JP5713842B2 - 成膜装置 - Google Patents
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Description
また、これらの機能性フィルムの製造に、スパッタリングやプラズマCVD等の真空成膜法による成膜(薄膜形成)が利用されている。
このような成膜方法を実施する装置として、長尺な基材(ウェブ状の基材)をロール状に巻回してなる供給ロールと、成膜済の基材をロール状に巻回する巻取りロールとを用いる、いわゆるロール・ツー・ロール(Roll to Roll)の成膜装置が知られている。このロール・ツー・ロールの成膜装置は、基材に成膜を行なう成膜位置(成膜領域)を通過する所定の経路で、供給ロールから巻取りロールまで長尺な基材を挿通し、供給ロールからの基材の送り出しと、巻取りロールによる成膜済の基材の巻取りとを同期して行いつつ、成膜位置において、搬送される基材に連続的に成膜を行なう。
また、特許文献2には、プラズマ発生用電極において、電極の表面に凸状のパターンを形成し、電極間距離を異ならせることにより、放電ムラを平均化して、プラズマを均一にすることが記載されている。
また、ロール・ツー・ロールの成膜装置においても、基材の搬送方向に直交する方向、すなわち、基材の幅方向では、電極を基材よりも大きくすることで、基材がプラズマの端部に曝露されることを防止している。
また、前記上流側の端部および前記下流側の端部において、それぞれ端部から2〜30mmの領域の電極間距離が、前記中央部の電極間距離よりも狭いことが好ましい。
また、前記上流側の端部および前記下流側の端部の少なくとも一方の電極間距離が、前記中央部の電極間距離よりも1〜10mm狭いことが好ましい。
また、前記基材が、この基材の搬送方向に長尺なものであることが好ましい。
また、前記成膜電極の、前記放電面以外の面の少なくとも一部を覆うように配置される、接地された導電性のアース部材を有することが好ましい。
また、前記回転軸が、前記成膜電極の前記上流側端部にあることが好ましい。
また、前記回転軸が、前記成膜電極の前記下流側端部にあることが好ましい。
また、前記回転軸が、前記成膜電極の前記中央部にあることが好ましい。
さらに、前記アース部材が、前記成膜電極と一体的に回動可能なことが好ましい。
また、前記電極対の、前記基材の搬送方向と直交する方向である幅方向の端部の電極間距離が、前記中央部の電極間距離よりも狭いことが好ましい。
また、前記成膜手段が、RF電力を印加して、CCP−CVDによって成膜を行うものであることが好ましい。
また、前記成膜手段が、アモルファス窒化ケイ素膜を成膜するものであることが好ましい。
なお、図1に示す成膜装置10は、ドラム30とシャワー電極20との間の距離が端部と中央部とで異なる以外は、公知のCCP−CVDによるロール・ツー・ロールの成膜装置である。
また、この成膜装置10は、長尺な基材Zをロール状に巻回してなる基材ロール32から基材Zを送り出し、長手方向に搬送しつつ機能膜を成膜して、機能膜を成膜した基材Z(すなわち、機能性フィルム)をロール状に巻き取る、いわゆるロール・ツー・ロール(Roll to Roll)による成膜を行なう装置である。
ドラム30は、後述する巻出し室14のガイドローラ40aよって所定の経路で案内された基材Zを、周面の所定領域に掛け回して、所定位置に保持しつつ長手方向に搬送して、成膜室18内に搬送して、再度、巻出し室14のガイドローラ40bに送る。
バイアス電源は、各種の成膜装置で利用されている、バイアスを印加するための高周波電源やパルス電源等の公知の電源が、全て利用可能である。
ここで、隔壁36aおよび36bの先端(真空チャンバ12の内壁面と逆端)は、搬送される基材Zに接触しない可能な位置まで、ドラム30の周面に近接し、巻出し室14と、成膜室18とを、略気密に分離する。
成膜装置10においては、基材ロール32からの基材Zの送り出しと、巻取り軸34における成膜済み基材Zの巻き取りとを同期して行なって、長尺な基材Zを所定の搬送経路で長手方向に搬送しつつ、成膜室18における成膜を行なう。
成膜室18は、内壁面12aと、ドラム30の周面と、内壁面12aからドラム30の周面の近傍まで延在する隔壁36aおよび36bとによって構成される。
成膜装置10において、成膜室18は、一例として、CCP(Capacitively Coupled Plasma 容量結合型プラズマ)−CVDによって、基材Zの表面に成膜を行なうものであり、シャワー電極20と、アース部材22と、原料ガス供給手段58と、高周波電源60と、真空排気手段62とを有する。
シャワー電極20の放電面28は、中央部の、ドラム30の周面に沿うように、曲率半径R0に形成された放電面中央部28aと、基材Zの搬送方向において、放電面中央部28aの上流側で、放電面中央部28aの曲率半径R0よりも小さい曲率半径R1に形成された放電面入口部28bと、放電面中央部28aの下流側で、放電面中央部28aの曲率半径R0よりも小さい曲率半径R2に形成された放電面出口部28cとからなる。
また、放電面入口部28bは、基材Zの搬送方向において、シャワー電極20の上流側端面から、長さb1の領域に、放電面中央部28aから離れるに従って、ドラム30との距離が狭くなり、端部でドラム30との距離がd1となるように形成されている。
また、放電面出口部28cは、基材Zの搬送方向において、シャワー電極20の下流側端面から、長さb2の領域に、放電面中央部28aから離れるに従って、ドラム30との距離が狭くなり、端部でドラム30との距離がd2となるように形成されている。
すなわち、シャワー電極20の入り口側の放電面入口部28bの領域、および、出口側の放電面出口部28cの領域における電極間距離は、放電面中央部28aの領域の電極間距離よりも狭く形成されている。
また、ロール・ツー・ロールの成膜装置においても、基材の搬送方向に直交する方向、すなわち、基材の幅方向は、電極を基材よりも大きくすることで、基材がプラズマの端部に曝露されることを防止している。
しかしながら、本発明者らの検討によれば、プラズマの端部においては、プラズマの強度は、電極間距離が広くなるほど高くなり、基材がダメージを受けやすいことを見出した。
プラズマの端部において、電極間距離が広くなるほど、プラズマの強度が高くなる原因としては、電極の端部近傍は電子密度が高くなることが挙げられる。また、基材Zにダメージを与えるのは、質量が僅少な電子よりも、高温になった原料ガスの熱と考えられる。ここで、電極間距離が広いと、電極間に原料ガスが多く存在することになり、ダメージ源となる高温の原料ガスが多く存在することになるため、基材Zがダメージを受けやすくなると考えられる。これに対して、電極間距離が狭いと、電子密度が高くても、電極間に存在する原料ガスの量が少ないので、ダメージ源となる熱量が小さくなると考えられる。
また、出口側のプラズマの端部の強度を低くして、成膜された膜の最表面に比較的、疎な膜を形成することで、この膜の上にさらに積層して成膜する場合に密着性を向上させることができる。
電極間距離を狭めた領域が小さいと、プラズマの端部の強度が、十分に低くならないおそれがあり、基材や機能性膜の表面にダメージを受けることを十分に防止できない場合がある。また、電極間距離を狭めた領域が大きすぎると、プラズマの端部の強度は低くすることができるものの、プラズマの中央部では逆に強度が高くなり、基材や機能性膜の表面にダメージを与えるおそれがある。したがって、長さb1および長さb2は、それぞれ、2〜30mmの範囲とするのが好ましい。
なお、長さb1と長さb2とは、同じであっても、異なっていてもよい。
シャワー電極20の端部での電極間距離d1、d2と、中央部での電極間距離d0との差が小さいと、プラズマの端部の強度が、十分に低くならないおそれがあり、基材や機能性膜の表面にダメージを受けることを十分に防止できない場合がある。また、シャワー電極20の端部での電極間距離d1、d2と、中央部での電極間距離d0との差が大きすぎると、放電が不安定になるおそれがある。したがって、シャワー電極20の端部での電極間距離d1、d2と、中央部での電極間距離d0との差は、1〜10mmとすることが好ましい。
図1および図2に示すように、アース部材22は、シャワー電極20の放電面28以外の面を全面的に覆うようにそれぞれ対面して配置されており、基材Zの搬送方向において、シャワー電極20の上流側に設けられるアース部材22aと、下流側に設けられるアース部材22bと、シャワー電極20の、基材Zの幅方向の端面にそれぞれ対面して設けられるアース部材22cおよび22d(図示せず)とを有している。
また、アース部材22のドラム30側の端面の位置は、シャワー電極20の端面の高さと同じ位置になるように配置されている。したがって、図示例においては、アース部材22cおよび22dのドラム30側の端面の形状は、シャワー電極20の放電面の湾曲に合わせて形成されている。
前述のように、シャワー電極20のドラム30との対向面には、多数の貫通穴が供給されている。従って、シャワー電極50に供給された原料ガスは、この貫通穴から、シャワー電極20とドラム30との間に導入される。
さらに、真空排気手段62は、プラズマCVDによるガスバリア膜の成膜のために、成膜室18内を排気して、所定の成膜圧力に保つものであり、真空成膜装置に利用されている、公知の真空排気手段である。
例えば、無機膜としてガスバリア膜等として利用される窒化珪素膜を成膜する場合であれば、反応ガスして、シランガスと、アンモニアガスおよび/または窒素ガスとを用いればよく、同じく酸化珪素膜を形成する場合であれば、反応ガスとして、シランガスと酸素ガスとを用いればよい。
なお、本発明の成膜装置においては、必要に応じて、反応ガスに加え、ヘリウムガス、ネオンガス、アルゴンガス、クリプトンガス、キセノンガス、ラドンガスなどの不活性ガス等の各種のガス、水素ガス等を併用してもよい。
特に、CCP−CVDを行う成膜装置は、より大きい面積(幅)の基材に成膜することができるので、効果が大きく、また、交流電源の使用により絶縁性基板にも成膜できるとの理由により好適に適用することができる。
なお、図3(A)および(B)においては、シャワー電極20に代えて、それぞれ放電面の形状が異なるシャワー電極102、シャワー電極104を有する以外は、成膜装置10と同じ構成を有するので、同じ部位には、同じ符号を付し、以下の説明は異なる部位を主に行なう。
シャワー電極102は、放電面104をドラム30の周面に対面して配置され、ドラム30と電極対を構成する成膜電極である。
放電面104には、シャワー電極102とドラム30との間に原料ガスを導入するための、多数の貫通穴が全面的に形成されている。放電面104は、放電面中央部104aと放電面入口部28bとからなる。
放電面中央部104aは、放電面入口部28bの下流側で、放電面入口部28bの下流側端部に接続され、シャワー電極102の下流側端部まで、ドラム30との間の電極間距離d0が一定になるように、ドラム30の周面に沿うように、曲率半径R0に形成されている。すなわち、シャワー電極102の下流側の端部での電極間距離d2が、中央部での電極間距離d0と等しい。
シャワー電極112は、放電面114をドラム30の周面に対面して配置され、ドラム30と電極対を構成する成膜電極である。
放電面114には、シャワー電極112とドラム30との間に原料ガスを導入するための、多数の貫通穴が全面的に形成されている。放電面114は、放電面中央部114aと放電面出口部28cとからなる。
放電面中央部114aは、放電面出口部28cの上流側で、シャワー電極112の上流側端部から、放電面出口部28cの上流側端部まで、ドラム30との間の電極間距離d0が一定になるように、ドラム30の周面に沿うように、曲率半径R0に形成されている。すなわち、シャワー電極102の上流側の端部での電極間距離d1が、中央部での電極間距離d0と等しい。
図4(A)、(B)および(C)に、本発明の成膜装置の他の一例の部分拡大図を示す。
なお、図4(A)〜(C)に示す成膜装置は、シャワー電極20およびアース部材22を回動する手段を有する以外は、成膜装置10と同じ構成を有するので、同じ部位には、同じ符号を付し、以下の説明は異なる部位を主に行なう。
図4(A)に示すように、上流側端部を回転軸として、シャワー電極20を回動することにより、電極対の上流側端部の電極間距離d1はそのままで、下流側端部の電極間距離d2を広くすることができる。
これにより、シャワー電極の入り口側の端部の電極間距離を、中央部の電極間距離よりも狭くして、入り口側での、プラズマの端部の強度を低くすることができ、成膜領域の入り口で、基材Zの表面にダメージを受けることを防止することができると共に、出口側の端部の電極間距離を広くすることで、プラズマの端部の強度を強くして、機能性膜の最表面に緻密な膜を形成することができる。
図4(B)に示すように、下流側端部を回転軸として、シャワー電極20を回動することにより、電極対の下流側端部の電極間距離d2はそのままで、上流側端部の電極間距離d1を広くすることができる。
これにより、シャワー電極の出口側の端部の電極間距離を、中央部の電極間距離よりも狭くして、出口側での、プラズマの端部の強度を低くすることができ、成膜領域の出口で、成膜された膜の表面にダメージを受けることを防止することができると共に、入り口側の端部の電極間距離を広くすることで、プラズマの端部の強度を強くして、基材Zと膜の密着力を強くすることができる。
また、出口側のプラズマの端部の強度を低くして、成膜された膜の最表面に比較的、疎な膜を形成することで、この膜の上にさらに積層して成膜する場合に密着性を向上させることができる。
図4(C)に示すように、中央部を回転軸として、シャワー電極20を回動することにより、電極対の中央の電極間距離d0はそのままで、上流側端部の電極間距離d1、および、下流側端部の電極間距離d2を変更することができる。図示例においては、上流側端部の電極間距離d1を狭くして、下流側端部の電極間距離d2を広くしているが、上流側端部の電極間距離d1を広くして、下流側端部の電極間距離d2を狭くすることもできる。
これにより、シャワー電極の入り口側の端部の電極間距離を、中央部の電極間距離よりも狭くして、入り口側での、プラズマの端部の強度を低くすることができ、成膜領域の入り口で、基材の表面にダメージを受けることを防止することができると共に、出口側の端部の電極間距離を広くすることで、プラズマの端部の強度を強くして、機能性膜の最表面に緻密な膜を形成することができる。また、シャワー電極の出口側の端部の電極間距離を、中央部の電極間距離よりも狭くして、出口側での、プラズマの端部の強度を低くすることができ、成膜領域の出口で、成膜された膜の表面にダメージを受けることを防止することができると共に、入り口側の端部の電極間距離を広くすることで、プラズマの端部の強度を強くして、基材Zと膜の密着力を強くすることもできる。
図5(B)は、図5(A)を、基材Zの搬送方向下流側から見た図である。
なお、図5(A)および(B)においては、アース部材22の一部の図示を省略している。また、図5(A)に示す成膜装置120は、シャワー電極20に代えて、放電面124の形状が異なるシャワー電極122を有する以外は、成膜装置10と同じ構成を有するので、同じ部位には、同じ符号を付し、以下の説明は異なる部位を主に行なう。
シャワー電極122は、放電面124をドラム30の周面に対面して配置され、ドラム30と電極対を構成する成膜電極である。
放電面124には、シャワー電極122とドラム30との間に原料ガスを導入するための、多数の貫通穴が全面的に形成されている。放電面124は、基材Zの幅方向に垂直な断面で見た際には、図5(A)に示すように、中央部は、電極間距離が一定となるように、ドラム30の周面に沿って湾曲しており、両端部近傍では、電極間距離が、端部に向かうに従って、漸次、狭くなるように形成されている。また、基材Zの搬送方向に垂直な断面で見た際には、図5(B)に示すように、中央部は、電極間距離が一定となるように、平面に形成されており、両端部近傍では、電極間距離が、端部に向かうに従って、漸次、狭くなるように形成されている。
図1に示す成膜装置を用いて、基材にガスバリア膜として窒化珪素膜を形成した。
また、原料ガスとしては、シランガス(SiH4)、アンモニアガス(NH3)、窒素ガス(N2)、および、水素ガス(H2)を用いた。
また、成膜圧力は30Paとした。
また、ドラム30はアースと接続した。
さらに、シャワー電極20に接続される高周波電源60として、周波数13.56MHzの高周波電源を用い、シャワー電極20に供給したプラズマ励起電力は2000Wとした。
また、成膜する機能膜(窒化珪素膜)の膜厚は50nmとした。
測定の結果、表面粗さは、1.6nmであった。
図4(A)に示すように、入り口側端部を支点として、シャワー電極20を回動させて、出口側端部の電極間距離d2を、32mmとした以外は、実施例1と同様にして、基材Zに機能膜の成膜を行い、表面粗さの測定を行った。
測定の結果、表面粗さは、1.7nmであった。
図4(B)に示すように、出口側端部を支点として、シャワー電極20を回動させて、入り口側端部の電極間距離d1を、32mmとした以外は、実施例1と同様にして、基材Zに機能膜の成膜を行った後、クロスカット試験を行い、基材Zと膜の密着性を評価した。なお、クロスカット試験は、JIS−K5600に準拠し、0〜5の6段階の評価にて評価を行った(値が小さいほど密着性が良い)。
評価の結果、分類は0であった。
シャワー電極を全体にドラム側に近づけて、入り口側の電極間距離を26mmとし、出口側の電極間距離を30mmとした以外は、実施例2と同様にして、基材Zに機能膜の成膜を行い、表面粗さの測定を行った。
測定の結果、表面粗さは、1.5nmであった。
図6に示す成膜装置200のように、ドラム30とシャワー電極202との間の電極間距離がd0で一定とした以外は、実施例1と同様にして、基材Zに機能膜の成膜を行い、表面粗さの測定、および、クロスカット試験を行った。
測定の結果、表面粗さは、2.2nmであった。
また、クロスカット試験の結果、分類は2であった。
結果を下記表に示す。
また、下流側の端部の電極間距離を中央部の電極間距離よりも狭くして、基材の搬送方向の上流側の端部の電極間距離を広くした実施例3は、電極間距離が一定の比較例1と比較して、クロスカット試験の結果が良好であり、基材Zと膜の密着力を高くできることがわかる。
以上の結果より、本発明の効果は明らかである。
12 真空チャンバ
12a 内壁面
14 巻出し室
18 成膜室
20、102、112、122、202 シャワー電極
22 アース部材
28、104、114、124 放電面
28a、104a、114a 放電面中央部
28b 放電面入口部
28c 放電面出口部
30 ドラム
32 基材ロール
34 巻取り軸
36 隔壁
40 ガイドローラ
42 回転軸
46、62 真空排気手段
58 原料ガス供給手段
60 高周波電源
Z 基材
Claims (15)
- 長尺な基材を長手方向に搬送しつつ、搬送される前記基材を挟むように配置された電極対を有する成膜手段を用いてプラズマCVDによって、前記基材に成膜を行なう成膜装置であって、
前記電極対が、前記基材を周面の所定領域に巻き掛けて搬送する円筒状のドラム電極と、前記ドラム電極の、前記基材が巻き掛けられた周面に対面して設けられる成膜電極とからなり、
前記基材の搬送方向において、前記電極対の上流側の端部および下流側の端部の少なくとも一方の電極間距離が、中央部の電極間距離よりも狭いことを特徴とする成膜装置。 - 前記上流側の端部および前記下流側の端部の電極間距離が、前記中央部の電極間距離よりも狭い請求項1に記載の成膜装置。
- 前記上流側の端部および前記下流側の端部において、それぞれ端部から2〜30mmの領域の電極間距離が、前記中央部の電極間距離よりも狭い請求項1または2に記載の成膜装置。
- 前記上流側の端部および前記下流側の端部の少なくとも一方の電極間距離が、前記中央部の電極間距離よりも1〜10mm狭い請求項1〜3のいずれか1項に記載の成膜装置。
- 前記成膜電極の、前記ドラム電極と対面する放電面は、前記上流側の端部および前記下流側の端部の少なくとも一方の曲率半径が、前記中央部の曲率半径よりも小さく形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の成膜装置。
- 前記成膜電極の、前記放電面以外の面の少なくとも一部を覆うように配置される、接地された導電性のアース部材を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の成膜装置。
- 前記成膜電極が、前記基材の搬送方向と直交する方向である幅方向を回転軸として回動可能に支持される請求項1〜5のいずれか1項に記載の成膜装置。
- 前記回転軸が、前記成膜電極の前記上流側端部にある請求項7に記載の成膜装置。
- 前記回転軸が、前記成膜電極の前記下流側端部にある請求項7に記載の成膜装置。
- 前記回転軸が、前記成膜電極の前記中央部にある請求項7に記載の成膜装置。
- 前記アース部材が、前記成膜電極と一体的に回動可能な請求項7〜10のいずれか1項に記載の成膜装置。
- 前記電極対の間の距離が、10〜50mmである請求項1〜11のいずれか1項に記載の成膜装置。
- 前記電極対の、前記基材の搬送方向と直交する方向である幅方向の端部の電極間距離が、前記中央部の電極間距離よりも狭い請求項1〜12のいずれか1項に記載の成膜装置。
- 前記成膜手段が、RF電力を印加して、CCP−CVDによって成膜を行うものである請求項1〜13のいずれか1項に記載の成膜装置。
- 前記成膜手段が、アモルファス窒化ケイ素膜を成膜するものである請求項1〜14のいずれか1項に記載の成膜装置。
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