JP5712598B2 - エアフィルター用濾過材及びエアフィルター - Google Patents
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(1)エアフィルター用補強材とエアフィルター材本体とからなり、該エアフィルター材本体は帯電加工されたポリオレフィン製不織布Aと該ポリオレフィン製不織布AよりもJIS L1092 A法による耐水度が低い不織布Bとが積層されており、不織布Aの耐水度が1100mm以下であり、不織布Aの不織布Bに対する耐水度の比率が2.0〜8.0であることを特徴とするエアフィルター用濾過材、
(2)エアの流入方向に対し、前記不織布Bが最下流層に配置されてなることを特徴とする前記エアフィルター用濾過材、
(3)前記ポリオレフィン製不織布Aはメルトブローン不織布又はスパンボンド不織布であり、かつJIS K3832バブルポイント法により測定されるバブルポイント値から換算される平均細孔径が40μm〜150μmであることを特徴とする前記いずれかに記載のエアフィルター用濾過材、
(4)不織布Bがポリエステル製のスパンボンド不織布であることを特徴とする前記いずれかに記載のエアフィルター用濾過材、
(5)エアフィルター用補強材のJIS L1085による剛軟度が350mg以上であり、被水後の剛軟度の低下率が20%以下であることを特徴とする前記いずれかに記載のエアフィルター用濾過材、
(6)前記いずれかに記載のエアフィルター用濾過材において、エアフィルター用補強材とエアフィルター材本体の間に粒状ガス吸着剤が含まれてなることを特徴とするエアフィルター用濾過材。
(7)前記いずれかに記載のエアフィルター用濾過材を用いてなることを特徴とするエアフィルター、
(8)キャビン用フィルターである上記のフィルター、である。
粉粒状物質の担持方法は不織布Aと不織布Bの間に粉粒状の低融点接着樹脂とともに散布し、熱プレス方法により一体化する方法などが挙げられる。
不織布Aと不織布Bを貼り合わせたエアフィルター材本体の不織布A側から測定した耐水度は200mm以上1000mm以下であることが望ましい。
ポリオレフィン製の不織布Aの製造方法はメルトブローン不織布、スパンボンド不織布、短繊維不織布等を挙げることができるが、中でも、繊維径が細く、微細な粒径の捕集性能の高いメルトブロー不織布もしくはスパンボンド不織布が好ましい。
不織布Aの耐水度を1100mm以下とするには下記に記載する繊維径、ポアサイズ、厚み、目付、嵩密度が要素となる。不織布を作製時の紡糸条件を変更することにより、最適化できる。
ポリオレフィン製不織布AよりもJIS L1092 A法による耐水度が低い不織布Bは通常は不織布Aよりも親水性となる。このような不織布の製造方法としてはスパンボンド不織布、サーマルボンド不織布、レジンボンド式乾式不織布、湿式抄紙不織布、ニードルパンチ不織布、スパンレース不織布、ウォータージェットパンチ式乾式不織布、メルトブロー式乾式不織布、エアレイド不織布を用いることができるが、低目付の不織布が製造しやすく、強度が高く、生産性が高いことから、スパンボンド式乾式不織布が好ましく使用される。
(1)<不織布の耐水度>
耐水度はJIS L1092に記載されているA法(低水圧法)に準じて測定を行った。150mm×150mmの不織布A、不織布Bの試験片を5枚採取し、耐水度試験装置に取り付け、水を入れた水準装置を100mm/minの速さで水位を上昇させ、試験片の厚み方向逆側に3箇所から水が出たときの水位をmm単位で測った。5回測定を行い、平均値を測定値とした。
バブルポイント法(ASTM F316−86、JIS K3832)に基づき、PMI社製自動細孔径測定器によって測定した。測定サンプル径を25mmとし、測定液としては、180μm以下の孔径を有する不織布についてはGalwickを使用し、180μmを越える孔径を有する不織布については純水を用いて、細孔径分布測定を行った。
上記条件の下に測定器によって自動計算して得られた結果のミーン・フロー・ポア・ダイアメータ(MEAN FLOW PORE DIAMETER)を平均細孔径とした。測定は1検体から任意に5箇所をサンプリングして行い、その平均値を用いた。
剛軟度の測定は、JIS L1085(1998年)の6.10.3(a)に記載のガーレ試験機(株式会社東洋精機製作所製ガーレ・柔軟度試験機)にて実施した。ガーレ試験機での剛軟度は以下の方法により求めた。すなわち、試料から長さL38.1mm(有効試料長25.4mm)、巾d25.4mmの試験片を試料の任意の5点から採取する。採取した試験片をそれぞれチャックに取り付け、可動アームA上の目盛り1−1/2”(1.5インチ=38.1mm)に合わせてチャックを固定する。この場合、試料長の1/2”(0.5インチ=12.7mm)はチャックに1/4”(0.25インチ=6.35mm)、試料の自由端にて振子の先端に1/4”(0.25インチ=6.35mm)がかかるため測定にかかる有効試料長は試験片長さLから1/2”(0.5インチ=12.7mm)差し引いたものとなる。次に振り子Bの支点から下部のおもり取付孔a、b、c(mm)に適当なおもりWa、Wb、Wc(g)を取り付けて可動アームAを定速回転させ、試験片が振り子Bから離れるときの目盛りRG(mgf)を読む。目盛りは小数点以下第一位の桁で読む。ここでおもり取付孔に取り付けるおもりは、目盛りRGが4〜6になるよう設定した。測定は試験片5点につき表裏各5回、合計50回実施する。得られた目盛りRGの値から下記式を用いて剛軟度の値を小数点以下第二位を四捨五入してそれぞれ求める。試料の剛軟度(mN)は、50回の測定の平均値を、小数点以下第一位を四捨五入して算出するものである。
Br=RG×(a×Wa+b×Wb+c×Wc)
×(((L−12.7)2)/d)×3.375×105 。
エアフィルター用濾過材の縦方向10箇所で15cm×15cmの測定用サンプルを採取し、それぞれのサンプルについて、以下に説明する捕集性能測定装置で測定した。この捕集性能測定装置は、測定サンプルをセットするサンプルホルダーの上流側にダスト収納箱を連結し、下流側に流量計、流量調整バルブ、ブロワを連結している。また、サンプルホルダーにパーティクルカウンターを使用し、切り替えコックを介して、測定サンプルの上流側のダスト個数と下流側のダスト個数をそれぞれ測定することができる。さらにサンプルホルダーは圧力計を備え、サンプル上流と下流での静圧差を読みとることができる。捕集性能の測定に当たっては、ポリスチレン0.309U 10%溶液(メーカー:ナカライテスク)を蒸留水で200倍まで希釈し、ダスト収納箱に充填する。次にサンプルをホルダーにセットし、風量をフィルター通過速度が6.5m/minになるように流量バルブで調整し、ダスト濃度を1万〜4万個/2.83×10−4m3(0.01ft3)の範囲で安定させ、サンプルの上流のダスト個数Dおよび下流のダスト個数dをパーティクルカウンター(リオン社製、KC−01B)で1サンプル当たり10回測定し、JIS K0901に基づいて下記計算式にて0.3〜0.5μm粒子の捕集性能(%)を求めた。10サンプルの平均値を最終的な捕集性能とした。
捕集性能(%)=[1−(d/D)]×100
ただし、
d:下流ダストの10回測定トータル個数
D:上流ダストの10回測定トータル個数
高捕集のフィルターほど、下流のダスト個数が少なくなるため、捕集性能の値は高くなる。
エアフィルター用濾過材の縦方向10箇所で15cm×15cmの測定用サンプルを採取し、地面に対して水平になるように10cm×10cmのダクトに保持した状態で、風速0.75m/secのエアを通気させながら、サンプル位置より30cm上方から10ccの蒸留水をスポイトで0.5cc/minの速度でエアフィルター用濾過材に均一に滴下した。ダクトは圧力計を備え、サンプル上流と下流での静圧差を読みとることができ、水負荷試験前後の圧力損失を測定した。
本発明のエアフィルター用濾過材を巾200mm×奥行き250mm×高さ20mmのサイズで43山となるようにプリーツ加工、枠組み加工を施しフィルターを作製後、フランジにセットし、200ccの水を1000cc/minの滴下速度で300m3/hの風量を通風させながら滴下し、フィルター変形を目視にて確認した。極わずかな変形のエアフィルター用濾過材を「○」、フィルターが歪み少し変形したエアフィルター用濾過材を「△」、フィルター変形が大きくフランジから外れそうなエアフィルター用濾過材を「×」とした。
(エアフィルター材本体)
ポリオレフィン製の不織布Aはキマソーブ944(登録商標LD(Ciba社製))をベース樹脂であるポリプロピレン樹脂に対し1質量%添加した樹脂をメルトブロー法により平均繊維径6μm、目付15g/m2、厚み0.13mmとなるように製布し、純水サクション法により帯電加工を施して作製した。不織布AのJIS K3832バブルポイント法により測定されるバブルポイント値から換算される平均細孔径は83.2μmであり、耐水度は840mmであった。
不織布Aと不織布Bは熱エンボス加工によりドット上に接合されるように積層した。
積層後の不織布Aと不織布Bを積層したエアフィルター材本体の不織布A側が水にあたるように設置した際の耐水度は780mmであった。
エアフィルター用補強材は単繊維繊度4.4dtexのポリエステル65.0質量%、単繊維繊度13.0dtexのポリエステル15.0質量%、単繊維繊度6.6dtexのポリエステル20.0質量%を配合した繊維ウェッブを乾式サーマルボンド法により、目付80g/m2、厚み0.45mmとなるように作製した。
(エアフィルター用補強材とエアフィルター材本体の貼り合わせ方法)
エアフィルター用補強材のうえに平均粒径150μm、メルトインデックス200g/10minのポリエチレン樹脂を5g/m2となるように散布し、その上からエアフィルター材本体を不織布B側が最下流層になるように重ね合わせ、105℃の温度で圧着した状態で貼り合わせを実施しエアフィルター用濾過材Aを作製した。
(エアフィルター材本体)
ポリオレフィン製の不織布Aはキマソーブ944(登録商標LD(Ciba社製))をベース樹脂であるポリプロピレン樹脂に対し1質量%添加した樹脂をメルトブロー法により平均繊維径6μm、目付12g/m2、厚み0.11mmとなるように製布し、純水サクション法により帯電加工を施して作製した。不織布AのJIS K3832バブルポイント法により測定されるバブルポイント値から換算される平均細孔径は120.4μmであり、耐水度は620mmであった。
エアフィルター用補強材は単繊維繊度4.4dtexのポリエステル65.0質量%、単繊維繊度13.0dtexのポリエステル15.0質量%、単繊維繊度6.6dtexのポリエステル20.0質量%を配合した繊維ウェッブを乾式サーマルボンド法により、目付80g/m2、厚み0.45mmとなるように作製した。
エアフィルター用補強材のうえに平均粒径250μmの椰子殻活性炭100g/m2と平均粒径150μm、メルトインデックス200g/10minのポリエチレン樹脂を35g/m2となるように散布し、140℃の乾燥オーブンで活性炭層を固着させ、徐冷しながらその上からエアフィルター材本体を不織布Bが最下流層側になるように重ね合わせ、熱圧着により貼り合わせを実施し、エアフィルター用濾過材Bを作製した。
(エアフィルター材本体)
ポリオレフィン製の不織布Aはキマソーブ944(登録商標LD(Ciba社製))をベース樹脂であるポリプロピレン樹脂に対し1質量%添加した樹脂をメルトブロー法により平均繊維径6μm、目付30g/m2、厚み0.27mmとなるように製布し、純水サクション法により帯電加工を施して作製した。不織布AのJIS K3832バブルポイント法により測定されるバブルポイント値から換算される平均細孔径は49.1μmであり、耐水度は980mmであった。
積層後の不織布Aと不織布Bを積層したエアフィルター材本体の不織布A側が水にあたるように設置した際の耐水度は920mmであった。
エアフィルター用補強材は単繊維繊度4.4dtexのポリエステル65.0質量%、単繊維繊度13.0dtexのポリエステル15.0質量%、単繊維繊度6.6dtexのポリエステル20.0質量%を配合した繊維ウェッブを乾式サーマルボンド法により、目付80g/m2、厚み0.45mmとなるように作製した。
エアフィルター用補強材のうえに平均粒径250μmの椰子殻活性炭100g/m2と平均粒径150μm、メルトインデックス200g/10minのポリエチレン樹脂を35g/m2となるように散布し、140℃の乾燥オーブンで活性炭層を固着させ、徐冷しながらその上からエアフィルター材本体を不織布B側が最下流層になるように重ね合わせ、熱圧着により貼り合わせを実施し、エアフィルター用濾過材Cを得た。
(エアフィルター材本体)
ポリオレフィン製の不織布Aはキマソーブ944(登録商標LD(Ciba社製))をベース樹脂であるポリプロピレン樹脂に対し1質量%添加した樹脂をメルトブロー法により平均繊維径6μm、目付22g/m2、厚み0.17mmとなるように製布し、純水サクション法により帯電加工を施して作製した。不織布AのJIS K3832バブルポイント法により測定されるバブルポイント値から換算される平均細孔径は34.5μmであり、耐水度は1050mmであった。
不織布Bはポリエチレンテレフタレート樹脂をスパンボンド法により平均繊維径30μm、目付25g/m2、厚み0.15mmとなるように製布した。不織布BのJIS K3832バブルポイント法により測定されるバブルポイント値から換算される平均細孔径は43.0μmであり、耐水度は227mmであった。
不織布Aと不織布Bは熱エンボス加工によりドット上に接合されるように積層した。
積層後の不織布Aと不織布Bを積層したエアフィルター材本体の不織布A側が水にあたるように設置した際の耐水度は980mmであった。
エアフィルター用補強材は単繊維繊度4.4dtexのポリエステル65.0質量%、単繊維繊度13.0dtexのポリエステル15.0質量%、単繊維繊度6.6dtexのポリエステル20.0質量%を配合した繊維ウェッブを乾式サーマルボンド法により、目付80g/m2、厚み0.45mmとなるように作製した。
エアフィルター用補強材のうえに平均粒径250μmの椰子殻活性炭100g/m2と平均粒径150μm、メルトインデックス200g/10minのポリエチレン樹脂を35g/m2となるように散布し、140℃の乾燥オーブンで活性炭層を固着させ、徐冷しながらその上からエアフィルター材本体を不織布Bが最下流層になるように重ね合わせ、熱圧着により貼り合わせを実施し、エアフィルター用濾過材Dを作製した。
(エアフィルター材本体)
ポリオレフィン製の不織布Aはキマソーブ944(登録商標LD(Ciba社製))をベース樹脂であるポリプロピレン樹脂に対し1質量%添加した樹脂をメルトブロー法により平均繊維径4.2μm、目付15g/m2、厚み0.15mmとなるように製布し、純水サクション法により帯電加工を施して作製した。不織布AのJIS K3832バブルポイント法により測定されるバブルポイント値から換算される平均細孔径は20.4μmであり、耐水度は1080mmであった。
積層後の不織布Aと不織布Bを積層したエアフィルター材本体の不織布A側が水にあたるように設置した際の耐水度は990mmであった。
エアフィルター用補強材は単繊維繊度4.4dtexのポリエステル65.0質量%、単繊維繊度13.0dtexのポリエステル15.0質量%、単繊維繊度6.6dtexのポリエステル20.0質量%を配合した繊維ウェッブを乾式サーマルボンド法により、目付80g/m2、厚み0.45mmとなるように作製した。
エアフィルター用補強材のうえに平均粒径250μmの椰子殻活性炭100g/m2と平均粒径150μm、メルトインデックス200g/10minのポリエチレン樹脂を35g/m2となるように散布し、140℃の乾燥オーブンで活性炭層を固着させ、徐冷しながらその上からエアフィルター材本体を不織布Bが最下流層になるように重ね合わせ、熱圧着により貼り合わせを実施し、エアフィルター用濾過材Eを得た。
(エアフィルター材本体)
ポリオレフィン製の不織布Aはキマソーブ944(登録商標LD(Ciba社製))をベース樹脂であるポリプロピレン樹脂に対し1質量%添加した樹脂をメルトブロー法により平均繊維径6.0μm、目付12g/m2、厚み0.14mmとなるように製布し、純水サクション法により帯電加工を施して作製した。不織布AのJIS K3832バブルポイント法により測定されるバブルポイント値から換算される平均細孔径は160.4μmであり、耐水度は580mmであった。
積層後の不織布Aと不織布Bを積層したエアフィルター材本体の不織布A側が水にあたるように設置した際の耐水度は520mmであった。
エアフィルター用補強材は単繊維繊度4.4dtexのポリエステル65.0質量%、単繊維繊度13.0dtexのポリエステル15.0質量%、単繊維繊度6.6dtexのポリエステル20.0質量%を配合した繊維ウェッブを乾式サーマルボンド法により、目付80g/m2、厚み0.45mmとなるように作製した。
エアフィルター用補強材のうえに平均粒径250μmの椰子殻活性炭100g/m2と平均粒径150μm、メルトインデックス200g/10minのポリエチレン樹脂を35g/m2となるように散布し、140℃の乾燥オーブンで活性炭層を固着させ、徐冷しながらその上からエアフィルター材本体を不織布Bが最下流層になるように重ね合わせ、熱圧着により貼り合わせを実施し、エアフィルタ用濾過材Fを作製した。
(エアフィルター材本体)
ポリオレフィン製の不織布Aはキマソーブ944(登録商標LD(Ciba社製))をベース樹脂であるポリプロピレン樹脂に対し1質量%添加した樹脂をメルトブロー法により平均繊維径6.0μm、目付30g/m2、厚み0.22mmとなるように製布し、純水サクション法により帯電加工を施して作製した。不織布AのJIS K3832バブルポイント法により測定されるバブルポイント値から換算される平均細孔径は30.8μmであり、耐水度は1210mmであった。
積層後の不織布Aと不織布Bを積層したエアフィルター材本体の不織布A側が水にあたるように設置した際の耐水度は1120mmであった。
エアフィルター用補強材は単繊維繊度4.4dtexのポリエステル65.0質量%、単繊維繊度13.0dtexのポリエステル15.0質量%、単繊維繊度6.6dtexのポリエステル20.0質量%を配合した繊維ウェッブを乾式サーマルボンド法により、目付80g/m2、厚み0.45mmとなるように作製した。
(エアフィルター用補強材とエアフィルター材本体の貼り合わせ方法)
エアフィルター用補強材のうえに平均粒径250μmの椰子殻活性炭100g/m2と平均粒径150μm、メルトインデックス200g/10minのポリエチレン樹脂を35g/m2となるように散布し、140℃の乾燥オーブンで活性炭層を固着させ、徐冷しながらその上からエアフィルター材本体を不織布Bが最下流層になるように重ね合わせ、熱圧着により貼り合わせを実施し、エアフィルタ用濾過材Gを作製した。
(エアフィルター材本体)
不織布Aは用いなかった。
エアフィルター用補強材は単繊維繊度4.4dtexのポリエステル65.0質量%、単繊維繊度13.0dtexのポリエステル15.0質量%、単繊維繊度6.6dtexのポリエステル20.0質量%を配合した繊維ウェッブを乾式サーマルボンド法により、目付80g/m2、厚み0.45mmとなるように作製した。
エアフィルター用補強材のうえに平均粒径250μmの椰子殻活性炭100g/m2と平均粒径150μm、メルトインデックス200g/10minのポリエチレン樹脂を35g/m2となるように散布し、140℃の乾燥オーブンで活性炭層を固着させ、徐冷しながらその上からエアフィルター材本体を重ね合わせ、熱圧着により貼り合わせを実施し、エアフィルタ用濾過材Hを作製した。
(エアフィルター材本体)
ポリオレフィン製の不織布Aはキマソーブ944(登録商標LD(Ciba社製))をベース樹脂であるポリプロピレン樹脂に対し1質量%添加した樹脂をスパンボンド法により平均繊維径18.0μm、目付20g/m2、厚み0.19mmとなるように製布し、純水サクション法により帯電加工を施して作製した。不織布AのJIS K3832バブルポイント法により測定されるバブルポイント値から換算される平均細孔径は127.7μmであり、耐水度は1020mmであった。
不織布Bは用いなかった。
エアフィルター用補強材は単繊維繊度4.4dtexのポリエステル65.0質量%、単繊維繊度13.0dtexのポリエステル15.0質量%、単繊維繊度6.6dtexのポリエステル20.0質量%を配合した繊維ウェッブを乾式サーマルボンド法により、目付80g/m2、厚み0.45mmとなるように作製した。
エアフィルター用補強材のうえに平均粒径250μmの椰子殻活性炭100g/m2と平均粒径150μm、メルトインデックス200g/10minのポリエチレン樹脂を35g/m2となるように散布し、140℃の乾燥オーブンで活性炭層を固着させ、徐冷しながらその上からエアフィルター材本体を重ね合わせ、熱圧着により貼り合わせを実施し、エアフィルタ用濾過材Iを作製した。
(エアフィルター材本体)
不織布Aは用いなかった。不織布Bはポリエチレンテレフタレート樹脂をスパンボンド法により平均繊維径30μm、目付25g/m2、厚み0.15mmとなるように製布した。不織布BのJIS K3832バブルポイント法により測定されるバブルポイント値から換算される平均細孔径は43.0μmであり、耐水度は227mmであった。
エアフィルター用補強材は単繊維繊度17.0dtexのビニロン35.6質量%、単繊維繊度6.7dtexのポリエステル29.7質量%、単繊維繊度2.2dtexのポリエステル22.3質量%、単繊維繊度2.2dtexの熱融着芯鞘ポリエステル12.4質量%を配合した繊維ウェッブを湿式抄紙ケミカルボンド法により、目付45g/m2、厚み0.45mmとなるように作製した。
エアフィルター用補強材のうえに平均粒径250μmの椰子殻活性炭100g/m2と平均粒径150μm、メルトインデックス200g/10minのポリエチレン樹脂を35g/m2となるように散布し、140℃の乾燥オーブンで活性炭層を固着させ、徐冷しながらその上からエアフィルター材本体を重ね合わせ、熱圧着により貼り合わせを実施し、エアフィルタ用濾過材Jを作製した。
(エアフィルター材本体)
ポリオレフィン製の不織布Aはキマソーブ944(登録商標LD(Ciba社製))をベース樹脂であるポリプロピレン樹脂に対し1質量%添加した樹脂をメルトブロー法により平均繊維径4.2μm、目付25g/m2、厚み0.18mmとなるように製布し、純水サクション法により帯電加工を施して作製した。不織布AのJIS K3832バブルポイント法により測定されるバブルポイント値から換算される平均細孔径は19.6μmであり、耐水度は1880mmであった。
不織布Aと不織布Bは熱エンボス加工によりドット上に接合されるように積層した。
積層後の不織布Aと不織布Bを積層したエアフィルター材本体の不織布A側が水にあたるように設置した際の耐水度は1680mmであった。
エアフィルター用補強材は単繊維繊度4.4dtexのポリエステル65.0質量%、単繊維繊度13.0dtexのポリエステル15.0質量%、単繊維繊度6.6dtexのポリエステル20.0質量%を配合した繊維ウェッブを乾式サーマルボンド法により、目付80g/m2、厚み0.45mmとなるように作製した。
(エアフィルター用補強材とエアフィルター材本体の貼り合わせ方法)
エアフィルター用補強材のうえに平均粒径250μmの椰子殻活性炭100g/m2と平均粒径150μm、メルトインデックス200g/10minのポリエチレン樹脂を35g/m2となるように散布し、140℃の乾燥オーブンで活性炭層を固着させ、徐冷しながらその上からエアフィルター材本体を不織布Bが最下流層になるように重ね合わせ、熱圧着により貼り合わせを実施し、エアフィルタ用濾過材Kを作製した。
Claims (9)
- エアフィルター用補強材とエアフィルター材本体とからなり、該エアフィルター材本体は帯電加工されたポリオレフィン製不織布Aと該ポリオレフィン製不織布AよりもJIS L1092 A法による耐水度が低い不織布Bとが積層されており、不織布AのJIS K3832バブルポイント法により測定されるバブルポイント値から換算される平均細孔径が40μm〜150μmであり、不織布Aの耐水度が1100mm以下であり、不織布Aの不織布Bに対する耐水度の比率が2.0〜4.7であることを特徴とするエアフィルター用濾過材。
- 前記不織布Bが最外層に配置されてなることを特徴とする請求項1に記載のエアフィルター用濾過材。
- 前記不織布Bが積層されている前記不織布Aの面の他方の面に前記エアフィルター用補強材が積層されてなることを特徴とする請求項2に記載のエアフィルター用濾過材。
- 前記ポリオレフィン製不織布Aはメルトブローン不織布又はスパンボンド不織布であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエアフィルター用濾過材。
- 不織布Bがポリエステル製のスパンボンド不織布であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のエアフィルター用濾過材。
- エアフィルター用補強材のJIS L1085による剛軟度が350mg以上であり、被水後の剛軟度の低下率が20%以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のエアフィルター用濾過材。
- 請求項1〜6いずれか記載のエアフィルター用濾過材において、エアフィルター用補強材とエアフィルター材本体の間に粒状ガス吸着剤が含まれてなることを特徴とするエアフィルター用濾過材。
- 請求項1〜7いずれかに記載のエアフィルター用濾過材を用いてなることを特徴とするエアフィルター。
- エアの流入方向に対し、前記不織布Bが最下流層に配置されてなることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のエアフィルター用濾過材を用いた空気清浄機。
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JP2010280089A JP5712598B2 (ja) | 2010-12-16 | 2010-12-16 | エアフィルター用濾過材及びエアフィルター |
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