JP5707026B2 - 長期体重維持 - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
[発明の分野]
本発明は、体重維持の分野、さらに詳細にはヒトの長期体重維持の分野である。
[発明の背景]
先進国において、肥満の発症の増加は、認識された医学的問題である。肥満は、冠動脈心疾患、高血圧、インスリン非依存性糖尿病、肺機能障害、変形性関節症、およびいくつかのタイプの癌を含めて、いくつかの疾患の主な要因である。肥満は、エネルギー摂取とエネルギー消費の平衡が、正のエネルギー収支に移動する場合に発症する。
肥満は、軽度(20〜30%過体重)、中等度(30〜60%過体重)、または重度(>60%過体重)の病態として分類することができる。肥満は、いくつかの健康被害を伴う。肥満は、心機能と肺機能を損ない、内分泌機能を撹乱し、情緒的問題を引き起こす可能性がある。高血圧、耐糖能障害およびインスリン非依存性糖尿病、ならびに高コレステロール血症は、正常体重の個体より過体重の個体において、よく見られる病態である。したがって、肥満は、例えば高血圧、脳卒中、II型糖尿病、いくつかのタイプの癌、胆嚢疾患、および虚血性心疾患を患っている個体において罹患率および死亡率に寄与する可能性がある。肥満の中等度および重度の症例は、死亡率を高めることが知られている。結腸および直腸癌は、肥満男性に頻繁に出現する疾患であり、肥満女性は、子宮内膜癌または胆嚢癌を患うことが多い。さらに、過体重の増加は、ほとんど結果的に精神的および社会的問題の増加を招くことが理解されている。
体重減少によって死亡率および罹患率のリスクが低減されるという点で、肥満の治療は有益である。中程度の体重減少でさえ、すでに有益な健康効果をもたらしている。体重減少は、エネルギー摂取を低減し、かつ/またはエネルギー消費を亢進し、もしくは脂肪酸化を促進することによって実現されることが知られている。(「Clinical guidelines on the identification,evaluation and treatment of overweight and obesity in adults−The evidence report」.NIH.Obes.Res.1998;6(suppl):51S−209S)。
第1の有効な減量方法は、エネルギー摂取、すなわち食物摂取の低減である。これは、本質的に食事治療によってのみ可能である。というのは、食物の吸収不良は、薬物療法または外科手術によって安全に得ることができないからである。この食事治療は、体重減少用ダイエットおよび維持用ダイエットからならなければならない。満足な体重減少の後、患者に栄養があり受け入れられる食物を供給して体重が安定になるまで、エネルギー供給を徐々に増加させなければならない。長期ダイエットの重要性は、患者の10〜20%しか、得られた減少重量を維持できないことからわかる。
第2に、身体活動の増加は、エネルギー消費の亢進を招き、したがって負のエネルギー収支に寄与する。しかし、大幅な体重減少を得るために、毎日身体活動の時間が必要である。したがって、身体活動は、他の種類の治療を補う非常に重要なものであるが、単独では、肥満の治療においてわずかな役割しか果たさない。また、身体活動は、エネルギー制限を含む食事治療に続くエネルギー消費の低減の減少に寄与することができる。
肥満の治療で、薬物を単独で、または食事治療および/もしくは身体活動の増加と組み合わせて使用することができる。肥満の治療で使用される薬物は、主に食欲低下薬および/または熱発生薬である。食欲低下薬は、主にエネルギー摂取を低減することによってその効果を及ぼす。摂食量の低下は、食欲抑制が関与する脳伝達物質系に及ぼす薬物作用の結果である。これらの薬物作用は、様々な部位の視床下部を介して媒介されると思われる。この作用は、アドレナリン作動性経路、ドーパミン作動性経路、もしくはセロトニン作動性経路、またはそれらの組合せを介して及ぼされることがある。いずれの系が関与するにしても、最終結果は、満腹中枢の刺激、ひいては食欲抑制をもたらす摂食中枢の活動の同時低減である。周知の食欲低下剤の例は、例えばエフェドリン、フェニルプロパノールアミン、アンフェタミン類、およびフェンフルラミンである。
現在、肥満の治療における熱発生薬は、一般に潜在的な治療価値を有することが認められており、近年、新しい熱発生化合物の探求に対する興味が高まっている。この興味は、主に肥満は遺伝的に決まる可能性があるという広く受け入れられている示唆と関係付けられている。肥満発症の可能性の原因となる遺伝的欠陥は、肥満者の熱発生の欠陥(すなわち、代謝系における欠陥)に関連する(ドゥルー(Dulloo,A.)およびミラー(D.S.Miller)(1989)Nutrition 5:7−9)。熱発生の欠陥の特性は、完全には明らかになっていないが、交感神経副腎系の欠陥反応性を指摘する説得力のある証拠がある(アストラップ(Astrup)A.V.(1989).Nutrition 5:703)。ドゥルー(Dulloo)およびミラー(Miller)(1989)Nutrition 5:7−9)は、肥満者の熱発生の欠陥は、神経伝達物質に対する無感覚ではなく、ノルエピネフリン放出の低下に関連することを示唆している。したがって、交感神経系の活動を模倣し、代謝率を上げる薬物は、肥満の治療に対して相当な治療可能性をもたらす。
本明細書では、熱発生という用語は、熱の生成、特に生理学的プロセスによる熱の生成を意味する。発熱性薬は、ヒトまたは動物の体および/または脂肪酸化において熱の生理学的生成を誘導することができる薬物である。
いくつかの成功した体重減少方法が利用可能であるが、長期体重維持は問題となったままである。エルファグ(Elfhag)およびロスナー(Rossner)(Obesity Reviews(2005)6、67−85)は、体重減少後の成功した体重維持に関連するいくつかの要因を概説し、結論として、減量するための内的モチベーション、社会的支援、よりよい対処戦略および生活ストレスに対処する能力、自己効力、自律性、人生の責任を負うこと、ならびに全体的な心理的強さおよび安定性は、患者が意図的な体重減少後に体重維持に成功するかどうかを決定する主要な要因であると述べている。患者は、非常に独特な個人的解決策および内的な能力を見い出すよう奨励される。
所望の体重を維持することがそのように困難である理由は、ヒト対象者において、体重減少中、基礎代謝率(BMR)が、おそらく除脂肪体重、体脂肪量、およびより低い交感神経系活動の減少により低下する一因となる場合が多い。この効果は、肥満患者において特に重要であることがある。基礎代謝率のメタアナリシスによって、以前に肥満の患者は、非肥満者よりBMRが有意に3〜5%低く、低いBMRを有するリスクが5倍高いことが示された(アストラップ(Astrup)ら、(1999)Am.J.Clin.Nutr.55:14−21)。
薬学研究はこの問題に取り組み、最近、薬物のシブトラミンは食欲低下に影響をもたらすだけでなく、意図的な体重減少後、エネルギー消費を成功裏に亢進できることがわかった。正常な体重の男性対象者において、より高い用量のシブトラミンを投与すると、急性の熱発生効果が観察された(ハンセン(Hansen)ら、(1998)Am.J.Clin.Nutr.68:1180−1186)が、より低い用量のシブトラミンを慢性投与すると、エネルギー消費は亢進されなかったが、エネルギー摂取の低減および体重減少と共に見られる正常なエネルギー消費低減を脱抑制する効果があった(ハンセン(Hansen)ら、(1999)Int.J.Obes.23:1016−1024)。
シブトラミンは、セロトニンおよびノルアドレナリン再取り込み阻害剤であり、BMIが30kg/m2を超え、または肥満関連疾患が存在し、BMIが27kg/m2を超える患者における肥満の治療のために、国立医療技術評価機構(National Institute of Clinical Excellence)(NICE)によって勧められている(NICE.(2001)「成人における肥満の治療のためのシブトラミン使用のガイダンス 技術評価ガイダンス」、31号、国立医療技術評価機構、ロンドン(Guidance of the use of Sibutramine for the Treatment of Obesity in Adults.Technology Appraisal Guidance−No 31.National Institute for Clinical Excellence,London))。
最近の欧州での試験(ジェームズ(James)ら、(2000)Lancet,356:2119−2125)では、6か月のシブトラミンによる導入期間後、5%の体重減少を実現した患者を、シブトラミン投与継続またはプラセボ投与に無作為化した。18か月後、シブトラミン投与患者は、対照患者の42%に比べて、69%がこの中程度の5%減少を保持した。
しかし、シブトラミンは、(交感神経作用物質として作用して)血圧および脈拍の上昇を引き起こす可能性があり、したがって高血圧患者に適していない。正常血圧患者において、シブトラミン投与治療によって、少なくとも限られた期間、中等度の体重減少を実現することができる。シブトラミンはまた、便秘、口渇、血圧上昇、頭痛、心拍数上昇、および不眠を含むいくつかの副作用の欠点がある(http://www.meridia.net/index.cfm?act=consumer_safety)。
いくつかの他の薬物は、体重減少後の体重維持の問題に対処していることが示唆されている。薬物のフェンフルラミンおよびデキスフェンフルラミンは、5−HT分泌の刺激および5−HT再取り込みの阻害により作用したが、それらの使用と心臓弁異常の関連が発見された後、撤退された(コノリー(Connolly)ら、(1997)New England Journal of Medicine,337:581−588)。
オルリスタットは、胃腸リパーゼに結合して、脂肪吸収を抑制することによって、腸において局所的に作用する。食事と共にまたは食事の1時間後オルリスタットを服用する患者は、摂取した食事性脂肪の約3分の1を排便で排泄し、それによってカロリー摂取を低減する。したがって、患者は、脂肪食後に鼓腸および不快な排便を経験する可能性がある。試験によって、オルリスタットは、プラセボによる5%の体重減少に比べて、1年で9%の軽度体重減少を実現することもでき、使用2年目に体重再増加を遅延できることが明らかである(ヤノフスキー(Yanovski)およびヤノフスキー(Yanovski)(2002),New England Journal of Medicine,346:591−602)。しかし、オルリスタットは2年間しか許可されておらず、2年目までには有効でなくなる。
要するに、体重減少後の体重維持に役立つために人体のエネルギー消費を亢進することができる熱発生活性組成物が必要とされている。特に、上記の副作用のない薬理活性組成物は有益であるはずである。
[発明の概要]
驚くべきことに、周囲温度〜体温で固形脂肪分を有するトリグリセリド油、および乳化剤、好ましくは食品乳化剤の混合物を、体重減少後の体重維持に効果的に使用できることが明らかになった。このような組成物は、体重減少後の安静時エネルギー消費を亢進し、除脂肪体重の減少に寄与し、除脂肪体重を増加させるようである。
したがって、本発明は、周囲温度〜体温で固形脂肪分を有するトリグリセリド油、および乳化剤を含む混合物の、安静時エネルギー消費などのエネルギー消費を亢進するための薬理活性組成物を調製するための使用に関する。
本発明はまた、本質的に周囲温度〜体温で固形脂肪分を有するトリグリセリド油、および乳化剤からなる混合物の、安静時エネルギー消費などのエネルギー消費を亢進するための薬理活性組成物を調製するための使用に関する。このような混合物は、当然ながら、さらに着色剤、酸化防止剤などを含むことがある。
本発明はまた、周囲温度〜体温で固形脂肪分を有するトリグリセリド油、および乳化剤の混合物の、熱発生効果を得るための薬理活性組成物を調製するための使用に関する。
このような使用は、特に体重減少期間後の体重維持に有利である。
したがって、本発明はまた、周囲温度〜体温で固形脂肪分を有するトリグリセリド油、および乳化剤の混合物の、体重減少後の体重維持用の薬理活性組成物を調製するための使用に関する。
[発明の詳細な説明]
「体重維持」または「体重減少を維持している」という用語は、治療介入または本人の努力によって達成することができたおおよその体重減少結果を少なくとも18週間維持することを意味する。より具体的には、「体重減少」という用語は、初期またはベースライン体重の3、4、5、7、10、またはさらには15%など、少なくとも2%の体重減少を実現することを意味する。体重減少は、体重再増加が、体重減少期間が終わった後18週間、体重減少の%として30、25、20、またはさらには15%以下など、35%を超えない場合、維持されているとみなすことができる。
あるいは、体重減少は、2以上の肥満度指数(BMI)ポイントが減少するとして表すこともでき、体重は、BMIの再増加が、体重減少期間が終わった後18週間、BMI減少の百分率として30、25、20、またはさらには15%以下など、35%未満である場合、維持されているとみなすことができる。
本発明で使用することができる混合物は、水中油型乳濁液であることが有利である。本出願では、「水中油型乳濁液」という用語は、液体油分散液、および懸濁液である固形脂肪分散液を意味する。トリグリセリド油量(重量%)は、本明細書に教示されているトリグリセリド油の想定された用途、ならびに性質および特徴に応じて変わることがある。本発明に従う組成物は、トリグリセリド油を5、10、15、20、30、40、またはさらには60重量%以上、最大分散能、すなわち依然として水連続相が存在している時点まで含有すると想定することができる。
「周囲温度〜体温で固形脂肪分を有する」という語句は、周囲温度と体温の間隔全体において、固形脂肪分が存在すべきであることを意味する。「固形脂肪分」の意味は当業者に周知であり、例えばwww.minispec.com/applications/solid_fat_content.htmlに記載されているような標準的方法を使用して決定することができる。別の方式で表現すると、この用語は、体温で少なくとも残留および検出可能な固形脂肪分が存在すべきであることを意味する。残留および検出可能な固形脂肪分は、0.5%、1%、2%、3%、5%、10%以上など、0.1%を超える程度とすることができる。固形脂肪分は、ISO 8292またはIUPAC 2.150法で、ベンチトップ型NMRによって決定することができる。これらの方法によって、所与のトリグリセリド油が周囲温度〜体温の範囲で固形脂肪分を有するかどうか容易に決定することができる融解曲線が得られる。
周囲温度は、おおよその室温が、本発明に従って組成物が使用される温度であることを示すために使用される。通常、これは18、19、20、21、または22℃などの約20℃である。
体温は、種によってわずかに異なる。本明細書では、この用語は、治療対象のヒト個体の体温を示すために使用される。通常、これは36、36.5、37、37.5、38、38.5、または39℃などの約37℃である。
本発明は、過体重または肥満個体において体重減少を維持するのに特に有用である。実際上、一般に、体重が「望ましい体重」を超える場合、過体重が存在し、体重が「望ましい体重」より20%以上多い場合、肥満が存在するということが認められている。ヒトの望ましい体重は、メトロポリタン生命保険会社の身長・体重表(Metropolitan Height and Weight Tables)に従って、体格が中位の個体の範囲の中間点として定義することができる。
本明細書で用いる「トリグリセリド」という用語は、グリセロールが3つの脂肪酸にエステル結合しているトリアシルグリセロールを意味する。
前記混合物または水中油型乳濁液のトリグリセリド油は、周囲温度〜体温で固形脂肪分を有する任意のトリグリセリド材料とすることができる。トリグリセリド油は、IUPAC法、2.150号、7版(IUPAC method no.2.150,7th edition)に記載されているNMR連続測定で決定された固形脂肪分の百分率で定義される。
トリグリセリド油は、好ましくはパーム油、カカオバターなどの製菓用脂肪である。適切なトリグリセリド油の別の例は、イリッペバター、シアバター、コカムバター、サルバター、もしくは他の天然油、または同様な固形脂肪分もしくは溶融範囲を有するそれらの分画である。このような油の他の例は、水素添加もしくは部分水素添加ダイズ油、ナタネ油、綿実油、およびヒマワリ油、またはそれらの分画である。トリグリセリド油はまた、合成物でも半合成物でもよい。
「製菓用脂肪」という用語は、製菓用途向けの特殊脂肪を意味し、当技術分野で周知である。カカオバターはこの群のうちで最も知られている代表であり、製菓用脂肪は、カカオバター代替物またはカカオバター等価物と呼ばれることも多く、カカオバター交換物またはカカオバター代用物とも呼ばれることもある。
合成物または半合成物という用語は、完全に天然物ではなく、かつ/または化学合成で得られた物質を意味する。
本発明は特に、トリグリセリド油がパーム油分画を含む組成物の使用に関する。このパーム油分画は、市販のパーム油から得ることができ、主にグリセロールのパルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、およびステアリン酸エステルそれぞれの組合せに基づいて、適切なトリグリセリドの特定の混合物に分画することができる。
したがって、本発明で使用するための好ましい脂肪酸は、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、およびステアリン酸からなる群から選択される。さらにより好ましい組成物は、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、およびステアリン酸からなる群から選択された少なくとも2つの脂肪酸を含む。パルミチン酸およびステアリン酸からなる群から選択された脂肪酸を30〜70%など、20〜80%使用し、オレイン酸およびリノール酸からなる群から選択された脂肪酸を70〜30%など、80〜20%使用した場合に、特に良好な結果が得られた。これらの量は、必ずしも合計100%になる必要はなく、すなわちラウリン酸など、追加の脂肪酸の存在を必ずしも排除しないことに留意されたい。
トリグリセリド油は、95重量%超など、少なくとも90重量%のトリグリセリドを含有することができる。また、パーム油分画中のトリグリセリド含有量は、99重量%以上とすることができる。純度は、薄層クロマトグラフィーや高速液体クロマトグラフィーなど、通常のクロマトグラフィー法でチェックすることができる。乳濁液で利用されるトリグリセリド油は、薬理学的目的で使用される場合に純粋であり、望まれない汚染物質を含まないことが好ましい。
任意の乳化剤を本発明で使用することができる。しかし、食品乳化剤が好ましい。食品乳化剤は、食品用途でよく使用される乳化剤であり、一般に親水性部分および親油性部分から構成されるエステルである。一般に、親油性部分は、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、もしくはリノール酸、または前記脂肪酸の組合せを含む。親水性部分は、一般にヒドロキシル基、カルボキシル基、またはオキシエチレン基を含む。
食品用乳化剤のファミリーの例は、レシチン、モノおよびジグリセリド、プロピレングリコールモノエステル、ラクチル化エステル、ポリグリセロールエステル、ソルビタンエステル、エトキシ化エステル、スクシニル化エステル、フルーツ酸エステル、アセチル化モノおよびジグリセリド、リン酸化モノおよびジグリセリド、ならびにスクロースエステルである。油を適切な食物または食品と混合し、前記食物または食品の固有の乳化特性を利用する場合も、トリグリセリド油の乳濁液を得ることができる。本発明に従う食品乳化剤は、20重量%を超える、好ましくは40重量%を超えるトリグリセリド油を乳化することができ、乳濁液を組み込むことができる食品加工を容易にするために依然として液体である乳濁液を生じる。
本発明の好ましい乳化剤は、例えば卵黄、牛乳、ダイズ油、ヒマワリ油、およびナタネ油から生成されたレシチンであり、主にホスファチジルコリンやホスファチジルエタノールアミンなどのリン脂質の混合物からなる。レシチンはこの文脈では、出発材料の脱ガム後に得られ、食品乳化剤として市販されている前記リン脂質の粗混合物を意味する。
特に好ましい乳化剤は、ガラクトリピド系乳化剤である。ガラクトリピドは、植物細胞膜の周知の構成要素である糖脂質の群に属する。これらの最も重要なクラスは、ジアシルグリセロールにグリコシド結合した1〜4個の糖を含有する。最も豊富な2つのクラスはそれぞれ、1つおよび2つのガラクトース単位を含み、これらのよく使用される名称および略語は、モノおよびジガラクトシルジグリセリド(MGDGおよびDGDG)であり、ガラクトリピドと呼ばれることもある。ガラクトリピド、主にDGDGおよびDGDGが豊富な材料が検討され、食物、化粧品、および医薬品などの工業用途で興味深い界面活性材料であることがわかっている。ガラクトリピド乳化剤は、国際公開第95/20943号パンフレットおよび国際公開第97/11141号パンフレットに記載されている。ガラクトリピド乳化剤の好ましい供給源は、シリアルおよびグレイン、特にオートムギである。
本発明の好ましい態様は、本発明のトリグリセリド油とパーム核油またはココナッツ油を組み合わせた組成物の使用である。
分画されたオートムギ油をガラクトリピド系乳化剤として使用した場合に、特に良好な結果が得られた。したがって、本発明はまた、ガラクトリピド系乳化剤が分画されたオートムギ油である組成物の使用にも関する。
水中油型乳濁液は、乳化剤を単独で、またはコサーファクタントなど、他の両親媒性化合物と組み合わせて使用することによって調製することができる。水中油型乳濁液は、矯味剤、甘味剤、着色剤、粘稠化剤、保存剤、酸化防止剤など、組成物の様々な局面を改善するための、当技術分野で知られている任意選択の添加剤も含むことができる。
水中油型乳濁液は、通常の方法で調製することができる。例えば、乳化剤を液体トリグリセリドに添加することによって、水中30重量%のトリグリセリド油乳濁液が調製される。連続相は、純水、または等張剤、甘味剤、矯味剤、および保存剤などの水溶性添加剤を含有する水溶液とすることができる。必要であれば、次いで水相のpHを調整する。油相を水相と同様に予熱し、次いで油相を、高せん断混合下で水相に添加する。次いで、このプレ乳濁液を高圧均質化にかけることができる。
熱発生効果および/または体重減少後の体重維持の効果を得るために、本明細書に記載する組成物を腸溶または経口用量で投与することができる。好ましくは、組成物を食物物質の形で投与する。
したがって、トリグリセリド油を乳化剤と共に含む混合物を固体または半固体の食物に添加することができ、次いで消化管の体液に曝露されたとき、自然乳化して水中油型乳濁液になる。混合物は、酸化防止剤および矯味剤などの油溶性添加剤も含有することができる。混合物を、液体または半液体の食物および飲物に添加することができる調製済み乳濁液に作製することもできる。
特に、本発明は、乳濁液のトリグリセリド油および乳化剤の混合物が80〜99重量%のトリグリセリドおよび1〜20重量%の乳化剤を含む食物組成物に関する。
乳化剤の乳化力は乳化剤の性質または特性に依存することが強調されるべきである。トリグリセリド5〜60重量%の水中油型乳濁液を調製するために、上記の分画されたオートムギ油を、さらに精製することなく、乳化剤として全組成物の1〜20重量%の量で使用することができる。トリグリセリド5〜80重量%の水中油型乳濁液を調製するために、国際公開第95/20943号パンフレットのガラクトリピド乳化剤を全組成物の0.1〜5.0重量%で使用すべきである。
混合物は、ヨーグルト、アイスクリーム、マーガリン、スプレッド、サラダ油、およびドレッシング、食肉加工品、菓子、フィリング、ソース、スープ、果実飲料、デザート、ベビーフードなどの乳製品、さらには栄養および薬剤サプリメントの生成で使用することができる。特に、油性混合物を、チョコレート、他のキャンディー、焼いた食物、およびいかなる他の適切な食物など、固体または半固体食物中で使用することができる。
本発明はまた、1〜30重量%、好ましくは2〜15重量%の水中油型乳濁液を含む乳製品の使用に関する。ヨーグルトなどの好ましい乳製品は、パーム油のトリグリセリド分画および分画されたオートムギ油の4〜10重量%の乳濁液を含むことができる。
所望の体重維持効果を得るために、40重量%の乳濁液を、1盛りまたは1回の食事当たり1〜200ml、あるいは5〜100mlまたは10〜30mlの量で摂取することができる。油成分単独、すなわち油性混合物を、比例的により少ない量で使用することができる。
本発明はまた、周囲温度〜体温で固形脂肪分を有するトリグリセリド油、および乳化剤の混合物の、安静時エネルギー消費などのエネルギー消費を亢進するための薬理活性組成物を調製するための使用に関する。これは、意図的な体重減少の期間後に特に有用である。
薬剤組成物中で使用される場合、このような組成物は、水中油型乳濁液に加えて、本発明に従う成分以外の治療活性をもつ成分を含む。添加することができる治療活性をもつ成分としては、ビタミン、ミネラル、および医療用医薬品が挙げられる。
下記の実施例および試験では、様々な脂質および乳化剤を混合物および乳濁液に製剤し、体重減少後の体重維持に及ぼす効果について試験した。次の脂肪または油を使用した。Akofrite(Karlshamns AB,Karlshamn,Swedenのパーム油の商標名)の分画によって得られる分画されたパーム油(CPL−Palm oil,LTP Lipid Technologies Provider AB,Karlshamn,Sweden)。
乳化剤として、国際公開第97/11141号パンフレットに従ってオートムギから調製された、約20%のDGDGを含む分画されたオートムギ油(Scotia LipidTeknik,Stockholm,Sweden);国際公開第95/20943号パンフレットに従ってオートムギから調製された、約60%のDGDGを含むガラクトリピド(CPL−Galactolipids,Scotia LipidTeknik,Stockholm,Sweden)を使用した。
使用する分画されたパーム油は、アルカリメタノリシス後に気液クロマトグラフィーの手段で確定して、次の脂肪酸組成:40〜45重量%のパルミチン酸、38〜42重量%のオレイン酸、8〜10重量%のリノール酸、および4〜5重量%のステアリン酸を有することができ、残部はラウリン酸、ミリスチン酸、アラキジン酸、およびパルミトレイン酸からなる群から選択される。
分画されたパーム油は、トリグリセリド(TG)含有量が99.8〜100.0重量%、固形脂肪分が20℃および35℃(NおよびN35)においてそれぞれ、31および6であることがある。
上記の組成物が食物サプリメントとして、体重減少期後ヒト個体に使用された場合、本発明に従う組成物を服用する個体(被検個体)の安静時エネルギー消費は、組成物のいずれも服用しなかった個体(対照個体)の安静時エネルギー消費より有意に高いことが観察された。また、被検個体の除脂肪体重は有意により高く、体脂肪量はより低かった(表5、ならびに図6および7)。
特定の理論に拘泥するものではないが、オリブラ(Olibra)の観察された効果は、回腸に非吸収栄養分が存在することによって明らかになった「回腸ブレーキ」機序、すなわち上部消化管機能の抑制の結果であり得る(Spillerら、1984)。「回腸ブレーキ」は、遠位腸からの1つまたは複数の満腹ホルモンの放出と関係付けられるようである(アポンテ(Aponte)ら、1985;Jinら、1993)。現在、エネルギー消費の制御においても役割を果たすようである。
[実施例]
[実施例1.オリブラ乳濁液]
Figure 0005707026
パーム油を50℃で溶融し、分画されたオートムギ油と混合する。油相および水を65〜70℃に予熱し、次いで15,000rpmで4分間、高せん断混合下に、油相を水に添加する。次いで、プレ乳濁液を2つに分ける。一方は400バールで、他方は800バールで、両方とも6サイクルを60℃で均質化する(Rannieホモジナイザ、Model Mini−Lab 8.30 H,APV Rannie,Denmark)。
両方の調製物から、同様なクリーム様稠性をもつ乳濁液が得られる。平均粒径(Z平均)は、どちらの場合も約480nmである(Zetasizer 4,Malvern Instruments,UK)。
上記で調製された乳濁液(以下、オリブラと呼ぶ。LTP Lipid Technologies Provider AB,Karlshamn,Swedenから市販されている)は、製品の生産における材料として使用されるまで2〜8℃で貯蔵することができる。オリブラ乳濁液を、ヨーグルト製品の製造における材料として使用することができる。
[実施例2.他の水中油型調製物]
Figure 0005707026
パーム油を50℃で溶融し、ガラクトリピドと混合する。油相および水を65〜70℃に予熱し、次いで15,000rpmで4分間、高せん断混合下に、油相を水に添加する。次いで、プレ乳濁液を、800バールで、6サイクルを60℃で均質化する(Rannieホモジナイザ、Model Mini−Lab 8.30 H,APV Rannie,Denmark)。これから、クリーム稠性をもち、平均粒径(Z平均)が290nm(Zetasizer 4,Malvern Instruments,UK)である乳濁液が得られる。ガラクトリピド含有量が高い(5%を超える)場合、濃厚なペーストが生成される。
Figure 0005707026
パーム油を50℃で溶融し、分画されたオートムギ油と混合する。油相および水を65〜70℃に予熱し、次いで15,000rpmで2分間、高せん断混合下に、油相を水に添加する。次いで、プレ乳濁液を、600バールで、5サイクルを60℃で均質化する(Rannieホモジナイザ、Model Mini−Lab 8.30 H,APV Rannie,Denmark)。これから、クリーム稠性をもつ乳濁液が得られる。平均粒径(Z平均)は、400nmである(Zetasizer 4,Malvern Instruments,UK)。
[実施例3.食物組成物]
[アイスクリーム材料]
卵 2個
砂糖 125mL
牛乳 250mL
オレンジ−ココアアロマ 5g
オリブラ 200mL
卵、砂糖、および牛乳を混合し、クリームが濃厚になるまでホイップしながらゆっくり沸騰させる。次いで、クリームを約5gのオレンジ−ココアアロマ(NorrMejerier製、Lulea,Sweden)と混合し、室温に冷却する。200mLのオリブラを添加し、混合物をアイスクリーム機械に注ぎ込み、約30分間作動させる。
[ニンジンケーキ]
材料
卵4個
分画されたパーム油+分画されたオートムギ油 250mL
すりおろしたニンジン 600mL
ブラウンシュガー 200mL
砂糖 150mL
重曹 小匙1杯
塩 小匙1杯
シナモン 小匙3杯
小麦粉 450mL
卵、および分画されたパーム油と分画されたオートムギ油との混合物(40:2(重量))をすりおろしたニンジンに添加し、得られた混合物を電気混合器によってホイップする。乾燥材料をすべて混合し、穏やかに撹拌して、ニンジン混合物を得る。この練物を、油を塗りパン粉をまぶした高温のベーキング用鍋に注ぎ込み、オーブン温度175℃で60分間加熱する。
[実施例4.体重減少期後の体重維持に関する研究]
[試験デザイン]
プラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験デザインを用いた。このデザインが、図1に略図で示されている。
試験の最初の8週間で、96名の対象者(年齢、肥満度指数(BMI)、体重、および食事制限によって層別化)を48名の対象者の2群にランダムに分けた。モディファースト(Modifast)(2.1MJ/d)を製造業者の指示書に従って使用する6週間レジメンによって体重減少を実現し、次いで対象者が習慣的食パターンを再開し、毎日使用の対照またはオリブラヨーグルトを摂取する体重再増加期間18週間を開始した。一群は、プラセボヨーグルト(5gの乳脂肪を含む250gのヨーグルト)を摂取し、他群はオリブラヨーグルト(5gのオリブラ乳濁液によってもたらされる3gの乳脂肪および2gの植物性脂肪を含む250gのヨーグルト)を摂取した。対象者は、午前中(朝食時)に125gを2杯、および午後(およそ16.00時)に2杯を用いるよう指示された。
1週目(体重減少前)、7週目(体重減少後)、および25週目(体重再増加/維持)の試験日に、同じヨーグルトを用いたが、朝食の125gの2杯のみが提供された。
様々な試験日に行われる測定を以下のセクションで記述する。
[オリブラヨーグルトの製造]
すべての容器を室温まで温めた。温度を12℃に保持して、脂肪含有量2.2%の約4000Lの牛乳を、脂肪含有量42%の約150Lのオリブラと混合した。混合物をゆっくり1時間撹拌した。水および他の材料(砂糖、乳清粉末、デンプン、スキムミルク粉末、およびゼラチン)を添加して、ヨーグルト中の最終脂肪含有量を2.05%にした(プロセスの後半で添加される果実調製物も含む)。
混合物をpH 6.6〜6.8で50℃に加熱し、次いで2段階高圧ホモジナイザ(190バール/70バール)を使用して均質化した。均質化乳濁液を約90℃で5分間低温殺菌し、続いて120℃で加熱滅菌を行った。約43℃に冷却した後、得られた乳濁液を発酵槽中、pH 3.95〜4.20で約8時間インキュベートした。次いで、発酵生成物を冷却し、槽に貯蔵した。果実調製物の必要量を添加し、ヨーグルトをさらに約78℃に加熱した。最後に、ヨーグルトを冷却し、200gのプラスチック製カップに充填し、Alでシールし、使用するまで冷蔵した。
[対象者]
地方紙によって募集された対象者は、年齢18〜55歳、BMI 25〜30kg/mの女性過体重対象者96名であった。対象者は、健康状態良好、非喫煙者、投薬治療を受けずに正常血圧者、およびせいぜい中等度のアルコール飲用者であった。性差、例えば代謝の相違のため、女性のみ対象として組み入れた。さらに、オリブラの効果が、男性より女性において明白となり得る徴候がある(バーンズ(Burns)ら、2000)。
スクリーニング中、体重、身長、ウエスト・ヒップ回り、および血圧を測定した。健康、薬物の使用、喫煙行動、アルコール摂取、および身体活動性に関する質問表を完成した。
[測定]
[質問(1、7、25週間目)]
下記の質問事項を用いて、下記を(空腹状態で)測定した。
・食行動(Three−Factor Eating Questionnaire,Stunkard&Messick,1985)
・空腹および満腹(視覚的アナログ尺度(Visual Analogue Scales))
・気分(リラックスした、憂鬱な、心地よい、怒った、怖がる、悲しい気分のようなすべてのタイプの積極的および消極的な気分の強さを示す;コバックス(Kovacs)ら、2003)
・忍容性(治療の起こり得る副作用)
[血液パラメータ(1、7、25週間目)]
下記の血液パラメータを空腹状態で測定した:脂肪分解の指標としてのトリアシルグリセロール(TG)、遊離脂肪酸(FFA)、およびグリセロール(GIy)、ならびに脂肪酸化の指標としてのβ−ヒドロキシブチラート(BHB)。要するに、46mlの血液を1、7、および25週間目に採取した(満腹関連ホルモン、TG、FFA、Gly、およびBHB測定用)。
[人体計測(2、8、26週間目)]
体重、ウェスト−ヒップ回り、および体組成を空腹状態で測定した。重水(O)希釈法を使用して、体組成を測定した。重水素同位体の希釈は、体内全水分量(TBW)の尺度である。夕方に、対象者は、バックグラウンド尿検体を採取した後、用量の重水素富化水(O)を摂取した。重水素溶液を摂取した後、これ以上の流体また食物の消費は許されなかった。翌朝、第2の尿検体(第2の排尿)を採取した。安定同位体比質量分析計(Micromass Optima,Manchester,UK)を使用して、尿検体中の重水素濃度を測定した。TBWは、H標識が体内固形分の非水系水素で交換されているのを較正するために重水希釈空間測定値を1.04で除して得た。TBWを水和要因0.73で除すことによって、除脂肪体重(FFM)を算出した。FFMを体重から差し引くことによって、体脂肪量(FM)が得られた。体重の百分率として表されたFMによって、脂肪の百分率が得られる(ショーラー(Schoeller)ら、1980;ファン・マルケン・リヒテンベルト(van Marken Lichtenbelt)ら、1994;ウエスタータープ(Westerterp)ら、1995)。
[安静時エネルギー消費(REE)(2、8、26週間目)]
下記のエネルギー消費および基質酸化変量を測定した:基礎代謝率、30分間の脂肪および炭水化物酸化。測定する前3日間、対象者は、標準化エネルギー収支ダイエットを消費した(予測エネルギー消費の100%;CHO/タンパク質/脂肪、53/12/35エネルギー(%))。食物はすべて、対象者に供給された。試験日には、対象者は、午前に空腹状態で研究室に到着する必要があった。基礎代謝率および基質酸化について、オープンサーキット換気フードシステムにより仰臥位の対象者を30分間測定した(アドリアエンズ(Adriaens)ら、2003)。ガス分析は、磁気力式酸素分析計(オムニカル型1155B,Crowborough Sussex,UK)および赤外線式二酸化炭素分析計(オムニカル型1520/1507)によって行った。ウィアーの式を用いて、REEを算出した(ウィアー(Weir)ら、1949)。呼吸商(RQ)を生成CO/消費Oとして算出した。
[満腹、満腹ホルモン(1、7、および25週間目)]
対象者は、8.00時に空腹状態で研究室に到着した。静脈内カテーテルを挿入した。ベースライン血液検体の採取(t=0分)後、対象者はオリブラまたはプラセボヨーグルトを摂取した。血液採取を90および180分後に繰り返した。最後の血液検体を採取した後、カテーテルを取り外した。グレリン(Ghr)、グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)、およびコレシストキニン(CCK)を空腹状態で、かつ90分および180分後に測定して、短期満腹効果を決定した。
空腹および満腹を視覚的アナログ尺度(VAS)によって1時間ごとに記録した。この主観的測定は確実かつ再現性よく、対象者の状態をこの点において表すからである(ラーベン(Raben)ら、1995)。
対象者は、コーヒー、紅茶、または水を飲む以外は、午前中飲食することが許されなかった。
[尿中のN採取(26週間目)]
26週間目、尿を24時中採取して、N含有量を決定し、食事のタンパク質含有量を算出した。1日目の第2の排尿から、2日目の第1の排尿まで、24時の尿を採取した。10mlのHSOの入った容器に、検体を採取して、蒸発による窒素損失を予防した。体積および窒素濃度を測定し、後者の測定には、窒素分析計を使用した。
タンパク質摂取量を、24時の窒素排出量から次式に従って算出した:
タンパク質摂取量(g/d)=(24時の尿中N排出量(g/d)+20%)×6.25
尿N排出量は、N摂取量の一定の部分(80%)である(ビンガム(Bingham)ら、1985)。
[結果]
[A.ベースラインの対象者特性]
表1は、対象者の関連ベースライン特性(スクリーニング値)によって対象者を十分に層別化したことを示す。最初の8週間で、脱落者は3名であった。値は平均±sdである。
Figure 0005707026
[B.ベースラインおよび体重減少後6週間の対象者特性]
ベースラインおよび体重減少後6週間の対象者の特性を、表2(人体計測、食行動、気分、血漿中脂質)および表3(満腹関連ホルモン)に示す。群による経時的効果は見られず、層別化群は、依然として完全に一致した。
表2に示すように、オリブラまたはプラセボの使用開始前に体重の大幅な低下があった(p<0.05)。低下した体重に加えて、BMI(kg/m)、ウェスト(cm)、ヒップ(cm)、FFM(kgおよび%)、FM(kgおよび%)、およびRQの低下もあった(p<0.05)。TFEQ(Three Factor Eating Questionnaire)のF1、およびF2、F3の点数はそれぞれ、有意に増加および減少した(p<0.05)。FFA(μmol/l)は、体重減少後6週間で有意に増加した。BHB(μmol/l) およびTG(μmol/l)の空腹時血中の値はそれぞれ、有意に増加および減少した(p<0.05)。
表3に示すように、体重減少期後、CCK値(t0およびt180)の有意な減少があった。さらに、グレリンは、体重減少後、t180にて有意に増加した。
Figure 0005707026
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[C.体重維持期]
モディファーストVLCDによる理論的体重減少は、6週間の期間に及んで11kg程度とすることができる。経験的に、典型的な体重減少は約1kg/週になる。この差の一部は、服薬不履行によるものであり、その一部は、厳格なVLCDを毎日順守することが困難な場合は低カロリーの果実および野菜の摂取が可能である志願者によるものである。
したがって、体重維持/再増加期中、オリブラまたはプラセボヨーグルトの消費に関する結果の分析には、モディファーストVLCD体重減少期中に6kg超を減量した対象者のみ含まれた。この下位群の50名の対象者は、依然としてベースライン特性については一致している(表4、1/2週目および7/8週目)。オリブラ群およびプラセボ群はそれぞれ、7.76±1.5kgおよび7.65±1.4kg減量した。
[C.1 18週間中の体重維持]
図2および3、ならび表4(25/26週目)は、体重減少に続いて18週間中、体重(BW)の変化を示す。オリブラ群(▲)では、BW(kg)の有意な増加はなかったが、プラセボ群(■)では、BWの有意な増加が認められた(p<0.001)(図2)。対応のない片側t検定によって、両群間で体重再増加(kgおよび%)の有意差(p<0.03)が認められた。体重減少の%として再増加については、プラセボヨーグルト(40%)に比べて、オリブラ(15%)は有意に低かった(図3)。
[C.2 人体計測および生化学特性の変化(表4)]
BMI(kg/m)およびウェスト回り(cm)は、オリブラ群においては増加しなかったが、プラセボ群では有意に増加した(p<0.05)。ウェスト回り(cm)の場合、体重維持中、治療経時的効果が見られた(p<0.05)。除脂肪体重(FFM;kg)は、体重維持中、両群において有意に増加した。FFM(%)およびFMについて、治療経時的効果(26週目と2週目を比較)が、プラセボ群に比べて見られた(p<0.05)。遊離脂肪酸(FFA;μmol/l)およびβ−ヒドロキシブチラート(BHB;μmol/l)の空腹時値は、両群において減少し、トリグリセリド(TG;μmol/l)は、体重維持中、両群において増加した(p<0.05)。
Figure 0005707026
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[C.3 安静時エネルギー消費の変化]
両群において、2週目および26週目における安静時エネルギー消費(REE;mJ/d)とFFM(kg)の間に有意な直線関係があった。各群について、FFMに応じてREEの変化が経時的に起こったかどうかを決定するために(REEはFFMに対して後退)、26週目のFFM(kg)を2週目の勾配方程式に記入した。ANOVA反復測定から、オリブラ群の場合、26週目のREEの測定値は、26週目のREEの予想値より有意に高かった(p<0.05)が、プラセボ群の場合そうでないことが明らかであった(図4)。両群間で26週目におけるREEの予想値と測定値の差の比較は、有意に異なる治療経時的効果に達しなかった。
表5には、2週目および26週目における両群の安静時エネルギー消費の測定値、およびFFMデータを示す。図6および7は、REEをFFMに対してプロットしたグラフを示す。両群においてREEとFFMの間に直線関係が存在するようである。表5から、オリブラ群では、2週目に比べて26週目におけるREEがより高い個体は14/22(64%)であることがわかる。対照群では、2週目に比べて26週目におけるREEがより高い個体は12/26(46%)でしかなかった。
Figure 0005707026
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[C.4 ベースライン、および体重維持の前後の空腹評点]
ベースライン、および体重維持の前後の空腹評点を図5に、午前および午後について別々に表6に示す。オリブラ群は、ヨーグルト消費後4時間、より空腹でなかったので、式「朝食後の空腹=空腹(10h−9h)+空腹(13h−10h)」を使用して、25週目におけるオリブラ群とプラセボ群の有意差を求めた。
[C.5 重量維持期の終わりの満腹関連ホルモン]
表7は、体重減少前後、および体重維持後の満腹関連ホルモンGLP−1、CCK、およびグレリンのレベルを示す。オリブラ群において、ヨーグルト消費後180分のGLP−1値は、1週目に比べて25週目において有意に増加した(治療経時的効果、p<0.05)。群間に他の有意な変化は認められなかった。
Figure 0005707026
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[C.6 体重維持期の終わりのタンパク質消費]
表8は、両群が、平均すると同じタンパク質摂取量、すなわちオリブラ使用者の場合、74.6±28.0グラム/日、およびプラセボ使用者の場合、81.8±31.0グラム/日であることを示している。これらの摂取量には有意差が認められなかった。したがって、体重維持中のヨーグルトの結果は、この期間中のタンパク質消費から独立している。
Figure 0005707026
[C.7 体重または体組成に及ぼすカルシウムのあり得る効果]
多種多様な集団において、カルシウム摂取と体組成または体重の間に逆関係が見られる。いくつかの研究から、カルシウムの閾値は約800mg/日であることが示唆されている(例えば、ゼメル(Zemel)ら、2003;ブーン(Boon)ら、2005)。それ以上では、カルシウムを摂取しても、体重および体組成に及ぼす追加の薬効がない。オランダでは、カルシウム摂取レベルは、すでにかなり高く(約800〜1600mg/日)、日々のカルシウム摂取量の約70%は、乳製品に由来する(ハルショフ(Hulshof)ら、2003)。ヨーグルト料理からの日々のカルシウム摂取量は約650mgになる。したがって、試験期間中、日々のカルシウム摂取量は800mg/日を十分超え、かつ体重または体組成に及ぼすカルシウムの効果はありそうもないと仮定するのが適正である。
[C.8 ヒトによる試験]
12.5gのオリブラ(42%)を、環境条件制御下でネジ蓋付きの15mlのガラスビンに充填した。ビンを、試験中冷蔵庫に貯蔵し、使用する前に1〜2時間室温に置いた。食事の代替物である粉末チョコレートまたはフォレストベリーを含む袋を、製造業者の指示書に従ってプラスチック容器中で200mlの水と混合し、その後オリブラをニュートリレット(Nutrilett)製剤を含む容器に注ぎ込み、5秒間振盪した。
BMI>26kg/mの過体重女性16名は、減量するために6週間すべての食事をVLCDダイエットに変更した。VLCDダイエットは、ニュートリレットインテンシブ(Nutrilett Intensive)5袋からなり、全エネルギー量は2.3kJ/日であった。体重減少期後、対象者は、習慣的食パターンに戻り、昼食をニュートリレットインテンシブ1袋に変更し、12.5gのオリブラを食事代替飲料に添加した。対象者は、昼食を被検生成物に変更することを8週間続けたが、1日の残りについては食物の種類または量などの他に制限はなかった(表9)。
Figure 0005707026
[D.結論]
オリブラ対牛乳脂肪プラセボの長期効果を分析するため、体重減少期中少なくとも6kgを減量した50名の対象者が含まれた。
この18週間のフィールド試験から、下記の結論を導くことができる:
1. 体重再増加は、オリブラ群において有意ではなかったが、プラセボ群においては有意であった。体重減少の%としての体重再増加は、オリブラ(15%)の場合、プラセボヨーグルト(40%)の場合より有意に低かった(表4、ならびに図2および3)。
2. オリブラヨーグルトでは、2週目(体重減少前)に比べて26週目において、体脂肪量(FM;kgおよび%)は減少し、除脂肪体重(FFM;%)は増加した(表4)。
3. オリブラ消費では、26週目におけるFFMに応じた安静時エネルギー消費の測定値(REE;mJ/d)は、26週目におけるREEの予想値より有意に高かったが、プラセボ消費の場合はそうではなかった(図4)。
4. 午前のオリブラヨーグルト消費後4時間中の空腹点数は、体重再増加期の終わりに増加した。しかし、ベースラインまたは体重減少後において、研究室での試験日中でヨーグルト間に有意差は見られなかった。
5. 空腹状態、またはヨーグルト消費後90分もしくは180分で、満腹関連ホルモンの有意な変化は認められなかった。
6. カルシウムまたはタンパク質摂取量は、2つの異なるヨーグルトによって得られた結果に影響する可能性がない。
プラセボに比べて、オリブラヨーグルト消費時におけるよりよい体重維持は、FFMに応じてREEが比較的高いことによって説明することができる。これは、FFMの増加およびFMの減少が比較的より大きいことにも寄与することができる。
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試験デザインの略図である。 試験における2群の体重の変化を示す図である。三角はオリブラ群の体重であり、四角は対照(プラセボ)群の体重である。 試験における26週間後、すなわち食事によって誘発された体重減少期後18週間の体重再増加の百分率を示す図である。 2群間のREEの比較を示す図である。 2群の空腹スコアを示す図である。 オリブラ群のREEをFFMに対してプロットしたグラフである。 対照群のREEをFFMに対してプロットしたグラフである。

Claims (5)

  1. 周囲温度〜体温で固形脂肪分を有するトリグリセリド油、および乳化剤の混合物の、体重減少後のエネルギー消費亢進用薬理活性組成物を調製するための使用であり、
    前記トリグリセリド油がパーム油またはその分画であり、
    前記乳化剤は、ガラクトリピドである、
    使用。
  2. 前記トリグリセリドがパーム油分画から得られる、請求項に記載の使用。
  3. 前記トリグリセリドが、グリセロールのパルミチン酸エステル、オレイン酸エステル、リノール酸エステル、およびステアリン酸エステルからなる群から選択される、請求項に記載の使用。
  4. 前記ガラクトリピドが、ジアシルグリセロールにグリコシド結合した1〜4個の糖を含有する、請求項1からのいずれか1項に記載の使用。
  5. 前記ガラクトリピドがモノまたはジガラクトシルジグリセリドである、請求項1〜のいずれか1項に記載の使用。
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