JP5710234B2 - 車両用スライドレール装置 - Google Patents

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本発明は、シートをスライド可能に支持する車両用スライドレール装置に関する。
特許文献1は車両用スライドレール装置の従来例であり、前後方向に延び、かつ、左右両側の縦壁に前後方向に並ぶ多数のロック歯及び隣り合うロック歯の間に位置する下端が開放した多数のロック溝をそれぞれ形成した、車内床面に固定した左右一対のロアレールと、シートの座部を支持し、かつ左右のロアレールに対してスライド可能な左右一対のアッパレールと、上記ロック溝に対して下方から係脱可能なロック部を左右両側に有し、かつ、ロック部がロック歯と係合するロック位置とロック溝から脱出するアンロック位置との間を上下方向に回転可能としてアッパレールに支持したロックレバーと、ロックレバーをロック位置側に回転付勢する付勢手段と、を具備している。さらにロアレールの左右の縦壁の上部は、各ロック歯の上端部が接続する、前後方向に延びる基端接続部となっている。
このスライドレール装置では、乗客がロックレバーに操作力を与えないときは、付勢手段の付勢力によってロック位置に保持されたロックレバーのロック部がいずれかのロック溝(ロック歯)と係合するので、シート及びアッパレールのロアレールに対するスライド位置が保持される。一方、乗客が付勢手段の付勢力に抗してロックレバーをアンロック位置まで回転させると、ロックレバーのロック部がロック溝(ロック歯)との係合を解除するので、シート及びアッパレールはロアレールに対してスライド可能となる。
特許第4013591号公報
ロックレバーがロック位置に位置するときに上記スライドレール装置を搭載した車両が前方に位置する別の車両に衝突すると、シート及びアッパレールがロアレールに対して前方に勢いよく移動し、ロックレバーのロック部が直前に位置するロック歯に激しく衝突し、該ロック歯に大きな衝撃力が発生する。しかしロアレールの各ロック歯はこの種の衝突によって破断を生じない高強度部材として構成してあるため、ロック歯に生じた大きな衝突力は該ロック歯から基端支持部に伝わり、基端支持部に生じた応力が基端支持部の座屈応力に達したときに基端支持部は上に凸の態様で座屈を起こす(図12参照)。そして特許文献1のロアレールとロックレバーは左右対称形状である(左右の各ロック溝及び各ロック歯は左右で同じ形状かつ同数であり、ロックレバーの左右両側のロック部は左右で同じ形状かつ同数である)ため、左右の基端部支持部は共に同じような態様で座屈する。
しかし基端支持部が上に凸の態様で座屈を起こすと、図12に示すように座屈部周辺のロック溝が傾斜しながら上方に移動し、ロックレバーのロック部が対応するロック溝から下方に脱落するおそれがある。するとアッパレール(及びシート)は、ロック溝から下方に脱落したロック部が座屈部から前方に離れた部分のロック歯に衝突するまで、比較的長い距離を一気に前方へスライドすることになる。即ち、衝突時に最大値となったロック部とロック歯の間のロック荷重が、ロック部がロック溝から脱落する(ロック歯との係合を解除する)ことにより急激に低下するので、シートに着座している乗客に対して大きな違和感を与えることになってしまう。
仮に各ロック歯を低強度部材として成形すれば、ロックレバーのロック部が激しく衝突したときに左右のロック歯が破断し、左右のロック部は直前に位置する左右のロック歯に直ちに衝突するので、ロック荷重の急激な低下を防止できる。しかし、このように左右の全てのロック歯の強度を低下させてしまうと、スライドレール装置に対して一般的に要求される必要最低荷重を確保できなくなってしまう。
本発明は、ロック時の必要最低荷重を確保しつつ、衝突時におけるロック荷重の急激な低下を防止できる車両用スライドレール装置を提供することを目的とする。
本発明は、ロックきっかけ部をきっかけとしてロアレールを破断させれば、ロアレールの上方への凸状変形(つまり、ロック部材のロック溝からの離脱)は生じないとの着眼に基づいてなされたものである。
本発明は、前後方向に延び、車両床面に対して移動不能なロアレールと、該ロアレールに前後方向にスライド可能として支持したアッパレールと、上記ロアレールの前後方向に延びる縦壁に前後方向に並べて形成した、下方が開放する多数のロック溝と、上記ロック溝と係脱可能なロック部を備える、上記アッパレールに支持したロック部材と、を備えた車両用スライドレール装置において、各ロック溝は、前後対をなすロック面と、この一対のロック面に連なる接続面と、によって輪郭を定めてあり、上記接続面の輪郭は、互いに交わる2つの直線または曲線によって規定されており、この接続面の輪郭中に、上記2つの上記直線または上記曲線の交わり部(が交わるエッジ部、尖った部分)によって構成した、上記ロック部から一対のロック面のいずれか一方に衝撃荷重が加わったとき、一対のロック面の開き角が大きくなる方向の破断を上記縦壁に生じさせる破断きっかけ部を形成したことを特徴としている。
破断きっかけ部を構成する交わり部の角度は、小さい程、破断のきっかけになりやすいが、ロック溝の深さ、ロアレールの高さ等の寸法上の制約があるため、実際にはマクロに見て鋭角をなすことが好ましい。「マクロに見て」とは、金属製のレール材料のロック溝の輪郭は、ミクロにみたときに鋭角であることはあり得ないから、マクロに見て鋭角であればよいとの意味である。
鋭角は45゜未満であることが好ましい。
本発明によれば、スライドレール装置を搭載した車両が別の車両に衝突してロック状態にあるアッパレールがロアレールに対して勢いよくスライドし、ロック部材のロック部が対応するロック溝の前後いずれかのロック面に激しく衝突すると、破断きっかけ部を起点とする一対のロック面の開き角が大きくなる方向の破断が縦壁に発生する。するとロアレールはこの破断部(破断きっかけ部)を中心に下に凸の態様で変形するので、ロック部がロック溝から下方に脱出することはない。そのため、衝突時に最大値となるロック部とロック歯の間のロック荷重は、ロアレールの変形等により低下するものの、その低下具合は緩やかなものとなる。またロック歯自体の強度を低下させているわけではないので、必要最低荷重を高いレベルで確保することが可能である。
請求項3、4の発明によれば、破断きっかけ部を起点とする破断がより起こり易くなる。
本発明の一実施形態のスライドレール装置を、アッパレールを後端位置までスライドさせて示した前斜め上方から見た斜視図である。 左側のレールユニットを省略して示すスライドレール装置の前斜め上方から見た分解斜視図である。 左側のレールユニットを省略して示すスライドレール装置の前斜め下方から見た分解斜視図である。 図1のIV−IV矢線に沿う断面図である。 ロアレールを縦断面視で示すレールユニットの分解斜視図である。 ロアレールを縦断面視で示すレールユニットの前斜め上方から見た斜視図である。 一部を破断したアッパレール、ロック解除レバー、及び、ロックバネの前斜め下方から見た斜視図である。 縦断面視して示したロアレール、ロック解除レバー、及び、ロックバネの前斜め下方から見た斜視図である。 ロアレールの一部を破断して示す前斜め上方から見た斜視図である。 ロックバネがロック位置とロック解除位置に位置するときの状態を示す模式的な側面図である。 縦壁とロックバネのロック部を示す模式的な側面図である。 車両が別の車両に衝突したときにロック部によって基端支持部が座屈したときの図11と同様の側面図である。 縦壁の基端支持部が座屈したときのロアレールの斜視図である。 ロック状態にあるときのアッパレール、ロック解除レバー、付勢バネ、及び、ループハンドルを、アッパレールのみを縦断側面視して示した側面図である。 アンロック状態にあるときの付勢バネを省略した図14と同様の側面図である。 ロック解除レバーの前端部、付勢バネ、下側支持部、及び、ループハンドルの後端部を拡大して示す分解斜視図である。 ロック解除レバーの前端部、付勢バネ、及び、ループハンドルの後端部を互いに組み付けたときの下方から見た拡大斜視図である。 ロック解除レバーの前端部、付勢バネ、及び、ループハンドルの後端部を互いに組み付けたときの上方から見た拡大斜視図である。 ロック状態にあるときのアッパレール及びロック解除レバーの前端部、並びに、付勢バネ、及び、ループハンドルの後端部を示す拡大縦断側面図である。 アンロック状態にあるときの付勢バネを省略して示す図19と同様の拡大縦断側面図である。 ループハンドルが下側支持部に接触しない構造とした比較例のアンロック状態にあるときの図19と同様の拡大縦断側面図である。 第1の変形例のロック溝と断面視したロック部の拡大図である。 第2の変形例のロック溝と断面視したロック部の拡大図である。 第3の変形例のロック溝と断面視したロック部の拡大図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。なお、以下の説明中の方向は図中に記載した矢線方向を基準とする。
図示を省略した自動車(車両)の車内床面にはスライドレール装置10が設けてあり、スライドレール装置10(アッパレール30)の上面にはシート(図示略)が固定してある。
次にスライドレール装置10の詳しい構造について説明する。
スライドレール装置10は大きな構成要素として、左右一対のレールユニット20と、左右のレールユニット20の前端部同士を接続するループハンドル60と、を具備している。左右のレールユニット20は互いに左右対称であり、かつループハンドル60が左右対称形状なので、スライドレール装置10は全体として左右対称である。
左右のレールユニット20は以下の構造である。
レールユニット20は車内床面に対して前後一対の固定ブラケット15を介して固定したロアレール21を有している。ロアレール21は前後方向に延びかつ上面が開口した金属製のチャンネル材であり、略水平な底壁22と、底壁22の左右両側部から上方に延びる左右一対の外壁部23と、左右の外壁部23の上縁部から内側に延びる左右一対の天井部24と、左右の天井部24の内側縁部から下方に延びる左右一対の内壁部(縦壁)25と、を具備している。図9〜図13等に示すように、左右の内壁部25の上縁部(天井部24に接続する部分)は前後方向に延びる基端支持部26となっている。左右の内壁部25の下縁部には、その上端部が基端支持部26に接続する多数のロック歯27が前後方向に等間隔で並べて形成してあり、隣り合うロック歯27の間に下端が開放したロック溝28が形成してある。図10〜図12に示すように各ロック溝28の側面形状は前後対称であり、ロック溝28の輪郭(外形)は、傾斜しながら上方に向かって直線的に延びる前後一対のロック面28aと、前後のロック面28aの上端からロック面28aとは異なる傾斜角度で直線的に延び、互いの上端どうしが交わる前後一対の接続面28bとからなり、前後の接続面28bの上端同士が交わる部分が破断きっかけ部28cを構成している。
レールユニット20は、ロアレール21に対して前後方向にスライド可能なアッパレール30を有している。アッパレール30は前後方向に延びかつ下面が開口した金属製のチャンネル材であり、断面形状が略下向きコ字形をなす基部31と、基部31の左右両側壁の下縁部の長手方向の中央部を除く部分から上方に延びる立上り壁32と、該中央部から上方に延びる被ロック壁33と、を具備している。図5、7、10等に示すように、左右の被ロック壁33の下縁部と基部31の側壁部の下縁部とに跨る部分には4つの前後動規制溝34が上向きに形成してあり、さらに基部31の側壁部の前端近傍部の下縁部には前後動規制溝34の下端より下方まで延びる下向きの規制片35が一体的に突設してある。さらに図6、図7等に示すように、基部31の天井部の中央部近傍には下方に向かった後に後方に延びる係止片36が切り起こしにより形成してあり、基部31の左右側壁の中央部よりやや前側に位置する部分には内向きの係止片37がそれぞれ切り起こしにより形成してある。さらに基部31の前端近傍部には、左右側壁の下縁から内向きに延びる略水平な下側支持部38が一体的に突設してある。
レールユニット20はさらにアッパレール30に装着したロック解除レバー40とロックバネ(ロック部材)50と付勢バネ70を具備している。
ロック解除レバー40は金属板をプレス成形した前後方向に延びかつ下面が開口した金属製のチャンネル材であり、左右一対の側壁41を具備している。図2、図5、図14、図15等に示すようにロック解除レバー40の上面には左右方向に延びる回転接触凸部42が突設してある。またロック解除レバー40の後端部には左右一対の略水平なバネ押圧片43がそれぞれ突設してあり、左右の側壁41の前部(回転接触凸部42より前方に位置する部分)の下縁部には上向きのバネ掛け溝44が凹設してある。図16等に示すように、ロック解除レバー40の前端近傍の上面には天井孔45が形成してあり、前端上部には左右の側壁41の前端同士を接続する上側支持部46が設けてある。さらに左右の側壁41の前端近傍の下縁部にはバネ掛け凹部47が凹設してあり、左右の側壁41の前端下縁部には内向き略水平の下面支持片48が突設してある。
付勢バネ70は金属板をプレス成形した左右対称な部材である。付勢バネ70は平板状の底面支持部71と、底面支持部71の後端から後方に延びた後に前斜め上方に延びさらに前斜め下方に向かう上面押圧片72と、底面支持部71の前縁から前斜め上方に延び先端が前斜め下方に屈曲する底面押圧片76と、底面支持部71の前縁から前方に向かって延びる左右一対の側部アーム77と、を具備している。上面押圧片72の後端部は側面視略横向きV字形の挿入端部73を構成しており、上面押圧片72の前端部には左右一対の下向係止片75を備えるハンドル押圧部74が形成してある。また左右の側部アーム77の前端近傍には上向きの上向係止片78が突設してある。
付勢バネ70は、ロック解除レバー40の前端開口(上側支持部46と下面支持片48の間)からロック解除レバー40の前端部の内部空間(天井孔45の直下に位置する空間)に挿入してある。付勢バネ70を挿入すると、付勢バネ70の挿入端部73がロック解除レバー40の断面下向コ字状部内(天井孔45の直下に位置する空間の後方に位置する空間内)に挿入し(図20参照)、さらに左右の側部アーム77が左右の下面支持片48の上面に載り、かつ上向係止片78がロック解除レバー40の左右のバネ掛け凹部47に対して下方から係合するので、付勢バネ70はロック解除レバー40と一体化する。
ロックバネ50は金属製の線材を曲折加工した左右対称な部材である。ロックバネ50の左右両側部の長手方向の中央部よりやや後方に位置する部分には外側に向かって略水平に延びる前後一対のロック部51が形成してある。ロック部51より後方に位置する部分(ただし前端部及び後端部を除く)は自由状態において略水平であり、ロック部51より前方に位置する部分は自由状態において略水平である。ロックバネ50の前端には左右一対の前端係止片52が外向き略水平に突設してあり、ロックバネ50の後端部は側面視で上向きに傾斜する後端係止部53を構成している。
ロック解除レバー40(及び付勢バネ70)はアッパレール30の前端開口部(基部31の前端部と下側支持部38の間)から略全体をアッパレール30内に収納してあり(図19、図20に示すように上側支持部46の前端部のみがアッパレール30の前方に突出している)、回転接触凸部42が基部31の天井面に接触している(図14、図15の接触部P参照。ロック解除レバー40の上面における回転接触凸部42以外の部分と基部31の天井面の間には空間が形成されている)。図6〜図8、図14、及び、図15に示すようにロックバネ50は、後端係止部53を係止片36に係止し(図14の三角印を参照)、左右両側部のロック部51よりやや前側に位置する部分を左右の係止片37にそれぞれ係止し(図14の三角印を参照)、各ロック部51を対応する前後動規制溝34に下方から係合し、さらに左右の前端係止片52を下方からバネ掛け溝44に係止してあり、ロックバネ50の一対のロック部51の間に位置する部分の上面にバネ押圧片43が上方から当接している。このようにしてロックバネ50をアッパレール30及びロック解除レバー40に取り付けると、ロックバネ50はアッパレール30に対して、ロックバネ50の後端係止部53と係止片36の係止が解除されず、かつ、前端係止片52がバネ掛け溝44との係止を維持する微小範囲内で前後方向に移動可能となる。またロックバネ50は弾性変形することにより上向きの付勢力(弾性力)を発生するため(図14、図15の↑印を参照)、この付勢力によってロック解除レバー40の回転接触凸部42が基部31の天井部に押しつけられ、ロック解除レバー40は天井部と回転接触凸部42の接触部Pを中心にして回転接触凸部42回りに(左右方向の仮想回転軸回りに)回転可能となり、ロック解除レバー40の前端部に上向きの外力を掛けないときロック解除レバー40は図14、図19に示すロック位置に保持される。一方、ロックバネ50の付勢力に抗してロック解除レバー40の前端部に上向きの外力を掛けるとロック解除レバー40は図15、図20に示すアンロック位置まで回転する。すると、図15、図20に示すようにロック解除レバー40のバネ押圧片43が一対のロック部51の間に位置する部分を下方に押し下げるので、各ロック部51が対応するロック溝28から下方に脱出する(図10に仮想線で描かれたロック部51を参照)。
このようにして一体化したアッパレール30、ロック解除レバー40、及び、ロックバネ50を、ロアレール21の前端開口又は後端開口からロアレール21の内部に挿入することによりアッセンブリしたものがレールユニット20である。レールユニット20をアッセンブリすると図4に示すように、アッパレール30の立上り壁32及び被ロック壁33が外壁部23と内壁部25の間に形成された空間に入り込み(図4では被ロック壁33の図示は省略)、さらに当該空間に配設したリテーナ55に回転可能に支持された複数のベアリングボール56が立上り壁32の外面と外壁部23の内面にそれぞれ回転可能に接触するので、アッパレール30(及びロック解除レバー40、ロックバネ50)はロアレール21に対して前後方向にスライド可能となる。さらにアッパレール30とロアレール21の間には図示を省略した前端ストッパ手段と後端ストッパ手段が設けてあるので、アッパレール30はロアレール21に対して前端位置(図示略)と後端位置(図1の位置)の間をスライド可能である。
またロック解除レバー40がロック位置に位置するときは、図8、及び、図10の実線で示すように各ロック部51が対応する前後動規制溝34及びロック溝28に下方から係合するので、アッパレール30のロアレール21に対するスライドは規制される。一方、ロック解除レバー40をアンロック位置まで下方に回転させると、図10の仮想線で示すように各ロック部51が係合していたロック溝28から下方に脱出するので、アッパレール30はロアレール21に対してスライド可能となる。
アッセンブリされた左右一対のレールユニット20は、互いを平行にしかつ互いの前後位置を合わせた上で(アッパレール30のロアレール21に対するスライド位置も一致させる)、アッパレール30の上面にシート(図示略)の座部が固定される。
このようにして左右のレールユニット20とシート11を一体化したら、左右のロック解除レバー40に対して左右一対の付勢バネ(付勢手段)70を利用してループハンドル(ハンドル)60を接続する。
ループハンドル60は金属製のパイプ材を曲げ加工したものであり、左右方向に延びる操作部61と、操作部61の左右両端部から後斜め下方に向かって延びる一対の傾斜部と、各傾斜部の左右両端部からそれぞれ後方に向かって延びる一対の後端接続部62と、を具備している。後端接続部62の上側当接面63及び下側当接面64は互いに平行(水平)な偏平面であり、上側当接面63の前部は上側被支持部65を構成しており、下側当接面64の後部は下側被支持部66を構成している。さらに上側当接面63の後端近傍には左右方向に延びる係止溝67が形成してある。
ループハンドル60は、左右の後端接続部62をロック解除レバー40の前端部の内部空間に対して前方から挿入することにより、ロック解除レバー40に対して接続する。後端接続部62を挿入すると、後端接続部62は底面支持部71と上面押圧片72(ハンドル押圧部74)の間の空間に進入し、下側当接面64に底面支持部71が接触し、左右の下向係止片75が係止溝67に嵌合し、かつハンドル押圧部74が上側当接面63の後端近傍部(係止溝67の周片部)に当接する。後端接続部62をロック解除レバー40の前端部の内部空間に挿入する前の時点で、底面支持部71とハンドル押圧部74の間の上下間隔は後端接続部62の上下寸法より狭いので、後端接続部62を底面支持部71と上面押圧片72(ハンドル押圧部74)の間の空間に挿入すると上面押圧片72が上側に弾性変形し、底面支持部71とハンドル押圧部74から下側当接面64と上側当接面63に対してそれぞれ押圧力が及ぶ。さらに下方に弾性変形した底面押圧片76の前端近傍部が下側当接面64の前部に当接する。すると付勢バネ70を介して左右の後端接続部62とロック解除レバー40の前端部が一体化し、後端接続部62はロック解除レバー40に対して実質的に前後方向への相対移動が規制される。
このようにループハンドル60を左右のレールユニット20と一体化することによりスライドレール装置10をアッセンブリすると、後端接続部62が常に底面押圧片76から上向きの付勢力を受けさらに常に上面押圧片72(ハンドル押圧部74)から下向きの付勢力を受けるので、上側被支持部65が上側支持部46に対して常に(左右方向の軸回りに回転可能に)接触し、さらに下側被支持部66が底面支持部71と常に接触しかつ底面支持部71が下側支持部38に対して常に(左右方向の軸回りに回転可能に)接触する。
アッセンブリしたスライドレール装置10は、左右のロアレール21に固定した固定ブラケット15を車内床面に固定することにより車内床面に取り付ける。
続いてスライドレール装置10の動作について説明する。
乗客が手で操作部61を掴んでループハンドル60全体を上方に回転させると、この回転力が後端接続部62からロック解除レバー40の前端部に伝わりロック解除レバー40が後端接続部62と一緒に上方に回転する。するとロック位置に位置していたロック解除レバー40がアンロック位置まで回転するので、ロアレール21に対するスライドが規制されていたアッパレール30がロアレール21に対してスライド可能となる。
このときの後端接続部62とロック解除レバー40の回転動作の詳細は以下の通りである。
図14及び図19に示すようにループハンドル60に対して乗客が力を加えないとき、上側被支持部65と下側被支持部66が上側支持部46と底面支持部71に対してそれぞれ面接触するので、後端接続部62は自身の軸線がロック解除レバー40の前端部の軸線と一致する位置に保持される。この状態からループハンドル60を上方に回転させると、左右の後端接続部62は上側支持部46と上側被支持部65の接触部及び下側支持部38と底面支持部71の接触部を中心にアッパレール30に対して相対回転し、さらに上側被支持部65によって上側支持部46が上方に押圧されたロック解除レバー40の後部が回転接触凸部42(P)を中心に上方に回転する(図15及び図20参照)。ここでループハンドル60に対して乗客が力を加えないときの点A(バネ押圧片43のロック部51に対する作用位置)から点B(回転接触凸部42の位置、即ちロック解除レバー40の回転中心位置)までの前後方向距離をL1、点Bから点C(上側支持部46)までの前後方向距離をL2、点Cから点D(下側支持部38)までの前後方向距離をL3、点Cから点E(操作部61)までの前後方向距離をL4とし、ロック解除レバー40をアンロック位置まで移動させる(ロック部51をロック溝28から下方に脱出させる)ときにバネ押圧片43がロックバネ50に及ぼす下向きの移動力をFとすると、乗客が操作部61を上向きに持ち上げる力F1は、
F1=F×L1/L2×L3/L4
となる。
一方、図21に示す比較例のように後端接続部62がロック解除レバー40と同軸状態で回転する構造(後端接続部62をロック解除レバー40に対して固定した構造)の場合、乗客が操作部61を上向きに持ち上げる力F2は、
F2=F×L1/(L2+L4)
となる。
本実施形態ではL1=125.7mm、L2=96.0mm、L3=36.5mm、L4=115.1mmに設定してあるので、
F1=0.42F
F2=0.60F
となり、乗客は図21の比較例の場合に比べてより小さい力でロック解除を行うことができる。
さらに点Dが点Bより前方に位置するのであればL1〜L4をどのような寸法とした場合であってもループハンドル60(操作部61)のアッパレール30に対する上方への回転角βは、ロック解除レバー40のアッパレール30に対する回転角αより大きくなる(図21の比較例の場合はループハンドル60の回転角もα)。従って、乗客がある程度大きな回転角だけ操作部61を上方に回転させないとロック解除されることがないので、乗客に対して快適な操作感を与えることが可能である。
また図示したようにロック解除レバー40はアッパレール30の内部空間に配設してあるので、ロック解除レバー40の上下方向の回転可能範囲は狭い範囲に制限されている。しかし、ロック解除を行う際のロック解除レバー40の上方への回転角(α)はループハンドル60の上方への回転角(β)より小さくなるので、ロック解除レバー40をアッパレール30の内面に接触させることなくロック解除を確実に行うことが可能である。
また、ロック解除レバー40がロック位置に位置するときにスライドレール装置10を搭載した車両が後方から別の車両の後部に衝突すると、ロアレール21に対して前方に勢いよくスライドしようとする慣性力がアッパレール30に働く。すると衝突前は図11に示す状態にあった各ロック部51が自身の直前に位置するロック溝28の前側のロック面28aに激しく衝突し、ロック面28aに衝撃荷重が掛かる。すると図12、図13に示すように、ロック部51が衝突したロック溝28(又はその近傍に位置するロック溝28)の破断きっかけ部28cを起点にして、上方に向かって延びる破断線29が基端支持部26に入る。すると内壁部25が破断線29を境にして当該ロック溝28の前後のロック面28aの開き角度が大きくなる方向に変形する(ロアレール21が破断きっかけ部28cを中心に下に凸の態様で変形する)。すると図12に示すように、ロック部51のうちの後方に位置するものが対応するロック溝28の上側(奥側)に相対移動するので、全てのロック部51がロック溝28から下方に脱出するのが防止される。ロック部51と対応するロック面28aの衝突時に最大値となるロック部51とロック歯27(ロック面28a)の間のロック荷重は、ロアレール21の変形等により低下するものの、少なくとも一部のロック部51が対応するロック歯27(ロック面28a)と係合し続けるので、ロック荷重の低下具合は緩やかなものとなる。また各ロック歯27自体の強度を低下させているわけではないので、必要最低荷重を高いレベルで確保することが可能である。
なおスライドレール装置10を搭載した車両に別の車両が後方から衝突した場合は、各ロック部51が自身の直後に位置するロック歯(ロック面28a)に衝突する点を除いて、スライドレール装置10は上記と同様の作用をする(内壁部25が破断線29を境にして当該ロック溝28の前後のロック面28aの開き角度が大きくなる方向に変形する)。
以上、上記実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明は様々な変更を施しながら実施可能である。
例えば、内壁部25に形成する各ロック溝の形状を図22〜図24のようにしてもよい。
図22の変形例のロック溝80は側面視略二等辺三角形状(左右対称形状)であり、その輪郭(外形)は、前後両面の下半部を構成する、傾斜しながら上方に直線的に延びる前後一対のロック面80a(前後のロック面80aの上端位置は、両者の前後間隔がロック部51の径と同じ位置)と、ロック面80aの上端からロック面80aと同じ角度で傾斜しながら直線的に延び互いの上端どうしが交わる前後一対の接続面80b(ロック部51は前後の接続面80bに対して接触できない)とからなり、前後の接続面80bの上端同士が交わる部分が破断きっかけ部80cを構成している。
図23の変形例のロック溝81は側面視略台形であり、その輪郭(外形)は、上下方向に直線的に延びる前側のロック面81aと、上下方向に直線的に延び、その上端位置がロック面81aの上端位置と同じ高さである後側のロック面81bと、ロック面81aの上端から傾斜しながら直線的に延びる前側の接続面81cと、ロック面81bの上端から上方に直線的に延び、その上端が接続面81cと交わる接続面81dとからなり(ロック部51は接続面81cと接続面81dに対して接触できない)、接続面81cと接続面81dの上端同士が交わる部分が破断きっかけ部81eを構成している。
図24の変形例のロック溝82は側面視略台形であり、その輪郭(外形)は、上下方向に延びる曲面からなる前側のロック面82aと、上下方向に直線的に延び、その上端位置がロック面82aの上端位置と同じ高さである後側のロック面82bと(ロック面82aとロック面82bの上端位置は、両者の前後間隔がロック部51の径と同じ位置)、ロック面82aの上端からロック面82aと同じ曲率で延びる前側の接続面82cと、ロック面82bの上端から上方に延び、その上端が接続面82cと交わる接続面82dとからなり(ロック部51は接続面82cと接続面82dに対して接触できない)、接続面82cと接続面82dの上端同士が交わる部分が破断きっかけ部82eを構成している。
これら図22〜図24の変形例のロック溝80、81、82も破断きっかけ部80c、81e、82eを具備しているので、ロアレール21にロック溝80、81、82を形成した場合も上記実施形態と同様の効果が得られる。
またロック溝をいかなる形状とする場合であっても、破断きっかけ部を構成する交わり面の交差角度が小さいほど破断のきっかけになり易いので、該交差角度はマクロ的に見て鋭角、理想的には45°未満とするのが好ましい。
さらにロックバネ50を、前後方向に延びる(殆ど弾性変形しない)金属板により構成し、かつアッパレール30に左右方向の軸回りに回転可能に支持したロック部を有するロックレバー(図示略)に代え、バネ等からなる付勢手段(図示略)によって該ロックレバーをロック方向に回転付勢し、ロックレバーの前端部にループハンドル60の後端接続部62を上記の態様で接続してもよい。
10 スライドレール装置
15 固定ブラケット
20 レールユニット
21 ロアレール
22 底壁
23 外壁部
24 天井壁
25 内壁部(縦壁)
26 基端支持部
27 ロック歯
28 ロック溝
28a ロック面
28b 接続面
28c 破断きっかけ部
29 破断線
30 アッパレール
31 基部
32 立上り壁
33 被ロック壁
34 前後動規制溝
35 規制片
36 37 係止片
38 下側支持部
40 ロック解除レバー
41 側壁
42 回転接触凸部
43 バネ押圧片
44 バネ掛け溝
45 天井孔
46 上側支持部
47 バネ掛け凹部
48 下面支持片
50 ロックバネ(ロック部材)
51 ロック部
52 前端係止片
53 後端係止部
55 リテーナ
56 ベアリングボール
60 ループハンドル
61 操作部
62 後端接続部
63 上側当接面
64 下側当接面
65 上側被支持部
66 下側被支持部
67 係止溝
70 付勢バネ(付勢手段)
71 底面支持部
72 上面押圧片
73 挿入端部
74 ハンドル押圧部
75 下向係止片
76 底面押圧片
77 側部アーム
78 上向係止片
80 ロック溝
80a ロック面
80b 接続面
80c 破断きっかけ部
81 ロック溝
81a 81b ロック面
81c 81d 接続面
81e 破断きっかけ部
82 ロック溝
82a 82b ロック面
82c 82d 接続面
82e 破断きっかけ部
P 接触部

Claims (3)

  1. 前後方向に延び、車両床面に対して移動不能なロアレールと、
    該ロアレールに前後方向にスライド可能として支持したアッパレールと、
    上記ロアレールの前後方向に延びる縦壁に前後方向に並べて形成した、下方が開放する多数のロック溝と、
    上記ロック溝と係脱可能なロック部を備える、上記アッパレールに支持したロック部材と、
    を備えた車両用スライドレール装置において、
    各ロック溝は、前後対をなすロック面と、この一対のロック面に連なる接続面と、によって輪郭を定めてあり、
    上記接続面の輪郭は、互いに交わる2つの直線または曲線によって規定されており、
    この接続面の輪郭中に、上記2つの上記直線または上記曲線の交わり部によって構成した、上記ロック部から一対のロック面のいずれか一方に衝撃荷重が加わったとき、一対のロック面の開き角が大きくなる方向の破断を上記縦壁に生じさせる破断きっかけ部を形成したことを特徴とする車両用スライドレール装置。
  2. 請求項1記載の車両用スライドレール装置において、
    破断きっかけ部を構成する交わり部は、マクロに見て鋭角をなしている車両用スライドレール装置。
  3. 請求項2記載の車両用スライドレール装置において、
    上記鋭角は45゜以下である車両用スライドレール装置。
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