JP5714462B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電解質膜の両側にそれぞれ電極が設けられた電解質膜・電極構造体が、一対のセパレータ間に挟持されるとともに、前記電解質膜・電極構造体と各セパレータとの間には、それぞれ電極反応面の面方向に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成される燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。この燃料電池は、固体高分子電解質膜の両側に、それぞれ電極触媒(電極触媒層)と多孔質カーボン(ガス拡散層)からなるアノード電極及びカソード電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持する発電セルを構成している。通常、燃料電池は、発電セルを所定の数だけ積層した燃料電池スタックが、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
燃料電池では、積層されている各発電セルのアノード電極及びカソード電極に、それぞれ反応ガスである燃料ガス及び酸化剤ガスを供給するため、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路(酸化剤ガス流路及び燃料ガス流路)が形成されている。
この種の燃料電池に使用される固体高分子電解質膜は、イオン透過性を確保するために、所望の湿潤状態に維持する必要がある。このため、通常、燃料電池に供給される燃料ガスや酸化剤ガスを、予め加湿することにより、固体高分子電解質膜に水分を供給する処理が行われている。
例えば、特許文献1に開示されている燃料電池システムでは、図10に示すように、セパレータ1を備えている。セパレータ1には、蛇行する酸化剤ガス流路2が形成されており、前記酸化剤ガス流路2は、下部側に入口マニホールド3が連通する一方、上部側に出口マニホールド4が連通している。
出口マニホールド4には、酸化剤ガス流路2から前記出口マニホールド4に排出された生成水を貯留する水貯留部4aが設けられている。この水貯留部4aの下部には、加湿用水流路5が連接されるとともに、前記水流路5は、入口マニホールド3まで延設されている。
セパレータ1は、多孔質材で構成されており、水流路5を流れる生成水は、前記セパレータ1の細孔内部に浸透して酸化剤ガス流路2に移動し、前記酸化剤ガス流路2を流通する酸化剤ガスを加湿することができる、としている。
特開2004−227893号公報
ところで、固体高分子電解質膜では、例えば、燃料電池システムを停止している際に、燃料電池の外部からシール等を通って進入した酸素と、前記燃料電池の内部に蓄積されていた水素とが、前記固体高分子電解質膜上で反応する場合がある。このため、固体高分子電解質膜の触媒端部では、酸素と水素との反応により、過酸化水素(H)が発生し易い(H+O→H)。この過酸化水素は、電極中のカーボン担体や白金(Pt)上で分解し、例えば、ヒドロキシラジカル(・OH)が発生する。これにより、固体高分子電解質膜及び電極を劣化させるという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、電解質膜を所望の湿潤状態に維持するとともに、前記電解質膜等の劣化を有効に抑制することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質膜の両側にそれぞれ電極が設けられた電解質膜・電極構造体が、一対のセパレータ間に挟持されるとともに、前記電解質膜・電極構造体と各セパレータとの間には、それぞれ電極反応面の面方向に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成される燃料電池に関するものである。
この燃料電池では、少なくとも一方のセパレータには、反応ガス流路との間で流体の通過が規制され、一方の反応ガス流路の外周のみに水を供給するための、加湿及び洗浄用水通路が形成されている。加湿及び洗浄用水通路は、電極の電極触媒層の外縁に沿った位置であり、前記電極触媒層及び電極の外縁の少なくとも一部と重なる位置に設けられている。
また、この燃料電池では、セパレータには、電解質膜・電極構造体との積層方向に貫通し、加湿及び洗浄用水通路の入口側に連通する水入口連通孔と、前記積層方向に貫通し、前記加湿及び洗浄用水通路の出口側に連通する水出口連通孔とが形成されることが好ましい。
本発明によれば、反応ガス流路とは個別に形成された加湿及び洗浄用水通路に水が流通されるため、電解質膜の電極触媒層外周に沿って前記水が供給され、前記電解質膜の含水量を良好に確保することができる。
しかも、水は、反応ガス流路に透過することがなく、加湿及び洗浄用水通路に沿って流通されるため、電極の電極触媒層端部等に滞留し易く、固体高分子電解質膜及び電極を劣化させる反応生成物は、前記水により迅速且つ確実に排出される。従って、反応生成物の滞留時間が一挙に短縮され、電解質膜等の劣化を有効に抑制することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視図である。 前記燃料電池を構成するカソード側セパレータの正面説明図である。 前記燃料電池の、図1中、III−III線断面図である。 前記燃料電池を構成するアノード側セパレータの一部斜視説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視図である。 前記燃料電池の一部断面説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池を構成するカソード側セパレータの正面説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る燃料電池を構成するカソード側セパレータの正面説明図である。 電極面方向が水平方向に一致するカソード側セパレータの水通路の説明図である。 特許文献1に開示されている燃料電池システムを構成するセパレータの説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10は、電解質膜・電極構造体12を挟んでアノード側セパレータ14とカソード側セパレータ16とが、矢印A方向(例えば、水平方向)に積層される。複数の燃料電池10が矢印A方向に積層されることにより、例えば、車載用燃料電池スタックが構成される。なお、燃料電池10は、電解質膜・電極構造体12とアノード側セパレータ14及びカソード側セパレータ16とが、矢印C方向(例えば、鉛直方向)に積層されるとともに、複数の燃料電池10が矢印C方向に積層されてもよい。
燃料電池10は、横長形状を有し、矢印B方向の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔18a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔20aが、矢印C方向(鉛直方向)に上下に配列して設けられる。
燃料電池10の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔20b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔18bが、矢印C方向に上下に配列して設けられる。
燃料電池10の矢印C方向の一端縁部(上端縁部)には、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔22aが設けられるとともに、前記燃料電池10の矢印C方向の他端縁部(下端縁部)には、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔22bが設けられる。
アノード側セパレータ14及びカソード側セパレータ16としては、例えば、カーボンセパレータが使用される。アノード側セパレータ14の電解質膜・電極構造体12に向かう面14aには、燃料ガス入口連通孔20aと燃料ガス出口連通孔20bとに連通する燃料ガス流路(反応ガス流路)24が設けられる。燃料ガス流路24は、複数の燃料ガス流路溝24aを有するとともに、前記燃料ガス流路溝24aは、矢印B方向に延在する。
燃料ガス流路溝24aの入口側には、入口バッファ部24bが設けられる一方、前記燃料ガス流路溝24aの出口側には、出口バッファ部24cが設けられる。燃料ガス入口連通孔20aと入口バッファ部24bとの間には、入口連結流路(ブリッジ部)26aが形成され、燃料ガス出口連通孔20bと出口バッファ部24cとの間には、出口連結流路(ブリッジ部)26bが形成される。
図2に示すように、カソード側セパレータ16の電解質膜・電極構造体12に向かう面16aには、酸化剤ガス入口連通孔18aと酸化剤ガス出口連通孔18bとに連通する酸化剤ガス流路(反応ガス流路)28が設けられる。酸化剤ガス流路28は、燃料ガス流路24と同様に、矢印B方向に延在する複数の酸化剤ガス流路溝28aを有する。
酸化剤ガス流路溝28aの入口側には、入口バッファ部28bが設けられる一方、前記酸化剤ガス流路溝28aの出口側には、出口バッファ部28cが設けられる。酸化剤ガス入口連通孔18aと入口バッファ部28bとの間には、入口連結流路(ブリッジ部)30aが形成され、酸化剤ガス出口連通孔18bと出口バッファ部28cとの間には、出口連結流路(ブリッジ部)30bが形成される。
アノード側セパレータ14とカソード側セパレータ16とは、互いに対向する面14b、16bに冷却媒体流路32を一体的に形成する(図1参照)。冷却媒体流路32は、冷却媒体を鉛直方向下方に向かって流通させる。
アノード側セパレータ14の面14a、14bには、このアノード側セパレータ14の外周縁部を周回して第1シール部材34が一体的又は個別に設けられる。カソード側セパレータ16の面16a、16bには、このカソード側セパレータ16の外周縁部を周回して第2シール部材36が一体的又は個別に設けられる。第1シール部材34及び第2シール部材36は、それぞれ平面シール部を有するとともに、凸状シール部34a、36aが所望の部位に設けられる。
第1シール部材34及び第2シール部材36は、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコンゴム、フロロシリコンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン、又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材を使用する。
電解質膜・電極構造体12は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜38と、前記固体高分子電解質膜38を挟持するカソード電極40及びアノード電極42とを備える。固体高分子電解質膜38は、カソード電極40及びアノード電極42の外周端部よりも外方に突出するとともに、酸化剤ガス入口連通孔18a、酸化剤ガス出口連通孔18b、燃料ガス入口連通孔20a、燃料ガス出口連通孔20b、冷却媒体入口連通孔22a及び冷却媒体出口連通孔22bが形成される。
図3に示すように、カソード電極40及びアノード電極42は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層40a、42aと、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子を前記ガス拡散層40a、42aの表面に一様に塗布して形成される電極触媒層40b、42bとを有する。
ガス拡散層40a、42aは、下地層40c、42cを介して電極触媒層40b、42bに積層される。下地層40c、42cは、例えば、フッ素系樹脂とカーボン粉末からなり、ガス拡散層40a、42aに触媒粒子がしみ出すことを阻止する。ガス拡散層40a、42aの端部は、電極触媒層40b、42bの端部よりも外方に突出するとともに、前記電極触媒層40b、42bにより電極反応面が形成される。
第1の実施形態では、図1に示すように、燃料電池10には、酸化剤ガス入口連通孔18aの上部側近傍及び燃料ガス出口連通孔20bの上部側近傍に、それぞれ水入口連通孔(イオン成分を含まない純水である水が流通することが好ましい)44aが矢印A方向に貫通形成される。燃料電池10には、燃料ガス入口連通孔20aの下部側近傍及び酸化剤ガス出口連通孔18bの下部側近傍に、それぞれ水出口連通孔44bが矢印A方向に貫通形成される。
図1及び図4に示すように、アノード側セパレータ14の面14aにおいて、各水入口連通孔44aと各水出口連通孔44bとは、矢印C方向に延在する加湿及び洗浄用鉛直水通路46aR、46aLにより連通する。鉛直水通路46aR、46aLは、燃料ガス流路24の矢印B方向両端位置と入口バッファ部24b及び出口バッファ部24cとの境界部位に沿って設けられる。
水入口連通孔44a及び水出口連通孔44bは、凸状シール部34aにより周回されるとともに、鉛直水通路46aR、46aLには、水の流通が燃料ガスの流れに干渉することがないように、蓋部材48を設けることが好ましい。
鉛直水通路46aR、46aLの上部側は、加湿及び洗浄用水平水通路46bUにより連通する一方、前記鉛直水通路46aR、46aLの下部側は、加湿及び洗浄用水平水通路46bDにより連通する。水平水通路46bU、46bDは、第1シール部材34の内側、すなわち、燃料ガス流路24の外周のみに、前記燃料ガス流路24との間で燃料ガス及び水(流体)の通過(透過)が規制されるように設けられる。
アノード側セパレータ14は、緻密質なカーボンセパレータで構成されており、多孔質材のような流体の透過が惹起することがない。水平水通路46bU、46bDは、電解質膜・電極構造体12を構成するアノード電極42の電極触媒層42bの外周に沿って水を供給する(図3参照)。
図2に示すように、カソード側セパレータ16の面16aにおいて、各水入口連通孔44aと各水出口連通孔44bとは、矢印C方向に延在する加湿及び洗浄用鉛直水通路50aR、50aLにより連通する。鉛直水通路50aR、50aLは、酸化剤ガス流路28の矢印B方向両端位置と入口バッファ部28b及び出口バッファ部28cとの境界部位に沿って設けられる。
水入口連通孔44a及び水出口連通孔44bは、凸状シール部36aにより周回されるとともに、鉛直水通路50aR、50aLには、水の流通が燃料ガスの流れに干渉することがないように、蓋部材52を設けることが好ましい。
鉛直水通路50aR、50aLの上部側は、加湿及び洗浄用水平水通路50bUにより連通する一方、前記鉛直水通路50aR、50aLの下部側は、加湿及び洗浄用水平水通路50bDにより連通する。水平水通路50bU、50bDは、第2シール部材36の内側、すなわち、酸化剤ガス流路28の外周のみに、前記酸化剤ガス流路28との間で酸化剤ガス及び水(流体)の通過が規制されるように設けられる。
カソード側セパレータ16は、緻密質なカーボンセパレータで構成されており、多孔質材のような流体の透過が惹起することがない。水平水通路50bU、50bDは、電解質膜・電極構造体12を構成するカソード電極40の電極触媒層40bの外周に沿って水を供給する。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔18aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔20aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔22aに純水やエチレングリコール等の冷却媒体が供給される。
図2に示すように、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔18aからカソード側セパレータ16の酸化剤ガス流路28に導入される。酸化剤ガス流路28では、酸化剤ガスが入口連結流路30aから入口バッファ部28bに導入された後、複数の酸化剤ガス流路溝28aに分散される。さらに、酸化剤ガスは、各酸化剤ガス流路溝28aを介して電解質膜・電極構造体12のカソード電極40に沿って移動する。
一方、燃料ガスは、図1に示すように、燃料ガス入口連通孔20aからアノード側セパレータ14の燃料ガス流路24に導入される。この燃料ガス流路24では、燃料ガスが入口連結流路26aから入口バッファ部24bに導入された後、複数の燃料ガス流路溝24aに分散される。このため、燃料ガスは、各燃料ガス流路溝24aを介して電解質膜・電極構造体12のアノード電極42に沿って移動する。
従って、電解質膜・電極構造体12では、カソード電極40に供給される酸化剤ガスと、アノード電極42に供給される燃料ガスとが、電極触媒層40b、42b内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード電極40に供給されて消費された酸化剤ガスは、図2に示すように、出口バッファ部28cから出口連結流路30bを介して酸化剤ガス出口連通孔18bに排出される。同様に、アノード電極42に供給されて消費された燃料ガスは、図1に示すように、出口バッファ部24cから出口連結流路26bを介して燃料ガス出口連通孔20bに排出される。
一方、冷却媒体入口連通孔22aに供給された冷却媒体は、アノード側セパレータ14及びカソード側セパレータ16間に形成された冷却媒体流路32に導入される(図1参照)。この冷却媒体流路32では、冷却媒体が重力方向(矢印C方向)に移動する。従って、冷却媒体は、電解質膜・電極構造体12の発電面全面にわたって冷却した後、冷却媒体出口連通孔22bに排出される。
この場合、第1の実施形態では、燃料電池10には、一対の水入口連通孔44aが形成されており、前記水入口連通孔44aには、矢印A方向に沿って水が供給されている。この水は、例えば、アノード側セパレータ14の面14aに設けられた鉛直水通路46aR、46aLに沿って鉛直方向に流通するとともに、水平水通路46bU、46bDに供給されて水平方向に流通している。
その際、水平水通路46bU、46bDは、燃料ガス流路24とは個別に形成されている。このため、固体高分子電解質膜38の電極触媒層42bの外周に沿って燃料ガス流路24と交差する方向に水が供給され、前記固体高分子電解質膜38の含水量を良好に確保することができる。
しかも、水は、燃料ガス流路24に透過することがなく、水平水通路46bU、46bDに沿って流通されている。従って、アノード電極42の電極触媒層42bの端部等に滞留し易い反応生成物、例えば、過酸化水素(H)やヒドロキシラジカル(・OH)は、前記水により迅速且つ確実に排出される。これにより、反応生成物の滞留時間が一挙に短縮され、固体高分子電解質膜38や電極触媒層42b等の劣化を有効に抑制することが可能になるという効果が得られる。
また、カソード側セパレータ16の面16aでも同様に、鉛直水通路50aR、50aLに沿って水が鉛直方向に流通するとともに、水平水通路50bU、50bDに供給されて水平方向に流通している。このため、カソード電極40の電極触媒層40bの端部等に滞留し易い反応生成物は、前記水により迅速且つ確実に排出され、固体高分子電解質膜38等の劣化を有効に抑制することが可能になるという効果が得られる。
なお、第1の実施形態では、アノード側セパレータ14及びカソード側セパレータ16に水通路を形成しているが、これに限定されるものではなく、前記アノード側セパレータ14のみ、又は、前記カソード側セパレータ16のみに水通路を設けてもよい。また、以下に説明する第2以降の実施形態においても、同様である。
図5に示すように、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池60は、電解質膜・電極構造体62を挟んでアノード側セパレータ64とカソード側セパレータ66とが、矢印A方向(例えば、水平方向)に積層される。なお、第1の実施形態に係る燃料電池10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3以降の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
図5及び図6に示すように、電解質膜・電極構造体62は、固体高分子電解質膜38を挟持するカソード電極40及びアノード電極42とを備えるとともに、前記アノード電極42は、前記固体高分子電解質膜38及び前記カソード電極40よりも小さな表面積を有する。カソード電極40の電極触媒層40bとアノード電極42の電極触媒層42bとは、積層方向にオフセットして、具体的には、前記電極触媒層40bは、前記電極触媒層42bよりも大きな表面積に設定される。なお、カソード電極40がアノード電極42よりも小さな表面積を有していてもよい。
燃料電池60の矢印B方向の一端縁部には、酸化剤ガス入口連通孔18a、冷却媒体入口連通孔22a及び燃料ガス出口連通孔20bが矢印C方向に配列して設けられる。燃料電池60の矢印B方向の他端縁部には、燃料ガス入口連通孔20a、冷却媒体出口連通孔22b及び酸化剤ガス出口連通孔18bが矢印C方向に配列して設けられる。燃料電池60には、それぞれ一対の水入口連通孔44a及び水出口連通孔44bが矢印A方向に貫通形成される。
アノード側セパレータ64には、燃料ガス入口連通孔20aを燃料ガス流路24に連通する複数の供給孔部68と、前記燃料ガス流路24を燃料ガス出口連通孔20bに連通する複数の排出孔部70とが形成される。
アノード側セパレータ64には、第1シール部材72が設けられるとともに、カソード側セパレータ66には、第2シール部材74が設けられる。第1シール部材72は、図6に示すように、電解質膜・電極構造体62の外部に露呈する固体高分子電解質膜38に当接する第1凸状シール72aと、カソード側セパレータ66の第2シール部材74に当接する第2凸状シール72bとを有する。第2シール部材74は、平面形状のシールを構成する。なお、第2凸状シール72bに代えて、第2シール部材74に凸状シール(図示せず)を設けてもよい。
アノード側セパレータ64の面64aには、各水入口連通孔44aと各水出口連通孔44bとに連通する鉛直水通路46aR、46aLと、前記鉛直水通路46aR、46aLに連通する水平水通路46bU、46bDとが形成される。
カソード側セパレータ66の面66aには、各水入口連通孔44aと各水出口連通孔44bとに連通する鉛直水通路50aR、50aLと、前記鉛直水通路50aR、50aLに連通する水平水通路50bU、50bDとが形成される。
このように構成される第2の実施形態では、固体高分子電解質膜38の含水量が確保されるとともに、反応生成物の滞留時間が一挙に短縮され、前記固体高分子電解質膜38等の劣化を有効に抑制することが可能になる等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図7は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池を構成するカソード側セパレータ80の正面説明図である。なお、第3の実施形態では、カソード側セパレータ80のみについて説明するが、アノード側セパレータも同様に構成される。また、カソード側セパレータ80又はアノード側セパレータのいずれか一方のみに水通路を設けてもよい。
カソード側セパレータ80には、酸化剤ガス入口連通孔18a及び燃料ガス入口連通孔20aに近接して上下に一対の水入口連通孔44aが形成されるとともに、燃料ガス出口連通孔20b及び酸化剤ガス出口連通孔18bに近接して上下に一対の水出口連通孔44bが形成される。
上下の水入口連通孔44a、44aには、矢印C方向に延在する短尺な加湿及び洗浄用鉛直水通路82aU、82aDの一端が連通する一方、前記鉛直水通路82aU、82aDの他端が加湿及び洗浄用水平水通路84U、84Dの一端に連通する。水平水通路84U、84Dは、酸化剤ガス流路28の上下両側に沿って矢印B方向に延在し、それぞれの他端が短尺な加湿及び洗浄用鉛直水通路82bU、82bDの一端に連通する。鉛直水通路82bU、82bDの他端は、それぞれ水出口連通孔44bに連通する。鉛直水通路82aU、82aD、82bU及び82bDには、蓋部材86が配設される。
このように構成される第3の実施形態では、各水入口連通孔44aから鉛直水通路82aU、82aDに供給された水は、水平水通路84U、84Dに沿って酸化剤ガス流路28の上下両側を矢印B方向に流通した後、鉛直水通路82bU、82bDから各水出口連通孔44bに排出されている。従って、水は、水平水通路84U、84Dに沿って矢印B方向に確実且つ円滑に流通することができる。
このため、固体高分子電解質膜38の含水量が確保されるとともに、反応ガスの流れ方向両端の前記固体高分子電解質膜38と電極触媒層とにおいて反応生成物の滞留時間が一挙に短縮され、前記固体高分子電解質膜38等の劣化を有効に抑制することが可能になる等、上記の第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。
図8は、本発明の第4の実施形態に係る燃料電池を構成するカソード側セパレータ90の正面説明図である。
カソード側セパレータ90には、酸化剤ガス入口連通孔18aの上部側近傍及び燃料ガス出口連通孔20bの上部側近傍に、それぞれ水入口連通孔44aが矢印A方向に貫通形成される。カソード側セパレータ90の下部側には、矢印B方向中央部位に単一の水出口連通孔44bが矢印A方向に貫通形成される。
水平水通路50bDと水出口連通孔44bとは、短尺な加湿及び洗浄用鉛直水通路92により連通するとともに、前記鉛直水通路92には、蓋部材94が配設される。
これにより、第4の実施形態では、各水入口連通孔44aから鉛直水通路50aR、50aLに供給された水は、水平水通路50bUに沿って酸化剤ガス流路28の上側を矢印B方向に流通するとともに、水平水通路50bDに沿って前記酸化剤ガス流路28の下側を矢印Bに円滑に流通することができる。
従って、固体高分子電解質膜38の含水量が確保されるとともに、反応生成物の滞留時間が一挙に短縮され、前記固体高分子電解質膜38等の劣化を有効に抑制することが可能になる等、上記の第1〜第3の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、上記第1〜第4の実施形態では、電極面方向を鉛直方向に一致させて水平方向に積層しているが、前記電極面方向を水平方向に一致させて鉛直方向に積層してもよい。その際、例えば、第1の実施形態において、図9に示すように、アノード側セパレータ14をカソード側セパレータ16に対して重力方向下方に配置した場合、前記アノード側セパレータ14に谷部を設けて鉛直水通路46aRを形成してもよい。この鉛直水通路46aRでは、水が谷部を流通するため、この水が燃料ガスによって飛散することがなく、蓋部材を不要にすることができる。
10、60…燃料電池 12、62…電解質膜・電極構造体
14、64…アノード側セパレータ
16、66、80、90…カソード側セパレータ
18a…酸化剤ガス入口連通孔 18b…酸化剤ガス出口連通孔
20a…燃料ガス入口連通孔 20b…燃料ガス出口連通孔
22a…冷却媒体入口連通孔 22b…冷却媒体出口連通孔
24…燃料ガス流路 28…酸化剤ガス流路
32…冷却媒体流路 38…固体高分子電解質膜
40…カソード電極 40b、42b…電極触媒層
42…アノード電極 44a…水入口連通孔
44b…水出口連通孔
46aL、46aR、50aL、50aR、82aD、82aU、82bD、82bU…鉛直水通路
46bD、46bU、50bD、50bU、84D、84U…水平水通路

Claims (2)

  1. 電解質膜の両側にそれぞれ電極が設けられた電解質膜・電極構造体が、一対のセパレータ間に挟持されるとともに、前記電解質膜・電極構造体と各セパレータとの間には、それぞれ電極反応面の面方向に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成される燃料電池であって、
    少なくとも一方のセパレータには、前記反応ガス流路との間で流体の通過が規制され、一方の反応ガス流路の外周のみに水を供給するための、加湿及び洗浄用水通路が形成され、
    前記加湿及び洗浄用水通路は、前記電極の電極触媒層の外縁に沿った位置であり、前記電極触媒層及び前記電極の外縁の少なくとも一部と重なる位置に設けられることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記セパレータには、前記電解質膜・電極構造体との積層方向に貫通し、前記加湿及び洗浄用水通路の入口側に連通する水入口連通孔と、
    前記積層方向に貫通し、前記加湿及び洗浄用水通路の出口側に連通する水出口連通孔と、
    が形成されることを特徴とする燃料電池。
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