JP5701391B2 - エネルギー効率の良い高温精製 - Google Patents

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Description

本発明は、ガラス溶融物を精製する方法および装置に関する。
現在、光学および/または工業用のガラスおよび/またはガラス・セラミックスの品質には、高い要求がなされている。一方でこれらのガラスは、できる限り均質でありかつ気泡およびストリークがないことが望まれる。他方でこれらのガラスは、ヒ素またはアンチモンなどの有毒なまたは環境に有害ないかなる物質もできる限り含有しないこととなる、いわゆる「エコガラス」であることが望まれる。
最終的なガラスおよび/または最終的なガラス・セラミックの品質は、本質的に、ガラス溶融物を精製する品質により影響を受ける。精製の品質を改善する1つの手法は、高い精製温度の使用を基にするが、それは精製温度の上昇によって溶融物の粘度が低下し、したがって溶融物中の気泡の上昇速度が増大し、既存のまたは発生した気泡を溶融物からより良好に除去できるようになるからである。
さらに、高い精製温度、特に1700℃よりも高い温度では、いわゆる高温精製剤が利用可能である。高温精製剤の一例は、SnOである。SnOは生態学的に無害であるが、1500℃よりも高い精製温度でしか使用することができない。このため、1250℃よりも高い温度で既に利用することのできるAsなど生態学的に疑問のある精製剤を、省略することが可能になる。
高温範囲、特に1700℃よりも高い範囲での精製は、例えば文献DE 10 2006 003 521 Alに記載されている。溶融物を、この溶融物中に配置された電極を使用して加熱する。しかしそこに記載された教示は、温度を上昇させることを目指すだけではない。その本質的な特徴は、溶融物に大きな温度差を発生させることにより実現される、精製容器内での安定化対流ロールの形成である。温度差は、溶融物の内容積ゾーンと溶融物の周辺ゾーンとの間に存在する。このように精製るつぼの側壁は冷却される。側壁は、この冷却された側壁上で溶融物が凝固するような程度まで冷却される。したがって、固有の材料の保護層が形成される。いわゆる「スカル(skull)るつぼ」が形成される。記載される教示の基本的な考え方は、対流ロールを形成するために、冷却された側壁を通して溶融物の周辺ゾーンを冷却すること、それと同時に電極を使用して精製容器の内部の溶融物を加熱することが必要である、という仮定に基づく。そこに示される装置は、「エコガラス」を生成するのに適している。しかし冷却には、非常に高いエネルギーコストを伴う。溶融物を加熱するために溶融物に導入されたエネルギーは、冷却された側壁を通して溶融物から「直接」引き出される。さらに電源は、必要とされる電力を供給できるよう適切に大きさを決めなければならない。また、側壁の十分な冷却も行わなければならない。側壁の冷却は、水を運搬する銅管をベースにするので、冷却は、システム全体の崩壊をもたらす可能性があることからいかなる状況下でも失敗してはならない。したがって、適切な緊急冷却システムを提供しなければならないが、それはさらに複雑でコストがかかるものである。
DE 10 2006 003 521 Al
前述の背景を考慮すれば、本発明の目的は、従来技術の欠点が少なくとも緩和された、ガラスおよび/またはガラス・セラミックスを生成するための、かつ/またはガラス溶融物を精製する方法および装置を提供することである。
特に、精製システムを建設し運転する財務コストを削減することが意図される。好ましくは、精製のためのエネルギー需要を削減することが意図される。しかし、上述のシステムで得られるような良好な品質のガラスが、少なくとも実現されるべきである。さらに、「エコガラス」を生成することが可能であるべきである。
これらの目的は、独立クレームによる装置および方法によって既に達成される。本発明による方法および装置の有利な実施形態は、それぞれの従属クレームに記述される。
一般に本発明は、外部からの能動的な冷却が必要ではなくなるよう、前記の従来技術のスカル壁の代わりにIr壁などの「高」温安定な金属壁を用いること、および溶融物が側壁を通して間接的に加熱されるよう、伝導的に、また任意選択でさらに誘導によって、好ましくは局所的に、凝固した溶融物でもはや覆われていない側壁を加熱することを提示する。
第1に、本発明は、無機非金属溶融物を精製する装置を提供する。装置は、好ましくは、連続精製に適している。溶融物は、好ましくは、ガラスおよび/またはガラス・セラミックを生成するためのガラス溶融物である。
装置は、下記の構成要素、すなわち
− 上側および下側を備えた精製るつぼであって、少なくとも側壁によって画定されて、その内面に溶融物接触面として金属ライニングを有するるつぼ、
− ライニング内の電流によってライニングを伝導加熱するための少なくとも1つの加熱手段であって、加熱されたライニングを通して溶融物を加熱することができるようになされており、この加熱手段とライニングとが供給手段によって互いに接続されている加熱手段
を含み、
− 供給手段は、少なくとも側壁のライニングにおいて、その少なくとも部分において、上側から下側にまたは下側から上側に流れる電流を発生させることができるように、少なくとも1つの上部接続および少なくとも1つの下部接続によってライニングとの接触を確立している。
下記の構成要素を含む装置は、下記のように記述することができる。
− 少なくとも側壁によって画定され、その内面に溶融物接触面として金属ライニングを有する精製るつぼであって、溶融物を精製するためのボリュームが少なくとも精製るつぼ内に形成され、そのボリュームが基面、頂面、および外周面によって画定されるようになされているるつぼ、
− ライニング内の電流によってライニングを伝導的に加熱するための少なくとも1つの加熱手段であって、加熱されたライニングによって溶融物を加熱することができるようになされており、この加熱手段とライニングとが供給手段によって互いに接続されている加熱手段、
− 供給手段は、少なくともライニングの部分において、頂面から基面にまたは基面から頂面に流れる電流を発生させることができるように、ライニングとの接触を確立している。
本発明の範囲内には、ガラスおよび/またはガラス・セラミックを生成するための方法も含まれる。方法は、
− バッチを溶融してガラス溶融物を提供するステップ、
− 側壁に、少なくともその部分に隣接している少なくともあるボリュームでまたは精製ボリュームで、ガラス溶融物の温度を上昇させることによってガラス溶融物を精製するステップであって、少なくとも側壁が、少なくともその部分で電流により伝導加熱され、
側壁内で電流が流れる方向が頂部から底部または底部から頂部になるような電位差が側壁に得られるステップ、
− 精製されたガラス溶融物を均質化および/または調整するステップ、
− 均質化および/または調整されたガラス溶融物を、ガラスおよび/またはガラス・セラミックを得ることができるように、成形および/または冷却および/または熱処理するステップ
を含む。
下記のステップを含む方法は、下記のように記述することができる。
− バッチを溶融してガラス溶融物を得るステップ、
− 少なくとも、基面、頂面、および外周面によって画定されたボリュームのガラス溶融物の温度を上昇させることによって、ガラス溶融物を精製するステップであって、外周面は、電流によって伝導的に加熱された側壁に、その少なくとも部分で隣接しており、
電位差は、側壁内で電流が流れる方向が頂面から基面または基面から頂面のどちらかになるように側壁に得られまたは得ることができるステップ、
− 精製されたガラス溶融物を均質化および/または調整するステップ、
− 均質化および/または調整されたガラス溶融物を、ガラスおよび/またはガラス・セラミックを得ることができるように、成形および/または冷却および/または熱処理するステップ。
方法の好ましい実施形態では、側壁は、ボリュームまたは外周面がライニングに隣接し、電位差がライニング内に得られ、溶融物がライニングを通して加熱可能になるように、その内面にライニングを含む。
さらに、本発明による装置または本発明を実施するための方法は、下記のように記述することができる。装置は、以下の構成要素、すなわち
− 上側および下側を有し、かつ少なくとも側壁によって画定され、その内面に好ましくは溶融物接触面として金属ライニングを有している精製るつぼ、
− 側壁内、好ましくはライニング内の電流によって、側壁を、好ましくはライニングを伝導的に加熱するための少なくとも1つの加熱手段であって、加熱された側壁によって、好ましくはライニングによって溶融物を加熱することができるようになされており、この加熱手段と側壁、好ましくはライニングとが供給手段によって互いに接続されている加熱手段
を含み、
− 供給手段は、少なくとも1つの上部接続および少なくとも1つの下部接続によって、側壁と、好ましくはライニングと接触を確立しており、供給手段は、側壁と、好ましくはライニングと接触するための、少なくとも1つの上部接続部材および少なくとも1つの下部接続部材を含んでいる。本発明の方法は、それぞれの装置の特徴に対応する方法ステップとして構築することができる。
特に、方法は、本発明による装置を使用して実施することができる。本発明による装置は、本発明による方法を行うように特に適合される。好ましくは、本発明による方法は、連続的に行うことができる。
本発明による側壁の、好ましくは側壁のライニングの伝導加熱は、側壁の電気抵抗加熱である。本明細書で関係あるものは、側壁で発生した電流の流れる方向である。言い換えれば、電流は、上部から底部に流れ、またはその逆も同様である。実質的に側壁全体における電流は、上側または頂面から下側または基面に流れ、またはその逆も同様である。好ましくは、電流は、頂面から基面にまたは上側から下側に、側壁の外周全体の周りに拡がり、またはその逆も同様である。しかし、これは電流の流れる方向が側壁全体にわたって平行および/または垂直および/または真っ直ぐであることを意味しない。
伝導加熱されたライニングは、側壁の部分または内面全体を覆う。好ましくは、ライニングは、精製るつぼの溶融物接触面を全体的に提供する。ライニングは、シートメタルにより提供される。ライニングは、0.2mmから3mm、例えば好ましくは0.5mmから2mm程度の厚さを有する。本発明の一実施形態では、ライニングは、その部分に修正された断面を有し、その結果、修正された断面を有する部分では、温度が、修正された電流密度を通して選択的に調節できるようになる。
一実施形態では、ライニングは、側壁の部分または上面全体を覆うカラーを形成する。好ましくはカラーは、伝導的に、全体的に、またはその部分を加熱することができる。
本発明の別の実施形態では、精製るつぼは、少なくともライニングによって形成された底部を有する。底部は、下側を提供する。基面は、底部に隣接する。好ましくは、一般に精製るつぼの底部は同じ電位にあるのでまたは底部は同じ電位に設定されるので、底部を伝導加熱することができず、またはその部分だけを伝導加熱することができない。しかし実施形態に応じて、例えば片側に配置構成された単一の加熱手段を使用した場合、底部に電流を流すことも可能である。本発明の一実施形態では、側壁が、精製るつぼの底部に対して傾斜している。
溶融物は、溶融物の精製温度まで加熱される。溶融物を精製するための温度は、それぞれのタイプのガラスに左右される。一般に、精製るつぼまたは精製ゾーンに進入する溶融物の最高温度は、精製るつぼまたは精製ゾーン内の溶融物の最高温度よりも、少なくとも約200℃低く、好ましくは約600℃を超えない範囲で低く、好ましくは約400℃低い。しかし一般に、溶融物は、1500℃よりも高い温度に、好ましくは1700℃よりも高い温度に、最も好ましくは1800℃よりも高い温度に加熱される。
精製るつぼ、特にライニングは、能動的に冷却されない。精製るつぼ、特にそのライニングの、選択的な大面積のまたは一体化した冷却のための冷却手段は提供されない。好ましくは、これは一般に、側壁の溶融物接触面、好ましくはライニングと、溶融物と間に、50℃以下の、好ましくは10℃以下の温度差をもたらす。
側壁の、好ましくはライニングの加熱、および/または精製るつぼ内の溶融物のスループット、および/または精製るつぼの壁または側壁を通した熱輸送は、供給されるエネルギーと放出されるエネルギーとの間でバランスがとれるように、したがって壁材料の過熱が生じないように、互いに適合される。
しかし、精製るつぼを構成するのに使用される材料は、適切な温度耐性を示すことが必要である。例えば側壁、好ましくはライニングは、少なくとも1500℃、好ましくは少なくとも1700℃、最も好ましくは少なくとも1800℃で、適切な温度安定性を有する。
1700℃よりも低い範囲の温度を実現する場合、側壁、好ましくはライニングを構成するために、下記の金属を使用してもよい。その金属は、Pt、Rh、Ir、Ta、Mo、W、およびNbを含む群から選択された少なくとも1種の金属である。
1800℃よりも高い、特に好ましい範囲の温度を実現する場合、側壁、好ましくはライニングを構成するために、下記の金属を使用してもよい。その金属は、Ir、Ta、Mo、W、およびNbを含む群から選択された少なくとも1種の金属である。
好ましくは、ライニングは、イリジウム・ライニングであり、イリジウムまたはイリジウム合金により形成される。そのようなイリジウム・ライニングは、約50重量%超、好ましくは約90重量%超、最も好ましくは約99重量%超のイリジウム含量を有する。上述の好ましい温度は、例えばイリジウム・ライニングで実現可能である。
温度耐性材料の他に、環境に対して最も低い可能性があるエネルギー損失が生ずるような、できる限り低い熱伝導性を示す材料が好ましい。これは一般に、単一の材料を使用して実現することが難しいので、好ましい実施形態では側壁が多層構造を有する。
一実施形態では、側壁は、好ましくはライニングに隣接する少なくとも第1の層と、第2の層とを含む。第1の層は、第2の層に比べて高い温度安定性または耐熱性を有する。第2の層は、第1の層に比べて低い熱伝導性を有する。第1の層は本質的に、システムに安定性を与える。第1の層は、第2の層の比べて高い支え強度を有する。第2の層は本質的に、断熱性をシステムに与える。好ましくは第1の層は、実質的にL字形の断面を有し、その一方の脚が第2の層の上方に向かって外側に延びている。
別の実施形態では、側壁は、第1の層とライニングとの間に配置構成された第3の層を含む。好ましくは、第3の層は布地を含む。例えば第3の層は、熱膨張によってライニングを第1の層上で滑らせることが可能であり、第1および/または第2の層への最初の熱的急騰または熱調節を引き起こすことができる。
第1の層は、スピネルからなる、またはスピネルを含む。第1の層は、好ましくは、2W/mKから4W/mKの熱伝導率を有する。第2の層は、絶縁材料を、好ましくは耐熱レンガを含む。これはFL30からなる、またはFL30を含む。第2の層は、好ましくは1W/mK未満の熱伝導率を有する。特に、第1の層の熱伝導率を第2の層の熱伝導率で割った比は、少なくとも2である。第3の層は、酸化ジルコニウム不織布を含んでいてもよい。
個々の層を経た絶縁または熱流は、側壁の層において、それぞれの臨界温度を実質的に超えるものがないように、または層もしくは側壁の崩壊が生じ得るほど長い間それぞれの臨界温度を超えるものがないように、適合される。個々の材料の選択、および/または個々の層および/または側壁の寸法および/または幾何形状の選択、および/または精製のための装置の選択は、精製ボリューム、スループット、溶融物の温度など、それぞれの要件に応じて行われる。
精製るつぼの構造だけではなく、特に溶融物の漸進的な加熱を行うこととなる側壁またはライニングをそれぞれ伝導加熱するための側壁またはライニングへの接続または電流供給手段の設計も、関係がある。
供給手段は、ライニングに対する少なくとも1つの上部接続および少なくとも1つの下部接続を介して、側壁への、好ましくはライニングへの接触を確立する。上部および下部接続は、供給手段からライニングへのインターフェースをもたらす。上部接続と下部接続との間には、電圧が印加されて、伝導加熱のための電流が供給される。好ましくは、印加電圧が交流電圧であり、したがって側壁の、好ましくはライニング内の電流は交流である。上部接続は上側に関連付けられ、下部接続は下側に関連付けられる。しかし、これは上部接続を下部接続よりも空間的に上方に配置構成しなければならないことを意味するものではない(例を図6.oに示す。)。そうではなく、上部接続を介して、電流を直接(例えば図6.e参照)または間接的(例えば、図6.a参照)に、側壁のライニングに供給しまたは側壁のライニングから引き出し、次いで電流を側壁のライニング内で上側から下側にまたは下側から上側に流し、次いで下部接続を介して電流を引き出しまたは供給することを意味する。
本発明の一実施形態では、供給手段は、ライニングと接触をさせるために、少なくとも1つの上部接続部材と少なくとも1つの下部接続部材とを含む。この場合、上部接続部材は、側壁および/またはライニングのカラーに関連付けられる。下部接続部材は、ライニングの底部に関連付けられる。上部および下部接続部材のそれぞれは、特に少なくともその部分が電気伝導性である。上部および下部接続部材のそれぞれは、金属成分であり、または金属を含む。
一実施形態では、上部接続部材は、側壁の外周の部分の周りまたは側壁の外周の周り全体に延びる、ジャケットとして形成され、好ましくは側壁の外面に支えられる。
一実施形態では、下部接続部材が、基面および/または底部の外周の部分の周りまたはこの外周の周り全体に延びる、好ましくは基面および/または底部の外縁に接する、プレートまたはシートとして形成される。下部接続部材は、特に精製るつぼの外側に接触可能になるように、例えば側壁を経てまたは側壁の下を延びて外側に至る。
本発明の別の実施形態では、供給手段は、ライニングと加熱手段とを、好ましくは上部および/または下部接続部材を介して電気的に接続するための、上部連結手段および下部連結手段を含む。
この場合、一実施形態では、上部連結手段は、精製るつぼの外周の部分の周りまたはこの外周の周りに完全に、好ましくは上部接続部材の周りに延びる。一実施形態では、下部連結手段はその一方で、精製るつぼの外周の部分の周りまたはこの外周の周りに完全に、好ましくは下部接続部材の周りに延びる。
好ましくは、上部および/または下部連結手段は、金属プレートまたはシートメタルとして形成され、したがって上部および/または下部接続部材および/またはライニングは2次元的に接触することができる。好ましくは、その厚さは約1mmから約50mmに、より好ましくは約2mmから約20mmに及ぶ。本発明の好ましい変形例では、供給手段、好ましくは上部接続および下部接続がライニングに比べて広い断面を有し、したがってライニングの電流密度は供給手段の電流密度よりも高くなる。しかし、ライニングの内部でまたはライニングで発生した電流密度は、本質的に同じである。しかし、ライニングの断面を変化させることによって、ライニングの温度を選択的に修正することも同様に可能である。
本発明の一実施形態は、供給手段の少なくともその一部が冷却可能になるように、供給手段に関連付けられた冷却するための手段を含む。これは、例えば、環境への望ましくない熱放出および/または用いられる材料の過熱を低減させる。
一実施形態では、加熱手段は、10から100Hz、好ましくは50Hzの周波数で電流を供給するように適合される。これは、精製装置の振動をもたらし、溶融物中での気泡の上昇を促進させる。
一実施形態では、加熱手段は変圧器として設計される。本明細書で使用することができる加熱手段の特定の設計は、精製ボリューム、スループット、溶融物の温度など、実現されるそれぞれの要件に依存する。本発明の一実施形態では、20A/mmまで、好ましくは30A/mmまでの電流密度を、側壁で、好ましくはライニングで得ることが可能である。一般に、側壁、好ましくはライニングに印加される電位差は、1Vから50Vの範囲の程度であってもよく、かつ/または全電流は、5kAから100kAの範囲の程度であってもよい。電圧は、例えば周波数が10Hzから10kHzの範囲のAC電圧である。
本発明の別の実施形態では、ライニングを誘導加熱するための手段が提供され、したがってさらに、溶融物は少なくともその部分が好ましくは誘導加熱される。
別の実施形態では、好ましくは非酸化流体の定められた雰囲気が溶融物と反対の方向を向いているライニングの面に提供可能になるように、側壁を貫通してまたは精製るつぼの壁を貫通して延びる気体供給手段または供給ラインが提供される。一実施形態では、流体は、好ましくは窒素、アルゴン、ヘリウム、および/またはフォーミング・ガスを含む気体として提供される。
最後に、本発明による方法によって生成することができまたは生成されたガラス物品、好ましくは光学および/または工業用ガラス、および/またはガラス・セラミックも、本発明の範囲内にある。
次に本発明について、以下の例示的な実施形態により詳細に記述する。この目的のため、添付図面を参照する。様々な図面で使用される同じ符号は、同じ部分を指す。
平面図(図1.a)および側面図(図1.b)で、ガラスの製造における個々のステップまたは構成要素を例として概略的に示す図である。 本発明による精製るつぼで得られた溶融物の温度プロファイルを示しており、このるつぼは、例として、底部に入口(「底部供給」/図2.a)を、または上部領域に側方入口(「上部供給」/図2.b)を有し、それぞれが側方出口を有する図である。 溶融物が1750℃よりも高い精製温度に曝される、精製るつぼでの溶融物の滞留時間に関するシミュレーション結果を示す図である。 単層および2層の壁をそれぞれ備えた精製るつぼの第1および第2の例示的な実施形態を、概略的に示す図である。 平面図(図4.c)および水平断面図(図4.d)で、電気連結手段のない(図4.a)および電気連結手段を備えた(図4.b)、垂直断面で3層壁を有する精製るつぼの第3の例示的な実施形態を、概略的に示す図である。 本発明による図4.aに示される実施形態の修正例を示す図である。 電力供給のための接点または上部および下部接続の異なる配置構成を備えた、精製るつぼの様々な実施形態を示す図である。 気体供給ラインを備えた図4.aの円Z1内の詳細の概略図である。 インターフェース領域の第1および第2の例示的な実施形態を示す、図4.aの円Z2内の詳細の概略図である。
図1.aおよび1.bは、ガラスを製造する個々のステップと、本発明により構成されかつ本発明により動作する精製るつぼ3の、2つの可能性ある位置を示す。例示を目的として、ガラス溶融物1を溶融し、精製し、調整し、均質化し、かつ成形するためのシステム、したがってガラスを生成するためのシステムを示す。
ガラス製造の第1のプロセス・ステップは、出発材料、すなわちバッチを溶融トラフ2で溶融することである。例として、開放溶融物面1aを有する開放型溶融るつぼ2が示されている。バッチが粘性になったら、溶融物1の最初の予備精製を溶融トラフ2で開始する。
溶融物1の最大限の均一性および気泡をなくすことを実現するために、ガラス溶融物1の徹底した混合および脱気が必要である。したがって溶融の後、ガラス溶融物1は精製ゾーン3内で精製される。精製ゾーン3は、精製チャンバ3または精製るつぼ3とも呼ばれる。精製の主な目的は、溶融物中で物理的および化学的に結合される気体を、溶融物1から除去することである。
本発明により構成され動作する精製るつぼ3の、2つの可能性ある位置を示す。
一方で、本発明による精製るつぼ3は、るつぼ2の直後のまたはすぐ後の下流に配置構成されてもよく、底部に入口をかつ上側に側方出口を有する精製るつぼ3として設計されてもよい(図2.aに示される温度プロファイル参照)。この変形例では、精製るつぼ3は、側壁10、または外周面32によりそれぞれ画定される。このるつぼは、開放基面33および開放頂面31を有する。基面33は、底部または下側と呼んでもよい。頂面31は、上側と呼んでもよい(図3.bの補足図参照)。
しかし最初に、ある種のチャネルを溶融るつぼ2と精製るつぼ3との間に配置構成することも可能であるが、このチャネルはこの場合には、むしろ側方入口であり、このチャネルを介して溶融物1が精製るつぼ3に供給されるものである。この場合、チャネルは、精製るつぼ3の上部領域の側方入口3aおよび側方出口3bで形成されてもよい(図2.bに示される温度プロファイル参照)。
均質化は、全ての成分の溶解および均一分布と、シュリーレンの排除を指す。溶融物の調整は、溶融物1の温度をできる限り素早くかつ正確に調節することを意味する。これは例えば、溶融および精製プロセスが完了してガラスを所望の成型温度にするときに、ガラス溶融炉のチャネル・システムで実現される。
精製るつぼ3の後、溶融物1の流動方向の下流にチャネル4が続き、その内部で溶融物1の調整が実現される。したがってチャネル4を、調整手段4と呼んでもよい。チャネルを経て、溶融物1は、トラフに配置構成された撹拌器手段5aを含む均質化手段5に供給され、溶融物1を均質化してシュリーレンを溶融物1から除去する役割をする。ガラス溶融物1の均質化の後、ガラスの成形6を行う。一般に、最終的なガラスは、成形処理に常に供される。製品に応じて、ガラスは様々に成形される。ガラスを塑性状態で加工するための、5つの基本的な方法:鋳込み、吹込み、延伸、プレス、および圧延がある。成形は、ガラス塊のゆっくりとした完全な凝固の後に、またはガラスが半液体状態でまだ粘性状態にあるときに、またはガラス塊が既に高温でありかなりの液体状態にあるときに、開始する。特にガラス・セラミックを生成する場合、セラミック化として公知の別の熱処理が必要である。
図2.aおよび2.bは、それぞれの場合に、本発明による精製るつぼ3におけるシミュレーションの結果としての、溶融物1の温度プロファイルを示す。図2.bに示される温度プロファイルに関する本発明による精製るつぼ3の特定の例示的な実施形態を、図3.a、3.b、4.a、および5.aから5.cに示す。これらの実施形態では、空間またはボリュームが、溶融物1の上方で精製るつぼ3内に形成される。これは、それぞれの場合に開放溶融物面1aが提供されることを意味する。
まず、図2.aは、図1の記述で最初に述べた、本発明による精製るつぼの実施形態および位置決めを示す。このるつぼは、精製るつぼ3の底部に配置構成された、溶融物1用の入口を有する。対照的に出口は、精製るつぼ3の上部領域に配置構成される。このように精製るつぼ3は、その端面、すなわち基面33および頂面31またはその上側および底部側が開放しているある種の容器を構成する。精製るつぼ3は、その部分が真っ直ぐにまたは斜めに先端が切り取られた円錐台の形状を有していてもよい。精製るつぼ3の内面には、伝導的にかつ任意選択でそれに加えて誘導的に加熱することのできるライニング50が、溶融物接触面として配置される。
一般に、精製るつぼ3に進入する溶融物1の最高温度は、少なくとも約200℃であり、好ましくは、精製るつぼ3または精製ゾーン3内の溶融物1の最高温度よりも約400℃を超えない範囲で低い。例えば溶融物1は、約1500℃から約1600℃の温度で精製るつぼ3の高温精製ゾーンに進入するが、これは特に、1800℃よりも高い範囲の通常好ましい温度を有する。溶融物1は、加熱されたライニング50によって間接的に、徐々に加熱され、上昇する。精製るつぼ3の上縁の端部または領域、すなわち精製るつぼ3の出口では、溶融物1がその最高温度を有し、したがってその最低粘度を有する。最高温度はこの場合、約1850℃から約1900℃に及ぶ。さらにこの領域では、溶融物面1aまでの距離が最も短い。溶融物1中に存在しまたは溶融物1中で生成された任意の気泡は、溶融物面1aから出て行く。
ライニング50に拡がる温度は、ライニング50に接触している溶融物1の温度よりも高い。しかし、その温度は溶融物1の温度に近い程度のものである。ライニング50に接触している溶融物のその部分の温度とライニング50内の温度との差は、100℃以下であり、好ましくは50℃以下である。
図2.bは、本発明により設計された精製るつぼ3の第2の実施形態を示す。このるつぼは、精製るつぼ3の上部領域に配置構成された、溶融物1用の入口3aを有する。出口3bも精製るつぼ3の上部領域に配置構成されるが、入口3aとは反対側に配置構成される。精製るつぼ3は、その上部端面または頂面31または上側が開放しており、かつその下側または基面33が底部により閉じている種類の容器である。精製るつぼ3は、その部分が真っ直ぐなまたは斜めに先端が切り取られた円錐台の形状を有していてもよい。精製るつぼ3の内面には、伝導的に、かつ任意選択でそれに加えて誘導的に加熱される溶融物接触面としてライニング50が配置されている。溶融物1は、上方から精製るつぼ3に横方向に進入する。溶融物1は、約1500℃から約1600℃の温度で精製るつぼ3に進入する。まず、溶融物1は、精製るつぼ3内を下向きに落下する。溶融物は、加熱されたライニング50に沿って流れる。加熱されたライニング50により、溶融物は徐々に加熱され、精製るつぼ3の反対側を上向きに上昇する。精製るつぼ3の上縁の端部または領域で、すなわち精製るつぼ3のアウトプットまたは出口3bで、溶融物1はその最高温度を有し、したがってその最低粘度を有する。最高温度はこの場合、約1850℃から約1900℃に及ぶ。さらにこの領域では、溶融物面1aまでの距離が最も短い。溶融物1中に存在しまたは溶融物1中で生成された気泡は、溶融物面1aから出て行く。ライニング50に拡がる温度は、ライニング50に接触している溶融物1の温度よりも高い。しかしこの温度は、溶融物1の温度に近い程度のものである。ライニング50に接触している溶融物1の部分の温度とライニング50内の温度との差は、100℃以下であり、好ましくは50℃以下である。
シミュレーションの結果(図2.c参照)は、溶融物が1750℃よりも高い精製温度に曝される、本発明による精製るつぼ3内の溶融物1の滞留時間が、従来技術で述べたシステム(本記述の導入部分参照)に比べて長いことを示す。いわゆる短絡流が防止される。溶融物1の短絡流は、精製チャンバ3での滞留時間が単に短い溶融物1の流れまたは部分を指し、したがって、この流れまたはこの部分に関して不十分な精製しか実現できない。驚くべきことに、例えば冷却された壁を用いて現在行われているように(本記述の導入部分参照)、精製チャンバ3に大きな温度勾配を提供することが必ずしも必要ではないことがわかった。能動的な冷却を全く行わない、本発明により構成された精製るつぼ3で得ることができる温度プロファイルは、安定な対流ロールを生成するのに十分なものとなる。
本発明によれば、特に約1700℃よりも高い温度では、能動的に冷却された壁または面を全く使用しない。代わりに、十分に絶縁された壁が使用され、したがって壁材料または絶縁材料には過大な応力がかからない。この理由は、壁、または壁の第1および/または第2の層が、少なくとも、ライニングを介して間接的に接触しているガラスのように高温だからである。絶縁は適合されまたは十分な熱流は調節され、したがって一方では壁および絶縁材料が過大な応力を受けず、他方では壁を経る熱流は、経済的効率を考慮して低減され、好ましくは最小限に抑えられる。これは、壁の材料、および壁または個々の層の厚さを適切に選択することによって実現される。
本発明による精製るつぼ3の特定の例を、以下に示す。
図3.aは、精製るつぼ3の第1の例示的な実施形態の断面を、概略的に示す。
精製チャンバ3は、単層構造を有する。精製チャンバ3の側壁10および底部23は、それぞれ壁11によって形成される。側壁10および底部23は一緒になって、精製チャンバ3の内部を画定する。これらは精製ゾーン3の基面33、外周面32、および頂面31を画定する(図3.b参照)。側壁10および底部23は、耐熱材料で構成される。精製チャンバ3の内部または溶融物接触領域は、金属材料50、好ましくはシートメタルで裏打ちされる。精製チャンバ3の内面は、金属ライニング50により覆われる。
ライニング50は、精製るつぼ3の溶融物接触面を、好ましくは全体的に提供する。ライニング50は、精製るつぼ3の底部23および側壁10を覆う。さらにライニング50は、精製るつぼ3の内側上縁または精製るつぼ3の側壁10の内側上縁を越えて延びる。ライニングは側壁10の上面10aに載置され、それによって側壁を好ましくは完全に覆う。したがってライニング50はカラー51を形成する。カラー51は、側壁10に対して傾いている。カラー51は、いわば「曲げられている」。カラー51は、側壁10に対して約45°から135°の角度を形成し、この場合は約90°を形成する。さらにライニング50またはライニング50のカラー51は、精製るつぼ3の外側上縁または精製るつぼ3の側壁10をも越えて延びる。この部分は精製るつぼ3の外面に支えられ、精製るつぼ3の側壁10の上方部分を覆う。一方、カラー51は、その面を少なくとも十分離れて延び、したがって側壁10では、側壁10の臨界温度を超えることなくまたは少なくとも著しく超えることはない。他方、カラー51の幅は、るつぼの側方流出の傾向が高いことにより限定される。好ましくは、カラー51の幅および/または長さは、短絡流が実質的に回避できるように選択される。
側壁10の外面で下向きに延びる、ライニング50の部分は、加熱手段用の上部接続60および61を形成する。この例では、第1の加熱手段71および第2の加熱手段72が、ライニング50を伝導加熱するために使用される。このために、第1の加熱手段71用の第1の上部接続60(符号は、この図では示されていない。)および第2の加熱手段72用の第2の上部接続61を提供してもよい。第1の上部接続60および第2の上部接続61は、互いに反対側に配置構成される(図6.aから6.gも参照)。精製チャンバ3の底部53を形成するライニング50の部分は、この場合その他の、加熱手段71および72に関する下部接続62および63を提供する。第1の加熱手段71用の第1の下部接続62(符号は、この図では示していない。)および第2の加熱手段72用の第2の下部接続63を提供してもよい。
第1および第2の加熱手段71および72のそれぞれは、好ましくは変圧器を含む。2つの変圧器を用いて、ライニング50は伝導加熱される。しかし溶融物1は、単一の加熱手段のみによって、この場合は、2つの加熱手段71および72の1つによって、伝導加熱されることも可能である。このように、実質的に、溶融物1そのものが加熱されるのではなく、溶融物1は伝導加熱されたライニング50を通して間接的に加熱される。本発明による加熱の基本的原理に関するさらなる詳細は、図4.aから4.dの記述で説明されることになる。
例えば溶融物1中に配置構成された電極を用い、または放射加熱器を用い、例えばバーナまたは電気加熱放熱器を使用して、好ましくは溶融物1を直接加熱するための、追加の加熱器の使用が可能である。
一例を挙げれば、図3.aでは、必要に応じて溶融物面1aの冷却を防止するために、任意選択のバーナ41が溶融物面1aの上方の領域、いわゆる上方炉40内に配置構成されている。バーナ41と共に、上方炉40は、シーリング43および側壁42により画定される。シーリング43および側壁42は、Quarzal(登録商標)(ケイ素に富むセラミック)、ムライト、および/またはHZFC(高ジルコニア融解キャスト)などの耐熱材料から作製される。側壁42は、精製るつぼ3の上縁を越えてまたは精製るつぼ3の側壁10の上縁を越えて、下向きに延びる。
上方炉40と精製るつぼ3との間の移行領域には、特に熱膨張に耐えられるように、隙間が設けられる。上述のように、ライニング50はこの領域内にも延びる。この移行領域では、特に精製るつぼ3および上方炉40により画定された内部空間を環境から密閉するために、冷却するための手段81、好ましくは水運搬チューブなどの水冷手段が配置構成される。移行領域にも流入する溶融物1はそこで固化し、移行領域を密閉する。いわゆるグレージング・カラー80が形成される。このように、ライニング50は、環境に存在する酸素と接触するのを防止することができる。これは、ライニング50が、例えば高温での酸化に耐えられないイリジウムから形成されるときに特に重要である。ガラス溶融物1は、ライニング50全体またはカラー51全体を覆い、したがって3相界面は存在しないようになる。グレージング・カラー80のさらなる詳細およびさらなる精製を、図8.aおよび8.bに示す。
底部53を形成するライニング50の部分は壁23上に載置され、底部に安定性をもたらす。この壁23は、底部に対してある種の基礎をもたらす。精製るつぼ3を環境から効果的に遮断するために、基礎23を気密ビン24で包封する。
まとめると、図3.aは、単層構造を有する壁10および23を含む、精製るつぼ3を示す。壁10の単層11は、溶融物1の特に約1700℃よりも高い温度で、精製るつぼ3に機械的強度または安定性をもたらす。さらに、この単層11は、十分低い熱伝導率を示し、したがって発生した熱がシステム内に残るようにかつ環境に放出されないようになる。図3.aに示されるように、底部23および側壁10は、一体的に形成されてもよく、すなわち単一構成要素で提供されてもよい。
図3.bは、基面33、頂面31、および外周面32によって画定される精製用のボリュームを示す。精製ボリュームは、記述されるボリュームに必ずしも限定されず、カラー51よりも上のボリュームを含んでいてもよい。さらに図3.bは、図3.aに示されるシステム3の修正例を示す。側壁10は、もはや単層構造ではなく、2層構造である。ライニング50に隣接する第1の層11は、ライニング50の温度安定性に類似した温度安定性を有し、必要な安定性をるつぼ3に提供する。好ましくは、第1の層11は、約2000℃までの温度安定性を示す。1つの例示的な実施形態では、第1の層11は、好ましくはZrOおよび/またはスピネルをベースにした耐熱セラミック材料で作製される。
第2の層12は、第1の層11に比べて低い温度安定性を有する。しかし代わりに、第2の層12は、第1の層11よりも低い熱伝導率を有する。したがって第2の層12は、必須の断熱性を提供し、したがって発生した熱はシステム内に残りかつ環境に放出されない。例えば第2の層12は、FL30で作製されてもよい。第2の層12は、約1600℃から約1700℃の温度安定性を有する。
第1の層11は、L字形断面を有する。その1つの脚は、第2の層12を越えて外向きに延び、それによって第2の層12用のカラーが形成される。このように、第2の層12は、加熱されたライニング50に直接熱接触していない。
底部23または底部の基礎23は、約2000℃までの温度安定性を有する。例えば底部23は、好ましくはZrOおよび/またはスピネルをベースにした耐熱セラミック材料で作製された壁である。
図4.aから4.dは、3層壁10を有する精製るつぼ3の第3の実施形態を概略的に示す。まず、図4.aは、この図には示されていない対になった加熱手段71および72への電気連結手段66および68がない、精製るつぼ3の水平断面を示す。
精製るつぼ3は、いわゆる「頂部供給」、すなわち上方からの入口3aを有する。溶融物1の流動方向1bを、矢印で示す。溶融物1は側方に流動し、この場合は左から側壁10の上面に沿ってるつぼ3に入り、縁部を通過した後に下向きに流動する。加熱された壁10またはライニング50を通してるつぼ3の内部を続けて加熱することにより、この例では、溶融物1は再び上向きに上昇し、側壁10の上縁の上方に上昇し、次いで側方に外向きに流動し、右側に至る。溶融物1は、2つの加熱手段71および72の接続ラインに平行にまたはこの接続ラインに沿って流動する。本発明の1つの変形例では、溶融物は、この接続ラインに垂直にまたは横に流動してもよい。例えば接続部材66および68またはフランジを、溶融物1の流動方向1bに対して90°回転させる。図4.bおよび4.cでは、溶融物1の流動方向1bが、画像平面の外ならびに画像平面内に延びてもよいことが示される。
左に示されるカラー51は、ガラス溶融物1用の入口3aを画定する。右に示されるカラー51は、ガラス溶融物1用の出口3bを画定する。ライニング50には十分に「通電され」または伝導加熱されるので、溶融物1は、るつぼ3の内部空間でだけではなく、既に左のカラー51で、さらに右のカラー51でも同様に加熱される。
精製るつぼ3の内側または内部ボリュームは、基面33、頂面31、および外周面32により画定される精製空間を形成する。精製ボリュームは、記述されるボリュームに限定する必要はなく、カラー51の上方のボリュームを含んでいてもよい。外周面32は、側壁10もしくは側壁10の内面10bによって、または側壁10のライニング50によって、境界がつけられまたは画定される。基面33は、ライニング50の底部53により制限されまたは画定される。頂面31は、例えばるつぼ3の上部開口によって画定される。
壁10の構造は、図3.bに示される構造に類似している。第1の相違として、追加の第3の層13が、るつぼ3に必須の機械的安定性を与える第1の層11と、ライニング50との間に配置構成される。一般に第3の層13は、好ましくは約2100℃まで温度耐性のある布地である。布地の一例はフェルトである。材料の一例はZrOである。好ましい実施形態では、第3の層13はZrOフェルトを含む。第3の層13は、例えば設置中に、ライニング50から第1の層11を機械的に保護する。さらにライニング50は、熱に関連した膨張または収縮中に、第3の層13上を滑ってもよい。さらに第3の層13は、ライニングから蒸発した粒子に対するある種のトラップの役割を果たす。第3の層13は、側壁10の上面10aおよび内面10bを覆う。これはある種の第2のライニングを形成する。
溶融物1は、電流によって、ライニング50の側壁52を、少なくともその部分を伝導加熱することにより加熱される。この例では、ライニング50全体が伝導加熱される。これは、ライニング50の上部外縁と、側壁52が底部53に融合する下部内縁で、電力が供給されるからである。
電流は、電圧U1およびU2を印加することによって発生し、それによって、U1≠U2の場合にライニングに電位差が発生する。U1>U2の場合の、ライニング50内の電流の方向を矢印で示す(図4.b参照)。
示される例では、側壁52の電流の流れる方向が頂面31から基面33に、または上側3cから下側3dになるように、ライニング50の側壁52に電位差が得られる。ライニング50のカラー51も同様に加熱されるので、電流の流れる方向はカラー51の外側から側壁52に向かって内向きになり、側壁52内では、頂面31から基面33に向かう。底部53は一般に伝導加熱されず、または少なくとも2つの加熱手段71および72の場合に伝導加熱されないが、それは電位が均一でありしたがって電流が流れないからである。カラー51の左側からカラー51の右側への電流はなく、すなわち入口3aから出口3bに向かって流れず、またはその逆も同様である。
この実施形態では、加熱は、2つの加熱手段71および72を使用して実現される。電源は、ある点を介して機能せず、面を介して機能する。これに関しては、図4.bから4.dを参照されたい。
ライニング50は、単一構成要素として提供してもよい。その利点は、縁部を全くまたは少ししか密閉する必要がないことである。しかしこの例では、ライニング50が2つの部分で形成される。ライニング50の側壁52およびカラー51は、第1の、好ましくは一体構造の構成要素によって提供される。ライニング50の底部53は、第2の構成要素によって提供される。側壁52の下面は底部53に載置される。好ましくは、側壁52および底部53は一緒に溶接される。
好ましい実施形態では、ライニング50の底部53を提供する構成要素の表面積は、精製ゾーン3の基面33よりも広い(図4.d参照)。より良く示すために、これを、ソーサに置かれたカップと比較することができる。ソーサは一般に、カップの底部よりも広い面または大きい直径を有する。したがって、ある種の延長部またはカラーが形成される。これは、このカラーと、したがって底部53との接触を容易に確立することができるという利点をもたらす。好ましくは、この領域は、基面33よりも厚く形成され、したがってジュール加熱をここでは最小限に保つことができる。
ライニング50の底部53は、下部接続部材65を使用して接触させる(同様に図4.d参照)。下部接続部材65は下部接続62および63に接触する(図6.aから6.g参照)。下部接続部材65は底部53に関連付けられる。好ましくは下部接続部材65は、環状フランジ65であり、好ましくは円形フランジである。環状フランジ65は、図示されるように底部53の外縁に係合してもよい。しかし、長さの熱変化を補償できるようにするために、延長要素64を中間小片として設けることも可能である(図3.aおよび3.bの延長プレート64参照)。好ましくは環状フランジ65が底部53に溶接される。環65は、好ましくは底部53の外周の周り全体に延びる。環65は金属で作製され、例えばニッケル・フランジ65を構成する。環65は、側壁10を経てまたは側壁10の下を、外側まで延びる。接続部材65は、特に下部連結手段66を介する、ライニング50と対になった加熱手段71および72との間の2つの電気接続の、1つを提供する(図4.d参照)。
ライニング50のカラー51は、上部接続部材67を介して接触する(同様に図4.c参照)。ここで上部接続部材67は、側壁52およびカラー51に関連付けられる。この部材はライニング50の上方部分に接触する。上部接続部材67は、側壁10の外面10cに係合する。これは、好ましくはるつぼ3の外周の周り全体にまたはるつぼ3の側壁10の外面10cの周りに延びるジャケット、例えば円筒状ジャケットを構成する。ジャケット67は、例えばニッケル・フランジ67を構成する金属で作製される。上部接続部材67は、特に上部連結手段68を介した、ライニング50と加熱手段71および72との間の2つの電気接続の、他の1つを提供する。
図4bは図4.aに類似している。さらに加熱手段71および72への連結手段66および68を、その図に例示する。図4cは、図4.bのシステムを平面図で示す。図4.dは、図4.bのシステムを、切断線A−Aに沿った断面で示す。
連結手段66および68は、ライニング50と加熱手段71および72との間に電気接続を確立する。連結手段66および68は、フランジ65および67に、好ましくはそこに隣接することによって電気的に連結されたプレートとして形成される。連結手段66および68とフランジ65および67は、それぞれ、一体的にまたは1つの小片として形成されてもよい。
連結手段66および68は、半径方向に外向きに延びる。図4.cおよび4.dに示されるように、これらの手段は精製るつぼ3の外周の周り全体に延びる。これは、より均一な電流分布をもたらし、したがってライニング50のより均一な加熱をもたらす。
例として、2つの加熱手段71および72をここでは使用する。2つの加熱手段71および72により生成された電流は、対向する側からライニング50に供給され、したがって互いに約180°の角度をなす。加熱の理想的な場合は、ライニング50の外周の周りの均一な電流供給と考えられる。一例は、回転対称な電力供給である。この理想的な場合に近付くために、複数の加熱手段71および72、および/または複数の電源領域を使用してもよい。好ましくは複数の加熱手段71および72、および/または複数の電源領域は、互いにほぼ等しい角度間隔で配置構成される。例えば、既に図示されるように180°の間隔を空けて配された2つの接続、または120°の角度で間隔を空けて配された3つの接続、90°の角度で間隔を空けて配された4つの接続などがある。
下部接続部材65および関連付けられた下部連結手段66と、上部接続部材67および関連付けられた上部連結手段68は一緒になって、ライニング50への、したがってライニング50を加熱するための、電力供給手段を形成する。(1つまたは複数の)下部接続62および/または63は、それに関連付けられた下部接続部材65および下部連結手段66を有する。(1つまたは複数の)上部接続60および/または61は、それに関連付けられた上部接続部材67および上部連結手段68を有する。好ましくは、ライニング50用の供給手段65から68は、ライニング50よりも広い断面を有する。したがって供給手段65から68における電流密度は低減する。したがって熱は供給手段65から68で発生せずに、ライニング50で発生し、したがって例えば環境への望ましくない熱放散が低減する。
一実施形態では、ライニング50用の供給手段65から68は、少なくともその部分で冷却される。このため、供給手段65から68の抵抗の低下により、特に環境への望ましくない熱損失を低減することが可能になる。例えば側壁と底部との間で接する縁部の領域には、冷却装置が備えられる。このため溶融物は、この領域に進入して固化され、密閉を行うようになる(例えば、図3.aおよび3.bの延長要素64付近の冷却手段81参照)。
図5.aから5.cは、図4.aに示される精製るつぼ3の修正例を示す。
まず、図5.aは、ライニング50が伝導加熱されるだけではない実施形態を示す。ある部分では、ライニング50はさらに誘導加熱される。例えばカラー51は、さらに誘導加熱される。好ましくは、溶融物1用の出口3bを形成するカラー51は、さらに加熱される。この目的のため、コイル73を出口3bの領域に配置構成する。このように、溶融物1の温度は精製の終わりに上昇する可能性があり、したがって溶融物1の精製を必要に応じて促進させることができる。インダクタの幾何形状および発振回路の周波数は、精製るつぼ3の対応する幾何形状に適合される。
図5.bは、ライニング50で発生する温度プロファイル、したがって溶融物1でも同様に発生する温度プロファイルに影響を与えるために、ライニング50の厚さを、特にその部分で選択的に変化させる実施形態を示す。例として、カラー51、ここでは溶融物1用の出口3bを形成するライニング50の厚さは、側壁10上のライニング50および52の厚さよりも大きくなるように選択される。これは、より低い電流密度をもたらし、したがって出口3bでより低い温度をもたらす。このように、例えば溶融物成分の過剰な加熱およびそれに伴う「蒸発」を低減させまたは防止することができる。
図5.cは、溶融物1用の入口3aに比べて拡大されたカラー51を出口3bの領域に有する、精製るつぼ3の実施形態を示す。これは、溶融レベルが低い場合に加熱された溶融物1を長距離にわたり移動させることができ、したがって気泡を逃すのに少しの時間しか必要としない。このように、精製を改善することができる。同時に溶融物1を冷却してもよく、したがって下流の装置3に続けて接触する場合、重大ではない腐食は全くまたは僅かしか予測されない。出口3bまたは出口3bでのカラー51は、特にその長さに関し、耐熱材料などの精製装置3の下流のユニットの材料に実質的に影響を及ぼすことなくまたはその材料を劣化させない温度まで、溶融物1を冷却することができるように選択されまたは寸法決めされる。
本発明の一態様は、少なくとも精製るつぼ3の側壁10、好ましくはライニング50の側壁53が、少なくともその部分でまたは余すところなく、好ましくは伝導加熱されるという事実に基づく。伝導加熱は、精製るつぼ3の側壁10で、好ましくはライニング50の側壁52で、側壁10または52における電流の流れる方向が頂面31から基面33にまたは基面33から頂面31になるような手法で、電位差が得られるように行われる。ライニング50、またはライニング50の側壁52における電流は、精製るつぼ3の上側3cから下側3dにまたは下側3dから上側3cに流れる。
このコンテクストにおいて、図6.aから6.hは、精製るつぼ3の簡略化した断面を示し、より精密に言えば、それぞれ電流を供給するためのまたは電圧を印加するための接続の、異なる配置構成を有する精製るつぼ3のライニング50について述べている。より良く理解するために、接続60から63をここでは導入する。これらの接続は、電流がライニング50に供給される領域を特定する。これらはライニング50の異なる領域に配置構成される。電圧は、この場合もU1およびU2と呼ぶ。例としてU1は、U1>0Vの正の値を有する。対照的にU2は接地電位にあり、例えばU2=0Vである。示される矢印は、電流の流れる方向を示す。
図6.aは、図4.aに既に示された接続または電力供給スキームを示す。電力供給スキームは、この場合、2つの加熱手段71および72に向けて設計される。2つの上部接続60および61と2つの下部接続62および63が設けられる。2つの下部接続62および63は、精製るつぼ3の内側下縁に配置構成され、そこでは側壁52がライニング50の底部53に合流している。底部53を形成するライニング50は同じ電位U2にあるので、底部53は伝導加熱されなくなる。2つの上部接続60および61は、カラー51を形成するライニング50のそれぞれの外側上縁に配置構成される。
後に続く図において、2つの上部接続および2つの下部接続に関する符号60から63の表示と、ライニング50の部分に関する符号51から53の表示と、上側および下側に関する符号3cから3dの表示は省略した。
図6.bは、図5.cに既に示された電力供給スキームを示す。出口3bは、溶融物1の入口3aに比べて大きい。さらにカラー51は、側壁10の外面11c上に下向きに延びる。これは図3.aおよび3.bに既に示されている。したがって接続60および61は、外面10cに配置構成される。その他の場合には、接続62および63は、図6.aに示される接続62および63と同一である。繰返しを避けるために、上記説明を参照されたい。
図6.cは、単一の加熱手段71のみが設けられた電力供給スキームを示す。そのような電源は確かに完全に非対称であるが、このタイプの電源は、U1とU2との間の最短経路に沿った局所加熱によってこの最短経路に沿って高い抵抗をもたらすので、精製するのに十分であり、したがって、それほど加熱されていない領域でのより低い抵抗により、電流は外周にわたって徐々に「拡がり」または「進む」ことになる。これは、破線矢印によって示される。本発明のこの変形例では、加熱手段71のこの片側の配置構成により、電流は底部53にさらに流れることができる。
図6.dは、第1に、上部接続60および61がカラー51の外縁に配置構成されていないが例えばカラー51に中間に配置構成されている、電力供給スキームを示す。また、下部接続62および63も、もはやコーナにはない。これらの接続は、底部53そのものに配置構成される。この実施形態では、電流はやはり、側壁52と一緒に部分的に加熱されることになる底部53のある部分を経て流れることになる。
図6.aから6.dに示される実施形態のライニング50の側壁52は、底部53に垂直にまたは直角に配置構成される。対照的に、図6.eから6.hは、側壁52が垂直または直立方向に対して傾いて、台形の断面を与える実施形態を示す。そのような傾きによれば、側壁52と相互に作用する領域内に存在する気泡は一般的に垂直に上向きに上昇し、傾いた側壁52に沿っては上昇しないので、側壁52上への気泡の付着が低減する。好ましくは、側壁52と垂直または直立方向との間に形成された角度は、1°から15°の範囲である。気泡は、溶融物1に含まれていてもよく、かつ/または精製によって生成されていてもよい。
気泡の付着は、加熱手段71および/または72からライニング50に10から100Hzの周波数(供給周波数)で電流を供給することによって、さらに低減させることができる。本発明の簡略化した実施形態では、それぞれの国で典型的な供給周波数が供給される。例えば欧州では、この周波数は約50Hzであり、米国では約60Hzである。その結果、装置3は振動する。高い電流密度により、気泡はライニング50から「振り落とされる」。より高い周波数、例えば約10kHzまでの周波数を使用することによって、気泡の形成を少なくとも低減させることができまたは回避することができる。この目的で、加熱手段71および/または72はインバータを含んでいてもよい。
図6.eは、図6.aに示されたものと実質的に類似している電力供給スキームを示す。繰返しを避けるために、図6.aと併せて上記説明を参照されたい。しかし、ライニング50はこの場合2部構造を有し、ライニング50の第1の部分としての側壁52と、ライニング50の第2の部分としての底部53とからなる。底部53は、側壁52との隣接縁を越えて延びる。底部は、言ってみればその面が突出している。それによって、ある種の延長部またはカラーが形成される。2つの下部接続62および63は、この延長部で係合する。この構成は、ここでは図示されていない下部接続部材65への容易な接続可能性が認められる(図4.d参照)。
図6.fは、図6.bに示されるものに実質的に対応した電力供給スキームを示す。壁52の傾きの他、この構成の別の相違は、入口3aにカラーがないことである。
図6.gは、基面33に入口3aを有する精製るつぼ3の、電力供給スキームを示す。例として、電源の極性、したがってライニング50での電流の流れる方向を逆転させた。
さらに図6.hは、接続60から63が、縁部にもコーナにも配置されずにそれらの間のある範囲に配置されるように側壁52に配置構成された、電力供給スキームを示す。上部接続60および61と下部接続62および63は、側壁52上に配置される。したがって側壁52は、その部分でのみ伝導加熱される。
図6.iは、底部がもはや平面形状をもたずに湾曲している実施形態を示す。この実施形態では同様に、精製ボリュームが、そこに関連付けられてこの場合は湾曲している基面33を有していてもよい。
対照的に図6.jは、実質的に三角形の断面を有する実施形態を示す。ここで基面33は、三角形の下部の点により形成される。さらに下部接続62および63は、1点または小さい面積で一致する。
図6.kは、全体が湾曲した構成の実施形態を示す。さらなる進展として図6.lは、この場合2つの湾曲面により形成された修正例を示す。
図6.mおよび6.nは、電流が部分的に、電流の流れる実際の方向に直角にまたは抗するようにも流れる実施形態を示す。ここで重要なのは、全体的に考えて、電流が依然として底部から頂部に流れるということである。
最後に図6.oは、ライニング50が外面でかなり下まで延びて、空間的に考えた場合に上部接続60および61が下部接続62および63の下にある実施形態を示す。しかし、側壁10のライニング52内の電流の流れる方向が頂部から底部に至るように、電流が依然としてライニング50に供給されることは必要不可欠である。
図示される全ての実施形態において、側壁52の電位差は、側壁52での電流の流れる方向が頂面31から基面33に至るように選択され(図6.aから6.f、および6.hから6.o)、またはその逆も同様であり、基面33から頂面31に至るように選択される(図6.g)。したがって電流は、上側から下側に流れ、またはその逆も同様である。したがって電流は、溶融物1に接触する側壁52で電流が流れる方向が逆転しまたは完全に逆転するようには流れなくなり、したがって例えば1つの側壁52での電流の流れは頂面31から基面33に至り、対向する側壁52では基面33から頂面31に流れることがわかる。
図7は、図4.aの詳細なZ1の概略図を示す。側壁52では、気体供給ライン90が配置構成されまたは組み込まれる。このように、定められた雰囲気を、背面またはライニング50または53の溶融物から離れた面に適用することができる。好ましくは非酸化流体の雰囲気が適用される。好ましくは、流体は、気体として供給される。気体は、窒素、不活性ガス、および水素からなる群から選択された少なくとも1種の気体である。このため、イリジウムは高温での酸化に対して、特に周囲酸素に対して耐性がないので、ライニング50または53の、特にイリジウムで作製されたライニング50または53の、酸化に対する効果的な保護が可能になる。一般に実施するのが複雑な完全に気密の構造は、必要としない。好ましくは、定められた雰囲気は流動システムを構成せずに、永久に流体を交換することのない実質的に静的なシステムを構成する。このように、固体と気相または液相との間が熱力学的平衡に達することになるので、高温での金属ライニング50の気化を低減させることができる。
図8.aおよび8.bは、図4aの詳細なZ2の図を示し、ライニング50または51への接続が一方では確立されかつ隣接する装置4または上方炉40への移行が実現される、移行領域の第1および第2の例示的な実施例が示されている。移行領域は、いわゆるグレージング・カラー80として設計される。
図8.aは、本発明によるグレージング・カラー80の第1の実施形態を示す。ライニング50のカラー51は、側壁10の外縁を越えて延び、下向きに「曲がり」、接続部材67またはライニング50を加熱するフランジに係合する。このように、電気接続が確立される。好ましくは、ライニング50またはライニング51の端部は接続部材67に弾力的に係合し、したがって熱線形膨張を補償することができる。このために、好ましくは、ライニング50の端縁を「曲げる」。例えば、ライニング50、接続部材67のヘッドエンド、およびPtシート44で覆われた耐熱材料42の間に、溶融物1を充填することができる中間空間が形成される。接続部材67はL字形である。その上方の水平な脚の下に、冷却手段81、例えば水運搬パイプが配置構成される。このため、中間空間に流入する溶融物1を固化させて、固有の材料の保護ジャケットを形成し、移行領域を閉じること、好ましくは気密にすることが可能である。
図8.bは、本発明によるグレージング・カラー80の第2の実施形態を示す。側壁10の外面に沿って延びるライニング50およびカラー51の領域は、図8.aを参照しながら記述した領域に類似している。したがって、繰返しを避けるため、上記図8.aの説明を参照されたい。次に、接続部材67は、ライニング50の端部または縁部を越えて上向きに延びる。接続部材67は、L字形の上に置かれたある種の延長部または細長い部分を有する。好ましくは、延長部は、側壁10の上縁まで延びる。したがって中間空間が、ライニング50と接続部材67との間に形成され、溶融物1を充填することができる。接続部材67の延長部内または延長部に、冷却システムまたは冷却手段81が配置構成される。この場合も、冷却手段81の1つの可能性ある実施例は、水運搬パイプ・システム81である。このように、中間空間に流入する溶融物1は、固化して、固有の材料の保護ジャケットを形成し、移行領域を閉じて、好ましくは気密にすることができる。
本発明の1つの利点は、例えば、従来技術の装置(DE 10 2006 003 521 Al)に比べて60から80%低いエネルギー消費量である。さらに、追加のフェイルセーフ冷却塔を必要としない。最後に、この技術は、用いられるガラスの電気伝導率に依存しない。これは高い柔軟性をもたらす。例えば、ホウケイ酸ガラスからガラス・セラミックまたはアルカリ・フリー・ガラスに変更する場合、修正を必要としない。
記述された実施形態は、例として理解されることが、当業者には明らかであろう。本発明は、これらの例示的な実施形態に限定するものではなく、本発明の精神から逸脱することなく多くの手法で様々に変えてもよい。
個々の実施形態の特徴ならびに記述の概略的部分で述べた特徴は、互いに組み合わせてもよい。
1 溶融物またはガラス溶融物
1a 溶融物面または自由溶融物面
1b 溶融物の流動方向
2 溶融トラフまたは溶融ユニット
3 精製るつぼまたは精製ゾーン
3a 精製るつぼの入口
3b 精製るつぼの出口
3c 精製るつぼの上側
3d 精製るつぼの下側
4 チャネルまたは調整手段
5 均質化手段
5a 撹拌器手段
6 成形手段
10 側壁または外周面
10a 側壁の上面
10b 側壁の内面
10c 側壁の外面
11 第1の層
12 第2の層
13 第3の層
23 精製るつぼの底部または基礎
24 ビンまたは気密ビン
31 頂面
32 外周面
33 基面
40 上方炉
41 バーナ
42 上方炉の側壁
43 上方炉のシーリング
44 シートメタルまたは白金シート
50 ライニング
51 ライニングのカラー
52 ライニングの側壁
53 ライニングの底部
60 第1の上部接続
61 第2の上部接続
62 第1の下部接続
63 第2の下部接続
64 延長要素または延長プレート
65 特に底部用の、下部接続部材、またはフランジもしくはニッケル・フランジ
66 下部接続部材と加熱手段との間の下部連結手段
67 側壁および/またはカラー用の上部接続部材、またはフランジもしくはニッケル・フランジ
68 上部接続部材と加熱手段との間の上部連結手段
69 2つの連結手段の間の絶縁
71 第1の加熱手段または第1の変圧器
72 第2の加熱手段または第2の変圧器
73 誘導コイル
80 グレージング・カラー
81 冷却手段または流体運搬パイプもしくはパイプ・システム
90 気体供給

Claims (20)

  1. 無機非金属溶融物を精製する装置であって、
    上側(3c)および下側(3d)を備えた精製るつぼ(3)であり、少なくとも側壁(10)によって画定されて、その内面(10b)に溶融物接触面として金属ライニング(50、52)を有し、前記側壁が、少なくとも、第1の層(11)と、第2の層(12)とを含み、前記第1の層(11)は、前記第2の層(12)に比べて高い温度安定性を有し、前記ライニングが、前記精製るつぼの前記溶融物接触面を全体的に提供するるつぼと、
    前記ライニング(50、52)内の電流によって前記ライニング(50、52)を伝導加熱するための少なくとも1つの加熱手段(71、72)であり、前記加熱されたライニング(50、52)を通して前記溶融物を加熱することができるようになされており、前記加熱手段(71、72)と前記ライニング(50、52)とが供給手段によって互いに接続されている加熱手段と
    を含み、
    前記供給手段は、少なくとも前記側壁(10)の前記ライニング(50、52)において、その少なくとも部分において、前記上側(3c)から前記下側(3d)にまたは前記下側(3d)から前記上側(3c)に流れる電流を発生させることができるように、少なくとも1つの上部接続(60、61)および少なくとも1つの下部接続(62、63)によって前記ライニング(50、52)との接触を確立している
    装置。
  2. 前記ライニング(50)が、前記側壁(10)の上面(10a)をその少なくとも部分で覆うカラー(51)を形成する、請求項1に記載の装置。
  3. 前記供給手段が、前記ライニング(50、51、52、53)に接触するための少なくとも1つの上部接続部材(67)および少なくとも1つの下部接続部材(65)を含む、請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記上部接続部材(67)が、前記ライニング(50)の前記側壁(10、52)および/または前記カラー(51)に関連付けられ、前記下部接続部材(65)が、前記精製るつぼ(3)の前記下側(3d)および/または底部(53)に関連付けられる、請求項3に記載の装置。
  5. 前記上部接続部材(67)が、前記側壁(10)の外周、少なくともその部分の周りに延びるジャケットとして形成され、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 前記下部接続部材(65)が、前記下側(3d)および/または前記底部(53)の外周、少なくともその部分の周りに延びるプレートとして形成され、かつ/または前記下部接続部材(65)が、前記側壁(10)を貫通してまたは前記側壁(10)の下を外側まで延び、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の装置。
  7. 前記供給手段が、前記ライニング(50、51、52、53)と前記加熱手段(71、72)とを電気接続するための、上部連結手段(68)および下部連結手段(66)を含む、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の装置。
  8. 前記上部連結手段(68)が、前記精製るつぼ(3)の外周の周りに、少なくともその部分の周りに延び、前記下部連結手段(66)が、前記精製るつぼ(3)の外周の周りに、少なくともその部分の周りに延びる、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の装置。
  9. 前記供給手段が、前記ライニング(50、51、52、53)に比べて大きな断面を有する、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の装置。
  10. 前記供給手段に関連付けられた、冷却するための少なくとも1つの手段(81)を含み、したがって前記供給手段は少なくともその部分が冷却可能である、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の装置。
  11. 前記ライニング(50、51)を誘導加熱するための手段(73)を含、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の装置。
  12. 前記ライニング(50、51、52、53)が、その部分において修正された断面を有し、その結果、修正された断面を有する部分では、温度が、修正された電流密度を通して選択的に調節できるようになる、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の装置。
  13. 前記側壁(10)が、前記精製るつぼ(3)の前記下側(3d)および/または前記底部(53)に対して傾いている、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の装置。
  14. 前記側壁(10)が多層構造を有する、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の装置。
  15. 記第2の層(12)は、前記第1の層(11)に比べて低い熱伝導率を有する、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の装置。
  16. 前記側壁(10)が、前記第1の層(11)と前記ライニング(50、51、52、53)との間に配置構成された第3の層(13)を含、請求項1乃至15のいずれか1項に記載の装置。
  17. 前記第1の層(11)が、実質的にL字形の断面を有し、その1つの脚が前記第2の層(12)の上方を外向きに延びる、請求項1乃至16のいずれか1項に記載の装置。
  18. 前記側壁(10)を貫通して延びる気体供給ライン(90)を含、請求項1乃至17のいずれか1項に記載の装置。
  19. 前記加熱手段(71、72)が、10Hzから10kHzの周波数で電流を供給するように適合されている、請求項1乃至18のいずれか1項に記載の装置。
  20. ガラスおよび/またはガラス・セラミックを生成する方法であって、
    バッチを溶融してガラス溶融物(1)を提供することと、
    なくとも側壁(10、50、52)に隣接しているあるボリュームで、前記ガラス溶融物(1)、少なくともその部分の温度を上昇させることによって前記ガラス溶融物(1)を精製することであって、少なくとも前記側壁(10、50、52)が、少なくともその部分で電流により伝導加熱され、前記側壁が、少なくとも、第1の層(11)と、第2の層(12)とを含み、前記第1の層(11)は、前記第2の層(12)に比べて高い温度安定性を有し、
    前記側壁(10、50、52)内で電流が流れる方向が頂部から底部または底部から頂部になるように、電位差が、前記側壁(10、50、52)に提供されることと、
    前記精製されたガラス溶融物(1)を均質化および/または調整することと、
    前記均質化および/または調整されたガラス溶融物(1)を、ガラスおよび/またはガラス・セラミックを提供することができるように、成形および/または冷却および/または熱処理することと
    を含む方法。
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