JP5714230B2 - 発現上昇のための細菌リーダー配列 - Google Patents
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Description
宿主細胞において高レベルの適切にプロセシングされたポリペプチドを生産するための組成物及び方法が提供される。特に、作動可能に連結された対象ポリペプチドのグラム陰性細菌のペリプラズム又は細胞外環境へのターゲティングを促進する新規分泌シグナルが提供される。本発明に関して、「分泌シグナル」、「分泌シグナルポリペプチド」、「シグナルペプチド」又は「リーダー配列」は、作動可能に連結された対象タンパク質又はポリペプチドのグラム陰性細菌のペリプラズム又は細胞外間隙へのターゲティングのために有用なペプチド配列(又はそのペプチド配列をコードするポリヌクレオチド)を意味する。本発明の分泌シグナル配列は、pbp*、dsbA、dsbC、Bce、CupA2、CupB2、CupC2、NikA、FlgI、ORF5550、Ttg2C及びORF8124分泌シグナルから選択される分泌ポリペプチド、及びそのフラグメントと変異体を包含する。分泌シグナルについてのアミノ酸配列を配列番号:2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22及び24に示す。対応するヌクレオチド配列をそれぞれ配列番号:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21及び23に提示する。本発明は、これらの配列並びにそのフラグメントと変異体を含む。
A.単離ポリペプチド
本発明の1つの実施形態では、作動可能に連結された対象タンパク質又はポリペプチド
をグラム陰性細菌のペリプラズム又は細胞外間隙にターゲティングするために有用な新規
分泌シグナルである、単離ポリペプチドが提供される。1つの実施形態では、ポリペプチ
ドは、pbp*、dsbA、dsbC、Bce、CupA2、CupB2、CupC2、
NikA、FlgI、ORF5550、Ttg2C又はORF8124分泌シグナル、又
はそのフラグメント又は変異体であるか又はそれに実質的に相同であるアミノ酸配列を有
する。もう1つの実施形態では、この単離ポリペプチドは分泌シグナルと対象タンパク質
又はポリペプチドの融合タンパク質である。さらなる実施形態において、前記対象タンパク質又はポリペプチドは、前記宿主細胞が由来する生物に本来備わっている。
本発明はまた、作動可能に連結された対象タンパク質又はポリペプチドをグラム陰性細菌のペリプラズム又は細胞外間隙にターゲティングするために有用な新規分泌シグナルをコードする配列を有する単離核酸を含む。1つの実施形態では、単離ポリヌクレオチドは、pbp*、dsbA、dsbC、Bce、CupA2、CupB2、CupC2、NikA、FlgI、ORF5550、Ttg2C又はORF8124分泌シグナルポリペプチドに実質的に相同なポリペプチド配列をコードする。もう1つの実施形態では、本発明は、少なくとも配列番号:2のアミノ酸2−24、少なくとも配列番号:4のアミノ酸2−22、少なくとも配列番号:6のアミノ酸2−21、少なくとも配列番号:8のアミノ酸2−33、少なくとも配列番号:10のアミノ酸2−25、少なくとも配列番号:12のアミノ酸2−24、少なくとも配列番号:14のアミノ酸2−23、少なくとも配列番号:16のアミノ酸2−21、少なくとも配列番号:18のアミノ酸2−21、少なくとも配列番号:20のアミノ酸2−21、少なくとも配列番号:22のアミノ酸2−33、又は少なくとも配列番号:24のアミノ酸2−39に実質的に相同なポリペプチド配列をコードする核酸を提供し、又はその生物学的に活性な変異体及びフラグメントを含む、配列番号:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、20、21又は23に実質的に相同な核酸を提供する。もう1つの実施形態では、核酸配列は、配列番号:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、20、21又は23の配列に少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約96%、約97%、約98%又は少なくとも約99%同一である。もう1つの実施形態では、核酸は、配列番号:6、2、4、8、10、12、14、16、18、20、22又は24のアミノ酸配列に少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、約85%、約90%、約95%、約96%、約97%、約98%又は少なくとも約99%同一であるポリペプチドをコードする。
核酸及びアミノ酸配列の相同性は、当分野で周知の様々な方法のいずれかに従って決定される。有用な配列アラインメント及び相同性決定法の例は、以下で述べるものを含む。
本発明のもう1つの態様では、pbp*、dsbA、dsbC、Bce、CupA2、CupB2、CupC2、NikA、FlgI、ORF5550、Ttg2C又はORF8124分泌シグナルポリペプチドに実質的に類似の配列を有するポリペプチドをコードする配列を含む単離核酸にハイブリダイズする核酸が提供される。ある実施形態では、ハイブリダイズする核酸は、高ストリンジェンシー条件下で結合する。様々な実施形態では、ハイブリダイゼーションは、分泌シグナルポリペプチドをコードするヌクレオチド配列の実質的に全長にわたって、例えば配列番号:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21又は23の1又はそれ以上の実質的に全長にわたって起こる。核酸分子は、核酸分子が配列番号:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21又は23の1又はそれ以上の全長の少なくとも80%、全長の少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%にわたってハイブリダイズするとき、本明細書において開示する分泌シグナルをコードするヌクレオチド配列の「実質的に全長」にハイブリダイズする。異なる指定がない限り、「実質的に全長」は、長さを隣接ヌクレオチドで測定した場合、分泌シグナルをコードするヌクレオチド配列の全長の少なくとも80%を指す(例えば配列番号:3の少なくとも53の隣接ヌクレオチド、配列番号:5の少なくとも51の隣接ヌクレオチド、配列番号:7の少なくとも80の隣接ヌクレオチド等にハイブリダイズする)。
Tm=81.5℃+16.6(logM)+0.41(%GC)−0.61(%ホルムアミド)−500/L
[式中、Mは一価カチオンのモル濃度であり、%GCはDNA中のグアノシン及びシトシンヌクレオチドの割合であり、%ホルムアミドはハイブリダイゼーション溶液中のホルムアミドの割合であり、及びLは塩基対でのハイブリッドの長さである]
から概算できる。Tmは、相補的標的配列の50%が完全にマッチするプローブにハイブリダイズする温度(規定されたイオン強度及びpHの下で)である。Tmは各々1%のミスマッチについて約1℃ずつ低下する;従って、Tm、ハイブリダイゼーション、及び/又は洗浄条件は、所望の同一性の配列にハイブリダイズするように調整することができる。例えば≧90%の同一性を有する配列が求められる場合、Tmを10℃低下させることができる。一般に、ストリンジェント条件は、規定されたイオン強度とpHの下で特定配列及びその相補物についての熱融点(Tm)よりも約5℃低くなるように選択される。しかし、極めてストリンジェントな条件では、熱融点(Tm)よりも1、2、3又は4℃低い温度でのハイブリダイゼーション及び/又は洗浄を用いることができる;中等度のストリンジェンシーの条件では、熱融点(Tm)よりも6、7、8、9又は10℃低い温度でのハイブリダイゼーション及び/又は洗浄を用いることができる;低ストリンジェンシー条件では、熱融点(Tm)よりも11、12、13、14、15又は20℃低い温度でのハイブリダイゼーション及び/又は洗浄を用いることができる。上記等式、ハイブリダイゼーション及び洗浄組成物、及び所望Tmを使用して、当業者は、ハイブリダイゼーション及び/又は洗浄液のストリンジェンシーの変化が固有に表されることを理解するであろう。所望の度合のミスマッチが45℃未満(水溶液)又は32℃未満(ホルムアミド溶液)のTmを生じさせる場合は、より高い温度が使用できるようにSSC濃度を高めることが好ましい。核酸のハイブリダイゼーションに対する広範な指針は、Tijssen (1993) Laboratory Techniques in Biochemistry and Molecular Biology - Hybridization with Nucleic Acid Probes, Part I, Chapter 2 (Elsevier, New York); and Ausubel et al, eds. (1995) Current Protocols in Molecular Biology, Chapter 2 (Greene Publishing and Wiley-Interscience, New York). See Sambrook et al. (1989) Molecular Cloning: A Laboratory Manual (2d ed., Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, New York)に認められる。
本明細書において開示する核酸配列は、宿主生物のコドン使用頻度に基づいて調節し得る。コドン使用頻度又はコドン選択は当分野において周知である。選択したコード配列を、その遺伝子コードを細菌宿主細胞によって使用されるものに適合するように変更することによって修飾してもよく、そのコドン配列を、宿主によって使用されるものにより良く近づけるように改善し得る。遺伝子暗号の選択及びコドン使用頻度の改善は、当業者に公知の様々な方法のいずれかに従って、例えばオリゴヌクレオチド指定突然変異誘発によって実施し得る。この方法を支援するための有用なオンラインインターネットリソースは、例えば、(1)the Kazusa DNA Research Institute(2−6−7 Kazusa−kamatari,Kisarazu,Chiba 292−0818 Japanの、www.kazusa.or.jp/codonにおいて利用可能なコドン使用頻度データベース;及び(2)www.ncbi.nln.nih.gov/−Taxonomy/Utils/wprintgc.cgi?mode=cにおけるNCBI Taxonomyデータベースより利用可能な遺伝暗号表を含む。例えばシュードモナス種は、NCBI TaxonomyサイトのGenetic Code Translation Table 11を利用すると報告され、及びthe Kazusaサイトではwww.kazusa.or.ip/codon/cgibinで示される表のコドン使用頻度を示すと報告されている。分泌シグナルポリペプチド、本文中別の個所で述べる対象ポリペプチド又はその両方についてのコード配列が、コドン使用頻度に合わせて調節できることが認識される。
本発明のもう1つの実施形態は、作動可能に連結された対象タンパク質又はポリペプチドをグラム陰性細菌のペリプラズム又は細胞外間隙にターゲティングするために有用な、新規分泌ポリペプチドをコードする核酸を含む発現ベクターを包含する。1つの実施形態では、ベクターは、プロモーターに作動可能に連結された、本明細書において開示する分泌シグナルポリペプチドに実質的に類似するポリペプチドをコードするポリヌクレオチド配列を含む。発現可能なコード配列は、選択宿主細胞内で機能することができる転写プロモーター、並びに他の必要なすべての転写及び翻訳調節エレメントに作動可能に連結される。
本発明はさらに、作動可能に連結された対象タンパク質又はポリペプチドをグラム陰性細菌のペリプラズム又は細胞外間隙にターゲティングするために有用な改善された発現系を提供する。1つの実施形態では、系は、宿主細胞、及びpbp*、dsbA、dsbC、Bce、CupA2、CupB2、CupC2、NikA、FlgI、ORF5550、Ttg2C及びORF8124分泌シグナル配列から成る群より選択される分泌シグナルに作動可能に連結された対象タンパク質又はポリペプチドをコードするヌクレオチド配列、又は配列番号:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、20、21又は23として本明細書において開示される分泌シグナル配列に実質的に相同である配列、又は配列番号:6、2、4、8、10、12、14、16、18、20、22又は24をコードするヌクレオチド配列を含む、上述したベクターを含む。一部の実施形態では、シグナル配列と対象タンパク質又はポリペプチドの間でいかなる修飾も行われない。しかし、ある実施形態では、ポリペプチドのアミノ末端の適切なプロセシングを促進するために付加的な切断シグナルが組み込まれる。
1つの実施形態では、本発明は、作動可能に連結された対象タンパク質又はポリペプチドをグラム陰性細菌のペリプラズム又は細胞外間隙にターゲティングするために有用な発現系を提供する。1つの実施形態では、この系は分泌シグナルペプチドを利用する。もう1つの実施形態では、発現系は、本明細書において開示する分泌シグナルを含むタンパク質の発現のためのP.フルオレッセンス発現系である。本発明のこの態様は、P.フルオレッセンスがP.フルオレッセンス系と非P.フルオレッセンス系のいずれに由来する分泌シグナルをも適切にプロセシングし、ターゲティングすることができるという驚くべき発見に基づく。
本発明の方法は、pbp*、dsbA、dsbC、Bce、CupA2、CupB2、CupC2、NikA、FlgI、ORF5550、Ttg2C又はORF812分泌シグナルから選択される分泌シグナルポリペプチドを含む融合タンパク質の発現を提供する。1つの実施形態では、前記方法は、本発明の分泌シグナルに連結された対象タンパク質を発現する宿主細胞を含む。本発明の方法は、本明細書において開示する分泌シグナル配列に作動可能に連結された対象タンパク質又はポリペプチドを含む組換えタンパク質をコードするベクターを含む宿主細胞、好ましくはP.フルオレッセンス宿主細胞を提供すること、及び前記タンパク質又はポリペプチドの発現を生じさせる条件下で細胞を増殖させることを含む。あるいは、同定した分泌シグナルを使用してタンパク質又はポリペプチドを発現する方法は、真核生物又は原核生物起源の宿主細胞を含む、所与の宿主系において使用することができる。ベクターは、上述した特徴のいずれかを有し得る。1つの実施形態では、ベクターは、配列番号:6、2、4、8、10、12、14、16、18、20、22又は24として本明細書において開示される分泌シグナルポリペプチド、又はその変異体及びフラグメントをコードするヌクレオチド配列を含む。もう1つの実施形態では、ベクターは、配列番号:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、20、21又は23を含むヌクレオチド配列を含む。
一部の実施形態では、タンパク質はまた、活性形態でも生産され得る。「活性」という用語は生物活性の存在を意味し、この生物活性は、対応する天然タンパク質又はポリペプチドの生物活性に匹敵するか又は実質的に一致する。タンパク質に関して、これは典型的には、ポリヌクレオチド又はポリペプチドが、標準パラメータを使用して対応する天然タンパク質又はポリペプチドと比較して少なくとも約20%、約50%、好ましくは少なくとも約60〜80%、最も好ましくは少なくとも約90〜95%の活性を有する生物学的機能又は作用を含むことを意味する。タンパク質又はポリペプチドの活性の測定は、特定タンパク質又はポリペプチドについての対応する標準的な、標的比較生物学的アッセイを利用して実施できる。対象タンパク質又はポリペプチドが生物活性を保持することの1つの指標は、ポリペプチドが天然ポリペプチドと免疫学的に交差反応性であることである。
本明細書中に述べる宿主細胞についての細胞増殖条件は、対象タンパク質の発現を促進する条件、及び/又は発現された対象タンパク質の発酵を促進する条件を含み得る。本明細書中で使用するとき、「発酵」という用語は、文字通りの発酵が用いられる実施形態及び他の非発酵培養法が用いられる実施形態の両方を包含する。発酵はいかなる規模でも実施され得る。1つの実施形態では、発酵培地は、高栄養培地、最小培地及び無機塩培地の中から選択され得る;高栄養培地も使用され得るが、好ましくは回避される。もう1つの実施形態では、最小培地又は無機塩培地のいずれかが選択される。さらにもう1つの実施形態では、最小培地が選択される。さらにもう1つの実施形態では、無機塩培地が選択される。無機塩培地が特に好ましい。
対象タンパク質の収率、溶解度、立体配座及び/又は活性を測定するために、宿主細胞及び/又は細胞外培地からタンパク質を単離することが望ましいと考えられる。単離は、適切な測定を行うために用いられるアッセイの必要条件に依存して、粗単離(crude)、半粗単離(semi-crude)又は純粋単離(pure)であり得る。タンパク質は、細胞質において生産され、ペリプラズムに標的され得るか、又は培養若しくは発酵培地中に分泌され得る。ペリプラズムから標的タンパク質を放出させるために、化学物質、例えばクロロホルム(Ames et al. (1984) J. Bacteriol., 160: 1181-1183)、グアニジン−HCl、及びトリトンX−100(Naglak and Wang (1990) Enzyme Microb. Technol., 12: 603-611)を含む処理が使用されてきた。しかし、これらの化学物質は不活性ではなく、多くの組換えタンパク質産物又はその後の精製手順に有害な作用を及ぼし得る。外膜の透過性上昇を生じさせる、大腸菌細胞のグリシン処理も、ペリプラズム内容物を放出させることが報告されている(Ariga et al. (1989) J. Ferm. Bioeng., 68: 243-246)。組換えタンパク質のペリプラズム放出の最も広く使用されている方法は、浸透圧ショック(Nosal and Heppel (1966) J. Biol. Chem., 241 : 3055-3062; Neu and Heppel (1965) J. Biol. Chem., 240: 3685-3692)、卵白(hen eggwhite)(HEW)リゾチーム/エチレンジアミン四酢酸(EDTA)処理(Neu and Heppel (1964) J. Biol. Chem., 239: 3893-3900; Witholt et al.(1976) Biochim. Biophys. Acta, 443: 534-544; Pierce et al. (1995) ICheme Research. Event, 2: 995-997)、及びHEWリゾチーム/浸透圧ショック併用処理(French et al. (1996) Enzyme and Microb. Tech., 19: 332-338)である。Frenchの方法は、分画緩衝液への細胞の再懸濁、続いてペリプラズム画分の回収を含み、リゾチーム処理の直後に浸透圧ショックを実施する。
本発明の一部の実施形態では、50%を超える発現され、生産されるトランスジェニックポリペプチド、ポリペプチド、タンパク質又はそのフラグメントが、宿主細胞において再生可能な形態で生産され得る。もう1つの実施形態では、発現されるタンパク質の約60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%が活性形態で得られるか又は活性形態に再生され得る。
本発明の方法及び組成物は、細胞発現系において高レベルの適切にプロセシングされた対象タンパク質又はポリペプチドを生産するために有用である。対象タンパク質又はポリペプチド(本明細書中では「標的タンパク質」又は「標的ポリペプチド」とも称される)は、いかなる種及びいかなる大きさでもあり得る。しかし、ある実施形態では、対象タンパク質又はポリペプチドは、治療上有用なタンパク質又はポリペプチドである。一部の実施形態では、タンパク質は、哺乳動物タンパク質、例えばヒトタンパク質であり得、及び例えば増殖因子、サイトカイン、ケモカイン又は血液タンパク質であり得る。対象タンパク質又はポリペプチドは、天然タンパク質又はポリペプチドと同様の方法でプロセシングすることができる。ある実施形態では、タンパク質又はポリペプチドはコード配列内に分泌シグナルを含まない。ある実施形態では、対象タンパク質又はポリペプチドは、100kD未満、50kD未満又は30kD未満の大きさである。ある実施形態では、対象タンパク質又はポリペプチドは、少なくとも約5、10、15、20、30、40、50又は100アミノ酸のポリペプチドである。
I.実験材料及び方法
A.pDOW2258発現プラスミドの構築
標準的な組換えDNA手法を、DsbCリーダーペプチド−Skp融合タンパク質の発現のために使用されるプラスミドpDOW2258の構築において使用した(図1)。
pDOW2258を含むP.フルオレッセンス株DC454(lsc::lacIQ1ΔpyrF)単離物を、標準的なDow 1L規模の振とうフラスコ発現プロトコールによって分析した。簡単に述べると、1%グルコース及び微量元素を添加したM9培地で増殖させた種培養物(seed cultures)を使用して、5%グリセロールを炭素源として含む規定最小塩培地200mLに接種した。24時間の初期増殖期後、Ptacプロモーターによる発現を0.3mM イソプロピル−β−D−1−チオガラクトピラノシド(IPTG)で誘導した。
SDS−PAGEによって分離した可溶性及び不溶性画分を、10mM CAPS(2.21g/L)、pH11(NaOHにより)及び10%メタノールを転写緩衝液として使用して、40Vで1時間半、配列決定グレードのPVDF膜(Bio−Rad、カタログ番号162−0236)に転写した。ブロットを染色溶液(0.2%クマシーブリリアントブルーR−250、40%メタノール、10%酢酸)中で10秒間染色し、その後直ちに各々10秒間ずつ3回脱染した。対象タンパク質バンドをブロットから切り出し、Applied Biosystems(Foster City,CA)からのPROCISE(登録商標)Protein Sequencer(494型)で実施したエドマン分解を用いて配列決定した。
SDS−PAGE分析は、可溶性及び不溶性画分の両方において誘導後24時間目(I24)及び48時間目(I48)の両方でSkpについての予測分子量(〜17kDa)のタンパク質の顕著な蓄積を確認した(図2)。
I.実験材料及び方法
A.菌株
DC206(ΔpyrF、lsc::lacIQ1)を、lacIQ1プロモーター突然変異(Calos et al. 1980)を組み込んでおり、対立遺伝子交換によって遺伝子をMB101ΔpyrFのlsc(レバンスクラーゼ)遺伝子座(Schneider, Jenings et al. 2005b)に組み換えるプライマーを使用した、pCN51lacI(Schneider et al. 2005b)からの大腸菌lacI遺伝子のPCR増幅によって構築した。
kanR遺伝子(カナマイシンに対する耐性をコードする)、及び開始コドンとN末端シグナル配列を欠失しているphoAレポーター遺伝子を、トランスポゾームベクターpMOD−2<MCS>(Epicentre Technologies)内の、ベクターにコードされるトランスポザーゼ結合部位の間に挿入することによって(「モザイク末端」)トランスポゾームベクターを処理した。1.6kBのkanR遺伝子をXhoIでの制限消化によってpUC4−KIXX(Pharmacia)から精製し、次にSalI消化したpMOD2<MCS>に連結してpDOW1245を形成した。シグナル配列を持たないphoA遺伝子を、プライマーによって付加されたBamHI及びXbaI部位を有する大腸菌K12(ATCC)からPCR増幅した。制限消化後、遺伝子をBamHI及びXbaI消化したpDOW1245に連結してpDOW1208を作製した。線状トランスポゾームを、PshA1でのpDOW1208の制限消化及びUltrafree DA(Amicon)を用いた3.3kbのモザイク末端隣接(mosaic-end-flanked)フラグメントのゲル精製によって作製した。MicroBioSpin 6カラム(Biorad)に通した後、30ngをトランスポザーゼ(Epicentre)4単位と混合し、アリコートをP.フルオレッセンスMB101にエレクトロポレーションした。
phoA活性に関して分析することによってペリプラズム内のプロインスリン−phoAの蓄積を測定することができ、改善された蓄積を有する菌株が選択できるように、pbp−プロインスリンタンパク質を成熟phoA酵素に融合するためにpbp−プロインスリン−phoA発現プラスミドを設計した。pINS−008内のpbpシグナル配列、ヒトプロインスリン及びphoAの間の融合物を、分泌リーダーとプロインスリン、及びプロインスリンと成熟形態のphoAについてのコード配列にオーバーラップする(すなわち天然分泌リーダーを含まない)プライマーを使用して、SOE PCR(Horton et al. 1990)によって構築した。融合物を、SpeI及びXhoIで制限消化し、エビアルカリホスファターゼで処理したpDOW1169(Schneider et al. 2005a; Schneider, Jenings et al. 2005b)においてtacプロモーターの制御下でクローニングし、その後連結して、DC206にエレクトロポレーションし、pINS−008を形成した。プロインスリン遺伝子鋳型をP.フルオレッセンスにおける発現のためにコドン最適化し、合成した(DNA 2.0)。phoA遺伝子を大腸菌MG1655ゲノムDNAから増幅した。アルカリホスファターゼ活性の比色定量インジケータであるBCIP、及びpbp−プロインスリン−phoA遺伝子の発現を誘導するためのIPTGを含む寒天プレート上で、コロニーをスクリーニングした。BCIP加水分解を示したコロニーのうちで、1つがその他よりはるかに大きく成長した。この単離物は、分泌ペプチドをコードする領域内に1個のCのTへの突然変異を有することが認められ、アミノ酸20においてアラニンからバリンへの変化を生じさせていた(A20V、配列番号:2、表6参照)。
ゲノムDNAをDNA Easy kit(Invitrogen)によって精製し、10μgを、2X ABI PRISM BigDye Terminators v3.0 Cycle Kit(Applied Biosystems)を用いたトランスポゾン特異的プライマーによる配列決定のための鋳型として使用した。反応物を精製し、製造者の指示に従ってABI PRISM 3100 Genetic Analyzer(Applied Biosystems)に負荷した。
シグナル配列は、SPScanソフトウェアによって又は(De et al. 1995)におけるようにして決定した。これらの実験の結果は、2004年11月22日出願の同時係属中の米国特許出願第20060008877号に開示されている。外膜ポーリンF(oprF)リン酸結合タンパク質(pbp)、ポーリンE1(porE)、アズリン、リポタンパク質B及び鉄結合タンパク質分泌リーダーをポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって増幅した。生じたPCR産物をpCRII Blunt TOPOベクターにクローニングし、製造者のプロトコールに従って大腸菌Top10細胞(Invitrogen)に形質転換した。生じた形質転換体を、M13正プライマー及びM13逆プライマーでの配列決定によって正しい挿入物に関してスクリーニングした。陽性クローンを以下のように命名した。oprF(pDOW1112)、pbp(pDOW1113)、ポーリンE1(pDOW1183)、アズリン(pDOW1180)、リポタンパク質B(pDOW1182)、鉄結合タンパク質(pDOW1181)。
pDOW1112又はpDOW1113を鋳型として使用して、OprF及びpbpシグナル配列を増幅し、Gal2コード配列に+2位で融合した。pGal2(Martineau et al. 1998)を鋳型として使用してgal2コード配列を増幅した。837bpのSOE−PCR産物をpCR BLUNT II TOPOベクターにクローニングし、配列を確認した。シグナル配列に融合したscFv遺伝子をXbaI及びSalI制限酵素でTOPOベクターから切り出し、標準的なクローニング手法(Sambrook et al. 2001)を用いてpMYC1803のSpeI及びXhoI部位にクローニングして、pDOW1122(oprF:gal2)及びpDOW1123(pbp:gal2)を作製した。生じたプラスミドを、30μg/mL テトラサイクリン及び50μg/mL カナマイシンを添加したLB寒天上で選択したDC191に形質転換した。
pbp分泌リーダー、C末端Hisタグを備えるMCS及びrrnT1T2転写ターミネーターを有する挿入物を含むクローンをDNA 2.0(pJ5:G03478)によって合成した。450bpの分泌カセットをSpeI及びNdeIでの制限消化によって単離し、ゲル精製した。フラグメントを、同じ酵素で消化したpDOW1219(pMYC1803(Shao et al. 2006)に由来する)に連結した。連結産物を化学的にコンピテントな大腸菌JM109に形質転換した。プラスミドDNAを作製し、ベクター特異的プライマーを用いたPCRによって挿入物に関してスクリーニングした。生じたプラスミドを配列確認し、pDOW3718と命名した。次に、エレクトロコンピテントなP.フルオレッセンスDC454を前記プラスミドで形質転換し、250μg/mL ウラシル及び30μg/mL テトラサイクリンを添加したLB寒天上で選択した。
プライマーを、5’プライマー上にNcoI部位及び3’プライマー上にXhoIを有するように設計したことを除き、ヒトORFを上述したように増幅した。PCR産物をNcoIとXhoI(NEB)で制限消化し、次にQiaquick Extractionキット(Qiagen)を用いて精製した。消化産物を、T4 DNAリガーゼ(NEB)を用いてNcoI−XhoI消化したpET22b(Novagen)に連結し、連結産物を化学的にコンピテントな大腸菌Top10細胞に形質転換した。形質転換体をLB寒天アンピシリンプレート(Teknova)において選択した。プラスミドDNAを作製し(Qiagen)、陽性クローンを配列決定して挿入配列を確認した。各々について1つの確認されたクローン化プラスミドを、その後、発現分析のためにBL21(DE3)(Invitrogen)に形質転換した。
G−50(Sigma)を用いて配列決定反応物(Big dyeバージョン3.1(Applied Biosystems))を精製し、ABI3100シーケンサーに負荷した。
P.フルオレッセンス株を、標準Dow HTP発現プロトコールを用いて分析した。簡単に述べると、1%グルコースと微量元素を添加したM9培地で増殖させた種培養物を使用して、2.0mLの深型96穴プレートにおいて5%グリセロールを炭素源として含む規定最小塩培地0.5mLに接種した。30℃での初期増殖期後、0.3mM イソプロピル−β−D−1−チオガラクトピラノシド(IPTG)でPtacプロモーターによる発現を誘導した。細胞密度を600nmの光学密度(OD600)によって測定した。
培養物試料からの可溶性及び不溶性画分を、EASY LYSE(商標)(Epicentre Technologiesカタログ番号RP03750)を用いて生成した。全ブロス試料25μLを、EASY LYSE(商標)緩衝液175mLを添加し、静かに揺動しながら室温で30分間インキュベートすることによって溶解した。溶解産物を14,000rpmで20分間(4℃)遠心分離し、上清を採集した。上清を可溶性画分として保存した。次にペレット(不溶性画分)を、ピペットを用いて混合することによって(pipetting up and down)等容量の溶解緩衝液に再懸濁した。選択クローンに関して、無細胞ブロス試料を解凍し、希釈せずに分析した。
1%グルコース(Teknova)及び微量元素溶液を添加した1X M9で増殖させた種培養物を使用して、2%接種材料でDow規定最小塩培地50mLに接種し、振とうしながら30℃でインキュベートした。細胞を〜24時間の経過発酵時間(elapsed fermentation time)(EFT)にわたって0.3mM IPTG(イソプロピル−β−D−チオガラクトピラノシド)で誘導した。試料を、誘導時(I0)及び誘導後16時間目(I16)、24時間目(I24)又は40時間目(I40)に分析のために採取した。細胞密度を600nmの光学密度(OD600)によって測定した。細胞密度をOD600=20に調整し、1mLを14,000xrpmで5分間遠心分離した。上清(無細胞ブロス)をピペットで新たなマイクロ遠心管に取り、次に細胞ペレットと無細胞ブロス試料をその後のプロセシングのために−80℃で凍結した。
振とうフラスコ試料からの可溶性及び不溶性画分を、EASY LYSE(商標)緩衝液(Epicentre Technologies)を用いて生成した。凍結ペレットを溶解緩衝液1mLに再懸濁した。50μLを、さらなる150μLのEASY LYSE(商標)緩衝液に添加して、振とうしながら室温で30分間インキュベートした。溶解産物を14,000rpmで20分間(4℃)遠心分離し、上清を採集した。上清を可溶性画分として保存した。次にペレットを、ピペットを用いて混合することによって等容量(200μL)の溶解緩衝液に再懸濁した;これを不溶性画分として保存した。無細胞ブロス試料を解凍し、フルストレングス(full strength)で使用した。
調製し、SDS−PAGEによって分離した可溶性画分と不溶性画分を、製造者のプロトコールに従って調製した1X転写緩衝液(Invitrogen)を用いて100Vで1時間、ニトロセルロース(BioRad)に転写した。転写後、ブロットをPOLY−HRP希釈剤(Research Diagnostics,Inc.)でブロックし、1:5,000希釈の抗Hisタグ抗体(Sigma又はUS Biologicals)でプローブした。ブロットを1X PBS−Tweenで洗浄し、その後Immunopure Metal Enhanced DAB Substrate Kit(Pierce)を用いて展開した。
発酵槽培養のための接種材料を、酵母抽出物及びグリセロールを添加した化学的規定培地600mLを含む振とうフラスコに凍結培養物ストックを接種することによって各々生成した。振とうしながら32℃で16〜24時間インキュベートした後、振とうフラスコ培養物を、高い生物量を支持するように設計された培地を含む20L発酵槽に無菌的に移した。溶解酸素を、スパージする空気流量及び攪拌速度を調節することによって液体培養物中で好ましいレベル(positive level)に維持した。アンモニア水の添加を通してpHを所望設定点に制御した。フェドバッチ高密度発酵工程を、約24時間の初期増殖期と、IPTGを添加して組換え遺伝子発現を開始させる遺伝子発現期に分けた。その後、発酵の発現期を24時間進行させた。
上記SDS−PAGE分析において述べたように試料を泳動させ、Criterion Sequi−Blot PVDF膜(Biorad)に転写した。膜をGelCode Blue染色試薬(Pierce)で染色し、その後50%メタノール、1%酢酸で脱染して、10%メタノール、次いで脱イオン水で洗浄し、その後乾燥した。対象バンドを膜から切り出し、抽出して、Procise protein sequencing system、494型(Applied Biosystems,Foster City,CA)で8サイクルのエドマン分解に供した。P. Edman, Acta Chem. Scand. 4, 283 (1950); review R. A. Laursen et al., Methods Biochem. Anal. 26, 201-284 (1980)。
A.トランスポゾン突然変異誘発による天然分泌シグナル配列の同定
ペリプラズム又はブロスに異種タンパク質を分泌するP.フルオレッセンスシグナル配列を同定するため、分泌レポーター遺伝子をトランスポゾームにクローニングした。使用した分泌レポーター遺伝子は、開始コドン又はN末端シグナル配列を持たない大腸菌アルカリホスファターゼ遺伝子(phoA)である。phoAは、活性形態への二量体化を可能にする分子内ジスルフィド結合の形成の故にペリプラズムにおいて活性である(サイトゾルでは活性ではない)(Derman et al. 1991)。「ゲノムスキャニング(genome scanning)」と称される同様の方法を、大腸菌において分泌されたタンパク質を検出するために使用した(Bailey et al. 2002)。phoA遺伝子を、大腸菌(Manoil et al. 1985)及び他の細菌(Gicquel et al. 1996)においてペリプラズムタンパク質、膜タンパク質及び排出されたタンパク質内の分泌シグナルを分析するためにも使用した。エレクトロポレーション及びインジケータ培地での平板培養後、8個の青色コロニーを単離した。ゲノム内のトランスポゾームの挿入部位を配列決定し、P.フルオレッセンス MB101の専用ゲノムデータベースを検索するために使用した。活性なphoAを発現することができると同定された8つの遺伝子融合物を表6に示す。
上記で同定された分泌タンパク質、外膜ポーリンF(OP)、リン酸結合タンパク質porE(PB)、鉄結合タンパク質(IB)、アズリン(AZ)、リポタンパク質B(L)及びリシン−オルニチン−アルギニン結合タンパク質(LOA)のシグナル配列を、SignalPプログラム(J.D. Bendtsen 2004)を用いて予測した。OP、PE及びAZのシグナル配列はこれまでに他の系において同定されている[Arvidsson, 1989 #25; De, 1995 #24; Yamano, 1993 #23]。もう1つ別の試験で同定された付加的な分泌リーダー、pbpA20V(Schneider et al. 2006)の活性も並行して分析した。この試験では、6つの天然P.フルオレッセンスシグナル配列、及び1つの突然変異型のP.フルオレッセンスリン酸結合タンパク質シグナル配列の(表6参照)のコード領域を、シグナルペプチドの切断後のGal2のN末端の4アミノ酸がAQVQであるように、実験材料及び方法で述べたオーバーラップ伸長PCR(SOE−PCR)によるスプライシングを用いて各々gal2 scFv遺伝子に融合した。LAOシグナル配列を増幅することを繰り返し試みたが失敗に終わり、このシグナル配列をさらなる分析から除外した。遺伝子融合物をP.フルオレッセンス発現ベクターpDOW1169にクローニングし、DC454宿主菌株(ΔpyrF lsc::lacIQ1)に形質転換した。生じた菌株を、その後、Gal2 scFv発現及び分泌リーダーの適切なプロセシングに関して評価した。
振とうフラスコスケールで、gal2 scFvへのPB、OP、PO、AZ、IB及びLの融合物は、生産培地への継代培養後に増殖することができなかったL−gal2 scFvを除き、予想されたOD600を達成した(データは示していない)。ウエスタンブロット分析は、PB、OP、PO、AZ及びIBシグナル配列がGal2 scFv融合物から切断されたことを確認した。しかし、ウエスタン分析は、プロセシングされていないPB−Gal2及びOP−Gal2の存在を示した。AZ及びIB融合物から発現された一部の可溶性Gal2 scFvが無細胞ブロスにおいて認められ、可溶性タンパク質が発現されてペリプラズム空間から漏出したことを示した。アミノ末端配列分析を実施し、シグナル配列の切断を確認した。アズリン(pDOW1191)融合物から発現された不溶性Gal2タンパク質は、プロセシングされた分泌シグナルとプロセシングされていない分泌シグナルを有するタンパク質の混合物を示す。しかし、シグナル配列はIB−Gal2融合物から完全にプロセシングされることが認められた。
I.実験材料及び方法
bceLは、バチルス・コアグランスCMC 104017からのヒドロラーゼについての遺伝子を含むDNA挿入物の一部によってコードされることが同定された分泌リーダーである。このバチルス・コアグランス株はまた、様々な商業的培養物コレクションにおいてNCIMB 8041、ATCC 10545及びDSMZ 2311としても知られ、NRS784をその起源とする。NRS784は、胞子形成細菌のNR Smithコレクションに由来する(Smith et al Aerobic spore forming bacteria US. Dep. Agr. Monogra. 16:1-148 (1952))。NCIMBによって引用されるこの菌株についてのその他の原参考文献(original reference)は、Cambell, L.L. and Sniff E. E. (1959. J.Bacteriol. 78:267 An investigation of Folic acid requirements of Bacillus coagulans)である。
潜在的にヒドロラーゼ酵素をコードするコード配列を局在化するため、バチルス・コアグランスCMC 104017からの4,127bpのDNA挿入物を配列決定し、解析した。CDS1と称される、1,314bpの1つのコード配列が、5’末端のlacプロモーターの後に同定された。CDS1についてのDNA及び予測タンパク質配列をそれぞれ配列番号:45及び46に示す。予測タンパク質配列のBLASTP解析に基づき、CDS1はヒドロラーゼをコードする可能性が最も高いと判定された。CDS1配列は、ロドシュードモナス・パルストリス(Rhodopseudomonas palustris)HaA2からのβ−ラクタマーゼに対して相同性を示した(E値:2e−36)。CDS1のSignalP 3.0隠れマルコフモデル解析(Bendtsen JD, Nielson G, von Heijne G, Brunak S: Improved prediction of signal peptides: Signal 3.0. J. Mol. Biol 2004, 340:783.)は、配列番号:46の残基33/34の間にシグナルペプチダーゼ切断部位を有する生物クラス、グラム陽性細菌についてのシグナル配列の存在を予測した。
標準クローニング法を発現プラスミドの構築において使用した(Sambrook J, Russell D: Molecular Cloning a Laboratory Manual, third edn. Cold Spring Harbor: Cold Spring Harbor Press; 2001)。DNA配列の融合はSOE−PCR法を用いて実施した(Horton, R. M., Z. Cai, S. N. Ho and L. R. Pease (1990). 「Gene splicing by overlap extension: tailor-made genes using the polymerase chain reaction.」 BioTechniques 8(5): 528-30, 532, 534-5))。Phusion DNAポリメラーゼ(New England Biolabs、カタログ番号F531S)をすべてのPCR反応のために使用した。
各々のクローンを担持するP.フルオレッセンスDC454株を、5%グリセロールを炭素源として含む規定最小塩培地(「Dow培地」)200mLが入った振とうフラスコにおいて検査した。初期増殖期後、tacプロモーターによる発現を0.3mM イソプロピル−β−D−1−チオガラクトピラノシド(IPTG)で誘導した。培養物を、誘導時(I0)及び誘導後24時間目(I24)に試料採取した。細胞密度を600nmの光学密度(OD600)によって測定した。振とうフラスコの番号付けスキームを表す表を表7に示す。
振とうフラスコ試料からの可溶性及び不溶性画分を、Easy Lyse(Epicentre Technologies)を用いて生成した。凍結ペレットを溶解緩衝液に再懸濁し、1:4希釈して、振とうしながら室温で30分間インキュベートした。溶解産物を14,000rpmで20分間(4℃)遠心分離し、上清を採集した。上清を可溶性画分として保存した。次にペレット(不溶性画分)を、ピペットを用いて混合することによって等容量の溶解緩衝液に再懸濁した。無細胞ブロス試料を解凍し、フルストレングスで使用した。試料を、β−メルカプトエタノール(BioRadカタログ番号161−0737)を含む2Xレムリ試料緩衝液と1:1混合し、5分間煮沸した後、20μLをBio−Rad Criterion 10% Criterion XTゲル(BioRadカタログ番号45−0112)に負荷し、推奨されている1X MOPS緩衝液(カタログ番号161−0788、ロット番号210001188)中での電気泳動によって分離した。ゲルを、製造者のプロトコールに従ってSIMPLYBLUE(商標)SafeStain(Invitrogenカタログ番号LC6060)で染色し、Alpha Innotech Imaging systemを用いて画像化した。対象とするゲルバンドのタンパク質量を、同じゲルに負荷したBSAタンパク質標準品との比較によって推定した。
ヒドロラーゼ発現を評価するために合計6の振とうフラスコ(菌株につき3フラスコ)を使用した。ペリプラズム及び細胞質設計菌株の増殖は、P.フルオレッセンス株についての通常の増殖と一致し、誘導後24時間目に約15のOD600に達した。誘導時及び誘導後24時間目のヒドロラーゼ(CDS1タンパク質)発現を評価するためにSDS−PAGE分析を実施した。可溶性、不溶性及び無細胞ブロス画分をSDS−PAGEによって分析した。細胞質CDS−1株(p484−001)に関しては、細胞質ヒドロラーゼ(44.1kDa)についての予想された大きさのタンパク質が、0.1mg/mLの推定収率で3つの単離物すべてにおいてI24(IPTG誘導後24時間目)の可溶性画分中のほぼ全体に蓄積していた。図8は、EP484−003として評価した細胞質菌株についての代表的な結果を示す。予想された大きさの無視し得る程度のバンドが不溶性画分において検出可能であり、CDS1タンパク質は無細胞ブロスでは検出されなかった。天然Bceリーダー−CDS1(p484−002)を発現するペリプラズム菌株に関しては、天然エステラーゼについての予想された大きさのタンパク質が、0.8mg/mLの推定収率で3つの単離物すべてにおいてI24の可溶性画分中のほぼ全体に蓄積していた。図8は、EP484−004として評価した、Bceリーダー融合物を含むペリプラズム菌株についての代表的な結果を示す。使用したゲル負荷が、47.6kDaの予想上のプロセシングされていない大きさと44.1kDaのプロセシングされた大きさの区別を困難にしたので、発現された天然エステラーゼが完全にプロセシングされていたかどうかは不明であった。細胞質発現菌株に関する結果と同様に、予想された大きさの無視し得る程度のバンドが不溶性画分において検出可能であり、CDS1タンパク質は無細胞ブロスでは検出されなかった。対象とするBceリーダーの翻訳された配列を配列番号:8に示す。
MB214ゲノムからの6,433の翻訳されたORFをシグナルペプチド予測プログラム、SignalP 2.0(Nielsen, H., et al. Protein Eng, 1997. 10(1): p. 1-6)で解析した。1326が、HMMモデルによってシグナルペプチドを含むと予測された。これらのタンパク質をPsortB 2.0(Gardy, J. L., et al. Bioinformatics, 2005. 21(5): p. 617-23)で解析し、細胞質又は細胞質膜と同定されたPsortB最終局在を有するものすべてを、シグナルペプチドを含むSignalP HMM確率が0.79未満であった891.82タンパク質を残して除去し、809を生じた。0.79のカットオフ値は、aprA(RXF04304、細胞外タンパク質であることが公知である)を排除しない最高値であったことから選択した。SignalP Neural Networkアルゴリズムによって予想されたシグナルペプチドを含むこれら809の翻訳ORFのアミノ末端配列に加えて(plus)、プロセシングされたタンパク質の最初の7アミノ酸を、CLUSTALX 1.81(Thompson, J.D., et al. Nucleic Acids Res, 1997. 25(24): p. 4876-82)を用いて整列した。
同定されたP.フルオレッセンス分泌リーダーをDC454(P.フルオレッセンスMB101の子孫)ゲノムDNAから増幅し、DNA配列確認のためにpCRBLUNTII−TOPO(Invitrogen)にクローニングした。各々の単離されたP.フルオレッセンス分泌リーダーのDNA及び推定アミノ酸配列が表9に示されている。
各々の分泌リーダー(表9)を、オーバーラップ伸長PCR(Horton R.M. et al. 1990 Biotechniques 8:528)によるスプライシングを用いてGal2 scFv配列(Martineau, P. et al. 1998 J. Mol Bio. 280: 117)及び/又は大腸菌チオレドキシン(TrxA)配列(配列番号:46)にインフレームで融合した。生じたフラグメントを精製し、その後、NikA分泌リーダーコード配列をtrxA配列に融合するための2回目のPCR用の鋳型として使用した。融合物を、次に、tacプロモーターの存在下でP.フルオレッセンス発現ベクターpDOW1169にクローニングした。各々の構築物をP.フルオレッセンスDC454に形質転換し、ハイスループット形式で発現を評価した。培養物を、0.5mLの培養容量で2mL深型ウエルプレート中の5%グリセロールを添加した規定無機塩培地で増殖させた。24時間の増殖期間後、0.3mM IPTGで組換えタンパク質を誘導し、24時間放置して発現させた。培養物を超音波処理によって分画し、タンパク質発現及び分泌リーダープロセシングをSDS−CGE及びウエスタンブロット法によって評価した(図9)。試験したリーダーの各々が、Bceリーダーを除いて、Gal2 scFvタンパク質配列から部分的に又は完全にプロセシングされることが認められた。各々はまた、細胞質Gal2 scFvをコードする発現菌株と比較して(発現なし)、Gal2 scFvの発現を大きく改善し、細胞内局在を指令することに加えて、これらの分泌リーダーが全体的発現も改善し得ることを示唆した。予想外ではないが、Gal2 scFvの様々なレベルの発現と溶解度も認められた。ウエスタン分析は、CupA2、CupC2、NikA、FlgI及びORF5550に融合したとき一部の可溶性Gal2が生産されることを確認した(図10)。Gal2に融合したTolBリーダーの発現はその他のリーダーで認められたよりも低かったが、ウエスタン分析は、発現されたすべてのタンパク質が可溶性であることを示した。N末端分析は、予想されたようにTolB、CupA2、CupC2、FlgI、NikA及びORF5550リーダーがGal2 scFvから切断されることを示した(データは示していない)。
種の変更及び修正が付属の特許請求の範囲内で実施され得ることは明白である。
上記の説明により、例えば本願発明として以下の発明が提供される。
[1] タンパク質ジスルフィドイソメラーゼC(dsbC)、突然変異型リン酸結合タ
ンパク質(pbp*)、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼA(dsbA)、Bce、
CupA2、CupB2、CupC2、NikA、FlgI、テトラトリコペプチドリピ
ートファミリータンパク質(ORF5550)、トルエン耐性タンパク質(Ttg2C)
及びメチル基受容走化性タンパク質(ORF8124)分泌ポリペプチドから成る群より
選択される分泌ポリペプチドについての分泌シグナルコード配列を含む、単離核酸分子。
[2] 前記核酸分子が、
a)配列番号:5、1、3、7、9、11、13、15、17、19、21又は23の
ヌクレオチド配列を含む核酸分子;
b)配列番号:5、3、7、9、11、13、15、17、21又は23のヌクレオチ
ド配列に少なくとも90%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む核酸分子であっ
て、前記ヌクレオチド配列が分泌ポリペプチドをコードする、核酸分子;
c)配列番号:6、2、4、8、10、12、14、16、18、20、22又は24
のアミノ酸配列を含むポリポリペプチドをコードする核酸分子;
d)配列番号:6、4、8、10、12、14、16、18、22又は24のアミノ酸
配列に少なくとも90%のアミノ酸配列同一性を有するポリポリペプチドをコードするヌ
クレオチド配列を含む核酸分子であって、前記ポリポリペプチドが分泌ポリペプチドであ
る、核酸分子;
e)配列番号:20のアミノ酸配列に少なくとも96%のアミノ酸配列同一性を有する
ポリポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸分子であって、前記ポリポリ
ペプチドが分泌ポリペプチドである、核酸分子;
f)配列番号:5、3、7、9、11、13、15、17又は21のヌクレオチド配列
の実質的に全長にわたってストリンジェント条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配
列;及び
g)配列番号:6、4、8、10、12、14、16、18及び22から成る群より選
択されるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列に、実質的に全長にわたってストリ
ンジェント条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列
から成る群より選択される、[1]に記載の核酸分子。
[3] 前記ハイブリダイゼーション条件が約60℃〜約70℃の温度を含む、[2]に
記載の核酸分子。
[4] 前記ハイブリダイゼーション条件が約68℃の温度を含む、[2]又は[3]に
記載の核酸分子。
[5] 前記核酸分子が、核酸分子を発現するために選択された宿主生物のコドン選択を
反映するように調整されている、[1]に記載の核酸分子。
[6] タンパク質ジスルフィドイソメラーゼC(dsbC)、突然変異型リン酸結合タ
ンパク質(pbp*)、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼA(dsbA)、Bce、
CupA2、CupB2、CupC2、NikA、FlgI、テトラトリコペプチドリピ
ートファミリータンパク質(ORF5550)、トルエン耐性タンパク質(Ttg2C)
又はメチル基受容走化性タンパク質(ORF8124)分泌ポリペプチドについての分泌
シグナルコード配列を含む、ベクター。
[7] 前記核酸分子が、
a)配列番号:5、1、3、7、9、11、13、15、17、19、21又は23の
ヌクレオチド配列を含む核酸分子;
b)配列番号:5、3、7、9、11、13、15、17、21又は23のヌクレオチ
ド配列に少なくとも90%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む核酸分子であっ
て、前記ヌクレオチド配列が分泌ポリペプチドをコードする、核酸分子;
c)配列番号:6、2、4、8、10、12、14、16、18、20、22又は24
のアミノ酸配列を含むポリポリペプチドをコードする核酸分子;
d)配列番号:6、4、8、10、12、14、16、18、22又は24のアミノ酸
配列に少なくとも90%のアミノ酸配列同一性を有するポリポリペプチドをコードするヌ
クレオチド配列を含む核酸分子であって、前記ポリポリペプチドが分泌ポリペプチドであ
る、核酸分子;
e)配列番号:20のアミノ酸配列に少なくとも96%のアミノ酸配列同一性を有する
ポリポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸分子であって、前記ポリポリ
ペプチドが分泌ポリペプチドである、核酸分子;
f)配列番号:5、3、7、9、11、13、15、17又は21のヌクレオチド配列
の実質的に全長にわたってストリンジェント条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配
列;及び
g)配列番号:6、4、8、10、12、14、16、18及び22から成る群より選
択されるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列に、実質的に全長にわたってストリ
ンジェント条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列
から成る群より選択される、[6]に記載のベクター。
[8] 前記ハイブリダイゼーション条件が約60℃〜約70℃の温度を含む、[7]に
記載のベクター。
[9] 前記ハイブリダイゼーション条件が約68℃の温度を含む、[7]又は[8]に
記載のベクター。
[10] 前記核酸分子が、核酸分子を発現するために選択された宿主生物のコドン選択
を反映するように調整されている、[6]に記載のベクター。
[11] 前記分泌シグナルコード配列が、対象タンパク質又はポリペプチドをコードす
る配列に作動可能に連結されている、[6]に記載のベクター。
[12] 前記対象タンパク質又はポリペプチドが、前記対象タンパク質又はポリペプチ
ドが発現される宿主生物に対してネイティブである、[11]に記載のベクター。
[13] 前記対象タンパク質又はポリペプチドがP.フルオレッセンスに対してネイテ
ィブである、[6]に記載のベクター。
[14] 前記対象タンパク質又はポリペプチドが、前記対象タンパク質又はポリペプチ
ドが発現される宿主生物に対してネイティブではないタンパク質又はポリペプチドに由来
する、[11]に記載のベクター。
[15] 前記対象タンパク質又はポリペプチドがシュードモナスではない生物に由来す
る、[11]に記載のベクター。
[16] 前記対象タンパク質又はポリペプチドが真核生物に由来する、[6]に記載の
ベクター。
[17] 前記対象タンパク質又はポリペプチドが哺乳類生物に由来する、[16]に記
載のベクター。
[18] シグナルポリペプチド配列と前記対象タンパク質又はポリペプチド配列との間
に連結配列をさらに含む、[6]に記載のベクター。
[19] 前記連結配列がシグナルペプチダーゼによって切断可能である、[19]に記
載のベクター。
[20] 前記対象タンパク質又はポリペプチド配列が2番目のシグナル配列に作動可能
に連結されている、[6]に記載のベクター。
[21] 前記2番目のシグナル配列が、外膜分泌シグナルを標的する配列を含む、[2
0]に記載のベクター。
[22] 前記ベクターがプロモーターをさらに含む、[6]に記載のベクター。
[23] 前記プロモーターが細菌宿主細胞に対してネイティブである、[22]に記載
のベクター。
[24] 前記プロモーターが細菌宿主細胞に対してネイティブではない、[22]に記
載のベクター。
[25] 前記プロモーターが大腸菌に対してネイティブである、[23]に記載のベク
ター。
[26] 前記プロモーターが誘導的プロモーターである、[22]に記載のベクター。
[27] 前記プロモーターがlacプロモーター又はlacプロモーターの誘導体であ
る、[22]に記載のベクター。
[28] タンパク質ジスルフィドイソメラーゼC(dsbC)、突然変異型リン酸結合
タンパク質(pbp*)、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼA(dsbA)、Bce
、CupA2、CupB2、CupC2、NikA、FlgI、テトラトリコペプチドリ
ピートファミリータンパク質(ORF5550)、トルエン耐性タンパク質(Ttg2C
)及びメチル基受容走化性タンパク質(ORF8124)分泌ポリペプチドから成る群よ
り選択される分泌ポリペプチドについての分泌シグナルコード配列を含む、組換え細胞。
[29] 前記コード配列が、
a)配列番号:5、1、3、7、9、11、13、15、17、19、21又は23の
ヌクレオチド配列を含む核酸分子;
b)配列番号:5、3、7、9、11、13、15、17、21又は23のヌクレオチ
ド配列に少なくとも90%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む核酸分子であっ
て、前記ヌクレオチド配列が分泌ポリペプチドをコードする、核酸分子;
c)配列番号:6、2、4、8、10、12、14、16、18、20、22又は24
のアミノ酸配列を含むポリポリペプチドをコードする核酸分子;
d)配列番号:6、4、8、10、12、14、16、18、22又は24のアミノ酸
配列に少なくとも90%のアミノ酸配列同一性を有するポリポリペプチドをコードするヌ
クレオチド配列を含む核酸分子であって、前記ポリポリペプチドが分泌ポリペプチドであ
る、核酸分子;
e)配列番号:20のアミノ酸配列に少なくとも96%のアミノ酸配列同一性を有する
ポリポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸分子であって、前記ポリポリ
ペプチドが分泌ポリペプチドである、核酸分子;
f)配列番号:5、3、7、9、11、13、15、17又は21のヌクレオチド配列
の実質的に全長にわたってストリンジェント条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配
列;及び
g)配列番号:6、4、8、10、12、14、16、18及び22から成る群より選
択されるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列に、実質的に全長にわたってストリ
ンジェント条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列
から成る群より選択される、[28]に記載の組換え細胞。
[30] 分泌シグナルコード配列が発現ベクター内にある、[28]に記載の細胞。
[31] 前記分泌シグナルコード配列が、対象タンパク質又はポリペプチドをコードす
る配列に作動可能に連結されている、[28]に記載の細胞。
[32] 細胞が、分泌シグナルポリペプチドに作動可能に連結された前記対象タンパク
質又はポリペプチドを発現する、[31]に記載の細胞。
[33] 前記タンパク質又はポリペプチドが細胞のペリプラズム画分(periplasmic co
mpartment)において発現される、[32]に記載の細胞。
[34] 前記細胞内の酵素が、前記対象タンパク質又はポリペプチドから前記分泌シグ
ナルポリペプチドを切断する、[32]に記載の細胞。
[35] 前記細胞が細菌宿主に由来する、[28]に記載の細胞。
[36] 前記宿主がシュードモナスである、[35]に記載の細胞。
[37] 前記宿主がP・フルオレッセンスである、[36]に記載の細胞。
[38] 前記宿主が大腸菌である、[35]に記載の細胞。
[39] タンパク質ジスルフィドイソメラーゼC(dsbC)、突然変異型リン酸結合
タンパク質(pbp*)、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼA(dsbA)、Bce
、CupA2、CupB2、CupC2、NikA、FlgI、テトラトリコペプチドリ
ピートファミリータンパク質(ORF5550)、トルエン耐性タンパク質(Ttg2C
)及びメチル基受容走化性タンパク質(ORF8124)分泌ポリペプチドから成る群よ
り選択される分泌ポリペプチドを含む、単離ポリペプチド。
[40] 前記ポリペプチドが、
a)配列番号:6、2、4、8、10、12、14、16、18、20、22又は24
のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
b)配列番号:5、1、3、7、9、11、13、15、17、19、21又は23の
ヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド;
c)配列番号:6、4、8、10、12、14、16、18、22又は24のアミノ酸
配列に少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、分泌シグナルポリペ
プチドであるポリペプチド;
d)配列番号:20のアミノ酸配列に少なくとも96%の配列同一性を有するアミノ酸
配列を含み、分泌シグナルポリペプチドであるポリペプチド;
e)配列番号:5、3、7、9、11、13、15、17、21又は23のヌクレオチ
ド配列に少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチ
ドであって、分泌シグナルポリペプチドであるポリペプチド;及び
e)配列番号:5、3、7、9、11、13、15、17又は21のヌクレオチド配列
の実質的に全長にわたってストリンジェント条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配
列によってコードされるポリペプチド
から成る群より選択される、[39]に記載の単離ポリペプチド。
[41] 前記ハイブリダイゼーション条件が約60℃〜約70℃の温度を含む、[40
]に記載の核酸分子。
[42] 前記ハイブリダイゼーション条件が約68℃の温度を含む、[39]に記載の
核酸分子。
[43] 前記分泌シグナルポリペプチドが対象タンパク質又はポリペプチドに作動可能
に連結されている、[39]に記載のポリペプチド。
[44] 前記対象タンパク質又はポリペプチドが、P.フルオレッセンス生物ではない
生物に由来する、[43]に記載のポリペプチド。
[45] a)宿主細胞;及び
b)タンパク質ジスルフィドイソメラーゼC(dsbC)、突然変異型リン酸結合タン
パク質(pbp*)、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼA(dsbA)、Bce、C
upA2、CupB2、CupC2、NikA、FlgI、テトラトリコペプチドリピー
トファミリータンパク質(ORF5550)、トルエン耐性タンパク質(Ttg2C)及
びメチル基受容走化性タンパク質(ORF8124)分泌ポリペプチドから成る群より選
択される分泌シグナルポリペプチドに作動可能に連結された対象タンパク質又はポリペプ
チドをコードする核酸分子を含むベクター
を含む、対象タンパク質又はポリペプチドの発現のための発現系。
[46] 前記分泌シグナルポリペプチドが、
a)配列番号:5、1、3、7、9、11、13、15、17、19、21又は23の
ヌクレオチド配列を含む核酸分子;
b)配列番号:5、3、7、9、11、13、15、17、21又は23のヌクレオチ
ド配列に少なくとも90%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む核酸分子であっ
て、前記ヌクレオチド配列が分泌ポリペプチドをコードする、核酸分子;
c)配列番号:6、2、4、8、10、12、14、16、18、20、22又は24
のアミノ酸配列を含むポリポリペプチドをコードする核酸分子;
d)配列番号:6、4、8、10、12、14、16、18、22又は24のアミノ酸
配列に少なくとも90%のアミノ酸配列同一性を有するポリポリペプチドをコードするヌ
クレオチド配列を含む核酸分子であって、前記ポリポリペプチドが分泌ポリペプチドであ
る、核酸分子;
e)配列番号:20のアミノ酸配列に少なくとも96%のアミノ酸配列同一性を有する
ポリポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸分子であって、前記ポリポリ
ペプチドが分泌ポリペプチドである、核酸分子;
f)配列番号:5、3、7、9、11、13、15、17又は21のヌクレオチド配列
の実質的に全長にわたってストリンジェント条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配
列;及び
g)配列番号:6、4、8、10、12、14、16、18及び22から成る群より選
択されるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列に、実質的に全長にわたってストリ
ンジェント条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列
から成る群より選択される核酸分子によってコードされる、[45]に記載の発現系。
[47] 前記ハイブリダイゼーション条件が約60℃〜約70℃の温度を含む、[46
]に記載の発現系。
[48] 前記ハイブリダイゼーション条件が約68℃の温度を含む、[46]に記載の
発現系。
[49] 前記宿主細胞が、前記分泌シグナルポリペプチドに作動可能に連結された前記
対象タンパク質又はポリペプチドを発現する、[45]に記載の発現系。
[50] 前記対象タンパク質又はポリペプチドが細胞のペリプラズム画分において発現
される、[49]に記載の発現系。
[51] 前記細胞内の酵素が、前記対象タンパク質又はポリペプチドから前記シグナル
ポリペプチドを切断する、[49]に記載の発現系。
[52] 前記細胞が細菌宿主に由来する、[45]に記載の発現系。
[53] 前記宿主がシュードモナスである、[45]に記載の発現系。
[54] 前記宿主がP・フルオレッセンスである、[53]に記載の発現系。
[55] 前記宿主が大腸菌である、[52]に記載の発現系。
[56] 発酵培地をさらに含む、[45]に記載の発現系。
[57] 前記発酵培地が化学誘導物質を含む、[56]に記載の発現系。
[58] タンパク質ジスルフィドイソメラーゼC(dsbC)、突然変異型リン酸結合
タンパク質(pbp*)、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼA(dsbA)、Bce
、CupA2、CupB2、CupC2、NikA、FlgI、テトラトリコペプチドリ
ピートファミリータンパク質(ORF5550)、トルエン耐性タンパク質(Ttg2C
)及びメチル基受容走化性タンパク質(ORF8124)分泌ポリペプチドから成る群よ
り選択される分泌シグナルポリペプチドに作動可能に連結された対象タンパク質又はポリ
ペプチドをコードするベクターを含有する宿主細胞を提供することを含む、宿主細胞にお
ける組換えタンパク質の発現のための方法。
[59] 前記分泌シグナルポリペプチドが、
a)配列番号:5、1、3、7、9、11、13、15、17、19、21又は23の
ヌクレオチド配列を含む核酸分子;
b)配列番号:5、3、7、9、11、13、15、17、21又は23のヌクレオチ
ド配列に少なくとも90%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む核酸分子であっ
て、前記ヌクレオチド配列が分泌ポリペプチドをコードする、核酸分子;
c)配列番号:6、2、4、8、10、12、14、16、18、20、22又は24
のアミノ酸配列を含むポリポリペプチドをコードする核酸分子;
d)配列番号:6、4、8、10、12、14、16、18、22又は24のアミノ酸
配列に少なくとも90%のアミノ酸配列同一性を有するポリポリペプチドをコードするヌ
クレオチド配列を含む核酸分子であって、前記ポリポリペプチドが分泌ポリペプチドであ
る、核酸分子;
e)配列番号:20のアミノ酸配列に少なくとも96%のアミノ酸配列同一性を有する
ポリポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸分子であって、前記ポリポリ
ペプチドが分泌ポリペプチドである、核酸分子;
f)配列番号:5、3、7、9、11、13、15、17又は21のヌクレオチド配列
の実質的に全長にわたってストリンジェント条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配
列;及び
g)配列番号:6、4、8、10、12、14、16、18及び22から成る群より選
択されるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列に、実質的に全長にわたってストリ
ンジェント条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列
から成る群より選択される核酸分子によってコードされる、[58]に記載の方法。
[60] 前記ハイブリダイゼーション条件が約60℃〜約70℃の温度を含む、[59
]に記載の発現系。
[61] 前記ハイブリダイゼーション条件が約68℃の温度を含む、[59]に記載の
発現系。
[62] 前記細胞を無機塩培地で増殖させる、[58]に記載の方法。
[63] 前記細胞を高細胞密度で増殖させる、[58]に記載の方法。
[64] 前記細胞を少なくとも20g/Lの細胞密度で増殖させる、[63]に記載の
方法。
[65] 前記組換えタンパク質を精製することをさらに含む、[58]に記載の方法。
[66] 前記組換えタンパク質をアフィニティークロマトグラフィーによって精製する
、[65]に記載の方法。
[67] 前記対象タンパク質又はポリペプチドと前記分泌シグナルポリペプチドの作動
可能な連結が、前記宿主細胞に対してネイティブな酵素によって切断され得る、[58]
に記載の方法。
[68] 前記分泌シグナルポリペプチドが発現の間に前記対象タンパク質又はポリペプ
チドから切断される、[67]に記載の方法。
[69] 前記対象タンパク質又はポリペプチドは、前記宿主細胞が由来する生物に本来備わっている、[58]に記載の方法。
[70] 前記対象タンパク質又はポリペプチドがP.フルオレッセンス生物に対してネ
イティブである、[58]に記載の方法。
[71] 前記対象タンパク質又はポリペプチドが、前記宿主細胞が由来する生物に対し
てネイティブではない、[58]に記載の方法。
[72] 前記対象タンパク質又はポリペプチドがシュードモナスではない生物に由来す
る、[58]に記載の方法。
[73] 前記対象タンパク質又はポリペプチドが真核生物に由来する、[58]に記載
の方法。
[74] 前記組換えタンパク質が、少なくとも2個のシステイン残基を有する配列を含
む、[58]に記載の方法。
[75]
少なくとも1つのジスルフィド結合が、前記細胞における前記組換えタンパク質内で形
成される、[58]に記載の方法。
[76] 前記シグナルポリペプチド配列と前記対象タンパク質又はポリペプチドの配列
との間に連結配列をさらに含む、[58]に記載の方法。
[77] 前記対象タンパク質又はポリペプチドの少なくとも50%がネイティブアミノ
末端を含む、[69]に記載の方法。
[78] 前記対象タンパク質又はポリペプチドの少なくとも80%がネイティブアミノ
末端を含む、[77]に記載の方法。
[79] 前記対象タンパク質又はポリペプチドの少なくとも90%がネイティブアミノ
末端を含む、[78]に記載の方法。
[80] 前記組換えタンパク質の少なくとも50%が活性である、[58]に記載の方
法。
[81] 前記組換えタンパク質の少なくとも80%が活性である、[80]に記載の方
法。
[82] 前記組換えタンパク質の少なくとも50%がペリプラズム画分において発現さ
れる、[58]に記載の方法。
[83] 前記組換えタンパク質の少なくとも75%がペリプラズム画分において発現さ
れる、[82]に記載の方法。
[84] 前記組換えタンパク質の少なくとも90%がペリプラズム画分において発現さ
れる、[83]に記載の方法。
[85] 前記宿主細胞がシュードモナス細胞である、[58]に記載の方法。
[86] 前記細胞がP.フルオレッセンス細胞である、[85]に記載の方法。
[87] 前記細胞が大腸菌細胞である、[58]に記載の方法。
Claims (16)
- NikA分泌ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドからなる単離核酸分子であって、前記核酸分子が、
a)配列番号:15のヌクレオチド配列を含む核酸分子;
b)配列番号:15のヌクレオチド配列と少なくとも85%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む核酸分子であって、前記ヌクレオチド配列が、作動可能に連結された対象タンパク質又はポリペプチドをグラム陰性細菌のペリプラズム又は細胞外間隙へとターゲティングするポリペプチドをコードする、核酸分子;
c)配列番号:16のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする核酸分子;及び
d)配列番号:16のアミノ酸配列に少なくとも85%のアミノ酸配列同一性を有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸分子であって、前記ポリペプチドが、作動可能に連結された対象タンパク質又はポリペプチドをグラム陰性細菌のペリプラズム又は細胞外間隙へとターゲティングする、核酸分子;
から成る群より選択される、核酸分子。 - NikA分泌ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含むベクターであって、前記ポリヌクレオチドが、
a)配列番号:15のヌクレオチド配列を含む核酸分子;
b)配列番号:15のヌクレオチド配列に少なくとも85%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む核酸分子であって、前記ヌクレオチド配列が、作動可能に連結された対象タンパク質又はポリペプチドをグラム陰性細菌のペリプラズム又は細胞外間隙へとターゲティングするポリペプチドをコードする、核酸分子;
c)配列番号:16のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする核酸分子;及び
d)配列番号:16のアミノ酸配列に少なくとも85%のアミノ酸配列同一性を有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸分子であって、前記ポリペプチドが、作動可能に連結された対象タンパク質又はポリペプチドをグラム陰性細菌のペリプラズム又は細胞外間隙へとターゲティングする、核酸分子;
から成る群より選択される、ベクター。 - NikA分泌ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含むDNA構築物で組換えられた組換え細胞であって、
前記ポリヌクレオチドが、
a)配列番号:15のヌクレオチド配列を含む核酸分子;
b)配列番号:15のヌクレオチド配列に少なくとも85%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む核酸分子であって、前記ヌクレオチド配列が、作動可能に連結された対象タンパク質又はポリペプチドをグラム陰性細菌のペリプラズム又は細胞外間隙へとターゲティングするポリペプチドをコードする、核酸分子;
c)配列番号:16のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする核酸分子;及び
d)配列番号:16のアミノ酸配列に少なくとも85%のアミノ酸配列同一性を有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸分子であって、前記ポリペプチドが、作動可能に連結された対象タンパク質又はポリペプチドをグラム陰性細菌のペリプラズム又は細胞外間隙へとターゲティングする、核酸分子;
から成る群より選択される、組換え細胞。 - a)宿主細胞;及び
b)NikA分泌ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドであって、
i) 配列番号:15のヌクレオチド配列を含む核酸分子;
ii) 配列番号:15のヌクレオチド配列に少なくとも85%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む核酸分子であって、前記ヌクレオチド配列が、作動可能に連結された対象タンパク質又はポリペプチドをグラム陰性細菌のペリプラズム又は細胞外間隙へとターゲティングするポリペプチドをコードする、核酸分子;
iii)配列番号:16のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする核酸分子;及び
iv) 配列番号:16のアミノ酸配列に少なくとも85%のアミノ酸配列同一性を有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸分子であって、前記ポリペプチドが、作動可能に連結された対象タンパク質又はポリペプチドをグラム陰性細菌のペリプラズム又は細胞外間隙へとターゲティングする、核酸分子;
から成る群より選択されるポリヌクレオチド
に作動可能に連結された対象タンパク質又はポリペプチドをコードする核酸分子を含む、発現ベクター
を含む、対象タンパク質又はポリペプチドの発現のための発現系。 - NikA分泌ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドであって、
a)配列番号:15のヌクレオチド配列を含む核酸分子;
b)配列番号:15のヌクレオチド配列に少なくとも85%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む核酸分子であって、前記ヌクレオチド配列が、作動可能に連結された対象タンパク質又はポリペプチドをグラム陰性細菌のペリプラズム又は細胞外間隙へとターゲティングするポリペプチドをコードする、核酸分子;
c)配列番号:16のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする核酸分子;及び
d)配列番号:16のアミノ酸配列に少なくとも85%のアミノ酸配列同一性を有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸分子であって、前記ポリペプチドが、作動可能に連結された対象タンパク質又はポリペプチドをグラム陰性細菌のペリプラズム又は細胞外間隙へとターゲティングする、核酸分子;
から成る群より選択されるポリヌクレオチド
に作動可能に連結された対象タンパク質又はポリペプチドをコードする核酸分子を含む発現ベクターを含有する宿主細胞を提供することを含む、宿主細胞における組換えタンパク質の発現のための方法。 - 前記NikA分泌ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに作動可能に連結された対象タンパク質又はペプチドをコードする核酸分子が、その核酸分子を発現するために選択された宿主生物のコドン選択を反映するように調整されている、請求項4に記載の発現系。
- 前記対象タンパク質又はポリペプチドは、前記対象タンパク質又はポリペプチドが発現される宿主生物に本来備わっている、請求項4に記載の発現系。
- 前記対象タンパク質又はポリペプチドがシュードモナスの種に本来備わっている、請求項4に記載の発現系。
- 前記対象タンパク質又はポリペプチドがシュードモナスフルオレッセンスに本来備わっている、請求項4に記載の発現系。
- 前記対象タンパク質又はポリペプチドは、前記対象タンパク質又はポリペプチドが発現される宿主生物に本来備わっていない、請求項4に記載の発現系。
- 前記分泌シグナルポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに作動可能に連結したプロモーターをさらに含む、請求項2に記載のベクター。
- 前記ポリヌクレオチドを含むベクターが発現ベクターである、請求項2に記載のベクター。
- 前記細胞が、前記分泌シグナルポリペプチドに作動可能に連結された前記対象タンパク質又はポリペプチドを発現する、請求項4に記載の発現系。
- 前記対象タンパク質又はポリペプチドが前記細胞のペリプラズム画分において発現される、請求項4に記載の発現系。
- 前記細胞内の酵素が、前記対象タンパク質又はポリペプチドから前記分泌シグナルポリペプチドを切断する、請求項4に記載の発現系。
- 前記細胞が、シュードモナス・フルオレッセンスであって少なくとも20g/Lの細胞密度で増殖される、請求項5に記載の方法。
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