JP5704695B2 - ドップラーレーダーシステム、ドップラーレーダー送信装置及び送信波最適化方法 - Google Patents
ドップラーレーダーシステム、ドップラーレーダー送信装置及び送信波最適化方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5704695B2 JP5704695B2 JP2010288791A JP2010288791A JP5704695B2 JP 5704695 B2 JP5704695 B2 JP 5704695B2 JP 2010288791 A JP2010288791 A JP 2010288791A JP 2010288791 A JP2010288791 A JP 2010288791A JP 5704695 B2 JP5704695 B2 JP 5704695B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wave
- transmission
- transmission wave
- waveform
- doppler radar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
Description
ドップラーレーダーシステムの概要を、空中超音波によるドップラーレーダーシステムを例に説明する。本発明の具体例として、図1において、自動車1がv=0.5m/s程度の速度域で後方に移動するときに、空中超音波を用いたバックセンサ4を用いて、停止した障害物2(相対速度v=0.5m/s)のみを検出し、移動する障害物3を検出しない、ドップラーレーダーシステムについて説明する。ただし、レーダー波は、水中超音波やミリ波などの電磁波であってもよい。速度vで移動するノードが、停止した障害物のみを検出する場合を考える。ただし、ノードは移動していても停止していてもよく、障害物は停止していても移動していてもよい。いずれの場合であっても、ドップラーレーダーシステムの概要は同様である。
本発明のドップラーレーダーシステムは、例えば図1のような状況で使用される。ここで、自動車1は、後退中であり、バックセンサ4を使用して、後方の障害物2、3を検出し、ドライバーに警告情報を与える。バックセンサ4に本発明の原理を使用することにより、後方の障害物2、3のうち、静止している障害物2及び動いている障害物3を容易に弁別することができるので、後方の障害物2、3という対象ごとに異なった警告を発することができ、従来のものより精度の高いバックセンサ4として機能させることができる。なお、この原理によるセンサを、自動車4の前方に設置して前方の障害物を検出することができるようにしてもよく、また水中音波を使うソナーやミリ波(電磁波)を使用するレーダーにも利用することができる。
ここで使用する送信波形及び参照波形は、高い時間分解能、高い速度分解能及び複数波形間の高い弁別性能をもつ必要がある。それを次のように合成する。送信波形には、
以上のような制約条件のもと、ak,φkについていくつかの候補すなわち個体集合を生成し、図6の遺伝的アルゴリズムにより新しい世代を生成し、改善をはかる。ここでは、N=125を採用し、送信スピーカーおよび受信スピーカーの特性を考慮して、中心周波数50kHz、帯域幅25kHzとなるように等間隔に位置したマルチキャリア波を使用した。遺伝的アルゴリズムによるループを2000世代分行い、高い時間分解能、速度分解能、低いSNR(Signal−to−Noise Ratio)をもつ、2つの送信信号(信号ペア)TA(t),TB(t)を得ることができた。図7の上図は、送信信号TA(t)を示し、図7の下図は、送信信号TB(t)を示す。
2:障害物
3:障害物
4:バックセンサ
5:速度検出部
6:画像表示部
41:送信信号処理部
42:駆動増幅部
43:スピーカー
44:マイクロホンアレイ
45:信号増幅部
46:A/D変換部
47:受信信号処理部
48:クロック
411:気温センサ
412:湿度センサ
413:音速算出部
414:可変周波数発振部
415:読み出しアドレス生成部
416:送信波形メモリ
417:D/A変換部
471:相関処理部
472:画像合成部
473:タイミング生成部
474:読み出しアドレス生成部
475:参照波形メモリ
Claims (15)
- 検出対象物体からの反射波及び予め定められた参照波の自己相関を算出することにより、自己及び前記検出対象物体の位置関係を算出するドップラーレーダー受信装置と、
前記反射波及び前記参照波の周波数スペクトルが同一となるように、前記検出対象物体の移動速度のうち検出対象となる移動速度、自己の移動速度及びレーダー波の伝搬速度に基づいて、送信波の周波数スペクトルを調整し、前記送信波を前記検出対象物体に照射するドップラーレーダー送信装置と、を備え、
前記ドップラーレーダー受信装置は、前記検出対象となる移動速度で移動する前記検出対象物体からの反射波及び前記予め定められた参照波の自己相関を算出することにより、自己及び前記検出対象となる移動速度で移動する前記検出対象物体の位置関係を算出する
ことを特徴とするドップラーレーダーシステム。 - 前記送信波の波形は、自己及び前記検出対象となる移動速度で移動する前記検出対象物体の位置関係を算出するように変調パラメータを最適化された、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式におけるマルチキャリア波形であることを特徴とする、請求項1に記載のドップラーレーダーシステム。
- 前記送信波は、時間軸方向の伸縮程度が異なる前記送信波について、自己相関が小さくなるように最適化され、時間軸方向の伸縮程度が同一の前記送信波について、ずらし時間0以外のところでは自己相関が小さくなるように最適化される
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のドップラーレーダーシステム。 - 前記ドップラーレーダー送信装置は、複数の異なる送信波の周波数スペクトルを調整し、前記複数の異なる送信波を前記検出対象物体に照射し、
前記ドップラーレーダー受信装置は、各送信波に対応する各反射波及び各参照波の自己相関を算出することにより、自己及び前記検出対象物体の位置関係を算出することを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載のドップラーレーダーシステム。 - 前記ドップラーレーダー送信装置は、前記送信波の波形を記憶しており、記憶している前記送信波の波形を読み出す速度を調整することにより、前記送信波の周波数スペクトルを調整することを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載のドップラーレーダーシステム。
- ドップラーレーダー受信装置において自己相関が算出される検出対象物体からの反射波及び予め定められた参照波の周波数スペクトルが同一となるように、前記検出対象物体の移動速度のうち検出対象となる移動速度、自己の移動速度及びレーダー波の伝搬速度に基づいて、送信波の周波数スペクトルを調整する送信波調整部と、
前記送信波を前記検出対象物体に照射する送信波照射部と、を備え、
前記ドップラーレーダー受信装置は、前記検出対象となる移動速度で移動する前記検出対象物体からの反射波及び前記予め定められた参照波の自己相関を算出することにより、自己及び前記検出対象となる移動速度で移動する前記検出対象物体の位置関係を算出する
ことを特徴とするドップラーレーダー送信装置。 - 前記送信波の波形は、自己及び前記検出対象となる移動速度で移動する前記検出対象物体の位置関係を算出するように変調パラメータを最適化された、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式におけるマルチキャリア波形であることを特徴とする、請求項6に記載のドップラーレーダー送信装置。
- 前記送信波は、時間軸方向の伸縮程度が異なる前記送信波について、自己相関が小さくなるように最適化され、時間軸方向の伸縮程度が同一の前記送信波について、ずらし時間0以外のところでは自己相関が小さくなるように最適化される
ことを特徴とする請求項6又は7に記載のドップラーレーダー送信装置。 - 前記送信波調整部は、複数の異なる送信波の周波数スペクトルを調整し、
前記送信波照射部は、前記複数の異なる送信波を前記検出対象物体に照射することを特徴とする、請求項6から8のいずれかに記載のドップラーレーダー送信装置。 - 前記送信波の波形を記憶している送信波記憶部、をさらに備え、
前記送信波調整部は、前記送信波記憶部が記憶している前記送信波の波形を読み出す速度を調整することにより、前記送信波の周波数スペクトルを調整することを特徴とする、請求項6から9のいずれかに記載のドップラーレーダー送信装置。 - 請求項1から3のいずれかに記載のドップラーレーダーシステム又は請求項6から8のいずれかに記載のドップラーレーダー送信装置において前記検出対象物体に照射される前記送信波について、前記送信波の波形のパラメータの初期値を設定する初期値設定ステップと、
時間軸方向で相互に合致させないように相互にずらした前記送信波の波形の間で相関を小さくするように、前記送信波の波形のパラメータを最適化する最適化ステップと、
を順に備えることを特徴とする送信波最適化方法。 - 請求項4に記載のドップラーレーダーシステム又は請求項9に記載のドップラーレーダー送信装置において前記検出対象物体に照射される前記複数の異なる送信波について、前記複数の異なる送信波の波形のパラメータの初期値を設定する初期値設定ステップと、
時間軸方向で相互に合致させないように相互にずらした各送信波の波形の間で相関を小さくするとともに、前記複数の異なる送信波の波形の間で相関を小さくするように、前記複数の異なる送信波の波形のパラメータを最適化する最適化ステップと、
を順に備えることを特徴とする送信波最適化方法。 - 前記最適化ステップでは、前記送信波の波形について平均電力に対するピーク電力の比率を小さくするように、前記送信波の波形のパラメータを最適化することを特徴とする、請求項11又は請求項12に記載の送信波最適化方法。
- 前記送信波の波形は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式におけるマルチキャリア波形であり、
前記送信波の波形のパラメータは、各キャリア波形の振幅及び位相であることを特徴とする、請求項11から請求項13に記載のいずれかの送信波最適化方法。 - 前記最適化ステップでは、遺伝的アルゴリズムを適用することにより、前記送信波の波形のパラメータを最適化することを特徴とする、請求項11から請求項14に記載のいずれかの送信波最適化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010288791A JP5704695B2 (ja) | 2010-12-24 | 2010-12-24 | ドップラーレーダーシステム、ドップラーレーダー送信装置及び送信波最適化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010288791A JP5704695B2 (ja) | 2010-12-24 | 2010-12-24 | ドップラーレーダーシステム、ドップラーレーダー送信装置及び送信波最適化方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012137340A JP2012137340A (ja) | 2012-07-19 |
JP5704695B2 true JP5704695B2 (ja) | 2015-04-22 |
Family
ID=46674883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010288791A Active JP5704695B2 (ja) | 2010-12-24 | 2010-12-24 | ドップラーレーダーシステム、ドップラーレーダー送信装置及び送信波最適化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5704695B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6179940B2 (ja) * | 2013-07-12 | 2017-08-16 | 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 | ドップラーイメージング信号送信装置、ドップラーイメージング信号受信装置、ドップラーイメージングシステム及び方法 |
JPWO2017141370A1 (ja) * | 2016-02-17 | 2018-02-22 | 三菱電機株式会社 | 物体検出装置、物体検出方法及び物体検出プログラム |
JP6587199B1 (ja) | 2018-07-03 | 2019-10-09 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 推定装置および推定方法 |
JPWO2021130818A1 (ja) * | 2019-12-23 | 2021-12-23 | 三菱電機株式会社 | 検出装置、検出方法、及び、検出プログラム |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2777208B2 (ja) * | 1989-07-26 | 1998-07-16 | 松下電工株式会社 | 車両障害物監視装置 |
JPH03153413A (ja) * | 1989-11-10 | 1991-07-01 | Niles Parts Co Ltd | 車両用路面センサ |
JPH0792265A (ja) * | 1993-09-20 | 1995-04-07 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 障害物検出装置 |
JP2723866B2 (ja) * | 1995-11-20 | 1998-03-09 | 防衛庁技術研究本部長 | 信号検出装置 |
JP2004276839A (ja) * | 2003-03-18 | 2004-10-07 | Daihatsu Motor Co Ltd | 車両の衝突予知装置及び衝突予知方法 |
JP4283170B2 (ja) * | 2003-12-17 | 2009-06-24 | 株式会社デンソー | 物体検出装置 |
JP2009265031A (ja) * | 2008-04-28 | 2009-11-12 | Alpine Electronics Inc | レーダ装置および無線伝送特性測定方法 |
-
2010
- 2010-12-24 JP JP2010288791A patent/JP5704695B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012137340A (ja) | 2012-07-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4795675B2 (ja) | 医療用超音波システム | |
JP6179940B2 (ja) | ドップラーイメージング信号送信装置、ドップラーイメージング信号受信装置、ドップラーイメージングシステム及び方法 | |
JP5301882B2 (ja) | パルス信号の送受信装置 | |
KR20150094240A (ko) | 레이더를 이용한 표적 검출 장치 및 표적을 검출하는 방법 | |
JP5072694B2 (ja) | 目標検出装置 | |
JP5704695B2 (ja) | ドップラーレーダーシステム、ドップラーレーダー送信装置及び送信波最適化方法 | |
JP2015514971A (ja) | 物標検出の方法 | |
CN113281727B (zh) | 一种基于水平线列阵的输出增强的波束形成方法及其系统 | |
US6045507A (en) | Method and apparatus for adaptive color flow optimization | |
CN105745556B (zh) | 用于借助声传感器测量相对速度的方法和设备 | |
KR101534027B1 (ko) | 표적 속도를 알지 못하는 환경에서 정밀한 표적 탐지를 수행하기 위한 소나 시스템 및 그의 표적 탐지방법 | |
CN110507360B (zh) | 剪切波成像方法及系统 | |
CN108338808B (zh) | 使用相干的剪切速度成像 | |
KR101551469B1 (ko) | 평면파를 이용한 초음파 송수신집속 방법 및 시스템 | |
JP5355327B2 (ja) | 超音波診断装置 | |
CN111449681B (zh) | 一种剪切波成像方法、装置、设备及可读存储介质 | |
CN111257857B (zh) | 一种水下目标模拟系统及方法 | |
WO2022029865A1 (ja) | 信号処理装置、レーダ及びレーダ信号処理方法 | |
JP4510527B2 (ja) | 超音波診断装置 | |
JP5708018B2 (ja) | アクティブソーナー装置 | |
JP2002214330A (ja) | パルスレーダ装置 | |
JP2000088942A (ja) | バイスタティックソーナーの左右判別方法 | |
JP2990237B2 (ja) | 目標信号自動検出方法および装置 | |
JP6610224B2 (ja) | バイスタティックアクティブソーナー装置およびその受信器 | |
JP3191804B2 (ja) | 音響画像処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130925 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140529 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140617 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140813 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150203 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150220 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5704695 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |