JP5705414B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、改質水を気化させて水蒸気を生成させる蒸発部を有する燃料電池システムに関する。
特許文献1,2には、燃料電池から吐出された発電反応後のアノードオフガスを燃焼させた燃焼火炎で加熱される蒸発部および改質部を有する燃料電池システムが開示されている。この場合には、燃料電池から吐出された発電反応後のアノードオフガスを燃焼させた燃焼火炎で蒸発部が加熱される方式が採用されているため、燃料電池の真上に蒸発部が配置されている構造となる。この場合、蒸発部は気化熱による吸熱作用を果たすため、燃料電池の昇温には限界があるおそれがある。
また、特許文献3には、水素リッチなアノードガスを生成させる改質器と、水加熱手段と、燃料電池とを備えており、燃料電池から排出される排気ガスから水および熱を回収する回収器と、回収器が回収した水を蓄える回収水用タンクと、回収水用タンクから水加熱手段に水を供給させるポンプとを有する燃料電池システムが開示されている。特許文献3によれば、燃料電池の発電反応により発生した高温の排気ガスが蒸発部や脱硫器に向かい、蒸発部や脱硫器を加熱させる通路が図示されている。
また、特許文献4には、水蒸気発生器は、燃料電池からの排ガスを熱源とする熱交換器を備えており、且つ、この熱交換器の排ガス流路に、起動時に排ガス中の未燃ガスを燃焼させる燃焼触媒が設けられている燃料電池システムが開示されている。
特開2007−12313号公報 特開2007−207446号公報 特開2006−309982号公報 特開2007−80761号公報
上記した従来技術に係る燃料電池システムを更に一歩進めた燃料電池システムの開発が要望されている。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、燃料電池の発電運転で発生する排気ガスの排熱および浄化触媒の反応熱を受熱して蒸発部を加熱させ、蒸発部における水蒸気化を実行させるのに有利な燃料電池システムを提供することを課題とする。
本発明に係る燃料電池システムは、改質水を気化させて水蒸気を生成させる蒸発部と、蒸発部で生成された水蒸気で燃料原料を改質させてアノードガスを生成させる改質部と、改質部で生成されたアノードガスとカソードガスとで発電する固体酸化物形の燃料電池と、燃料電池の発電運転に伴って発生する排気ガスを排出させる排気ガス通路と、排気ガス通路に設けられ前記排気ガス通路を流れる排気ガスに含まれる環境影響成分を低減させて排気ガスを浄化させる浄化触媒を有する浄化部とを具備しており、蒸発部は、排気ガス通路を流れる排気ガスの排熱および浄化触媒の反応熱を受熱可能に設けられた水蒸気生成用気化室を有し、前記気化室は、前記浄化部を備える前記排気ガス通路の外周側に同軸的に配置され、前記蒸発部は、前記気化室に連通すると共に液状の改質水を留める貯水部をもち、前記浄化部は、前記貯水部における前記改質水の水面高さよりも上方に配置されている。
蒸発部は、改質水を気化させて水蒸気を生成させる気化室をもつ。改質部は、蒸発部で生成された水蒸気で燃料原料を水蒸気改質させてアノードガスを生成させる。アノードガスは燃料電池に供給されて発電運転に使用される。燃料電池は固体酸化物形であり、改質部で生成されたアノードガスとカソードガスとで発電する。排気ガス通路は、燃料電池の発電運転に伴って発生した排気ガスを外部に排出させる。
蒸発部の気化室は、排気ガス通路を流れる排気ガスの排熱および浄化部の反応熱を受熱可能に設けられている。このため蒸発部の気化室は、排気ガス通路を流れる排気ガスの排熱および浄化部の反応熱の双方を受熱するため、気化室の昇温性が確保され、ひいては気化室の水蒸気生成性が確保される。気化室で生成された水蒸気は改質部に供給され、改質部における水蒸気改質に使用され、ガス状または液状の燃料原料がアノードガスとされる。
本発明によれば、蒸発部の気化室は、排気ガス通路を流れる排気ガスの排熱および浄化部の反応熱を受熱可能に設けられている。従って、排気ガスおよび浄化部の温度を低下させることができる。従って、浄化部が浄化反応により発熱するときであっても、浄化部における過熱が抑制され、過熱に起因する浄化触媒の劣化が抑制され、浄化触媒の耐久性の向上を図り得る。
本発明によれば、燃料電池の発電運転で発生する排気ガスの排熱および浄化触媒の反応熱を受熱して蒸発部を加熱させ、蒸発部における水蒸気化を実行させるのに有利な燃料電池システムを提供できる。
実施形態1に係り、燃料電池システムを模式的に示す図である。 実施形態1に係り、燃料電池システムのスタック付近を模式的に示す斜視図である。 実施形態2に係り、燃料電池システムを模式的に示す図である。 実施形態3に係り、燃料電池システムを模式的に示す図である。 実施形態4に係り、燃料電池システムを模式的に示す図である。 実施形態5に係り、燃料電池システムの浄化部付近を模式的に示す断面図である。 実施形態6に係り、燃料電池システムの浄化部付近を模式的に示す断面図である。 実施形態7に係り、燃料電池システムの排気ガス通路付近を水平方向に沿って切断した部分を模式的に示す部分断面図である。
好ましい形態によれば、燃料電池と蒸発部との間には断熱層が設けられていることが好ましい。断熱層は、燃料電池と蒸発部との間における断熱性を高めることにより、蒸発部の気化熱が燃料電池に与える影響を抑制させる断熱材料を基材とする。好ましい形態によれば、蒸発部は、気化室に連通すると共に液状の改質水を溜める貯水部をもつ。好ましい形態によれば、排気ガス通路の通路部分は、浄化部の下流に位置し且つ流路断面積を浄化部の上流の流路断面積よりも小さくした流路絞り部をもち、貯水部の貯水断面積は流路絞り部により増加されている。この場合、貯水部の貯水量が確保される。
貯湯系が設けられていることが好ましい。貯湯系は、貯湯タンクと、貯湯タンクの水を循環させる循環通路と、循環通路の水を循環させる水搬送源と、循環通路の水と排気ガス通路の排気ガスとを熱交換させて循環通路の水を加熱させる貯湯用熱交換器とを有することが好ましい。この場合、蒸発部は貯湯用熱交換器と燃料電池との間に配置されていることが好ましい。すなわち、排気ガス通路を流れる排気ガスの流れ方向において、蒸発部は貯湯用熱交換器の上流に配置されていることが好ましい。ここで、単位時間あたり、排気ガスと蒸発部とが熱交換する熱交換量をQ1とし、排気ガスと貯湯用熱交換器とが熱交換する熱交換量をQ2とすると、Q1<Q2の関係とされている。殊にQ1<<Q2の関係とされている。このため貯湯用熱交換器における熱交換量に大きな影響を与えない。従って、排気ガスの熱を利用して蒸発部において水蒸気化を実行しつつも、貯湯タンクの水の温度を高温に維持させるのに貢献できる。
好ましい形態によれば、排気ガス通路の通路部分は、排気ガス通路に対して着脱可能な通路形成部材を有する。好ましくは、通路形成部材は、排気ガスを通過させる通路をもつ第1筒体と、通路に配置され浄化触媒を有するガス透過性をもつ浄化部と、第1筒体に隣設された気化室を形成する蒸発部とを備えていることができる。浄化部および蒸発部は一体化されており、排気ガス通路に対して着脱可能となり、メンテナンスに適する。なお、隣設とは伝熱可能に隣設されていることを意味し、直接に隣設されている形態、壁部等の他の部材を介して隣設されている形態を含む。好ましくは、気化室と浄化部とは金属等の壁を介して隣設されている。気化室と浄化部との間の伝熱性が向上する。また気化室と浄化部との間には断熱層が配置されていても良い。浄化部のマイルド冷却を図り得る。なお、浄化部について排気ガスの流れ方向の寸法をLとし、排気ガスの流れ方向と垂直方向の寸法をDとすると、L/Dの値は1以下、0.7以下が例示され、2以上、4以上が例示される。
(実施形態1)
図1は実施形態1の概念図を示す。本実施形態は、固体酸化物形の燃料電池システムに適用している。まず、燃料電池装置から説明する。燃料電池装置1は、発電室30をもつ殻体3と、発電室30に配置された燃料電池セル20で形成されたスタック2と、スタック2から吐出されたアノードオフガスを燃焼部27で燃焼させた燃焼火炎28で加熱される改質部4と、改質部4に水蒸気を供給させる蒸発部5と、燃焼火炎28の排気ガスを排出させる排気ガス通路6と、排気ガス通路6と熱交換するように排気ガス通路6に隣設されたカソードガス通路7と、スタック2の横部に設けられた断熱材料で形成された第1断熱層37と、スタック2の下部に設けられた断熱材料で形成された第2断熱層38とを有する。発電室30はスタック2、第1断熱層37、第2断熱層38、改質部4を収容するが、下記の蒸発部5を収容していない。第1断熱層37および第2断熱層38などにより発電室30の内部は高温に維持される。
図2に示すように、発電室30に収容されているスタック2は、カソードガスが流れる通路30rを介して複数の燃料電池セル20を並設して形成されている。隣接する燃料電池セル20は図示しない導電部材によって電気的に接続されている。燃料電池セル20は、燃料極として機能するアノード21と、酸化剤極として機能するカソード22と、アノード21およびカソード22で挟まれた固体酸化物を母材とする電解質23と、アノードガスが供給される通路24rを有する多孔質導電部24と、コネクタ25とを有する。カソード22は、カソードガスが流れる通路30rに対面する。電解質23を構成する固体酸化物は、酸素イオン(O2−)を伝導させる性質性をもつものであり、YSZ等のジルコニア系、ランタンガレート系が例示される。アノード21は、ニッケル−セリア系のサーメット、導電性セラミックス等が例示される。カソード22は、サマリウムコバルタイト、ランタンマンガナイトが例示される。材質は上記に限定されるものではない。コネクタ25は緻密質の導電性セラミックスで形成できる。
なお、スタック2の下部にはアノードガスマニホルド13が形成されている。改質部4とアノードガスマニホルド13とはアノードガス通路14で接続されている。改質部4で生成されたアノードガスはアノードガス通路14を経てアノードガスマニホルド13に流れ、更に多孔質導電部24の通路24rに流れ、アノード21に供給される。
図1に示すように、排気ガス通路6は、スタック2の発電運転に伴い発生する排気ガス(燃焼火炎28の排気ガス)を発電室30から外部に排出させるものであり、発電室30に繋がる第1排気ガス通路61および第2排気ガス通路62を合流させた合流通路63と、合流通路63に繋がる通路部分64とを有する。通路部分64の排出口である先端部65は、外気に連通する。
通路部分64の途中部には蒸発部5が隣設されている。図面上、通路部分64および蒸発部5は、互いに同軸的な配置として図示されているが、これに限定されるものではない。蒸発部5は、スタック2の下方に第2断熱層38を介して配置されている。蒸発部5は、通路部分64に隣設された気化室50と、気化室50を形成する包囲壁部51と、気化室50の下方において気化室50に連通すると共に液状の改質水56を溜める貯水部52とを有する。貯水部52は気化室50の底部を構成する。気化室50は通路部分64と同軸的に筒形状に配置とされていることが好ましい。蒸発部5は、保温用の第3断熱層39で被覆することができる。但しこれに限定されるものではない。
図1に示すように、改質水を供給させる改質水系40は、改質部4における水蒸気改質において水蒸気として消費される改質水を蒸発部5を介して改質部4に供給するものである。改質水系40は、システムで発生する凝縮水等の水を浄化させ得るイオン交換樹脂等の精製材料41aを有する水精製器41と、水精製器41と連通していると共に水精製器41で生成された水を改質水42wとして溜める改質水タンク42と、改質水タンク42と蒸発部5とを結ぶ改質水供給通路43と、改質水ポンプ44(改質水搬送源)と、給水バルブ45とを有する。
給水バルブ45が開放した状態で、改質水ポンプ44が作動すれば、改質水タンク42の水は改質水供給通路43を介して給水ポート53から蒸発部5の気化室50の給水ポート53に供給される。給水ポート53および放出ポート55は、蒸発部5の貯水部52の改質水56の水面56wよりも上方に位置することが好ましい。但し、これに限定されるものではない。なお、図1から理解できるように、貯水部52は、排気ガス通路6において浄化部66よりも下流の部位に対向するように配置されている。
改質部4は、容器4aと、容器4a内に収容されたセラミックスで形成された担体と、担体に担持された改質用の触媒とを有することが好ましい。担体はモノリス状でも、ペレット状でも良い。改質用の触媒は、貴金属触媒でも、卑金属触媒でも良い。貴金属触媒としては、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム等が例示される。担体のセラミックスとしては、アルミナ、マグネシア、シリカなどが例示される。
排気ガス通路6の通路部分64は、浄化触媒を有する浄化部66を有する。浄化部66は、発電運転時に発生した排気ガスに含まれる環境影響成分(一般的には一酸化炭素等)を燃焼させて排気ガスを浄化させるものである。浄化反応は酸化反応であるため、発熱を伴う。浄化部66は、セラミックスで形成された担体と、担体に担持された浄化用の浄化触媒とを有することが好ましい。担体はモノリス状でも、ペレット状でも良い。浄化用の浄化触媒は、貴金属触媒でも、卑金属触媒でも良い。貴金属触媒としては、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム等が例示される。担体のセラミックスとしては、アルミナ、マグネシア、シリカなどが例示される。浄化用の浄化触媒の活性温度領域としては100〜400℃の範囲内、150〜350℃の範囲内が例示される。但しこれに限定されるものではない。
図1に示すように、蒸発部5および浄化部66は、スタック2の重力方向の下方に配置されている。蒸発部5の気化室50は金属製の筒形状の外壁59で区画されている。気化室50は、排気ガス通路6の通路部分64および浄化部66に対して、金属製の筒形状の包囲壁部51を介して対向しており、気化室50は浄化部66に伝熱可能に隣設されている。このため、排気ガスの通路部分64を流れる排気ガスの熱は、蒸発部5の気化室50ひいては貯水部52に伝達され易い。この場合、排気ガス通路6の通路部分64を流れる排気ガスの排熱により気化室50の内部は加熱される。更に、排気ガスが浄化部66の浄化反応で浄化されるとき、浄化反応(酸化反応,発熱反応)に基づく反応熱も気化室50の内部に伝達される。この結果、貯水部52に溜められている改質水を効果的に加熱させ、気化室50において水蒸気を良好に生成させることができる。
なお、排気ガスの熱が蒸発部5にさらに伝達され易くするために、伝熱フィン、伝熱促進ボールなどの伝熱促進部材を設けてもよい。例えば、排気ガス通路6の通路部分64の外周で蒸発部5内部(気化室50、貯水部52)の部分に伝熱フィンを設けたり、蒸発部5の内部(気化室50、貯水部52)にアルミナボールなどの伝熱促進ボールを収容したりすればよい。
排気ガスに含まれている環境影響成分を浄化部66が酸化させて低減させるにあたり、浄化部66が発熱する。このとき、浄化部66と蒸発部5とは互いに熱交換される。従って、浄化部66から蒸発部5の気化室50に伝熱され、浄化部66の過熱が抑制される。ひいては過熱に起因する浄化触媒の劣化が抑制され、浄化触媒の耐久性の向上を図り得る。なお、蒸発部5は浄化部66の外周側に同軸的に配置されているため、蒸発部5の気化室50の径方向(矢印DA方向)のサイズが確保され、気化室50の容積が確保される。更に、蒸発部5の全周が熱伝達経路となり、通路部分64および浄化部66から気化室50への伝熱面積が確保されやすく、気化室50の加熱に貢献できる。
図1に示すように、排気ガス通路6の通路部分64は流路絞り部67をもつ。流路絞り部67は、浄化部66の下流に位置しており、蒸発部5の気化室50に包囲されている。流路絞り部67の流路断面積S1は、浄化部66の上流の流路断面積S2よりも小さくされている。このため貯水部52の径方向(矢印DA方向)の断面積は、気化室50の径方向(矢印DA方向)の断面積よりも増加されている。これらの断面積は、排気ガス通路6の通路部分64を流れる排気ガスの流れ方向(A3方向)に直交する断面の面積ともいえる。すなわち貯水部52の片側の断面積D1は、気化室50の片側の断面積D2よりも増加されている。故に、流路絞り部67が形成されていない場合に比較して、筒形状の貯水部52の内径が小さくなり、総断面積は増加されて大き目にされている。このため貯水部52における貯水量が確保される。更に、浄化部66の外径で規定された断面積も流路断面積S2と同等程度確保されるため、浄化部66が排気ガスを浄化させる浄化効果を高めることができる。但し、流路絞り部67は必要に応じて設ければ良いものであり、流路絞り部67を廃止し、通路部分64の内径をこれの長さ方向において同一にしても良い。
なお、図1に示すように、流路絞り部67が浄化部66の下流に設けられているため、浄化部66の断面積が流路断面積S2と同等程度確保され、大きめに確保される。よって浄化部66を通過する排気ガスの流速が過剰に速くなることが抑制される。ひいては、浄化部66における浄化触媒と排気ガスとの接触反応時間が確保され、浄化部66における浄化反応に要する時間が確保され、浄化効果が高められる。
更に、浄化部66の径方向(矢印DA方向)における浄化反応のばらつきを低減させることを考慮すると、浄化部66の径方向(矢印DA方向)において、中央領域と外縁領域とで、排気ガスの流速のばらつきを低減させることが好ましい。ここで、圧損の要因となる流路絞り部67が浄化部66の下流に設けられている。このため、浄化部66の径方向(矢印DA方向)において、中央領域と外縁領域とで排気ガスの流速のばらつきが過剰に増加することが抑制される。この場合、浄化部66において、径方向(矢印DA方向)の中央領域と外縁領域とで浄化反応のばらつきが低減され、径方向における浄化むらが低減される。
なお、図1に示すように、排気ガス通路6は第1排気ガス通路61および第2排気ガス通路62に分岐されており、カソードガス供給96を流れるカソードガスを複数箇所で熱交換させて予熱できる。このように分岐していた第1排気ガス通路61および第2排気ガス通路62を合流させた合流通路63に浄化部66は連通する。このため浄化部66は、分岐されている第1排気ガス通路61および第2排気ガス通路62の双方に共通する共通浄化部であり、浄化部66の数を低減させ得る。
図1に示すように、貯湯系8が設けられている。貯湯系8は、貯湯タンク80と、貯湯タンク80の水を循環させる循環通路81と、循環通路81の水を循環させる水搬送源として機能する貯湯ポンプ82と、循環通路81の水と排気ガス通路6の排気ガスとを熱交換させて水を加熱させる熱交換通路81aをもつ貯湯用熱交換器83とを有する。この場合、蒸発部5は、貯湯用熱交換器83とスタック2との間に配置されている。すなわち、排気ガス通路6の通路部分64を流れる排気ガスの流れ方向(矢印A2,A3,A4方向)において、蒸発部5は貯湯用熱交換器83の上流に配置されている。
ここで、単位時間(例えば1分間)あたり、ポンプ44が作動して蒸発部5に供給される改質水の流量をV1とし、貯湯用熱交換器83に供給される貯湯水の流量をV2とすると、V1<V2の関係とされている。殊にV1<<V2の関係とされている。また、単位時間(例えば1分間)あたり、排気ガスおよび浄化部66からの伝熱により蒸発部5において熱交換される熱交換量をQ1とし、貯湯用熱交換器83の熱交換通路81aにおいて熱交換される熱交換量をQ2とすると、Q1<Q2の関係とされている。殊にQ1<<Q2の関係とされている。このため、蒸発部5の貯水部52に溜められている改質水を、通路部分64の排気ガスおよび浄化部66の熱で加熱させて気化させたとしても、排気ガスの温度低下は過剰ではない。従って、貯湯用熱交換器83の熱交換通路81aにおける熱交換量に大きな影響を与えない。このため、排気ガスおよび浄化部66の熱で蒸発部5を加熱させて蒸発部5の改質水を水蒸気化させつつも、貯湯タンク80の温水温度をできるだけ高温に維持させるのに貢献できる。
図1に示すように、燃料原料供給系9は、炭化水素系のガス状または液状の燃料原料を改質部4に供給させるために燃料源93に繋がる燃料原料供給通路90と、入口バルブ91と、燃料原料ポンプ(燃料原料搬送源)92とを有する。カソードガス供給糸95は、空気であるカソードガスをスタック2のカソードに供給するカソードガス供給通路96と、カソードガスポンプ(カソードガス搬送源)97とを有する。カソードガス供給通路96に繋がるカソードガス通路7は、第1排気ガス通路61および第2排気ガス通路62と熱交換する第1通路71と、第2通路72と、スタック2間に挟まれた第3通路73とを有する。第3通路73の先端側の導出口74は、発電室30に対面し、ひいては発電室30に収容されているスタック2のセル20間に形成されているカソードガス通過用の隙間30rに対面する。
さてスタック2の起動時には、入口バルブ91が開放した状態において燃料原料ポンプ92が駆動し、ガス状または液状の燃料原料が燃料原料供給通路90を介して改質部4に供給される。改質部4に供給された燃料原料はアノードガス通路14、アノードガスマニホルド13を介してアノード21に供給される。一方、カソードガスポンプ97が駆動し、カソードガス供給通路96、カソードガス通路7を介してカソードガス(空気)がカソード22に供給される。起動直後においては、燃料電池セル20の温度は低温であるため、発電反応は起こらず燃料原料、カソードガスはそのままスタック2の上部の燃焼部27に供給され、燃料原料がカソードガスにより燃焼して燃焼火炎28を発生させ、改質部4を加熱させる。この場合、図略の空気通路から空気が燃料原料と共に改質部4に供給される。これにより燃料原料は空気に含まれる酸素により部分酸化反応(例えば、2CH+O→4H+CO)されて発熱すると共に、水素含有ガス(可燃性ガス)を生成する。水素含有ガスはスタック2の上部の燃焼部27において、空気により燃焼して燃焼火炎28を発生させ、改質部4を加熱させる。このような起動時において、燃焼火炎28の排気ガスは排気ガス通路6を矢印A1,A2,A3,A4方向に流れて排気ガス通路6の先端部65(排気口)からシステム外に排出される。この場合、高温の排気ガスにより浄化部66および蒸発部5は熱交換されて予熱される。なお、起動開始時には、蒸発部5の貯水部52には改質水は存在しない方が好ましい。気化熱による吸熱作用が浄化部66の昇温に影響を与えることを抑制するためである。この場合、浄化部66の浄化触媒を迅速に活性温度領域に昇温させて起動させるのに有利である。燃料電池装置1の発電運転が停止されるとき、スタック2の発電温度が高いため、余熱がある。一般的には、運転停止中において余熱が長時間にわたり蒸発部5まで伝達されるため、貯水部52に残留する改質水は蒸発されて空となる。
改質水ポンプ44が作動し、蒸発部5の貯水部52に改質水が供給され、気化室50において水蒸気が生成され、水蒸気は水蒸気通路57を介して改質部4に供給される。更に、前述したように燃料原料ポンプ92が駆動し、燃料原料が燃料原料供給通路90を介して改質部4に供給される。このとき改質部4に供給されていた空気は遮断される。改質部4は、蒸発部5から供給された水蒸気により燃料原料を水蒸気改質させ、水素リッチなアノードガスを生成させる。燃料原料がメタン系である場合には、水蒸気改質ではアノードガスの生成は、次の(1)式に基づくと考えられている。この反応は吸熱反応である。固体酸化物形のスタック21では、H他にCOも燃料となりうる。
(1)…CH+2HO→4H+CO
CH+HO→3H+CO
生成されたアノードガスは、アノードガス通路14およびアノードガスマニホルド13を介して、スタック2のアノード21側の多孔質導電部24の通路24r(図2参照)に供給されてアノード21の発電反応に使用される。またカソードガスポンプ97が駆動しているため、外気がカソードガスとして除塵フィルタ98およびカソードガス供給通路96を介して発電室30に供給される。これによりスタック2は発電する。
発電反応においては、水素含有ガスで供給されるアノード21では基本的には(2)の反応が発生すると考えられている。酸素が供給されるカソード22では基本的には(3)の反応が発生すると考えられている。カソード22において発生した酸素イオン(O2−)がカソード22からアノード21に向けて電解質23を伝導する。
(2)…H+O2−→HO+2e
COが含まれている場合には、CO+O2−→CO+2e
(3)…1/2O+2e→O2−
発電反応後のアノードオフガスは可燃成分を有しており、スタック2の上方の燃焼部27に排出され、燃焼火炎28を燃焼部27において形成する。燃焼火炎28の排気ガスは、発電室30から第1排気ガス通路61および第2排気ガス通路62に流れ、矢印A1,A2,A3,A4方向に流れ、すなわち、合流通路63で合流した後、通路部分64に流れる。このとき浄化部66において、排気ガスに含まれている環境影響成分が浄化反応(酸化反応,発熱反応)により除去され、排気ガスが浄化される。環境影響成分としては未燃焼成分が挙げられ、例えば一酸化酸素等が例示される。
浄化された排気ガスは、貯湯用熱交換器83に流れ、循環通路81の水と熱交換した後、更に排気ガス通路6の先端部65から外気に放出される。排気ガスが貯湯用熱交換器83を流れるとき冷却されるため、排気ガスに含まれている水分が凝縮水として凝縮する。凝縮水は、貯湯用熱交換器83から導出される凝縮水通路84から水精製器41に供給され、水精製器41で精製される。精製された水は、改質水タンク42に改質水として貯留される。
上記したようにスタック2の上部からアノードオフガスが燃焼部27に吐出されて燃焼火炎28を形成し、改質部4を加熱させる。従って、アノードガス(燃料原料)の流量としては、スタック2のアノード21における発電反応で使用される流量と、燃焼部27においてアノードオフガスが燃焼火炎28を形成する流量とを加算した流量が設定されている。発電室30に供給されるカソードガスの流量としては、スタック2のカソードにおける発電反応で使用される流量と、燃焼部30において燃焼用空気として燃焼火炎28を形成する流量と、余裕流量とを加算した流量が設定されている。なお、固体酸化物形のスタック2を搭載するシステムによれば、定格運転におけるスタック2の作動温度は電解質23の材質等の要因にもよるが、400〜1100℃の範囲内、500〜800℃の範囲内である。
本実施形態によれば、発電運転時において、排気ガス通路6の通路部分64を流れる排気ガスの温度(浄化部66の上流)は高温であり、スタック2の材質,種類、発電条件などにもよるが、例えば200〜900℃の範囲内、250〜800℃の範囲内である。このような高温の排気ガスは蒸発部5を効率よく加熱させる。すると、貯水部52の改質水56が加熱され、気化室50において水蒸気化が促進される。この結果、蒸発部5の気化室50で生成された水蒸気は放出ポート55を介して水蒸気通路57に放出され、改質部4の入口ポート4iに供給される。
以上説明したように本実施形態によれば、システムの発電運転時において、蒸発部5は、排気ガス通路6の一部をなす通路部分64を流れる排気ガスの排熱および浄化部66の反応熱を直接的または間接的に受熱可能に設けられている。すなわち、蒸発部5は、排気ガス通路6の一部をなす通路部分64を流れる排気ガスの排熱および浄化部66の反応熱と直接的または間接的に熱交換可能に設けられている。このように蒸発部5は加熱されて水蒸気を生成させる気化室50を有する。水蒸気は水蒸気通路57を介して改質部4に供給され、改質部4における水蒸気改質に使用される。このようにガス状または液状の燃料原料がアノードガスとされる。
蒸発部5において水が気化するときにおいて、水の気化熱の影響が大きいため、発電条件によってはスタック2の温度を低下させるおそれがあり、スタック2の燃料電池セル20の発電反応に影響を与えるおそれがある。しかしながら本実施形態によれば、スタック2の発電運転で発生された排気ガスの排熱および浄化部66の反応熱により蒸発部5を加熱させる。このため、蒸発部5における気化熱による吸熱がスタック2に与える影響が抑制される。また、過剰に高温の排気ガスをシステム外にそのまま外気に放出させることは好ましくない。この点本実施形態によれば、排気ガスの熱は蒸発部5における気化熱として奪われるため、排気ガス通路6の先端部65から排出される排気ガスの温度を低下させることを期待できる。従って排気ガスを冷却させて排気ガスに含まれる水分が凝縮水として回収される回収効率が高まるばかりか、冬季や寒冷地等においても外気に放出される排気ガスが急冷されて白煙化することが抑制される。
本実施形態によれば、図1に示すように、スタック2と蒸発部5との間には第2断熱層38が介在している。このため、スタック2と蒸発部5とが距離的に離れるばかりか、蒸発部5における気化熱に伴う吸熱がスタック2の発電温度に影響を与えることが抑制される。よって発電運転において、吸熱を伴う蒸発部5の影響を回避しつつ、スタック2の温度を安定的に且つ高めに維持させるのに貢献できる。更に図1に示すように、スタック2の上部に改質部4が配置され、スタック2の下部に蒸発部5が配置されている。このため改質部4と蒸発部5とが過剰に接近していない。故に、蒸発部5の液状の改質水が改質部4に送られることが抑制され、改質部4の改質触媒や担体が液状の改質水で劣化することが抑制される。
浄化部66の浄化触媒はその活性温度領域よりもかなり高温に維持されると、劣化するおそれがある。この点について本実施形態によれば、浄化部66は蒸発部5の気化熱で冷却される。このため、浄化部66に収容されている担体および浄化触媒の過熱が抑えられ、担体および浄化触媒の長寿命化が図られる。なお改質水は液体であり、高い比熱をもつため、高い冷却能を有する。
また本実施形態によれば、貯水部52に溜められる改質水56の水面56wの高さよりも、浄化部66は上方に配置されている。従って、高さ方向(矢印H方向)において、浄化部66および貯水部52は互いにずれており、浄化部66は貯水部52に重複しない。このため浄化部66の浄化触媒が貯水部52の液状の改質水の気化熱で直接急冷されることが抑制される。故に、浄化部66の全体のマイルドな冷却を蒸発部5により図りつつ、浄化部66を過剰に急冷させることが抑制されている。このため浄化部66の浄化触媒をこれの活性温度領域に維持させるのに有利となる。
但し、担体や浄化触媒の種類などよっては、貯水部52に溜められる改質水の高さと、浄化部66とを対応させても良い。すなわち、高さ方向において、浄化部66および貯水部52は互いに同程度の位置とし、浄化部66が貯水部52に重複する構造としても良い。この場合には、浄化部66の浄化触媒が貯水部52の液状の改質水の気化熱で直接冷却されるため、浄化部66の過熱抑制に貢献できる。なお、必要に応じて、浄化部66および蒸発部5を一体的に組み付けてユニット化した組付品とし、組付品を排気ガス通路6に対して着脱可能にしても良い。
(実施形態2)
図3は実施形態2を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。以下、異なる部分を中心として説明する。浄化部66の径方向(矢印DA方向)において外周側は蒸発部5の気化室50で冷却される。このため排気ガスの流れ方向における浄化部66の寸法をLとし、浄化部66の径寸法をDとするとき、L/Dが小さいと、浄化部66の径方向(矢印DA方向)において、浄化部66の外周部と中央域との温度のばらつきが増加するため、浄化効果の均一化のためには改善の余地がある。
この点本実施形態によれば、図3に示すように、浄化部66の軸長寸法が増加されている。すなわち、浄化部66について、排気ガスの流れ方向の寸法Lが増加され、径Dが小さくされ、結果として、L/Dの値が1以上に増加され、例えば1.5以上、2以上、3以上、4以上に増加されている。このため浄化部66の径方向において外周部と中央域との温度のばらつきが抑制されている。この場合、径方向(矢印DA方向)における浄化効果の均一化に貢献できる。
しかし上記したようにL/Dの値が増加されると、浄化部66の長さが長くなるため、浄化部66の上流領域66u(長さ方向の一端側)の温度に対して下流領域66d(長さ方向の他端側)の温度が高くなる傾向がある。浄化部66の浄化反応は酸化反応であり、発熱を伴うためである。この点本実施形態によれば、排気ガスは浄化部66に対して下向き(矢印A2,A3方向)に流れるのに対して、蒸発部5における改質水および/または水蒸気は上向き(矢印E方向,排気ガスの流れ方向と逆方向)に流れる。このため排気ガスの流れと、改質水および/または水蒸気の流れとは、互いに反対向きの対向流となる。このため蒸発部5においてできるだけ低温の改質水および/または水蒸気(蒸発部5の上流領域5u)が、浄化部66のうち相対的に高温となり易い下流領域66dに対面している。このため、浄化部66のうち相対的に高温となり易い下流領域66dの過熱を抑制させるのに有利となる。この意味において、下流領域66dの浄化触媒の長寿命化に貢献でき、浄化部66のうち排気ガスの流れ方向における温度のばらつきも低減される。なお、必要に応じて、浄化部66および蒸発部5を一体的に組み付けてユニット化した組付品とし、組付品を排気ガス通路6に対して着脱可能にしても良い。
(実施形態3)
図4は実施形態3を示す。本実施形態は上記した実施形態と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。以下、異なる部分を中心として説明する。蒸発部5の貯水部52は、第1貯水部52f、第1貯水部52fに連通する第2貯水部52sとを備えている。第1貯水部52fの改質水は、排気ガス通路6の排気ガスにより加熱される。第2貯水部52sと排気ガス通路6との間には空気断熱層で形成された断熱層52mが形成されている。このため、排気ガス通路6を流れる排気ガスの熱は第1貯水部52fの改質水に伝達されるものの、第2貯水部52sに直接的には伝達されない。故に、第2貯水部52fの改質水は予備的な水となる。故に、スタック2の発電条件が急激に変化したとしても、蒸発部5における水枯れは第2貯水部52sの改質水56により抑えられる。なお、断熱層52mは空気断熱層に限定されず、断熱材料で形成しても良い。なお、必要に応じて、浄化部66および蒸発部5を一体的に組み付けてユニット化した組付品とし、組付品を排気ガス通路6に対して着脱可能にしても良い。
(実施形態4)
図5は実施形態4を示す。本実施形態は上記した実施形態と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。以下、異なる部分を中心として説明する。図5に示すように、高さ方向(矢印H方向)において、蒸発部5の貯水部52は、包囲壁部51を介して浄化部66に対向する位置に設けられている。すなわち、貯水部52および浄化部66は、包囲壁部51を介して互いに対向する位置に配置されている。このため浄化部66における浄化反応の発熱を速やかに貯水部52の液状の改質水56に伝達できる。このため改質水56の水蒸気化が促進されるばかりか、浄化部66の過熱を抑制させるにも貢献できる。よって浄化部66の担体および浄化触媒の熱劣化が効果的に抑制される。起動時において浄化部66が冷えすぎるときには、ヒータを設け、ヒータの発熱を浄化部66に伝熱させることにしても良い。起動時には貯水部52には改質水56が存在しない方が好ましい。なお浄化部66および蒸発部5を一体的に組み付けてユニット化した組付品とし、組付品を排気ガス通路6に対して着脱可能にしても良い。
(実施形態5)
図6は実施形態5を示す。本実施形態は上記した実施形態と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。以下、異なる部分を中心として説明する。図6は、排気ガス通路6の通路部分64の一部を形成する通路形成部材600を示す。通路形成部材600はユニット化された組付品とされており、排気ガス通路6の通路部分64に対して着脱可能とされている。通路形成部材600は、排気ガスを通過させる通路603とをもつ金属を基材とする筒状の包囲壁部604と、通路603に同軸的に配置され浄化触媒を有するガス透過性を有する浄化部66と、筒状の包囲壁部604の外周部に同軸的に形成され筒形状の気化室50を形成する筒状の蒸発部5とを備えている。筒状の包囲壁部604は、上側の第1フランジ601(第1取付部)および下側の第2フランジ602(第1取付部)を有する。
図6に示すように、気化室50の貯水部52が浄化部66に対向するように、貯水部52の高さ位置は浄化部66の高さ位置に重複されている。これにより発電運転時において、貯水部52の改質水56により浄化部66が効果的に冷却され、浄化部66の過熱が抑制される。浄化反応が発熱を伴うことを考慮すると、浄化部66における上流領域66uよりも下流領域66dは高温となる。本実施形態によれば、改質水56を溜める貯水部52は下流領域66dに対向しており、下流領域66dとほぼ同じ高さ位置とされている。このため、高温となりがちの下流領域66dの過熱が抑制される。
筒状の包囲壁部604の外側の外壁59は、気化室50に連通すると共に改質水が気化室50に供給される給水ポート53と、気化室50に連通すると共に気化室50で発生された蒸気を吐出させる放出ポート55を有する。なお放出ポート55は給水ポート53の上方に位置するが、これに限定されるものではない。第1フランジ601は複数の第1取付孔631をもつ。第2フランジ602は複数の第2取付孔632をもつ。浄化部66をメンテナンスするために取り外すときには、第1取付孔631に挿入されている第1取付具641(単数のみ図示)を外すと共に、第2取付孔632に挿入されている第2取付具642(単数のみ図示)を外す。これにより浄化部66をもつ通路形成部材600を、排気ガス通路6の配管の相手フランジ690および相手フランジ695から外す。相手フランジ690はリング状のシール部691を有する。相手フランジ695はリング状のシール部696を有する。浄化部66が新品と交換またはメンテナンスされた後には、浄化部66は通路603に挿入される。浄化部66は、筒状の包囲壁部604の底部付近に突設されているストッパ66xに係合されて位置決めされる。
この状態で、取付孔693および第1取付孔631に第1取付具641(単数のみ図示)を挿入させると共に、取付孔698および第2取付孔632に第2取付具642(単数のみ図示)を挿入させる。これにより浄化部66をもつ通路形成部材600の第1フランジ601を排気ガス通路6の配管の相手フランジ690に着脱可能に取り付けると共に、第2フランジ602を排気ガス通路6の配管の相手フランジ695に着脱可能に取り付ける。通路部分64には、伸縮可能な蛇腹部64kが形成されているため、通路形成部材600の着脱性が確保される。このように本実施形態によれば、浄化部66および蒸発部5を一体的に組み付けてユニット化した組付品とし、組付品を排気ガス通路6に対して着脱可能に取り付けることにしている。この場合、メンテナンスに有利である。
図6に示すように、気化室50の上部は第1フランジ601に対向しており、下部は第2フランジ602に対向している。従って、気化室50は金属製のフランジ601,602を冷却できる。このため、フランジ601,602に保持されているシール材料で形成されているシール部691,696の過熱が抑制され、シール部691,696の耐久性が向上される。なお、径方向(矢印DA方向)において、気化室50はシール部691,696とほぼ同じ位置しているため、シール部691,696は効率よく冷却される。シール部691,696は第1フランジ601,602に保持されていても良い。本実施形態によれば、貯水部52の高さ位置は浄化部66の下流領域66dの位置に重複して、貯水部52は浄化部66に対向しているが、これに限らず、非対向でも良い。
(実施形態6)
図7は実施形態6を示す。本実施形態は上記した実施形態5と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。気化室50と浄化部66との間には、壁66tmで仕切られた断熱層66tが形成されている。壁66tmおよび断熱層66tは浄化部66の外周を覆うように同軸的に筒状に設けられており、空気断熱層とされているが、石綿、ガラス繊維、セラミックス等の断熱材料で形成されていても良い。例えば、浄化部66に保持されている浄化触媒の活性温度領域が比較的高めであるとき等には、スタックの発電運転において、気化室50の改質水および/または水蒸気で浄化部66を冷却させつつも、急冷させるよりも、マイルドに冷却させた方が好ましいことがある。断熱層66tは浄化部66をマイルドに冷却させるのに有利となる。
(実施形態7)
図8は実施形態7を示す。本実施形態は上記した実施形態と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。水蒸気通路57の少なくとも一部57eは、燃料電池装置1の内部に形成されている排気ガス通路6に伝熱可能に隣設されている。水蒸気通路57はカソードガス通路7から離間させることが好ましい。このため水蒸気通路57を流れて改質部4の入口ポート4iに向かう水蒸気を、排気ガス通路6の排気ガスにより加熱でき、改質部4の改質効率を向上させるのに有利となる。更に、水蒸気通路57を流れて改質部4の入口ポート4iに向かう水蒸気が冷却されて凝縮することが抑制され、液状の凝縮水が改質部4に供給されることが抑制される。
(その他)
本発明は上記し且つ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。燃料電池装置1の構造は図面に示した構造に限定されるものではない。スタック2は、カソードガス通路7の第3通路73を挟むように2列に設けられているが、これに限らず、1列でも、3列でも、4列でも良い。スタックは平板のアノード、カソードを組み付けて形成された積層構造であるが、これに限らず、アノード、電解質およびカソードをロール状に巻回したチューブ型でも良い。上記したポンプはコンプレッサ、ファンとしても良い。燃料原料はガス状でも液状でも良い。本明細書の記載から次の技術的思想も把握できる。
[付記項1]改質水を気化させて水蒸気を生成させる蒸発部と、前記蒸発部で生成された水蒸気で燃料原料を改質させてアノードガスを生成させる改質部と、前記改質部で生成された前記アノードガスとカソードガスとで発電する固体酸化物形の燃料電池と、前記燃料電池の発電運転に伴って発生する排気ガスを排出させる排気ガス通路と、とを具備しており、前記蒸発部は、前記排気ガス通路を流れる排気ガスの排熱を受熱可能に設けられた水蒸気生成用気化室を有する燃料電池システム。排気ガスの排熱で蒸発部を働かせることができる。
[付記項2]付記項1において、前記排気ガス通路を流れる前記排気ガスに含まれる環境影響成分を低減させて前記排気ガスを浄化させる浄化触媒を有する浄化部が前記排気ガス通路に設けられている燃料電池システム。浄化部の浄化反応の発熱を蒸発部に伝達させることができる。
本発明は例えば定置用、車両用、電子機器用、電気機器用の燃料電池システムに利用することができる。
1は燃料電池装置、2はスタック、20は燃料電池セル、21はアノード、22はカソード、3は殻体、30は発電室、4は改質部、27は燃焼部、28は燃焼火炎、40は改質水系、41は水精製器、413改質水供給通路、44は改質水ポンプ、42は改質水タンク、5は蒸発部、50は気化室、51は包囲壁部、52は貯水部、57は水蒸気通路、95はカソードガス供給系、96はカソードガス供給通路、97はカソードガスポンプ、8は貯湯系、80は貯湯タンク、82は貯湯ポンプ(水搬送源)、83は貯湯用熱交換器、6は排気ガス通路、63は合流通路、64は通路部分、66は浄化部、67は流路絞り部、7はカソードガス通路、81は第1断熱層、82は第2断熱層を示す。

Claims (7)

  1. 改質水を気化させて水蒸気を生成させる蒸発部と、前記蒸発部で生成された水蒸気で燃料原料を改質させてアノードガスを生成させる改質部と、前記アノードガスとカソードガスとで発電する固体酸化物形の燃料電池と、前記燃料電池の発電運転に伴って発生する排気ガスを排出させる排気ガス通路と、前記排気ガス通路に設けられ前記排気ガス通路を流れる前記排気ガスに含まれる環境影響成分を低減させて前記排気ガスを浄化させる浄化触媒を有する浄化部とを具備しており、
    前記蒸発部は、前記排気ガス通路を流れる排気ガスの排熱および前記浄化触媒の反応熱を受熱可能に設けられた水蒸気生成用気化室を有し、
    前記気化室は、前記浄化部を備える前記排気ガス通路の外周側に同軸的に配置され、
    前記蒸発部は、前記気化室に連通すると共に液状の改質水を留める貯水部をもち、
    前記浄化部の少なくとも一部は、前記貯水部における前記改質水の水面高さよりも上方に配置されている燃料電池システム。
  2. 前記排気ガス通路は、第1排気ガス通路と第2排気ガス通路と、前記第1排気ガス通路および前記第2排気ガス通路を合流させた通路部分と、を有し、
    前記改質部と前記燃料電池と前記第1排気ガス通路と前記第2排気ガス通路とを収容する殻体を備え、
    前記蒸発部は殻体に収容されず、前記通路部分の途中部に隣設されている請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記燃料電池と前記蒸発部との間には断熱層が設けられており、前記断熱層は、前記燃料電池と前記蒸発部との間における断熱性を高めることにより、前記蒸発部の気化熱が前記燃料電池に与える影響を抑制させる断熱材料を基材とする請求項1又は2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記排気ガス通路は、前記浄化部の下流に位置し且つ流路断面積を前記浄化部の上流の流路断面積よりも小さくした流路絞り部をもち、前記貯水部の貯水断面積は前記流路絞り部により増加されている請求項1〜3の何れか一項に記載の燃料電池システム。
  5. 貯湯系が設けられており、前記貯湯系は、貯湯タンクと、前記貯湯タンクの水を循環させる循環通路と、前記循環通路の水を循環させる水搬送源と、前記循環通路の水と前記排気ガス通路の前記排気ガスとを熱交換させて前記循環通路の前記水を加熱させる貯湯用熱交換器とを有しており、
    前記蒸発部は前記貯湯用熱交換器と前記燃料電池との間に配置されている請求項1〜4の何れか一項に記載の燃料電池システム。
  6. 前記排気ガス通路は、着脱可能な通路形成部材を有しており、前記通路形成部材は、排気ガスを通過させる通路もつ筒体と、前記通路に配置され前記浄化触媒を有するガス透過性をもつ前記浄化部と、前記筒体に隣設され前記気化室を形成する前記蒸発部とを備えている請求項1〜5の何れか一項に記載の燃料電池システム。
  7. 前記気化室と前記浄化部との間には断熱層が配置されている請求項1〜6の何れか一項に記載の燃料電池システム。
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