JP5702826B2 - 産業用ロボットの手首構造 - Google Patents

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Description

本発明は、回動3軸の自由度を有する手首要素を備えた産業用ロボットの手首構造に関する。
従来より、第1手首要素と、第1手首要素の先端部に回転可能に支持された第2手首要素と、第2手首要素の先端部に回転可能に支持された第3手首要素とを備え、第1手首要素に設けられた第2手首用モータおよび第3手首用モータの動力を、それぞれピニオンギアとリングギアとを有するハイポイドギアセットを介して第2手首要素および第3手首要素に伝達するようにした産業用ロボットの手首構造が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1記載の手首構造では、第2手首用モータを第3手首用モータよりも第1手首要素の先端側に配置し、第2手首用モータの動力を、一組の平歯車を介して第2手首用ピニオンギアに入力する。
特許第4233578号公報
ところで、第2手首要素を駆動するためには第3手首要素を駆動するよりも大きな駆動トルクが必要である。このため、一般に、第2手首用モータから第2手首要素に至る動力伝達経路の減速比は大きく設定される。しかしながら、上記特許文献1記載の手首構造では、第2手首用モータの動力を一組の平歯車のみを介して第2手首用ピニオンギアに入力するので、十分な減速比を得るためにはハイポイドギアセットの減速比を大きくする必要があり、ハイポイドギアセットの減速比を大きくすると、動力の伝達効率が低下するという問題がある。
本発明による産業用ロボットの手首構造は、第1軸線方向に延在し、第1軸線回りに回転可能に設けられた第1手首要素と、第1手首要素の先端部に第2軸線回りに回転可能に支持された第2手首要素と、第2手首要素の先端部に第3軸線回りに回転可能に支持された第3手首要素と、第1手首要素に設けられ、第1軸線に平行に延在する出力軸を有する第2手首用モータと、第1手首要素に設けられ、第1軸線に平行に延在する出力軸を有する第3手首用モータと、第2手首用モータの動力を第2手首要素に伝達する第2手首用動力伝達部と、第3手首用モータの動力を第3手首要素に伝達する第3手首用動力伝達部とを備える。第3手首用モータは、第2手首用モータよりも前記第1手首要素の先端側に配置される。第2手首用動力伝達部は、第1軸線に平行な軸線を中心にして第1手首要素に回転可能に設けられた第2手首用小歯車と、第2軸線を中心として第1手首要素に回転可能に設けられ、第2手首用小歯車に噛合する第2手首用大歯車とを有する第2手首用ハイポイドギアセットと、第3手首用モータの側方に、第1軸線に平行に延設された駆動軸と、第2手首用モータの回転を減速させて駆動軸に伝達する第1減速部と、駆動軸の回転を減速させて第2手首用小歯車に伝達する第2減速部とを有する。第3手首用動力伝達部は、第1軸線に平行な軸線を中心にして第1手首要素に回転可能に設けられた第3手首用小歯車と、第2軸線を中心として第1手首要素に回転可能に設けられ、第3手首用小歯車に噛合する第3手首用大歯車とを有する第3手首用ハイポイドギアセットと、第3手首用モータの回転を減速させて第3手首用小歯車に伝達する第3減速部とを有し、第1手首要素は、第2手首用モータおよび第3手首用モータを収納するとともに、駆動軸を回転可能に支持する第1ケース部と、第1ケース部の先端部に形成された第1軸線に垂直な取付面に取り付けられ、第2手首用ハイポイドギアセットと第3手首用ハイポイドギアセットを回転可能に支持する第2ケース部とを有する。
本発明によれば、2組の減速部を介して第2手首用モータの回転をハイポイドギアセットに伝達するようにしたので、ハイポイドギアセットの減速比を大きくすることなく、第2手首要素の必要な駆動トルクを発生することができ、動力の伝達効率の低下を防ぐことができる。
本発明の実施形態に係る産業用ロボットの手首構造の内部構成を示す正面図。 本発明の実施形態に係る産業用ロボットの手首構造の内部構成を示す側面図。 本発明の実施形態に係る手首構造が適用される産業用ロボットの一例を示す側面図。 本発明の実施形態に係る手首構造が適用される産業用ロボットの一例を示す側面図。 本発明の実施形態に係る手首構造を構成する第1手首要素を斜め後方から見た斜視図。 図1のVI-VI線断面図。 本発明の実施形態に係る手首構造を構成する第3手首用サーボモータの取付部の構成を示す図。 本発明の実施形態に係る手首構造を構成する第2手首用サーボモータの取付部の構成を示す図。 図6の変形例を示す図。
以下、図1〜図9を参照して本発明の実施形態について説明する。図1および図2は、それぞれ本発明の実施形態に係る産業用ロボットの手首構造100の内部構成を示す正面図および側面図である。図3および図4は、この手首構造100が適用される産業用ロボット1Aおよび1Bの一例を示す側面図である。
まず、産業用ロボット1A,1Bの構成について説明する。図3,4に示す産業用ロボット1A,1Bは、直交6軸の自由度を有するロボットである。とくに、図3は、最終軸の手首要素として溶接トーチ2を備えたアーク溶接用ロボット1Aを、図4は、最終軸の手首要素としてハンドツール3を備えたハンドリングロボット1Bを示している。図3に示すように、溶接トーチ2には、信号ケーブル、電源ケーブル、溶接ワイヤ、ガスホース、ワイヤコンジットなどを束ねた線条体4が接続する。一方、図4に示すように、ハンドツール3には、信号ケーブル、電源ケーブル、エア配管などを束ねた線条体4が接続する。
図3,4において、基台6は、上下方向に延在する軸線を中心として回転可能であり、基台6に、上腕7が回動可能に支持されている。上腕7の先端部には、前腕8が回動可能に支持され、前腕8の先端部に手首構造100が支持されている。基台6と上腕7と前腕8は、回動3軸の自由度で回動する。なお、図3,4の産業用ロボット1A,1Bは、エンドエフェクタとしての第3手首要素12の形態と、第3手首要素12に接続する線条体4の構成と、線条体4を送給する送給装置5の構造とが両者で相違する点を除き、他の部分は共通している。すなわち、基台6と上腕7と前腕8の構成は両者で共通している。
手首構造100は、第1手首要素10、第2手首要素11および第3手首要素12から構成され、回動3軸の自由度を有する。第1手首要素10は、前腕8の先端部に、長手方向に延在する第1軸線L1回りに回転可能に支持されている。第2手首要素11は、第1手首要素10の先端部に、第1軸線L1と交差する第2軸線L2回りに回転可能に支持されている。第3手首要素12は、第2手首要素11の先端部に、第2軸線L2と交差する第3軸線L3回りに回動可能に支持されている。
第1軸線L1と第2軸線L2と第3軸線L3とは一点で交差し、手首構造100は、インライン手首の構成となっている。これにより、図2に示すように、第1軸線L1と第3軸線L3とが同一軸線上に位置し、第1手首要素10の回転時における他の手首要素11,12の干渉半径を小さくすることができる。また、回転バランスがよく、制御性のよい手首構造100を実現できる。以上の産業用ロボット1A,1Bを構成する個々の駆動要素は、図示しないロボット制御装置からの指令に従い、所定の位置及び姿勢を得ることができるように、個々の駆動要素に対するサーボモータによって駆動される。
次に、手首構造100の構成について説明する。なお、以下では、説明の便宜上、図1,2に示すように上下方向、前後方向および左右方向を定義し、この定義に従い各部の構成を説明する。図1,2に示すように、第1手首要素10は前後方向に延在し、その後端部が前腕8の先端部に回転可能に支持されている。前腕8には、第1手首要素10を所定の減速比で減速して回転させるための図示しないサーボモータと減速機構とが設けられている。減速機構は、その出力部が第1軸線L1と同軸に回転するように前腕8に格納され、減速機構を介して第1手首要素10が第1軸線L1を中心に回転駆動される。
第1手首要素10は、第1軸線L1に垂直な鉛直方向に延在する取付面SAを介して一体に締結された前側ケース10Aと後側ケース10Bとを有し、各ケース10A,10Bの内側に収納空間SP1,SP2が形成されている。後側の収納空間SP2には、第2手首要素11を駆動するサーボモータ13と、第3手首要素12を駆動するサーボモータ14が配置されている。サーボモータ14は、サーボモータ13の前側に配置されている。
各サーボモータ13,14の出力軸13a,14aは、それぞれ第1軸線L1に対し平行に前方に向けて突出している。サーボモータ13はサーボモータ14よりも上方に位置し、出力軸13aは第1軸線L1の上方を、出力軸14aは第1軸線L1の下方をそれぞれ延在している。換言すると、サーボモータ13,14の出力軸13a,14aは、第1軸線L1と第2軸線L2とを含む平面に対し略面対称となるようにオフセットして位置しており、サーボモータ13,14は、第1軸線L1と第2軸線L2とを含む平面の両側で、前後にずれた状態で、かつ、一部重なった状態で互いに並設されている。
このように、第2手首用モータ13を第1手首要素10の基端側(後側)に、第3手首用モータ14を第1手首要素10の先端側(前側)に配置することで、第1軸線L1方向から見て二つのモータ13,14を一部重ねて配置することができる。これにより、第1手首要素10の軸直角断面積を小さく抑えることが可能となる。
前側の収納空間SP1には、サーボモータ13の回転速度を所定の減速比で減速するハイポイドギアセット15と、サーボモータ14の回転速度を所定の減速比で減速するハイポイドギアセット20とが設けられている。各ハイポイドギアセット15,20は、サーボモータ13,14により回転駆動されるピニオンギア(原動側小歯車)16,21と、ピニオンギア16,21にそれぞれ噛合するリングギア(従動側大歯車)17,22とをそれぞれ有する。
ピニオンギア16は、第1軸線L1の上方において前後方向に延在する軸部160の先端部に設けられ、ピニオンギア21は、第1軸線L1の下方において第1軸線L1に延在する軸部210の先端部に設けられている。ピニオンギア16(軸部160)は、前後両端部に設けられたベアリング18a,18b(円錐ころ軸受)およびベアリング18a,18bの間に介装されたニードルベアリング18cを介して、第1軸線L1に平行な軸線L16を中心に、前側ケース10Aに回転可能に支持されている。ピニオンギア21(軸部210)も同様に、前後両端部に設けられたベアリング23a,23b(円錐ころ軸受)およびベアリング23a,23bの間に介装されたニードルベアリング23cを介して、第1軸線L1に平行な軸線L21を中心に、前側ケース10Aに回転可能に支持されている。
ベアリング18a,18bおよびベアリング23a,23bには、それぞれベアリングナット18d,23dにより軸方向に予圧が付加され、ピニオンギア16,21の回転精度を最良の状態としてピニオンギア16,21が回転支持されている。前後一対のベアリング18a,18bおよび23a,23bの間にニードルベアリング18cおよび23cを設けることで、予圧を超える外力が作用してベアリング18a,18bおよび23a,23bによる支持が不完全となった場合であっても、ニードルベアリング18c,23cによりピニオンギア16,21を良好に支持できる。なお、ニードルベアリング18c,23cの代わりにスリーブを用いることもできる。
前側ケース10Aの前端部には、ピニオンギア16が噛合するリングギア17とピニオンギア21が噛合するリングギア22とがそれぞれ第2軸線L2を中心に回転可能に設けられている。リングギア17はリングギア22よりも大径であり、リングギア17の右方にリングギア22が配置されている。ピニオンギア16は、歯が右方向にねじれた状態に形成され、ピニオンギア21は、歯がピニオンギア16とは異なる方向(左方向)にねじれた状態で形成されている。このように二つのピニオンギア16,21の歯形がそれぞれ対称的に形成されることで、二つのピニオンギア16,21を第2軸線L2の軸直角方向の対照的にオフセットした位置に配置することができる。
図2に示すように、ピニオンギア16,21とリングギア17,22の位置関係は、シムにより調整される。すなわち、ベアリング18a,23aの前側に配置されたシムSM1によりピニオンギア16,21の前後方向の位置が調整され、ベアリング19およびベアリング32aの右方に配置されたシムSM2によりリングギア17,22の左右方向の位置が調整される。これによりピニオンギア16,21とリングギア17,22の間のバックラッシおよび歯当りを調整できる。
リングギア17は、第2手首要素11に一体に連結されている。リングギア17はベアリング19を介して第1手首要素10内に回転可能に支持され、リングギア17の回転により第2手首要素11が第2軸線L2を中心に回転駆動される。
第2手首要素11には、第2軸線L2を回転中心として傘歯車31が設けられている。傘歯車31の軸部は第2軸線L2に沿って左右方向に延在し、この軸部にリングギア22の内周面がスプライン結合されている。傘歯車31の軸部は、左右一対のベアリング32a,32bを介してリングギア17の内側に回転可能に支持され、傘歯車31は第2軸線L2を中心にリングギア22と一体に回転する。
第3手首要素12には、第3軸線L3を回転中心として傘歯車33が設けられている。傘歯車33は傘歯車31に噛合し、リングギア22の回転により傘歯車31を介して傘歯車33が回転する。これにより、第3手首要素12が第3軸線L3を中心にして回転駆動される。傘歯車31の外径は傘歯車33の外径よりも大きく、傘歯車31から傘歯車33に動力が伝達される際に、傘歯車33の回転速度が増速される。
第3手首要素12の前端部には取付面12aが形成され、取付面12aには作業内容に応じたアタッチメントAT(図3の溶接トーチ2、図4のハンドツール3など)が着脱可能に取り付けられる。本実施形態の手首構造100は3軸方向の自由度を有するため、アタッチメントATの位置および姿勢を自由に変更することができる。この場合、第2軸線L2からアタッチメントATの中心までの距離は、第3軸線L3からアタッチメントATの中心までの距離よりも長いため、第2手首要素11を駆動するためには第3手首要素12を駆動するよりも大きな駆動トルクが必要となる。すなわち、第2手首用モータ13の減速比を大きくする必要がある。この減速比をハイポイドギアセット15のみで得ようとすると、ハイポイドギアセット15の減速比が大きくなり、動力の伝達効率が低下する。この点を考慮して、本実施形態では、以下のように手首構造100を構成する。
図1,2に示すように、手首構造100は、第2手首用サーボモータ13の動力を第2手首要素11に伝達する第2手首用動力伝達部50と、第3手首用サーボモータ14の動力を第3手首要素12に伝達する第3手首用動力伝達部55とを有する。
第2手首用動力伝達部50は、ハイポイドギアセット15と、サーボモータ13とハイポイドギアセット15との間に設けられた第1減速部RG1および第2減速部RG2とを有する。サーボモータ14の上方には、前後方向に駆動軸51が延設され、駆動軸51の前後両端部に平歯車52,53が取り付けられている。駆動軸51は、後側ケース10Bに、前後一対のベアリング51a,51bを介して第1軸線L1に平行な軸線を中心に回転可能に支持されている。なお、ベアリング51aの後方およびベアリング51bの前方にはそれぞれオイルシール51c、51dが設けられ、ベアリング51a,51bの潤滑油がサーボモータ14側に浸入することが防止されている。
平歯車53は、サーボモータ13の出力軸13aに噛合され、サーボモータ13の回転は平歯車53を介して駆動軸51に伝達される。平歯車53は出力軸13aよりも大径であり、出力軸13と平歯車53は第1減速部RG1を構成する。サーボモータ13の回転は、第1減速部RG1により所定の減速比で減速され、駆動軸51はサーボモータ13よりも低速で回転する。
駆動軸51の前端部は前側ケース10A内に突出し、平歯車52は前側ケース10A内に配置されている。ピニオンギア16の軸部160の後端部には、軸線L16を中心に回転可能に平歯車54が取り付けられている。平歯車52は平歯車54に噛合され、駆動軸51の回転は平歯車52,54を介してピニオンギア16に伝達される。平歯車54は平歯車52よりも大径であり、平歯車52,54は第2減速部RG2を構成する。駆動軸51の回転は、第2減速部RG2により所定の減速比で減速され、ピニオンギア16は駆動軸51よりも低速で回転する。
このように第2手首用サーボモータ13の回転は、2組の減速部RG1,RG2を介してピニオンギア16に伝達される。これによりハイポイドギアセット15の減速比をそれほど大きくすることなく、第2手首要素11を所定の駆動トルクで回転させることができる。例えば、第1減速部RG1および第2減速部RG2の減速比をそれぞれ1:1.5〜4に設定し、ハイポイドギアセット15の減速比を1:8〜20に設定することができる。第1減速部RG1および第2減速部RG2の減速比の配分は、それぞれの搭載箇所の構造上、最適な値を選択すべきであり、例えば、第1減速部RG1は1:1.5、第2減速部RG2は1:4にすることもできる。その結果、ハイポイドギアセット15の減速比を20以下に抑えることができる。すなわち、ハイポイドギアセット15の減速比が過大となることを防止でき、伝達効率の低下を防ぐことができる。
第3手首用動力伝達部55は、ハイポイドギアセット20と、一対の傘歯車31,33と、サーボモータ14とハイポイドギアセットとの間に設けられた第3減速部RG3とを有する。ピニオンギア21の軸部210の後端部には、軸線L21を中心に回転可能に平歯車56が取り付けられている。平歯車56は、サーボモータ14の出力軸14aに噛合され、サーボモータ14の回転は平歯車56を介してピニオンギア21に伝達される。平歯車56は出力軸14aよりも大径であり、出力軸14aと平歯車56は第3減速部RG3を構成する。サーボモータ14の回転は、第3減速部RG3により所定の減速比で減速され、ピニオンギア21はサーボモータ14よりも低速で回転する。
第3手首用サーボモータ14の回転は、1組の減速部RG3を介してピニオンギア21に伝達される。第3軸線L3とアタッチメントATの中心軸との距離は小さく、第3手首要素12には第2手首要素11ほどの大きな駆動トルクが必要とされない。このため、減速部RG3が1組であっても、ハイポイドギアセット20の減速比をそれほど大きくすることなく、第3手首要素12を所定の駆動トルクで回転できる。例えば、第3減速部RG3の減速比を1:3〜5に設定し、ハイポイドギアセット15の減速比を1:10〜20に設定することができる。その結果、ハイポイドギアセット15の減速比を20以下に抑えることができる。すなわち、ハイポイドギアセット20の減速比が過大となることを防止でき、伝達効率の低下を防ぐことができる。
図5は、第1手首要素10を斜め後方から見た斜視図である。図5に示すように、第1手首要素10(後側カバー10B)の後端部には第1軸線L1に沿って貫通孔41が開口され、貫通孔41の後方に、第1手首要素10の回転を減速するための図示しない減速機構が配置されている。減速機構の出力部には中空孔が形成されており、中空孔に、サーボモータ13,14のコネクタに接続する制御ケーブルが挿通される。これにより、第1手首要素10が第1軸線L1回りに回転した際のケーブルの捻りが吸収され、断線などのケーブルの損傷を防止することができる。第1手首要素10には、着脱可能にカバー42が取り付けられている。カバー42を取り外すことで、制御ケーブルをサーボモータ13,14のコネクタに容易に着脱できる。
なお、例えば図4に示すように、第3手首要素12に相当するハンドツール3に接続される線条体4を、制御ケーブルに沿わせて配索し、線条体4の端部に設けられたコネクタを第3手首要素12の手首フランジのコネクタに接続することもできる。これにより、手首要素10〜12に沿って配線される線条体4が外部に露出することを防止でき、線条体4の挙動が安定するとともに、干渉半径が小さい線条体4の配線処理構造を実現できる。
図6は、第1手首要素10の前後ケース10A,10Bの取付面SAの構成を示す図(図1のVI-VI線断面図)であり、平歯車52と平歯車54およびサーボモータ14の出力軸14aと平歯車56の位置関係を示している。図6に示すように、第2減速部RG2を構成する小径の平歯車52は大径の平歯車54の左方に配置され、第3減速部RG3を構成する小径の出力軸14aは大径の平歯車56の左方に配置されている。また、平歯車52および平歯車54は出力軸14aおよび平歯車56の上方に配置され、平歯車56の軸線L21は平歯車54の軸線L16よりも右方にずれている。
図5、6および後述の図9に示すように、後側ケース10Bの前端部および前側ケース10Aの後端部にはそれぞれフランジ部FLが設けられ、一方のフランジ部FLに貫通孔43aが開口され、他方のフランジ部FLにねじ孔43b(雌ねじ部)が形成されている。すなわち、後側ケース10Bの右端部および前側ケース10Aの左端部にそれぞれ貫通孔43aが開口され、これに対応して前側ケース10Aの端部および後側ケース10Bの端部にそれぞれねじ孔43bが形成されている。
図5,9に示すように、右側の貫通孔43aには後方からボルト44が挿通し、ボルト44がねじ孔43bに螺合する。図2,9に示すように、左側の貫通孔43aには前方からボルト45が挿通し、ボルト45がねじ孔43bに螺合する。これにより後側ケース10Bに前側ケース10Aが締結される。貫通孔43aの径はボルト44,45の径よりも大きいので、ボルト44,45と貫通孔43aの径方向の隙間分だけ、取付面SA上に沿って後側ケース10Bに対し前側ケース10Aが移動可能となる。
その結果、図6に示すように、例えば矢印A方向に前側ケース10Aに対して後側ケース10Bを相対移動することができ、これにより前側ケース10Aに支持された平歯車54と後側ケース10Bに支持された平歯車52の中心間の距離ΔL1および前側ケースΔL2に支持されたサーボモータ14の出力軸14aと平歯車56の中心間の距離ΔL2を調整可能となる。このように中心間距離ΔL1,ΔL2を調整可能とすることで、第2減速部RG2および第3減速部RG3におけるバックラッシを低減することができる。ここで、サーボモータ14の出力軸14aおよび平歯車52,54,56の、第1手首要素10の前後ケース10A,10Bの取付面SA内での位置を正確に設置できるよう配慮し、サーボモータ14の出力軸14aおよび平歯車52,54,56の歯車の精度も精度良くすることで、第1手首要素10の前後ケース10A,10B間の相対位置も精度良く位置決めできるようになり、ロボットのキネマティックスに関する寸法精度も維持することができる。
本実施形態の手首構造100は、サーボモータ13,14の取付位置を個別に調整できる。図7は、第3手首用サーボモータ14の取付部の構成を示す図であり、図8は、第2手首用サーボモータ13の取付部の構成を示す図である。
図1,7に示すように、後側ケース10Bにはモータ支持部61が設けられ、モータ支持部61の後端部に、第1軸線L1に垂直な支持面61aが形成されている。サーボモータ14の前端フランジ部には貫通孔62が開口され、モータ支持部61には貫通孔62に対応してねじ孔63が設けられている。サーボモータ14は、貫通孔62を貫通してねじ孔63に螺合されたボルト64により、支持面61aに取り付けられている。ボルト64と貫通孔62との間には径方向の隙間があり、サーボモータ14はこの隙間分だけ支持面61aに沿って移動可能である。これにより、例えば図7の矢印A方向に後側ケース10Bに対しサーボモータ14を相対移動することができる。その結果、サーボモータ14の出力軸14aと前側ケース10Aに支持された平歯車56の中心間距離ΔL2を調整可能となり、第3減速部RG3におけるバックラッシを低減することができる。
図1,8に示すように、後側ケース10Bには、モータ支持部61の後方にモータ支持部66が設けられ、モータ支持部66の後端部に、第1軸線L1に垂直な支持面66aが形成されている。サーボモータ13の前端フランジ部には貫通孔67が開口され、モータ支持部66には貫通孔67に対応してねじ孔68が設けられている。サーボモータ13は、貫通孔67を貫通してねじ孔68に螺合されたボルト69により支持面66aに取り付けられている。ボルト69と貫通孔67との間には径方向の隙間があり、サーボモータ13はこの隙間分だけ支持面66aに沿って移動可能である。これにより、例えば図8の矢印A方向に後側ケース10Bに対しサーボモータ13を相対移動することがでできる。その結果、駆動軸51に設けられた平歯車53とサーボモータ13の出力軸13aの中心間距離ΔL3を調整可能となり、第1減速部RG1におけるバックラッシを低減することができる。
図9は、図6の変形例を示す図である。図9では、第1手首要素10の前後ケース10A,10Bの取付面SAに、位置決め用ピン70が設けられている。位置決め用ピン70は、前後ケース10にそれぞれ設けられた位置決め孔に隙間なく嵌合し、後側ケース10Bに対し前側ケース10Aを位置決めする。このとき、前側ケース10Aは取付面SA上を、位置決め用ピン70を支点に図の矢印A方向に回動可能である。これにより平歯車52と平歯車54の中心間距離ΔL1を調整することができ、第2減速部RG2におけるバックラッシを低減することができる。この場合、平歯車52,54の中心間距離ΔL1を調整した後、図7に示すようにサーボモータ14の取付位置を調整することで、サーボモータ14の出力軸14aと平歯車56の中心間距離ΔL2を調整すればよい。またこの場合も、サーボモータ14の出力軸14aおよび平歯車56の、第1手首要素10の前後ケース10A,10Bの取付面SA内での位置を正確に設置し、サーボモータ14の出力軸14aおよび平歯車56の歯車の精度を確保することで、第1手首要素10の前後ケース10A,10B間の相対位置も精度良く位置決めができるようになる。
本実施形態では、ハイポイドギアセット15,20の減速比を小さくしているため、減速部RG1〜RG3におけるバックラッシの影響が大きくなり、バックラッシによってロボットの動作性能に悪影響を与えるおそれがある。この点、図6〜図9に示すように減速部RG1〜R3の位置調整機能を設けることにより、バックラッシを最小に抑えることができ、ハイポイドギアセット15,20の伝達効率を向上しつつ、ロボットの良好な動作性能を得ることができる。
本実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)本実施形態の手首構造100は、第2手首用サーボモータ13と、第2手首用サーボモータ13よりも第1手首要素10の先端側(前側)に配置された第3手首用サーボモータ14と、サーボモータ13の動力を第2手首要素11に伝達する動力伝達部50と、サーボモータ14の動力を第3手首要素12に伝達する動力伝達部55とを有する。動力伝達部50は、ハイポイドギアセット15と、サーボモータ14の側方に、第1軸線L1に平行に延設された駆動軸51と、サーボモータ13の回転を減速させて駆動軸51に伝達する第1減速部RG1と、駆動軸51の回転を減速させてハイポイドギアセット15のピニオンギア16に伝達する第2歯車部RG2とを有し、動力伝達部55は、ハイポイドギアセット20と、サーボモータ14の回転を減速させてハイポイドギアセット20のピニオンギア21に伝達する第3減速部RG3とを有する。
これによりサーボモータ13の回転が2組の減速部RG1、RG2を介して減速されるので、ハイポイドギアセット15の減速比をさほど大きくすることなく、第2手首要素11を高トルクで駆動することができる。一方、サーボモータ14の回転は1組の減速部RG3を介して減速されるが、第3手首要素12は第2手首要素11ほど大きな駆動トルクを必要としないため、ハイポイドギアセット20の減速比をそれほど大きくする必要がない。その結果、ハイポイドギアセット15,20の減速比を例えば20以下に設定することができ、ハイポイドギアセット15,20の伝達効率を高めることができる。また、サーボモータ13をサーボモータ14の後方に配置し、サーボモータ14の側方に駆動軸51を配置するので、第1手首要素10を大型化することなく、第1手首要素10内に2組の減速部RG1,RG2を容易かつ効率よく配置できる。減速部RG1〜RG3は平歯車により構成されるので、減速部RG1〜RG3の伝達効率を高めることができる。
(2)第1手首要素10は、サーボモータ13,14を収納するとともに、駆動軸51を回転可能に支持する後側ケース10Bと、後側ケース10Bの先端部に形成された第1軸線L1に垂直な取付面SAに取り付けられ、ハイポイドギアセット15,20を回転可能に支持する前側ケース10Aとを有する。これによりサーボモータ13,14と駆動軸51およびハイポイドギアセット15,20を第1手首要素10内に容易に組み立てて配置することができる。第1手首要素10は前後一対のケース10A,10Bにより分割されており、第1手首要素10の分割面(取付面SA)は1箇所のみであるので、第1手首要素10の組立性およびシール性が向上する。また、第1手首要素10は段差部も少なく、外部からの見栄えもよい。
(3)前後のケース10A,10Bは、貫通孔43aを挿通したボルト44,45をねじ孔43bに螺合することで締結される(図6)。これにより第1軸線L1に垂直な取付面SA上における後側ケース10Bに対する前側ケース10Aの位置調整が可能であり、第2減速部RG2と第3減速部RG3のバックラッシを容易に低減することができる。
(4)取付面SAに位置決め用ピン70を嵌合する場合、位置決め用ピン70を支点にして後側ケース10Bに対し前側ケース10Aが回動可能となる(図9)。これにより平歯車52,54の位置調整が容易となり、第2減速部RG2のバックラッシを容易に低減することができる。
(5)第1手首要素10の後側ケース10Bにモータ支持部61を設け、サーボモータ14のフランジ部の貫通孔62を貫通したボルト64をモータ支持部61のねじ孔63に螺合することで、サーボモータ14を第1軸線L1に垂直な支持面61aに固定するようにした(図7)。これにより支持面61a上におけるサーボモータ14の位置調整が可能となり、サーボモータ14の出力軸14aとピニオンギア21の平歯車56の中心間距離ΔL2を単独で調整できる。したがって、ケース10A,10B同士の位置を調整した後に、中心間距離ΔL2を微調整することができ、減速部RG2、RG3のバックラッシを容易に低減することができる。
(6)第1手首要素10の後側ケース10Bにモータ支持部66を設け、サーボモータ13のフランジ部の貫通孔67を貫通したボルト69をモータ支持部66のねじ孔68に螺合することで、サーボモータ13を第1軸線L1に垂直な支持面66aに固定するようにした(図8)。これにより支持面66a上におけるサーボモータ13の位置調整が可能となり、減速部RG1のバックラッシを容易に低減することができる。
(7)第3手首用の動力伝達部55は、さらに第2手首要素11に設けられ、第2軸線L2を中心にしてハイポイドギアセット20のリングギア22と一体に回転する傘歯車31(第1傘歯車)と、第3手首要素12に設けられ、傘歯車31に噛合して第3軸線L3を中心に回転する傘歯車33(第2傘歯車)とを有し、傘歯車31の外径を傘歯車33の外径よりも大きくした。これにより第3手首要素12は傘歯車31,33を介して増速されるため、その分、ハイポイドギアセット15の回転数を低く抑えることができ、伝達効率を高めることができる。
なお、上記実施形態(図1,2)では、サーボモータ13の回転を、平歯車53を介して減速するようにしたが、第2手首用モータ13の回転を減速させて駆動軸51に伝達するのであれば、第1減速部の構成はいかなるものでもよい。駆動軸51の回転を、平歯車52,54を介して減速するようにしたが、駆動軸51の回転を減速させてピニオンギア16に伝達するのであれば、第2減速部の構成はいかなるものでもよい。サーボモータ14の回転を、平歯車56を介して減速するようにしたが、第3手首用モータ14の回転を減速させてピニオンギア21に伝達するのであれば、第3減速部の構成はいかなるものでもよい。すなわち、例えば平歯車以外を用いて第1減速部〜第3減速部を構成してもよく、より多くの歯車を組み合わせて第1減速部〜第3減速部を構成してもよい。第2手首用ハイポイドギアセット15を構成するピニオンギア16(第2手首用小歯車)とリングギア17(第2手首用大歯車)の構成、および第3手首用ハイポイドギアセット20を構成するピニオンギア21(第3手首用小歯車)とリングギア22(第3手首用大歯車)の構成は上述したものに限らない。
上記実施形態(図1,2)では、第1軸線L1に垂直な取付面SAを介して第1手首要素10を前側ケース10Aと後側ケース10Bとに分割したが、サーボモータ13,14を収納するとともに、駆動軸51を回転可能に支持するのであれば、第1ケース部としての後側ケース10Bの構成はいかなるものでもよく、ハイポイドギアセット15,20を回転可能に支持するのであれば、第2ケース部としての前側ケース10Aの構成もいかなるものでもよい。上記実施形態(図6,9)では、貫通孔43aとボルト44,45の間に隙間を設けて、取付面SA上における後側ケース10Bに対する前側ケース10Aの位置を調整するようにしたが、例えば貫通孔43aを長穴にしてケース10A,10Bの相対移動方向を規制するようにしてもよく、ケース位置調整部の構成は上述したものに限らない。
上記実施形態(図7,8)では、第1手首要素10の内部にモータ支持部61,66を設けて第1軸線L1に垂直な方向のサーボモータ13,14の位置を調整するようにしたが、モータ位置調整部の構成はこれに限らない。サーボモータ13,14のいずれか一方の位置をモータ位置調整部により調整可能としてもよい。上記実施形態(図3,4)では、溶接トーチ2またはハンドツール3を備えた産業用ロボット1A,1Bに手首構造100を適用する例を説明したが、本発明の手首構造は、シーリングやピッキングなどを行う産業用ロボット等、他の産業用ロボットにも適用することができる。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態および変形例の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。すなわち、本発明の技術的思想の範囲内で考えられる他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。また、上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能である。
10 第1手首要素
10A 前側ケース
10B 後側ケース
11 第2手首要素
12 第3手首要素
13,14 サーボモータ
13a,14a 出力軸
15,20 ハイポイドギアセット
16,21 ピニオンギア
17,22 リングギア
18a,23a 貫通孔
44,45 ボルト
50 第2手首用動力伝達部
51 駆動軸
52,53 平歯車
55 第3手首用動力伝達部
56 平歯車
61,66 モータ支持部
62,67 貫通孔
64,69 ボルト
70 位置決め用ピン
RG1 第1減速部
RG2 第2減速部
RG3 第3減速部
SA 取付面

Claims (5)

  1. 第1軸線方向に延在し、該第1軸線回りに回転可能に設けられた第1手首要素と、
    前記第1手首要素の先端部に第2軸線回りに回転可能に支持された第2手首要素と、
    前記第2手首要素の先端部に第3軸線回りに回転可能に支持された第3手首要素と、
    前記第1手首要素に設けられ、前記第1軸線に平行に延在する出力軸を有する第2手首用モータと、
    前記第1手首要素に設けられ、前記第1軸線に平行に延在する出力軸を有する第3手首用モータと、
    前記第2手首用モータの動力を前記第2手首要素に伝達する第2手首用動力伝達部と、
    前記第3手首用モータの動力を前記第3手首要素に伝達する第3手首用動力伝達部とを備え、
    前記第3手首用モータは、前記第2手首用モータよりも前記第1手首要素の先端側に配置され、
    前記第2手首用動力伝達部は、
    前記第1軸線に平行な軸線を中心にして前記第1手首要素に回転可能に設けられた第2手首用小歯車と、前記第2軸線を中心として前記第1手首要素に回転可能に設けられ、前記第2手首用小歯車に噛合する第2手首用大歯車とを有する第2手首用ハイポイドギアセットと、
    前記第3手首用モータの側方に、前記第1軸線に平行に延設された駆動軸と、
    前記第2手首用モータの回転を減速させて前記駆動軸に伝達する第1減速部と、
    前記駆動軸の回転を減速させて前記第2手首用小歯車に伝達する第2減速部とを有し、
    前記第3手首用動力伝達部は、
    前記第1軸線に平行な軸線を中心にして前記第1手首要素に回転可能に設けられた第3手首用小歯車と、前記第2軸線を中心として前記第1手首要素に回転可能に設けられ、前記第3手首用小歯車に噛合する第3手首用大歯車とを有する第3手首用ハイポイドギアセットと、
    前記第3手首用モータの回転を減速させて前記第3手首用小歯車に伝達する第3減速部とを有し、
    前記第1手首要素は、
    前記第2手首用モータおよび前記第3手首用モータを収納するとともに、前記駆動軸を回転可能に支持する第1ケース部と、
    前記第1ケース部の先端部に形成された前記第1軸線に垂直な取付面に取り付けられ、前記第2手首用ハイポイドギアセットと前記第3手首用ハイポイドギアセットを回転可能に支持する第2ケース部とを有することを特徴とする産業用ロボットの手首構造。
  2. 請求項1に記載の産業用ロボットの手首構造において、
    前記第1手首要素は、前記取付面上における前記第1ケース部に対する前記第2ケース部の位置を調整するケース位置調整部を有することを産業用ロボットの手首構造。
  3. 請求項2に記載の産業用ロボットの手首構造において、
    前記ケース位置調整部は、前記取付面に嵌合された位置決め用ピンを有し、前記第2ケース部は、前記位置決め用ピンを支点にして前記取付面上を前記第1ケース部に対し相対回転可能であることを特徴とする産業用ロボットの手首構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の産業用ロボットの手首構造において、
    前記第1手首要素は、前記第2手首用モータおよび前記第3手首用モータの少なくとも一方の前記第1ケース部に対する前記第1軸線に垂直な方向の位置を調整するモータ位置調整部を有することを特徴とする産業用ロボットの手首構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の産業用ロボットの手首構造において、
    前記第3手首用動力伝達部は、さらに、
    前記第2手首要素に設けられ、前記第2軸線を中心にして前記第3手首用大歯車と一体に回転する第1傘歯車と、
    前記第3手首要素に設けられ、前記第1傘歯車に噛合して前記第3軸線を中心に回転する第2傘歯車とを有し、
    前記第1傘歯車の外径は前記第2傘歯車の外径よりも大きいことを特徴とする産業用ロボットの手首構造。
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