JP5715467B2 - 連続鋳造機用ロール - Google Patents

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Description

本発明は、連続鋳造設備に用いられる連続鋳造機用ロールに関するものであり、より具体的には、軸状のアーバーの外周に嵌められる円筒状スリーブの耐摩耗性を高めた連続鋳造機用ロールに関するものである。
連続鋳造装置には、連続鋳造機用ロールが使用されている。連続鋳造機用ロールは、上流側のサポートロール、ガイドロール、ピンチロールなど多くのロールから構成される。これらのロールは、長時間に亘ってスラブからの矯正反力、機械的摩擦などの機械的応力を受けると共に、高温のスラブと接触して加熱を受け、また、冷却水で冷却されることにより、熱衝撃や熱応力を繰り返し受ける。
従って、連続鋳造機用ロールには、高温強度、耐酸化性、耐摩耗性、耐き裂進展性、さらには、耐熱衝撃性が要求される。
連続鋳造機用ロールは、スラブと直接接触する外周側のスリーブと、該スリーブの内周側に形成され、軸芯に冷却水の挿通する軸心とを、遠心鋳造や鋳掛け肉盛などで冶金学的に一体成形して作製されている。
しかしながら、上記のようにスリーブと軸芯が冶金学的に一体成形されている構造では、スリーブが機械的応力、熱衝撃、熱応力を受けることでスリーブ表面にクラックが生ずることがある。
生じたクラックは、スリーブ内を進展し、さらに、冶金学的に一体成形された軸芯にまで進展することがあり、破損してしまう虞がある。
そこで、スリーブと軸芯(「アーバー」と称される)を別々に作製し、スリーブをアーバーに焼き嵌めして組み立てる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭60−248869号公報
スリーブをアーバーに嵌めて形成されるアーバースリーブロールは、スリーブの摩耗量やき裂深さがその寿命を決める要因となっている。特に耐摩耗性を高めようと硬度を上げると、相反して耐き裂進展性が低下するといった問題があった。
本発明の目的は、軸状のアーバーの外周に嵌められる円筒状スリーブにおいて、耐き裂進展性を維持しつつ、硬度を高めて耐摩耗性を向上させた連続鋳造機用ロールを提供することである。
本発明の連続鋳造機用ロールは、
軸状のアーバーの外周に円筒状のスリーブを嵌めてなる連続鋳造機用ロールであって、
スリーブは、質量%にて、
C:0.01〜0.06%、Si:0%を超えて1.0%以下、Mn:0%を超えて1.0%以下、Ni:3.5〜6.5%、Cr:11.0〜14.0%、Mo:0%を超えて1.0%以下、V:0.1〜0.4%を含み、残部Fe及び不可避不純物からなる。
前記スリーブは、遠心鋳造により作製することができる。
<成分限定理由>
C:0.01〜0.06
Cは、CrやVと結合してMC型炭化物を形成し、耐摩耗性を向上させるが、炭化物が多くなりすぎると、強度、伸び、靭性等の性質が低下するため、0.06%以下とする。
Cを少なくすることで、耐熱衝撃性を高めることができるが、大気鋳造法では0.01%以下にすることが難しいためこの値を下限値とする。
なお、Cの含有量は0.04%以下がさらに望ましい。
Si:0%を超えて1.0%以下
Siは湯流れ性の確保と脱酸剤としての作用を有する元素である。しかしながら、1.0%を越えると、耐摩耗性が劣化する。Siの含有量は0.3〜0.4%がより望ましい。なお、鋳込み時に、0.05〜0.15%程度の接種を行ない、最終製品の組成では上記範囲に調整することが望ましい。
Mn:0%を超えて1.0%以下
Mnは硬化能を増し、また、原材料中に不可避的に含まれるSと結合してMnSを生成し、Sによる劣化を防ぐ元素である。しかしながら、1.0%を越えると靭性の低下を招くため好ましくない。Mnの含有量は0.6〜0.8%がより望ましい。
Ni:3.5〜6.5%
Niは基地組織の改良と、焼入性を高めるために含有している。これら効果を得るためには、3.5%以上含有させる必要があり、6.5%を越えると、残留オーステナイトが増加し、後の熱処理によっても強靭組織にすることが難しくなって、耐摩耗性が低下し、また、硬度、強度、衝撃値が低下する。Niの含有量は4.0〜5.6%がより望ましい。
Cr:11.0〜14.5%
Crは一部が基地中に固溶して焼入れ性を改善し、耐摩耗性を向上させる。また、耐酸化性を有するために含有させる元素である。しかしながら、11.0%未満であれば、このような作用を得ることができず、14.5%を越えると高温強度が低下するため、上限を14.5%とする。Crの含有量は12.0〜14.0%がより望ましい。
Mo:0.1〜1.0%
Moは、主に基地に固溶し、焼入れ性を改善し、耐摩耗性を向上させる。しかしながら、0.1%未満ではこのような効果が不十分であり、1.0%を越えると靭性を低下させる。Moの含有量は0.3〜0.8%がより望ましい。
V:0.1〜0.4%
VはCと結合し、MC型炭化物を形成し、耐摩耗性を向上させる。また、炭化物が核となることで、結晶が小さくなり、金属組織の微細化を図ることが出来る。しかしながら、0.1%未満であればその効果が不十分となる。一方、0.4%を越えると、MC型炭化物が粗大化し、摩擦係数が大きくと共に、靭性が低下する。
Vの含有量は、0.35%以下とすることがより望ましい。
その他、P、S、O等の不可避的な不純物の混入は許容される。しかしながら、これら不純物は材質を脆くするため、合計で約0.2%以下に抑えることが望ましい。
本発明の連続鋳造機用ロールは、軸上のアーバーの外周に円筒状のスリーブを嵌めてなる構成とすることで、スリーブに生じたクラックがアーバーにまで進展することはなく、耐破損性を高めることができる。
また、本発明の連続鋳造機用ロールは、上記のようにVを添加した組成とすることによって、金属組織中のマルテンサイトが微細化するため、硬度を向上させながら、スリーブ表面に生ずるクラックが微細となり、耐き裂進展性を高く維持できる。従って、連続鋳造機用ロールの耐久性や長寿命化を図ることができる。
図1は、本発明の連続鋳造機用ロールの断面図である。 図2は、発明例及び比較例の引張り試験果を示すグラフである。 図3は、発明例及び比較例の硬度試験結果を示すグラフである。 図4は、発明例及び比較例のき裂進展試験の結果を示すグラフである。 図5は、発明例4の金属組織の400倍拡大写真である。 図6は、比較例1の金属組織の400倍拡大写真である。
以下、本発明の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
図1は、本発明の連続鋳造機用ロール(10)の断面図である。図に示すように、連続鋳造機用ロール(10)は、軸芯となるアーバー(20)と、該アーバー(20)の外周に嵌められたスリーブ(30)を有する。
<アーバー(20)>
アーバー(20)は、スリーブ(30)が嵌まる円柱状の胴部(22)と、該胴部(22)の両端に軸部(24)(26)を突設して形成される。アーバー(20)には、回転軸に沿って冷却水の挿通する流路(26)が貫通開設されている。
アーバー(20)は、機械強度を確保するものであり、熱間圧延,熱間鍛造品等の熱間鍛圧品から構成することができる。その例として、SS41、SS50等の一般構造用鋼(JIS
G3101)、S30C(C:0.27〜0.33%、Si:0.15〜0.35%、Mn:0.6〜0.9%)、S45C(C:0.42〜0.48%、Si:0.15〜0.35%、Mn:0.6〜0.9%)等の構造用炭素鋼(JIS
G4051)、SNCM420(C:0.17〜0.23%、Si:0.15〜0.35%、Mn:0.4〜0.7%、Ni:1.6〜2%、Cr:0.4〜0.65%、Mo:0.15〜0.3%)、SNCM625(C:0.2〜0.3%、Si:0.15〜0.35%、Mn:0.35〜0.6%、Ni:3〜3.5%、Cr:1〜1.5%、Mo:0.15〜0.3%)、SCM822(C:0.2〜0.25%、Si:0.15〜0.35%、Mn:0.6〜0.85%、Cr:0.9〜1.2%、Mo:0.35〜0.45%)、SCM415(C:0.13〜0.18%、Si:0.15〜0.35%、Mn:0.6〜0.85%、Cr:0.9〜1.2%、Mo:0.15〜0.3%)等の機械構造用合金鋼(JSI G4103、G4105)等が挙げられる。なお、アーバー(20)は、上記の材料に限定されるものではない。
アーバー(20)は、静置鋳造等により作製することができる。一般的なアーバー(20)の胴部(22)の外径は約100〜2000mm,胴部(22)の長さは約1000〜7000mmとすることができる。
アーバー(20)の胴部(22)には、一端にスリーブ(30)を嵌めたときにスリーブ(30)の移動を防止するストッパー(40)が取り付けられている。また、スリーブ(30)を嵌めた後、スリーブ(30)の抜止めとなるピン(42)が他端側に溶接される。
アーバー(20)の胴部(22)は、全長に亘って外径が一定なフラット型、一端に向けて外径が縮小する勾配型やテーパー型、胴部(22)の略中央の外径が太いサインカーブ型を例示することができる。サインカーブ型を適用することで、スリーブ(30)の焼き嵌め面圧を中央で高く、端部側で低くなるよう調整することができ、スリーブ(30)の軸方向の拘束を緩和することができる。
<スリーブ(30)>
スリーブ(30)は、質量%にて、C:0.01〜0.06%、Si:0%を超えて1.0%以下、Mn:0%を超えて1.0%以下、Ni:3.5〜6.5%、Cr:11.0〜14.0%、Mo:0%を超えて1.0%以下、V:0.1〜0.4%を含み、残部Fe及び不可避不純物からなり、遠心鋳造、静置鋳造等により円筒状に作製することができる。
スリーブ(30)は、望ましくは遠心鋳造で作製する。遠心鋳造で作製することにより、静置鋳造に比して冷却速度を速くすることができ、結晶および組織の粗大化を防ぎ、結晶が小さくなり、組織の微細化を図ることができる。その結果、強度、伸び、靭性を高めることができる。
作製されたスリーブ(30)の組織は、オーステナイトとフェライトであるが、焼入れ及び焼戻しを施すことにより、オーステナイトを微細なマルテンサイト組織に変態させることができる。特に、本発明では、スリーブ(30)の材料にNi及びVを多く含んでいるから、焼入性を高めることができる。
本発明では、スリーブ(30)の材料にNbやTi等の材料を添加していない。
その理由として、Nbは、炭化物の生成に関して、M2Cとなることが知られているがこれはVのMCと比べ炭素原子との結合に2倍の量が必要である。さらに原子量がNbはVの約2倍であるため、V炭化物と同等のNb炭化物を形成するためには、結果的にVの約4倍量のNbが必要となるからである。また、Tiについては、溶湯中で酸化しやすく、歩留りが悪いため添加をしていない。
スリーブ(30)の内径は、アーバー(20)の胴部(22)に合わせて適宜調整することができ、また、スリーブ(30)の肉厚は、10mm〜200mm程度とすることができる。
作製されたスリーブ(30)は、アーバー(20)の胴部(22)に焼き嵌めすることで装着される。焼き嵌めは、ストッパー(40)の形成されていない胴部(22)の一端側から行われ、スリーブ(30)が胴部(22)に嵌められた後、胴部(22)の端部とスリーブ(30)の端部との接合部分に図1に示すようにピン(42)を1又は複数箇所溶接することでスリーブ(30)がアーバー(20)に装着される。
作製された連続鋳造機用ロール(10)は、スリーブ(30)が、すぐれた耐食性、強度、硬度等の機械的特性を有すると共に、組織中にフェライトが存在することで、高い衝撃特性と繰り返し熱サイクルに対する耐熱衝撃性にすぐれる。また、使用後の表面状況を観察したところ、スリーブ(30)に生ずるクラックは、微細な亀甲割れであり、耐き裂進展性にもすぐれる。従って、連続鋳造機用ロール(10)の耐久性や長寿命化を図ることができ、長期間に亘ってスラブの圧延に供することができる。
遠心鋳造機を用いて、鋳込み温度1630〜1650℃の条件で、外径462mm、内径268mm、長さ6225mm(2本分の長さ)のスリーブ(表1:発明例1〜4及び比較例1)を作製した。鋳込み開始には、Gno.は80(1002rpm)に設定し、22分経過後、300rpmで23分保持する遠心鋳造を行なった。なお、Gno.を変化させたのは、スリーブの曲がり、偏析、楕円形状化を防止するためである。
作製された発明例1〜4及び比較例1の組成分析結果を表1に示している。
Figure 0005715467
なお、比較例1は、SCS6(JIS G5121)に類似する鋼材であり、十分な機械的特性及び熱的特性を有する材料であり、本発明は、比較例1に比して同等又は比較例1を超える機械的特性及び熱的特性を有するスリーブ(30)を提供するものである。
作製されたスリーブ(30)に以下の条件で熱処理を施した。
焼入れ:1000±10℃×1時間/インチの後空冷
焼戻し:600±10℃×3時間/インチの後空冷(発明例3のみ650℃)
熱処理の後、外径430mm、内径304mm、長さ2320mmとなるように機械加工を施し、夫々2本ずつのスリーブ(30)を得た。
得られたスリーブ(30)から所定の大きさの試験片を作製し、JIS規格に基づく各種試験を行なった。
実施した試験は、引張り試験(引張り強さを測定)、硬度試験(ビッカース硬度試験)、高温引張り試験(400℃と600℃における引張り強さを測定)、高温硬度試験(400℃と600℃)、き裂進展試験(発明例1及び4と比較例1に実施)である。
表2乃至表4及び図2乃至図4に各試験結果を示す。
<引張り試験結果>
Figure 0005715467
表2及び図2より、常温引張り試験の結果を参照すると、発明例は、引張り強さが向上していることがわかる。また、400℃における高温引張り試験の結果を参照すると、発明例は、何れも比較例1よりも引張り強さにすぐれている。600℃においては、比較例1と同等であることが分かる。
<硬度試験結果>
Figure 0005715467
表3及び図3より、硬度試験について、発明例は何れも比較例1よりもすぐれた硬度(Hv)を有していることがわかる。また、400℃及び600℃における高温硬度は、発明例1が比較例1とほぼ同等であるが、その他発明例は何れも比較例1に対してすぐれた高温硬度を有していることがわかる。特に、発明例4は、比較例に対して常温で約15%、400℃及び600℃で約10%硬度が上昇していることがわかる。
<き裂進展試験結果>
Figure 0005715467
表4及び図4を参照すると、発明例1及び発明例4のき裂進展性は、比較例1とほぼ同等であることがわかる。
図5及び図6は、発明例4と比較例1の金属組織の400倍ミクロ写真である。図5と図6を比較すると、図5の発明例4は、図6の比較例1に比べて、基地中のマルテンサイト組織が微細化していることがわかる。
V成分は、Cと結合し炭化物を形成しやすい元素であるが、発明例はC濃度が低いため、V炭化物が基地中に微細に分散して形成される。この微細に分散して形成されたV炭化物を核として、基地成分がオーステナイト組織として成長することで、微細なオーステナイト相を有する基地が形成される。
その後の焼入と焼戻し工程により、微細なオーステナイト組織は微細なマルテンサイト組織を主体とする基地に変態する結果、図5に示すような組織を得ることができる。特に、Vを添加している発明例は、添加されたVにより焼入れ性が増すため、比較例と同様の焼入れ、焼戻しを行なっても、高温焼戻しでの硬さの低下が小さい、即ち、焼戻し軟化抵抗を大きくできるから、硬度を高くすることができたものと考えられる。
このように、微細なマルテンサイト組織を有する発明例は、き裂が発生した場合でも、その進展は浅い位置でと留まって進展しないから、耐き裂進展性にすぐれた効果を発揮できる。
つまり、発明例が比較例に対してすぐれるのは、添加されたVが、V炭化物として基地組織の粒界に分散して存在する結果、マルテンサイト組織の微細化が図られて耐き裂進展性を高めることができたこと、且つ、Vは基地の焼入性を増すことで基地を硬化させ、炭化物と基地の両方に作用して高い硬度を具備できたことが理由であると考えられる。
上記実施例からわかるように、発明例であるスリーブ(30)は、すぐれた強度、硬度等の機械的特性を有すると共に、高い耐熱衝撃性を有していることがわかる。また、耐き裂進展性にもすぐれることから、連続鋳造機用ロール(10)のスリーブ(30)として好適であり、連続鋳造機用ロールの耐久性や長寿命化を達成できる。
本発明は、すぐれた機械的特性と熱的特性をもつスリーブを有する耐久性、長寿命化を達成できる連続鋳造機用ロールとして有用である。
(10) 連続鋳造機用ロール
(20) アーバー
(22) 胴部
(24) 軸部
(26) 軸部
(30) スリーブ
(40) ストッパー
(42) ピン

Claims (2)

  1. 軸状のアーバーの外周に円筒状のスリーブを嵌めてなる連続鋳造機用ロールであって、
    スリーブは、質量%にて、
    C:0.01〜0.06%、Si:0%を超えて1.0%以下、Mn:0%を超えて1.0%以下、Ni:3.5〜6.5%、Cr:11.0〜14.0%、Mo:0%を超えて1.0%以下、V:0.1〜0.4%を含み、残部Fe及び不可避不純物からなることを特徴とする連続鋳造機用ロール。
  2. 前記スリーブは、遠心鋳造により作製される請求項1に記載の連続鋳造機用ロール。
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