。
S2005で、CW方向へ規定ステップ出力した場合は、S2007で、S2001で取得した駆動パターンに基づき、停止励磁を行うべきか否か判断する。停止励磁を行う必要がない場合はS2010に進む。停止励磁を行う必要がある場合は、S2008で、ROM340bに保存されているCW用停止励磁パターン(図19(B)の上段参照)のテーブルを参照して、現在のカウンタ値kに対応したCW用停止励磁パターンを取得し、そのCW用停止励磁パターンにて停止励磁を行わせるための励磁指令を出力(1ステップ分出力)する。
なお、S2007で停止励磁を行う必要があると判断した場合に、現在設定されている回転方向の確認(即ち停止前の回転方向の確認)を行って、CW方向であることを確認した上で、S2008の処理に移行するようにしてもよい。
S2008でCW用停止励磁パターンの励磁指令を出力したら、S2009で、停止励磁の励磁指令を規定ステップ分出力したか否か、即ち停止励磁を規定ステップ分行ったか否か判断する。停止励磁を規定ステップ分行った場合はS2010に進む。停止励磁をまだ規定ステップ分行っていない場合は、S2008に戻り、現在のカウンタ値kに対応した停止励磁をさらに1ステップ分進める。なお、停止励磁中は、励磁パターンは変化しないため、ステップが進んでも駆動モータは励磁された状態で停止したままである。
S2010では、S2001で取得した駆動パターンに基づき、回転方向をCW方向からCCW方向へ切り替えるべきか否か判断する。回転方向を切り替える必要がない場合は、S2001で取得した駆動パターンに基づく駆動モータの駆動が終了したものとして、この第1の励磁相切替制御処理を終了する。回転方向を切り替える必要がある場合は、S2011に進む。また、S2003の回転方向の判断において、起動時の回転方向がCCWであると判断した場合も、S2011に進む。
S2011では、現在のカウンタ値kに応じた励磁指令(駆動用励磁パターン。図19(B)の中段参照。)を出力(即ち1ステップ分出力)する。S2011で励磁指令を出力した後、S2005で、CCW方向へ規定ステップ(駆動パターンに応じたステップ数)出力したか否か判断する。まだ規定ステップ出力していない場合は、S2013で、カウンタ値kを「1」減少させて、S2011に戻る。これにより、励磁パターンがCCW方向に1ステップ分進むことになる。
S2012で、CCW方向へ規定ステップ出力した場合は、S2014で、S2001で取得した駆動パターンに基づき、停止励磁を行うべきか否か判断する。停止励磁を行う必要がない場合はS2017に進む。停止励磁を行う必要がある場合は、S2015で、ROM340bに保存されているCCW用停止励磁パターン(図19(B)の下段参照)のテーブルを参照して、現在のカウンタ値kに対応したCCW用停止励磁パターンを取得し、そのCCW用停止励磁パターンにて停止励磁を行わせるための励磁指令を出力(1ステップ分出力)する。
なお、S2014で停止励磁を行う必要があると判断した場合に、現在設定されている回転方向の確認(即ち停止前の回転方向の確認)を行って、CCW方向であることを確認した上で、S2015の処理に移行するようにしてもよい。
S2015でCCW用停止励磁パターンの励磁指令を出力したら、S2016で、停止励磁の励磁指令を規定ステップ分出力したか否か、即ち停止励磁を規定ステップ分行ったか否か判断する。停止励磁を規定ステップ分行った場合はS2017に進む。停止励磁をまだ規定ステップ分行っていない場合は、S2015に戻り、現在のカウンタ値kに対応した停止励磁をさらに1ステップ分進める。
S2017では、S2001で取得した駆動パターンに基づき、回転方向をCCW方向からCW方向へ切り替えるべきか否か判断する。回転方向を切り替える必要がない場合は、S2001で取得した駆動パターンに基づく駆動モータの駆動が終了したものとして、この第1の励磁相切替制御処理を終了する。回転方向を切り替える必要がある場合は、S2004に進む。
(3)第2の励磁相切替制御の説明
図21を用いて、次に、図17のS1703の可動役物駆動処理の一形態としての、第2の励磁相切替制御処理について説明する。ここで説明する第2の励磁相切替制御処理は、既述の通り、上記の特定演出動作を含む各種の動作パターン全般に適用できる制御例である。
具体的な制御処理の内容は図21に示す通りであるが、図21の制御処理の内容を説明する前に、第2の励磁相切替制御の概要を説明する。第2の励磁相切替制御においても、駆動モータの励磁パターンは、上記の特定演出動作と同様、1ステップ毎に順次切り替わっていく。また、励磁パターンの切り替え順序も、図19(B)の中段に示した通りである。
一方、第2の励磁相切替制御では、停止励磁の際の励磁相切替方法に特徴がある。第2の励磁相切替制御では、CW方向又はCCW方向への回転が停止されて停止励磁に移行する際に、その停止時の励磁相を判断し、2相励磁状態で停止した場合にはそのままの状態で停止励磁に移行し、1相励磁状態で停止した場合には1ステップ分回転を進めて停止励磁に移行する。
図21を用いて、図17のS1703の可動役物駆動処理の一形態としての、第2の励磁相切替制御処理について説明する。ランプ制御基板340のCPU340aは、駆動すべき駆動モータが複数ある場合には、駆動対象の駆動モータ毎に個別に、図21の第2の励磁相切替制御処理を並列処理にて実行する。以下の図21の説明は、駆動対象の駆動モータが1つである場合を想定して説明する。
なお、図21の第2の励磁相切替制御処理は、図20の第1の励磁相切替制御処理と比較して、共通部分が多い。具体的には、図21におけるS2101〜S2107の処理は図20におけるS2001〜S2007の処理と同じであり、図21におけるS2112の処理は図20におけるS2010の処理と同じであり、図21におけるS2113〜S2116の処理は図20におけるS2011〜S2014の処理と同じであり、図21におけるS2121の処理は図20におけるS2017の処理と同じである。
そこで、図21の第2の励磁相切替制御処理については、上述した図20と同じ処理については説明を省略し、図20と異なる処理、即ちS2108〜S2111およびS2117〜S2120の処理について説明する。
ランプ制御基板340のCPU340aは、図21の第2の励磁相切替制御処理を開始した後、初期の回転方向がCW方向である場合に(S2103:CW)、規定ステップ分の励磁指令を出力し(S2105:YES)、その後停止励磁を行う必要がある場合は(S2107:YES)、S2108に進む。
S2108では、現在の励磁状態(励磁パターン)が1相励磁状態であるか否か判断する。つまり、CW方向の駆動が1相励磁状態で停止したか否か判断する。1相励磁状態ではない場合(つまり2相励磁状態で停止した場合)は、S2110に進む。1相励磁状態である場合は、S2109で、カウンタ値kを「1」増加して、S2110に進む。なお、S2108で1相励磁状態と判断した場合に、現在設定されている回転方向の確認(即ち停止前の回転方向の確認)を再び行って、CW方向であることを確認した上で、S2109の処理に移行するようにしてもよい。
S2110では、現在のカウンタ値kに応じた励磁パターンで駆動モータを励磁させるべく、そのカウンタ値kに応じた励磁指令を出力(1ステップ分出力)する。CW方向の駆動が2相励磁状態で停止されている場合は、カウンタ値kは2相励磁の励磁パターンに対応した値になっている。そのため、S2110の処理では、停止時の励磁パターン(2相励磁の励磁パターン)に対応した励磁指令がそのまま出力されることになる。一方、CW方向の駆動が1相励磁状態で停止された場合は、その停止時点でのカウンタ値kは1相励磁の励磁パターンに対応した値であるが、この場合はS2109の処理によってカウンタ値kが1つ増加されている。そのため、S2110の処理では、停止時の励磁パターンから1ステップ分CW方向に進んだ励磁パターンに対応した励磁指令が出力されることになる。つまり、CW方向への駆動が1相励磁状態で停止した場合に、その後停止励磁を行う場合は、CW方向へ1ステップ分回転させてから停止励磁に移行するのである。
S2111では、停止励磁の励磁指令を規定ステップ分出力したか否か、即ち停止励磁を規定ステップ分行ったか否か判断する。停止励磁を規定ステップ分行った場合はS2112に進む。停止励磁をまだ規定ステップ分行っていない場合は、S2110に戻り、現在のカウンタ値kに対応した励磁(停止励磁)をさらに1ステップ分進める。
一方、ランプ制御基板340のCPU340aは、図21の第2の励磁相切替制御処理を開始した後、初期の回転方向がCCW方向である場合に(S2103:CCW)、規定ステップ分の励磁指令を出力し(S2114:YES)、その後停止励磁を行う必要がある場合は(S2116:YES)、S2117に進む。
S2117では、現在の励磁状態(励磁パターン)が1相励磁状態であるか否か判断する。つまり、CCW方向の駆動が1相励磁状態で停止したか否か判断する。1相励磁状態ではない場合(つまり2相励磁状態で停止した場合)は、S2119に進む。1相励磁状態である場合は、S2118で、カウンタ値kを「1」減算して、S2119に進む。なお、S2117で1相励磁状態と判断した場合に、現在設定されている回転方向の確認(即ち停止前の回転方向の確認)を再び行って、CCW方向であることを確認した上で、S2118の処理に移行するようにしてもよい。
S2119では、現在のカウンタ値kに応じた励磁パターンで駆動モータを励磁させるべく、そのカウンタ値kに応じた励磁指令を出力(1ステップ分出力)する。CCW方向の駆動が2相励磁状態で停止されている場合は、カウンタ値kは2相励磁の励磁パターンに対応した値になっている。そのため、S2110の処理では、停止時の励磁パターン(2相励磁の励磁パターン)に対応した励磁指令がそのまま出力されることになる。一方、CCW方向の駆動が1相励磁状態で停止された場合は、その停止時点でのカウンタ値kは1相励磁の励磁パターンに対応した値であるが、この場合はS2118の処理によってカウンタ値kが1つ減算されている。そのため、S2119の処理では、停止時の励磁パターンから1ステップ分CCW方向に進んだ励磁パターンに対応した励磁指令が出力されることになる。つまり、CCW方向への駆動が1相励磁状態で停止した場合に、その後停止励磁を行う場合は、CCW方向へ1ステップ分回転させてから停止励磁に移行するのである。
S2120では、停止励磁の励磁指令を規定ステップ分出力したか否か、即ち停止励磁を規定ステップ分行ったか否か判断する。停止励磁を規定ステップ分行った場合はS2121に進む。停止励磁をまだ規定ステップ分行っていない場合は、S2119に戻り、現在のカウンタ値kに対応した励磁(停止励磁)をさらに1ステップ分進める。
[本実施形態の遊技機1が発揮する効果]
(1)本実施形態では、ランプ制御基板340のCPU340aが第1中央可動役物211を特定演出動作させる際、図18を用いて説明したように、第1経過位置近傍での揺動(第1動作パターン)から進出位置への上昇(第2動作パターン)へ移行する際に、第1中央可動役物211を特定位置まで移動(下降)させて一旦停止させ、その特定位置から進出位置へと上昇させるようにしている。特定位置は、第1中央可動役物211を駆動する第1駆動モータ401が、第1中央可動役物211を停止状態から進出位置へ上昇させるのに必要な自起動トルクを十分に確保できる位置である。
そのため、第1中央可動役物211の特定演出動作を確実に行わせることができる。より具体的には、第1中央可動役物211を第1動作パターンから第2動作パターンへと確実に移行させることができる。
また、特定位置を、特定基準位置検出センサ344の検出位置(特定基準位置)を基準にして設定している。より具体的には、特定基準位置検出センサ344で検出された特定基準位置からさらに特定ステップだけ回転(励磁パターン切り替え)を進めたところを特定位置としてそこで一旦停止させている。このように、特定基準位置検出センサ344での検出位置を基準として特定位置を規定していることで、第1中央可動役物211を、自起動トルクを十分に確保可能な特定位置へと確実に移動させることができる。
(2)本実施形態では、ランプ制御基板340のCPU340aが第1中央可動役物211を第1の励磁相切替制御にて動作させる際、図19及び図20を用いて説明したように、停止励磁を行う際には停止時の励磁パターンに応じて励磁パターンを切り替える。
具体的は、ランプ制御基板340のROM340bに停止励磁パターンを示すテーブル(図19(B)参照)が記憶されている。そして、回転中の駆動モータを停止させて停止励磁させる際には、停止時の励磁パターンに対応した停止励磁パターンに切り替えて停止励磁させる。テーブル化されている停止励磁パターンは、いずれも、2相励磁を示す励磁パターンである。そのため、仮に1相励磁状態で駆動モータが停止したとしても、その1相励磁状態のまま停止励磁が行われることはなく、2相励磁状態で停止励磁が行われる。そのため、1相励磁が継続されることに起因して発生する可能性のある各種不具合を抑制することができる。つまり、停止励磁を含む各種の駆動パターンでの駆動モータの制御を安定的に行うことができる。
しかも、停止励磁パターンのテーブルは、駆動モータの回転方向毎に個別に用意されている。即ち、図19(B)で説明したように、CW用停止励磁パターンのテーブルと、CCW用停止励磁パターンのテーブルが用意されている。そして、例えばCW方向へ回転させてそのCW方向への回転から停止励磁に移行する際は、CW方向の回転の停止時、CW用停止励磁パターンのテーブル(図19(B)上段参照)を参照して、その停止時の励磁パターン(カウンタ値k)に対応付けられている停止励磁パターンに切り替えて停止励磁を行う。逆に、例えばCCW方向へ回転させてそのCCW方向への回転から停止励磁に移行する際は、CCW方向の回転の停止時、CCW用停止励磁パターンのテーブル(図19(B)下段参照)を参照して、その停止時の励磁パターン(カウンタ値k)に対応付けられている停止励磁パターンに切り替えて停止励磁を行う。
これにより、例えばCW方向への回転から停止励磁に移行する際、仮に停止時の励磁パターンが1相励磁の励磁パターンであった場合は、その励磁パターンからCW方向へ1ステップ分進めて2相励磁状態にした上で、その2相励磁状態で停止励磁が行われる。一方、例えばCCW方向への回転から停止励磁に移行する際、仮に停止時の励磁パターンが1相励磁の励磁パターンであった場合は、その励磁パターンからCCW方向へ1ステップ分進めて2相励磁状態にした上で、その2相励磁状態で停止励磁が行われる。
そのため、停止励磁の前の駆動モータの回転方向にかかわらず(どの方向に回転していても)、回転停止から停止励磁への移行を、逆転を発生させることなくスムーズに行うことができる。
(3)本実施形態では、第1の励磁相切替制御とは異なる励磁相切替制御、即ち第2の励磁相切替制御についても提案している。ランプ制御基板340のCPU340aが第1中央可動役物211を第2の励磁相切替制御にて動作させる際は、図21を用いて説明したように、回転を停止させて停止励磁を行う際に、回転停止時の励磁パターンが1相励磁状態か否か判断して(S2108,S2117)、1相励磁状態の場合には、1ステップ分回転を進めてから(S2109,S2118)、停止励磁を行うようにしている。
そのため、1相励磁状態で停止励磁が行われることを抑制でき、これにより、1相励磁状態での停止に起因する不具合の発生を抑制できる。
また、上記実施形態では、停止励磁前の回転方向に基づき、1相励磁状態で停止した場合にはその回転方向へとステップを進めて2相励磁状態にするようにしており、しかも、その回転方向へのステップは1ステップとしている。つまり、1相励磁状態で停止した場合、停止前と同じ回転方向へ必要最小限のステップ数(1ステップ)だけ回転させることで、2相励磁状態に移行させている。そのため、効率的且つスムーズに2相励磁状態へ移行させることができる。
[他の実施形態]
(1)上記実施形態では、可動役物の特定演出動作として、図14を用いて、第1中央可動役物211の特定演出動作を説明した。すなわち、第1中央可動役物211は、特定演出動作として、第1経過位置近傍での揺動(第1動作パターン)の後、進出位置への上昇(第2動作パターン)に移行するような動作を行う。しかし、このように動作パターンが切り替わるような特定演出動作の例は、他にも種々考えられる。段階的に切り替わる複数種類の動作パターンそれぞれをどのような動作パターンとするかについても適宜決めることができ、また、可動役物の動作方向についても、第1中央可動役物211のような上下方向の直線的動作以外の方向(例えば回転動作や曲線的軌跡を描くような動作など)であってもよい。
図22に、可動役物及びその特殊演出動作の他の例を示す。図22には、可動役物2204をステッピングモータ2201が駆動する構成を概略的に示している。即ち、図22に示すように、ステッピングモータ2201の回転軸2202が回転すると、この回転軸2202の回転力が役物回転軸2203に伝達されて役物回転軸2203が回転する。役物回転軸2203には、棒状の可動役物2204の一端が連結されている。そのため、役物回転軸2203が回転すると、可動役物2204は、役物回転軸2203に連結されている端部(連結端)を中心に回動する。
このような構成の可動役物2204における特定演出動作として、例えば、まず図22(A)に示すように、ステッピングモータ2201を微小角度(例えば10度前後)の幅で回転方向を周期的に切り替えることで、可動役物2204の先端を下部領域で揺動させ(第1動作パターン)、その後、図22(B)に示すように、可動役物2204の先端を揺動位置から一気に上昇させる(第2動作パターン)、という動作例が考えられる。
このような特定演出動作においても、上記実施形態のように、第1動作パターンから第2動作パターンに切り替わる際に、可動役物2204を一旦特定位置に移動させて、その特定位置から第2動作パターンに移行させるようにしてもよい。この場合の特定位置としては、例えば、図22(B)に示すように、第1動作パターンでの動作(揺動)範囲よりもさらに反時計回り側に所定角度回転させた位置が考えられる。図22(A)に示すように揺動させた後、図22(B)に示すように、一旦特定位置に移動させ、そこから第2動作パターンへと移行することで、上記実施形態と同様、第2動作パターンへの移行時に可動役物2204のチャタリングを抑え、十分な自起動トルクにて第2動作パターンへと移行することができる。
(2)図19(B)に、第1駆動モータ401を第1の励磁相切替制御で制御する場合に用いる停止励磁パターン(テーブル)を回転方向毎に個別に示したが、これら各停止励磁パターンはあくまでも一例であり、停止励磁に切り替える際の励磁パターンをどのように設定するかについては適宜決めることができる。ただし、上記実施形態のように、1相励磁状態で停止励磁が行われないようにする必要がある。加えて、条規実施形態のように、停止励磁への移行時に逆転が発生しないようにするのが好ましい。
(3)図21に示した第2の励磁相切替制御において、停止時の励磁パターンが1相励磁状態であった場合に、駆動モータをさらにどのように回転させて2相励磁状態にするかについては、種々の方法を採り得る。1相励磁状態での停止励磁を避けることだけを考慮すれば、例えば、1ステップではなく3ステップ、5ステップ、或いはそれ以上のステップ数だけさらに回転させることで2相励磁状態にしてもよい。また、停止前の回転方向とは逆の回転方向にステップを進めて2相励磁状態としてもよい。ただし、効率的且つスムーズに2相励磁状態に移行させるためには、上記実施形態(図21)のように、停止前の回転方向と同じ回転方向へさらに1ステップ分回転を進めることで2相励磁状態に移行させるようにするのが好ましい。
(4)上記実施形態では、各可動役物211〜218のうち第1中央可動役物211を対象として、特定演出動作制御(図18)、第1の励磁相切替制御(図19,図20)、及び第2の励磁相切替制御(図21)についてそれぞれ説明したが、これら各制御方法は、第1中央可動役物211以外の他の各可動役物212〜218に対しても適用可能である。また、各可動役物211〜218に限らず、他にステッピングモータで駆動対象を駆動する構成要素がある場合には、その構成要素に対しても上記各制御を適宜適用してもよい。
(5)各駆動モータ401〜408として用いているステッピングモータの種類は、2相ステッピングモータに限定されず、様々な相数あるいはタイプのステッピングモータを使用可能である。ステッピングモータの励磁方式についても、ハーフステップ励磁はあくまでも一例であり、他の励磁方法で励磁(駆動)するようにしてもよい。
(6)各可動役物211〜218は、ステッピングモータ以外の他のモータで駆動するようにしてもよい。あるいは、モータに限らず、モータ以外の他の駆動手段で駆動するようにしてもよい。さらに、上記実施形態で示した各可動役物211〜218は、可動役物の一例であって、他の様々な形態の可動役物を用いてもよい。
(7)その他、本発明は、上記の実施形態に示された具体的手段や構造等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の形態を採り得る。例えば、上記の実施形態の構成の一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えたり、他の実施形態の構成に対して付加、置換等したり、課題を解決できる限りにおいて省略したりしてもよい。また、上記の複数の実施形態を適宜組み合わせて構成してもよい。
[実施形態から把握される技術思想]
以上詳述した種々の実施形態から、少なくとも以下の技術思想が把握される。
[1]可動役物と、
前記可動役物を駆動する駆動手段と、
前記駆動手段による前記可動役物の駆動を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、所定の演出タイミングで、前記可動役物を所定の第1動作パターンで動作させた後に前記第1動作パターンとは異なる第2動作パターンで動作させる特定演出制御を実行し、その特定演出制御において、前記第1動作パターンから前記第2動作パターンに移行する際、前記可動役物を所定の特定位置へ移動させて、その特定位置から前記第2動作パターンでの動作を開始させる
ことを特徴とする遊技機。
[2]上記[1]に記載の遊技機であって、
前記可動役物が所定の検知位置に存在していることを検知する検知手段を備え、
前記特定位置は、前記検知位置を基準に設定されており、
前記制御手段は、前記特定演出制御を行う際、前記可動役物を第1動作パターンで動作させた後、前記可動役物を所定の移動方向へ少なくとも前記検知手段により前記可動役物が前記検知位置で検知されるまで移動させ、前記検知手段により検知された後、その検知位置を基準にして前記可動役物を前記特定位置へ移動させる
ことを特徴とする遊技機。
[3]上記[2]に記載の遊技機であって、
前記駆動手段は、ステッピングモータであり、
前記制御手段は、前記可動役物が前記検知位置で検知された後、さらに前記ステッピングモータを所定ステップ数だけ回転駆動させることにより、前記可動役物を前記検知位置から前記特定位置へ移動させる
ことを特徴とする遊技機。
[4]
可動役物と、
前記可動役物を駆動するステッピングモータと、
指定された駆動パターンに従って、前記ステッピングモータを、1ステップずつ所定の順序で励磁パターンを1相励磁と2相励磁に交互に切り替えるハーフステップ駆動方式にて駆動する駆動手段と、
記憶手段と、
を備え、
前記記憶手段には、前記ステッピングモータを励磁状態に維持しながら停止させる停止励磁を行う際の励磁パターンである停止励磁パターンが前記励磁パターン毎に対応付けられた停止励磁パターンテーブルが記憶されており、
前記停止励磁パターンは、いずれも、2相励磁を示す励磁パターンであり、
前記駆動手段は、駆動中の前記ステッピングモータを停止させて前記停止励磁させる際、前記記憶手段に記憶されている前記停止励磁パターンテーブルに基づき、停止時の励磁パターンに対応付けられている前記停止励磁パターンに切り替えて前記停止励磁を行う
ことを特徴とする遊技機。
[5]上記[4]に記載の遊技機であって、
前記停止励磁パターンテーブルは、前記ステッピングモータの回転方向毎に個別に用意されて前記記憶手段に記憶されており、
前記駆動手段は、前記ステッピングモータを前記停止励磁させる際、その停止励磁前の回転方向に対応した前記停止励磁パターンテーブルに基づいて前記停止励磁パターンへの切り替えを行う
ことを特徴とする遊技機。
[6]上記[5]に記載の遊技機であって、
前記回転方向毎の各前記停止励磁パターンテーブルは、それぞれ、1相励磁の励磁パターンに対しては、その励磁パターンから対応する回転方向へ1ステップ分進んだ励磁パターンが、前記停止励磁パターンとして対応付けられている
ことを特徴とする遊技機。
1…遊技機
211〜218…可動役物
340…ランプ制御基板(駆動手段)
343…可動役物駆動装置(駆動手段)
401〜408…駆動モータ(ステッピングモータ)

Claims (3)

  1. 可動役物と、
    前記可動役物を駆動するステッピングモータと、
    指定された駆動パターンに従って、前記ステッピングモータを、1ステップずつ所定の順序で励磁パターンを1相励磁と2相励磁に交互に切り替えるハーフステップ駆動方式にて駆動する駆動手段と、
    を備え、
    前記駆動パターンには、前記ステッピングモータを励磁状態に維持しながら停止させる停止励磁動作が含まれており、
    前記駆動手段は、駆動中の前記ステッピングモータを停止させて前記停止励磁動作を開始させる際、停止時の前記ステッピングモータの励磁パターンを判断する励磁パターン判断を行い、前記励磁パターンが1相励磁となっている場合は、前記ステッピングモータを、前記ステッピングモータを停止させる前の回転方向に所定ステップ分進めることにより前記励磁パターンを2相励磁に切り替えてから、前記停止励磁動作を開始させる
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機であって、
    前記駆動手段は、駆動中の前記ステッピングモータを停止させて前記停止励磁動作を開始させる前に前記励磁パターン判断を行った結果、前記励磁パターンが1相励磁となっている場合は、前記ステッピングモータの回転を、停止前の回転方向と同じ方向に所定ステップ分進めることにより前記励磁パターンを2相励磁に切り替える
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の遊技機であって、
    前記駆動手段は、駆動中の前記ステッピングモータを停止させて前記停止励磁動作を開始させる前に前記励磁パターン判断を行った結果、前記励磁パターンが1相励磁となっている場合は、前記ステッピングモータの回転を1ステップ分進めることにより前記励磁パターンを2相励磁に切り替える
    ことを特徴とする遊技機。
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